説明

医療ライン用の連結装置

設備側の医療用ラインに、患者側の医療用ラインを連結するための連結装置。当該装置は2つの部品を有し、それぞれの医療用ラインに流体を通過させるように連結される部品、及び連結している2つの部品が分離された場合、それぞれの医療用ラインを封止するシールを有している部品である。この2つの部品が連結されると、医療用ラインのシールが解除され、医療用ライン間の流通通路が確立する。当該部品は共に、連結することにより接続され、一定の力を受けると離脱する。連結は丸みを帯びた突出部と溝をスナップ・フィット式のメカニズムで合体させるもので、一定の力が加われば脱離するものである。連結装置は、脱離時に両医療用ラインを封止する、安全な離脱機能を備えるものである。
【選択図面】図2

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、医療用ライン、特に2本の医療ラインを連結するための連結装置に関する。
【背景技術】
【0002】
医療用ライン類は、一般に治療中の患者への流体及びガス類の送達又は受け入れに使用されている。医療用流体ラインは、しばしば投薬を含む、流体の静脈内(IV)送達のカテーテルと共に、日常的に使用されている。それらは、尿カテーテルのように、流体の排出のためにも使用できる。酸素ラインは、通常、呼吸を助けるための患者へ酸素を送達するために使用される。
【0003】
カテーテルを通じて患者に取り付けられた医療用流体ラインの危険性の一つに、外的な物又は人により、それが折れたり又は絡まったりすることがある。もし医療用流体ラインが、落下又は他の急激な動きで折れたとすれば、カテーテルが患者に挿入されている側から裂けて、患者に苦痛及び身体的なダメージを与えることになる。一方、流体ラインは、連結しているIVバック又は他の器具側で破れるかもしれない。どちらにしても、体液若しくは薬剤の流出、又は流体ラインの汚染が重大なリスクである。
【0004】
新生児及び幼児にIVラインを使用することによってその他の危険性が生じる。幼児が、IVラインに絡まって、IVラインによって窒息することがある。この危険性は、酸素ラインのような、ガス送達の医療用ラインでも生じるものである。
【0005】
医療用流体ラインを連結するための2つの部品からなるコネクターは存在するが、これらのコネクターは、上述の問題点への適切な配慮ができていない。既存の2つの部品からなるコネクターは、看護士によって手動で外されるまではロックされているように設計されている。例えば、米国特許第5,549,577号及び5,122,123号、及び米国特許公報第20030032940号及び第200200123724号のそれぞれは、コネクターを所定の位置にロックしておくための、ネジ接続又は差し込み式(byonet-style)の接続を考案している。
【0006】
米国特許第4,533,349号及び第5,637,088号は、縦方向の引っ張り力で脱離可能なコネクター又は流体ラインが開示されているが、脱離による流体の漏れ又は汚染の危険性を伴うものである。
【0007】
それゆえに、ひとつには、上記に述べた欠点に配慮した、医療用ラインのための連結装置(coupling device)の必要性がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
(発明の要約)
本発明は、安全に脱離する連結装置を提供するものである。本発明は特に、2つの医療用ラインを接続するために共に連結し、所定の分離の力がかかったときには自動的に脱離する、2部品からなる連結装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
一態様では、所定の縦方向の力がかかると分離する、脱着自在なスナップフィット式で、部品は共に連結されている。更なる態様では、部品が脱離された場合、部品の各々は、医療用ラインを封止(シール)するための封止(シール)機構を有する。
【0010】
一態様では、本発明は、患者側の医療用ラインと設備側の医療用ラインを連結するための、連結装置を提供する。連結装置は、第一医療用ラインと流体を流通させる第一通路を有し、封止位置と解除位置を保持している第一シール(封止位置に於いて、第一シールは第一医療用ラインを封止する)を備え、第一の医療用ラインと連結するのに適合する第一の部品、及び、第二医療用ラインと流体を流通させる第二通路を有し、封止位置と解除位置保持している第二シール(封止位置に於いて、第二シールは第二医療用ラインを封止する)を備え、第二の医療用ラインと連結するのに適合する第二の部品、を備えている。部品は、縦方向に第一部品と第二部品を脱着自在に連結するコネクターを備え、コネクターは縦方向の所定の力に応じて第一及び第二部品を脱離させ、第一部品が第二部品と脱着自在に連結された場合には各々のシールが封止位置から解除位置に位置するものである。
【0011】
更なる態様では、本発明は、患者側の医療用ラインと設備側の医療用ラインを連結するための、連結装置を提供する。連結装置は、第一医療用ラインと連結するための第一通路を有する第一本体、第二医療用ラインと連結するための第二通路を有する第二本体、及び第一本体と第二本体とを脱着自在に連結し第一及び第二の医療用ライン間に流体を流通させる連結手段、分離力に応じて第二本体から第一本体を脱着する連結手段を備える。第一及び第二本体が分離している場合、第一本体は第一医療用ラインをシールするための第一シール手段を備え、第二本体は第二医療用ラインを封止するための第二シール手段を備え、第一及び第二本体が連結している場合は、第一及び第二の医療用ラインの封止を解除するシール手段を備える。
【0012】
更に、本発明は、患者側の医療用ラインを設備側の医療用ラインに連結するための連結装置の第二のアダプターに連結するための第一のアダプター、及び第二医療用ラインに連結するのに適合する第二本体を有する第二のアダプターを提供する。第一のアダプターは第一本体を含むが、第一本体は、第一医療用ラインに流体を流通させる第一通路を有し、第一本体は又、封止位置と解除位置を有する第一シールを備え、第一シールは封止位置にある場合、第一医療用ラインを封止する。第一本体は、更に縦方向に第一本体と第二本体を脱着自在な連結するためのコネクターを備え、当該コネクターは縦方向の所定の力に応じて、第一及び第二本体を脱離させるが、第一本体が第二本体に脱着自在に連結されている場合には、シールは各々封止位置から解除位置に位置する。
【0013】
一態様において、第一部品又は本体と第二部品又は本体に連結しているコネクターは、突起部及びそれに対応する溝部からなるスナップフィット式のコネクターを備える。他の態様において、スナップフィット・コネクターは、第一の突起部及び第一の対応する溝部及び第二突起部及び第二の対応する溝部を備え、使用者が2つ又はそれ以上の所定の分離力を選択できるように、第二突起部が対応する第二溝部と選択可能に噛み合わせられる。
【0014】
更なる他の態様において、本発明は、逆流を防止する機構又はバルブを含んでもよいし、更に外付けの薬剤注入分岐口(external med port)を含んでいてももよい。
【0015】
添付の図と共に、本発明の特別な態様に関する以下の説明を検討すれば、本発明の他の態様及び特徴は当業者には明らかなものである。
【発明の詳細な説明】
【0016】
本発明の連結装置8の非連結状態での一態様のを示す、図1及び図2についてまず述べる。連結装置8は、第一部品(又は雌部)10、及び第二部品(又は雄部)12を備える。部品10及び12の各々は、10及び12の2つの部品を嵌合させる、前部又は連結部に近い方の末端と当該前部又は連結部に近い方の末端から離れた後部又は遠位末端を備える。部品10及び12は、本明細書で更に考察されるように、所定の縦方向の力がかかった場合に脱離するように、連結部に近い方の末端で連結される。
【0017】
雌部10は、本体11を通して伸びる軸方向の通路20を有する円筒形の本体11を備える。本体11の遠位端に於いて、通路20は流体ライン22と連絡して流体を流通させる。流体ライン22は、雌部10を流体ライン22に固定するいくつかの機構(トゲのある(barbed)コネクター、波形(crimping)、ネジの連結(threaded coupling)、差し込み式連結、又はヒューズ式結合(fused connection)を含む)により、通路20と連結できる。一態様において、部品10は、流体ライン22と連絡して流体を流通させる、IV溶液バッグに直接挿入する差し込み終端を有していてもよい。一態様において、雌部10及び/又は雄部12は、流体ラインに直接固定されてはなく、この態様では、部品10及び12は、ネジ式コネクター又は他の公知のコネクターのような、流体ラインに対応するコネクターとの連結に適合するコネクターを末端に有している。
【0018】
本体11の連結部に近い方の末端から伸びているのは、通路20と連絡して流体を流通させる軸方向のチューブ15である。軸方向のチューブ15は、円筒形の本体11と一体化して形成されてもよく、外端17で終結している。チューブの外端17は、第一ダイヤフラム(diaphragm)18でシールされている。従って、第一ダイヤフラム18は、通路20及び流体ライン22もシールし、これにより流体ライン22からの流体の流出入を防止している。一態様では、ダイヤフラム18は、予め裁断された(pre-cut)中心部のスリットを備えており、十分な力がかかるとダイヤフラム18は、プレカットされた中心にあるスリット部分で開く。
【0019】
雌部10は、円筒形本体11の周縁部に配置された、前方に伸びる複数のアーム部14も備えている。アーム部14は、円筒形本体11と一体化して形成されていてもよい。アーム部14のいくつかの外周端部分は、アーム部14の内周面に形成された突起部(ridge)16を備える。図1に見られるように、突起部16は、1つ又はそれ以上のアーム部14の内周面に沿って、円周方向に伸びていてもよい。アーム部14は弾力に富んだ柔軟性を有しており、半径方向外向きに曲げられた場合、内向き半径方向に抵抗性の力がかかる。
【0020】
雄部12は、本体に沿って縦方向に伸びる軸方向の室(chamber)26を有する円筒形の本体13を備える。針24(もしくは、チューブ、カニューレ(cannula)又は他の流体ラインコネクター)は、流体ライン23に連結され、軸方向の室26に挿入されている。一態様では、針24と流体ライン23は、ネジ込み式の連結器(カプラー)25で、円筒形の本体13に固定されている。連結器25はまた、それ自体を円筒形の本体13に固定するための、軸方向の室26の内周面に刻まれている対応の雌ネジと嵌合する雄ネジをその外周面に有している。本体13に流体ライン23及び針24を連結するためのその他の機構は、当業者には理解されるところであり、クサビ嵌合(fliction)、接着、融着等であってもよい。
【0021】
雄部12は、軸方向の室26内に配置された管状のさや型ケース(tubular sheath)19を更に備える。さや型ケース19は、針24を被覆し、外側に伸びるフランジ31を有する基部を保持している。外側に伸びるフランジ31は、さや型ケース19が針24が流体との接触を封止するように、円筒形の本体13とネジ込み式の連結器25の間に挟まれている。
【0022】
さや型ケース19の先端は、管状のさや型ケース19の先端を封止する第二のダイヤフラム28中で終結している。ダイヤフラム28は、さや型ケース19と一体化して成形されていてもよい。一態様では、ダイヤフラム28は、予め裁断された(pre-cut)中心部のスリットを備えており、十分な力がかかるとダイヤフラム28は、プレカットされた中心にあるスリット部分で開く。
【0023】
さや型ケース19は、さや型ケース19の管状部分を取り囲んで、軸方向の室26内で前部及び外側に向かって伸びて広がっているいるスカート21も更に含む。スカート21の外端は、円筒形本体13のフロント表面に押し付けられ、カラー(collar)32で定位置に配置された、外側に伸びるフランジ27を備えている。カラー32は、円筒形本体13のフロント面内の、対応する環状のくぼみに嵌め込まれていてもよい。カラー32は、スカート21の外端を円筒形本体13に対して定位置に保持する。
【0024】
円筒形本体13のフロント端部は、内向きに先細りの外周面29及び外周に沿った溝部30を含む。
【0025】
部品10及び部品12が共に連結していない場合、ダイヤフラム18及び28はシール(封止)されており、通路20又は軸方向の室26から流体ライン22及び23への一切の流体の流出入を防止している。
【0026】
連結した状態の図1及び図2の連結装置8を示す、図3について考察する。
【0027】
雌部10及び雄部12の前部又は連結部に近い方の端が嵌合する場合、雄部12の内向きに先細りの外周面29が、雌部10のアーム部14内に嵌め込まれる。アーム部14の突起部16が、内向きに先細りの外周面29と接触すると、突起部16が溝部30にパチンと嵌るまで、外側の柔軟なアーム部14に半径方向に押し付けられる。これにより、2つの部品10及び12は、嵌合(スナップフィット)する。
【0028】
溝部30及び突起部16は、十分な縦方向の力がかかった場合それらは脱着するように、丸みがつけられている。この脱着の力は、連結装置8の異なった用途のために異なった水準でセットできる(例えば、大人に対して幼児、尿のカテーテルに対してIVライン、のように)。想定される力の水準としては、1、5及び10ポンドである。流体ライン22又は23の内その1つが外部の物体に引っかかったり、絡まったりした場合、その力は2つの部品10及び12に伝わる。十分に強い力が働いた場合、溝部30の丸みを帯びた縁(edge)に対して突起部16の丸みを帯びた端部(edge)に負担がかり、弾力に富む柔軟なアーム部14に内向きの偏った力がかかり、突起部16が溝部30から外れる。2つの部品10及び12を分離させるのに必要な力の度合いは、突起部16及び溝部30の相対的な形を変える、並びにアーム部14の柔軟性を変えることによって設定可能である。
【0029】
図3に見られるように、2つの部品10及び12が連結された場合、軸方向のチューブ15の外端17が、ダイヤフラム28の周辺の管状のさや型ケース19の先端を押す。2つの部品10及び12が嵌合すると、その基部に対してさや型ケース19の本体を圧迫するように、軸方向のチューブ15の外端17が、さや型ケース19及びダイヤフラム28を押し返す。さや型ケース19の管状の本体が押し返されると、さや型ケース19の先端でダイヤフラム28が、中央スリット又はチャネル(channel)で広がり、針24が現れる。さや型ケース19及びダイヤフラム28の本体が、針24の流体ポートが雌部10の軸方向のチューブ15の内部に現れるまで、針24の本体に沿って押し返される。
【0030】
軸方向のチューブ15によるさや型ケース19の圧迫は、さや型ケース19のスカート部21の抵抗に逆らって実行される。スカート部21の外端部は、雄部12の円筒形本体13のフロント面に固定されたままであるが、さや型ケース19の本体と接するスカート部21の内端部は、軸方向の室26中に押し戻されている。この伸張により、スカート部21に張力がかかる。部品10及び12が離脱する時、スカート部21の張力がゆるめられ、軸方向の室26へさや型ケース19本体を引き戻し、さや型ケース19が針24を被覆するシール(封止)位置に再び戻る。さや型ケース19が針24を再度被覆するとき、中央スリットを締めて、ダイヤフラム28はさや型ケース19の先端を封止する。
【0031】
2つの部品10及び12が嵌合すると、軸方向のチューブ15の外端17がさや型ケース19の先端を押し始め、ダイヤフラム28が分かれ始め、針24の先端が軸方向のチューブ15の外端でダイヤフラム18の中心部と接触するようになることが、図3から更に理解できる。針24はダイヤフラム18を圧迫し、その中央スリット又は導入部を広げて、そこに針24が挿入される。
【0032】
部品10及び12が完全に連結されている場合、2つのダイヤフラム28及び18は引き分けられて、針24は軸方向のチューブ15に挿入されて、2つの流体ライン22及び23の間で流体の流通が確立される。2つの部品10及び12が、分離されると、さや型ケース19及び2つのダイヤフラム28及び18は各々緩み、弾力によってシールされた状態に戻って、2つの流体ライン22及び23を封止する。
【0033】
従って、連結装置8が意図的に又は偶発的に解離された時、連結装置8は自動的に2つの流体ライン22及び23を封止し、これにより漏れ又は汚染を防止する。連結装置8はまた、滅菌及び再封止の簡便化により、異なった流体ラインの連結及び解離も簡便となる。これは、新規なIVライン又は新規なカテーテルバックを患者に容易に連結することを可能とする。連結装置8は、またヘパリン生理食塩水又は薬剤注入分岐口(med port)を提供するために使用される。
【0034】
一態様では、もし医療用流体ラインの1つと連結されているならば、連結装置8の連結が解除された場合、ポンプに警報を発せさせるのに十分な背圧がかかるようにできる。
【0035】
雄部12のダイヤフラム28の断面の拡大図を示す、図4について考察する。ダイヤフラム28の以下の記述は、雌部10のダイヤフラム18にも適用できる。
【0036】
ダイヤフラム28は、外部環境52から内容物50を封止する。2つの部品10及び12が共に連結した場合は、ダイヤフラム28が中央スリット54で開くことを特徴とする。多くの場合、内容物50は、ダイヤフラム28に外向きの圧力がかかるような、圧力下での流体を含む。
【0037】
ダイヤフラム28は、ダイヤフラム28の内表面に形成され、中央スリット54に平行に走る1つ又はそれ以上のチャネル56を有することを特徴とする。一態様において、チャネル56は中央スリット54の両サイドに形成されている。チャネル56の各々は、ダイヤフラム28の内表面からダイヤフラム28へ伸びており、それらは中央スリット54から分岐して伸びる斜面(angled face)58を含む。チャネル56及び中央スリット54は、ダイヤフラム28の中央スリット54で合わさっている、2つのヒンジ部分62が特徴である。ダイヤフラム28の2つのヒンジ部分62の各々は、厚みの小さい部分60でダイヤフラム28の主要部分と繋がっている。もう一方の態様に於いては、開裂部近辺に単一の環状チャネル56を有する。
【0038】
内容物50内の流体からの圧力は、ダイヤフラム28の内表面を圧迫する。この圧力はまた、角度を有する面58を圧迫し、ダイヤフラム28のヒンジ部分62をその厚みの小さい部分60の周辺を旋回軸にして作用させ、それによって中央スリット54部でヒンジ部分を圧着してシール性を向上させる。
【0039】
一態様において、ダイヤフラム28及び18、及びさや型ケース19は、全てシリコンで製造される。他の適した材料としては、十分な弾力性のある伸縮素材であれば、脂肪族炭化水素樹脂、脂肪族ポリエステル樹脂、オレフィン及び酢酸ビニルの共重合物、オレフィン−アクリル酸の共重合物、及び塩素化炭化水素樹脂のような物質であってもよい。
【0040】
次ぎに、図5について考察する。連結が解除された状態の、他の態様に於ける本発明の連結装置108の斜視図を示す、連結装置108は、第一(又はメス型)部品10、及び第二(又はオス型)部品12を含む。部品10及び部品12の各々は、部品10及び部品12の2つの部品を嵌合させる、前部又は連結部に近い方の末端と当該前部又は連結部に近い方の末端から離れた後部又は遠位末端を備える。部品10及び部品12は、本明細書に更に考察されるように、調整可能な所定の縦方向の力がかかった場合、脱離するように、連結部に近い方の末端で連結される。
【0041】
雌部10は、円筒形本体11の周縁部に配置された、前方に伸びる複数のアーム部14を備えている。このようなアーム部14の1つは、位置合わせ用矢印70でマークされてもよい。アーム部14は、円筒形本体11と一体化して形成されてもよい。アーム部14のいくつかの外周端部分は、アーム部14の内周面に形成された第一突起部16及び第二突起部116を備える。図5に見られるように、第一突起部16及び第二突起部116は、1つ又はそれ以上のアーム部14の内周面に沿って、円周方向に伸びるている。アーム部14は、弾力に富んだ柔軟性を有しており、半径方向外向きに曲げられた場合、内向きに抵抗性の力がかかる。
【0042】
雄部12は、連結部に近い方の末端に内向きに先細りの連結面74を有する円筒形の本体13を含む。円筒形本体13の連結部に近い方の末端はまた、内側に傾斜している空間面(clearance surfaces)76及び外周に沿った溝部30を含む。内向きに先細りの連結面74は、周表面に第二の溝部72を備えているという特徴があり、周表面上の第二の溝部72は、外周に沿った溝部30よりも円筒形本体13の連結部に近い方の末端近くに位置する。
【0043】
円筒形本体13は、第一の位置合わせ用の印78、第二の位置合わせ用の印80及び第三の位置合わせ用の印82を更に含む。第一、第二及び第三の位置合わせ用の印78、80及び82は、それぞれ選択して位置合わせ用の矢印70に印を合わせれば、1、5及び10ポンドといった、選択可能な所定の縦方向の脱着力に対応可能である。位置合わせ用の印78、80及び82は、幼児、小児及び大人といった、連結装置108の異なった適用に対応可能である。
【0044】
位置合わせ用の矢印70が雌部10の周囲に種々の間隔で繰り返して設置可能であり、第一、第二及び第三の位置合わせ用の印78、80及び82も、雄部12の周囲に種々の間隔で繰り返すことができることは理解されるところである。更に、選択可能な力の設定、また、それに対応する位置合わせ用の印の付与を3つよりも少なくしてもよいし、多くしてもよいことは理解されるところである。
【0045】
雌部10及び雄部12の前方及び連結部に近い方の末端が、位置合わせ用矢印70が第一の位置合わせ用の印78と一直線上に重なれば、雄部12の内向きに先細りの連結面74及び内向きに傾斜している空間面76が、雌部10のアーム部14内に嵌め込まれる。アーム部14の第一突起部16が、好ましくは周表面の第二の溝部72と外周に沿った溝部30の間で、内向きに先細りの連結面74に接触すると、それら突起部は外側に向かって押され、アーム部14が半径方向に曲がり、第一突起部16が外周に沿った溝部30にパチンと嵌る。2つの部品10及び12を分離するのに必要な最小の力は、上述したように、突起部16及び溝部30の相対的な形を変え、アーム部14の柔軟性を変えることによって設定可能である。従って、2つの部品10及び12は、最小の所定の分離力を有する第一の位置合わせの位置で、共に嵌合(スナップフィット)する。
【0046】
内向きに傾斜している空間面76は、2つの部品10及び12が位置合わせ用矢印70で第一の位置合わせ用の印78と一直線上に重なって、共に嵌合(スナップフィット)している時、第二突起部116は内向きに傾斜している空間面76と接触していないか、又は寄りかかるように構成されている。
【0047】
一旦この方法で連結してから、所定の分離力を大きくするように調節するには、位置合わせ矢印70が第二の位置合わせ用の印80と一直線上に重なるまで、部品10及び12の1つを、もう一方の部品に対して時計回りで回転させるものである。位置合わせ用の矢印70を第二位置合わせ用の印80と一直線上にする場合は、雌部10が雄部12に対して一定の縦位置を保持しつつ、アーム部14上の第一突起部16が、外周に沿った溝部30に連結を維持している。そして、部品10及び12をお互いに時計回りに回転させると、第二突起部116が周表面の第二溝部72にすべり込む。周表面の第二溝部72及び第二突起部116は、十分な漸増する縦方向分離力がかかった時、脱離するように丸みを帯びさせておく。漸増する縦方向の分離力は、第一突起部16が外周に沿った溝部30から脱離するのに必要な力よりも大きい。正味の所定の分離力は、連結装置108の異なった用途に応じて、異なったレベルに設定することができるが、その設定は、雌部10を雄部12に対して回転させて、第二突起部116が周表面の第二の溝部72に連結する位置を調節することによってできる。
【0048】
位置合わせ用の矢印70が第三の位置合わせ用の印82と一直線上に重なるまで、雌部10を雄部12に対して更に回転させると、正味の所定の分離力は増すが、それは第二突起部116と周表面の第二の溝部72の間での最大の連結を示すものである。更なる回転が周表面の第二の溝部72に連結している第二突起部116の部分を減少させ、正味の所定の分離力を減少させるので、部品10及び12が相互に更に回転するのを防止する停止機構が用意されている。位置合わせ用の矢印70が第一、第二及び第三の位置合わせ用の印78、80及び82の全て又はどれか1つと正しく一直線上に重なったことを、ユーザーにフィードバックするために、「クリック」機構が更に導入されている。
【0049】
部品10及び12にかかる正味の脱離力が、予め設定されている正味の分離力に勝る強さであると、第一突起部16の丸みを帯びた縁が外周に沿った溝部30の丸みを帯びた縁に対して抵抗する力がかかり、そして、第二突起部116の丸みを帯びた縁が周表面の第二の溝部72の丸みを帯びた縁に対して抵抗する力がかかり、第一及び第二突起部16及び116が、溝部30及び72の各々から上昇して外れる。内向きに先細りとなる連結面74の結合構造は、弾力を有する柔軟性のアーム部14の内向きの反発力が雄部12から雌部10を押し離すように構成されており、更に部品12と10が分離するときに、突起部16が周表面の第二溝部72に捕らわれないように構成されている。
【0050】
本発明の連結装置208の第三の態様を示す、図6について考察する。連結装置208は、一体化された逆流防止機構90を備える。一体化された逆流防止機構90は、入口及び出口を有する内室(interior chamber)を特徴とするバルブ本体96を含む。逆流防止機構90は、流体が確実に、流れる方向を示す矢印102通りにのみ流れるようにし、流体又はガスの反対方向の流れを本質的に防止する。ディスク92は、バルブ本体96の内室の内部に備えられている。逆流防止機構90は、流体が流れ矢印102の方向に流れる時、ディスク92が出口通路を封止しないように、ディスク・スタンドオフ94を含む。ディスク・スタンドオフ94は、ディスク92がディスク・スタンドオフ94で静止しているときに、ディスク92の周辺及びディスク92とディスクバルブ本体96の間に十分な流れがあるように設けられている。流体が流れ矢印102と反対の方向に流れると、ディスク92がシール表面98に接して支え、これによりディスクバルブ本体96の入口通路を封止する。
【0051】
ディスクバルブ本体96は、フィルター100を備えて設けられていてもよい。フィルター100は、連結装置208を通る流体又はガスに含まれている可能性がある伝染性の病原体をブロックするように、設計されたマイクロフィルター型のフィルターである。フィルター100は、流れの如何なる迂回をも防止するように、バルブ本体96に接してシールされている。
【0052】
本発明の連結装置308の第四の態様の断面図を示す、図7について考察する。連結装置308は、ボール型の逆流防止機構110を備えている。ボール型の逆流防止機構110は、入口及び出口のある内室を有し、ボール・スタンドオフ114及びシール表面118を含むバルブ本体106を備える。ボール102は、流体が確実に、選択された方向にのみ流れるように、内室の内部に備えられている。ボール型逆流防止機構110は、上述したように、更にフィルターを備えることができる。
【0053】
本発明の連結装置408の第5の態様の断面図を示す、図8について考察する。連結装置408は、ピンチ型の逆流防止機構120を備えている。ピンチ型の逆流防止機構120は、ピンチバルブ122を有するバルブ本体126を備える。ピンチバルブ122は、選択された方向の流れがない場合、閉止したまま又は「ピンチされる」弾力性を有する柔軟な材料で構成されている。選択された方向の反対方向の流れは、ピンチバルブ122を閉鎖する。選択された方向に反する流れは、ピンチバルブ122の側面を支え、バルブ開口部の封止を向上させる。ピンチ型の逆流防止機構120は、流れ矢印102の方向に流体又はガスを流すようにして、逆方向への流体又はガスの流れを防止するように構成されている。
【0054】
ピンチバルブ122は、モジュール構造であってもよい。ピンチ型バルブ本体126は、前述のように、円筒形本体13に対して外側に伸びるフランジ31を封止する、又外側に伸びるフランジ31に対してピンチ型バルブ122を封止する、そして前述のように流体ライン23を確保又は封止するように構成されている。更に、バルブ本体126は、前述のように正しい封止位置にフィルター100を備えるように構成されている。
【0055】
本発明の連結装置508の第6の態様の断面図を示す、図9をについて考察する。連結装置508は、連結装置508に流体を流通させる、中央通路138を有する外付けの薬剤注入分岐口本体136を含む。外付けの薬剤注入分岐口本体136は更に、薬剤注入分岐口130を備える接線方向の通路又はチューブ134を備える。外付けの薬剤注入分岐口130は、自動的に封止する(セルフシール)の薬剤注入分岐口キャップ132を伴って構成されている。外付けの薬剤注入分岐口130は、有針注射器又は無針注射器で、流れ方向102の方向に流れる流体と容易に混合可能なように、薬剤注入分岐口130を通して流体を注入できるよう設けられている。外付けの薬剤注入分岐口本体136は、円筒形本体13に対して外側に伸びるフランジ31を封止するように構成されており、前述のように、流体ライン23を固定及び封止する。
【0056】
他の態様において、外部薬剤注入分岐口130の特徴及び機能は、雄部12の円筒形本体13の内部に備えられてもよいことは、認識されるであろう。更に、外付けの薬剤注入分岐口130が前述のような、逆流防止器具及び/又はフィルター要素を有して構成されてもよいことは、認識されるであろう。
【0057】
雌部10及び雄部12は、妥当な操作範囲内の温度変動によって本質的に影響を受けない、柔軟性のあるプラスチックを含む、医療グレードの適当な材料で製造される。部品10及び12は、射出成型又は当該技術分野で公知の他の手段によって製造される。
【0058】
ある態様に於いては、ダイヤフラム18及び28は、中央スリット54に限定されず、多くのスリット又は他の機構を有していてもよい。この場合、ダイヤフラム18及び28は、2つの部品10及び12の連結が解除されたときには封止され、2つの部品10及び12が連結されたときには開く。
【0059】
ある態様に於いては、本発明はシリコン・ダイヤフラムに限定するものではなく、2つの部品10及び12の連結が解除された場合、2つの流体ライン22及び23が確実に封止される他の封止機構を備えていてもよい。
【0060】
ある態様に於いては、さや型ケース19のスカート部17部分は、連続するスカートである必要はないが、弾力性のある変形自在な物質で、2つ又はそれ以上の前方に突き出しているアーム部で作製されていてもよい。
【0061】
突起部16と溝部30の間のスナップフィット方式の連結方法によって提供される、脱離安全の特性は、連結の機能又は目的を損なわないように変更可能である。例えば、アーム部14は、円筒形本体11の周辺部以外に配置してもよい。アーム部14は、雄部12に入り込むように伸びてもよいし、溝部30は雄部12の内表面上に備えることもできる。所定の分離力がかかると分離するような連結機構を創造するために、他の機構要素の組合せが用いられてもよく、例えば、磁気による連結、摩擦力による嵌合、又はセミ・パーフォレイティッドテープ(semi-perforated tape)若しくはその他の接着による連結機構が挙げれる。
【0062】
上記の態様では、医療用流体ラインと関連して記述されているが、本発明は流体ラインに限定するものではなく、酸素ラインのような、他の医療用ラインとの関連に於いても使用される。
【0063】
他の変更又は適応は、当業者に於いては明らかなことである。
【0064】
本発明は、他の特定の形態によっても、その精神又は本質的な特徴から逸脱することなく具体化される。それ故、上記で考察された態様は説明のためのものであり、なんらそれにより限定されるものではない。本発明の範囲は前記明細書中にというよりも添付された請求項によって示されており、請求項と均等である意味及び範囲内の全ての変更は、本明細書に取り込まれるものである。
【図面の簡単な説明】
【0065】
例示として、本発明の態様を示す添付の図について次ぎに考察するものである。図は、以下の通りであり、同様な構成部品を表示するための異なる図において、同じ番号が使用されている。
【図1】図1は、連結が解除された状態の、本発明による連結装置の斜視図を示す。
【図2】図2は、装置の連結が解除された状態である、図1でのライン2−2に沿った連結装置の断面図を示す。
【図3】図3は、装置が連結状態である、図1でのライン2−2に沿った連結装置の断面図を示す。
【図4】図4は、図2で示されるダイヤフラムの一つ断面の拡大図を示す。
【図5】図5は、連結が解除された状態の、本発明による他の態様の連結装置の斜視図を示す。
【図6】図6は、本発明による連結装置の第3の態様の断面図を示す。
【図7】図7は、本発明による連結装置の第4の態様の断面図を示す。
【図8】図8は、本発明による連結装置の第5の態様の断面図を示す。
【図9】図9は、本発明による連結装置の第6の態様の断面図を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
患者側の医療用ラインを医療設備側の医療用ラインと連結させるための連結装置であって、
第一医療ラインに流体を流通させるための第一通路を有し、更に、封止位置と解除位置を有する第一シールを含み、当該第一シールが封止位置に位置したときには第一医療ラインを封止するように第一医療ラインと連結されてなる第一部品、及び
第二医療ラインに流体を流通させるための第二通路を有し、更に、封止位置と解除位置を有する第二シールを含み、当該第二シールが封止位置に位置したときには第二医療ラインを封止するように第二医療ラインと連結されてなる第二部品、
を含んでなり、
第一部品と第二部品を縦方向に脱着自在に連結するコネクターを備え、
当該コネクターは、縦方向の所定の力に応じて第一部品と第二部品を脱離させ、
第一部品が第二部品と脱着自在に連結された場合は、シールが各々、封止位置から解除位置に位置することからなる、前記連結装置。
【請求項2】
コネクターがスナップフィット・コネクターを備える、請求項1に記載の連結装置。
【請求項3】
コネクターが、第一部品に丸みを帯びた突起部、及び、第二部品の表面に対応する溝部を備える、請求項1に記載の連結装置。
【請求項4】
第一部品が、縦方向に伸びて、その上に1つ又はそれ以上の突起部を有する、1又はそれ以上の弾力性の柔軟なアーム部を備える、請求項1に記載の連結装置。
【請求項5】
第一部品が、円筒形本体を備え、前記アーム部が当該円筒形本体の周縁部近傍に配置されており、突起部が半径方向内側に伸びており、そして
第二部品が、円筒形本体を備え、対応する溝部がその円筒形本体の外周面上に伸びている、請求項4に記載の連結装置。
【請求項6】
少なくとも1つの前記シールがダイヤフラムを含んで成る、請求項1に記載の連結装置。
【請求項7】
ダイヤフラムがシリコン製である、請求項6に記載の連結装置。
【請求項8】
ダイヤフラムは、貫通するスリットを備え、封止位置に於いては、ダイヤフラムはスリットを閉止し、解除位置に於いては、ダイヤフラムはスリットを開く、請求項6に記載の連結装置。
【請求項9】
ダイヤフラムが内表面を有し、スリットの各々の側面に位置する当該内表面上に形成される一対のチャネルを備える、請求項8に記載の連結装置。
【請求項10】
チャネルがスリットに平行で、チャネルの各々がスリットに対して角度を有する表面を含む斜面を備える、請求項9に記載の連結装置。
【請求項11】
ダイヤフラムが内表面を有し、スリット周辺の表面内に形成される環状のチャネルを備える、請求項8に記載の連結装置。
【請求項12】
環状のチャネルがスリットに対して角度をを有する表面を含む斜面を備える、請求項11に記載の連結装置。
【請求項13】
第二部品が、第二通路内に配置され、第二医療用流体ラインと連結されている流体送達装置を備え、そして
その第二シールが、当該流体送達装置を被覆する弾力を有する変形自在なさや型ケースを備える、請求項1に記載の連結装置。
【請求項14】
流体送達装置が針を備える、請求項13に記載の連結装置。
【請求項15】
さや型ケースの先端にスリットを有するダイヤフラムを備える、請求項14に記載の連結装置。
【請求項16】
さや型ケースが、第二部品に連結する外端を有する、前方に伸張する弾力を有する柔軟性のスカート部を備える、請求項13に記載の連結装置。
【請求項17】
患者側の医療用ラインを医療設備側の医療用ラインと連結させるための連結装置であって、当該連結装置が、
第一医療用ラインと連結できるような第一通路を有する第一本体、
第二医療用ラインと連結できるような第二通路を有する第二本体、そして
第一本体を第二本体に脱着自在に連結させ、第一本体及び第二本体間に流体を流通させる連結手段、
当該連結手段が、分離させる力に応答して第一本体を第二本体から分離させる連結手段、
第一本体及び第二本体が分離している場合に、
第一本体が一方の医療ラインを封止する第一シール手段、
第二本体がもう一方の医療ラインを封止する第二シール手段、
第一本体及び第二本体が連結している場合に、
第一及び第二の医療用ラインの封止が解除される封止手段、
を備える前記連結装置。
【請求項18】
結合手段が、スナップフィット機構を含む、請求項14に記載の連結装置。
【請求項19】
第一及び第二本体が連結している場合に、第一本体が、第二シール手段を押して解除位置とするための突起部を備える、請求項14に記載の連結装置。
【請求項20】
第一及び第二本体が連結である場合に、第二本体が、第一シール手段を押して解除位置とするための突起部を備える、請求項14に記載の連結装置。
【請求項21】
第二シール手段が、針を被覆するさや型手段を備え、そして
前記さや型手段が、当該さや型手段を圧迫して封止位置にする前方に伸びるスカート手段、を備える請求項14に記載の連結装置。
【請求項22】
患者側の医療用ラインを設備側の医療用ラインに連結する連結装置の、第二アダプターに連結する第一のアダプターであって、
当該第二アダプターは第一医療用ラインに連結するように構成された第二本体を有し、
当該第一アダプターは、
第二医療ラインに連結されるように構成された第一本体から成り、
当該第一本体は、第二医療用ラインに流体を流通させる第一通路を備え、
当該第一本体は、第一シールが封止位置にある場合には、第二医療用ラインを封止する、封止位置と解除位置を有する第一シールを備え、
当該第一本体は、更に縦方向に第一本体と第二本体を脱離させるコネクターを備え、当該コネクターは縦方向の所定の力に応じて、第一及び第二本体を脱離させるものであり、
第一本体が第二本体に脱着自在に連結された場合は、シールは各々封止位置から解除位置に位置するものである、
前記第一アダプター。
【請求項23】
コネクターが、スナップフィット・コネクターを含む、請求項22に記載の第一アダプター。
【請求項24】
少なくとも1つの前記シールが、スリットを有するダイヤフラムを含む、請求項22に記載の第一アダプター。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公表番号】特表2007−504850(P2007−504850A)
【公表日】平成19年3月8日(2007.3.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−519732(P2006−519732)
【出願日】平成16年6月28日(2004.6.28)
【国際出願番号】PCT/CA2004/000960
【国際公開番号】WO2005/004974
【国際公開日】平成17年1月20日(2005.1.20)
【出願人】(506014066)ビー アンド ディー リサーチ アンド ディベロプメント インコーポレイティッド (1)
【Fターム(参考)】