説明

医用画像表示装置及び医用画像管理装置

【課題】シンクライアントシステムにおけるクライアント側における入力操作の利便性を向上させること。
【解決手段】医用画像表示装置は、医用画像管理装置にネットワークを介してログイン可能に接続されている。入力デバイスは、医用画像表示装置に設けられる第1の入力キーを有する。ログインセッション管理部36は、医用画像管理装置に設けられる第2の入力キーに関する入力キー画像を医用画像管理装置から受信する。表示部39は、受信された入力キー画像を表示する。入力部31は、表示された入力キー画像をユーザの入力操作に従って操作し、入力操作に応じた操作信号を生成する。遠隔アクセス部35は、生成された操作信号を医用画像管理装置に送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、医用画像表示装置及び医用画像管理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
医用業界においてシンクライアントシステムが利用されてきている。シンクライアントシステムにおいてクライアント装置は、サーバ装置にログイン(ログオン)し、主にサーバ装置のコンピュータリソースを使用して種々の処理を行う。サーバ装置にログインしてからログオフするまでのセッションは、サーバ装置のハードウェアに物理的にログインするのと変わらない。単一のクライアント装置が複数のサーバ装置に同時にログインすることも可能である。
【0003】
例えば、クライアント装置は、サーバ装置である医用画像診断装置にログインし、この医用画像診断装置において発生された医用画像を表示し、入力デバイスを介して種々の処理を行う。クライアント装置とサーバ装置との入力デバイス(キーボード)には、例えば、JIS配列やQWERTY配列、AZERTY配列等がある。異なる配列のキーボードを有するコンピュータが接続された場合、クライアント装置には、サーバ装置のキーボードの配列が反映された仮想のキーボードの画像(以下、オンスクリーンキーボード画像)が表示画面上に表示される。このオンスクリーンキーボード画像は、サーバ装置のキーボード全体を再現している。
【0004】
しかしながら、オンスクリーンキーボード画像は、キーボード全体を画面上に再現するので、表示画面上で大きな面積を占めてしまう。従ってオンスクリーンキーボード画像が表示画面上の医用画像を覆い隠してしまい、ユーザの画像観察を妨げてしまう場合がある。また、医用画像診断装置にはキーボードの入力キーとは別に、その医用画像診断装置の種類に固有な入力キーが装備されている。しかしながら、サーバ装置が医用画像診断装置の場合、オンスクリーンキーボード画像には、これら固有の入力キーを表示させるこができない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特表2007―531081号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
目的は、シンクライアントシステムにおけるクライアント側における入力操作の利便性を向上させる医用画像表示装置、及び医用画像管理装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本実施形態に係る医用画像表示装置は、医用画像管理装置にネットワークを介してログイン可能に接続されている医用画像表示装置であって、前記医用画像表示装置に設けられる第1の入力キーを有する入力デバイスと、前記医用画像管理装置に設けられる第2の入力キーに関する入力キー画像を前記医用画像管理装置から受信する受信部と、前記受信された入力キー画像を表示する表示部と、前記表示された入力キー画像をユーザの入力操作に従って操作し、前記入力操作に応じた操作信号を生成する入力部と、前記生成された操作信号を前記医用画像管理装置に送信する送信部と、を具備する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本実施形態に係る医用画像表示装置と医用画像管理装置とのネットワーク構成を示す図。
【図2】図1の医用画像管理装置の構成を示す図。
【図3】図2の医用画像管理装置(超音波診断装置)の入力部の外観であって、キーボードが引き出し状態にある場合の一例を示す図。
【図4】図2の医用画像管理装置(超音波診断装置)の入力部の外観であって、キーボードが収納状態にある場合の一例を示す図。
【図5】図2の医用画像管理装置(X線CT装置)の入力部の外観の一例を示す図。
【図6】第1実施形態に係る医用画像表示装置の構成を示す図。
【図7】図6の入力キー画像記憶部に記憶される、固有キーに関する入力キー画像と入力デバイス情報とを関連付けた固有キーテーブルの一例を示す図。
【図8】図6の入力キー画像記憶部に記憶されるキーボードテーブルの一例を示す図。
【図9】第1実施形態に係る処理の典型的な流れを示す図。
【図10】図6の表示部により表示されるアプリケーションの表示画面の一例を示す図。
【図11】図6の表示部により表示される入力キー画像の表示例を示す図。
【図12】第2実施形態に係る医用画像表示装置の構成を示す図。
【図13】第2実施形態に係る処理の典型的な流れを示す図。
【図14】図12の表示部により表示される表示画面の表示例を示す図。
【図15】第3実施形態に係る医用画像管理装置の構成を示す図。
【図16】第3実施形態に係る医用画像表示装置の構成を示す図。
【図17】第3実施形態に係る処理の典型的な流れを示す図。
【図18】第3実施形態に係る処理の典型的な流れを模式的に示す図。
【図19】第4実施形態に係る医用画像表示装置の構成を示す図。
【図20】第4実施形態に係る処理の典型的な流れを示す図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1は、本実施形態に係る入力補助システムの構成を示す図である。図1に示すように、入力補助システム1は、互いにネットワークを介して接続された複数の医用画像管理装置2と1台の医用画像表示装置3とにより構成される。入力補助システム1は、シンクライアントシステムを実現している。ネットワークは、例えば、イーサネット(登録商標)規格に基づくLAN(Local Area Network)として構成される。ネットワークを介した通信は、TCP/IP等の通信プロトコルに基づいて行われる。
【0010】
よく知られているように、シンクライアントシステムは、リモートデスクトップ(ターミナルサービス)機能とリモートコンソール機能とに大別される。
【0011】
リモートデスクトップ機能は、例えば、マイクロソフト社の基本ソフトウェア(OS:operating system)であるWindows(登録商標)のRemote_DesktopやWindows(登録商標)2000のターミナルサービスにより実現される。医用画像表示装置3と医用画像管理装置2との間の通信は、Remote_Desktop_Protocol(RDP)で規定されている。RDPを利用して医用画像表示装置3が医用画像管理装置2にユーザによる入力操作に応じた操作信号を送信したり、医用画像管理装置2が医用画像表示装置3に操作画面データを送信したりする。
【0012】
リモートコンソール機能は、新しいデスクトップを生成するのではなく、医用画像管理装置2の操作画面をそのまま医用画像表示装置3に表示させ、医用画像表示装置3から遠隔で操作できるようにするソフトウェアにより実現される。これも同様に、医用画像管理装置2と医用画像表示装置3とに別れ、それらのソフトウェアが通信をしながらこれらの機能を提供している。
【0013】
本実施形態に係る入力補助システム1は、シンクライアントシステムにおけるクライアント装置側における入力操作の利便性を向上させるものである。以下、本実施形態に係る入力補助システム1を第1実施形態と第2実施形態とに分けて説明する。
【0014】
〔第1実施形態〕
図2は、第1実施形態に係る入力補助システム1のサーバ装置2の構成を示す図である。医用画像管理装置2は、シンクライアントシステムのサーバ装置として機能する。以下、医用画像管理装置をサーバ装置と呼ぶことにする。サーバ装置2としては、例えば、PACS(picture archiving and communication system)等の医用画像の保存装置が該当する。また、サーバ装置2としては、例えば、超音波診断装置やX線コンピュータ断層撮影装置(X線CT装置)、磁気共鳴イメージング装置(MRI装置)、PET装置、SPECT装置等の医用画像診断装置も該当する。各サーバ装置2は、ネットワークを介してクライアント装置3によりログイン可能に接続されている。以下の説明を具体的に行うため、サーバ装置2は、医用画像診断装置であるものとする。
【0015】
図2に示すように、サーバ装置2は、入力部(コンソール)21、ユーザデスクトップ管理部22、自装置情報管理部23、及びキーイベント発生部24を有する。
【0016】
入力部21は、複数の入力キーが搭載されたキーボード等の入力デバイスを有する。複数の入力キーは、そのキーボードの規格に従って配列されている。キーボードの規格には、例えば、JIS配列やQWERTY配列、AZERTY配列等がある。また、入力部21は、自装置のモダリティ種に固有な操作を受け付けるための、自装置のモダリティ種に固有な種々の入力キー(以下、固有キーと呼ぶことにする。)を有している。入力部21は、ユーザによる入力キーの操作に応じた操作信号を生成する。
【0017】
図3は、超音波診断装置の入力部21の外観を示す図である。図3に示すように、超音波診断装置の入力部21は、種々の入力キー211が配列されたキーボード212と種々の固有キー213が設けられた操作パネル214とを有している。固有キー213は、超音波スキャンや超音波画像の画像処理等のために実装される入力キーである。なおキーボード211は、スライド可能に設けられている。これによりユーザは、キーボード211を、図3に示すように、超音波診断装置の筐体内から引き出したり、図4に示すように、超音波診断装置の筐体内に収容したりできる。
【0018】
図5は、X線CT装置の入力部21の外観を示す図である。図5に示すように、X線CT装置の入力部21の操作卓には、キーボード212と種々の固有キー213とが配列されている。固有キー213は、CTスキャンやCT画像の画像処理等のために実装される入力キーである。
【0019】
ユーザデスクトップ管理部22は、クライアント装置3から送信された遠隔アクセス要求に応じて、そのクライアント装置3のための仮想のユーザデスクトップを生成し、生成されたユーザデスクトップを管理する。これとともに、ユーザデスクトップ管理部22は、ログインからログオフまでの通信セッションを識別するための通信セッション情報を生成し、生成された通信セッション情報を管理する。ユーザデスクトップ管理部22は、通信セッションが張られている間、サーバ装置2のユーザデスクトップの操作画面データをクライアント装置3に送信する。すなわち、ユーザデスクトップ管理部22は、クライアント装置3に操作画面データを送信する送信部として機能する。
【0020】
自装置情報管理部23は、自装置(より詳細には入力部21)の入力デバイスの識別子とアプリケーションの識別子とを記憶している。以下、サーバ装置2に関する入力デバイスの識別子をサーバ入力デバイス識別子と呼ぶことにする。自装置情報管理部23は、サーバ入力デバイス識別子とアプリケーションの識別子とをクライアント装置3に送信する。アプリケーションの識別子は、クライアント装置3からの指示によりサーバ装置2が実行しているアプリケーションの識別子である。入力デバイスの識別子は、自装置に搭載されているキーボード212の規格に関する情報と自装置の種類に関する情報との少なくとも1つを含む。キーボードの規格は、例えば、JIS配列やQWERTY配列、AZERTY配列等である。また、キーボードの規格として、親指シフトキーボード(NICOLAキーボード)等が利用されてもよい。自装置の種類に関する情報は、例えば、超音波診断装置やX線CT装置、MRI装置、PET装置、SPECT装置といったモダリティの種類である。また、自装置の種類に関する情報として、製造品名が利用されても良い。このように、自装置情報管理部23は、サーバ入力デバイス識別子とアプリケーションの識別子とをクライアント装置3に送信する送信部として機能する。
【0021】
キーイベント発生部24は、クライアント装置3からの操作信号に対応するキーイベントを発生する。このキーイベントが発生することにより、ユーザの指示に従った処理がサーバ装置2により実行される。
【0022】
図6は、医用画像表示装置3の構成を示す図である。医用画像表示装置3は、シンクライアントシステムのクライアント装置として機能する。以下、医用画像表示装置をクライアント装置と呼ぶことにする。クライアント装置3は、例えば、いわゆるビューワ(Viewer)とよばれるコンピュータ装置により実現される。クライアント装置3は、ネットワーク上の複数のサーバ装置2に同時にログイン可能に接続されている。
【0023】
図6に示すように、クライアント装置3は、入力部31、自装置情報管理部32、入力キー画像記憶部33、表示領域位置記憶部34、遠隔アクセス部35、ログインセッション管理部36、特定部37、入力キー画像生成部38、及び表示部39を有する。
【0024】
入力部31は、コンピュータ装置に装備されたキーボードやマウス等の入力デバイスを有する。キーボードに含まれる複数の入力キーは、自装置(換言すれば、クライアント装置3)のキーボード規格に従って配列されている。入力部31は、ユーザによる入力キーの入力操作に応じた操作信号を生成する。また、入力部31は、後述の表示部39により表示される入力キー画像をユーザの入力デデバイスを介して入力操作に従って操作し、この入力操作に応じた操作信号を生成する。
【0025】
自装置情報管理部32は、クライアント装置3(より詳細には入力部31)の入力デバイスに関する識別子を記憶している。以下、クライアント装置3の入力デバイスに関する識別子をクライアント入力デバイス識別子と呼ぶことにする。
【0026】
入力キー画像記憶部33は、複数の入力キー画像の各々に入力デバイスの識別子を関連付けて記憶している。入力キー画像は、入力キーを模した画像である。入力キー画像は、表示部39にGUI(graphical user interface)として表示される。各入力キー画像には、対応する操作信号が割付けられている。
【0027】
図7は、入力キー画像記憶部33に記憶される固有キーテーブルの一例を示す図である。固有キーテーブルは、固有キーに関する入力キー画像と入力デバイス情報とを関連付けているテーブルである。図7に示すように、固有キーテーブルは、サーバ装置(モダリティ)の種類の項目、入力キーの名称の項目、及び入力キー画像の項目を有している。モダリティの種類は、対応する入力キーを装備しているモダリティの種類を表す識別子である。例えば、モダリティの種類としては、UL(超音波診断装置)やCT(X線CT装置)等である。入力キーの名称は、入力キー画像に対応する入力キーの名称である。入力キー画像は、クライアント装置3で使用する可能性のある入力キーに対応した画像である。入力キー画像は、初期的な大きさや形状を有している。例えば、超音波診断装置の入力キー画像として、「DEPTH、ZOOM設定ダイヤル」や「Patient_Browser画面ボタン」、「カラープリントボタン」、「白黒プリントボタン」、「画像フリーズボタン」、「Exam_Reviewボタン」が用意されている。また、X線CT装置の入力キー画像として、例えば、「階調設定ダイヤル(幅)」や「階調設定ダイヤル(レベル)」、「Presetボタン」が用意されている。
【0028】
図8は、入力キー画像記憶部33に記憶されるキーボードテーブルの一例を示す図である。キーボードテーブルは、キーボードの入力キーに関する入力キー画像とキーボードの規格の識別情報とを関連付けたテーブルである。図8に示すように、キーボードテーブルは、例えば、キーボード規格の名称の項目、入力キーの名称の項目、及び入力キー画像の項目を有している。キーボード規格の名称は、例えば、JISやQWERTY、AZERTY、親指シフトキーボード等の規格名である。入力キーの名称は、例えば、入力キー画像に対応する入力キーの名称である。また、入力キー画像は、入力キーに対応する画像である。入力キー画像は、初期的な大きさや形状を有している。例えば、JIS規格の入力キー画像としては、「&,7」や「*,8」、「(,9」、「),0」等のJIS規格に固有の入力キー画像が用意されている。また、AZERTY規格の入力キー画像としては、例えば、「オーウムラウト(大文字)」、「エーウムラウト(大文字)」、「ユーウムラウト(大文字)」、「エーウムラウト(小文字)」等のAZERTY規格に固有の入力キー画像が用意されている。
【0029】
表示領域位置記憶部34は、複数のアプリケーションの識別子と複数の医用画像表示領域位置とをそれぞれ関連付けて記憶している。医用画像表示領域位置は、表示画面上における医用画像の表示領域の位置である。医用画像表示領域位置は、アプリケーションの種類に応じて異なっている。本実施形態に係るアプリケーションとしては、医用画像を表示する様々なアプリケーションが適用可能である。例えば、アプリケーションとしては、例えば、超音波診断装置に関する画像ビューワアプリケーション、X線CT装置に関する画像ビューワアプリケーション、心機能解析に関するアプリケーション等がある。
【0030】
遠隔アクセス部35は、サーバ装置2に遠隔アクセス要求を送信する。また、遠隔アクセス部35は、入力部31により生成された操作信号をサーバ装置2に送信する。このように遠隔アクセス部35は、遠隔アクセス要求と操作信号とを送信する送信部として機能する。
【0031】
ログインセッション管理部36は、サーバ装置2とクライアント装置3との間のログインセッション情報を受信する。ログインセッション管理部36は、受信されたログインセッション情報を保持する。また、ログインセッション管理部36は、サーバ装置2からのサーバ入力デバイス識別子とアプリケーションの識別子とを受信する。ログインセッション管理部36は、受信されたサーバ入力デバイス識別子とアプリケーションの識別子とを保持する。このようにログインセッション管理部36は、サーバ入力デバイス識別子やアプリケーションの識別子の受信部として機能する。
【0032】
特定部37は、サーバ装置2からのアプリケーションの識別子を検索キーとして表示領域位置記憶部34を検索し、この検索キーに関連付けられた医用画像表示領域位置を特定する。
【0033】
入力キー画像生成部38は、サーバ装置2からのサーバ入力デバイス識別子と自装置のクライアント入力デバイス識別子とに基づいて、少なくとも1つの表示対象の入力キー画像を入力キー画像記憶部33から抽出する。表示対象の入力キー画像は、自装置3がログインしているサーバ装置2には装備されているが、自装置3(より詳細には入力部31)には装備されていない入力キーに対応する入力キー画像である。そして入力キー画像生成部38は、必要に応じて、抽出された入力キー画像に拡大や縮小、変形等の画像処理を施す。また、入力キー画像生成部38は、複数の入力キー画像を抽出した場合、抽出された複数の入力キー画像に基づいて入力キー配列画像を生成してもよい。入力キー配列画像は、抽出された複数の入力キー画像が配列された画像である。このように入力キー画像生成部38は、入力キー画像の抽出部や入力キー配列画像の生成部として機能する。
【0034】
表示部39は、入力キー画像や入力キー配列画像を表示する。この際、表示部39は、表示画面上であって、特定部37により特定された医用画像表示領域位置以外の位置に入力キー画像や入力キー配列画像を表示する。なお、入力キー画像生成部38により複数の入力キー画像が抽出された場合、表示部39は、医用画像表示領域位置以外の位置に複数の入力キー画像を表示してもよい。
【0035】
次に第1実施形態に係る入力補助システム1の動作例について説明する。図9は、第1実施形態に係る入力補助システム1の処理の流れを示す図である。図9に示すように、ユーザは、クライアント装置3の入力部31を介してログイン操作を行う。ログイン操作が行われると遠隔アクセス部35は、ユーザが指定したサーバ装置2へ遠隔アクセス要求を送信する(ステップS1)。
【0036】
ステップS1が行われると、ユーザデスクトップ管理部22は、送信された遠隔アクセス要求の妥当性を判断する。そしてユーザデスクトップ管理部22は、妥当性があると判断した場合、ユーザのアクセスを許可する。アクセスを許可しない場合、ユーザデスクトップ管理部22は、その旨の情報をクライアント装置へ送信する。一方、アクセスを許可する場合、ユーザデスクトップ管理部22は、ユーザに関するログインセッションを張り、ログインセッション情報を生成する(ステップS2)。ユーザデスクトップ管理部22は、通信セッションが張られている間、サーバ装置2のユーザデスクトップの操作画面データをクライアント装置3に送信する。操作画面データは、ログインセッション管理部36に受信される。受信された操作画面データに対応する操作画面は、表示部39に表示される。
【0037】
ステップS2が行われると、自装置情報管理部23は、自装置のサーバ入力デバイス識別子をクライアント装置3に送信する(ステップS3)。送信されたサーバ入力デバイス識別子は、ログインセッション管理部36により受信される。
【0038】
ステップS3が行われると、自装置情報管理部23は、クライアント装置3によりアプリケーションが使用されている場合、稼働中のアプリケーションの識別子をクライアント装置3に送信する(ステップS4)。送信されたアプリケーションの識別子は、ログインセッション管理部36により受信される。
【0039】
ステップS4が行われると、特定部37は、受信されたアプリケーションの識別子を検索キーとして医用画像表示領域位置記憶部34を検索し、この検索キーに関連付けられた医用画像表示領域位置を特定する(ステップS5)。そして特定部37は、特定された医用画像表示領域位置に従って入力キー画像表示領域を設定する。入力キー画像表示領域は、稼働中のアプリケーションに関するウィンドウ上の領域であって、特定された医用画像表示領域位置以外の位置にある領域である。
【0040】
図10は、アプリケーションの表示画面の一例を示す図である。図10に示すアプリケーションは、超音波診断装置に関する画像ビューワアプリケーションである。このアプリケーションの表示画面(表示ウィンドウ)には、医用画像表示領域R1と非医用画像表示領域(すなわち、入力キー画像表示領域)R2とを含んでいる。医用画像表示領域R1の位置は、医用画像表示領域位置記憶部34においてアプリケーションの識別子に関連付けて記憶されている。ステップS5においては、まず医用画像表示領域R1の位置が特定される。次に医用画像表示領域R1の位置以外の位置に関する領域が入力キー画像表示領域R2に設定される。入力キー画像表示領域R2の大きさが、表示対象の入力キー画像が占める領域の大きさよりも小さい場合、入力キー画像表示領域R2から除外されるとよい。また、入力キー画像表示領域R2が複数ある場合、表示対象の入力キー画像表示領域R2が自動的又はユーザにより入力部31を介して任意に指定されるとよい。
【0041】
なお上述の処理においては、入力キー画像表示領域R2の設定の際、医用画像表示領域のみが考慮されるとした。しかしながら、本実施形態はこれに限定されず、医用画像表示領域だけでなく、他の表示領域(例えば、診断に重要なパラメータの表示領域等)を避けるように入力キー画像表示領域R2が設定されてもよい。
【0042】
ステップS5が行われると、入力キー画像生成部38は、ログインセッション管理部36からサーバ入力デバイス識別子を読み出し、自装置情報管理部32からクライアント入力デバイス識別子を読み出す。そして入力キー画像生成部38は、サーバ入力デバイス識別子とクライアント入力デバイス識別子とを比較し、少なくとも1つの表示対象の入力キー画像を入力キー画像記憶部33から抽出する(ステップS6)。表示対象の入力キー画像は、サーバ装置2には実装されているが、クライアント装置3には実装されていない入力キーに対応する入力キー画像である。例えば、クライアント装置3のキーボード規格とサーバ装置2のキーボード規格とが異なる場合、サーバ装置2のキーボード規格に固有の入力キーに対応する入力キー画像が抽出される。また、典型的には、クライアント装置3が医用画像診断装置でないので、サーバ装置2のモダリティ種に固有の入力キーに対応する入力キー画像も抽出される。
【0043】
例えば、クライアント装置3が超音波診断装置2にログインしている場合、図7に示す「DEPTH、ZOOM設定ダイヤル」や「Patient_Browser画面ボタン」、「カラープリントボタン」、「白黒プリントボタン」、「画像フリーズボタン」、「Exam_Reviewボタン」に関する入力キー画像が抽出される。抽出後、入力キー画像生成部38は、例えば、入力キー画像表示領域R2の大きさ等に応じて、抽出された入力キー画像に拡大や縮小、変形等の画像処理を施すとよい。画像処理が必要ない場合、初期的な入力キー画像が表示用の入力キー画像として使用される。また、入力キー画像生成部38は、複数の入力キー画像が抽出された場合、複数の入力キー画像に基づく入力キー配列画像を生成してもよい。
【0044】
ステップS6が行われると、表示部39は、入力キー画像や入力キー配列画像を入力キー画像表示領域に表示する(ステップS7)。入力キー画像は、GUIとして入力部31により操作可能に表示される。
【0045】
図11は、表示部39により表示される入力キー画像I1や入力キー配列画像IA1の表示例を示す図である。図11に示すように、入力キー画像I1や入力キー配列画像IA1は、医用画像表示領域R1に表示されず、入力キー画像表示領域R2に表示される。
【0046】
従来は、サーバ装置に実装されているキーボードとクライアント装置に実装されているキーボードとが異なる場合、サーバ装置のキーボード全体を模式的に表すオンスクリーンキー画像が表示されていた。また、従来は、クライアント装置に実装されている入力キーであっても、クライアント装置の表示部に表示されてしまう場合があった。従って、オンスクリーンキー画像が表示画面に占める割合が比較的大きく、オンスクリーンキー画像を表示することで、かえって医用画像の観察の邪魔になっていた。
【0047】
本実施形態に係る入力補助システム1は、サーバ装置2に実装されているがクライアント装置3に実装されていない入力キーに関する入力キー画像を、クライアント装置3の表示部39に表示させることができる。従って、クライアント装置3に装備されている入力キーと、表示部39に表示される入力キー画像とが機能的に重複することはない。また、本実施形態に係る入力補助システム1は、さらに、稼働中のアプリケーションにおける医用画像表示領域外に入力キー画像を表示させることができる。このため、本実施形態に係る入力補助システム1は、ユーザによる医用画像の観察を邪魔することのない表示態様で入力キー画像を表示することができる。
【0048】
また、サーバ装置には、そのサーバ装置の種類に固有の固有キーが存在する。しかしながら従来は、クライアント装置において固有キーに関する入力キー画像を表示する方法がなく、これら固有キーに対応する操作の操作性が非常に悪かった。
【0049】
本実施形態に係る入力補助システム1は、固有キーに対応する入力キー画像も予め記憶しているので、クライアント装置3には実装していない固有キーに対応する入力キー画像も表示することができる。従って入力補助システム1は、固有キーに対応する操作を入力キー画像の操作により簡便に実現することができる。
【0050】
このように、サーバ装置には実装されているが、クライアント装置には実装されていない入力キーに対応する入力キー画像が表示されることで、クライアント装置とサーバ装置との入力デバイスの違いに起因する誤診を防止することができる。
【0051】
なお、ユーザによりクライアント装置3の入力部31を介してアプリケーションの変更操作がなされた場合、サーバ装置2のユーザデスクトップ管理部22は、変更後のアプリケーションの識別子をクライアント装置3に送信する。この場合、再度ステップS3〜S7が繰り返される。
【0052】
アプリケーションの稼働中、ユーザにより入力部31を介して入力キー画像に対して入力操作がなされた場合、遠隔アクセス部35は、入力操作対象の入力キー画像に割付けられた操作信号をサーバ装置2に送信する。キーイベント発生部24は、送信された操作信号に応じたキーイベントを発生する。これによりサーバ装置3において、入力キー画像に対する入力操作に応じた処理が実行される。
【0053】
以上で第1実施形態に係る入力補助システム1の動作例についての説明を終了する。
【0054】
かくして第1実施形態においては、シンクライアントシステムにおけるクライアント装置側における入力操作の利便性を向上させることが可能となる。
【0055】
〔第2実施形態〕
次に、第2実施形態に係る入力補助システムについて説明する。なお以下の説明において、第1実施形態と略同一の機能を有する構成要素については、同一符号を付し、必要な場合にのみ重複説明する。また、第2実施形態に係るクライアント装置は、ネットワークを介して複数のサーバ装置にログインしているものとする。クライアント装置がログインしているサーバ装置の数は、幾つでもよいが、以下の説明を具体的に行うため2台であるとする。また、サーバ装置は、第1実施形態と同様にサーバ装置であるものとする。
【0056】
図12は、第2実施形態に係るクライアント装置3の構成を示す図である。また、図13は、第2実施形態に係る入力補助システムの処理の典型的な流れを示す図である。
【0057】
まずサーバ装置Aへのアクセスについて説明する。図13に示すように、ユーザは、クライアント装置3の入力部31を介してログイン操作を行う。遠隔アクセス部35は、ユーザが指定したサーバ装置Aへ遠隔アクセス要求を送信する(ステップS11A)。サーバ装置Aのユーザデスクトップ管理部22は、遠隔アクセス要求の妥当性を判断し、妥当性があると判断した場合、ユーザのアクセスを許可する。そしてサーバ装置Aのユーザデスクトップ管理部22は、ユーザに関するログインセッションを張り、ログインセッション情報を生成する(ステップS12A)。サーバ装置Aのユーザデスクトップ管理部22は、通信セッションが張られている間、サーバ装置Aに関するユーザデスクトップの操作画面データをクライアント装置3に送信する。サーバ装置Aに関する操作画面データは、ログインセッション管理部36に受信される。受信された操作画面データに対応するサーバ装置Aに関する操作画面は、表示部39に表示される。サーバ装置Aの自装置情報管理部23は、サーバ装置Aのサーバ入力デバイス識別子をクライアント装置3に送信する(ステップS13A)。また、自装置情報管理部23は、稼働中のアプリケーションの識別子をクライアント装置3に送信する(ステップS14A)。
【0058】
サーバ装置Bへのアクセスについても同様に行われる。すなわち、遠隔アクセス部35は、ユーザが指定したサーバ装置Bへ遠隔アクセス要求を送信する(ステップS11B)。サーバ装置Bのユーザデスクトップ管理部22は、遠隔アクセス要求の妥当性を判断し、妥当性があると判断した場合、ユーザのアクセスを許可する。そしてサーバ装置Bのユーザデスクトップ管理部22は、ユーザに関するログインセッションを張る(ステップS12B)。サーバ装置Bのユーザデスクトップ管理部22は、通信セッションが張られている間、サーバ装置Bに関するユーザデスクトップの操作画面データをクライアント装置3に送信する。サーバ装置Bに関する操作画面データは、ログインセッション管理部36に受信される。受信された操作画面データに対応するサーバ装置Bに関する操作画面は、表示部39に表示される。サーバ装置Bの自装置情報管理部23は、サーバ装置Bのサーバ入力デバイス識別子をクライアント装置3に送信する。(ステップS13B)また、サーバ装置Bの自装置情報管理部23は、稼働中のアプリケーションの識別子をクライアント装置3に送信する(ステップS14B)。
【0059】
クライアント装置3のログインセッション管理部36は、クライアント装置3とサーバ装置Aとの間のログインセッション情報をサーバ装置Aから受信し、クライアント装置3とサーバ装置Bとの間のログインセッション情報をサーバ装置Bから受信する。受信されたログインセッション情報は、ログインセッション管理部36に保持される。
【0060】
ステップS14AとステップS14Bとが行われると入力キー画像生成部38は、サーバ装置Aのサーバ入力デバイス識別子とサーバ装置Bのサーバ入力デバイス識別子とクライアント入力デバイス識別子とを利用して、表示対象の複数の入力キー画像を入力キー画像記憶部33から抽出する(ステップS15)。表示対象の入力キー画像は、サーバ装置Aとサーバ装置Bとの何れか一方には装備されているが、クライアント装置3には装備されていない入力キーに対応する入力キー画像である。
【0061】
ステップS15の具体的処理について説明する。まず、入力キー画像生成部38は、サーバ装置Aのサーバ入力デバイス識別子とクライアント入力デバイス識別子とを利用して、少なくとも1つの第1の表示対象の入力キー画像を入力キー画像記憶部33から抽出する。第1の表示対象の入力キー画像は、サーバ装置Aには装備されているが、クライアント装置3には装備されていない入力キーに対応する入力キー画像である。複数の第1の表示対象の入力キー画像が抽出された場合、入力キー画像生成部38は、複数の第1の表示対象の入力キー画像に基づいて第1の入力キー配列画像を生成する。第1の入力キー配列画像は、複数の第1の表示対象の入力キー画像を含んでいる。同様に、入力キー画像生成部38は、サーバ装置Bのサーバ入力デバイス識別子とクライアント入力デバイス識別子とを利用して、少なくとも1つの第2の表示対象の入力キー画像を入力キー画像記憶部33から抽出する。第2の表示対象の入力キー画像は、サーバ装置Bには装備されているが、クライアント装置3には装備されていない入力キーに対応する入力キー画像である。複数の第2の表示対象の入力キー画像が抽出された場合、入力キー画像生成部38は、複数の第2の表示対象の入力キー画像に基づいて第2の入力キー配列画像を生成する。第2の入力キー配列画像は、複数の第2の表示対象の入力キー画像を含んでいる。
【0062】
ステップS15が行われると統合部41は、複数の入力キー画像を既定のルール(以下、統合ルールと呼ぶことにする。)に従って統合する(ステップS16)。この際、サーバアクセス数情報が利用される。サーバアクセス数情報は、ログインセッション管理部36により管理されている。例えば、第1の入力キー配列画像と第2の入力キー配列画像との中に同一種類の対の入力キー画像が含まれる場合、統合部41による統合処理が行われる。統合処理において統合部41は、第1の入力キー配列画像と第2の入力キー配列画像とに基づいて統合入力キー配列画像を生成する。統合入力キー配列画像は、第1の入力キー配列画像と第2の入力キー配列画像との中に含まれる同一種類の対の入力キー画像のうちの一つの入力キー画像を含んでいる。このように統合部41は、同一種類の対の入力キー画像を単一の入力キー画像に統合する。換言すれば、同一種類の対の入力キー画像がある場合、対の入力キー画像のうちの一つのみが採用される。このように、統合部41は、統合入力キー配列画像の生成部として機能する。
【0063】
具体的に、サーバ装置Aとサーバ装置Bとが共にAZERTY配列であり、クライアント装置3がJIS配列の場合を考える。この場合、ログインセッション管理部36は、クライアント装置3が2つのサーバ装置2にアクセスしている旨のサーバアクセス数情報を管理している。ステップS15において、AZERTY配列固有の同一種類の2つの入力キー画像(例えば、図8のオーウムラウトに関する入力キー画像)が抽出される。そしてステップS16において、同一種類の2つの入力キー画像が表示されることを防止するため、2つの入力キー画像のうちの一方が除去され、一方が採用される。
【0064】
ステップS16が行われると表示部39は、統合入力キー配列画像を表示画面内の空き領域に表示する(ステップS17)。複数のサーバ装置2にログインしている場合、表示部39は、複数のサーバ装置2にそれぞれ対応する複数のユーザデスクトップを表示画面に表示している。例えば、表示部39は、表示画面のうちのユーザデスクトップ画面が表示されていない領域(空き領域)に統合入力キー配列画像を表示する。これにより、統合入力キー配列画像に含まれる複数の入力キー画像が表示される。
【0065】
図14は、統合入力キー配列画像の表示例を示す図である。図14に示すように、表示部39は、サーバ装置Aに対応するユーザデスクトップ画面YAとサーバ装置Bに対応するユーザデスクトップ画面YBとを表示する。典型的には、表示画面は、ユーザデスクトップ画面YAとユーザデスクトップ画面YBとで埋まることはなく、ユーザデスクトップ画面が表示されない空き領域が存在する。統合入力キー配列画像I2は、空き領域に表示される。統合入力キー配列画像I2は、サーバ装置Aに装備されている入力キーに関する入力キー画像I1とサーバ装置Bに装備されている入力キーに関する入力キー画像I1とを含んでいる。統合入力キー配列画像I2が空き領域R3に表示されることで、入力キー画像I1の視認性が向上する。なお空き領域R3が表示画面にない場合、表示部39は、第1実施形態で説明したように、特定部37により特定された医用画像表示領域を避けて統合入力キー配列画像I2を表示する。
【0066】
図14に示すように、表示部39は、稼働中のサーバ装置2に対応するユーザデスクトップ画面YAを視覚的に強調してもよい。例えば、表示部39は、稼働中のサーバ装置2に対応するユーザデスクトップ画面YAを色付き枠で囲むことにより視覚的に強調する。枠の色は、ユーザにより入力部31を介して任意に設定可能である。また、表示部39は、稼働中のサーバ装置2に対応するユーザデスクトップ画面YAの枠を点滅させたりしてもよい。また、表示部39は、稼働中のサーバ装置2に対応するユーザデスクトップ画面YAの枠と稼働中でないサーバ装置2に対応するユーザデスクトップ画面の枠とを異なる色で表示してもよい。このように稼働中のユーザデスクトップ画面が視覚的に強調されることで、ユーザは、表示されている複数のユーザデスクトップ画面のうちの稼働中のユーザデスクトップ画面を容易に判別することができる。
【0067】
なお稼働中のサーバ装置と非稼働中のサーバ装置とを判別するために、クライアント装置3は、判別部43を有している。判別部43は、クライアント装置がログインしている複数のサーバ装置から稼働中のサーバ装置と非稼働中のサーバ装置とを判別する。ここで「稼働中」とは、アプリケーションのタスクが実行中であることを意味し、「非稼働中」とは、アプリケーションのタスクが実行中でないことを意味する。
【0068】
また図14に示すように、表示部39は、稼働中キー画像I3と非稼働中キー画像I4とを視覚的に区別することができる。なお、稼働中キー画像I3は、複数の入力キー画像I1のうちの稼働中のサーバ装置に実装された入力キーに対応する入力キー画像である。非稼働中キー画像I4は、複数の入力キー画像I1のうちの非稼働中のサーバ装置2のみに実装された入力キーに対応する入力キー画像である。視覚的区別のために表示部39は、稼働中キー画像I3を視覚的に強調したり、非稼働中キー画像I4を視覚的に抑制したりする。例えば、表示部39は、非稼働中キー画像を視覚的に抑制するために、非稼働中キー画像I4を暗くしたり、稼働中キー画像I3を視覚的に強調するために、稼働中キー画像I3を明るくしたりする。また、表示部39は、稼働中キー画像I3と非稼働中キー画像I4とを異なる色やグレーレベルで表示してもよい。また、表示部39は、非稼働中キー画像I4を表示画面から消去し、稼働中キー画像I3のみを表示してもよい。このように、稼働中キー画像I3と非稼働中キー画像I4とが視覚的に区別されることにより、ユーザによる入力キー画像の操作ミスを防止できる。
【0069】
ユーザによる入力キー画像の操作ミスの発生をさらに低減するために、クライアント装置3は、操作制御部45を有している。操作制御部45は、非稼働中キー画像I4に対するユーザ操作を無効にし、稼働中キー画像に対するユーザ操作を有効にする。操作制御部45を動作させるか否かは、ユーザにより入力部31を介して任意に設定可能である。
【0070】
なお、上述の処理の説明において、第1の入力キー配列画像と第2の入力キー配列画像との中に同一種類の対の入力キー画像が含まれる場合、統合部41により統合処理が行われるとした。しかしながら、統合部41による統合処理は、必ずしも実行されなくても良い。統合部41による統合処理を実行するか否かは、ユーザにより入力部31を介して任意に設定可能である。統合処理が行われなかった場合、サーバ装置Aに関する第1の入力キー配列画像とサーバ装置Bに関する第2の入力キー配列画像とが表示部39により表示される。
【0071】
この場合、表示部39は、サーバ装置Aに対応する第1の入力キー配列画像と第1の操作画面とを視覚的に対応付けて表示し、サーバ装置Bに対応する第2の入力キー配列画像と第2の操作画面とを視覚的に対応付けて表示する。例えば、第1の入力キー配列画像は、第1の操作画面の近傍に表示される。具体的には、第1の操作画面の上、下、左、または右に第1の入力キー配列画像が表示されるとよい。同様に、第2の入力キー配列画像は、第2の操作画面の近傍に表示される。具体的には、第2の操作画面の上、下、左、または右に第2の入力キー配列画像が表示されるとよい。このように、互いに関連する操作画面と入力キー配列画像とが視覚的に対応付けて表示されることにより、入力キー配列画像による操作画面の操作性を向上することができる。
【0072】
また、表示部は、第1の操作画面と第2の操作画面との上下または左右の配置に合わせて、第1の入力キー配列画像と第2の入力キー配列画像とを配置する。
【0073】
以上で第2実施形態に係る入力補助システム1の動作例についての説明を終了する。
【0074】
かくして第2実施形態においては、シンクライアントシステムにおけるクライアント装置側における入力操作の利便性を向上させることが可能となる。
【0075】
〔第3実施形態〕
第1実施形態に係るサーバ装置2は、入力キー画像を生成していない。第3実施形態に係るサーバ装置2は、入力キー画像を生成する。以下、第3実施形態に係るサーバ装置とクライアント装置とについて説明する。なお以下の説明において、第1実施形態と略同一の機能を有する構成要素については、同一符号を付し、必要な場合にのみ重複説明する。
【0076】
図15は、第3実施形態に係る医用画像管理装置(サーバ装置)2の構成を示す図である。図15に示すように、サーバ装置2は、入力部21、ユーザデスクトップ管理部22、自装置情報管理部41、キーイベント発生部24、入力キー画像記憶部33、入力キー画像生成部38、医用画像表示領域位置記憶部34、及び特定部37を有する。
【0077】
自装置情報管理部41は、サーバ入力デバイス識別子とアプリケーションの識別子とを記憶している。また、自装置情報管理部41は、クライアント装置3からのクライアント入力デバイス識別子を受信する受信部として機能する。また、自装置情報管理部は、入力キー画像をクライアント装置3に送信する送信部として機能する。さらに、装置情報管理部41は、医用画像表示領域位置のデータをクライアント装置3に送信する送信部として機能する。
【0078】
図16は、第3実施形態に係る医用画像表示装置(クライアント装置)3の構成を示す図である。図16に示すように、クライアント装置3は、入力部31、自装置情報管理部51、遠隔アクセス部35、ログインセッション管理部53、及び表示部39を有する。
【0079】
自装置情報管理部51は、クライアント入力デバイス識別子を記憶している。自装置情報管理部51は、サーバ装置2にクライアント入力デバイス識別子を送信する送信部として機能する。
【0080】
ログインセッション管理部53は、サーバ装置2とクライアント装置3との間のログインセッション情報を受信する。ログインセッション管理部53は、受信されたログインセッション情報を保持する。また、ログインセッション管理部53は、サーバ装置2から入力キー画像を受信する受信部として機能する。また、ログインセッション管理部53は、サーバ装置2からの医用画像表示領域位置のデータを受信する受信部として機能する。
【0081】
次に第3実施形態に係る入力補助システム1の動作例について説明する。図17は、第3実施形態に係る入力補助システム1の処理の流れを示す図である。18は、第3実施形態に係る入力補助システム1の処理を模式的に示す図である。
【0082】
図17に示すように、ユーザは、クライアント装置3の入力部31を介してログイン操作を行う。ログイン操作が行われると遠隔アクセス部35は、ユーザが指定したサーバ装置2へ遠隔アクセス要求を送信する(ステップS21)。ユーザのアクセスを許可する場合、ユーザデスクトップ管理部22は、ユーザに関するログインセッションを張り、ログインセッション情報を生成する(ステップS22)。ユーザデスクトップ管理部22は、通信セッションが張られている間、ユーザデスクトップの操作画面データをクライアント装置3に送信する。操作画面データは、ログインセッション管理部36に受信される。受信された操作画面データに対応する操作画面は、表示部39に表示される。
【0083】
ステップS22が行われると、自装置情報管理部51は、クライアント入力デバイス識別子をサーバ装置2に送信する(ステップS23)。送信されたクライアント入力デバイス識別子は、自装置情報管理部41により受信される。
【0084】
ステップS23が行われると、特定部37は、自装置情報管理部41に管理されている稼働対象のアプリケーションの識別子を読み出す。特定部37は、読み出したアプリケーションの識別子を検索キーとして医用画像表示領域位置記憶部34を検索し、この検索キーに関連付けられた医用画像表示領域位置を特定する(ステップS24)。
【0085】
ステップS24が行われると、入力キー画像生成部38は、自装置情報管理部36からサーバ入力デバイス識別子とクライアント入力デバイス識別子とを読み出す。そして入力キー画像生成部38は、サーバ入力デバイス識別子とクライアント入力デバイス識別子とを比較し、少なくとも1つの表示対象の入力キー画像を入力キー画像記憶部33から抽出する(ステップS25)。また、入力キー画像生成部38は、複数の入力キー画像が抽出された場合、複数の入力キー画像に基づく入力キー配列画像を生成してもよい。
【0086】
ステップS25が行われると、自装置情報管理部41は、医用画像表示領域位置のデータと入力キー画像とを送信する(ステップS26)。ステップS24において入力キー配列画像が生成された場合、自装置情報管理部41は、入力キー配列画像をクライアント装置3に送信する。送信された医用画像表示領域位置のデータと入力キー画像と入力キー配列画像とは、ログインセッション管理部53に受信される。
【0087】
ステップS26が行われると表示部39は、入力キー画像や入力キー配列画像を入力キー画像表示領域に表示する(ステップS7)。入力キー画像は、GUIとして入力部31により操作可能に表示される。入力キー画像表示領域は、医用画像表示領域位置に従って表示部39により設定される。入力キー画像表示領域は、稼働中のアプリケーションに関するウィンドウ上の領域であって、医用画像表示領域位置以外の位置にある領域である。
【0088】
以上で第3実施形態に係る入力補助システム1の動作例についての説明を終了する。
【0089】
第3実施形態によれば、クライアント装置3に入力キー画像記憶部33と入力キー画像生成部38とを含ませる必要がないので、第1実施形態に比してクライアント装置3のハードウェア資源をさらに減少させることができる。
【0090】
かくして第3実施形態においては、シンクライアントシステムにおけるクライアント装置側における入力操作の利便性を向上させることが可能となる。
【0091】
〔第4実施形態〕
第2実施形態に係る各サーバ装置2は、入力キー画像を生成していない。第4実施形態に係る各サーバ装置2は、入力キー画像を生成する。以下、第4実施形態に係るサーバ装置とクライアント装置とについて説明する。なお以下の説明において、第2実施形態と略同一の機能を有する構成要素については、同一符号を付し、必要な場合にのみ重複説明する。また、第4実施形態に係るクライアント装置は、ネットワークを介して複数のサーバ装置にログインしているものとする。クライアント装置がログインしているサーバ装置の数は、幾つでもよいが、以下の説明を具体的に行うため2台であるとする。また、第4実施形態に係るサーバ装置は、第3実施形態に係るサーバ装置と同様であるものとする。
【0092】
図19は、第4実施形態に係るクライアント装置3の構成を示す図である。また、図20は、第4実施形態に係る入力補助システムの処理の典型的な流れを示す図である。
【0093】
図20に示すように、ユーザは、クライアント装置3の入力部31を介してサーバ装置Aへのログイン操作を行う。遠隔アクセス部35は、サーバ装置Aへ遠隔アクセス要求を送信する(ステップS31A)。サーバ装置Aのユーザデスクトップ管理部22は、ユーザのアクセスを許可する場合、ユーザに関するログインセッションを張り、ログインセッション情報を生成する(ステップS32A)。サーバ装置Aのユーザデスクトップ管理部22は、通信セッションが張られている間、サーバ装置Aに関するユーザデスクトップの操作画面データをクライアント装置3に送信する。サーバ装置Aに関する操作画面データは、ログインセッション管理部36に受信される。受信された操作画面データに対応するサーバ装置Aに関する操作画面は、表示部39に表示される。ステップS32Aが行われると、サーバ装置Aの自装置情報管理部41は、クライアント入力デバイス識別子をサーバ装置Aに送信する(ステップS33A)。送信されたクライアント入力デバイス識別子は、サーバ装置Aの自装置情報管理部41により受信される。ステップS33Aが行われると、サーバ装置Aの入力キー画像生成部38は、サーバ装置Aの自装置情報管理部36からサーバ装置Aに関するサーバ入力デバイス識別子とクライアント入力デバイス識別子とを読み出す。そして入力キー画像生成部38は、サーバ装置Aに関するサーバ入力デバイス識別子とクライアント入力デバイス識別子とを比較し、複数の表示対象の入力キー画像をサーバ装置Aの入力キー画像記憶部33から抽出する(ステップS34A)。また、サーバ装置Aの入力キー画像生成部38は、複数の入力キー画像に基づく、サーバ装置Aに関する第1の入力キー配列画像を生成する。ステップS34Aが行われると、サーバ装置Aの自装置情報管理部41は、サーバ装置Aに関する入力キー画像と第1の入力キー配列画像とを送信する(ステップS35A)。送信され入力キー画像と第1の入力キー配列画像とは、ログインセッション管理部53に受信される。
【0094】
サーバ装置Aへのログイン操作と並行して、ユーザは、クライアント装置3の入力部31を介してサーバ装置Bへのログイン操作を行う。遠隔アクセス部35は、サーバ装置Bへ遠隔アクセス要求を送信する(ステップS31B)。サーバ装置Bのユーザデスクトップ管理部22は、ユーザのアクセスを許可する場合、ユーザに関するログインセッションを張り、ログインセッション情報を生成する(ステップS32B)。サーバ装置Bのユーザデスクトップ管理部22は、通信セッションが張られている間、サーバ装置Bに関するユーザデスクトップの操作画面データをクライアント装置3に送信する。サーバ装置Bに関する操作画面データは、ログインセッション管理部36に受信される。受信された操作画面データに対応するサーバ装置Bに関する操作画面は、表示部39に表示される。ステップS32Bが行われると、サーバ装置Bの自装置情報管理部41は、クライアント入力デバイス識別子をサーバ装置Bに送信する(ステップS33B)。ステップS33Bが行われると、サーバ装置Bの入力キー画像生成部38は、サーバ装置Bに関するサーバ入力デバイス識別子とクライアント入力デバイス識別子とを比較し、複数の表示対象の入力キー画像をサーバ装置Bの入力キー画像記憶部33から抽出する(ステップS34B)。また、サーバ装置Aの入力キー画像生成部38は、複数の入力キー画像に基づく、サーバ装置Bに関する第2の入力キー配列画像を生成する。ステップS34Aが行われると、サーバ装置Bの自装置情報管理部41は、サーバ装置Bに関する入力キー画像と第2の入力キー配列画像とを送信する(ステップS35B)。
【0095】
ステップS34A及び34Bが行われると、クライアント装置3の統合部41は、サーバ装置Aからの複数の入力キー画像とサーバ装置Bからの複数の入力キー画像とを統合ルールに従って統合する(ステップS35)。例えば、サーバ装置Aからの第1の入力キー配列画像とサーバ装置Bからの第2の入力キー配列画像との中に同一種類の対の入力キー画像が含まれる場合、統合部41による統合処理が行われる。統合処理の内容は、第2実施形態のステップS16の処理と同一なので説明を省略する。
【0096】
ステップS35が行われると表示部39は、統合入力キー配列画像を表示画面内の空き領域に表示する(ステップS36)。これにより、統合入力キー配列画像に含まれる複数の入力キー画像が表示される。
【0097】
以上で第4実施形態に係る入力補助システム1の動作例についての説明を終了する。
【0098】
第4実施形態によれば、クライアント装置3に入力キー画像記憶部33と入力キー画像生成部38とを含ませる必要がないので、第2実施形態に比してクライアント装置3のハードウェア資源をさらに減少させることができる。
【0099】
かくして第4実施形態においては、シンクライアントシステムにおけるクライアント装置側における入力操作の利便性を向上させることが可能となる。
【0100】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0101】
1…入力補助システム、2…医用画像管理装置、3…医用画像表示装置、21…入力部、22…ユーザデスクトップ管理部、23…自装置情報管理部、24…キーイベント発生部、31…入力部、32…自装置情報管理部、33…入力キー画像記憶部、34…医用画像表示領域位置記憶部、35…遠隔アクセス部、36…ログインセッション管理部、37…特定部、38…入力キー画像生成部、39…表示部、41…統合部、43…判別部、45…操作制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
医用画像管理装置にネットワークを介してログイン可能に接続されている医用画像表示装置において、
前記医用画像表示装置に設けられる第1の入力キーを有する入力デバイスと、
前記医用画像管理装置に設けられる第2の入力キーに関する入力キー画像を前記医用画像管理装置から受信する受信部と、
前記受信された入力キー画像を表示する表示部と、
前記表示された入力キー画像をユーザの入力操作に従って操作し、前記入力操作に応じた操作信号を生成する入力部と、
前記生成された操作信号を前記医用画像管理装置に送信する送信部と、
を具備する医用画像表示装置。
【請求項2】
前記第2の入力キーは、前記医用画像表示装置に設けられていない、前記医用画像管理装置に固有の入力キーである、請求項1記載の医用画像表示装置。
【請求項3】
前記送信部は、前記入力デバイスの識別子を前記ネットワークを介して前記医用画像管理装置に送信し、
前記受信された入力キー画像は、前記入力デバイスに設けられていない、前記医用画像管理装置に固有の入力キーに対応する画像である、
請求項1記載の医用画像表示装置。
【請求項4】
前記表示部は、表示画面のうちの予め設定された画面領域以外の画面領域に前記入力キー画像を表示する、請求項1記載の医用画像表示装置。
【請求項5】
医用画像管理装置にネットワークを介してログイン可能に接続されている医用画像表示装置において、
入力キーを有する入力デバイスと、
複数の入力キーに関する複数の入力キー画像の各々に識別子を関連付けて記憶する部であって、前記識別子は、キーボードの種類と前記キーボードを有している装置の種類とのうちの少なくとも一つを含む第1の記憶部と、
前記医用画像管理装置の入力デバイスに関するサーバ識別子を前記医用画像管理装置から受信する受信部と、
前記受信されたサーバ識別子と前記入力デバイスに関するクライアント識別子とに基づいて、表示対象の入力キー画像を記憶部から抽出する抽出部と、
前記抽出された入力キー画像を表示する表示部と、
を具備する医用画像表示装置。
【請求項6】
前記表示対象の入力キー画像は、前記医用画像管理装置に設けられているが、前記医用画像表示装置に設けられていない入力キーに対応する入力キー画像である、請求項5記載の医用画像表示装置。
【請求項7】
前記表示部は、表示画面のうちの予め設定された画面領域以外の画面領域に前記入力キー画像を表示する、請求項5記載の医用画像表示装置。
【請求項8】
前記表示対象の入力キー画像をユーザによる入力操作に従って操作し、前記入力操作に応じた操作信号を生成する入力部と、
前記入力操作に応じた操作信号を前記医用画像管理装置に送信する送信部と、をさらに備える、
請求項5記載の医用画像表示装置。
【請求項9】
前記抽出部は、前記表示対象の入力キー画像が複数の入力キー画像を含む場合、前記複数の入力キー画像を含む入力キー配列画像を生成し、
前記表示部は、前記生成された入力キー配列画像を表示する、
請求項5記載の医用画像表示装置。
【請求項10】
アプリケーションの識別子と表示画面における画像表示領域の位置とを関連付けて記憶する第2の記憶部と、
前記医用画像管理装置が実行しているアプリケーションの識別子を検索キーとして前記第2の記憶部を検索し、前記検索キーに関連付けられた画像表示領域の位置を特定する特定部と、をさらに備え、
前記表示部は、前記表示対象の入力キー画像を、表示画面のうちの前記特定された位置以外の領域に表示する、
請求項5記載の医用画像表示装置。
【請求項11】
複数の医用画像管理装置にネットワークを介してログイン可能に接続されている医用画像表示装置において、
前記医用画像表示装置に設けられる第1のクライアント入力キーを有する入力デバイスと、
第1の医用画像管理装置に設けられる第1のサーバ入力キーに関する第1の入力キー画像を前記第1の医用画像管理装置から、第2の医用画像管理装置に設けられる第2のサーバ入力キーに関する第2の入力キー画像を前記第2の医用画像管理装置から受信する受信部と、
前記受信された第1の入力キー画像と前記受信された第2の入力キー画像とを表示する表示部と、
前記表示された第1の入力キー画像と前記第2の入力キー画像との少なくとも一方の入力キー画像をユーザによる入力操作に従って操作し、前記入力操作に応じた操作信号を生成する入力部と、
前記生成された操作信号を、前記第1の医用画像管理装置と前記第2の医用画像管理装置とのうちの前記操作された入力キー画像を送信した医用画像管理装置に送信する送信部と、
を具備する医用画像表示装置。
【請求項12】
前記受信部が複数の第1の入力キー画像と複数の第2の入力キー画像とを受信した場合、前記複数の第1の入力キー画像と前記複数の第2の入力キー画像とに基づいて単一の入力キー配列画像を生成する生成部をさらに備え、
前記表示部は、前記生成された入力キー配列画像を表示する、
請求項11記載の医用画像表示装置。
【請求項13】
前記生成部は、前記複数の第1の入力キー画像と前記複数の第2の入力キー画像との中に同一種類の2つの入力キー画像がある場合、前記2つの入力キー画像を1つの入力キー画像に統合する、請求項12記載の医用画像表示装置。
【請求項14】
前記受信部が複数の第1の入力キー画像と複数の第2の入力キー画像とを受信した場合、前記複数の第1の入力キー画像に基づいて第1の入力キー配列画像を生成し、前記複数の第2の入力キー画像に基づいて第2の入力キー配列画像を生成する生成部をさらに備え、
前記表示部は、前記生成された第1の入力キー配列画像と前記生成された第2の入力キー配列画像とを並べて表示する、
請求項11記載の医用画像表示装置。
【請求項15】
前記受信部は、前記第1の医用画像管理装置から第1の操作画面データを受信し、前記第2の医用画像管理装置から第2の操作画面データを受信し、
前記表示部は、前記第1の操作画面データに対応する第1の操作画面と前記第2の操作画面データに対応する第2の操作画面とを表示すると共に、前記第1の操作画面と前記第2の操作画面との上下または左右の配置に合わせて、前記第1の入力キー配列画像と前記第2の入力キー配列画像とを配置して表示する、
請求項14記載の医用画像表示装置。
【請求項16】
前記表示部は、前記第1の操作画面の近傍に前記第1の入力キー配列画像を表示し、前記第2の操作画面の近傍に前記第2の入力キー配列画像を表示する、請求項15記載の医用画像表示装置。
【請求項17】
前記受信部が複数の第1の入力キー画像と複数の第2の入力キー画像とを受信した場合、前記複数の第1の入力キー画像と前記複数の第2の入力キー画像とに基づいて統合入力キー配列画像を生成する第1の機能と、前記複数の第1の入力キー画像に基づいて第1の入力キー配列画像を生成し、前記複数の第2の入力キー画像に基づいて第2の入力キー配列画像を生成する第2の機能と、を有する生成部をさらに備え、
前記表示部は、前記第1の機能が実行された場合、前記統合入力キー配列画像を表示し、前記第2の機能が実行された場合、前記第1の入力キー配列画像と前記第2の入力キー配列画像とを並べて表示し、
前記第1の機能と前記第2の機能とは、ユーザによる指示に従って切り替え可能である、
請求項11記載の医用画像表示装置。
【請求項18】
前記受信部は、前記第1の医用画像管理装置から第1の操作画面データを受信し、前記第2の医用画像管理装置から第2の操作画面データを受信し、
前記表示部は、前記受信された第1の操作画面データに対応する第1の操作画面と第2の操作画面データに対応する第2の操作画面とを表示する、
請求項11記載の医用画像表示装置。
【請求項19】
前記第1の医用画像管理装置と前記第2の医用画像管理装置との中から前記医用画像表示装置が稼働している医用画像管理装置を判別する判別部をさらに備え、
前記表示部は、前記表示された第1の操作画面と第2の操作画面とのうちの、前記稼働している医用画像管理装置に対応する操作画面を視覚的に強調する、
請求項18記載の医用画像表示装置。
【請求項20】
前記第1の医用画像管理装置と前記第2の医用画像管理装置との中から前記医用画像表示装置が稼働している医用画像管理装置と稼働していない医用画像管理装置とを判別する判別部をさらに備え、
前記表示部は、前記第1の入力キー画像と前記第2の入力キー画像とのうちの、前記稼働している医用画像管理装置からの入力キー画像を視覚的に強調し、前記稼働していない医用画像管理装置からの入力キー画像を視覚的に抑制する、
請求項18記載の医用画像表示装置。
【請求項21】
前記第1の医用画像管理装置と前記第2の医用画像管理装置との中から前記医用画像表示装置が稼働している医用画像管理装置と稼働していない医用画像管理装置とを判別する判別部と、
前記第1の入力キー画像と前記第2の入力キー画像とのうちの、前記稼働していない医用画像管理装置のみに設けられた入力キーに対応する入力キー画像に対する入力操作を無効にする制御部と、をさらに備える、
請求項18記載の医用画像表示装置。
【請求項22】
前記第1の操作画面と前記第2の操作画面とのうちの何れか一方の操作画面をユーザからの指示に従って選択する選択部をさらに備え、
前記表示部は、前記第1の入力キー画像と前記第2の入力キー画像とのうちの、前記選択された操作画面に関連する入力キー画像を表示する、
請求項18記載の医用画像表示装置。
【請求項23】
前記表示部は、前記第1の入力キー画像と前記第2の入力キー画像とのうちの、前記選択部により選択されていない操作画面に関連する入力キー画像を表示しない、請求項22記載の医用画像表示装置。
【請求項24】
医用画像表示装置にネットワークを介して接続されている医用画像管理装置において、
複数の入力キーに関する複数の入力キー画像の各々に識別子を関連付けて記憶する部であって、前記識別子は、キーボードの種類と前記キーボードを有している装置の種類とのうちの少なくとも一つを含む第1の記憶部と、
前記医用画像管理装置に設けられる第1の入力キーを有する入力デバイスと、
前記医用画像表示装置に設けられる第2の入力キーに関するクライアント識別子を前記医用画像表示装置から受信する受信部と、
前記受信されたクライアント識別子と前記入力デバイスに関するサーバ識別子とに基づいて、送信対象の入力キー画像を記憶部から抽出する抽出部と、
前記抽出された入力キー画像を前記医用画像表示装置に送信する送信部と、
を具備する医用画像管理装置。
【請求項25】
前記送信対象の入力キー画像は、前記医用画像表示装置に設けられていない、前記医用画像管理装置に固有の入力キーに関する入力キー画像である、請求項24記載の医用画像管理装置。
【請求項26】
前記抽出部が複数の入力キー画像を抽出した場合、前記複数の第1の入力キー画像を含む入力キー配列画像を生成する生成部をさらに備え、
前記表示部は、前記生成された入力キー配列画像を表示する、
請求項24記載の医用画像管理装置。
【請求項27】
アプリケーションの識別子と表示画面における画像表示領域の位置とを関連付けて記憶する第2の記憶部と、
前記医用画像管理装置が実行しているアプリケーションの識別子を検索キーとして前記第2の記憶部を検索し、前記検索キーに関連付けられた画像表示領域の位置を特定する特定部と、をさらに備え、
前記送信部は、前記特定された位置に関する情報を前記医用画像表示装置に送信する、
請求項24記載の医用画像管理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2012−33156(P2012−33156A)
【公開日】平成24年2月16日(2012.2.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−144603(P2011−144603)
【出願日】平成23年6月29日(2011.6.29)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【出願人】(594164542)東芝メディカルシステムズ株式会社 (4,066)
【Fターム(参考)】