説明

半導体パッケージ、半導体モジュール及び半導体モジュールの検査方法

【課題】抵抗値不良の検出が可能であり、かつ装置の大型化を防止可能な半導体パッケージ及び半導体モジュール、並びに半導体モジュールの検査方法を提供する。
【解決手段】本発明に係る半導体モジュール50は、プリント基板51上に半導体パッケージ10が搭載されたものであって、半導体パッケージ10は、半導体チップ11と、パッケージ基板12と、導電性接合部材である半田ボール17とを備える。パッケージ基板12に設けられたスルーホール3と、これに電気的に接続される半田ボール17の少なくとも一部は、平面視上、重畳した位置に配置されないように形成され、プリント基板51には、プローブピン6を当該プリント基板51側から貫通させてパッケージ基板12に設けられたスルーホール3に接触可能な貫通穴(プローブピン貫通型スルーホール)1が形成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体パッケージ及び半導体モジュールに関する。また、半導体モジュールの検査方法に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体パッケージとプリント基板の間に配設された半田ボールの半田付け状態の検査としては、X線検査や、ICT(In-Circuit Test )検査機構を用いたバウンダリスキャン検査や、特許文献1〜3に提案された検査方法などがある。X線検査によれば、半田ボール間のブリッジングなどの明らかな外観異常を検出することができる。一方、バウンダリスキャン検査によれば、期待値と一致しない半田付け不良を検出することができる。
【0003】
図5に、特許文献1に開示されたBGA(Ball Grid Array)半導体パッケージの要部拡大断面図を示す。同文献においては、図5に示すように、テスタ165を用いて半田ボール145の接続不良を検出する方法が提案されている。具体的には、テスタ165のプローブ166をハーフスルーホール電極148に接触させ、別のプローブ167をチップ部品129の端子に接触させる。同文献においては、半田付け不良を修復する方法も提案されている。
【0004】
図6に、特許文献2に開示された半導体モジュールの断面図を示す。同文献においても、図6に示すように、テスタ(不図示)を用いて半田ボール208の電気的導通特性の良否を検査する。具体的には、テスタ(不図示)のプローブ226を、BGAパッケージ202の外周囲に露出された電極部225に接触させ、もう一方のプローブ226は、プリント基板の表面に設けられた検査用パッド230に接触させる。検査用パッド230は、個々のパッド229と電気的に接続するように構成されている。検査用パッド230は、個々のパッド229と同数設けられている
【0005】
図7A〜図7Bに、特許文献3に開示された半導体パッケージの検査方法を説明するための断面図を示す。図7Aは、半導体パッケージを構成するインターポーザ基板311をプリント基板(配線基板)321上に実装した状態を示す。インターポーザ基板311に設けられた各半田ボール312は、プリント基板321上に設けられたランド322に電気的・機械的に接続されている。このような接続は、例えば、プリント基板321側の所定位置にクリーム半田を塗布しておき、対応する位置に半導体パッケージを位置決めマウントの後、これをリフローする工程などを経て得ることができる。
【0006】
図7Bに示すように、各貫通孔313を利用して、半田ブリッジ312aの有無を調べる。具体的には、互いにほぼ平行に位置するふたつの導電ピン331a、331bと、それらの片側をそれぞれ固定しかつ導電ピン331a、331bの長手方向に軸方向が平行な円柱形状の支持部331cとを有するICパッケージ実装体検査用ピンを用いる。そして、これを各貫通孔313に挿入する。導電ピン331a、331bは電気的に導線部材332を介してテスタ(不図示)に接続されている。導電ピン331a、331b間の導通を調べることにより半田ブリッジ321aの形成を検知できる。すなわち、導通がなければ導電ピン331a、331bの先端はプリント基板321に達したものと考えられ半田ブリッジの発生はないと判定する。一方、導通が確認された場合には、半田ブリッジ321aに導電ピン331a、331bが接触したものと判定する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開平10−229142号公報
【特許文献2】特開2003−197819号公報
【特許文献3】特開2005−277013号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
半田付け不良の検査においては、X線検査やバウンダリスキャン検査でも不良が検出されないケースがあった。上記特許文献1の方法により電気的接続を検査する方法は、ハーフスルーホール148や、半田ボールの形成不良を修復するための部材を設ける必要があり、半導体モジュールの小型化の妨げとなっていた。上記特許文献2の方法によれば、半田ボール208に対し、プリント基板の外周部に検査用パッド230を同数設ける必要があり、装置が大型化してしまうという問題があった。上記特許文献3の方法によれば、半田ブリッジ等を容易に検出することができるが、半田ボール等のクラックや半田ボールの接続不良などによる抵抗成分の不良を検出することはできなかった。
【0009】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、従来の検査方法であるX線検査やICT検査機構を用いたバウンダリスキャン検査等で検出が難しかった抵抗値不良の検出が可能であり、かつ装置の大型化を防止可能な半導体パッケージ及び半導体モジュール、並びに半導体モジュールの検査方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係る半導体モジュールは、プリント基板上に半導体パッケージが搭載された半導体モジュールであって、前記半導体パッケージは、半導体チップと、前記半導体チップを搭載したパッケージ基板と、前記パッケージ基板の露出面に配設され、外部端子として機能する導電性接合部材とを備える。前記半導体チップと、前記導電性接合部材は、前記パッケージ基板に設けられたスルーホールを介して電気的に接続されており、前記パッケージ基板に設けられたスルーホールと、これに電気的に接続される前記導電性接合部材の少なくとも一部は、平面視上、重畳した位置に配置されないように形成されている。前記プリント基板には、プローブピンを当該プリント基板側から貫通させて前記パッケージ基板に設けられたスルーホールに接触可能な貫通穴が形成されている。
【0011】
本発明に係る半導体モジュールの検査方法は、上記態様に記載の半導体モジュールに対して、第1プローブピンを前記プリント基板の貫通穴に挿入して、前記パッケージ基板のスルーホールに接触させ、第2プローブピンを、前記第1プローブピンの試験対象である前記導電性接合部材と電気的に接続されており、前記第1プローブピンと協同して抵抗値を測定可能ないずれかの導電部に接触させ、測定された抵抗値により前記導電性接合部材の良否を判定する。
【0012】
本発明に係る半導体パッケージは、半導体チップと、前記半導体チップを搭載したパッケージ基板と、前記パッケージ基板の露出面に配設され、外部端子として機能する導電性接合部材とを備える。前記半導体チップと、前記導電性接合部材は、前記パッケージ基板を貫通するスルーホールを介して電気的に接続されており、前記スルーホールと、これに電気的に接続される前記導電性接合部材の少なくとも一部は、平面視上、重畳した位置に配置されないように形成されている。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、従来の検査方法であるX線検査やICT検査機構を用いたバウンダリスキャン検査等で検出が難しかった抵抗値不良の検出が可能であり、かつ装置の大型化を防止可能な半導体パッケージ及び半導体モジュール、並びに半導体モジュールの検査方法を提供することができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】実施形態に係る半導体パッケージの模式的断面図。
【図2】実施形態に係る半導体パッケージの裏面側から見た模式的平面図。
【図3】実施形態に係る半導体モジュールの模式的断面図。
【図4】実施形態に係る半導体モジュールによる検査方法を説明するための模式的断面図。
【図5】特許文献1に開示された半導体モジュールの模式的断面図。
【図6】特許文献2に開示された半導体モジュールの模式的断面図。
【図7A】特許文献3に開示された半導体パッケージの製造工程断面図。
【図7B】特許文献3に開示された半導体パッケージの製造工程断面図。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明を適用した実施形態の一例について説明する。なお、以降の図における各部材のサイズや比率は、説明の便宜上のものであり、実際のものとは異なる。
【0016】
図1に、本実施形態に係る半導体パッケージの装置構成の一例を説明するための模式的断面図を示す。同図に示すように、半導体パッケージ10は、半導体チップ11、パッケージ基板12、ボンディングワイヤ13、上層配線14、下層配線15、上部パッド16、導電性接合部材である半田ボール17、モールド樹脂18、パッケージ基板スルーホール(以降、「Pac−スルーホール」と略記する)3等を備えている。
【0017】
半導体チップ11は、パッケージ基板12の上に搭載されている。半導体チップ11とパッケージ基板12は、ボンディングワイヤ13を介して電気的に接続されている。パッケージ基板12の表面には、上層配線14が形成されている。上層配線14は、狭義の配線に限定されず、パッドなどの導電性膜を広く含むものとする。上層配線14は、ボンディングワイヤ13と電気的に接続するように構成されている。
【0018】
パッケージ基板12の裏面には、下層配線15が形成されている。下層配線15も、狭義の配線に限定されず、パッドなどの導電性膜を広く含むものとする。下層配線15の表面の一部の領域には、上部パッド16を介して半田ボール17が配設されている。
【0019】
Pac−スルーホール3は、パッケージ基板12を貫通するように形成されている。Pac−スルーホール3の壁面は、導電性被膜により被覆されている。Pac−スルーホール3は、上層配線14と下層配線15を電気的に接続する役割を担う。
【0020】
本実施形態に係る半田ボール17は、Pac−スルーホール3と平面視上、重畳しない位置に配設されている。本実施形態においては、このような構成とするために、下層配線15を用いている。すなわち、上部パッド16の直上にスルーホールを配設するのではなく、上部パッド16上に、Pac−スルーホール3の位置をシフトさせるための下層配線15を配設する。そのような配置とする理由については後述する。
【0021】
Pac−スルーホール3と半田ボール17の平面視上の離間距離は、特に限定されない。但し、後述するプリント基板51(図3参照)に半導体パッケージ10が実装される際に、リフロー工程などで半田の溶融等によって半田ボール17が変形した場合であっても、Pac−スルーホール3と半田ボール17が重畳しない距離を確保するようにする。
【0022】
図2に、本実施形態に係る半導体パッケージ10の裏面側の模式的平面図を示す。下層配線15の一端部に上部パッド16及び半田ボール17がこの順に積層されている。一方、下層配線15の他端部は、Pac−スルーホール3と当接するように配設されている。
【0023】
本実施形態においては、上記構成により、半田ボール17が、上部パッド16、下層配線15、Pac−スルーホール3、上層配線14、ボンディングワイヤ13を介して半導体チップ11に接続されている。また、半導体チップ11、ボンディングワイヤ13、上層配線14等は、モールド樹脂18により封止されている。
【0024】
図3に、本実施形態に係る半導体モジュール50の模式的断面図を示す。本実施形態に係る半導体モジュール50は、プリント基板51上に半導体パッケージ10、電子部品30が搭載されている。半導体パッケージ10は、半田ボール17を介してプリント基板51と電気的に接続されている。
【0025】
プリント基板51には、上面配線52、基板内配線53、下部パッド54等が配設されている。下部パッド54は、半田ボール17の直下であってプリント基板51上に配設されている。下部パッド54の直下には上面配線52が配設されている。また、プリント基板51には、貫通穴として機能するプローブピン貫通型スルーホール1、及びプリント基板スルーホール(以降、「Pri−スルーホール」と略記する)2が配設されている。
【0026】
プローブピン貫通型スルーホール1及びPri−スルーホール2は、プリント基板51の上側主面51Aと下側主面51Bを貫通するように形成されている。プローブピン貫通型スルーホール1及びPri−スルーホール2の壁面は、導電性被膜により被覆されている。プローブピン貫通型スルーホール1は、プローブピンが貫通可能な開口径を有するものとする。一方、Pri−スルーホール2の開口径は、特に限定されず、適宜選定することができる。
【0027】
プローブピン貫通型スルーホール1は、半導体パッケージ10に設けられたPac−スルーホール3と、平面視上、重畳配置されるような位置に設けられている。このような位置にプローブピン貫通型スルーホール1を形成するために、上面配線52が適宜利用される。すなわち、下部パッド54の直下に配設された上面配線52を所望の方向に延在させることにより、半田ボール17とプローブピン貫通型スルーホール1が、平面視上、重畳しないようにし、かつ、プローブピン貫通型スルーホール1とPac−スルーホール3が平面視上、重畳配置されるようにする。
【0028】
Pri−スルーホール2は、その上面において上面配線52と電気的に接続されている。上面配線52は、リード31を介して電子部品30と接続されている。また、Pri−スルーホール2は、その内部において基板内配線53と電気的に接続されている。
【0029】
基板内配線53は、図3に示すようにプリント基板51内に配設されている。例えば、図3中の1つの基板内配線53(図中の中央)においては、プローブピン貫通型スルーホール1とPri−スルーホール2とを電気的に接続するように配設されている。これにより、電子部品30と半導体パッケージ10が電気的に接続される。
【0030】
図4に、半田ボール17の接合不良を検出する方法を説明するための模式的断面図を示す。テスタ(不図示)には、ICT検査機構のものを用いる。ICT検査機構は、第1プローブピン6と第2プローブピン7との間の抵抗値を計測可能な機能が備わっている。
【0031】
第1プローブピン6は、その先端部がPac−スルーホール3と接触するように、プリント基板51に設けられたプローブピン貫通型スルーホール1を貫通させる。なお、第1プローブピン6をPac−スルーホール3に接触させているときに、プローブピン貫通型スルーホール1に接触してショートしてしまうと、ICT検査機構での抵抗値を正確に計測することができなくなってしまう。従って、誤診が生じないように、プローブピン貫通型スルーホール1と接触する可能性のある第1プローブピン6の側面を絶縁性材料で被覆しておく必要がある。
【0032】
第2プローブピン7は、Pri−スルーホール2に挿入して接触させることにより電気的接続を図る。なお、第2プローブピン7は、第1プローブピン6との間で検査対象となる半田ボール17の抵抗を測定できる位置であれば特に限定されない。例えば、図4の例においては、Pri−スルーホール2の一部に第2プローブピン7を挿入している例を説明しているが、Pri−スルーホール2の開口径が第2プローブピン7に比して小さい場合には、第2プローブピン7を挿入せずに、開口部に第2プローブピン7の先端を接触させて電気的接続を図ってもよい。また、Pri−スルーホール2に代えて、リード31やリード31に接続された上面配線52に第2プローブピン7を接触させることにより検査を実施してもよい。
【0033】
上記テスタによる検査により、不要な抵抗成分の有無を確認する。不要な抵抗成分が検出されない場合には、半田ボール17とプリント基板51との半田付けに問題がないと判定する。一方、不要な抵抗成分が観測された場合には、半田ボール17とプリント基板51との半田付け不良を抽出することが可能である。
【0034】
本実施形態によれば、プローブピンを用いて抵抗成分を判定する方式を採用しているので、半導体パッケージ10の外部端子として機能する半田ボール17の、プリント基板51に設けられた下部パッド54への半田付け不良やクラックによる不良等を高精度に検出することができる。特に、従来、外観検査方法であるX線検査だけしか実施できなかったバウンダリスキャン機能を備えていない半導体パッケージに対して、本発明を適用すれば、従来検出できなかった半田ボール17のクラック等に起因する不良をより精度高く抽出することができる。
【0035】
また、バウンダリスキャン機能を備えている半導体パッケージにおいても、例えば、0.9Vや1V程度の低電圧のバッファを用いた場合には、バウンダリスキャン機能が動作せずに半田付け不良を検出できない場合があった。このようなケースにおいても、本発明を適用することにより、半田ボール17のクラック等に起因する不良をより精度高く抽出することができる。本実施形態によれば、抵抗成分を計測する方式を採用しているので、対象となる信号の電圧レベルを考慮する必要が無いというメリットも有する。
【0036】
また、本実施形態によれば、プリント基板51の所定のスルーホールに対して、本来のスルーホールとしての機能に加えて、プローブピンを貫通させる機能を付加させている。また、半田ボール17と半導体パッケージに設けられたPac−スルーホール3とが、平面視上、重畳配置しない構成としている。これらにより、上記特許文献1や2のようにハーフスルーホールや検査用パッドを半導体モジュールの周縁部に作製したりする必要がなく、装置の大型化を防止することができる。
【0037】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に合致する限り、他の実施形態も本発明の範疇に属し得る。上記実施形態においては、すべての半田ボールがPac−スルーホールと平面視上、重畳しない位置に配設されている例について説明したが、適宜別の構成のものが含まれていてもよい。例えば、パッケージ基板の外周近傍に配設されており、パッケージ基板の上面側の上層配線にプローブピンを接触させることが可能な位置については、Pac−スルーホールの直下に上部パッドを介して半田ボールを配設してもよい。
【0038】
また、導電性接合部材として半田ボールを適用した例について説明したが、半田ボールに限定されず、半導体パッケージの外部端子に対して広く本発明を適用することができる。また、パッケージ基板の形状も一例であって、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変形が可能である。さらに、上記実施形態1においては、貫通穴としてプローブピン貫通型スルーホールを設ける例について説明したが、壁面が導電性被膜により被覆されていない貫通穴であってもよい。すなわち、専ら、パッケージ基板のPac−スルーホールと平面視上、重畳配置される貫通穴として、導電性被膜により被覆されていない貫通穴を用いてもよい。また、このような貫通穴と上記実施形態のようなプローブピン貫通型スルーホールが混在しているものであってもよい。
【符号の説明】
【0039】
1 プローブピン貫通型スルーホール
2 プリント基板スルーホール(Pri−スルーホール)
3 パッケージ基板スルーホール(Pac−スルーホール)
6 第1プローブピン
7 第2プローブピン
10 半導体パッケージ
11 半導体チップ
12 パッケージ基板
13 ボンディングワイヤ
14 上層配線
15 下層配線
16 上部パッド
17 半田ボール
18 モール度樹脂
30 半導体パッケージ。
31 リード
50 半導体モジュール
51 プリント基板
52 上面配線
53 基板内配線
54 下部パッド

【特許請求の範囲】
【請求項1】
プリント基板上に半導体パッケージが搭載された半導体モジュールであって、
前記半導体パッケージは、半導体チップと、前記半導体チップを搭載したパッケージ基板と、前記パッケージ基板の露出面に配設され、外部端子として機能する導電性接合部材とを備え、
前記半導体チップと、前記導電性接合部材は、前記パッケージ基板に設けられたスルーホールを介して電気的に接続されており、
前記パッケージ基板に設けられたスルーホールと、これに電気的に接続される前記導電性接合部材の少なくとも一部は、平面視上、重畳した位置に配置されないように形成され、
前記プリント基板には、プローブピンを当該プリント基板側から貫通させて前記パッケージ基板に設けられたスルーホールに接触可能な貫通穴が形成されている半導体モジュール。
【請求項2】
前記導電性接合部材は、半田ボールであることを特徴とする請求項1に記載の半導体モジュール。
【請求項3】
前記貫通穴は、プローブピン貫通型スルーホールであることを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体モジュール。
【請求項4】
前記パッケージ基板に設けられたスルーホールと接触させる前記プローブピンと協同して前記導電性接合部材の抵抗値を測定可能な別のプローブピンを接触させるスルーホールが、前記プリント基板に設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の半導体モジュール。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか1項に記載の半導体モジュールに対して、
第1プローブピンを前記プリント基板の貫通穴に挿入して、前記パッケージ基板に設けられたスルーホールに接触させ、
第2プローブピンを、前記第1プローブピンの試験対象である前記導電性接合部材と電気的に接続されており、前記第1プローブピンと協同して抵抗値を測定可能ないずれかの導電部に接触させ、
測定された抵抗値により前記導電性接合部材の接合の良否を判定する半導体モジュールの検査方法。
【請求項6】
半導体チップと、
前記半導体チップを搭載したパッケージ基板と、
前記パッケージ基板の露出面に配設され、外部端子として機能する導電性接合部材とを備え、
前記半導体チップと、前記導電性接合部材は、前記パッケージ基板を貫通するスルーホールを介して電気的に接続されており、
前記スルーホールと、これに電気的に接続される前記導電性接合部材の少なくとも一部は、平面視上、重畳した位置に配置されないように形成されている半導体パッケージ。
【請求項7】
前記導電性接合部材は、半田ボールであることを特徴とする請求項1に記載の半導体パッケージ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7A】
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【図7B】
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【公開番号】特開2011−100763(P2011−100763A)
【公開日】平成23年5月19日(2011.5.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−252825(P2009−252825)
【出願日】平成21年11月4日(2009.11.4)
【出願人】(000168285)エヌイーシーコンピュータテクノ株式会社 (572)
【Fターム(参考)】