説明

半導体装置

【課題】 小型化、薄型化を実現した半導体装置を提供する。
【解決手段】 本発明の半導体装置は、画素に表示部とセンサ部とを有し、表示部とセンサ部の各々の制御を、同一の走査線駆動回路で行う。第1の期間においては、前記走査線駆動回路は、表示部が有する第1の選択信号線の走査を行い、第2の期間においては、前記走査線駆動回路は、センサ部が有する第2の選択信号線の走査を行う。表示部にビデオ信号を入力するための第1の信号線と、センサ部から、対象物の画像情報を有する信号を出力するための第2の信号線とは、別々に設けられることで、相互の信号へのスイッチングノイズ等の影響を最小限とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は光源を有し、マトリクス状に配置された光電変換素子と複数のトランジスタ(
以下、TFTとよぶ。)によって構成される半導体装置に関する。また本発明は、絶縁表
面上又は半導体基板上に形成された光電変換素子、発光素子及び複数のトランジスタを有
する半導体装置に関する。そして本発明の半導体装置は、イメージセンサ機能と画像を表
示する機能を有することを特徴とする。
【背景技術】
【0002】
近年、紙面上の文字・図画情報などから、画像情報を有する電気信号を読み出すダイオ
ードやCCDなどの光電変換素子を有する固体撮像装置の開発が進められている。前記固
体撮像装置は、スキャナやデジタルカメラ等に用いられている。
【0003】
光電変換素子を有する固体撮像装置には、大別してラインセンサとエリアセンサがある
。ラインセンサは、線状に設けられた光電変換素子を被写体においてスキャンして、画像
の情報を電気信号として取り込む。
【0004】
一方エリアセンサは、密着型エリアセンサとも呼ばれており、平面(面状)に設けられ
た光電変換素子を被写体上に配置し、画像の情報を電気信号として取り込む。エリアセン
サは、ラインセンサと比較すると、光電変換素子をスキャンする動作が必要ないことから
、スキャンするときに用いるモーター等を具備することが不要である。
【0005】
本明細書において、ラインセンサやエリアセンサなどのイメージセンサ機能を有する装
置を半導体装置とよぶ。図5に従来の半導体装置の構成の概略図を示す。1001は、C
CD型(CMOS型)のイメージセンサであり、イメージセンサ1001上にはロッドレ
ンズアレイなどの光学系1002が配置されている。
光学系1002は、被写体1004の画像がイメージセンサ1001上に映し出される(
照射される)ようにするために配置される。図5において、光学系1002の像の関係は
、等倍系であるとする。光源1003は、被写体1004に光を照射できる位置に配置さ
れている。図5に示す半導体装置に用いられる光源1003には、LEDや蛍光灯などが
用いられる。そして、被写体1004の下部にはガラス1005が配置される。被写体1
004はガラス1005の上部に配置される。
【0006】
光源1003から発せられた光は、ガラス1005を介して被写体1004に照射され
る。そして被写体1004に照射された光は、該被写体1004において反射し、ガラス
1005を介して、光学系1002に入射する。光学系1002に入射した光は、イメー
ジセンサ1001に入射し、イメージセンサ1001において被写体1004の情報が光
電変換される。そして、電気に変換された被写体1004の情報を示す信号は、外部に読
み出される。イメージセンサ1001は、被写体1004の情報を行毎に読み出していく
が、イメージセンサ1001で一行分の信号を読み取った後は、スキャナ1006を移動
して、再び同様の動作を繰り返す。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述した図5に示す半導体装置は、光源1003からの光が、ガラス1005という媒
体を介して被写体1004に照射されるために、光が均一に照射されない場合(問題点)
がある。また被写体1004において反射した光は、光学系1002という媒体を介して
イメージセンサ1001に照射されるために、読み込んだ被写体1004の情報を画像に
示すと、該画像は部分的に明るくなったり暗くなったりしてむらが生じてしまうという問
題点が発生する。
【0008】
また上述した半導体装置の構造では、光学系1002と光源1003のサイズを抑える
ことは難しい。つまり光学系1002と光源1003の大きさをある一定以上は小さくす
ることは難しい。その結果、半導体装置自体の小型化、薄型化が妨げられている。
【0009】
本発明は上記の実情を鑑みてなされたもので、読み込んだ画像に明るさのむらが生じな
い半導体装置を提供することを目的とする。さらに、小型化、薄型化を実現した半導体装
置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、光電変換素子と発光素子、およびそれらを制御するための複数の薄膜トラン
ジスタ(TFT)を1つの画素として、複数の画素を同一基板上にマトリクス状に形成し
た半導体装置を提供する。このように、発光素子と光電変換素子を同一基板上に形成する
ことによって、小型化、薄型化を実現した半導体装置を提供することができる。
【0011】
発光素子は光源として機能し、発光素子から発せられた光は被写体において反射して、
光電変換素子に照射される。このとき被写体において反射した光が、光電変換素子に照射
されることによって電流が生じて、被写体の画像情報を有する電気信号(画像信号)が半
導体装置に取り込まれる。このようにすると、光電変換素子により画像の情報を読み取る
ことが出来る。本発明の半導体装置は、上記構成によって発光素子から発せられる光が被
写体に均一に照射されるため、読み込んだ画像の明るさにむらが生じることはない。
【0012】
また本発明では、半導体装置の駆動回路として、信号線駆動回路と出力切り替え回路を
用いる。信号線駆動回路は、外部から入力された信号に基づいてタイミング信号を出力切
り替え回路に出力する。出力切り替え回路は、発光素子部が有するTFTに接続されてい
る信号線と、センサ部が有するTFTに接続されている信号線に異なるタイミング信号を
出力する。すなわち、出力切り替え回路を用いることにより、1つの駆動回路で2本の信
号線を制御することが可能となる。
その結果、半導体装置の駆動回路の占有面積を小さくすることが可能になり、半導体装置
の小型化を実現することができる。
【0013】
なお本発明は、発光素子および光電変換素子を有する如何なる構成の半導体装置に有効
である。また、光源として発光素子ではなく、フロントライトまたはバックライトを用い
た液晶素子を有する半導体装置にも有効である。
【0014】
また本明細書において、接続とは電気的な接続を意味している。
【発明の効果】
【0015】
本発明の半導体装置は、光源としての発光素子と光電変換素子のフォトダイオードを同
一基板上に形成することにより、半導体装置の小型化を実現することができる。また出力
切り替え回路を用いることにより、1つの駆動回路で2本の信号線を制御することが可能
となる。その結果、半導体装置の駆動回路の占有面積を小さくすることが可能になり、半
導体装置の小型化を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の半導体装置の概略図。
【図2】本発明の半導体装置の駆動回路の回路図。
【図3】本発明の駆動回路のタイミングチャート図。
【図4】画素に設けられたTFTに入力される信号の図。
【図5】従来の半導体装置の概略図。
【図6】本発明の画素部の回路図。
【図7】本発明の画素の回路図。
【図8】本発明の画素の回路図。
【図9】本発明の画素の回路図。
【図10】本発明の画素の回路図。
【図11】本発明の半導体装置の概略図。
【図12】画像を読み取るときの発光素子の発光のタイミングチャート。
【図13】画像を表示するときの発光素子の発光のタイミングチャート。
【図14】本発明の半導体装置の概略図。
【図15】画像の読み取るときの発光素子の発光のタイミングチャート。
【図16】本発明の半導体装置の概略図。
【図17】センサ用ソース信号線駆動回路の回路図。
【図18】センサ用ソース信号線駆動回路の回路図。
【図19】センサ用ソース信号線駆動回路の回路図。
【図20】センサ用ソース信号線駆動回路のタイミングチャート図。
【図21】本発明の半導体装置の断面構造の図。
【図22】本発明の半導体装置の断面構造の図。
【図23】本発明の半導体装置の断面構造の図。
【図24】本発明の半導体装置の断面構造の図。
【図25】本発明の半導体装置の断面構造の図。
【図26】本発明の半導体装置の断面構造の図。
【図27】本発明が適用される電子機器の一例の図。
【図28】本発明が適用される電子機器の一例の図。
【発明を実施するための形態】
【0017】
(実施の形態1)
本発明の半導体装置について説明する。図6を参照する。図6には、発光素子、光電変
換素子及び複数の薄膜トランジスタ(TFT)をマトリクス状に配置し、同一基板上に形
成した半導体装置の画素部を示す。画素部は複数の画素を有している。本実施の形態では
、光電変換素子としてフォトダイオードを用いる。
【0018】
本明細書では、EL素子などの自発光素子を発光素子とよぶ。発光素子は、電場を加え
ることで発生するルミネッセンス(Electro Luminescence)が得られる有機化合物を含む
層(以下、有機化合物層と記す)と、陽極層と、陰極層とを有する。有機化合物における
ルミネッセンスには、一重項励起状態から基底状態に戻る際の発光(蛍光)と三重項励起
状態から基底状態に戻る際の発光(リン光)
とがあるが、どちらが一方の発光、又は両方の発光を用いることができる。
【0019】
なお本明細書では、陽極と陰極の間に形成された全ての層を有機化合物層と定義する。
有機化合物層には具体的に、発光層、正孔注入層、電子注入層、正孔輸送層、電子輸送層
等などが含まれる。基本的に発光素子は、陽極/発光層/陰極が順に積層された構造を有
しており、この構造に加えて、陽極/正孔注入層/発光層/陰極や、陽極/正孔注入層/
発光層/電子輸送層/陰極等の順に積層した構造を有していることもある。本明細書では
、陽極、有機化合物層及び陰極で形成される素子を発光素子とよぶ。
【0020】
また本明細書で用いる光電変換素子とは、PN型のフォトダイオード、PIN型のダイ
オード、アバランシェ型ダイオード、npn埋め込み型ダイオード、ショットキー型ダイ
オード、フォトトランジスタ、フォトコンダクタなどのいずれか1つを自由に用いること
ができる。
【0021】
画素部100はソース信号線(S1〜Sx)、電源供給線(V1〜Vx)、選択信号線
(EG1〜EGy)、リセット信号線(ER1〜ERy)、センサ選択信号線(SG1〜
SGy)、センサリセット信号線(SR1〜SRy)、センサ用信号出力線(SS1〜S
Sx)、センサ用電源線(VB1〜VBx)を有している。
【0022】
画素部100は複数の画素を有している。画素101は、ソース信号線(S1〜Sx)
のいずれか1つと、電源供給線(V1〜Vx)のいずれか1つと、選択信号線(EG1〜
EGy)のいずれか1つと、リセット信号線(ER1〜ERy)のいずれか1つと、セン
サ選択信号線(SG1〜SGy)のいずれか1つと、センサリセット信号線(SR1〜S
Ry)のいずれか1つと、センサ用信号出力線(SS1〜SSx)のいずれか1つと、セ
ンサ用電源線(VB1〜VBx)のいずれか1つを有している。
【0023】
バイアス用TFT102のソース領域およびドレイン領域は、一方はセンサ用信号出力
線(SS1〜SSx)に接続されており、もう一方はVss[バイアス用TFT用]に接続
されている。またバイアス用TFT102のゲート電極は、バイアス用信号線(BS)に
接続されている。なお、バイアス用TFT102がnチャネル型の場合は、Vss[バイ
アス用TFT用]に接続されており、pチャネル型の場合は、Vdd[バイアス用TFT用
]に接続されている。
【0024】
図7を参照する。図7には画素101の詳しい回路構成を示している。点線で囲まれた
領域は、図6で示す画素部100のi列目j行目の画素であり、本明細書では、画素(i
、j)とよぶ。画素(i、j)は、ソース信号線(Si)と、電源供給線(Vi)と、セ
ンサ用信号出力配線(SSi)と、センサ用電源線(VBi)と、選択信号線(EGj)
と、リセット信号線(ERj)と、センサ選択信号線(SGj)と、センサリセット信号
線(SRj)を有する。
【0025】
なお本発明の半導体装置に設けられる画素には、発光素子及び光電変換素子、並びにそ
れらを制御する複数のトランジスタが設けられる。本明細書では、説明を簡単にするため
に1つの画素を発光素子部とセンサ部に大別する。そして発光素子と、該発光素子を制御
する複数のトランジスタを合わせて発光素子部とよぶ。また光電変換素子と、該光電変換
素子を制御する複数のトランジスタを合わせてセンサ部とよぶ。
【0026】
画素(i、j)は、発光素子部211、センサ部221を有する。発光素子部211は
、選択用TFT212、駆動用TFT213、リセット用TFT214、コンデンサ21
5、発光素子216を有している。図7では、画素(i、j)
にコンデンサ215が設けられているが、コンデンサ215は設けなくとも良い。
【0027】
発光素子216は陽極と陰極と、陽極と陰極との間に設けられた有機化合物層とからな
る。陽極が駆動用TFT213のソース領域またはドレイン領域と接続している場合、陽
極が画素電極となり、また陰極が対向電極となる。逆に陰極が駆動用TFT213のソー
ス領域またはドレイン領域と接続している場合、陰極が画素電極となり、陽極が対向電極
となる。
【0028】
選択用TFT212のゲート電極は選択信号線(EGj)に接続されている。
そして選択用TFT212のソース領域とドレイン領域は、一方がソース信号線(Si)
に、もう一方が駆動用TFT213のゲート電極に接続されている。選択用TFT212
は、画素(i、j)に信号を書き込むときのスイッチング素子として機能するTFTであ
る。
【0029】
駆動用TFT213のソース領域とドレイン領域は、一方が電源供給線(Vi)に、も
う一方が発光素子216に接続されている。コンデンサ215は駆動用TFT213のゲ
ート電極と電源供給線(Vi)に接続している。駆動用TFT213は、発光素子216
に供給する電流を制御するための素子(電流制御素子)として機能するTFTである。
【0030】
リセット用TFT214のソース領域とドレイン領域は、一方は電源供給線(Vi)に
接続され、もう一方は駆動用TFT213のゲート電極に接続されている。リセット用T
FT214のゲート電極は、リセット信号線(ERj)に接続されている。リセット用T
FT214は、画素(i、j)に書き込まれた信号を消去(リセット)するための素子と
して機能するTFTである。
【0031】
また画素(i、j)は、センサ部221として、センサ選択用TFT222、センサ駆
動用TFT223、センサリセット用TFT224を有している。また本実施の形態では
、画素(i、j)は光電変換素子として、フォトダイオード225を有している。
【0032】
フォトダイオード225は、nチャネル型端子、pチャネル型端子、およびnチャネル
型端子とpチャネル型端子の間に設けられている光電変換層を有している。pチャネル型
端子、nチャネル型端子の一方は、Vss{sensor用}に接続されており、もう一
方はセンサ駆動用TFT223のゲート電極に接続されている。
【0033】
センサ選択用TFT222のゲート電極はセンサ選択信号線(SGj)に接続されてい
る。そしてセンサ選択用TFT222のソース領域とドレイン領域は、一方はセンサ駆動
用TFT223のソース領域に接続されており、もう一方はセンサ用信号出力線(SSi
)に接続されている。センサ選択用TFT222は、フォトダイオード225の信号を出
力するときのスイッチング素子として機能するTFTである。
【0034】
センサ駆動用TFT223のドレイン領域はセンサ用電源線(VBi)に接続されてい
る。そしてセンサ駆動用TFT223のソース領域はセンサ選択用TFT222のソース
領域又はドレイン領域に接続されている。センサ駆動用TFT223は、バイアス用TF
T102とソースフォロワ回路を形成する。そのため、駆動用TFT223とバイアス用
TFT102は同じ極性であることが好ましい。
【0035】
センサリセット用TFT224のゲート電極はセンサリセット信号線(SRj)に接続
されている。センサリセット用TFT224のソース領域とドレイン領域は、一方はセン
サ用電源線(VBi)に接続されており、もう一方は、フォトダイオード225及びセン
サ駆動用TFT223のゲート電極に接続されている。センサリセット用TFT224は
、フォトダイオード225を初期化するための素子として機能するTFTである。
【0036】
なお発光素子部は、発光素子、選択用TFT、駆動用TFT、リセット用TFTを有す
る場合(3Tr/cell)と、発光素子、選択用TFT、駆動用TFTを有する場合(
2Tr/cell)とがある。また本明細書では詳細な説明は省略するが、発光素子部に
含まれるTFTの数は特に限定されない。本発明の半導体装置が有する画素の発光素子部
は、1画素中に4つのTFTを有する場合(4Tr/cell)、1画素中に5つのTF
Tを有する場合(5Tr/cell)
、1画素中に6つのTFTを有する場合(6Tr/cell)などのいずれを適用しても
よい。
【0037】
続いて、図1を参照する。図1には本発明の半導体装置の概略図が示されている。画素
部100の周囲には、選択信号線駆動回路103a、選択用出力切り替え回路103bが
形成されており、またリセット信号線駆動回路104a、リセット用出力切り替え回路1
04bが形成されている。さらに、ソース信号線駆動回路105、センサ用ソース信号線
駆動回路106が形成されている。
【0038】
図2を参照する。図2(a)には、選択信号線駆動回路103aと選択用出力切り替え
回路103bを示している。また図2(b)には、リセット信号線駆動回路104aとリ
セット用出力切り替え回路104bを示している。また実施の形態2において説明するが
、図2(a)で示す選択信号線駆動回路103aと選択用出力切り替え回路103bから
出力される信号のタイミングチャートを図3に示すので適宜参考にすると良い。
【0039】
以下にはまず選択信号線駆動回路103aと選択用出力切り替え回路103bに関して
図2(a)を用いて説明し、次いでリセット信号線駆動回路104aとリセット用出力切
り替え回路104bに関して図2(b)を用いて説明する。
【0040】
まず選択信号線駆動回路103aと選択用出力切り替え回路103bに関して図2(a
)を用いて説明する。図2(a)で示す選択信号線駆動回路103aと図2(b)で示す
リセット信号線駆動回路104aは、シフトレジスタ110とパルス幅制御回路111を
有している。選択信号線駆動回路103aとリセット信号線駆動回路104aは、シフト
レジスタ110とパルス幅制御回路111を有している。しかしパルス幅制御回路111
は必ずしも設けられる必要はなく、選択信号線駆動回路103aとリセット信号線駆動回
路104aは、シフトレジスタ110のみを有していてもよい。
【0041】
シフトレジスタ110は、外部から入力される信号に基づいてタイミング信号を発生さ
せている。外部から入力される信号とは、クロック信号、クロックバック信号、スタート
パルスなどを指す。そして前記タイミング信号は、シフトレジスタ110に設けられてい
る複数のNAND回路114より、シフトレジスタ110に隣接するパルス幅制御回路1
11に入力される。
【0042】
パルス幅制御配線112は、シフトレジスタから入力されるタイミング信号のパルス幅
に比べると、小さいパルス幅のタイミング信号を出力する。
【0043】
本実施の形態では、一例として、パルス幅制御回路111は、複数のNOR回路115
と複数のインバータ回路116を有している。図2に示すように、NOR回路115の2
つの入力端子は、一方はパルス幅制御配線112に接続され、他方はNAND回路114
の出力端子に接続している。またNOR回路115の出力端子は、インバータ回路116
の入力端子に接続している。NOR回路115は、NAND回路114から入力されたタ
イミング信号と、パルス幅制御配線112から入力された信号の否定論理和をとって、イ
ンバータ回路116に信号を出力する。
【0044】
インバータ回路116の出力端子は、NAND回路117の入力端子と、NOR回路1
20の入力端子に接続されている。インバータ回路116は、NOR回路115から入力
された信号の否定をとって、2本の配線に信号を出力する。前記2本の配線には、一方は
NAND回路117の入力端子が接続され、他方はNOR回路120の入力端子が接続さ
れている。
【0045】
図2(a)に示すように、NAND回路117の出力端子とNOR回路120の出力端
子には、インバータ回路が接続されている場合があり、1つまたは複数のインバータ回路
が接続されている。
【0046】
なおNAND回路117の出力端子とNOR回路120の出力端子には、インバータ回
路が接続されていなくてもよく、その場合には、NAND回路117の出力端子には選択
信号線(EG)が接続され、NOR回路120の出力端子にはセンサ選択信号線(SG)
が接続される。
【0047】
インバータ回路が接続されている場合は、接続されているインバータ回路の数は、NA
ND回路117の場合とNOR回路120の場合によってそれぞれ異なる。NAND回路
117の出力端子には、1つまたは複数のインバータ回路が接続されており、その先には
選択信号線(EG)が接続されている。NOR回路120の出力端子には、1つまたは複
数のインバータ回路が接続されており、その先にはセンサ選択信号線(SG)に接続され
ている。また、選択信号線(EG)
とセンサ選択信号線(SG)が接続されているTFTの極性によっても、インバータ回路
の数は異なる。
【0048】
以下には、NAND回路117の出力端子とNOR回路120の出力端子に接続される
インバータ回路の個数について、それぞれの信号線ごとに説明する。
【0049】
まず、選択信号線(EG)の場合を説明する。選択信号線(EG)は、NAND回路1
17の出力端子の先に接続されている。選択信号線(EG)に接続されている選択用TF
Tがnチャネル型の場合は、NAND回路117の出力端子に接続されるインバータ回路
は偶数個となる。また選択用TFTがpチャネル型の場合は、NAND回路117の出力
端子に接続されるインバータ回路は奇数個となる。
【0050】
図2(a)においては、一例として選択用TFTがnチャネル型の場合を示し、インバ
ータ回路が2個(偶数個)接続されている場合を示している。NAND回路117の出力
端子には、インバータ回路118の入力端子が接続されている。そしてインバータ回路1
18の出力端子には、インバータ回路119の入力端子が接続されている。インバータ回
路119の出力端子には、選択信号線(EG)が接続されている。
【0051】
次に、センサ選択信号線(SG)の場合を説明する。センサ選択信号線(SG)は、N
OR回路120の出力端子の先に接続されている。センサ選択信号線(SG)に接続され
ているセンサ選択用TFTがnチャネル型の場合は、NOR回路120の出力端子に接続
されるインバータ回路は偶数個となる。また、センサ選択用TFTがpチャネル型の場合
は、NOR回路120の出力端子に接続されるインバータ回路は奇数個となる。
【0052】
図2(a)においては、一例としてセンサ選択用TFTがnチャネル型の場合を示し、
インバータ回路が2個(偶数個)接続されている場合を示している。NOR回路120の
出力端子には、インバータ回路121の入力端子が接続されている。そしてインバータ回
路121の出力端子には、インバータ回路122の入力端子が接続されている。インバー
タ回路122の出力端子には、センサ選択信号線(SG)が接続されている。
【0053】
次いでリセット信号線駆動回路104aとリセット用出力切り替え回路104bに関し
て図2(b)を用いて説明する。リセット信号線駆動回路104aは、シフトレジスタ1
10とパルス幅制御回路111を有している。シフトレジスタ110とパルス幅制御回路
111に関しては上述したので、ここでは説明を省略する。
【0054】
以下には、NAND回路127の出力端子と、NOR回路130の出力端子とに接続さ
れるインバータ回路の個数について、それぞれの信号線ごとに説明する。
【0055】
まずリセット信号線(ER)の場合を説明する。リセット信号線(ER)は、NAND
回路127の出力端子の先に接続されている。リセット信号線(ER)
に接続されているリセット用TFTがnチャネル型の場合は、NAND回路127の出力
端子に接続されるインバータ回路は奇数個となる。またリセット用TFTがpチャネル型
の場合は、NAND回路127の出力端子に接続されるインバータ回路は偶数個となる。
【0056】
図2(b)においては、一例としてリセット用TFTがnチャネル型の場合を示し、イ
ンバータ回路が1個(奇数個)接続されている場合を示している。NAND回路127の
出力端子には、インバータ回路128の入力端子が接続されている。インバータ回路12
8の出力端子には、リセット信号線(ER)が接続されている。
【0057】
次に、センサリセット信号線(SR)の場合を説明する。センサリセット信号線(SR
)は、NOR回路130の出力端子の先に接続されている。センサリセット信号線(SR
)に接続されているセンサリセット用TFTがnチャネル型の場合は、NOR回路130
の出力端子に接続されるインバータ回路は偶数個となる。また、センサリセット用TFT
がpチャネル型の場合は、NOR回路130の出力端子に接続されるインバータ回路は奇
数個となる。
【0058】
図2(b)においては、一例としてセンサリセット用TFTがnチャネル型の場合を示
し、インバータ回路が2個(偶数個)接続されている場合を示している。NOR回路13
0の出力端子には、インバータ回路131の入力端子が接続されている。インバータ回路
131の出力端子には、インバータ回路132の入力端子が接続されている。インバータ
回路132の出力端子には、センサリセット信号線(SR)が接続されている。
【0059】
なお本明細書では、上述したNAND回路117及びNOR回路120と、NAND回
路127及びNOR回路130は、一方は第一の論理回路であり、もう一方は第二の論理
回路と称する。
【0060】
第一の論理回路と第二の論理回路は、一方はNAND回路であり、もう一方はNOR回
路である。また、一方はNAND回路であり、もう一方はOR回路でもよい。さらに、一
方はAND回路であり、もう一方はNOR回路でもよいし、一方はAND回路であり、も
う一方はOR回路でもよい。
【0061】
また本明細書では、第一の論理回路と第二の論理回路に接続される信号線を、第一の信
号線と第二の信号線と称する。
【0062】
第一の信号線と第二の信号線は、一方は選択信号線であり、もう一方はセンサ選択信号
線である。また、一方は選択信号線であり、もう一方はセンサリセット信号線でもよい。
さらに、一方はリセット信号線であり、もう一方はセンサ選択信号線でもよいし、一方は
リセット信号線であり、もう一方はセンサリセット信号線でもよい。
【0063】
また本明細書では、第一の信号線と第二の信号線に接続されているTFTを第一のTF
Tと第二のTFTと称する。
【0064】
第一のTFTと第二のTFTは、一方は選択用TFTであり、もう一方はセンサ選択用
TFTである。また、一方は選択用TFTであり、もう一方はセンサリセット用TFTで
もよい。さらに、一方はリセット用TFTであり、もう一方はセンサ選択用TFTでもよ
いし、一方はリセット用TFTであり、もう一方はセンサリセット用TFTでもよい。
【0065】
本発明の半導体装置は、イメージセンサ機能を有し、かつ画像を表示する機能を有する
ことを特徴としており、該半導体装置は2つのモード(読み取りモード、表示モード)を
有している。使用者は、イメージセンサ機能を用いる場合は読み取りモードを選択し、画
像を表示する機能を用いる場合は表示モードを選択することで、本発明の半導体装置を使
用する。
【0066】
読み取りモードの場合には、画素部100を形成する発光素子216が、全画面中で均
一に発光し、光源として機能する。そして光源からの光(発光素子216から発せられる
光)は、被写体において反射する。フォトダイオード225は、被写体において反射した
光を受け取り、被写体の情報を読み取る。
【0067】
また表示モードの場合には、画素部100を形成する複数の発光素子216により画像
を表示する。このとき、センサ部221のフォトダイオード225は機能せず、本発明の
半導体装置は通常の表示装置と同様の機能を有する。
【0068】
そしてモード制御配線113には、上述した読み取りモードと表示モードによって、異
なる信号が入力される。
【0069】
図2(a)において、NAND回路117の2つの入力端子は、一方はモード制御配線
113に接続され、他方はインバータ回路116の出力端子に接続されている。NAND
回路117の出力端子は、インバータ回路118の入力端子に接続している。NAND回
路117は、入力された信号の否定論理積をとって、インバータ回路118の入力端子に
信号を出力する。インバータ回路118の出力端子は、インバータ回路119の入力端子
に接続されている。インバータ回路118は、入力された信号の否定をとって、インバー
タ回路119の入力端子に信号を出力する。インバータ回路119の出力端子は、選択信
号線(EG)に接続されている。インバータ回路119は、入力された信号の否定をとっ
て、選択信号線(EG)に信号を出力する。
【0070】
また図2(a)において、NOR回路120の2つ入力端子は、一方はモード制御配線
113に接続され、他方はインバータ回路116の出力端子に接続されている。NOR回
路120の出力端子は、インバータ回路121の入力端子に接続している。NOR回路1
20は、入力された信号の否定論理和をとって、インバータ回路121の入力端子に信号
を出力する。インバータ回路121の出力端子は、インバータ回路122の入力端子に接
続されている。インバータ回路121は、入力された信号の否定をとって、インバータ回
路122の入力端子に信号を出力する。インバータ回路122の出力端子は、センサ選択
信号線(SG)に接続されている。インバータ回路122は、入力された信号の否定をと
って、センサ選択信号線(SG)に信号を出力する。
【0071】
図2(b)において、NAND回路127の2つの入力端子は、一方はモード制御配線
113に接続され、他方はインバータ回路116の出力端子に接続されている。NAND
回路127の出力端子は、インバータ回路128の入力端子に接続している。NAND回
路127は、入力された信号の否定論理積をとって、インバータ回路128の入力端子に
信号を出力する。インバータ回路128の出力端子は、リセット信号線(ER)に接続さ
れている。インバータ回路128は、入力された信号を反転させて、リセット信号線(E
R)に信号を出力する。
【0072】
また図2(b)において、NOR回路130の2つの入力端子は、一方はモード制御配
線113に接続され、他方はインバータ回路116の出力端子に接続されている。NOR
回路130の出力端子は、インバータ回路131の入力端子に接続している。NOR回路
130は、入力された信号の否定論理和をとって、インバータ回路131の入力端子に信
号を出力する。インバータ回路131の出力端子は、インバータ回路132の入力端子に
接続されている。インバータ回路131は、入力された信号を反転させて、インバータ回
路132に信号を出力する。インバータ回路132の出力端子は、センサリセット信号線
(SR)に接続されている。インバータ回路132は、入力された信号を反転させて、セ
ンサリセット信号線(SR)に信号を出力する。
【0073】
図2において、本発明の半導体装置の駆動回路として選択用出力切り替え回路103b
とリセット用出力切り替え回路104bを示したが、あくまで一例である。図2ではNA
ND回路を用いているが、NAND回路の代わりにAND回路を用いてもよい。また同様
に、NOR回路を用いているが、OR回路を用いてもよい。また、NAND回路とNOR
回路、AND回路とOR回路を入れ替えて用いてもよい。すなわち、信号線駆動回路およ
び出力切り替え回路の回路構成は、設計者が自由に設計することができる。
【0074】
なお本明細書において、信号線駆動回路とは、選択信号線駆動回路またはリセット信号
線駆動回路のどちらか一方を示す。また出力切り替え回路とは、選択用出力切り替え回路
とリセット用出力切り替え回路のどちらか一方を示す。
【0075】
(実施の形態2)
図3を参照する。図3には実施の形態1で示した駆動回路の信号のタイミングチャート
を示す。そして本実施の形態では、一例として選択信号線駆動回路103aと選択用出力
切り替え回路103bから出力される信号のタイミングチャートを示して、該選択信号線
駆動回路103aと該選択用出力切り替え回路103bの動作について以下に説明する。
【0076】
図2(a)において、隣接している任意のNAND回路114から出力される信号をb
1、b2とする。パルス幅制御配線112からは、図3に示すように、NAND回路11
4から出力されたタイミング信号のパルス幅に比べて、小さいパルス幅のタイミング信号
を出力する。NOR回路115の2つの入力端子は、一方はNAND回路114の出力端
子に接続され、他方はパルス幅制御配線112に接続されている。NOR回路115の出
力端子は、インバータ回路116の入力端子に接続されている。NOR回路115は、N
AND回路114から入力されたタイミング信号と、パルス幅制御配線112から入力さ
れた信号の否定論理和をとって、インバータ回路116にc1に示す信号を出力する。イ
ンバータ回路116は、NOR回路115から入力された信号を反転させ、d1に示す信
号を出力する。
【0077】
モード制御配線113からは、表示モードの場合と読み取りモードの場合において、図
3に示すように異なる信号が出力される。本実施の形態では、表示モードでは常にHig
hの信号が入力されて、読み取りモードでは常にLowの信号が入力されるとする。
【0078】
NAND回路117の2つの入力端子は、一方はモード制御配線113に接続され、他
方はインバータ回路116の出力端子に接続されている。NAND回路117の出力端子
は、インバータ回路118の入力端子に接続されている。NAND回路117は、インバ
ータ回路116から入力されたタイミング信号と、モード制御配線113から入力された
信号の否定論理積をとって、インバータ回路118に信号を出力する。インバータ回路1
18の出力端子は、インバータ回路119の入力端子に接続されている。インバータ回路
118は、入力された信号を反転させて、インバータ回路119に信号を出力する。イン
バータ回路119の出力端子には、選択信号線(EG)が接続されている。インバータ回
路119は、入力された信号を反転させて、e1に示す信号を選択信号線(EG)に出力
する。
【0079】
またNOR回路120の2つの入力端子は、一方はモード制御配線113に接続され、
他方はインバータ回路116の出力端子に接続されている。NOR回路120の出力端子
は、インバータ回路121の入力端子が接続されている。NOR回路120は、インバー
タ回路116から入力されたタイミング信号と、モード制御配線113から入力された信
号の否定論理和をとって、インバータ回路121に信号を出力する。インバータ回路12
0の出力端子は、インバータ回路121の入力端子に接続されている。インバータ回路1
21は、入力された信号を反転させて、インバータ回路122に信号を出力する。インバ
ータ回路122の出力端子には、センサ選択信号線(SG)が接続されている。インバー
タ回路122は、入力された信号を反転させて、e2に示す信号をセンサ選択信号線(S
G)に出力する。
【0080】
そして図3に示すように、選択信号線(EG)とセンサ用選択信号線(SG)
とに出力される信号は異なる。また表示モードと読み取りモードでは、選択信号線(EG
)とセンサ用選択信号線(SG)に出力される信号は異なる。
【0081】
ここでモード制御配線113からHighの信号が出力される場合と、Lowの信号が
出力される場合の2つの場合について説明する。本実施の形態では、表示モードを選択し
たときにはモード制御配線113からHighの信号が出力され、読み取りモードを選択
したときにはモード制御配線113からLowの信号が出力されるとする。
【0082】
まずモード制御配線113から、Highの信号が出力される場合について説明する。
NAND回路117に接続されている選択用信号線(EG)には、インバータ回路116
の出力端子から出力される信号と同様の信号であるHighの信号が入力される。またN
OR回路120に接続されているセンサ選択用信号線(SG)には、インバータ回路11
6の出力端子から出力される信号に関わらず、常に一定の電圧を保った信号が出力される

【0083】
次いで、モード制御配線113から、Lowの信号が出力される場合について説明する
。NOR回路120に接続されているセンサ選択用信号線(SG)には、インバータ回路
116と同様の信号であるLowの信号が出力される。またNAND回路117に接続さ
れている選択用信号線(EG)には、インバータ回路116の出力に関わらず、常に一定
の電圧を保った信号が出力される。
【0084】
本実施の形態は、実施の形態1と自由に組み合わせることが可能である。
【0085】
(実施の形態3)
本実施の形態では、被写体をモノクロで読み取る場合において入力される信号と、該被
写体の画像をモノクロで表示する場合において入力される信号とを図4(A)を用いて説
明する。
【0086】
図4(A)には、被写体をモノクロで読み取る場合について、ソース信号線駆動回路か
ら発生する信号と、選択信号線(EG)及びリセット信号線(ER)のそれぞれに接続さ
れているTFTに入力される信号と、発光素子部211に与えられるビデオ信号とを示し
ている。ビデオ信号とは、デジタルビデオ信号またはアナログビデオ信号を示す。また図
4(A)には、センサ部221のセンサ用信号出力線(SS)と、センサ用選択信号線(
SG)と、センサ用リセット信号線(SR)のそれぞれに接続されているTFTに入力さ
れる信号を示している。なお本実施の形態では、画素部の構成として図6および図7を参
照する。
【0087】
本実施の形態においては、選択用TFT212、リセット用TFT214、センサ選択
用TFT222、センサリセットTFT224は全てnチャネル型とする。また駆動用T
FT213はpチャネル型とする。そしてそれらのTFTの極性に対応した信号を図4(
A)に示す。ただし、選択用TFT212、リセット用TFT214、センサ選択用TF
T222、センサリセットTFT224、駆動用TFT213の極性は、自由に設計する
ことができる。但しその場合には、そのTFTの極性に対応した信号を出力できる回路を
設計する必要がある。
【0088】
TFTの極性がnチャネル型の場合は、オン信号がHighの信号であり、オフ信号が
Lowの信号である。またTFTの極性がpチャネル型の場合は、オン信号がLowの信
号であり、オフ信号がHighの信号である。
【0089】
ここで表示モードと読み取りモードにおける発光素子部とセンサ部に入力される信号を
図4(A)を用いて説明する。なお図4(A)にはモノクロの被写体を読み取る場合を示
し、図4(B)にはカラーの被写体を読み取る場合を示す。そして本実施の形態では、モ
ノクロの被写体を読み取る場合を図4(A)を用いて説明する。カラーの被写体を読み取
る場合については、実施例2において説明する。
【0090】
まず表示モードについて説明する。表示モードでは、画素部100を形成する複数の発
光素子216により画像を表示する。その場合には、センサ部221のフォトダイオード
225は機能せずに常にオフ状態となって、通常の表示装置と同様の機能をもつ。
【0091】
なおセンサ部221は常にオフ状態でなく、常にオン状態としてもよい。そしてセンサ
部221を常にオン状態として機能させないようにすることもできる。
しかしセンサ部221がオン状態を維持する場合には、ソースフォロワ回路などが電力を
消費してしまう。よって消費電力の観点から考えると、センサ部221は、常にオフ状態
にしておくことが望ましい。またセンサ部221をオフ状態にしておくことによって、消
費電力を抑制することができる。
【0092】
また駆動回路においては、オン状態からオフ状態に移行する場合と、オフ状態からオン
状態に移行する場合とにおいて電流が流れて電力を消費する。消費電力を抑制するために
は、駆動回路を構成する各回路素子の電圧が変化せずに、電流が流れないようにすればよ
い。つまり、センサ部221を常にオフ状態にしておくことにより、消費電力を抑制する
ことができる。
【0093】
ソース信号線駆動回路からは、パルス信号が発生する。また選択信号線(EG)と、リ
セット信号線(ER)は、それぞれ接続しているTFTにパルス信号を入力する。またビ
デオ信号として、パルス信号が入力される。なお本実施の形態において、パルス信号とは
、時間的に電圧が変化する信号のことを指す。
【0094】
上述したように表示モードにおいては、センサ部221はオフ状態であって機能しない
。センサ用ソース信号線(SS)は、接続しているTFTに信号を出力せず、一定の電圧
を保っている。また、センサ選択信号線(SG)とセンサリセット信号線(SR)は、そ
れぞれ接続しているTFTに常にオフ信号(本実施の形態ではLowの信号)を入力する
。なおここでは、センサ選択信号線(SG)
とセンサリセット信号線(SR)に入力される信号は、パルス信号ではなく、常に一定の
電圧を保っている信号である。つまり表示モードの場合においては、センサ選択信号線(
SG)とセンサリセット信号線(SR)は常に一定の電圧を保っている。その結果、セン
サ部221には電流が流れないので機能しない。
【0095】
次いで、読み取りモードについて説明する。読み取りモードの場合には、画素部100
を形成する発光素子216が、全画面中で均一に発光し、光源として機能する。そして光
源からの光(発光素子216から発せられる光)は、被写体において反射され、フォトダ
イオード225はその反射した光を受け取って、その結果、被写体の情報を読み取ること
ができる。
【0096】
つまり発光素子部211では、発光素子216を均一に発光させる必要がある。ソース
信号線駆動回路からは、オン信号(本実施の形態では、Highの信号)が発生する。ま
たリセット信号線(ER)は、接続しているTFTにオフ信号(本実施の形態では、Lo
wの信号)を入力する。またビデオ信号として、駆動用TFTがオン状態になるような信
号が駆動用TFTに入力される。すなわちビデオ信号は、オン信号(本実施の形態では、
Lowの信号)が入力される。また、センサ部221において、センサ用信号出力信号線
(SS)、センサ用選択信号線(SG)、センサ用リセット信号線(SR)は、それぞれ
接続しているTFTにパルス信号を入力する。
【0097】
上述したように、読み取りモードと表示モードによって、TFTに入力される信号は、
それぞれの信号線によって異なる。
【0098】
本実施の形態は、実施の形態1、2と自由に組み合わせることが可能である。
【実施例1】
【0099】
実施の形態では、図7に示すように発光素子部が3Tr/cellの場合を説明したが
、本実施例では発光素子部が2Tr/cellの場合について図8を用いて説明する。
【0100】
図8に発光素子部が2Tr/cellの場合における1つの画素の詳しい回路構成を示
す。画素部において、i列目j行目に設けられた画素(i、j)の詳しい回路構成を示す
。画素(i、j)は、ソース信号線(Si)と、電源供給線(Vi)と、センサ用信号出力
線(SSi)と、センサ用電源線(VBi)と、選択信号線(EGj)と、センサ選択信号
線(SGj)と、センサリセット信号線(SRj)を有する。
【0101】
画素(i、j)は、発光素子部231、センサ部241を有している。発光素子部23
1は、選択用TFT232、駆動用TFT233、コンデンサ235、発光素子236を
有している。また図8では画素(i、j)にコンデンサ235が設けられているが、コン
デンサ235を設けなくとも良い。そしてセンサ部241は、センサ選択用TFT242
、センサ駆動用TFT243、センサリセット用TFT244、フォトダイオード245
を有している。
【0102】
発光素子236は陽極と陰極と、陽極と陰極との間に設けられた有機化合物層とからな
る。陽極が駆動用TFT233のソース領域またはドレイン領域と接続している場合、陽
極が画素電極となり、陰極が対向電極となる。また、陰極が駆動用TFT233のソース
領域またはドレイン領域と接続している場合、陰極が画素電極となり、陽極が対向電極と
なる。
【0103】
選択用TFT232のゲート電極は選択信号線(EGj)に接続されている。
そして選択用TFT232のソース領域とドレイン領域は、一方がソース信号線(Si)
に、もう一方が駆動用TFT233のゲート電極に接続されている。選択用TFT232
は、画素(i、j)に信号を書き込むときのスイッチング素子として機能するTFTであ
る。
【0104】
駆動用TFT233のソース領域とドレイン領域は、一方が電源供給線(Vi)に、も
う一方が発光素子236に接続されている。コンデンサ235は駆動用TFT233のゲ
ート電極と電源供給線(Vi)とに接続して設けられている。
駆動用TFT233は、発光素子236に供給する電流を制御するための素子(電流制御
素子)として機能するTFTである。
【0105】
フォトダイオード245は、nチャネル型端子、pチャネル型端子およびnチャネル型
端子とpチャネル型端子の間に設けられている光電変換層を有している。nチャネル型端
子、pチャネル型端子の一方は、Vss[sensor用]に接続されており、もう一方はセンサ
駆動用TFT243のゲート電極に接続されている。
【0106】
センサ選択用TFT242のゲート電極はセンサ選択信号線(SGj)に接続されてい
る。そしてセンサ選択用TFT242のソース領域とドレイン領域は、一方はセンサ駆動
用TFT243のソース領域に接続されており、もう一方はセンサ用信号出力線(SSi
)に接続されている。センサ選択用TFT242は、フォトダイオード245の信号を出
力するときのスイッチング素子として機能するTFTである。
【0107】
センサ駆動用TFT243のドレイン領域はセンサ用電源線(VBi)に接続されてい
る。そしてセンサ駆動用TFT243のソース領域はセンサ選択用TFT242のソース
領域又はドレイン領域に接続されている。また、センサ駆動用TFT243は、バイアス
用TFT(図示せず)とソースフォロワ回路を形成する。そのため、センサ駆動用TFT
243とバイアス用TFTの極性は同じである方がよい。
【0108】
センサリセット用TFT244のゲート電極はセンサリセット信号線(SRj)に接続
されている。センサリセット用TFT244のソース領域とドレイン領域は、一方はセン
サ用電源線(VBi)に接続されており、もう一方はフォトダイオード245及びセンサ
駆動用TFT243のゲート電極に接続されている。
センサリセット用TFT244は、フォトダイオード245を初期化するための素子とし
て機能するTFTである。
【0109】
そして画素部は、図8に示す画素が複数個マトリクス状に同一基板上に形成されたもの
である。画素部の周辺には駆動回路が形成されるが、ソース信号線(S)とセンサ用信号
出力線(SS)を制御するための駆動回路として、ソース信号線駆動回路と、センサ用ソ
ース信号線駆動回路が形成される。
【0110】
また選択信号線(EG)とセンサ選択信号線(SG)を制御するために信号線駆動回路
が形成される。そして信号線駆動回路には、出力切り替え回路が接続される。また選択信
号線(EG)とセンサ選択信号線(SG)に限らず、選択信号線(EG)とセンサリセッ
ト信号線(SR)を制御するために信号線駆動回路が形成されていてもよい。その場合に
も信号線駆動回路には、出力切り替え回路が接続される。
【0111】
なお発光素子部が2Tr/cellである本実施例における半導体装置には、本出願人
による特願2000-067793号の発明を適用することが可能である。
【0112】
また本実施例は、実施の形態1乃至実施の形態3と自由に組み合わせることが可能であ
る。
【実施例2】
【0113】
実施例1では、発光素子部が2Tr/cellの場合について説明したが、本実施例で
は、発光素子部は2Tr/cellであって、3つの発光素子部と1つのセンサ部で1つ
の画素を形成している例について図9を用いて説明する。なお、発光素子部が3Tr/c
ellの場合や、その他の回路構成を有する場合においても、3つの発光素子部と1つの
センサ部で画素を形成することができる。また前記画素で画素部を形成することができる

【0114】
図9を参照する。光の三原色である赤(R)、緑(G)、青(B)用に全部で3つの発
光素子部が形成されている。発光素子部251は、赤(R)用であり、選択用TFT25
1a、駆動用TFT251b、コンデンサ251c、発光素子251dを有している。発
光素子部252は、緑(G)用であり、選択用TFT252a、駆動用TFT252b、
コンデンサ252c、発光素子252dを有している。発光素子部253は、青(B)用
であり、選択用TFT253a、駆動用TFT253b、コンデンサ253c、発光素子
253dを有している。
【0115】
発光素子251d、252d、253dは、陽極と陰極と、陽極と陰極との間に設けら
れた発光層とからなる。陽極が駆動用TFT251b、252b、253bのそれぞれの
ソース領域またはドレイン領域と接続している場合、陽極が画素電極となり、陰極が対向
電極となる。逆に陰極が駆動用TFT251b、252b、253bのそれぞれのソース
領域またはドレイン領域と接続している場合、陰極が画素電極となり、陽極が対向電極と
なる。
【0116】
センサ部254は、センサ選択用TFT254a、センサ駆動用TFT254b、セン
サリセット用TFT254c、フォトダイオード254dを有している。
【0117】
フォトダイオード254dは、nチャネル型端子、pチャネル型端子およびnチャネル
型端子とpチャネル型端子の間に設けられている光電変換層を有している。nチャネル型
端子、pチャネル型端子の一方は、Vss[sensor用]に接続されており、もう一方はセン
サ駆動用TFT254bのゲート電極に接続されている。
【0118】
センサ選択用TFT254aのゲート電極はセンサ選択信号線(SGj)に接続されて
いる。そしてセンサ選択用TFT254aのソース領域とドレイン領域は、一方はセンサ
駆動用TFT254bのソース領域に接続されており、もう一方はセンサ用信号出力線(
SSi)に接続されている。センサ選択用TFT254aは、フォトダイオード254d
の信号を出力するときのスイッチング素子として機能するTFTである。
【0119】
センサ駆動用TFT254bのドレイン領域とソース領域は、一方はセンサ用電源線(
VBi)に接続されており、もう一方は、センサ選択用TFT254aのソース領域又は
ドレイン領域に接続されている。センサ駆動用TFT254bは、バイアス用TFT(図
示せず)とソースフォロワ回路を形成する。そのため、センサ駆動用TFT254bとバ
イアス用TFTの極性は同じである方がよい。
【0120】
センサリセット用TFT254cのゲート電極はセンサリセット信号線(SRj)に接
続されている。センサリセット用TFT254cのソース領域とドレイン領域は、一方は
センサ用電源線(VBi)に接続されており、もう一方は、フォトダイオード254d及
びセンサ駆動用TFT254bのゲート電極に接続されている。センサリセット用TFT
254cは、フォトダイオード254dを初期化するための素子として機能するTFTで
ある。
【0121】
そして画素部は、図9に示す画素が複数個マトリクス状に同一基板上に形成されたもの
である。画素部の周辺には駆動回路が形成されるが、例えばR用ソース信号線(RS)と
、G用ソース信号線(GS)と、B用ソース信号線(BS)を制御するためのソース信号
線駆動回路と、センサ用信号出力線(SS)を制御するためのセンサ用ソース信号線駆動
回路が形成される。
【0122】
また選択信号線(EG)とセンサ選択信号線(SG)を制御するために信号線駆動回路
が形成される。そして信号線駆動回路には、出力切り替え回路が接続される。また選択信
号線(EG)とセンサ選択信号線(SG)に限らず、選択信号線(EG)とセンサリセッ
ト信号線(SR)を制御するために信号線駆動回路が形成されていてもよい。その場合に
も信号線駆動回路には、出力切り替え回路が接続される。
【0123】
また発光素子部が2Tr/cellである本実施例の半導体装置には、本出願人による
特願2000-067793号の発明を適用することが可能である。
【0124】
ここで、表示モードと読み取りモードのそれぞれのモードにおける発光素子部とセンサ
部に入力される信号を図4(B)を用いて説明する。
【0125】
図4(B)には、ソース信号線駆動回路から発生する信号、選択信号線(EG)及びリ
セット信号線(ER)がそれぞれ接続されているTFTに出力する信号、発光素子部25
1〜発光素子部253に与えられるビデオ信号を示している。
またセンサ部254のセンサ用信号出力線(SS)、センサ用選択信号線(SG)、セン
サ用リセット信号線(SR)がそれぞれ接続されているTFTに出力する信号を示してい
る。なお本実施例では画素の構成として、図9を参照する。
【0126】
本実施例においては、発光素子部251〜発光素子部253に含まれる駆動用TFTの
極性はpチャネル型であり、他のTFTはすべてnチャネル型とする。
それぞれのTFTの極性は、自由に設計することが可能であるが、その場合には、その極
性に対応した信号を出力できる回路を設計する必要がある。
【0127】
信号を入力するTFTの極性がnチャネル型の場合は、オン信号がHighの信号であ
り、オフ信号がLowの信号である。また、信号を入力するTFTの極性がpチャネル型
の場合は、オン信号がLowの信号であり、オフ信号がHighの信号である。
【0128】
まず表示モードについて説明する。表示モードでは、発光素子251d、発光素子25
2d、発光素子253dが画像を表示する。その場合には、センサ部のフォトダイオード
254dは機能しない。このとき、ソース信号線駆動回路からは、パルス信号が発生する
。また、選択信号線(EG)及びリセット信号線(ER)は、それぞれ接続しているTF
Tにパルス信号を出力する。またビデオ信号として、パルス信号を出力する。
【0129】
また表示モードでは、センサ部254は機能しない。センサ用ソース信号線(SS)は
、接続しているTFTに信号を出力せず、一定の電圧を保っている。また、センサ選択信
号線(SG)とセンサリセット信号線(SR)は、それぞれ接続しているTFTに常にオ
フ信号(本実施の形態ではLowの信号)を出力する。なおここでセンサ選択信号線(S
G)とセンサリセット信号線(SR)が出力する信号は、パルス信号ではなく、常に一定
の電圧を保っている信号である。そのため表示モードの場合において、センサ選択信号線
(SG)とセンサリセット信号線(SR)は常に一定の電圧を保っている。その結果、セ
ンサ部254には電流が流れず、機能しない。
【0130】
なお図9に示す画素の構成は、カラーの被写体をカラーの画像として読み取ることが可
能であるが、カラーの画像として読み取らずに、モノクロの画像として読み取ることも出
来る。本実施例では、まずモノクロの画像として読み取る場合について説明して、次いで
カラーの画像として読み取る場合について説明する。
【0131】
被写体をモノクロの画像として読み取る場合の読み取りモードについて説明する。読み
取りモードの場合には、発光素子251d、発光素子252d、発光素子253dは、全
画面で均一に発光し、光源として機能する。そして、光源からの光を被写体において反射
させる。センサ部254は、被写体において反射した光を受け取って、被写体の情報を読
み取る。つまり被写体の情報を読み取るためには、発光素子251d、発光素子252d
、発光素子253dを均一に発光させる必要がある。
【0132】
この場合には、ソース信号線駆動回路からは、オン信号(本実施の形態では、High
の信号)が発生する。またリセット信号線(ER)は、接続しているTFTにオフ信号(
本実施の形態では、Lowの信号)を入力する。またビデオ信号として、駆動用TFT2
51b、252b、253bがオン状態になるような信号が、駆動用TFT251b、2
52b、253bに入力される。すなわちビデオ信号として、オン信号(本実施の形態で
は、Lowの信号)が入力される。
【0133】
次いで、被写体をカラーの画像として読み取る場合の読み取りモードについて説明する
。被写体をカラーの画像として読み取る場合は、光の三原色である赤(R)、緑(G)、
青(B)用に発光素子部を形成する。そして赤(R)、緑(G)、青(B)の三回に分け
て画像を読み取り、それらの画像を重ね合わせて1つの画像を形成する。
【0134】
この場合においては、センサ部254において、センサ用信号出力信号線(SS)、セ
ンサ用選択信号線(SG)、センサ用リセット信号線(SR)は、それぞれ接続している
TFTにパルス信号を出力する。
【0135】
そして被写体をカラーの画像として読み取る場合においては、R用の画像を読み取る場
合、G用の画像を読み取る場合、B用の画像を読み取る場合に分けて説明する。
【0136】
まずR用の画像を読み取る場合を説明する。ソース信号線駆動回路からは、オン信号が
発生する。また選択信号線(EG)、リセット信号線(ER)は、それぞれ接続している
TFTにオン信号又はオフ信号を入力する。そしてビデオ信号として、R用の発光素子部
251にオンの信号が入力されて、G用の発光素子部252にはオフの信号が入力され、
B用の発光素子部253にはオフの信号が入力される。
【0137】
次いでG用の画像を読み取る場合を説明する。ソース信号線駆動回路からは、オン信号
が発生する。また選択信号線(EG)、リセット信号線(ER)は、それぞれ接続してい
るTFTにオン信号又はオフ信号を入力する。そしてビデオ信号として、R用の発光素子
部251にオフの信号が入力されて、G用の発光素子部252にはオンの信号が入力され
、B用の発光素子部253にはオフの信号が入力される。
【0138】
最後にB用の画像を読み取る場合を説明する。ソース信号線駆動回路からは、オン信号
が発生する。選択信号線(EG)からはオン信号が発生する。また、選択信号線(EG)
、リセット信号線(ER)は、それぞれ接続しているTFTにオン信号又はオフ信号を入
力する。そしてビデオ信号として、R用の発光素子部251にオフの信号が入力され、G
用の発光素子部252にオフの信号が入力され、B用の発光素子部253にオンの信号が
入力される。
【0139】
このように、R用、G用、B用と3回に分けての被写体の画像を読み取り、その後、3
つの画像を合成することにより、被写体をカラーの画像として読み取ることができる。
【0140】
上述したように、読み取りモードと表示モードによって、TFTに入力される信号は、
それぞれの信号線によって異なる。
【0141】
なお本実施例では、3つの発光素子部と1つのセンサ部で1つの画素を形成しており、
該画素により被写体をカラーの画像として読み取る場合を説明した。しかし、3つの発光
素子部と1つのセンサ部で1つの画素を形成している場合において、被写体をカラーの画
像としてではなく、モノクロの画像として読み取ることは可能である。すなわちモノクロ
の画像で読み取る場合には、1つの画素に3つある発光素子部をすべて発光させて被写体
を読み取ればよい。また1つの画素に3つある発光素子部のうち、任意の2つを発光させ
てもよい。また1つの画素に3つある発光素子部のうち、任意の1つを発光させてもよい
。但し、赤(R)
用の発光素子部のみを発光させた場合は、被写体の赤の部分は読み取れない場合がある。
【0142】
また本実施例は、実施の形態1乃至実施の形態3および実施例1と自由に組み合わせる
ことが可能である。
【実施例3】
【0143】
実施の形態1乃至実施の形態3および実施例1、2では、光源として発光素子を用いた
例を示したが、本実施例では、光源としてフロントライト又はバックライトを用いた半導
体装置について説明する。この場合には、イメージセンサ機能により得られた被写体の情
報は、半導体装置の画素部に設けられている液晶素子部により表示される。
【0144】
図10を参照する。本実施例の半導体装置は、液晶素子部261とセンサ部271とで
1つの画素を形成している。液晶素子部261は、液晶選択用TFT262、コンデンサ
263、液晶素子264を有している。またセンサ部271は、センサ選択用TFT27
2、センサ駆動用TFT273、センサリセット用TFT274、フォトダイオード27
5を有している。
【0145】
液晶選択用TFT262のゲート電極は液晶選択信号線(EGj)に接続されている。
そして液晶選択用TFT262のソース領域とドレイン領域は、一方がソース信号線(S
i)に、もう一方が液晶素子264およびコンデンサ263に接続されている。選択用T
FT262は、画素(i、j)に信号を書き込むときのスイッチング素子として機能する
TFTである。
【0146】
センサ選択用TFT272のゲート電極はセンサ選択信号線(SGj)に接続されてい
る。そしてセンサ選択用TFT272のソース領域とドレイン領域は、一方はセンサ駆動
用TFT273のソース領域に接続されており、もう一方はセンサ用信号出力線(SSi
)に接続されている。センサ選択用TFT272は、フォトダイオード275から読み出
された信号を出力するときのスイッチング素子として機能するTFTである。
【0147】
センサ駆動用TFT273のドレイン領域はセンサ用電源線(VBi)に接続されてい
る。そしてセンサ駆動用TFT273のソース領域は、センサ選択用TFT272のソー
ス領域又はドレイン領域に接続されている。センサ駆動用TFT273は、バイアス用T
FT(図示せず)とソースフォロワ回路を形成する。
そのため、センサ駆動用TFT273とバイアス用TFTの極性は同じである方がよい。
【0148】
センサリセット用TFT274のゲート電極はセンサリセット信号線(SRj)に接続
されている。センサリセット用TFT274のソース領域とドレイン領域は、一方はセン
サ用電源線(VBi)に接続されており、もう一方はフォトダイオード275及びセンサ
駆動用TFT273のゲート電極に接続されている。
センサリセット用TFT274は、フォトダイオード275を初期化するための素子とし
て機能するTFTである。
【0149】
画素部は、図10に示す画素が複数個マトリクス状に同一基板上に形成されたものであ
る。そして画素部の周囲には駆動回路が形成され、ソース信号線(S)
を制御するための液晶用ソース信号線駆動回路と、センサ用信号出力線(SS)
を制御するためのセンサ用ソース信号線駆動回路が形成される。
【0150】
また液晶選択信号線(EG)とセンサ選択信号線(SG)を制御するための信号線駆動
回路が形成される。信号線駆動回路には、出力切り替え回路が接続される。また液晶選択
信号線(EG)とセンサ選択信号線(SG)の組み合わせに限らず、選択信号線(EG)
とセンサリセット信号線(SR)を制御するために信号線駆動回路が形成されていてもよ
い。その場合にも信号線駆動回路には、出力切り替え回路が接続される。
【0151】
また本実施例は、実施の形態1乃至実施の形態3および実施例1、2と自由に組み合わ
せることが可能である。
【実施例4】
【0152】
本実施例では、発光素子216の動作を制御する選択用TFT212および駆動用TF
T213の駆動方法について説明する。本実施例では、画素部100の構成として、図6
及び図7を参照する。
【0153】
図11に本発明の半導体装置のブロック図を示す。画素部100の周囲には、選択信号
線駆動回路103a、選択用出力切り替え回路103bが形成されており、またリセット
信号線駆動回路104a、リセット用出力切り替え回路104bが形成されている。また
画素部100の周囲には、ソース信号線駆動回路105、センサ用ソース信号線駆動回路
106が形成されている。
【0154】
ソース信号線駆動回路105は、シフトレジスタ105a、ラッチ(A)105b、ラ
ッチ(B)105cを有している。ソース信号線駆動回路105において、シフトレジス
タ105aにクロック信号(CLK)およびスタートパルス(SP)が入力される。シフ
トレジスタ105aは、これらのクロック信号(CLK)およびスタートパルス(SP)
に基づきタイミング信号を順に発生させ、後段の回路へタイミング信号を供給する。
【0155】
なおシフトレジスタ105aからのタイミング信号を、バッファ等(図示せず)によっ
て緩衝増幅し、後段の回路へ緩衝増幅したタイミング信号を順次供給しても良い。タイミ
ング信号が供給される配線には、多くの回路あるいは素子が接続されているために負荷容
量(寄生容量)が大きい。この負荷容量が大きいために生ずるタイミング信号の立ち上が
りまたは立ち下がりの”鈍り”を防ぐために、このバッファが設けられる。
【0156】
シフトレジスタ105aからのタイミング信号は、ラッチ(A)105bに供給される
。ラッチ(A)105bは、デジタル信号(digital signals)を処理する複数のステー
ジのラッチを有している。ラッチ(A)105bは、前記タイミング信号が入力されると
同時に、デジタル信号を順次書き込み保持する。
【0157】
なおラッチ(A)105bにデジタル信号を取り込む際に、ラッチ(A)105bが有
する複数のステージのラッチに、順にデジタル信号を入力しても良い。
ラッチ(A)105bが有する複数のステージのラッチをいくつかのグループに分け、グ
ループごとに並行して同時にデジタル信号を入力する、いわゆる分割駆動を行っても良い
。なおこのときのグループの数を分割数と呼ぶ。例えば4つのステージごとにラッチをグ
ループに分けた場合、4分割で分割駆動すると言う。
【0158】
ラッチ(A)105bの全ステージのラッチへのデジタル信号の書き込みが一通り終了
するまでの時間を、ライン期間と呼ぶ。すなわち、ラッチ(A)105b中で一番左側の
ステージのラッチにデジタル信号の書き込みが開始される時点から、一番右側のステージ
のラッチにデジタル信号の書き込みが終了する時点までの時間間隔がライン期間である。
実際には、上記ライン期間に水平帰線期間が加えられた期間をライン期間に含むことがあ
る。
【0159】
1ライン期間が終了すると、ラッチ(B)105cにラッチシグナル(Latch Signal)
が供給される。この瞬間、ラッチ(A)105bに書き込まれ保持されているデジタル信
号は、ラッチ(B)105cに一斉に送出され、ラッチ(B)
105cの全ステージのラッチに書き込まれ、保持される。
【0160】
デジタル信号をラッチ(B)105cに送出したラッチ(A)105bは、シフトレジ
スタ105aからのタイミング信号に基づき、再びデジタル信号の書き込みを順次行う。
【0161】
この2順目の1ライン期間中には、ラッチ(B)105cに書き込まれ、保持されてい
るデジタル信号がソース信号線(S)に入力される。
【0162】
なおソース信号線駆動回路の構成は、本実施例で示した構成に限定されない。
【0163】
画素部100の発光素子216の動作を制御する選択用TFT212及び駆動用TFT
213を、デジタル方式で駆動させた場合のタイミングチャートを図12に示し、その駆
動方法について説明する。
【0164】
画素部100の全ての画素が一通り発光するまでの期間を1フレーム期間(F)と呼ぶ
。フレーム期間はアドレス期間(Ta)とサステイン期間(Ts)とに分けられる。アド
レス期間とは、1フレーム期間中、全ての画素にデジタル信号を入力する期間である。サ
ステイン期間(点灯期間とも呼ぶ)とは、アドレス期間において画素に入力されたデジタ
ル信号によって、発光素子を発光又は非発光の状態にし、表示を行う期間を示している。
【0165】
まずアドレス期間Taにおいて、発光素子の対向電極の電位は、電源供給線(V)の電
位(電源電位)と同じ高さに保たれている。
【0166】
そして選択信号線(EG1)に入力される信号によって、選択信号線(EG1)に接続
されている選択用TFT212がオンの状態になる。次に、ソース信号線駆動回路105
からソース信号線(S)にデジタルビデオ信号が入力される。
ソース信号線(S)に入力されたデジタルビデオ信号は、オンの状態の選択用TFT21
2を介して駆動用TFT213のゲート電極に入力される。
【0167】
次に選択信号線(EG2)に入力される信号によって、選択信号線(EG2)
に接続されている全ての選択用TFT212がオンの状態になる。次に、ソース信号線駆
動回路105からソース信号線(S)にデジタルビデオ信号が入力される。ソース信号線
(S)に入力されたデジタルビデオ信号は、オンの状態の選択用TFT212を介して駆
動用TFT213のゲート電極に入力される。
【0168】
上述した動作を選択信号線(EGy)まで繰り返し、全ての画素101の駆動用TFT
213のゲート電極にデジタル信号が入力され、アドレス期間Taが終了する。
【0169】
アドレス期間Taが終了すると同時にサステイン期間Tsとなる。サステイン期間Ts
において、全ての選択用TFT212は、オフの状態となる。
【0170】
そしてサステイン期間Tsが開始されると同時に、全ての発光素子216の対向電極の
電位は、電源電位が画素電極に与えられたときに発光素子216が発光する程度に、電源
電位との間に電位差を有する高さになる。なお本明細書において、画素電極と対向電極の
電位差を駆動電圧と呼ぶ。また各画素が有する駆動用TFT213のゲート電極に入力さ
れたビデオ信号によって駆動用TFT213はオンの状態になっている。よって電源電位
が発光素子216の画素電極に与えられ、全ての画素が有する発光素子216は発光する

【0171】
サステイン期間Tsが終了すると同時に、1つのフレーム期間が終了する。
【0172】
なお本実施例では、被写体をモノクロの画像として読み込む半導体装置の駆動方法につ
いて説明したが、被写体をカラーの画像として読み込む場合も同様である。ただしカラー
の画像として読み込む半導体装置の場合、1つのフレーム期間をRGBに対応した3つの
サブフレーム期間に分割し、各サブフレーム期間においてアドレス期間とサステイン期間
とに設ける。そしてR用のサブフレーム期間のアドレス期間では、Rに対応する画素の発
光素子だけ発光するような信号を全ての画素に入力し、サステイン期間においてRの発光
素子だけ発光を行う。G用、B用のサブフレーム期間においても同様に、各サステイン期
間において、各色に対応する画素の発光素子のみが発光を行うようにする。
【0173】
そして被写体をカラーの画像として読み込む半導体装置の場合、RGBに対応した3つ
のサブフレーム期間の各サステイン期間は、R用、G用、B用センサフレーム期間(SF
r、SFg、SFb)をそれぞれ設けるようにするとよい。
【0174】
また本実施例は、実施の形態1乃至実施の形態3、実施例1乃至実施例3と自由に組み
合わせることが可能である。
【実施例5】
【0175】
本実施例では、発光素子216の動作を制御する選択用TFT212および駆動用TF
T213の駆動方法について、実施例4とは異なる場合について説明する。本実施例では
、画素部100の構成として、図6及び図7を参照する。
【0176】
図13に、本発明の半導体装置において、デジタル方式で画素部100に画像を表示す
る際のタイミングチャートを示す。
【0177】
まず、1フレーム期間(F)をn個のサブフレーム期間(SF1〜SFn)に分割する
。階調数が多くなるにつれて1フレーム期間におけるサブフレーム期間の数も増える。な
お半導体装置の画素部100が画像を表示する場合、1フレーム期間(F)とは、画素部
100の全ての画素101が1つの画像を表示する期間を指す。
【0178】
本実施例の場合、フレーム期間は1秒間に60以上設けることが好ましい。1秒間に表
示される画像の数を60以上にすることで、視覚的にフリッカ等の画像のちらつきを抑え
ることが可能になる。
【0179】
サブフレーム期間はアドレス期間(Ta)とサステイン期間(Ts)とに分けられる。
アドレス期間とは、1サブフレーム期間中、全ての画素にデジタルビデオ信号を入力する
期間である。なおデジタルビデオ信号とは、画像の情報を有するデジタルの信号である。
サステイン期間(点灯期間とも呼ぶ)とは、アドレス期間において画素に入力されたデジ
タルビデオ信号によって、発光素子を発光又は非発光の状態にし、表示を行う期間を示し
ている。
【0180】
SF1〜SFnが有するアドレス期間(Ta)をそれぞれTa1〜Tanとする。SF
1〜SFnが有するサステイン期間(Ts)をそれぞれTs1〜Tsnとする。
【0181】
電源供給線(V)の電位は所定の電位(電源電位)に保たれている。
【0182】
まずアドレス期間Taにおいて、発光素子の対向電極の電位は、電源電位と同じ高さに
保たれている。
【0183】
次に選択信号線(EG1)に入力される信号によって、選択信号線(EG1)
に接続されている全ての選択用TFT212がオンの状態になる。次に、ソース信号線駆
動回路105からソース信号線(S)にデジタルビデオ信号が入力される。デジタルビデ
オ信号は「0」または「1」の情報を有しており、「0」と「1」のデジタルビデオ信号
は、一方がHigh、もう一方がLowの電圧を有する信号である。
【0184】
そしてソース信号線(S)に入力されたデジタルビデオ信号は、オンの状態の選択用T
FT212を介して、駆動用TFT213のゲート電極に入力される。
【0185】
次に選択信号線(EG1)に接続されている全ての選択用TFT212がオフの状態に
なり、選択信号線(EG2)に入力されるタイミング信号によって、選択信号線(EG2
)に接続されている全ての選択用TFT212がオンの状態になる。次に、ソース信号線
駆動回路105からソース信号線(S)にデジタルビデオ信号が入力される。ソース信号
線(S)に入力されたデジタルビデオ信号は、オンの状態の選択用TFT212を介して
、駆動用TFT213のゲート電極に入力される。
【0186】
上述した動作を選択信号線(EGy)まで繰り返し、全ての画素101の駆動用TFT
213のゲート電極にデジタルビデオ信号が入力され、アドレス期間が終了する。
【0187】
アドレス期間が終了すると同時にサステイン期間となる。サステイン期間において、全
ての選択用TFTはオフの状態になる。サステイン期間において、全ての発光素子の対向
電極の電位は、電源電位が画素電極に与えられたときに発光素子が発光する程度に、電源
電位との間に電位差を有する高さになる。
【0188】
本実施例では、デジタルビデオ信号が「0」の情報を有していた場合、駆動用TFT2
13はオフの状態になる。よって発光素子216の画素電極は対向電極の電位に保たれた
ままである。その結果、「0」の情報を有するデジタルビデオ信号が入力された画素にお
いて、発光素子216は発光しない。
【0189】
逆にデジタルビデオ信号が「1」の情報を有していた場合、駆動用TFT213はオン
の状態になる。よって電源電位が発光素子216の画素電極に与えられる。その結果、「
1」の情報を有するデジタルビデオ信号が入力された画素が有する発光素子216は発光
する。
【0190】
このように、画素に入力されるデジタルビデオ信号の有する情報によって、発光素子2
16が発光または非発光の状態になり、画素は表示を行う。
【0191】
サステイン期間が終了すると同時に、1つのサブフレーム期間が終了する。そして次の
サブフレーム期間が出現し、再びアドレス期間に入り、全画素にデジタルビデオ信号を入
力したら、再びサステイン期間に入る。なお、サブフレーム期間SF1〜SFnの出現す
る順序は任意である。
【0192】
以下、残りのサブフレーム期間においても同様の動作を繰り返し、表示を行う。n個の
サブフレーム期間が全て終了したら、1つの画像が表示され、1フレーム期間が終了する
。1フレーム期間が終了すると次のフレーム期間のサブフレーム期間が出現し、上述した
動作を繰り返す。
【0193】
本発明において、n個のサブフレーム期間がそれぞれ有するアドレス期間Ta1〜Ta
nの長さは全て同じである。またn個のサステイン期間Ts1、…、Tsnの長さの比は
、Ts1:Ts2:Ts3:…:Ts(n−1):Tsn=20:2-1:2-2:…:2-(n
-2):2-(n-1)で表される。
【0194】
各画素の階調は、1フレーム期間においてどのサブフレーム期間を発光させるかによっ
て決まる。例えば、n=8のとき、全部のサステイン期間で発光した場合の画素の輝度を
100%とすると、Ts1とTs2において画素が発光した場合には75%の輝度が表現
でき、Ts3とTs5とTs8を選択した場合には16%の輝度が表現できる。
【0195】
また本実施例は、実施の形態1乃至実施の形態3、実施例1乃至実施例4と自由に組み
合わせることが可能である。
【実施例6】
【0196】
実施例4及び実施例5では、アドレス期間において対向電極の電位を電源電位と同じ電
位に保っていたため、発光素子は発光しなかった。本実施例では、実施例4及び実施例5
とは異なる例について説明する。画素電極に電源電位が与えられたときに発光素子が発光
する程度の電位差を、対向電位と電源電位との間に常に設け、アドレス期間においても表
示期間と同様に表示を行うようにしても良い。
【0197】
ただし発光素子を光源として用いる場合と本実施例を組み合わせる場合は、モノクロの
画像を読み込む半導体装置では、フレーム期間内にセンサフレーム期間SFが含まれてい
ることが重要である。またカラー画像を読み込む半導体装置では、RGBに対応した3つ
のサブフレーム期間が、それぞれR用、G用、B用のセンサフレーム期間に含まれている
ことが重要である。
【0198】
またセンサ部に画像を表示する場合と本実施例を組み合わせる場合は、サブフレーム期
間全体が実際に表示を行う期間となるので、サブフレーム期間の長さを、SF1:SF2
:SF3:…:SF(n−1):SFn=20:2-1:2-2:…:2-(n-2):2-(n-1)
なるように設定する。上記構成により、アドレス期間を発光させない駆動方法に比べて、
高い輝度の画像が得られる。
【0199】
また本実施例は、実施の形態1乃至実施の形態3、実施例1乃至実施例5と自由に組み
合わせることが可能である。
【実施例7】
【0200】
本実施例では、発光素子216の動作を制御する選択用TFT212および駆動用TF
T213の駆動方法について、実施例4〜6とは異なる場合について説明する。本実施例
では、画素部100の構成として、図6及び図7を参照する。
【0201】
図14に本実施例の半導体装置のブロック図を示す。画素部100の周囲には、選択信
号線駆動回路103a、選択用出力切り替え回路103bが形成されており、また、リセ
ット信号線駆動回路104a、リセット用出力切り替え回路104bが形成されている。
また、ソース信号線駆動回路105、センサ用ソース信号線駆動回路106が形成されて
いる。
【0202】
ソース信号線駆動回路105は、シフトレジスタ105a、レベルシフト105b、サ
ンプリング回路105cを有している。なおレベルシフト105bは、設計者が必要に応
じて用いることができる。また本実施例においてレベルシフト105bはシフトレジスタ
105aとサンプリング回路105cとの間に設ける構成としたが、本発明はこの構成に
限定されず、シフトレジスタ105aの中にレベルシフト105bが組み込まれている構
成にしても良い。
【0203】
クロック信号(CLK)、スタートパルス信号(SP)がシフトレジスタ105aに入
力される。シフトレジスタ105aからアナログの信号(アナログ信号)をサンプリング
するためのサンプリング信号が出力される。出力されたサンプリング信号はレベルシフト
105bに入力され、その電位の振幅が大きくなって出力される。
【0204】
レベルシフト105bから出力されたサンプリング信号は、サンプリング回路105c
に入力される。そしてサンプリング回路105cに入力されるアナログ信号がサンプリン
グ信号によってそれぞれサンプリングされ、ソース信号線(S)に入力される。
【0205】
一方、選択信号線駆動回路103aは、それぞれシフトレジスタ、バッファ(いずれも
図示せず)を有している。
【0206】
選択信号線駆動回路103aにおいて、シフトレジスタ(図示せず)からのタイミング
信号がバッファ(図示せず)に供給され、対応する選択信号線(EG)
に供給される。選択信号線(EG)には、それぞれ1ライン分の画素の選択用TFT21
2のゲート電極が接続されており、1ライン分全ての画素の選択用TFT212を同時に
オンの状態にしなくてはならないので、バッファは大きな電流を流すことが可能なものが
用いられる。
【0207】
次に、選択用TFT212及び駆動用TFT213を、アナログ方式で駆動させた場合
のタイミングチャートを図15に示す。画素部100の全ての画素が一通り発光するまで
の期間を1フレーム期間Fと呼ぶ。1ライン期間Lは、1つの選択信号線が選択されてか
ら、その次に別の選択信号線が選択されるまでの期間を意味する。図6に示した半導体装
置の場合、選択信号線はy本あるので、1フレーム期間中にy個のライン期間L1〜Ly
が設けられている。
【0208】
解像度が高くなるにつれて1フレーム期間中のライン期間の数も増え、駆動回路を高い
周波数で駆動しなければならなくなる。
【0209】
まず電源供給線(V)は一定の電源電位に保たれている。そして発光素子の対向電極の
電位である対向電位も一定の電位に保たれている。電源電位は、電源電位が発光素子の画
素電極に与えられると発光素子が発光する程度に、対向電位との間に電位差を有している

【0210】
第1のライン期間L1において、選択信号線駆動回路103aから選択信号線(EG1
)に入力されるタイミング信号によって、選択信号線(EG1)に接続された全ての選択
用TFT212はオンの状態になる。そして、ソース信号線(S)に順にソース信号線駆
動回路105からアナログ信号が入力される。ソース信号線(S)に入力されたアナログ
信号は、選択用TFT212を介して駆動用TFT213のゲート電極に入力される。
【0211】
駆動用TFT213のチャネル形成領域を流れる電流の大きさは、そのゲート電極に入
力される信号の電位の高さ(電圧)によって制御される。よって、発光素子216の画素
電極に与えられる電位は、駆動用TFT213のゲート電極に入力されたアナログ信号の
電位の高さによって決まる。そして発光素子216はアナログ信号の電位に制御されて発
光を行う。なお本実施例の場合、全ての画素に入力されるアナログ信号は、同じ高さの電
位に保たれている。
【0212】
ソース信号線(S)へのアナログ信号の入力が終了すると、第1のライン期間L1が終
了する。なお、ソース信号線(S)へのアナログ信号の入力が終了するまでの期間と水平
帰線期間とを合わせて1つのライン期間としても良い。そして次に第2のライン期間L2
となり、選択信号線(EG1)に接続された全ての選択用TFT212はオフの状態にな
り、選択信号線(EG2)に入力されるゲート信号によって、選択信号線(EG2)に接
続された全ての選択用TFT212はオンの状態になる。そして第1のライン期間L1と
同様に、ソース信号線(S)に順にアナログ信号が入力される。
【0213】
そして上述した動作を選択信号線(EGy)まで繰り返し、全てのライン期間L1〜L
yが終了する。全てのライン期間L1〜Lyが終了すると、1フレーム期間が終了する。
1フレーム期間が終了することで、全ての画素が有する発光素子は発光を行う。なお全て
のライン期間L1〜Lyと垂直帰線期間とを合わせて1フレーム期間としても良い。
【0214】
本発明では、全てのサンプリング期間ST1〜STyにおいて画素が発光する必要があ
り、よって本実施例の駆動方法の場合、フレーム期間内にセンサフレーム期間SFが含ま
れていることが重要である。
【0215】
なお本実施例では、モノクロの画像を読み込む半導体装置の駆動方法について説明した
が、カラー画像を読み込む場合も同様である。ただしカラー画像を読み込む半導体装置の
場合、1つのフレーム期間をRGBに対応した3つのサブフレーム期間に分割する。そし
てR用のサブフレーム期間では、Rに対応する画素の発光素子だけ発光するようなアナロ
グ信号を全ての画素に入力し、Rの発光素子だけ発光を行う。G用、B用のサブフレーム
期間においても同様に、各色に対応する画素の発光素子のみが発光を行うようにする。
【0216】
そしてカラー画像を読み込む半導体装置の場合、RGBに対応した3つのサブフレーム
期間の各サステイン期間は、R用、G用、B用センサフレーム期間(SFr、SFg、S
Fb)を含んでいることが重要である。
【0217】
また本実施例は、実施の形態1乃至実施の形態3、実施例1乃至実施例7と自由に組み
合わせることが可能である。
【実施例8】
【0218】
図16に本実施例の半導体装置のブロック図を示す。画素部100の周囲には、選択信
号線駆動回路103a、選択用出力切り替え回路103bが形成されており、また、リセ
ット信号線駆動回路104a、リセット用出力切り替え回路104bが形成されている。
また、ソース信号線駆動回路105、センサ用ソース信号線駆動回路106が形成されて
いる。
【0219】
なお本実施例において、画素部100の構成は、図6及び図7を参照する。そして本実
施例では画素部100を構成するセンサ部221に注目して、センサ部221の駆動方法
について説明する。
【0220】
センサ用ソース信号線駆動回路106は、バイアス用回路106a、サンプルホールド
&信号処理用回路106b、信号出力用駆動回路106c、最終出力増幅用回路106d
を有する。
【0221】
バイアス用回路106aは、各画素のセンサ駆動用TFT212と対になって、ソース
フォロワ回路を形成する。バイアス用回路106aの下部には、サンプルホールド&信号
処理用回路106bが形成されている。サンプルホールド&信号処理用回路106bは、
信号を一時保存したり、アナログ・デジタル変換を行ったり、雑音を低減したりするため
の回路などが形成されている。
【0222】
サンプルホールド&信号処理用回路106bの下部には、信号出力用駆動回路106c
が形成されている。信号出力用駆動回路106cは、一時的に保存されていた信号を、画
素部100に順に出力していく機能を有する。そして、最終出力増幅用回路106dは、
サンプルホールド&信号処理用回路106bと信号出力用駆動回路106cから出力され
た信号を、外部に出力するために増幅する。
つまり、信号を増幅しない場合は不必要であるが、形成する場合が多い。
【0223】
次いで、図17を参照する。図17には、バイアス用回路106a、サンプルホールド
&信号処理用回路106bおよび信号出力線用駆動回路106cのi列目周辺回路の回路
図を示してある。本実施例では、全てのTFTがnチャネル型の場合を示す。バイアス用
回路106aは、バイアス用TFT510aを有している。バイアス用TFT510aの
極性は、各画素のセンサ駆動用TFT223の極性と同じであり、センサ駆動用TFT2
23とソースフォロワ回路を形成する。
【0224】
バイアス用TFT510aのゲート電極には、バイアス信号線511が接続されている
。バイアス用TFT510aのソース電極およびドレイン電極は、一方はセンサ用信号出
力線(SSi)に接続されており、もう一方は電源基準線510bに接続されている。な
お本実施例では、バイアス用TFT510aがnチャネル型の場合を示したが、バイアス
用TFT510aがpチャネル型の場合は、電源線に接続される。
【0225】
転送用TFT512のゲート電極には、転送信号線513が接続されている。
転送用TFT512のソース電極とドレイン電極は、一方はセンサ用信号出力線(SSi
)に接続され、もう一方はコンデンサ514bに接続されている。転送用TFT512は
、センサ用信号出力線(SSi)の電位をコンデンサ514bに転送する場合に動作する
。また本実施例では、nチャネル型の転送用TFT512のみを用いたが、pチャネル型
の転送用TFTを追加して、nチャネル型転送用TFT512と並列に接続して用いるこ
とも出来る。
【0226】
コンデンサ514bは、転送用TFT512と電源基準線514cに接続されている。
コンデンサ514bは、センサ用信号出力線(SSi)から出力される信号を一時的に蓄
積する。
【0227】
放電用TFT514aのゲート電極は、プリ放電信号線515に接続されている。また
放電用TFT514aのソース電極とドレイン電極は、一方はコンデンサ514bに接続
され、もう一方は電源基準線514cにそれぞれ接続される。
放電用TFT514aは、センサ用信号出力線(SSi)の電位をコンデンサ514bに
入力する前に、コンデンサ514bの電荷を放電する役目を担う。
【0228】
なお本発明のセンサ用ソース信号線駆動回路106の構成は、図16に示した構成に限
定されない。図16に示す回路に加えて、アナログ・デジタル信号変換回路や雑音低減回
路などを形成してもよい。
【0229】
そして、コンデンサ514bと最終出力線518の間には、最終選択用TFT516が
設けられる。最終選択用TFT516のソース電極とドレイン電極は、一方はコンデンサ
514bに接続され、もう一方は最終出力線518に接続される。最終選択用TFT51
6のゲート電極は、i列目最終選択線519に接続される。
【0230】
最終選択線519は、マトリクス状に配置されており、1列目から順にスキャンされて
いく。そしてi列目最終選択線519が選択され、最終選択用TFT516が導通状態に
なると、コンデンサ514bの電位とi列目最終選択線519の電位が等しくなる。そし
てコンデンサ514bに蓄積されていた信号を最終出力線518に出力することができる

【0231】
ただし、最終出力線518に信号を出力する前に、最終出力線518に電荷が蓄積され
ていると、その電荷によって最終出力線518に信号を出力したときの電位が影響を受け
てしまう。そこで最終出力線518に信号を出力する前に、最終出力線518の電位をあ
る電位値に初期化する動作を行うことが必要である。
【0232】
図17では、最終出力線518と電源基準線517bの間に、最終リセット用TFT5
17aを配置している。そして最終リセット用TFT517aのゲート電極には、i列目
最終リセット線520が接続されている。そしてi列目最終選択線519を選択する前に
、i列目最終リセット線520を選択して、最終出力線518の電位を電源基準線517
bの電位に初期化する。その後、i列目最終選択線519を選択して、最終出力線518
に、コンデンサ514bに蓄積していた信号を出力する。
【0233】
最終出力線518に出力される信号は、そのまま外部に取り出すことも可能である。し
かし信号が微弱であるため、外部に取り出す前に増幅しておくことが好ましい。そして図
18及び図19には、信号を増幅するための回路として、最終出力増幅用回路106dの
回路を示す。信号を増幅するための回路としては、演算増幅器などさまざまな種類がある
が、本実施例では、最も簡単な回路構成として、ソースフォロワ回路を示す。なお図18
にはnチャネル型のソースフォロワ回路を示し、図19にはpチャネル型のソースフォロ
ワ回路を示す。
【0234】
図18は、nチャネル型のソースフォロワ回路の回路図を示す。最終出力増幅用回路1
06dへの信号の入力は、最終出力線518を介して行われる。最終出力線518は、マ
トリクス状に配置されており、その1列目から順に信号が出力される。最終出力線518
から出力された信号は、最終出力増幅用回路106dによって、増幅されて外部に出力さ
れる。最終出力線518は、最終出力増幅向け増幅用TFT521のゲート電極に接続さ
れる。最終出力増幅向け増幅用TFT521のドレイン電極は、電源線520に接続され
、ソース電極は出力端子となる。最終出力増幅向けバイアス用TFT522のゲート電極
は、最終出力増幅用バイアス信号線523に接続される。最終出力増幅向けバイアス用T
FT522のソース電極とドレイン電極は、一方は電源基準線524に接続され、もう一
方は最終出力増幅向け増幅用TFT521のソース電極に接続される。
【0235】
次いで、図19にはpチャネル型のソースフォロワ回路の回路図を示す。最終出力線5
18は、最終出力増幅向け増幅用TFT521のゲート電極に接続される。最終出力増幅
向け増幅用TFT521のドレイン電極は、電源基準線524に接続され、ソース電極は
出力端子となる。最終出力増幅向けバイアス用TFT522のゲート電極は、最終出力増
幅用バイアス信号線523と接続される。最終出力増幅向けバイアス用TFT522のソ
ース電極とドレイン電極は、一方は電源線520と接続されており、もう一方は最終出力
増幅向け増幅用TFT521のソース電極と接続されている。なお図19に示す最終出力
増幅用バイアス信号線523の電位は、図18に示すnチャネル型を用いた場合の最終出
力増幅用バイアス信号線523の電位とは異なっている。
【0236】
また本実施例は、実施の形態1乃至実施の形態3、実施例1乃至実施例8と自由に組み
合わせることが可能である。
【実施例9】
【0237】
次いで、図16に示す半導体装置に用いられるセンサ用ソース信号線駆動回路106の
動作について図20を用いて説明する。図20には、センサ用ソース信号線駆動回路10
6を構成する信号のタイミングチャートが示されている。そして本実施例では、i列目の
センサ選択信号線(SGi)が選択されたときを説明する。
【0238】
まずi列目のセンサ選択信号線(SGi)が選択されると、次にプリ放電信号線515
が選択され、放電用TFT514aが導通状態になる。そして転送信号線513が選択さ
れる。そうすると画素から、各列の信号が各列のコンデンサ514bに出力される。
【0239】
全ての画素の信号を、各列のコンデンサ514bに蓄積した後、最終出力線518に各
列の信号を順に出力していく。転送信号線513が非選択になってから、センサ選択信号
線(SGi)が選択されるまでの間、信号出力用駆動回路106cにより、全列をスキャ
ンしていく。まず1列目の最終リセット線を選択して、最終リセット用TFT517aを
導通状態にし、最終出力線518を電源基準線517bの電位に初期化する。次いで1列
目の最終選択線を選択し、最終選択用TFT516を導通状態にし、1列目のコンデンサ
514bの信号を最終出力線518に出力する。
【0240】
次に2列目の最終リセット線を選択して、最終リセット用TFT517aを導通状態に
して、最終出力線518を電源基準線517bの電位に初期化する。その後、2列目の最
終選択線を選択し、最終選択用TFT516を導通状態にし、2列目のコンデンサ514
bの信号を最終出力線518に出力する。その後は、同様の動作を繰り返す。
【0241】
そしてあるタイミングで、i列目最終リセット線520を選択して、最終リセット用T
FT517aを導通状態にし、最終出力線518を電源基準線517bの電位に初期化す
る。その後、i列目最終選択線519を選択し、最終選択用TFT516を導通状態にし
、i列目のコンデンサ514bの信号を最終出力線518に出力する。
【0242】
次いで、(i+1)列目の最終リセット線520を選択し、最終リセット用TFT51
7aを導通状態にし、最終出力線518を電源基準線517bの電位に初期化する。その
後、(i+1)列目の最終選択線519を選択して、最終選択用TFT516を導通状態
にし、(i+1)列目のコンデンサ514bの信号を最終出力線518に出力する。その
後は、同様の動作を繰り返し、全ての列の信号を最終出力線518に、順次出力していく
。このとき、バイアス信号線511の電位は、一定に保たれている。最終出力線518に
出力された信号は、最終出力増幅用回路106dで増幅され、外部に出力されていく。
【0243】
なお光電変換などを行うセンサ部については、PN型のフォトダイオードの他に、PI
N型のダイオード、アバランシェ型ダイオード、NPN埋め込み型ダイオード、ショット
キー型ダイオード、X線用のフォトコンダクタ、赤外線用のセンサなどでもよい。また、
蛍光材やシンチレータにより、X線を光に変換した後、その光を読み取ってもよい。
【0244】
上述のように、光電変換素子はソースフォロワ回路の入力端子に接続されることが多い
。しかしフォトゲート型のように、スイッチを間に挟んだ構成の光電変換素子を用いるこ
ともできる。また対数変換型のように、光強度の対数値になるように処理した後の信号を
入力端子に入力してもよい。
【0245】
なお本実施例では、画素が2次元に配置された半導体装置について述べたが、画素が1
次元に配置されたラインセンサを実現することも出来る。
【0246】
また本実施例は、実施の形態1乃至実施の形態3、実施例1乃至実施例8と自由に組み
合わせることが可能である。
【実施例10】
【0247】
本実施例では、本発明の半導体装置の画素部における断面構造について説明する。
【0248】
図21に本実施例の半導体装置の断面図を示す。401は選択用TFT、402は駆動
用TFT、403はセンサリセット用TFT、404はセンサ駆動用TFT、405はセ
ンサ選択用TFTである。
【0249】
また、406はカソード電極、407は光電変換層、408はアノード電極である。カ
ソード電極406と、光電変換層407と、アノード電極408とによって、フォトダイ
オード421が形成される。414はセンサ用配線であり、アノード電極408と外部の
電源とを接続している。
【0250】
また409は画素電極(陰極)、410は発光層、411は正孔注入層、412は対向
電極(陽極)である。画素電極(陰極)409と、発光層410と、正孔注入層411と
、対向電極(陽極)412とで発光素子422が形成される。
413は保護膜である。415は層間絶縁膜であり、バンクとして機能し、隣接する画素
のEL層を分離する役割を有している。
【0251】
423は被写体であり、発光素子422から発せられた光が被写体423において反射
し、フォトダイオード421に照射される。本実施例では、被写体423を基板430の
TFTが形成されている側に設ける。
【0252】
本実施例において、選択用TFT401、駆動用TFT402、センサ駆動用TFT4
04、センサ選択用TFT405は全てnチャネル型TFTである。またセンサリセット
用TFT403はpチャネル型TFTである。なお本発明はこの構成に限定されない。よ
って選択用TFT401、駆動用TFT402、センサ駆動用TFT404、センサ選択
用TFT405、センサリセット用TFT403は、nチャネル型TFTとpチャネル型
TFTのどちらでも良い。
【0253】
ただし本実施例のように、駆動用TFT402のソース領域またはドレイン領域が発光
素子の陰極と電気的に接続されている場合、駆動用TFT402はnチャネル型TFTで
あることが望ましい。また逆に、駆動用TFT402のソース領域またはドレイン領域が
発光素子の陽極と電気的に接続されている場合、駆動用TFT402はpチャネル型TF
Tであることが望ましい。
【0254】
また、本実施例のように、センサリセット用TFT403のドレイン領域がフォトダイ
オード421のカソード電極406とが電気的に接続されている場合、センサリセット用
TFT403はpチャネル型TFT、センサ駆動用TFT404はnチャネル型TFTで
あることが望ましい。逆にセンサリセット用TFT403のドレイン領域がフォトダイオ
ード421のアノード電極408と電気的に接続され、センサ用配線414がカソード電
極406と接続されている場合、センサリセット用TFT403はnチャネル型TFT、
センサ駆動用TFT404はpチャネル型TFTであることが望ましい。
【0255】
また本実施例は、実施の形態1乃至実施の形態3、実施例1乃至実施例9と自由に組み
合わせることが可能である。
【実施例11】
【0256】
本実施例では、本発明の半導体装置の画素部における断面構造であって、実施例10と
は異なる例について説明する。
【0257】
図22に本実施例の半導体装置の断面図を示す。501は選択用TFT、502は駆動
用TFT、503はセンサリセット用TFT、504はセンサ駆動用TFT、505はセ
ンサ選択用TFTである。
【0258】
また、506はカソード電極、507は光電変換層、508はアノード電極である。カ
ソード電極506と、光電変換層507と、アノード電極508とによって、フォトダイ
オード521が形成される。514はセンサ用配線であり、アノード電極508と外部の
電源とを電気的に接続している。また、フォトダイオード521のカソード電極506と
センサリセット用TFT503のドレイン領域とは電気的に接続されている。
【0259】
また509は画素電極(陽極)、510は発光層、511は正孔注入層、512は対向
電極(陰極)である。画素電極(陽極)509と、発光層510と、正孔注入層511と
、対向電極(陰極)512とで発光素子522が形成される。
513は保護膜である。515は層間絶縁膜であり、バンクとして機能し、隣接する画素
のEL層を分離する役割を有している。
【0260】
523は被写体であり、発光素子522から発せられた光が被写体523上で反射し、
フォトダイオード521に照射される。本実施例では、実施例10と異なり、被写体を基
板530のTFTが形成されていない側に設ける。
【0261】
本実施例において、選択用TFT501、センサ駆動用TFT504、センサ選択用T
FT505は全てnチャネル型TFTである。また駆動用TFT502、センサリセット
用TFT503はpチャネル型TFTである。なお本発明はこの構成に限定されない。よ
って選択用TFT501、駆動用TFT502、センサ駆動用TFT504、センサ選択
用TFT505、センサリセット用TFT503は、nチャネル型TFTとpチャネル型
TFTのどちらでも良い。
【0262】
ただし本実施例のように、駆動用TFT502のソース領域またはドレイン領域が発光
素子522の陽極509と電気的に接続されている場合、駆動用TFT502はpチャネ
ル型TFTであることが望ましい。また逆に、駆動用TFT502のソース領域またはド
レイン領域が発光素子522の陰極と電気的に接続されている場合、駆動用TFT502
はnチャネル型TFTであることが望ましい。
【0263】
また、本実施例のように、センサリセット用TFT503のドレイン領域がフォトダイ
オード521のカソード電極506と電気的に接続されている場合、センサリセット用T
FT503はpチャネル型TFT、センサ駆動用TFT504はnチャネル型TFTであ
ることが望ましい。逆にセンサリセット用TFT503のドレイン領域がフォトダイオー
ド521のアノード電極508と電気的に接続され、センサ用配線514がカソード電極
506と電気的に接続されている場合、センサリセット用TFT503はnチャネル型T
FT、センサ駆動用TFT504はpチャネル型TFTであることが望ましい。
【0264】
なお本実施例のフォトダイオードは他のTFTと同時に形成することができるので、工
程数を抑えることができる。
【0265】
また本実施例は、実施の形態1乃至実施の形態3、実施例1乃至実施例10と自由に組
み合わせることが可能である。
【実施例12】
【0266】
本実施例では、本発明の半導体装置の画素部における断面構造であって、実施例10、
11とは異なる例について説明する。
【0267】
図23に本実施例の半導体装置の断面図を示す。601は選択用TFT、602は駆動
用TFT、603はセンサリセット用TFT、604はセンサ駆動用TFT、605はセ
ンサ選択用TFTである。
【0268】
また、606はカソード電極、607は光電変換層、608はアノード電極である。カ
ソード電極606と、光電変換層607と、アノード電極608とによって、フォトダイ
オード621が形成される。614はセンサ用配線であり、アノード電極608と外部の
電源とを接続している。また、フォトダイオード621のカソード電極606とセンサリ
セット用TFT603のドレイン領域とは電気的に接続されている
【0269】
また609は画素電極(陽極)、610は発光層、611は正孔注入層、612は対向
電極(陰極)である。画素電極(陽極)609と、発光層610と、正孔注入層611と
、対向電極(陰極)612とで発光素子622が形成される。
613は保護膜である。615は層間絶縁膜であり、バンクとして機能し、隣接する画素
のEL層を分離する役割を有している。
【0270】
623は被写体であり、発光素子622から発せられた光が被写体623上で反射し、
フォトダイオード621に照射される。本実施例では、実施例10と異なり、被写体62
3を基板630のTFTが形成されていない側に設ける。
【0271】
本実施例において、選択用TFT601、センサ駆動用TFT604、センサ選択用T
FT605は全てnチャネル型TFTである。また駆動用TFT602、センサリセット
用TFT603はpチャネル型TFTである。なお本発明はこの構成に限定されない。よ
って選択用TFT601、駆動用TFT602、センサ駆動用TFT604、センサ選択
用TFT605、センサリセット用TFT603は、nチャネル型TFTとpチャネル型
TFTのどちらでも良い。
【0272】
ただし本実施例のように、駆動用TFT602のソース領域またはドレイン領域が発光
素子の陽極と電気的に接続されている場合、駆動用TFT602はpチャネル型TFTで
あることが望ましい。また逆に、駆動用TFT602のソース領域またはドレイン領域が
発光素子の陰極と電気的に接続されている場合、駆動用TFT602はnチャネル型TF
Tであることが望ましい。
【0273】
また、本実施例のように、センサリセット用TFT603のドレイン領域がフォトダイ
オード621のカソード電極606と電気的に接続されている場合、センサリセット用T
FT603はpチャネル型TFT、センサ駆動用TFT604はnチャネル型TFTであ
ることが望ましい。逆にセンサリセット用TFT603のドレイン領域がフォトダイオー
ド621のアノード電極608と電気的に接続されていて、センサ用配線614がカソー
ド電極606と接続されている場合、センサリセット用TFT603はnチャネル型TF
T、センサ駆動用TFT604はpチャネル型TFTであることが望ましい。
【0274】
また本実施例は、実施の形態1乃至実施の形態3、実施例1乃至実施例11と自由に組
み合わせることが可能である。
【実施例13】
【0275】
本実施例では、本発明の半導体装置の画素部における断面構造であって、実施例10〜
12とは異なる例について説明する。
【0276】
図24に本実施例の半導体装置の断面図を示す。701は選択用TFT、702は駆動
用TFT、703はセンサリセット用TFT、704はセンサ駆動用TFT、705はセ
ンサ選択用TFTである。
【0277】
また、706はカソード電極、707は光電変換層、708はアノード電極である。カ
ソード電極706と、光電変換層707と、アノード電極708とによって、フォトダイ
オード721が形成される。714はセンサ用配線であり、カソード電極706と外部の
電源とを接続している。また、フォトダイオード721のアノード電極708とセンサリ
セット用TFT703のドレイン領域とは電気的に接続されている
【0278】
また709は画素電極(陰極)、710は発光層、711は正孔注入層、712は対向
電極(陽極)である。画素電極(陰極)709と、発光層710と、正孔注入層711と
、対向電極(陽極)712とで発光素子722が形成される。
713は保護膜である。715は層間絶縁膜であり、バンクとして機能し、隣接する画素
のEL層を分離する役割を有している
【0279】
723は被写体であり、発光素子722から発せられた光が被写体723上で反射し、
フォトダイオード721に照射される。本実施例では、被写体723を基板730のTF
Tが形成されている側に設ける。
【0280】
本実施例において、選択用TFT701、駆動用TFT702、センサリセット用TF
T703は全てnチャネル型TFTである。またセンサ駆動用TFT704、センサ選択
用TFT705はpチャネル型TFTである。なお本発明はこの構成に限定されない。よ
って選択用TFT701、駆動用TFT702、センサ駆動用TFT704、センサ選択
用TFT705、センサリセット用TFT703は、nチャネル型TFTとpチャネル型
TFTのどちらでも良い。
【0281】
ただし本実施例のように、駆動用TFT702のソース領域またはドレイン領域が発光
素子722の陰極709と電気的に接続されている場合、駆動用TFT702はnチャネ
ル型TFTであることが望ましい。また逆に、駆動用TFT702のソース領域またはド
レイン領域が発光素子722の陽極712と電気的に接続されている場合、駆動用TFT
702はpチャネル型TFTであることが望ましい。
【0282】
また、本実施例のように、センサリセット用TFT703のドレイン領域がフォトダイ
オード721のアノード電極708と電気的に接続されている場合、センサリセット用T
FT703はnチャネル型TFT、センサ駆動用TFT704はpチャネル型TFTであ
ることが望ましい。逆にセンサリセット用TFT703のドレイン領域がフォトダイオー
ド721のカソード電極706と接続され、センサ用配線714がアノード電極708と
接続されている場合、センサリセット用TFT703はpチャネル型TFT、センサ駆動
用TFT704はnチャネル型TFTであることが望ましい。
【0283】
なお本実施例のフォトダイオード721は他のTFTと同時に形成することができるの
で、工程数を抑えることができる。
【0284】
また本実施例は、実施の形態1乃至実施の形態3、実施例1乃至実施例12と自由に組
み合わせることが可能である。
【実施例14】
【0285】
本実施例では、本発明の半導体装置の画素部における断面構造であって、実施例10〜
13とは異なる例について説明する。
【0286】
図25に本実施例の半導体装置の断面図を示す。801は液晶選択用TFT、802は
コンデンサ、803はセンサリセット用TFT、804はセンサ駆動用TFT、805は
センサ選択用TFTである。
【0287】
また、806はMgやTiからなる遮光層である。807はフォトダイオードであり、
p型半導体層、光電変換層およびn型半導体層の3つの層から形成されている。808は
ITOからなる透明の導電層であり、809はセンサ用信号出力線(SS)である。
【0288】
810は画素電極(陰極)、811は液晶層、812は配向膜、813はITO膜(透
明導電膜)、814は透明絶縁性の基板である。
【0289】
840は導光板であり、導光板840の端にはフロントライトが設けられている。82
3は被写体であり、導光板840から発せられた光が被写体823において反射し、フォ
トダイオード807に照射される。本実施例では、被写体823を基板830のTFTが
形成されている側に設ける。
【0290】
本実施例において、液晶選択用TFT801、コンデンサ802、センサリセット用T
FT803は全てnチャネル型TFTである。またセンサ駆動用TFT804、センサ選
択用TFT805はpチャネル型TFTである。なお本発明はこの構成に限定されない。
よって液晶選択用TFT801、コンデンサ802、センサ駆動用TFT804、センサ
選択用TFT805、センサリセット用TFT803は、nチャネル型TFTとpチャネ
ル型TFTのどちらでも良い。
【0291】
また本実施例は、実施の形態1乃至実施の形態3、実施例1乃至実施例13と自由に組
み合わせることが可能である。
【実施例15】
【0292】
本実施例では、本発明の半導体装置の画素部における断面構造であって、実施例10〜
14とは異なる例について説明する。
【0293】
図26に本実施例の半導体装置の断面図を示す。901は液晶選択用TFT、902は
コンデンサ、903はセンサリセット用TFT、904はセンサ駆動用TFT、905は
センサ選択用TFTである。
【0294】
また、906はMgやTiからなる遮光層である。907はフォトダイオードであり、
p型半導体層、光電変換層およびn型半導体層の3つの層から形成されている。908は
ITOからなる透明の導電層であり、909はセンサ用信号出力線(SS)である。
【0295】
910は画素電極(陰極)、911は液晶層、912は配向膜、913はITO膜(透
明導電膜)、914は透明絶縁性の基板である。
【0296】
940は導光板であり、導光板940の端にはバックライトが設けられている。923
は被写体であり、導光板940から発せられた光が被写体923において反射し、フォト
ダイオード907に照射される。本実施例では、被写体923を基板930のTFTが形
成されている側に設ける。
【0297】
本実施例において、液晶選択用TFT901、コンデンサ902、センサリセット用T
FT903は全てnチャネル型TFTである。またセンサ駆動用TFT904、センサ選
択用TFT905はpチャネル型TFTである。なお本発明はこの構成に限定されない。
よって液晶選択用TFT901、コンデンサ902、センサ駆動用TFT904、センサ
選択用TFT905、センサリセット用TFT903は、nチャネル型TFTとpチャネ
ル型TFTのどちらでも良い。
【0298】
また本実施例は、実施の形態1乃至実施の形態3、実施例1乃至実施例14と自由に組
み合わせることが可能である。
【実施例16】
【0299】
本発明の半導体装置を用いた電子機器として、ビデオカメラ、デジタルカメラ、ゴーグ
ル型ディスプレイ(ヘッドマウントディスプレイ)、ナビゲーションシステム、音響再生
装置(カーオーディオ、オーディオコンポ等)、ノート型パーソナルコンピュータ、ゲー
ム機器、携帯情報端末(モバイルコンピュータ、携帯電話、携帯型ゲーム機または電子書
籍等)、記録媒体を備えた画像再生装置(具体的にはデジタルビデオディスク(DVD)
等の記録媒体を再生し、その画像を表示しうるディスプレイを備えた装置)などが挙げら
れる。特に、斜め方向から画面を見る機会が多い携帯情報端末は、視野角の広さが重要視
されるため、発光装置を用いることが望ましい。それら電子機器の具体例を図27に示す

【0300】
図27(A)はデジタルビデオカメラであり、本体2101、表示部2102、外部接
続ポート2105、受像部2103、操作キー2104、シャッター2106等を含む。
本発明の半導体装置は表示部2102に用いることができる。
【0301】
図27(B)はモバイルコンピュータであり、本体2301、表示部2302、スイッ
チ2303、操作キー2304、赤外線ポート2305等を含む。本発明の半導体装置は
表示部2302に用いることができる。
【0302】
ここで図27(C)は携帯電話であり、本体2701、筐体2702、表示部2703
、音声入力部2704、音声出力部2705、操作キー2706、外部接続ポート270
7、アンテナ2708等を含む。本発明の半導体装置は表示部2703に用いることがで
きる。なお、表示部2703は黒色の背景に白色の文字を表示することで携帯電話の消費
電力を抑えることができる。
【0303】
なお、将来的に発光素子材料の発光輝度が高くなれば、出力した画像情報を含む光をレ
ンズ等で拡大投影してフロント型またはリア型のプロジェクターに用いることも可能とな
る。また、上記電子機器はインターネットやCATV(ケーブルテレビ)などの電子通信
回線を通じて配信された情報を表示することが多くなり、特に動画情報を表示する機会が
増してきている。発光素子を用いる場合の本発明の半導体装置において、発光素子材料の
応答速度は非常に高いため、半導体装置は動画表示に好ましい。
【0304】
また、発光素子を用いる場合の本発明の半導体装置は発光している部分が電力を消費す
るため、発光部分が極力少なくなるように情報を表示することが望ましい。従って、携帯
情報端末、特に携帯電話や音響再生装置のような文字情報を主とする表示部に発光装置を
用いる場合には、非発光部分を背景として文字情報を発光部分で形成するように駆動する
ことが望ましい。
【0305】
以上の様に、本発明の適用範囲は極めて広く、あらゆる分野の電子機器に用いることが
可能である。また本実施例は、実施の形態1乃至実施の形態3、実施例1乃至実施例15
と自由に組み合わせることが可能である。
【実施例17】
【0306】
本発明の半導体装置を用いた電子機器の実施例16とは異なる例として、携帯型ハンド
スキャナーについて、図28を用いて説明する。
【0307】
1801は基板、1802は画素部、1803はタッチパネル、1804はタッチペン
である。タッチパネル1803は透光性を有しており、画素部1802から発せられる光
及び、画素部1802に入射する光を透過することができ、タッチパネル1803を通し
て被写体上の画像を読み込むことができる。また画素部1802に画像が表示されている
場合にも、タッチパネル1803を通して、画素部1802上の画像を見ることが可能で
ある。
【0308】
タッチペン1804がタッチパネル1803に触れると、タッチペン1804とタッチ
パネル1803とが接している部分の位置の情報を、電気信号として半導体装置に取り込
むことができる。本実施例で用いられるタッチパネル1803及びタッチペン1804は
、タッチパネル1803が透光性を有していて、なおかつタッチペン1804とタッチパ
ネル1803とが接している部分の位置の情報を、電気信号として半導体装置に取り込む
ことができるものならば、公知のものを用いることができる。
【0309】
上記構成を有する本発明の半導体装置は、画像を読み込んで、画素部1802に読み込
んだ画像を表示し、取り込んだ画像にタッチペン1804で書き込みを行うことができる
。そして本発明の半導体装置は、画像の読み込み、画像の表示、画像への書き込みを、全
て画素部1802において行うことができる。よって半導体装置自体の大きさを抑え、な
おかつ様々な機能を半導体装置に持たせることができる。
【0310】
図28(b)は、図28(a)とは異なる携帯型ハンドスキャナーであり、本体190
1、画素部1902、上部カバー1903、外部接続ポート1904、操作スイッチ19
05で構成されている。図28(c)は図28(b)と同じ携帯型ハンドスキャナーの上
部カバー1903を閉じた図である。
【0311】
本発明の半導体装置は、読み込んだ画像を画素部1902において表示することが可能
であり、新たに電子ディスプレイを半導体装置に設けなくとも、その場で読み込んだ画像
を確認することができる。
【0312】
また半導体装置1902で読み込んだ画像信号を、外部接続ポート1904から携帯型
ハンドスキャナーの外部に接続されている電子機器に送り、ソフト上で画像を補正、合成
、編集等を行うことも可能である。
【0313】
また本実施例は、実施の形態1乃至実施の形態3、実施例1乃至実施例16と自由に組
み合わせることが可能である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の画素を設けた画素部と、信号線駆動回路と、出力切り替え回路とを有する半導体装置であって、
前記複数の画素は、センサ部と発光素子部をそれぞれ有し、
前記信号線駆動回路は、前記出力切り替え回路にタイミング信号を出力し、
前記出力切り替え回路は、前記センサ部と前記発光素子部にそれぞれ異なるタイミング信号を出力することを特徴とする半導体装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【公開番号】特開2013−16807(P2013−16807A)
【公開日】平成25年1月24日(2013.1.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−149064(P2012−149064)
【出願日】平成24年7月3日(2012.7.3)
【分割の表示】特願2008−204449(P2008−204449)の分割
【原出願日】平成13年12月14日(2001.12.14)
【出願人】(000153878)株式会社半導体エネルギー研究所 (5,264)
【Fターム(参考)】