説明

医薬化合物

本発明は、Hsp90阻害剤として用いるための、式(I)[式中、AはNまたは基CRであり;Rは、5〜10環員(そのうち2環員まではN、OおよびSから選択されるヘテロ原子であってもよく、残りは炭素原子である)の単環式または二環式の炭素環式環または複素環式環であり、この炭素環式環または複素環式環は、R10から独立に選択される1以上の置換基により置換されていてもよく;R、RおよびR10は特許請求の範囲に定義される通りである]を有する化合物、またはその塩、互変異性体、溶媒和物もしくはN−オキシドを提供する。



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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(IIa)で示される化合物、またはその塩、互変異性体、溶媒和物もしくはN−オキシド:
【化1】

[式中、
(A)RおよびRは各々塩素であり、R〜Rは各々水素であるか;または
(B)RはC1−6アルキルチオであり;RおよびRは各々メトキシであり;R、RおよびRは各々水素であるか;または
(C)Rは塩素であり;Rは塩素であり;Rは水素または塩素であり;RおよびRは各々水素であり;Rは基R10ccであり、ここで、R10ccは、
ハロゲン;
CO14(ここで、R14は水素またはC1−6アルキルである);
ヒドロキシ、シアノもしくはC1−2アルコキシにより置換されていてもよいC1−6アルキル;
ヒドロキシ、シアノもしくはC1−2アルコキシにより置換されていてもよいC1−6アルコキシ;または
基[sol]、CH[sol]、C(O)[sol]、OCHCH[sol]もしくはOCHCHCH[sol]{ここで、[sol]は、ヒドロキシ、アミノ、C1−4アルキルアミノ、ジ−C1−4アルキルアミノ、2−ヒドロキシ−エトキシ、2−メトキシ−エトキシ、2−アミノ−エトキシ、2−アミノ−プロポキシ、2−アミノ−2−メチルプロポキシ、2−ヒドロキシ−エチルアミノ、2−ヒドロキシ−プロピルアミノ、2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピルアミノ、基−O−(CH(CR1718C(O)R16、1−ピペラジノ、4−メチル−1−ピペラジノ、4−モルホリノ、1−ピペリジノ、1−ピロリジノ、1−イミダゾリル、4−メチルスルホニル−1−ピペリジノ、2−ジメチルアミノ−1−ヒドロキシエチル、1−ジメチルアミノ−2−ヒドロキシエチル、
【化2】

から選択され、
ここで、pは0、1または2であり、qは0または1であり、ただし、pとqの和は1、2または3であり;
16は、OH;NH;NHMe;または基R21により置換されていてもよいC1−4アルコキシであり、ここで、R21は、C3−6シクロアルキル、ピペリジン−4−イル、N−C1−4アルカノイルピペリジン−4−イル、N−C1−4アルコキシカルボニル−ピペリジン−4−イル、N−C1−6アルキルピペラジン、ピペラジン、モルホリンおよびテトラヒドロピランから選択され;
17およびR18は、各々独立に水素およびメチルから選択され;
は、NHまたはOであり、mは0または1であり、nは1、2または3であり;
11は、水素、COR12、C(O)OR12またはR12であり;
12は、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、アリール、アリール−C1−6アルキルまたはCH15であり;
15は、水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、ヒドロキシ−C1−6アルキル、ピペリジン、N−C1−6アルキルピペラジン、ピペラジン、モルホリン、COR13およびC(O)OR13であり;かつ
13は、C1−6アルキルである}であるか;または
(D)Rは塩素であり;Rは塩素であり;R、RおよびRは各々水素であり;かつ、Rは基R10ccであるか;または
(E)Rは塩素であり;Rは塩素またはメトキシであり;Rは塩素であり;RおよびRは各々水素であり;かつ、Rは基R10ccであるか;または
(F)Rは塩素であり;Rは塩素であり;R、RおよびRは各々水素であり;かつ、Rは基R10ccである]。
【請求項2】
およびRが各々塩素であり;R〜Rが各々水素である、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
がC1−6アルキルチオであり;RおよびRが各々メトキシであり;R、RおよびRが各々水素である、請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
が塩素であり;Rが塩素であり;Rが水素または塩素であり;RおよびRが各々水素であり;かつ、Rが基R10ccである、請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
が水素である、請求項4に記載の化合物。
【請求項6】
10ccが、
フッ素;
塩素;
ヒドロキシ、シアノもしくはC1−2アルコキシにより置換されていてもよいC1−6アルキル;
ヒドロキシ、シアノもしくはC1−2アルコキシにより置換されていてもよいC1−6アルコキシ;または
基[sol]、CH[sol]、OCHCH[sol]もしくはOCHCHCH[sol]{ここで、[sol]は、ヒドロキシ、アミノ、C1−4アルキルアミノ、ジ−C1−4アルキルアミノ、2−ヒドロキシ−エトキシ、2−メトキシ−エトキシ、基−O−(CH(CR1718C(O)R16、1−ピペラジノ、4−メチル−1−ピペラジノ、4−モルホリノ、1−ピペリジノ、1−ピロリジノ、1−イミダゾリルおよび4−メチルスルホニル−1−ピペリジノならびにNHR11から選択される}であり、
pが0、1または2であり、qが0または1であり、ただし、pとqの和は1、2または3であり、
16が、OH、NH、NHMeまたはC1−4アルコキシであり;
11が、水素、COR12、C(O)OR12またはR12であり;
12が、C1−6アルキルまたはCH15であり;
15が、水素、C1−6アルキル、ヒドロキシ−C1−6アルキル、ピペリジン、N−C1−4アルキルピペラジン、ピペラジン、モルホリン、COR13およびC(O)OR13から選択され;かつ
13が、C1−4アルキルである、
請求項5に記載の化合物。
【請求項7】
が塩素である、請求項4に記載の化合物。
【請求項8】
部分:
【化3】

が本明細書の表1に示されている基A1、A31、A32、A33、A34、A35、A36、A58およびA59のいずれか1つである、請求項4〜7のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項9】
が塩素であり;Rが塩素であり;R、RおよびRが各々水素であり;かつ、Rが基R10ccである、請求項1に記載の化合物。
【請求項10】
10ccが、
塩素;
ヒドロキシ、シアノもしくはC1−2アルコキシにより置換されていてもよいC1−6アルキル;
ヒドロキシ、シアノもしくはC1−2アルコキシにより置換されていてもよいC1−6アルコキシ;または
基[sol]、CH[sol]、C(O)[sol]、OCHCH[sol]またはOCHCHCH[sol]{ここで、[sol]は、ヒドロキシ、アミノ、C1−4アルキルアミノ、ジ−C1−4アルキルアミノ、2−ヒドロキシ−エトキシ、2−メトキシ−エトキシ、2−アミノ−エトキシ、2−アミノ−プロポキシ、2−アミノ−2−メチルプロポキシ、2−ヒドロキシ−エチルアミノ、2−ヒドロキシ−プロピルアミノ、2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピルアミノ、基−O−(CH(CR1718C(O)R16、1−ピペラジノ、4−メチル−1−ピペラジノ、4−モルホリノ、1−ピペリジノ、1−ピロリジノ、1−イミダゾリル、4−メチルスルホニル−1−ピペリジノ、2−ジメチルアミノ−1−ヒドロキシエチル、1−ジメチルアミノ−2−ヒドロキシエチル、NHR11、および−O−(CH−OR13から選択される}であり;
pが0、1または2であり、qが0または1であり、ただし、pとqの和は1、2または3であり:
16がOH;NH;NHMe;または基R21により置換されていてもよいC1−4アルコキシであり、ここで、R21はC3−6シクロアルキル、ピペリジン−4−イル、N−C1−4アルカノイルピペリジン−4−イル、N−C1−4アルコキシカルボニル−ピペリジン−4−イル、N−C1−6アルキルピペラジン、ピペラジン、モルホリンおよびテトラヒドロピランから選択され;
17およびR18が、各々独立に水素およびメチルから選択され;
が、NHまたはOであり、mは0または1であり、nは1、2または3であり;
11が、水素、COR12、C(O)OR12またはR12であり;
12 が、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、またはCH15であり;
15が、水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、ヒドロキシ−C1−6アルキル、ピペリジン、N−C1−6アルキルピペラジン、ピペラジン、モルホリン、COR13およびC(O)OR13から選択され;かつ、
13が、C1−6アルキルである、
請求項9に記載の化合物。
【請求項11】
10ccがヒドロキシ;塩素;C1−4アルコキシ;または−O−(CH(CR1718C(O)R16である、請求項10に記載の化合物。
【請求項12】
10ccがヒドロキシ、メトキシ、エトキシ、イソプロポキシ、塩素、または−O−(CH(CR1718C(O)R16であり、R16がNH;およびピペリジン−4−イルまたはN−C1−4アルカノイルピペリジン−4−イル基により置換されていてもよいC1−2アルコキシから選択される、請求項11に記載の化合物。
【請求項13】
部分:
【化4】

が表1の基A21、A23、A38、A39、A40、A41、A42、A47、A48、A49、A56およびA57のいずれか1つである、請求項9〜12のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項14】
が塩素であり;Rが塩素またはメトキシであり;Rが塩素であり;RおよびRが各々水素であり;かつ、Rが基R10ccである、請求項1に記載の化合物。
【請求項15】
が塩素である、請求項14に記載の化合物。
【請求項16】
10cc
塩素;
ヒドロキシ、シアノもしくはC1−2アルコキシにより置換されていてもよいC1−6アルキル;
ヒドロキシ、シアノもしくはC1−2アルコキシにより置換されていてもよいC1−6アルコキシ;または
基[sol]、CH[sol]、C(O)[sol]、OCHCH[sol]またはOCHCHCH[sol]{ここで、[sol]は、ヒドロキシ、アミノ、C1−4アルキルアミノ、ジ−C1−4アルキルアミノ、2−ヒドロキシ−エトキシ、2−メトキシ−エトキシ、2−アミノ−エトキシ、2−アミノ−プロポキシ、2−アミノ−2−メチルプロポキシ、2−ヒドロキシ−エチルアミノ、2−ヒドロキシ−プロピルアミノ、2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピルアミノ、基−O−(CH(CR1718C(O)R16、1−ピペラジノ、4−メチル−1−ピペラジノ、4−モルホリノ、1−ピペリジノ、1−ピロリジノ、1−イミダゾリル、4−メチルスルホニル−1−ピペリジノ、2−ジメチルアミノ−1−ヒドロキシエチル、1−ジメチルアミノ−2−ヒドロキシエチル、NHR11、および−O−(CH−OR13から選択される}であり;
pが0、1または2であり、qが0または1であり、ただし、pとqの和は1、2または3であり:
16が、OH;NH;NHMe;または基R21により置換されていてもよいC1−4アルコキシであり、ここで、R21はC3−6シクロアルキル、ピペリジン−4−イル、N−C1−4アルカノイルピペリジン−4−イル、N−C1−4アルコキシカルボニル−ピペリジン−4−イル、N−C1−6アルキルピペラジン、ピペラジン、モルホリンおよびテトラヒドロピランから選択され;
17およびR18が、各々独立に水素およびメチルから選択され;
が、NHまたはOであり、mは0または1であり、nは1、2または3であり;
11が、水素、COR12、C(O)OR12またはR12であり;
12 が、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、またはCH15であり;
15が、水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、ヒドロキシ−C1−6アルキル、ピペリジン、N−C1−6アルキルピペラジン、ピペラジン、モルホリン、COR13およびC(O)OR13から選択され;かつ、
13が、C1−6アルキルである、
請求項14または15に記載の化合物。
【請求項17】
10ccがヒドロキシ;塩素;C1−4アルコキシ;または基−O−(CH(CR1718C(O)R16である、請求項16に記載の化合物。
【請求項18】
部分:
【化5】

が表1の基A37、A51、A52、A53、A54およびA55のいずれか1つである、請求項14〜17のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項19】
が塩素であり;Rが塩素であり;R、RおよびRが各々水素であり;かつ、Rが基R10ccである、請求項1に記載の化合物。
【請求項20】
がC1−6アルコキシまたはC1−6アルキルである、請求項19に記載の化合物。
【請求項21】
がメトキシまたはC1−5アルキルである、請求項20に記載の化合物。
【請求項22】
部分:
【化6】

が基A43、A46およびA50のいずれか1つである、請求項19〜21のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項23】
式(Ib):
【化7】

[式中、
Aは、Nまたは基CRであり;
は、5〜10環員(そのうち2環員まではN、OおよびSから選択されるヘテロ原子であってもよく、残りは炭素原子である)の単環式または二環式の炭素環式環または複素環式環であり、この炭素環式環または複素環式環は、R10から独立に選択される1以上の置換基により置換されていてもよく;
は、
水素;
ハロゲン;
トリフルオロメチル;
シアノ;
アミノ;
モノ−およびジ−C1−4ヒドロカルビルアミノ;
1以上の置換基R11により置換されていてもよい非環式C1−10ヒドロカルビル基(ここで、この非環式C1−10ヒドロカルビル基の1以上の炭素原子は、O、S、SO、SO、NR、XC(X)、C(X)XまたはXC(X)Xで置き換えられていてもよい);
基R−R{ここで、Rは、O、CO、XC(X)、C(X)X、XC(X)X、S、SO、SO、NR、SONRまたはNRSOであり;Rは、水素、3〜12環員を有する炭素環式基および複素環式基、ならびに1以上の置換基R11により置換されていてもよいC1−10ヒドロカルビル基(ここで、このC1−10ヒドロカルビル基の1以上の炭素原子は、O、S、SO、SO、NR、XC(X)、C(X)XまたはXC(X)Xで置き換えられていてもよい)から選択され、ただし、R−Rはヒドロキシではない}
から選択され;
は、Rならびに3〜7環員を有する単環式の炭素環式基および複素環式基(この単環式の炭素環式基および複素環式基は、R10から独立に選択される1以上の置換基により置換されていてもよい)から選択され;
10は、ハロゲン、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、カルボキシ、アミノ、モノ−またはジ−C1−4ヒドロカルビルアミノ、3〜12環員を有する炭素環式基および複素環式基;基R−R{ここで、Rは、結合、O、CO、XC(X)、C(X)X、XC(X)X、S、SO、SO、NR、SONRまたはNRSOであり、Rは、水素、3〜12環員を有する炭素環式基および複素環式基、ならびにヒドロキシ、オキソ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、カルボキシ、アミノ、モノ−またはジ−C1−4ヒドロカルビルアミノ、3〜12環員を有する炭素環式基および複素環式基から選択される1以上の置換基により置換されていてもよいC1−12ヒドロカルビル基(C1−10ヒドロカルビル基など)から選択され、ここで、このC1−10ヒドロカルビル基の1以上の炭素原子は、O、S、SO、SO、NR、XC(X)、C(X)XまたはXC(X)Xで置き換えられていてもよく、R10の炭素環式基および複素環式基は非置換であっても、またはR10から選択される1以上のさらなる基により置換されていてもよく、これらのさらなる置換基はそれ自体それ以上置換されていない}から選択され;
は、R、水素およびC1−4ヒドロカルビルから選択され;
は、O、SまたはNRであり、Xは、=O、=Sまたは=NRであり;
11は、ヒドロキシ、オキソ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、カルボキシ、アミノ、モノ−またはジ−C1−4ヒドロカルビルアミノ、3〜12環員を有する炭素環式基および複素環式基から選択され、ここで、R11の炭素環式基および複素環式基は非置換であっても、またはR10から選択される1以上のさらなる基により置換されていてもよい]
を有する化合物、またはその塩、互変異性体、溶媒和物もしくはN−オキシド
[ただし、この化合物は、以下に示す化合物以外のものである:
(a−i)化合物:4−クロロ−6−フェニル−ピリミジン−2−イルアミン、4−(5−メチル−3−フェニル−イソキサゾール−4−イル)−ピリミジン−2−イルアミン、4−(2−チエニル)−2−ピリミジンアミン、2−アミノ−4−フェニル−6−メチル−1,3,5−トリアジン;2−アミノ−4−(カルボキシメチル)−6−フェニル−1,3,5−トリアジン;2−アミノ−4−シアノ−6−フェニル−1,3,5−トリアジン;2−アミノ−4−フェニルアミノ−6−フェニル−1,3,5−トリアジン;2−アミノ−4−(カルボキシメチル)−6−フェニル−1,3,5−トリアジン;
(a−ii)Rが置換されていてもよいキノリニルアミノ基であり、Rが4−フルオロフェニルまたは4−クロロフェニルである化合物;
(a−iii)AがCRであり、Rがシアノまたはハロゲンである化合物;
(a−iv)Rが非置換フェニルであり、Rが、置換されていてもよいピリジル基に結合している非環式ヒドロカルビル基である化合物;
(a−v)Rが非置換3−ピリジルであり、Rが塩素、アミノまたはメチル以外のものである化合物;
(a−vi)Rが置換されていてもよいナフチルまたはインドリルである化合物;
(a−vii)AがNであり、Rがアミノであり、Rが3−フェノキシフェニルまたは3−フェニルスルファニルフェニル基である化合物;
(a−viii)AがCRであり、Rが置換されていてもよいフラニルであり、Rがピリジルアルキル部分を含むものである化合物;
(a−ix)AがCRであり、Rがメチルであり、Rが置換されていてもよい二環式基である化合物;
(a−x)AがCRであり、Rがアルキルであり、Rがインドリル基である化合物;
(a−xi)AがCRであり、Rがメチルであり、Rが、3−フルオロフェニル、3−クロロフェニル、3−メトキシフェニル、3−n−トリフェニル、3−クロロ−4−フルオロフェニル、3,5−ジフルオロフェニル、4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシフェニルおよび3−トリフルオロメチルフェニルから選択される化合物;
(a−xii)AがCRであり、Rがイソプロピルであり、Rが4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシフェニルである化合物;
(a−xiii)Rが置換されていてもよいジヒドロキノリニルである化合物;
(a−xiv)Rが2−ヒドロキシ−5−アロイル−フェニルまたは2−ヒドロキシ−5−ヘテロアロイル−フェニル基である化合物;
(a−xv)AがCHであり、Rが水素であり、Rが、その2位においてアリール基またはヘテロアリール基で置換されている3−ピリジル基(この3−ピリジル基の4位、5位および6位は置換されていてもよい)以外のものである化合物;
(a−xvi)化合物:イルソグラジン(6−(2,5−ジクロロ−フェニル)−[1,3,5]トリアジン−2,4−ジアミン);
(a−xvii)AがNであり、Rが置換もしくは非置換アミノ基、アルカノイルアミノ基または飽和5員もしくは6員複素環式基である化合物;
(b−i)4−クロロ−6−(4−フルオロフェニル)ピリミジニル−2−アミンおよび4−クロロ−6−(4−クロロフェニル)ピリミジニル−2−アミン;
(b−ii)2,4−ジアミノ−4−フェニルトリアジン;
(b−iii)2−ベンゾイルアミノ−6−アミノ−4−フェニルトリアジン;
(b−iv)2−アミノ−4−n−ブチルアミノ−6−フェニル−[1,3,5]−トリアジン;
(b−v)6−{4−[エチル−(2−メトキシ−エチル)−アミノ]−2−メチル−フェニル}−[1,3,5]トリアジン−2,4−ジアミン;
(b−vi)AがNであり、RがC1−4アルコキシまたはC1−2アルコキシ−C1−2アルコキシである化合物;
(b−vii)4−メチルスルファニル−6−(4−フェノキシ−フェニル)−[1,3,5]トリアジン−2−イルアミン;
(b−viii)Rがメタンスルフィニルである化合物;
(b−ix)Rがフラニルである化合物;
(b−x)Rが、その2位においてヒドロキシ置換基またはベンジルオキシ置換基を有し、その5位において置換されていてもよいアリール、ヘテロアリール、アミド、エステル、アロイルまたはヘテロアロイル基を有するフェニル基である化合物;
(b−xi)Rが、その4位においてヒドロキシ置換基またはベンジルオキシ置換基を有し、その3位において置換されていてもよいアリール基またはヘテロアリール基を有するフェニル基である化合物;
(b−xii)Rが、その2位においてアルキル(akyl)、ハロゲンまたはアルコキシ置換基を有し、その5位においてハロゲン置換基またはアルコキシ置換基を有する2,5−二置換フェニル基である化合物;
(b−xiii)Rが塩素であり、Rがジメトキシフェニルまたはトリメトキシフェニル基である化合物;および
(b−xiv)化合物:4−クロロ−6−(2,3,5−トリクロロフェニル)−2−ピリミジンアミン;
4−クロロ−6−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ピリミジンアミン;
4−(4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシフェニル)−6−メチル−2−ピリミジンアミン;
4−クロロ−6−(2−メチルフェニル)−2−ピリミジンアミン;
4−クロロ−6−(2−メトキシフェニル)−2−ピリミジンアミン;
4−(2−クロロフェニル)−6−エトキシ−2−ピリミジンアミン]。
【請求項24】
式(II)、(III)、(IV)、(IVa)、(V)、(VI)、(VII)もしくは(VIII)を有する請求項23に記載の化合物、または本明細書で定義されるその任意のサブグループもしくは例。
【請求項25】
塩、溶媒和物またはN−オキシドの形態である、請求項1〜24のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項26】
N−オキシド以外のものである、請求項25に記載の化合物。
【請求項27】
Hsp90の阻害剤として用いるための、式(I)を有する化合物、またはその塩、互変異性体、溶媒和物もしくはN−オキシド:
【化8】

[式中、
Aは、Nまたは基CRであり;
は、5〜10環員(そのうち2環員まではN、OおよびSから選択されるヘテロ原子であってもよく、残りは炭素原子である)の単環式または二環式の炭素環式環または複素環式環であり、この炭素環式環または複素環式環は、R10から独立に選択される1以上の置換基により置換されていてもよく;
が、
水素;
ハロゲン;
トリフルオロメチル;
シアノ;
アミノ;
モノ−およびジ−C1−4ヒドロカルビルアミノ;
11から独立に選択される1以上の置換基により置換されていてもよい非環式C1−10ヒドロカルビル基(ここで、この非環式C1−10ヒドロカルビル基の1以上の炭素原子は、O、S、SO、SO、NR、XC(X)、C(X)XまたはXC(X)Xで置き換えられていてもよい);
基R−R{ここで、Rは、O、CO、XC(X)、C(X)X、XC(X)X、S、SO、SO、NR、SONRまたはNRSOであり;Rは、水素、3〜12環員を有する炭素環式基および複素環式基、1以上の置換基R11により置換されていてもよいC1−10ヒドロカルビル基(ここで、このC1−10ヒドロカルビル基の1以上の炭素原子は、O、S、SO、SO、NR、XC(X)、C(X)XまたはXC(X)Xで置き換えられていてもよい)から選択され、ただし、R−Rはヒドロキシではない}
から選択され;
は、Rならびに3〜7環員を有する単環式の炭素環式基および複素環式基(この単環式の炭素環式基および複素環式基は、R10から独立に選択される1以上の置換基により置換されていてもよい)から選択され;
10は、ハロゲン、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、カルボキシ、アミノ、モノ−またはジ−C1−4ヒドロカルビルアミノ、3〜12環員を有する炭素環式基および複素環式基;基R−R{ここで、Rは、結合、O、CO、XC(X)、C(X)X、XC(X)X、S、SO、SO、NR、SONRまたはNRSOであり、Rは、水素、3〜12環員を有する炭素環式基および複素環式基、ならびにヒドロキシ、オキソ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、カルボキシ、アミノ、モノ−またはジ−C1−4ヒドロカルビルアミノ、3〜12環員を有する炭素環式基および複素環式基から選択される1以上の置換基により置換されていてもよいC1−12ヒドロカルビル基(C1−10ヒドロカルビル基など)から選択され、ここで、このC1−10ヒドロカルビル基の1以上の炭素原子は、O、S、SO、SO、NR、XC(X)、C(X)XまたはXC(X)Xで置き換えられていてもよく、R10の炭素環式基および複素環式基は非置換であっても、またはR10から選択される1以上のさらなる基により置換されていてもよく、これらのさらなる置換基はそれ自体それ以上置換されていない}から選択され;
は、R、水素およびC1−4ヒドロカルビルから選択され;
は、O、SまたはNRであり、Xは、=O、=Sまたは=NRであり;
11は、ヒドロキシ、オキソ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、カルボキシ、アミノ、モノ−またはジ−C1−4ヒドロカルビルアミノ、3〜12環員を有する炭素環式基および複素環式基から選択され、ここで、R11の炭素環式基および複素環式基は非置換であっても、またはR10から選択される1以上のさらなる基により置換されていてもよい]。
【請求項28】
医薬に用いるための、式(Ia):
【化9】

[式中、
Aは、Nまたは基CRであり;
は、5〜10環員(そのうち2環員まではN、OおよびSから選択されるヘテロ原子であってもよく、残りは炭素原子である)の単環式または二環式の炭素環式環または複素環式環であり、この炭素環式環または複素環式環は、R10から独立に選択される1以上の置換基により置換されていてもよく;
は、
水素;
ハロゲン;
トリフルオロメチル;
シアノ;
アミノ;
モノ−およびジ−C1−4ヒドロカルビルアミノ;
1以上の置換基R11により置換されていてもよい非環式C1−10ヒドロカルビル基(ここで、この非環式C1−10ヒドロカルビル基の1以上の炭素原子は、O、S、SO、SO、NR、XC(X)、C(X)XまたはXC(X)Xで置き換えられていてもよい);
基R−R{ここで、Rは、O、CO、XC(X)、C(X)X、XC(X)X、S、SO、SO、NR、SONRまたはNRSOであり;Rは、水素、3〜12環員を有する炭素環式基および複素環式基、ならびに1以上の置換基R11により置換されていてもよいC1−10ヒドロカルビル基(ここで、このC1−10ヒドロカルビル基の1以上の炭素原子は、O、S、SO、SO、NR、XC(X)、C(X)XまたはXC(X)Xで置き換えられていてもよい)から選択され、ただし、R−Rはヒドロキシではない}
から選択され;
は、Rならびに3〜7環員を有する単環式の炭素環式基および複素環式基(この単環式の炭素環式基および複素環式基は、R10から独立に選択される1以上の置換基により置換されていてもよい)から選択され;
10は、ハロゲン、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、カルボキシ、アミノ、モノ−またはジ−C1−4ヒドロカルビルアミノ、3〜12環員を有する炭素環式基および複素環式基;基R−R{ここで、Rは、結合、O、CO、XC(X)、C(X)X、XC(X)X、S、SO、SO、NR、SONRまたはNRSOであり、Rは、水素、3〜12環員を有する炭素環式基および複素環式基、ならびにヒドロキシ、オキソ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、カルボキシ、アミノ、モノ−またはジ−C1−4ヒドロカルビルアミノ、3〜12環員を有する炭素環式基および複素環式基から選択される1以上の置換基により置換されていてもよいC1−12ヒドロカルビル基(C1−10ヒドロカルビル基など)から選択され、ここで、このC1−10ヒドロカルビル基の1以上の炭素原子は、O、S、SO、SO、NR、XC(X)、C(X)XまたはXC(X)Xで置き換えられていてもよく、R10の炭素環式基および複素環式基は非置換であっても、またはR10から選択される1以上のさらなる基により置換されていてもよく、これらのさらなる置換基はそれ自体それ以上置換されていない}から選択され;
は、R、水素およびC1−4ヒドロカルビルから選択され;
は、O、SまたはNRであり、Xは、=O、=Sまたは=NRであり;
11は、ヒドロキシ、オキソ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、カルボキシ、アミノ、モノ−またはジ−C1−4ヒドロカルビルアミノ、3〜12環員を有する炭素環式基および複素環式基から選択され、ここで、R11の炭素環式基および複素環式基は非置換であっても、またはR10から選択される1以上のさらなる基により置換されていてもよい]
を有する化合物、またはその塩、互変異性体、溶媒和物もしくはN−オキシド
[ただし、この化合物は、以下に示す化合物以外のものである:
(a−i)化合物:4−クロロ−6−フェニル−ピリミジン−2−イルアミン、4−(5−メチル−3−フェニル−イソキサゾール−4−イル)−ピリミジン−2−イルアミン、4−(2−チエニル)−2−ピリミジンアミン、2−アミノ−4−フェニル−6−メチル−1,3,5−トリアジン;2−アミノ−4−(カルボキシメチル)−6−フェニル−1,3,5−トリアジン;2−アミノ−4−シアノ−6−フェニル−1,3,5−トリアジン;2−アミノ−4−フェニルアミノ−6−フェニル−1,3,5−トリアジン;2−アミノ−4−(カルボキシメチル)−6−フェニル−1,3,5−トリアジン;
(a−ii)Rが置換されていてもよいキノリニルアミノ基であり、Rが4−フルオロフェニルまたは4−クロロフェニルである化合物;
(a−iii)AがCRであり、Rがシアノまたはハロゲンである化合物;
(a−iv)Rが非置換フェニルであり、Rが、置換されていてもよいピリジル基に結合している非環式ヒドロカルビル基である化合物;
(a−v)Rが非置換3−ピリジルであり、Rが塩素、アミノまたはメチル以外のものである化合物;
(a−vi)Rが置換されていてもよいナフチル、インドリル、キノリニルまたはイソキノリニルである化合物;
(a−vii)AがNであり、Rがアミノであり、Rが3−フェノキシフェニルまたは3−フェニルスルファニルフェニル基である化合物;
(a−viii)AがCRであり、Rが置換されていてもよいフラニルであり、Rがピリジルアルキル部分を含むものである化合物;
(a−ix)AがCRであり、Rが置換されていてもよいアルキル基であり、Rが置換されていてもよい二環式基である化合物;
(a−x)AがCRであり、Rがアルキルであり、Rがインドリル基である化合物;
(a−xi)AがCRであり、Rがメチルであり、Rが5−クロロチオフェン−2−イル、3−フルオロフェニル、3−クロロフェニル、3−メトキシフェニル、3−n−トリフェニル、3−クロロ−4−フルオロフェニル、3,5−ジフルオロフェニル、3,5−ジクロロフェニル、4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシフェニルおよび3−トリフルオロメチルフェニルから選択される化合物;
(a−xii)AがCRであり、Rがイソプロピルであり、Rが4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシフェニルである化合物;
(a−xiii)Rが置換されていてもよいキノリニルまたはジヒドロキノリニルである化合物;
(a−xiv)Rが2−ヒドロキシ−5−アロイル−フェニルまたは2−ヒドロキシ−5−ヘテロアロイル−フェニル基である化合物;
(a−xv)AがCHであり、Rが水素であり、Rが、その2位においてアリール基またはヘテロアリール基で置換されている3−ピリジル基(この3−ピリジル基の4位、5位および6位は置換されていてもよい)以外のものである化合物;
(a−xvi)化合物:イルソグラジン(6−(2,5−ジクロロ−フェニル)−[1,3,5]トリアジン−2,4−ジアミン);および
(a−xvii)AがNであり、Rが置換もしくは非置換アミノ基、アルカノイルアミノ基または飽和5員もしくは6員複素環式基である化合物]。
【請求項29】
医薬に用いるための、式(Ia)、(Ib)、(II)、(III)、(IV)、(IVa)、(V)、(VI)、(VII)もしくは(VIII)の化合物、または本明細書で定義されるその任意のサブグループもしくは例。
【請求項30】
Hsp90が介在する病態または症状の予防または治療に用いるための、式(I)、(Ia)、(Ib)、(II)、(III)、(IV)、(IVa)、(V)、(VI)、(VII)もしくは(VIII)の化合物、または本明細書で定義されるその任意のサブグループもしくは例。
【請求項31】
請求項1〜26のいずれか一項に記載の化合物と医薬上許容される担体とを含んでなる、医薬組成物。
【請求項32】
Hsp90が介在する病態または症状の予防または治療を目的とした薬剤の製造のための、請求項1〜26のいずれか一項に記載の化合物の使用。
【請求項33】
Hsp90が介在する病態または症状の緩和または発症率の軽減に用いるための、請求項1〜26のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項34】
Hsp90が介在する病態または症状の緩和または発症率の軽減を目的とした薬剤の製造のための、請求項1〜26のいずれか一項に記載の化合物の使用。
【請求項35】
哺乳動物において、異常な細胞増殖を含む、または異常な細胞増殖から起こる疾病または症状を治療するのに用いるための、請求項1〜26のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項36】
哺乳動物において、異常な細胞増殖を含む、または異常な細胞増殖から起こる疾病または症状を治療することを目的とした薬剤の製造のための、請求項1〜26のいずれか一項に記載の化合物の使用。
【請求項37】
哺乳動物において、異常な細胞増殖を含む、または異常な細胞増殖から起こる疾病または症状を緩和する、またはその発症率を軽減するのに用いるための、請求項1〜26のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項38】
哺乳動物において、異常な細胞増殖を含む、または異常な細胞増殖から起こる疾病または症状を緩和する、またはその発症率を軽減することを目的とした薬剤の製造のための、請求項1〜26のいずれか一項に記載の化合物の使用。
【請求項39】
Hsp90の阻害剤として用いるための、請求項1〜26のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項40】
Hsp90の活性を阻害することにより細胞プロセス(例えば、細胞分裂)を調整するのに用いるための、請求項1〜26のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項41】
本明細書に記載される病態の予防または治療に用いるための、請求項1〜26のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項42】
本明細書で定義されるいずれか1つ以上の用途のための薬剤を製造するための、請求項1〜26のいずれか一項に記載の化合物の使用。
【請求項43】
請求項1〜26にいずれか一項に記載の化合物を製造する方法であって、
(i)式(X):
【化10】

の化合物またはそのN保護誘導体と、式R−Y(式中、Rは部分:
【化11】

であるか、または請求項1〜42のいずれか一項で定義された通りであり、XおよびYの一方は塩素、臭素、ヨウ素およびトリフルオロ−メタンスルホン酸基から選択され、XおよびYの他方はボロン酸基またはボロン酸エステルなどのボロン酸残基である)の化合物とを、鈴木カップリングの条件下で反応させ、その後、場合により、存在する保護基を除去し、場合により、式(I)のある化合物を式(I)の別の化合物へ変換すること;または
(ii)式(XI):
【化12】

(式中、ORはメトキシなどのアルコキシ基である)の化合物とグアニジンまたはその塩とを反応させて、式(XII):
【化13】

の化合物を得、その後、塩素化剤と反応させることにより式(XII)中のヒドロキシ基を塩素原子で置換して式(XIII):
【化14】

の化合物を得ること;または
(iii)式(XV):
【化15】

のエナミン化合物とグアニジンまたはその塩(例えば、塩酸塩)とを反応させて、Rが請求項1〜52のいずれか一項で定義されたもの(ただし、Rは、エナミン化合物の反応に干渉しない基である)である式(I)の化合物を得ること;または
(iv)式(I)のある化合物を式(I)の別の化合物へ変換すること
を含んでなる、方法。

【公表番号】特表2008−540626(P2008−540626A)
【公表日】平成20年11月20日(2008.11.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−511793(P2008−511793)
【出願日】平成18年5月19日(2006.5.19)
【国際出願番号】PCT/GB2006/001851
【国際公開番号】WO2006/123165
【国際公開日】平成18年11月23日(2006.11.23)
【出願人】(504162110)アステックス、セラピューティックス、リミテッド (45)
【氏名又は名称原語表記】ASTEX THERAPEUTICS LIMITED
【Fターム(参考)】