説明

半導体素子のパターンの形成方法

【課題】既存の露光設備の解像限界を克服できる半導体素子のパターンの形成方法を提供する。
【解決手段】基板上に光酸発生剤及び光塩基発生剤を含むフォトレジスト層を形成するステップと、フォトレジスト層を一次露光して、一次露光部に光酸発生剤から酸を発生させるステップと、一次露光部の一部を二次露光して、二次露光部に光塩基発生剤から塩基を発生させて、酸を中和させるステップと、一次及び二次露光されたフォトレジスト層をベークして、一次露光部のうち酸が発生したフォトレジスト層をデブロッキングさせるステップと、デブロッキングされたフォトレジスト層を現像液で除去することで、フォトレジストパターンを形成するステップと、を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体素子の製造方法に係り、特に半導体素子のパターンの形成方法に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体素子のデザインルールが急激に減少するにつれて、半導体素子の微細パターンを具現するのに当たり、フォトリソグラフィ工程はその解像限界に至っている。かかるフォトリソグラフィ工程における解像限界を克服するために、ダブルパターニング技術(Double Patterning Technology、 DPT)が研究されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明が解決しようとする課題は、既存の露光設備の解像限界を克服できる半導体素子のパターンの形成方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
前述した課題を解決するためになされた、本発明の一実施形態による半導体素子のパターンの形成方法は、基板上に光酸発生剤及び光塩基発生剤を含むフォトレジスト層を形成するステップと、前記フォトレジスト層を一次露光して、一次露光部に前記光酸発生剤から酸を発生させるステップと、前記一次露光部の一部を二次露光して、二次露光部に前記光塩基発生剤から塩基を発生させて、前記酸を中和させるステップと、前記一次及び二次露光されたフォトレジスト層をベークして、前記一次露光部のうち前記酸が発生したフォトレジスト層をデブロッキングさせるステップと、前記デブロッキングされたフォトレジスト層を現像液で除去することで、フォトレジストパターンを形成するステップと、を含む。
【0005】
本発明の一実施形態において、前記一次露光及び二次露光は、それぞれライン・アンド・スペースパターンを有する第1マスク及び第2マスクを利用して行うことで、前記フォトレジストパターンをライン・アンド・スペースパターンとして形成する。
前記第1マスク及び第2マスクのスペースパターンは、前記一次及び二次露光時に光が通過する部分であってもよい。
【0006】
本発明の一実施形態において、前記第2マスクのラインパターンの幅は、第1マスクのラインパターンの幅より広く、前記第2マスクのスペースパターンの幅は、第1マスクのスペースパターンの幅より狭い。
【0007】
本発明の一実施形態において、前記一次露光は、第1方向にライン・アンド・スペースパターンを有する第1マスクを利用して行い、前記二次露光は、前記第1方向と垂直方向である第2方向にライン・アンド・スペースパターンを有する第2マスクを利用して行うことで、前記フォトレジストパターンをコンタクトホールパターンとして形成する。
前記一次露光は、基板上に形成されたフォトレジスト層の全面を露光するブランク露光を行い、二次露光は、コンタクトホールマスクパターンを有するブライトフィールドマスクを利用して行うことで、前記フォトレジストパターンをコンタクトホールパターンとして形成する。
【0008】
本発明の一実施形態において、前記一次露光は、基板上に形成されたフォトレジスト層の全面を露光するブランクマスクを利用してブランク露光を行い、二次露光は、トレンチパターンを有するブライトマスクを利用して行うことで、前記フォトレジストパターンをトレンチパターンとして形成する。
【0009】
本発明の一実施形態において、前記フォトレジスト層は、ポジティブ型フォトレジスト層であってもよい。
前記酸が発生した前記露光部のフォトレジスト層は、塩基現像液を利用して除去する前記フォトレジストパターンを形成する。
前記一次露光は、第1露光ドーズで行い、前記二次露光は、前記第1露光ドーズより大きい第2露光ドーズで行う。
【0010】
また、本発明の一実施形態による半導体素子のパターンの形成方法は、基板上にエッチング対象層を形成するステップと、前記エッチング対象層上に、光酸発生剤及び光塩基発生剤を含むフォトレジスト層を形成するステップと、前記フォトレジスト層を一次露光して、一次露光部に前記光酸発生剤から酸を発生させ、非露光部に第1フォトレジストイメージパターンを具現するステップと、前記一次露光部の一部を二次露光して、二次露光部に前記光塩基発生剤から塩基を発生させて、前記酸を中和させることで、第2フォトレジストイメージパターンを具現するステップと、前記一次及び二次露光されたフォトレジスト層をベークして、前記一次露光部のうち酸が発生したフォトレジスト層をデブロッキングさせるステップと、前記デブロッキングされたフォトレジスト層を現像液で除去することで、前記第1フォトレジストイメージパターン及び前記第2フォトレジストイメージパターンから構成されるフォトレジストパターンを形成するステップと、前記フォトレジストパターンをマスクとして、前記エッチング対象層をエッチングするステップと、を含む。
【0011】
本発明の一実施形態において、前記一次露光は、第1露光ドーズで行い、前記二次露光は、前記第1露光ドーズより大きい第2露光ドーズで行う。
本発明の一実施形態において、前記フォトレジスト層は、ポジティブ型フォトレジスト層で形成し、前記デブロッキングされた前記露光部のフォトレジスト層は、塩基現像液を利用して除去する。
【0012】
本発明の一実施形態において、前記一次露光は、ライン・アンド・スペースパターンを有する第1マスクを利用して行って、ピッチPを有する前記第1フォトレジストイメージパターンを形成し、前記二次露光は、ライン・アンド・スペースパターンを有する第2マスクを利用して行って、前記第1フォトレジストイメージパターン内に、前記ピッチPを有する前記第2フォトレジストイメージパターンを形成することで、前記フォトレジストパターンは、半ピッチ(P/2)のライン・アンド・スペースパターンとして形成する。
【0013】
本発明の一実施形態において、前記一次露光は、第1方向にライン・アンド・スペースパターンを有する第1マスクを利用して行い、前記二次露光は、前記第1方向と垂直方向である第2方向にライン・アンド・スペースパターンを有する第2マスクを利用して行うことで、前記フォトレジストパターンをコンタクトホールパターンとして形成する。
【発明の効果】
【0014】
本発明による半導体素子のパターンの形成方法は、光酸発生剤及び光塩基発生剤を含むフォトレジスト層を利用する。前記フォトレジスト層を一次及び二次露光して、フォトレジストパターンを形成する。特に、一次露光部に一部を二次露光して、二次露光部に前記光塩基発生剤から塩基を発生させて、酸を中和させるステップを含む。
本発明によれば、ポジティブ型フォトレジスト及び塩基性現像液を利用した単純な工程でダブルパターニング工程を行えるので、既存の露光設備の解像限界を克服できる半導体素子のパターンの形成方法を提供できる。
また、本発明による半導体素子のパターンの形成方法は、多様なパターンを形成できる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の一実施形態による半導体素子のパターンの形成方法を説明するための断面図である。
【図2】本発明の一実施形態による半導体素子のパターンの形成方法を説明するための断面図である。
【図3】本発明の一実施形態による半導体素子のパターンの形成方法を説明するための断面図である。
【図4】本発明の一実施形態による半導体素子のパターンの形成方法を説明するための断面図である。
【図5】本発明の一実施形態による半導体素子のパターンの形成方法を説明するためのフローチャートである。
【図6】図2の露光に利用されるマスクの平面図である。
【図7】図3の露光に利用されるマスクの平面図である。
【図8】本発明の他の実施形態による半導体素子のパターンの形成方法を説明するための平面図である。
【図9】本発明の他の実施形態による半導体素子のパターンの形成方法を説明するための平面図である。
【図10】本発明の他の実施形態による半導体素子のパターンの形成方法を説明するための平面図である。
【図11】本発明の他の実施形態による半導体素子のパターンの形成方法を説明するための平面図である。
【図12】図9の露光に利用されるマスクの平面図である。
【図13】図10の露光に利用されるマスクの平面図である。
【図14】本発明のさらに他の実施形態による半導体素子のパターンの形成方法を説明するための平面図である。
【図15】本発明のさらに他の実施形態による半導体素子のパターンの形成方法を説明するための平面図である。
【図16】本発明のさらに他の実施形態による半導体素子のパターンの形成方法を説明するための平面図である。
【図17】図15の露光に利用されるマスクの平面図である。
【図18】本発明のさらに他の実施形態による半導体素子のパターンの形成方法を説明するための平面図である。
【図19】本発明のさらに他の実施形態による半導体素子のパターンの形成方法を説明するための平面図である。
【図20】図18の露光に利用されるマスクの平面図である。
【図21】図15及び図18のコンタクトホールイメージパターン及びトレンチイメージパターンを形成する時、マスクに照射される光強度を説明するために示すグラフである。
【図22】本発明のさらに他の実施形態による半導体素子のパターンの形成方法を説明するための断面図である。
【図23】本発明のさらに他の実施形態による半導体素子のパターンの形成方法を説明するための断面図である。
【図24】本発明のさらに他の実施形態による半導体素子のパターンの形成方法を説明するための断面図である。
【図25】本発明のさらに他の実施形態による半導体素子のパターンの形成方法を説明するための断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、添付の図面を参照して、本発明の望ましい実施形態を詳細に説明する。
本発明の実施形態は、当業者に本発明をより完全に説明するために提供されるものであり、下記実施形態は様々な他の形態に変形できるので、本発明の範囲が下記実施形態に限定されるものではない。それらの実施形態は、本開示を、より充実かつ完全にし、当業者に本発明の思想を完全に伝達するために提供されるものである。また、図面において、各層の厚さやサイズは、説明の便宜及び明確性のために誇張されたものである。
【0017】
明細書の全体にわたって、膜、層、領域、基板、又はチップのような一つの構成要素が、他の構成要素“上に”、“連結されて”、又は“カップリングされて”位置する、と言及する時は、前記一つの構成要素が直接的に他の構成要素“上に”、“連結されて”、又は“カップリングされて”接触するか、又はその間に挟まれる他の構成要素が存在すると解釈されてもよい。同じ符号は、同じ要素を指す。本明細書で使われたように、用語“及び/又は”は、該当列挙された項目のうち何れか一つ及び一つ以上のあらゆる組み合わせを含む。
【0018】
本明細書において、第1、第2などの用語が多様な部材、部品、領域、層及び/又は部分を説明するために使われるが、それらの部材、部品、領域、層及び/又は部分は、それらの用語により限定されてはならないことは自明である。それらの用語は、一つの部材、部品、領域、層又は部分を他の領域、層又は部分と区別するためにのみ使われる。従って、後述する第1部材、部品、領域、層又は部分は、本発明の思想内において、第2部材、部品、領域、層又は部分と言いかえられる。
【0019】
また、“上部の”又は“上の”及び“下部の”又は“下の”のような相対的な用語は、図面で図解されるように、他の要素についてのある要素の関係を記述するためにここで使われる。相対的な用語は、図面で描写される方向に追加して、素子の他の方向を含むことを意図すると理解される。例えば、図面で素子がひっくり返されるならば、他の要素の上部の面上に存在するものと描写される要素は、前記他の要素の下部の面上に方向を有する。従って、例として挙げた“上部の”という用語は、図面の特定の方向に依存して“下部の”及び“上部の”方向をいずれも含む。素子が他の方向に向かうならば(他の方向に対して90°回転)、本明細書に使われる相対的な説明は、それによって解釈される。
【0020】
本明細書で使われた用語は、特定の実施形態を説明するために使われ、本発明を制限するためのものではない。本明細書で使われたように、単数の形態は、文脈上、取りたてての場合を明確に指すものでなければ、複数の形態を含む。また、本明細書で使われる場合、“含む(comprise)”及び/又は“含んだ(comprising)”は、言及した形状、数字、ステップ、動作、部材、要素及び/又はそれらのグループの存在を特定するものであり、一つ以上の他の形状、数字、動作、部材、要素及び/又はグループの存在又は付加を排除するものではない。
【0021】
以下、本発明の実施形態は、本発明の理想的な実施形態を概略的に示す図面を参照して説明する。図面において、例えば、製造技術及び/又は公差によって、示された形状の変形が予想される。従って、本発明の実施形態は、本明細書に示された領域の特定の形状に制限されたものと解釈されてはならず、例えば、製造上、もたらされる形状の変化を含まねばならない。以下の本発明の思想は、個別的な実施形態として、又は実施形態を組み合わせて具現される。
【0022】
図1乃至図4は、本発明の一実施形態による半導体素子のパターンの形成方法を説明するための断面図であり、図5は、本発明の一実施形態による半導体素子のパターンの形成方法を説明するためのフローチャートであり、図6及び図7は、それぞれ図2及び図3の露光に利用されるマスクの平面図である。
【0023】
図1及び図5を参照すれば、半導体基板100上にフォトレジスト層102を形成する(ステップS10)。半導体基板100は、IV族の半導体基板、III−V族の化合物半導体基板、又はII−VI族の酸化物半導体基板を備える。例えば、IV族の半導体基板は、シリコン基板、ゲルマニウム基板、又はシリコン・ゲルマニウム基板を含む。半導体基板100は、バルクウェーハ又はエピタキシャル層を備える。本実施形態において、半導体基板100は、上部の部分に活性領域、素子分離膜、導電層及び絶縁層などを備える。
【0024】
フォトレジスト層102は例えば、ネガティブ型フォトレジスト層より解像度の高いポジティブ型フォトレジスト層であり、化学増幅型フォトレジスト層であり、KrFエキシマーレーザー(波長248nm)用のフォトレジスト層、ArFエキシマーレーザー(波長193nm)用のフォトレジスト層、又はF2エキシマーレーザー(波長157nm)用のフォトレジスト層、又は極紫外線(extreme ultraviolet、 EUV)(波長13.5nm)用のフォトレジスト層の何れかである。
【0025】
フォトレジスト層102は、光酸発生剤(photo acid generator、 PAG)及び光塩基発生剤(photo base generator、 PBG)を含む。光酸発生剤は、低い露光ドーズで酸を発生させる光効率が高いものを利用する。光塩基発生剤は、前記光酸発生剤より光効率が低いので、高い露光ドーズで塩基を発生させるものを利用する。
【0026】
フォトレジスト層102は、例えば、(メタ)アクリレート系ポリマーが利用される。前記(メタ)アクリレート系ポリマーは、特に、脂肪族(メタ)アクリレート系ポリマーであり、例えば、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリ(t−ブチルメタクリレート)、ポリ(メタクリル酸)、ポリ(ノルボニルメタクリレート)、前記(メタ)アクリレート系ポリマーを反復単位とする二元又は三元の共重合体(di−copolymer、又はtri−copolymer)、又はそれらの混合物である。
【0027】
光酸発生剤は、KrFエキシマーレーザー(波長248nm)、ArFエキシマーレーザー(波長193nm)、F2エキシマーレーザー(波長157nm)、EUVエキシマーレーザー(波長13.5nm)のうち選択される何れか一つの光に露光されれば、酸を発生させるものである。光酸発生剤は、例えば、オニウム塩、ハロゲン化合物、ニトロベンジルエステル類、アルキルスルフォネート類、ジアゾナフトキノン類、イミノスルフォネート類、ジスルフォン類、ジアゾメタン類、スルフォニルオキシケトン類などである。
【0028】
光塩基発生剤は、KrFエキシマーレーザー(波長248nm)、ArFエキシマーレーザー(波長193nm)、F2エキシマーレーザー(波長157nm)、EUVエキシマーレーザー(波長13.5nm)のうち選択される何れか一つの光に露光されれば、塩基を発生させるものである。光塩基発生剤は、カルバメート系化合物、ベンジルオキシカルボニル系化合物、O−アシルオキシム系化合物などである。
【0029】
図2、図5及び図6を参照すれば、第1マスク104を利用して、フォトレジスト層102に光105を照射して一次露光する(ステップS30)。一次露光に利用される光は、KrFエキシマーレーザー(248nm)、ArFエキシマーレーザー(193nm)、F2エキシマーレーザー(157nm)、又はEUVエキシマーレーザー(13.5nm)である。一次露光は、第1露光ドーズ、例えば、数mJ乃至数十mJで行う。具体的には第1露光ドーズは、5mJ乃至90mJとする。
【0030】
一次露光により、フォトレジスト層102は、一次露光部E1と一次非露光部UE1とに区分される。一次露光により、一次露光部E1のフォトレジスト層102aには、光酸発生剤から酸108が発生する。一次非露光部UE1は、露光されていないので酸が発生しない。
また、一次露光によっても、一次非露光部UE1のフォトレジスト層102bは塩基不溶性を有するので、後工程、即ち、現像工程を通じても除去されない第1フォトレジストイメージパターン106となる。第1フォトレジストイメージパターン106は、ピッチPを有するように形成する。第1フォトレジストイメージパターン106のピッチPは、露光装置により形成される最小ピッチである。
【0031】
第1マスク104は、図6に示すように、第1方向、例えば、X方向にライン・アンド・スペース(L/S)パターンを有する。ラインパターンL及びスペースパターンSの幅の比率が1:3である。第1マスク104において、ラインパターンLは、光105が通過しない部分であり、スペースパターンSは、光105が通過する部分である。
【0032】
図3、図5及び図7を参照すれば、第2マスク110を利用して、フォトレジスト層102に光105を照射して、二次露光する(ステップS50)。二次露光は、酸108が発生した一次露光部E1の一部のフォトレジスト層102aに光105を照射する。二次露光に利用される光は、KrFエキシマーレーザー(248nm)、ArFエキシマーレーザー(193nm)、F2エキシマーレーザー(157nm)、又はEUVエキシマーレーザー(13.5nm)である。二次露光は、第1露光ドーズより大きい第2露光ドーズ、例えば、数百mJで行う。具体的には第2露光ドーズは、100mJ乃至500mJとする。二次露光により、フォトレジスト層102は、二次露光部E2と二次非露光部UE2とに区分される。
【0033】
二次露光により、一次露光部Eの一部である二次露光部E2、即ち、フォトレジスト層102aの一部に光塩基発生剤から塩基114を発生させて、酸108を中和させる。二次非露光部UE2は、塩基が発生しないので、酸108が中和されない。
【0034】
また、二次露光により酸が中和された部分である二次露光部E2は、塩基不溶性に変化する。換言すれば、二次露光により酸が中和された部分である二次露光部E2に、後工程、即ち、現像工程を通じても除去されない第2フォトレジストイメージパターン112を具現する。第2フォトレジストイメージパターン112は、ピッチPを有するように形成される。第2フォトレジストイメージパターン112のピッチPは、露光装置により形成される最小ピッチである。
【0035】
第2マスク110は、図7に示すように、第1方向、例えば、X方向にライン・アンド・スペース(L/S)パターンを有する。第2マスク110において、ラインパターンLは、光105が通過しない部分であり、スペースパターンSは、光105が通過する部分である。第2マスク110のラインパターンLの幅は、第1マスク104のラインパターンLの幅より広く、第2マスク110のスペースパターンSの幅は、第1マスク104のスペースパターンSの幅より狭く形成されている。例えば、第2マスク110において、ラインパターンL及びスペースパターンSの幅の比率が3:1である。
【0036】
図4及び図5を参照すれば、一次及び二次露光されたフォトレジスト層102をベークする(ステップS70)。ベーク工程は、約50℃乃至200℃の温度で行う。ベーク工程を通じて、一次露光部のうち酸108が発生したフォトレジスト層102aをデブロッキングさせる。即ち、ベーク工程を通じて、酸が拡散されて、一次露光部のフォトレジスト層102aでデブロッキング反応が発生する。これによって、酸108が発生したフォトレジスト層102aは、塩基溶解性が増大するので、塩基可溶性に変化する。
【0037】
次いで、デブロッキングされたフォトレジスト層102aを塩基性現像液、例えば、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド(TMAH)で除去する現像工程を行う(ステップS90)。TMAH水溶液の濃度は、例えば、約2重量%乃至約5重量%である。本発明の一実施形態においては、有機溶媒を利用せず、塩基性現像液を利用して現像工程を行う。
【0038】
現像工程を通じて、デブロッキングされたフォトレジスト層102aを除去することで、第1フォトレジストイメージパターン106及び第2フォトレジストイメージパターン112の二重イメージパターンからなるフォトレジストパターン118を形成する。
【0039】
フォトレジストパターン118は、第1マスク及び第2マスクを通じて具現されて、ライン・アンド・スペースパターンとして形成される。フォトレジストパターン118は、露光装置により形成される第1フォトレジストイメージパターン106及び第2フォトレジストイメージパターン112の共通の最小ピッチPの半分である(P/2)ピッチを有するように形成される。
【0040】
このように、本発明による半導体素子のパターンの形成方法は、ポジティブ型フォトレジスト及び塩基性現像液を利用でき、単純な工程でダブルパターニング工程を行える。
【0041】
図8乃至図11は、本発明の他の実施形態による半導体素子のパターンの形成方法を説明するための平面図であり、図12及び図13は、それぞれ図9及び図10の露光に利用されるマスクの平面図である。
【0042】
図8乃至図11は、図1乃至図4と比較する時、フォトレジストパターン218がライン・アンド・スペースパターンを形成するものではなく、コンタクトホール209を有するコンタクトホールパターンとして形成するものである、ことを除いては同一である。図8乃至図11において、図1乃至図4と同じ参照番号は、同じ部材を表す。
【0043】
図8を参照すれば、基板100上にフォトレジスト層102を形成する。フォトレジスト層102は、前述したように、光酸発生剤(PAG)及び光塩基発生剤(PBG)を含む。基板100やフォトレジスト層102については前述したので、省略する。
【0044】
図9及び図12を参照すれば、図12に示すように、第1方向、例えば、X方向にライン・アンド・スペース(L/S)パターンを有する第1マスク204を利用して、フォトレジスト層102に光105を照射して、一次露光する。一次露光時に利用される光及び露光ドーズは、前述したものと同一である。一次露光により、フォトレジスト層102は、一次露光部E1と一次非露光部UE1とに区分される。
【0045】
一次露光により、一次露光部E1のフォトレジスト層102aには、光酸発生剤から酸108が発生する。また、一次露光により、一次非露光部UE1のフォトレジスト層102bは塩基不溶性を有するので、後工程、即ち、現像工程を通じても除去されない第1フォトレジストイメージパターン206となる。第1フォトレジストイメージパターン206は、第1方向、例えば、X方向にピッチPを有するように形成される。第1フォトレジストイメージパターン206のピッチPは、露光装置により形成される最小ピッチである。
【0046】
第1マスク204において、ラインパターンL及びスペースパターンSの幅の比率が1:1である。第1マスク204において、ラインパターンLは、光105が通過しない部分であり、スペースパターンSは、光105が通過する部分である。
【0047】
図10及び図13を参照すれば、図13に示すように、第1方向と垂直方向である第2方向、即ち、Y方向にライン・アンド・スペース(L/S)パターン(L/S)を有する第2マスク210を利用して、フォトレジスト層102に光105を照射して、二次露光する。二次露光により、フォトレジスト層102は、二次露光部E2と二次非露光部UE2とに区分される。二次露光時に利用される光及び露光ドーズは、前述したものと同一である。
【0048】
二次露光により、一次露光部Eの一部、即ち、フォトレジスト層102aの一部に光塩基発生剤から塩基114を発生させて、酸108を中和させる。また、二次露光により酸が中和された部分である二次露光部E2は、塩基不溶性を有して、後工程、即ち、現像工程を通じても除去されない第2フォトレジストイメージパターン212を具現する。第2フォトレジストイメージパターン212は、第2方向にピッチPを有するように形成される。第2フォトレジストイメージパターン212のピッチPは、露光装置により形成される最小ピッチである。
【0049】
第2マスク210において、ラインパターンLは、光105が通過しない部分であり、スペースパターンSは、光105が通過する部分である。第2マスク210において、ラインパターンL及びスペースパターンSの幅の比率が1:1である。第1マスク204及び第2マスク210は、同じマスクを利用できる。即ち、一次露光及び二次露光時に、露光装置に装着されるマスク方向を90°回転して装着すれば、第1マスク204及び第2マスク210は、同じマスクを利用できる。
【0050】
図11を参照すれば、図4で前述したように、一次及び二次露光されたフォトレジスト層102をベークして、一次露光部E1のうち酸108が発生したフォトレジスト層102aをデブロッキングさせる。これによって、酸108が発生したフォトレジスト層102aは、塩基溶解性が増大するので、塩基可溶性に変化する。
次いで、デブロッキングされたフォトレジスト層102aを塩基性現像液、例えば、TMAHで除去する現像工程を行って、コンタクトホール209を形成する。これによって、第1フォトレジストイメージパターン206及び第2フォトレジストイメージパターン212の二重イメージパターンからなるフォトレジストパターン218を形成する。フォトレジストパターン218は、内部にコンタクトホール209が形成されているコンタクトホールパターンとして形成される。
【0051】
図14乃至図16は、本発明のさらに他の実施形態による半導体素子のパターンの形成方法を説明するための平面図であり、図17は、図15の露光に利用されるマスクの平面図である。
【0052】
図14乃至図16は、図8乃至図11と比較する時、ブランク露光を行い、ブライトフィールドマスクを利用して、コンタクトホール316を有するフォトレジストパターン318を形成することを除いては同一である。図14乃至図16において、図8乃至図11と同じ参照番号は、同じ部材を表す。
【0053】
まず、図8に示すように、基板100上にフォトレジスト層102を形成する。フォトレジスト層102は、前述したように、光酸発生剤(PAG)及び光塩基発生剤(PBG)を含む。基板100及びフォトレジスト層102については前述したので、省略する。
【0054】
図14を参照すれば、フォトレジスト層102の全面に光を照射するブランク露光により一次露光を行う。一次露光されたフォトレジスト層102aには、光酸発生剤から酸108を発生させる。一次露光部E1は、フォトレジスト層102aの全表面となる。一次露光時に利用される光及び露光ドーズは、前述したものと同一である。
【0055】
図15及び図17を参照すれば、図17のような第2マスク310を利用して、ブランク露光されたフォトレジスト層102に光を照射して、二次露光する。二次露光により、一次露光されたフォトレジスト層102aは、二次露光部E2と二次非露光部UE2とに区分される。一次露光時に利用される光及び露光ドーズは、前述したものと同一である。
【0056】
二次露光により、一次露光部E1の一部、即ち、フォトレジスト層102aの一部に、光塩基発生剤から塩基114が発生して、酸108を中和する。また、二次露光により二次露光されて中和されたフォトレジスト層312が形成され、二次非露光部UE2に、フォトレジストイメージパターン314を具現する。フォトレジストイメージパターン314は、コンタクトホールイメージパターンである。
【0057】
図17に示した第2マスク310は、ダークフィールドマスクではなく、ブライトフィールドマスクである。ブライトフィールドマスクは、イメージパターンが具現される狭い面積の部分は光が通過せず、イメージパターンが具現されていない広い面積の部分は光が通過するマスクである。ダークフィールドマスクは、ブライトフィールドマスクと比較する時、光の通過する部分が逆になる。
【0058】
第2マスク(ブライトフィールドマスク)310において、コンタクトホールマスクパターン315aは、光が通過しない部分であり、周辺の部分315bは、光が通過する部分である。ブライトフィールドマスクは、ダークフィールドマスクに比べて光強度を高め、解像度を向上できる。
【0059】
図16を参照すれば、図11で前述したように、一次及び二次露光されたフォトレジスト層102をベークして、一次露光部E1のうち酸108が発生したフォトレジスト層102aをデブロッキングさせる。これによって、酸108が発生したフォトレジスト層102aは、塩基溶解性が増大するので、塩基可溶性に変化する。
【0060】
次いで、デブロッキングされたフォトレジスト層102aを塩基性現像液、例えば、TMAHで除去する現像工程を行って、コンタクトホール316を形成する。これによって、コンタクトホール316を有するフォトレジストパターン318を形成する。フォトレジストパターン318は、内部にコンタクトホール316が形成されているコンタクトホールパターンとして形成される。
【0061】
図18及び図19は、本発明のさらに他の実施形態による半導体素子のパターンの形成方法を説明するための平面図であり、図20は、図18の露光に利用されるマスクの平面図である。
【0062】
図18及び図19は、図14乃至図16と比較する時、トレンチ416を有するフォトレジストパターン418を形成することを除いては同一である。図18及び図19において、図14乃至図16と同じ参照番号は、同じ部材を表す。
【0063】
まず、図8に示すように、基板100上にフォトレジスト層102を形成する。フォトレジスト層102は、前述したように、光酸発生剤(PAG)及び光塩基発生剤(PBG)を含む。基板100やフォトレジスト層102については前述したので、省略する。
【0064】
次いで、図14に示すように、フォトレジスト層102の全面に光を照射するブランク露光により一次露光を行う。一次露光時に利用される光及び露光ドーズは、前述したものと同一である。一次露光されたフォトレジスト層102aには、光酸発生剤から酸108が発生する。一次露光部E1は、フォトレジスト層102aの全表面となる。
【0065】
図18を参照すれば、図20のような第2マスク410を利用して、ブランク露光されたフォトレジスト層102に光を照射して、二次露光する。二次露光により、一次露光されたフォトレジスト層102aは、二次露光部E2と二次非露光部UE2とに区分される。二次露光時に利用される光及び露光ドーズは、前述したものと同一である。
【0066】
二次露光により、一次露光部E1の一部、即ち、フォトレジスト層102aの一部には光塩基発生剤から塩基114が発生して、酸108を中和する。また、二次露光により二次露光されて中和されたフォトレジスト層312が形成され、二次非露光部UE2にフォトレジストイメージパターン414を具現する。フォトレジストイメージパターン414は、トレンチイメージパターンである。
【0067】
図20の第2マスク410は、ダークフィールドマスクではないブライトフィールドマスクである。ブライトフィールドマスクは、イメージパターンが具現される狭い面積の部分は光が通過せず、イメージパターンが具現されていない広い面積の部分は光が通過するマスクである。ダークフィールドマスクは、ブライトフィールドマスクと比較する時、光の通過する部分が逆になる。
【0068】
第2マスク(ブライトフィールドマスク)410において、トレンチマスクパターン415aは、光が通過しない部分であり、周辺の部分415bは、光が通過する部分である。ブライトフィールドマスクは、ダークフィールドマスクに比べて光強度を高め、解像度を向上できる。
【0069】
図19を参照すれば、図11で前述したように、一次及び二次露光されたフォトレジスト層102をベークして、一次露光部E1のうち酸108が発生したフォトレジスト層102aをデブロッキングさせる。これによって、酸108が発生したフォトレジスト層102aは、塩基溶解性が増大するので、塩基可溶性に変化する。
【0070】
次いで、デブロッキングされたフォトレジスト層102aを塩基性現像液、例えば、TMAHで除去する現像工程を行って、トレンチ416を形成する。これによって、トレンチ416を有するフォトレジストパターン418を形成する。フォトレジストパターン418は、内部にトレンチ416が形成されているトレンチパターンとして形成される。
【0071】
図21は、図15及び図18のコンタクトホールイメージパターン及びトレンチイメージパターンを形成する時、マスクに照射される光強度を説明するために示すグラフである。
【0072】
具体的に、図21において、DFは、ダークフィールドマスクを表し、LFは、ブライトフィールドマスクを表す。図21は、図15及び図18のコンタクトホールイメージパターン及びトレンチイメージパターンを形成する時、それぞれダークフィールドマスク及びブライトフィールドマスクに照射される光強度を説明したものである。
【0073】
図21に示すように、図15及び図18のコンタクトホールイメージパターン及びトレンチイメージパターンを形成する時、本発明のようにブライトフィールドマスクに照射される光強度が、ダークフィールドマスクに照射される光強度に比べて非常に優れるということが分かる。これによって、ブライトフィールドマスクを利用する場合、解像度をさらに向上できる。
【0074】
図22乃至図25は、本発明のさらに他の実施形態による半導体素子のパターンの形成方法を説明するための断面図である。
図22乃至図25では、便宜上、図1乃至図4のライン・アンド・スペースパターンを形成することを参照して、半導体素子のパターンの形成方法を説明する。しかしながら、本方法は他のパターンの形成、例えば上記他の実施形態におけるパターンの形成にも適用できることはいうまでもない。
【0075】
図22を参照すれば、半導体基板100上にエッチング対象層502を形成する。エッチング対象層502は、形成しようとするパターンの用途によって、多様な物質で形成される。基板100上にゲート電極、即ち、ゲートラインを形成する場合には、エッチング対象層502は、導電層、例えば、ドーピングされたポリシリコン層、又はドーピングされたポリシリコン層と金属シリサイド層との積層構造で形成される。また、基板100上にビットラインを形成する場合には、エッチング対象層502は、金属、例えば、タングステン又はアルミニウムで形成される。
【0076】
エッチング対象層502上にエッチング補助層508を形成する。エッチング補助層508は、エッチング対象層502のエッチングを容易にするために形成する層である。エッチング補助層508は、ハードマスク層504、媒介層506及び反射防止層507を備える。ハードマスク層504は、非晶質の炭素層で形成する。媒介層506は、酸化窒化シリコン層で形成する。反射防止層507は、有機物質層で形成する。
【0077】
エッチング補助層508上に、図2で説明したように、一次露光を通じて第1フォトレジストイメージパターン106を形成する。第1フォトレジストイメージパターン106のピッチを、Pとする。第1フォトレジストイメージパターン106のピッチPは、露光装置の性能により決定される可能な最小値である。図22では、便宜上、第1フォトレジストイメージパターン106を示し、前述したように現像する前には、第1フォトレジストイメージパターン106の間にフォトレジスト層が形成されている。
【0078】
図23を参照すれば、図3で説明したように、第1フォトレジストイメージパターン106の間に、二次露光を通じて第2フォトレジストイメージパターン112を形成する。そして、最終的に、図4で説明したように、現像工程を通じて第1フォトレジストイメージパターン106及び第2フォトレジストイメージパターン112の二重イメージパターンからなるフォトレジストパターン118が形成される。フォトレジストパターン118のピッチは、第1及び第2フォトレジストイメージパターンの共通のピッチPの半分であるP/2となる。このように、本発明の一実施形態では、複雑な製造工程を経ずに一次露光、二次露光及び現像工程を通じて、露光装置により決定される最小ピッチPの半分であるP/2でフォトレジストパターン118を形成できる。
【0079】
図24を参照すれば、ピッチがP/2のフォトレジストパターン118をマスクとして、一回にエッチング補助層508及びエッチング対象層502をエッチングする。エッチングの順次的な過程は、フォトレジストパターン118をマスクとして反射防止層507がエッチングされ、フォトレジストパターン118及びエッチングされた反射防止層507をマスクとして、順次に媒介層506、反射防止層507及びエッチング対象層502がエッチングされる。
【0080】
図25を参照すれば、エッチングされたフォトレジストパターン118及びエッチングされたエッチング補助層508を除去すれば、エッチングパターン514が形成される。エッチングパターン514のピッチは、フォトレジストパターンのピッチと同じP/2となる。このように、本発明の半導体素子のパターンの形成方法は、一次及び二次露光を通じてP/2ピッチのフォトレジストパターン118を形成し、単純にP/2ピッチのフォトレジストパターン118をマスクとして、エッチング補助層508及びエッチング対象層502を直ちにエッチングして、エッチングパターン514を形成できる。
【0081】
以上、本発明を図面に示す実施形態を参考にして説明したが、これは例示的なものに過ぎず、当業者ならば、これから多様な変形、置換及び均等な他の実施形態が可能であるという点を理解できるであろう。従って、本発明の真の技術的保護範囲は、特許請求の範囲の技術的思想により決まらねばならない。
【産業上の利用可能性】
【0082】
本発明は、例えば、MEMS(Micro−Electro−Mechanical_System)関連の技術分野にも適用可能である。
【符号の説明】
【0083】
100 半導体基板、基板
102,102a,102b フォトレジスト層
104,204 第1マスク
105 光
106,206 第1フォトレジストイメージパターン
108 酸
110,210,310,410 第2マスク
112,212 第2フォトレジストイメージパターン
118,218,318,418 フォトレジストパターン
209,316 コンタクトホール
312 中和されたフォトレジスト層
314,414 フォトレジストイメージパターン
315a コンタクトホールマスクパターン
315b 周辺の部分
415a トレンチマスクパターン
415b 周辺の部分
416 トレンチ
502 エッチング対象層
504 ハードマスク層
506 媒介層
507 反射防止層
508 エッチング補助層
514 エッチングパターン


【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板上に光酸発生剤及び光塩基発生剤を含むフォトレジスト層を形成するステップと、
前記フォトレジスト層を一次露光して、一次露光部に前記光酸発生剤から酸を発生させるステップと、
前記一次露光部の一部を二次露光して、二次露光部に前記光塩基発生剤から塩基を発生させて、前記酸を中和させるステップと、
前記一次及び二次露光されたフォトレジスト層をベークして、前記一次露光部のうち前記酸が発生したフォトレジスト層をデブロッキングさせるステップと、
前記デブロッキングされたフォトレジスト層を現像液で除去することで、フォトレジストパターンを形成するステップと、を含むことを特徴とする半導体素子のパターンの形成方法。
【請求項2】
前記一次露光及び二次露光は、それぞれライン・アンド・スペースパターンを有する第1マスク及び第2マスクを利用して行うことで、前記フォトレジストパターンをライン・アンド・スペースパターンとして形成することを特徴とする請求項1に記載の半導体素子のパターンの形成方法。
【請求項3】
前記第2マスクのラインパターンの幅は、第1マスクのラインパターンの幅より広く、前記第2マスクのスペースパターンの幅は、第1マスクのスペースパターンの幅より狭いことを特徴とする請求項2に記載の半導体素子のパターンの形成方法。
【請求項4】
前記一次露光は、第1方向にライン・アンド・スペースパターンを有する第1マスクを利用して行い、前記二次露光は、前記第1方向と垂直方向である第2方向にライン・アンド・スペースパターンを有する第2マスクを利用して行うことで、前記フォトレジストパターンをコンタクトホールパターンとして形成することを特徴とする請求項1に記載の半導体素子のパターンの形成方法。
【請求項5】
前記一次露光は、基板上に形成されたフォトレジスト層の全面を露光するブランク露光を行い、二次露光は、コンタクトホールマスクパターンを有するブライトフィールドマスクを利用して行うことで、前記フォトレジストパターンをコンタクトホールパターンとして形成することを特徴とする請求項1に記載の半導体素子のパターンの形成方法。
【請求項6】
前記一次露光は、基板上に形成されたフォトレジスト層の全面を露光するブランクマスクを利用してブランク露光を行い、二次露光は、トレンチパターンを有するブライトマスクを利用して行うことで、前記フォトレジストパターンをトレンチパターンとして形成することを特徴とする請求項1に記載の半導体素子のパターンの形成方法。
【請求項7】
前記フォトレジスト層は、ポジティブ型フォトレジスト層であることを特徴とする請求項1に記載の半導体素子のパターンの形成方法。
【請求項8】
前記酸が発生した前記露光部のフォトレジスト層は、塩基現像液を利用して除去する前記フォトレジストパターンを形成することを特徴とする請求項7に記載の半導体素子のパターンの形成方法。
【請求項9】
前記一次露光は、第1露光ドーズで行い、前記二次露光は、前記第1露光ドーズより大きい第2露光ドーズで行うことを特徴とする請求項1に記載の半導体素子のパターンの形成方法。
【請求項10】
基板上にエッチング対象層を形成するステップと、
前記エッチング対象層上に、光酸発生剤及び光塩基発生剤を含むフォトレジスト層を形成するステップと、
前記フォトレジスト層を一次露光して、一次露光部に前記光酸発生剤から酸を発生させ、非露光部に第1フォトレジストイメージパターンを具現するステップと、
前記一次露光部の一部を二次露光して、二次露光部に前記光塩基発生剤から塩基を発生させて、前記酸を中和させることで、第2フォトレジストイメージパターンを具現するステップと、
前記一次及び二次露光されたフォトレジスト層をベークして、前記一次露光部のうち酸が発生したフォトレジスト層をデブロッキングさせるステップと、
前記デブロッキングされたフォトレジスト層を現像液で除去することで、前記第1フォトレジストイメージパターン及び前記第2フォトレジストイメージパターンから構成されるフォトレジストパターンを形成するステップと、
前記フォトレジストパターンをマスクとして、前記エッチング対象層をエッチングするステップと、を含むことを特徴とする半導体素子のパターンの形成方法。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【公開番号】特開2013−84961(P2013−84961A)
【公開日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−226087(P2012−226087)
【出願日】平成24年10月11日(2012.10.11)
【出願人】(390019839)三星電子株式会社 (8,520)
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】129,Samsung−ro,Yeongtong−gu,Suwon−si,Gyeonggi−do,Republic of Korea
【Fターム(参考)】