説明

印刷システム、画像形成装置、サーバ装置、印刷方法及びプログラム

【課題】個人情報の取扱に係るセキュリティを保持しつつ、印刷物を入手する際の作業者の作業負担を減らすことを目的とする。
【解決手段】サーバ装置は、画像形成装置より画像を受信する画像受信手段と、画像受信手段で受信された画像のマスキング領域を特定するマスキング領域特定手段と、マスキング領域特定手段で特定された画像のマスキング領域をマスキングするマスキング実行手段と、マスキング実行手段でマスキングされた画像と合成するためのフォームデータを取得するデータ取得手段と、マスキング実行手段でマスキングされた画像と合成するためのフォームデータとを合成し、合成データを生成する生成手段と、生成手段で生成された合成データを画像形成装置で印刷すべく印刷指示する印刷指示手段と、を有することによって課題を解決する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷システム、画像形成装置、サーバ装置及び印刷方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、様々な規則(例えば、銀行法施行規則第13条の6の7や保険業法施行規則第53条の10等)で特別非公開情報の取扱について取り決めがなされている。そのため、例えば銀行等では窓口で身分確認をする際に、センシティブ(機微)情報を、特別な場合を除き利用しないようにしている。
【0003】
現状、窓口で顧客の身分確認・管理のために、預かった身分証をコピーして保管している。但し、必要以上の情報(運転免許証では表面の本籍や裏面の住所変更以外の記載)は、ビニールシートやペンを使用してマスキングする。マスキングした身分証は余白を切り抜いて、顧客管理用の帳票を印刷してそこに貼り付けて管理している。また、このような管理では、マスキング作業やセキュリティ面で不都合が生じるため、身分証明書をスキャンしてそのスキャンしたデータにマスキングをして管理することが望まれている。この様なスキャンしたデータにマスキングして管理するようなマスキングする技術としては特許文献1のような技術が開示されている。
【0004】
【特許文献1】特開2007−158595号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本人確認を行ってなされる業務では、本人確認に用いた個人情報(例えば、身分証明書)と共に必要事項を記入したデータと共に管理することが望まれている。しかしながら、特許文献1の技術では原稿をスキャンして、そのスキャンしたデータをマスキングして単に管理するだけである。そのため、本人確認を行ってなされる業務にいてはスキャンしたデータを適切に管理することはできなかった。
個人情報を用いて本人確認を行う業務では、お客様から預かった個人情報は不要な部分はもれなくマスキングを行う必要がある。それにも関わらず、特許文献1の技術ではマスキングミスによってマスクキングする必要のある領域がマスキングされないといったことが生じ、種々の規則違反を犯してしまうという課題が生じてしまう。この課題は、本人確認を行う身分証明書が複数種類ある場合に特に顕著であり、身分証明書の種類ごとにマスキング領域をユーザが変更してマスキングすることでマスクキングする必要のある領域がマスキングされないといった課題が生じる。
更に、特許文献1にはマスキングした画像をプリントことが開示されているが、個人情報を用いて本人確認を行う業務では、マスキングした個人情報を帳票化して紙文書を管理する必要がある。そのため、単にマスキングした画像を印刷するだけでは管理することができなかった。特に、特許文献1の技術を、個人情報を用いて本人確認を行う業務に適用した場合、マスキングした画像をプリントし、このプリントした紙から必要な領域だけを切り取り、個人情報を管理するための帳票のフォームがプレ印刷された紙に、ユーザが糊などで貼り付けるといった業務が発生し、個人情報の取扱が煩雑になり、個人情報を紛失してしまうといった課題が生じる。
尚、本人確認を行ってなされる業務としては、例えば、入会申込、口座開設申込、会員登録申込、照会確認等身分証明書を受け取って処理を行う業務等がある。
【0006】
本発明の目的は、ユーザがデバイス側で操作指示するだけで、必要な領域にマスキングがなされ、且つ、スキャン画像と帳票データとが合成された印刷物を得ることができ、個人情報の取扱に係るセキュリティを保持しつつ、印刷物を入手する際の作業者の作業負担を減らすことである。
また、その他の目的は、個人情報が配置される領域をスキャンされた画像データ毎に判断して、マスクキング領域を適宜変更してマスクキングすることで、個人情報の取扱に係るセキュリティを保持することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
そこで、本発明は、原稿を読み取る読取部を有する画像形成装置と、前記画像形成装置と通信可能なサーバ装置と、を含む印刷システムであって、前記画像形成装置は、前記読取部で読み取られた原稿に関する画像を前記サーバ装置に送信する画像送信手段と、前記サーバ装置から取得した印刷データの印刷を実行する印刷手段と、を有し、前記サーバ装置は、前記画像形成装置より前記画像を受信する画像受信手段と、前記画像受信手段で受信された前記画像のマスキング領域を特定するマスキング領域特定手段と、前記マスキング領域特定手段で特定された前記画像のマスキング領域をマスキングするマスキング実行手段と、前記マスキング実行手段でマスキングされた画像と合成するためのフォームデータを取得するデータ取得手段と、前記マスキング実行手段でマスキングされた画像と前記合成するためのフォームデータとを合成し、合成データを生成する生成手段と、前記生成手段で生成された前記合成データを前記画像形成装置で印刷すべく印刷指示する印刷指示手段と、を有することを特徴とする。
【0008】
また、本発明は、ネットワークを介してサーバ装置と通信可能な原稿を読み取る読取部を有する画像形成装置であって、原稿の片面読み取り、又は両面読み取りの設定を行う読取面設定手段と、前記読取面設定手段で設定された片面読み取り、又は両面読み取りの設定の設定を送信する読取面設定送信手段と、前記読取部で読み取られた前記原稿に関する画像を前記サーバ装置に送信する画像送信手段と、前記読取面設定送信手段で送信された片面読み取り、又は両面読み取りの設定に従ってマスキングされた、前記画像送信手段で送信された画像とフォームデータとによって合成された合成データを受信する受信手段と、前記受信手段で受信された合成データを印刷する印刷手段と、を有することを特徴とする。
【0009】
また、本発明は、原稿を読み取る読取部を有する画像形成装置と通信可能なサーバ装置であって、前記読取部で読み取られた原稿に関する画像を受信する画像受信手段と、前記画像受信手段で受信された前記画像のマスキング領域を特定するマスキング領域特定手段と、前記マスキング領域特定手段で特定された前記画像のマスキング領域をマスキングするマスキング実行手段と、前記マスキング実行手段でマスキングされた画像と合成するためのフォームデータを取得するデータ取得手段と、前記マスキング実行手段でマスキングされた画像と前記合成するためのフォームデータとを合成し、合成データを生成する生成手段と、前記生成手段で生成された前記合成データを前記画像形成装置で印刷すべく印刷指示する印刷指示手段と、を有することを特徴とする。
【0010】
また、本発明は、原稿を読み取る読取部を有する画像形成装置と、前記画像形成装置と通信可能なサーバ装置と、を含む印刷システムにおける印刷方法であって、前記画像形成装置が、前記読取部で読み取られた原稿に関する画像を前記サーバ装置に送信する画像送信ステップと、前記画像形成装置が、前記サーバ装置から取得した印刷データの印刷を実行する印刷ステップと、前記サーバ装置が、前記画像形成装置より前記画像を受信する画像受信ステップと、前記サーバ装置が、前記画像受信ステップで受信された前記画像のマスキング領域を特定するマスキング領域特定ステップと、前記サーバ装置が、前記マスキング領域特定ステップで特定された前記画像のマスキング領域をマスキングするマスキング実行ステップと、前記サーバ装置が、前記マスキング実行ステップでマスキングされた画像と合成するためのフォームデータを取得するデータ取得ステップと、前記サーバ装置が、前記マスキング実行ステップでマスキングされた画像と前記合成するためのフォームデータとを合成し、合成データを生成する生成ステップと、前記サーバ装置が、前記生成ステップで生成された前記合成データを前記画像形成装置で印刷すべく印刷指示する印刷指示ステップと、を有することを特徴とする。
【0011】
また、本発明は、ネットワークを介してサーバ装置と通信可能な原稿を読み取る読取部を有する画像形成装置における印刷方法であって、原稿の片面読み取り、又は両面読み取りの設定を行う読取面設定ステップと、前記読取面設定ステップで設定された片面読み取り、又は両面読み取りの設定の設定を送信する読取面設定送信ステップと、前記読取部で読み取られた前記原稿に関する画像を前記サーバ装置に送信する画像送信ステップと、前記読取面設定送信ステップで送信された片面読み取り、又は両面読み取りの設定に従ってマスキングされた前記画像送信ステップで送信された画像と、フォームデータとによって合成された合成データを受信する受信ステップと、前記受信ステップで受信された合成データを印刷する印刷ステップと、を有することを特徴とする。
【0012】
また、本発明は、原稿を読み取る読取部を有する画像形成装置と通信可能なサーバ装置における印刷方法であって、前記読取部で読み取られた原稿に関する画像を受信する画像受信ステップと、前記画像受信ステップで受信された前記画像のマスキング領域を特定するマスキング領域特定ステップと、前記マスキング領域特定ステップで特定された前記画像のマスキング領域をマスキングするマスキング実行ステップと、前記マスキング実行ステップでマスキングされた画像と合成するためのフォームデータを取得するデータ取得ステップと、前記マスキング実行手段でマスキングされた画像と前記合成するためのフォームデータとを合成し、合成データを生成する生成ステップと、前記生成ステップで生成された前記合成データを前記画像形成装置で印刷すべく印刷指示する印刷指示ステップと、を有することを特徴とする。
【0013】
また、本発明は、プログラムとしてもよい。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、ユーザがデバイス側で操作指示するだけで、必要な領域にマスキングがなされ、且つ、スキャン画像と帳票データとが合成された印刷物を得ることができ、個人情報の取扱に係るセキュリティを保持しつつ、印刷物を入手する際の作業者の作業負担を減らすことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。
【0016】
<実施形態1>
図1は、印刷システム(帳票発行システム)の構成の一例を示す図である。
尚、図1のネットワーク上に接続される各種端末の構成は一例であり、用途や目的に応じて様々な構成をとってもよい。
複合機101は、帳票の発行を行う銀行等の窓口業務者が使用する画像形成装置である。複合機101は、ネットワーク103を介して、サーバ装置(以下サーバという)102とデータの送受信を行うことができる。
【0017】
次に、図1の複合機(コンピュータ)101、サーバ(コンピュータ)102の各種端末のハードウェア構成について、図2と図4とを用いて説明する。
図2は、複合機101のハードウェア構成の一例を示す図である。
本実施形態の複合機101における処理を実現するプログラムは、例えば外部補助記憶装置205から記憶装置203にロードされ、中央処理装置202によって実行される。尚、外部補助記憶装置205の一例は、例えばハードディスク等である。操作装置201は、複合機101の操作者が操作を行うため及び複合機101が表示を行うための装置であって、例えばテンキーやタッチパネル等を有している。ここで、図3は、操作装置201の一例を示す図である。図3において、2501は、タッチパネルである。2502は、テンキーである。2503は、スタートキーである。2504は、リセットキーである。
再び図2の説明に戻り、通信I/F装置206は、複合機101をネットワークやサーバ等の外部装置に接続するための装置である。I/Oバス204は、上述した各ユニット間を接続するためのバスである。
画像入力装置(読取部)207は、原稿の画像を読み取り、その画像(画像データ)を制御する。画像出力装置208は、指定された画像データをインク又はトナーを用いてプリントする。尚、図2には図示していないが、複合機101はハードウェア構成としてカードリーダを有しているものとする。カードリーダは、かざされたICカードから無線通信等を介してICカードの情報を読み取る。
【0018】
図4は、サーバ102のハードウェア構成の一例を示す図である。
本実施形態のサーバ102における処理を実現するプログラムは、例えば外部補助記憶装置306から記憶装置303にロードされ、中央処理装置302によって実行される。尚、外部補助記憶装置306の一例は、例えばハードディスク等である。入力装置301は、サーバ102の操作者が操作を行うための装置であり、一例としては、キーボードやポインティングデバイス(マウス等)等である。表示装置305は、設定内容等を表示する装置であり、一例としては、CRTや液晶表示装置等である。通信I/F装置307は、サーバ102をネットワークや複合機等の外部装置に接続するための装置である。I/Oバス304は、上述した各ユニット間を接続するためのバスである。尚、入力装置301及び表示装置305は、サーバ102のハードウェア構成として必須の構成(ユニット)ではない。
【0019】
次に、複合機101、サーバ102の各種端末のモジュール構成について、図5と図6とを用いて説明する。
図5は、複合機101のモジュール構成の一例を示す図である。図6は、サーバ102のモジュール構成の一例を示す図である。
OS401は、オペレーティングシステムプログラムであり、複合機101のシステム全体を管理している。同様に、OS501は、オペレーティングシステムプログラムであり、サーバ102のシステム全体を管理している。
【0020】
ICカード認証アプリケーションA402は、複合機101を操作する操作者(ユーザ)のユーザ認証を行う。尚、ICカード認証アプリケーションA402は、ICカード認証アプリケーションB502と通信して共同して認証処理を行う。帳票発行アプリケーションA403は、帳票の発行をするため、主に原稿の読み取り、画像送信、状態監視等を行う。帳票発行アプリケーションB503は、主に画像受信、文書認識、マスキング、帳票作成、印刷指示等を行う。また、帳票発行アプリケーションA403と帳票発行アプリケーションB503と、は通信して共同して処理を行う。文書認識エンジン504は、身分証の認識を行う。プリンタドライバ505は、帳票発行アプリケーションB503の印刷指示により複合機101への印刷制御を実行する。
【0021】
尚、以下の説明において、画面表示やユーザによる入力は複合機101の操作装置201で行われる。
上述したように、複合機101とサーバ102とは、ネットワーク103を介して相互に通信可能に接続されている。そして、複合機101のアプリケーションが提供する各種操作画面を介した操作等に応じて、複合機101のアプリケーションと、サーバ102のアプリケーションとが通信を行い、帳票発行に係る各種処理を実行する。
【0022】
図7は、ICカード認証アプリケーションA402及びICカード認証アプリケーションB502の機能構成の一例を示す図である。
ICカード情報取得部601は、タッチパネル2501に図8Aの画面800が表示されている状態でICカードがかざされると、ICカードよりICカードの情報(ICカード情報)を取得する。ここで、図8Aは、画面800の一例を示す図である。再び図7の説明に戻り、送信制御部602は、ICカード情報取得部601が取得したICカード情報をICカード認証アプリケーションB502に送信する。
【0023】
受信制御部611は、ICカード認証アプリケーションA402よりICカード情報を受信する。ユーザ認証部612は、受信制御部611が受信したICカード情報と予め記憶されている認証情報とを用いてユーザ認証を行う。送信制御部613は、ユーザ認証部612におけるユーザ認証の結果(ユーザ認証結果)をICカード認証アプリケーションA402に送信する。
【0024】
受信制御部603は、ICカード認証アプリケーションB502よりユーザ認証結果を受信する。画面制御部604は、受信制御部603が受信したユーザ認証結果が認証OKの場合には、タッチパネル2501上の画面を画面800から図8Cの画面802に遷移するよう制御する。ここで、図8Cは、画面802の一例を示す図である。
再び、図7の説明に戻り、画面制御部604は、受信制御部603が受信したユーザ認証結果が認証NGの場合には、タッチパネル2501上の画面を画面800から図8Bの画面801に遷移するよう制御する。また、画面制御部604は、画面801においてOKボタンが押されると、画面801から画面800に遷移するよう制御する。ここで、図8Bは、画面801の一例を示す図である。
【0025】
図9は、帳票発行アプリケーションA403及び帳票発行アプリケーションB503の機能構成の一例を示す図である。
画面制御部701は、身分証の選択に係る画面の制御を行う。帳票発行アプリケーションA403では図8Cの画面802が初期状態で表示される。操作者が身分証の部分を選択すると、操作者は図8Dの画面802aのように身分証の種類を画面上において選択することができる。図8Dは、画面802aの一例を示す図である。
【0026】
スキャン制御部702は、画像入力装置207において身分証を読み取る制御を行う。操作者が、身分証を原稿台に置いて操作装置201においてスタートキー2503を押すと、タッチパネル2501に図8Eの画面803が表示される。図8Eは、画面803の一例を示す図である。
送信制御部703は、読み取った身分証の画像を帳票発行アプリケーションB503に送信する。このとき、タッチパネル2501上の画面は、画面制御部701の制御により、画面804に遷移する。
【0027】
一方、画面802aにおいて操作者が身分証として「免許証両面」を指定した場合、タッチパネル2501上の画面は、画面制御部701の制御により、画面802から図8Gの画面805に遷移する。図8Gは、画面805の一例を示す図である。操作者が、免許証を裏返して原稿台においてスタートキー2503を押すと、原稿の読み取りと画像の送信とがなされ、タッチパネル2501上の画面は、画面制御部701の制御により、図8Hの画面806に遷移する。図8Hは、画面806の一例を示す図である。
【0028】
操作者が画面806において「はい」ボタンを押すと、タッチパネル2501上の画面は、画面制御部701の制御により、マスキング領域を指定する画面(マスキング領域指定画面)である図8Iの画面807又は図8Jの画面808に遷移する。図8Iは、画面807の一例を示す図である。また、図8Jは、画面808の一例を示す図である。
【0029】
裏面画像のマスキング指定に関する画面表示には、以下に示すように、スキャン画像を使用する画面表示とスキャン画像を使用しない画面表示とがある。どちらの画面表示を実行するかは、操作者に選択させてもよいし、予め複合機101に設定されていてもよい。
スキャン画像を使用する画面表示の場合、帳票発行アプリケーションA403は、マスキング領域番号(図10Gの907)と免許証裏面の前処理結果(図10Dの904)とを合成した画像(図10Hの908)を帳票発行アプリケーションBから受信する。そして、帳票発行アプリケーションA403は、合成画像を図8Iの画面807に示すようにタッチパネル2501上に表示する。ここで、図10Gは、マスキング領域番号の画像の一例を示す図である。図10Dは、免許証裏面の前処理結果の一例を示す図である。図10Hは、マスキング領域番号の画像と免許証裏面の前処理結果とを合成した画像の一例を示す図である。
【0030】
一方、スキャン画像を使用しない画面表示の場合、帳票発行アプリケーションA403は、事前に用意されている未記入の免許証裏面画像(図10Iの909)を、図8Iの画面807のようにタッチパネル2501上に表示する。ここで、図10Iは、事前に用意されている免許証裏面画像の一例を示す図である。
【0031】
操作者によって、図8Iの画面807又は図8Jの画面808が表示されている操作装置201において、テンキー1からテンキー9までの何れかのテンキーが押される。すると、画面に表示されている○の1〜9の領域のうち、押下されたテンキーに対応する領域に対応する領域がマスキングされる。もう一度、同じ番号のテンキーが押されるとマスキングされた領域からマスキングが削除される。また、操作装置201のリセットキー2504が押されるとマスキングが全て削除される。
【0032】
図8Kの画面809は、図8Iの画面807の状態でテンキーの8が押された場合のマスキングの一例を示している。図8Kは、画面809の一例を示す図である。図8Lの画面810は、図8Jの画面808の状態でテンキーの8が押された場合のマスキングの一例を示している。図8Lは、画面810の一例を示す図である。図8Kの画面809又は図8Lの画面810でOKボタンが押されると、送信制御部703は、指定された(又は選択された)マスキング領域の情報を帳票発行アプリケーションB503に送信する(マスキング領域送信)。
【0033】
受信制御部711は、身分証の画像やマスキング領域の情報を帳票発行アプリケーションA403より受信する(マスキング領域受信)。図10Aの901と図10Bの902とが受信した身分証の画像例である。ここで、図10Aは、身分証の表面の画像の一例を示す図である。また、図10Bは、身分証の裏面の画像の一例を示す図である。
【0034】
文書認識部712は、文書認識エンジン504を用いて身分証の認識を行う。より具体的に説明すると、文書認識部712は、受信制御部711で受信した身分証の画像に対して前処理(方向補正、傾斜補正、余白除去)を行う。そして、文書認識部712は、前処理を行った画像と事前に登録されている身分証との特徴の比較を行い、どの種類の身分証かを特定する。ここで、図10Cは、免許証の表面画像に対して前処理を実行した結果の画像の一例を示す図である。また、図10Dは、免許証の裏面画像に対して前処理を実行した結果の画像の一例を示す図である。尚、帳票発行アプリケーションB503において上述したような身分証の認識が行われている際、複合機101のタッチパネル2501上の画面は、図8Mの画面811が表示されるよう画面制御部701によって制御される。図8Mは、画面811の一例を示す図である。
【0035】
文書加工部713は、認識された身分証の画像へのマスキング(マスキング実行)や、マスキングされた身分証の画像と帳票(フォームデータ)との合成を行う。尚、帳票発行アプリケーションB503において上述したようなマスキングや合成が行われている際、複合機101のタッチパネル2501上の画面は、図8Nの画面812が表示されるよう画面制御部701によって制御される。図8Nは、画面812の一例を示す図である。尚、マスキングする領域や色、形状等の条件や、帳票へ合成する矩形は身分証ごとに事前に帳票発行アプリケーションB503に設定されているものとする。ここで、図10Eは、免許証の表面画像に対してマスキングを行った結果の画像の一例を示す図である。また、図10Fは、免許証の裏面画像に対してマスキングを行った結果の画像の一例を示す図である。また、図10Jは、帳票(帳票ファイル又は帳票データ)の一例を示す図である。また、図10Kは、合成後の画像の一例を示す図である。
【0036】
文書印刷部714は、合成され後の画像の印刷を指示する。この指示により、プリンタドライバ505を経由して、複合機101から図10Kの911に示されるような画像が印字出力される。
【0037】
処理監視部704は、一定間隔で帳票発行アプリケーションB503から処理ステータスを取得する。処理ステータスが変化すると、処理監視部704は、処理ステータスを画面制御部701に渡す。画面制御部701は、処理ステータスに応じて、例えば上述したような画面の遷移を行う。
【0038】
尚、画面制御部701は、処理ステータスが正常終了したことを示している場合、タッチパネル2501上の画面を画面814に遷移させる。また画面制御部701は、処理ステータスが、エラーが発生したことを示している場合、タッチパネル2501上の画面を画面815に遷移させる。尚、エラーメッセージはエラー原因によって異なる。
【0039】
図11は、ICカード認証アプリケーションの全体処理の一例を示すフローチャートである。
ステップS1001において、画面制御部604は、初期画面である画面800をタッチパネル2501上に表示する。ステップS1002において、ICカード情報取得部601は、カードリーダにICカードがかざされたか否かを判断する。ICカード情報取得部601は、かざされたと判断した場合にはステップS1003へ処理を進め、かざされたと判断しない場合にはステップS1002の処理を繰り返す。
【0040】
ステップS1003において、ICカード情報取得部601は、図12のICカード種類2002とICカード読み込み情報2003とに応じて、かざされたICカードの情報(ICカード情報)を読み取る。ここで、図12は、ICカード認証アプリケーションA402の設定ファイルの一例を示す図である。図12に示されるICカード認証アプリケーションA402の設定ファイルは、外部補助記憶装置205に格納されており、ICカード認証アプリケーションA402の各種処理で必要な設定が記述されている。
【0041】
認証先サーバ設定2001は、ICカード認証アプリケーションB502に接続するための情報である。ICカード種類2002は、読み込むICカードの種類を識別する情報である。ICカード情報取得部601は、ICカード種類2002で設定されたICカード以外は、ICカードリーダにかざされても情報を取得しない。ICカード読み込み情報2003は、ICカードの何の情報を読み込むかを示す情報である。ICカード読み込み情報2003の一例としては、例えばICカードの製造番号や社員番号等である。
【0042】
再び図11の説明に戻り、ステップS1004において、送信制御部602は、ICカード情報取得部601が取得したICカード情報を認証先サーバ設定2001で設定されているサーバに送信する。
ステップS1005において、受信制御部611は、ICカード認証アプリケーションA402よりICカード情報を受信する。尚、受信制御部611は、図13の通信ポート2101を使用して、ICカード情報を受信する。ここで、図13は、ICカード認証アプリケーションB502の設定ファイルの一例を示す図である。図13に示されるICカード認証アプリケーションB502の設定ファイルは、外部補助記憶装置306に格納されており、ICカード認証アプリケーションB502の各種処理で必要な設定が記述されている。
通信ポート2101は、ICカード認証アプリケーションA402と通信するためのポートである。
認証テーブル更新時刻2102は、認証テーブルを読み込みなおして情報を更新する時刻である。
【0043】
ステップS1006において、ユーザ認証部612は、受信制御部611が受信したICカード情報と、図14の認証テーブルとを照合して、正当なユーザか否かを判定する。ここで、図14は、ICカード認証アプリケーションB502の認証テーブルの一例を示す図である。図14に示される認証テーブルは、外部補助記憶装置306に格納されており、ICカード認証アプリケーションB502のユーザ認証処理で必要な設定が格納されている。
ID2201は、ICカードの製造番号等のICカード固有の情報である。
ユーザ名2202とパスワード2203とは、ID2201に対応する固有のユーザ名とパスワードとであり、帳票発行アプリケーションAが帳票発行アプリケーションBに接続する際に使用される情報である。
【0044】
ユーザ認証部612は、受信制御部611が受信したICカード情報を検索キーとして認証テーブルのIDを検索する。ユーザ認証部612は、検索した結果、ICカード情報に対応するIDが認証テーブル内にあった場合、認証OK(認証)とし、ICカード情報に対応するIDが認証テーブル内になかった場合、認証NG(非認証)とする。
尚、ユーザ認証部612は、図13の認証テーブル更新時刻2102で設定された時刻になると、図14の認証テーブルを更新する。
【0045】
再び図11の説明に戻り、ステップS1007において、送信制御部613は、照合結果をICカード認証アプリケーションA402に送信する。尚、照合結果は、認証OKか認証NGかの情報が含まれる情報(メッセージ)である。
ステップS1008において、受信制御部603は、ICカード認証アプリケーションB502より、照合結果を受信する。ステップS1009において、画面制御部604は、照合結果を確認して、照合結果がNGの場合には、ステップS1010に処理を進め、照合結果がOKの場合には、ステップS1011に処理を進める。
【0046】
ステップS1010において、画面制御部604は、エラー画面である図8Bの画面801をタッチパネル2501上に表示する。画面801においてOKボタンが押された場合、画面制御部604は、図8Aの画面800をタッチパネル2501上に表示する。
一方、ステップS1011において、画面制御部604は、帳票発行アプリケーションの初期画面である図8Cの画面802をタッチパネル2501上に表示する。
【0047】
図15は、帳票発行アプリケーションの全体処理の一例を示すフローチャートである。尚、本実施形態では両面処理(画像処理、マスキング処理)をする場合、裏面から処理するよう説明を行うが、表面処理を行った後、裏面処理を行うようにしてもよい。
ステップS1101において、帳票発行アプリケーションA403及び帳票発行アプリケーションB503は、片面共通処理を実行する。尚、片面共通処理の詳細は、後述する図18を用いて説明する。
【0048】
ステップS1102において、帳票発行アプリケーションA403及び帳票発行アプリケーションB503は、図8Cの画面802で指定された身分証の種類を判断する。帳票発行アプリケーションA403及び帳票発行アプリケーションB503は、免許証両面が指定されたと判断した場合、ステップS1103へ処理を進める。一方、帳票発行アプリケーションA403及び帳票発行アプリケーションB503は、免許証片面又はパスポートが指定されたと判断した場合、ステップS1109へ処理を進める。
【0049】
尚、ステップS1102の処理は、帳票発行アプリケーションA403側では例えば画面制御部701が実行し、帳票発行アプリケーションB503側では例えば文書認識部712が実行する。尚、ここで、ステップS1102の処理では、帳票発行アプリケーションA403が図8Cの画面802での指定に基づき判定を行い、判定結果を帳票発行アプリケーションB503に送ってもよい。また、帳票発行アプリケーションA403が図8Cの画面802での指定(指定情報)を帳票発行アプリケーションB503に送って、帳票発行アプリケーションB503がこの送られた情報に基づいて判定を行ってもよい。以下のステップS1104及びステップS1105も同様である。
【0050】
ステップS1103において、帳票発行アプリケーションA403及び帳票発行アプリケーションB503は、両面共通処理を実行する。尚、両面共通処理の詳細は、後述する図19を用いて説明する。
【0051】
ステップS1104において、帳票発行アプリケーションA403及び帳票発行アプリケーションB503は、図8Hの画面806の入力(選択)に基づいて免許証の裏面のマスキングを行うか否かを判断する(裏面マスキング設定)。帳票発行アプリケーションA403及び帳票発行アプリケーションB503は、「いいえ」(裏面マスキングしない)が選択された場合、ステップS1107へ処理を進める。一方、帳票発行アプリケーションA403及び帳票発行アプリケーションB503は、「はい」(裏面マスキングする)が選択された場合、ステップS1105へ処理を進める。尚、ステップS1104の処理は、帳票発行アプリケーションA403側では例えば画面制御部701が実行し、帳票発行アプリケーションB503側では例えば文書認識部712が実行する。
【0052】
ステップS1105において、帳票発行アプリケーションA403及び帳票発行アプリケーションB503は、図16の帳票発行アプリケーションAの設定ファイルの裏面画像のマスキング指定方法2303に基づいて領域指定する設定か否かを判断する。
ここで、図16は、帳票発行アプリケーションA403の設定ファイルの一例を示す図である。図16に示される帳票発行アプリケーションA403の設定ファイルは、外部補助記憶装置205に格納されており、帳票発行アプリケーションA403の各種処理で必要な設定が記述されている。
【0053】
接続サーバ設定2301は、帳票発行アプリケーションB503に接続するための情報である。スキャン解像度2302は、帳票発行アプリケーションA403が身分証をスキャンする解像度である。裏面画像のマスキング指定方法2303は、免許証の裏面をマスキングする際にタッチパネルに表示する画像を設定する情報である。「スキャン画像使用」と「デフォルトの画像使用」とのうちのどちらか一方を設定する必要がある。
【0054】
帳票発行アプリケーションA403及び帳票発行アプリケーションB503は、「スキャン画像使用」が設定されている場合、ステップS1106へ処理を進める。一方、帳票発行アプリケーションA403及び帳票発行アプリケーションB503は、「デフォルトの画像使用」が設定されている場合、ステップS1107へ処理を進める。
尚、帳票発行アプリケーションB503が通信に使用するポートは図17の通信ポート2409で指定されたポートを使用する。
【0055】
ここで、図17は、帳票発行アプリケーションB503の設定ファイルの一例を示す図である。図17に示される帳票発行アプリケーションB503の設定ファイルは、外部補助記憶装置306に格納されており、帳票発行アプリケーションB503の各種処理で必要な設定が記述されている。
登録文書情報2401は、スキャンした画像がどの身分証であるかを認識するため事前に登録されている情報である。登録されている文書は、免許証表面(ID=1)、免許証裏面(ID=2)、旅券(ID=3)の3種類である。
前処理情報2402は、登録文書の前処理情報である。
特徴情報2403は、登録文書の特定の位置における特徴の情報である。特長には、色・直線・文字列・表セル、特定画像等を複数、設定することができる。
マスキング領域情報2404は、登録文書に対応したマスキング領域の設定情報である。免許証表面(ID=1)と旅券(ID=3)とは本籍の領域が該当し、背景色・前景色・パターン・角丸設定を設定することができる。
OCR処理情報2405は、登録文書に対応したOCRの設定情報である。免許証表面(ID=1)の住所の領域に設定して、住所が「同上」であるかを確認するために使用される。
合成情報2406は、マスキング後の身分証画像(免許証表面(ID=1)、免許証裏面(ID=2)、旅券(ID=3))を帳票に合成する位置情報(貼り付け位置情報)である。
帳票情報2407は、身分証の種類(免許証片面(ID=1)、免許証両面(ID=2)、旅券(ID=3))ごとに使用する帳票ファイルの設定である。
プリンタ設定2408は、使用するプリンタ名及びプリンタドライバを複合機のIPアドレスと対応付けしたものである。
通信ポート2409は、帳票発行アプリケーションA403と通信するためのポートである。
【0056】
再び、図15の説明に戻り、ステップS1106において、帳票発行アプリケーションA403及び帳票発行アプリケーションB503は、裏面画像処理を実行する。尚、裏面画像処理の詳細は、後述する図20を用いて説明する。ステップS1107において、帳票発行アプリケーションA403及び帳票発行アプリケーションB503は、裏面マスキング処理を実行する。尚、裏面マスキング処理の詳細は、後述する図21を用いて説明する。
【0057】
ステップS1108において、帳票発行アプリケーションA403及び帳票発行アプリケーションB503は、裏面処理を実行する。尚、裏面処理の詳細は、後述する図22を用いて説明する。ステップS1109において、帳票発行アプリケーションA403及び帳票発行アプリケーションB503は、表面処理を実行する。尚、表面処理の詳細は、後述する図23を用いて説明する。
【0058】
ステップS1110において、帳票発行アプリケーションA403及び帳票発行アプリケーションB503は、帳票発行処理を実行する。尚、帳票発行処理の詳細は、後述する図26を用いて説明する。ステップS1111において、帳票発行アプリケーションA403及び帳票発行アプリケーションB503は、共通終了処理を実行する。尚、共通終了処理の詳細は、後述する図27を用いて説明する。
【0059】
図18は、帳票発行アプリケーションの片面共通処理の一例を示すフローチャートである。
ステップS1201において、画面制御部701は、図8Cの画面802をタッチパネル2501上に表示する(表面読取指示表示)。ステップS1202において、画面制御部701は、ユーザからの指示に応じて身分証の種類を選択する。画面802の身分証の部分を選択すると身分証の部分が図8Dの画面802aのように表示され、ユーザは身分証の種類を指示(又は選択)することができる。例えば、ユーザは、身分証として免許証を選択する場合も、免許証片面の読み取り(片面読み取り)か、免許証両面の読み取り(両面読み取り)かを、画面(又はプルダウンメニュー)802aを用いて指示することができる。つまり、画面制御部701は、画面802aにおけるユーザの指示に基づいて、身分証の種類(身分証の種類(種別)が免許証の場合は、片面読み取りか、両面読み取りかを含む)を設定することができる(読み取り面設定(読取面設定)、又は種類情報設定(種別情報設定))。
【0060】
ユーザによって操作装置201のスタートキー2503が押下される(表面読取指示)と、ステップS1204において、画面制御部701は、スタートキー2503が押下されたことを検知する。ステップS1205において、送信制御部703は、ユーザが選択した身分証の種類(種類情報)を送信する(種類情報提供)。また、読取面設定についても同時に送信される(読取面設定送信)。尚、全ての送信先は図16の接続サーバ設定2301に従うものとする。また、ここで、身分証の種類とは、例えば、選択可能な身分証が免許証とパスポートとであった場合、それぞれにIDが付与されておリ、このIDが身分証の種類となる。また、身分証が免許証の場合は、片面(表面)だけか、両面(表面及び裏面)か、の情報も身分証の種類として、含める。
【0061】
ステップS1206において、受信制御部711は、身分証の種類を受信する(種類情報受取)。また、読取面設定についても同時に受信される(読取面設定受信)。一方、ステップS1207において、スキャン制御部702は、原稿台をスキャンして身分証の画像を読み取るよう画像入力装置207を制御する。尚、スキャン制御部702は、図16のスキャン解像度2302で設定されている解像度でスキャンするよう画像入力装置207を制御する。尚、このとき、画面制御部701は、タッチパネル2501上の画面を図8Eの画面803に遷移させる。
【0062】
ステップS1208において、送信制御部703は、画像入力装置207が読み取った身分証の画像を送信する(画像提供)。尚、このとき、画面制御部701は、タッチパネル2501上の画面を図8Fの画面804に遷移させる。図8Fは、画面804の一例を示す図である。ステップS1209において、受信制御部711は、身分証の画像を受信する(画像受け取り)。図10Aの901が受信した身分証の表面の画像の一例である。
【0063】
ステップS1210において、文書認識部712は、身分証の画像を図17の前処理情報2402に従って前処理(方向補正・傾斜補正・余白除去等)する。図10Cの903が前処理の結果の画像の一例である。ステップS1211において、文書認識部712は、登録されている身分証(図17の登録文書情報2401)に設定されている特長(図17の特徴情報2403)と前処理の結果の画像との比較を行い、類似度を算出する。そして、文書認識部712は、前処理の結果の画像がどの身分証と一致するかを確認する(帳票認識)。
【0064】
図19は、帳票発行アプリケーションの両面共通処理の一例を示すフローチャートである。
ステップS1301において、画面制御部701は、身分証を裏返してスキャンするよう操作者に促すため、タッチパネル2501上の画面を図8Gの画面805(裏面読取指示表示)に遷移させる。ステップS1302において、ユーザが身分証を裏返して原稿台にセットする。ステップS1303において、ユーザが画面805のOKボタンを押す(裏面読取指示)。すると、ステップS1304において、スキャン制御部702は、原稿台をスキャンして身分証の画像を読み取るよう画像入力装置207を制御する。このとき、画面制御部701は、タッチパネル2501上の画面を図8Eの画面803に遷移させる。
【0065】
ステップS1305において、送信制御部703は、画像入力装置207が読み取った身分証の画像を送信する。尚、このとき、画面制御部701は、タッチパネル2501上の画面を図8Fの画面804に遷移させる。ステップS1306において、受信制御部711は、身分証の画像を受信する。図10Bの902が受信した身分証の裏面の画像の一例である。
【0066】
ステップS1307において、文書認識部712は、身分証の画像を図17の前処理情報2402に従って前処理(方向補正・傾斜補正・余白除去等)する。図10Dの904が前処理の結果の画像の一例である。ステップS1308において、文書認識部712は、登録されている身分証に設定されている特徴と前処理の結果の画像との比較を行い、類似度を算出する。そして、文書認識部712は、前処理の結果の画像がどの身分証と一致するかを確認する(帳票認識)。
【0067】
ステップS1309において、文書認識部712は、これまで受信した2つの身分証の画像が帳票認識によって免許証の表面と裏面とであると認識されたか否かを判定する。文書認識部712は、これまで受信した2つの身分証の画像が帳票認識によって免許証の表面と裏面とであると認識されたと判定すると、ステップS1311に処理を進める。一方、文書認識部712は、これまで受信した2つの身分証の画像が帳票認識によって免許証の表面と裏面とであると認識されていないと判定すると、ステップS1310に処理を進める。
【0068】
ステップS1311では、文書認識部712は、処理結果を正常終了(OK)として、ステップS1312に処理を進める。一方、ステップS1310では、文書認識部712は、処理結果をエラー(NG)として、ステップS1312に処理を進める。
【0069】
ステップS1312において、文書認識部712は、処理結果を送信する。ステップS1313において、処理監視部704は、処理結果を受信する。ステップS1314において、処理監視部704は、処理結果がエラーか否かを判定する。処理監視部704は、処理結果がエラーであった場合、処理をステップS1316に進め、処理結果が正常終了であった場合、処理をステップS1315に進める。
ステップS1316では、画面制御部701がタッチパネル2501上にエラー画面を表示するよう制御する。一方、ステップS1315では、画面制御部701が、免許証の裏面をマスキングするか、操作者に確認するための図8Hの画面806をタッチパネル2501上に表示するよう制御する。
【0070】
図20は、帳票発行アプリケーションの裏面画像処理の一例を示すフローチャートである。
ステップS1401において、送信制御部703は、免許証裏面のマスキング領域指定画像の取得要求を送信する。尚、取得要求する画像は複合機101のタッチパネル2501上に表示するための、ステップS1306で帳票発行アプリケーションB503が受信した画像から生成した画像である。
【0071】
ステップS1402において、受信制御部711は、免許証裏面のマスキング領域指定画像の取得要求を受信する。ステップS1403において、文書加工部713は、免許証裏面の前処理結果(図10Dの904)に領域番号(識別情報)の画像(図10Gの907)を合成する(識別情報を付加した合成画像を生成する画像生成)。合成結果の画像が図10Hの908である。
【0072】
ステップS1404において、文書加工部713は、複合機101のタッチパネル2501での表示に適したサイズに合成結果の画像を縮小する。文書加工部713は、この縮小した結果の画像を処理結果とする。ステップS1405において、文書加工部713は、処理結果の画像を送信する(合成画像送信)。ステップS1406において、処理監視部704は、処理結果の画像を受信する。ステップS1407において、処理監視部704は、受信した画像をマスキング領域指定画像に設定する。
【0073】
図21は、帳票発行アプリケーションの裏面マスキング処理の一例を示すフローチャートである。
ステップS1501において、画面制御部701は、マスキングフラグを全てOFFにする。ここで、マスキングフラグは帳票発行アプリケーションB503の設定ファイルのマスキング領域情報2404に対応する。
【0074】
ステップS1502において、画面制御部701は、免許証裏面のマスキング領域指定画面(図8Iの807又は図8Jの808)をタッチパネル2501上に表示する。画面制御部701は、マスキング領域指定画面において、マスキングフラグがOFFの領域はマスキングせず、マスキングフラグがONの領域はマスキングして表示する。
【0075】
ステップS1503において、画面制御部701は、ユーザによってマスキング領域に対してのマスキングの指定入力があったか否かを判定する。リセットキーが押されたと判定した場合、画面制御部701は、処理をステップS1501に戻す。一方、タッチパネル2501上のテンキーの1から9のうちの何れかが押されたと判定した場合、画面制御部701は、処理をステップS1504に進める。ステップS1504では、画面制御部701が、押されたテンキーに該当するマスキングフラグを反転(OFF→ON又はON→OFF)する。図8Kの画面809は、図8Iの画面807の状態でテンキーの8が押された場合の画面の一例である。この画面制御は、画面制御部701が行う。また、図8Lの画面810は、図8Jの画面808の状態でテンキーの8が押された場合の画面の一例である。この画面制御は、画面制御部701が行う。一方、OKボタンが押されたと判定した場合、画面制御部701は、処理をステップS1505に進める。
【0076】
ステップS1505において、送信制御部703は、マスキングフラグを送信する(マスキング領域情報送信)。ステップS1506において、受信制御部711は、マスキングフラグを受信する(裏面マスキング領域情報受信)。ステップS1507において、文書加工部713は、免許証裏面の前処理結果に対して、マスキングフラグ(マスキング領域情報2404)に従ってマスキングする(裏面マスキング実行)。
【0077】
尚、複合機101において、例えば図8Iの807のように表示されている画像に対し、タッチパネル2501上で○の1〜9の各レコード(行)を押下することによって、マスキング領域(マスキング領域)を指定することもできる。
【0078】
図22は、帳票発行アプリケーションの裏面処理の一例を示すフローチャートである。
ステップS1601において、処理監視部704は、文書加工部713宛に処理ステータス取得要求を送信する。ステップS1602において、文書加工部713は、処理ステータス取得要求を受信する。ここで、処理ステータス取得要求とはサーバ102での合成処理等の処理の進捗状況(処理ステータス)を取得するための要求である。
【0079】
ステップS1603において、文書加工部713は、処理ステータスを送信する。ステップS1604において、処理監視部704は、処理ステータスを受信する。ステップS1605において、画面制御部701は、処理ステータスに応じて、タッチパネル2501上に例えば図8Nの画面812を表示するよう制御する。尚、処理ステータスがエラーの場合、画面制御部701は、タッチパネル2501上に図8Qの画面815のようなエラー画面を表示して、処理を終了する。図8Qは、画面815の一例を示す図である。
【0080】
ステップS1606において、文書加工部713は、裏面マスキング結果があるか否かを確認する。文書加工部713は、裏面マスキング結果がある場合、処理をステップS1607に進め、裏面マスキング結果がない場合、処理をステップS1608に進める。
【0081】
ステップS1607では、文書加工部713が、裏面マスキング結果を裏面処理結果とする。一方、ステップS1608では、文書加工部713が、裏面の前処理結果を裏面処理結果とする。尚、裏面処理結果は、後述するステップS1808で使用される。
【0082】
図23は、帳票発行アプリケーションの表面処理の一例を示すフローチャートである。
ステップS1701において、処理監視部704は、文書認識部712宛に処理ステータス取得要求を送信する。ステップS1702において、文書認識部712は、処理ステータス取得要求を受信する。
【0083】
ステップS1703において、文書認識部712は、処理ステータスを送信する。ステップS1704において、処理監視部704は、処理ステータスを受信する。ここで、処理ステータス取得要求とはサーバ102での認識処理等の処理の進捗状況(処理ステータス)を取得するための要求である。ステップS1705において、画面制御部701は、処理ステータスに応じて、タッチパネル2501上に例えば図8Mの画面811を表示するよう制御する。尚、処理ステータスがエラーの場合、画面制御部701は、タッチパネル2501上にエラー画面を表示して、処理を終了する。
【0084】
ステップS1706において、文書認識部712は、指定された身分証の種類と認識結果とが一致しているか否か(図8Cの画面802で指定された身分証の種類と実際にスキャンされた身分証の種類とが一致するか否か)を判定する。文書認識部712は、一致すると判定した場合、処理をステップS1708に進め、一致しないと判定した場合、処理をステップS1707に進める。
【0085】
ステップS1707では、文書認識部712が、処理ステータスをエラーとする。一方、ステップS1708では、文書認識部712が、身分証の種類に応じて処理を分岐する。文書認識部712は、身分証の種類がパスポートの場合、処理をステップS1709に進め、身分証の種類が免許証の場合、処理をステップS1710に進める。
【0086】
ステップS1709において、文書加工部713は、不要な上半分の画像を除去する。図24は、前処理済みのパスポートの画像の一例を示す図である。図25は、前処理済みのパスポートの画像から上半分を除去した画像の一例を示す図である。
【0087】
一方、ステップS1710において、文書加工部713は、ステップS1210又はステップS1307で生成された、表面の前処理結果の画像の住所の欄を、図17のOCR処理情報2405に従ってOCRする。より具体的に説明すると、文書加工部713は、ステップS1210又はステップS1307で生成された、表面の前処理結果の画像の住所の欄を、図17のOCR処理情報2405に従ってOCRし、文字列を取得する(文字列取得)。ステップS1711において、文書加工部713は、OCRの結果(OCR結果)が所定の文字列、つまり「同上」であるか否かを判定する。文書加工部713は、OCR結果が「同上」である(所定の領域に所定の文字列(同上)が存在する)と判定すると、ステップS1713に処理を進め、OCR結果が「同上」でないと判定すると、ステップS1712に処理を進める。「同上」でない場合は本籍地の領域をマスキング領域と特定する(表面マスキング領域特定)。
【0088】
ステップS1712において、文書加工部713は、マスキングする領域ごとにマスキング領域情報2404の矩形(座標値を含む)に従って、本籍欄をマスキングする。(表面マスキング実行)そして、文書加工部713は、マスキングした画像の結果を、表面処理結果とする。一方、ステップS1713において、文書加工部713は、表面の前処理結果を表面処理結果とする。
【0089】
図26は、帳票発行アプリケーションの帳票発行処理の一例を示すフローチャートである。
ステップS1801において、処理監視部704は、文書加工部713宛に処理ステータス取得要求を送信する。ステップS1802において、文書加工部713は、処理ステータス取得要求を受信する。
【0090】
ステップS1803において、文書加工部713は、処理ステータスを送信する。ステップS1804において、処理監視部704は、処理ステータスを受信する。ステップS1805において、画面制御部701は、処理ステータスに応じて、タッチパネル2501上に例えば図8Oの画面813のように処理ステータスを表示する。図8Oは、画面813の一例を示す図である。尚、処理ステータスがエラーの場合、画面制御部701は、タッチパネル2501上にエラー画面を表示して、処理を終了する。
【0091】
ステップS1806において、文書加工部713は、図8Cの画面802等で指定された身分証の種類に応じて処理を分岐する。文書加工部713は、指定された身分証の種類が免許証両面の場合、処理をステップS1807に進め、指定された身分証の種類が免許証片面又はパスポートの場合、処理をステップS1809に進める。
【0092】
ステップS1807では、文書加工部713が、帳票(フォームデータ)に合成する免許証の表面と裏面との矩形を図17の合成情報2406から取得する(貼り付け位置(配置)情報取得)。ステップS1808において、文書加工部713は、取得した矩形に対して表面処理結果と裏面処理結果とを合成する。より具体的に説明すると、文書加工部713は、図17の帳票情報2407から使用する帳票(帳票のファイル)のファイルパスを取得する。そして、文書加工部713は、取得した帳票のファイルに対して、表面処理結果の画像と裏面処理結果の画像とを図17の合成情報2406の矩形と合成方法(矩形内に収まるように縮小・拡大する、等倍等)とに従って貼り付ける。
【0093】
一方、ステップS1809では、文書加工部713が、帳票に合成する免許証片面又はパスポートの矩形を図17の合成情報2406から取得する(貼り付け位置情報取得)。ステップS1810において、文書加工部713は、取得した矩形に対して表面処理結果を合成する。
なお、本実施形態では、身分証の種類に応じて、異なる矩形(貼り付け位置情報)を用意する例を用いて説明を行ったが、身分証の種類に応じて、異なる帳票ファイルを用意しておいてもよい。この場合、ステップS1807や、ステップS1809において、文書加工部713は、身分証の種類に応じて、帳票ファイルを取得する(帳票データ取得)。そして、ステップS1808や、ステップS1810において、文書加工部713は、取得した帳票ファイルに設定されている貼り付け位置に、身分証を貼り付け、画像を合成する。(合成データ)
【0094】
ステップS1811において、文書印刷部714は、要求のあった複合機101のIPアドレスに基づいて、図17のプリンタ設定2408よりプリンタドライバ505の設定を取得する。尚、サーバ102は、IPアドレスを複合機とサーバ間のTCP/IP通信上で取得する。なお、複合機101からの各種要求内にIPアドレスを含めることによってサーバ102がIPアドレスを特定するようにしてもよい。ステップS1812において、文書印刷部714は、合成結果(合成データ)を印刷データとしてプリンタドライバ505経由で、複合機101において印刷させるよう制御する。
ステップS1813において、複合機101は、印刷指示された帳票(印刷データ)をサーバ102より受信し、この印刷データを画像出力装置208から印字出力する。
【0095】
図27は、帳票発行アプリケーションの共通終了処理の一例を示すフローチャートである。
ステップS1901において、処理監視部704は、文書印刷部714宛に処理ステータス取得要求を送信する。ステップS1902において、文書印刷部714は、処理ステータス取得要求を受信する。ステップS1903において、文書印刷部714は、処理ステータスを送信する。ステップS1904において、処理監視部704は、処理ステータスを受信する。
【0096】
ステップS1905において、画面制御部701は、処理ステータスに応じて、タッチパネル2501上に例えば図8Pの画面814のように正常終了画面を表示する。図8Pは、画面814の一例を示す図である。尚、処理ステータスがエラーの場合、画面制御部701は、タッチパネル2501上にエラー画面を表示して、処理を終了する。
【0097】
図28は、身分証として免許証両面が指定された場合の、サーバ102の処理の概要を説明するための図である。図28に示されるように、サーバ102は、例えば、免許証の表面画像及び裏面画像に対して前処理を行い、マスキングを実行し、マスキングを実行した画像と、帳票(帳票ファイル)と、を合成する。
【0098】
<その他の実施形態>
また、本発明の目的は、以下のようにすることによって達成される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体(又は記録媒体)を、システム或いは装置に供給する。そして、そのシステム或いは装置の中央演算処理手段(CPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行する。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が上述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記録した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0099】
また、システム或いは装置の前記中央演算処理手段が読み出したプログラムコードを実行することにより、そのプログラムコードの指示に基づき、システム或いは装置上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)等が実際の処理の一部又は全部を行う。その処理によって上述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0100】
更に、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、前記システム或いは装置に挿入された機能拡張カードや、接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれたとする。その後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって上述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0101】
本発明を前記記憶媒体に適用する場合、その記憶媒体には、先に説明したフローチャートに対応するプログラムコードが格納されることになる。
【0102】
以上、上述した実施形態によれば、ユーザがデバイス側で操作指示するだけで、必要な領域にマスキングがなされ、且つ、スキャン画像と帳票データとが合成された印刷物を得ることができ、個人情報の取扱に係るセキュリティを保持しつつ、印刷物を入手する際の作業者の作業負担を減らすことができる。
また、上述した実施形態によれば、個人情報が配置される領域をスキャンされた画像データ毎に判断して、マスクキング領域を適宜変更してマスクキングすることで、個人情報の取扱に係るセキュリティを保持することができる。
また、上述した実施形態によれば、身分証の種類によって異なる矩形に貼り付けて帳票(身分証を貼り付けた帳票)を発行することができる。また、免許証の住所が「同上」の場合には、本籍をマスキングしないようにすることもできる。更に、免許証の裏面もマスキングすることができる。この場合、ユーザは、免許証の裏面のマスキングする領域を複合機101の操作装置201で指定することができる。
【0103】
また、上述した実施形態では、身分証を帳票に添付する例も用いて説明を行った。しかしながら、上述した実施形態の処理は、採用面接時に学生を平等に評価するため、卒業した学校名をマスキングして履歴書をコピーする等の処理にも適用することができる。
【0104】
また、上述した各フローチャートにおける処理は、複合機101とサーバ102とで各々処理を行う例を用いて説明を行った。しかしながら、身分証の画像がサーバ102に事前に格納されている場合や、合成した帳票を印刷せずにファイルに保存する場合等は、複合機101は使用せずにサーバ102のみで処理を行う等の変形も可能である。
【0105】
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0106】
【図1】印刷システム(帳票発行システム)の構成の一例を示す図である。
【図2】複合機101のハードウェア構成の一例を示す図である。
【図3】操作装置201の一例を示す図である。
【図4】サーバ102のハードウェア構成の一例を示す図である。
【図5】複合機101のモジュール構成の一例を示す図である。
【図6】サーバ102のモジュール構成の一例を示す図である。
【図7】ICカード認証アプリケーションA402及びICカード認証アプリケーションB502の機能構成の一例を示す図である。
【図8A】画面800の一例を示す図である。
【図8B】画面801の一例を示す図である。
【図8C】画面802の一例を示す図である。
【図8D】画面802aの一例を示す図である。
【図8E】画面803の一例を示す図である。
【図8F】画面804の一例を示す図である。
【図8G】画面805の一例を示す図である。
【図8H】画面806の一例を示す図である。
【図8I】画面807の一例を示す図である。
【図8J】画面808の一例を示す図である。
【図8K】画面809の一例を示す図である。
【図8L】画面810の一例を示す図である。
【図8M】画面811の一例を示す図である。
【図8N】画面812の一例を示す図である。
【図8O】画面813の一例を示す図である。
【図8P】画面814の一例を示す図である。
【図8Q】画面815の一例を示す図である。
【図9】帳票発行アプリケーションA403及び帳票発行アプリケーションB503の機能構成の一例を示す図である。
【図10A】身分証の表面の画像の一例を示す図である。
【図10B】身分証の裏面の画像の一例を示す図である。
【図10C】免許証の表面画像に対して前処理を実行した結果の画像の一例を示す図である。
【図10D】免許証の裏面画像に対して前処理を実行した結果の画像の一例を示す図である。
【図10E】免許証の表面画像に対してマスキングを行った結果の画像の一例を示す図である。
【図10F】免許証の裏面画像に対してマスキングを行った結果の画像の一例を示す図である。
【図10G】マスキング領域番号の画像の一例を示す図である。
【図10H】マスキング領域番号の画像と免許証裏面の前処理結果とを合成した画像の一例を示す図である。
【図10I】事前に用意されている免許証裏面画像の一例を示す図である。
【図10J】帳票(帳票ファイル又は帳票データ)の一例を示す図である。
【図10K】合成後の画像の一例を示す図である。
【図11】ICカード認証アプリケーションの全体処理の一例を示すフローチャートである。
【図12】ICカード認証アプリケーションA402の設定ファイルの一例を示す図である。
【図13】ICカード認証アプリケーションB502の設定ファイルの一例を示す図である。
【図14】ICカード認証アプリケーションB502の認証テーブルの一例を示す図である。
【図15】帳票発行アプリケーションの全体処理の一例を示すフローチャートである。
【図16】帳票発行アプリケーションA403の設定ファイルの一例を示す図である。
【図17】帳票発行アプリケーションB503の設定ファイルの一例を示す図である。
【図18】帳票発行アプリケーションの片面共通処理の一例を示すフローチャートである。
【図19】帳票発行アプリケーションの両面共通処理の一例を示すフローチャートである。
【図20】帳票発行アプリケーションの裏面画像処理の一例を示すフローチャートである。
【図21】帳票発行アプリケーションの裏面マスキング処理の一例を示すフローチャートである。
【図22】帳票発行アプリケーションの裏面処理の一例を示すフローチャートである。
【図23】帳票発行アプリケーションの表面処理の一例を示すフローチャートである。
【図24】前処理済みのパスポートの画像の一例を示す図である。
【図25】前処理済みのパスポートの画像から上半分を除去した画像の一例を示す図である。
【図26】帳票発行アプリケーションの帳票発行処理の一例を示すフローチャートである。
【図27】帳票発行アプリケーションの共通終了処理の一例を示すフローチャートである。
【図28】身分証として免許証両面が指定された場合の、サーバ102の処理の概要を説明するための図である。
【符号の説明】
【0107】
101 複合機
102 サーバ
201 操作装置
202 中央演算装置
203 記憶装置
205 外部補助記憶装置
206 通信I/F装置
207 画像入力装置
208 画像出力装置
301 入力装置
302 中央演算装置
303 記憶装置
305 表示装置
306 外部補助記憶装置
307 通信I/F装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
原稿を読み取る読取部を有する画像形成装置と、前記画像形成装置と通信可能なサーバ装置と、を含む印刷システムであって、
前記画像形成装置は、
前記読取部で読み取られた原稿に関する画像を前記サーバ装置に送信する画像送信手段と、
前記サーバ装置から取得した印刷データの印刷を実行する印刷手段と、
を有し、
前記サーバ装置は、
前記画像形成装置より前記画像を受信する画像受信手段と、
前記画像受信手段で受信された前記画像のマスキング領域を特定するマスキング領域特定手段と、
前記マスキング領域特定手段で特定された前記画像のマスキング領域をマスキングするマスキング実行手段と、
前記マスキング実行手段でマスキングされた画像と合成するためのフォームデータを取得するデータ取得手段と、
前記マスキング実行手段でマスキングされた画像と前記合成するためのフォームデータとを合成し、合成データを生成する生成手段と、
前記生成手段で生成された前記合成データを前記画像形成装置で印刷すべく印刷指示する印刷指示手段と、
を有することを特徴とする印刷システム。
【請求項2】
前記サーバ装置は、
前記画像の住所に関する領域の文字列を取得する文字列取得手段と、
前記文字列取得手段で取得された文字列が所定の文字列か否かを判定する判定手段と、
を更に有し、
前記マスキング領域特定手段は、前記判定手段で所定の文字列でないと判定された場合、前記画像の本籍に関する第1の領域をマスキング領域とし、前記判定手段で所定の文字列であると判定された場合、前記画像の本籍に関する第1の領域をマスキング領域としないことを特徴とする請求項1に記載の印刷システム。
【請求項3】
前記画像形成装置は、
前記原稿の片面読み取り、又は両面読み取りの設定を行う読取面設定手段を更に有し、
前記画像送信手段は、前記読取面設定手段で設定された読み取りの設定に応じて前記読取部で読み取られた前記原稿に関する画像を前記サーバ装置に送信することを特徴とする請求項1又は2に記載の印刷システム。
【請求項4】
前記マスキング領域は前記原稿の裏面の画像をマスキングするための第2の領域であることを特徴とし、
前記画像形成装置は、
前記読取面設定手段で両面読み取りの設定がなされた場合、前記原稿の裏面の画像をマスキングするための第2の領域を指定するための画像を表示する表示手段と、
前記前記原稿の裏面の画像をマスキングするための第2の領域をユーザに指定させるためのマスキング領域指定手段と、
前記マスキング領域指定手段で指定された第2の領域を前記サーバ装置に送信するマスキング領域送信手段と、
を更に有し、
前記サーバ装置は、
前記マスキング領域送信手段によって送信された前記第2の領域を受信するマスキング領域受信手段を更に有し、
前記マスキング領域特定手段は、前記第2の領域をマスキング領域とすることを特徴とする請求項3に記載の印刷システム。
【請求項5】
前記画像形成装置は、読み取られた画像の種類に関する種類情報を前記サーバ装置に提供する種類情報提供手段を更に有し、
前記サーバ装置は、前記画像形成装置より前記種類情報を受け取る種類情報受取手段を更に有し、
前記マスキング領域特定手段は、前記種類情報受け取り手段で受け取られた前記画像の前記種類情報に従ってマスキング領域を特定することを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の印刷システム。
【請求項6】
ネットワークを介してサーバ装置と通信可能な原稿を読み取る読取部を有する画像形成装置であって、
原稿の片面読み取り、又は両面読み取りの設定を行う読取面設定手段と、
前記読取面設定手段で設定された片面読み取り、又は両面読み取りの設定の設定を送信する読取面設定送信手段と、
前記読取部で読み取られた前記原稿に関する画像を前記サーバ装置に送信する画像送信手段と、
前記読取面設定送信手段で送信された片面読み取り、又は両面読み取りの設定に従ってマスキングされた、前記画像送信手段で送信された画像とフォームデータとによって合成された合成データを受信する受信手段と、
前記受信手段で受信された合成データを印刷する印刷手段と、
を有することを特徴とする画像形成装置。
【請求項7】
原稿を読み取る読取部を有する画像形成装置と通信可能なサーバ装置であって、
前記読取部で読み取られた原稿に関する画像を受信する画像受信手段と、
前記画像受信手段で受信された前記画像のマスキング領域を特定するマスキング領域特定手段と、
前記マスキング領域特定手段で特定された前記画像のマスキング領域をマスキングするマスキング実行手段と、
前記マスキング実行手段でマスキングされた画像と合成するためのフォームデータを取得するデータ取得手段と、
前記マスキング実行手段でマスキングされた画像と前記合成するためのフォームデータとを合成し、合成データを生成する生成手段と、
前記生成手段で生成された前記合成データを前記画像形成装置で印刷すべく印刷指示する印刷指示手段と、
を有することを特徴とするサーバ装置。
【請求項8】
原稿を読み取る読取部を有する画像形成装置と、前記画像形成装置と通信可能なサーバ装置と、を含む印刷システムにおける印刷方法であって、
前記画像形成装置が、前記読取部で読み取られた原稿に関する画像を前記サーバ装置に送信する画像送信ステップと、
前記画像形成装置が、前記サーバ装置から取得した印刷データの印刷を実行する印刷ステップと、
前記サーバ装置が、前記画像形成装置より前記画像を受信する画像受信ステップと、
前記サーバ装置が、前記画像受信ステップで受信された前記画像のマスキング領域を特定するマスキング領域特定ステップと、
前記サーバ装置が、前記マスキング領域特定ステップで特定された前記画像のマスキング領域をマスキングするマスキング実行ステップと、
前記サーバ装置が、前記マスキング実行ステップでマスキングされた画像と合成するためのフォームデータを取得するデータ取得ステップと、
前記サーバ装置が、前記マスキング実行ステップでマスキングされた画像と前記合成するためのフォームデータとを合成し、合成データを生成する生成ステップと、
前記サーバ装置が、前記生成ステップで生成された前記合成データを前記画像形成装置で印刷すべく印刷指示する印刷指示ステップと、
を有することを特徴とする印刷方法。
【請求項9】
ネットワークを介してサーバ装置と通信可能な原稿を読み取る読取部を有する画像形成装置における印刷方法であって、
原稿の片面読み取り、又は両面読み取りの設定を行う読取面設定ステップと、
前記読取面設定ステップで設定された片面読み取り、又は両面読み取りの設定の設定を送信する読取面設定送信ステップと、
前記読取部で読み取られた前記原稿に関する画像を前記サーバ装置に送信する画像送信ステップと、
前記読取面設定送信ステップで送信された片面読み取り、又は両面読み取りの設定に従ってマスキングされた前記画像送信ステップで送信された画像と、フォームデータとによって合成された合成データを受信する受信ステップと、
前記受信ステップで受信された合成データを印刷する印刷ステップと、
を有することを特徴とする印刷方法。
【請求項10】
原稿を読み取る読取部を有する画像形成装置と通信可能なサーバ装置における印刷方法であって、
前記読取部で読み取られた原稿に関する画像を受信する画像受信ステップと、
前記画像受信ステップで受信された前記画像のマスキング領域を特定するマスキング領域特定ステップと、
前記マスキング領域特定ステップで特定された前記画像のマスキング領域をマスキングするマスキング実行ステップと、
前記マスキング実行ステップでマスキングされた画像と合成するためのフォームデータを取得するデータ取得ステップと、
前記マスキング実行手段でマスキングされた画像と前記合成するためのフォームデータとを合成し、合成データを生成する生成ステップと、
前記生成ステップで生成された前記合成データを前記画像形成装置で印刷すべく印刷指示する印刷指示ステップと、
を有することを特徴とする印刷方法。
【請求項11】
請求項9又は10に記載の印刷方法の各ステップをコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8A】
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【図8B】
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【図8C】
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【図8D】
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【図8E】
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【図8F】
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【図8G】
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【図8H】
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【図8I】
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【図8J】
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【図8K】
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【図8L】
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【図8M】
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【図8N】
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【図8O】
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【図8P】
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【図8Q】
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【図9】
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【図10A】
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【図10B】
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【図10C】
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【図10D】
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【図10E】
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【図10F】
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【図10G】
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【図10H】
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【図10I】
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【図10J】
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【図10K】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【公開番号】特開2009−140021(P2009−140021A)
【公開日】平成21年6月25日(2009.6.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−312702(P2007−312702)
【出願日】平成19年12月3日(2007.12.3)
【出願人】(390002761)キヤノンマーケティングジャパン株式会社 (656)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】