説明

医療ガスの温湿度監視装置

【課題】患者に供給される医療ガスの温度および湿度が適切な状態であるかについて把握することが可能な医療ガスの温湿度監視装置を提供する。
【解決手段】患者に供給される医療ガスの温度を検出する温度検出部500により検出された温度が所定温度未満であるか否かについて判定する温度判定部620と、医療ガスの湿度を検出する湿度検出部520により検出された湿度が所定湿度未満であるか否かについて判定する湿度判定部640と、温度判定部620により所定温度未満であると判定された場合、または、湿度判定部640により所定湿度未満であると判定された場合の少なくとも何れかに該当する場合に、ユーザに注意を促すための警告を出力するように制御する警告出力制御部660とを備える。これにより、医療ガスの温度および湿度の少なくとも何れかが所定値未満である場合(適切な状態でない場合)、警告が自動的に出力される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、医療ガスの温湿度監視装置に関し、例えば、患者の呼吸維持および呼吸補助に使用される人工呼吸システムに用いて好適なものである。
【背景技術】
【0002】
従来、患者の呼吸維持および呼吸補助に使用される人工呼吸システムにおいて、患者に供給する医療ガス(酸素および空気)に対して加温および加湿をするための加温加湿器が呼吸回路中に付設されている。
【0003】
通常、人体が医療ガスを吸入すると医療ガスは口鼻の粘膜表面で加温加湿され、肺胞に達する時点で適切な温度および湿度となる。しかしながら、医療上において人工呼吸を必要とする患者である場合に、例えば、人工呼吸中の医療ガスが加温加湿されないものであればその医療ガスが患者の気管支、肺胞等に直接流入するために換気不全を起こす恐れがあり、様々な障害が発生する恐れが強い。このような事態を回避するために、人工呼吸中の医療ガスを加温および加湿する目的において呼吸回路中に加温加湿器が付設されている。
【0004】
なお、人工呼吸器の呼吸回路中において、医療ガスを容器内の加湿水の水面上を通過させ加湿するとともに、容器底部の加熱板を加熱して加湿水の温度を上昇させることにより医療ガスを加温する技術(例えば、特許文献1を参照)が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2002−345965号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、従来の人工呼吸システムでは、加温加湿器により加温および加湿された医療ガスの温度が適切な温度になっているかを確認するため、医療ガスの温度を測定して表示する温度計が、呼吸回路中の加温加湿器と患者口元との間に設置されている。しかし、医療ガスの温度の確認は、温度計の目視により行うため、ユーザ(医療スタッフ)は、温度計を定期的に監視し続けることが必要とされる。また、従来の人工呼吸システムでは、医療ガスの湿度が適切な湿度であるかを確認する手段が存在しない場合があり、必ずしも湿度が適正に管理されてはいなかった。
【0007】
本発明は、このような問題を解決するために成されたものであり、患者に供給される医療ガスの温度および湿度が適切な状態であるかについて容易に把握することが可能な医療ガスの温湿度監視装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る医療ガスの温湿度監視装置は、
患者に供給される医療ガスの温度を検出する温度検出部の検出結果に基づいて、当該温度が所定温度未満であるか否かについて判定する温度判定部と、
前記医療ガスの湿度を検出する湿度検出部の検出結果に基づいて、当該湿度が所定湿度未満であるか否かについて判定する湿度判定部と、
前記温度判定部により所定温度未満であると判定された場合、または、前記湿度判定部により所定湿度未満であると判定された場合の少なくとも何れかに該当する場合に、警告出力制御信号を出力する警告出力制御部と、
前記警告出力制御信号に基づいて警告を出力する警告部と、
を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、医療ガスの温度および湿度の少なくとも何れかが所定値未満である場合(適切な状態でない場合)、ユーザに注意を促すための警告が自動的に出力される。よって、患者に供給される医療ガスの温度および湿度が適切な状態であるかについて容易に把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本実施の形態における人工呼吸システムの構成例を示す図である。
【図2】本実施の形態における医療ガスの温湿度監視装置の構成例を示す図である。
【図3】本実施の形態における医療ガスの温湿度監視装置の構成例を示すブロック図である。
【図4】本実施の形態における医療ガスの温湿度監視装置の動作例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本実施の形態の医療ガスの温湿度監視装置300が用いられる人工呼吸システム100の構成例を示す図である。
【0012】
図1に示すように、人工呼吸システム100は、人工呼吸器120、加温加湿器140、カテーテルマウント160、およびウォータトラップ180と、これらを接続する複数のチューブ200,220,240とを有する。
【0013】
人工呼吸器120は、患者の人工呼吸を自動的に行うための装置であり、医療ガス(酸素および空気)の供給および呼気の排出を行う。加温加湿器140は、人工呼吸器120から医療ガスを導入し、加温および加湿を行ってカテーテルマウント160へ送る。カテーテルマウント160は、加温加湿された医療ガスを供給すると共に、呼気弁(図示せず)の働きにより患者の呼気をウォータトラップ180を介して人工呼吸器120へ送る。ウォータトラップ180は、呼気に含まれる水蒸気の凝固等により発生する不要水(復水)を貯留する。
【0014】
本実施の形態では、加温加湿器140の下流側に位置するチューブ220には、クリップ、シール(接着剤)またはマジックテープ(登録商標)等の取付手段によって医療ガスの温湿度監視装置300が取り付けられている。
【0015】
次に、医療ガスの温湿度監視装置300の具体的な構成について説明する。図2は、本実施の形態における医療ガスの温湿度監視装置300の構成例を示す図である。医療ガスの温湿度監視装置300の装置本体部310には、ユーザに注意を促すための警告を行うべき状況下となったときに点灯(発光表示)する警告表示灯320、着脱型センサ400により検出された温度および湿度をデジタル表示するためのディスプレイ340、ユーザに注意を促すための警告を行うべき状況下となったときに当該警告音を出力するスピーカ360、着脱型センサ400を医療ガスの温湿度監視装置300に装着するためのソケット部380が設けられている。なお、警告表示灯320およびスピーカ360は、本発明の警告部として機能する。また、ディスプレイ340は、本発明の表示部として機能する。
【0016】
着脱型センサ400は、着脱型センサ400を医療ガスの温湿度監視装置300に装着する際、ソケット部380に挿入するためのプラグ部420と、着脱型センサ400の周囲の温度を検出する温度センサ、および、着脱型センサ400の周囲の湿度を検出する湿度センサを有するセンサ部440とを備えて構成されている。
【0017】
加温加湿器140の下流側に位置するチューブ220に医療ガスの温湿度監視装置300が取り付けられる場合、着脱型センサ400が医療ガスの温湿度監視装置300に装着されるとともに、着脱型センサ400のセンサ部440のみが、チューブ220に設けられた開口部(図示せず)からチューブ220の内部に挿入されて留置される。これにより、着脱型センサ400のセンサ部440は、チューブ220内部の温度および湿度を検出し、その検出した温度および湿度を医療ガスの温湿度監視装置300に出力する。
【0018】
次に、医療ガスの温湿度監視装置300の機能構成について説明する。図3は、本実施の形態における医療ガスの温湿度監視装置300の構成例を示すブロック図である。図3に示すように、医療ガスの温湿度監視装置300には、温度検出部500および湿度検出部520が接続されている。
【0019】
温度検出部500は、着脱型センサ400のセンサ部440を構成する温度センサであり、加温加湿器140により加温および加湿が行われた医療ガスの温度を検出する。そして、温度検出部500は、検出した温度を医療ガスの温湿度監視装置300に出力する。
【0020】
湿度検出部520は、着脱型センサ400のセンサ部440を構成する湿度センサであり、加温加湿器140により加温および加湿が行われた医療ガスの湿度を検出する。そして、湿度検出部520は、検出した湿度を医療ガスの温湿度監視装置300に出力する。
【0021】
医療ガスの温湿度監視装置300は、警告表示灯320、ディスプレイ340、スピーカ360、表示制御部600、温度判定部620、湿度判定部640および警告出力制御部660を備える。
【0022】
表示制御部600は、温度検出部500から出力された温度、および、湿度検出部520から出力された湿度をディスプレイ340にデジタル表示する。
【0023】
温度判定部620は、温度検出部500から出力された温度が所定温度未満であるか否かについて判定し、その判定結果を警告出力制御部660に出力する。ここで、所定温度とは、例えば、加温加湿器140により加温された医療ガスが患者の気管支、肺胞等に直接流入した場合、換気不全を起こさない程度の温度(例えば、人間の呼吸に即した温度:37[℃])であり、予め設定されている。
【0024】
なお、温度検出部500から出力された温度が所定温度未満である態様には、次のケースがある。すなわち、加温加湿器140の温度設定が適切でない場合、加温加湿器140がそもそも稼働していない場合、加温加湿器140が呼吸回路中に付設されていない場合、または、加温加湿器140からチューブ220の一端部が外れている場合等である。
【0025】
湿度判定部640は、湿度検出部520から出力された湿度が所定湿度未満であるか否かについて判定し、その判定結果を警告出力制御部660に出力する。ここで、所定湿度とは、例えば、加温加湿器140により加湿された医療ガスが患者の気管支、肺胞等に直接流入した場合、換気不全を起こさない程度の湿度(例えば、人間の呼吸に即した湿度:95[%])であり、予め設定されている。
【0026】
なお、湿度検出部520から出力された湿度が所定湿度未満である態様には、次のケースがある。すなわち、加温加湿器140の湿度設定が適切でない場合、加温加湿器140がそもそも稼働していない場合、加温加湿器140が呼吸回路中に付設されていない場合、または、加温加湿器140からチューブ220の一端部が外れている場合等である。
【0027】
警告出力制御部660は、温度判定部620から出力された判定結果および湿度判定部640から出力された判定結果を参照し、温度判定部620により所定温度未満であると判定され、かつ、湿度判定部640により所定湿度未満であると判定された場合、温度検出部500により検出された温度および湿度検出部520により検出された湿度について、ユーザに注意を促すための警告を出力するように制御する。本実施の形態では、警告出力制御部660は、警告表示灯320を間欠的に点灯させるとともに、警告音をスピーカ360から出力させるため、警告出力制御信号を警告表示灯320およびスピーカ360に出力する。警告表示灯320およびスピーカ360は、警告出力制御信号に基づいて、点灯および警告音の出力により警告を出力する。
【0028】
また、警告出力制御部660は、温度判定部620により所定温度未満であると判定され、かつ、湿度判定部640により所定湿度未満でないと判定された場合、温度検出部500により検出された温度について、ユーザに注意を促すための警告を出力するように制御する。
【0029】
また、警告出力制御部660は、温度判定部620により所定温度未満でないと判定され、かつ、湿度判定部640により所定湿度未満であると判定された場合、湿度検出部520により検出された湿度について、ユーザに注意を促すための警告を出力するように制御する。
【0030】
なお、警告出力制御部660は、温度判定部620により所定温度未満でないと判定され、かつ、湿度判定部640により所定湿度未満でないと判定された場合、警告出力制御信号を警告表示灯320およびスピーカ360に出力しない。
【0031】
次に、本実施の形態における医療ガスの温湿度監視装置300の動作について説明する。図4は、本実施の形態における医療ガスの温湿度監視装置300の動作例を示すフローチャートである。図4に示す各処理は、医療ガスの温湿度監視装置300の電源が投入された後、所定時間(例えば、医療ガスの温湿度監視装置300の制御周期)毎に実行される。
【0032】
まず、温度判定部620は、温度検出部500から出力された温度が所定温度未満であるか否かについて判定する(ステップS100)。もし、所定温度未満であると温度判定部620にて判定した場合(ステップS100にてYES)、湿度判定部640は、湿度検出部520から出力された湿度が所定湿度未満であるか否かについて判定する(ステップS120)。
【0033】
もし、所定湿度未満でないと湿度判定部640にて判定した場合(ステップS120にてNO)、警告出力制御部660は、温度検出部500により検出された温度について、ユーザに注意を促すための警告を出力するように制御する(ステップS160)。ステップS160の処理が完了することによって、医療ガスの温湿度監視装置300は図4における処理を終了する。
【0034】
一方、所定湿度未満であると湿度判定部640にて判定した場合(ステップS120にてYES)、警告出力制御部660は、温度検出部500により検出された温度および湿度検出部520により検出された湿度について、ユーザに注意を促すための警告を出力するように制御する(ステップS180)。ステップS180の処理が完了することによって、医療ガスの温湿度監視装置300は図4における処理を終了する。
【0035】
ステップS100の判定処理に戻り、所定温度未満でないと温度判定部620にて判定した場合(ステップS100にてNO)、湿度判定部640は、湿度検出部520から出力された湿度が所定湿度未満であるか否かについて判定する(ステップS140)。もし、所定湿度未満でないと湿度判定部640にて判定した場合(ステップS140にてNO)、医療ガスの温湿度監視装置300は図4における処理を終了する。
【0036】
一方、所定湿度未満であると湿度判定部640にて判定した場合(ステップS140にてYES)、警告出力制御部660は、湿度検出部520により検出された湿度について、ユーザに注意を促すための警告を出力するように制御する(ステップS200)。ステップS200の処理が完了することによって、医療ガスの温湿度監視装置300は図4における処理を終了する。
【0037】
以上詳しく説明したように、本実施の形態の医療ガスの温湿度監視装置300は、患者に供給される医療ガスの温度を検出する温度検出部500の検出結果に基づいて、当該温度が所定温度未満であるか否かについて判定する温度判定部620と、医療ガスの湿度を検出する湿度検出部520の検出結果に基づいて、当該湿度が所定湿度未満であるか否かについて判定する湿度判定部640と、温度判定部620により所定温度未満であると判定された場合、または、湿度判定部640により所定湿度未満であると判定された場合の少なくとも何れかに該当する場合に、警告出力制御信号を出力する警告出力制御部660と、警告出力制御信号に基づいて警告を出力する警告表示灯320およびスピーカ360とを備える。
【0038】
このように構成した本実施の形態によれば、医療ガスの温度および湿度の少なくとも何れかが所定値未満である場合(適切な状態でない場合)、ユーザに注意を促すための警告が自動的に出力される。よって、患者に供給される医療ガスの温度および湿度が適切な状態であるかについて容易に把握することができる。
【0039】
また、本実施の形態では、温度検出部500により検出された温度、および、湿度検出部520により検出された湿度をディスプレイ340に表示するようにしている。これにより、警告出力制御部660の警告によって、医療ガスの温度および湿度の少なくとも何れかが所定値未満である(適切な状態でない)ことに気づいたユーザが、医療ガスの温度および湿度の具体的な状態を確認することができ、その後の対応策(例えば、加温加湿器140の温度設定操作および湿度設定操作)を検討しやすくなる。
【0040】
以上に説明した実施の形態による医療ガスの温湿度監視装置300の機能は、ソフトウェアによって実現される。実際には、医療ガスの温湿度監視装置300がCPUあるいはMPU、RAM、ROMなどを備えたコンピュータとして構成され、RAMやROMに記憶されたプログラムが動作することによって実現できる。なお、本実施の形態の機能を果たすように動作させるプログラムを例えばCD−ROMのような記録媒体に記録し、医療ガスの温湿度監視装置300に読み込ませることによって実現することも可能である。
【0041】
なお、上記実施の形態では、医療ガスの温湿度監視装置300が、患者の呼吸維持および呼吸補助に使用される人工呼吸システム100に使用される例について説明したが、本発明はこれに限らない。例えば、医療ガスの温湿度監視装置300は、麻酔用の笑気ガス(医療ガス)を用いて人または動物に対して吸入麻酔をかけるための麻酔器や、空気を導入して高濃度の酸素(医療ガス)を放出する酸素濃縮器に使用しても良い。
【0042】
また、上記実施の形態において、ユーザに注意を促すための警告を行うべき状況下となったときに、警告出力制御部660が警告出力制御信号をディスプレイ340に出力することによって、警告メッセージ(文字列)をディスプレイ340に表示しても良い。
【0043】
また、上記実施の形態では、温度判定部620により所定温度未満であると判定された場合、ユーザに注意を促すための警告を出力するように制御する例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、医療ガスの温湿度監視装置300と加温加湿器140との間を電気的に接続し、温度検出部500により検出された温度に基づいて、加温加湿器140に対する温度制御を直接行っても良い。
【0044】
また、上記実施の形態では、湿度判定部640により所定湿度未満であると判定された場合、ユーザに注意を促すための警告を出力するように制御する例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、医療ガスの温湿度監視装置300と加温加湿器140との間を電気的に接続し、湿度検出部520により検出された湿度に基づいて、加温加湿器140に対する湿度制御を直接行っても良い。
【0045】
また、上記実施の形態では、温度検出部500および湿度検出部520が着脱型センサ400として医療ガスの温湿度監視装置300に装着される例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、温度検出部500および湿度検出部520は、信号ケーブルを介して医療ガスの温湿度監視装置300に接続されても良い。この場合、患者に供給される医療ガスの温度および湿度が適切な状態であるかをなるべく正確に判断する観点から、温度検出部500および湿度検出部520は、患者になるべく近い位置からチューブ220の内部に挿入されて留置されるのが望ましい。
【0046】
その他、上記実施の形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
【符号の説明】
【0047】
100 人工呼吸システム
120 人工呼吸器
140 加温加湿器
160 カテーテルマウント
180 ウォータトラップ
200,220,240 チューブ
300 医療ガスの温湿度監視装置
310 装置本体部
320 警告表示灯
340 ディスプレイ
360 スピーカ
380 ソケット部
400 着脱型センサ
420 プラグ部
440 センサ部
500 温度検出部
520 湿度検出部
600 表示制御部
620 温度判定部
640 湿度判定部
660 警告出力制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
患者に供給される医療ガスの温度を検出する温度検出部の検出結果に基づいて、当該温度が所定温度未満であるか否かについて判定する温度判定部と、
前記医療ガスの湿度を検出する湿度検出部の検出結果に基づいて、当該湿度が所定湿度未満であるか否かについて判定する湿度判定部と、
前記温度判定部により所定温度未満であると判定された場合、または、前記湿度判定部により所定湿度未満であると判定された場合の少なくとも何れかに該当する場合に、警告出力制御信号を出力する警告出力制御部と、
前記警告出力制御信号に基づいて警告を出力する警告部と、
を備えた医療ガスの温湿度監視装置。
【請求項2】
前記温度検出部により検出された温度、および、前記湿度検出部により検出された湿度を表示部に表示するように制御する表示制御部を更に備えた請求項1に記載の医療ガスの温湿度監視装置。
【請求項3】
前記警告部は、前記警告出力制御信号に基づいて点灯することによって前記警告を出力する警告表示灯である請求項1に記載の医療ガスの温湿度監視装置。
【請求項4】
前記警告部は、前記警告出力制御信号に基づいて警告音を出力することによって前記警告を出力するスピーカである請求項1に記載の医療ガスの温湿度監視装置。
【請求項5】
前記警告部は、前記警告出力制御信号に基づいて警告メッセージを表示することによって前記警告を出力する表示部である請求項1に記載の医療ガスの温湿度監視装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2013−111336(P2013−111336A)
【公開日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−261421(P2011−261421)
【出願日】平成23年11月30日(2011.11.30)
【出願人】(000112602)フクダ電子株式会社 (196)