単位用量分配装置
組成物の反復可能かつ正確な単位用量を送達することができる組成物分配装置であって、圧縮性容器と、入口要素、出口要素、側壁、及び用量チャンバを含む単位用量送達システムと、分配開口部と、を含み、出口要素の入口要素に対する直線的な動きの比率が約1以下である、組成物分配装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、圧縮性容器から組成物の単位用量を送達する分配装置に関する。
【背景技術】
【0002】
消費者向け組成物は、長年圧力によって容器から送達されてきた。ポンプ、チューブ、及びボトルが挙げられる従来の分配装置は、圧力を使用して消費者に組成物を送達する。しかしながら、消費者が容器に加える圧力の量及び持続時間の双方に基づいて、消費者に送達される用量は大きく変化し得る。組成物の特定用量を送達する分配装置でさえ、通常、i)多数の部品を有するポンプで用量を送達する、ii)領域(カップ等)に分配され、次に用量を超える任意の組成物が排出されて容器に戻される、又は、iii)重力により送達が補助されるように特別の配列に置かれる容器から分配される。本発明は、力を利用する貯蔵容器から組成物の正確かつ反復可能な単位用量を送達する分配装置に関する。加える力は、消費者が手で容器に圧力を加えることによる手の力であり得る。一実施形態では、容器は、様々な方向に使用することができ、圧力の量又は持続時間、及び/又は分配される組成物の流動学的性質にかかわらず、組成物の正確な用量を送達する。更に、本発明の送達装置は、単位用量分配装置の部品の寸法及び形状を変えることによって、組成物の広範囲の用量を送達するように設計することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
送達装置は組成物の流動性、用量のサイズ、使用する向き、又は加えられる圧力の量によって制限されない、圧力を介して組成物の単位用量を送達することが本発明の目的である。この単位用量送達システムは、簡単に生産/製造することができ、少数の構成要素を用いるので、ポンプ等の従来式の送達システムの複雑さを最小にする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の組成物分配装置は、圧縮性容器と、入口要素、出口要素、側壁、及び用量チャンバを含む単位用量送達システムと、分配開口部と、を含み、出口要素の入口要素に対する直線的な動きの比率が約1以下である。
【0005】
本発明の組成物分配装置を使用して組成物の単位用量を送達する方法は、流動性のある組成物を含有する圧縮性容器を握ることと、用量チャンバを流動性のある組成物で充填することと、を含み、用量チャンバは入口要素、出口要素、及び側壁を含み、入口要素及び出口要素は互いに機械的に連結され、更に入口要素及び出口要素は側壁に係合することによって封止を形成し、入口要素及び出口要素を流動性のある組成物と共に動かし、入口要素の側壁との封止を係合すると同時に又は係合した後に、出口要素の側壁との封止を解除し、流動性のある組成物を分配開口部を通って分配する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】単位用量送達システムの断面図。
【図2】組成物分配装置の断面図。
【図3】バネとしての機械的な連結装置、並びに側壁で有効に封止された入口要素及び出口要素を示す、単位用量送達システムの断面図。
【図4】組成物送達システムの軸線を示す組成物送達システムの断面図。
【図5】単位用量送達システムの断面図。
【図6】分配開口部を示す単位用量送達システムの断面図。
【図7】単位用量送達システムの断面図。
【図8】エアチェックバルブを示す単位用量送達システムの断面図。
【図9】分配表面を示す組成物分配装置の平面図。
【図10】組成物送達装置の斜視図。
【図11】組成物送達装置の斜視図。
【図12】二重チャンバを有する圧縮性容器。
【発明を実施するための形態】
【0007】
定義
本明細書で使用する場合、「単位用量送達システム」は、入口要素、出口要素、側壁、及び分配表面を含み、組成物の用量を量り分け消費者に組成物を送達する組成物分配装置の部分である。
【0008】
本明細書で使用する場合、「入口要素」は、組成物が通って流れ用量チャンバ内に入る単位用量送達システムの部分である。入口要素は更に用量チャンバの一部を設け得る。
【0009】
本明細書で使用する場合、「入口開口部」は、入口要素と側壁との間に封止が形成される前に組成物が通って流れることができる、入口要素と側壁との間に存在するすき間及び/又は開口部である。
【0010】
本明細書で使用する場合、「出口要素」は、組成物が用量チャンバ内で向かって流れる単位用量送達システムの部分である。出口要素は、単位用量送達システムの分配開口部の手前である用量チャンバの一部を設ける。入口要素及び出口要素は、機械的に連結され得る。出口要素は、用量チャンバの一部を画定する。
【0011】
本明細書で使用する場合、「封止」は、入口要素又は出口要素の縁部と対応する側壁との間の封止領域を意味し、この封止領域は、組成物分配装置内に含有される組成物が出口要素を入口要素が側壁に係合する位置まで動かすのに十分である。出口要素と側壁との間の封止は、入口要素と側壁との間の封止が解除される前に封止が解除されるような寸法及び形状にする必要がある。本明細書で使用される場合、封止は、組成物がシステムを通って漏れるのを防ぐのに十分な封止である。
【0012】
本明細書で使用する場合、「機械的な連結」は、構造的な連結を意味する。
【0013】
本明細書で使用する場合、「用量チャンバ」は、組成物の所望用量が流れ込み、次に分配開口部を通って分配される入口要素、出口要素、及び側壁を含むチャンバを意味する。用量チャンバは、組成物が流れ込み、組成物が分配開口部を通して分配されるすき間を作る。
【0014】
本明細書で使用する場合、「分配開口部」は、出口要素が側壁との封止を解除するとき形成されるすき間及び/又は穴を意味する。次に組成物は分配開口部を通って流れ消費者に分配されることができる。
【0015】
本明細書で使用する場合、「分配表面」は、組成物が分配され得る組成物分配装置上の表面を意味する。組成物は、分配開口部を通って分配表面上に流れてもよい。
【0016】
本明細書で使用する場合、「圧縮性容器」は、圧力が表面に加えられるにつれ容積が減少する容器を意味する。一実施形態では、圧力は、圧縮性容器の外側表面に加えられる。圧縮性容器は、圧力によって変形することができるボトル、チューブ、サッシェ、ポーチ等の任意の容器であり得る。更に、圧縮性容器は第2次容器に圧力を加えることができる。圧縮性容器は、復元可能(すなわち、元の形状に戻る)、部分的に復元可能(部分的にのみ元の形状に戻る)及び/又は押しつぶし可能であり得る。圧縮性容器に加えられる圧力は、手で加えることができる及び/又は他の力によって加えることができる。
【0017】
本明細書で使用する場合、「流動性のある組成物」は、組成物分配装置から分配されるだけ十分に流動性のある組成物を意味する。ガス及び/又は空気を組成物と組み合わせることができる。
【0018】
本明細書で使用する場合、「分配要素」は、多孔性材料、非多孔性材料、発泡体詰め物、カップ、ブラシ、櫛、1つ以上の突出部、及び/又はこれらの任意の組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない要素を意味する。組成物は、分配開口部を通って分配要素内に分配される、及び/又は分配要素上に分配されてもよい。
【0019】
本明細書で使用する場合、「ヘッドスペース」は、組成物を含有しない圧縮性容器内の容積又は領域である。この容積又は領域は、従来空気又はガスを含有する。
【0020】
本明細書で使用する場合、「側壁」は、入口要素及び出口要素が接して封止する表面を意味する。側壁は、分配過程中に入口要素及び出口要素の軸方向の動きの誘導装置にもなり得る。要素が側壁との接触によって封止を形成するとき、側壁は封止の一部を形成する。入口要素は側壁で封止し、出口要素は側壁で封止する。側壁は同じ側壁であり得、又は個別の組の側壁であり得る。
【0021】
本明細書で使用する場合、「ディップチューブ」は、一端が単位用量送達システムに配置され、もう一端が容器内にあるチューブ、パイプ又はホースを意味する。ディップチューブは、組成物の流れを容器から単位用量送達システムの用量チャンバ内に促進させることができる。ディップチューブは、組成物がチューブを逆流する、及び/又はチューブの中に流れ込んで容器内に流れるのを阻止するフローバルブを含むことができる。ディップチューブは、分配装置又は容器の個別の部品、又は一体化した(射出成形された)部品であり得る。
【0022】
本明細書で使用する場合、「バネ」は、入口要素及び出口要素を元の休止(すなわち貯蔵)の位置で、出口要素と側壁との間の封止に戻るのを助けることができる力生成装置を意味する。更に、バネは、組成物が圧縮性容器から入口要素の開口部に入り込んで移動するのを促進することができる。
【0023】
本明細書で使用する場合、「プラスチック」は、熱を加えて、又は熱を加えることなく形成される又は成形され得る任意の高分子材料を意味する。通常、プラスチックは、高分子量の単独重合体又は共重合体である。この定義に適合するプラスチックには、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリアミド、ビニル、ポリ塩化ビニル、アクリル、ポリカーボネート、ポリスチレン、及びポリウレタンが挙げられるが、これらに制限されない。プラスチックは、熱可塑性樹脂及び/又は熱硬化性樹脂の双方を含み得る。プラスチックは更に、バイオポリエチレン(すなわち、サトウキビを発酵させてエタノールに、エタノールを脱水させてエチレンに、そしてバイオエチレンをバイオPEに重合した原料等の再生可能なHDPE又はLLDPE)、バイオポリプロピレン(発酵、脱水、重合によるバイオ由来のプロパノール)、バイオPET(一部バイオ由来、例えば、糖を発酵させてエタノールに、脱水させてエチレンに、酸化させてバイオエチレンオキシドに、ABポリマーのバイオエチレングリコールモノマー構成成分に加水分解する、又は、完全にバイオ由来、糖を発酵させてイソブタノールに、脱水させてイソブテンに、二量化及び芳香化させてパラキシレンに、バイオテレフタル酸に酸化させる重合体ABのテレフタル酸構成成分のどちらか)、熱可塑性樹脂デンプン、ポリヒドロキシアルカン酸、及び充填剤とPLAとのブレンドを含むポリ乳酸、を含み得る。更に、PLAとポリオレフィン、酢酸セルロース、生分解性の熱可塑性樹脂デンプン材料とのブレンド、熱可塑性樹脂デンプンとHDPE若しくはPP若しくはLLDPE若しくはLDPEとのブレンド、ポリヒドロキシアルカン酸、より小さい設置面積を有するためにIntegrexプロセス(IntegRex技術はパラキシレン(PX)をポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂に統合変換することである)によって生産されたPET、ポリトリメチレンテレフタレート(Sorona)、ヒマシ油由来モノマーから製造されたナイロン11、並びに/又は上述の材料全ての再利用タイプ及びバージンタイプを含み得る。材料は全て、草、古紙、ケナフ、様々な源からのセルロースベースの繊維等の天然充填剤で充填することができる。更に、材料は全て、炭酸カルシウム、粘土、及びナノ粘土等の無機質材で充填することができる。
【0024】
本明細書で使用する場合、「二材料の射出成形」は、2つ以上の材料フローを合わせて一体化した部品にする部品成形プロセスである。二材料の射出成形の実施例プロセスには、共射出、2つのゲート又は複数のゲートの段階射出、及びオーバーモールド等の使用が挙げられるが、これらに制限されない。
【0025】
組成物分配装置
本発明の組成物分配装置は、単位用量送達システム及び圧縮性容器を含む。流動性のある組成物が内部に含有され組成物分配装置から分配される。図1は、単位用量送達システム10を含む、本発明の組成物分配装置の一実施形態である。入口要素20及び出口要素30、側壁50及び60、並びに分配表面70を含む単位用量送達システムを図1に示す。図1に示す単位用量送達システムは、組成物が入口開口部90を通って用量チャンバ80内に流入できる位置にある。この位置は休止位置及び/又は貯蔵位置でもある。これは組成物が分配中でないとき、単位用量送達システムがとどまる位置である。図1に示すように、出口要素30は側壁60で有効に封止され、入口要素は側壁50で封止されず、組成物が入口開口部90を介して入口要素20を通って流れることを可能にする。図2は、圧縮性容器100及び単位用量送達システム110を例示する。機械的な連結150が、入口要素120と出口要素130との間に示される。図2に示すこの実施形態の単位用量送達システムは、バネ要素140を更に含む。このバネ要素は、組成物が単位用量送達システムから分配された後、入口要素120及び出口要素130を休止位置に戻すことができる。図3に示す別の実施形態では、出口要素230と入口要素220との間の機械的な連結は、バネ要素260である。
【0026】
図4は、組成物分配装置の軸線320を例示する。
【0027】
図5は、組成物が用量チャンバに流れ込み、入口要素及び出口要素の双方が、側壁で封止を形成した後の組成物分配装置を例示する。図5は、出口要素350と側壁360との封止、及び入口要素370と側壁380との封止を例示する。
【0028】
図6は、出口要素と側壁との間の封止が解除され、組成物が開口部400から分配表面420上に分配できるように分配開口部400が形成された後の組成物分配装置を例示する。
【0029】
一実施形態では、組成物分配装置は、以下の方法(図4〜6に例示する)によって組成物を消費者に分配することができる。まず、消費者は、圧縮性容器の外表面を手で握ることによって圧縮性容器300に機械的圧力を加える。圧縮性容器に含まれる組成物が移動過程を始める。組成物は、入口開口部390を介して入口要素320を通って用量チャンバ380に流れ込む。組成物は出口要素330に達するまで入口要素を通って流れ続ける。次に、組成物は組成物分配装置の軸線395に沿って出口要素を押し始め、出口要素は単位用量送達システムの分配開口部に向かって軸線に沿って摺動し始める。入口要素が側壁で封止370及び380を形成するまで、組成物の出口要素への圧力が、出口要素及び機械的に連結された入口要素の双方を組成物分配装置の軸線に沿って動かす。分配過程のこの時点で入口要素及び出口要素の双方が側壁に接して有効に封止され、組成物の用量が用量チャンバ内に確立される。ここで組成物は、入口要素に圧力を加えることにより、入口要素及び出口要素の双方を軸線に沿って押す。出口要素が側壁から解除され、組成物が分配開口部400を通って分配表面420上に分配されるまで、消費者は圧力を加え続ける。組成物が分配されると、消費者は圧縮性容器を握るのを緩め、入口要素及び出口要素は、消費者が新しく圧力を加えるのを待つ休止位置に戻る。バネ要素が存在する場合、バネ要素は、入口要素が側壁から解除され(封止なし)、出口要素が側壁と係合する(封止あり)休止位置に入口要素及び出口要素が戻るのを補助することができる。この位置は、消費者が組成物を分配していないとき、組成物が組成物送達システムから漏れるのを防ぐことができる。
【0030】
封止はシステムを通って組成物が漏れるのを防ぐのに十分な封止である。
【0031】
別の実施形態では、空気及び/又はガスが更に用量チャンバに含まれ、したがって空気及び/又はガスが出口要素を加圧してもよく、それによって、空気及び/又はガス並びに分配開口部を通る組成物を含む用量チャンバの内容が分配される。
【0032】
別の実施例では、用量チャンバの全内容は分配されない。この実施形態では、用量チャンバの内容の合計の約98、95、90、85、80、75、70、60、50、40、30、20及び/又は10%が分配開口部を通って分配される。一実施形態では、突出部355、365(図5)等の阻止要素が、入口要素と出口要素との間に位置する側壁に沿って存在し、入口要素が任意の追加の組成物を用量チャンバから分配開口部を通して押すのを防ぐ。別の実施形態では、入口要素と圧縮性容器との間の連結が入口要素の更なる動きを防き、それによって、任意の追加の組成物が用量チャンバから分配開口部を通って分配されるのを防ぐ。更に別の実施形態では、バネが入口要素の動きを制限するために使用され、それによって、用量チャンバから分配開口部を通って分配する組成物の量を制限する。
【0033】
用量は、消費者によって加えられる圧力の量ではなく、単位用量送達システムの構造体によって確立されるので、本発明の単位用量送達システムは、消費者によって加えられる圧力の量に関係なく、組成物の同一用量を消費者に送達することができる。
【0034】
本発明の一実施形態では、出口要素及び入口要素は、組成物送達システムの軸線に沿って動く。出口要素及び入口要素は、約1以下の直線的な動きの比率で側壁に沿って軸方向に動き、一実施形態では、直線的な動きの比率は約1〜約0である。直線的な動きの比率は、出口要素の動き(図7中210で示される(L1))を、入口要素の動き(図7中220で示される(L2))で割った比率である。
直線的な動きの比率=L1/L2
【0035】
しかしながら、特定実施形態では、直線的な動きの比率は1より大きい可能性があるが、この構成は、追加の要素及び/又は組成物の設計に複雑性が含まれてもよいことが理解されよう。
【0036】
本発明の組成物分配装置は、流動性のある粉末、果粒剤、及び/又はビーズが挙げられるが、これらに限定されない、クリーム、ゲル剤、柔らかい固体、ペースト、液体、及び/又は他の流動性のある組成物等の、流動性のある組成物を送達するように設計される。一実施形態では、組成物は、スキンケア組成物、発汗抑制及び/又は消臭の組成物、ヘアケア組成物、口腔ケア組成物、並びにそれらの任意の組み合わせである。
【0037】
本発明の組成物分配装置は、米国特許第6,959,524号及び同第6,572,300号、並びに米国特許出願第2008/0003387号に開示されるプラスチック及び材料が挙げられるが、これらに限定されない単一材料又は様々な材料を含み得る。更に、本発明の組成物分配装置は、射出成形、ブロー成形、袋形成、及び/又は他の好適な手段で成形又は形成され得る。射出成形の方法の実施例は、米国特許第6,959,524号及び同第6,572,300号に含まれる。一実施形態では、本発明の分配装置は熱可塑性エラストマーを含む。本明細書で使用する場合、用語「熱可塑性エラストマー」は、熱可塑性エラストマー、熱可塑性樹脂加硫物、熱硬化エラストマー又は加硫エラストマー、エチレン共重合体及びターポリマー、独立気泡ポリマー発泡体又は連続気泡ポリマー発泡体、及びこれらの混合物又は化合物を含む基から選ばれるショアA 3〜ショアA 95の範囲のショアA硬さを有する全ての好適な材料が挙げられるが、これらに限定されない。好適な熱可塑性エラストマーには、ShellからのKraton Dシリーズ等のスチレンイソプレン三元ブロック共重合体、ShellからのKraton Dシリーズ等のスチレンブタジエンスチレン三元ブロック共重合体、ShellからのKraton Gシリーズ等のスチレン飽和オレフィンスチレン三元ブロック共重合体、GLS CorporationからのDynaflexシリーズ等の熱可塑性ゴム化合物、エチレンプロピレンエラストマー、DuPontからのHytrelシリーズ等のポリエステルポリエーテル多元ブロック共重合体、AtochemからのPebaxシリーズ等のポリアミドポリエーテル多元ブロック共重合体、BF GoodrichからのEstane族等のポリウレタン(polyurethance)エラストマーが挙げられるが、これらに制限されない。好適な熱可塑性(theremoplastic)加硫物には、Advanced ElastomersからのSantopreneシリーズが挙げられるが、これに制限されない。好適な熱硬化又は加硫エラストマーには、イソプレンゴム、ポリブタジエン(polybutadience)スチレンブタジエン、ニトリル(nitriale)、クロロプレン(chlorpene)(=ネオプレン=クロロイソプレン)、ブチル及びエチレンプロピレンジエンモノマー(EPDM)が挙げられるが、これらに制限されない。好適なエチレン共重合体には、エチレン酢酸ビニル、エチレンアクリル酸メチル、エチレンアクリル酸エチル、エチレンブタン、エチレンヘキサン、エチレンオクタン、及びエチレンのモル%が<50%であるエチレンプロピレンが挙げられるが、これらに制限されない。
【0038】
一実施形態では、単位用量装置は、単位用量送達システムの所望量の圧力を(空気及び/又はガスの量を調整することで)保持するのを助けるエアチェックバルブを更に含む。(図8に示すように)エアチェックバルブは、十分な空気及び/又はガスが単位用量送達システムから出て製品が退出することを可能にし、十分な空気及び/又はガスが単位用量送達システムに戻り分配される製品の量が置換されることを可能にする。一実施形態では、エアチェックバルブは、単位用量送達システムに存在するヘッドスペース内の一定量の圧力を保持する。
【0039】
エアチェックバルブ610及び620は、組成物を含む容器が押しつぶされる及び/又はパネルに分割するのを防ぐことができる。エアチェックバルブは、単位用量送達システムの上面及び外面に沿って形成される熱可塑性エラストマーを含むことができる。エアチェックバルブは、二材料の射出成形、ブロー成形、袋形成、及び/又は他の好適な手段による成形又は形成によって、単位用量送達システムに一体形成され得る。更に、エアチェックバルブの一実施形態では、バルブの開口部は弾力的な表面及び/又は剛体面との間に上面に形成することができ、通常閉じた配置に偏倚される。エアチェックバルブシステム内に軸方向に配置され、バルブの開口部と連通する空気の通路は、空気圧の格差(容器の壁)が弾力的な表面、つまり熱可塑性エラストマーフラップの偏倚力より大きいとき、(容器の壁が緩められ次第)空気が弾力的な弁を開いた配置に押しやる。これの1つの好適な実施例が、米国特許出願第2008/0087623号に開示される。
【0040】
このエアチェックバルブは、任意の数の容器と組み合わせて使用して、容器内に存在する圧力の量の調整することができる。例えば、このエアチェックバルブを、従来式ポンプ及び/又はボトルと共に使用して分配システム内の所望の圧力を保持することができる。エアチェックバルブは、二材料の射出成形、ブロー成形、袋形成、及び/又は他の好適な手段による成形又は形成によって、分配システムに一体形成されることができる。
【0041】
消費者が圧縮性容器を握ると、圧力がヘッドスペースを通って生成され、その結果、流動性のある組成物が単位用量送達システムを通って移動し始める。流動性のある組成物が送達システムを通って移行し始めると、流動性のある組成物が1つの経路、つまり分配開口部を経由してのみ出ることができるように、ドーム状の表面に二材料射出成形された熱可塑性エラストマー(エアチェックバルブ)が、システム全体を封止するのを助ける。入口要素及び出口要素が、単位用量送達システムを軸線に沿って移動するときに、圧縮性容器は依然として閉じたシステムである。圧縮性容器が緩められると、入口要素及び出口要素は、元の位置及び/又は休止位置に戻り始め、1つ以上のフラップを有することができ、一実施形態では2つのフラップを有するエアチェックバルブで、組成物が分配されている間単位用量送達システムの内径と分配開口部の外径との間できつい嵌合であるエアチェックバルブは、屈曲して開き始め、大気が容器のヘッドスペースに流れ込むことを可能にする。
【0042】
組成物は、分配開口部を通して、様々な分配表面及び/又は分配要素に分配することができる。分配表面は凹面又は凸面のドーム状であり得る。別の実施形態では、分配開口部は、多孔性材料、非多孔性材料、発泡体詰め物、カップ、ブラシ、櫛、1つ以上の突出部、及び/又はこれらの任意の組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない要素上に分配する。別の実施形態では、分配表面は、組成物が分配表面から分配されるとき、組成物の塗布が向上する形状の表面である。例えば、分配表面は腋の下への塗布を向上させる形状であり得る(図1中に70で示される)。別の実施形態では、表面は凹面で、消費者が指及び/又は基板で表面をぬぐうことができるような形状で、次に組成物は手で所望の表面に塗布される(図9中に710で示される)。
【0043】
一特定実施形態では、単位用量送達システム910は圧縮性容器970に取り付けられる(図10〜11に示される)。単位用量送達システムは、分配開口部920、分配表面930、出口要素940、入口要素950、及びバネ要素960を含む。この特定実施形態は、組成物を分配して腋の下に塗布するのに有用であり得る。
【0044】
本発明の組成物分配装置は、任意の方向に使用することができ、重力の作用に依存しない。
【0045】
更に、本発明の組成物分配装置は、複数のチャンバを有する圧縮性容器を含むことができる。例えば圧縮性容器は、容器を2つのチャンバ980及び990に分割する壁970を有することができる(図12)。
【0046】
更に、本発明の組成物分配装置は、用量チャンバ及び/又は消費者に分配される組成物の用量を変更するために軸方向に動くことができる入口要素及び/又は出口要素の距離のどちらかの形状及び/又は寸法を変更することができる、ダイヤル及び/又は他の機構を更に含むことができる。一実施形態では、組成物分配装置は、入口要素及び/又は出口要素のどちらかが組成物分配装置の軸線にほとんど沿って動くことを可能にする突出部を追加又は除去し得るボタンを側面に沿って有する。入口要素及び/又は出口要素の動きを制限すること及び/又は増加させることは、組成物分配装置から分配される組成物の量を制限又は増加させることができる。これにより、消費者は分配したい組成物の量を決めることができる。更に、これにより、1つの組成物分配装置の製造で、消費者に様々な用量を正確に分配することを可能にする。
【0047】
試験方法
用量及び封止試験方法
この用量及び封止試験方法は、一貫した単位用量及び有効な封止を評価するために使用される手順を捕らえる。
【0048】
試験は、力プローブ及びゲージを備えたリニアモーターを含むStable Micro Systems Surrey(UK)製のテクスチャアナライザTA.XTplusを使用して行う。
【0049】
10個の圧縮性容器及び10個の単位用量送達システムを入手する。鉱油(Sunneborn Inc.(Petrolia,US)製の白色鉱油)を使用して50%容積で圧縮性容器を充填する。単位用量送達システムを圧縮性容器に組み立てて、分配装置を形成する。テクスチャアナライザを使用して、試験パラメーターを設定する。
試験前の速度:1mm/秒
試験速度:6mm/秒
試験後の速度:12mm/秒
距離:10mm
【0050】
分配装置からのそれぞれの用量を有効に測定するために、天秤が試験システムの下部に配置される。
【0051】
分配する装置のそれぞれに対して、12の個別の容量が分配され測定される。
【0052】
平均及び標準偏差を計算する。
【0053】
次に、全組の平均及び標準偏差の合計を計算する。
【実施例】
【0054】
単位用量送達システムを本発明にしたがって作製した。上述の用量及び封止試験方法にしたがって単位用量送達システムを試験した。
【0055】
【表1】
【0056】
本明細書に開示される寸法及び値は、列挙された正確な数値に厳しく制限されるものとして理解されるべきでない。それよりむしろ、特に規定がない限り、こうした各寸法は、列挙された値とその値周辺の機能的に同等の範囲との両方を意味することが意図される。例えば、「40mm」として開示された寸法は、「約40mm」を意味することを意図する。
【0057】
相互参照される又は関連するあらゆる特許又は出願書類を含め、本明細書において引用される全ての文献は、明示的に除外ないしは制限されない限り、その全体を参考として本明細書に組み込まれる。いかなる文献の引用も、それが本明細書において開示され請求されるいずれかの発明に関する先行技術であること、又はそれが単独で若しくは他のいかなる参照とのいかなる組み合わせにおいても、このような発明を教示する、提案する、又は開示することを認めるものではない。更に、本書における用語のいずれかの意味又は定義が、参考として組み込まれた文献における同一の用語のいずれかの意味又は定義と相反する限りにおいて、本書においてその用語に与えられた定義又は意味が適用されるものとする。
【0058】
本発明の特定の実施形態が例示され、記載されてきたが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく、他の様々な変更及び修正を実施できることが、当業者には明白であろう。したがって、本発明の範囲内にあるそのような全ての変更及び修正を、添付の「特許請求の範囲」で扱うものとする。
【技術分野】
【0001】
本発明は、圧縮性容器から組成物の単位用量を送達する分配装置に関する。
【背景技術】
【0002】
消費者向け組成物は、長年圧力によって容器から送達されてきた。ポンプ、チューブ、及びボトルが挙げられる従来の分配装置は、圧力を使用して消費者に組成物を送達する。しかしながら、消費者が容器に加える圧力の量及び持続時間の双方に基づいて、消費者に送達される用量は大きく変化し得る。組成物の特定用量を送達する分配装置でさえ、通常、i)多数の部品を有するポンプで用量を送達する、ii)領域(カップ等)に分配され、次に用量を超える任意の組成物が排出されて容器に戻される、又は、iii)重力により送達が補助されるように特別の配列に置かれる容器から分配される。本発明は、力を利用する貯蔵容器から組成物の正確かつ反復可能な単位用量を送達する分配装置に関する。加える力は、消費者が手で容器に圧力を加えることによる手の力であり得る。一実施形態では、容器は、様々な方向に使用することができ、圧力の量又は持続時間、及び/又は分配される組成物の流動学的性質にかかわらず、組成物の正確な用量を送達する。更に、本発明の送達装置は、単位用量分配装置の部品の寸法及び形状を変えることによって、組成物の広範囲の用量を送達するように設計することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
送達装置は組成物の流動性、用量のサイズ、使用する向き、又は加えられる圧力の量によって制限されない、圧力を介して組成物の単位用量を送達することが本発明の目的である。この単位用量送達システムは、簡単に生産/製造することができ、少数の構成要素を用いるので、ポンプ等の従来式の送達システムの複雑さを最小にする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の組成物分配装置は、圧縮性容器と、入口要素、出口要素、側壁、及び用量チャンバを含む単位用量送達システムと、分配開口部と、を含み、出口要素の入口要素に対する直線的な動きの比率が約1以下である。
【0005】
本発明の組成物分配装置を使用して組成物の単位用量を送達する方法は、流動性のある組成物を含有する圧縮性容器を握ることと、用量チャンバを流動性のある組成物で充填することと、を含み、用量チャンバは入口要素、出口要素、及び側壁を含み、入口要素及び出口要素は互いに機械的に連結され、更に入口要素及び出口要素は側壁に係合することによって封止を形成し、入口要素及び出口要素を流動性のある組成物と共に動かし、入口要素の側壁との封止を係合すると同時に又は係合した後に、出口要素の側壁との封止を解除し、流動性のある組成物を分配開口部を通って分配する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】単位用量送達システムの断面図。
【図2】組成物分配装置の断面図。
【図3】バネとしての機械的な連結装置、並びに側壁で有効に封止された入口要素及び出口要素を示す、単位用量送達システムの断面図。
【図4】組成物送達システムの軸線を示す組成物送達システムの断面図。
【図5】単位用量送達システムの断面図。
【図6】分配開口部を示す単位用量送達システムの断面図。
【図7】単位用量送達システムの断面図。
【図8】エアチェックバルブを示す単位用量送達システムの断面図。
【図9】分配表面を示す組成物分配装置の平面図。
【図10】組成物送達装置の斜視図。
【図11】組成物送達装置の斜視図。
【図12】二重チャンバを有する圧縮性容器。
【発明を実施するための形態】
【0007】
定義
本明細書で使用する場合、「単位用量送達システム」は、入口要素、出口要素、側壁、及び分配表面を含み、組成物の用量を量り分け消費者に組成物を送達する組成物分配装置の部分である。
【0008】
本明細書で使用する場合、「入口要素」は、組成物が通って流れ用量チャンバ内に入る単位用量送達システムの部分である。入口要素は更に用量チャンバの一部を設け得る。
【0009】
本明細書で使用する場合、「入口開口部」は、入口要素と側壁との間に封止が形成される前に組成物が通って流れることができる、入口要素と側壁との間に存在するすき間及び/又は開口部である。
【0010】
本明細書で使用する場合、「出口要素」は、組成物が用量チャンバ内で向かって流れる単位用量送達システムの部分である。出口要素は、単位用量送達システムの分配開口部の手前である用量チャンバの一部を設ける。入口要素及び出口要素は、機械的に連結され得る。出口要素は、用量チャンバの一部を画定する。
【0011】
本明細書で使用する場合、「封止」は、入口要素又は出口要素の縁部と対応する側壁との間の封止領域を意味し、この封止領域は、組成物分配装置内に含有される組成物が出口要素を入口要素が側壁に係合する位置まで動かすのに十分である。出口要素と側壁との間の封止は、入口要素と側壁との間の封止が解除される前に封止が解除されるような寸法及び形状にする必要がある。本明細書で使用される場合、封止は、組成物がシステムを通って漏れるのを防ぐのに十分な封止である。
【0012】
本明細書で使用する場合、「機械的な連結」は、構造的な連結を意味する。
【0013】
本明細書で使用する場合、「用量チャンバ」は、組成物の所望用量が流れ込み、次に分配開口部を通って分配される入口要素、出口要素、及び側壁を含むチャンバを意味する。用量チャンバは、組成物が流れ込み、組成物が分配開口部を通して分配されるすき間を作る。
【0014】
本明細書で使用する場合、「分配開口部」は、出口要素が側壁との封止を解除するとき形成されるすき間及び/又は穴を意味する。次に組成物は分配開口部を通って流れ消費者に分配されることができる。
【0015】
本明細書で使用する場合、「分配表面」は、組成物が分配され得る組成物分配装置上の表面を意味する。組成物は、分配開口部を通って分配表面上に流れてもよい。
【0016】
本明細書で使用する場合、「圧縮性容器」は、圧力が表面に加えられるにつれ容積が減少する容器を意味する。一実施形態では、圧力は、圧縮性容器の外側表面に加えられる。圧縮性容器は、圧力によって変形することができるボトル、チューブ、サッシェ、ポーチ等の任意の容器であり得る。更に、圧縮性容器は第2次容器に圧力を加えることができる。圧縮性容器は、復元可能(すなわち、元の形状に戻る)、部分的に復元可能(部分的にのみ元の形状に戻る)及び/又は押しつぶし可能であり得る。圧縮性容器に加えられる圧力は、手で加えることができる及び/又は他の力によって加えることができる。
【0017】
本明細書で使用する場合、「流動性のある組成物」は、組成物分配装置から分配されるだけ十分に流動性のある組成物を意味する。ガス及び/又は空気を組成物と組み合わせることができる。
【0018】
本明細書で使用する場合、「分配要素」は、多孔性材料、非多孔性材料、発泡体詰め物、カップ、ブラシ、櫛、1つ以上の突出部、及び/又はこれらの任意の組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない要素を意味する。組成物は、分配開口部を通って分配要素内に分配される、及び/又は分配要素上に分配されてもよい。
【0019】
本明細書で使用する場合、「ヘッドスペース」は、組成物を含有しない圧縮性容器内の容積又は領域である。この容積又は領域は、従来空気又はガスを含有する。
【0020】
本明細書で使用する場合、「側壁」は、入口要素及び出口要素が接して封止する表面を意味する。側壁は、分配過程中に入口要素及び出口要素の軸方向の動きの誘導装置にもなり得る。要素が側壁との接触によって封止を形成するとき、側壁は封止の一部を形成する。入口要素は側壁で封止し、出口要素は側壁で封止する。側壁は同じ側壁であり得、又は個別の組の側壁であり得る。
【0021】
本明細書で使用する場合、「ディップチューブ」は、一端が単位用量送達システムに配置され、もう一端が容器内にあるチューブ、パイプ又はホースを意味する。ディップチューブは、組成物の流れを容器から単位用量送達システムの用量チャンバ内に促進させることができる。ディップチューブは、組成物がチューブを逆流する、及び/又はチューブの中に流れ込んで容器内に流れるのを阻止するフローバルブを含むことができる。ディップチューブは、分配装置又は容器の個別の部品、又は一体化した(射出成形された)部品であり得る。
【0022】
本明細書で使用する場合、「バネ」は、入口要素及び出口要素を元の休止(すなわち貯蔵)の位置で、出口要素と側壁との間の封止に戻るのを助けることができる力生成装置を意味する。更に、バネは、組成物が圧縮性容器から入口要素の開口部に入り込んで移動するのを促進することができる。
【0023】
本明細書で使用する場合、「プラスチック」は、熱を加えて、又は熱を加えることなく形成される又は成形され得る任意の高分子材料を意味する。通常、プラスチックは、高分子量の単独重合体又は共重合体である。この定義に適合するプラスチックには、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリアミド、ビニル、ポリ塩化ビニル、アクリル、ポリカーボネート、ポリスチレン、及びポリウレタンが挙げられるが、これらに制限されない。プラスチックは、熱可塑性樹脂及び/又は熱硬化性樹脂の双方を含み得る。プラスチックは更に、バイオポリエチレン(すなわち、サトウキビを発酵させてエタノールに、エタノールを脱水させてエチレンに、そしてバイオエチレンをバイオPEに重合した原料等の再生可能なHDPE又はLLDPE)、バイオポリプロピレン(発酵、脱水、重合によるバイオ由来のプロパノール)、バイオPET(一部バイオ由来、例えば、糖を発酵させてエタノールに、脱水させてエチレンに、酸化させてバイオエチレンオキシドに、ABポリマーのバイオエチレングリコールモノマー構成成分に加水分解する、又は、完全にバイオ由来、糖を発酵させてイソブタノールに、脱水させてイソブテンに、二量化及び芳香化させてパラキシレンに、バイオテレフタル酸に酸化させる重合体ABのテレフタル酸構成成分のどちらか)、熱可塑性樹脂デンプン、ポリヒドロキシアルカン酸、及び充填剤とPLAとのブレンドを含むポリ乳酸、を含み得る。更に、PLAとポリオレフィン、酢酸セルロース、生分解性の熱可塑性樹脂デンプン材料とのブレンド、熱可塑性樹脂デンプンとHDPE若しくはPP若しくはLLDPE若しくはLDPEとのブレンド、ポリヒドロキシアルカン酸、より小さい設置面積を有するためにIntegrexプロセス(IntegRex技術はパラキシレン(PX)をポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂に統合変換することである)によって生産されたPET、ポリトリメチレンテレフタレート(Sorona)、ヒマシ油由来モノマーから製造されたナイロン11、並びに/又は上述の材料全ての再利用タイプ及びバージンタイプを含み得る。材料は全て、草、古紙、ケナフ、様々な源からのセルロースベースの繊維等の天然充填剤で充填することができる。更に、材料は全て、炭酸カルシウム、粘土、及びナノ粘土等の無機質材で充填することができる。
【0024】
本明細書で使用する場合、「二材料の射出成形」は、2つ以上の材料フローを合わせて一体化した部品にする部品成形プロセスである。二材料の射出成形の実施例プロセスには、共射出、2つのゲート又は複数のゲートの段階射出、及びオーバーモールド等の使用が挙げられるが、これらに制限されない。
【0025】
組成物分配装置
本発明の組成物分配装置は、単位用量送達システム及び圧縮性容器を含む。流動性のある組成物が内部に含有され組成物分配装置から分配される。図1は、単位用量送達システム10を含む、本発明の組成物分配装置の一実施形態である。入口要素20及び出口要素30、側壁50及び60、並びに分配表面70を含む単位用量送達システムを図1に示す。図1に示す単位用量送達システムは、組成物が入口開口部90を通って用量チャンバ80内に流入できる位置にある。この位置は休止位置及び/又は貯蔵位置でもある。これは組成物が分配中でないとき、単位用量送達システムがとどまる位置である。図1に示すように、出口要素30は側壁60で有効に封止され、入口要素は側壁50で封止されず、組成物が入口開口部90を介して入口要素20を通って流れることを可能にする。図2は、圧縮性容器100及び単位用量送達システム110を例示する。機械的な連結150が、入口要素120と出口要素130との間に示される。図2に示すこの実施形態の単位用量送達システムは、バネ要素140を更に含む。このバネ要素は、組成物が単位用量送達システムから分配された後、入口要素120及び出口要素130を休止位置に戻すことができる。図3に示す別の実施形態では、出口要素230と入口要素220との間の機械的な連結は、バネ要素260である。
【0026】
図4は、組成物分配装置の軸線320を例示する。
【0027】
図5は、組成物が用量チャンバに流れ込み、入口要素及び出口要素の双方が、側壁で封止を形成した後の組成物分配装置を例示する。図5は、出口要素350と側壁360との封止、及び入口要素370と側壁380との封止を例示する。
【0028】
図6は、出口要素と側壁との間の封止が解除され、組成物が開口部400から分配表面420上に分配できるように分配開口部400が形成された後の組成物分配装置を例示する。
【0029】
一実施形態では、組成物分配装置は、以下の方法(図4〜6に例示する)によって組成物を消費者に分配することができる。まず、消費者は、圧縮性容器の外表面を手で握ることによって圧縮性容器300に機械的圧力を加える。圧縮性容器に含まれる組成物が移動過程を始める。組成物は、入口開口部390を介して入口要素320を通って用量チャンバ380に流れ込む。組成物は出口要素330に達するまで入口要素を通って流れ続ける。次に、組成物は組成物分配装置の軸線395に沿って出口要素を押し始め、出口要素は単位用量送達システムの分配開口部に向かって軸線に沿って摺動し始める。入口要素が側壁で封止370及び380を形成するまで、組成物の出口要素への圧力が、出口要素及び機械的に連結された入口要素の双方を組成物分配装置の軸線に沿って動かす。分配過程のこの時点で入口要素及び出口要素の双方が側壁に接して有効に封止され、組成物の用量が用量チャンバ内に確立される。ここで組成物は、入口要素に圧力を加えることにより、入口要素及び出口要素の双方を軸線に沿って押す。出口要素が側壁から解除され、組成物が分配開口部400を通って分配表面420上に分配されるまで、消費者は圧力を加え続ける。組成物が分配されると、消費者は圧縮性容器を握るのを緩め、入口要素及び出口要素は、消費者が新しく圧力を加えるのを待つ休止位置に戻る。バネ要素が存在する場合、バネ要素は、入口要素が側壁から解除され(封止なし)、出口要素が側壁と係合する(封止あり)休止位置に入口要素及び出口要素が戻るのを補助することができる。この位置は、消費者が組成物を分配していないとき、組成物が組成物送達システムから漏れるのを防ぐことができる。
【0030】
封止はシステムを通って組成物が漏れるのを防ぐのに十分な封止である。
【0031】
別の実施形態では、空気及び/又はガスが更に用量チャンバに含まれ、したがって空気及び/又はガスが出口要素を加圧してもよく、それによって、空気及び/又はガス並びに分配開口部を通る組成物を含む用量チャンバの内容が分配される。
【0032】
別の実施例では、用量チャンバの全内容は分配されない。この実施形態では、用量チャンバの内容の合計の約98、95、90、85、80、75、70、60、50、40、30、20及び/又は10%が分配開口部を通って分配される。一実施形態では、突出部355、365(図5)等の阻止要素が、入口要素と出口要素との間に位置する側壁に沿って存在し、入口要素が任意の追加の組成物を用量チャンバから分配開口部を通して押すのを防ぐ。別の実施形態では、入口要素と圧縮性容器との間の連結が入口要素の更なる動きを防き、それによって、任意の追加の組成物が用量チャンバから分配開口部を通って分配されるのを防ぐ。更に別の実施形態では、バネが入口要素の動きを制限するために使用され、それによって、用量チャンバから分配開口部を通って分配する組成物の量を制限する。
【0033】
用量は、消費者によって加えられる圧力の量ではなく、単位用量送達システムの構造体によって確立されるので、本発明の単位用量送達システムは、消費者によって加えられる圧力の量に関係なく、組成物の同一用量を消費者に送達することができる。
【0034】
本発明の一実施形態では、出口要素及び入口要素は、組成物送達システムの軸線に沿って動く。出口要素及び入口要素は、約1以下の直線的な動きの比率で側壁に沿って軸方向に動き、一実施形態では、直線的な動きの比率は約1〜約0である。直線的な動きの比率は、出口要素の動き(図7中210で示される(L1))を、入口要素の動き(図7中220で示される(L2))で割った比率である。
直線的な動きの比率=L1/L2
【0035】
しかしながら、特定実施形態では、直線的な動きの比率は1より大きい可能性があるが、この構成は、追加の要素及び/又は組成物の設計に複雑性が含まれてもよいことが理解されよう。
【0036】
本発明の組成物分配装置は、流動性のある粉末、果粒剤、及び/又はビーズが挙げられるが、これらに限定されない、クリーム、ゲル剤、柔らかい固体、ペースト、液体、及び/又は他の流動性のある組成物等の、流動性のある組成物を送達するように設計される。一実施形態では、組成物は、スキンケア組成物、発汗抑制及び/又は消臭の組成物、ヘアケア組成物、口腔ケア組成物、並びにそれらの任意の組み合わせである。
【0037】
本発明の組成物分配装置は、米国特許第6,959,524号及び同第6,572,300号、並びに米国特許出願第2008/0003387号に開示されるプラスチック及び材料が挙げられるが、これらに限定されない単一材料又は様々な材料を含み得る。更に、本発明の組成物分配装置は、射出成形、ブロー成形、袋形成、及び/又は他の好適な手段で成形又は形成され得る。射出成形の方法の実施例は、米国特許第6,959,524号及び同第6,572,300号に含まれる。一実施形態では、本発明の分配装置は熱可塑性エラストマーを含む。本明細書で使用する場合、用語「熱可塑性エラストマー」は、熱可塑性エラストマー、熱可塑性樹脂加硫物、熱硬化エラストマー又は加硫エラストマー、エチレン共重合体及びターポリマー、独立気泡ポリマー発泡体又は連続気泡ポリマー発泡体、及びこれらの混合物又は化合物を含む基から選ばれるショアA 3〜ショアA 95の範囲のショアA硬さを有する全ての好適な材料が挙げられるが、これらに限定されない。好適な熱可塑性エラストマーには、ShellからのKraton Dシリーズ等のスチレンイソプレン三元ブロック共重合体、ShellからのKraton Dシリーズ等のスチレンブタジエンスチレン三元ブロック共重合体、ShellからのKraton Gシリーズ等のスチレン飽和オレフィンスチレン三元ブロック共重合体、GLS CorporationからのDynaflexシリーズ等の熱可塑性ゴム化合物、エチレンプロピレンエラストマー、DuPontからのHytrelシリーズ等のポリエステルポリエーテル多元ブロック共重合体、AtochemからのPebaxシリーズ等のポリアミドポリエーテル多元ブロック共重合体、BF GoodrichからのEstane族等のポリウレタン(polyurethance)エラストマーが挙げられるが、これらに制限されない。好適な熱可塑性(theremoplastic)加硫物には、Advanced ElastomersからのSantopreneシリーズが挙げられるが、これに制限されない。好適な熱硬化又は加硫エラストマーには、イソプレンゴム、ポリブタジエン(polybutadience)スチレンブタジエン、ニトリル(nitriale)、クロロプレン(chlorpene)(=ネオプレン=クロロイソプレン)、ブチル及びエチレンプロピレンジエンモノマー(EPDM)が挙げられるが、これらに制限されない。好適なエチレン共重合体には、エチレン酢酸ビニル、エチレンアクリル酸メチル、エチレンアクリル酸エチル、エチレンブタン、エチレンヘキサン、エチレンオクタン、及びエチレンのモル%が<50%であるエチレンプロピレンが挙げられるが、これらに制限されない。
【0038】
一実施形態では、単位用量装置は、単位用量送達システムの所望量の圧力を(空気及び/又はガスの量を調整することで)保持するのを助けるエアチェックバルブを更に含む。(図8に示すように)エアチェックバルブは、十分な空気及び/又はガスが単位用量送達システムから出て製品が退出することを可能にし、十分な空気及び/又はガスが単位用量送達システムに戻り分配される製品の量が置換されることを可能にする。一実施形態では、エアチェックバルブは、単位用量送達システムに存在するヘッドスペース内の一定量の圧力を保持する。
【0039】
エアチェックバルブ610及び620は、組成物を含む容器が押しつぶされる及び/又はパネルに分割するのを防ぐことができる。エアチェックバルブは、単位用量送達システムの上面及び外面に沿って形成される熱可塑性エラストマーを含むことができる。エアチェックバルブは、二材料の射出成形、ブロー成形、袋形成、及び/又は他の好適な手段による成形又は形成によって、単位用量送達システムに一体形成され得る。更に、エアチェックバルブの一実施形態では、バルブの開口部は弾力的な表面及び/又は剛体面との間に上面に形成することができ、通常閉じた配置に偏倚される。エアチェックバルブシステム内に軸方向に配置され、バルブの開口部と連通する空気の通路は、空気圧の格差(容器の壁)が弾力的な表面、つまり熱可塑性エラストマーフラップの偏倚力より大きいとき、(容器の壁が緩められ次第)空気が弾力的な弁を開いた配置に押しやる。これの1つの好適な実施例が、米国特許出願第2008/0087623号に開示される。
【0040】
このエアチェックバルブは、任意の数の容器と組み合わせて使用して、容器内に存在する圧力の量の調整することができる。例えば、このエアチェックバルブを、従来式ポンプ及び/又はボトルと共に使用して分配システム内の所望の圧力を保持することができる。エアチェックバルブは、二材料の射出成形、ブロー成形、袋形成、及び/又は他の好適な手段による成形又は形成によって、分配システムに一体形成されることができる。
【0041】
消費者が圧縮性容器を握ると、圧力がヘッドスペースを通って生成され、その結果、流動性のある組成物が単位用量送達システムを通って移動し始める。流動性のある組成物が送達システムを通って移行し始めると、流動性のある組成物が1つの経路、つまり分配開口部を経由してのみ出ることができるように、ドーム状の表面に二材料射出成形された熱可塑性エラストマー(エアチェックバルブ)が、システム全体を封止するのを助ける。入口要素及び出口要素が、単位用量送達システムを軸線に沿って移動するときに、圧縮性容器は依然として閉じたシステムである。圧縮性容器が緩められると、入口要素及び出口要素は、元の位置及び/又は休止位置に戻り始め、1つ以上のフラップを有することができ、一実施形態では2つのフラップを有するエアチェックバルブで、組成物が分配されている間単位用量送達システムの内径と分配開口部の外径との間できつい嵌合であるエアチェックバルブは、屈曲して開き始め、大気が容器のヘッドスペースに流れ込むことを可能にする。
【0042】
組成物は、分配開口部を通して、様々な分配表面及び/又は分配要素に分配することができる。分配表面は凹面又は凸面のドーム状であり得る。別の実施形態では、分配開口部は、多孔性材料、非多孔性材料、発泡体詰め物、カップ、ブラシ、櫛、1つ以上の突出部、及び/又はこれらの任意の組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない要素上に分配する。別の実施形態では、分配表面は、組成物が分配表面から分配されるとき、組成物の塗布が向上する形状の表面である。例えば、分配表面は腋の下への塗布を向上させる形状であり得る(図1中に70で示される)。別の実施形態では、表面は凹面で、消費者が指及び/又は基板で表面をぬぐうことができるような形状で、次に組成物は手で所望の表面に塗布される(図9中に710で示される)。
【0043】
一特定実施形態では、単位用量送達システム910は圧縮性容器970に取り付けられる(図10〜11に示される)。単位用量送達システムは、分配開口部920、分配表面930、出口要素940、入口要素950、及びバネ要素960を含む。この特定実施形態は、組成物を分配して腋の下に塗布するのに有用であり得る。
【0044】
本発明の組成物分配装置は、任意の方向に使用することができ、重力の作用に依存しない。
【0045】
更に、本発明の組成物分配装置は、複数のチャンバを有する圧縮性容器を含むことができる。例えば圧縮性容器は、容器を2つのチャンバ980及び990に分割する壁970を有することができる(図12)。
【0046】
更に、本発明の組成物分配装置は、用量チャンバ及び/又は消費者に分配される組成物の用量を変更するために軸方向に動くことができる入口要素及び/又は出口要素の距離のどちらかの形状及び/又は寸法を変更することができる、ダイヤル及び/又は他の機構を更に含むことができる。一実施形態では、組成物分配装置は、入口要素及び/又は出口要素のどちらかが組成物分配装置の軸線にほとんど沿って動くことを可能にする突出部を追加又は除去し得るボタンを側面に沿って有する。入口要素及び/又は出口要素の動きを制限すること及び/又は増加させることは、組成物分配装置から分配される組成物の量を制限又は増加させることができる。これにより、消費者は分配したい組成物の量を決めることができる。更に、これにより、1つの組成物分配装置の製造で、消費者に様々な用量を正確に分配することを可能にする。
【0047】
試験方法
用量及び封止試験方法
この用量及び封止試験方法は、一貫した単位用量及び有効な封止を評価するために使用される手順を捕らえる。
【0048】
試験は、力プローブ及びゲージを備えたリニアモーターを含むStable Micro Systems Surrey(UK)製のテクスチャアナライザTA.XTplusを使用して行う。
【0049】
10個の圧縮性容器及び10個の単位用量送達システムを入手する。鉱油(Sunneborn Inc.(Petrolia,US)製の白色鉱油)を使用して50%容積で圧縮性容器を充填する。単位用量送達システムを圧縮性容器に組み立てて、分配装置を形成する。テクスチャアナライザを使用して、試験パラメーターを設定する。
試験前の速度:1mm/秒
試験速度:6mm/秒
試験後の速度:12mm/秒
距離:10mm
【0050】
分配装置からのそれぞれの用量を有効に測定するために、天秤が試験システムの下部に配置される。
【0051】
分配する装置のそれぞれに対して、12の個別の容量が分配され測定される。
【0052】
平均及び標準偏差を計算する。
【0053】
次に、全組の平均及び標準偏差の合計を計算する。
【実施例】
【0054】
単位用量送達システムを本発明にしたがって作製した。上述の用量及び封止試験方法にしたがって単位用量送達システムを試験した。
【0055】
【表1】
【0056】
本明細書に開示される寸法及び値は、列挙された正確な数値に厳しく制限されるものとして理解されるべきでない。それよりむしろ、特に規定がない限り、こうした各寸法は、列挙された値とその値周辺の機能的に同等の範囲との両方を意味することが意図される。例えば、「40mm」として開示された寸法は、「約40mm」を意味することを意図する。
【0057】
相互参照される又は関連するあらゆる特許又は出願書類を含め、本明細書において引用される全ての文献は、明示的に除外ないしは制限されない限り、その全体を参考として本明細書に組み込まれる。いかなる文献の引用も、それが本明細書において開示され請求されるいずれかの発明に関する先行技術であること、又はそれが単独で若しくは他のいかなる参照とのいかなる組み合わせにおいても、このような発明を教示する、提案する、又は開示することを認めるものではない。更に、本書における用語のいずれかの意味又は定義が、参考として組み込まれた文献における同一の用語のいずれかの意味又は定義と相反する限りにおいて、本書においてその用語に与えられた定義又は意味が適用されるものとする。
【0058】
本発明の特定の実施形態が例示され、記載されてきたが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく、他の様々な変更及び修正を実施できることが、当業者には明白であろう。したがって、本発明の範囲内にあるそのような全ての変更及び修正を、添付の「特許請求の範囲」で扱うものとする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
組成物分配装置であって、
(a)圧縮性容器と、
(b)入口要素、出口要素、側壁、及び用量チャンバを含む単位用量送達システムと、
(c)分配開口部と、を含み、
前記出口要素の前記入口要素に対する直線的な動きの比率が、約1以下である、組成物分配装置。
【請求項2】
前記装置が、分配表面を更に含む、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記分配表面が、凹面である、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記分配表面が、凸面である、請求項2に記載の装置。
【請求項5】
前記装置が、分配要素を更に含む、請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記装置が、分配装置を更に含む、請求項1に記載の装置。
【請求項7】
前記容器が、ヘッドスペースを更に含む、請求項1に記載の装置。
【請求項8】
前記装置が、少なくとも1つのエアチェックバルブを更に含む、請求項7に記載の装置。
【請求項9】
前記エアチェックバルブが、熱可塑性エラストマーを含む、請求項8に記載の装置。
【請求項10】
前記単位用量送達システムが、バネを更に含む、請求項1に記載の装置。
【請求項11】
前記単位用量送達システムが、前記入口要素と前記出口要素との間の前記側壁上に少なくとも1つの突出部を含む、請求項1に記載の装置。
【請求項12】
前記直線的な動きの比率が、約0〜約1である、請求項1に記載の装置。
【請求項13】
前記直線的な動きの比率が、約1である、請求項1に記載の装置。
【請求項14】
組成物の単位用量を送達する方法であって、
(a)流動性のある組成物を含有する圧縮性容器を握ることと、
(b)入口要素、出口要素、及び側壁を含み、前記入口要素及び前記出口要素は互いに機械的に連結され、更に、前記入口要素及び前記出口要素は、前記側壁に係合することよって封止を形成する用量チャンバを前記流動性のある組成物で充填することと、
(c)前記入口要素及び前記出口要素を前記流動性のある組成物と共に動かすことと、
(d)前記入口要素の前記側壁との前記封止を係合すると同時に又は係合した後に、前記出口要素の前記側壁との前記封止を解除することと、
(e)前記流動性のある組成物を分配開口部を通して分配すること、を含む方法。
【請求項15】
組成物分配装置であって、
(a)圧縮性容器と、
(b)熱可塑性エラストマーを含む少なくとも1つのエアチェックバルブと、
(c)分配開口部と、を含み、
前記エアチェックバルブは、前記分配装置に一体的に配置される、組成物分配装置。
【請求項1】
組成物分配装置であって、
(a)圧縮性容器と、
(b)入口要素、出口要素、側壁、及び用量チャンバを含む単位用量送達システムと、
(c)分配開口部と、を含み、
前記出口要素の前記入口要素に対する直線的な動きの比率が、約1以下である、組成物分配装置。
【請求項2】
前記装置が、分配表面を更に含む、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記分配表面が、凹面である、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記分配表面が、凸面である、請求項2に記載の装置。
【請求項5】
前記装置が、分配要素を更に含む、請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記装置が、分配装置を更に含む、請求項1に記載の装置。
【請求項7】
前記容器が、ヘッドスペースを更に含む、請求項1に記載の装置。
【請求項8】
前記装置が、少なくとも1つのエアチェックバルブを更に含む、請求項7に記載の装置。
【請求項9】
前記エアチェックバルブが、熱可塑性エラストマーを含む、請求項8に記載の装置。
【請求項10】
前記単位用量送達システムが、バネを更に含む、請求項1に記載の装置。
【請求項11】
前記単位用量送達システムが、前記入口要素と前記出口要素との間の前記側壁上に少なくとも1つの突出部を含む、請求項1に記載の装置。
【請求項12】
前記直線的な動きの比率が、約0〜約1である、請求項1に記載の装置。
【請求項13】
前記直線的な動きの比率が、約1である、請求項1に記載の装置。
【請求項14】
組成物の単位用量を送達する方法であって、
(a)流動性のある組成物を含有する圧縮性容器を握ることと、
(b)入口要素、出口要素、及び側壁を含み、前記入口要素及び前記出口要素は互いに機械的に連結され、更に、前記入口要素及び前記出口要素は、前記側壁に係合することよって封止を形成する用量チャンバを前記流動性のある組成物で充填することと、
(c)前記入口要素及び前記出口要素を前記流動性のある組成物と共に動かすことと、
(d)前記入口要素の前記側壁との前記封止を係合すると同時に又は係合した後に、前記出口要素の前記側壁との前記封止を解除することと、
(e)前記流動性のある組成物を分配開口部を通して分配すること、を含む方法。
【請求項15】
組成物分配装置であって、
(a)圧縮性容器と、
(b)熱可塑性エラストマーを含む少なくとも1つのエアチェックバルブと、
(c)分配開口部と、を含み、
前記エアチェックバルブは、前記分配装置に一体的に配置される、組成物分配装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公表番号】特表2013−504502(P2013−504502A)
【公表日】平成25年2月7日(2013.2.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−529919(P2012−529919)
【出願日】平成22年9月17日(2010.9.17)
【国際出願番号】PCT/US2010/049233
【国際公開番号】WO2011/035096
【国際公開日】平成23年3月24日(2011.3.24)
【出願人】(590005058)ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー (2,280)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成25年2月7日(2013.2.7)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年9月17日(2010.9.17)
【国際出願番号】PCT/US2010/049233
【国際公開番号】WO2011/035096
【国際公開日】平成23年3月24日(2011.3.24)
【出願人】(590005058)ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー (2,280)
【Fターム(参考)】
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