説明

医療用カプセル

【課題】必要な体液サンプルを確実に採取可能、もしくは必要な薬剤等を所望の部位に確実に投与可能であって、小型化が容易な医療用カプセルを提供する。
【解決手段】壁面部材12には、開口12Mが設けられている。格納体16には、第1〜第10格納スペース18A〜18Jが設けられている。格納体16が矢印Aの示す方向に移動すると、開口12Mを介して、体液サンプルが第1〜第10格納スペース18A〜18Jに格納され、あるいは、第1〜第10格納スペース18A〜18Jに格納されていた薬剤が体内に放出される。その後、格納体16は収納ケース20内に収納される。格納体16が収納された収納ケース20が壁面部材12から取り外され、体液サンプルが回収される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、医療用カプセルに関し、特に、体液のサンプルの採取等が可能な医療用カプセルに関する。
【背景技術】
【0002】
被検者の体内で使用される医療用カプセルの中には、体液を検出、あるいは解析するためのセンサを備えたもの(例えば特許文献1参照)や、センサで検出された血液を、特に仕切られていないカプセル本体内部に採集する機構を備えたもの(例えば特許文献2参照)が知られている。
【特許文献1】特開2005−177175号公報
【特許文献2】特開平5−200015号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
体液を検出、解析するためのセンサを医療用カプセルに設けた場合、カプセルが大型化してしまう。このため、このような医療用カプセルは、被検者の消化管を確実に通過できないおそれがある。また、センサを内蔵させる場合、搭載できるセンサの種類は限られるので、体液を多面的に分析できない。
【0004】
また、医療用カプセルは、ユーザにより直接操作されるものではないため、所望の体液サンプルが採取されない可能性がある。このため、単一のスペースに収納した体液が所望のものでなかった場合、再び医療用カプセルを嚥下して採取を試みることが必要となるなど、問題が生じ得る。薬剤を投与する場合も同様であり、単一の収納部に収納されていた薬剤が誤ったタイミングで放出されてしまうと、目的とした患部等に投与することができず、再度の医療用カプセルの使用が必要となって迅速な医療の妨げとなる。
【0005】
本発明は、必要な体液サンプルを確実に採取可能、もしくは必要な薬剤等を所望の部位に確実に投与可能であって、小型化が容易な医療用カプセルを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の医療用カプセルは、被検者の体内から体液サンプルを採取および/または被検者の体内に薬剤を放出する医療用カプセルである。医療用カプセルは、開口が設けられた壁面部材と、体液サンプルおよび/または薬剤を格納するための複数の格納スペースが形成された格納体と、複数の格納スペースが開口を介して医療用カプセルの外部に順次連通されるように、格納体を移動させる移動手段とを備えることを特徴とする。
【0007】
医療用カプセルは、格納スペースが密閉されるように格納体を収納する収納部材をさらに有することがより好ましい。収納部材の位置と、格納体の移動前の初期位置とが、開口を挟んで反対側にあることがより好ましい。また、体液サンプルを格納した格納スペース、もしくは格納されていた薬剤を放出した格納スペースが、収納部材に収納されることがより好ましい。収納部材は、格納スペースがいずれも密閉された状態で壁面部材から取り外し可能であることが好ましい。
【0008】
移動手段は、格納スペースを壁面部材の内面に沿って移動させることが好ましい。移動手段は、リニアモータを含むことが好ましい。格納スペースは、例えば、円筒部材の内側に配置された複数の球状部材の間に形成されている。この場合、医療用カプセルは、球状部材が取り付けられた線状部材をさらに有し、移動手段が、線状部材を移動させることが好ましい。また、円筒部材が壁面部材の内面に沿って配置されており、壁面部材が、開口と円筒部材との間に伸びる突起部を有することがより好ましい。そして円筒部材は、透明であることが好ましい。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、必要な体液サンプルを確実に採取可能、もしくは必要な薬剤等を所望の部位に確実に投与可能であって、小型化が容易な医療用カプセルを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。図1は、第1の実施形態における医療用カプセルの断面図である。図2は、本実施形態の格納体が収納ケースに収納された状態を示す断面図である。
【0011】
医療用カプセル10は、被検者の体内を通過する際に、消化器官等の体液のサンプルを採取し、もしくは被検者の体内組織の患部等に薬剤を放出する。医療用カプセル10は、壁面部材12と、格納体16とを含む。壁面部材12には、開口12Mが設けられている。格納体16には、第1〜第10格納スペース18A〜18Jが設けられている。第1〜第10格納スペース18A〜18Jには、採取した体液サンプルや、治療のための薬剤(いずれも図示せず)が格納される。
【0012】
すなわち、以下のように格納体16が移動すると、開口12Mを介して、体液サンプルが第1〜第10格納スペース18A〜18Jに格納され、あるいは、第1〜第10格納スペース18A〜18Jに格納されていた薬剤が体内に放出される。医療用カプセル10が体液サンプルの採取に用いられる場合、使用開始時には、第1〜第10格納スペース18A〜18Jはいずれも空であり、薬剤の投与に用いられる場合、第1〜第10格納スペース18A〜18Jのうち少なくともいずれかに、薬剤が充填されている。
【0013】
格納体16は、矢印Aの示すように、壁面部材12の内面12Sに沿って移動する。このように格納体16を移動させるため、医療用カプセル10にはモータ22と歯車24(いずれも移動手段)が設けられており、格納体16の底面16Bは、歯車24に噛み合うラック形状を有する。
【0014】
格納体16の移動により、第1〜第10格納スペース18A〜18Jは、開口12Mを介して医療用カプセル10の外部に順次連通される。図示された状態においては、第1〜第10格納スペース18A〜18Jの中で最端の第1格納スペース18Aのみが開口12Mにつながり、外部に連通されている。なお、図1に例示された第1格納スペース18Aのように、いずれかの格納スペースが開口12Mを介して外部と連通されている状態の格納体16の位置を、以後、開放位置といい、第1〜第10格納スペース18A〜18Jのいずれもが外部と連通されていない位置を閉鎖位置という。
【0015】
格納体16の移動は断続的である。図示された状態が所定時間続くと、モータ22の作動により、格納体16は、第1および第2格納スペース18A、18Bがいずれも閉じられた状態を経て、第2格納スペース18Bが開口12Mにつながる位置までさらに移動される。その後、第3格納スペース18C、第4格納スペース18Dから第10格納スペース18Jまでが順次、開口12Mにつながるように、格納体16の断続的な移動が繰り返される。このように、複数の格納スペースが同時に外部と連通することは防止され、連通する格納スペースは常に一つだけである。
【0016】
格納体16の移動は、体液サンプルの採取、もしくは薬剤の投与の対象となる体内器官の位置等に応じて調整される。このために、医療用カプセル10に予め組み込まれたプログラムにより、モータ22の作動時間が予め制御されている。例えば、医療用カプセル10が体内を通過する時間が概ね10時間である場合において、ほぼ等間隔で採取もしくは投与すると、所望の部位から確実に採取、もしくは所望の部位に確実に投与可能であると考えられる場合、格納体16は、ほぼ1時間ごとに第1〜第10格納スペース18A〜18Jが順次、外部と連通するように移動される。
【0017】
また、第1〜第10格納スペース18A〜18Jが外部と連通する時間、すなわち格納体16が開放位置にある時間も適宜制御される。体液サンプルを採取する場合、あまり長い時間に渡って格納体16を開放位置に止めると、どこの部位で採取されたサンプルであるかが定かではなくなるため、格納スペースの1回の開放時間は、例えば5分間程度に調整される。また、例えば薬剤を少しずつ放出することが好ましい場合、格納スペースの一部だけが開口12Mと重なる開放位置で格納体16を短時間だけ停止させ、その後、長時間に渡って格納体16を閉鎖位置に止めても良い。
【0018】
医療用カプセル10には、収納ケース(収納部材)20が設けられている。収納ケース20内には、格納体16が収納される。収納ケース20は、移動前の格納体16、すなわち格納体16の初期位置と、開口12Mを挟んで反対側に配置されている。格納体16の初期位置とは、図1に示された位置よりもわずかに右側であって、第1〜第10格納スペース18A〜18Jがいずれも閉じられた閉鎖位置である。
【0019】
格納体16が移動され、第10格納スペース18Jが開口12Mにつながった状態の開放位置で所定の時間が経過すると、格納体16は、さらに矢印Aの示す進行方向に移動される。そして格納体16は、最終的に収納ケース20の内部に完全に収納される(図2参照)。
【0020】
このように、開口12Mの下方を通過して、体液サンプルを格納した第1〜第10格納スペース18A〜18J、もしくは格納されていた薬剤を放出した第1〜第10格納スペース18A〜18Jが、収納ケース20に収納される。このとき、第1〜第10格納スペース18A〜18Jはいずれも収納ケース20内に密閉される。このため、第1〜第10格納スペース18A〜18Jのそれぞれに格納された、被検者の体内の様々な部位から採取された体液が、収納ケース20の外部に漏れ出ることが防止される。
【0021】
収納ケース20は、適度な強度で壁面部材12の内面12Sに取り付けられている。このため、医療用カプセル10が回収され、壁面部材12の一部が切断されると、第1〜第10格納スペース18A〜18Jが収納、密閉された状態の収納ケース20が、ユーザにより壁面部材12から取り外される。その後、第1〜第10格納スペース18A〜18Jに格納された体液サンプルが分析される。なお、医療用カプセル10が薬剤の投与のみに用いられた場合、収納ケース20の回収は不要である。
【0022】
図3は、本実施形態における移動手段の第1の変形例を示す断面図である。図4は、本実施形態における移動手段の第2の変形例を示す断面図である。
【0023】
格納体16を移動させる移動手段は、上述のモータ22と歯車24の組み合わせには限定されない。例えば、第1の変形例のように、モータ22によりシャフト26を介してウォーギア28(移動手段)を回転させ、格納体16を矢印Aの示す方向に移動させても良い。この場合にも、汎用的な機構を採用できるという利点がある。
【0024】
また、第2の変形例(図4参照)のように、リニアモータ30(移動手段)を用いても良い。この場合、格納体16の底面16Bに、多数の永久磁石を含む可動電磁石32を設け、移動カバー20の内側壁面20I上に設けられた固定電磁石34に含まれる多数の電磁石の磁極変化を繰り返すことにより、格納体16の移動を制御する。この場合、移動手段を壁面部材12に沿った領域にのみ設けることが可能であり、医療用カプセル10の限られた内部空間を有効に活用することができる。
【0025】
以上のように本実施形態によれば、複数の凹部である第1〜第10格納スペース18A〜18Jが設けられた格納体16の移動を制御することにより、被検者の体内器官における所望の部位から体液サンプルを確実に採取し、あるいは体内器官の所望の部位に薬剤を確実に投与できる。
【0026】
さらに、体内器官の様々な部位から多くの体液サンプルを採取し、医療用カプセル10の回収後の分析により必要なサンプルを特定することができるため、採取前、すなわち被検者の体内を通過中に体液の性状を確認することは不要である。このように本実施形態においては、体液を検出、解析するためのセンサなしに必要な体液サンプルを入手できるため、医療用カプセル10の小型化、構造の簡素化が可能である。また、様々な分析機器を用いて多面的な分析を行うことができる。
【0027】
次に、第2の実施形態につき、第1の実施形態との相違点を中心に説明する。図5は、本実施形態における医療用カプセル10の断面図である。図6は、医療用カプセル10をVI−VI線に沿って切断した断面図である。図7は、医療用カプセル10をVII−VII線に沿って切断した断面図である。
【0028】
本実施形態では、格納スペース18の形成手法、および移動手段が第1の実施形態と異なる。壁面部材12の内面12Sに沿って配置されたチューブ36(円筒部材)の内側に、ボール連結体40が配置されている。ボール連結体40においては、第1〜第9ボール40A〜I(球状部材)が所定の間隔で配置されており、これらの第1〜第9ボール40A〜I間の隙間が格納スペース18として利用される。すなわち、第1格納スペース18Aは、第1および第2ボール40A、B間に形成されており、第2〜第8格納スペース18B〜Hについても同様である。
【0029】
第1〜第9ボール40A〜Iは、これらの中心部を通る線状部材42によって互いに連結されている。このように、第1〜第9ボール40A〜Iのいずれもが取り付けられた線状部材42を、モータ(図示せず)の回転によってリール44(移動手段)が巻き取る。この結果、第1〜第8格納スペース18A〜Hは、矢印Bの示す方向に移動される。なお、チューブ36、第1〜第9ボール40A〜I、および線状部材42は、いずれも適度な強度、および可撓性を有する樹脂等で形成されている。
【0030】
図示されたように、ボール連結体40が閉鎖位置にあるとき、すなわち第1〜第9ボール40A〜Iのいずれかが壁面部材12の開口12Mを塞ぐ状態にあるとき、格納スペース18はいずれも医療用カプセル10の外部から遮断されている。これに対し、ボール連結体40が開放位置にあるときは、いずれかの格納スペース18が開口12Mを介して外部に連通される。
【0031】
以上のことから明らかであるように、リール44によるボール連結体40の移動を制御すれば、第1の実施形態と同様に、体液サンプルを採取して第1〜第8格納スペース18A〜Hに格納すること、および予め第1〜第8格納スペース18A〜Hに格納されていた薬剤を放出することが可能である。
【0032】
なお壁面部材12は、突起部12Tを有する。突起部12Tは、開口12Mとチューブ36との間に伸びる領域であり、ボール連結体40が閉鎖位置にあるときに、第1〜第9ボール40A〜Iのいずれかの上部に接する。この突起部12Tを形成することにより、開口12を介した体液サンプルの漏れや、予定外の薬剤放出が防止される。さらに、突起部12Tにより第1〜第9ボール40A〜Iが適度に押圧されるため、ボール連結体40の位置ずれが防止可能である。
【0033】
医療用カプセル10から体液サンプルを回収する場合、壁面部材12は、例えば、破線で示される、図5の紙面に平行な切断線L(図6および7参照)に沿って切断される。このとき、チューブ36が透明な部材で形成されているため、ユーザは、いずれの格納スペース18にどのような色の体液サンプルが格納されたかが容易に確認できる。さらに体液サンプルは、チューブ36に注射器の針を差し込んで吸出すことにより、簡単に取り出すことができる。
【0034】
以上のように本実施形態によれば、所望の部位からの体液サンプル採取、および所望の部位への薬剤の投与が可能である上に、簡易な操作によるサンプル回収等が可能である。さらに、球形の部材である第1〜第9ボール40A〜Iを用いることにより、ボール連結体40の移動制御が容易となる。これは、第1〜第9ボール40A〜Iがチューブ36に線接触するため、移動抵抗が抑えられるとともに、第1〜第9ボール40A〜Iが回転しても、常に一定の容積の第1〜第8格納スペース18A〜Hが確保されるからである。
【0035】
これに対し、第1〜第9ボール40A〜Iの代わりに、例えば円板状の部材を用いると、連結体の移動抵抗が大きくなる上に、チューブ36内で一度円板が倒れると、第1〜第8格納スペース18A〜Hが維持されず、異なる体液サンプルや薬剤が混入してしまうおそれがある。
【0036】
医療用カプセル10の構成、使用方法等は、いずれの実施形態にも限定されない。例えば、多数設けられた格納スペースの一部を体液サンプル採取に、他を薬剤の投与に用いても良い。この場合、従来は複数の医療用カプセルの使用を必要とする作業が、単一の医療用カプセル10により可能となる。
【0037】
また、格納体16(図1〜4等参照)、およびボール連結体40(図5等参照)の移動は、予め医療用カプセル10に記憶されたプログラムのみならず、外部からの電波信号によって制御されても良い。
【0038】
上述の実施形態における薬剤には、いわゆる医薬品のみならず、患部などの体内器官に与えることが望まれる流体、例えば、過剰な胃酸を中和するための塩基性の溶液等を含む。また、薬剤の過剰な投与を防止する必要がある場合、複数の格納スペース18の一部においてのみ、薬剤を充填しておくこともできる。この場合においても、使用する格納スペースを選ぶことにより、薬剤を所望の患部等にのみ選択的に投与することができ、ドラッグデリバリーシステム(DDS)における投薬制御の実施に役立つ。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】第1の実施形態における医療用カプセルの断面図である。
【図2】第1の実施形態の格納体が、収納ケースに収納された状態を示す断面図である。
【図3】第1の実施形態における移動手段の第1の変形例を示す断面図である。
【図4】第1の実施形態における移動手段の第2の変形例を示す断面図である。
【図5】第2の実施形態における医療用カプセルの断面図である。
【図6】医療用カプセルをVI−VI線に沿って切断した断面図である。
【図7】医療用カプセルをVII−VII線に沿って切断した断面図である。
【符号の説明】
【0040】
10 医療用カプセル
12 壁面部材
12M 開口
12S 内面
12T 突起部
16 格納体
18A〜18J 第1〜第10格納スペース
20 収納ケース(収納部材)
22 モータ(移動手段)
24 歯車(移動手段)
30 リニアモータ(移動手段)
36 チューブ(円筒部材)
40A〜I 第1〜第9ボール(球状部材)
42 線状部材
44 リール(移動手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被検者の体内から体液サンプルを採取および/または被検者の体内に薬剤を放出する医療用カプセルであって、
開口が設けられた壁面部材と、
前記体液サンプルおよび/または前記薬剤を格納するための複数の格納スペースが形成された格納体と、
複数の前記格納スペースが前記開口を介して前記医療用カプセルの外部に順次連通されるように、前記格納体を移動させる移動手段とを備えることを特徴とする医療用カプセル。
【請求項2】
前記格納スペースが密閉されるように前記格納体を収納する収納部材をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の医療用カプセル。
【請求項3】
前記収納部材の位置と、前記格納体の移動前の初期位置とが、前記開口を挟んで反対側にあることを特徴とする請求項2に記載の医療用カプセル。
【請求項4】
前記体液サンプルを格納した前記格納スペース、もしくは格納されていた前記薬剤を放出した前記格納スペースが、前記収納部材に収納されることを特徴とする請求項2に記載の医療用カプセル。
【請求項5】
前記収納部材が、前記格納スペースがいずれも密閉された状態で前記壁面部材から取り外し可能であることを特徴とする請求項2に記載の医療用カプセル。
【請求項6】
前記移動手段が、前記格納スペースを前記壁面部材の内面に沿って移動させることを特徴とする請求項1に記載の医療用カプセル。
【請求項7】
前記移動手段が、リニアモータを含むことを特徴とする請求項1に記載の医療用カプセル。
【請求項8】
前記格納スペースが、円筒部材の内側に配置された複数の球状部材の間に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の医療用カプセル。
【請求項9】
前記球状部材が取り付けられた線状部材をさらに有し、前記移動手段が、前記線状部材を移動させることを特徴とする請求項8に記載の医療用カプセル。
【請求項10】
前記円筒部材が前記壁面部材の内面に沿って配置されており、前記壁面部材が、前記開口と前記円筒部材との間に伸びる突起部を有することを特徴とする請求項8に記載の医療用カプセル。
【請求項11】
前記円筒部材が透明であることを特徴とする請求項8に記載の医療用カプセル。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公開番号】特開2009−189571(P2009−189571A)
【公開日】平成21年8月27日(2009.8.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−33541(P2008−33541)
【出願日】平成20年2月14日(2008.2.14)
【出願人】(000113263)HOYA株式会社 (3,820)
【Fターム(参考)】