説明

医学的ガイドラインで支持されるPET/CT治療モニタシステム

癌監視システムであり、該システムは:被験者の、例えばポジトロンエミッショントモグラフ(PET)及びコンピュータトモグラフ(CT)により取得されるイメージに基づき癌監視操作を実行するように構成されるイメージ分析モジュール(42、44);及び治療ガイドライン支持モジュール(10)を含む。前記治療ガイドライン支持モジュールは:前記被験者を処置するための医学治療プロトコルのグラフィカルブロック(B0、B1、B2、B3、B4、B5、B21、B211、B22、B221、B222、B223、B23、B231、B232)を含むグラフィカルフローダイヤグラム(GFD)を表示するように構成され、それらのブロックは前記イメージ分析モジュールにより実行される少なくともひとつのモニタ操作を含む前記医学治療の治療又はモニタ操作を表し;さらに、前記グラフィカルフローダイヤグラムのグラフィカルブロックに、前記グラフィカルブロックにより表される治療又はモニタに関する被験者特定情報につき注釈を付けるように構成され;及びユーザにより前記グラフィカルブロックの選択くに応じてグラフィカルブロック(B211)の注釈(POP)を表示するように構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、医学技術、医療技術、医学的イメージング技術及びそれらの関連する技術分野に属する。
【背景技術】
【0002】
癌治療は通常、長期間に亘る処置であり、数々の医学的及び診断的道具が組み合わされ相乗的に制御され、または理想的に該悪性腫瘍を除去するものである。通常の癌治療計画では、患者は最初に癌を持つことを診断され、その後体重、年齢、生体反応、血液細胞計測、腫瘍のイメージングなどの基本的パラメータが患者の状態を知るために取得される。一連の治療がその後実施される。これらには化学療法、小線源治療又は放射線治療などが含まれる。通常、これらの治療は、長期間に亘って行われ、化学療法、小線源治療及又は放射線治療の形で実施される。それぞれの段階で、患者は入院又は外来患者の形で病院に入り治療処置を受けることとなる。回復期間で通常数日から数週間である。追加の診断がある時として回復期間の間に行われる。例えば血液試験、腫瘍イメージングなどであり、患者の治療に対する応答を見るためである。この処置が数回の化学療法、小線源治療又は放射線治療処理で繰り返される。その後広範な診断試験が実施されて治療効果が確認される数回の連続する処置を含む全治療は、医学的治療プロトコルに従って行われ、これは通常テキスト系資料として実施されており、患者への治療を行う医者により参照されるものである。
【0003】
すでに説明したように、化学的治療、小線源治療又は放射線治療の前及びそれらの間の選択された時点で種々の診断試験が実施され患者のベースラインが卓立される。該ベースラインは、進行中の治療処置への患者の応答をモニタするため、及びその後の完了した治療プロトコルの効果を評価するためである。癌治療への初期の応答評価により、より効果的な患者固有の癌治療を可能とする。例えば、化学的治療又は放射線投与量、治療処理の間隔、化学的治療法手順又は他のパラメータは該初期の応答評価に基づいて調節することができる。
【0004】
応答評価に使用されてきた2つの技術はコンピュータトモグラフ(CT)及びポジトロンエミッショントモグラフ(PET)を含み、これらは相補的な技術であり、CTは主に癌性腫瘍又は他の悪性腫瘍の構造に関する形態情報(moephological)を提供し、一方PETは主に前記悪性腫瘍の代謝活性に関する情報を提供する。例えば、CTと組みあわて適用されるフルオローデオキシーグルコース(FDG)放射線医薬を用いるPETイメージング(FDG−PET)は改良された応答評価を示した。例えばWeberらの「Monitoring cancer treatment with PET/CT: Does it make a difference?」、Journal of Nuclear Medicine、48:36S−44S(2007)を参照する。該内容は参照されて本明細書の一部となる。この目的で、組み合わせPET/CTシステムは、共通の三次元的登録フレームワークを用いてCT及びPETの両方の情報を便利に取得するように開発されてきた。例えばGemini(TM)製品群で、組み合わせPET/CTスキャナ(Koninklijke Philips Electronics N.V.、Eindhoven、the Netherlands)から入手可能)が挙げらる。又は、CT及びPETデータは別々のCT及びPETスキャナにより取得され、適切なイメージ登録アルゴリズムを用いて相対的に三次元的に登録され得る。
【0005】
癌治療の複雑で長時間を要することにより、一般的には、種々の治療及びモニ操作が、異なる医学担当者により広い時間間隔に亘って実施される。例えば患者は数日に亘り化学的治療を受け、治療薬が看護婦により患者に投与される間に、種々の時間間隔で体重、心臓鼓動などが記録され、医者又はその他の医学担当者が患者を検診し、観察事実又は結論を記録する。これらの多くのデータは、電子的患者記録に保持される。前記化学治療が終了した後、患者は回復期に入りその間患者は治療操作を受けない。しかしその間、例えば生理学的パラメータの測定などのモニタ操作は実施される。化学的治療、回復期間又はその両方の選択された時点で、患者はPET/CTスキャンなどの応答評価操作を実施され得る。これらの操作は、化学的治療を行った医学担当者とは異なる人物によりなされ得る。例えば、PET/CTスキャンは、放射線専門家によりなされ得る。さらに、PET及びCTの大量の電子イメージファイルにより、該医学的イメージングデータは時として医療用画像管理システム(PACS)で貯蔵される。そこは、医学的イメージングの貯蔵及び取り出しに特化されている。PACSは電子患者記録と電子的に結合されていても、されていなくてもよい。たとえPACS及び患者記録データベースが結合されていても前記2者間の情報移動は、PACSの広域情報内容及びデータ貯蔵フォーマット及び電子的患者記録によりそれぞれ隠されている。
【0006】
用語PER/CTで説明されているが、同様の問題が、実質的に全ての癌治療のための医学的イメージングコンポーネントについても起こっている。例えばPET又はCT単独、又はガンマカメラにより得られるシングルフォトンエミッションコンピュータトモグラフ(SPECT)イメージ、又は磁気共鳴(MR)イメージングなどが挙げられる。つまり、PET/CT間又は他のイメージング系モニタ及び癌治療処理の残りの部分の間に不連続が存在するということである。この不連続性は、電子的情報所蔵レベルで存在し、そこではPACSの貯蔵されたイメージが電子的患者記録のその他の部分とは十分に組み合わされていないということである。この不連続性は、また、個人レベルでも存在する。そこでは、医学系イメージングモニタを操作した放射線専門家は通常ハイブリダイゼーション、他の癌治療の部分には関与しない。実際、多くの医学的治療プロトコルにおいて、PET/CT評価は「チェックボックス」にマークされ、患者がPET/CT評価(又は他のイメージング評価)のために予定され、結果のイメージが受け取られると、該マークは消される。イメージは通常印刷されて受け取られ、場合により「放射線学的報告」又は他の資料で放射線専門家による資料が添付される。該専門家は通常、該医学的治療プロトコルの他のイメージングでない部分についての知識はない。
【0007】
医学的治療プロトコルを実行する際の整合性はまた、改良され得るものである。例えば、いくつかの医学的治療プトロコルは、現在進行中の患者の応答を評価するために、患者に治療処置の間に異なる時点で連続的にPET/CT評価を実行するようにしている。これらの連続的PET/CT評価は、数週間以上隔たった異なる日に実施され得ることから、同じ放射線専門家により実施されるかどうかは保証の限りではない。連続するイメージング評価を実施する異なる放射線専門家は、異なるスキャンプロトコルを適用する可能性があり、圧力支持システム、PET/CTの関連するパラメータを変更する可能性があり、これらの結果、連続するPET/CT評価の間に大きな「相違」が生じる恐れがあり、これにより、患者の応答を評価する際にこれらのイメージを使用する医者又は他の医学的担当者を惑わせる恐れがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、上記説明した問題等を解消する改良された装置及び方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
ひとつの開示された側面によれば、記録媒体が、少なくともひとつのコンピュータにより実行可能な指示を記録し、前記指示は癌モニタシステムを定義し、前記癌モニタシステムが、(I)被検体の医学的イメージに基づき癌モニタを実施するように構成されるイメージ分析モジュールを含み、さらに(II)医学的ガイドライン支持モジュールであって、(i)前記イメージ分析モジュールにより実施される少なくともひとつのモニタ操作と、前記イメージ分析モジュールにより実施されない少なくともひとつの治療操作を含む、医学的治療プトロコルのグラフィカルフローダイヤグラムを表示するように構成され、かつ(ii)前記インタフェース操作が前記ユーザにより選択された前記グラフィカルフローダイヤグラムのブロックをインタフェース操作することで受け取られる情報を関連づけることを含むインタフェース操作を実施することで、前記グラフィカルフローダイヤグラムとユーザをインタフェース接続させるように構成される、医学的ガイドライン支持モジュールとを含む。
【0010】
他の開示された側面によると、癌モニタシステムは、前記の記録媒体を含み、前記記録媒体に貯蔵された指示を実行するコンピュータを含む。
【0011】
他の開示された側面によると、前記癌モニタシステムはさらに、前記被検体の少なくともひとつのPETイメージを生成するポジトロンエミッショントモグラフ(PET)スキャナを含み、かつ前記被検体の少なくともひとつのCTイメージを生成するコンピュータトモグラフ(CT)スキャナを含み、前記PETスキャナが前記CTスキャナと分離されているか、又は前記CTスキャナと組合されてハイブリッドPET/CTスキャナを定義している。
【0012】
他の開示された側面によると、癌モニタシステムは、被検者のイメージに基づき癌モニタ操作を実施するように構成されたイメージ分析モジュールと、医学的ガイドライン支持モジュールとを含む。前記医学的ガイドライン支持モジュールは:前記イメージ分析モジュールにより実施される少なくともひとつのモニタ操作を含む前記医学的治療プロトコルの治療的又はモニタ操作を表すグラフィカルブロックを含む、前記患者を処置する医学的治療プロトコルのグラフィカルフローダイヤグラムを表示するように構成され;かつ前記グラフィカルフローダイヤグラムのグラフィカルブロックに、前記グラフィカルブロックにより表された治療又はモニタ操作に関連する被検者特有情報を注釈付けし;かつユーザの前記グラフィカルブロックの選択に応じてグラフィカルブロックの注釈を表示するように構成される。
【0013】
ひとつの利点は、イメージ系モニタ操作の全医学的治療プロトコルへの改良された統合にある。
【0014】
他の利点は、イメージ評価を定量化するなどのイメージ系モニタ操作を実施するために有用である放射線専門家に関連ある非イメージ情報を提供することにある。
【0015】
他の利点は、連続するイメージ系モニタ操作における不適切な変更が生じる恐れを低減させることにある。
【0016】
他の利点は、医学的治療プロトコルを支持するイメージ系モニタ操作を実施する上で強化された作業手順の効率が図れることにある。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】図1は、医学的治療プロトコルによるPET/CTイメージングを用いた患者モニタのためのシステムを図表で示す。
【図2】図2は、図1のシステムで生成され使用される医学的治療プロトコルのグラフィカルフローダイヤグラムを図表で示す。
【発明を実施するための形態】
【0018】
ここで理解されるべきは、癌治療における、一方のPET/CT又は他のイメージング評価と他方の癌治療における他の処置との間の不連続性は問題を生じるということである。例えば、前記治療の全般に亘りイメージを正しく解釈し、特定のパラメータの変化を評価することは、前記電子患者記録に含まれる特定の非イメージ情報を参照するために有用である。該非イメージ情報には、患者の全治療に亘る情報が挙げられ、以前に適用されたPET/CTスキャンプロトコル又は患者体重の変化などである。これらの情報は通常、放射線専門化には容易には利用可能ではない。
【0019】
しかしまたここで理解されるべきは、イメージング評価と癌治療の他の処置の間の不連続性は、治療のこれらの側面の実際の相違の結果だということである。PET/CT、圧力支持システム他の癌対象イメージング操作の実施は、複雑であり、高い専門性を必要とし、PET及びCT又は他の種類のイメージングを効果的に取得し分析するために必要な専門知識を持つ専門家により実施されることが有利である。同様に、癌利用の他の側面もまた高く専門化され、関連する分野の専門家により実施されることが有利である。電子的情報貯蔵レベルにおいて、イメージはほとんどの非イメージ患者情報とは異なる種類のデータである。例えば、イメージはピクセル又はボクセル情報を含む通常大きいファイル(例えばメガバイト以上)であり;一方非イメージ患者情報は通常、テキスト、数字、スプレッドシートなどを含む非常に小さいファイルで表されている。従って、イメージデータは、他の電子患者データとともに簡単には統合できない。この理解の下で、医学技術は、2つに分けた電子情報記録形態を開発してきた。ここでは画像保存及び通信システム(PACS)が医学的イメージをその他の電子的患者記録の残りの部分から別に保存する(にもかかわらずリンクはしている)。
【0020】
図1によりこれらの問題はここでは、例示的にPET/CT系治療モニタシステムにより説明される。該システムは医学的ガイドライン支持モジュール10を含み、これは医学的治療プロトコルのオーサリング、貯蔵及び扱いのために提供される。ガイドラインオーサリング手段12は前記医学的治療プロトコルをグラフィカルフローダイヤグラム(図2を例示のために参照)へ変換する。得られたグラフィカルフローダイヤグラムはフローダイヤグラムデータベース14に保存される。通常、フローダイヤグラムデータベース14は、異なるグラフィカルフローダイヤグラムを保存することが可能である。これは、種々の異なる医学的治療プロトコルに応じて、病院又は他の医療施設で、異なる進行段階での異なる種類の癌を処置するためのものである。ガイドラインオーサリング手段12はまた、それぞれのグラフィカルフローダイヤグラムを更新して、対応する医学的治療プロトコルの変化を適切に反映させる。かかる変化は、種々の理由で起こり得る。例えば病院が前記癌治療のための新装置を導入する場合、進行中の研究又は過去の研究結果により推奨される医学的治療プロトコルの変更、又は新たな又は変更された政府規制などの指示による、などが挙げられる。
【0021】
前記データベース14に保存されたそれぞれのグラフィカルフローダイヤグラムは、特定のタイプの癌、特に前記癌の進行段階の医学的治療プロトコルを表し、又は他の治療プロトコル分類を表す。しかし前記データベース14に保存されたグラフィカルフローダイヤグラムは一般的に患者に特異的なものではない。ここで使用される「患者」又は「被検体」は、特定の環境例えば病院又は医者又は他の医学専門家との全ての専門的関連を限定するものではない。むしろ「患者」又は「被検体」は癌治療を行っているヒトを表す。さらに被検体には、癌治療、前治療癌研究の一部としての癌治療などを施される動物を含む。前記医学的治療プロトコル及びそれに応じるグラフィカルフローダイヤグラムは特に患者固有のものではないが、患者特有の情報に応じてパラメータ付けされ得る。例えば、化学療法の投与量を、患者の体重、性別、患者の癌の定量的測定の程度などに応じて可能である。医学的治療プロトコル及び応答するグラフィカルフローダイヤグラムはまたさらなるフローパスや適宜選択される操作を含み、患者に特有の情報により選択され、例えば患者の初期の治療処理の応答などである。他の選択可能なプロトコルはまた、医者の好み又は他の個人的医学的判断により選択され又は決定される。
図2によれば、グラフィカルフローダイヤグラムGFDが図表的に示されている。グラフィカルフローダイヤグラムGDFは:化学的治療を選択するブロックB0であり、選択により5つの手順ブロックB1、B2、B3、B4、B5の全てのひとつに行く。それぞれの手順は化学的治療に対応する。放射線専門家又は他のユーザが手順ブロックB1、B2、B3、B4、B5のひとつを選択、例えばマウス、トラックボール又は他のポインティング装置で制御されるポインタを用いてそのブロックの上でクリックすることで選択すると、前記選択された化学的治療の手順を作成する操作を示すグラフィカルフローダイヤグラムの表示が生じる。例示的図2では、ユーザはブロックB2を選択することで化学的手順#2を選択した。選択されたブロックB2の手順には、操作の順序、即ち:ブロックB21により表される前サイクル治療操作とそれに続くブロックB211で表される処置応答評価操作;治療操作ブロックB22で表される「サイクル1」と名づけられた第一の化学的治療とそれに続くブロックB211で表される記録サイクル、さらに続くブロックB222で表される腎臓機能評価操作、それに続くブロックB223で表される処置応答評価;治療操作ブロックB23で表された「サイクル2」と名づけられた第二の化学的治療処置とそれに続くブロックB232で表される処置応答評価;以下続く。図2は、化学的治療のためのグラフィカルフローダイヤグラムGFDを例示したが、放射線治療のためには操作ブロックB21、B22、B23などが、放射線種埋め込み手術より適切に置換かれる。理解されるべきは、図2は、例示目的であり、表示窓Wで一部のグラフィカルフローダイヤグラムのみを表示していることである。従って、放射線専門家又は他のユーザは、垂直スクロールバーSBを操作して上下に窓を動かして他の部分を見ることができる。さらに垂直スクロールと独立して又は組み合わせて水平スクロールバー(示されていなし)を左右に動かすことも可能である。全グラフィカルフローダイヤグラムが表示窓内に収まる場合、スクロールは不要である。
【0022】
図1及び図2をさらに参照して、放射線専門家又は他のユーザは、フローダイヤグラムナビゲータ20を使ってグラフィカルフローダイヤグラムGFDを見て操作する。利用可能な操作は、例えば、グラフィカルフローダイヤグラムのブロックにテキストなどで注釈をいれること、グラフィカルフローダイヤグラムGFDのブロックを選択して該ブロックに関する注釈を読みことなどである。ユーザがフローダイヤグラムナビゲータ20を介して入力した注釈は適切な局在患者データベース22に保存される。局在患者データベースに含まれる被検体特異的内容は前記グラフィカルフローダイヤグラムを個人化して被検体特異的グラフィカルフローダイヤグラムを生成する。前記被検体特異的内容は、前記放射線専門家が前記特定に被検体のためのグラフィカルフローダイヤグラムGFDを取り出し表示する際にはいつでも局在患者データベースから取り出されグラフィカルフローダイヤグラムGFDと共に表示される。
【0023】
グラフィカルフローダイヤグラムGFDのブロックはまた、他の方法で注釈付けされ得る。例えばグラフィカルフローダイヤグラムの患者特有パラメータを、場合により自動的に集められたサブモジュール26により電子患者記録24から得られる情報を自動的に集めることで注釈付けされ得る。電子患者記録24は、看護婦、医者又は他の患者と接する医学的関係者により入手されたか前記記録へ記入された情報を含む。例えば患者の体重、心臓鼓動数、血圧又は必要により医学的関係者により測定された他の患者パラメータであり、患者の癌のタイプや進行段階、患者に投与された化学的治療の手順、医者の手書きコメントなどが含まれる場合により自動に集められたサブモジュール26は、電子患者情報24から関連する情報を抽出し、局在患者データベース22に保存し、従って、放射線専門家が前記フローダイヤグラムナビゲータ20を介して、手で入力する情報の量を低減させる。ここで適切ならば場合により自動的に集められたサブモジュール26は、前記局在データベース22で前記電子患者データベース22での電子患者記録24から抽出される情報を、前記プロトコルへの適切なノードへの注釈として保存する。例えば、電子患者記録24が投与された化学的治療手順を同定する場合、この情報は電子患者情報24から自動的に集めされるサブモジュール26により適切に得られ、前記サブモジュール26は自動的に、患者記録24から取り出した関連する情報を前記第一の化学的治療に応じるブロックB22に注釈付けを行う。例えば、化学的治療薬の投与の日時、投与量などである。
【0024】
カラーコード方式又は他の目で区別可能な方式が、場合により、グラフィカルフローダイヤグラムについて、すでに実施されたものか、まだ実施されていないものかを区別するために使用されてよい。例えば、図2の例示で、グラフィカルフローダイヤグラムのブロックB21、B211、B22、B221、B222に対応する操作がすでに完了している場合点線で示され、まだ実施されていない操作に対応するブロックB223、B23、B231、B232は実線の囲いで示される。又は、異なる色が、すでに実施されたブロックとまだ実施されていないブロックとを区別するために使用され得る。従って、放射線専門家は、どの医学的治療プロトコルがすでに終了しているか、どの医学的プロトコルがこれからなされるべきかを容易に決めることができる。
【0025】
医学的治療プロトコルにおいてある特定の時点で、患者はPET/CTイメージング評価が予定される。例えば、図2では、なされるべき次の操作がブロックB223で示される処置応答評価であり、前記悪性腫瘍のPET/CTイメージングが含まれる。
【0026】
従って、患者がPET/CTイメージング施設(例えば病院又は病院外の病院に関係ある専門イメージング施設のPET/CTイメージング室)に到達するか運ばれる。放射線専門家は医学的放射線訓練を受け、ハイブリッドPET/CTスキャナ30を操作する許可を受けている。ハイブリッドPET/CTスキャナ30はCTスキャナ32とPETスキャナ34を通常の患者移動システム36に組み合わされている。ハイブリッドPET/CTスキャナ30は、例えば、Gemini(TM) integrated PET/CT scanner(Koninklijke Philips Electronics N.V.、Eindhoven、the Netherlandsから入手可能)が挙げられる。又は、PET及びCTスキャナは、物理的に分離されていてよい。例えば別の部屋、別の建物、又は共通の部屋の物理的に異なる位置(図示されていない)が挙げられる。ハイブリッドPET/CTスキャナ30は適切な制御電子回路、ガントリ32、34内に配置された部分、スタンドアローン電子ラック又はユニット、適切にプログラムされた制御コンピュータなどを含む。前記制御電子回路は、図1では図表的にPET/CT制御装置38としてまとめて表される。
【0027】
放射線専門家は前記コンピュータ40にアクセスする。コンピュータは好ましくは、ハイブロッドPET/CTスキャナの置かれている部屋の中又は近くに設けられ、実行又は実施するように適切にプログラム化され、又は前記医学的ガイドライン支持モジュール10及びイメージバッファ及び分析モジュール42(これには、場合により腫瘍学的モニタサブモジュール44が含まれる)の両方と操作的に交信するようにプログラムされている。コンピュータ40はまた場合により、PET/CT制御装置38の一部分又は全てを実行してもよい。放射線専門家は前記イメージバッファと分析モジュール42を呼び出す。これはPET/CT制御装置38と相互作用し、従ってハイブリッドPET/CTスキャナ30と相互作用して被検体のポジトロンエミッショントモグラフ(PET)イメージとコンピュータトモグラフ(CT)イメージを取得する。
【0028】
新規に得られたPET及びCTイメージが既に得られた被検体のイメージと比べることは有益である。既に得られた被検体のイメージとは、例えば、すでに実施されたブロックB211に対応するイメージ系処置応答評価によるものである。しかし、ブロックB223に応じる現在の放射線操作を実施する放射線専門家は、ブロックB211の専門家と異なる場合がある。たとえ同じ専門家がブロックB211もB223mo実施するとしても、最初のブロックB211のイメージングがなされた後数日又は数週間経過していることがあり得る。この場合当専門家は最初のイメージングで使用したイメージングパラメータを思い出すことができない場合もある。従って、放射線専門家は、マウス、トラックボール又は他のポインティング装置を用いて又は他の適切な入力装置を用いて、ブロックB211を選択すると、前記選択に応じた図表的なポップアップ窓又はバブルPOPが表示される。該ポップアップ窓又はバブルPOPは、ブロックB211(図2では注釈テキストは示されていない)に関係する注釈を表示する。ここには好ましくは、ブロックB211で使用された初期のPET/CTイメージングでのスキャンパラメータが含まれる。これにより放射線専門家は同じスキャンパラメータを現在のブロックB223のイメージングで使用され、従って、最初のイメージとの比較において整合性を保証することができる。該注釈は、例示されるポップアップ窓又はバブルPOPとは異なる他のフォーマットでも場所でも表示され得る。例えばひとつの実施態様では、注釈窓(示されていない)は例示されたグラフィカルフローダイヤグラム窓Wとは分離され、選択されたブロックの注釈の表示するために設けられる窓に表示されてよい。
ブロックB223に応じてイメージ系モニタ操作の間に得られるイメージは、前記イメージバッファ及びイメージ分析モジュール42に集められ、場合により、医療用画像管理システム(PACS)に画像を永久に保存させ、場合により前記イメージバッファ及びイメージ分析モジュール42で分析される。
【0029】
ブロックB223により表される治療対応評価を実施するために、癌腫瘍のPET及びCTイメージが取得され、場合によりイメージバッファ及び分析モジュール42の癌モニタサブモジュール44により定量的に分析される。例えば、場合による癌モニタサブモジュール44は場合により、前記腫瘍の回りの選択された領域の定量的に標準取り込み値(SUV)を決定する。現在進行中の治療処置の時間に亘る患者の応答を決定するために、腫瘍を追跡することは、現在のイメージング処置(例示されたブロックB223での処置に対応する)イメージを以前のイメージング処置のイメージ(例示されたすでに実施されたブロックB211により表される以前のイメージング処置)でPACS46から取り出されたイメージと比較することで実施され得る。いくつかの適切な腫瘍追跡方法は:(1)CTイメージから提供される形態情報に基づくグローバルな固定登録方法、(2)CTイメージ内で実施された興味ある容積に対応するブロック及び(3)PETイメージで実施されたSUV優先領域が必要となる。該追跡方法は、例えばOpfer等の「Automatic lesion tracking for a PET/CT based computer aided cancer therapy monitoring system」、in Medical Imaging 2008:Computer−Aided Diagnosis、edited by Maryellen L. Giger and Nico Karssemeijer、Proc.of SPIE Vol.6915、691513、(2008)に開示されており、該内容はここで参照されて本明細書の一部となる。他の定量的又は定性分析は前記癌の性質及び進行段階、適用されるイメージング方法、モニタされるパラメータなどに依存する。一般的に、CTイメージは腫瘍の構造についての形態情報を提供し、一方PETイメージは機能情報であって、例えば主要近傍の標準取り込み値(SUV)などの情報を提供する。CT及びPETの組み合わせは相乗効果である。例えばCT形態情報は主要の物理的範囲に関し、PETはCTのより輪郭された腫瘍の部分が、以前の化学的治療、小線量治療又は放射線治療に応じて壊死しているかどうかを示す。いくつかの定量的イメージ分析は、イメージング操作により得られた情報よりも被検体特有の情報(例えば体重や性別)を用いて分析する。該分析では、関連する被検体特有の情報は、前記医学的ガイドライン支持モジュール10の局在データベース22から適切に取り出される。
【0030】
イメージング分析モジュール42で実施されるイメージ系モニタ操作の結果は、前記フローダイヤグラムナビゲータ20へ適切に運ばれて、場合により、前記グラフィカルフローダイヤグラムの対応するブロックB223に前記イメージ系モニタ操作により生成された定量的結果(あれb)で注釈付けされる。前記フローダイヤグラムナビゲータ20は場合により、ブロックB223に、PACS46で貯蔵される前記取得されたイメージにハイパーリンク又はリンク注釈される。前記フローダイヤグラムナビゲータ20は、場合により、グラフィカルフローダイヤグラムのブロックB223に、ブロックB223に対応するモニタ操作でのPET及びCTイメージで用いられたスキャンパラメータに関するスキャンパラメータ情報を注釈付けする。種々の他のタイプの関連する情報はまた、場合により、ブロックB223に注釈付けされる。
【0031】
患者がその後数日後又は数週間後に他のPET/CTモニタ操作のために戻る場合(例えばブロックB232に対応して)、放射線専門家(一般的に、ブロックB223に対応するモニタ操作を実施した放射線専門家と同じか又は異なる人であり得る)は、最後(既に実施された時点での)のイメージ系モニタ処置で用いられたパラメータを、単純にブロックB223を選択して(この時点で、B223はすでに実施されたことを示す点線で囲まれたブロックとして表示されている)ブロックB223の注釈が表示されるようにすることで、容易に取り出すことができる。従って、次のPET/CTモニタ操作がまた、先行するブロックB211、B223の以前のPET/CTモニタ操作で使用されたものと同じスキャンパラメータを用いて実施されることを保証する。
【0032】
前記放射線専門家により前記システムに加えられた患者特有データ、又は自動収集サブモジュール26により得られた患者特有データ、又はイメージング分析モジュール42、44により生成された患者特有データは、局在患者データベース22に記憶される。従って、患者が継続して又は追加のPET/CT評価のために戻る場合はいつでも、前記放射線専門家(以前のPET/CT本発明床を実施した人と同じか異なり得る)は、患者データベース22から、便利なナビゲーション補助としての表示されたグラフィカルフローダイヤグラムGFDを用いて取り出すことができる。いつでも、放射線専門家は、特定の患者データを、対応する又は関連する前記医学的治療プロトコル学的を表すグラフィカルフローダイヤグラムのブロックをクリックするだけで見ることができる。この方法は、放射線専門家をより広い治療プロトコルと結びつけ、放射線専門家が、関連する非イメージ系情報に容易にアクセクしたことを保証する。すなわち、PET/CT評価が前記医学的治療プロトコル学的と結びつき、かつまた、イメージ評価をよりよいものとすることを保証する。というのは、関連する非イメージデータはイメージ表kの際に容易に使用することができるからである。
【0033】
医学的治療プロトコルに従うイメージングを用いて患者をモニタするための開示された腫瘍モニタシステムは、種々の形態で実施され得る。例えば、図1のシステムはコンピュータ40で実施可能であり、これは前記医学的ガイドライン支持モジュール10、イメージ分析モジュール42、44及び場合により一部分又は全てのPET/CT制御装置38を定義するソフトウェアを実行する。通常、この配置は有利である。というのは、前記コンピュータ40が、その後放射線専門家に、前記医学的ガイドライン支持モジュール10を介して前記医学的治療プロトコル情報と、PET/CTイメージングデータ分析のためのイメージ分析モジュール42、44を共に提供するからである。かかる実施態様では、コンピュータ40は通常、ハイブリッドPET/CTスキャナ30と共に又は近棒に設けられる。例えばスキャナ30と同じ部屋に設けられ、放射線専門家は、前記グラフィカルフローダイヤグラムGFDを参照して、最後のイメージング操作で使用されたスキャンパラメータを取り出し、かつ前記医学的ガイドライン支持モジュール10に記憶された非イメージデータを参照してPET/CTイメージを分析することができる。操作では、前記医学的ガイドライン支持モジュール10及びイメージ分析モジュール42、44はひとつ又はそれ以上の表示48を含み、前記イメージ分析モジュール42、44で生成された可視化内容を表示し、前記医学的ガイドライン支持モジュール10により生成された可視化内容(例えば異なる窓内に)を同時に又は選択的に切り替える方式で表示することができる(例えば、前記コンピュータ40のマルチタスクオペレーションシステムのアプリケーション切り替え機能を用いる)。
【0034】
例示される実施態様においては、前記ガイドラインオーサリング手段12は、前記医学的ガイドライン支持モジュール10に組み込まれ、前記同じコンピュータ40で適切に実行される。しかし、いくつかの設定では、PET/CTイメージ取得を実施する前記放射線専門家は前記オーサリング手段12を用いて前記グラフィカルフローダイヤグラムを生成するためには資格がない場合がある。前記グラフィカルフローダイヤグラムのオーサリングは、全体的な知識及び前記医学的治療プロトコルの完全な理解が求められ、これは放射線専門家の知識の範疇を超えている可能性がある。
【0035】
従って、いくつかの実施態様では、前記ガイドラインオーサリング手段12は、前記医学的ガイドライン支持モジュール10の残りの部分から分離されている。例えば、オーサリング手段12はコンピュータ50で実行されてよく、該コンピュータ50は、PET/CTスキャンの際の前記放射線専門家により使用されるコンピュータ40とは区別されている(ネットワークで結合されていてもよい)。この変形実施態様では、前記癌部長又は他の特別に訓練を受けた個人が、コンピュータ50を用いてオーサリング手段12を操作して、前記グラフィカルフローダイヤグラムを生成及び/又は更新し、それを前記放射線専門家により使用させる。
【0036】
医学的治療プロトコルに従うイメージングを用いて患者をモニタするための開示された癌モニタシステムはまた、物理的に、癌モニタシステムを定義するための少なくともひとつのコンピュータにより実行可能な指示を記憶する貯蔵媒体として埋め込まれることができる。前記貯蔵媒体は、例えば、磁気ディスク又は他の磁気貯蔵媒体又は媒質、光学ディスク又は他の光学的貯蔵媒体又は媒質、ネットワークサーバ貯蔵装置などが挙げられる。
【0037】
医学的ガイドライン支持モジュールで支持された治療モニタシステムは、ここではハイブリッドPET/CTスキャナ30を例示して説明された。しかし、他のイメージングスキャナ、システム又は他の手段もまた適用され得る。例えばPET単体、CT単体、シングルフォトンエミッションコンピュータトモグラフ(SPECT)を実行するように構成されたガンマカメラ、磁気共鳴)MR)イメージングシステム、種々のそれらの組み合わせやハイブリッドなどが挙げられる。乳癌治療においては、例えば、MRが一般的に患者応答を評価するために好ましいイメージング手段である。当業者であれば例示されたイメージング分析モジュール42、44を置換又は適合させて、例えばSPECT、MR、CTイメージなどのイメージング手段から選択されるひとつ又はそれ以上の手段により取得されたイメージに基づいて対応するPETイメージングなしで、対応するCTイメージングなしのPETイメージングで、それらの種々の組み合わせで、癌モニタを実施することができる。同様に、医学的ガイドライン支持モジュール10は容易に適合されて、医学的治療プロトコルのグラフィカルフローダイヤグラムを表示するようにされる。それには少なくともひとつのモニタ操作が含まれ、PET及びCT以外の手段によるイメージに基づいてイメージング分析モジュール操作により実施され、前記選択された手段についての関連するスキャンパラメータを貯蔵するようにされる。いくつかの本発明に含まれる実施態様において、医学的ガイドライン支持モジュール10は、癌モニタのための支持を提供するように構成され、該モニタは異なる手段により取得されたイメージに基づき、ガイドラインオーサリング手段12を用いて生成され、かつフローダイヤグラムデータベース14に貯蔵された適切なグラフィカルフローダイヤグラムを介して提供される。該一般的医学的ガイドライン支持モジュール10は、例えば、複数のイメージング可能手段を持つ複数のイメージング手段(例えば、MR、CT、PET、SPECT及び/又は他の単一の場所に集められたイメージングシステムである)を持つセンターで使用される。
【0038】
図2の例示されたグラフィカルフローダイヤグラムGFDはまた一例である。種々の医学的治療プロトコルをグラフィカルに実施する種々のグラフィカルフローダイヤグラムが、ガイドラインオーサリング手段12を用いて容易に生成され、かつ種々の医学的治療プロトコルを施されている患者について使用するためにフローダイヤグラムデータベース14に保存される。例えば、5つの化学的治療手順B1、B2、B3、B4、B5は、より多くの又はより少ない手順に場合により交換され得る。放射線治療系医学的治療プロトコルのため、例示の化学的治療手順B1、B2、B3、B4、B5は適切にひとつ又はそれ以上の放射線治療手順に交換され得る。小線量系医学的治療プロトコルのために、例示の化学的治療手順B1、B2、B3、B4、B5は適切にひとつ又はそれ以上の小線量治療手順に交換され得る。医学的治療プロトコルはまた、他の治療操作、例えばひとつ又はそれ以上の外科操作などを組み込むこともできる。また治療及びモニタを表す種々のブロックの、選択、命名及び順序もまた具体的な医学的治療プロトコルに応じて変更することもできる。
【0039】
本発明は、好ましい実施態様に基づいて説明された。変更・変法などはこの詳細な説明を読み理解することで当業者に可能となる。本発明はかかる全ての変更・変法などが添付の特許請求の範囲及びその均等の範囲内に含まれるように解釈されることが意図される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
癌モニタシステムを定めるために少なくともひとつのコンピュータにより実行可能な指示を記憶する記憶媒体であり、前記記憶媒体は:
(I)被験者の医学的イメージに基づき癌モニタを実施するように構成されるイメージ分析モジュール;及び
(II)医学的ガイドライン支持モジュールを含み、前記医学的ガイドライン支持モジュールが、
(i)医学的治療プロトコルのグラフィカルフローダイヤグラム(GFD)を表示するように構成され、前記医学的治療プロトコルが、前記イメージ分析モジュールにより実施される少なくともひとつのモニタ操作を含み、かつ前記イメージ分析モジュールにより実施されない少なくともひとつの治療操作を含み、さらに
(ii)ユーザと前記グラフィカルフローダイヤグラムとを、前記ユーザにより選択される前記グラフィカルフローダイヤグラムのひとつのブロックとインタフェース操作されることにより受け取る少なくとも関係する情報を含むインタフェース操作を実行することにより、インタフェース接続するように構成される。
【請求項2】
請求項1に記載の記憶媒体であり、前記記憶される指示が、前記癌モニタシステムを定めるために実行可能であり、少なくともインタフェース操作により受けられる情報を含み、前記医学的ガイドライン支持モジュールがさらに、前記グラフィカルフローダイヤグラムと共に前記局在患者データベースに記憶される情報を自動的に選択的に表示するように構成される、記憶媒体。
【請求項3】
請求項2に記載の記憶媒体であり、前記記憶される指示が、前記局在患者データベースから分離される電子化患者記録から抽出される情報と共に前記局在患者データベースを自動的に収集するために実行可能である、記憶媒体。
【請求項4】
請求項2又は3のいずれか一項の記載の記憶媒体であり、前記記憶される指示が、前記イメージ分析モジュールにより実施される癌モニタにより生成される情報と共に前記局在患者データベースを自動的に収集するために実行可能である、記憶媒体。
【請求項5】
請求項2乃至4のいずれか一項に記載の記憶媒体であり、前記医学的治療プロトコルが、前記イメージ分析モジュールにより実施される複数のモニタ操作を含み、かつ前記医学的ガイドライン支持モジュールがさらに、前記イメージ分析モジュールによりすでに実施された癌モニタ操作を表しかつ前記選択されたすでに実施された癌モニタ操作と関係し、前記局在患者データベースに記憶された情報(POP)を表示する前記グラフィカルフローダイヤグラム(GFD)のひとつのブロックをユーザに選択させることにより、前記グラフィカルフローダイヤグラム(GFD)とユーザとをインタフェース接続させるように構成される、記憶媒体。
【請求項6】
請求項2乃至5のいずれか一項に記載の記憶媒体であり、前記局在患者データベースに貯蔵された前記被検体特有情報が、前記イメージ分析モジュールにより実施される少なくともひとつのモニタ操作により生成される情報と、前記イメージ分析モジュールにより実施される少なくともひとつのモニタ操作により生成されない情報とを含む、記憶媒体。
【請求項7】
請求項6に記載の記憶媒体であり、前記局在患者データベースに記憶され、前記イメージ分析モジュールにより実施される少なくともひとつのモニタ操作では生成されない前記被検体特有情報が、患者体重;患者性別;前記医学的治療プロトコルの非イメージング患者モニタにより生成される情報;前記イメージ分析モジュールにより実施されない少なくともひとつの前記治療操作により生成される情報;及び前記イメージ分析モジュールにより実施されない少なくともひとつの治療操作のパラメータの、少なくともひとつを含む、記憶媒体。
【請求項8】
請求項1乃至7のいずれか一項に記載の記憶媒体であり、前記癌モニタシステムを定めるために実行可能な前記記憶された指示がさらに、ガイドラインオーサリング手段を含み、前記医学的治療プロトコル学的のグラフィカルフローダイヤグラムをユーザが生成することを可能とする、記憶媒体。
【請求項9】
請求項1乃至8のいずれか一項に記載の記憶媒体であり、前記イメージ分析モジュールが、前記被検体の少なくともひとつのポジトロンエミッショントモグラフ(PET)イメージ及び少なくともひとつのコンピュータトモグラフ(CT)イメージに基づく癌モニタを実施するように構成される、記憶媒体。
【請求項10】
癌モニタシステムであり、該システムは:
請求項9に記載の記録媒体;
前記記録媒体に記録される指示を実行するコンピュータ;
前記被検体の少なくともひとつのPETイメージを生成するポジトロンエミッショントモグラフ(PET)スキャナ;及び
前記被検体の少なくともひとつのCTイメージを生成するコンピュータトモグラフ(CT)スキャナを含み、
前記PETスキャナが前記CTスキャナと分離されているか、前記CTスキャナと組み合わされハイブリッドPET/CTスキャナを構成するかである、癌モニタシステム。
【請求項11】
癌モニタシステムであり、該システムは:
前記被検体のイメージに基づく癌モニタ操作を実施するように構成されるイメージ分析モジュール;及び
医学的ガイドライン支持モジュールを含み、
前記医学的ガイドライン支持モジュールは、前記被検体処置のための医学的治療プロトコルのグラフィカルブロックを含むグラフィカルフローダイヤグラムを表示するように構成され、前記グラフィカルブロックは前記医学的治療プロトコル学的により実施される少なくともひとつのモニタ操作を含み、かつ
前記グラフィカルフローダイヤグラムのグラフィカルブロックに、前記グラフィカルブロックで表される治療又はモニタ操作と関連する被検体特有情報を注釈付けるように、かつユーザによる前記グラフィカルブロックの選択に応じてグラフィカルブロックの注釈を表示するように構成される、癌モニタシステム。
【請求項12】
請求項11に記載の癌モニタシステムであり、前記医学的ガイドライン支持モジュールが、前記グラフィカルフローダイヤグラムのグラフィカルブロックに、ユーザから取得される、前記グラフィカルブロックで表される治療又はモニタに関連する被検体特有情報を注釈するように構成される、癌モニタシステム。
【請求項13】
請求項11又は12のいずれか一項に記載の癌モニタシステムであり、前記医学的ガイドライン支持モジュールが、前記イメージ分析モジュールにより実施されるグラフィカルボックスに、前記表されるモニタ操作により生成される定量的結果を注釈付けする、癌モニタシステム。
【請求項14】
請求項11乃至13のいずれか一項に記載の癌モニタシステムであり、前記医学的ガイドライン支持モジュールが、前記イメージ分析モジュールにより実施されるグラフィカルボックスに、前記癌モニタ操作が基づいた前記被検体のイメージを取得するために使用されたスキャンパラメータを注釈付けする、癌モニタシステム。
【請求項15】
請求項11乃至14のいずれか一項に記載の癌モニタシステムであり、前記医学的ガイドライン支持モジュールが、非イメージ治療又はモニタ操作を表すグラフィカルボックスに、前記非イメージ治療又は操作に関連する情報を注釈付けする、癌モニタシステム。
【請求項16】
請求項15に記載の癌モニタシステムであり、前記イメージ分析モジュールが、癌モニタ操作を実施するように構成され、前記癌モニタ操作が、前記医学的ガイドライン支持モジュールから得られる非イメージング治療又はモニタ操作に関連する情報の少なくとも一部に基づいて前記被検体の取得されたイメージの定量的分析を実施する、癌モニタシステム。
【請求項17】
請求項15又は16のいずれか一項に記載の癌モニタシステムであり、前記非イメージング治療又はモニタ操作に関連する情報が:前記非イメージング治療又はモニタ操作が患者の体重モニタ操作である場合には体重、前記非イメージング治療又はモニタ操作が患者の性別同定操作である場合には性別、前記非イメージング治療又はモニタ操作が患者の生理的パラメータ測定操作である場合には生理的パラメータ、を含む群から選択される、癌モニタシステム。
【請求項18】
請求項11乃至17のいずれか一項に記載の癌モニタシステムであり、さらに、
前記イメージ分析モジュール及び前記医学的ガイドライン支持モジュールを共に定めるソフトウェアを同時に実行するコンピュータと、及び
前記イメージ分析モジュールにより生成される可視内容及び前記医学的ガイドライン支持モジュールにより生成される可視内容を、同時に又は選択可能に切替えるかの少なくともどちらかで表示するように構成される表示装置を持つ、癌モニタシステム。
【請求項19】
請求項18に記載の癌モニタシステムであり、前記コンピュータが:
ポジトロンエミッショントモグラフ(PET)スキャナ及びコンピュータトモグラフ(CT)スキャナと操作的に接続されて、前記PETスキャナ及びCTスキャナを制御して前記癌モニタ操作に基づいて前記被検体の前記PET及びCTイメージを取得するように構成されている、又は
ポジトロンエミッショントモグラフ(PET)/コンピュータトモグラフ(CT)ハイブリッドスキャナと操作的に接続されて、前記ハイブリッドPET/CTスキャナを制御して前記癌モニタ操作に基づいて前記被検体の前記PET及びCTイメージを取得するように構成されている、癌モニタシステム。
【請求項20】
請求項18又は19のいずれか一項に記載の癌モニタシステムであり、前記コンピュータが医療用画像管理システム(PACS)と操作的に接続され、前記PACSから前記癌モニタ操作が基づいた前記被検体の前記イメージを取得する、癌モニタシステム。
【請求項21】
請求項11乃至20のいずれか一項に記載の癌モニタシステムであり、さらに、ユーザが前記医学的治療プロトコル学的の前記グラフィカルフローダイヤグラムに指示することを可能とするように構成されるガイドラインオーサリング手段を含む、癌モニタシステム。
【請求項22】
請求項11乃至21のいずれか一項に記載の癌モニタシステムであり、前記医学的ガイドライン支持モジュールが、前記グラフィカルフローダイヤグラムに、(i)すでに終了した治療又はモニタ操作を表すグラフィカルブロックを第一の書式で表示し、さらに(ii)まだ終了していない治療又はモニタ操作を表すグラフィカルブロックを第一の書式とは可視的に区別される書式で表示するように構成される、癌モニタシステム。

【図1】
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【図2】
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【公表番号】特表2012−521248(P2012−521248A)
【公表日】平成24年9月13日(2012.9.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−501422(P2012−501422)
【出願日】平成22年2月11日(2010.2.11)
【国際出願番号】PCT/IB2010/050638
【国際公開番号】WO2010/109350
【国際公開日】平成22年9月30日(2010.9.30)
【出願人】(590000248)コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ (12,071)
【Fターム(参考)】