説明

単極場電動発電機

回転電磁装置は、平行に間隔を置いた円盤形の永久磁石セットを支持するステータフレームを含むステータを有する。当該磁石セットの各々は、間隔を置いた複数の共面磁石セグメントとして形成される。当該セグメントは、逆の極性をもつ永久磁極が交互に並んだ状態で配置される。ロータは、心棒上に搭載されステータフレームによって支持される磁気透過性回転ロータフレームを備える。ロータフレームは、径方向に向けられ、環状に巻かれた複数のコイルを備える。磁石セットの同じ極は、ロータをそれらの間に配置した状態で、対向した位置に設置される。電流供給整流子は、コイルの各々が、永久磁極に対して電磁極の吸引および反発のために交互に位置決めされた電磁極を備えることによりロータを回転させるように、ロータに係合する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
背景
関連出願
本願は、2005年8月9日に出願され連続番号第11200920号を有する、先に出願された米国実用特許出願からの国際優先権を主張する。
【0002】
開示の分野
この開示は概してモータおよび発電機に関し、より特定的には、単極場を有するこのような回転電磁機械に関する。
【背景技術】
【0003】
関連技術の説明
以下の技術は、ここに記載され主張される装置の分野の現状を定義している。
【0004】
ツ(Tu)等のUS2004/0135452は、電流を誘導するよう磁力線を切断するための少なくとも1つの環状コイル構造と、螺旋状コイル構造と平行に方向付けられた少なくとも1つの円盤形状磁極構造とを含む、平坦な回転発電機を開示している。環状コイル構造および円盤形状磁気コイル構造が多数含まれる場合、環状コイル構造および円盤形状磁気コイル構造は交互に配置される。環状コイル構造および円盤形状磁極構造には、透過性材料が設けられていない。環状コイル構造または少なくとも1つの円盤形状磁極構造が外力により回転されると、環状コイル構造はそれを通る磁力線を切断して誘導電流を生成する。ニール(Neal)のUS2002/0135263は、モータを作るために使用されるステータアセンブリ用の環状コアを形成する複数のステータアークセグメントを開示している。好ましい一実施例では、環状コア上の極の周りに巻かれたワイヤを通って電流が通されると、複数の磁場が作り出される。相変化物質の一体構造体が導体を実質的に封入し、環状コアにおいてステータアークセグメントを互いに接触させて保持する。モータを用いるハードディスクドライブと、モータおよびハードディスクドライブを構成する方法も開示されている。ローズ(Rose)のUS6803691は、回転軸を中心とし、軸方向に反対の2つの側を有する磁気透過性のリング形状コアを含む電気機械を開示している。コイルはコアの周りに環状に巻かれ、円周方向に沿って連続的に配置される。各コイルは、コアのそれぞれの側に並んで半径方向に延在する2つの側脚を含む。隣接する側脚間には、コイルがない空間が存在する。ブラケットは、ブリッジング構造により接続されてコイルの第1および第2の側にそれぞれ当接する第1および第2の側部フランジを有する。モーラー(Mohler)のUS6507257は、1つ以上のロータが固定して取付けられた出力シャフトから構成される双方向ラッチングアクチュエータを開示している。シャフトおよびロータは、円筒コイルが搭載されて伝導性端部キャップにより閉鎖される磁気伝導性ハウジングに、回転のために搭載される。端部キャップ上にはステータ極片が搭載される。一実施例では、ロータは、非対称的に搭載された少なくとも2つの逆に磁化された永久磁石を有する。すなわち、それらは一方の側で隣接し、他方の側で非磁性空隙により隔てられる。ステータ極片は非対称的な束伝導性を有し、一実施例では、極片の残りの部分よりも軸方向に厚い。当接部は、(伝導性がより高い極片の部分にロータ磁石が軸方向に整列される)中立位置へとロータが揺動しないようにする。このため、ロータは、中立位置に向かって引かれている2つの位置のうちの一方に磁気的にラッチされる。極性が逆の電流を用いたコイルの励磁により、ロータはその逆のラッチ位置へ向かって回転するようになり、そこでそれはその位置で磁気的にラッチされる。モーラーのUS5337030は、励磁されると細長い環形の磁束場を生成可能な電磁コアから構成される永久磁石ブラシレストルクアクチュエータを開示している。ほぼ円筒形のコイルの外側には、各端に
上部および下部端板を備える外側ハウジングがある。端板に搭載されて互いに向かって延在しているのは、空気間隙によってその逆の極片から隔てられたステータ極片である。永久磁石ロータが空気間隙に配置されてシャフト上に搭載され、シャフトは次に端板の各々に回転可能に搭載される。永久磁石ロータは少なくとも2つの永久磁石を備え、各々、ロータのアーチ形部分を覆い、逆の極性を有している。一方向における電流を用いたコイルの励磁は、2つの極片の各々がロータの磁石のうちの一方を引きつけ、ロータの他方の磁石に反発するように極片を磁化して、出力シャフトによって生成されるトルクをもたらす。電流の流れの反転は、ロータのトルクおよび回転の逆方向への反転をもたらす。多数のセル、すなわち、各ステータ極面に複数の極片がある複数のステータ・ロータ・ステータの組合せおよび/またはセルを有する好ましい実施例が開示されている。クルースターハウス(Kloosterhouse)等のUS5191255は、周囲に沿って複数の磁石が搭載されたロータを含む電磁モータを開示している。好ましくは、隣接する磁石は、外側を向いた逆の極を有する。1つ以上の電磁石がロータの周囲に隣接して配置され、そのため、ロータが回転すると、ロータ上に搭載された磁石は電磁石の極の近くに搬送される。ロータの実質的にすべての角度位置について、電磁石の極とロータ上に搭載された磁石との間の磁気吸引および反発がロータを所望の方向に回転するよう促すように、電流が駆動回路によって、ロータの回転との予め定められた位相関係で電磁石に供給される。反射性材料がロータ上に、予め定められた角度位置に搭載される。駆動回路は光電性デバイスを含み、このデバイスは、反射性材料から反射された光をデバイスが受取っているかどうかに従って値が変化する信号を生成する。この信号は、電磁石用の駆動電流を生成するよう増幅される。ウェストリー(Westley)の4623809は、極構造を内蔵するステッパモータを開示しており、この極構造では、複数の極を各々有する一対の同一のステータ極板が、極が逆方向に突出した状態で背中合わせに位置付けられ、ステータ極板は一対の実質的に同一のステータカップ間に位置付けられ、各ステータカップは、周辺の側壁が外側に延在するフランジで終わっている状態で、背壁から内側に突出する複数の極を有している。各フランジの主面は、磁気抵抗が低い磁路を確実にするために、ステータ極板のうちの1つの上の一面と接触している。フォージー(Fawzy)の4565938は、モータとして、または発電機として使用可能な電気機械デバイスを開示している。このデバイスは、回転可能なシャフトを支持するベアリング手段を含むハウジングを有する。円盤磁石手段が設けられ、交互の極性を有するように極を有し、シャフト上に搭載されてロータを規定する。このデバイスは、磁石手段と接触した少なくとも1つの第1の極片を含み、この極片は、そこから径方向に延在して仮想極チャンバを規定する第1の極性の部分を有する。同様に、磁石と接触した少なくとも1つの第2の極片が含まれ、この極片は、そこから径方向に延在して仮想極チャンバを規定する他方の極性の部分を有する。環状ステータがハウジング上に搭載され、その上に巻線を有する。ステータは、第1および第2の極片の仮想極チャンバが、円周方向の交互極性の交番磁場で前記巻線の部分を包囲するように、円盤磁石の周りに環状に位置付けられる。デバイスを発電機として作動させる場合には電流を引き、デバイスをモータとして作動させる場合には電流を提供するようにステータと電気的に接触するための手段が設けられる。フォージーの4459501は、モータとして、または発電機として使用可能な電気機械デバイスを開示しており、このデバイスは、回転可能なシャフトを支持するベアリング手段を含むハウジングを有する。一対の円盤磁石が、各々の二面上に交互の極性を有するように極を有する。磁石は向かい合ってシャフト上に搭載されてロータを規定する。このデバイスは、各磁石の一方の面と接触した少なくとも1つの第1の極片を含み、この極片は、そこから径方向に延在し、その好ましい形態において一対の仮想極チャンバを規定する、前記一方の面と同じ極性の部分を有する。同様に、各磁石の他方の面と接触した少なくとも1つの第2の極片が含まれ、この極片は、そこから径方向に延在し、その好ましい形態において一対の仮想極チャンバを規定する、他方の面と同じ極性の部分を有する。環状ステータがハウジング上に搭載され、その上に巻線を有する。ステータは、第1および第2の極片の仮想極チャンバが、円周方向の交互極性の交番磁場で前記巻線の部分を包囲するように、円盤磁石の周りに環状に位置付けられる。
デバイスを発電機として作動させる場合には電流を引き、デバイスをモータとして作動させる場合には電流を提供するようにステータと電気的に接触するための手段が設けられる。
【0005】
上述の要約書を用いた我々の先行技術調査は、モータおよび発電機双方の形態の回転電磁石機械を教示している。このように、先行技術は、ニールでは径方向アークセグメントを備える環状コアを示し、フォージーでは、N−NおよびS−S極面隣接性が見られ、ツ等では、径方向コイル巻線を備えたN−SおよびS−N極隣接性が見られ、ローズでは、環状コアの周りに連続し、N−NおよびS−S隣接性を備えた永久磁石セグメントを備える、径方向に巻かれたコイルが見られる。しかしながら、先行技術は、この装置に示すような逆の極性の単極永久磁石場に浸された電磁場を提供する回転電磁機械を教示していない。
【0006】
この開示は先行技術とは区別され、以下の要約に説明されるようなこれまで未知の利点を提供する。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0007】
要約
この開示は、以下に説明する目的を生み出す、構成および使用における或る利益を教示する。
【0008】
回転電磁装置は、平行に間隔を置いた円盤形の永久磁石セットを支持するステータフレームを含むステータを有する。当該磁石セットの各々は、間隔を置いた複数の共面磁石セグメントとして形成される。当該セグメントは、逆の極性をもつ永久磁極が交互に並んだ状態で配置される。ロータは、心棒上に搭載されステータフレームによって支持される磁気透過性回転ロータフレームを備える。ロータフレームは、径方向に向けられ、環状に巻かれた複数のコイルを備える。磁石セットの同じ極は、ロータをそれらの間に配置した状態で、対向した位置に設置される。電流供給整流子は、コイルの各々が、永久磁極に対して電磁極の吸引および反発のために交互に位置決めされた電磁極を設けることによりロータを回転させるように、ロータに係合する。
【0009】
上述の装置および使用方法に固有の主な一目的は、先行技術によって教示されていない利点を提供することである。
【0010】
別の目的は、電磁回転機械に従来の機械に比べて優れたトルクを与えることである。
さらなる目的は、モータとして有用なそのような機械を提供することである。
【0011】
さらなる目的は、発電機として有用なそのような機械を提供することである。
さらなる目的は、DCまたはACデバイスとして動作可能であるそのような機械を提供することである。
【0012】
さらに別の目的は、電力変換器として有用なそのような機械を提供することである。
説明される装置および使用方法の他の特徴および利点は、以下のより詳細な説明を添付図面とともに解釈することから明らかとなるであろう。添付図面は、ここに説明する装置およびその使用方法の原理を一例として示している。
【0013】
添付図面は、この装置およびその使用方法の最良の形態の実施例のうちの少なくとも1つを示している。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
詳細な説明
上述の図面は、以下の説明でさらにより詳細に定義される好ましい最良の形態の実施例のうちの少なくとも1つにおける説明される装置およびその使用方法を示している。当業者であれば、ここでの説明に、その精神および範囲から逸脱することなく変更および修正を加えることができるであろう。したがって、示された内容は、例示のみのために述べられていることと、この装置および使用方法の範囲における限定として解釈されてはならないこととが理解されるべきである。
【0015】
回転電磁装置は、平行に間隔を置いた円盤形の永久磁石セットを支持するステータフレーム152を含むステータを備え、磁石セットの各々は、間隔を置いた複数の共面磁石セグメント146を備える。磁石セットの分離可能な4つの構成を表わす図3〜図6に示されるように、セグメント146は、S極については文字「S」、N極については文字「N」によって示されるような、極性が逆の対向するN−N永久磁石極およびS−S永久磁石極の対が円周方向に交互に連続するように構成されている。ロータは、図2に図示のとおり、ステータフレーム152によって支持され心棒144上に搭載されてそれとともに回転する磁気透過性回転ロータフレーム140を提供する。ロータフレーム140は心棒144に固定された中心構造要素156を含む。ロータフレーム140は、図1、図2および図10に図示のとおり、径方向に方向付けられ環状に巻かれた複数のコイル148を提供する。磁石セグメント146の同じ極は、ロータがそれらの間に配置された状態で対向した位置にある。電流供給整流子158は、ロータを回転させる態様で隣接する永久磁極の吸引または反発のために位置決めされているコイル148の各々が、その面の両側において、図1に示されるように電磁活性単極168をもたらすようにロータに係合する。永久磁石は、強磁性コアにおける磁気単極場を誘導する。心棒144はフレーム152におけるベアリング内で回転し、フレーム152はステータを支持するための構造要素150を含む。
【0016】
磁石セグメント146は、図3に示される2個の半円形セグメント、図4に示される方形の(in quadrature)4個のセグメント、図5に示される8個のセグメント、図6に示される12個のセグメントを含み得るか、または、このようなセグメント148をいくつ含んでもよい。セグメント146は、強磁性材料でできた円盤142上に搭載される。3つ以上のセグメントが用いられる場合、整流子もまたこれに応じて分けられる。以下の説明において、図3に示される構成について述べるが、この装置の基本原理および動作の理論は図4〜図6にも適用され、当業者によって可能となり得るこの回転環状機械の直線状の実施例にも適用される。
【0017】
ロータフレーム140は、図1に示される強磁性シート材料164の層で構成されてもよく、または、図7に示される、ヒステリシスをなくす一体型の焼結されたフェライト部分であってもよい。絶縁ワイヤの形状である導電体は、ロータフレーム140(図7)において形成される径方向のスロット130内において巻かれてコイル148にされる。これらのコイル148は図10に図示のとおり相互接続されている。すなわち、コイル148はすべて、コイル148の一方端において、図2および図10における電気的に共通の点183を有するように配線される。コイル148の各々の他方端は、図8に最もよく示されるように、整流子159上で摺動するワイパ158に接続されている。
【0018】
図8から分かるように、ワイパ158は、好ましくは、整流子159との接触面積を改善させるように心棒144の軸に対してある角度をなして設置されており、当該整流子159は、ワイパ158と連続的に接触するようばね荷重がかけられている。図9から分かるように、ワイパ158は非常に近接して配置されているが互いに接触していないことに留意されたい。
【0019】
動作時に、当該装置が回転運動を始め、ステータに対してその両側が近接しているロータがその間で回転する。図10を参照すると分かるように、この装置の好ましい実施例においては、半円形セグメント146の構成の永久磁石N極Nの対は、各時点でコイル148の一方の片方部分に近接しており、永久磁石S極Sの半円形セグメント146の対は、コイル148のもう片方部分に近接している。N極磁石の間に挟まれたコイルは整流子159を通る電流の流れによって分極されて、磁場を整列させ、結果として回転力を引起こす。これを理解するには、N極の永久磁石セグメント146の間に瞬間的に位置決めされる強磁性ロータ体140がS極Sとして誘導されることを認識することが重要である。ロータ体140に搭載され、N極の永久磁石セグメント146の間に位置するコイル148の各々は、磁場を発生させる電流検知を有しており、これにより、ロータ体140への吸引が回転方向に起電力を発生させる。援用される仮特許出願の20頁の説明と関連する図9とを参照されたい。同様に、逆の極性でも同じ影響が、S極の磁石セグメント146の間にあるそれらのコイル148に対して発生する。
【0020】
概して、この装置は、その内部空間内に少なくとも1つの永久単極磁場をもたらすステータを有する回転電磁機械である。強磁性環状ロータ体140は、図7に図示のとおり、外周140'および内周140''を有する。当該体140はまた、2つの対向する側壁140'''を含む。ロータ体140は永久磁場に浸され、これにより、その中、すなわち、逆の極性を有する単極磁場に誘導される。少なくとも1つの、好ましくは複数の電流搬送電気コイル148は、ロータ体140の側壁140'''の両方上における径方向に向けられたスロット130内においてロータ体に巻かれている。電気コイル148は、ステータ内のロータ体の回転の検知に沿って方向付けられた電磁場を発生させ、これにより起電力を発生させる。
【0021】
電子電流が正端子(+)から負端子(−)に流れるとすると、このために、当該流れは、まず永久S極に関連付けられるコイル148のすべてを通り、次いで、永久N極に関連付けられるコイル148のすべてを通る。コイル148が正と負との整流子(ブラシ)159の間の間隙に亘って移動すると、電流の流れが反転し、このためにコイル148にかかる力も反転する。永久磁場も同時にその極性を反転させるので、ロータが一定の回転力を発生させる。実際には、コイル148は、それら自体が単極、すなわちN極場またはS極場、内に浸されていることを発見したり、代替的な電磁回転機械よりも著しく大きな起電力を発生させたりする。
【0022】
上に詳述された実施可能例は、記録にある先行技術に対して新規であると考えられ、また、この装置およびその使用方法の少なくとも1つの局面の動作にとって、および上述の目的の達成にとって重大であると考えられる。これらの実施例を説明するためにこの明細書で使用された言葉は、それらの通常定義される意味においてだけでなく、この明細書における特別の定義により、通常定義される意味の範囲を超えた構造、材料または行為を含むものと理解されるべきである。このため、この明細書の文脈において或る要素が2つ以上の意味を含むものとして理解され得る場合、その使用は、明細書によって、およびその要素を説明する言葉によって支持されるすべての可能な意味に対して包括的なものであるとして理解されなければならない。
【0023】
ここに記載された言葉または図面要素の定義は、文字通り述べられている要素の組合せだけでなく、実質的に同じ結果を得るために実質的に同じ機能を実質的に同じやり方で行なうためのすべての均等な構造、材料または行為も含むよう意図されている。したがって、この意味において、説明された要素のうちのいずれかおよびそのさまざまな実施例に対し、2つ以上の要素の均等な置換えが行なわれてもよいこと、または請求項における2つ以上の要素を単一の要素で置換えてもよいことが考えられる。
【0024】
現在公知の、または後に考案される、当業者により考察されるような主張された主題からの変更は、意図された範囲およびそのさまざまな実施例内の均等物であるとして明確に考えられる。したがって、現在または後に当業者に公知となる明らかな置換えは、定義された要素の範囲内であると定義される。この開示はしたがって、上に具体的に示され説明されたこと、概念上均等なこと、明らかに置換え可能なこと、また、本質的な考えを援用していることを含むものと理解されるよう意図される。
【0025】
この説明の範囲は添付された特許請求の範囲と併せてのみ解釈されるべきであり、主張された主題が、特許されるよう意図されることである、ということを名前の挙がった各発明者が信じていることをここに明らかにする。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】整流子およびブラシを示す装置のロータの正面図である。
【図2】図1における線2−2に沿って示される垂直断面図である。
【図3】ステータを2対の半円形の磁石セットとして、中央に位置決めされたロータとともに概念的に示す斜視図である。
【図4】ステータを4個の磁石セットのリングとして、中央に位置決めされたロータとともに概念的に示す斜視図である。
【図5】ステータを8個の磁石セットのリングとして、中央に位置決めされたロータとともに概念的に示す斜視図である。
【図6】ステータを12個の磁石セットのリングとして、中央に位置決めされたロータとともに概念的に示す斜視図である。
【図7】ロータの構造の詳細を示す斜視図である。
【図8】当該装置の整流子およびブラシを示す断面図である。
【図9】整流子およびブラシを示す側面図である。
【図10】高トルクおよび適度な速度でのDC動作のために構成された電気回路図である。
【図11】高速および高トルクでのDC動作のために構成された電気回路図である。
【図12】AC動作のために構成された電気回路図である。
【図13】低電流および高速でのDC動作のために構成された電気回路図である。
【図14】高電圧でのAC動作のために構成された電気回路図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転電磁装置であって、ステータを含み、ステータは、平行に間隔を置いた環状の永久磁石セットを支持するステータフレームを含み、磁石セットの各々は、間隔を置いた複数の共面磁石セグメントとして形成され、セグメントは、逆の極性をもつ永久磁極が交互に並んだ状態で配置され、前記回転電磁装置はさらに、外周、内周および1対の側面を有する磁気透過性環状ロータフレームを備えるロータを含み、ロータフレームは、心棒上に搭載されステータフレームによって支持され、ロータフレームは、ロータフレームの外周と内周との間に延在する径方向に向けられた複数の貫通スロットを備え、スロットはロータフレームの周りにおいて横方向に間隔を置いた対に位置決めされ、スロット対のうちのスロットの各々はロータフレームの側面のうちの一方に開いており、前記回転電磁装置はさらに、スロットの対の各々の内部において巻かれた環状に巻かれたコイルと、対向して位置決めされロータが間に配置されている磁石セットの同じ極と、コイルに電流を供給するために係合され複数の電気接点および複数の固定されたワイパを含む整流子とを含む、回転電磁装置。
【請求項2】
磁石セグメントは2個の半円形セグメントを含む、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
磁石セグメントは方形の4個のセグメントを含む、請求項1に記載の装置。
【請求項4】
磁石セグメントは8個のセグメントを含む、請求項1に記載の装置。
【請求項5】
磁石セグメントは12個のセグメントを含む、請求項1に記載の装置。
【請求項6】
コイルの各々の対向する対は電気的に直列接続されている、請求項1に記載の装置。
【請求項7】
整流子は、回転のためにロータと係合され、心棒と同心円に配置された複数の伝導性接点を備える、請求項6に記載の装置。
【請求項8】
整流子は、ステータと係合された複数の伝導性ワイパを備え、ワイパの各々は、ロータの回転に応じて伝導性接点と接触するよう位置決めされる、請求項7に記載の装置。
【請求項9】
接点の各々は、分岐している接点面の対で構成される、請求項8に記載の装置。
【請求項10】
ワイパは楔型であり、分岐している接点面の対と接触するよう位置決めされる、請求項9に記載の装置。
【請求項11】
回転電磁装置であって、ステータを含み、ステータは、平行に間隔を置いた環状の永久磁石セットを支持するステータフレームを含み、磁石セットの各々は、間隔を置いた2つの共面磁石セグメントとして形成され、セグメントは、同じ極性をもつ永久磁極がロータを間に挟み対向した位置にある状態で配置され、前記回転電磁装置はさらに、外周、内周および1対の側面を有する磁気透過性環状ロータフレームを備えるロータを含み、ロータフレームは、心棒上に搭載されステータフレームによって支持され、ロータフレームの外周と内周との間に延在する径方向に向けられた複数の貫通スロットを備え、スロットはロータフレームの周りにおいて横方向に間隔を置いた対に位置決めされ、スロット対のうちのスロットの各々はロータフレームの側面のうちの一方に開いており、前記回転電磁装置はさらに、スロットの対の各々の内部において巻かれた環状に巻かれたコイルと、磁石セグメントの一方の極に隣接したコイルへの第1の方向と、磁石セグメントの他方の極に隣接したコイルへの反対方向とに電流の流れをもたらすよう配置される整流子とを含む、回転電磁装置。
【請求項12】
コイルの各々の対向する対は電気的に直列接続されている、請求項11に記載の装置。
【請求項13】
整流子は、回転のためにロータと係合され、心棒と同心円に配置された複数の伝導性接点を備える、請求項12に記載の装置。
【請求項14】
整流子は、ステータと係合された2つの伝導性ワイパを備え、ワイパの各々は、ロータの回転に応じて伝導性接点と接触するよう位置決めされる、請求項13に記載の装置。
【請求項15】
接点の各々は、分岐している接点面の対で構成される、請求項14に記載の装置。
【請求項16】
ワイパは楔型であり、分岐している接点面の対と接触するよう位置決めされる、請求項15に記載の装置。
【請求項17】
回転電磁装置であって、内部に永久単極磁場を提供するステータと、外周、内周および2つの対向する側壁を有する強磁性環状ロータ体とを含み、ロータ体は永久磁場に浸され、これにより、逆の極性をもつ誘導された単極磁場を有し、前記回転電磁装置はさらに、ロータ体の両側における径方向に向けられたスロット内においてロータ体に巻かれた少なくとも1つの電流搬送電気コイルを含み、少なくとも1つの電気コイルは、ステータ内のロータ体の回転の検知に沿って方向付けられる磁場を発生させる、回転電磁装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公表番号】特表2009−505619(P2009−505619A)
【公表日】平成21年2月5日(2009.2.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−525979(P2008−525979)
【出願日】平成18年2月21日(2006.2.21)
【国際出願番号】PCT/US2006/006326
【国際公開番号】WO2007/021310
【国際公開日】平成19年2月22日(2007.2.22)
【出願人】(508039995)
【氏名又は名称原語表記】BOJIUC,DUMITRU
【Fターム(参考)】