説明

単離胎盤細胞を使用した脳卒中の治療

胎盤幹細胞、胎盤幹細胞を含む細胞の集団、および/または胎盤幹細胞を含む組成物を脳卒中犠牲者に投与することを含む、脳卒中を治療する方法が本明細書で提供される。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
脳内または脳周辺の血流の混乱を有する個体を治療する方法であって、
CD10、CD34、およびCD105
CD200およびHLA−G
CD73、CD105、およびCD200
CD200およびOCT−4
CD73、CD105、およびHLA−G
集団を胚様体の形成を可能にする条件下で培養すると、前記幹細胞を含む前記胎盤細胞の集団中の1つまたは複数の胚様体の形成を容易にするCD73およびCD105;または
集団を胚様体の形成を可能にする条件下で培養すると、幹細胞を含む前記胎盤細胞の集団中の1つまたは複数の胚様体の形成を容易にするOCT−4;またはそれらの任意の組合せ
である有効量の単離ヒト接着性胎盤細胞を前記個体に投与することを含む方法。
【請求項2】
前記CD10、CD34、CD105細胞がさらにCD200である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記CD10、CD34、CD105、CD200細胞がさらにCD45またはCD90である、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記CD10、CD34、CD105、CD200細胞がCD45またはCD90である、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記治療有効量が、前記個体によって示される、重症の排除、検出可能な改善、低下、または脳内または脳周辺の血流の混乱の1つまたは複数の症状の進行遅延をもたらす前記細胞の数である、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記症状が片麻痺または片側不全麻痺である、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記症状が、顔面の筋力弱化、しびれ、感覚の低下、嗅覚、味覚、聴覚、または視覚の変化、嗅覚、味覚、聴覚、または視覚の消失、眼瞼下垂(下垂症)、眼筋の検出可能な弱化、咽頭反射の低下、飲み込む能力の低下、光に対する瞳孔反応性の低下、顔面の感覚低下、バランスの低下、眼振、呼吸数の変化、心拍数の変化、頭部を片側に向ける能力が低いまたはそれが不可能な胸鎖乳突筋の弱化、舌の弱化、失語症(言語を話すまたは理解することができないこと)、失行症(随意運動の変化)、視野欠損、記憶障害、半側無視または半側空間無視(損傷反対の視野側の空間に対する配慮の障害)、支離滅裂な思考、混乱状態、性欲過剰行為の発生、疾病失認(障害の存在が絶えず認識できないこと)、歩行困難、運動協調の変化、めまい、不均衡、意識失調、頭痛、または嘔吐であり、前記症状が脳内または脳周辺の血流の混乱によって引き起こされる、請求項5に記載の方法。
【請求項8】
前記単離ヒト接着性胎盤細胞がCD10、CD34、CD105、CD200である、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記単離ヒト接着性胎盤細胞がさらにCD45−及びCD90+である、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記単離ヒト接着性胎盤細胞がCD200およびHLA−Gである、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記CD200、HLA−G細胞がさらにCD34、CD38、CD45、CD73およびCD105である、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記単離ヒト接着性胎盤細胞がCD73、CD105、およびHLA−Gである、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記CD73、CD105、およびHLA−G細胞がさらにCD34、CD45、OCT−4およびCD200である、請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記CD73、CD105、およびCD200細胞がさらにCD34、CD38、CD45、およびHLA−Gである、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
前記CD200、OCT−4細胞がさらにCD34、CD38、CD45、CD73、CD105およびHLA−Gである、請求項1に記載の方法。
【請求項16】
前記CD73およびCD105細胞がさらにOCT−4、CD34、CD38およびCD45である、請求項1に記載の方法。
【請求項17】
前記OCT−4細胞がさらにCD73、CD105、CD200、CD34、CD38およびCD45である、請求項1に記載の方法。
【請求項18】
前記単離ヒト接着性胎盤細胞が、その少なくとも80%が単離ヒト接着性胎盤細胞である細胞の集団内に含有される、請求項1に記載の方法。
【請求項19】
前記単離ヒト接着性胎盤細胞が、その少なくとも90%が単離ヒト接着性胎盤細胞である細胞の集団内に含有される、請求項1に記載の方法。
【請求項20】
脳内または脳周辺の血流の混乱を有する個体を治療する方法であって、有効量の単離ヒト接着性胎盤細胞を前記個体に投与することを含み、前記細胞が骨髄由来間葉系幹細胞より検出可能に高いレベルで1つまたは複数の遺伝子を発現し、
前記1つまたは複数の遺伝子が、ACTG2、ADARB1、AMIGO2、ARTS−1、B4GALT6、BCHE、C11orf9、CD200、COL4A1、COL4A2、CPA4、DMD、DSC3、DSG2、ELOVL2、F2RL1、FLJ10781、GATA6、GPR126、GPRC5B、ICAM1、IER3、IGFBP7、IL1A、IL6、IL18、KRT18、KRT8、LIPG、LRAP、MATN2、MEST、NFE2L3、NUAK1、PCDH7、PDLIM3、PKP2、RTN1、SERPINB9、ST3GAL6、ST6GALNAC5、SLC12A8、TCF21、TGFB2、VTN、およびZC3H12Aの1つまたは複数であり、
かつ前記骨髄由来間葉系幹細胞が、前記単離胎盤細胞が経ている継代数と等しい培養の継代数を経ている方法。
【請求項21】
前記血流の混乱が脳卒中である、請求項1または請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記脳卒中が虚血性脳卒中である、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記脳卒中が出血性脳卒中である、請求項21に記載の方法。
【請求項24】
前記混乱が血腫である、請求項1または請求項20に記載の方法。
【請求項25】
前記血腫が硬膜血腫、硬膜下血腫、またはくも膜下血腫である、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記混乱が血管痙攣である、請求項1または請求項20に記載の方法。
【請求項27】
前記単離胎盤細胞をボーラス注射によって投与する、請求項1または請求項20に記載の方法。
【請求項28】
前記単離胎盤細胞を静脈内注入によって投与する、請求項1または請求項20に記載の方法。
【請求項29】
前記単離胎盤細胞を頭蓋内に投与する、請求項1または請求項20に記載の方法。
【請求項30】
前記単離胎盤細胞を虚血領域内に投与する、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記単離胎盤細胞を虚血周辺領域に投与する、請求項29に記載の方法。
【請求項32】
前記単離胎盤細胞を腹腔内、筋肉内、皮内または眼内に投与する、請求項1または請求項20に記載の方法。
【請求項33】
前記単離接着性胎盤細胞を、前記単離ヒト接着性胎盤細胞を含む組成物の外科的移植によって投与する、請求項1または請求項20に記載の方法。
【請求項34】
前記組成物がマトリクスまたは骨格である、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
前記マトリクスまたは骨格がヒドロゲルである、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
前記マトリクスまたは骨格が脱細胞化組織である、請求項34に記載の方法。
【請求項37】
前記マトリクスまたは骨格が合成生分解性組成物である、請求項34に記載の方法。
【請求項38】
前記単離胎盤細胞を前記個体に1回投与する、請求項1または請求項20に記載の方法。
【請求項39】
前記単離胎盤細胞を前記個体に複数回投与する、請求項1または請求項20に記載の方法。
【請求項40】
前記投与が前記個体1キログラム当たり約1×10個と1×10個の間の単離胎盤細胞を投与することを含む、請求項1または請求項20に記載の方法。
【請求項41】
前記投与が前記個体1キログラム当たり約1×10個と1×10個の間の単離胎盤細胞を投与することを含む、請求項1または請求項20に記載の方法。
【請求項42】
前記投与が前記個体1キログラム当たり約1×10個と1×10個の間の単離胎盤細胞を投与することを含む、請求項1または請求項20に記載の方法。
【請求項43】
前記投与が前記個体1キログラム当たり約1×10個と1×10個の間の単離胎盤細胞を投与することを含む、請求項1または請求項20に記載の方法。
【請求項44】
前記投与が約5×10個と3×10個の間の単離胎盤細胞を静脈内に投与することを含む、請求項1または請求項20に記載の方法。
【請求項45】
前記投与が約9×10個の単離胎盤細胞を投与することを含む、請求項44に記載の方法。
【請求項46】
前記投与が約1.8×10個の単離胎盤細胞を投与することを含む、請求項44に記載の方法。
【請求項47】
前記投与が約5×10個と1×10個の間の単離胎盤細胞を頭蓋内に投与することを含む、請求項1または請求項20に記載の方法。
【請求項48】
前記投与が約9×10個の単離胎盤細胞を投与することを含む、請求項47に記載の方法。
【請求項49】
第2の治療剤を前記個体に投与することを含む、請求項1または請求項20に記載の方法。
【請求項50】
前記第2の治療剤が神経保護薬である、請求項49に記載の方法。
【請求項51】
前記第2の治療剤がNXY−059(フェニルブチルニトロンのジスルホニル誘導体)である、請求項50に記載の方法。
【請求項52】
前記第2の治療剤が血栓溶解薬である、請求項49に記載の方法。
【請求項53】
前記血栓溶解薬が組織プラスミノーゲンアクチベーター(tPA)である、請求項52に記載の方法。
【請求項54】
前記単離胎盤細胞を、前記個体における1つまたは複数の脳内または脳周辺の血流の混乱症状の発生の48時間以内に前記個体に投与する、請求項1または請求項21に記載の方法。
【請求項55】
前記単離胎盤細胞を、前記個体における1つまたは複数の脳内または脳周辺の血流の混乱症状の発生の24時間以内に前記個体に投与する、請求項1または請求項21に記載の方法。
【請求項56】
前記単離胎盤細胞を、前記個体における1つまたは複数の脳内または脳周辺の血流の混乱症状の発生の12時間以内に前記個体に投与する、請求項1または請求項21に記載の方法。
【請求項57】
前記単離胎盤細胞を、前記個体における1つまたは複数の脳内または脳周辺の血流の混乱症状の発生の3時間以内に前記個体に投与する、請求項1または請求項21に記載の方法。
【請求項58】
前記単離胎盤細胞を前記投与前に凍結保存した、請求項1または請求項21に記載の方法。
【請求項59】
前記単離ヒト接着性胎盤細胞を胎盤幹細胞塊から得る、請求項1または請求項20に記載の方法。
【請求項60】
前記単離ヒト接着性胎盤細胞が、60%DMEM−LGおよび40%MCDB−201、2%ウシ胎児血清、1×インシュリン−トランスフェリン−セレン(ITS)、1×リノール酸−ウシ血清アルブミン(LA−BSA)、10−9Mのデキサメタゾン、10−4Mのアスコルビン酸2−ホスフェート、表皮増殖因子10ng/mL、および血小板由来増殖因子(PDGF−BB)10ng/mLを含む培地において約3〜約35の集団倍加で培養すると、前記1つまたは複数の遺伝子を発現する、請求項21に記載の方法。
【請求項61】
前記単離ヒト接着性胎盤細胞が、60%DMEM−LG(Gibco)および40%MCDB−201(Sigma)、2%ウシ胎児血清(Hyclone Labs.)、1×インシュリン−トランスフェリン−セレン(ITS)、1×リノール酸−ウシ血清アルブミン(LA−BSA)、10−9Mのデキサメタゾン(Sigma)、10−4Mのアスコルビン酸2−ホスフェート(Sigma)、表皮増殖因子10ng/mL(R&D Systems)、および血小板由来増殖因子(PDGF−BB)10ng/mL(R&D Systems)を含む培地において約3〜約35の集団倍加で培養すると、前記1つまたは複数の遺伝子を発現する、請求項21に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公表番号】特表2012−500262(P2012−500262A)
【公表日】平成24年1月5日(2012.1.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−523816(P2011−523816)
【出願日】平成21年8月20日(2009.8.20)
【国際出願番号】PCT/US2009/004741
【国際公開番号】WO2010/021715
【国際公開日】平成22年2月25日(2010.2.25)
【出願人】(509226875)アンスロジェネシス コーポレーション (6)
【Fターム(参考)】