説明

単一のアイコンを表示するための、グラフィカル・ユーザ・インターフェースの事前定義された領域内に複数のコンピューティング資源を表記する方法および装置

【課題】複数のコンピュータ資源を操作する簡易なGUIを提供する。
【解決手段】画面上に単一のアイコンを表示するための領域を予め設定し、該領域に表記する複数のコンピューティング資源を表す表示アイコンをレンダリングするステップ202、該領域内の入力装置ポインタのロケーションを識別するためのステップ204、およびユーザが表示アイコンを操作したとき、入力装置ポインタが置かれている該領域の部分に関連したコンピューティング資源を活性化するためのステップ208を含むグラフィカル・ユーザ・インタフェース。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はデータ処理に関し、詳しく言えば、グラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI)において単一のアイコンを表示するための事前定義された領域内に複数のコンピューティング資源を表記する方法、装置、およびコンピュータ・プログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
1948年のEDVACコンピュータ・システムの開発はコンピュータ時代の始まりと呼ばれることが多い。そのとき以来、コンピュータ・システムは極めて複雑な装置に発展した。現在のコンピュータは、EDVACのような初期のシステムよりもはるかに精巧化されている。一般に、ハードウェアおよびソフトウェアのコンポーネント、アプリケーション・プログラム、オペレーティング・システム、プロセッサ、バス、メモリ、入出力装置等の組み合わせを含む。半導体処理およびコンピュータ・アーキテクチャにおける進歩がコンピュータの性能を益々高めるので、より精巧なコンピュータ・ソフトウェアがハードウェアの高い性能を利用するように発展し、その結果、わずか数年前よりもはるかに強力なコンピュータ・システムを生じさせた。
【0003】
ユーザがそのような強力なコンピュータ・システムを利用するのを支援するために、これらのシステムは複雑なGUIを使用することが多い。これらのGUIは、各コンピューティング資源をユーザに対してアイコンまたは図形として視覚的に表記することによって、ユーザがコンピューティング資源を見つけて使用するのを支援する。ユーザがGUI上のアイコンを操作するとき、コンピュータ・システムは、そのアイコンによって表記されたコンピューティング資源をレンダリングまたは所定の形にする。しかし、コンピューティング資源を表記するためのアイコンに関する現在の使用法の欠点は、現在の使用法がGUIにおけるアイコンの過剰な散在の原因になることが多いということである。益々多くのコンピューティング資源が個々のアイコンを通してGUI上に表記されるとき、GUIはアイコンで充満することになる。常に多くのアイコンをGUI上に表記するということは、多くの場合、ユーザを困惑させ、ユーザがコンピューティング資源を見つけて使用するのを支援するというGUIの目的の達成を妨げる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、GUIにおいて単一のアイコンを表示するための事前定義された領域内に複数のコンピューティング資源を表記するための方法、装置、およびコンピュータ・プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、GUIにおいて単一のアイコンを表示するための事前定義された領域(以下、「事前定義領域」という)に表記するべき複数のコンピューティング資源(各コンピューティング資源は事前定義領域の一部分に関連付けられる)を識別するためのステップまたは手段、その事前定義領域における表示アイコンをレンダリングするためのステップまたは手段、事前定義領域内の入力装置ポインタのロケーションを識別するためのステップまたは手段、および、ユーザが表示アイコンを操作するとき、入力装置ポインタが置かれている事前定義領域の部分に関連したコンピューティング資源を活性化するためのステップまたは手段を含む。
【0006】
本発明の上記および他の目的、特徴、および利点は、添付図面に示されるような本発明の実施例に関する下記の更に詳細な説明から明らかになるであろう。なお、図面における同一の参照番号は、一般に、本発明の実施例の同じ部分を表す。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
本発明に従って、グラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI)において単一のアイコンを表示するための事前定義領域内に複数のコンピューティング資源を表記するための例示的な方法、装置、およびコンピュータ・プログラムが、図1で始まる添付図面を参照して説明される。本発明に従って、GUIにおいて単一のアイコンを表示するための事前定義領域内に複数のコンピューティング資源を表記する操作は、一般に、コンピュータ、即ち、自動コンピューティング・マシンによって実施される。従って、更なる説明のために、図1は、本発明の実施例によれば、GUIにおいて単一のアイコンを表示するための事前定義領域内に複数のコンピューティング資源を表記するのに有用な例示のコンピューティング・システム、即ち、コンピュータ・システム(152)を含む自動コンピューティング・マシンのブロック図を示す。図1のコンピュータ・システム(152)は、少なくとも1つのコンピュータ・プロセッサ、即ち、CPU(156)およびランダム・アクセス・メモリ、即ち、RAM(168)を含み、RAM(168)は、高速メモリ・バス(166)およびバス・アダプタ(158)を介してプロセッサ(156)およびコンピュータ・システム(152)の他のコンポーネントに接続される。RAM(168)には、オペレーティング・システム(154)が格納される。本発明の実施例によれば単一のアイコンを表示するためのGUIの事前定義領域内に複数のコンピューティング資源を表記するのに有用なオペレーティング・システムは、UNIX(The Open Groupの商標)、Linux(Linus Torvaldsの商標)、Microsoft XP(MocrosoftCorporationの商標)、AIX(IBM Corporationの商標)、IBM i5/OS(IBM Corporationの商標)、および当業者が想起し得る他のオペレーティング・システムを含む。
【0008】
図1の例示のシステムでは、オペレーティング・システム(154)はアイコン・マネージャ(102)を含む。図1のアイコン・マネージャ(102)は、本発明の実施例によれば単一のアイコンを表示するためのGUIの事前定義領域内に複数のコンピューティング資源を表記するための一連のコンピュータ・プログラム命令である。コンピューティング資源は、データ処理のためのデータまたはコンピュータ・プログラム命令の任意の集合体である。コンピューティング資源の例は、ワード処理ドキュメント、スプレッド・シート、データベース、ウェブ・ページ、実行可能プログラム、スクリプト、オブジェクト・ショートカット、ファイル・システム、または当業者が想起し得る他のコンピューティング資源を含み得る。コンピューティング資源は、バイナリ・マシン・コード、拡張マークアップ言語(eXtensible Markup Language - XML)ドキュメント、C++オブジェクト、Java(SunMicrosystemの商標)オブジェクト、ユニフォーム・リソース・ロケータ(URL)、JavaScript(SunMicrosystemの商標)または当業者が想起し得る任意の他のフォーマットを使用して実装可能である。
【0009】
図1の例では、アイコン・マネージャ(102)は、一般に、本発明の実施例によれば、GUIにおいて単一のアイコンを表示するための事前定義領域内に複数のコンピューティング資源を表記するように作用する。それは、GUIにおいて単一のアイコンを表示するための事前定義領域(114)に表記するべき複数のコンピューティング資源(100)を識別すること(各コンピューティング資源(100)はその事前定義領域(114)の一部分と関連付けられている)、事前定義領域(114)おける表示アイコン(116)をレンダリングすること、 事前定義領域(114)内の入力装置ポインタ(112)のロケーションを識別すること、および、ユーザが表示アイコン(116)を操作するとき、入力装置ポインタ(112)が置かれている事前定義領域(114)の部分に関連したコンピューティング資源(100)を活性化すること、によって行われる。図1の例では、事前定義領域(114)は、破線のボックスとしてGUI(110)上に表され、単一のアイコンを表示するためのGUI上の領域のサイズである。なお、図1には、単一のアイコンを表示するための1つの事前定義領域しか示されてないが、図1におけるGUI(110)上にはレンダリングされた他の7つのアイコンに対する他の事前定義領域が存在するということに留意されたい。
【0010】
図1の例示的なシステムでは、事前定義領域(114)の各部分が、資源テーブル(104)を使用してコンピューティング資源(100)に関連付けられる。資源テーブル(104)における各レコードは、資源識別子(ID)フィールド(106)、資源アイコン識別子(ID)フィールド(108)、および領域座標フィールド(118)を含む。資源識別子フィールド(106)は、特定のコンピューティング資源(100)を指定する。資源アイコン識別子フィールド(108)は、関連するコンピューティング資源を表記するために発生されるアイコンまたは図形を指定する。領域座標フィールド(118)は、関連するコンピューティング資源に割り当てられる事前定義領域(114)の部分を指定する。例えば、図1に示された事前定義領域(114)を考察することにする。図1における事前定義領域は、下記の例示的な資源テーブル(表1)によって表すことが可能である。
【表1】

【0011】
上記の例示的な資源テーブルは、ワード・プロセッサとして実装されたコンピューティング資源を、事前定義領域(114)の左上部分、詳しく言えば、事前定義領域(114)の左上隅に関してピクセル座標(0,0)および(10,10)において対向する隅を有する正方形の領域に関連付ける。その例示的な資源テーブルは、ウェブ・ページとして実装されたコンピューティング資源を、事前定義領域(114)の上中央部分に、詳しく言えば、事前定義領域(114)の左上隅に関してピクセル座標(10,0)および(20,10)において対向する隅を有する正方形の領域に、関連付ける。その例示的な資源テーブルは、スプレッド・シートとして実装されたコンピューティング資源を、事前定義領域(114)の右上部分に、詳しく言えば、事前定義領域(114)の左上隅に関してピクセル座標(20,0)および(30,10)において対向する隅を有する正方形の領域に、関連付ける。その例示的な資源テーブルは、ファイル・マネージャとして実装されたコンピューティング資源を、事前定義領域(114)の左中央部分に、詳しく言えば、事前定義領域(114)の左上隅に関してピクセル座標(0,10)および(10,20)において対向する隅を有する正方形の領域に、関連付ける。その例示的な資源テーブルは、プリンタ・マネージャとして実装されたコンピューティング資源を、事前定義領域(114)の左下部分に、詳しく言えば、事前定義領域(114)の左上隅に関してピクセル座標(0,20)および(10,30)において対向する隅を有する正方形の領域に、関連付ける。その例示的な資源テーブルは、ムービーとして実装されたコンピューティング資源を、事前定義領域(114)の右下部分に、詳しく言えば、事前定義領域(114)の左上隅に関してピクセル座標(10,10)および(30,30)において対向する隅を有する正方形の領域に、関連付ける。上記の例示的な資源テーブルおよび図1に示された事前定義領域は、単に説明のためのものであって、限定のためのものではないということに留意されたい。
【0012】
事前定義領域(114)のどの部分が図1の例における種々のコンピューティング資源(100)に関連しているかをユーザが識別するのを支援するために、事前定義領域(114)におけるレンダリングされた表示アイコン(116)が各コンピューティング資源(100)に対する種々の資源アイコンの合成体を構成する。資源アイコンは、例えば、プログラムの開発者によって事前指定されたソフトウェア・プログラムのアイコンのような、特定のコンピューティング資源に関連したアイコンである。単一のアイコンに対する事前定義領域におけるレンダリングされた表示アイコンは、1つの資源アイコン、複数の資源アイコンの合成体、または実際にはいずれのコンピューティング資源にも関連しない他の図形として実装されてもよいという点で、資源アイコンは表示アイコンと異なる。従って、図1の例示的な表示アイコン(116)は単に説明のためのものであって、限定のためのものではないということに留意されたい。図1に示された表示アイコン(116)は各コンピューティング資源(100)に対する種々の資源アイコンの合成体を構成するが、そのような表示アイコンは、入力装置ポインタ(112)が置かれている事前定義領域(114)の部分に関連したコンピューティング資源に対する単一の資源アイコンとして実装されてもよい。そのような場合、入力装置ポインタ(112)が事前定義領域(114)内で移動するとき、表示アイコン(116)は変化する。更に、事前定義領域(114)の種々の部分に関連したコンピューティング資源に対して如何なる資源アイコンを使用しても、表示アイコンは具現化され得ないということに留意されたい。このように、表示アイコンは、GUI(110)上の事前定義領域(114)のロケーションに対する可視的な基準点をユーザに提供するように作用し得るだけである。
【0013】
図1のコンピュータ・システム(152)は、拡張バス(160)およびバス・アダプタ(158)を介してプロセッサ(156)およびそのコンピュータ・システム(152)他のコンポーネントに接続されたディスク・ドライブ・アダプタ(172)を含む。ディスク・ドライブ・アダプタ(172)は、ディスク・ドライブ(170)の形式の不揮発性データ記憶装置をコンピュータ・システム(152)に接続する。本発明の実施例によれば、GUIにおいて単一のアイコンを表示するための事前定義領域内に複数のコンピューティング資源を表記するためのコンピュータに有用なディスク・ドライブ・アダプタは、統合ドライブ・エレクトロニクス(Integrated Drive Electronics − IDE)アダプタ、小型コンピュータ・システム・インターフェース(SCSI)アダプタ、および当業者が想起し得る他のアダプタを含む。不揮発性コンピュータ・メモリは、当業者が想起し得るような光ディスク・ドライブ、電気的消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(所謂、EEPROMまたは「フラッシュ」メモリ)、RAMドライブ等として実装することが可能である。アイコン・マネージャ(102)および資源テーブル(104)を含むオペレーティング・システム(154)、並びに、図1の例におけるコンピューティング資源(100)がRAM(168)内に示されているが、一般に、そのようなソフトウェアの多くのコンポーネントは、例えば、ディスク・ドライブ(170)のような不揮発性メモリに格納されるということも留意されたい。
【0014】
図1における例示的なコンピュータ・システム(152)は、1つまたは複数の入出力(I/O)アダプタ(178)を含む。I/Oアダプタは、例えば、コンピュータ・ディスプレイ・スクリーンのような表示装置への出力およびキーボードやマウスのようなユーザ入力装置(181)からのユーザ入力を制御するためのソフトウェア・ドライバおよびコンピュータ・ハードウェアを介してユーザ指向の入出力を実行する。図1における例示のコンピュータ・システム(152)は、ディスプレイ・スクリーンまたはコンピュータ・モニタのような表示装置(180)へのグラフィック出力のために特別に設計されたI/Oアダプタの一例であるビデオ・アダプタ(209)を含む。ビデオ・アダプタ(209)は、高速ビデオ・バス(164)、バス・アダプタ(158)、および、高速バスであるフロント・サイド・バス(162)を介してプロセッサ(156)に接続される。
【0015】
図1における例示のコンピュータ・システム(152)は、他のコンピュータとのデータ通信、およびデータ通信ネットワークとのデータ通信のための通信アダプタ(167)を含む。そのようなデータ通信は、RS−232接続を介して、ユニバーサル・シリアル・バス(USB)のような外部バスを介して、IPデータ通信ネットワークのようなデータ通信ネットワークを介して、および、当業者が想起し得る他の方法で、逐次に実行することが可能である。通信アダプタは、1つのコンピュータが別のコンピュータにデータを送るハードウェア・レベルのデータ通信を、直接にまたはデータ通信ネットワークを介して行う。本発明の実施例によれば、GUIにおいて単一のアイコンを表示するための事前定義領域内に複数のコンピューティング資源を表記するのに有用な通信アダプタの例は、有線ダイアルアップ通信のためのモデム、有線データ通信ネットワーク通信のためのイーサネット(IEEE802.3)アダプタ、および無線データ通信ネットワーク通信のための 802.11 アダプタを含む。
【0016】
図1に示された例示のコンピュータ・アーキテクチャは説明のためのものであり、限定のためのものではないということに留意されたい。本発明の実施例によれば、GUIにおいて単一のアイコンを表示するための事前定義領域内に複数のコンピューティング資源を表記するためには、当業者が想起し得る他のコンピュータ・アーキテクチャも有用であろう。
【0017】
更なる説明のために、図2は、本発明の実施例によれば、GUIにおいて単一のアイコンを表示するための事前定義領域内に複数のコンピューティング資源を表記する例示的な方法のフローチャートを示す。図2の方法は、GUIにおいて、単一のアイコンを表示するための事前定義領域に表記するための複数のコンピューティング資源を識別するステップ(200)を含む。その複数のコンピューティング資源を識別するステップ(200)は、事前定義領域(114)のための資源テーブル(104)におけるレコードによって指定されたコンピューティング資源を識別することによって実行されてもよい。
【0018】
各コンピューティング資源は、事前定義領域(114)のための資源テーブル(104)を使用して、図2の例における事前定義領域(114)の一部分に関連付けられる。図2の資源テーブル(104)における各レコードは、資源識別子フィールド(106)、資源アイコン識別子フィールド(108)、および領域座標フィールド(118)を含む。資源識別子フィールド(106)は特定のコンピューティング資源(100)を指定する。資源アイコン識別子フィールド(108)は、関連するコンピューティング資源を表記するために発生されるアイコンまたは図形を指定する。領域座標フィールド(118)は、関連するコンピューティング資源に割り当てられる事前定義領域(114)の部分を指定する。例えば、図2に示された事前定義領域(114)を考察することにする。図2における事前定義領域(114)は、次の例示な資源テーブル(表2)によって表すことが可能である。
【表2】

【0019】
上記の例示的な資源テーブル(表2)は、ワード・プロセッサとして実装されたコンピューティング資源を、事前定義領域(114)の左上部分に、詳しく言えば、事前定義領域(114)の左上隅に関してピクセル座標(0,0)および(15,15)において対向する隅を有する正方形の領域に、関連付ける。その例示的な資源テーブルは、ウェブ・ページとして実装されたコンピューティング資源を、事前定義領域(114)の左上部分に、詳しく言えば、事前定義領域(114)の左上隅に関してピクセル座標(0,15)および(15,30)において対向する隅を有する正方形の領域に、関連付ける。その例示的な資源テーブルは、スプレッド・シートとして実装されたコンピューティング資源を、事前定義領域(114)の右上部分に、詳しく言えば、事前定義領域(114)の左上隅に関してピクセル座標(15,0)および(30,15)において対向する隅を有する正方形の領域に、関連付ける。その例示的な資源テーブルは、ムービーとして実装されたコンピューティング資源を、事前定義領域(114)の右下部分に、詳しく言えば、事前定義領域(114)の左上隅に関してピクセル座標(15,15)および(30,30)において対向する隅を有する正方形の領域に、関連付ける。上記の例示的な資源テーブルおよび図1に示された事前定義領域は説明のためのものであり、限定のためのものではないということに留意されたい。
【0020】
図2の方法は、事前定義領域(114)における表示アイコン(116)をレンダリングするステップ(202)を含む。図2の方法に従って事前定義領域(114)における表示アイコン(116)をレンダリングするステップ(202)は、事前定義領域(114)に関連したコンピューティング資源の各々に対する資源アイコンに従って表示アイコン(116)を生成することによって実行されてもよい。例えば、前述の例示的な資源テーブルを考察することにする。事前定義領域(114)に関連したコンピューティング資源の各々に対する資源アイコンに従って表示アイコン(116)を生成するステップは、各小型の資源アイコンのサイズが資源テーブル(104)における各資源アイコンに関連した領域座標に合致するように各コンピューティング資源に対する資源テーブル(104)において指定された資源アイコンの小型バージョンを統合して単一の表示アイコン(116)にすることによって実行されてもよい。しかし、上述したように、複数の資源アイコンの合成体として表示アイコンを具現化するということは、単に説明のためであって、限定のためでない。
【0021】
図2の方法は、事前定義領域(114)内の入力装置ポインタ(112)のロケーションを識別するステップ(204)を含む。図2の方法に従って事前定義領域(114)内の入力装置ポインタ(112)のロケーションを識別するステップ(204)は、GUI(110)における入力装置ポインタ(112)のロケーションを指定するオペレーティング・システム内のGUIサブシステムからロケーション通知メッセージを受け取ることにより実行されてもよい。GUIサブシステムは、一般に、ユーザがGUIのあちこちにユーザ入力ポインタを移動させるとき、そのようなロケーション通知メッセージを送る。
【0022】
図2の方法は、ユーザが表示アイコン(116)を操作するときに入力装置ポインタ(112)が置かれている事前定義領域(114)の部分に関連したコンピューティング資源を活性化するステップ(208)を含む。ユーザが図2の方法に従って表示アイコン(116)を操作するときに入力装置ポインタ(112)が置かれている事前定義領域(114)の部分に関連したコンピューティング資源を活性化するステップ(208)は、ユーザが表示アイコン(116)を操作したというユーザ操作通知メッセージを、オペレーティング・システムにおけるGUIサブシステムから受け取ること、ユーザが表示アイコン(116)を操作したとき、入力装置ポインタ(112)が置かれている事前定義領域(114)の部分にどのコンピューティング資源が関連付けられているかを資源テーブル(104)から決定すること、およびそのコンピューティング資源を活性化するためにオペレーティング・システム機能を起動すること、によって実行されてもよい。そのような方法では、ユーザが図2の表示アイコン(116)の種々の部分を操作するとき、種々のコンピューティング資源が活性化される。上述のロケーション通知メッセージおよびユーザ操作通知メッセージはGUIサブシステムからの2つの別個のメッセージを使用して具現化されるが、他の実施例では、その2つのメッセージが単一のメッセージを使用して具現化されてもよいということに留意されたい。
【0023】
図2の例では、事前定義領域におけるレンダリングされた表示アイコンは、事前定義領域に関連したコンピューティング資源に対する複数の資源アイコンからの合成体として具現化される。そのような方法では、入力装置ポインタが事前定義領域の或る部分から別の部分に移動するとき、表示アイコンは変化しない。しかし、或る実施例では、入力装置ポインタが事前定義領域の或る部分から別の部分に移動するとき、表示アイコンが変化する。
【0024】
図3は、更なる説明のために、本発明の実施例によれば、GUIにおいて、単一のアイコンを表示するための事前定義領域内に複数のコンピューティング資源を表記するための更なる例示的な方法を示すフローチャートを示す。
【0025】
図3の方法は、GUIにおいて、単一のアイコンを表示するための事前定義領域(114)に表記するための複数のコンピューティング資源を識別するステップ(200)を含む。図3の方法に従って、単一のアイコンを表示するための事前定義領域(114)に表記するための複数のコンピューティング資源を識別するステップ(200)は、図2に関連して上述したように実行されてもよい。各コンピューティング資源は、図3の資源テーブル(104)を使用して事前定義領域(114)の一部分に関連付けられる。図3の資源テーブル(104)における各レコードは、資源識別子フィールド(106)、資源アイコン識別子フィールド(108)、および領域座標フィールド(118)を含む。資源識別子フィールド(106)は、特定のコンピューティング資源(100)を指定する。資源アイコン識別子フィールド(108)は、関連するコンピューティング資源を表記するために発生されるアイコンまたは図形を指定する。領域座標フィールド(118)は、関連するコンピューティング資源に割り当てられる事前定義領域(114)の部分を指定する。
【0026】
図3の方法は、事前定義領域(114)における入力装置ポインタ(112)のロケーション(206)を識別するステップ(204)を含む。図3の方法による、事前定義領域(114)における入力装置ポインタ(112)のロケーションの識別するステップ(204)は、GUI(110)上の入力装置ポインタ(112)のロケーションを指定するオペレーティング・システム内のGUIサブシステムからロケーション通知メッセージを受け取ることによって実行されてもよい。
【0027】
図3の方法は、入力装置ポインタ(112)のロケーションに合致する事前定義領域(114)の部分に関連したコンピューティング資源を識別するステップ(204)も含む。上述のように、資源テーブル(104)は種々のコンピューティング資源を事前定義領域(114)の種々の部分に関連付ける。従って、図3の方法による、入力装置ポインタ(112)のロケーションに合致する事前定義領域(114)の部分に関連したコンピューティング資源の識別するステップ(204)は、入力装置ポインタ(112)が置かれている事前定義領域(114)の部分に関連する資源識別子(302)を資源テーブル(104)から決定することによって実行されてもよい。
【0028】
図3の方法は、識別されたコンピューティング資源を表記する資源アイコンを、事前定義領域(114)におけるレンダリングされた表示アイコン(116)としてセットするステップ(304)を含む。図3の方法に従って、識別されたコンピューティング資源を表記する資源アイコンを、事前定義領域(114)におけるレンダリングされた表示アイコン(116)としてセットするステップ(304)は、資源テーブル(104)における資源識別子(302)に関連する資源アイコン識別子により指定された資源アイコンを選択することによって実行されてもよい。
【0029】
図3の方法は、事前定義領域(114)における表示アイコン(116)をレンダリングするステップ(202)を含む。図3の方法による、事前定義領域(114)における表示アイコン(116)をレンダリングするステップ(202)は、入力装置ポインタ(112)が事前定義領域(114)の他の部分におけるロケーションに移動するまで、事前定義領域における表示アイコン(116)を表示することによって実行されてもよい。そのような方法では、ユーザが入力装置ポインタ(112)をGUI(110)上の事前定義領域(114)の種々の部分に移動させるとき、単一のアイコンを表示するための事前定義領域(114)におけるアクセス可能な種々のコンピューティング資源を表記するために種々のアイコンが表示される。
【0030】
図3の方法は、ユーザが表示アイコン(116)を操作するときに、入力装置ポインタ(112)が置かれている事前定義領域(114)の部分に関連したコンピューティング資源を活性化するステップ(208)を含む。ユーザが図3の方法に従って表示アイコン(116)を操作するときに、入力装置ポインタ(112)が置かれている事前定義領域(114)の部分に関連したコンピューティング資源を活性化するステップ(208)は、資源識別子(302)によって指定されたコンピューティング資源を活性化するためにオペレーティング・システム機能を起動することによって実行されてもよい。
【0031】
入力装置ポインタが事前定義領域をあちこちと移動するとき、表示アイコンがどのように変化するかを示すために、本発明の実施例によれば、GUIにおいて、単一のアイコンを表示するための事前定義領域内に複数のコンピューティング資源を表記するのに有用な例示的なGUIの表示画面を示す図4〜図7を考察することにする。図4〜図7の例における各GUI(110)は、入力装置ポインタ(112)が事前定義領域(114)内の種々のロケーションにあるとき、事前定義領域(114)におけるレンダリングされた表示アイコン(116)を示す。
【0032】
図4の例では、入力装置ポインタ(112)が事前定義領域(114)の左上部分に置かれている。図4の例では、ワード処理プログラムとして実装されたコンピューティング資源が、入力装置ポインタ(112)のロケーションに合致する事前定義領域(114)の部分に関連している、ということをコンピュータ・システムが識別する。コンピュータ・システムは、ワード処理プログラムを表記する資源アイコンを、事前定義領域(114)におけるレンダリングされた表示アイコン(116)としてセットする。
【0033】
図5の例では、入力装置ポインタ(112)が事前定義領域(114)の中央上部分に置かれている。図5の例では、ウェブ・ブラウザとして実装されたコンピューティング資源が、入力装置ポインタ(112)のロケーションに合致する事前定義領域(114)の部分に関連している、ということをコンピュータ・システムが識別する。コンピュータ・システムは、ウェブ・ブラウザを表記する資源アイコンを、事前定義領域(114)におけるレンダリングされた表示アイコン(116)としてセットする。
【0034】
図6の例では、入力装置ポインタ(112)が事前定義領域(114)の右上部分に置かれている。図6の例では、スプレッド・シート・プログラムとして実装されたコンピューティング資源が、入力装置ポインタ(112)のロケーションに合致する事前定義領域(114)の部分に関連している、ということをコンピュータ・システムが識別する。コンピュータ・システムは、スプレッド・シートを表記する資源アイコンを、事前定義領域(114)におけるレンダリングされた表示アイコン(116)としてセットする。
【0035】
図7の例では、入力装置ポインタ(112)が事前定義領域(114)の右下部分に置かれている。図7の例では、ムービーとして実装されたコンピューティング資源が、入力装置ポインタ(112)のロケーションに合致する事前定義領域(114)の部分に関連している、ということをコンピュータ・システムが識別する。コンピュータ・システムは、ムービーを表記する資源アイコンを、事前定義領域(114)におけるレンダリングされた表示アイコン(116)としてセットする。
【0036】
上述したように、本発明の実施例では、単一のコンピューティング資源へのアクセスをユーザに提供するのではなく、複数のコンピューティング資源へのアクセスをユーザに提供するために、単一のアイコンを表示するためのGUI上の事前定義領域が使用される。コンピューティング資源をGUI上の特定の事前定義領域に割り当てる方法に関して更に説明するために、本発明の実施例によれば単一のアイコンを表示するためのGUIの事前定義領域内に複数のコンピューティング資源を表記する更なる例示的な方法を示すフローチャートを示す図8を考察することにする。
【0037】
図8の方法は図2の方法に類似している。即ち、図8の方法は、GUIにおいて、単一のアイコンを表示するための事前定義領域(114)に表記するべき複数のコンピューティング資源(各コンピューティング資源は事前定義領域の一部分に関連付けられている)を識別するステップ(200)と、事前定義領域(114)における表示アイコン(116)をレンダリングするステップ(202)と、事前定義領域(114)内の入力装置ポインタ(112)のロケーションを識別するステップ(204)と、ユーザが表示アイコン(116)を操作するとき、入力装置ポインタ(112)が置かれている事前定義領域(114)の部分に関連したコンピューティング資源を活性化するステップ(208)とを含む。
【0038】
図8の方法では、GUIにおいて、単一のアイコンを表示するための事前定義領域(114)に表記するべき複数のコンピューティング資源を識別するステップ(200)は、ユーザが事前定義領域(114)に複数の資源アイコン(504)を配置するときを決定するステップ(500)と、ユーザが事前定義領域(114)に複数の資源アイコンを配置したという決定に応答して、事前定義領域(114)に配置された資源アイコンの各々により表記されたコンピューティング資源を識別するステップ(502)とを含む。図8の方法による、ユーザが事前定義領域(114)に複数の資源アイコン(504)を配置するときを決定するステップ(500)は、ユーザが事前定義領域(114)において複数の資源アイコンをドラッグ・アンド・ドロップしたことを検知することによって実行されてもよい。ユーザが事前定義領域(114)において複数の資源アイコンをドラッグ・アンド・ドロップしたことを検知するステップは、オペレーティング・システムにおけるGUIサブシステムによって提供されるGUI通知メッセージを使用して実行されてもよい。
【0039】
ユーザが事前定義領域(114)に複数の資源アイコンを置いたという決定に応答して、図8の方法に従って、事前定義領域(114)に配置された資源アイコンの各々により表記されたコンピューティング資源を識別するステップ(502)は、事前定義領域(114)に配置された各資源アイコンに関連したメタ・データから資源識別子を検索すること、および、各資源識別子を、合致する資源アイコンに対する識別子とその資源識別子に割り当てられた事前定義領域(114)の一部分を指定する座標のセットとに関連付けて資源テーブル(104)に格納することによって実行されてもよい。図8の例では、資源テーブル(104)における各レコードは、資源識別子フィールド(106)、資源アイコン識別子フィールド(108)、および領域座標フィールド(118)を含む。資源識別子フィールド(106)は特定のコンピューティング資源(100)を指定する。資源アイコン識別子フィールド(108)は、関連するコンピューティング資源を表記するために発生されるアイコンまたは図形を指定する。領域座標フィールド(118)は、関連するコンピューティング資源に割り当てられている事前定義領域(114)の部分を指定する。
【0040】
資源テーブル(104)における各コンピューティング資源に関連する事前定義領域(114)の部分は、ウィザード、ポップアップ・メニュー、或いは当業者が想起し得る他の方法、を介してユーザにより設定されたユーザ定義の位置的な好みに基づいて選択されてもよい。例えば、ユーザが図8に示された「スプレッド・シート」アイコンを事前定義領域(114)にドラッグするとき、事前定義領域(114)のどの部分がスプレッド・シート・プログラムに関連しなければならないかを指定するように、ダイアログ・ボックスがユーザに要請してもよい。図8の例では、事前定義領域(114)の右上部分は、資源テーブル(104)を使用するスプレッド・シート・プログラムに関連している。
【0041】
ユーザ定義の位置的好みに加えて、資源テーブル(104)における各コンピューティング資源に関連する事前定義領域(114)の部分がそのコンピューティング資源に関する履歴上の用途統計に基づいて選択されてもよい。例えば、ユーザが「ムービー」アイコンをGUI(110)上の他の資源アイコン(504)よりも履歴的に多くクリックした場合に関して図8を考察することにする。そのような例では、ムービー・コンピューティング資源は、事前定義領域(114)を介してアクセスし得る他のコンピューティング資源よりも大きなその事前定義領域(114)内の部分を与えられる。事前定義領域(114)のすべての部分がコンピューティング資源に割り付けられた後でも、ユーザが事前定義領域(114)を介して種々の資源にアクセスするとき、より多大な履歴上の使用統計が得られるときには、各コンピューティング資源に関連した事前定義領域(114)の部分が変更されてもよい。例えば、ユーザが、図8に示された事前定義領域(114)を介してスプレッド・シート・プログラムを、他のコンピューティング資源よりも多く利用し始める場合、事前定義領域(114)の大きな部分がスプレッド・シート・プログラムに割り当てられてもよい。従って、表示アイコン(116)においてスプレッド・シート・プログラムを表記するために使用される図形はより大きくなるであろうし、表示アイコン(116)において使用される1つまたは複数の他の図形はより小さくなるであろう。
【0042】
図8に関する上記の説明は、ユーザがGUIの事前定義領域に複数の資源アイコンを配置したとき、その事前定義領域に表記するべき複数のコンピューティング資源をコンピュータ・システムが識別し得るということを述べている。しかし、別の実施例において、コンピュータ・システムは、GUI上の事前定義領域に表記するべき少なくとも1つのコンピューティング資源を加えることを指定する1つまたは複数のユーザ命令を受け取ることによって、GUI上の事前定義領域に表記するべき複数のコンピューティング資源を識別することも可能である。更なる説明のために、本発明の実施例によれば単一のアイコンを表示するための事前定義領域内に複数のコンピューティング資源を表記する更なる例示的な方法のフローチャートを示す図9を考察することにする。
【0043】
図9の方法は図2の方法に類似している。即ち、図9の方法は、GUIにおいて、単一のアイコンを表示するための事前定義領域(114)に表記するべき複数のコンピューティング資源を識別するステップ(200)を含む。なお、各コンピューティング資源は事前定義領域(114)の一部分と関連付けられている。その方法は、更に、事前定義領域(114)における表示アイコン(116)をレンダリングするステップ(202)、事前定義領域(114)内の入力装置ポインタ(112)のロケーションを識別するステップ(204)、およびユーザが表示アイコン(116)を操作するとき、入力装置ポインタ(112)が置かれている事前定義領域(114)の部分に関連したコンピューティング資源を活性化するステップ(208)を含む。
【0044】
図9の方法において、GUIにおいて、単一のアイコンを表示するための事前定義領域(114)に表記するべき複数のコンピューティング資源を識別するステップ(200)は、GUI(110)上の事前定義領域(114)に表記するべき少なくとも1つのコンピューティング資源を加えることを指定するユーザ命令を受け取るステップ(610)を含む。図9の方法による、GUI(110)上の事前定義領域(114)に表記するべき少なくとも1つのコンピューティング資源を加えることを指定するユーザ命令を受け取るステップ(610)は、ポップアップ・メニュー(600)からユーザ選択を受け取ること、および、そのユーザ選択を受け取ることに応答して、事前定義領域(114)に表記するべきコンピューティング資源を入力するためのダイアログ・ボックスをユーザに提供すること、によって実行されてもよい。例えば、ユーザは、GUI(110)の上の事前定義領域(114)に表記するべきコンピューティング資源を加えるためにメニュー項目「資源を加える」をメニュー(600)から選択してもよい。
【0045】
図9の方法は、事前定義領域(114)においてコンピューティング資源の1つを表記する資源アイコンの修正を指定する1つまたは複数のユーザ命令を受け取るステップ(612)を含む。図9の方法による、事前定義領域(114)においてコンピューティング資源の1つを表記する資源アイコンの修正を指定する1つまたは複数のユーザ命令を受け取るステップ(612)は、ポップアップ・メニュー(600)からユーザ選択を受け取ること、および、そのユーザ選択を受け取ったことに応答して、事前定義領域(114)においてコンピューティング資源の1つを表記する資源アイコンを修正するためにダイアログ・ボックスをユーザに提供すること、によって実行されてもよい。例えば、ユーザは、GUI(110)上の事前定義領域(114)においてコンピューティング資源の1つを表記する資源アイコンを修正するために、メニュー(600)からメニュー項目「資源を修正する」を選択してもよい。
【0046】
図9の方法は、事前定義領域(114)におけるコンピューティング資源の1つの表記を削除することを指定する1つまたは複数の命令を受け取るステップ(614)を含む。図9の方法に従って事前定義領域(114)におけるコンピューティング資源の1つの表記を削除することを指定する1つまたは複数の命令を受け取るステップ(614)は、ポップアップ・メニュー(600)からユーザ選択を受け取ること、および、そのユーザ選択を受け取ったことに応答して、事前定義領域(114)におけるコンピューティング資源の1つの表記を削除するためにダイアログ・ボックスをユーザに提供すること、によって実行されてもよい。例えば、ユーザは、GUI(110)上の事前定義領域(114)におけるコンピューティング資源の1つの表記を削除するためにメニュー(600)からメニュー項目「資源を削除する」を選択してもよい。
【0047】
本発明の実施例は、主として、GUIにおいて、単一のアイコンを表示するための事前定義領域(114)に複数のコンピューティング資源を表記するための十分に機能的なコンピュータ・システムに関して説明されている。しかし、本発明が、任意の適切なデータ処理システムを使用するコンピュータ可読媒体上に搭載されるコンピュータ・プログラムとして実施され得る、ということは当業者には明らかであろう。そのようなコンピュータ可読媒体は、磁気的媒体、光学的媒体、または他の適切な媒体を含む機械読取り可能な情報のための伝送媒体または記録媒体であってもよい。記録可能な媒体の例は、ハード・ドライブにおける磁気ディスクまたはディスケット、光学的ドライブのためのコンパクト・ディスク、磁気テープ、および、当業者が想起し得るような他の媒体を含む。伝送媒体の例は、音声通信のための電話網、例えばイーサネット(商標)のようなデジタル・データ通信網、並びに、インターネット・プロトコルおよびワールド・ワイド・ウェブと通信するネットワークおよび、例えば IEEE 802.11 ファミリの仕様に従って具現化されたネットワークのような無線通信媒体を含む。適切なプログラミング手段を有する任意のコンピュータ・システムが、コンピュータ・プログラムとして具現化された本発明の方法ステップを実行することができるであろう、ということは当業者には容易に明らかであろう。しかし、本明細書に記載された実施例のうちの或るものは、コンピュータ・ハードウェア上にインストールされて実行されるソフトウェアに向いているが、ファームウェアとして或いはハードウェアとして具現化される別の実施例も本発明の範囲内にあるということも当業者には明らかであろう。
【0048】
本発明の趣旨から逸脱することなく種々の実施例において修正および変更を施し得るということは上記の説明から明らかであろう。本明細書における記載は単に説明を目的とするものであり、限定的な意味に解釈されるべきではない。本発明の範囲は「特許請求の範囲」の記載によって限定される。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】本発明の実施例によれば、グラフィカル・ユーザ・インターフェースにおいて、単一のアイコンを表示するための事前定義領域内に複数のコンピューティング資源を表記するのに有用な例示的コンピュータ・システムを含む自動コンピューティング・マシンのブロック図である。
【図2】本発明の実施例によれば、グラフィカル・ユーザ・インターフェースにおいて、単一のアイコンを表示するための事前定義領域内に複数のコンピューティング資源を表記するための例示的方法を示すフローチャートである。
【図3】本発明の実施例によれば、グラフィカル・ユーザ・インターフェースにおいて、単一のアイコンを表示するための事前定義領域内に複数のコンピューティング資源を表記するための更なる例示的方法を示すフローチャートである。
【図4】本発明の実施例によれば、グラフィカル・ユーザ・インターフェースにおいて、単一のアイコンを表示するための事前定義領域内に複数のコンピューティング資源を表記するのに有用な例示的GUIの概略図である。
【図5】本発明の実施例によれば、グラフィカル・ユーザ・インターフェースにおいて、単一のアイコンを表示するための事前定義領域内に複数のコンピューティング資源を表記するのに有用な例示的GUIの概略図である。
【図6】本発明の実施例によれば、グラフィカル・ユーザ・インターフェースにおいて、単一のアイコンを表示するための事前定義領域内に複数のコンピューティング資源を表記するのに有用な例示的GUIの概略図である。
【図7】本発明の実施例によれば、グラフィカル・ユーザ・インターフェースにおいて、単一のアイコンを表示するための事前定義領域内に複数のコンピューティング資源を表記するのに有用な例示的GUIの概略図である。
【図8】本発明の実施例によれば、グラフィカル・ユーザ・インターフェースにおいて、単一のアイコンを表示するための事前定義領域内に複数のコンピューティング資源を表記するための更なる例示的方法を示すフローチャートである。
【図9】本発明の実施例によれば、グラフィカル・ユーザ・インターフェースにおいて、単一のアイコンを表示するための事前定義領域内に複数のコンピューティング資源を表記するための更なる例示的方法を示すフローチャートである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
グラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI)において単一のアイコンを表示するための事前定義された領域内に複数のコンピューティング資源を表記するためにコンピュータを利用する方法であって、
前記GUIにおいて単一のアイコンを表示するための前記事前定義された領域に表記するべき、各々が前記事前定義された領域の一部分に関連付けられた、複数のコンピューティング資源を識別するステップと、
前記事前定義された領域における表示アイコンをレンダリングするステップと、
前記事前定義された領域内の入力装置ポインタのロケーションを識別するステップと、
ユーザが前記表示アイコンを操作するとき、前記入力装置ポインタが置かれている前記事前定義された領域の部分に関連付けられたコンピューティング資源を活性化するステップと、
を含む、方法。
【請求項2】
各コンピューティング資源は資源アイコンによって表記され、
前記入力装置ポインタのロケーションに合致する前記事前定義された領域の部分に関連付けられたコンピューティング資源を識別するステップと、
前記識別されたコンピューティング資源を表記する資源アイコンを、前記事前定義された領域にレンダリングされた表示アイコンとしてセットするステップと、
を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
各コンピューティング資源は前記GUI上に資源アイコンによって表記され、
前記複数のコンピューティング資源を識別するステップは、
ユーザが前記事前定義された領域に複数の資源アイコンを配置したときを決定するステップと、
ユーザが前記事前定義された領域に複数の資源アイコンを配置したという決定に応答して、前記事前定義された領域に配置された各資源アイコンにより表記されたコンピューティング資源を識別するステップと、
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記複数のコンピューティング資源を識別するステップは、前記事前定義された領域に表記するべき少なくとも1つのコンピューティング資源を追加することを指定する1つまたは複数のユーザ命令を受け取るステップを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記事前定義された領域においてコンピューティング資源の1つを表記する資源アイコンを修正することを指定する1つまたは複数のユーザ命令を受け取るステップを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記事前定義された領域においてコンピューティング資源の1つを表記することを取りやめることを指定する1つまたは複数のユーザ命令を受け取るステップを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
各コンピューティング資源は、ユーザ定義された位置的好みに従って、事前定義された領域の一部分に各コンピューティング資源が関連付けられる、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
各コンピューティング資源は、当該コンピューティング資源に関する履歴上の使用統計に従って、事前定義された領域の一部分に関連付けられる、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
グラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI)おいて単一のアイコンを表示するための事前定義された領域内に複数のコンピューティング資源を表記するための装置であって、前記装置は、コンピュータ・プロセッサと、前記コンピュータ・プロセッサに接続されたコンピュータ・メモリとを含み、
前記コンピュータ・メモリは
前記GUIにおいて単一のアイコンを表示するための前記事前定義された領域に表記するべき、各々が前記事前定義された領域の一部分に関連付けられた、複数のコンピューティング資源を識別することができるコンピュータ・プログラム命令と、
前記事前定義された領域における表示アイコンをレンダリングすることができるコンピュータ・プログラム命令と、
前記事前定義された領域内の入力装置ポインタのロケーションを識別することができるコンピュータ・プログラム命令と、
ユーザが前記表示アイコンを操作するとき、前記入力装置ポインタが置かれている前記事前定義された領域の部分に関連付けられたコンピューティング資源を活性化することができるコンピュータ・プログラム命令と、
を内部に配置されている、装置。
【請求項10】
各コンピューティング資源は資源アイコンによって表記され、
前記コンピュータ・メモリは、
前記入力装置ポインタのロケーションに合致する前記事前定義された領域の部分に関連付けられたコンピューティング資源を識別することができるコンピュータ・プログラム命令と、
前記識別されたコンピューティング資源を表記する資源アイコンを、前記事前定義された領域におけるレンダリングされた表示アイコンとしてセットすることができるコンピュータ・プログラム命令と、
を内部に配置されている、請求項9に記載の装置。
【請求項11】
各コンピューティング資源は前記GUI上に資源アイコンによって表記され、
前記複数のコンピューティング資源を識別することができるコンピュータ・プログラム命令は、
ユーザが前記事前定義された領域に複数の資源アイコンを配置したときを決定するステップと、
ユーザが前記事前定義された領域に複数の資源アイコンを配置したという決定に応答して、前記事前定義された領域に配置された各資源アイコンにより表記されたコンピューティング資源を識別するステップと、
を含む、請求項9に記載の装置。
【請求項12】
グラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI)において単一のアイコンを表示するための事前定義された領域内に複数のコンピューティング資源を表記するためのコンピュータ・プログラムであって、
前記GUIにおいて単一のアイコンを表示するための前記事前定義された領域に表記するべき、各々が前記事前定義された領域の一部分に関連付けられた、複数のコンピューティング資源を識別することができるコンピュータ・プログラム命令と、
前記事前定義された領域における表示アイコンをレンダリングすることができるコンピュータ・プログラム命令と、
前記事前定義された領域内の入力装置ポインタのロケーションを識別することができるコンピュータ・プログラム命令と、
ユーザが前記表示アイコンを操作するとき、前記入力装置ポインタが置かれている前記事前定義された領域の部分に関連付けられたコンピューティング資源を活性化することができるコンピュータ・プログラム命令と、
を含む、コンピュータ・プログラム。
【請求項13】
各コンピューティング資源は資源アイコンによって表記され、
前記入力装置ポインタのロケーションに合致する前記事前定義された領域の部分に関連付けられたコンピューティング資源を識別することができるコンピュータ・プログラム命令と、
前記識別されたコンピューティング資源を表記する資源アイコンを、前記事前定義された領域におけるレンダリングされた表示アイコンとしてセットすることができるコンピュータ・プログラム命令と、
を含む、請求項12に記載のコンピュータ・プログラム。
【請求項14】
各コンピューティング資源は前記GUI上に資源アイコンによって表記され、
前記複数のコンピューティング資源を識別することができるコンピュータ・プログラム命令は、
ユーザが前記事前定義された領域に複数の資源アイコンを配置するときを決定するステップと、
ユーザが前記事前定義された領域に複数の資源アイコンを配置したという決定に応答して、前記事前定義された領域に配置された各資源アイコンにより表記されるコンピューティング資源を識別するステップと、
を含む、請求項12に記載のコンピュータ・プログラム。
【請求項15】
前記事前定義された領域においてコンピューティング資源の1つを表記する資源アイコンを修正することを指定する1つまたは複数のユーザ命令を受け取ることができるコンピュータ・プログラム命令を更に含む、請求項12に記載のコンピュータ・プログラム。
【請求項16】
前記事前定義された領域においてコンピューティング資源の1つを表記することを取りやめることを指定する1つまたは複数のユーザ命令を受け取ることができるコンピュータ・プログラム命令を更に含む、請求項12に記載のコンピュータ・プログラム。
【請求項17】
各コンピューティング資源は、ユーザ定義された位置的好みに従って、事前定義された領域の一部分に各コンピューティング資源が関連付けられる、請求項12に記載のコンピュータ・プログラム。
【請求項18】
各コンピューティング資源は、当該コンピューティング資源に関する履歴上の使用統計に従って、事前定義された領域の一部分に関連付けられる、請求項12に記載のコンピュータ・プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2009−181574(P2009−181574A)
【公開日】平成21年8月13日(2009.8.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−13250(P2009−13250)
【出願日】平成21年1月23日(2009.1.23)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.イーサネット
【出願人】(390009531)インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション (4,084)
【氏名又は名称原語表記】INTERNATIONAL BUSINESS MASCHINES CORPORATION
【Fターム(参考)】