説明

化粧水

【課題】
【解決手段】 種及び当該種にまつわる綿を除去した生かぼちゃを当該かぼちゃのエキスが抽出されやすいように裁断すると共に、乾燥させた前記種を当該種のエキスが抽出されやすいように裁断し、裁断された前記かぼちゃ及び種とを容器に入れ、前記容器内のかぼちゃと種とが浸るように焼酎を加えて冷暗所に保管して得られた溶液を含むことを特徴とする化粧水及びその製造方法。
【請求項2】 種及び当該種にまつわる綿を除去した生かぼちゃを当該かぼちゃのエキスが抽出されやすいように裁断して乾燥させると共に、乾燥させた前記種を当該種のエキスが抽出されやすいように裁断し、裁断された前記かぼちゃ及び種とを容器に入れ、前記容器内のかぼちゃと種とが浸るように焼酎を加えて冷暗所に保管して得られた溶液を含むことを特徴とする化粧水及びその製造方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、かぼちゃエキスを主要成分とする化粧水及びその化粧水の製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
本発明に係るかぼちゃエキスを主要成分とする化粧水及びその化粧水の製造方法は従来にない新規なものである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、かぼちゃエキスを主要成分とする化粧水及びその化粧水の製造方法の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
請求項1の化粧水の発明は、種及び当該種にまつわる綿を除去した生かぼちゃを当該かぼちゃのエキスが抽出されやすいように裁断して乾燥させると共に、乾燥させた前記種を当該種のエキスが抽出されやすいように裁断し、裁断された前記かぼちゃ及び種とを容器に入れ、前記容器内のかぼちゃと種とが浸るように焼酎を加えて冷暗所に保管して得られた溶液を含むことを特徴とする。
【0005】
請求項2の化粧水の発明は、種及び当該種にまつわる綿を除去した生かぼちゃを当該かぼちゃのエキスが抽出されやすいように裁断して乾燥させると共に、乾燥させた前記種を当該種のエキスが抽出されやすいように裁断し、裁断された前記かぼちゃ及び種とを容器に入れ、前記容器内のかぼちゃと種とが浸るように焼酎を加えて冷暗所に保管して得られた溶液を含むことを特徴とする。
【0006】
請求項3の化粧水の発明は、請求項1又は請求項2の化粧水の発明において、かぼちゃ及び種と共に砕かれたクチナシの実が酎に浸されることを特徴とする。
【0007】
請求項3の化粧水の製造方法の発明は、種及び当該種にまつわる綿を除去した生かぼちゃを当該かぼちゃのエキスが抽出されやすいように裁断すると共に、乾燥させた前記種を当該種のエキスが抽出されやすいように裁断し、裁断された前記かぼちゃ及び種とを容器に入れ、前記容器内のかぼちゃと種とが浸るように焼酎を加えて冷暗所に保管して得られた溶液を含むことを特徴とする。
【0008】
請求項4の化粧水の製造方法の発明は、種及び当該種にまつわる綿を除去した生かぼちゃを当該かぼちゃのエキスが抽出されやすいように裁断して乾燥させると共に、乾燥させた前記種を当該種のエキスが抽出されやすいように裁断し、裁断された前記かぼちゃ及び種とを容器に入れ、前記容器内のかぼちゃと種とが浸るように焼酎を加えて冷暗所に保管して得られた溶液を含むことを特徴とする。
【0009】
請求項6の化粧水の製造方法の発明は、請求項4又は請求項6の化粧水の製造方法の発明において、かぼちゃ及び種と共に砕かれたクチナシの実が酎に浸されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、かぼちゃエキスに含まれる保湿成分により、乾燥や紫外線等から皮膚を保護する天然の化粧水を容易に得ることができる。
殊に、かぼちゃエキスに含まれるレチノールによる抗癌作用やその色素による抗紫外線吸収作用で皮膚に有害な紫外線の悪影響を抑制させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明を西洋かぼちゃを用いた例により説明する。
【実施例1】
【0012】
原料として用いられるかぼちゃ、例えば西洋かぼちゃの果肉100g当たりの成分は次の表1の通りである。
【表1】



【0013】
又、かぼちゃの種100g当たりの成分は次の表2の通りである。
【表2】



【0014】
化粧水(100cc)の製造方法を例に説明する。
先ず、生の上記西洋かぼちゃの果肉(以下、単にかぼちゃともいう)500gをかぼちゃエキスが抽出され易いように、例えば、厚さ2mmの20mm角に裁断する。
次に、予め乾燥させていたかぼちゃの種20gを種のエキスが抽出され易いように、例えば、種の中央部を縦てに或いは横に裁断する。
次に、密閉可能な容器(以下、密閉容器ともいう)、例えば、蓋付きの広口ビンに、裁断された前記かぼちゃ及び種を入れて、適当な焼酎例えば35度を注いで、かぼちゃ及び種を浸す。このような焼酎を用いることによりかぼちゃエキスの速やかな抽出を促すと共に腐敗防止効果とを期待することができる。
【0015】
更に、この場合、昆布を例えば5g程加えて浸すとよい。昆布成分の多糖体が化粧水に含まれることにより、皮膚に一層の潤いをあたえることができる。
【0016】
次に、容器を密閉して冷暗所、例えば冷蔵庫等に約2週間そのまま放置した状態で保管する。
【0017】
次に、かぼちゃ及び種、場合によっては昆布が漬け込まれた焼酎液(以下、溶液ともいう)50ccに、
精製水40ccとグリセリン10ccとPHを調節するためのクエン酸を微量配合し、この配合液をろ紙、例えば油こし紙でろ過することにより、100ccの化粧水が得られる。
【0018】
尚、上記製造方法の例はラボレベルでのものであるが、工業的に製造する場合にも同様の割合で実施できる。
【実施例2】
【0019】
上記実施例1において、更に一層保湿力を高めて、乾燥肌や小じわ対策用の化粧水を提供するために、裁断された種を増量、例えば、乾燥状態で40gとして倍量を漬け込んでもよい。
【実施例3】
【0020】
又、上記実施例1或いは実施例2において、更に、乾燥させたくちなしの実を適当に裁断して同時に漬け込むと、クチナシの実から抽出される色素ベータカロチンによって、紫外線防止効果を一層高めることができる。
【実施例4】
【0021】
上記実施例1〜3では、生の西洋かぼちゃの果肉500gを例にして説明したが、この500gの生の西洋かぼちゃを乾燥させたものを用いても、ほぼ同様の化粧水を得ることができる。
【産業上の利用可能性】
【0022】
本発明によれば、かぼちゃの成分を化粧水として有効に活用することができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
種及び当該種にまつわる綿を除去した生かぼちゃを当該かぼちゃのエキスが抽出されやすいように裁断すると共に、乾燥させた前記種を当該種のエキスが抽出されやすいように裁断し、裁断された前記かぼちゃ及び種とを容器に入れ、前記容器内のかぼちゃと種とが浸るように焼酎を加えて冷暗所に保管して得られた溶液を含むことを特徴とする化粧水。
【請求項2】
種及び当該種にまつわる綿を除去した生かぼちゃを当該かぼちゃのエキスが抽出されやすいように裁断して乾燥させると共に、乾燥させた前記種を当該種のエキスが抽出されやすいように裁断し、裁断された前記かぼちゃ及び種とを容器に入れ、前記容器内のかぼちゃと種とが浸るように焼酎を加えて冷暗所に保管して得られた溶液を含むことを特徴とする化粧水。
【請求項3】
乾燥させたクチナシの実を砕いて前記かぼちゃ及び種と共に焼酎に浸すことを特徴とする請求項1又は請求項2の化粧水。
【請求項4】
種及び当該種にまつわる綿を除去した生かぼちゃを当該かぼちゃのエキスが抽出されやすいように裁断すると共に、乾燥させた前記種を当該種のエキスが抽出されやすいように裁断し、裁断された前記かぼちゃ及び種とを容器に入れ、前記容器内のかぼちゃと種とが浸るように焼酎を加えて冷暗所に保管して得られた溶液を含むことを特徴とする化粧水の製造方法。
【請求項5】
種及び当該種にまつわる綿を除去した生かぼちゃを当該かぼちゃのエキスが抽出されやすいように裁断して乾燥させると共に、乾燥させた前記種を当該種のエキスが抽出されやすいように裁断し、裁断された前記かぼちゃ及び種とを容器に入れ、前記容器内のかぼちゃと種とが浸るように焼酎を加えて冷暗所に保管して得られた溶液を含むことを特徴とする化粧水の製造方法。
【請求項6】
乾燥させたクチナシの実を砕いて前記かぼちゃ及び種と共に焼酎に浸すことを特徴とする請求項4又は請求項5の化粧水の製造方法。

【公開番号】特開2005−320303(P2005−320303A)
【公開日】平成17年11月17日(2005.11.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−141169(P2004−141169)
【出願日】平成16年5月11日(2004.5.11)
【出願人】(396022114)
【Fターム(参考)】