説明

医用画像システム、データ処理装置、データ処理方法及びプログラム

【課題】読影医が特定の検査目的の読影を行う場合に、ネットワーク等の通信系を使用することなく、当該検査目的外の疾患の見落としを防ぐ。
【解決手段】読影医による読影目的に関わらず、PACS30は、医用画像データの付帯情報に基づいて自動計測処理の種類を決定し、決定した種類の自動計測処理を画像データに対して行い、数値レポート情報を生成する。そして、PACS30は、医用画像データと数値レポート情報とをメディア50に記憶させる。読影端末40は、このメディア50を読み込む。そして、読影端末40は、当該メディア50に記憶されている数値レポート情報の検査数値が異常値の場合、その旨の警告を表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、医用画像システム、データ処理装置、データ処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
医療の分野において、患者を撮影した撮影画像(医用画像)はデジタル化して扱われている。具体的には、CR(Computed Radiography)装置やCT(Computed Tomography)装置、MR(Magnetic Resonance)装置等の医用撮影装置(以下、「モダリティ」と称す)を用いて、デジタル画像データを生成する。
【0003】
このデジタル画像データは、DICOM(Digital Imaging and Communication in Medicine)規格に準拠したデータ形式で、医用画像の画像データと当該画像データに関する付帯情報とから成る。DICOMとは、医用画像の通信及び保存フォーマットに関する標準規格であり、この規格に準拠することで、異なる医療機器間での相互通信性が確保される。以下、DIOM規格に準拠したこのデジタル画像データを医用画像データと称す。
【0004】
そして生成された医用画像データは、PACS(Picture Archiving and Communication System for medical application)と呼ばれる画像サーバ(医用画像管理装置)で記憶管理されている。
【0005】
また、近年、DICOM規格や医療情報標準化規格(以下「HL7」;Health Level 7)等の標準規格を臨床現場のワークフローに則して適用するためのIHE(Integrating Healthcare Enterprise)およびIHE−J(Integrating Healthcare Enterprise - Japan)と呼ばれるガイドラインが定められ、運用されている。このIHEおよびIHE−Jに則っとることで、医療機器間の相互通信性が高められて、ネットワークを介した医用画像データの提供が容易になった。
【0006】
また、医用画像データの提供方法としては、CD−RやDVD−R等の各種メディア(可搬型記憶媒体)を用いてデータ移送する方法もあり、メディアに医用画像データを記憶する際のデータ構造もIHEおよびIHE−JのPDI(Portable Data for Imaging)によって定められている。そのため、メディアを用いた医用画像データの提供も容易になった。
【0007】
また、近年、医用画像のデジタル化に伴い、医用画像の心胸比の計測や脊柱の側弯度の計測等のような、幾何学的な画像計測が自動化されて行われている。
【0008】
例えば、心胸比や脊柱の側弯度等、画像を幾何学的に計測するための計測処理装置において、自動計測を効率よく行うために、同一被写体・同一部位を表す複数の画像のうち、過去の画像に対して設定された計測点の位置情報と計測対象画像の画像データとに基づいて、計測対象画像を幾何学的に計測するための計測点を自動的に設定するものが提案されている(特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2002−203248号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
一方、医用画像のデジタル化に伴い、読影医が読影を行う1日当たりの医用画像の数は増大の一途を辿っている。そのため、読影医が読影対象となる画像の特定領域(例えば、胸部や腹部)に対して、特定の検査目的の読影(例えば、心不全を予防するための心胸比の読影)を行う場合、関心のない領域に対しては目が届きにくく、重篤な疾患の兆候を見落としてしまう恐れがある。
【0010】
また、医療の現場において、撮影を行った医用施設以外の施設で、読影医が読影を行う場合がある。更に、ネットワーク断線等のトラブルで、読影医が読影を行うための端末(読影端末)がネットワークに繋がらない状況が起こりうる。
【0011】
本発明は、上述したような課題に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、読影医が特定の検査目的の読影を行う場合に、ネットワーク等の通信系を使用することなく、当該検査目的外の疾患の見落としを防ぎ得る医用画像システム、データ処理装置、データ処理方法及びプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、
データ処置装置と医用画像表示装置とから構成される医用画像システムにおいて、
前記データ処理装置は、
可搬型記憶媒体に各種データを書き込む書き込み手段と、
患者の検査部位の撮影画像のうち検査目的外の疾患に関する検査数値を自動計測しその検査数値レポートを生成して、前記撮影画像と前記検査数値レポートとを互いに関連付け、且つそれぞれ独立したデータで前記書き込み手段を介して可搬型記憶媒体に書き込む制御手段と、を備え、
前記医用画像表示装置は、
可搬型記憶媒体から各種データを読み出す読み出し手段と、
前記読み出し手段を介して読み出した撮影画像及び検査数値レポートを表示画面上に表示させる表示制御手段と、
を備える。
【0013】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、
前記制御手段は、前記撮影画像と前記検査数値レポートとを、各々に付帯する付帯情報に基づいて関連付ける。
【0014】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、
前記制御手段は、撮影画像の撮影条件に基づいて、自動計測を行う検査の種類を決定する。
【0015】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の何れか一項に記載の発明において、
前記表示制御手段は、前記検査数値が異常値の場合、その旨の警告を表示画面上に表示させる。
【0016】
請求項5に記載のデータ処理装置は、
可搬型記憶媒体に各種データを書き込む書き込み手段と、
患者の検査部位の撮影画像のうち検査目的外の疾患に関する検査数値を自動計測しその検査数値レポートを生成して、前記撮影画像と前記検査数値レポートとを互いに関連付け、且つそれぞれ独立したデータで前記書き込み手段を介して可搬型記憶媒体に書き込む制御手段と、
を備える。
【0017】
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、
前記制御手段は、前記撮影画像と前記検査数値レポートとを、各々に付帯する付帯情報に基づいて関連付ける。
【0018】
請求項7に記載の発明は、請求項5又は6に記載の発明において、
前記制御手段は、撮影画像の撮影条件に基づいて、自動計測を行う検査の種類を決定する。
【0019】
請求項8に記載のデータ処理方法は、
患者の検査部位の撮影画像のうち検査目的外の疾患に関する検査数値を自動計測しその検査数値レポートを生成して、前記撮影画像と前記検査数値レポートとを互いに関連付け、且つそれぞれ独立したデータで可搬型記憶媒体に書き込む。
【0020】
請求項9に記載のプログラムは、
コンピュータを、
可搬型記憶媒体に各種データを書き込む書き込み手段、
患者の検査部位の撮影画像のうち検査目的外の疾患に関する検査数値を自動計測しその検査数値レポートを生成して、前記撮影画像と前記検査数値レポートとを互いに関連付け、且つそれぞれ独立したデータで前記書き込み手段を介して可搬型記憶媒体に書き込む制御手段、
として機能させる。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、検査目的部位の撮影画像と共に、当該撮影画像の検査目的外の疾患に関する検査数値を自動計測してその検査数値レポートを可搬型記憶媒体に書き込むことができる。その結果、ネットワーク等の通信系を使用することなく、検査目的外の疾患等の情報を提供することができ、検査目的外の疾患の発見又は見落としの抑制に資する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、図面を参照して、本発明に係る医用画像システムの一実施形態について説明する。
【0023】
[医用画像システムのシステム構成]
図1に、医用画像システム100のシステム構成を示す。図1に示すように、医用画像システム100は、RIS(Radiological Information System:放射線情報システム)10と、モダリティ20と、PACS30と、読影端末40とから構成されており、各装置は通信ネットワークNを介して、データ通信可能に接続されている。
【0024】
RIS10は、制御部や記憶部、操作部、表示部、通信部等を有するコンピュータにより構成され、放射線科部門内における診療予約、診断結果のレポート、実績管理、材料在庫管理等の情報管理を行う。RIS10は、図示しない電子カルテ端末等により入力された検査オーダの登録を受け付ける。そして、その登録された検査オーダによって、検査オーダ情報を生成し、モダリティ20に送信する。
【0025】
検査オーダ情報とは撮影や診断の検査オーダの内容を示すデータであり、患者情報、検査情報及びシリーズ情報を含む。患者情報は、撮影を行う患者の受付番号や氏名、患者ID、性別等の患者毎に設定されたデータである。検査情報は、医師がオーダした検査を識別する検査ID、手技、検査部位、撮影方向及び体位といった検査条件を示すデータである。シリーズ情報は、一つの検査の中で生成されるモダリティ20毎の一連の医用画像の単位(シリーズ)を示すシリーズUIDやモダリティ20の種別(モダリティ種別)を含むデータである。
【0026】
モダリティ20は、患者を撮影し、撮影画像(医用画像)の画像データを生成する医用撮影装置である。モダリティ20としては、CR装置、CT装置、MRI装置、内視鏡装置、超音波診断装置等、様々な種類の医用画像を撮影するモダリティが適用可能である。
【0027】
モダリティ20は、RIS10から受信した検査オーダ情報に基づいて、生成した医用画像の画像データに関する各種情報(患者情報、検査情報及びシリーズ情報等)を有する付帯情報を生成する。そして、当該画像データに当該付帯情報を付加し、DICOM規格に則った医用画像データを生成する。
【0028】
図2に、医用画像1枚の画像データに対応する医用画像データ(以下、医用画像データオブジェクトと称す。)のデータ構成を示す。医用画像データオブジェクトは、前述の通り、医用画像1枚の画像データと当該画像データに関する付帯情報とから成る。そして、付帯情報は、患者情報、検査情報及びシリーズ情報等を含む。
【0029】
モダリティ20は、医用画像データをPACS30に送信する。
【0030】
PACS30は、医用画像データを保存し、管理する医用画像管理装置である。PACS30は、読影端末40から送信される読影用データ取得要求に応じて、該当する医用画像データを当該読影端末40に送信する。
【0031】
また、PACS30は、医用画像データをメディア50に書き込む旨のユーザ操作(以下、メディア書き込み操作と称す)が行われると、メディア50に書き込む医用画像データを選択し、自動計測処理を行って数値レポート情報を生成する。そして、PACS30は、選択した医用画像データと生成した数値レポート情報とをCD−RやDVD−Rのようなメディア50に書き込む。
【0032】
具体的に、PACS30は、メディア書き込み操作が行われると、当該メディア書き込み操作に基づいて医用画像データを選択し、選択した医用画像データに含まれる画像データに対して自動計測処理を行い、医用画像に関する検査数値レポートの情報である数値レポート実データを生成する。そして、医用画像データに含まれる付帯情報等に基づいて、生成した数値レポート実データに関する各種情報(患者情報、検査情報及びシリーズ情報等)を有する付帯情報を生成する。そして、当該数値レポート実データに生成した付帯情報を付加し、DICOM規格に則った数値レポート情報を生成する。また、PACS30は、医用画像データと数値レポート情報とを各々の付帯情報を用いて関連付ける。そして、当該医用画像データと当該数値レポート情報をメディア50に書き込み、記憶させる。ここで、メディア50に医用画像データと数値レポート情報とを記憶させる形式は、IHEおよびIHE−JのPDIによって定められたデータ構造に則っている。尚、自動計測処理、数値レポート実データについての詳細は後述する。
【0033】
図3に、1回の自動計測処理における検査数値レポートの情報(数値レポート実データ)に対応する数値レポート情報(以下、数値レポート情報オブジェクトと称す。)のデータ構成を示す。数値レポート情報オブジェクトは、前述の通り、1回の自動計測処理における検査数値レポートの情報(数値レポート実データ)と当該数値レポート実データに関する付帯情報とから成る。そして、付帯情報は、患者情報、検査情報及びシリーズ情報等を含む。
【0034】
読影端末40は、医用画像データや数値レポート情報に基づいて、医用画像や当該医用画像に関する検査数値レポート等の各種情報の再生表示を行う医用画像表示装置である。読影端末40は、読影用データ取得要求をPACS30に送信し、PACS30に保存されている医用画像データ等を取得する。また、読影端末40は、メディア50から、当該メディア50に記憶されている医用画像データと数値レポート情報とを読み出す。
【0035】
[モダリティの機能的構成]
図4に、モダリティ20の機能構成を示す。図4に示すように、モダリティ20は、制御部21、操作部22、表示部23、通信部24、ROM(Read Only Memory)25、記憶部26、撮影部27等を備えて構成され、各部はバス28により接続されている。
【0036】
制御部21は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)等から構成される。制御部21は、ROM25に記憶されている各種処理プログラムを読み出し、RAM内に形成されたワークエリアに展開し、当該プログラムに従ってモダリティ20の各部を統括的に制御する。
【0037】
操作部22は、各種設定キー、操作指示キー等を備え、キー操作により入力された指示信号(操作信号)を制御部21に出力する。
【0038】
表示部23は、LCD(Liquid Crystal Display)により構成され、制御部21から入力される表示信号の指示に従って、操作部22からの入力指示やデータ等を表示する。
【0039】
通信部24は、LAN(Local Area Network)アダプタ、ルータ、TA(Terminal Adapter)等を備え、通信ネットワークNを介して接続されたRIS10、PACS30、読影端末40等の外部機器との間でデータの送受信を行う。
【0040】
ROM25は、不揮発性の半導体メモリ等により構成され、制御部21で実行される各種処理プログラム、各種データ等を記憶する。これらの各種プログラムは、読み取り可能なプログラムコードの形態で格納され、制御部21は、当該プログラムコードに従った動作を逐次実行する。尚、ROM25は、マスクROM、PROMの何れの形態であっても良い。
【0041】
記憶部26は、ハードディスク等の記憶装置であり、医用画像データ等を記憶する。
【0042】
撮影部27は、撮影技師の操作部22からの指示により、患者を撮影して医用画像の画像データを生成する。
【0043】
制御部21は、通信部24を介してRIS10から受信した検査オーダ情報に基づいて、撮影部27により生成された画像データに関する付帯情報を生成する。そして、制御部21は、当該画像データに付帯情報を付加して医用画像データを生成し、記憶部26に記憶させる。そして、制御部21は、記憶部26から医用画像データを読み出して、PACS30に送信する。
【0044】
[PACSの機能的構成]
図5に、PACS30の機能構成を示す。図5に示すように、PACS30は、制御部31、操作部32、表示部33、通信部34、ROM35、記憶部36、メディアドライブ38等を備えて構成され、各部はバス37により接続されている。
【0045】
制御部31は、CPU、RAM等から構成される。制御部31は、ROM35に記憶されている各種処理プログラムを読み出し、RAM内に形成されたワークエリアに展開し、当該プログラムに従ってPACS30の各部を統括的に制御する。
【0046】
操作部32は、カーソルキー、数字入力キー、及び各種機能キー等を備えたキーボードと、マウスなどのポインティングデバイスを備えて構成され、キーボードに対するキー操作やマウス操作により入力された指示信号(操作信号)を制御部31に出力する。
【0047】
表示部33は、LCD(Liquid Crystal Display)により構成され、制御部31から入力される表示信号の指示に従って、操作部32からの入力指示やデータ等を表示する。
【0048】
通信部34は、LAN(Local Area Network)アダプタ、ルータ、TA(Terminal Adapter)等を備え、通信ネットワークNを介して接続されたRIS10、モダリティ20、読影端末40等の外部機器との間でデータの送受信を行う。
【0049】
ROM35は、不揮発性の半導体メモリ等により構成され、制御部31で実行される各種処理プログラム、各種データ等を記憶する。これらの各種プログラムは、読み取り可能なプログラムコードの形態で格納され、制御部31は、当該プログラムコードに従った動作を逐次実行する。尚、ROM35は、マスクROM、PROMの何れの形態であっても良い。
【0050】
メディアドライブ38は、制御部31からの制御信号に基づき、メディア50に各種データを書き込む。また、メディアドライブ38は、制御部31からの制御信号に基づき、メディア50に記憶されているデータを読み出す。
【0051】
記憶部36は、ハードディスク等の記憶装置であり、医用画像データ等を蓄積記憶する。また、記憶部36は、自動計測種類テーブル361を記憶する。自動計測種類テーブル361についての詳細は後述する。
【0052】
制御部31は、通信部34を介してモダリティ20から受信した医用画像データを記憶部36に記憶させる。
【0053】
制御部31は、メディア書き込み操作に基づく操作部32からの操作信号に基づき、メディア50に書き込む医用画像データを選択し、記憶部36から読み出す。そして、制御部31は、当該読み出した医用画像データに含まれる画像データに対して自動計測処理を行い、数値レポート実データを生成する。そして、制御部31は、医用画像データに含まれる付帯情報等に基づいて、生成した数値レポート実データに関する付帯情報を生成する。
【0054】
ここで、制御部31は、数値レポート実データに関する付帯情報を生成する際、当該数値レポート実データに関する付帯情報と、自動計測処理を行った画像データを含む医用画像データの付帯情報とを関連付ける。
【0055】
具体的に、付帯情報の関連付けは、それぞれの付帯情報に含まれる患者情報中の各種情報(患者の受付番号、氏名、患者ID等)の値及び検査情報中の各種情報(検査ID、検査手技、検査部位、撮影方向等)の値を同値とすることにより行われる。
【0056】
または、付帯情報の関連付けは、医用画像データの付帯情報に画像UIDを持たせ、更に数値レポート実データに関する付帯情報にも同様の画像UIDを持たせて、これらの画像UIDを同値とすることにより行われるとしてもよい。
【0057】
そして、制御部31は、生成した付帯情報を数値レポート実データに付加して数値レポート情報を生成する。次に、制御部31は、記憶部36から読み出した医用画像データと当該生成した数値レポート情報とをメディアドライブ38を介してメディア50に記憶させる(書き込む)。
【0058】
前記付帯情報の関連付けを行うことで、医用画像データと数値レポート情報とが関連付けられることになる。
【0059】
尚、医用画像データと数値レポート情報との関連付けは、1対1、複数対複数、複数対1、1対複数のように、どのように関連付けてもよい。
【0060】
例えば、ある患者に対する同一検査内で撮影された複数枚の医用画像に対して自動計測処理を行い、複数対1に医用画像データと数値レポート情報とを関連付ける。
【0061】
また、ある患者に対する同一検査内で撮影された複数枚の医用画像に対して、複数の検査種類の自動計測処理を行い、複数対複数に医用画像データと数値レポート情報とを関連付けてもよい。
【0062】
また、1枚の医用画像に対して自動計測処理を行い、1対1に医用画像データと数値レポート情報とを関連付けてもよい。
【0063】
制御部31は、通信部34を介して読影端末40から読影用データ取得要求を受信すると、該当する医用画像データを通信部34を介して読影端末40に送信する。
【0064】
ここで、読影用データ取得要求には、患者ID、検査IDが含まれる。制御部31は、通信部34を介して読影端末40から読影用データ取得要求を受信すると、当該読影用データ取得要求に含まれる患者ID、検査IDを読み出す。そして、制御部31は、当該読み出した患者ID及び検査IDと同じ値を持つ医用画像データを、記憶部36において検索する。検索の結果、該当する医用画像データがあった場合、当該医用画像データを記憶部36から読み出し、通信部34を介して読影端末40に送信する。
【0065】
[自動計測処理]
ここで、制御部31が行う自動計測処理について説明する。自動計測処理とは、画像データを幾何学的に計測する処理である。例えば、自動計測処理の種類として、心胸比自動計測処理、コブ角度自動計測処理、内臓脂肪自動計測処理等がある。
【0066】
心胸比自動計測処理とは、パターンマッチングやエッジ探索等を用いて医用画像の各部を識別し、自動で胸郭と心臓の各幅を計測して、心胸比(心胸比=心臓幅/胸郭幅×100)を算出する処理である。心胸比は通常50%以下であるが、50%を超えると心肥大と診断される。
【0067】
コブ角度自動計測処理とは、パターンマッチングやエッジ探索等を用いて、医用画像の各部を識別し、脊椎において最も強く側弯を示している部位の上下端にある終椎(傾斜角の最も大きな椎体)の上位終椎の上面と下位終椎の下面のなす角、すなわち、コブ角度を自動で計測する処理である。一般的にコブ角度が25度を超えると要治療と診断される。
【0068】
内臓脂肪面積自動計測処理とは、パターンマッチングやエッジ探索等を用いて、医用画像の各部や脂肪箇所を識別し、内臓脂肪の面積を計測する処理である。
【0069】
制御部31は、自動計測処理対象となる医用画像データの付帯情報を解析する。具体的に、付帯情報に含まれる検査情報の「手技」、「検査部位」、「撮影方向」、「体位」、付帯情報に含まれるシリーズ情報の「モダリティ種別」を読み出し、自動計測種類テーブル361を参照し、自動計測処理の種類(自動計測を行う検査の種類)を決定する。
【0070】
ここで、図6に自動計測種類テーブル361のデータ構成を示す。図6に示すように、自動計測種類テーブル361は、「モダリティ種別」、「手技」、「検査部位」、「体位」、「撮影方向」、「自動計測処理」の項目から成る。「モダリティ種別」は、医用画像データの付帯情報に含まれるシリーズ情報の「モダリティ種別」に対応する項目である。また、「手技」、「検査部位」、「体位」、「撮影方向」は、それぞれ、医用画像データの付帯情報に含まれる検査情報の「手技」、「検査部位」、「体位」、「撮影方向」に対応する項目である。また、「自動計測処理」は、自動計測処理の種類を示す項目である。
【0071】
例えば、自動計測種類テーブル361が図6のような値であり、制御部31が医用画像データの付帯情報から読み出した「モダリティ種別」、「手技」、「検査部位」、「体位」、「撮影方向」の値がそれぞれ、「CR」、「単純」、「胸部」、「立位」、「正面」である場合、制御部31は、自動計測処理として「心胸比自動計測処理」を選択する。
【0072】
図7に、数値レポート情報に含まれる数値レポート実データのデータ構成を示す。数値レポート実データは、「作成日」、「作成者」、「タイトル」、「見出し」、「値」の項目から成る。「作成日」は、数値レポート実データが生成された日にちを示す項目である。また、「作成者」は、数値レポート実データを生成した装置名を示す項目である。「タイトル」は、自動計測処理により生成された検査数値レポートの種類を示す項目であり、自動計測処理の種類に1対1に対応している。具体的に、心胸比自動計測処理、コブ角度自動計測処理、内臓脂肪面積自動計測処理に対応するタイトルは、それぞれ「心胸比計測レポート」、「コブ角度計測レポート」、「内臓脂肪面積計測レポート」となる。また、「見出し」は、自動計測処理により計測された検査数値の名称を示す項目である。また、「値」は、自動計測処理に計測された検査数値を示す項目である。
【0073】
例えば、数値レポート実データの項目「作成日」、「作成者」、「タイトル」、「見出し」、「値」の値は、それぞれ「2007/7/7」、「CS―X」、「心胸比計測レポート」、「心胸比値」、「45%」となる。
【0074】
[読影端末の機能的構成]
図8に、読影端末40の機能構成を示す。図8に示すように、読影端末40は、制御部41、操作部42、表示部43、通信部44、ROM45、記憶部46、メディアドライブ48等を備えて構成され、各部はバス47により接続されている。
【0075】
制御部41は、CPU、RAM等から構成される。制御部41は、ROM45に記憶されている各種処理プログラムを読み出し、RAM内に形成されたワークエリアに展開し、当該プログラムに従って読影端末40の各部を統括的に制御する。
【0076】
操作部42は、カーソルキー、数字入力キー、及び各種機能キー等を備えたキーボードと、マウスなどのポインティングデバイスを備えて構成され、キーボードに対するキー操作やマウス操作により入力された指示信号を制御部41に出力する。
【0077】
表示部43は、LCD等の高精細モニタにより構成され、制御部41から入力される表示データに基づいて各種画面を表示する。特に、表示部43は、読影医が読影を行う際に医用画像を表示する。
【0078】
通信部44は、LAN(Local Area Network)アダプタ、ルータ、TA(Terminal Adapter)等を備え、通信ネットワークNを介して接続されたRIS10、モダリティ20、PACS30等の外部機器との間でデータの送受信を行う。
【0079】
ROM45は、不揮発性の半導体メモリ等により構成され、制御部41で実行される各種処理プログラム、各種データ等を記憶する。これらの各種プログラムは、読み取り可能なプログラムコードの形態で格納され、制御部41は、当該プログラムコードに従った動作を逐次実行する。尚、ROM45は、マスクROM、PROMの何れの形態であっても良い。
【0080】
メディアドライブ48は、制御部41からの制御信号に基づき、メディア50に各種データを書き込む。また、メディアドライブ48は、制御部41からの制御信号に基づき、メディア50に記憶されているデータを読み出す。
【0081】
記憶部46は、ハードディスク等の記憶装置であり、各種データを記憶する。また、記憶部46は、数値レポート異常値テーブル461を記憶している。
【0082】
図9に、数値レポート異常値テーブル461のデータ構成を示す。図9に示すように、数値レポート異常値テーブル461は、「見出し」、「異常値」の項目から成る。「見出し」は、数値レポート情報に含まれる数値レポート実データの「見出し」に対応する項目であり、自動計測処理により計測された検査数値の名称を示す。また、「異常値」は、自動計測処理により計測された検査数値の異常値又は範囲を示す項目である。例えば、心胸比値に対応する異常値は、「50パーセント以上」であり、内臓脂肪面積に対応する異常値は、「100平方センチメートル以上」である。
【0083】
尚、数値レポート異常値テーブル461のレコードの追加、各項目の値の変更は、操作部42におけるユーザ操作等により適宜変更可能である。
【0084】
制御部41は、読影医による操作部42からの読影画面を表示させる旨の指示信号が入力されると、読影用データ取得要求を通信部44を介してPACS30に送信する。
【0085】
そして、制御部41は、PACS30から医用画像データを通信部44を介して受信すると、表示部43に読影画面を表示させる。読影医はこの読影画面を参照して読影を行う。
【0086】
また、制御部41は、メディアドライブ48にメディア50が格納されると、メディアドライブ48を介して、メディア50から医用画像データと数値レポート情報とを読み出す。そして、制御部41は、読影画面表示処理を行い、表示部43に読影画面を表示させる。読影医はこの読影画面を参照して読影を行う。
【0087】
[読影画面表示処理]
ここで、制御部41が行う読影画面表示処理について説明する。制御部41は、メディア50から読み出した数値レポート情報に含まれる数値レポート実データの項目「見出し」と項目「値」の値を読み出す。
【0088】
制御部41は、数値レポート異常値テーブル461を参照して、該当する(「見出し」が一致する)レコードの「異常値」と数値レポート情報の「値」を比較し、数値レポート情報の「値」が異常値であるか否か(数値異常であるか否か)を判定する。
【0089】
数値異常でない場合、制御部41は、読影画面の初期画面として通常読影画面431(図10参照)を表示部43に表示させる。また、数値異常である場合、制御部41は、読影画面の初期画面として注意喚起用読影画面432(図11参照)を表示部43に表示させる。
【0090】
例えば、図7のように心胸比自動計測処理の数値レポート情報の心胸比値が45%だった場合、図9に示す数値レポート異常値テーブル461によると、異常値70%以上に該当しないため、制御部41は、数値異常でないと判定し、通常読影画面431を表示する。
【0091】
図10に、通常読影画面431の画面例を示す。図10に示すように、通常読影画面431には、医用画像と、医用画像に関する患者情報、検査情報等が表示される。また、当該医用画像の医用画像データに関連する数値レポート情報を示すボックスD1が閉じて表示される。ボックスD1が閉じた状態だと、数値レポート情報の「タイトル」がボックスD1上に表示される。また、ボックスD1が開いた状態だと、ボックスD1上に、数値レポート情報の「タイトル」、「見出し」、「値」の各値が表示される。ボックスD1はユーザ操作により開閉される。
【0092】
図11に、注意喚起用読影画面432の画面例を示す。図11に示すように、注意喚起用読影画面432には、医用画像と、医用画像に関する患者情報、検査情報等が表示される。また、当該医用画像の医用画像データに関連する数値レポート情報を示すボックスD2が開いて表示される。ボックスD2が開いた情報だと、ボックスD2上に、数値レポート情報の「タイトル」、「見出し」、「値」の各値が表示される。また、ボックスD2が閉じた状態だと、数値レポート情報の「タイトル」がボックスD2上に表示される。ボックスD2はユーザ操作により開閉される。ボックスD2を始めから開いて表示することにより、読影医に対して、数値レポート情報の「値」が異常値であると警告する。
【0093】
尚、メディアドライブ48が読み込むメディア50に数値レポート情報がなく、医用画像データのみが記憶されている場合、通常読影画面431のボックスD1、注意喚起用読影画面432のボックスD2は表示されない。
【0094】
尚、メディアドライブ48が読み込むメディア50に数値レポートオブジェクトが複数ある場合、通常読影画面431のボックスD1、注意喚起用読影画面432のボックスD2は複数表示される。
【0095】
この場合、数値異常である数値レポート情報オブジェクトが一つもないと、通常読影画面431が、数値異常である数値レポート情報オブジェクトが一つでもあると、注意喚起用読影画面432が表示される。更に、注意喚起用読影画面432において、数値異常である数レポート情報オブジェクトに対応するボックスD2のみが始めから開いて表示される。
【0096】
[医用画像システムの動作]
次に、医用画像システム100における動作を説明する。図12は、モダリティ20、PACS30及び読影端末40において実行される処理を示すラダーチャートである。
【0097】
図12に示すように、モダリティ20は、患者を撮影し(ステップS1)、医用画像データを生成する(ステップS2)。そして、モダリティ20は、ステップS2において生成した医用画像データをPACS30に送信する(ステップS3)。PACS30は、モダリティ20から送信された医用画像データを保存する(ステップS4)。
【0098】
ユーザは、メディア書き込み操作を行い、メディア50に書き込む医用画像データを指定する。そして、PACS30は、メディア書き込み操作に基づく操作部32からの操作信号に基づき、メディア50に書き込む医用画像データを選択する(ステップS5)。そして、PACS30は、選択した医用画像データに含まれる画像データに対して自動計測処理を行い(ステップS6)、数値レポート情報を生成する(ステップS7)。この際、医用画像データと数値レポート情報とを付帯情報に基づいて関連付ける。
【0099】
そして、PACS30は、選択した医用画像データと当該生成した数値レポート情報をメディア50に書き込む(ステップS8)。
【0100】
ユーザは、医用画像データと数値レポート情報が書き込まれたメディア50をPACS30のメディアドライブ38から取り出し、読影端末40のメディアドライブ48に格納させる。
【0101】
メディア50が読影端末40のメディアドライブ48に格納されると、読影端末40は、当該メディア50から医用画像データと数値レポート情報を読み出す(ステップS9)。
【0102】
そして、読影端末40は、読み出した医用画像データと数値レポート情報とに基づいて、読影画面表示処理を行う(ステップS10)。
【0103】
図13は、読影端末40が行う読影画面表示処理を示すフローチャートである。図13に示すように、読影端末40は、メディア50から読み出した数値レポート情報を解析する(ステップS101)。そして、数値レポート異常値テーブル461を参照して数値レポート実データ中の項目「値」が異常値であるか否かを判定する(ステップS102)。
【0104】
判定の結果、異常値でない場合(ステップS102;No)、読影端末40は、医用画像データと数値レポート情報とに基づき、通常読影画面431を表示する(ステップS103)。また、判定の結果、異常値である場合(ステップS102;Yes)、読影端末40は、医用画像データと数値レポート情報とに基づき、注意喚起用読影画面432を表示する(ステップS104)。
【0105】
以上、本実施の形態によると、読影医による読影目的にかかわらず、PACS30は、医用画像データの付帯情報に基づいて自動計測処理の検査種類を決定し、決定した検査種類の自動計測処理を行って数値レポート情報を生成する。そして、読影端末40は、生成された数値レポート情報の値が異常値の場合、その旨の警告(注意喚起用読影画面432)を表示する。
【0106】
そのため、読影医による読影目的外(検査目的外)の疾患を見落とすことを防ぐことができる。具体的には、CR装置で撮影された胸部の医用画像を、心不全の予防のための心胸比の検査の目的以外で読影する場合でも、心胸比の異常を見落とすことを防ぐことができる。
【0107】
更に、数値レポート情報と医用画像データとが関連付けられているので、読影医は、異常値を示す医用画像を特定できる。
【0108】
また、読影目的外の検査数値レポートを、アノテーションとして画像データに重ねることなく画像とは別に表示するため、読影目的外の検査数値レポートが医用画像上に表示されることがない。よって、読影医による医用画像の読影の妨げにならない。
【0109】
また、PACS30から読影端末40に、メディア50を用いてオフラインで医用画像データと数値レポート情報とをデータ移送するため、ネットワーク断線等のトラブルが起きた場合でも、医用画像と読影目的外の検査数値レポートとを容易に提供することができる。
【0110】
尚、本実施の形態において、読影端末40は、医用画像システム100とは別の医用画像システムに含まれるとしてもよい。例えば、RIS10、モダリティ20及びPACS30を含む医療施設(病院A)とは別の医療施設(病院B)に、読影端末40があるとしてもよい。
【0111】
尚、本実施形態において、モダリティ20に自動計測種類テーブル361と、メディアドライブ38と、数値レポート情報を生成する機能とを持たせ、モダリティ20が、医用画像データと数値レポート情報をメディア50に書き込む構成としてもよい。
【0112】
更に、自動計測種類テーブル361と、メディアドライブ38と、数値レポート情報を生成する機能とを、モダリティ20及びPACS30とは別の装置に持たせて、当該別の装置が、医用画像データと数値レポート情報をメディア50に書き込む構成としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0113】
【図1】本発明の一実施形態における医用画像システムのシステム構成図である。
【図2】医用画像データオブジェクトのデータ構成図である。
【図3】数値レポート情報オブジェクトのデータ構成図である。
【図4】モダリティのブロック図である。
【図5】PACSのブロック図である。
【図6】自動計測種類テーブルのデータ構成図である。
【図7】数値レポート実データのデータ構成図である。
【図8】読影端末のブロック図である。
【図9】数値レポート異常値テーブルのデータ構成図である。
【図10】通常読影画面の画面例である。
【図11】注意喚起用読影画面の画面例である。
【図12】医用画像システムにおいて実行される処理を示すラダーチャートである。
【図13】読影画面表示処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0114】
10 RIS
20 モダリティ
21 制御部
22 操作部
23 表示部
24 通信部
25 ROM
26 記憶部
27 撮影部
28 バス
30 PACS
31 制御部
32 操作部
33 表示部
34 通信部
35 ROM
36 記憶部
37 バス
38 メディアドライブ
40 読影端末
41 制御部
42 操作部
43 表示部
44 通信部
45 ROM
46 記憶部
47 バス
48 メディアドライブ
50 メディア
100 医用画像システム
361 自動計測種類テーブル
431 通常読影画面
432 注意喚起用読影画面
461 数値レポート異常値テーブル
N 通信ネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
データ処置装置と医用画像表示装置とから構成される医用画像システムにおいて、
前記データ処理装置は、
可搬型記憶媒体に各種データを書き込む書き込み手段と、
患者の検査部位の撮影画像のうち検査目的外の疾患に関する検査数値を自動計測しその検査数値レポートを生成して、前記撮影画像と前記検査数値レポートとを互いに関連付け、且つそれぞれ独立したデータで前記書き込み手段を介して可搬型記憶媒体に書き込む制御手段と、を備え、
前記医用画像表示装置は、
可搬型記憶媒体から各種データを読み出す読み出し手段と、
前記読み出し手段を介して読み出した撮影画像及び検査数値レポートを表示画面上に表示させる表示制御手段と、
を備える医用画像システム。
【請求項2】
前記制御手段は、前記撮影画像と前記検査数値レポートとを、各々に付帯する付帯情報に基づいて関連付ける、
請求項1に記載の医用画像システム。
【請求項3】
前記制御手段は、撮影画像の撮影条件に基づいて、自動計測を行う検査の種類を決定する、
請求項1又は2に記載の医用画像システム。
【請求項4】
前記表示制御手段は、前記検査数値が異常値の場合、その旨の警告を表示画面上に表示させる、
請求項1〜3の何れか一項に記載の医用画像システム。
【請求項5】
可搬型記憶媒体に各種データを書き込む書き込み手段と、
患者の検査部位の撮影画像のうち検査目的外の疾患に関する検査数値を自動計測しその検査数値レポートを生成して、前記撮影画像と前記検査数値レポートとを互いに関連付け、且つそれぞれ独立したデータで前記書き込み手段を介して可搬型記憶媒体に書き込む制御手段と、
を備えるデータ処理装置。
【請求項6】
前記制御手段は、前記撮影画像と前記検査数値レポートとを、各々に付帯する付帯情報に基づいて関連付ける、
請求項5に記載のデータ処理装置。
【請求項7】
前記制御手段は、撮影画像の撮影条件に基づいて、自動計測を行う検査の種類を決定する、
請求項5又は6に記載のデータ処理装置。
【請求項8】
患者の検査部位の撮影画像のうち検査目的外の疾患に関する検査数値を自動計測しその検査数値レポートを生成して、前記撮影画像と前記検査数値レポートとを互いに関連付け、且つそれぞれ独立したデータで可搬型記憶媒体に書き込むデータ処理方法。
【請求項9】
コンピュータを、
可搬型記憶媒体に各種データを書き込む書き込み手段、
患者の検査部位の撮影画像のうち検査目的外の疾患に関する検査数値を自動計測しその検査数値レポートを生成して、前記撮影画像と前記検査数値レポートとを互いに関連付け、且つそれぞれ独立したデータで前記書き込み手段を介して可搬型記憶媒体に書き込む制御手段、
として機能させるためのプログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate


【公開番号】特開2010−284175(P2010−284175A)
【公開日】平成22年12月24日(2010.12.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−257643(P2007−257643)
【出願日】平成19年10月1日(2007.10.1)
【出願人】(303000420)コニカミノルタエムジー株式会社 (2,950)
【Fターム(参考)】