説明

半導体検出器の補間装置及びその方法

【課題】現状のピクセル型半導体素子をより良く有効に用いること。
【解決手段】複数の半導体素子により各画素を形成する半導体検出器を備えた放射線イメージング装置において、各半導体素子からそれぞれ出力されるガンマ線のエネルギ強度分布を示すエネルギスペクトラムデータとしての各エネルギ信号を解析する解析部と、解析部によるエネルギスペクトラムデータの解析結果に基づいて各半導体素子の性能を3つに分類する分類部と、3つの分類結果のうち各半導体素子の性能が低いと分類される2つの分類の各画素の値をそれぞれ補間処理する補正部とを具備する半導体検出器の補間装置である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば医療用の核医学検査に用いるガンマ線イメージングや工業用のガンマ線による非破壊検査、観測衛星などのX線半導体イメージング装置に用いる半導体検出器の補間装置及びその方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ガンマ線イメージングには、半導体検出器が用いられている。この半導体検出器は、ガンマ線を検出し、そのエネルギ信号を出力する。この半導体検出器には、1つの半導体チップが用いられている。この半導体チップには、多数のピクセル型半導体素子が縦横方向に設けられている。これらピクセル型半導体素子は、それぞれガンマ線を検出してエネルギ信号を出力する。又、ピクセル型半導体素子は、位置識別信号を出力する。これらピクセル型半導体素子は、それぞれ各画素に対応し、これら半導体素子から出力される各エネルギ信号は、それぞれ各画素値(ピクセルデータ)として求められる。
【0003】
しかしながら、これらピクセル型半導体素子は、現状ではそれぞれ各画素値のばらつきが大きい。このため、全ての画素値の平均値を求め、画素値が平均値よりもかけ離れている場合には、当該画素を欠損と判断してその画素値を捨てるか、又は欠損画素の周りの各画素の値を用いて欠損画素の値を補間して求めている。
【0004】
半導体検出器中において欠損画素の数が多くなると、半導体検出器から出力されるエネルギ信号から取得される画像データの画質が低下する。画像データの画質低下が大きい場合、半導体検出器は不良品として使用できない。一方、ピクセル型半導体素子は、製造面での歩留まりが悪い。性能の良いピクセル型半導体素子のみを選択すると、ピクセル型半導体素子そのもののコストが高くなる。このような状況の下、現状のピクセル型半導体素子をより良く有効に用いる手法の要望がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平11−337645号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、現状のピクセル型半導体素子をより良く有効に用いることができる半導体検出器の補間装置及びその方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、複数の半導体素子により各画素を形成する半導体検出器を備えた放射線イメージング装置において、前記各半導体素子からそれぞれ出力されるガンマ線のエネルギ強度分布を示すエネルギスペクトラムデータとしての各エネルギ信号を解析する解析部と、前記解析部による前記エネルギスペクトラムデータの解析結果に基づいて前記各半導体素子の性能を3つに分類する分類部と、前記3つの分類結果のうち前記各半導体素子の性能が低いと分類される2つの前記分類の前記各画素の値をそれぞれ補間処理する補正部とを具備する半導体検出器の補間装置である。
【0008】
本発明は、放射線イメージング装置に備えられ、複数の半導体素子により各画素を形成する半導体検出器の補間方法において、前記各半導体素子からそれぞれ出力されるガンマ線のエネルギ強度分布を示すエネルギスペクトラムデータとしての各エネルギ信号を解析し、前記エネルギスペクトラムデータの解析結果に基づいて前記各半導体素子の性能を3つに分類し、前記3つの分類結果のうち前記各半導体素子の性能が低いと分類される2つの前記分類の前記各画素の値をそれぞれ補間処理する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、現状のピクセル型半導体素子をより良く有効に用いることができる半導体検出器の補間装置及びその方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明に係るガンマ線イメージング装置に用いられる半導体検出器の補間装置の一実施の形態を示す構成図。
【図2】同装置のピクセル・エネルギスペクトラム解析装置により取得される理想の半導体検出器の画素値を示す模式図。
【図3】同装置のピクセル・エネルギスペクトラム解析装置により取得される実際の半導体検出器の画素値を示す模式図。
【図4】同装置の分類装置による各画素(ピクセル型半導体素子)の正常、注意及び欠損ピクセルの分類を示す模式図。
【図5】同装置の分類装置による注意ピクセル内の分類を示す模式図。
【図6】同装置の分類装置による分類結果を記憶するデータテーブルの模式図。
【図7】同装置の補間処理装置による補間処理の説明をするための注目画素及び周辺画素を示す模式図。
【図8】同装置の補間処理装置に用いる重み付けデータの模式図。
【図9】同装置の補間処理装置による補間処理の具体例を説明するための模式図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の一実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は半導体検出器の補間装置の構成図を示す。半導体検出器1は、複数のピクセル型半導体素子1aを縦横方向に配置して成る。この半導体検出器1は、例えば医療用の核医学検査に用いるガンマ線イメージング装置に用いられる。各ピクセル型半導体素子1aは、それぞれガンマ線gを検出してエネルギ信号を出力する。この半導体検出器1には、面線源2が対向して設けられる。この面線源2は、複数のピクセル型半導体素子1aの性能を分類するときに半導体検出器1に対向して設けられる。この面線源2は、ガンマ線gを対向する面に対して均一に放射する。これにより、半導体検出器1には、均一なガンマ線gが入射する。この半導体検出器1は、面線源2から放射されたガンマ線gを各ピクセル型半導体素子1aで検出し、これらピクセル型半導体素子1aから各エネルギ信号e1を出力する。これらエネルギ信号e1は、均一性測定データとしてピクセル・エネルギスペクトラム解析装置3に送られる。又、各エネルギ信号e1は、エネルギスペクトラムデータとしてピクセル・エネルギスペクトラム解析装置3に送られる。エネルギスペクトラムデータは、ガンマ線gのエネルギ強度の分布を示す。
【0012】
一方、半導体検出器1は、例えば医療用の核医学検査に用いるガンマ線イメージング装置に設けられて核医学検査を行う場合、人体等の被検体内に投与された薬品からのガンマ線gを各ピクセル型半導体素子1aで検出し、これらピクセル型半導体素子1aから各エネルギ信号e1を出力する。
【0013】
ピクセル・エネルギスペクトラム解析装置3は、半導体検出器1の各ピクセル型半導体素子1aから出力される各エネルギ信号e1を解析する。このピクセル・エネルギスペクトラム解析装置3は、半導体検出器1の各ピクセル型半導体素子1aから出力される各エネルギ信号e1を収集してカウントし、この収集カウント値から各画素値(ピクセルデータ)を求める。
【0014】
半導体検出器1が理想の半導体検出器であり、全てのピクセル型半導体素子1aから正常な各エネルギ信号が出力されていれば、図2に示すように半導体検出器1の全ての画素の値は、一定の値、例えば「100」となる。同図では半導体検出器1の各画素を1aとしている。この画素1aの値「100」は、半導体検出器1における全ての画素数の例えば2分の1乃至3分の2の画素の値の平均値であって、説明が分かり易いように仮に画素値「100」にしており、「50」又は「30」でもよい。実際の半導体検出器1は、各画素1a毎にばらつきがあり、例えば図3に示すように画素値「100」「0」「50」「140」「1000」等の値をとる。
【0015】
ピクセル・エネルギスペクトラム解析装置3は、各ピクセル型半導体素子1aから出力される各エネルギ信号e1の形をカーブ解析してディスプレイ等に表示したり、各エネルギ信号e1のピーク位置、このピーク位置のカウント値、半値幅(FWHM)を解析する。
【0016】
分類装置4は、ピクセル・エネルギスペクトラム解析装置3の解析結果、例えば図3に示す半導体検出器1の画素ごとの各画素値に基づいて各ピクセル型半導体素子1aの性能をそれぞれ少なくとも3つに分類(以下、ピクセル分類と称する)する。この分類装置4は、3つに分類として例えば各ピクセル型半導体素子1aの性能が正常である第1の分類と、ピクセル型半導体素子1aから出力されるエネルギ信号e1を補正すれば使用可能とする第2の分類と、ピクセル型半導体素子1aから出力されるエネルギ信号e1の補正が不可能で異常である第3の分類とにピクセル分類する。
【0017】
具体的に第1の分類C1は、ピクセル型半導体素子1aからエネルギ信号e1が正常に出力され、画像毎のエネルギーウィンドウ設定やエネルギ信号e1の強度を補正することにより正常な画像を取得できる。この第1の分類C1は、図4に示すように半導体検出器1における全ての画素数の例えば2分の1乃至3分の2の画素の値の平均値AVを中間値としてそれを跨いで設定された画素値範囲である。第1の分類C1の画素は、正常ピクセルと称する。
第2の分類C2は、第1の分類C1と比較してエネルギ分解能やエネルギ信号e1の強度のばらつきが大きいが、当該画素の周辺の複数の画素値を用いて補間処理することにより画像の取得を可能とする。この第2の分類C2は、図4に示すように第1の分類C1の画素値範囲よりも正負側に画素値が大きく設定された各画素値範囲である。第2の分類C2の画素は、注意ピクセルと称する。
第3の分類C3は、ピクセル型半導体素子1aからエネルギ信号e1が出力されない、又は常に異常なレベルのエネルギ信号e1が出力され続けられている。この第3の分類C3は、図4に示すように第2の分類C2の画素値範囲よりも正負側に画素値が大きく設定された各画素値範囲である。第3の分類C3の画素は、データに応じた出力信号を全く出せない画素で、欠損ピクセルと称する。
【0018】
分類装置4は、第2の分類C2に分類されたピクセル型半導体素子1aを、この第2の分類C2の画素値範囲内においてピクセル型半導体素子1aの性能の程度に応じてさらに複数の段階にピクセル分類する。この分類装置4は、図5に示すように第2の分類C2の各画素値範囲内をそれぞれ例えば3段階d1、d2、d3にピクセル分類する。第1段階d1は、第2の分類C2の各画素値範囲内で第1の分類C1の画素値範囲に隣接する。第2段階d2は、第2の分類C2の各画素値範囲内の中間に設定される。第3段階d3は、第2の分類C2の各画素値範囲内で第3の分類C3の各画素値範囲に隣接する。
【0019】
分類装置4は、メモリ5を備える。この分類装置4は、第1、第2又は第3の分類C1、C2、C3にピクセル分類した結果をデータテーブル化してメモリ5に記憶する。なお、メモリ5には、第2の分類C2と第3の分類C3とに分類した結果のみを記憶してもよい。図6はデータテーブル10の模式図を示す。このデータテーブル10は、複数の欄10aを縦横方向に配列して形成されており、各欄10aが半導体検出器1の各画素1aに対応する。ここで、第1の分類C1にピクセル分類した画素1aを符号「0」とし、第2の分類C2にピクセル分類した画素1aを符号「1」とし、第3の分類C3にピクセル分類した画素1aを符号「2」としている。データテーブル10の各欄10aは、半導体検出器1の各画素1aに対応するので、欄10aの位置から画素の座標(x,y)が分かる。
【0020】
データテーブル10は、「x座標、y座標、ピクセル分類」のように記述してもよい。例えば「0,2,符号0」であれば、x座標が「0」でy座標が「2」の画素は、正常ピクセルである。「10,25,符号1」であれば、x座標が「10」でy座標が「25」の画素は、注意ピクセルである。「20,20,符号2」であれば、x座標が「20」でy座標が「20」の画素は、欠損ピクセルである。「30,10,符号1」であれば、x座標が「30」でy座標が「10」の画素は、注意ピクセルである。
【0021】
データテーブル10は、予め設定されたx座標、y座標の順序に従ってピクセル分類を記述してもよい。例えば、「0,0,1,0,0,2,2,0,0,0,2,……,0」である。この場合、(x,y)座標は、「(x1,y1),(x1,y2)(x1,y3)…(xn,ym)」である。なお、データテーブル10のフォーマットは、各画素のxy座標とピクセル分類とが分かればよいので、如何なるフォーマットでもよい。
【0022】
データテーブル10は、ピクセル分類の結果として第1、第2又は第3の分類C1、C2、C3に限らず、第2の分類C2の各画素値範囲内をピクセル分類した結果の例えば3段階d1、d2、d3も記憶する。これら3段階d1、d2、d3の分類結果は、例えば図6に示す該当する座標の各欄10aに記憶される。
【0023】
補間処理装置6は、分類装置4のピクセル分類結果のうちピクセル型半導体素子1aの性能が低いと分類された例えば第2の分類C2と第3の分類C3の各画素の値をそれぞれ補間処理する。例えば、補間処理装置6は、図7に示すように各画素p1、p2、…、p9のうち注目画素p5の画素値と、この注目画素p5の周囲に配置されている複数の周辺画素p1、p2、p3、p4、p6、p7、p8、p9の各画素値との平均値処理を行い、この平均値を注目画素p5に補間する。この場合、補間処理装置6は、注目画素p5が第2の分類C2に分類された注意ピクセルであれば、注目画素p5を平均値処理に含める。又、補間処理部6は、注目画素p5が第3の分類C3に分類された欠損ピクセルであれば、注目画素p5を平均値処理から除く。
【0024】
補間処理装置6は、図7に示すように注目画素p5の画素値と複数の周辺画素p1、p2、p3、p4、p6、p7、p8、p9の各画素値とに対して重み付けを行う。例えば、補間処理装置6は、第2の分類C2内で3段階d1、d2、d3に分類された各ピクセル型半導体素子1aに対応する各画素値のうち注目画素p5の画素値と複数の周辺画素p1、p2、p3、p4、p6、p7、p8、p9の各画素値とに対して重み付けを行い、この重み付けされた各画素値に対して平均値処理を行う。
【0025】
補間処理装置6には、重み付けデータメモリ7が接続されている。この重み付けデータメモリ7には、重み付けデータが記憶されている。図8(a)(b)(c)は重み付けデータG1、G2、G3の一例の模式図を示す。これら重み付けデータG1、G2、G3は、第2の分類C2内をさらに3段階d1、d2、d3にピクセル分類された各画素に対して重み付けするもので、各段階d1、d2、d3に応じて重み付け値が異なる。
【0026】
図8(a)に示す重み付けデータG1は、第2の分類C2内の第1段階d1に分類されたピクセル型半導体素子1aに対応する画素を注目画素として重み付けを行う。この重み付けデータG1は、注目画素に対する重みを周辺画素の重みよりも大きく設定されている。第1段階d1は、第1の分類C1の正常ピクセルに接して設けられている。従って、注目画素に対する正確度が正常ピクセルと近似して扱える。これにより、注目画素に対する重みを周辺画素の重みよりも大きく設定し、注目画素に対する寄与率を大きくしている。
【0027】
同図(b)に示す重み付けデータG2は、第2の分類C2内の第2段階d2に分類されたピクセル型半導体素子1aに対応する画素を注目画素として重み付けを行う。この重み付けデータG2は、注目画素と周辺画素との重みを同一に設定している。
同図(c)に示す重み付けデータG3は、第2の分類C2内の第3段階d3に分類されたピクセル型半導体素子1aに対応する画素を注目画素として重み付けを行う。この重み付けデータG3は、注目画素に対する重みを周辺画素の重みよりも小さく設定されている。
【0028】
第3段階d3は、第3の分類C3の欠損ピクセルに接して設けられている。従って、注目画素に対する正確度が欠損ピクセルと近似して扱える。これにより、注目画素に対する重みを周辺画素の重みよりも小さく設定し、注目画素に対する寄与率を小さくしている。
【0029】
補間処理装置6は、補間処理した被検体の画像Sを生成する、すなわち放射線の分布画像を生成する画像生成部として機能する。
【0030】
一方、例えば医療用の核医学検査に用いるガンマ線イメージング装置に設けられて核医学検査を行う場合、半導体検出器1は、人体等の被検体内に投与された薬品からのガンマ線gを各ピクセル型半導体素子1aで検出し、これらピクセル型半導体素子1aから各エネルギ信号e1を出力する。データ収集装置8は、各ピクセル型半導体素子1aから出力される各エネルギ信号e1を収集してカウントし、この収集カウント値から被検体の画像の各画素値(ピクセルデータ)を求める。
均一性補正装置9は、被検体の画像の各画素値に対して例えば感度の均一性の補正を行い、均一性補正の行われた被検体の画像を補間処理装置6に送る。
【0031】
次に、上記の如く構成された装置による半導体検出器1に対する補間処理について説明する。
面線源2は、ガンマ線gを均一に面放射する。半導体検出器1は、均一なガンマ線gを各ピクセル型半導体素子1aで検出し、これらピクセル型半導体素子1aから各エネルギ信号e1を出力する。これらエネルギ信号e1は、均一性測定データとしてピクセル・エネルギスペクトラム解析装置3に送られる。
【0032】
このピクセル・エネルギスペクトラム解析装置3は、半導体検出器1の各ピクセル型半導体素子1aから出力される各エネルギ信号e1を収集してカウントし、この収集カウント値から各画素値(ピクセルデータ)を求める。
【0033】
ピクセル・エネルギスペクトラム解析装置3は、半導体検出器1の各ピクセル型半導体素子1aから出力される各エネルギ信号e1を解析する。このピクセル・エネルギスペクトラム解析装置3は、半導体検出器1の各ピクセル型半導体素子1aから出力される各エネルギ信号e1を収集してカウントし、この収集カウント値から各画素値(ピクセルデータ)を求める。図3は半導体検出器1の各画素の値を示し、例えば各画素値「100」「0」「50」「140」「1000」等のように各画素間にばらつきがある。なお、ピクセル・エネルギスペクトラム解析装置3は、各ピクセル型半導体素子1aから出力される各エネルギ信号e1の形をカーブ解析してディスプレイ等に表示したり、各エネルギ信号e1のピーク位置、このピーク位置のカウント値、半値幅(FWHM)を解析する。
【0034】
分類装置4は、ピクセル・エネルギスペクトラム解析装置3の解析結果、例えば図3に示す半導体検出器1の各画素の画素値を受け取り、これら画素を3つにピクセル分類、例えば図4に示すように各ピクセル型半導体素子1aの性能が正常である第1の分類C1と、ピクセル型半導体素子1aから出力されるエネルギ信号e1を補正すれば使用可能とする第2の分類C2と、ピクセル型半導体素子1aから出力されるエネルギ信号e1の補正が不可能で異常である第3の分類C3とにピクセル分類する。このうち第1の分類C1の画素は、正常ピクセルである。第2の分類C2の画素は、注意ピクセルである。第3の分類C3の画素は、欠損ピクセルである。
【0035】
分類装置4は、第2の分類C2に分類されたピクセル型半導体素子1aを、この第2の分類C2の画素値範囲内においてピクセル型半導体素子1aの性能の程度に応じてさらに複数の段階にピクセル分類する。この分類装置4は、図5に示すように第2の分類C2の各画素値範囲内をそれぞれ例えば3段階d1、d2、d3にピクセル分類する。この分類装置4は、第1、第2又は第3の分類C1、C2、C3にピクセル分類した結果を例えば図6に示すようにデータテーブル化してメモリ5に記憶すると共に、第2の分類C2の各画素値範囲内をピクセル分類した結果の例えば3段階d1、d2、d3もメモリ5に記憶する。
【0036】
一方、例えば医療用の核医学検査に用いるガンマ線イメージングに設けられて核医学検査を行う場合、半導体検出器1は、人体等の被検体内に投与された薬品からのガンマ線gを各ピクセル型半導体素子1aで検出し、これらピクセル型半導体素子1aから各エネルギ信号e1を出力する。データ収集装置8は、各ピクセル型半導体素子1aから出力される各エネルギ信号e1を収集してカウントし、この収集カウント値から被検体の画像の各画素値(ピクセルデータ)を求める。均一性補正装置9は、被検体の画像の各画素値に対して例えば感度の均一性の補正を行い、均一性補正の行われた被検体の画像を補間処理装置6に送る。
【0037】
補間処理装置6は、均一性補正装置9により均一性補正された被検体の画像を受け取り、この画像に対して分類装置4によるピクセル分類結果のうちピクセル型半導体素子1aの性能が低いと分類された例えば第2の分類C2と第3の分類C3の各画素の値をそれぞれ補間処理する。例えば、補間処理装置6は、図7に示すように各画素p1、p2、…、p9のうち注目画素p5の画素値と、この注目画素p5の周囲に配置されている複数の周辺画素p1、p2、p3、p4、p6、p7、p8、p9の各画素値との平均値処理を行い、この平均値を注目画素p5に補間する。この場合、補間処理装置6は、注目画素p5が第2の分類C2に分類された注意ピクセルであれば、注目画素p5を平均値処理に含める。又、補間処理部6は、注目画素p5が第3の分類C3に分類された欠損ピクセルであれば、注目画素p5を平均値処理から除く。
【0038】
ここで、補間処理の具体的な例について説明する。図9は半導体検出器1における各ピクセル型半導体素子1aに対応する各画素p1、p2、…、p9を示す。同図では第1乃至第4の領域H1〜H4に対する補間処理を説明する。これら領域H1〜H4において各画素は、便宜上、符号p1、p2、…、p9により示す。
先ず、第1の領域H1において画素p5が注目画素となり、各画素p1、p2、p3、p4、p6、p7、p8、p9が周辺画素になる。注目画素p5が注意ピクセルに分類されると、補間処理装置6は、注目画素p5に対する補間処理を行うとき注目画素p5を含めて平均値処理を行う。すなわち注目画素p5に対する補間処理は、
(p1+p2+p3+p4+p5+p6+p7+p8+p9)/9.0 …(1)
を計算し、この計算値を注目画素p5の画素値として注目画素p5に入れ替える。なお、上記式(1)において各画素p1、p2、p3、p4、p5、p6、p7、p8、p9は画素値を示すものとする。
注目画素p5が欠損ピクセルに分類されると、補間処理装置6は、注目画素p5に対する補間処理を行うとき注目画素p5を除いて平均値処理を行う。すなわち注目画素p5に対する補間処理は、
(p1+p2+p3+p4+p6+p7+p8+p9)/8.0 …(2)
を計算し、この計算値を注目画素p5の画素値として注目画素p5に入れ替える。
【0039】
次に、第2の領域H2は、周辺に画像の境界がある場合である。この第2の領域H2において画素p5が注目画素となり、各画素p4、p7、p8が周辺画素になる。注目画素p5が注意ピクセルに分類されると、補間処理装置6は、注目画素p5に対する補間処理を行うとき注目画素p5を含めて平均値処理を行う。すなわち注目画素p5に対する補間処理は、
(p4+p5+p7+p8)/4.0 …(3)
を計算し、この計算値を注目画素p5の画素値として注目画素p5に入れ替える。
注目画素p5が欠損ピクセルに分類されると、補間処理装置6は、注目画素p5に対する補間処理を行うとき注目画素p5を除いて平均値処理を行う。すなわち注目画素p5に対する補間処理は、
(p4+p7+p8)/3.0 …(4)
を計算し、この計算値を注目画素p5の画素値として注目画素p5に入れ替える。
【0040】
次に、第3の領域H3は、周辺に欠損ピクセルがある場合である。ここではp6を欠損ピクセルとする。第3の領域H3において画素p5が注目画素となり、各画素p1、p2、p3、p4、p6、p7、p8、p9が周辺画素になる。注目画素p5が注意ピクセルに分類されると、補間処理装置6は、注目画素p5に対する補間処理を行うとき注目画素p5を含めて平均値処理を行う。なお、欠損ピクセルp6は、除かれる。すなわち注目画素p5に対する補間処理は、
(p1+p2+p3+p4+p5+p7+p8+p9)/8.0 …(5)
を計算し、この計算値を注目画素p5の画素値として注目画素p5に入れ替える。
注目画素p5が欠損ピクセルに分類されると、補間処理装置6は、注目画素p5に対する補間処理を行うとき注目画素p5を除いて平均値処理を行う。欠損ピクセルp6も除かれる。すなわち注目画素p5に対する補間処理は、
(p1+p2+p3+p4+p7+p8+p9)/7.0 …(6)
を計算し、この計算値を注目画素p5の画素値として注目画素p5に入れ替える。
【0041】
次に、第4の領域H4は、周辺に画像の境界があると共に、周辺に欠損ピクセルがある場合である。ここではp1、p7を欠損ピクセルとする。第4の領域H4において画素p5が注目画素となり、各画素p1、p2、p4、p5、p7、p8が周辺画素になる。注目画素p5が注意ピクセルに分類されると、補間処理装置6は、注目画素p5に対する補間処理を行うとき注目画素p5を含めて平均値処理を行う。なお、欠損ピクセルp1、p7は、除かれる。すなわち注目画素p5に対する補間処理は、
(p2+p4+p5+p8)/4.0 …(7)
を計算し、この計算値を注目画素p5の画素値として注目画素p5に入れ替える。
注目画素p5が欠損ピクセルに分類されると、補間処理装置6は、注目画素p5に対する補間処理を行うとき注目画素p5を除いて平均値処理を行う。欠損ピクセルp1、p7も除かれる。すなわち注目画素p5に対する補間処理は、
(p2+p4+p8)/3.0 …(8)
を計算し、この計算値を注目画素p5の画素値として注目画素p5に入れ替える。
【0042】
又、補間処理装置6は、図7に示すように注目画素p5の画素値と複数の周辺画素p1、p2、p3、p4、p6、p7、p8、p9の各画素値とに対して重み付けを行う。なお、上記補間処理の具体的な説明は、重み付けが注目画素p5と、各周辺画素p1、p2、p3、p4、p6、p7、p8、p9に対して全て「1」である。すなわち、図8(b)に示す重み付けデータG2を用いたのと同一である。
【0043】
これに対して補間処理装置6は、例えば第2の分類C2内で3段階d1、d2、d3に分類された各ピクセル型半導体素子1aに対応する各画素値のうち注目画素p5の画素値と複数の周辺画素p1、p2、p3、p4、p6、p7、p8、p9の各画素値とに対して重み付けを行い、この重み付けされた各画素値に対して平均値処理を行う。重み付けは、重み付けデータメモリ7に記憶されている各重み付けデータG1、G2、G3を用いる。
【0044】
例えば、第1の領域H1において注目画素p5が図5に示す注意ピクセル中の第1段階d1に分類されると、補間処理装置6は、注目画素p5に対する補間処理を行うとき、図8(a)に示す重み付けデータG1を用いて注目画素p5の画素値と各周辺画素p1、p2、p3、p4、p6、p7、p8、p9の各画素値とを重み付けをして注目画素p5を含めて平均値処理を行う。すなわち注目画素p5に対する補間処理は、
(1・p1+1・p2+1・p3+1・p4+2・p5+1・p6
+1・p7+1・p8+1・p9)/9.0 …(9)
を計算し、この計算値を注目画素p5の画素値として注目画素p5に入れ替える。
【0045】
又、第1の領域H1において注目画素p5が図5に示す注意ピクセル中の第3段階d3に分類されると、補間処理装置6は、注目画素p5に対する補間処理を行うとき、図8(c)に示す重み付けデータG3を用いて注目画素p5の画素値と各周辺画素p1、p2、p3、p4、p6、p7、p8、p9の各画素値とを重み付けをして注目画素p5を含めて平均値処理を行う。すなわち注目画素p5に対する補間処理は、
(2・p1+2・p2+2・p3+2・p4+1・p5+2・p6
+2・p7+2・p8+2・p9)/9.0 …(10)
を計算し、この計算値を注目画素p5の画素値として注目画素p5に入れ替える。
しかるに、補間処理装置6は、補間処理した被検体の画像Sを生成する、すなわち放射線の分布画像を生成する。
【0046】
このように上記一実施の形態によれば、半導体検出器1の各ピクセル型半導体素子1aから出力される各エネルギ信号e1をピクセル・エネルギスペクトラム解析装置3による解析により各画素値(ピクセルデータ)を求め、これら画素値を分類装置4によって各ピクセル型半導体素子1aの性能の程度に応じた例えば第1乃至第3の分類C1、C2、C3にピクセル分類し、このうちピクセル型半導体素子1aの性能が低いと分類された例えば第2の分類C2の注意ピクセルと第3の分類C3の欠損ピクセルとの各画素の値を補間処理装置6によりそれぞれ補間処理する。
【0047】
これにより、従来、正常ピクセルのみを用い、画素値が平均値よりもかけ離れている欠損ピクセルを捨てていたが、注意ピクセルと欠損ピクセルとに対しても、これら注意ピクセルと欠損ピクセルとの各画素値を補間処理によって入れ替えることができる。注意ピクセルに対しては、当該注意ピクセルの画素値を含めて補間処理を行い、欠損ピクセルに対しては、当該欠損ピクセルの画素値を除いて補間処理を行うことにより、注意ピクセルと欠損ピクセルとの各画素値を実際の画素値に近い値に入れ替えることができる。注意ピクセルは、正常ピクセルと比較してエネルギ分解能やエネルギ信号e1の強度のばらつきが大きいが、当該画素の周辺の複数の画素値を用いて補間処理することにより画像の取得を可能とする画素であるので、補間処理に含めることが可能である。従って、注意ピクセルや欠損ピクセルとなった性能不足のピクセル型半導体素子1aの画素値を有効に用いることができる。
【0048】
しかるに、注意ピクセルや欠損ピクセルに分類された各画素の値が補間処理により求められ、例えば画像の取得に用いることができる。この結果、半導体検出器1中における欠損画素の数が多くなっても画像データの画質を低下させずに取得でき、現状の半導体検出器1をより良く有効に用いることができる。
【0049】
補間処理は、例えば図9に示すように注目画素p5の周辺に画像の境界や欠損ピクセルが無い場合の第2の領域H1や、周辺に画像の境界がある第2の領域H2、周辺に欠損ピクセルがある第3の領域H3、周辺に画像の境界があると共に、周辺に欠損ピクセルがある第4の領域H4に対してもそれぞれ注目画素p5の補間処理ができる。
【0050】
補間処理装置6は、例えば第2の分類C2内の注意ピクセルを3段階d1、d2、d3に分類し、このうち第1段階d1の注意ピクセルに対して重み付けデータG1を用いて補間処理し、第3段階d3の注意ピクセルに対して重み付けデータG3を用いて補間処理する。第1段階d1の注意ピクセルに対して重み付けデータG1を用いることにより、注目画素に対する重みを周辺画素の重みよりも大きく設定し、注目画素に対する寄与率を大きくした補間処理ができる。第3段階d3の欠損ピクセルに対して重み付けデータG3を用いることにより、注目画素に対する重みを周辺画素の重みよりも小さく設定し、注目画素に対する寄与率を小さくした補間処理ができる。これにより、第2の分類C2内で、ピクセル型半導体素子1aの性能の程度に応じた重み付けを行って補間処理ができる。
以上のような補間処理は、半導体検出器1におけるピクセル型半導体素子1a自体やハードウエア系を変更せずに画像の画質を向上できる。又、補間処理に要する計算時間も従来と変わらない。
【0051】
上記一実施の形態は、例えば医療用の核医学検査に用いるガンマ線イメージング装置に用いられる半導体検出器1について説明したが、これに限らず、X線等の放射線検出器にも適用できる。
補間処理は、線形補間、3次元スプライン補間等の非線形補間を用いてもよい。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【符号の説明】
【0052】
1:半導体検出器、1a:ピクセル型半導体素子、2:面線源、3:ピクセル・エネルギスペクトラム解析装置、4:分類装置、5:メモリ、6:補間処理装置、7:重み付けデータメモリ、8:データ収集装置、9:均一性補正装置、10:データテーブル、10a:欄。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の半導体素子により各画素を形成する半導体検出器を備えた放射線イメージング装置において、
前記各半導体素子からそれぞれ出力されるガンマ線のエネルギ強度分布を示すエネルギスペクトラムデータとしての各エネルギ信号を解析する解析部と、
前記解析部による前記エネルギスペクトラムデータの解析結果に基づいて前記各半導体素子の性能を3つに分類する分類部と、
前記3つの分類結果のうち前記各半導体素子の性能が低いと分類される2つの前記分類の前記各画素の値をそれぞれ補間処理する補正部と、
を具備することを特徴とする半導体検出器の補間装置。
【請求項2】
前記分類部は、前記エネルギスペクトラムデータの解析結果に基づいて前記複数の半導体素子のそれぞれの特性を少なくとも前記各半導体素子の性能に応じて正常である第1の分類と、当該画素の周辺の画素値を用いて補間処理することにより画像の取得を可能とする第2の分類と、当該画素値の補正が不可能で異常である第3の分類とに分類することを特徴とする請求項1記載の半導体検出器の補間装置。
【請求項3】
前記分類部は、前記各半導体素子から前記エネルギ信号が正常に出力されていると当該前記各半導体素子を前記第1の分類に分類し、
当該第1の分類と比較して前記各半導体素子のエネルギ分解能や前記エネルギ信号の強度にばらつきが大きく、かつ当該画素の周辺の複数の画素値を用いて補間処理することにより画像の取得を可能とする前記各半導体素子を前記第2の分類に分類し、
前記各半導体素子から前記各エネルギ信号が出力されない、又は常に異常なレベルの前記エネルギ信号が出力され続けられている前記各半導体素子を前記第3の分類に分類する、
ことを特徴とする請求項2記載の半導体検出器の補間装置。
【請求項4】
前記第1の分類は、前記半導体検出器の全ての画素の所定割合の画素の値の平均値を中間値としてそれを跨いだ画素値範囲に設定され、
前記第2の分類は、前記第1の分類の画素値範囲よりも正負側に画素値が大きい各画素値範囲に設定され、
前記第3の分類は、前記第2の分類の画素値範囲よりも正負側に画素値が大きい各画素値範囲に設定される、
ことを特徴とする請求項3記載の半導体検出器の補間装置。
【請求項5】
前記補正部は、前記分類部の分類結果のうち少なくとも前記第2の分類と前記第3の分類とに分類された前記各画素値のうち注目画素の画素値と前記注目画素の周囲に配置されている複数の周辺画素の前記各画素値との少なくとも平均値処理を行って前記注目画素の補間処理を行い、当該補間処理の際には、前記注目画素が前記第3の分類に分類されていると当該注目画素を前記平均値処理から除くことを特徴とする請求項2記載の半導体検出器の補間装置。
【請求項6】
前記分類部は、前記第2の分類に分類された前記半導体素子を、前記第2の分類内において前記各半導体素子の性能の程度に応じて複数の段階に分類することを特徴とする請求項1記載の半導体検出器の補間装置。
【請求項7】
前記分類部により少なくとも前記第2の分類と前記第3の分類とに分類された前記各半導体素子をデータテーブル化して記憶するメモリを有することを特徴とする請求項1記載の半導体検出器の補間装置。
【請求項8】
前記データテーブルは、前記半導体素子の座標と、前記少なくとも前記第2の分類又は前記第3の分類の分類結果とから形成されることを特徴とする請求項7記載の半導体検出器の補間装置。
【請求項9】
前記補正部は、前記注目画素の前記画素値と前記複数の周辺画素の前記各画素値とに対して重み付けを行うことを特徴とする請求項1記載の半導体検出器の補間装置。
【請求項10】
前記補正部は、前記第2の分類内で前記複数の段階に分類された前記各半導体素子に対応する前記各画素値のうち前記注目画素の前記画素値と前記注目画素の周囲に配置されている前記複数の周辺画素の前記各画素値とに対して重み付けを行い、この重み付けされた前記各画素値に対して少なくとも平均値処理を行うことを特徴とする請求項5記載の半導体検出器の補間装置。
【請求項11】
前記補正部は、前記複数の段階別に前記重み付け値を異ならせることを特徴とする請求項10記載の半導体検出器の補間装置。
【請求項12】
放射線イメージング装置に備えられ、複数の半導体素子により各画素を形成する半導体検出器の補間方法において、
前記各半導体素子からそれぞれ出力されるガンマ線のエネルギ強度分布を示すエネルギスペクトラムデータとしての各エネルギ信号を解析し、
前記エネルギスペクトラムデータの解析結果に基づいて前記各半導体素子の性能を3つに分類し、
前記3つの分類結果のうち前記各半導体素子の性能が低いと分類される2つの前記分類の前記各画素の値をそれぞれ補間処理する、
ことを特徴とする半導体検出器の補間方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−165457(P2012−165457A)
【公開日】平成24年8月30日(2012.8.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−103845(P2012−103845)
【出願日】平成24年4月27日(2012.4.27)
【分割の表示】特願2006−286988(P2006−286988)の分割
【原出願日】平成18年10月20日(2006.10.20)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【出願人】(594164542)東芝メディカルシステムズ株式会社 (4,066)
【出願人】(594164531)東芝医用システムエンジニアリング株式会社 (892)
【Fターム(参考)】