説明

医用データ処理装置、医用データ処理プログラム及び核医学診断装置

【課題】核医学診断情報を用いた診断において有用な情報を提供することによって医師の負担を軽減させるとともに診断精度を向上させることが可能な医用データ処理装置を提供することである。
【解決手段】医用データ処理装置は、記憶手段及び診断支援情報生成手段を備える。記憶手段は、複数の被検体についての体内放射性診断薬の集積の度合い及び腫瘍マーカを表す指標値を保存する。診断支援情報生成手段は、診断対象となる被検体についての体内放射性診断薬の集積の度合い及び腫瘍マーカの指標値並びに複数の被検体についての体内放射性診断薬の集積の度合い及び腫瘍マーカを表す指標値をプロットすることによって診断支援情報を生成し、生成した診断支援情報を表示手段に表示させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、医用データ処理装置、医用データ処理プログラム及び核医学診断装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、陽電子放出コンピュータ断層(PET: positron emission computed tomography)装検診及びPET/CT (computed tomography) 検診が普及している。これらの検診の殆どが、体内放射性診断薬であるフッ素18-フルオロデオキシグルコース(F18-FDG)を投与して行う腫瘍及び癌の検査である。F18-FDGは、腫瘍や癌が存在する部位に集まるため、PET検査又はPET/CT検査によって、腫瘍や癌を画像化することができる。
【0003】
PET検査及びPET/CT検査では、PET画像のみならず、F18-FDGの集積の度合いの指標であるSUV (Standardized Uptake Value) 値が用いられる。SUV値はF18-FDGが被検体の体内に満遍無く分布したと仮定した場合に、目的部位にその何倍の量のF18-FDGが集積しているかを表す半定量的指標である。SUV値は、式(1)で与えられ、PET画像の画素値に基づいて算出することができる。
【0004】
SUV=(目的部位のFDGの量[kBq/g])/(FDGの投与量[MBq]/体重[kg]) (1)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2009−25035号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
PET検査及びPET/CT検査は、癌による死亡者数の増加に伴って健康診断に取り入れられる傾向にある。健康診断における検査では放射線科の臨床診断とは違い、正常もしくは自覚の乏しい患者を対象としている。このため、少ない情報に基づいて異常部位を探すこととなり、医師の経験に大きく依存している。
【0007】
すなわち、悪性腫瘍又は癌が発見され、術後のフォローを行う場合や転移の有無を判断する場合には、集積部が事前に特定されていたり、関心領域(ROI: region of interest)が転移部に限定されている。このため、着目すべき部位を容易に決定することができる。しかしながら、健康診断におけるPET検査やPET/CT検査では、被験者ごとに健康状態が異なり、かつ被験者の数が多い。このため、PET画像において着目すべき部位の特定が容易でなく、読影医の経験に大きく依存する。この結果、読影医の負担が大きくなるという問題がある。
【0008】
また、PET検査及びPET/CT検査では、F18-FDGが炎症部等の正常な細胞にも集積することがある。加えて、PET検査及びPET/CT検査には、前立腺癌のように判定が困難な部位がある。
【0009】
このため、医師の負担を軽減するとともに、診断精度を向上させることが望まれる。これは、PET装置のみならず、単光子放出コンピュータ断層(SPECT: single photon emission computed tomography)装置等の核医学診断装置を用いた検査においても同様である。
【0010】
本発明は、核医学診断情報を用いた診断において有用な情報を提供することによって医師の負担を軽減させるとともに診断精度を向上させることが可能な医用データ処理装置、医用データ処理プログラム及び核医学診断装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
実施形態の医用データ処理装置は、記憶手段及び診断支援情報生成手段を備える。記憶手段は、複数の被検体についての核医学診断画像データから得られる体内放射性診断薬の集積の度合いを表す複数の指標値及び前記複数の被検体について測定された腫瘍マーカの複数の指標値を被検体ごとに関連づけて保存する。診断支援情報生成手段は、診断対象となる被検体について算出された前記体内放射性診断薬の集積の度合いを表す指標値、前記診断対象となる被検体について測定された前記腫瘍マーカの指標値、前記複数の被検体についての前記体内放射性診断薬の集積の度合いを表す複数の指標値及び前記複数の被検体について測定された前記腫瘍マーカの複数の指標値をプロットすることによって診断支援情報を生成し、生成した前記診断支援情報を表示手段に表示させる。
【0012】
また、実施形態の医用データ処理プログラムは、コンピュータを記憶手段及び診断支援情報生成手段として機能させる。記憶手段は、複数の被検体についての核医学診断画像データから得られる体内放射性診断薬の集積の度合いを表す複数の指標値及び前記複数の被検体について測定された腫瘍マーカの複数の指標値を被検体ごとに関連づけて記憶する。診断支援情報生成手段は、診断対象となる被検体について算出された前記体内放射性診断薬の集積の度合いを表す指標値、前記診断対象となる被検体について測定された前記腫瘍マーカの指標値、前記複数の被検体についての前記体内放射性診断薬の集積の度合いを表す複数の指標値及び前記複数の被検体について測定された前記腫瘍マーカの複数の指標値をプロットすることによって診断支援情報を生成し、生成した前記診断支援情報を表示手段に表示させる。
【0013】
また、実施形態の核医学診断装置は、データ収集手段、記憶手段及び診断支援情報生成手段を備える。データ収集手段は、核医学診断画像データを収集し、前記核医学診断画像データから体内放射性診断薬の集積の度合いを表す指標値を算出する。記憶手段は、複数の被検体についての核医学診断画像データから得られる前記体内放射性診断薬の集積の度合いを表す複数の指標値及び前記複数の被検体について測定された腫瘍マーカの複数の指標値を被検体ごとに関連づけて記憶する。診断支援情報生成手段は、診断対象となる被検体について算出された前記体内放射性診断薬の集積の度合いを表す指標値、前記診断対象となる被検体について測定された前記腫瘍マーカの指標値、前記複数の被検体についての前記体内放射性診断薬の集積の度合いを表す複数の指標値及び前記複数の被検体について測定された前記腫瘍マーカの複数の指標値をプロットすることによって診断支援情報を生成し、生成した前記診断支援情報を表示手段に表示させる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】実施形態に係る医用データ処理装置の構成図。
【図2】SUV値と腫瘍マーカ値の関係を表すプロットデータを表示させた例を示す図。
【図3】図2に示すプロットデータ上に、診断対象となる被検体のSUV値及び腫瘍マーカ値をプロットすることによって得られた診断支援情報の例を示す図。
【図4】図1に示す医用データ処理装置により診断支援情報を生成して表示させる際の流れを示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0015】
実施形態に係る医用データ処理装置、医用データ処理プログラム及び核医学診断装置について添付図面を参照して説明する。
【0016】
図1は実施形態に係る医用データ処理装置の構成図である。
【0017】
医用データ処理装置1は、PET/CT装置2、生化学検査装置3、診断データ管理システム4、モダリティ5及びその他の医用工学(ME: Medical Engineering)装置6等の医用機器とネットワーク7を介して接続される。モダリティ5の例としては、超音波診断装置、MRI (magnetic resonance imaging)装置及びX線CT装置が挙げられる。
【0018】
尚、PET/CT装置2の代わりにPET装置を接続しても良い。また、ネットワーク7接続を行わずに、ユーザが医用データ処理装置1に必要な情報を入力するように構成してもよい。
【0019】
更に、PET/CT装置2又はPET装置に医用データ処理装置1の機能を内蔵してもよい。医用データ処理装置1をPET/CT装置2又はPET装置に組み込む構成とすれば、病院内の放射線科に設置されるPET/CT装置2又はPET装置の診断支援機能として有効に利用することができる。
【0020】
一方、医用データ処理装置1をPET/CT装置2の外部にネットワーク7で接続する構成とすれば、他の医用機器からの医用データを取得する観点から健康診断用のシステムとして利用する場合に利便性が高い。この場合、医用データ処理装置1は、読影装置等の画像処理装置に内蔵してもよい。
【0021】
PET/CT装置2は、PET装置とX線CT装置を組み合わせた画像診断装置であり、PET画像及びX線CT画像の双方を被検体から収集する機能を備えている。PET/CT装置2のPET装置側は、データ収集部を備えている。PET装置側のデータ収集部は、F18-FDG等の体内放射性診断薬を投与した被検体からPET画像データを収集する機能と、PET画像データの画素値に基づいてSUV値を測定する機能とを有する。また、X線CT装置側で収集されたデータは、PET装置側で収集されたデータの減弱補正などに用いられる。
【0022】
生化学検査装置3は、被検体から採取された血液中から腫瘍マーカの濃度等の指標値を始めとする様々な生化学検査データを測定する機能を有する。腫瘍マーカは、被検体の体内に腫瘍ができると血液中に出現する特有の物質である。腫瘍マーカとしては、前立腺特異抗原(PSA: Prostate specific antigen)を始めとして多数の物質がある。PSAの質量を溶液の体積で除した体積濃度(ng/ml)はPSA値と呼ばれ、指標値として前立腺癌の診断に用いられる。
【0023】
診断データ管理システム4は、生化学検査データ等の検査情報に基づいて医師により判定された被検体ごとの診断結果を診断結果情報として管理する機能を有する。例えば、健康診断を行う医療機関では、血液検査結果や尿検査結果等の生化学検査結果に基づいて異常なし、要精密検査、要経過観察、要治療等の健康診断結果が被検体の識別情報や検査日時等の付帯情報とともに診断結果情報として管理される。また、癌や悪性腫瘍の治療を行う医療機関では、生化学検査データに加えて被検体から採取した細胞や組織を用いた生体組織検査や精密検査の結果などの検査情報に基づいて悪性腫瘍の疑いなし、悪性腫瘍の疑いあり、悪性腫瘍あり、癌あり等の評価情報が被検体の識別情報や検査日時等の付帯情報とともに診断結果情報として管理される。
【0024】
医用データ処理装置1は、PET/CT装置2、生化学検査装置3、診断データ管理システム4、モダリティ5及びME装置6からネットワーク7を介して取得した医用データに基づいて腫瘍及び癌の診断支援情報を生成する機能と、生成した診断支援情報を表示させる機能を備えている。
【0025】
医用データ処理装置1は、演算装置8、記憶装置9、入力装置10及び表示装置11を備えたコンピュータの記憶装置9に医用データ処理プログラムを保存し、演算装置8に医用データ処理プログラムを読み込ませることにより構成することができる。医用データ処理プログラムは、CD (compact disc)やUSB (Universal Serial Bus)メモリ等のメディアに記録してプログラムプロダクトとして流通させることもできる。但し、医用データ処理装置1の構成要素を構築するために回路を用いてもよい。
【0026】
具体的には、医用データ処理装置1は、演算装置8を医用データ取得部12、SUV値取得部13、診断支援情報生成部14、画像情報表示部15、データベース更新部16及び診断レポート情報作成部17として、記憶装置9を検査統計情報データベース18及び診断画像データベース19として機能させたものである。
【0027】
医用データ取得部12は、PET/CT装置2、生化学検査装置3、診断データ管理システム4、モダリティ5及び他のME装置6からネットワーク7を介して必要な医用データを取得する機能を有する。PET/CT装置2からは、PET画像データ及びSUV値が被検体の識別情報、検査日時、画像データの検索情報、PET装置の機種、データ収集条件、前処理の内容、画像再構成処理の条件等の付帯情報とともに取得される。生化学検査装置3からは、被検体の部位ごとの腫瘍マーカの種類及び値が被検体の識別情報や検査日時等の付帯情報とともに取得される。診断データ管理システム4からは、被検体ごとの診断結果情報が取得される。また、必要に応じてPET/CT装置2からX線CT画像データを取得したり、MRI装置等の所望のモダリティ5から診断画像データを取得することができる。
【0028】
医用データ取得部12において取得されたPET画像データ等の医用データは必要に応じて表示装置11に表示させ、読影等の診断に利用することができる。
【0029】
SUV値取得部13は、入力装置10から表示装置11に表示されたPET画像を通じて入力された部位指定情報及び医用データ取得部12により取得されたSUV値に基づいて、指定された位置又は範囲におけるSUV値を取得する機能を有する。すなわち、SUV値取得部13は、入力装置10の操作によって読影医又は技師等のユーザによりPET画像上に設定された点状又は領域を有する関心領域(ROI: region of interest)におけるSUV値を取得する機能を有する。
【0030】
尚、SUV値は、被検体の部位のみならず、PET装置の機種、データ収集条件、前処理の内容、画像再構成処理の条件等の条件にも依存する。従って、これらの条件に応じてSUV値は異なる値となる。例えば、SUV値の測定対象部位が1つであっても、F18-FDG等の体内放射性診断薬を投与してからの遅延時間を変えて複数のPET画像データが収集された場合には、異なる複数の遅延PET画像データごとにSUV値が測定される。よって、SUV値に影響を与える各種条件のうち、変える必要がない条件はできるだけ同じにすることSUV値を比較する上で望ましい。
【0031】
検査統計情報データベース18は、SUV値取得部13において過去に取得されたSUV値と医用データ取得部12により過去に取得された腫瘍マーカの種類及び値とを互いに被検体ごとに関連付けて検査統計情報として保存する記憶部としての機能を有する。検査統計情報には、更に、SUV値取得部13及び医用データ取得部12において取得された所望の医用データを付加することができる。
【0032】
例えば、被検体の氏名及びID、SUV値の測定対象部位、PET画像データに関するデータ収集条件等の付帯情報、腫瘍マーカに関する測定日等の付帯情報、被検体からの血液や細胞の採取日、医師による診断結果情報、SUV値に対応するPET画像の検索情報、他のモダリティ5による診断画像の検索情報等の項目を検査統計情報に加えることができる。
【0033】
診断画像データベース19は、PET画像データ及び所望のモダリティ5において撮像された画像データを検索情報とともに保存する画像サーバとしての機能を有する。この画像データにも被検体の識別情報や検査日時等の情報に加え、画像診断装置の機種、データ収集条件、前処理の内容、画像再構成処理の条件を付帯情報として付加させることができる。
【0034】
診断支援情報生成部14は、SUV値取得部13及び医用データ取得部12から診断対象となる被検体のSUV値及び腫瘍マーカ値をそれぞれ取得する機能、検査統計情報データベース18を参照することによって多数の過去のSUV値と腫瘍マーカ値の関係を表すプロットデータを生成する機能、SUV値と腫瘍マーカ値の関係を表すプロットデータ上に診断対象となる被検体のSUV値及び腫瘍マーカ値をプロットしたデータを診断支援情報として表示装置11に表示させる機能を有する。
【0035】
更に診断支援情報生成部14は、検査統計情報データベース18に保存された検査統計情報やSUV値取得部13及び医用データ取得部12から取得した医用データに基づいて所望の情報を診断支援情報として生成し、生成した診断支援情報を表示装置11に表示させるように構成することができる。
【0036】
例えば、ユーザがROIを設定してSUV値を調べようとする際に、対応する被検体の腫瘍マーカの値が異常値を示している場合には、腫瘍マーカの値が異常値であることを示す情報、腫瘍マーカの異常値及び異常値を示した部位を診断支援情報として事前に表示装置11に表示させることができる。すなわち、SUV値を取得すべき部位を通知し、ユーザに注意を促すことができる。逆に、SUV値取得部13から取得したROIにおけるSUV値が異常値である場合に、対応する部位における腫瘍マーカの値を表示装置11に表示させることもできる。
【0037】
別の診断支援情報の例としては、SUV値と腫瘍マーカの値の統計データから得られるSUV値と腫瘍マーカ値の相関係数、統計データから得られる近似直線又は近似曲線及び医師による診断結果情報が挙げられる。これらの情報は、SUV値と腫瘍マーカ値の関係を表すプロットデータとともに表示させることができる。
【0038】
図2は、SUV値と腫瘍マーカ値の関係を表すプロットデータを表示させた例を示す図である。
【0039】
図2において、横軸は腫瘍マーカの1つであるPSAの値を示し、縦軸はSUV値を示す。また、図2中の○印は悪性腫瘍の疑いなしと判定された診断結果に対応するSUV値及びPSA値を、▽印は悪性腫瘍の疑いありと判定された診断結果に対応するSUV値及びPSA値を、□印は悪性腫瘍又は癌と判定された診断結果に対応するSUV値及びPSA値を、実線は、SUV値とPSAの値が比例すると仮定した場合の近似直線を表している。
【0040】
図2に示すように、前立腺等の着目部位ごとにSUV値とPSA値のプロットデータを作成して表示装置11に表示させることができる。また、プロットデータと併せて相関係数を算出して表示させることができる。
【0041】
このように、SUV値とPSA値の統計データを用いて相関係数を算出することによって、SUV値とPSA値との関係を調べることもできる。そして、算出された相関係数に応じて近似直線や近似曲線を診断支援情報としてプロットデータ上に表示させることもできる。これにより、PSA等の腫瘍マーカの値とPET診断の結果として得られるSUV値とを結びつけることができる。
【0042】
更に、診断対象となる被検体のSUV値が異常値である場合に、対応する腫瘍マーカ値とともに図2に示すプロットデータ上に表示させることができる。
【0043】
図3は、図2に示すプロットデータ上に、診断対象となる被検体のSUV値及び腫瘍マーカ値をプロットすることによって得られた診断支援情報の例を示す図である。
【0044】
図3において、網掛け表示した丸印は、診断対象となる被検体のSUV値及びPSA値を表している。例えば、表示装置11上にデータ表示ボタンを表示させ、ユーザが入力装置10の操作によってデータ表示ボタンを押すと被検体の画像データに加えて図3に示すようにプロットデータ上に診断対象となる被検体のSUV値及び腫瘍マーカ値が表示されるようにすることができる。
【0045】
図3に示すように、診断対象となる被検体のSUV値及びPSA値を過去のSUV値とPSA値の統計データ上に表示することによって、医師による診断を支援することができる。すなわち、診断対象となる被検体のSUV値及びPSA値が他の被検体のSUV値及びPSA値とどのような関係にあるのか及び相関係数に基づいて得られる近似直線又は近似曲線から診断対象となる被検体のSUV値及びPSA値がどの程度乖離しているかなどを視覚的に確認することができる。
【0046】
尚、PSA以外の腫瘍マーカについてもPSAと同様にSUV値との関係を示すプロットデータを作成することができる。
【0047】
画像情報表示部15は、入力装置10からの指示情報に基づいて、SUV値と腫瘍マーカ値の関係を表す各データに対応する診断画像データを表示装置11に表示させる機能を有する。例えば、図2又は図3に示すデータの選択情報をマウス等の入力装置10で入力すると、選択されたSUV値又は腫瘍マーカの値に対応する診断画像データが表示装置11に表示されるようにすることができる。そのために、画像情報表示部15は、診断支援情報生成部14から診断画像データの検索情報を取得し、検索情報に基づいて診断画像データベース19を検索できるように構成される。
【0048】
データベース更新部16は、入力装置10からのデータ更新指示情報に応答して、医用データ取得部12及びSUV値取得部13において取得されたデータを用いて検査統計情報データベース18及び診断画像データベース19に保存されている情報を更新する機能を有する。すなわち、データベース更新部16は、診断対象となった被検体のPSA値等の腫瘍マーカ値及びSUV値を医師による診断結果情報等の所望の医用データとともに検査統計情報データベース18に検査統計情報として付加する機能及びPET/CT装置2又は他のモダリティ5から医用データ取得部12を通じて取得したPET画像データ等の診断画像データを診断画像データベース19に書き込む機能を有する。
【0049】
尚、前述のようにSUV値はデータ収集条件等の取得条件に依存して変化する。このため、異なる条件で取得したSUV値や特殊な条件で測定した腫瘍マーカ値は検査統計情報データベース18に追加することが望ましくない場合もある。そこで、データベース更新部16には、診断対象となった腫瘍マーカ値及びSUV値を検査統計情報データベース18に追加的に保存するか否かの確認情報を、表示装置11を通じてユーザに通知し、入力装置10から保存指示の情報を受けた場合にのみ診断対象となった腫瘍マーカ値及びSUV値を検査統計情報データベース18に追加する機能を設けることができる。
【0050】
また、腫瘍マーカ値及びSUV値以外の医用データを検査統計情報データベース18に追加又は更新することもできる。例えば、健康診断における腫瘍マーカ値及びSUV値の測定時には、生体組織検査や精密検査による診断結果が得られていない場合が多い。そこで、図2及び図3のように悪性腫瘍の疑いありとする判定結果を検査統計情報データベース18に追加しておき、後に生体組織検査や精密検査によるより詳細な診断結果が得られた際に悪性腫瘍の疑いなし又は悪性腫瘍とする診断結果に更新することができる。すなわち、新たに取得される医用データをフィードバックすることによって、診断支援の精度を向上させることができる。
【0051】
診断レポート情報作成部17は、読影医等のユーザにより入力装置10から入力された診断結果情報に診断支援情報生成部14において生成された診断支援情報を付加することによって診断レポート情報を作成する機能を有する。診断レポート情報には、必要に応じて画像情報表示部15が表示装置11に表示させた診断画像データを付加させることもできる。生成された診断レポート情報は、記憶装置9に保存したり、表示装置11に表示させることができる。
【0052】
次に医用データ処理装置1の動作および作用について説明する。
【0053】
図4は、図1に示す医用データ処理装置1により診断支援情報を生成して表示させる際の流れを示すフローチャートである。
【0054】
まずステップS1において、腫瘍マーカの種類ごとに腫瘍マーカの値とSUV値とを関連づけ、診断画像データの検索情報等の付帯情報を付加した複数の被検体の検査統計情報が医用データ処理装置1の検査統計情報データベース18に予め保存される。すなわち、医用データ取得部12は、ネットワーク7を介して医用データを検査統計情報の要素として取得する。そして、データベース更新部16は、医用データ取得部12から取得した医用データを検査統計情報データベース18に書き込む。また、SUV値取得部13は、医用データ取得部12から取得したSUV値に基づいてROIにおけるSUV値を取得する。そして、データベース更新部16は、SUV値取得部13から取得したROIにおけるSUV値を検査統計情報データベース18に書き込む。
【0055】
更に、データベース更新部16は、医用データ取得部12から検査統計情報に対応するPET画像データ等の診断画像データを取得して診断画像データベース19に書き込む。
【0056】
これにより、健康診断等の診断を被検体に対して行うための準備が整う。一方、診断対象となる被検体のPSA値等の生化学データが生化学検査装置3において測定される。また、生化学データに基づく医師の診断結果が得られた場合には、診断データとして診断データ管理システム4において管理される。
【0057】
次に、ステップS2において、PET/CT装置2において診断対象となる被検体からPET画像データが収集される。更に、PET/CT装置2においてPET画像データからSUV値が算出される。
【0058】
次に、ステップS3において、診断対象となる被検体のPET画像データ、SUV値、PSA値等の腫瘍マーカの値、診断データ等の医用データが医用データ処理装置1に集められる。すなわち、医用データ取得部12は、診断対象となる被検体の医用データをPET/CT装置2、生化学検査装置3、診断データ管理システム4等のME機器からネットワーク7を介して収集する。
【0059】
これにより、読影医等のユーザは、医用データ処理装置1に収集されたPET画像データを含む各種の医用データを参照することにより、診断対象となる被検体の診断を総合的に行うことができるようになる。そして、診断対象となる被検体のPET画像が表示装置11に表示される。
【0060】
次に、ステップS4において、診断支援情報生成部14は、医用データ取得部12から腫瘍マーカの値を取得し、腫瘍マーカの値が異常値である場合には、腫瘍マーカの値が異常値であることを示す警告情報を表示装置11に表示させる。
【0061】
例えば、腫瘍マーカの値が異常値であるとの判定結果が腫瘍マーカ値の付帯情報として付帯している場合には、診断支援情報生成部14は、付帯情報を参照して自動的に警告情報を生成することができる。また、腫瘍マーカの値のみが取得されている場合には、予め設定された閾値と腫瘍マーカの値とを比較することによって腫瘍マーカの値が異常値であるか否かを診断支援情報生成部14が判定し、自動的に警告情報を生成することができる。
【0062】
表示装置11への表示対象となる情報には、腫瘍マーカの値や腫瘍マーカの値が異常値となった部位を含めることもできる。このため、ユーザは、PET画像上にROIを設定してSUV値を調べようとする際に、腫瘍が存在する疑いがあるか否かを事前かつ容易に知ることができる。また、ROIの設定も容易となる。
【0063】
次に、ステップS5において、ユーザが入力装置10を操作し、表示装置11に表示されたPET画像を通じてROIの設定情報がSUV値取得部13に入力される。そうすると、SUV値取得部13はROIにおけるSUV値を表示装置11に表示させる。
【0064】
次に、ステップS6において、診断支援情報生成部14は、SUV値取得部13からROIにおけるSUV値を取得し、SUV値が異常値であるか否かを判定する。この判定処理にも閾値を用いることができる。また、SUV値が異常値であるか否かを示す情報をユーザが入力装置10から診断支援情報生成部14に入力するようにしてもよい。
【0065】
そして、SUV値が異常値である場合には、診断支援情報生成部14は、対応する部位における腫瘍マーカの値を表示装置11に表示させる。これにより、腫瘍マーカの値が異常値でない場合であっても、SUV値が異常値である場合には、SUV値及び腫瘍マーカの値の双方をユーザが同一画面上で容易に確認することができる。
【0066】
つまり、ステップS4及びステップS6の自動処理によって、SUV値及び腫瘍マーカの値の少なくとも一方が異常値である場合には、SUV値及び腫瘍マーカの値の双方が表示装置11に表示される。このため、ユーザは、他の被検体の医用データを参照して総合的な判定を行うことが重要であると容易に認識することができる。
【0067】
尚、SUV値及び腫瘍マーカの値が異常値でない場合であっても、ユーザのボタン操作によりSUV値及び腫瘍マーカの値の表示指示の情報を受けた場合に、診断支援情報生成部14が随時SUV値及び腫瘍マーカの値の双方を表示装置11に表示させるようにすることもできる。
【0068】
また、PET画像において集積のような部分が観察された場合にも総合的な判定を行うことが重要である。
【0069】
そのような場合には、ステップS7において、診断支援情報生成部14は、診断対象となる被検体の腫瘍マーカの種類に対応する他の被検体のSUV値と腫瘍マーカ値の関係を示す検査統計情報を検査統計情報データベース18から読み込む。そして、診断支援情報生成部14は、検査統計情報からSUV値と腫瘍マーカの値との関係を示すプロットデータを生成し、生成したプロットデータ上に診断対象となる被検体のSUV値及び腫瘍マーカの値をプロットする。
【0070】
また、診断支援情報生成部14は、医師による診断結果に応じて各データを識別表示させるための情報を生成し、診断結果ごとのSUV値と腫瘍マーカ値の相関係数を算出する。この結果、図3に示すような診断支援情報が作成される。作成された診断支援情報は表示装置11に表示される。
【0071】
これにより、ユーザは、診断対象となる被検体のPET画像、SUV値及び腫瘍マーカの値のみならず、過去に得られたSUV値、腫瘍マーカの値及び医師による診断結果との対比を通じて総合的でより画一的な診断を行うことができる。また、他の被検体の診断画像も容易に表示させることが可能である。
【0072】
その場合には、ステップS8において、ユーザは、入力装置10を操作してプロットデータ上のデータの選択情報を画像情報表示部15に入力する。そうすると、画像情報表示部15は、選択されたデータに対応する診断画像データの検索情報を診断支援情報生成部14から取得し、検索情報に基づいて診断画像データベース19を検索する。そして、画像情報表示部15は、選択されたデータに対応する診断画像データを表示装置11に表示させる。
【0073】
このため、ユーザは、他の被検体の診断画像も考慮して診断を行うことができる。すなわち、診断対象となる被検体の診断画像と他の被検体の診断画像とを比較することができる。
【0074】
次に、ステップS9において、データベース更新部16は、診断対象となった腫瘍マーカ値及びSUV値を検査統計情報データベース18に追加するか否かの確認情報を、表示装置11を通じてユーザに通知する。そして、入力装置10から追加指示の情報を受けた場合には、データベース更新部16は、診断対象となった腫瘍マーカ値及びSUV値を検査統計情報データベース18に追加する。また、精密検査や生体組織検査による医師の診断結果が得られた場合にも必要に応じて検査統計情報として検査統計情報データベース18に追加される。これにより、検査統計情報の精度を向上させることができる。
【0075】
次に、ステップS10において、診断レポート情報作成部17は、入力装置10から入力された診断結果情報に、診断支援情報生成部14において生成された診断支援情報を付加することによって診断レポート情報を作成する。更に、必要に応じて診断レポート情報作成部17は、比較対象となった他の被検体の診断画像データを診断レポート情報に付加する。このため、ユーザは容易に診断レポートを作成することができる。
【0076】
そして、診断レポート情報作成部17により作成された診断レポート情報は表示装置11に表示され、記憶装置9に保存される。
【0077】
つまり以上のような医用データ処理装置1は、PET/CT装置2又はPET装置において収集されたPET画像及びSUV値に加えて、腫瘍マーカの値並びに他の被検体の検査データを用いて診断支援情報を生成し、生成した診断支援情報を表示させるようにしたものである。
【0078】
尚、医用データ処理装置1は、SPECT装置等の核医学診断装置を用いた診断を行う場合においても同様に核医学診断画像データから得られる指標値を用いた診断支援情報を生成し、生成した診断支援情報を表示装置11に表示させることができる。
【0079】
このため、医用データ処理装置1によれば、PET画像及びSUV値のみならず、腫瘍マーカの値や過去において取得された多数の被検体の検査データを参照した総合的な診断を行うことが可能となる。また、他のモダリティ5で収集された診断画像も容易に参照することができる。
【0080】
この結果、読影医の経験への依存を軽減させてより客観的な診断を可能とし、読影医による診断結果のバラツキを低減させることができる。すなわち、腫瘍が悪性であるか良性であるかの判断を容易かつ画一的にすることができる。また、ユーザは、診断の受診者に対して、より客観的なデータを提示して診断結果を説明することができる。
【0081】
換言すれば、様々な検査データを有効利用することによって、不要な検査を加えることなく、短時間での診断精度を向上させることができる。
【0082】
特に、健康診断では健康状態がばらばらである不特定多数の被検体から検査データが収集される。このため、多数の検査データを順次検査統計情報に加えることによって、有用で高精度なデータベースを構築することができる。
【0083】
以上、特定の実施形態について記載したが、記載された実施形態は一例に過ぎず、発明の範囲を限定するものではない。ここに記載された新規な方法及び装置は、様々な他の様式で具現化することができる。また、ここに記載された方法及び装置の様式において、発明の要旨から逸脱しない範囲で、種々の省略、置換及び変更を行うことができる。添付された請求の範囲及びその均等物は、発明の範囲及び要旨に包含されているものとして、そのような種々の様式及び変形例を含んでいる。
【符号の説明】
【0084】
1 医用データ処理装置
2 PET/CT装置
3 生化学検査装置
4 診断データ管理システム
5 モダリティ
6 ME装置
7 ネットワーク
8 演算装置
9 記憶装置
10 入力装置
11 表示装置
12 医用データ取得部
13 SUV値取得部
14 診断支援情報生成部
15 画像情報表示部
16 データベース更新部
17 診断レポート情報作成部
18 検査統計情報データベース
19 診断画像データベース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の被検体についての核医学診断画像データから得られる体内放射性診断薬の集積の度合いを表す複数の指標値及び前記複数の被検体について測定された腫瘍マーカの複数の指標値を被検体ごとに関連づけて保存する記憶手段と、
診断対象となる被検体について算出された前記体内放射性診断薬の集積の度合いを表す指標値、前記診断対象となる被検体について測定された前記腫瘍マーカの指標値、前記複数の被検体についての前記体内放射性診断薬の集積の度合いを表す複数の指標値及び前記複数の被検体について測定された前記腫瘍マーカの複数の指標値をプロットすることによって診断支援情報を生成し、生成した前記診断支援情報を表示手段に表示させる診断支援情報生成手段と、
を備える医用データ処理装置。
【請求項2】
前記記憶手段は、前記複数の被検体についての医師による診断結果情報を被検体ごとに保存し、
前記診断支援情報生成手段は、前記診断結果情報を前記診断支援情報に付加することを特徴とする請求項1記載の医用データ処理装置。
【請求項3】
前記診断支援情報生成手段は、前記診断対象となる被検体について測定された前記腫瘍マーカの指標値が異常値であると判定された場合、又は、入力手段より表示指示の情報を受けた場合に、前記腫瘍マーカの指標値が異常値であることを示す情報、異常値であると判定された前記腫瘍マーカの指標値及び前記腫瘍マーカの指標値が異常値を示した部位の少なくとも1つを表示手段に表示させることを特徴とする請求項1記載の医用データ処理装置。
【請求項4】
前記診断支援情報生成手段は、前記診断対象となる被検体について算出された前記体内放射性診断薬の集積の度合いを表す指標値が異常値であると判定された場合、又は、入力手段より表示指示の情報を受けた場合に、前記体内放射性診断薬の集積の度合いを表す指標値が異常値を示した部位において前記診断対象となる被検体について測定された前記腫瘍マーカの指標値を表示手段に表示させることを特徴とする請求項1記載の医用データ処理装置。
【請求項5】
前記診断支援情報生成手段は、前記診断対象となる被検体について算出された前記体内放射性診断薬の集積の度合いを表す指標値、前記診断対象となる被検体について測定された前記腫瘍マーカの指標値、前記複数の被検体についての前記体内放射性診断薬の集積の度合いを表す複数の指標値及び前記複数の被検体について測定された前記腫瘍マーカの複数の指標値に基づいて、前記体内放射性診断薬の集積の度合いを表す指標値と前記腫瘍マーカの指標値との相関係数、前記相関係数に基づく近似直線及び前記相関係数に基づく近似曲線の少なくとも1つを前記診断支援情報に付加することを特徴とする請求項1記載の医用データ処理装置。
【請求項6】
前記診断対象となる被検体について算出された前記体内放射性診断薬の集積の度合いを表す指標値及び前記診断対象となる被検体について測定された前記腫瘍マーカの指標値を前記記憶手段に保存するか否かの確認情報を表示手段に表示させ、入力手段から保存指示の情報を受けた場合にのみ前記診断対象となる被検体について算出された前記体内放射性診断薬の集積の度合いを表す指標値及び前記診断対象となる被検体について測定された前記腫瘍マーカの指標値を前記記憶手段に追加するデータベース更新手段をさらに備えることを特徴とする請求項1記載の医用データ処理装置。
【請求項7】
前記複数の被検体の少なくとも1つについて、前記記憶手段に保存されている前記診断結果情報よりも詳細な診断結果情報が得られた場合に、前記記憶手段に保存されている前記診断結果情報を前記詳細な診断結果情報に更新するデータベース更新手段をさらに備えることを特徴とする請求項2記載の医用データ処理装置。
【請求項8】
前記複数の被検体についての前記体内放射性診断薬の集積の度合いを表す複数の指標値及び前記複数の被検体について測定された前記腫瘍マーカの複数の指標値から選択された指標値に対応する診断画像を表示手段に表示させる画像表示手段をさらに備えることを特徴とする請求項1記載の医用データ処理装置。
【請求項9】
前記診断支援情報を用いて診断レポート情報を作成する診断レポート情報作成手段をさらに備えることを特徴とする請求項1記載の医用データ処理装置。
【請求項10】
コンピュータを、
複数の被検体についての核医学診断画像データから得られる体内放射性診断薬の集積の度合いを表す複数の指標値及び前記複数の被検体について測定された腫瘍マーカの複数の指標値を被検体ごとに関連づけて記憶する記憶手段、及び、
診断対象となる被検体について算出された前記体内放射性診断薬の集積の度合いを表す指標値、前記診断対象となる被検体について測定された前記腫瘍マーカの指標値、前記複数の被検体についての前記体内放射性診断薬の集積の度合いを表す複数の指標値及び前記複数の被検体について測定された前記腫瘍マーカの複数の指標値をプロットすることによって診断支援情報を生成し、生成した前記診断支援情報を表示手段に表示させる診断支援情報生成手段、
として機能させる医用データ処理プログラム。
【請求項11】
核医学診断画像データを収集し、前記核医学診断画像データから体内放射性診断薬の集積の度合いを表す指標値を算出するデータ収集手段と、
複数の被検体についての核医学診断画像データから得られる前記体内放射性診断薬の集積の度合いを表す複数の指標値及び前記複数の被検体について測定された腫瘍マーカの複数の指標値を被検体ごとに関連づけて記憶する記憶手段と、
診断対象となる被検体について算出された前記体内放射性診断薬の集積の度合いを表す指標値、前記診断対象となる被検体について測定された前記腫瘍マーカの指標値、前記複数の被検体についての前記体内放射性診断薬の集積の度合いを表す複数の指標値及び前記複数の被検体について測定された前記腫瘍マーカの複数の指標値をプロットすることによって診断支援情報を生成し、生成した前記診断支援情報を表示手段に表示させる診断支援情報生成手段と、
を備える核医学診断装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−149994(P2012−149994A)
【公開日】平成24年8月9日(2012.8.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−8683(P2011−8683)
【出願日】平成23年1月19日(2011.1.19)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【出願人】(594164542)東芝メディカルシステムズ株式会社 (4,066)
【出願人】(594164531)東芝医用システムエンジニアリング株式会社 (892)
【Fターム(参考)】