説明

卓管理装置、卓管理システムおよび卓管理方法

【課題】卓管理システムの利便性を高めることができる卓管理装置、卓管理システムおよび卓管理方法を提供する。
【解決手段】所定対象物を加熱するコンロが設けられた卓の空席状態または使用状態を示す席情報を送信する席情報送信部300と、コンロの加熱状態または非加熱状態を示すコンロ情報を送信するコンロ情報送信部200と、のそれぞれと通信を行うコントローラ400は、保持部410と、コンロ情報送信部200からコンロ情報を受信すると、当該コンロ情報を保持部410に格納し、席情報送信部300から、空席状態を示す席情報を受信すると、保持部410を参照し、コンロ情報が加熱状態を示す場合には、コンロの確認を促すための所定情報を通知する処理を行う処理部420と、を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、卓管理装置、卓管理システムおよび卓管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、店舗内の客席の状況を管理する管理装置が記載されている。特許文献1に記載の管理装置は、客席状態情報記憶手段と表示器とを備えている。
【0003】
特許文献1に記載の管理装置では、客席状態情報記憶手段が、客席ごとに空席または在席の状況を示す客席状態情報を記憶し、各客席の状況を示す画像が客席状態情報に基づいて生成され、表示器が、その画像を表示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−250806号公報(図1)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の管理装置は、コンロが設けられたテーブルの客席を有する店舗に用いられることも可能である。この場合、店員は、コンロの消し忘れがないかを確認するために、特許文献1に記載の管理装置にて空席と示されたテーブルに行かなければならなかった。このため、店員にとって不便であったという課題があった。
【0006】
本発明の目的は、上記した課題を解決する卓管理装置、卓管理システムおよび卓管理方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の卓管理装置は、所定対象物を加熱する加熱手段が設けられた卓の空席状態または使用状態を示す席情報を送信する第1送信手段と、前記加熱手段の加熱状態または非加熱状態を示す熱情報を送信する第2送信手段と、のそれぞれと通信を行う卓管理装置であって、保持手段と、前記第2送信手段から前記熱情報を受信すると、当該熱情報を前記保持手段に格納し、前記第1送信手段から前記空席状態を示す席情報を受信すると、前記保持手段を参照し、前記熱情報が前記加熱状態を示す場合には、前記加熱手段の確認を促すための所定情報を通知する処理を行う処理手段と、を含む。
【0008】
本発明の卓管理システムは、所定対象物を加熱する加熱手段が設けられた卓を管理する卓管理システムであって、前記卓の空席状態または使用状態を示す席情報を送信する第1送信手段と、前記加熱手段の加熱状態または非加熱状態を示す熱情報を送信する第2送信手段と、保持手段と、前記第2送信手段から前記熱情報を受信すると、当該熱情報を前記保持手段に格納し、前記第1送信手段から前記空席状態を示す席情報を受信すると、前記保持手段を参照し、前記熱情報が前記加熱状態を示す場合には、前記加熱手段の確認を促すための所定情報を通知する処理を行う処理手段と、を含む。
【0009】
本発明の卓管理方法は、所定対象物を加熱する加熱手段が設けられた卓の空席状態または使用状態を示す席情報を送信する第1送信手段と、前記加熱手段の加熱状態または非加熱状態を示す熱情報を送信する第2送信手段と、のそれぞれと通信を行う卓管理装置における卓管理方法であって、前記第2送信手段から前記熱情報を受信すると、当該熱情報を格納する格納ステップと、前記第1送信手段から前記空席状態を示す席情報を受信すると、前記格納ステップにて格納された熱情報が前記加熱状態を示す場合には、前記加熱手段の確認を促すための所定情報を通知する処理を行う処理ステップと、を含む。
【0010】
本発明の卓管理方法は、所定対象物を加熱する加熱手段が設けられた卓を管理する卓管理システムにおける卓管理方法であって、前記加熱手段の加熱状態または非加熱状態を示す熱情報を送信する第2送信ステップと、前記第2送信ステップにて送信された前記熱情報を受信すると、当該熱情報を格納する格納ステップと、前記卓の空席状態または使用状態を示す席情報を送信する第1送信ステップと、前記第1送信ステップにて送信された、前記空席状態を示す席情報を受信すると、前記格納ステップにて格納された熱情報が前記加熱状態を示す場合には、前記加熱手段の確認を促すための所定情報を通知する処理を行う処理ステップと、を含む。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、卓管理システムの利便性の向上を図ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の一実施形態における卓管理システムの構成例を示すブロック図である。
【図2】温度センサ管理ユニット220に保持されている対応テーブルの一例を示す図である。
【図3】コントローラ400にて管理される管理情報の一例を示す図である。
【図4】空席管理端末340に表示される空席管理画像の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
【0014】
図1は、本発明の実施形態における卓管理システムの一構成例を示すブロック図である。
【0015】
卓管理システム100は、店舗に配置された複数の卓(テーブル)の使用状態を管理する。複数の卓には、焼肉や、しゃぶしゃぶなどの料理に使用する鉄板などの所定対象物を加熱する加熱手段が設けられている。加熱手段として、例えば、ガスコンロやIH(Induction Heating:電磁誘導加熱)調理器などの卓上コンロが用いられる。
【0016】
卓管理システム100は、コンロ情報送信部200と、席情報送信部300と、空席管理端末340と、キッチンプリンタ350と、コントローラ400と、を備える。コンロ情報送信部200は、温度センサ211と、温度センサ管理ユニット220と、を備える。席情報送信部300は、無線通信ユニット310と、ハンディターミナル321と、POS(Point Of Sales)端末330と、を備える。
【0017】
卓管理システム100では、温度センサ管理ユニット220と、無線通信ユニット310と、POS端末330と、キッチンプリンタ350と、コントローラ400と、のそれぞれの間が有線LAN(Local Area Network)101により互いに接続される。
【0018】
コンロ情報送信部200は、一般的に第2送信手段と呼ぶことができる。
【0019】
コンロ情報送信部200は、卓ごとに設けられた加熱手段の加熱状態または非加熱状態を示す熱情報を送信する。
【0020】
本実施形態では、温度センサ211は、卓上コンロ(加熱手段)の近傍に卓ごとに設置され、卓上コンロが、燃焼状態(加熱状態)であるか、消火状態(非加熱状態)であるかを検出する。
【0021】
温度センサ211は、卓上コンロの近傍の温度を測定し、その測定結果が、予め定められた閾値を超えると、燃焼状態を示す検出信号を生成する。温度センサ211は、その生成した検出信号を、温度センサ管理ユニット220に出力する。また、温度センサ211は、その測定結果が、予め定められた閾値以下になると、消火状態を示す未検出信号を出力する。即ち、検出信号は、所定の温度を超えていることを示し、未検出信号は、所定の温度以下であることを示す。
【0022】
温度センサ管理ユニット220は、温度センサ211から出力される信号に基づいて、卓上コンロの燃焼状態または消火状態を示す熱情報(以下「コンロ情報」と称する。)を生成する。
【0023】
温度センサ管理ユニット220は、検出信号を受け付けると、卓上コンロの燃焼状態を示すコンロ情報を生成する。また、温度センサ管理ユニット220は、未検出信号を受け付けると、卓上コンロの消火状態を示すコンロ情報を生成する。
【0024】
温度センサ管理ユニット220は、温度センサ211と、卓を識別するための識別番号(以下「卓番号」と称する。)と、が互いに対応付けられた対応テーブルを予め保持する。温度センサ管理ユニット220は、例えば、温度センサ211のいずれかの検出信号を受け付けると、対応テーブルを参照し、検出信号が出力された温度センサに対応付けられた卓番号を示す識別情報を生成する。
【0025】
図2は、温度センサ管理ユニット220に保持されている対応テーブルの一例を示す図である。図2には、卓番号(Table No.)221と、温度センサ番号(No.)222と、の対応関係を表わす対応テーブルが示されている。
【0026】
図2に示すように、温度センサ管理ユニット220は、例えば、温度センサ211のNo.1から検出信号を受け付けると、対応テーブルを参照し、温度センサ211に対応付けられた卓番号「1」を示す識別情報と、燃焼状態を示すコンロ情報と、を生成する。
【0027】
図1に戻り、温度センサ管理ユニット220は、識別情報と、燃焼状態を示すコンロ情報と、をコントローラ400に送信する。温度センサ管理ユニット220は、例えば、温度センサ211の検出信号を受け付けるたびに、検出信号を出力した温度センサに対応する識別情報と、燃焼状態を示すコンロ情報と、をコントローラ400に送信する。コントローラ400は、検出信号を出力した温度センサに対応する識別情報と、燃焼状態を示すコンロ情報と、を空席管理端末340に送信する。
【0028】
また、温度センサ管理ユニット220は、温度センサ211の検出信号が、未検出信号に変化するたびに、未検出信号を出力した温度センサに対応する識別情報と、消火状態を示すコンロ情報と、をコントローラ400に送信する。コントローラ400は、未検出信号を出力した温度センサに対応する識別情報と、消火状態を示すコンロ情報と、を空席管理端末340に送信する。
【0029】
席情報送信部300は、一般的に第1送信手段と呼ぶことができる。
【0030】
席情報送信部300は、加熱手段が設けられた卓の空席状態または使用状態を示す席情報を送信する。
【0031】
無線通信ユニット310は、ハンディターミナル321と、有線LAN101と、の間を接続する。
【0032】
ハンディターミナル321は、店員が携帯する店員用注文端末である。ハンディターミナル321は、卓番号を入力し、顧客から受けた注文を入力する。また、ハンディターミナル321は、表示部を有する。
【0033】
ハンディターミナル321は、顧客が卓に案内されて新規に卓番号が入力され、その卓番号を示す識別情報を受け付けると、その識別情報を
コントローラ400に送信する。この時、当該顧客の注文管理に使用される卓番号を示す識別情報は、卓の使用状態を示す席情報としてコントローラ400に送信されたことにもなる。
【0034】
ハンディターミナル321は、例えば、顧客が卓に案内され、店員が顧客から注文を受けたときに、注文のメニュー(品目)を示す注文情報と、その注文を受けた卓の卓番号を示す識別情報と、を受け付ける。ハンディターミナル321は、注文情報を受け付けると、その注文情報と識別情報とを、無線通信ユニット310を介して、コントローラ400に送信する。コントローラ400は、注文情報を記憶するとともに、注文情報と識別情報とをキッチンプリンタ350に送信する。また、コントローラ400は、注文情報と識別情報とを受け付けると、注文を受けた卓の席情報を使用状態とする。さらに、コントローラ400は、使用状態を示す席情報と識別情報とを空席管理端末340に送信する。
【0035】
また、ハンディターミナル321は、注文の入力が卓番号の入力よりも後になり、卓の卓番号を示す識別情報のみをコントローラ400に送信する場合もある。この場合にも、コントローラ400は、識別情報を受け付けると、卓の席情報を使用状態とする。さらに、コントローラ400は、使用状態を示す席情報と識別情報とを空席管理端末340に送信する。
【0036】
POS端末330は、チェックアウトカウンタに設置される会計装置である。顧客は、図示しない伝票プリンタによって発行された伝票を持参して、チェックアウトカウンタの店員に精算を依頼する。POS端末330は、チェックアウトカウンタの店員の操作に基づいて、食事を済ませた顧客の精算処理を行う。
【0037】
また、POS端末330は、精算処理が完了すると、精算処理が完了した卓の卓番号を示す識別情報と、精算終了を示す精算情報とを、コントローラ400に送信する。この時、当該顧客の卓番号を示す識別情報と精算終了を示す精算情報とは、卓の空席状態を示す席情報としてコントローラ400に送信されたことにもなる。
コントローラ400は、識別情報と精算情報とを受け付けると、注文を受けた卓の席情報を空席状態とする。また、コントローラ400は、空席状態を示す席情報と識別情報とを、空席管理端末340に送信する。
【0038】
空席管理端末340は、卓番号ごとに、席情報送信部300からコントローラ400を経由して受信した席情報と、コンロ情報送信部200からコントローラ400を経由して受信したコンロ情報と、を互いに関連付けて空席情報として保持する。また、空卓管理端末340は、卓番号ごとの空席情報に基づいて、空席管理画像を生成し、その空席管理画像を表示する。
【0039】
キッチンプリンタ350は、注文のメニューをキッチンの調理人に指示するための調理指示伝票を発行する。キッチンプリンタ350は、ハンディターミナル321からの識別情報と注文情報とをコントローラ400を経由して受信すると、識別情報に示される卓番号と、注文情報に示されるメニューと、を調理指示伝票に印字する。
【0040】
コントローラ400は、従来のオーダエントリーシステムの機能に加えて、本実施形態における卓管理装置の機能を備える。
【0041】
コントローラ400は、有線LAN101を介して、コンロ情報送信部200と席情報送信部300とのそれぞれと通信を行う。コントローラ400は、保持部410と処理部420とを備える。
【0042】
保持部410は、一般的に保持手段と呼ぶことができる。
【0043】
保持部410は、席情報送信部300からの席情報と、コンロ情報送信部200からのコンロ情報と、をそれぞれ保持する。
【0044】
本実施形態では、保持部410は、卓番号ごとに、席情報と、卓の使用開始時刻を示す開始情報と、卓の使用時間を示す経過情報と、精算時刻情報と、コンロ情報と、を互いに関連付けて管理情報として保持する。このため、保持部410には、卓番号ごとに、席情報と、卓の使用開始時刻を示す開始情報と、卓の使用時間を示す経過情報と、精算時刻情報と、コンロ情報と、の各々の欄が設けられている。
【0045】
処理部420は、一般的に処理手段と呼ぶことができる。
【0046】
処理部420は、コンロ情報送信部200からコンロ情報を受信すると、当該コンロ情報を保持部410に格納し、席情報送信部300から、空席状態を示す席情報を受信すると、保持部410を参照し、コンロ情報が燃焼状態を示す場合には、卓上コンロの確認を促すための所定情報を通知する処理を行う。
【0047】
また、処理部420は、席情報送信部300から席情報を受信すると、当該席情報を保持部410に格納し、コンロ情報送信部200から、消火状態を示すコンロ情報を受信すると、保持部410を参照し、席情報が使用状態を示す場合には、卓の状況の確認を促すための特定情報を通知する処理を行う。卓の状況の確認を促すための特定情報とは、例えば、顧客にデザート等を勧めるように店員に指示する旨の情報が挙げられる。
【0048】
本実施形態では、処理部420は、温度センサ管理ユニット220からの識別情報とコンロ情報とを受信すると、保持部410に保持された各卓番号の管理情報のうち、識別情報に示される卓番号のコンロ情報の欄に、受信したコンロ情報を格納する。
【0049】
また、処理部420は、顧客が卓に案内され、ハンディターミナル321から、新規に卓の卓番号を示す識別情報を受信すると、各卓番号の管理情報のうち、その識別情報に示される卓番号の席情報を使用状態とする。
【0050】
また、処理部420は、内部時計を有する。処理部420は、新規に卓の卓番号を示す識別情報を受信すると、各卓番号の管理情報のうち、識別情報に示される卓番号の開始情報の欄に、内部時計の時刻を、使用開始時刻として格納する。処理部420は、使用開始時刻と内部時計の時刻との差分を算出し、その算出結果を、使用経過時間として経過情報の欄に格納する。
【0051】
また、処理部420は、POS端末330から、精算処理が完了した卓の卓番号を示す識別情報と、精算終了を示す精算情報とを受信すると、各卓番号の管理情報のうち、識別情報に示される卓番号の席情報を空席状態とする。また、処理部420は、POS端末330から、精算処理が完了した卓の卓番号を示す識別情報を受信すると、その識別情報に示される卓番号の精算時刻情報の欄に、内部時計の時刻を、精算時刻として格納するとともに、使用開始時刻と精算時刻との差分を算出し、その算出結果を、使用経過時間として経過情報の欄に格納する。
【0052】
また、処理部420は、POS端末330から、精算処理が完了した卓の卓番号を示す識別情報を受信すると、保持部410を参照し、識別情報に示された卓番号のコンロ情報が燃焼状態を示すか否かを判断する。
【0053】
処理部420は、その識別情報に示された卓番号のコンロ情報が燃焼状態を示す場合には、加熱手段の確認を促すための所定情報を通知する処理として、その識別情報と、卓上コンロの消火を促す旨のメッセージ(アラーム表示)と、をハンディターミナル321に送信する。また、処理部420は、加熱手段の確認を促すための所定情報を通知する処理として、精算済みにもかかわらず、卓上コンロが燃焼状態である旨のメッセージと、識別情報と、を空席管理端末340に送信する。
【0054】
また、処理部420は、コンロ情報送信部200からの識別情報と消火状態を示すコンロ情報とを受信すると、保持部410を参照し、識別情報に示された卓番号の席情報が使用状態を示すか否かを判断する。
【0055】
処理部420は、その識別情報に示された卓番号の席情報が使用状態を示す場合には、卓の状況の確認を促すための特定情報を通知する処理として、その識別情報と、デザート等を勧めるためのメッセージと、をハンディターミナル321に送信する。
【0056】
図3は、コントローラ400にて管理される管理情報の一例を示す図である。
【0057】
図3には、卓番号(Table No.)411と、空席状態412と、使用開始時刻413と、経過時間414と、精算時刻415と、コンロ状態416と、がそれぞれ示されている。
【0058】
卓番号411は、卓を識別するための識別番号を示す識別情報である。
【0059】
空席状態412は、卓の座席状態を示す席情報である。空席状態412には、使用状態として「1」が、空席状態として「0」が示されている。
【0060】
使用開始時刻413は、空席状態412が空席状態から使用状態に更新された時の時刻を示す開始情報である。
【0061】
経過時間414は、使用開始時刻413から処理部420の内部時計の時刻までの経過時間、または、使用開始時刻413から精算時刻415までの経過時間を示す経過情報である。
【0062】
精算時刻415は、精算が完了した時刻を示す精算時刻情報である。
【0063】
コンロ状態416は、卓上コンロの状態を示すコンロ情報である。コンロ状態416には、消火状態として「0」が、燃焼状態として「1」が示されている。
【0064】
図3に示すように、卓番号「1」の卓では、精算が完了し、座席が空席状態「0」で、卓上コンロが消火状態「0」である。
【0065】
卓番号「2」の卓では、未精算であり、座席が使用状態「1」で、卓上コンロが消火状態「0」である。
【0066】
卓番号「3」の卓では、精算が完了し、座席が空席状態「0」で、卓上コンロが燃焼状態「1」である。この場合、精算完了時に、コントローラ400にて、卓番号「3」と、「コンロを消火状態にせよ」とのメッセージと、がハンディターミナル321に送信され、ハンディターミナル321にて、その卓番号およびメッセージが表示される。
【0067】
また、コントローラ400にて、卓番号「3」と、精算済みであるにもかかわらず、卓上コンロが燃焼状態である旨のメッセージとが、空席管理端末340に送信され、空席管理端末340にて、その卓番号およびメッセージが表示される。
【0068】
卓番号「4」の卓では、未精算であり、座席が使用状態「1」で、卓上コンロが消火状態「0」である。この場合、卓上コンロが消火状態になった時に、コントローラ400にて、卓番号「4」と、デザート等の販促を促すメッセージと、がハンディターミナル321に送信され、ハンディターミナル321にて、その卓番号およびメッセージが表示される。
【0069】
また、コントローラ400にて、卓番号「4」と、デザート等の販促を促す必要がある旨のメッセージとが、空席管理端末340に送信され、空席管理端末340にて、その卓番号およびメッセージが表示される。
【0070】
図4は、空席管理端末340に表示される空席管理画像の一例を示す図である。
【0071】
図4には、空席管理端末340の外観341と、空席管理画像342と、が示されている。
【0072】
空席管理画像342には、42台の卓マーク343が示されている。卓マーク343には、卓の形状と、卓番号と、が表わされている。
【0073】
卓番号「030」および「012」の卓では、卓が空席状態であり、卓上コンロが燃焼状態であるため、炎のマークが表示されている。卓番号「041」の卓では、卓が使用状態であり、卓上コンロが消火状態であるため、煙のマークが表示されている。
【0074】
本実施形態によれば、コンロ情報送信部200が、卓上コンロの加熱状態または非加熱状態を示すコンロ情報を送信する。このため、コントローラ400は、コンロ情報を受信することによって、卓上コンロが加熱状態か非加熱状態かを判断することができる。
【0075】
また、本実施形態では、席情報送信部300が、卓の空席状態または使用状態を示す席情報を送信する。このため、コントローラ400は、席情報を受信することによって、卓が空席状態か使用状態かを判断することができる。
【0076】
さらに、本実施形態では、処理部420が、コンロ情報送信部200からコンロ情報を受信すると、当該コンロ情報を保持部410に格納し、卓の空席状態を示す席情報を受信すると、保持部410を参照し、コンロ情報が加熱状態を示す場合には、卓上コンロの確認を促すための所定情報を通知する処理を行う。
【0077】
このため、コントローラ400は、卓に設けられた卓上コンロの消し忘れを、店員に通知することができる。よって、卓管理システム100は、店員が、空席状態と示された卓に行って、卓上コンロの消し忘れを確認する手間を省くことができるとともに、卓上コンロの消し忘れを低減することができる。したがって、卓管理システム100は、コンロ情報と席情報とを用いることにより、使用者の利便性を高める卓管理機能を提供することができる。
【0078】
また、本実施形態では、処理部420が、席情報を受信すると、当該席情報を保持部410に格納し、また、非加熱状態を示す熱情報を受信すると、保持部410を参照し、席情報が使用状態を示す場合には、卓の状況の確認を促すための特定情報を店員に通知する処理を行う。
【0079】
このため、卓管理システム100は、デザート等を勧めるのに適したタイミングを、店員に通知することができる。よって、店員は、顧客が卓上コンロを使用する料理を食べ終えた頃に、その顧客に対してデザート等を勧めることができる。
【0080】
以上説明した実施形態において、図示した構成は単なる一例であって、本発明はその構成に限定されるものではない。
【符号の説明】
【0081】
100 卓管理システム
101 有線LAN
200 コンロ情報送信部
211 温度センサ
220 温度センサ管理ユニット
300 席情報送信部
310 無線通信ユニット
321 ハンディターミナル
330 POS端末
340 空席管理端末
350 キッチンプリンタ
400 コントローラ
410 保持部
420 処理部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定対象物を加熱する加熱手段が設けられた卓の空席状態または使用状態を示す席情報を送信する第1送信手段と、前記加熱手段の加熱状態または非加熱状態を示す熱情報を送信する第2送信手段と、のそれぞれと通信を行う卓管理装置であって、
保持手段と、
前記第2送信手段から前記熱情報を受信すると、当該熱情報を前記保持手段に格納し、前記第1送信手段から前記空席状態を示す席情報を受信すると、前記保持手段を参照し、前記熱情報が前記加熱状態を示す場合には、前記加熱手段の確認を促すための所定情報を通知する処理を行う処理手段と、を含む卓管理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の卓管理装置において、
前記処理手段は、前記第1送信手段から前記席情報を受信すると、当該席情報を前記保持手段に格納し、前記第2送信手段から前記非加熱状態を示す熱情報を受信すると、前記保持手段を参照し、前記席情報が前記使用状態を示す場合には、前記卓の状況の確認を促すための特定情報を通知する処理を行う、卓管理装置。
【請求項3】
所定対象物を加熱する加熱手段が設けられた卓を管理する卓管理システムであって、
前記卓の空席状態または使用状態を示す席情報を送信する第1送信手段と、
前記加熱手段の加熱状態または非加熱状態を示す熱情報を送信する第2送信手段と、
保持手段と、
前記第2送信手段から前記熱情報を受信すると、当該熱情報を前記保持手段に格納し、前記第1送信手段から前記空席状態を示す席情報を受信すると、前記保持手段を参照し、前記熱情報が前記加熱状態を示す場合には、前記加熱手段の確認を促すための所定情報を通知する処理を行う処理手段と、を含む卓管理システム。
【請求項4】
請求項3に記載の卓管理システムにおいて、
前記処理手段は、前記第1送信手段から前記席情報を受信すると、当該席情報を前記保持手段に格納し、前記第2送信手段から前記非加熱状態を示す熱情報を受信すると、前記保持手段を参照し、前記席情報が前記使用状態を示す場合には、前記卓の状況の確認を促すための特定情報を通知する処理を行う、卓管理システム。
【請求項5】
所定対象物を加熱する加熱手段が設けられた卓の空席状態または使用状態を示す席情報を送信する第1送信手段と、前記加熱手段の加熱状態または非加熱状態を示す熱情報を送信する第2送信手段と、のそれぞれと通信を行う卓管理装置における卓管理方法であって、
前記第2送信手段から前記熱情報を受信すると、当該熱情報を格納する格納ステップと、
前記第1送信手段から前記空席状態を示す席情報を受信すると、前記格納ステップにて格納された熱情報が前記加熱状態を示す場合には、前記加熱手段の確認を促すための所定情報を通知する処理を行う処理ステップと、を含む卓管理方法。
【請求項6】
請求項5に記載の卓管理方法において、
前記格納ステップでは、前記第1送信手段から前記席情報を受信すると、当該席情報を格納し、
前記処理ステップでは、前記第2送信手段から前記非加熱状態を示す熱情報を受信すると、前記格納ステップにて格納された席情報が前記使用状態を示す場合には、前記卓の状況の確認を促すための特定情報を通知する処理を行う、卓管理方法。
【請求項7】
所定対象物を加熱する加熱手段が設けられた卓を管理する卓管理システムにおける卓管理方法であって、
前記加熱手段の加熱状態または非加熱状態を示す熱情報を送信する第2送信ステップと、
前記第2送信ステップにて送信された前記熱情報を受信すると、当該熱情報を格納する格納ステップと、
前記卓の空席状態または使用状態を示す席情報を送信する第1送信ステップと、
前記第1送信ステップにて送信された、前記空席状態を示す席情報を受信すると、前記格納ステップにて格納された熱情報が前記加熱状態を示す場合には、前記加熱手段の確認を促すための所定情報を通知する処理を行う処理ステップと、を含む卓管理方法。
【請求項8】
請求項7に記載の卓管理方法において、
前記格納ステップでは、前記第1送信手段から前記席情報を受信すると、当該席情報を格納し、
前記処理ステップでは、前記第2送信手段から前記非加熱状態を示す熱情報を受信すると、前記格納ステップにて格納された席情報が前記使用状態を示す場合には、前記卓の状況の確認を促すための特定情報を通知する処理を行う、卓管理方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate


【公開番号】特開2011−180652(P2011−180652A)
【公開日】平成23年9月15日(2011.9.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−41744(P2010−41744)
【出願日】平成22年2月26日(2010.2.26)
【出願人】(000227205)NECインフロンティア株式会社 (1,047)