説明

医療機器の遠隔監視および調節のためのシステム

【課題】様々な応用例において医療機器の性能および患者満足度を著しく高めることにより、当技術分野における大幅な進歩を実現する。
【解決手段】相互接続されるコンピュータのVNCリンケージを使い、プログラミングサイトおよびプログラムされるリモートサイトにある、それぞれのコンピュータおよびテレビ会議装置を相互接続する暗号化VPNトンネルを含むデジタル双方向通信ネットワークを含む、プログラム可能医療機器を遠隔的にプログラムするためのシステムであり、それらのコンピュータは、相互接続の両方向に少なくとも1メガビット/秒の接続を使いプログラミングサイトからプログラム可能機器をプログラムするように構成され、プログラム可能機器をプログラムするために音声信号および映像信号は同期される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
米国特許法第119条(e)の規定の下、「人工内耳の遠隔監視および調節のためのシステム(SYSTEM FOR REMOTE MONITORING AND MODULATION OF COCHLEAR IMPLANTS)」について、John T. McElveen, Jr.の名前で2009年10月7日に出願された米国仮特許出願第61/249,546号の優先権の利益、および「人工内耳の遠隔監視および調節のためのシステム(SYSTEM FOR REMOTE MONITORING AND MODULATION OF COCHLEAR IMPLANTS)」について、John T. McElveen, Jr.の名前で2010年2月6日に出願された米国仮特許出願第61/302,126号の優先権の利益を本明細書により主張する。前記米国仮特許出願第61/249,546号および米国仮特許出願第61/302,126号の開示は、全ての目的のためにその各々が全体として参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本発明は、プログラム可能医療機器、例えばインターネットなどの双方向通信ネットワークを利用する人工内耳や他のプログラム可能な聴覚装置などの聴覚に関するプログラム可能医療装置を、遠隔的に監視し、調節するためのシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0003】
1960年代後半から1970年代初頭に誕生してから、遠隔医療は、治療的介入のための満足できかつ効果的な物理療法として進化し続けてきた。初期の時代の非統合音声/視覚データの同報および投稿は、私設ネットワークを介してより速い速度で送られるインタリーブ済み音声/映像データストリームのデジタル化および同時伝送に移行した(Bashshur, R., Telemedicine and Health Care, Telemed J E Health 2002; 8:5-12)。そしてまたこの移行は、インターネットなどの双方向グローバル通信ネットワークを利用する遠隔医療の、より低コストのさらに速い速度で伝送する実装形態をもたらした。
【0004】
本発明は、そうした高速、高帯域幅の双方向グローバル通信ネットワークの潜在的能力を、人工内耳、インイア式補聴器、骨導補聴器、植込み型補聴器、聴覚フィードバック言語療法装置(auditory feedback speech therapy device)、音声作動式医療機器など、聴覚に関するプログラム可能医療装置が含まれるプログラム可能医療機器を遠隔的に監視し、調節するために利用する。本発明は、様々な応用例において医療機器の性能および患者満足度を著しく高めることにより、当技術分野における大幅な進歩を実現する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示は、プログラム可能医療機器を遠隔的に監視し、調節するための機器および方法に関する。
【0006】
一態様では、本開示は、プログラム可能医療機器のユーザが近づくことが可能なユーザ位置と、プログラム可能医療機器を遠隔プログラミング位置が通信式にプログラムすることができる双方向通信能力により、遠隔プログラミング位置に通信的に結合される遠隔プログラミング位置とを含む、プログラム可能医療機器を遠隔的にプログラムするためのシステムに関する。
【0007】
本開示は別の態様では、相互接続されるコンピュータのVNCリンケージを使い、プログラミングサイトおよびプログラムされるリモートサイトにある、それぞれのコンピュータおよびテレビ会議装置を相互接続する暗号化VPNトンネルを含むデジタル双方向通信ネットワークを含む、プログラム可能医療機器を遠隔的にプログラムするためのシステムに関し、前記コンピュータは、相互接続の両方向に少なくとも1メガビット/秒の接続を使いプログラミングサイトからプログラム可能機器をプログラムするように構成され、プログラム可能機器、例えば人工内耳、インイア式補聴器、骨導補聴器、植込み型補聴器、聴覚フィードバック言語療法装置、音声作動式医療機器などをプログラムするために音声信号および映像信号は同期される。
【0008】
本開示のさらなる態様は、上記に記載したシステムを使用することを含む、プログラム可能医療機器を遠隔的にプログラムするための方法に関する。
【0009】
別の特定の態様では、本開示は、相互接続されるコンピュータのVNCリンケージを使い、聴覚訓練士のプログラミングサイトおよび聴覚訓練士の患者のリモートサイトにある、それぞれのコンピュータおよびテレビ会議装置を相互接続する暗号化VPNトンネルを含むデジタル双方向通信ネットワークを含む、人工内耳を遠隔的にプログラムするためのシステムに関し、前記コンピュータは、相互接続の両方向に少なくとも1メガビット/秒の接続を使い聴覚訓練士のプログラミングサイトから人工内耳をプログラムするように構成され、人工内耳をプログラムするために音声信号および映像信号は同期される。
【0010】
別の態様では、本開示は、上記に記載したシステムを使用することを含む、人工内耳を遠隔的にプログラムするための方法に関する。
【0011】
本開示の他の態様、特徴、および実施形態が、後に続く説明および特許請求の範囲からより完全に明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本開示の一実施形態による、ヒト患者の中の人工内耳を遠隔的に聴覚に関して監視し、プログラム制御するための遠隔プログラミングシステムの概略図である。
【図2A】遠隔的にプログラムされたGreenville, South Carolina, USAの人工内耳患者を、現地でプログラムされたRaleigh, North Carolina, USAの人工内耳患者の同様のグループと比較した、術前および術後の聴覚に関する結果を示すグラフである。
【図2B】遠隔的にプログラムされたGreenville, South Carolina, USAの人工内耳患者を、現地でプログラムされたRaleigh, North Carolina, USAの人工内耳患者の同様のグループと比較した、術前および術後の聴覚に関する結果を示すグラフである。
【図2C】遠隔的にプログラムされたGreenville, South Carolina, USAの人工内耳患者を、現地でプログラムされたRaleigh, North Carolina, USAの人工内耳患者の同様のグループと比較した、術前および術後の聴覚に関する結果を示すグラフである。
【図3】米国内の人工内耳の聴覚訓練士の現在の分布を示す、米国の地図のグラフ表現である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本開示は、医療機器を遠隔的にプログラムするためのシステムおよび方法に関する。
【0014】
以下、本発明を有用に実施することができる様々な医療機器の実例として、主にヒト患者の中の人工内耳への応用について本開示を説明するが、本発明の有用性は、その監視、較正、および動作が本明細書に概して記載する遠隔介入に適している多岐にわたる機器に及び、そうした機器を包含することが理解されよう。
【0015】
上記の機器および装置には、制限なしに、人工内耳、インイア式補聴器、骨導補聴器、植込み型補聴器、米国特許第5,961,443号、米国特許第6,754,632号、米国特許第7,031,922号、および米国特許第7,591,779号のコラールフィードバックシステムなどの聴覚フィードバック言語療法装置、音声作動式医療機器などが含まれる。
【0016】
次に、本開示を人工内耳への説明のための実装形態に向ける。
【0017】
そのような説明のための人工内耳の実装形態において、本発明は、プログラムを行う聴覚訓練士(プログラミング位置)および遠隔地にいる患者(患者位置)のそれぞれの位置にある、特別にプログラムされたコンピュータおよび専用のテレビ会議装置設備を利用する様々な機構により構成することができる。それにより本発明は、さもなければ自身の人工内耳をプログラムしまたはマッピングするために、人工内耳センタに行けないまたは行きたくない可能性がある患者にアクセスする手段を人工内耳センタに与える。
【0018】
本発明のシステムおよび方法は、患者のプライバシおよび最小限の信号送受信問題を伴うリアルタイムアクセスを保証する安全かつ経済的な方法で、人工内耳を効率的にプログラムできるようにする。
【0019】
一実装形態における本発明は、プログラミング用の、および同期された最小遅延の音声/視覚信号を送受信するためのリモートデスクトップコンピュータにアクセスするために、インターネットまたは他の双方向グローバル通信ネットワークを使用する遠隔プログラミング構成を利用する。このシステムは、人工内耳のマッピングプロセス中に、人工内耳患者を破損信号または電気サージから隔離するようにプログラムによって構成される。リモートコンピュータから患者の人工内耳への信号を生成するために、デスクトップコンピュータが人工内耳プログラミングソフトウェアを備え、そのソフトウェアでプログラムされる。
【0020】
電気サージに起因する信号の問題を回避するために、本発明により人工内耳患者をプログラムする際に利用する、ルータおよびインターネットスイッチを含む全ての機器が、望ましくは接地され、サージ保安器に接続され、バッテリバックアップを備える。
【0021】
患者の秘密保持を保証するために、および公衆インターネットとインターフェイスし、保護された健康情報の電送を伴う遠隔プログラミング技法を管理する1996年の医療保険の相互運用性と説明責任に関する法律(HIPPA)に準拠するために、このシステムの動作中に伝送される全てのデータは暗号化され、情報を保護する特別な形式で送られる。データは、人工内耳患者のリモートサイトと人工内耳センタのプログラミングサイトとの間に仮想私設ネットワーク(VPN)を確立することによって保護することができる。そのようなVPNは、リモート患者サイトとローカルプログラミングサイトとの間を流れる全てのデータが安全な暗号化「トンネル」(伝送経路)を作成する。
【0022】
HIPPAに準拠した暗号化通信は、該当する規制上の要件に従うと考えられるが、本発明の様々な実装形態において非暗号化通信を使用してもよいと認識する。
【0023】
一旦2つのサイト間のVPNリンクを確立すると、ローカルプログラミングサイトにいる人工内耳の聴覚訓練士は、仮想ネットワークコンピューティング(VNC)プログラミングソフトウェアパッケージを使用し、リモートコンピュータの制御を担う。VNCは、別のコンピュータを遠隔操作するためにRFBプロトコルを使用するグラフィカルデスクトップ共有アプリケーションであり、キーボードおよびマウスのデータをあるコンピュータから別のコンピュータに伝送し、そうした他のコンピュータから、インターネットなどの機能する任意の適切な双方向通信を介して、グラフィカルスクリーンフィードバックを受け取る。VNCはプラットフォームに依存しないので、ローカルプログラミングサイトおよびリモート患者サイトは、異なるオペレーティングシステムを用いるコンピュータを利用することができる。
【0024】
したがって、リモート患者サイトとローカルプログラミングサイトとの間にVPNリンクを確立することは、両方のサイトでコンピュータスクリーンおよびビデオリンクを同時に見られるようにしながら、ローカルサイトにいる人工内耳の聴覚訓練士がVNCアプリケーションを使用してリモートコンピュータを操作することを可能にする。リモートサイトには、患者内の人工内耳のプログラミングを実施する、非移植聴覚訓練士がいることを含み得る。
【0025】
これにより、人工内耳の聴覚訓練士および非移植聴覚訓練士によるコンピュータスクリーンの同時目視に対応する。これには2つの利点がある。遠隔プログラミング手順に何らかの通信エラーまたは問題がある場合、患者を診ている遠隔地の非移植聴覚訓練士が直ちにプログラミングコンピュータを操作することができる。さらに、同時に見ることで、リモート患者サイトにいる聴覚訓練士がローカルプログラミングサイトにいる人工内耳の聴覚訓練士によって利用されるプログラミング手法を見ることができるので、非移植聴覚訓練士のトレーニングを実施できるようになる。
【0026】
このシステムは、それぞれのサイト間の音声信号および視覚信号が同期され、最小限に遅延されるように構成される。信号遷移における遅延が許容できなくなる可能性があるので、音声、映像、およびコンピュータプログラミングソフトウェアをコンピュータによって同時に動作させることは概して望ましくない。難聴患者は、ある程度は読唇術に頼るため、音声信号と映像信号とを同期させることがとりわけ重要である。
【0027】
その結果このシステムは、音声信号および映像信号の両方をまとめ、それにより両方の信号が互いに同期されるテレビ電話システムを、好ましくは使用する。テレビ電話はインターネットを介して情報を伝送するので、このデータを伝送するために使用するVPNは、患者のデータおよびプライバシを保護する安全な機構を提供する。任意の適切なテレビ電話システムを使用することができる。本発明を実施する際に満足に利用することができる市販のテレビ電話システムには、D-Link i2eye Broadband Desktop Videophone(DVC 2000)や、Polycom(登録商標)V700(商標)テレビ会議システムが含まれる。
【0028】
人間の目は、リアルタイムの滑らかな動きを30フレーム/秒(fps)と認知する。この速度で伝送するには広帯域が必要であり、経済性に優れていない。その代わり、コンピュータが信号を発信源において圧縮し、受信サイトにおいて復元する。映像および音声の圧縮を同じコンピュータ上で実行する場合、その操作はそのコンピュータの他のアプリケーションと競合するので、本発明を実施する際にはテレビ電話が好ましい。テレビ電話上の音声情報および映像情報は独立に実行され、人工内耳コンピュータ上で実行されるアプリケーションと競合しない。
【0029】
テレビ電話上の画像解像度が、優れた視野特性とともに滑らかな動きの視覚化を実現することが望ましい。
【0030】
前述のPolycom(登録商標)V700(商標)テレビ会議システムは、768キロビット/秒(kbps)の帯域幅を使用し、映像および音声ストリームをインタリーブして同期された配信を提供する。そのような帯域幅(768kbps)は、ほとんどの小企業のインターネット接続速度と合致する。Polycom(登録商標)V700(商標)装置は独自のIPアドレスも有し、独自のIPアドレスは、ルータ/スイッチが、そうした装置を他のネットワーク装置よりも優先させることを可能にする。Polycom(登録商標)V700(商標)テレビ会議装置は、最適な性能が得られるように両方向に768kbps必要とし、T1回線または他の適切な接続を使用することができる。
【0031】
相互接続されたコンピュータおよびテレビ会議機器を利用する際、信号遅延を最小限に抑え、音声/視覚品質を高めるために良好な「サイト間」接続が望ましい。そのような動作パラメータを満たすには、インターネット接続が適当である。遠隔プログラミングを行う場合、リモートサイトおよびローカルサイトの両方により、上述のT1回線などの商用グレードのインターネット接続が使用されるべきである。高い性能を得るには、両方向に安定した1メガビット/秒の接続が最低限必要である。
【0032】
リモートサイトとローカルサイトとの間の音声/映像信号にさもなければ悪影響を及ぼすロストパケットまたは長いネットワーク遅延を調べるために、適切なソフトウェア、例えばPingPlotter(Messoft, LLC)を使用してもよい。PingPlotterは、信号パケットが取るインターネット上の「ホップ」および所要時間を例証するために、「tracerrout」、「ping」および「whois」の組合せを使用する、Windows(登録商標)向けのネットワークトラブルシューティングツールである。伝送されるデータパケットがインターネットサービスプロバイダ(ISP)の「バックボーン」上に留まることをより確実にするために、ローカルサイトおよびリモートサイトに同じISPを利用することが好ましい場合がある。同じISPを利用することは「ホップ」数を最小限にし、より優れ、より安定した伝送時間をもたらす。
【0033】
本発明の遠隔プログラミングシステムの試験において、患者は、自身の人工内耳が現地(人工内耳の聴覚訓練士のサイトから離れた患者のサイト)に置かれ、現地でプログラムされる便利さに対して心から感謝しているように思われた。自身の装置がGreenville, South Carolinaでは遠隔的にプログラムされ、Raleigh, North Carolinaでは現地でプログラムされた患者を伴う特定の試験では、HINTセンテンステストまたはCNCワードテストのスコアにおいて、それぞれの位置群の間で著しい差は認められなかった。これらの結果は、適切な機器、通信リンク、および防護策を使い、人工内耳を現地でまたは遠隔的にフィットさせることの等価性を示す。
【0034】
したがって本発明は、インターネットまたは他の双方向データ通信ネットワークを使用し、人工内耳患者を遠隔的にプログラムすることを可能にする。本発明の経験的テストは、遠隔的にプログラムされた患者が、現地でプログラムされた患者と同じくらい回復したことを示す。したがって、外科的治療および人工内耳のマッピングを遠隔地で行い、患者サイトにおける聴覚訓練士または他の介護者の支援の有無にかかわらず、その後、移植装置をインターネットのデータ、音声および映像伝送により遠隔的にプログラムすることが可能である。本発明は、効果的かつ高品質の人工内耳のマッピングおよびプログラミングを、インターネットまたは他のデジタル双方向データ/音声/映像通信ネットワークを介してサテライトクリニックにおいて遠隔的に行えるようにする。本発明は、聴覚訓練士および/または他の医療関係者が、患者および遠隔監視/制御サイトと相互作用する自動システムで置換されるサイトなど、技術的な医療支援をほとんどまたは全く必要とせずに自己試験を行うために構成されるリモートサイトの確立も検討する。さらに他の実施形態では、監視および較正操作を可動式の監視/較正アセンブリによって実行することができ、そのアセンブリは、特定の位置、例えば市街地、辺地、または適切な通信ノードを有する位置に運ばれもしくは適合され、双方向ネットワーク、スマートフォン用途の無線電話網などの無線通信、衛星通信、または他の通信様式を使用して動作する自動車のプラットフォームなど、特質上固定式または可動式(motive)とすることができる。
【0035】
本発明は、プログラム可能医療機器をプログラムするために同期済み音声信号および映像信号が必須ではなく、非同期音声信号を使用することができ、または遠隔プログラミングのために光電子式の信号伝送を利用することができ、またはプログラミング操作を行うために他の信号伝送様式を使用することができる実施形態を許すことも理解されよう。
【0036】
したがって本発明は、患者サイトおよび監視サイトのそれぞれにおける相互接続されたコンピュータを使用することによってなど、VPNの有無にかかわらず、ならびに音声信号および視覚信号の同期の有無にかかわらず、遠隔プログラミングを実行するために実施することができる。
【0037】
本発明は、生体内監視または生体外監視プログラム可能装置を使用する応用を検討し、これらの装置の動作能力が向上することを確実にするために応答的に装置をプログラムし直す監視モジュールに入力を与える被選択または自動化された試験ルーチンを実行することによってなど、これらの装置は、較正および調節を含む遠隔プログラミングあるいは自動化されたプログラミングを許す。試験ルーチンは、日常保守的な性質のものとすることができ、またはプログラム可能装置の動作が許容差の範囲内にあるかどうかを判定し、あるいはそのような装置が調節、再較正等を必要とするかどうかを判定するために、患者、中央処理装置、または医療関係者によって選択され得る。
【0038】
本発明のシステムおよび方法を適用することができるプログラム可能装置には、制限なしに、聴覚に関する機器、ペースメーカ、インテリジェント義肢、プログラム可能な性質を有する神経補綴、補聴器、例えばインスリンを投与するための埋込ポンプ、深部脳刺激装置、プログラム可能装置を含む飲み込み可能な監視/診断カプセル、ヒト被験体または獣医学的被験体を治療するための治療的介入に利用される他のプログラム可能インターフェイス、健康状態監視装置、例えば人体または動物体の中から遠隔測定データを伝送する装置、および他の任意のプログラム可能な医療装置、治療用装置、または診断装置が含まれる。
【0039】
本発明は、遠隔監視サイトと患者サイトとの間の任意の適切な通信方式を使って実施することができ、先に述べたように、仮想私設ネットワーク(VPN)および/または通信の暗号化の有無にかかわらず、インターネットまたは他の双方向通信ネットワークを介して装置を遠隔的にプログラムすることができる。
【0040】
以下の非限定的な例により、本発明の特徴および利点をより完全に示す。
【実施例】
【0041】
実験的なサテライト人工内耳プログラムを、Raleigh, NCの三次人工内耳センタから250マイル以上離れたGreenville, S.C.において確立した。South Carolinaで開業するための医師免許および聴覚学免許は、移植外科医および人工内耳の聴覚訓練士によって取得された。
【0042】
どちらのサイトも、デスクトップコンピュータ、ならびに商業的に定評のある人工内耳プログラミングハードウェアおよびソフトウェアを備えた。遠隔プログラミング機能を使用可能にするために、次のハードウェアおよびソフトウェア技術の追加層も導入した。(a)どちらの位置にも商用グレードのインターネット接続を導入し、(b)セキュリティ上の問題から、サイト間の安全な通信を実現するために仮想私設ネットワーク(VPN)機能を有するルータ(Netgear(登録商標) ProSafe VPN Firewall Model FVS 318, San Jose, CA.)を導入し、(c)RaleighのコンピュータがGreenville, SCのデスクトップを操作できるようにする、仮想ネットワークコンピューティング(VNC)リモートデスクトップソフトウェアを両方のサイトにおいて導入/設定し、(d)RaleighおよびGreenvilleのオフィスに商用のテレビ会議システムPolycom(登録商標)V700(商標)(Polycom(登録商標) Inc., Andover, MA)を図1に概略的に示す構成で導入した。
【0043】
人工内耳患者の不便さおよび費用を最小限にするために、人工内耳の検討、人工内耳の手術、および人工内耳のマッピングの全てをGreenville, SCで行った。
【0044】
Raleighの三次人工内耳センタからの経験豊富な人工内耳の聴覚訓練士が、初期検討を行うようにGreenvilleの「非人工内耳」聴覚訓練士をトレーニングした。標準的な診断の聴覚検査に加え、この初期検討は、雑音の中で音を聞き分ける検査(HINT)センテンスおよび子音/核/子音(CNC)ワードリストを含んだ。Freiburgなどの他の音声認識測定を代わりに、または加えて利用できることを指摘しておく。Greenvilleにおいて人工内耳の聴覚訓練士は、人工内耳の候補者を求めて患者を3ヶ月ごとに直接選別し、次いでそれらの患者は、見込まれる内耳移植関して耳科医による診察を受けた。告知に基づく同意が得られ、手術候補者であった候補者が、Greenville, S.C.のGreenville Memorial Hospitalで内耳移植を受けた。
【0045】
それらの患者は、術後1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、および12ヶ月の時点で自身の移植装置のプログラムが予定されていた。これらの時点において、HINTスコアおよびCNCスコアを得た。以下のプロトコルを使用して人工内耳をプログラムした。
(i)Greenvilleの聴覚訓練士は、人工内耳プログラミングシステムをオンラインにし、Raleighオフィスとの音声接続および映像接続を確認して患者が来る前に準備した。
(ii)移植装置のプログラミングを行ったRaleighの聴覚訓練士が、Greenvilleの人工内耳プログラミングコンピュータを引き継ぐためにVNCリモートデスクトップ接続をオープンした。
(iii)次いで、患者がGreenvilleの人工内耳プログラミング室に通され、そのプログラミング手順中、常にGreenvilleの聴覚訓練士が付き添った。患者に同伴した聴覚訓練士は全ての手順を見守り、必要ならばGreenvilleにおいてプログラミングコンピュータを操作することができた。
(iv)VNCリモートデスクトップソフトウェアが、RaleighのコンピュータからGreenvilleのコンピュータにキーストロークおよびマウスの移動を伝送し、GreenvilleのコンピュータはRaleighのコンピュータにスクリーンアップデートを返した。人工内耳の聴覚訓練士はRaleighにおいてプログラミング用のコマンドを入力したが、実際にはGreenvilleのコンピュータ上のアプリケーションが移植装置をプログラムした。
【0046】
上記のプロトコルを使用し、患者らは、移植から1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、および12ヶ月後に行った内耳移植後の標準的テストバッテリを受けた。自らのNucleus Freedom人工内耳の遠隔マッピングおよびプログラミングを受けた7名の聴覚障害患者の術後のHINTスコアおよびCNCワードスコアを、同様の難聴継続期間を有し、6ヶ月から12ヶ月の期間にわたり同じ聴覚訓練士によりRaleighでプログラムされた7名の聴覚障害患者のスコアと比較した。このグループもNucleus Freedom人工内耳を有した。
【0047】
Greenvilleのグループには、年齢が15歳から87歳に及ぶ4名の男性と3名の女性がいた。15歳の患者を除外するとGreenvilleのグループの平均年齢は67歳であり、年齢が54歳から79歳に及び、平均年齢が68歳の7名のRaleighの患者と1歳しか違わなかった。Raleighのグループは、1名の男性と6名の女性からなる。被験者のそれぞれに、Freedom(商標)人工内耳(Cochlear Corporation; Englewood, CO)が移植されていた。人工内耳の聴覚訓練士は、遠隔プログラミング/マッピングおよび現場でのプログラミング/マッピングの両方の所要時間を評価した。
【0048】
結果
全ての手術は、合併症を発症せずに行われた。患者の移植装置のそれぞれが、250マイル以上離れた人工内耳の聴覚訓練士により、Greenvilleのサイトにおいて成功裏にプログラムされた。
【0049】
プログラミング中、明らかな信号破損またはAC電気サージを経験した患者は一人もいなかった。D-Link i2eye Broadband Desktop Videophone(D-Link: DVC2000; Taiwan)から、Polycom(登録商標)V700(商標)テレビ会議システムにアップグレードすることは、いくらかの信号中断の経験をもたらした。Windows(登録商標)向けのネットワークトラブルシューティングおよび診断ツールであるPingPlotterを使用し、この問題をGreenvilleのルータまでさかのぼって突き止めた。この問題は、T1回線を導入し、映像信号を優先させ、ルータに関連するD-Link設定を除去することによって直された。RaleighとGreenvilleとの間の「往復」信号時間は約58ミリ秒であった。
【0050】
商用グレードのインターネット接続、ならびに遠隔プログラミングに使用されるハードウェアおよびソフトウェアは信頼できると判明した。遠隔プログラミングに関係するネットワーク遅延時間の問題はマッピングを妨げず、プログラミングを行う聴覚訓練士は患者の反応を正確に観察することができる。患者および非移植聴覚訓練士も、移植装置のプログラミング手順中に移植聴覚訓練士を観察することができた。
【0051】
Greenvilleの患者の術前および術後の聴覚検査結果を表1に示し、Raleighの患者の結果を表2に示す。図2は、Raleigh群とGreenville群との間の、術前および術後の期間にわたる純音平均(PTA)の比較(図2A)、術前、3ヶ月、および6ヶ月の期間にわたるHINTセンテンスの認知率の比較(図2B)、およびそれらと同じ期間にわたるCNCワードの認知率の比較(図2C)を示す。術前、3ヶ月、および6ヶ月の期間の選択は、2つの音声聴取測定に関し、最大数の被験者を含めることを可能にした。Raleighの被験者の7名全員がパネル(B)および(C)に含まれ、同じ5名のGreenvilleの被験者(被験者G3からG7)がそれらのパネルのそれぞれに含まれる。各群それぞれの被験者の7名全員がパネル(A)に含まれる。
【0052】
【表1】

【0053】
【表2】

【0054】
3ヶ月および6ヶ月の期間の選択は、成人の人工内耳患者の音声検査スコアが、装置を3〜6ヶ月間身につけたときに概して漸近的であるという観察によっても導かれた(Wilson BS, Dorman MF, Cochlear implants; a remarkable past and a brilliant future, Hearing Research 242: 3-21, 2008)。したがって、これらの期間は各群または装置の変数間のあり得る差を評価するための、とりわけ有用な「端点」である。
【0055】
あり得る差の有意性を評価するために、図2の縦棒の各組をt検定と比較した。0.05以下のp値が、有意差を示すとみなした。
【0056】
PTAの術後の測定に関する各群間の差(p<0.001)を除き、どの比較も有意ではなかった。3ヶ月の期間におけるCNCワードテストの平均の差は、統計的に有意ではなかった(p=0.083)。
【0057】
1つの例外を伴い、Greenville群とRaleigh群との間の結果は統計的に区別がつかなかった。移植装置内の電極のそれぞれの閾値および快適レベル、ならびに音声処理装置の全体的な利得または感度の閾値および快適レベルについての設定を選ぶことにより、フィットさせる聴覚訓練士により広範なPTAが指定され得るという意味で術後のPTA値は恣意的であるため、その1つの例外は重要な差ではない。これらの設定における小さな変更が、ときにPTAの比較的大きな変化をもたらすことがある。設定の影響は、Raleigh群に比べて、Greenville群に関して僅かに低い平均PTAをもたらした。
【0058】
さらに、Raleighの患者に比べて、Greenvilleの患者のプログラミングに取り組む実質的な時間の差はなかった。事実、人工内耳の聴覚訓練士がGreenvilleの患者を相手に使った時間は、より焦点が絞られており、本題を離れた議論も少なかった。
【0059】
こうして、遠隔プログラミングおよび直接プログラミングの所要時間を比較するとともに、自らの人工内耳の遠隔マッピングおよびプログラミングを受けた7名の患者の術後のHINTスコアおよびCNCワードスコアを、12ヶ月間にわたり同じ聴覚訓練士によってプログラムされた7名の患者の平均スコアと比較し、映像および音声リンケージのために別個のソフトウェアプログラムを使用しながらVPNを介して行われる遠隔プログラミングの標準化された手段を使用し、インターネット接続の品質を評価した。
【0060】
結果は、7名の患者全員が遠隔接続によって成功裏にプログラムされたことを示す。患者への悪影響も生じなかった。遠隔プログラミングを受けた患者の術後のHINTスコアおよびCNCワードスコアに対して、自らの人工内耳が直接プログラムされた類似の患者群を比較した際、統計的に有意な差を認めることはできなかった。これらの7名の患者について、遠隔プログラミングは聴覚訓練士にとって著しく長いプログラミング時間は要求しなかった。
【0061】
したがって、本発明のシステムおよび方法を使い、プログラミングの品質を一切低下させることなしに、人工内耳の遠隔プログラミングを安全に行えると結論づける。人工内耳患者を遠隔的にプログラムするこの能力は、米国内および他の場所のサービスが行き届いていないエリアに内耳移植を広める可能性をもたらす。
【0062】
本発明は、三次人工内耳センタに行けないまたは行きたくない可能性がある患者に対する、人工内耳の聴覚訓練士の到達範囲を広げる。図3に描く地図に示すように、所与の地域では、人工内耳の聴覚訓練士の数に著しい格差がある。地球規模では、同様のまたはこれ以上の格差がとりわけ発展途上国に存在する。本発明のシステムおよび方法の有効性を論証するための実証的研究では、三次人工内耳センタから250マイル以上離れて患者をプログラムした。インターネットの使用が引き続き増大するにつれ、本発明の機器および方法は、より離れた地域で使用する潜在性を有し得る。本発明の機器および方法の別の経験的テストでは、ナイジェリアにおいて人工内耳患者を遠隔的にプログラムするためにインターネット接続を利用した。
【0063】
このように本発明は、医療機器を遠隔的にプログラミングするのに有用であり、本発明の様々な実施形態において、プログラミング位置とプログラムされる位置とは、マイル単位で測定される距離、例えば少なくとも1、5、10、20、50、100、250、または500マイル以上離れている。
【0064】
本明細書では本発明の特定の態様、特徴、および例示的実施形態に関して本発明を説明してきたが、本発明の有用性はこのように限定されず、むしろ他の多数の改変形態、修正形態、および代替的実施形態に及び、それらの形態を包含することが理解されよう。このことは、本発明の分野の当業者であれば、本明細書の開示に基づいて自明であろう。したがって、特許請求する本発明は、そのような全ての改変形態、修正形態、および代替的実施形態をその趣旨および範囲に含むものとして広義に理解され、解釈されることを意図する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
プログラム可能医療機器のユーザが近づくことが可能なユーザ位置と、前記プログラム可能医療機器を前記遠隔プログラミング位置が通信式にプログラムすることができる双方向通信能力により、前記遠隔プログラミング位置に通信的に結合される遠隔プログラミング位置とを含む、前記プログラム可能医療機器を遠隔的にプログラムするためのシステム。
【請求項2】
前記遠隔プログラミング位置が、双方向通信ネットワークにより前記遠隔プログラミング位置に通信的に結合される、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記双方向通信ネットワークにはインターネットが含まれる、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記プログラム可能医療機器には人工内耳が含まれる、請求項2に記載のシステム。
【請求項5】
前記双方向通信ネットワークには仮想私設ネットワークが含まれる、請求項2に記載のシステム。
【請求項6】
前記プログラム可能医療機器には、聴覚に関する機器、ペースメーカ、インテリジェント義肢、プログラム可能な性質を有する神経補綴、補聴器、埋込ポンプ、深部脳刺激装置、プログラム可能装置を含む飲み込み可能な監視/診断カプセル、ヒト被験体または獣医学的被験体を治療するための治療的介入に利用されるプログラム可能インターフェイス、健康状態監視装置、および人体または動物体の中から遠隔測定データを伝送する装置からなるグループから選択される機器が含まれる、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記プログラム可能医療機器には、人工内耳、インイア式補聴器、骨導補聴器、植込み型補聴器、聴覚フィードバック言語療法装置、および音声作動式医療機器からなるグループから選択される機器が含まれる、請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
前記双方向通信能力が、少なくとも1Mb/秒の通信速度を特徴とする、請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
前記双方向通信能力には、相互接続されるコンピュータのVNCリンケージを使い、プログラミングサイトおよびプログラムされるリモートサイトにある、それぞれの前記コンピュータおよびテレビ会議装置を相互接続する暗号化VPNトンネルを含むデジタル双方向通信ネットワークが含まれ、前記コンピュータが、前記プログラミングサイトから前記プログラム可能機器をプログラムするように構成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項10】
前記双方向通信能力が、相互接続の両方向に少なくとも1メガビット/秒の接続を含み、前記プログラム可能機器を前記プログラムするために音声信号および映像信号が同期される、請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
請求項1に記載のシステムを使用することを含む、プログラム可能医療装置を遠隔的にプログラムする方法。
【請求項12】
相互接続されるコンピュータのVNCリンケージを使い、プログラミングサイトおよびプログラムされるリモートサイトにある、それぞれの前記コンピュータおよびテレビ会議装置を相互接続する暗号化VPNトンネルを含むデジタル双方向通信ネットワークを含む、プログラム可能医療機器を遠隔的にプログラムするためのシステムであって、前記コンピュータが、相互接続の両方向に少なくとも1メガビット/秒の接続を使い前記プログラミングサイトから前記プログラム可能機器をプログラムするように構成され、前記プログラム可能機器を前記プログラムするために音声信号および映像信号が同期される、システム。
【請求項13】
前記プログラム可能医療機器には、人工内耳、インイア式補聴器、骨導補聴器、植込み型補聴器、聴覚フィードバック言語療法装置、および音声作動式医療機器からなるグループから選択される機器が含まれる、請求項12に記載のシステム。
【請求項14】
前記プログラミングサイトとプログラムされるリモートサイトとが、少なくとも1マイルの距離離れている、請求項12に記載のシステム。
【請求項15】
前記プログラミングサイトとプログラムされるリモートサイトとが、少なくとも50マイルの距離離れている、請求項12に記載のシステム。
【請求項16】
相互接続されるコンピュータのVNCリンケージを使い、聴覚訓練士のプログラミングサイトおよび聴覚訓練士の患者のリモートサイトにある、それぞれの前記コンピュータおよびテレビ会議装置を相互接続する暗号化VPNトンネルを含むデジタル双方向通信ネットワークを含む、人工内耳を遠隔的にプログラムするためのシステムであって、前記コンピュータが、相互接続の両方向に少なくとも1メガビット/秒の接続を使い前記聴覚訓練士のプログラミングサイトから前記人工内耳をプログラムするように構成され、前記人工内耳を前記プログラムするために音声信号および映像信号が同期される、システム。
【請求項17】
前記聴覚訓練士のプログラミングサイトと前記聴覚訓練士の患者のリモートサイトとの間で、HIPPAに準拠する相互接続通信を送受信する、請求項16に記載のシステム。
【請求項18】
前記デジタル双方向通信ネットワークが、前記聴覚訓練士のプログラミングサイトと前記聴覚訓練士の患者のリモートサイトとの間のT1回線を含む、請求項16に記載のシステム。
【請求項19】
請求項12に記載のシステムを使用することを含む、医療機器を遠隔的にプログラムするための方法。
【請求項20】
請求項16に記載のシステムを使用することを含む、人工内耳を遠隔的にプログラムするための方法。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図2C】
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【図3】
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【公表番号】特表2013−507839(P2013−507839A)
【公表日】平成25年3月4日(2013.3.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−533328(P2012−533328)
【出願日】平成22年10月7日(2010.10.7)
【国際出願番号】PCT/US2010/051877
【国際公開番号】WO2011/044399
【国際公開日】平成23年4月14日(2011.4.14)
【出願人】(512091497)
【Fターム(参考)】