説明

医薬化合物

本発明は式(I)の化合物、あるいはその塩、溶媒和物、互変異性体またはN−オキシドを提供する。式中、Tは、NまたはCR基であり;J−Jは、N=C(R)、(R)C=N、(R)N−C(O)、(RC−C(O)、N=N、および(R)C=C(R)であり;Eは、5または6環員の単環炭素環式またはヘテロ環式基であり、前記ヘテロ環式基はO、N、およびSから選ばれる3個までのヘテロ原子を含有し;Qは、結合またはC1−3飽和炭化水素リンカー基であり、前記リンカー基における炭素原子の一つは酸素原子または窒素原子により場合により置き換えられているか、または隣接する炭素原子対はCONRまたはNRCOで置き換えられていてもよく、Rは水素またはメチル、あるいはRは、RとまたはQの他の炭素原子と結合して環式部分を形成するC1−4アルキレン鎖であり;前記リンカー基Qの炭素原子はフッ素およびヒドロキシから選ばれる1個以上の置換基を場合により有してもよく;Qは、結合または1〜3個の炭素原子を有する飽和炭化水素リンカー基であり、前記リンカー基における炭素原子の一つは酸素原子または窒素原子により場合により置き換えられていてもよく;前記リンカー基の炭素原子はフッ素およびヒドロキシから選ばれる1個以上の置換基を場合により有してもよく、但しヒドロキシ基は存在する場合はG基に対してα位の炭素原子には位置せず;但しEがアリールまたはヘテロアリールである場合、Qは結合以外であり;Gは水素、NR、OH、またはSHである、但しEがアリールまたはヘテロアリールであり、Qが結合である場合、Gは水素であり;Rは、水素またはアリールもしくはヘテロアリール基である、但しRが水素でありGがNRである場合、Qは結合であり;R、R、R、R、およびRは、請求項に定義したとおりであり、前記化合物は、(a)ROCKキナーゼまたはプロテインキナーゼp70S6Kの調節(例えば、阻害)が示される疾患または症状の治療または予防、ならびに/あるいは(b)ROCKキナーゼまたはプロテインキナーゼp70S6Kの調節(例えば、阻害)が示される被験者または患者集団の治療に使用する。



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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)の化合物、
【化1】

あるいはその塩、溶媒和物、互変異性体またはN−オキシドであって、式中、
Tは、NまたはCR基であり、
−Jは、N=C(R)、(R)C=N、(R)N−C(O)、(RC−C(O)、N=N、および(R)C=C(R)から選ばれる基を表し、
Eは、5または6環員の単環炭素環式またはヘテロ環式基であり、前記ヘテロ環式基はO、N、およびSから選ばれる3個までのヘテロ原子を含有し、
は、結合または1〜3個の炭素原子を含有する飽和炭化水素リンカー基であり、前記リンカー基における炭素原子の一つは酸素原子または窒素原子により場合により置き換えられているか、または隣接する炭素原子対はCONRまたはNRCOで置き換えられていてもよく、Rは水素、C1−4アルキルまたはシクロプロピルであり、Rは、RとまたはQの他の炭素原子と結合して環式部分を形成するC1−4アルキレン鎖であり、前記リンカー基Qの炭素原子はフッ素およびヒドロキシから選ばれる1個以上の置換基を場合により有してもよく、
は、結合または1〜3個の炭素原子を有する飽和炭化水素リンカー基であり、前記リンカー基における炭素原子の一つは酸素原子または窒素原子により場合により置き換えられていてもよく、前記リンカー基の炭素原子はフッ素およびヒドロキシから選ばれる1個以上の置換基を場合により有してもよく(但しヒドロキシ基は存在する場合はG基に対してα位の炭素原子には位置しない)、
Gは、水素、NR、OHおよびSHから選ばれ(但しEがアリールまたはヘテロアリールでありQが結合である場合、Gは水素である)、
は、水素またはアリールもしくはヘテロアリール基であり(但しRが水素でありGがNRである場合、Qは結合である)、
およびRは、独立して水素、C1−4ヒドロカルビル、およびC1−4アシルから選ばれ、前記ヒドロカルビルおよびアシル基は、フッ素、ヒドロキシ、シアノ、アミノ、メチルアミノ、ジメチルアミノ、メトキシ、単環式もしくは二環式アリール基、および単環式もしくは二環式ヘテロアリール基から選ばれる1個以上の置換基によって場合により置換されていてもよく、または、
およびRは、それらが結合する窒素原子と共に、イミダゾール基と、4〜7環員を有しOおよびNから選ばれる第2のヘテロ原子環員を場合により含有する飽和単環ヘテロ環式基とから選ばれる環式基を形成し、または、
およびRのうち一方は、それらが結合する窒素原子と基Qの1個以上の原子と共に、4〜7環員を有しOおよびNから選ばれる第2のヘテロ原子環員を場合により含有する飽和単環ヘテロ環式基を形成し、または、
存在する場合にはNRは、それが結合するリンカー基Qの炭素原子と共に、シアノ基を形成し、
、R、およびRは、それぞれ独立して水素、ハロゲン、C1−5飽和ヒドロカルビル、シアノ、CONH、CONHR、CF、NH、NHCOR、およびNHCONHRから選ばれ、
およびRは、それぞれ独立して水素、ハロゲン、C1−5飽和ヒドロカルビル、シアノ、およびCFから選ばれ、
は、ハロゲン、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、カルボキシ、アミノ、モノまたはジ−C1−4ヒドロカルビルアミノ、基R−Rから選ばれる1個以上の置換基によりそれぞれ場合により置換されているフェニルまたはベンジルであり、Rは結合、O、CO、XC(X)、C(X)X、XC(X)X、S、SO、SO、NR、SONR、またはNRSOであり、Rは水素、3〜12環員を有するヘテロ環式基、ならびにヒドロキシ、オキソ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、カルボキシ、アミノ、モノまたはジ−C1−4ヒドロカルビルアミノ、3〜12環員を有する炭素環式およびヘテロ環式基から選ばれる1個以上の置換基によって場合により置換されているC1−8ヒドロカルビル基から選ばれ、前記C1−8ヒドロカルビル基の1個以上の炭素原子は、O、S、SO、SO、NR、XC(X)、C(X)X、またはXC(X)Xにより場合により置き換えられていてもよく、
は、水素およびC1−4ヒドロカルビルから選ばれ、
はO、S、またはNRであり、Xは=O、=Sまたは=NRであり、
前記化合物は、(a)ROCKキナーゼまたはプロテインキナーゼP70S6Kの調節(例えば、阻害)が示される疾患または症状の治療または予防、ならびに/あるいは(b)ROCKキナーゼまたはプロテインキナーゼP70S6Kの調節(例えば、阻害)が示される被験者または患者集団の治療に使用する、式(I)の化合物あるいはその塩、溶媒和物、互変異性体またはN−オキシド。
【請求項2】
請求項1に記載の使用のための化合物であって、前記化合物が式(Ia)で表される化合物、
【化2】

あるいはその塩、溶媒和物、互変異性体またはN−オキシド
(式中、Tは、Nまたは基CRであり、
−Jは、N=C(R)、(R)C=N、(R)N−C(O)、(RC−C(O)、N=N、および(R)C=C(R)から選ばれる基を表し、
Eは、5または6環員の単環炭素環式またはヘテロ環式基であり、前記ヘテロ環式基はO、N、およびSから選ばれる3個までのヘテロ原子を含有し、
およびQは、同一または異なって、それぞれ結合または1〜3個の炭素原子を含有する飽和炭化水素リンカー基であり、前記リンカー基における炭素原子の一つは酸素原子または窒素原子により場合により置き換えられていてもよく、各リンカー基QおよびQの炭素原子はフッ素およびヒドロキシから選ばれる1個以上の置換基を場合により有していてもよく(但しヒドロキシ基は存在する場合にはG基に対してα位の炭素原子には位置しない)、
Gは、水素、NR、OH、およびSHから選ばれ(但しEがアリールまたはヘテロアリールでありQが結合である場合、Gは水素である)、
は、水素またはアリールもしくはヘテロアリール基であり(但しRが水素であり、GがNRである場合、Qは結合である)、
およびRは、独立して水素、C1−4ヒドロカルビルおよびC1−4アシルから選ばれ、前記ヒドロカルビルおよびアシル基は、フッ素、ヒドロキシ、アミノ、メチルアミノ、ジメチルアミノ、メトキシ、単環式もしくは二環式アリール基、および単環式もしくは二環式ヘテロアリール基から選ばれる1個以上の置換基によって場合により置換されていてもよく、または、
およびRは、それらが結合している窒素原子と共に、イミダゾール基と、4〜7環員を有しOおよびNから選ばれる第2のヘテロ原子環員を場合により含有する飽和単環ヘテロ環式基とから選ばれる環式基を形成し、または、
およびRのうち一方は、それらが結合している窒素原子と基Qからの1個以上の原子と共に、4〜7環員を有しOおよびNから選ばれる第2のヘテロ原子環員を場合により含有する飽和単環ヘテロ環式基を形成し、または、
存在する場合、NRは、それが結合するリンカー基Qの炭素原子と共に、シアノ基を形成し、
、R、およびRは、それぞれ独立して水素、ハロゲン、C1−5飽和ヒドロカルビル、シアノ、CONH、CONHR、CF、NH、NHCOR、およびNHCONHRから選ばれ、
およびRは、それぞれ独立して水素、ハロゲン、C1−5飽和ヒドロカルビル、シアノ、およびCFから選ばれ、
は、ハロゲン、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、カルボキシ、アミノ、モノまたはジ−C1−4ヒドロカルビルアミノ、基R−Rから選ばれる1個以上の置換基によりそれぞれ場合により置換されているフェニルまたはベンジルであり、Rは結合、O、CO、XC(X)、C(X)X、XC(X)X、S、SO、SO、NR、SONR、またはNRSOであり、Rは水素、3〜12環員を有するヘテロ環式基、ならびにヒドロキシ、オキソ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、カルボキシ、アミノ、モノまたはジ−C1−4ヒドロカルビルアミノ、3〜12環員を有する炭素環式およびヘテロ環式基から選ばれる1個以上の置換基によって場合により置換されているC1−8ヒドロカルビル基から選ばれ、前記C1−8ヒドロカルビル基の1個以上の炭素原子は、O、S、SO、SO、NR、XC(X)、C(X)X、またはXC(X)Xにより場合により置き換えられていてもよく、
は、水素およびC1−4ヒドロカルビルから選ばれ、
はO、S、またはNRであり、Xは=O、=Sまたは=NRである)。
【請求項3】
請求項1に記載の使用のための化合物であって、前記化合物が式(Ib)で表される化合物、
【化3】

あるいはその塩、溶媒和物、互変異性体またはN−オキシド
(式中、Tは、Nまたは基CRであり、
−Jは、N=C(R)、(R)C=N、(R)N−C(O)、(RC−C(O)、N=N、および(R)C=C(R)から選ばれる基を表し、
Eは、5または6環員の単環炭素環式またはヘテロ環式基であり、前記ヘテロ環式基はO、N、およびSから選ばれる3個までのヘテロ原子を含有し、
およびQは、同一または異なって、それぞれ結合または1〜3個の炭素原子を含有する飽和炭化水素リンカー基であり、前記リンカー基における炭素原子の一つは酸素原子または窒素原子により場合により置き換えられていてもよく、各リンカー基QおよびQの炭素原子はフッ素およびヒドロキシから選ばれる1個以上の置換基を場合により有してもよく(但しヒドロキシ基は存在する場合にはG基に対してα位の炭素原子には位置しない)、
Gは、水素、NR、OH、およびSHから選ばれ(但しEがアリールまたはヘテロアリールでありQが結合である場合、Gは水素である)、
は、水素またはアリールもしくはヘテロアリール基であり(但しRが水素であり、GがNRである場合、Qは結合である)、
およびRは、独立して水素、C1−4ヒドロカルビルおよびC1−4アシルから選ばれ、前記ヒドロカルビルおよびアシル基は、単環式もしくは二環式アリール基および単環式もしくは二環式ヘテロアリール基により場合により置換されていてもよく、または、
およびRは、それらが結合する窒素原子と共に、4〜7環員を有しOおよびNから選ばれる第2のヘテロ原子環員を場合により含有する飽和単環ヘテロ環式基を形成し、または、
およびRのうち一方は、それらが結合する窒素原子と基Qからの1個以上の原子と共に、4〜7環員を有しOおよびNから選ばれる第2のヘテロ原子環員を場合により含有する飽和単環ヘテロ環式基を形成し、または、
存在する場合、NRは、それが結合するリンカー基Qの炭素原子と共に、シアノ基を形成し、
、R、およびRは、それぞれ独立して水素、ハロゲン、C1−5飽和ヒドロカルビル、シアノ、CONH、CONHR、CF、NH、NHCOR、またはNHCONHRから選ばれ、
およびRは、それぞれ独立して水素、ハロゲン、C1−5飽和ヒドロカルビル、シアノ、およびCFから選らばれ、
は、ハロゲン、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、カルボキシ、アミノ、モノまたはジ−C1−4ヒドロカルビルアミノ、基R−Rから選ばれる1個以上の置換基によりそれぞれ場合により置換されているフェニルまたはベンジルであり、Rは結合、O、CO、XC(X)、C(X)X、XC(X)X、S、SO、SO、NR、SONR、またはNRSOであり、Rは水素、3〜12環員を有するヘテロ環式基、ならびにヒドロキシ、オキソ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、カルボキシ、アミノ、モノまたはジ−C1−4ヒドロカルビルアミノ、3〜12環員を有する炭素環式およびヘテロ環式基から選ばれる1個以上の置換基によって場合により置換されているC1−8ヒドロカルビル基から選ばれ、前記C1−8ヒドロカルビル基の1個以上の炭素原子は、O、S、SO、SO、NR、XC(X)、C(X)X、またはXC(X)Xにより場合により置き換えられていてもよく、
は水素およびC1−4ヒドロカルビルから選ばれ、
はO、S、またはNRであり、Xは=O、=S、または=NRである)。
【請求項4】
式(Ic)の化合物、
【化4】

あるいはその塩、溶媒和物、互変異性体またはN−オキシドであって、式中、
Tは、Nまたは基CRであり、
−Jは、N=C(R)、(R)C=N、(R)N−C(O)、(RC−C(O)、N=N、および(R)C=C(R)から選ばれる基を表し、
Eは、5または6環員の単環炭素環式またはヘテロ環式基であり、前記ヘテロ環式基はO、N、およびSから選ばれる3個までのヘテロ原子を含有し、
は、結合または1〜3個の炭素原子を含有する飽和炭化水素リンカー基であり、前記リンカー基における炭素原子の一つは酸素原子または窒素原子により場合により置き換えられているか、または隣接する炭素原子対はCONRまたはNRCOで置き換えられていてもよく、Rは水素、C1−4アルキルまたはシクロプロピルであり、Rは、RとまたはQの他の炭素原子と結合して環式部分を形成するC1−4アルキレン鎖であり、前記リンカー基Qの炭素原子はフッ素およびヒドロキシから選ばれる1個以上の置換基を場合により有していてもよく、
は、結合または1〜3個の炭素原子を有する飽和炭化水素リンカー基であり、前記リンカー基における炭素原子の一つは酸素原子または窒素原子により場合により置き換えられていてもよく、前記リンカー基の炭素原子はフッ素およびヒドロキシから選ばれる1個以上の置換基を場合により有していてもよく(但しヒドロキシ基は存在する場合にはG基に対してα位の炭素原子には位置せず、Eがアリールまたはヘテロアリールである場合は、Qは結合ではない)、
は、アリールまたはヘテロアリール基であり、
およびRは、独立して水素、C1−4ヒドロカルビル、およびC1−4アシルから選ばれ、前記ヒドロカルビルおよびアシル基はフッ素、ヒドロキシ、シアノ、アミノ、メチルアミノ、ジメチルアミノ、メトキシ、単環式もしくは二環式アリール基、および単環式もしくは二環式ヘテロアリール基から選ばれる1個以上の置換基によって場合により置換されていてもよく、または、
およびRは、それらが結合する窒素原子と共に、4〜7環員を有しOおよびNから選ばれる第2のヘテロ原子環員を場合により含有する飽和単環ヘテロ環式基を形成し、または、
およびRのうち一方は、それらが結合する窒素原子と基Qからの1個以上の原子と共に、4〜7環員を有しOおよびNから選ばれる第2のヘテロ原子環員を場合により含有する飽和単環ヘテロ環式基を形成し、または、
NRは、それが結合するリンカー基Qの炭素原子と共に、シアノ基を形成し、
、R、およびRは、それぞれ独立して水素、ハロゲン、C1−5飽和ヒドロカルビル、シアノ、CONH、CONHR、CF、NH、NHCOR、またはNHCONHRから選ばれ、
およびRは、それぞれ独立して水素、ハロゲン、C1−5飽和ヒドロカルビル、シアノ、およびCFから選ばれ、
は、ハロゲン、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、カルボキシ、アミノ、モノまたはジ−C1−4ヒドロカルビルアミノ、基R−Rから選ばれる1個以上の置換基によりそれぞれ場合により置換されているフェニルまたはベンジルであり、Rは結合、O、CO、XC(X)、C(X)X、XC(X)X、S、SO、SO、NR、SONR、またはNRSOであり、Rは水素、3〜12環員を有するヘテロ環式基、ならびにヒドロキシ、オキソ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、カルボキシ、アミノ、モノまたはジ−C1−4ヒドロカルビルアミノ、3〜12環員を有する炭素環式およびヘテロ環式基から選ばれる1個以上の置換基によって場合により置換されているC1−8ヒドロカルビル基から選ばれ、前記C1−8ヒドロカルビル基の1個以上の炭素原子は、O、S、SO、SO、NR、XC(X)、C(X)X、またはXC(X)Xにより場合により置き換えられていてもよく、
は、水素およびC1−4ヒドロカルビルから選ばれ、
はO、S、またはNRであり、Xは=O、=S、または=NRであり、
前記化合物は、(a)ROCKキナーゼまたはプロテインキナーゼP70S6Kの調節(例えば、阻害)が示される疾患または症状の治療または予防、ならびに/あるいは(b)ROCKキナーゼまたはプロテインキナーゼP70S6Kの調節(例えば、阻害)が示される被験者または患者集団の治療に使用する、式(Ic)の化合物あるいはその塩、溶媒和物、互変異性体またはN−オキシド。
【請求項5】
式(Id)で表される請求項4に記載の使用のための化合物、
【化5】

あるいはその塩、溶媒和物、互変異性体またはN−オキシド
(式中、Tは、Nまたは基CRであり、
−Jは、N=C(R)、(R)C=N、(R)N−C(O)、(RC−C(O)、N=N、および(R)C=C(R)から選ばれる基を表し、
Eは、5または6環員の単環炭素環式またはヘテロ環式基であり、前記ヘテロ環式基はO、N、およびSから選ばれる3個までのヘテロ原子を含有し、
およびQは、同一または異なって、それぞれ結合または1〜3個の炭素原子を有する飽和炭化水素リンカー基であり、前記リンカー基における炭素原子の一つは酸素原子または窒素原子により場合により置き換えられていてもよく、各リンカー基QおよびQの炭素原子はフッ素およびヒドロキシから選ばれる1個以上の置換基を場合により有していてもよく(但しヒドロキシ基は存在する場合にはG基に対してα位の炭素原子には位置せず、Eがアリールまたはヘテロアリールである場合は、Qは結合ではない)、
は、アリールまたはヘテロアリール基であり、
およびRは、独立して水素、C1−4ヒドロカルビル、およびC1−4アシルから選ばれ、前記ヒドロカルビルおよびアシル基はフッ素、ヒドロキシ、アミノ、メチルアミノ、ジメチルアミノ、メトキシ、単環式もしくは二環式アリール基、および単環式もしくは二環式ヘテロアリール基から選ばれる1個以上の置換基によって場合により置換されていてもよく、または、
およびRは、それらが結合する窒素原子と共に、4〜7環員を有しOおよびNから選ばれる第2のヘテロ原子環員を場合により含有する飽和単環ヘテロ環式基を形成し、または、
およびRのうち一方は、それらが結合する窒素原子と基Qからの1個以上の原子と共に、4〜7環員を有しOおよびNから選ばれる第2のヘテロ原子環員を場合により含有する飽和単環ヘテロ環式基を形成し、または、
NRはそれが結合するリンカー基Qの炭素原子と共に、シアノ基を形成し、
、R、およびRは、それぞれ独立して水素、ハロゲン、C1−5飽和ヒドロカルビル、シアノ、CONH、CONHR、CF、NH、NHCOR、またはNHCONHRから選ばれ、
およびRは、それぞれ独立して水素、ハロゲン、C1−5飽和ヒドロカルビル、シアノ、およびCFから選ばれ、
は、ハロゲン、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、カルボキシ、アミノ、モノまたはジ−C1−4ヒドロカルビルアミノ、基R−Rから選ばれる1個以上の置換基によりそれぞれ場合により置換されているフェニルまたはベンジルであり、Rは結合、O、CO、XC(X)、C(X)X、XC(X)X、S、SO、SO、NR、SONR、またはNRSOであり、Rは水素、3〜12環員を有するヘテロ環式基、ならびにヒドロキシ、オキソ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、カルボキシ、アミノ、モノまたはジ−C1−4ヒドロカルビルアミノ、3〜12環員を有する炭素環式およびヘテロ環式基から選ばれる1個以上の置換基によって場合により置換されているC1−8ヒドロカルビル基から選ばれ、前記C1−8ヒドロカルビル基の1個以上の炭素原子は、O、S、SO、SO、NR、XC(X)、C(X)X、またはXC(X)Xにより場合により置き換えられていてもよく、
は、水素およびC1−4ヒドロカルビルから選ばれ、
はO、S、またはNRであり、Xは=O、=S、または=NRである)。
【請求項6】
式(II)で表される、請求項1〜5のいずれか1項に記載の使用のための化合物、
【化6】

あるいはその塩、溶媒和物、互変異性体またはN−オキシド
(式中、R、R、Q、Q、T、J、J、およびGは、請求項1〜5のいずれか1つに定義した通りである)。
【請求項7】
式(IIa)で表される、請求項6に記載の使用のための化合物、
【化7】

あるいはその塩、溶媒和物、互変異性体またはN−オキシド
(式中、Rは、アリールまたはヘテロアリール基であり、
Gは、NR、OH、およびSHから選ばれ、
、Q、Q、T、J、およびJは、請求項1〜6のいずれか1つに定義した通りである)。
【請求項8】
GがNRである、請求項7に記載の使用のための化合物。
【請求項9】
式(III)で表される、請求項8に記載の使用のための化合物、
【化8】

あるいはその塩、溶媒和物、互変異性体またはN−オキシド
(式中、R、R、R、T、J、およびJは、先行する請求項のいずれか1つに定義されている通りである)。
【請求項10】
TがNである、先行する請求項のいずれか1項に記載の使用のための化合物。
【請求項11】
TがCRである、例えば、TがCHである、請求項1〜9のいずれか1項に記載の使用のための化合物。
【請求項12】
−JがN=CH、HC=N、HC=CHおよびHN−C(O)から選ばれる、先行する請求項のいずれか1項に記載の使用のための化合物。
【請求項13】
−JがN=CHおよびHC=CHから選ばれる、請求項12に記載の使用のための化合物。
【請求項14】
−JがHC=CHである、請求項13に記載の使用のための化合物。
【請求項15】
TがCRで、Rが水素、ハロゲン、C1−5飽和ヒドロカルビル、シアノ、およびCFから選ばれ、好ましくは水素である、先行する請求項のいずれか1項に記載の使用のための化合物。
【請求項16】
が水素、塩素、フッ素、およびメチルから選ばれ、好ましくは水素である、請求項1〜11および15のいずれか1項に記載の使用のための化合物。
【請求項17】
が水素、ハロゲン、C1−5飽和ヒドロカルビル、シアノ、およびCFから選ばれ、好ましくは水素である、請求項1〜11および15のいずれか1項に記載の使用のための化合物。
【請求項18】
が水素、塩素、フッ素、およびメチルから選ばれ、好ましくは水素である、請求項1〜11および15のいずれか1項に記載の使用のための化合物。
【請求項19】
少なくともQおよびQの一方が結合である、先行する請求項のいずれか1項に記載の使用のための化合物。
【請求項20】
およびQの両方が結合を表す、請求項19に記載の使用のための化合物。
【請求項21】
およびQの一方が結合を表し、他方が1〜3個の炭素原子を有する飽和炭化水素リンカー基を表し、前記リンカー基における炭素原子の一つは酸素原子または窒素原子により場合により置き換えられている、請求項19に記載の使用のための化合物。
【請求項22】
の隣接する炭素原子対はCONRまたはNRCOで置き換えられ、Rは水素またはC1−4アルキル、好ましくは水素である、請求項1〜4のいずれか1つおよびそれに従属するいずれかの請求項に記載の使用のための化合物。
【請求項23】
およびRが独立して水素、C1−4ヒドロカルビル、およびC1−4アシルから選ばれる、先行する請求項のいずれか1項に記載の使用のための化合物。
【請求項24】
およびRが独立して水素およびメチルから選ばれ、したがって、NRがアミノ、メチルアミノ、またはジメチルアミノ基になり得る、請求項23に記載の使用のための化合物。
【請求項25】
NRがアミノ基またはメチルアミノ基である、請求項24に記載の使用のための化合物。
【請求項26】
が水素である、先行する請求項のいずれか1項に記載の使用のための化合物。
【請求項27】
がアリールまたはヘテロアリール基、例えば、フェニルなどの単環式アリールまたはヘテロアリール基である、請求項1〜25のいずれか1項に記載の使用のための化合物。
【請求項28】
前記アリールまたはヘテロアリール基(例えば、フェニル基)が非置換である、請求項27に記載の使用のための化合物。
【請求項29】
前記アリールまたはヘテロアリール基(例えば、フェニル基)が、ハロゲン、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、カルボキシ、アミノ、モノまたはジ−C1−4ヒドロカルビルアミノ、3〜12環員を有する炭素環式およびヘテロ環式基、基R−Rから選ばれる1個以上の置換基R10により置換されており、前記Rは結合、O、CO、XC(X)、C(X)X、XC(X)X、S、SO、SO、NR、SONR、またはNRSOであり、前記Rは水素、3〜12環員を有する炭素環式およびヘテロ環式基、ならびにヒドロキシ、オキソ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、カルボキシ、アミノ、モノまたはジ−C1−4ヒドロカルビルアミノ、3〜12環員を有する炭素環式およびヘテロ環式基から選ばれる1個以上の置換基によって場合により置換されているC1−8ヒドロカルビル基から選ばれ、前記C1−8ヒドロカルビル基の1個以上の炭素原子はO、S、SO、SO、NR、XC(X)、C(X)X、またはXC(X)Xにより場合により置き換えられていてもよく、Rは、水素およびC1−4ヒドロカルビルから選ばれ、XはO、SまたはNRであり、Xは=O、=S、または=NRである、請求項27に記載の使用のための化合物。
【請求項30】
前記アリールまたはヘテロアリール基(例えば、フェニル基)が、ハロゲン、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、カルボキシ、アミノ、モノまたはジ−C1−4ヒドロカルビルアミノ、3〜7環員を有する炭素環式およびヘテロ環式基、基R−Rから選ばれる1個以上の置換基R10aにより置換されており、前記Rは結合、O、CO、OC(O)、NRC(O)、OC(NR)、C(O)O、C(O)NR、OC(O)O、NRC(O)O、OC(O)NR、NRC(O)NR、S、SO、SO、NR、SONR、またはNRSOであり、前記Rは水素、3〜7環員を有する炭素環式およびヘテロ環式基、およびヒドロキシ、オキソ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、カルボキシ、アミノ、モノまたはジ−C1−4ヒドロカルビルアミノ、3〜7環員を有する炭素環式およびヘテロ環式基から選ばれる1個以上の置換基によって場合により置換されているC1−8ヒドロカルビル基から選ばれ、前記C1−8ヒドロカルビル基の1個以上の炭素原子はO、S、SO、SO、NR、OC(O)、NRC(O)、OC(NR)、C(O)O、C(O)NR、OC(O)O、NRC(O)O、OC(O)NR、またはNRC(O)NRにより場合により置き換えられていてもよく、Rは水素およびC1−4ヒドロカルビルから選ばれる、請求項29に記載の使用のための化合物。
【請求項31】
前記アリールまたはヘテロアリール基(例えば、フェニル基)が、ハロゲン、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、シアノ、アミノ、モノまたはジ−C1−4アルキルアミノ、シクロプロピルアミノ、3〜7環員を有する炭素環式およびヘテロ環式基、基R−Rから選ばれる1個以上の置換基R10bにより置換されており、前記Rは、結合、O、CO、OC(O)、NRC(O)、OC(NR)、C(O)O、C(O)NR、S、SO、SO、NR、SONR、またはNRSOであり、前記Rは水素、3〜7環員を有する炭素環式およびヘテロ環式基、およびヒドロキシ、オキソ、ハロゲン、シアノ、アミノ、モノまたはジ−C1−4アルキルアミノ、3〜7環員を有する炭素環式およびヘテロ環式基から選ばれる1個以上の置換基によって場合により置換されているC1−8ヒドロカルビル基から選ばれ、前記C1−8ヒドロカルビル基の1個以上の炭素原子はO、S、SO、SO、またはNRにより場合により置き換えられていてもよく(但しRが水素である場合Rは結合ではない)、Rは水素およびC1−4アルキルから選ばれる、請求項30に記載の使用のための化合物。
【請求項32】
前記アリールまたはヘテロアリール基(例えば、フェニル基)が、ハロゲン、
ヒドロキシ、
トリフルオロメチル、
シアノ、
アミノ、モノまたはジ−C1−4アルキルアミノ、
シクロプロピルアミノ、
環員のうち0、1、または2個は、O、N、およびSから選ばれ、残りは炭素原子である3〜7環員を有する単環炭素環式およびヘテロ環式基(前記単環炭素環式およびヘテロ環式基はハロゲン、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、シアノ、およびメトキシから選ばれる1個以上の置換基によって場合により置換されている)、および
基R−R、から選ばれる1個以上の置換基R10cにより置換されており、
ここで、Rは結合、O、CO、OC(O)、NRC(O)、OC(NR)、C(O)O、C(O)NR、S、SO、SO、NR、SONR、またはNRSOであり、
は、水素ならびに、環員のうち0、1、または2個はO、N、およびSから選ばれ、残りは炭素原子である3〜7環員を有する単環炭素環式およびヘテロ環式基から選ばれ、前記単環炭素環式およびヘテロ環式基は、ハロゲン、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、シアノ、およびメトキシから選ばれる1個以上の置換基によって場合により置換されている、そして、
はさらにヒドロキシ、オキソ、ハロゲン、シアノ、アミノ、モノまたはジ−C1−4アルキルアミノ、ならびに環員のうち0、1、または2個はO、N、およびSから選ばれ、残りは炭素原子である3〜7環員を有する単環炭素環式およびヘテロ環式基、から選ばれる1個以上の置換基によって場合により置換されているC1−8ヒドロカルビル基から選ばれ、前記単環炭素環式およびヘテロ環式基は、ハロゲン、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、シアノ、およびメトキシから選ばれる1個以上の置換基によって場合により置換されていてもよく、前記C1−8ヒドロカルビル基の1または2個の炭素原子は、O、S、またはNRにより置き換えられていてもよく(但しRが水素である場合Rは結合でない)、Rは水素およびC1−4アルキルから選ばれる、請求項31に記載の使用のための化合物。
【請求項33】
前記アリール(例えば、フェニル基)またはヘテロアリール基Rが、ヒドロキシ;C1−4アシルオキシ;フッ素;塩素;臭素;トリフルオロメチル;シアノ;それぞれが1個以上のC1−2アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ、または場合により置換されたフェニルまたはピリジル基によって場合により置換されたC1−4ヒドロカルビルオキシおよびC1−4ヒドロカルビル;C1−4アシルアミノ;ベンゾイルアミノ;ピロリジノカルボニル;ピペリジノカルボニル;モルホリノカルボニル;ピペラジノカルボニル;N、O、およびSから選ばれる1または2個のヘテロ原子を含有する5および6員ヘテロアリール基(前記ヘテロアリール基は1個以上のC1−4アルキル置換基によって場合により置換されている);場合により置換されているフェニル;場合により置換されているピリジル;および場合により置換されているフェノキシ(前記フェニル、ピリジル、およびフェノキシ基の任意の置換基は、C1−2アシルオキシ、フッ素、塩素、臭素、トリフルオロメチル、シアノ、それぞれがメトキシまたはヒドロキシによって場合により置換されたC1−2ヒドロカルビルオキシおよびC1−2ヒドロカルビルから選ばれる1、2、または3個の置換基である)から選ばれる1個以上の置換基により置換された、請求項32に記載の使用のための化合物。
【請求項34】
前記アリールまたはヘテロアリール基Rの置換基が、ヒドロキシ;C1−4アシルオキシ;フッ素;塩素;臭素;トリフルオロメチル;シアノ;それぞれがC1−2アルコキシまたはヒドロキシによって場合により置換されたC1−4ヒドロカルビルオキシおよびC1−4ヒドロカルビル;C1−4アシルアミノ;ベンゾイルアミノ;ピロリジノカルボニル;ピペリジノカルボニル;モルホリノカルボニル;ピペラジノカルボニル;N、O、およびSから選ばれる1または2個のヘテロ原子を含有する5および6員ヘテロアリール基(前記ヘテロアリール基は1個以上のC1−4アルキル置換基によって場合により置換されている);フェニル;ピリジル;およびフェノキシ(前記フェニル、ピリジルおよびフェノキシ基は、C1−2アシルオキシ、フッ素、塩素、臭素、トリフルオロメチル、シアノ、それぞれがメトキシまたはヒドロキシによって場合により置換されたC1−2ヒドロカルビルオキシおよびC1−2ヒドロカルビルから選ばれる1、2、または3個の置換基によってそれぞれが場合により置換されている)から選ばれる請求項33に記載の使用のための化合物。
【請求項35】
前記アリールまたはヘテロアリール基Rが、1、2または3個、好ましくは1または2個の置換基により置換されている、請求項31〜34のいずれか1項に記載の使用のための化合物。
【請求項36】
が、非置換、あるいはヒドロキシ;C1−4アシルオキシ;フッ素;塩素;臭素;トリフルオロメチル;トリフルオロメトキシ;ジフルオロメトキシ;ベンジルオキシ;シアノ;それぞれがC1−2アルコキシまたはヒドロキシによって場合により置換されたC1−4ヒドロカルビルオキシおよびC1−4ヒドロカルビルから選ばれる5個までの置換基により置換されている、請求項29に記載の使用のための化合物。
【請求項37】
が、非置換、あるいはヒドロキシ;C1−4アシルオキシ;フッ素;塩素;臭素;トリフルオロメチル;シアノ;それぞれがC1−2アルコキシまたはヒドロキシによって場合により置換されたC1−4ヒドロカルビルオキシおよびC1−4ヒドロカルビルから選ばれる5個までの置換基により置換されている、請求項36に記載の使用のための化合物。
【請求項38】
が、フッ素、塩素、トリフルオロメチル、メチル、およびメトキシから選ばれる1または2個の置換基を有する、請求項36に記載の使用のための化合物。
【請求項39】
が、フッ素、塩素、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、ベンジルオキシ、メチル、およびメトキシから選ばれる1または2個の置換基を有する、請求項36に記載の使用のための化合物。
【請求項40】
が、フッ素、塩素、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、ベンジルオキシ、メチル、t−ブチル、およびメトキシから選ばれる1または2個の置換基を有する、請求項36に記載の使用のための化合物。
【請求項41】
が、非置換または置換フェニル基、好ましくは置換フェニル基である、請求項28〜39のいずれか1項に記載の使用のための化合物。
【請求項42】
が、モノクロロフェニルおよびジクロロフェニルである、請求項41に記載の使用のための化合物。
【請求項43】
が、明細書中の表1に示される基である、請求項41に記載の使用のための化合物。
【請求項44】
が、表1の基A2、A4、およびA5から選ばれる、請求項41に記載の使用のための化合物。
【請求項45】
が、表1の基A2、A4、A5、A10、A11、A13、A14、A15、A16、A17、A18、A19、およびA19から選ばれる、請求項41に記載の使用のための化合物。
【請求項46】
が、非置換フェニルであるか、より好ましくは1〜3個(より好ましくは1または2個)の置換基を有するフェニルであり、前記置換基が、ヒドロキシ;C1−4アシルオキシ;フッ素;塩素;臭素;トリフルオロメチル;シアノ;C1−4ヒドロカルビルオキシおよびC1−4ヒドロカルビル基(前記C1−4ヒドロカルビルオキシおよびC1−4ヒドロカルビル基は1個以上のC1−2アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ、または場合により置換されたフェニルまたはピリジル基によって場合によりそれぞれ置換されている);C1−4アシルアミノ;ベンゾイルアミノ;ピロリジノカルボニル;ピペリジノカルボニル;モルホリノカルボニル;ピペラジノカルボニル;N、O、およびSから選ばれる1または2個のヘテロ原子を含有する5および6員ヘテロアリール基(前記ヘテロアリール基は1個以上のC1−4アルキル置換基によって場合により置換されている);場合により置換されたフェニル;場合により置換されたピリジル;および場合により置換されたフェノキシ(前記フェニル、ピリジル、およびフェノキシ基の任意の置換基は、C1−2アシルオキシ、フッ素、塩素、臭素、トリフルオロメチル、シアノ、C1−2ヒドロカルビルオキシ、およびC1−2ヒドロカルビル基(前記C1−2ヒドロカルビルオキシおよびC1−2ヒドロカルビル基は、それぞれメトキシまたはヒドロキシによって場合により置換されている)から選ばれる1、2、または3個の置換基である)である、請求項6または7およびそれらに従属するいずれかの請求項に記載の使用のための化合物。
【請求項47】
が、非置換フェニルであるか、より好ましくは1〜3個(より好ましくは1または2個)の置換基を有するフェニルであり、前記置換基が、ヒドロキシ;C1−4アシルオキシ;フッ素;塩素;臭素;トリフルオロメチル;シアノ;C1−4アルコキシまたはC1−4アルキル基(前記C1−4アルコキシおよびC1−4アルキル基は1個以上のフッ素原子によってまたはC1−2アルコキシ、ヒドロキシまたは場合により置換されたフェニルによって場合によりそれぞれ置換されている);C1−4アシルアミノ;ベンゾイルアミノ;ピロリジノカルボニル;ピペリジノカルボニル;モルホリノカルボニル;ピペラジノカルボニル;場合により置換されたフェニル;場合により置換されたピリジル;および場合により置換されたフェノキシ(前記場合により置換されたフェニル、ピリジル、およびフェノキシ基は、C1−2アシルオキシ、フッ素、塩素、臭素、トリフルオロメチル、シアノ、それぞれメトキシまたはヒドロキシによって場合により置換されているC1−2ヒドロカルビルオキシおよびC1−2ヒドロカルビルから選ばれる1、2、または3個の置換基によって場合によりそれぞれ置換されている)である、請求項46に記載の使用のための化合物。
【請求項48】
が、非置換フェニル基であるか、あるいはヒドロキシ;C1−4アシルオキシ;フッ素;塩素;臭素;トリフルオロメチル;トリフルオロメトキシ;ジフルオロメトキシ;ベンジルオキシ;シアノ;それぞれがC1−2アルコキシまたはヒドロキシによって場合により置換されているC1−4ヒドロカルビルオキシおよびC1−4ヒドロカルビルから独立して選ばれる1または2個の置換基により置換されたフェニル基である、請求項46に記載の使用のための化合物。
【請求項49】
が、フッ素、塩素、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、シアノ、メトキシ、エトキシ、i−プロポキシ、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、t−ブチル、およびベンジルオキシから独立して選ばれる1または2個の置換基を有する置換フェニル基である、請求項48に記載の使用のための化合物。
【請求項50】
が、フッ素、塩素、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、ベンジルオキシ、メチル、t−ブチルおよびメトキシから選ばれる置換基をパラ位に、ならびに場合によりフッ素、塩素、およびメチルから選ばれる第2の置換基をオルト位またはメタ位に有するフェニル基である、請求項46に記載の使用のための化合物。
【請求項51】
が、パラ位にt−ブチル置換基を有する一置換フェニル基である、請求項50に記載の使用のための化合物。
【請求項52】
が、パラ位に塩素置換基を有する一置換フェニル基である、請求項50に記載の使用のための化合物。
【請求項53】
が、2,4−ジクロロフェニル、2,5−ジクロロフェニル、3,4−ジクロロフェニル、または2,3−ジクロロフェニルなどのジクロロフェニル基である、請求項50に記載の使用のための化合物。
【請求項54】
TがNであり、かつ/または
が水素であり、かつ/または
−Jが、N=CH、HN−C(O)、(Me)NC(O)、(Et)NC(O)、およびHC=CHから選ばれる基を表し、かつ/または
が、結合またはC1−2アルキレン基であり、Qが、結合またはメチレン基であり、かつ/または
Gが、NR、より好ましくは、GがNHまたはNHMeである、請求項46〜53のいずれか1項に記載の使用のための化合物。
【請求項55】
Eが非芳香族である、先行する請求項のいずれか1項に記載の使用のための化合物。
【請求項56】
およびQが基Eの同一原子に結合している、請求項55に記載の使用のための化合物。
【請求項57】
Eが芳香族である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の使用のための化合物。
【請求項58】
Eが下記基である、請求項55に記載の使用のための化合物
【化9】

(式中、Gは、C、CH、CH、N、およびNHから選ばれ、Gは、NおよびCHから選ばれる)。
【請求項59】
Eが、明細書中の表2に示される基から選ばれる、先行する請求項のいずれか1項に記載の使用のための化合物。
【請求項60】
Eが、明細書中の表2に示される基B9である、請求項59に記載の使用のための化合物。
【請求項61】
式(IV)で表される、請求項7に記載の使用のための化合物
【化10】

(式中、mは0、1、または2であり;m′は0または1であり(但しmとm′との合計は0〜2の範囲内である);nは0または1であり;pは0、1、2、または3であり;RおよびRは同一または異なって、それぞれ水素、メチル、およびフッ素から選ばれ;R12はCNまたはNRであり;各R13は独立してR10、R10a、R10b、およびR10cから選ばれ、ここでJ、J、T、R、R、R、R10、R10a、R10b、およびR10cは先行する請求項のいずれか1つに定義したものと同義である)。
【請求項62】
mが0または1である、請求項61に記載の使用のための化合物。
【請求項63】
m′が0であり、mが1である、請求項62に記載の使用のための化合物。
【請求項64】
m′が1であり、mが0である、請求項62に記載の使用のための化合物。
【請求項65】
12がNRであり、より好ましくはR12が、NH、NHMe、およびNMeから選ばれる、請求項61〜64のいずれか1項に記載の使用のための化合物。
【請求項66】
12がNHである、請求項65に記載の使用のための化合物。
【請求項67】
式(V)で表される、請求項61に記載の使用のための化合物あるいはその塩、溶媒和物、互変異性体またはN−オキシド
【化11】

(式中、pは1、2、または3であり、Rは水素またはメチル、ならびにJ、J、R、R、R、およびR10cは先行する請求項のいずれか1つに定義したものと同義である)。
【請求項68】
が水素である、請求項67に記載の使用のための化合物。
【請求項69】
10cが、請求項32〜53のいずれか1つに定義された置換基である、請求項67または68に記載の使用のための化合物。
【請求項70】
式(VI)で表される、請求項7に記載の使用のための化合物
【化12】

(式中、Rは水素またはメチルであり、R10c、R、R、J、およびJは先行する請求項のいずれか1つに定義したものと同義である)。
【請求項71】
が水素である、請求項70に記載の使用のための化合物。
【請求項72】
がメチルである、請求項70に記載の使用のための化合物。
【請求項73】
が水素である、請求項70〜72のいずれか1項に記載の使用のための化合物。
【請求項74】
がメチルである、請求項70〜72のいずれか1項に記載の使用のための化合物。
【請求項75】
TがNであり、かつ/または
が水素であり、かつ/または
−Jが、N=CH、HN−C(O)、(Me)NC(O)、(Et)NC(O)、およびHC=CHから選ばれる基を表す、請求項67〜74のいずれか1項に記載の使用のための化合物。
【請求項76】
式(VII)で表される、請求項4に記載の使用のための化合物
【化13】

(式中、Arは、O、N、およびSから選ばれる2個までのヘテロ原子環員を有し、フッ素、塩素、メチル、およびメトキシから選ばれる1または2個の置換基によって場合により置換された、5または6員単環式アリールまたはヘテロアリール基であり、R10dはフッ素、塩素、メチル、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、およびメトキシから選ばれる置換基であり、rは0、1、または2(より典型的には0または1)であり、T、Q、Q、NR、R、およびJ−Jは請求項4〜75のいずれか1つに定義したものと同義である)。
【請求項77】
Arが、場合により置換されているフェニル、場合により置換されているピリジル、場合により置換されているフリル、および場合により置換されているチエニルから選ばれる、請求項76に記載の使用のための化合物。
【請求項78】
Arが非置換フェニルである、請求項77に記載の使用のための化合物。
【請求項79】
−JがHC=CHである、請求項75〜78のいずれか1項に記載の使用のための化合物。
【請求項80】
塩、溶媒和物またはN−オキシドの形態である、先行する請求項のいずれか1つに定義された使用のための化合物。
【請求項81】
前記疾患または症状が、(a)腫瘍転移、(b)腫瘍浸潤、(c)腫瘍進展、(d)腫瘍接着(例えば、腫瘍細胞接着)、(e)アクチノマイシン収縮依存性腫瘍転移、浸潤または進展、(f)細胞形質転換、(g)ROCKが仲介する腫瘍転移、浸潤、進展または接着、(h)ROCKが仲介するアクチノマイシン収縮依存性腫瘍転移、浸潤または進展、(i)ROCKが仲介する細胞形質転換から選ばれる、請求項1〜80のいずれか1項に記載の使用のための化合物。
【請求項82】
前記疾患または症状が癌(例えば、ROCKが仲介する癌)である、請求項1〜80のいずれか1項に記載の使用のための化合物。
【請求項83】
前記癌(例えば、ROCKが仲介する癌である)が、(a)精巣性胚細胞腫瘍、(b)転移能を有する小乳癌、(c)膀胱癌、(d)卵巣癌、(e)前立腺癌および(f)肝細胞癌から選ばれる、請求項82に記載の使用のための化合物。
【請求項84】
前記疾患または症状が、ここで定義される(例えば、請求項38に定義される)いかなる癌の浸潤、転移および腫瘍進展である、請求項1〜80のいずれか1項に記載の使用のための化合物。
【請求項85】
前記疾患または症状が、心疾患または症状である、請求項1〜80のいずれか1項に記載の使用のための化合物。
【請求項86】
前記心疾患または症状が、(a)高血圧、(b)心臓機能不全(例えば、慢性および鬱血性心不全)、(c)心臓肥大、(d)再狭窄、(e)腎機能不全(例えば慢性腎不全)、(f)アテローム性動脈硬化症(動脈硬化症)、(g)心保護、(h)同種移植片生着、(i)脳虚血、(j)冠攣縮性狭心症、および(k)血管炎症から選ばれる、請求項85に記載の使用のための化合物。
【請求項87】
前記心疾患または症状が、筋肉(例えば、平滑筋)機能不全を含む、請求項1〜80のいずれか1項に記載の使用のための化合物。
【請求項88】
前記筋肉(例えば、平滑筋)機能不全を含む心疾患または症状が、(a)喘息、(b)陰茎勃起障害、(c)女性性機能不全、(d)過活動膀胱I症候群、および(e)異常平滑筋(例えば、高血圧と関連する)から選ばれる、請求項87に記載の使用のための化合物。
【請求項89】
前記疾患または症状が、炎症を含む、請求項1〜80のいずれか1項に記載の使用のための化合物。
【請求項90】
前記炎症が、(a)関節リウマチ、(b)過敏性腸症候群、(c)炎症性腸疾患、(d)血管炎症、および(e)神経炎症性疾患または症状を含むかその兆候を示す、請求項89に記載の使用のための化合物。
【請求項91】
前記(e)神経炎症性疾患または症状が、(a)卒中、(b)多発性硬化症、(c)アルツハイマー病、(d)パーキンソン病、(e)筋萎縮性側索硬化症、および(f)炎症性疼痛から選ばれる、請求項90に記載の使用のための化合物。
【請求項92】
前記疾患または症状が、CNS疾患または症状である、請求項1〜80のいずれか1項に記載の使用のための化合物。
【請求項93】
前記CNS疾患または症状が、(a)脊髄損傷または傷害、(b)脳外傷または傷害、(c)急性神経細胞損傷(例えば、卒中または外傷性脳損傷)、(d)パーキンソン病、(e)アルツハイマー病、(f)神経組織変成の症状または疾患、(g)卒中(例えば、高血圧に関連する)、(h)脳血管痙攣、(i)神経突起成長および発芽の阻害、(j)軸索再生阻害、(k)傷害後の機能回復不全、(l)脱髄症または異常、(m)炎症性CNS疾患または異常、(n)神経障害性疼痛、および(o)神経変性から選ばれる、請求項92に記載の使用のための化合物。
【請求項94】
前記疾患または症状が、(a)インシュリン抵抗性、(b)グラフト保護(例えば、心臓血管または炎症性グラフト保護)、(c)糖尿病、(d)喘息、(e)肺血管収縮、(f)緑内障、および(g)繊維症(例えば、肝臓線維症および腎臓線維症)から選ばれる、請求項1〜80のいずれか1項に記載の使用のための化合物。
【請求項95】
前記疾患または症状が、感染症または症状である、請求項1〜80のいずれか1項に記載の使用のための化合物。
【請求項96】
前記感染症または症状が、後生動物、原生動物、菌類、プリオン、ウイルスまたはバクテリア性の疾患、感染あるいは侵入である、請求項95に記載の使用のための化合物。
【請求項97】
前記感染症または症状が、病原体が仲介する細胞骨格再構成を含む、請求項95または96に記載の使用のための化合物。
【請求項98】
前記治療または予防が、(a)ROCKキナーゼの調節(例えば、阻害)、または(b)ROCKキナーゼの活性レベルでの診療含む、先行する請求項のいずれか1項に記載の使用のための化合物。
【請求項99】
前記治療または予防が、(a)筋肉(例えば、平滑筋)弛緩、(b)血管筋弛緩(例えば、血管の血流を高めるため)、(c)移植療法(例えば、グラフト保護を含む)、(d)神経細胞調節、(e)細胞増殖の減少、(f)細胞移動の減少、(g)病原浸潤または感染時の細胞骨格再構成の抑制、(g)組織再生の加速、および(h)傷害後の機能回復の増強をもたらす診療を含む、先行する請求項のいずれか1項に記載の使用のための化合物。
【請求項100】
前記(d)神経細胞調節が、(a)神経再生、(b)新規軸索成長誘導、(c)CNS内の病変にわたる軸索の再構成、(d)神経突起伸長、(e)神経突起分化、(f)軸索経路探索、(g)樹状突起棘形成、(h)樹状突起棘維持、(i)神経突起成長円錐崩壊の調節、および(j)神経突起伸長阻害の調節を含む、請求項54に記載の使用のための化合物。
【請求項101】
前記治療または予防が、(i)患者が罹患している、または罹患している可能性のある疾患または症状がROCKキナーゼに対して活性を有する化合物による治療に感受性があるものかどうかを判定すべく患者をスクリーニングすること、および(ii)患者の疾患または症状が感受性を有することが示された場合に、その後、患者に請求項1〜80のいずれか1項に記載の使用のための化合物を投与することを含む、先行する請求項のいずれか1項に記載の使用のための化合物。
【請求項102】
前記被験者または患者集団が、(a)ROCKキナーゼが機能不全(例えば、過活性)のもの、そして(b)ROCK機能不全(例えば、ROCK活性亢進)の診断テストの対象になったもの、(c)Rhoシグナル伝達経路が機能不全のもの、そして(d)Rhoシグナル伝達経路機能不全の診断テストの対象になったものから選ばれる、先行する請求項のいずれか1項に記載の使用のための化合物。
【請求項103】
(a)ここで定義される疾患または症状の治療または予防、ならびに/あるいは(b)ここで定義される被験者または患者集団の治療に用いる薬剤の製造のための、請求項1〜80のいずれか1項に記載の化合物の使用。
【請求項104】
(a)ここで定義される疾患または症状の治療または予防、ならびに/あるいは(b)ここで定義される被験者または患者集団の治療の方法であって、予防または治療を必要とする被験者に請求項1〜80のいずれか1項に記載の使用のための化合物を投与することを含む方法。
【請求項105】
前記ROCKキナーゼが、ROCK1および/またはROCK2である、先行する請求項のいずれか1項に記載の発明。
【請求項106】
前記疾患または症状が、(a)癌(例えば、p70S6Kが仲介する癌)、(b)腫瘍転移、(c)免疫機能不全、(d)組織損傷(例えば、炎症から起こる)、(e)染色体17q23増幅(またはこれから起こるかまたはこれに関連する症状)、(f)ポイツイエーガー症候群(またはこれから起こるかまたはこれに関連する症状)、(g)LKB1変異(またはこれから起こるかまたはこれに関連する症状)、(h)BRCA1変異(またはこれから起こるかまたはこれに関連する症状)、(i)BRCA2変異(またはこれから起こるかまたはこれに関連する症状)、(j)機能不全性アポトーシス性プログラム、(k)腫瘍組織における成長因子受容体のシグナル伝達、過剰発現および活性化、(l)代謝病または疾患、(m)異常細胞増殖および/または代謝に関連したもの、および(n)神経細胞疾患から選ばれる、請求項1〜80のいずれか1項に記載の使用のための化合物。
【請求項107】
前記(e)染色体17q23増幅から起こるまたは関連する疾患または症状が、(a)原発性乳房腫瘍、(b)BRCA2変異を含む腫瘍(例えば、乳房腫瘍)、(c)BRCA1変異を含む腫瘍(例えば、乳房腫瘍)、(d)膵臓腫瘍、(e)膀胱腫瘍、および(f)神経芽細胞腫から選ばれる、請求項106に記載の使用のための化合物。
【請求項108】
前記(g)LKB1変異から起こるまたは関連する疾患または症状が、LKB1変異(例えば、不活性化LKB1変異)を含む肺腺癌である、請求項106に記載の使用のための化合物。
【請求項109】
前記(h)または(i)BRCA1/2変異から起こるまたはこれに関連する疾患または症状が、乳癌である、請求項106に記載の使用のための化合物。
【請求項110】
前記(l)代謝病または疾患が、(a)肥満(例えば、加齢性肥満または食餌性肥満)、(b)糖尿病、(c)メタボリック症候群、(d)インシュリン抵抗性、(e)高血糖、(f)高アミノ酸血症、および(g)高脂血症から選ばれる、請求項106に記載の使用のための化合物。
【請求項111】
前記治療または予防が、(a)プロテインキナーゼp70S6Kの調節(例えば、阻害)、(b)プロテインキナーゼp70S6Kの活性レベルでの診療、(b)生体内での細胞周期におけるG1期からS期への進行の阻害、(c)細胞周期のG1期からS期での細胞周期増殖の阻害、(d)ラパマイシン代用薬としての使用、(e)ウォルトマンニン代用薬としての使用、(f)適切なアポトーシス性プログラムの再構築、(g)腫瘍組織中での成長因子受容体シグナル伝達、過剰発現および活性化の阻害、(h)神経細胞分化の調節、(i)細胞運動の調節、(j)細胞応答の調節、および(k)インスリン感受性の増強を含む、請求項1〜80および106〜110のいずれか1項に記載の使用のための化合物。
【請求項112】
前記治療および予防が、病状または症状の診断および治療方法を含み、前記方法が、(i)患者が罹患している、または罹患している可能性のある疾患または症状がプロテインキナーゼp70S6Kに対して活性を有する化合物による治療に感受性があるものかどうかを判定すべく患者をスクリーニングすること、および(ii)患者の疾患または症状が感受性を有することが示された場合に、その後、患者に請求項1〜80のいずれか1項に記載の使用のための化合物を投与することを含む、請求項1〜80および106〜111のいずれか1項に記載の使用のための化合物。
【請求項113】
前記被験者または患者集団が、(a)プロテインキナーゼp70S6Kが機能不全(例えば、過活性)のもの、(b)p70S6K機能不全(例えば、p70S6K活性亢進)の診断テストの対象になったもの、(c)染色体17q23が増幅されているもの、そして(d)染色体17q23の増幅の診断テストの対象になったもの、(e)BRCA1変異を有するもの、(f)BRCA1変異の診断テストの対象になったもの、(g)BRCA2変異を有するもの、(h)BRCA2変異の診断テストの対象になったもの、(i)LKB1変異を有するもの、(j)LKB1変異の診断テストの対象になったもの、および(k)請求項112(i)に定義されるようにスクリーニングされたものから選ばれる、請求項1〜80および106〜112のいずれか1項に記載の使用のための化合物。

【公表番号】特表2009−534455(P2009−534455A)
【公表日】平成21年9月24日(2009.9.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−507156(P2009−507156)
【出願日】平成19年4月25日(2007.4.25)
【国際出願番号】PCT/GB2007/001518
【国際公開番号】WO2007/125321
【国際公開日】平成19年11月8日(2007.11.8)
【出願人】(504162110)アステックス、セラピューティックス、リミテッド (45)
【氏名又は名称原語表記】ASTEX THERAPEUTICS LIMITED
【出願人】(504132021)ジ・インスティチュート・オブ・キャンサー・リサーチ:ロイヤル・キャンサー・ホスピタル (16)
【出願人】(598176569)キャンサー・リサーチ・テクノロジー・リミテッド (57)
【氏名又は名称原語表記】CANCER RESEARCH TECHNOLOGY LIMITED
【Fターム(参考)】