説明

半導体ガスセンサ

【課題】従来技術を発展させた半導体ガスセンサを提供すること。
【解決手段】第1の端子部分が、半導体本体(20)の表面に設けられたパッシベーション層(30)を貫通する第1の成形部分(112)を有し、該第1の成形部分(112)は、参照電位に接続された導電性層(115)を備えた底面を有し、該第1の端子部分と制御電極(100)とは第1の接合材(130)を用いて電気的接続かつ摩擦接続的に結合されている。第2の端子部分と前記制御電極(100)とは第2の接合材(140)を用いて少なくとも摩擦接続的に結合されており、前記第1の接合材(130)は前記成形部分を少なくとも部分的に充填し、前記制御電極(100)と前記導電性層(115)とを接続する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1の上位概念に記載の半導体ガスセンサに関する。
【背景技術】
【0002】
DE10036178A1からFET湿度センサが公知である。この公知のFET湿度センサでは、チャネル領域の電気伝導率をサスペンデッドゲート(SG)によって変化させる。さらに、DE4239319C2、DE102005008051AおよびEP1103808B1の各文献からSGFETガスセンサが公知となっている。
【0003】
さらに、DE19907168C1、US5545589A、US5137461AおよびUS5432675Aから、別の固定装置が公知である。
【0004】
制御電極がチャネル領域からエアギャップを介して離隔されている、これらのMOSトランジスタに共通する特徴は、一般的には該制御電極と半導体本体とが一体形で形成されていないことである。このことにより、制御電極は接合材を用いて、対応するトランジスタ領域と結合しなければならない。さらに、制御電極を電気的に接続しなければならない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】DE10036178A1
【特許文献2】DE4239319C2
【特許文献3】DE102005008051A
【特許文献4】EP1103808B1
【特許文献5】DE19907168C1
【特許文献6】US5545589A
【特許文献7】US5137461A
【特許文献8】US5432675A
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述のことを背景として、本発明の課題は、従来技術を発展させた半導体ガスセンサを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題は、請求項1に記載の構成を有する半導体ガスセンサによって解決される。従属請求項に、本発明の有利な実施形態が記載されている。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】SGFET半導体ガスセンサの断面図である。
【図2】CCFET半導体ガスセンサの断面図である。
【図3】第1の実施形態の、図1および図2の一部を示す詳細図である。
【図4】第2の実施形態の、図1および図2の一部を示す詳細図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の構成によれば、半導体ガスセンサは、集積される電界効果トランジスタをベースとして構成され、表面にパッシベーション層が設けられた半導体本体を有する。この半導体ガスセンサは、ギャップによってチャネル領域から分離されたガス感応性の制御電極を有し、サスペンデッドゲート電界効果トランジスタ(SGFET)として構成されるか、または該制御電極は、ギャップを有するコンデンサの第1の平板として形成され、該コンデンサの第2の平板は、容量制御型として構成された電界効果トランジスタ(CCFET)のゲートに接続されており、該制御電極は、表面に付着材層が設けられた半導体支持層と、該付着材層に設けられたガス感応層とを含み、該制御電極は参照電位に接続されており、ガス感応層(120)の表面は前記チャネル領域(55)または前記第2の平板に対向しており、さらに、第1の載置領域(75)を有する第1の支持構造体(70)と第2の載置領域(85)を有する第2の支持構造体(80)とを備えた支持領域が設けられており、前記半導体本体の表面に端子領域が設けられており、該支持領域は該端子領域に接しており、該端子領域は第1の端子部分と第2の端子部分とを有し、該第1の端子部分は、前記パッシベーション層を貫通する第1の成形部分を有し、該第1の成形部分は、前記参照電位に接続された導電性層を有する底面を有し、該第1の端子部分と前記制御電極とは第1の接合材を用いて電気的に接続されかつ摩擦接続的に結合されており、該第2の端子部分と該制御電極とは第2の接合材を用いて少なくとも摩擦接続的に結合されており、該第1の接合材は前記成形部分に少なくとも部分的に充填され、該制御電極と該導電性層とを接続する。
【0010】
以下、チャネル領域に対向する前記制御電極の面を内側面と称する。すなわち、前記ガス感応層はこの内側面に配置されていることになる。その際には、SGFETの場合には、ガス感応層はチャネル領域の少なくとも一部を、有利には全部を被覆し、CCFETの場合には、ガス感応層は所定の距離をおいて、対向電極すなわち第2の平板を被覆する。この所定の距離が、ギャップの内法幅を決定する。内側面と反対側の前記制御電極の面は外側面ないしは上面と称する。さらに、「トランジスタ領域」との用語は、ソース領域とチャネル領域とドレイン領域とを含む領域を指す。
【0011】
利点は、第1の接合材を用いて、一般的には積層体として構成される制御電極が半導体本体に機械的すなわち摩擦接続的に結合されるだけでなく、該第1の接合材を用いて参照電位にも電気的に接続されることである。テストにより、第1の接合材を用いた電気的接続が、たとえばボンディングワイヤを用いた付加的な電気的コンタクトの代わりになり得ることが判明した。このことにより、前記成形部分をいわゆるウェハレベルにおいてすでに形成することができ、該成形部分の形成を集積回路の製造工程に容易に組み込むことができ、ガスセンサの製造はより低コストになり、ガスセンサの信頼性は向上する。さらに、制御電極の上面ないしは外側面にボンディングワイヤを設ける実施形態と比較して、構成高さが低減する。テストにより、制御電極を電気的に接続するためには、第1の接合材の低い電気伝導率だけでも十分であることが判明した。50MΩを下回る端子抵抗を形成するのが有利であり、最も有利なのは、1MΩを下回る端子抵抗を形成することである。有利には、第1の接合材および/または第2の接合材を同様のものとし、とりわけ導電性接着剤とする。その際には、この導電性接着剤または少なくとも前記第1の接合材が1S/mを上回る電気伝導率を有することで十分である。
【0012】
換言すると、SGFETまたはCGFETは集積素子と称することもでき、その際には、第1の接合材および/または第2の接合材は、前記パッシベーション層の下方にある集積素子の第1の部分とされ、制御電極は、該パッシベーション層の下方にある該集積素子の第3の部分の第2の部分とされる。これらの異なる部分間に電気的信号接続部が設けられる。すなわち、前記集積素子の複数の個々の部分は相互に電気的に有効接続されており、これらの複数の個々の部分が揃って初めて、1つの完全な素子が構成される。
【0013】
一実施形態では制御電極は、半導体表面の法線ベクトルの方向に前記端子領域から離隔されており、該端子領域を覆う。この実施形態では、前記制御電極と前記端子領域との間の距離はとりわけ、第1の支持構造体の高さと第2の支持構造体の高さとによって決定される。その際に有利なのは、第1の支持構造体の高さを第2の支持構造体の高さに等しくすることである。ここで支持構造体の高さとは、前記法線ベクトルに沿った、各支持構造体の辺の長さを指す。特に有利な実施形態では、第1の載置領域および/または第2の載置領域はそれぞれプラトー部分を有する。このプラトー部分は、パッシベーション層の表面に形成され、前記制御電極は該プラトー部分上に設けられる。その際に有利なのは、前記制御電極がもっぱら前記プラトー部分上に設けられており、前記第1の接合材および/または第2の接合材によってもっぱら保持されており、もっぱら、両接合材のうち1つによって参照電位に電気的に接続されていることである。
【0014】
一実施形態では、前記第1の端子部分および前記第2の端子部分の他に付加的に、前記パッシベーション層を貫通しそれぞれ底面を有する第2の成形部分を有する。さらには、前記第2の成形部分の底面に導電性層を形成するのが有利である。有利には、前記第2の接合材が前記第2の成形部分を少なくとも部分的に充填し、導電性を有する該第2の接合材が前記制御電極と前記導電性層とを結合することにより、該制御電極と前記参照電位とを機械的に接続する他にさらに電気的にも接続する。また、両成形部分をトレンチ状または孔状に形成し、両成形部分を個々の導体路レベル面の誘電体層に貫通させるのも有利である。別の択一的な実施形態によれば、両成形部分の側面の一部が導電性層を有するように形成するのが有利である。テストにより、前記成形部分内では導体路層もシリコン含有層も適していること、有利には、ドーピングされ上方にシリサイド層が設けられた多結晶シリコン層が適していることが明らかになった。その際に有利なのは、前記シリサイド層をケイ化タングステンとして形成することである。さらに有利には、前記第1の接合材および/または前記第2の接合材は前記第1の成形部分ないしは前記第2の成形部分を完全に充填する。
【0015】
有利な実施形態では、前記底面に1つの円錐台状の隆起部が設けられる。この円錐台状の隆起部は、有利には複数である。一実施形態では、前記隆起部は導電性であり、特に有利には、前記隆起部をタングステンプラグとして形成する。このような隆起部の利点は、第1の接合材および/または前記第2の接合材が前記成形部分との間に、とりわけ前記底面との間に、特に高信頼性の機械的および/または電気的接続部を形成できることである。換言すると、前記タングステンプラグないしは前記隆起部により、両接合材を塗布できる表面積が拡大する。
【0016】
1つの有利な実施形態では、前記第1の接合材および前記第2の接合材はもっぱら、前記制御電極の下方かつ該制御電極の外側に配置される。このことにより、前記制御電極の外側面は両接合材のいずれにも包囲されることがなくなり、ガスセンサの構成高さが低減される。
【0017】
別の実施形態では、前記第1の端子部分が前記第1の支持構造体に直接接するのが特に有利である。このことにより、ガスセンサを構成するために必要とされる半導体表面の面積が小さくなる。さらに、SGFETまたはCCFETを、同様に半導体本体に配置される集積回路によって駆動制御し、SGFETの信号を該集積回路によって評価することも有利である。
【実施例】
【0018】
以下、図面を参照して本発明を詳細に説明する。図面において、同様の部分には同じ符号を付している。図中の実施形態は大幅に簡略化されている。すなわち、距離、横方向の寸法および垂直方向の寸法は実寸の比率通りではなく、特記しない限りは、これらの距離、横方向の寸法および垂直方向の寸法の相互間の幾何学的な関係を導き出せるようには図示されていない。
【0019】
図1には、SGFET半導体ガスセンサの断面図が示されている。このSGFET半導体ガスセンサは、‐図中にない‐回路パッケージと、該回路パッケージ内に集積された半導体ガスセンサ10とを有し、該半導体ガスセンサ10は、表面にパッシベーション層30が設けられた半導体本体20と、該半導体本体20に構成された集積型サスペンデッドゲート電界効果トランジスタ40とを有する。このサスペンデッドゲート電界効果トランジスタ40は、トランジスタ領域である、ソース領域50と、チャネル領域55と、ドレイン領域60とを有する。サスペンデッドゲート電界効果トランジスタは略してSGFETとも称される。前記半導体本体20は接着層24によって支持体22上に固定されている。この支持体22はリードフレームとも称される。半導体本体20の表面には、最上方の導体路レベル面25において、いわゆるパッドと称される金属面部材が形成されている。このパッドは、各パッドに対応するボンディングワイヤ26を用いて、各対応するピン27により、外部すなわち回路パッケージの外側にある電気端子に電気的に接続されている。この最上方の導体路レベル面25は、パッドがある場所以外において、パッシベーション層30によって被覆されている。前記パッシベーション層30の下方には、導体路レベル面の数に応じて複数の酸化物層65が設けられており、酸化物層の内側に形成された導体路レベル面は図中に示されていない。
【0020】
SGFETは、第1の載置領域75を有する第1の支持構造体70と、第2の載置領域85を有する第2の支持構造体80とを備えた支持領域を有し、前記トランジスタ領域は前記半導体本体20の表面上の該支持領域内に配置されている。前記第1の載置領域75および前記第2の載置領域85は、前記半導体表面の法線ベクトルに沿って前記トランジスタ領域の上方に配置されており、該トランジスタ領域から離隔されている。
【0021】
前記チャネル領域55の上方に制御電極100が設けられている。この制御電極100は前記チャネル領域55を覆い、前記第1の載置領域75上と前記第2の載置領域85上とに設けられ、前記チャネル領域55と前記制御電極100との間にギャップ110が形成されている。
【0022】
前記制御電極100の別の部分は、前記半導体本体20の表面に形成された端子領域の一部を被覆する。この端子領域は、第1の成形部分112を有する第1の端子部分と、第2の成形部分114を有する第2の端子部分とを含む。両成形部分112,114は有利には、トレンチ状または孔状のパターンとして形成され、図中の実施例では、半導体本体20の表面上に配置されたパッシベーション層30と、その下にある酸化物層65とを貫通する。両成形部分112,114の底部にはそれぞれ、シリサイド層を有しかつドーピングされた導電性の多結晶シリコン層115が設けられている。
【0023】
さらに、前記制御電極100は半導体本体20の表面の法線ベクトルの方向に、前記端子領域から離隔されている。また、制御電極100は、チャネル領域55を向いている面においてガス感応層120を有する。このガス感応層120は付着材層122上において、一般的には半導体材料から成る支持体材料124に結合されている。
【0024】
前記支持領域は半導体本体20の表面において、第1の成形部分112を有する第1の端子部分と第2の成形部分114を有する第2の端子部分とを含む前記端子領域内に配置されており、該第1の端子部分は第1の接合材130を用いて、前記制御電極100に電気的にコンタクトないしは接続されており、かつ摩擦接続的にも結合されている。前記第1の接合材130は、有利には導電性接着剤である。このような構成により、前記制御電極100は参照電位に接続される。この参照電位は、図中に示されていない。
【0025】
さらに、前記第2の端子部分は第2の接合材140を用いて前記制御電極100に結合されている。有利には、前記第2の接合材140は前記第1の接合材130と同じである。このことにより、ガスセンサの製造工程を簡略化し、かつ製造コストを削減することができる。別の択一的な実施形態では、第2の接合材140については、摩擦接続的な結合を実現するだけでも十分であることを述べておく。さらに有利には、前記第1の接合材130および前記第2の接合材140を前記制御電極100の下方かつ該制御電極100の外側に配置するが、外側面145には配置しない。
【0026】
図2に、CCGFET半導体ガスセンサの断面図を示す。以下、図1に示された構成との相違点のみを説明する。トランジスタ領域は制御電極100より下方のギャップ110内に設けられているのではなく、半導体本体20の別の場所に設けられている。ここでは、前記制御電極100のガス感応層はコンデンサの第1の平板を成す。前記コンデンサの第2の平板は、前記第1の平板の下方のギャップ110の底部領域に設けられており、導体路117を用いて電界効果トランジスタのゲート57に接続されている。さらに、前記第2の平板は前記パッシベーション層30によってカバーされており、このパッシベーション層30によって周辺の影響から保護される。ここで、前記コンデンサの第1の平板における仕事関数が変化すると、電界効果トランジスタのゲート57における電圧も変化し、その結果、チャネル領域55における電気伝導率も変化する。したがって、前記電界効果トランジスタのゲート電圧は、容量によって制御される。
【0027】
図3に、第1の実施形態として、図1および図2の一部の詳細を示す。以下、図1,2に示した実施形態との相違点のみを説明する。もちろん、以下で説明する実施形態を第2の端子部分に簡単に適用することができる。前記制御電極100は前記第1の成形部分112を部分的に被覆する。第1の成形部分112を形成するためには、酸化物層65の下方に配置される導電性の多結晶シリコン115を除去しないように、該酸化物層65を有利には異方性エッチング法により除去する。前記成形部分112の側面にパッシベーション層30が形成されている。これにより、前記パッシベーション層の成膜後に第1のエッチング工程によって第1の成形部分112が形成されるのが分かる。次に、前記多結晶シリコン層115をいわゆるパッドウィンドウエッチング法によって、前記成形部分112の底部領域において露出させる。図中に示されていない別の択一的な実施形態では、前記成形部分112を前記パッシベーション層30の成膜前に形成することもできる。その際には、前記の成形部分の側面にはパッシベーション層30を形成しない。
【0028】
前記第1の成形部分112ないしは前記第1の端子部分に、前記第1の支持構造体70が直接接する。第1の支持構造体70の表面には、メサ状に隆起した載置領域75が設けられている。この隆起部分は、パッシベーション層30の下方の最上方の導体路レベル面25において導体路を形成することにより実現され、該隆起部分と、前記載置領域75上に形状接続的に設けられた制御電極100とによって、溝が形成される。前記制御電極100を確実に、摩擦接続的にも電気的にも半導体本体20に結合するためには、前記第1の接合材130は前記第1の成形部分112および前記溝を完全に充填する。さらに第1の接合材130によって、前記制御電極100の側面の一部と半導体本体20の表面上のパッシベーション層30の一部とが包囲される。このような第1の接合材130によって、制御電極100と半導体本体20との非常に高信頼性かつ高耐久性の結合が実現される。
【0029】
図4に、第2の実施形態として、図1および図2の一部分の詳細を示す。以下、図1および図2との相違点のみを説明する。底面ないしは多結晶シリコン層115上に、円錐台形の隆起部が多数設けられており、これらの隆起部は、有利にはタングステンプラグ150として形成される。前記タングステンプラグ150とその下層とが材料接続的かつ摩擦接続的な結合を成す。この下層は、有利にはシリサイド層として形成され、最も有利にはケイ化タングステン層として形成される。前記タングステンプラグ150はそれぞれ第1の接合材130によって被覆される。このことにより、前記第1の接合材130と底部領域とが特に固定的かつ高信頼性に結合される。
【符号の説明】
【0030】
10,40 SGFET(サスペンデッドゲート)半導体ガスセンサ
20 半導体本体
22 支持体
30 パッシベーション層
50 ソース領域
55 チャネル領域
60 ドレイン領域
65 酸化物層
70 第1の支持構造体
75 第1の載置領域
80 第2の支持構造体
85 第2の載置領域
100 制御電極
110 ギャップ
112 第1の成形部分
114 第2の成形部分
115 ドーピングされた導電性の多結晶シリコン層
120 ガス感応層
124 支持体材料
130 第1の接合材
140 第2の接合材
150 タングステンプラグ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体本体(20)を備えた集積型の電界効果トランジスタをベースとする半導体ガスセンサ(10)であって、
前記半導体本体(20)の表面にパッシベーション層(30)が設けられており、
・前記電界効果トランジスタは、ギャップによってチャネル領域から分離されたガス感応性の制御電極を有し、サスペンデッドゲート電界効果トランジスタ(SGFET)として構成されているか、
または、
・前記制御電極(100)は、ギャップを有するコンデンサの第1の平板として設けられており、該コンデンサの第2の平板は、容量制御型として構成された前記電界効果トランジスタ(CCFET)のゲートに接続されており、
前記制御電極は、表面に付着材層を有する半導体支持層と、該付着材層の表面に設けられたガス感応層(120)とを有し、
前記制御電極は参照電位に接続されており、
前記ガス感応層(120)の表面は前記チャネル領域(55)または前記第2の平板に向けられており、
第1の載置領域(75)を有する第1の支持構造体(70)と第2の載置領域(85)を有する第2の支持構造体(80)とを備えた支持領域が設けられている、半導体ガスセンサ(10)において、
前記半導体本体の表面に端子領域が設けられており、
前記支持領域は前記端子領域に接しており、
前記端子領域は第1の端子部分と第2の端子部分とを含み、
前記第1の端子部分は、前記パッシベーション層(30)を貫通する第1の成形部分(112)を有し、
前記第1の成形部分は、前記参照電位に接続された導電性層(115)を備えた底面を有し、
前記第1の端子部分と前記制御電極(100)とは、第1の接合材(130)を用いて電気的接続されかつ摩擦接続的に結合されており、
前記第2の端子部分と前記制御電極(100)とは、第2の接合材(140)を用いて少なくとも摩擦接続的に結合されており、
前記第1の接合材(130)は前記成形部分を少なくとも部分的に充填し、前記制御電極(100)と前記導電性層(115)とを接続する
ことを特徴とする、半導体ガスセンサ(10)。
【請求項2】
前記制御電極(100)は前記半導体本体(20)の表面の法線ベクトルの方向に、前記端子領域から離隔されており、該端子領域を少なくとも部分的に覆う、
請求項1記載の半導体ガスセンサ(10)。
【請求項3】
前記第2の端子部分(140)は、底面を有しかつ前記パッシベーション層(30)を貫通する第2の成形部分(114)を含み、該底面に導電性層が設けられており、
前記第1の接合材(130)は前記制御電極(100)と前記導電性層とを電気的に接続する、
請求項1または2記載の半導体ガスセンサ(10)。
【請求項4】
前記底面に、円錐台状の隆起部が形成されている、
請求項3記載の半導体ガスセンサ(10)。
【請求項5】
前記底面に、前記円錐台状の隆起部が複数形成されている、
請求項4記載の半導体ガスセンサ(10)。
【請求項6】
前記隆起部はタングステンプラグ(150)として形成されている、
請求項4または5記載の半導体ガスセンサ(10)。
【請求項7】
前記導電性層はシリコンを含む、
請求項3から6までのいずれか1項記載の半導体ガスセンサ(10)。
【請求項8】
前記導電性層は、ドーピングされた多結晶シリコン層(115)とシリサイド層とから形成されている、
請求項3から7までのいずれか1項記載の半導体ガスセンサ(10)。
【請求項9】
前記第1の接合材(130)および前記第2の接合材(140)は導電性接着剤を含む、
請求項1から8までのいずれか1項記載の半導体ガスセンサ(10)。
【請求項10】
前記第1の接合材(130)および前記第2の接合材(140)はもっぱら、前記制御電極(100)の下方かつ該制御電極(100)の外側に配置されている、
請求項1から9までのいずれか1項記載の半導体ガスセンサ(10)。
【請求項11】
前記第1の端子部分は前記第1の支持構造体(70)に直接接する、
請求項1から10までのいずれか1項記載の半導体ガスセンサ(10)。
【請求項12】
前記第1の接合材(130)および/または前記第2の接合材(140)が、前記第1の成形部分(112)および第2の成形部分(114)を完全に充填している、
請求項3から11までのいずれか1項記載の半導体ガスセンサ(10)。
【請求項13】
前記第1の載置領域(75)および/または前記第2の載置領域(85)はそれぞれプラトー部分を有し、
前記プラトー部分は前記パッシベーション層(50)の表面に形成されており、
前記制御電極は前記プラトー部分上に設けられている、
請求項1から12までのいずれか1項記載の半導体ガスセンサ(10)。
【請求項14】
前記制御電極はもっぱら、前記第1の載置部分(75)および前記第2の載置部分(85)上に設けられており、
前記制御電極はもっぱら、前記第1の接合材(130)および/または前記第2の接合材(140)によって保持されている、
請求項1から13までのいずれか1項記載の半導体ガスセンサ(10)。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2013−108987(P2013−108987A)
【公開日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−255120(P2012−255120)
【出願日】平成24年11月21日(2012.11.21)
【出願人】(312016609)マイクロナス ゲー・エム・ベー・ハー (2)
【Fターム(参考)】