説明

医療履歴システム

本明細書で説明される実施形態は、患者に対応するナビゲート可能な医療履歴を生成するステップを含む。医療記録の標準化医療コードに基づいて患者に対する医療記録に関する参照情報が、被参照記録データベースに記憶される。この参照情報は、医療履歴システムによって被参照記録データベースに挿入される。医療履歴システムは、この参照情報に基づいて患者に関連付けられたナビゲート可能な医療履歴を生成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の実施形態は、患者に関連付けられたナビゲート可能な医療履歴を生成及び保持することに関する。
【背景技術】
【0002】
患者が医療サービス提供業者を訪問すると、この訪問を記録する医療記録が生成される。医療記録は、医療記録データベースに記憶される電子医療記録に変換又は生成される。医療記録は、コード、通常、標準化医療コードと共に試験、処置、症状、診断、等々に関する情報を含み得る。場合によっては、標準化医療コードは、医療サービス提供業者のサービスに関して保険業者に請求書を送付するために使用され得る。
【0003】
医療記録データベースは、通常、医療サービス提供業者がサービスを実施する医療施設に特異的である。そのため、種々の施設に関連付けられた患者医療記録は、別個の、異種の、且つ独立した医療記録データベースに記録され得る。所与の医療施設と提携しておらず、且つ/又は医療保険の携行性と責任に関する法律(HIPAA)に従って患者からの権限を受けていない、例えば、医師等の医療サービス提供業者は、所与の施設に関連付けられた医療記録データベースへのアクセスを有さない可能性がある。結果として、医療サービス提供業者は、その患者に関する正確且つ完全な医療履歴を有さない可能性がある。
【0004】
医療履歴は、通常、医療記録データベースによって特異的なクエリプロトコルを使用して医療記録データベースから取り出され得て、異種の独立した医療記録データベースの各々は、異なるデータベース構造及びクエリプロトコルを規定し得る。通常、医療記録データベースから独立した別個の医療記録を取り出すために、ユーザが検索クエリにキーとなる用語を入力し、医療記録データベースがそのキーとなる用語に合致する医療記録を返す。しかしながら、検索クエリに応答して返される独立した別個の医療記録は、このキーとなる用語に合致する医療記録を有する患者の集団に関する医療記録を含み得る。この手法は、しかしながら、通常、ユーザに患者の医療履歴の全体ビューを提供せず、慢性の、一時的な、且つ/又は進行中の医学的状態を特定するために不充分であり得る。さらに、この手法は、取り出した医療記録に関連する可能性があるが、検索クエリのキーとなる用語に合致しない医療記録を返さない可能性がある。
【0005】
さらに、別個の、異種の、独立した医療記録データベースは、種々のクエリプロトコルを有し得るので、医療記録データベースへのアクセスを有するユーザは、このユーザが医療記録を効果的に取り出し得る前にクエリプロトコルを知って理解する必要がある。例えば、ユーザは、通常、クエリをどのように構築するかと、クエリに対してどんなキーとなる用語を使用するかとを知る必要がある。医療記録データベースの各々に対して独立した検索を実行することは、ユーザに対して非効率的且つ厄介なプロセスをもたらし、患者の治療及び管理に統合された効果的な手法を提供しない。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
本明細書に開示されている実施形態は、1人又は複数の患者に関するナビゲート可能な医療履歴を生成及び保持するための方法、媒体及びシステムを含む。患者に対する医療記録に関する参照情報は、医療記録の医療コードと医療履歴システムによって規定される医療分野カテゴリとの間の関連付けに基づいて被参照記録データベースに記憶され得る。この参照情報は、医療履歴システムによって被参照記録データベースに挿入される。
【0007】
医療履歴システムは、参照情報に基づいて患者に関連付けられたナビゲート可能な医療履歴を生成する。ナビゲート可能な医療履歴は、分野のレビューを容易化するように医療分野カテゴリによって編成される。内容サブカテゴリを含むリストは、医療分野カテゴリの最初のものの選択に応じて表示され得る。この内容サブカテゴリは、医療記録のうちの1つ又は複数に含まれる内容の説明を含み得る。このリストは、内容サブカテゴリに対応する医療記録の数を特定するエントリと、内容サブカテゴリによって参照された医療記録に対応する、患者がサービス提供された最初の日付及び患者がサービス提供された最終の日付を特定するエントリと、を含み得る。ナビゲート可能な医療履歴は、そのために参照情報が記憶されている医療記録のうちの少なくとも1つのステータスを特定する最終記録アクセスリストを含み得る。
【0008】
本明細書に開示されている実施形態は、内容サブカテゴリの選択に応じて医療記録のうちの1つ又は複数に関連付けられた参照情報を表示するステップと、参照情報にリンクを挿入するステップと、リンクの選択に応じて、医療記録のうちの対応する1つが属する医療記録データベースから医療記録のうちの対応する1つを取り出すステップとをさらに含み得る。医療記録のうちの対応する1つは、医療履歴システムから独立して記憶及び保持される。
【0009】
本明細書に開示されている実施形態は、内容サブカテゴリと医療分野カテゴリのうちの第2番目との間の所定の関係を生成するステップと、医療分野カテゴリのうちの第1番目に関連付けられた内容サブカテゴリをユーザがいつ選択するか決定するステップと、内容サブカテゴリの選択に応じて、内容サブカテゴリと医療分野カテゴリのうちの第2番目との間の関係をユーザに警告するステップとをさらに含み得る。
【0010】
本明細書に開示されている実施形態は、参照情報を使用して患者を処置した医療サービス提供業者の身元を決定するステップと、患者を処置した医療サービス提供業者のリストを生成するステップとをさらに含み得る。このリストは、医療サービス提供業者の各々が患者に関して生成した医療記録の総数を含み、且つ医療サービス提供業者の各々が患者を処置した期間を含む。
【0011】
本明細書に開示されている実施形態は、患者を特定するための検索用語を受信するステップと、この検索用語に合致する潜在的な患者のリストを表示するステップと、潜在的な患者のリストからの患者の選択に応じて、ナビゲート可能な医療履歴を取り出すステップとをさらに含み得る。
【0012】
本明細書に開示されている実施形態は、独立した異種の医療記録データベースから患者に関連付けられた医療記録を取り出すステップと、取り出された医療記録からの参照情報を複写するステップとをさらに含み得る。
【0013】
本開示実施形態は、有利には、システムのレビュー、分野のレビュー、連続的ケア記録のレビュー、健康維持記録のレビュー、又はその他の種類のレビュー(以降、本明細書で一括して「分野のレビュー」と呼ぶ)の性能を支援するために、効果的で、統合された、且つ正確な患者の医療履歴を生成する。いくつかの実施形態では、分野のレビューは、ユーザが独立した医療記録を取り出して解析することの必要なしに実行され得る。本開示実施形態のユーザは、例えば、ナビゲート可能な医療履歴に含まれる情報に基づいて、患者が孤立性の、慢性の、進行中の、且つ/又は重大な医学的状態を有するか否かを決定し得る。さらに、本開示実施形態は、患者等の医療知識を有さないユーザが患者の医療履歴を使用及び理解することを可能にする使い易いインターフェースを提供する。
【0014】
これらの特性のいかなる組み合わせも想定されている。
【0015】
1つ又は複数のコンピュータを有するコンピューティングシステムを使用する患者の医療履歴を提供するための方法であって、このコンピューティングシステムは、医療履歴システムを実装するように構成されており、この方法は、
医療記録の医療コードに基づいて患者に対する医療記録に関する参照情報を被参照記録データベースに記憶するステップであって、この参照情報が医療履歴システムによって被参照記録データベースに挿入される、参照情報を記憶するステップと、
医療履歴システムを用いて、参照情報に基づいて患者に関連付けられたナビゲート可能な医療履歴を生成するステップであって、このナビゲート可能な医療履歴が1つ又は複数の医療分野カテゴリによって編成されている、医療履歴を生成するステップと、を備える。
【0016】
参照情報を記憶するステップが、医療コードを、医療履歴システムによって規定される1つ又は複数の医療分野カテゴリに関連付けるステップを備える、患者の医療履歴を提供するための方法。
【0017】
医療分野カテゴリのうちの第1番目の選択に応じて、内容サブカテゴリを含むリストを表示するステップであって、この内容サブカテゴリは、医療記録のうちの1つ又は複数に含まれる内容の説明を含む、リストを表示するステップをさらに備える、患者の医療履歴を提供するための方法。
【0018】
内容サブカテゴリの選択に応じて、医療記録のうちの1つ又は複数に関連付けられた参照情報を表示するステップをさらに備える、患者の医療履歴を提供するための方法。
【0019】
参照情報にリンクを挿入するステップと、
リンクの選択に応じて、医療記録のうちの対応する1つが属する医療記録データベースから医療記録のうちの対応する1つを取り出すステップと、をさらに備える、患者の医療履歴を提供するための方法。
【0020】
医療記録のうちの対応する1つが、医療履歴システムから独立して記憶及び保持される、患者の医療履歴を提供するための方法。
【0021】
リストが、内容サブカテゴリに対応する複数の医療記録を特定するエントリを含む、患者の医療履歴を提供するための方法。
【0022】
リストが、内容サブカテゴリによって参照された医療記録に対応する、患者がサービス提供された最初の日付及び患者がサービス提供された最終の日付を特定するエントリを含む、患者の医療履歴を提供するための方法。
【0023】
内容サブカテゴリと医療分野カテゴリのうちの第2番目との間の所定の関係を生成するステップと、
医療分野カテゴリのうちの第1番目に関連付けられた内容サブカテゴリをユーザがいつ選択するか決定するステップと、
内容サブカテゴリの選択に応じて、内容サブカテゴリと医療分野カテゴリのうちの第2番目との間の関係をユーザに警告するステップと、をさらに備える、患者の医療履歴を提供するための方法。
【0024】
ナビゲート可能な医療履歴が、そのために参照情報が記憶されている医療記録のうちの少なくとも1つのステータスを特定する最終記録アクセスリストを含む、患者の医療履歴を提供するための方法。
【0025】
参照情報を使用して患者を処置した医療サービス提供業者の身元を決定するステップと、
患者を処置した医療サービス提供業者のリストを生成するステップであって、このリストが、医療サービス提供業者の各々が患者に関して生成した医療記録の総数を含み、且つ医療サービス提供業者の各々が患者を処置した期間を含む、リストを生成するステップと、をさらに備える、患者の医療履歴を提供するための方法。
【0026】
患者を特定するための検索用語を受信するステップと、
この検索用語に合致する潜在的な患者のリストを表示するステップと、
潜在的な患者のリストからの患者の選択に応じて、ナビゲート可能な医療履歴を取り出すステップと、をさらに備える、患者の医療履歴を提供するための方法。
【0027】
独立した異種の医療記録データベースから患者に関連付けられた医療記録を取り出すステップと、
取り出された医療記録から参照情報を複写するステップと、をさらに備える、患者の医療履歴を提供するための方法。
【0028】
少なくとも1つのコンピューティングデバイスを含むコンピューティングシステムによって実行可能な命令を記憶するコンピュータ可読媒体であって、これらの命令の実行は、
医療記録の医療コードに基づいて患者に対する医療記録に関する参照情報を被参照記録データベースに記憶するステップであって、この参照情報が医療履歴システムによって被参照記録データベースに挿入される、参照情報を記憶するステップと、
医療履歴システムを用いて、参照情報に基づいて患者に関連付けられたナビゲート可能な医療履歴を生成するステップであって、このナビゲート可能な医療履歴が医療分野カテゴリによって編成されている、医療履歴を生成するステップと、
を備える、患者の医療履歴を提供するための方法を実装する、コンピュータ可読媒体。
【0029】
命令を記憶する媒体であって、これらの命令の実行は、参照情報を記憶するステップが、医療コードを、医療履歴システムによって規定される1つ又は複数の医療分野カテゴリに関連付けるステップを備える、患者の医療履歴を提供するための方法を実装する、命令を記憶する媒体。
【0030】
命令を記憶する媒体であって、これらの命令の実行は、医療分野カテゴリのうちの第1番目の選択に応じて、内容サブカテゴリを含むリストを表示するステップに関する方法であって、この内容サブカテゴリは、医療記録のうちの1つ又は複数に含まれる内容の説明を含む、リストを表示するステップに関する方法を実装する、命令を記憶する媒体。
【0031】
リストが、内容サブカテゴリに対応する医療記録の数を特定するエントリを含む、命令を記憶する媒体。
【0032】
リストが、内容サブカテゴリによって参照された医療記録に対応する、患者がサービス提供された最初の日付及び患者がサービス提供された最終の日付を特定するエントリを含む、命令を記憶する媒体。
【0033】
命令を記憶する媒体であって、これらの命令の実行は、
内容サブカテゴリと医療分野カテゴリのうちの第2番目との間の所定の関係を生成するステップと、
医療分野カテゴリのうちの第1番目に関連付けられた内容サブカテゴリをユーザがいつ選択するか決定するステップと、
内容サブカテゴリの選択に応じて、内容サブカテゴリと医療分野カテゴリのうちの第2番目との間の関係をユーザに警告するステップと、
に関する方法を実装する、命令を記憶する媒体。
【0034】
患者の医療履歴を提供するためのシステムであって、
医療記録の医療コードの間の関連に基づいて患者に対する医療記録に関する、被参照記録データベースに挿入される参照情報を被参照記録データベースに記憶し、
参照情報に基づいて患者に関連付けられた、医療分野カテゴリによって編成されているナビゲート可能な医療履歴を生成するように構成された医療履歴システムを含む、1つ又は複数のコンピューティングデバイスを有するコンピュータシステムを備える、患者の医療履歴を提供するためのシステム。
【0035】
コンピューティングシステムが、医療コードを、医療履歴システムによって規定される1つ又は複数の医療分野カテゴリに関連付けるように構成されている、患者の医療履歴を提供するためのシステム。
【0036】
医療分野カテゴリのうちの第1番目の選択に応じて、内容サブカテゴリを含むリストが表示され、この内容サブカテゴリは、医療記録のうちの1つ又は複数に含まれる内容の説明を含む、患者の医療履歴を提供するためのシステム。
【0037】
コンピューティングシステムが、参照情報にリンクを挿入し、リンクの選択に応じて、医療記録のうちの対応する1つが属する医療記録データベースから医療記録のうちの対応する1つを取り出すように構成されている、患者の医療履歴を提供するためのシステム。
【0038】
リストが、内容サブカテゴリに対応する医療記録の数、患者がサービス提供された最初の日付、及び患者がサービス提供された最終の日付のうちの少なくとも1つを特定するエントリを含む、患者の医療履歴を提供するためのシステム。
【0039】
コンピューティングシステムが、内容サブカテゴリと医療分野カテゴリのうちの第2番目との間の所定の関係を生成し、内容サブカテゴリをユーザがいつ選択するか決定し、内容サブカテゴリの選択に応じて、内容サブカテゴリと医療分野カテゴリのうちの第2番目との間の関係をユーザに警告するように構成されている、患者の医療履歴を提供するためのシステム。
【0040】
ナビゲート可能な医療履歴が、そのために参照情報が記憶されている医療記録のうちの少なくとも1つのステータスを特定する最終記録アクセスリストを含む、患者の医療履歴を提供するためのシステム。
【0041】
本発明の上記及びその他の態様は、それらの好適な実施形態の以下の詳細な説明を、特に、種々の図面の類似の図番が類似の構成要素を示すために利用されている、添付の図面と合わせて考察することによって明確になるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】例示的な医療履歴システムのブロック図である。
【図2】医療履歴コーディネータの実施形態を実装するための例示的なコンピューティングデバイスを示す概略図である。
【図3】医療履歴システムの実施形態を実装するための例示的なコンピュータシステムを示す概略図である。
【図4】患者に関連付けられた例示的なナビゲート可能な医療履歴を示す概略図である。
【図5】患者に関連付けられた例示的なナビゲート可能な医療履歴を示す概略図である。
【図6】患者に関連付けられた例示的なナビゲート可能な医療履歴を示す概略図である。
【図7】患者に関連付けられた例示的なナビゲート可能な医療履歴を示す概略図である。
【図8】患者に関連付けられた例示的なナビゲート可能な医療履歴を示す概略図である。
【図9】患者に関連付けられた例示的なナビゲート可能な医療履歴を示す概略図である。
【図10】患者に関連付けられた例示的なナビゲート可能な医療履歴を示す概略図である。
【図11】患者に関連付けられた例示的なナビゲート可能な医療履歴を示す概略図である。
【図12】患者に関連付けられた例示的なナビゲート可能な医療履歴を示す概略図である。
【図13】患者に関連付けられた例示的なナビゲート可能な医療履歴を示す概略図である。
【図14】患者に関連付けられた例示的なナビゲート可能な医療履歴を示す概略図である。
【図15】患者に関連付けられた例示的なナビゲート可能な医療履歴を示す概略図である。
【図16】患者に関連付けられた例示的なナビゲート可能な医療履歴を示す概略図である。
【図17】患者に関連付けられた例示的なナビゲート可能な医療履歴を示す概略図である。
【図18】患者に関連付けられた例示的なナビゲート可能な医療履歴を示す概略図である。
【図19】患者に関連付けられた例示的なナビゲート可能な医療履歴を示す概略図である。
【図20】患者に関連付けられた例示的なナビゲート可能な医療履歴を示す概略図である。
【図21】患者に関連付けられた例示的なナビゲート可能な医療履歴を示す概略図である。
【図22】患者に関連付けられた例示的なナビゲート可能な医療履歴を示す概略図である。
【図23】患者に関連付けられた例示的なナビゲート可能な医療履歴を示す概略図である。
【図24】ナビゲート可能な医療履歴を生成及び保持する例示的なプロセスを実装するための流れ図である。
【図25】ナビゲート可能な医療履歴の例示的なナビゲーションを実装するための流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0043】
例示的な実施形態は、分野のレビューの性能を支援するために、1人又は複数の患者に関連付けられたナビゲート可能な医療履歴を生成及び保持するための医療履歴システムを含む。本明細書で使用されるように、「医療履歴」は、患者の医療記録から取得される情報を示すが、実際の医療記録を含まず、「ナビゲート可能な医療履歴」は、患者の医療履歴を見るためにユーザによって閲覧され得る医療履歴を示す。この医療履歴システムは、1日24時間、1週間に7日、ユーザによりアクセス可能であり、患者に関連付けられた医療記録の効果的な発見を支援し、独立した異種の医療記録データベースに記憶されている医療記録を参照する統合された医療履歴を提供する。
【0044】
この医療履歴システムは、情報の包括的な交換と、患者のケア及び管理への効率的な手法とを支援する。この医療履歴システムの実施形態は、異種の独立した医療記録データベースの間で分散及び孤立している可能性がある医療記録に基づいて、患者の医療記録の統合されたレビューを生成する究極的なナビゲーションツールを使用して、患者の医療記録のレビューに統一的手法を提供する。ナビゲート可能な医療履歴を生成するために使用された標準、ガイドライン、及び基本となる参照情報への変更は、医療履歴システムのユーザがこの医療履歴システムによって提供される最新の情報に即座にアクセス可能であるように、医療履歴システムによって支援される分野のビューにリアルタイムに反映される。結果として、それを介して保険会社に特異である情報、医薬品に関する処方及び供給業者を医療サービス提供業者が受信する臨床経路で変更が即座に反映される。医療参照図書館、教育的参考文献、臨床経路、治療指針(例えば、Milliman治療指針)、処方集、供給業者、管理プロトコル、等々へのあらゆる将来の変更は、等しく且つ即座に全てのUMR記録に反映される。
【0045】
医療履歴システムを使用することによって、患者の「主訴」が医療コードに翻訳され、この医療コードが、医療記録をさらに自動化する分野のレビュー、処置計画、照会、研究室順序(lab orders)、処方箋、在宅医療照会、診察、結果、転帰に統合されることが可能になる。例えば、医療専門家を訪問する前に、種々の試験及び処置が確実に実行されるように、患者は自動的に電話又は警告され得る。
【0046】
図1は、統合され且つ効率的なやり方で患者の完全な医療履歴へのアクセスを支援するための医療履歴システム100(本明細書で以降、「システム100」)のブロック図を示す。このシステム100は、患者に関連付けられた医療記録104を発見又はその他の方法で特定し、患者の医療履歴を生成するために医療記録104から参照情報を複写するために、医療記録データベース102とインターフェースをとる。参照情報は、例えば、医療コード、患者ID、患者名、提供業者ID、提供業者名、医療施設ID、医療施設名、医療サービスが提供された日付、診断情報、医療試験情報、医療処置情報、SOAP覚書(即ち、自覚症状、他覚症状、評価、診療プランの覚書)、等々を含み得る。このシステム100は、一部、全部、又は皆無のユーザがこのシステム100にアクセスするためにHIPPAの下に適切な権限を有する必要があるというHIPPAコンプライアンスを必要としてよい。このシステム100は、医療履歴コーディネータ110(本明細書で以降、「コーディネータ110」)及び被参照記録データベース170を含む。
【0047】
この医療記録データベース102は、電子医療記録104(本明細書で以降、「医療記録104」)を記憶するために、病院、薬局、在宅ケア、老人ホーム、介護付き住宅、研究所、外来施設、入院施設、リハビリテーション施設、診療所、保険会社、医療記録会社等々の個々の医療施設又は機関(本明細書で以降、「医療施設」)によって保持される独立した異種の医療記録データベースであってよい。例えば、医療記録データベース102の一部、全部、又は皆無が、地域医療情報機関(RHIO)の一部として形成されてよく、このRHIOでは参加メンバがRHIOの下に形成された医療記録データベースの各々から医療記録にアクセスし得る。RHIOのメンバでない且つ/又はHIPAAに従って患者からの権限を有さない個人は、通常、RHIOの下に形成された医療記録データベースへのアクセスを有さない。本例では、医療記録データベース102が医療履歴システム100から分離しているように図示されているが、当業者は、医療記録データベース102のうちの1つ又は複数が医療履歴システム100に統合され得ることを理解するであろう。
【0048】
医療記録は、種々のフォーマットで記憶され得て、種々の情報を含み得る。医療履歴システムの実施形態は、分野の効率的且つ完全なレビューを支援するためにシステムが柔軟で包括的なアーキテクチャを提供するように、医療記録フォーマットの一部又は全部に適応するように構成され得る。医療記録104の一部、全部又は皆無は、ヘルスレベルセブン(HL7)及び米国材料試験協会(ASTM)組織によって生み出された仕様に従って生成される。例えば、医療記録は、HL7によって規定される診療文書アーキテクチャ(CDA)仕様、ASTMによって規定されるケア記録の連続性(CCR)、又はHL7とASTMによる共同で規定されるケア文書の連続性(CCD)を使用して生成され得る。いくつかの実施形態では、この医療記録は、研究所の結果、試験結果、処置結果、診断研究、研究所の研究、診察レター、心電図(ECG)、肺機能検査(PFT)、照会等々の臨床データを含み得る。いくつかの実施形態では、疾病管理システムのために、ヘルスケアの有効性データ及び情報セット(HEDIS)基準等の普遍的なガイドラインが医療記録のうちの一部、全部又は皆無に統合される。費用がかかり、時間が遅延する手動での以前のプロセスは、分野のレビューに収納されている各供給業者の必須コードの使用によって自動化される。システム100が医療記録を生成するための機構を好ましくは提供しないように、医療記録がシステム100とは独立して好ましくは生成される。システム100は、生成された医療記録の情報に基づいてナビゲート可能な医療履歴を生成するために、生成された医療記録とインターフェースをとる。
【0049】
システム100は、医師、看護士、ナースプラクティショナー、医師助手、精神分析医、ソーシャルワーカ、医療スタッフ、薬剤師、保険業者、救命士(EMT)、救急医療サービス(EMS)職員、救急救命士、介護士等々を含む医療サービス提供業者及び患者自身等のユーザが、患者に関する統合されたナビゲート可能な医療履歴を見ることを可能にする。医療履歴は、各々がそれら独自のデータベース構造及びクエリプロトコルを有し得る異種の医療記録データベース102に記憶されている医療記録104のうちの1つ又は複数を参照する。このシステム100は、患者の医療記録の独立したレビューでは明白になり得ない患者の医療履歴についての情報をユーザに提示する。
【0050】
異種の医療記録データベース102からの医療記録の取り出しは、ユーザが異種の医療記録データベース102上でテキストベースの検索又はクエリを実行することを必要とせずに実行され、ユーザがクエリ言語、クエリ用語、クエリプロトコル、又は医療コードを知る又は理解する必要がない。従って、システム100のユーザは、医療的なトレーニングを必要とせずに、効率的なやり方で医療記録を取り出して理解することが可能である。例えば、システム100は、患者自身が患者の医療履歴を見て理解することを可能にし得る。
【0051】
コーディネータ110は、構成ユニット120、コードマネージャ130、抽出ユニット140、挿入ユニット150、及びナビゲーションユニット160を含む。コーディネータ110の構成要素は、1つ又は複数のソフトウェアプロシージャを使用して実装され得る。ソフトウェアプロシージャは、ナビゲート可能な医療履歴を形成するために使用されるデータを記憶、取り出し、保持、表示等々するための関数及び/又は動作を実行するために実装され得るソフトウェアセグメントである。例えば、ソフトウェアプロシージャは、被参照記録データベースに記憶されたテーブルの情報を記憶、取り出し、修正(例えば、追加、削除、変更)、保持、表示等々し得る。
【0052】
構成ユニット120は、グラフィカルユーザインターフェース(GUI)122を含み、管理ユーザがユーザ情報を構成することを可能にする。例えば、構成ユニット120は、管理ユーザがGUI122を使用して、医療履歴コーディネータ110へのアクセスを有するユーザを追加又は削除することを可能にする。管理ユーザは、システム100へのアクセスを制御する許可を有するユーザである。構成ユニット120は、管理ユーザが、データ入力フィールドに情報を入力することによってGUI122を使用して、ユーザ名、パスワード、ユーザ情報(ID)、電話番号、電子メール(e-メール)アドレス、産業の所属(例えば、医療、保険、患者)、ユーザによって患者医療履歴を見ることが可能な範囲を決定するために使用される可視性、ユーザがどの患者の医療履歴を見ることが可能かを特定するために使用されるグループ等々のユーザ情報を編集することを可能にし得る。一度、ユーザが追加されると、このユーザは、例えば、ユーザID及びパスワードを使用してログインすることによってコーディネータ110にアクセスすることが可能である。
【0053】
コードマネージャ130は、標準化医療コード、医療分野カテゴリ、及び内容サブカテゴリの間のマッピングを生成及び保持する。標準化医療コードは、医師診療行為用語(CPT)コード、ヘルスケア共通プロシージャコーディングシステム(HCPS)、国際疾病分類(ICD)コード、全米医薬品コード(NCD)、最小データセット(MDS)コード、等々を含み得る。医療分野カテゴリは、例えば、薬物アレルギー、麻酔学、循環器系内科、幼児疾患歴、歯科医学、皮膚科学、救急医療、内分泌学、消化器病学、総合内科、遺伝学、泌尿生殖器学、血液学及び腫瘍学、予防接種歴、免疫学及びアレルギー、伝染病、内科的処置、新生児学、腎臓病学、神経学、産科及び婦人科、眼科、整形外科、耳鼻咽喉科、病理学及び研究所、小児科、処方及び薬物療法、人口器官、精神科、肺臓学、放射線医学、リハビリテーション医学、リウマチ学、社会史、外科的処置等々を含み得る。
【0054】
このマッピングは、それの下で特定の医療コードを有する医療記録が参照されるべき1つ又は複数の医療分野カテゴリ及び内容サブカテゴリを特定する。このマッピングは、テーブル、拡張マークアップ言語(XML)ベース文書等々を使用して実行され得る。異種の医療記録データベース102のうちの1つに新規の医療記録が発見されると、システム100のユーザが新規に発見された医療記録に関する参照情報を見ることが可能であり、且つ実際の医療記録が属する異種の医療記録データベースから実際の医療記録を最終的に取り出すことが可能であるように、マッピングを使用して医療分野カテゴリ及び内容サブカテゴリのうちの1つ又は複数の下で医療記録に関する参照情報がナビゲート可能な医療履歴に挿入される。例えば、ユーザは、心電図(ECG)に関する医療記録を取り出すことが可能であり、且つ/又はナビゲート可能な医療履歴のリンクを選択するとすぐにECG結果を取り出すことが可能である。
【0055】
標準化医療コードが修正又は更新されると、コードマネージャ130が標準化医療コードの旧バージョンをアーカイブし、標準化医療コードの新バージョンを医療コードのリストに含むように、コードマネージャ130は、コードバージョンを保持する。医療コードのこの新バージョンは、医療コードの旧バージョンと、標準化医療コードの旧バージョンがマッピングされた1つ又は複数の医療分野カテゴリ及び/又は内容サブカテゴリとにマッピングされる。このように、医療履歴コーディネータ110は、確実に患者の医療記録に関する参照情報がシステム100で適切に分類されるように、標準化医療コードの最新記録を保持し、バージョンの間を途切れなく移行する。医療コードの包括的なリポジトリは、疾病過程の適切な増大した複雑性を描写するより具体的なコードに適切なコードの組み合わせが含まれることによって、特異性コーディングを可能にする。これは、例えば、過去の医療履歴、研究所データ、及び研究所結果からの個々の寄与から統合され得る。
【0056】
このシステム100は、疾病経過の臨床管理及び分野のレビューのための簡潔な、統合された、且つまとまりのある構造でユーザに関連情報を示すトリアージ機能を提供し得る。分野のレビューは、参照情報に関連付けられた医療コードの系譜(即ち、情報の根)に基づいてシステムに統合される。医療分野カテゴリは、医療コードの系譜に基づいて生成及び分割され得る。例えば、いずれの医療分野カテゴリが使用され、いずれの医療分野カテゴリがいずれの医療コードと関連付けられるかを医療コードの根本的な関係及び意味が決定するように、医療コードは、それらの系譜にブレークダウンされる。医療コードをそれらの系譜にブレークダウンすることによって、医療コードは、医療分野カテゴリを通して分野のレビューに関してナビゲート可能な医療履歴で明らかにされ、それにより、ユーザが分野のレビューを実行し得る効率的、理解の容易な構造を形成する。
【0057】
この手法を使用することによって、医療コード及びこの医療コードに関連付けられた他の参照情報は、医療コードの系譜の医療分野カテゴリへの関係に基づいて1つ又は複数の医療分野カテゴリに統合され得る。医療コード及びこの医療コードに関連付けられた他の参照情報を、医療コードの系譜に基づいてシステム100に統合することによって、第1の医療分野カテゴリの評価が、第1の医療分野カテゴリでみつけられる医療コードに特に関連する他の第2の医療分野カテゴリを自動的に示すことが確実になる。従って、相互に共有されるか、その他の方法で他の医療専門分野カテゴリによって含まれ得る、付加的な参照情報の特定を支援するために、第2の医療分野カテゴリを含むために、医療コードのデータの重要な共有を含むために、系譜によって第1の医療分野カテゴリの評価が拡張される。
【0058】
抽出ユニット140は、独立した異種の医療記録データベース102とインターフェースをとり、異種の医療記録データベース102によってサポートされているクエリプロトコル及び/又はデータベース構造に基づいて異種の医療記録データベース102にアクセスするように構成されている。この抽出ユニット140は、患者に関する最新の医療履歴をリアルタイムで支援するように記録が利用可能になるので、その医療履歴がシステム100によって保持されている患者に関する異種の医療記録データベース102から医療記録を抽出する。抽出ユニット140は、医療記録から標準化医療コードと、コード種別、コードバージョン、サービスの日付、患者ID、患者名、医療施設名、医療施設ID、提供業者名、提供業者ID、診断情報、試験結果、SOAP覚書、等々の既に医療記録にある他の情報を複写する。抽出ユニット140は、新規の医療記録が異種の医療データベース102に付加されたか否かを検出するために周期的に異種の医療データベース102をポーリングすることが可能である。例えば、抽出ユニット140は、異種の医療データベース102を毎週、毎日、毎時、約毎分、約毎秒等々、検査し得る。いくつかの実施形態では、異種の医療データベース102は、追加された新規の医療記録を特定するためにシステム100と通信することが可能であり、抽出ユニット140は、必要に応じて新規の医療記録から標準化医療コード及びその他の情報を複写することが可能である。
【0059】
抽出ユニット140によって医療記録から複写された標準化医療コードを使用することによって、挿入ユニット150は、この医療記録に関する参照情報を被参照記録データベース170に挿入する。挿入ユニット150は、医療記録から複写された標準化医療コードに対応する医療分野カテゴリ及び内容サブカテゴリのうちの1つ又は複数の下で被参照記録データベース170の層構造に参照情報を挿入する。さらに挿入ユニット150は、医療記録への参照が被参照記録データベース170に既に存在する標準化医療コードを有するか否かを検出する。そうである場合、挿入ユニット150は、同じ標準化医療コードを有する医療記録に対応する参照情報に関連付けられた頻度インジケータをインクリメントする。さらに、挿入ユニット150は、知られている最初のサービスの日付と知られている最終のサービスの日付との間の時間の量を特定する時間周期を決定し得る。これによって、システムのユーザが、患者の医学的状態が孤立性の、慢性の、周期性の、進行中の、等々であるか否かを、場合によっては、実際の独立した医療記録の完全な解析を必要とすることなしに医学的状態の重症度を決定することが可能になる。
【0060】
いくつかの実施形態では、システム100は、コンピュータ患者/医師注文入力(CPOE)アプリケーションとインターフェースをとり得る。CPOEアプリケーションは、医療サービス提供業者が、例えば、患者の処置に関する指示を入力することを可能にする。これらのエントリは、医療サービス提供業者の指示を記録する医療記録を提供する。一例として、抽出ユニット140は、CPOEエントリからリアルタイムに参照情報を自動的に抽出するためにCPOEアプリケーションとインターフェースをとることが可能であり、挿入ユニット150は、この参照情報を被参照記録データベースに挿入することが可能であり、それにより注文エントリに関する参照情報がシステム100のユーザに即座に利用可能になり得る。CPOEアプリケーションとシステム100のインターフェースをとることによって、例えば、新規の処方箋の計画、計画の変更、診断研究、照会、等々の参照情報がリアルタイムに獲得されてナビゲート可能な医療履歴に統合され、CPOEエントリを含む最新の参照情報を使用して分野のレビューを支援することが可能になる。各新規の注文は、同じコードの既存のデータベースを即座に参照し、この同じコードの新規の注文が適切に必要であるか否かを決定する前に、比較参照情報としてそれらを表示し得る。
【0061】
ナビゲーションユニット160は、参照が割り当てられた医療分野カテゴリ及び内容サブカテゴリに基づいて、被参照記録データベース170の患者の被参照医療記録を介してユーザがナビゲートすることを可能にするグラフィカルユーザインターフェース(GUI)162を含む。GUI162は、ユーザがそこから選択可能な医療分野カテゴリのリストと内容のテーブルを含む最上レベルビューを表示する。ユーザが医療分野カテゴリを選択すると、GUI162は、ユーザにより選択された医療分野カテゴリに関連付けられた内容サブカテゴリのリストを表示する。内容サブカテゴリは、内容サブカテゴリの下で参照される医療記録で言及される医療診断、処置、又は試験の簡潔な説明を提供する。内容サブカテゴリのうちの1つを選択すると、医療分野カテゴリ及び内容サブカテゴリにマッピングされた医療コードを有する患者に関連付けられた被参照医療記録エントリのリストが表示される。医療記録が実際に属する独立した異種の医療記録データベース102のうちの1つから実際の医療記録をユーザが取り出すことを可能にするように、リストの各被参照医療記録エントリに対してリンクが提供され得る。
【0062】
カテゴリ及び内容サブカテゴリを選択した後、ナビゲーションユニット160は、レビューされるべきさらなる医療分野カテゴリをユーザに警告する。例えば、ナビゲーションユニット160は、レビューされたが同じ医療コードを含まず且つデータベースの同じ医療分野カテゴリに関連付けられていない医療記録のリストで参照された医学的状態に関し得る、又はその何らかの見識を提供し得る、付加的な医療記録に関する参照情報を含む医療分野カテゴリをユーザに警告し得る。これによって、ユーザが患者に関する完全で正確な医療履歴を確実に受信するようになる。例えば、被参照医療記録に相互リンクされた医療分野カテゴリが表示、強調、点滅、残りのカテゴリと異なる色付け等々がされる。
【0063】
ナビゲーションユニット160は、患者のナビゲート可能な医療履歴を閲覧する際に、ユーザによって選択可能なエクスポートボタンを提供し得る。このエクスポートボタンは、ユーザがナビゲート可能な医療履歴又はナビゲート可能な医療履歴の一部をエクスポートすることを可能にする。エクスポートボタンのいくつかの例では、ナビゲート可能な医療履歴又はナビゲート可能な医療履歴の一部をファックスするためのファックスボタン、ナビゲート可能な医療履歴又はナビゲート可能な医療履歴の一部をeメールするためのeメールボタン、ナビゲート可能な医療履歴又はナビゲート可能な医療履歴の一部を印刷するための印刷ボタン、ナビゲート可能な医療履歴又はナビゲート可能な医療履歴の一部を口述するためにテキストから音声への変換アルゴリズムを使用して音声を出力するための音声口述ボタン、ナビゲート可能な医療履歴又はナビゲート可能な医療履歴の一部をスマートフォンに送信するための携帯電話に送信ボタン、処方箋を印刷する電子処方印刷ボタン、参照情報を特定の医療サービス提供業者に送信するための医療サービス提供業者に送信ボタン等々を含む。
【0064】
さらにナビゲーションユニット160は、医療サービス提供業者が分野のレビューを実行した記録を提供するために医療サービス提供業者によって実行された分野のレビューのレビュー者記録を追跡又はその他の方法で保持し得る。記録を追跡又は保持することによって、システムは医療サービス提供業者がこの医療サービス提供業者によって実行された分野のレビューに関して請求書を送付することを可能にする。一例として、ナビゲーションユニット160は、ナビゲート可能な医療履歴で見られた選択及び/又はページを追跡することが可能であり、医療サービス提供業者が分野のレビューに関して請求書を送付することを可能にするために医療サービス提供業者が要件を満したことを決定することが可能である。さらに、このシステムは、患者の統合された医療履歴を保持することによって、詐欺/不正検出を支援する。この統合された包括的な手法の結果として、医療システムに固有の問題が容易に認識可能である。例えば、システム100が利用及び転帰(例えば、診断、試験結果、研究室結果等々)を追跡するので、この情報は、医療サービス提供業者による余剰/多重の請求書の送付を生じ得る不適切なサービスの複製を防止するために使用され得る。
【0065】
被参照記録データベース170は、異種の医療記録データベース102に記憶された医療記録への参照を記憶する。被参照記録データベース170は、コードマネージャ130によって標準化医療コードにマッピングされた医療分野カテゴリ及び内容サブカテゴリに基づいて医療記録コーディネータ110によって保持される層構造を有する。患者の医療記録への参照は、抽出ユニット140によって医療記録から複写された医療コードに基づいて挿入ユニット150によって被参照記録データベース170の層構造に挿入される。単一の医療記録は、複数の医療分野カテゴリの下で参照され得る。
【0066】
被参照記録データベース170は、参照情報、ユーザ情報、患者情報、医療サービス提供業者情報、医療施設情報、医療コード情報、マッピング、等々を編成するためのテーブル172を含み得る。このテーブルの情報は、プロシージャ及び/又は主キー(PK)を使用して取り出され得る。主キーは、一意に特定された場合にこの主キーに対応するテーブルのエントリのセットを特定する識別子である。
【0067】
被参照記録データベース170に含まれ得るテーブルのいくつかの例は、コード修飾子テーブルと、医療サービス提供業者情報テーブルと、(医療サービス提供業者テーブルにリンクされている)患者情報テーブルと、患者診断テーブルと、医療サービス提供業者から機関テーブルと、標準化医療コード、コード種別、及びバージョン情報を記憶する1つ又は複数のテーブルと、1つ又は複数のカテゴリレベルテーブルとを含み得る。当業者は、ナビゲート可能な医療履歴のナビゲーションを生成、保持、及び支援するために使用される情報を編成及び記憶するためにその他のテーブルが実装され得ることを認めるであろう。さらに、当業者は、その他のフォーマットを使用して被参照記録データベースが実装され得ることと、複数のテーブルは被参照記録データベース170を実装するための例示的な手法を示していることとを認めるであろう。
【0068】
コード修飾子テーブルは、修飾子コード、コードバージョン、及びコード記述子を含む。コード修飾子は、1つ又は複数の状況に起因して診断、処置、又は試験が警告されたが、その定義又はコードは変更されていないことを示すために標準化医療コードを補完する。コード修飾子は、サービス又は処置が専門的及び/又は技術的な構成要素を含むこと、サービス又は処置が2回以上提供されたこと、サービス又は処置が増大又は低減されたこと、サービスの一部だけが実行されたこと、通常のイベントが発生したこと、両側の処置が実行されたこと、等々を示し得る。1つ又は複数のコード修飾子が、医療コードの標準化医療コードに関連付けられ得る。この情報は、ナビゲート可能な医療履歴での使用のために被参照記録データベース170に複写され得る。
【0069】
医療サービス提供業者コード情報テーブルは、システム100を使用してその医療履歴にアクセス可能な患者に関連付けられた医療サービス提供業者を含む。このテーブルは、医療サービス提供業者の姓、名、電話番号、ファックス番号、機関ID、診療の分野(例えば、神経学)、住所、ウェブサイトアドレス、e-メールアドレス、等々に関するエントリを含み得る。特定の医療サービス提供業者に関する情報が、特定の医療サービス提供業者を一意に特定するために使用される主キーである提供業者IDを使用してコーディネータ110によってテーブルから取り出され得る。
【0070】
医療サービス提供業者施設テーブルは、システム100を使用してその医療履歴にアクセス可能な患者に関連付けられた医療施設を含む。この医療施設テーブルは、医療施設名、施設種別(例えば、病院)、電話番号、ファックス番号、住所、ウェブサイト、e-メールアドレス等々に関するエントリを含み得る。特定の医療施設に関する情報が、特定の医療施設を一意に特定するために使用される主キーである医療施設IDを使用してコーディネータ110によってテーブルから取り出され得る。
【0071】
医療サービス提供業者から医療施設テーブルは、医療サービス提供業者と医療施設との間のマッピングを含む。このテーブルは、医療サービス提供業者を医療サービス提供業者がケアを提供する医療施設に関連付ける。医療サービス提供業者は1つ又は複数の医療施設に関連付けされ得て、テーブルは、この医療サービス提供業者と医療施設の各々との間のマッピングを含み得る。例えば、医療サービス提供業者は、開業医に支援され得て、さらに医療サービス提供業者が手術及び/又は処置を実行する病院に関連付けられ得る。この医療サービス提供業者から機関テーブルは、提供業者ID、医療施設ID、及び医療サービス提供業者と医療施設との間のマッピングを示す機関-医療サービス提供業者IDを含み得る。
【0072】
患者情報テーブルは、システム100を使用してその医療履歴にアクセス可能な患者に関する情報を含む。この患者情報テーブルは、患者名、住所、保険プラン、誕生日、性別、職業、血液型、話す言語、最終健康診断日、患者に関連付けられた医療サービス提供業者(例えば、かかりつけ医)に対応する医療サービス提供業者ID、患者の医療履歴が更新された最終日付及び/又は時間に対応する最終更新エントリ、いずれのユーザが患者の医療履歴にアクセスし得るかに対応するユーザグループエントリ、等々に関するエントリを含む。患者の医療履歴がナビゲートされる際に、その患者を処置した医療サービス提供業者をユーザが見ることが可能であるように、患者情報テーブルは、医療サービス提供業者を1人又は複数の患者にマッピングするために医療サービス提供業者テーブルにリンクされる。特定の患者に関する情報は、特定の患者を一意に特定するために使用される主キーである患者ID及び患者ID修飾子を使用してコーディネータ110によって患者情報テーブルから取り出され得る。
【0073】
医療コードテーブルは、標準化医療コードに関する情報を含む。この情報は、コード種別(例えば、CPT、ICD、HCPS、MDS、NDC)、標準化医療コード、コードバージョン、コードが男性、女性、又は男性と女性の両方に適用されるか否か、標準化医療コードに関するその他の詳細、等々を含み得る。いくつかの実施形態では、コード種別が別個の医療コードテーブルに分離されてよいし、又は各コード種別が単一のテーブルに含まれてよい。その他の実施形態では、一部のコード種別が単一の医療コードテーブルに含まれてよいし、残りのコード種別が1つ又は複数のその他の医療コードテーブルに含まれてよい。例えば、一実施形態では、CPT、ICD、HCPS、及びMDSコードが単一のテーブルに統合され得て、NDCコードが別個のテーブルに含まれ得る。
【0074】
レベルテーブルは、ナビゲート可能な医療履歴の層構造を構成するための第1のレベルテーブル、第2のレベルテーブル、及び第3のレベルテーブルを含み得る。第1のレベルテーブルは、システム100によって認識されている医療分野カテゴリに対応する医療分野カテゴリ識別子を含み得る。第1のレベルは層構造の第1番目、根源の、最上位のレベルを示す。第2のレベルは、システム100によって認識されている内容サブカテゴリに対応する内容サブカテゴリ識別子を含み得る。第2のレベルは、層構造の第2のレベルを示す。第3のレベルテーブルは、システム100によって認識されている医療コード分野に対応する記録識別子を含み得る。レベルテーブルに含まれる識別子は、そこで実際の医療分野カテゴリ、内容サブカテゴリ、及び医療コードが取り出され得る位置を参照、又は指摘する文字列であってよい。
【0075】
実際の医療分野カテゴリ、内容サブカテゴリ、及び医療コード説明は、1つ又は複数の辞書テーブルに記憶され得る。辞書テーブルは、医療分野名、内容サブカテゴリ名、医療コード分野、等々を提供する。この手法を使用することによって、医療分野内容名、内容サブカテゴリ、及び医療コード説明の効率的な更新が可能になる。コーディネータ110によって、1つ又は複数の辞書テーブルが、患者に関するナビゲート可能な医療履歴を生成するために、レベルテーブル、医療コードテーブル、患者情報テーブル、医療サービス提供業者情報テーブル、医療施設テーブル、等々の他のテーブルに関連して使用される。例えば、ユーザが患者の医療履歴を要求すると、コーディネータ110が識別子を取り出すためにレベルテーブルにアクセスし、その後に、この識別子を使用する医療分野カテゴリ、内容サブカテゴリ、及び医療コード説明を取り出すために辞書テーブルにアクセスし得る。
【0076】
患者診断テーブルは、患者に関する診断情報を含み、医療コードテーブルにマッピングされる。患者診断テーブルは、患者が入院中であるか否か、医療施設ID、提供業者ID、識別子コード、バージョン、及び可視性(例えば、いずれのユーザが患者の診断情報を見ることが可能であるか)に関する入力を含む。特定の患者の診断に関する情報は、患者診断テーブルの特定の患者診断情報を一意に特定するために使用される主キーである患者ID、患者ID識別子、コード種別、コードバージョン、及び医療コードを使用することによってコーディネータ110によって患者診断テーブルから取り出され得る。
【0077】
このシステム100、より具体的には、コーディネータ110は、過去の経験、症状、試験結果、処置、診断、環境要因等に基づいた正確な医療診断を促進するための患者の完全な履歴を提供するために、患者の一生及びそれ以上に渡って患者に関連付けられた参照情報を保持、追跡及びアーカイブし得る。さらに、システム100は、患者の加入する保険会社又はそれらの欠如とは独立して無関係に患者の生から死までの包括的な医療情報局を提供し得る。システム100は、患者の代わりに拡張され管理されたケアを提供するために保険会社が患者の医療履歴にアクセスを有し得ることを保証し、且つ患者に関する改善されたガイドラインを促進するために医療サービス提供業者に統合された医療情報を提供する、全ての大局観からの正確な情報を提供する。
【0078】
このシステム100は、ナビゲート可能な医療履歴を使用して分野のレビューをコーディネートすることによって、患者レベル、ローカルレベル、地域レベル、国レベル、及び世界レベルでの疾病管理を促進する。病気の発生状況の追跡及び理解を支援するために、システムのユーザは傾向、パターン、診断レート、等を特定し得る。ユーザは、個々の、ローカルの、地域的な、国の、及び/又は世界的なレベルでの転帰解析を実行し得て、比較研究が実行され、傾向が特定されることを可能にし、世界的流行がリアルタイムに追跡調査され得る。さらに、ユーザは、個々の患者及び患者の集団(例えば、家族の一員、クラスメイト、老人ホーム入居者、等)の両方の予想モデルを生成するためにシステム100を使用し得る。システム100を使用する予想モデル化は、国民総生産(GNP)の医療部分の計画を支援する。
【0079】
このシステム100は、インベントリ制御及び詐欺/不正監視を可能にする。例えば、システム100は、針、ベッド用便器、医薬品、等々のインベントリ補給品を、この情報を被参照記録データベース170に記憶された参照情報に組み込むことによって、追跡し得る。ユーザがアイテムをいつ再注文するか決定することが可能であるように、且つ所与の期間内にどれだけのアイテムが使用されたかを決定することが可能であるように、インベントリが消耗されると、それがシステム100に反映され得る。
【0080】
このシステム100は、システム100によって保持される包括的な医療履歴に基づいた費用解析を可能にし得る。例えば、費用を特定するための参照情報を使用して各疾病管理プロセスが評価され得る。この情報を使用することによって、システム100のユーザは予算要件を予想し得る。
【0081】
このシステム100は、HIPPA準拠団体との通信を支援する。そのような通信は、医療自動化に関する新規の通信ハイウェイを生成するために電話、メッセージング、ページング、携帯メール、ファックス、e-メール、警告、警報、等々を含み得る。例えば、患者の状態の変化に応じて、時間依存の情報が医療サービス提供業者に即座に提供され得る。老人ホームの環境では、患者の安全を助長及び拡張し、介護を単純化するために、起動、通知、ページング、文書化、MDSコード変更、等々に応じてトリガするようにシステム100を使用して予め決定されたケアプランが自動化され得る。これらの通信チャネルを使用することによって、システム100は、さらに、患者の順守を促進し得る。一例として、システム100は、例えば、投薬補給及びスケジューリングされた約束に関するリマインダを提供するために、患者及び/又は医療サービス提供業者に自動的に接触することによって、投薬及び約束順守の評価を支援し得る。このようにして、患者及び/又は医療サービス提供業者によって行動が必要とされる将来の日付に従った通信をスケジューリングするために、このシステムは、TICKLERシステムを提供する、又はTICKLERシステムとインターフェースをとることが可能である。
【0082】
システム100によって患者に関して生成された包括的な医療履歴は、法的手続き、医療ミス問題、雇用者健康記録、労働者補償問題、等々でのリソース及び文書として使用され得る。例えば、システム100は、例えば、医療サービス提供業者過失、投薬制御、不注意なケア、等々の法的ケースに関し得る文書を明らかにするために、法的なケースでの発見の際に使用され得る。同様に、医療ミスに関して、システム100に保持された包括的な医療履歴は、軽率な訴訟を最小化するために回顧的な、リアルタイムの、且つ予想される疾病管理を可能にする。雇用者健康記録及び労働者補償問題に関して、このシステムは、労働者の傷害補償に関する透過的な文書を支援するように、米国障害者法を遵守した医療履歴を保持するための容易且つ効率的な機構を提供する。
【0083】
図2は、医療記録システム100の医療履歴コーディネータ110の実施形態を実装するための例示的なコンピューティングデバイス200を示す。コンピューティングデバイス200は、メインフレーム、パーソナルコンピュータ(PC)、ラップトップコンピュータ、ワークステーション、PDA等の携帯端末等であってよい。図示された実施形態では、コンピューティングデバイス200は、中央演算処理装置(CPU)202及び記憶装置204を含む。記憶装置204は、フロッピー(登録商標)ドライブ、ハードドライブ、コンパクトディスク、テープドライブ、フラッシュドライブ、光学ドライブ、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、等などの技術を含み得る。コンピューティングデバイス200は、ディスプレイユニット206、キーボード、タッチスクリーン、及び/又はマウス等のデータ入力デバイス208をさらに含み得る。
【0084】
医療履歴コーディネータ110等のアプリケーション210は、記憶装置204内に存在し得る。記憶装置204は、医療履歴コーディネータ110を実装するための命令を含み得る。この命令は、例えば、C、C++、Java(登録商標)、JavaScript(登録商標)、Basic、Perl、Python,アセンブリ言語、機械コード、等々を使用して実装され得る。記憶装置204は、コンピューティングデバイス200のローカル又はリモートであってよい。コンピューティングデバイス200は、通信ネットワークと通信するためのネットワークインターフェース212を含む。CPU202は、記憶装置204のアプリケーション210を、その中の命令を実行してこの実行された命令から生じた、ユーザに表示され得るデータを記憶することによって、実行するように作動する。記憶装置204のデータは被参照記録データベース170を含み得るが、当業者は、被参照記録データベース170が記憶装置204のリモートであり得る異なる記憶装置構成要素にあってもよいことを理解するであろう。
【0085】
図3は、医療記録システム100の実施形態を実装するための例示的なコンピューティングシステム300を示す。このコンピューティングネットワーク300は、例えば、インターネット、イントラネット、仮想プライベートネットワーク(VPN)、広域ネットワーク(WAN)、ローカルエリアネットワーク(LAN)、等々を含む、その上をネットワークに通信可能に接続されたデバイスの間で情報が送信され得る任意のネットワークであり得る通信ネットワーク350を介してクライアント330及び340に接続された1つ又は複数のサーバ310及び320を含む。さらに、コンピューティングネットワーク300は、通信ネットワーク350を介してサーバ310/320及び/又はクライアント330/340に接続され得るリポジトリ又はデータベースデバイス360〜363を含み得る。データベースデバイス360〜363は、医療記録データベース102及び被参照記録データベース170を実装するために使用され得る。サーバ310/320、クライアント330/340、データベースデバイス360〜363は、図2のコンピューティングデバイス200と同様にして実装されたコンピューティングデバイス等のコンピューティングデバイスを使用して実装され得る。代替的に、又は付加的に、クライアント330及び340は、その実装が当業者に公知である、携帯電話、スマートフォン、携帯情報端末(PDA)、医療履歴システム100にアクセスするように構成されたその他の携帯型ワイヤレスデバイスとして実装され得る。コーディネータ110は、単一のコンピューティングデバイスを使用して実装されてよいし、又は複数のコンピューティングデバイスを使用して分散させたやり方で実装されてよい。
【0086】
サーバ310/320、クライアント330/340、及び/又はデータベースデバイス360〜363は、システム100の構成要素、医療記録、患者に対する医療記録に関する参照情報、ユーザ情報、標準化医療コード、医療分野カテゴリ及び内容サブカテゴリ、等々の情報を記憶し得る。いくつかの実施形態では、医療記録システム100の1つ若しくは複数の構成要素及び/又は医療記録システム100の1つ若しくは複数の構成要素の一部が通信ネットワーク350の異なるデバイス(例えば、クライアント、サーバ、データベース)によって実装され得るように、医療記録システム100は、サーバ310/320、クライアント330/340、及び/又はデータベースデバイス360〜363の間で分散されてよい。
【0087】
例えば、医療履歴コーディネータ110がウェブアプリケーションとしてサーバ310上に存在してよく、被参照記録データベース170がデータベースデバイス360を使用して実装されてよく、異種の医療記録データベース102がデータベースデバイス361〜363を使用して実装されてよい。本例では、ウェブブラウザ、携帯電話ウィジェット、アプレット、又はクライアントデバイス330及び340上に実装されたその他のクライアント側アプリケーションを使用してユーザが医療記録システム100にアクセスし得る。ユーザは、例えば、そこでユーザがシステム100にログオンできるユニフォームリソースロケータ(URL)アドレス等のユニフォームリソース識別子(URI)アドレスにナビゲートし得る。
【0088】
分散型システムの種々のデバイスの間の通信は、種々のプロトコル及び技術を使用して実装され得る。通信ネットワーク350上を通信するデバイスは、例えば、ウェブサービス呼び出し、ハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)リクエスト及びポスト、等々を実装するピアツーピア(P2P)及び/又はクライアントサーバベースプロトコルを使用して相互作用し得る。
【0089】
いくつかの実施形態では、クライアントデバイス330/340は、ユーザによって持ち運ばれるスマートフォン又は携帯情報端末等の携帯型ワイヤレスデバイスであってよい。ユーザは、任意の時間に、且つユーザがそこから通信ネットワーク350にアクセスした任意の場所で患者のナビゲート可能な医療履歴にアクセスするように、携帯型ワイヤレスデバイスを使用し得る。例えば、ユーザは、別の国に旅行している患者であってよい。ユーザが病気になって旅行の間の医学的処置を探す必要がある場合、このユーザは、医療履歴システムにログインし、医学的処置を提供し得る医療サービス提供業者に、この医療サービス提供業者が訪問の際の医療履歴を使用し得るようにユーザの医療履歴を転送する。
【0090】
別の例として、ユーザは、患者が支援を要求する際に、自身の事務所から離れている医療サービス提供業者であり得る。この医療サービス提供業者は、その携帯型ワイヤレスデバイスでメッセージを受信して支援が必要な患者を特定することが可能であり、それに応じて患者の医療履歴を見るために医療履歴システムにログインすることが可能である。この医療サービス提供業者は、患者の処置又は試験に関する指示でメッセージに返信することが可能であり、且つ/又はこの医療サービス提供業者が不在の際にその代理をする別の医療サービス提供業者に患者の医療履歴を転送することが可能である。当業者は、医療履歴システムのその他の例示的なアプリケーションが実装されることが可能であり、医療履歴システムの実施形態が本明細書で開示された例示的なアプリケーションに限定されないことを認めるであろう。
【0091】
別の例として、医療履歴システムは、患者が医療施設に電話した際に、1つ又は複数の医療サービス提供業者によるレビューのために患者のナビゲート可能な医療履歴を取り出すことによって自動的に応答することが可能である。例えば、患者が医療施設に電話した際に、発呼者IDが患者を特定し、患者のナビゲート可能な医療履歴を検索して取り出すために、この情報がシステム100に入力され得る。
【0092】
図4〜23は、医療履歴システム100によって生成されたナビゲート可能な医療履歴の例示的な実装を示す。本実施形態では、医療履歴コーディネータ110のナビゲーションユニットがグラフィカルユーザインターフェースを有するウェブアプリケーションとして実装される。医療履歴コーディネータ110がウェブアプリケーションとして実装されているが、当業者は、医療履歴コーディネータ110が実装される形態は変更され得ることを認めるであろう。
【0093】
図4を参照すると、ユーザが医療履歴システム100にログインした後、システム100にアクセス可能なユーザのテーブル410を含むユーザ構成ページ400にこのユーザはアクセス可能である。テーブル410は、ユーザID412、名414、姓416、電話番号418、ファックス番号420、e-メールアドレス422、業種関連424、可視性426、グループ関連428、及びユーザプロファイルがいつ生成されたか430に関する列に配置されてるユーザ情報を含む。このユーザは、「削除」ボタン432を選択することによってユーザを削除することが可能であり、「修正」ボタン434を選択することによってユーザ情報を編集することが可能である。同様に、ユーザは、このユーザにユーザ詳細ページを表示する「新規ユーザ追加」ボタン436を選択することによって新規ユーザをテーブルに追加することが可能である。
【0094】
図5は、ユーザがユーザ構成ページ400(図4参照)のボタン436を選択した際に表示され得る例示的なユーザ詳細ウィンドウ500を示す。ユーザ詳細ページ500は、追加されるユーザに関するユーザ情報を受信するためのデータ入力フィールド510を含む。一度、必要情報が追加されてしまえば、新規ユーザがシステム100にアクセス可能になるように、テーブル400に新規ユーザを追加するために、このユーザは「挿入」ボタン512を選択することが可能である。
【0095】
医療記録システム100にログインするとすぐに、ユーザは、図6に示されるような患者検索画面600にナビゲート可能である。患者検索画面600は、ユーザが検索を望む患者に関する情報を受信するためのデータ入力フィールド610を含み得る。データ入力フィールド610は、患者IDフィールド612、患者名フィールド614、患者姓フィールド616、修飾子フィールド618、及び誕生日フィールド620を含む。ユーザは、1つ又は複数のデータ入力フィールド610に情報を入力することが可能であり、日付入力フィールド624に入力した情報を満足する患者を検索するために「検索」ボタン622を選択することが可能である。いくつかの実施形態では、ユーザに関連付けられた患者が表示され、ユーザに関連付けられていない患者は表示されない。例えば、医療サービス提供業者は医療履歴システム100にアクセス可能であり、この医療サービス提供業者の患者の医療履歴にはアクセス可能であるが、許可されていない限り別の医療サービス提供業者の患者にはアクセス不可能である。
【0096】
患者検索結果は、患者ID628、患者社会保障番号(SSN)630、誕生日632、名634、及び姓636に関する列を含むテーブル626でユーザに表示され得る。ユーザは、患者の医療履歴を見るためにテーブル626から患者を選択することが可能である。例えば、テーブル626の患者ID638は、選択すると関連付けられた患者ID638を有する患者に関して最上位レベルのナビゲート可能な医療履歴画面が表示されるようになる、選択可能なリンク640を含み得る。
【0097】
図7は、患者検索結果からの患者の選択に応じて、ユーザに表示され得る例示的な最上位レベルのナビゲート可能な医療履歴画面700を示す。この最上位レベルの医療履歴画面700は、選択可能な医療分野カテゴリのリスト712が提供されている注目すべき分野セクション710を含む。いくつかの実施形態では、リスト712は、医療分野カテゴリに関連付けられている何らかの参照情報が存在するか否かに関わらず全ての医療分野カテゴリを含む。いくつかの実施形態では、そのために参照情報が存在する医療分野カテゴリだけがリスト712に含まれる。これらの実施形態について、参照情報がリスト712に含まれていない医療分野カテゴリに関して利用可能になるにつれて医療分野カテゴリがリスト712に付加され得る。リスト712に含まれない医療分野は、特に注目することのない分野リストに含まれ得る。
【0098】
本例では、選択可能な医療分野カテゴリボタンのリスト712は、「循環器系内科」ボタン714、「内分泌学」ボタン716、「消化器病学」ボタン718、「泌尿生殖器学」ボタン720、「血液学及び腫瘍学」ボタン722、「免疫学及びアレルギー」ボタン724、「伝染病」ボタン726、「内科的処置」ボタン728、「腎臓病学」ボタン730、「神経学」ボタン732、「産科及び婦人科」ボタン734、「整形外科」ボタン736、「病理学及び研究所」ボタン738、「処方及び薬物療法」ボタン740、「肺臓学」ボタン742、「放射線医学」ボタン744、「リハビリテーション医学」ボタン746、「リウマチ学」ボタン748、及び「外科的処置」ボタン750を含む。ユーザは、医療分野カテゴリのリスト712のボタンをアクティブ化する(例えば、マウスでボタンをクリックする)ことによって内容サブカテゴリを見るために医療分野カテゴリを選択することが可能である。いくつかの実施形態では、ユーザが患者の医療履歴でいずれの医療分野カテゴリが利用可能であるか分かるように、それに関する医療記録が存在する医療分野カテゴリだけが医療分野カテゴリボタンのリスト710に含まれる。別の実施形態では、医療カテゴリボタンのリスト710は、医療分野カテゴリに対応する医療参照が存在する否かに関わらず全ての医療分野カテゴリを含む。
【0099】
図8は、ユーザが「循環器系内科」ボタン714を選択した際に表示される例示的な分野ウィンドウ800を示す。分野ウィンドウ800は、内容サブカテゴリのリスト805を含む。医療コードが更新されたことを示すために、識別子810が内容サブカテゴリに関連付けされ得る。内容サブカテゴリは、内容サブカテゴリの下で参照される診断、処置、試験、等々の医療記録の内容の簡潔な説明を提供する。簡潔な説明は、参照される実際の医療記録の標準化医療コードに基づいて予め決定される。本例では、内容サブカテゴリのリスト805は、「前胸部X線試験単一ビュー」として説明されている内容サブカテゴリ812、「胸部大動脈撮影図シリアログラム(Thorax aortogram serialogram)」として説明されている内容サブカテゴリ814、及び「心電図ルーチン最小12誘導」として説明されている内容サブカテゴリ816を含む。各内容サブカテゴリは固有の標準化医療コードに関連付けられている。
【0100】
リスト805は、リスト805の内容サブカテゴリの各々に関して、最初のサービスの日付820(本明細書で以降、「最初の日付820」)及び最終のサービスの日付822(本明細書で以降、「最終の日付822」)を含み得る。この最初及び最終の日付は、医療履歴システム100によって保持される参照情報から抽出され得る。最初の日付820は、対応する医療分野カテゴリ及び内容サブカテゴリに関して医療記録が生成された最初の時刻を示し、最終の日付822は、対応する医療分野カテゴリ及び内容サブカテゴリに関して医療記録が生成された最終の時刻を示す。例えば、内容サブカテゴリ812は、最初の日付824及び最終の日付826を含み、内容サブカテゴリ814は、最初の日付828及び最終の日付830を含み、内容サブカテゴリ816は、最初の日付832及び最終の日付834を含む。最初及び最終の日付820及び822を使用することによって、ユーザは、特定の標準化医療コードに関する患者の医療記録が生成された期間を決定し得る。いくつかの実施形態では、医療履歴システム100は、期間を計算してリスト805に含み得る。この期間は、患者が孤立性の、慢性の、周期性の、進行中の病気を患っていること、及び/又は状態がモニタリングされているかをユーザに示し得る。
【0101】
リスト805は、対応する医療分野カテゴリ及び内容サブカテゴリの下で参照された医療記録の頻度840をさらに含む。例えば、内容サブカテゴリ812は頻度842を含み、内容サブカテゴリ814は頻度844を含み、内容サブカテゴリ816は頻度846を含む。本例では、頻度842は2あり、頻度844は1であり、頻度846は1である。これは、2つの医療記録が医療分野カテゴリ「循環器系内科」及び内容サブカテゴリ「前胸部X線試験単一ビュー」の下で参照され、1つの医療記録が医療分野カテゴリ「循環器系内科」及び内容サブカテゴリ「胸部大動脈撮影図シリアログラム」の下で参照され、1つの医療記録が医療分野カテゴリ「心電図ルーチン最小12誘導」の下で参照されたことを示す。対応する医療分野カテゴリ及び内容サブカテゴリの下で参照された医療記録の頻度840は、病気の重症度、病気がどれだけ綿密にモニタリングされたか、再発性疾患、等々を示す。
【0102】
分野ウィンドウ800は、内容サブカテゴリの下で参照された医療記録が最終に変更されたのがいつであるか(例えば、いつ医療記録が最終に生成、更新、修正、等されたか)に基づいてユーザがリスト805の内容サブカテゴリの一部、全部、又は皆無を含む及び/又は除外することを可能にするように、内容サブカテゴリフィルタリングセクション850(本明細書で以降、「フィルタリングセクション850」)を含み得る。フィルタリングセクション850は、第1の期間854に対応する選択可能なチェックボックス852、第2の期間858に対応する選択可能なチェックボックス856、第3の期間862に対応する選択可能なチェックボックス860、及び第4の期間866に対応する選択可能なチェックボックス864を含む。
【0103】
ユーザは、それらの期間に対応するチェックボックスをチェックすることによって、期間854、858、862、及び866の1つ又は複数に対応する、リスト805の内容サブカテゴリを含むことが可能であり、それらの期間に対応するチェックボックスのチェックを外すことによって、リスト805から内容サブカテゴリを除外することが可能である。フィルタを適用するために、チェックされたチェックボックスに対応する1つ又は複数の期間内で生成、更新、又は修正された医療記録への参照を含まない内容サブカテゴリを除外する「適用」ボタン868を選択することが可能である。リスト805の内容サブカテゴリは、ユーザが内容サブカテゴリの下で参照された医療記録が最後にいつ変更されたかを容易に識別できるように、期間854、858、862及び866に対応して色分けされ得る。
【0104】
リスト805の内容サブカテゴリは、ユーザが関連する医療分野カテゴリのリストを見ること及び/又は選択された内容サブカテゴリに関連付けられた診断詳細ページにナビゲートすることを可能にする選択可能なリンクを含み得る。本実施形態では、内容サブカテゴリ812はリンク870を含み、内容サブカテゴリ814はリンク872を含み、内容サブカテゴリ816はリンク874を含む。リンク870、872及び874は、ユーザがリンク上で1回クリックすると、関連する分野セクション876が、選択された内容サブカテゴリの参照された医療記録に関連する医療記録への参照を含み得る医療分野カテゴリのリストを表示し、ユーザがリンク上でダブルクリックすると、選択された内容サブカテゴリに関連付けられた診断詳細ページが表示されるように実装され得る。
【0105】
例えば、図8をさらに参照すると、ユーザは、リンク872を1回クリックすることによって内容サブカテゴリ814を選択することが可能であり、医療履歴システムが、「放射線医学」医療分野カテゴリの内容サブカテゴリにナビゲートするためのリンクを含み得る医療分野カテゴリ「放射線医学」等の関連する医療分野カテゴリを含むリスト880を表示し得る。代替的に、ユーザが「全ての関連する分野を示す」リンク884を選択することが可能であり、それに応じて、医療履歴システムは、ユーザが関連する医療分野カテゴリにリストアップされた内容サブカテゴリを容易に比較及びレビューし得るように、関連する分野を並んで表示する。
【0106】
いくつかの実施形態では、分野ウィンドウ800は、患者のナビゲート可能な医療履歴又は患者のナビゲート可能な医療履歴の一部をエクスポートするためにエクスポートボタンを含み得る。エクスポートボタンのいくつかの例では、アクティブ化されると、患者の医療履歴、患者の医療履歴の一部、患者の医療履歴の選択されたセクション、現在の画面、ページ、又はウィンドウ等々を各々、ファックスすること、e-メールすること、及び印刷することを支援するウィンドウを開くファックスボタン890、e-メールボタン892、及び印刷ボタン894を含み得る。例えば、ユーザは、このユーザによって現在見られているナビゲート可能な医療履歴の一部を、例えば、患者が訪問することをスケジューリングしている医療サービス提供業者、患者の保険業者、最初の応答者、又はユーザによって特定されたその他に、ファックス又はe-メールすることを選択可能である。ユーザは、医療履歴がファックスされるべき先へのファックス番号を入力してよいし、又は医療履歴がe-メールされるべき先のeメールアドレスを入力してよい。当業者は、ファックス、e-メール、及び印刷のボタンは、エクスポートボタンの例示であり、その他のエクスポートボタンが実装され得ることを認めるであろう。例えば、その他のエクスポートボタンは、アクティブ化されると参照情報を口述するためにテキストから音声に変換する音声口述ボタン、参照情報をスマートフォンに送信するための携帯電話に送信ボタン、参照情報を特定の医療サービス提供業者に送信するための医療サービス提供業者に送信ボタン等を含み得る。さらに、エクスポートボタンがナビゲーションページの一部に示されているが、当業者は、ナビゲーションページの全部若しくは一部に実装されてよいし、又はナビゲーションページのどこにも実装されなくてもよいことを認めるであろう。
【0107】
ユーザが患者である場合、医療履歴システムは、この患者が自身の医療履歴の配信を制御することを可能にする。例えば、ユーザは、スマートフォン等のクライアントデバイスを使用して医療履歴システムにログインすることが可能であり、患者が訪問することをスケジューリングしている医療サービス提供業者にこの医療履歴を転送することが可能である。別の例として、患者は、患者の医療履歴を最初の応答者、例えば、患者の場所に向かっている救急医療サービス(EMS)職員に転送してよいし、又はEMS職員が患者の場所に向かう際に患者の医療履歴をレビューし得るようにEMS職員が患者のナビゲート可能な医療履歴へのアクセスを既に有していてよい。
【0108】
図9は、ユーザが内容サブカテゴリ814(図8参照)を(例えば、ダブルクリックすることによって)選択すると表示され得る例示的な診断ページ900である。ナビゲーションユニット160は、例えば、患者診断テーブルを含む、テーブルのうちの1つ又は複数から診断ページ900に表示されるべきデータを取り出す、例えば、1つ又は複数のソフトウェアプロシージャを実装し得る。診断ページ900は、フィルタリングセクション850、ファックスボタン890、e-メールボタン892、及び印刷ボタン894を含み得る。診断ページ900は、医療履歴システムが医療分野カテゴリ「循環器系内科」及び内容サブカテゴリ「胸部大動脈撮影図シリアログラム」の下に分類した、被参照医療記録のリスト905を含む。このリストは、コードフィールド910、修飾子フィールド912、種別フィールド914、バージョンフィールド916、サービス日付フィールド918、提供業者IDフィールド920、医療施設IDフィールド922、及び取り出し記録フィールド924を含み得る。コードフィールド910は、リスト905で参照される医療記録に関連付けられた標準化医療コード911を含む。修飾子フィールド912は、標準化医療コード911に関連付けられ、リスト905で参照される医療記録から複写されるコード修飾子913を含む。種別フィールド914は、コードフィールド910で使用される医療コードの種別915を特定し、バージョンフィールド916は、コードフィールド910で使用されるコードのバージョン917(例えば、改訂年)を特定する。標準化医療コードの種別のいくつかの例として、CPTコード、ICDコード、HCPSコード、NDC、MDSコード等がある。サービスの日付フィールド918は、医療記録によって参照されたサービスが患者に提供された日付919を特定する。
【0109】
提供業者IDフィールド920は、被参照医療記録を生成した医者等の医療サービス提供業者に関連付けられた一意の識別子921を含み、医療施設IDフィールド922は、提供業者が患者にケアを提供した医療施設に関連付けられた一意の識別子923を含む。この一意の識別子921及び923は、各々、選択されると提供業者情報及び医療施設情報を生じるリンクであってよい。提供業者情報は、名前、電話番号、ファックス番号、医療施設の所属、診療又は専門の分野、等々を含み得る。医療施設情報は、医療施設名、施設種別(例えば、入院患者、外来患者、介護、老人ホーム、等)、電話番号、ファックス番号、住所、等々を含み得る。
【0110】
取り出し記録フィールド924は、リンク、例えば、リスト905の被参照医療記録へのリンク925を含み得る。リンク925を選択するとすぐに、医療履歴システムが独立した医療記録データベースのうちの1つから表示のために医療記録を取り出す。医療履歴システムは、医療記録データベースにクエリして医療記録を取り出す独立した医療記録データベースによって特定されるプロトコル及びクエリ構造を使用して、独立した医療記録データベースとインターフェースをとる。
【0111】
図10は、「循環器系内科」医療分野カテゴリに関する分野ウィンドウ800及び「放射線医学」医療分野カテゴリに関する分野ウィンドウ1010を含む関連する医療分野カテゴリの例示的な並んだ表示1000を示す。このウィンドウ1010は、内容サブカテゴリのリスト1015を含み得て、リスト1015はさらに内容サブカテゴリ814からのエントリを含み得る。本例では、ユーザが、医療分野カテゴリ「循環器系内科」の下の内容サブカテゴリのリスト805から「胸部大動脈撮影図シリアログラム」と説明される内容サブカテゴリ814(図8参照)を選択している。内容サブカテゴリ814を医療分野カテゴリ「循環器系内科」に関連付けるのに加えて、医療履歴システムは、内容サブカテゴリ814を、関連する分野セクション876(図8参照)に示されるように、医療分野カテゴリ「放射線医学」に関連付ける。並んだ表示1000は、ユーザがリスト805(図8参照)から内容サブカテゴリを選択すると提供される「全ての関連する分野を示す」リンク884の選択に応じて生成される。この並んだ表示は、医療履歴システムによって関連するように規定された医療分野カテゴリの下でリストアップされた内容サブカテゴリを比較することと、リストアップされた各内容サブカテゴリの下の被参照医療記録を比較することとを可能にする。
【0112】
並んだ表示1000を使用することによって、ユーザは、関連する医療分野カテゴリの下の付加的な被参照医療記録を容易に特定することが可能である。この手法を使用することによって、医療履歴システムは、ユーザが以前にアクセスしていない可能性がある、医療履歴システムによって参照された独立した医療記録をユーザが発見することを可能にする。例えば、ユーザは、患者に関連付けられた医療記録が記憶されている独立した医療記録データベースを保持する医療施設に関連付けられた医療サービス提供業者であってよい。この医療サービス提供業者は、患者に関連付けられた医療記録を見るためにこの医療記録データベースにはアクセス可能であるが、この医療サービス提供業者が所属していない別の医療施設によって保持される別の独立した医療記録データベースに記憶されたこの患者に関連付けられた他の医療記録へのアクセスを有さない可能性がある。
【0113】
この手法を使用することによって、医療履歴システムは、被参照医療記録を統合し、この被参照医療記録は、そうされなければ見渡せず、それゆえに発見されない。これによって、ユーザは、患者の福祉及び/又は保険担保につきものである、被参照医療記録の関連を決定することが可能になる。例えば、ユーザは、別の医療サービス提供業者によって別の医療施設で実施された可能性がある、診断試験又は処置の患者への実施を決定し得て、患者がその後の試験又は処置に関する保険担保を受けることを除外し得る。所定の診断試験又は処置が実施されたことを発見するとすぐに、ユーザは、試験及び/又は処置の結果に見識を得るように、医療履歴システムを使用して、医療記録が所属する異種の独立した医療記録データベースから実際の医療記録を取り出し得る。同様に、ユーザは、単独では、慢性の、周期性の、進行中の、及び/又は重大な医学的状態を示し得ないが、一緒にされると慢性の、周期性の、進行中の、及び/又は重大な医学的状態を示し得る、医療履歴システムを使用して参照された独立した医療記録を特定することが可能である。これは、ユーザが、患者の福祉に関するリアルタイムの、完全な、正確な、関連する情報を取り出すことを確実にする。
【0114】
図11は、ユーザが「処方及び薬物療法」ボタン740(図7参照)を選択すると表示される例示的な分野ウィンドウ1100を示す。この分野ウィンドウ1100は、処方のリスト1105を含む。識別子1110は、処方に関連付けられた医療コードが更新されたことを示すように、処方に関連付けされ得る。本例では、処方のリスト1105は、「ヒドロコドンw/アセトアミノフェン」と説明される処方エントリ1112、「ヒドロコドンw/アセトアミノフェン」と説明される処方エントリ1114、及び「ナプロキセン」と説明される処方エントリ1116を含む。このリスト1105は、処方の強さを特定するための「強さ」列1120、処方がどのようにして投与されるかを特定するための「投与法」列1122、これから投薬する又は既に投薬された錠剤の数を特定するための「錠剤の数」列1124、患者が受けることが可能な補給の回数を特定するための「補給」列1126、最初の日付820、最終の日付822、及び頻度840を含み得る。
【0115】
分野ウィンドウ1100は、処方の下で参照された医療記録が最終に変更されたのがいつであるか(例えば、医療記録がいつ生成、更新、修正、等されたか)に基づいてユーザがリスト805の処方の一部、全部、又は皆無を含む及び/又は除外することを可能にするために、フィルタリングセクション850を含み得る。同様に、分野ウィンドウ1100は、ユーザが標準化医療コードの特定セットに関連付けられた医療記録への参照を含む及び/又は除外することを可能にするように、フィルタリングセクション752を含み得る。本例では、フィルタリングセクション752は、ユーザが、HCPCSコード及びNDCに基づいて処方に関する被参照医療記録を含む及び/又は除外することを選択することを可能にする。いくつかの実施形態では、分野ウィンドウ1100は、アクティブ化されると、患者の医療履歴、患者の医療履歴の一部、患者の医療履歴の選択されたセクション、等を各々、ファックスすること、e-メールすること、及び印刷することを支援するウィンドウを開くファックスボタン890、e-メールボタン892、及び印刷ボタン894を含み得る。その他のエクスポートボタンは、アクティブ化されると参照情報を口述するためにテキストから音声に変換する音声口述ボタン、参照情報をスマートフォンに送信するための携帯電話に送信ボタン、処方箋を印刷する電子処方印刷ボタン、参照情報を特定の医療サービス提供業者に送信するための医療サービス提供業者に送信ボタン等を含み得る。システム100は、薬物治療コンプライアンスを向上させるように患者が薬の補給が必要になる際に、患者に音声メール、e-メール、携帯メール、等々を送信することによって患者への通信を支援するために、薬物療法及び処方に関する参照情報を使用することが可能である。
【0116】
リスト1105の処方は、リスト1105の処方エントリに関連付けられた薬物療法詳細ページをユーザが見ることを可能にする選択可能なリンクを含み得る。例えば、図11をさらに参照すると、ユーザは、処方エントリ1112に関連付けられたリンク130をクリックすることによって処方エントリ1112を選択することが可能である。例えば、リンクを1回クリックすること又はリンク1130上でダブルクリックすることによって、リンク1130を選択するとすぐに、医療履歴システムは、図12に示されるように、薬物療法ページ1200を表示する。
【0117】
図12を参照すると、薬物療法ページ1200は、フィルタリングセクション850と、ファックスボタン890、e-メールボタン892、及び印刷ボタン894等のエクスポートボタンを含み得る。その他のエクスポートボタンは、アクティブ化されると参照情報を口述するためにテキストから音声に変換する音声口述ボタン、参照情報をスマートフォンに送信するための携帯電話に送信ボタン、処方箋を印刷する電子処方印刷ボタン、参照情報を特定の医療サービス提供業者に送信するための医療サービス提供業者に送信ボタン等を含み得る。薬物療法ページ1200は、医療履歴システムが医療分野カテゴリ「処方及び薬物療法」及び処方エントリ1112の下に分類した被参照医療記録のリスト1205を含む。このリスト1205は、コードフィールド1210、バージョンフィールド1212、サービスの日付フィールド1214、「S.I.G」フィールド1216(即ち、薬物調剤指示フィールド)、提供業者IDフィールド1218、医療施設IDフィールド1220、及び取り出し記録フィールド1222を含み得る。コードフィールド1210は、リスト1205で参照される医療記録に関連付けられた標準化医療コード1211を含む。バージョンフィールド1212は、コードフィールド910で使用されるコードのバージョン1213(例えば、改訂年)を特定する。サービスの日付フィールド1214は、被参照医療記録がいつ生成されたか日付1215を特定する。S.I.Gフィールド1216は、薬物を調剤及び投与するための指示1217を特定する。提供業者IDフィールド1218は、被参照医療記録を生成した医者等の医療サービス提供業者に関連付けられた一意の識別子1219を含み、医療施設IDフィールド1220は、提供業者が患者に対してケアを提供した医療施設に関連付けられた一意の識別子1221を含む。一意の識別子1219及び1221は、選択されると、各々、提供業者情報及び医療施設情報を生じるリンクであってよい。この薬局構成要素は、薬物−薬物相互作用、薬物アレルギー相互作用、及び薬物−食物相互作用の解析がリアルタイムに実行されることを可能にし、さらに、医療履歴システムを使用して支援された分野のレビューに基づいて、薬物−疾患相互作用の解析がリアルタイムに実行されることを可能にする。
【0118】
取り出し記録フィールド1222は、リンク、例えば、リスト1205の被参照医療記録へのリンク1223を含み得る。リンク1223を選択するとすぐに、医療履歴システムは、独立した医療記録データベースのうちの1つから表示のために医療記録を取り出す。
【0119】
一実施形態では、医療サービス提供業者は、薬物療法又は処方を含む医療記録を生成し得て、この医療記録は、独立した異種の医療記録データベースのうちの1つに記憶され得る。医療サービス提供業者は、患者に文書の処方箋を提供することなしに、患者の指定した薬剤師に行くように患者に通知し得る。患者が薬剤師に到着すると、薬剤師は、医療履歴システムで参照された処方情報をレビューするために医療履歴システムにアクセスし得る。この薬剤師は、医療履歴システムを使用して、現在、患者が受けているその他の薬物療法/処方を同様にレビューし得る。一度、薬剤師が処方情報を検証して対立が存在しなければ、薬剤師は患者に処方箋を調合し、基礎となる医療記録を更新するか、又は処方の薬を出したことを示す覚書を医療履歴に挿入し得る。
【0120】
再度、図7を参照すると、ユーザが内容サブカテゴリを選択した後、ユーザは最上位レベルの医療履歴画面700に戻ることが可能である。内容サブカテゴリを選択した後、ユーザが関連する分野セクション876(図8参照)に表示された関連する分野の各々を見なかった場合、選択された内容サブカテゴリに関連する医療分野カテゴリが特定され、特定された関連する医療分野の下の医療記録への参照が、ユーザによって以前に選択された内容サブカテゴリに関連し得ることがユーザに警告される。いくつかの実施形態では、ユーザが医療分野又は選択された医療分野の内容サブカテゴリを選択すると、医療履歴システムが、例えば、図10に示されるように並んだ形式で、関連する医療分野が自動的に表示され得る。いくつかの実施形態では、関連する医療分野が点滅、強調、同じ色付けされていてよく、及び/又はアスタリスク等のその他の識別子を含んでよい。例えば、ユーザが、医療分野カテゴリ「循環器系内科」の下の内容サブカテゴリのリスト805から「胸部大動脈撮影図シリアログラム」と説明された内容サブカテゴリ814(図8参照)を選択すると、医療履歴システムは、医療分野「放射線医学」に関連付けられた医療分野カテゴリボタン877を点滅させることによって、関連する分野「放射線医学」を最上位レベルの医療履歴画面700のユーザに警告し得る。ユーザが関連する医療分野カテゴリを見た後、見られた関連する医療分野カテゴリに関連付けられた医療分野カテゴリボタンは、もはや、ユーザに付加的な被参照医療記録を警告するための特定はされない。例えば、医療分野カテゴリボタンはもはや点滅しない。
【0121】
さらに図7を参照すると、注目すべき分野セクション710は、ユーザが標準化医療コードの特定セットに関連付けられた医療記録への参照を含む及び/又は除外することを可能にするように、コードフィルタリングセクション752をさらに含み得る。このコードフィルタリングセクション752は、標準化ICDコード、CPTコード、HCPCSコード、及びNDCに各々対応する、選択可能なチェックボックス754、756、758、及び760を含む。ユーザは、チェックボックスをチェックすることによって、これらのコードを使用する医療記録への参照を含むことが可能であり、チェックボックスのチェックを外すことによって、これらのコードを使用する医療記録への参照を除外することが可能である。フィルタを適用するために、ユーザによってチェックされなかった標準化コードセットだけに対応する医療記録への参照を除外する「適用」ボタン762をユーザが選択することが可能である。
【0122】
医療分野カテゴリのリスト712は、医療分野カテゴリに関連付けられた医療記録への参照の変更がいつ生じたのか特定するために色分けされ得る。凡例764は、医療分野カテゴリに関連付けられた色を解読するために提供される。例えば、「内分泌学」ボタン716によって示される医療分野カテゴリは緑色であってよく、それは凡例764で示されるように、医療分野カテゴリ「内分泌学」に関連付けられた医療記録への1つ又は複数の参照に変更があったことを示す。1つ又は複数の参照の変更は、医療記録への修正、新規の医療記録の発見及び参照、等々であってよい。凡例764は、ユーザが、色に関連付けられた時間フレームを変更するために色分けを修正すること、色を変更すること、時間フレームをさらに追加すること、時間フレームを除去すること、等々を可能にする「編集」ボタン766を含む。
【0123】
最上位レベルの医療履歴画面700は、マスターインデックスページにナビゲートするための「マスター患者インデックス」リンク770、患者層ページにナビゲートするための「患者層」リンク772、ユーザアクセスのリストにナビゲートするための「最終記録アクセス」リンク774、注目すべき分野セクション710に含まれていない医療分野カテゴリのリストにナビゲートするための「特に注目することのない分野」リンク776、指示ページにナビゲートするための「詳細な医療指示」リンク778、緊急情報ページにナビゲートするための「緊急情報」リンク780、患者の医療履歴に関連付けられた医療サービス提供業者のリストにナビゲートするための「医療サービス提供業者」リンク782、患者の保険についての情報を含むページにナビゲートするための「保険情報」リンク784、患者の医療履歴に関連付けられた医療施設のリストにナビゲートするための「医療施設」リンク786、医療履歴システムによって使用される種々の用語及び/又は頭字語を説明するページにナビゲートするための「凡例」リンク788、及び医療履歴システムのユーザに関する免責事項にナビゲートするための免責事項リンク790を含む、内容セクションのテーブル768をさらに含む。
【0124】
「マスター患者インデックス」リンク770の選択に応じて、図13に示されるように、マスターインデックスページ1300が表示される。このマスターインデックスページ1300は、医療分野カテゴリの下の患者のナビゲート可能な医療履歴に含まれる被参照医療記録の集計リスト1310を含む。リスト1310は、選択された標準化医療コードを含む被参照医療記録だけが表示されるようにフィルタリングセクション752を使用してフィルタリングすることが可能であり、且つ/又は選択された時間周期内で生成、更新、又は修正された医療記録に関して被参照医療記録が表示されるようにフィルタリングセクション850を使用してフィルタリングすることが可能である。
【0125】
「患者層」リンク772が選択されると、図14に示されるように、患者層ページ1400が表示される。患者層ページ1400は、一意な患者ID番号、社会保障番号、瞳の色、名前、年齢、性別、誕生日、血液型、等々を含む患者情報1410を含む。そのためにナビゲート可能な医療履歴が保持される患者の患者情報1410は、医療履歴の最初の設定の際に医療履歴に入力され得て、異種の独立した医療記録データベースの医療記録を発見する際に、及び医療履歴システムから患者のナビゲート可能な医療履歴を取り出すために使用され得る。
【0126】
図15は、医療履歴システムによって保持され、「最終記録アクセス」リンク774(図7参照)の選択に応じて表示される、例示的な最終記録アクセスリスト1500を示す。ナビゲーションユニット160は、リスト1500を生成するために1つ又は複数のソフトウェアプロシージャを実装することが可能であり、リスト1500に含まれる情報を取り出すために被参照記録データベースの1つ又は複数のテーブルにアクセスすることが可能である。例えば、ナビゲーションユニット160は、リスト1500に含まれる患者アクセステーブルから情報を取り出すことが可能である。リスト1500は、アクセス時間1510、更新時間1512、ユーザID1514、業種の所属1516、ユーザ電話番号1518、及びユーザファックス番号1520に関する列を含む。
【0127】
更新時間1512は、医療履歴システムのユーザが、システムで参照された医療記録に関する参照情報のステータスを決定することを可能にする。例えば、医療サービス提供業者は、この医療サービス提供業者を訪問した患者に関する医療記録を生成することが可能である。システムは、新規に生成された医療記録の存在を発見し得て、医療記録から情報を複写し得る。いくつかの例では、システムが医療記録を参照した際に医療記録が完了であってよく、別の例では、システムが医療記録を参照した際に医療記録が未完了であってよい。結果として、システムは、最終記録アクセスリスト1500のエントリを用いて、医療記録に関連付けられた医療サービス提供業者と、この医療記録が完全に更新されたか又はこの医療記録が現在、医療サービス提供業者によって使用中であるかを示し得る。一例として、「ユーザ3」1530と特定されるユーザが2009年6月18日のAM5:46:32に医療記録を更新及び完了しており、一方、「ユーザ2」1540と特定されるユーザに関連付けられた医療記録は完了しておらず、それが更新時間1512の「現在使用中」エントリ1542によって示されている。
【0128】
システムは、医療記録の情報を使用して、システムによって参照された医療記録が更新されたか、又は現在使用中であるかを決定し得る。例えば、医療記録は、医療記録の完全な更新を示すインジケータ情報を含み得る。一例として、インジケータ情報は、自覚症状、他覚症状、評価、及び診療プラン(SOAP)覚書並びに具体的に医療サービス提供業者が評価又は診療プランを入力したか否かを含み得る。一度、システムが、医療サービス提供業者が評価又は診療プランを入力したと決定すると、このシステムは、リスト1500のステータスを「現在使用中」から更新された日付及び時間に変更する。
【0129】
「特に注目することのない分野」リンク776を選択することによって、医療履歴システムは、図16に示されるように、特に注目することのない医療分野カテゴリのリスト1600を表示する。この特に注目することのない医療分野カテゴリは、例えば、これらの医療分野カテゴリの下で医療記録が参照されていないために、注目すべき分野に含まれていない医療分野を示す。本例では、その下で医療記録が参照されていない、特に注目することのない分野は、「薬物アレルギー」、「麻酔学」、「幼児疾患歴」、「歯科医学」、「皮膚科学」、「救急医療」、「総合内科」、「遺伝学」、「予防接種歴」、「新生児学」、「眼科」、「耳鼻咽喉科」、「小児科」、「人口器官」、「精神科」、及び「社会史」を含み得る。いくつかの実施形態では、リスト1600の医療分野カテゴリの下での参照に関して被参照情報が利用可能になるにつれて、医療分野カテゴリがリスト1600から移動されてリスト712(図7参照)に挿入され得る。特に注目することのない分野は、患者を処置する際に有益であり得る付加的な情報を含み得る。
【0130】
図17は、「詳細な医療指示」リンク778が選択された際に表示される例示的な指示ページ1700を示す。この指示ページ1700は、生前遺言、医療委任状、代理権、永続的委任状、等々の患者が署名済であり得る種々の医療指示1710を含む。この指示ページ1700は、医療指示1710の電子複写を取り出すために選択し得るリンク1720を含み得る。
【0131】
図18は、「緊急情報」リンク780(図7参照)が選択された際に表示される例示的な緊急情報ページ1800を示す。この緊急情報ページ1800は、緊急の場合に連絡をとる人を特定することを含む。患者は、緊急情報ページ1800に特定されたゼロ又は1つ以上の緊急連絡先を有し得る。ユーザは、選択された連絡先に関する連絡先情報1820等の連絡先情報を表示するために緊急連絡先1810等の緊急連絡先を選択し得る。
【0132】
図19は、「医療サービス提供業者」リンク782(図7参照)が選択された際に表示される、患者の医療履歴に関連付けられた医療サービス提供業者1910の例示的な医療サービス提供業者リスト1900を示す。ナビゲーションユニット160は、医療サービス提供業者情報テーブルを含む1つ又は複数のテーブルからの情報を使用して提供業者1910のリスト1900を取り出すために1つ又は複数のソフトウェアプロシージャを実装し得る。ユーザは、選択された時間周期内でナビゲート可能な医療履歴によって参照された医療履歴を生成、更新、又は修正した医療サービス提供業者が表示されるように、フィルタリングセクション850を使用してリスト1900にフィルタを適用することが可能である。ユーザは、医療サービス提供業者ID又は提供業者の名前の上をクリックすることによって、医療サービス提供業者1910のうちの1つを選択することによって医療サービス提供業者情報1920を見ることが可能である。
【0133】
リスト1900は、最初の日付820、最終の日付822、及び頻度840をさらに含む。上述したように、最初及び最終の日付は、その間でナビゲート可能な医療履歴によって参照された医療記録が生成、更新、又は修正された期間を示す。本例では、ユーザが、その特定の患者に関して医療サービス提供業者1910の各々によって生成された複数の医療記録を示すリスト1900の医療サービス提供業者の各々と患者が交流している期間を決定することが可能であるように、最初の日付820及び最終の日付822は、医療サービス提供業者の各々によって生成、更新、又は修正された最初及び最終の医療記録を示す。頻度840は、ユーザが、患者が医療サービス提供業者1910の各々をどのくらい頻繁に訪問しているかを決定することが可能であるように、リスト1900の医療サービス提供業者1910の各々によって生成された医療記録の数を示す。
【0134】
リスト1900の頻度エントリは、リンク1930を含み得る。リンク1930が選択されると、医療履歴システムは、図20に示されるように、サービス履歴ページ2000を表示し得る。ナビゲーションユニット160は、リスト1900の1つ又は複数の提供業者1910に関連付けられた詳細を取り出すために1つ又は複数のソフトウェアプロシージャを実装し得る。ナビゲーションユニット160は、医療サービス提供業者情報テーブルを含むサービス履歴ページ2000を生成するために1つ又は複数のテーブルを使用し得る。サービス履歴ページ2000は、医療サービス提供業者が患者に医療関連サービスを提供した日付及び時間のリスト2010を含む。被参照医療記録に関連付けられた内容サブカテゴリを含み得る、日付2012、医療サービス提供業者、及び患者に関連付けられた被参照医療記録のリスト2020を表示するために、リスト2010から日付2012が選択され得る。リスト2010及び2020は、特定の種別の標準化医療コードを含む選択された被参照医療記録及び選択されたサービスの日付を各々、含む又は除外するためにフィルタリングセクション752及び850を使用してフィルタリングされ得る。サービス履歴ページは、ファックスボタン、e-メールボタン、及び印刷ボタンをさらに含み得る。
【0135】
図21は、「保険情報」リンク784(図7参照)の選択に応じて表示され得る例示的な保険ページ2100を示す。この保険ページ2100は、患者に関連付けられた保険業者のリスト2110を含み得る。リスト2110のエントリは、保険業者に対応する連絡先情報を表示するために選択可能であり得る。いくつかの実施形態では、保険ページ2100は、福祉手当の説明、福祉手当のスケジュール、等々の、リスト2110の保険業者に関連付けられた付加的な情報をさらに含み得る。
【0136】
図22は、「医療施設」リンク786(図7参照)が選択された際に表示される、患者の医療履歴に関連付けられた医療施設2210の例示的な医療施設リスト2200を示す。ナビゲーションユニット160は、被参照データベースの例えば、1つ又は複数のテーブルに記憶されている患者に関連付けられた医療施設に関する情報を取り出して表示するために、1つ又は複数のソフトウェアプロシージャを実装し得る。一例として、このソフトウェアプロシージャは、医療施設ID及び/又は患者IDを使用して、患者に対応する医療施設テーブルから情報を取り出し得る。ユーザは、医療施設ID又は医療施設の名前の上をクリックすることによって医療施設2210のうちの1つを選択することによって、医療施設情報2220を見ることが可能である。
【0137】
リスト2200は、最初の日付820、最終の日付822、及び頻度840をさらに含む。上述したように、最初及び最終の日付は、その間でナビゲート可能な医療履歴によって参照された医療記録が生成、更新、又は修正された期間を示す。本例では、ユーザが、その特定の患者に関して医療施設2210の各々によって生成された複数の医療記録を示すリスト2200の医療施設の各々と患者が交流している期間を決定することが可能であるように、最初の日付820及び最終の日付822は、医療施設の各々によって生成、更新、又は修正された最初及び最終の医療記録を示す。頻度840は、ユーザが、患者が医療施設2210の各々をどのくらい頻繁に訪問しているかを決定することが可能であるように、リスト2200の医療施設2210の各々によって生成された医療記録の数を示す。
【0138】
リスト2200の頻度エントリは、リンク2230を含み得る。リンク2230のうちの1つが選択されると、医療履歴システムは、図23に示されるように、サービス履歴ページ2300を表示し得る。サービス履歴ページ2300は、医療施設が患者に医療関連サービスを提供するために使用された日付及び時間のリスト2310を含む。被参照医療記録に関連付けられた内容サブカテゴリを含み得る、日付2312、医療サービス提供業者、医療施設、及び患者に関連付けられた被参照医療記録のリスト2320を表示するために、リスト2310から日付2312が選択され得る。リスト2310及び2320は、特定の種別の標準化医療コードを含む選択された被参照医療記録及び選択されたサービスの日付を各々、含む又は除外するためにフィルタリングセクション850を使用してフィルタリングされ得る。サービス履歴ページ2300は、ファックスボタン890、e-メールボタン892、及び印刷ボタン894をさらに含み得る。
【0139】
図24は、ナビゲート可能な医療履歴の例示的な生成を示す流れ図である。1つ又は複数の医療サービス提供業者が医療履歴システムを使用することを患者が許可する(2400)。管理ユーザによって医療サービス提供業者が医療履歴システムにユーザとして追加され(2402)、独立した異種の医療記録データベースに属する1つ又は複数の医療記録から参照情報が複写される(2404)。参照情報が被参照記録データベースのテーブルに挿入され(2406)、参照情報に含まれる医療コードが医療履歴システムによって規定される1つ又は複数の医療分野カテゴリに関連付けられる(2408)。医療分野カテゴリ及び内容サブカテゴリの下で参照情報が編成されている、患者に関するナビゲート可能な医療履歴を生成するために医療履歴システムによってこのテーブルが使用される(2410)。
【0140】
図25は、患者の医療履歴の例示的なナビゲーションを示す流れ図である。ユーザは、医療履歴システムにログインし、患者検索ページにナビゲートすることが可能である(2500)。ユーザは、ナビゲート可能な医療履歴が望まれ、検索が実行され得る患者に対応する情報を入力し得る(2502)。この検索は、ユーザの検索基準に合致する、ユーザに関連付けられた患者のリストを返す(2504)。ユーザは、リストから患者を選択し、この患者に関連付けられたナビゲート可能な医療履歴の最上位レベルがユーザに表示される(2506)。この最上位レベルは、内容のテーブル及び選択可能な医療分野カテゴリのリストを含む。
【0141】
ユーザは、ユーザに内容サブカテゴリのリストが表示される分野ページにナビゲートするために、リストから医療分野カテゴリを選択し得る(2508)。内容サブカテゴリのリストのエントリは、内容サブカテゴリの下で参照される医療記録の内容の説明、最初及び最終のサービスの日付、及び内容サブカテゴリの各々の下で参照される医療記録の数を含む。内容サブカテゴリの選択に応じて、ユーザは、実際の医療コード及び被参照医療記録に含有されるその他の参照情報を見ることが可能であり(2510)、ユーザは、選択された内容サブカテゴリに関連し得るその他の被参照医療記録を含み得る医療分野カテゴリが警告される(2512)。
【0142】
本発明の好適な実施形態が本明細書で説明されたが、本発明がこれらの実施形態だけに限定されず、むしろ本明細書で明示的に説明されたものへの付加及び修正が本発明の範疇の範囲内に同様に含まれることが企図されていることが明示される。さらに、本明細書で説明された種々の実施形態の特性は相互排他的ではなく、種々の組み合わせ及び置換で、例えそのような組み合わせ及び置換が本明細書で表現されていなくても、本発明の精神及び範疇から逸脱することなしに、存在し得ることを理解されたい。
【符号の説明】
【0143】
100・・・医療履歴システム
102・・・医療記録データベース
104・・・電子医療記録
110・・・医療履歴コーディネータ
120・・・構成ユニット
130・・・コードマネージャ
140・・・抽出ユニット
150・・・挿入ユニット
160・・・ナビゲーションユニット
162・・・グラフィカルユーザインターフェース
170・・・被参照記録データベース
172・・・テーブル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
1つ又は複数のコンピュータを有するコンピューティングシステムを使用する患者の医療履歴を提供するための方法であって、前記コンピューティングシステムは、医療履歴システムを実装するように構成されており、前記方法は、
医療記録の医療コードに基づいて患者に対する前記医療記録に関する参照情報を被参照記録データベースに記憶するステップであって、前記参照情報が前記医療履歴システムによって前記被参照記録データベースに挿入される、参照情報を記憶するステップと、
前記医療履歴システムを用いて、前記参照情報に基づいて前記患者に関連付けられたナビゲート可能な医療履歴を生成するステップであって、前記ナビゲート可能な医療履歴が1つ又は複数の医療分野カテゴリによって編成されている、医療履歴を生成するステップと、を備える、方法。
【請求項2】
参照情報を記憶する前記ステップが、前記医療コードを、前記医療履歴システムによって規定される1つ又は複数の医療分野カテゴリに関連付けるステップを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記医療分野カテゴリのうちの第1番目の選択に応じて、内容サブカテゴリを含むリストを表示するステップであって、前記内容サブカテゴリは、前記医療記録のうちの1つ又は複数に含まれる内容の説明を含む、リストを表示するステップをさらに備える、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記内容サブカテゴリの選択に応じて、前記医療記録のうちの1つ又は複数に関連付けられた参照情報を表示するステップをさらに備える、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記参照情報にリンクを挿入するステップと、
前記リンクの選択に応じて、前記医療記録のうちの対応する1つが属する医療記録データベースから前記医療記録のうちの前記対応する1つを取り出すステップと、をさらに備える、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記医療記録のうちの前記対応する1つが、前記医療履歴システムから独立して記憶及び保持される、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記リストが、前記内容サブカテゴリに対応する医療記録の数を特定するエントリを含む、請求項3に記載の方法。
【請求項8】
前記リストが、前記内容サブカテゴリによって参照された前記医療記録に対応する、前記患者がサービス提供された最初の日付及び前記患者がサービス提供された最終の日付を特定するエントリをさらに含む、請求項3に記載の方法。
【請求項9】
前記内容サブカテゴリと前記医療分野カテゴリのうちの第2番目との間の所定の関係を生成するステップと、
前記医療分野カテゴリのうちの前記第1番目に関連付けられた前記内容サブカテゴリをユーザがいつ選択するか決定するステップと、
前記内容サブカテゴリの選択に応じて、前記内容サブカテゴリと前記医療分野カテゴリのうちの前記第2番目との間の前記関係を前記ユーザに警告するステップと、をさらに備える、請求項3に記載の方法。
【請求項10】
前記ナビゲート可能な医療履歴が、そのために前記参照情報が記憶されている前記医療記録のうちの少なくとも1つのステータスを特定する最終記録アクセスリストを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記参照情報を使用して前記患者を処置した医療サービス提供業者の身元を決定するステップと、
前記患者を処置した前記医療サービス提供業者のリストを生成するステップであって、前記リストが、前記医療サービス提供業者の各々が前記患者に関して生成した医療記録の総数を含み、且つ前記医療サービス提供業者の各々が前記患者を処置した期間を含む、リストを生成するステップと、をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記患者を特定するための検索用語を受信するステップと、
前記検索用語に合致する潜在的な患者のリストを表示するステップと、
潜在的な患者の前記リストからの前記患者の選択に応じて、前記ナビゲート可能な医療履歴を取り出すステップと、をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
独立した異種の医療記録データベースから前記患者に関連付けられた医療記録を取り出すステップと、
取り出された前記医療記録から前記参照情報を複写するステップと、をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
少なくとも1つのコンピューティングデバイスを含むコンピューティングシステムによって実行可能な命令を記憶するコンピュータ可読媒体であって、前記命令の実行は、
医療記録の医療コードに基づいて患者に対する前記医療記録に関する参照情報を被参照記録データベースに記憶するステップであって、前記参照情報が前記医療履歴システムによって前記被参照記録データベースに挿入される、参照情報を記憶するステップと、
前記医療履歴システムを用いて、前記参照情報に基づいて前記患者に関連付けられたナビゲート可能な医療履歴を生成するステップであって、前記ナビゲート可能な医療履歴が前記医療分野カテゴリによって編成されている、医療履歴を生成するステップと、
を備える、患者の医療履歴を提供するための方法を実装する、コンピュータ可読媒体。
【請求項15】
参照情報を記憶する前記ステップが、前記医療コードを、前記医療履歴システムによって規定される1つ又は複数の医療分野カテゴリに関連付けるステップを備える、請求項14に記載の媒体。
【請求項16】
前記医療分野カテゴリのうちの第1番目の選択に応じて、内容サブカテゴリを含むリストを表示するステップであって、前記内容サブカテゴリは、前記医療記録のうちの1つ又は複数に含まれる内容の説明を含む、リストを表示するステップをさらに備える、請求項15に記載の媒体。
【請求項17】
前記リストが、前記内容サブカテゴリに対応する医療記録の数を特定するエントリを含む、請求項16に記載の媒体。
【請求項18】
前記リストが、前記内容サブカテゴリによって参照された前記医療記録に対応する、前記患者がサービス提供された最初の日付及び前記患者がサービス提供された最終の日付を特定するエントリを含む、請求項16に記載の媒体。
【請求項19】
前記内容サブカテゴリと前記医療分野カテゴリのうちの第2番目との間の所定の関係を生成するステップと、
前記医療分野カテゴリのうちの第1番目に関連付けられた前記内容サブカテゴリをユーザがいつ選択するか決定するステップと、
前記内容サブカテゴリの選択に応じて、前記内容サブカテゴリと前記医療分野カテゴリのうちの前記第2番目との間の関係を前記ユーザに警告するステップと、をさらに備える、請求項16に記載の媒体。
【請求項20】
患者の医療履歴を提供するためのシステムであって、
医療記録の医療コードの間の関連に基づいて患者に対する前記医療記録に関する、被参照記録データベースに挿入される参照情報を前記被参照記録データベースに記憶し、
前記参照情報に基づいて前記患者に関連付けられた、前記医療分野カテゴリによって編成されているナビゲート可能な医療履歴を生成するように構成された医療履歴システムを含む、1つ又は複数のコンピューティングデバイスを有するコンピュータシステムを備える、システム。
【請求項21】
前記コンピューティングシステムが、前記医療コードを、前記医療履歴システムによって規定される1つ又は複数の医療分野カテゴリに関連付けるように構成されている、請求項20に記載のシステム。
【請求項22】
前記医療分野カテゴリのうちの第1番目の選択に応じて、内容サブカテゴリを含むリストが表示され、前記内容サブカテゴリは、前記医療記録のうちの1つ又は複数に含まれる内容の説明を含む、請求項21に記載のシステム。
【請求項23】
前記コンピューティングシステムが、前記参照情報にリンクを挿入し、前記リンクの選択に応じて、前記医療記録のうちの対応する1つが属する医療記録データベースから前記医療記録のうちの前記対応する1つを取り出すように構成されている、請求項22に記載のシステム。
【請求項24】
前記リストが、前記内容サブカテゴリに対応する医療記録の数、前記患者がサービス提供された最初の日付、及び前記患者がサービス提供された最終の日付のうちの少なくとも1つを特定するエントリを含む、請求項22に記載のシステム。
【請求項25】
前記コンピューティングシステムが、前記内容サブカテゴリと前記医療分野カテゴリのうちの第2番目との間の所定の関係を生成し、前記内容サブカテゴリをユーザがいつ選択するか決定し、前記内容サブカテゴリの選択に応じて、前記内容サブカテゴリと前記医療分野カテゴリのうちの前記第2番目との間の関係を前記ユーザに警告するように構成されている、請求項22に記載のシステム。
【請求項26】
前記ナビゲート可能な医療履歴が、そのために前記参照情報が記憶されている前記医療記録のうちの少なくとも1つのステータスを特定する最終記録アクセスリストを含む、請求項20に記載のシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13−1】
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【図13−2】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【公表番号】特表2012−533117(P2012−533117A)
【公表日】平成24年12月20日(2012.12.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−519582(P2012−519582)
【出願日】平成22年6月30日(2010.6.30)
【国際出願番号】PCT/US2010/040618
【国際公開番号】WO2011/005632
【国際公開日】平成23年1月13日(2011.1.13)
【出願人】(512006088)
【Fターム(参考)】