説明

印刷システム

【課題】本発明はドライバソフトウェアやアプリケーションプログラムをオペレーティングシステムごとに開発する必要がなく、ユーザによる煩わしいソフトウェアのインストール作業の必要もない、印刷システムを提供するものである。
【解決手段】ホスト機器と印刷装置がインターフェースを介して接続された印刷システムであって、上記ホスト機器は、ブラウザプログラムに基づいて上記印刷装置から読み出したHTMLファイルを表示する表示部と、この表示部に表示されたブラウザ画面に基づいて文字入力を行う入力部と、この入力文字に従って印刷データを作成し、上記印刷装置に出力する制御部とを有し、上記印刷装置は、上記制御部から出力された印刷データを記憶する記憶部と、上記印刷データに従って記録媒体に印刷処理を行う印刷処理部を有することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は印刷装置とホスト機器をUSBインターフェースで接続した印刷システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、パーソナルコンピュータ(PC)等のホスト機器と、プリンタ装置等の印刷装置をUSB(universal serial bus)ケーブルで接続し、ホスト機器で作成した印刷データを印刷装置に送信し、定型カット紙等の記録媒体に印刷出力を行う印刷システムが使用されている。このような印刷システムでは、例えばパーソナルコンピュータのオペレーティングシステム(OS)の仕様に対応したドライバソフトウェアを予めインストールして使用している。また、記録媒体に、例えばA3サイズやA4サイズ等の定型カット紙を使用しない印刷装置では、パーソナルコンピュータに専用のアプリケーションプログラムをインストールして使用している。
【0003】
尚、特許文献1はスキャナ機能や、プリンタ機能、設定内容通知機能等の多機能を備えた所謂複合機の発明であり、複合機が備える上記各機能をデバイスドライバを使用することなく利用できる発明を開示する。
【0004】
また、特許文献2はUSBポートに接続されたパーソナルコンピュータとプリンタ装置において、通常のアクセス操作でアプリケーションプログラムの実行ファイルをプリンタ装置からパーソナルコンピュータに読み出し、予めアプリケーションプログラムをパーソナルコンピュータにインストールすることなく、アプリケーションプログラムの実行を可能とする発明を開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2004−302658号公報
【特許文献2】特開2010−55447号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記のように従来のシステムでは、パーソナルコンピュータのオペレーティングシステムの仕様に対応したドライバソフトウェアや、特殊紙を使用する印刷装置では、パーソナルコンピュータに専用のアプリケーションプログラムをインストールして使用する必要があった。このため、ホスト機器にインストールするドライバソフトウェア等は、印刷装置をUSBケーブルで接続する可能性のあるオペレーティングシステムごとに開発する必要がある。しかし、多くのオペレーティングシステムに対応してソフトウェアを開発することは開発期間やコストの面で限界がある。また、ソフトウェアのインストールはユーザの手作業によって行われ、ユーザにとって煩わしい作業である。
【0007】
そこで、上記課題に鑑みて、ドライバソフトウェアやアプリケーションプログラムをオペレーティングシステムごとに開発する必要がなく、ユーザによる煩わしいソフトウェアのインストール作業の必要もない、印刷システムを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題は本発明によれば、ホスト機器と印刷装置がインターフェースを介して接続された印刷システムにおいて、前記ホスト機器は、ブラウザプログラムに基づいて前記印刷装置から読み出した表示制御ファイルに従って表示する表示部と、該表示部に表示されたブラウザ画面に基づいて指定入力を行う入力部と、該指定入力に従って印刷データを作成する制御部とを有し、前記印刷装置は、前記表示制御ファイルを記憶する記憶部と、前記印刷データに従って記録媒体に印刷処理を行う印刷処理部を有する印刷システムを提供することによって達成できる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ホスト機器のオペレーティングシステムの仕様に対応したドライバソフトウェアや、特殊紙を使用する印刷装置に対応した専用のアプリケーションプログラムを使用することなく、ユーザによる煩わしいソフトウェアのインストール作業の必要もない、印刷システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本実施形態の印刷システムのシステム構成図である。
【図2】共有メモリ部の構成を説明する図である。
【図3】パーソナルコンピュータの基本処理を説明するフローチャートである。
【図4】パーソナルコンピュータの基本処理を説明するフローチャートである。
【図5】パーソナルコンピュータの基本処理を説明するフローチャートである。
【図6】プリンタ装置の基本処理を説明するフローチャートである。
【図7】パーソナルコンピュータからプリンタ装置に印刷データを送信する際のパーソナルコンピュータの処理動作を説明するフローチャートである。
【図8】パーソナルコンピュータからプリンタ装置に印刷データを送信する際のパーソナルコンピュータの処理動作を説明するフローチャートである。
【図9】パーソナルコンピュータからプリンタ装置に印刷データを送信する際のプリンタ装置の処理動作を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本実施形態の印刷システムのシステム構成図であり、ホスト機器であるパーソナルコンピュータ(PC)と印刷装置であるプリンタ装置1がUSBケーブル2を介して接続されている。
【0012】
パーソナルコンピュータ(PC)は記憶部3、演算部4、入力部5、表示部6、及びUSBインターフェース(以下、USBI/Fで示す)7を備える。記憶部3にはパーソナルコンピュータ(PC)のシステムプログラムが記憶されており、演算部4はこのシステムプログラムに従ってホスト機器の制御を行う。また、記憶部3には後述するHTMLファイルを表示するためのブラウザプログラムも記憶されている。
【0013】
入力部5は、例えば不図示のキーボードやマウス等で構成され、ユーザによる操作信号を演算部4に送信する。また、表示部6は液晶ディスプレイ等で構成され、ブラウザプログラムの駆動により、HTMLファイルに従った表示等が行われる。また、USBI/F7はUSBケーブル2を介してプリンタ装置1との通信を行うインターフェースである。
【0014】
プリンタ装置1は共有メモリ部9、制御部10、印刷部11で構成され、共有メモリ部9は大容量記憶装置であり、パーソナルコンピュータ(PC)側からは拡張ドライブとして取り扱われる。共有メモリ部9は固定バイト数のブロックに区分して管理されるセクタで構成され、ディレクトリ領域とデータ/ファイル領域で構成されている。
【0015】
制御部10は共有メモリ部9の制御を行うと共に、プリンタ装置1のシステム制御も行い、例えば印刷データを画像データに変換し、印刷部11に出力する。印刷部11はラベル紙等の特殊紙に画像データを印刷する。
【0016】
図2は大容量記憶装置である共有メモリ部9の構成を説明する図であり、パーソナルコンピュータ(PC)の一部の構成も含む図である。上記のように、共有メモリ部9は固定バイト数のブロックで管理されるセクタより成り、ディレクトリ領域とデータ/ファイル領域で構成され、ディレクトリ領域にはファイル名や、当該ファイルの実データを記憶するアドレス(セクタ)情報を記憶する。一方、データ/ファイル領域には上記ディレクトリ領域によって管理されたファイルの実データが記憶されおり、個々のデータは、ディレクトリ・エントリが指示する1つ以上のセクタに記憶されている。
【0017】
例えば、図2に示す例では、データ/ファイル領域に記憶されたファイルAのセクタ情報は、ファイルAのディレクトリ・エントリによって指示され、ファイルBのセクタ情報は、ファイルBのディレクトリ・エントリによって指示される。
【0018】
尚、ファイルAは、例えばパーソナルコンピュータ(PC)への送信データであり、後述する印刷データの印刷状態情報等が書き込まれるファイルである。また、ファイルBは、例えばパーソナルコンピュータ(PC)から送信された印刷データが書き込まれるファイルである。
【0019】
以上の構成において、先ず本例の基本処理をフローチャートを用いて説明する。図3乃至図5はパーソナルコンピュータ(PC)側の基本処理を示すフローチャートであり、図6はプリンタ装置1側の基本処理を示すフローチャートである。
【0020】
先ず、パーソナルコンピュータ(PC)側の基本処理から説明する。図3はパーソナルコンピュータ(PC)がプリンタ装置1からファイルデータを受信する際の処理を説明するものであり、例えばプリンタ装置1側に記憶されたHTMLファイルのデータを受信する場合を説明するものである。
【0021】
先ず、パーソナルコンピュータ(PC)は上記ディレクトリ領域のセクタを読み出し(ステップ(以下、Sで示す)1)、読み出すファイルのディレクトリ・エントリを検索する(S2)。次に、ディレクトリ・エントリが指示するセクタに記憶されたファイルデータを読み出す(S3)。この処理は、上記のように本例ではHTMLファイルをパーソナルコンピュータ(PC)に読み出す場合の処理である。
【0022】
次に、図4はパーソナルコンピュータ(PC)がプリンタ装置1から通信データを受信する場合の処理を説明するフローチャートであり、上記図3に示す処理と異なる点は予め定義されたファイルAをパーソナルコンピュータ(PC)に読み出すことである。この場合も、先ずパーソナルコンピュータ(PC)は、共有メモリ部9のディレクトリ領域のセクタを読み出し(S4)、読み出したディレクトリ領域のセクタからファイルAのディレクトリ・エントリを検索する(S5)。次に、ディレクトリ・エントリが指示するセクタに記憶されたファイルAを読み出し、通信データを受信する(S6)。
【0023】
次に、図5はパーソナルコンピュータ(PC)がプリンタ装置1に通信データを送信する場合の処理を説明するフローチャートである。この場合も、先ず共有メモリ部9のディレクトリ領域のセクタを読み出し(S7)、読み出したディレクトリ領域のセクタからファイルBのディレクトリ・エントリを検索する(S8)。次に、データ/ファイル領域の未使用のセクタにファイルデータ(送信データ)を書き込む(S9)。その後、ディレクトリ領域を更新する(S10)。すなわち、未使用のデータ/ファイル領域に新たなファイルデータを書き込んだ後のディレクトリ領域のディレクトリ・エントリの更新を行う。
【0024】
例えば、本例ではパーソナルコンピュータ(PC)から印刷データをプリンタ装置1に送信し、印刷データをファイルBとしてデータ/ファイル領域に格納する処理が対応する。
【0025】
一方、図6はプリンタ装置1側の処理手順を説明するフローチャートである。この処理手順は上記パーソナルコンピュータ(PC)側の上記図3乃至図5において説明したファイルの書き込みや読み出しに対応して行われる。
【0026】
先ず、セクタの判別を行う(ステップ(以下、STで示す)1)。この判断は共有メモリ9にデータを書き込み、又は共有メモリ9からデータを読み出す際、目的に依存して読み書きするセクタ領域が異なり、この違いを判別する。
【0027】
例えば、セクタがディレクトリ領域であると判別すると、ディレクトリ領域のセクタ情報を返送する(ST2)。例えば、前述の処理(S1、S4、S7)に対応する処理であり、この処理によってディレクトリ・エントリの情報がパーソナルコンピュータ(PC)に送信される。
【0028】
また、例えばセクタが通常であると判断すると、通常のセクタ情報をパーソナルコンピュータ(PC)に送信する(ST3)。例えば、この処理は前述の図3に示す処理(S3)に対応し、本例ではHTMLファイルをパーソナルコンピュータ(PC)に送信する場合が対応する。
【0029】
また、例えばセクタが送信であると判断すると、パーソナルコンピュータ(PC)に送信データを返す(ST4)。この場合、送信データは毎回異なるため、通常のセクタ・データがいつも同じ内容なのに対して区別され、上記処理が実行される毎に、適切なデータがパーソナルコンピュータ(PC)に返答される。例えば、この処理は前述の図4に示す処理(S6)に対応し、ファイルAのデータをパーソナルコンピュータ(PC)に送信する場合である。
【0030】
また、例えばセクタが受信であると判断するとセクタ情報を書き込む(ST5)。このファイルデータの書き込みは、パーソナルコンピュータ(PC)からの通信データの受信であることを意味するが、この時点では、「ファイルB」のディレクトリ・エントリが書き込んだセクタを指し示していないため、通信データの受信であるかどうか確定していない。例えば、この処理は前述の図5に示す処理(S9)に対応する。
【0031】
また、例えばセクタがディレクトリ領域の更新であると判断すると、ディレクトリ領域の更新処理を行う(ST6)。すなわち、プリンタ装置1はパーソナルコンピュータ(PC)から受信したディレクトリ領域の更新データをディレクトリ領域のセクタに書き込む。例えば、この処理は前述の図5に示す処理(S10)に対応する処理である。
【0032】
さらに、更新したディレクトリ領域のセクタ・データにファイルBのディレクトリ・エントリが含まれるかチェックし、ファイルBのディレクトリ・エントリの指示があれば、セクタ・データを受信データと看做す(ST7)。
【0033】
以上の基本的なパーソナルコンピュータ(PC)及びプリンタ装置1の処理に基づいて、以下にパーソナルコンピュータ(PC)からプリンタ装置1に印刷データを送信し、ラベル紙等の記録媒体に印刷出力を行う例について説明する。
【0034】
図7乃至図9は上記処理を説明するフローチャートであり、図7及び図8はパーソナルコンピュータ(PC)側の処理を示し、図9はプリンタ装置1側の処理を示す。
【0035】
先ず、ユーザはパーソナルコンピュータ(PC)の入力部5を操作し、表示部6へのHTMLファイルの表示指示を行う(ステップ(以下、STPで示す)1)。この指示に従って、演算部4はプリンタ装置1の共有メモリ部9に格納されている表示制御用のHTMLファイルを表示するためのブラウザ・プログラムを記憶部3から読み出し、起動する(STP2)。この処理によって、パーソナルコンピュータ(PC)の表示部6にはブラウザの初期画面が表示される。
【0036】
次に、ユーザが表示部6に表示されるブラウザ画面からHTMLファイルの読み出しを指示すると、パーソナルコンピュータ(PC)は前述の図3に示す処理(S1〜S3)を実行し、HTMLファイルを読み出す(STP3)。すなわち、パーソナルコンピュータ(PC)は共有メモリ部9のディレクトリ領域のセクタを読み出し(S1)、読み出すファイル、例えばHTMLファイルディレクトリ・エントリを検索し(S2)、ディレクトリ・エントリが指示するセクタに記憶されたHTMLファイルを読み出す(S3)。
パーソナルコンピュータ(PC)はプリンタ装置1から読み出したHTMLファイルを表示部6に表示する(STP4)。
【0037】
次に、表示部6に表示したHTMLファイルに含まれるスクリプト言語(簡易プログラミング言語)で作成されたプログラム(以下、スクリプトと呼ぶ)を実行する(STP5)。図8はこのスクリプトに呼応して実行される処理を説明するフローチャートである。
【0038】
先ず、ユーザは入力部5の、例えばキーボードを操作し、印刷を希望する文字列を入力する(STP6)。演算部4は記憶部3に記憶されたアプリケーションプログラムに基づいてユーザが入力した文字列に従った印刷データを生成し、USBI/F7を介してプリンタ装置1に送信する(STP7)。この印刷データの送信処理は前述の図5に示す処理(S7〜S10)に基づいて行われる。すなわち、パーソナルコンピュータ(PC)は共有メモリ部9のディレクトリ領域のセクタを読み出し(S7)、読み出したディレクトリ領域のセクタからファイルBのディレクトリ・エントリを検索し(S8)、データ/ファイル領域の未使用のセクタにファイルデータ(印刷データ)を書き込み(S9)、ファイルBのディレクトリ・エントリが書き込んだファイルデータ(印刷データ)のセクタを指示するようディレクトリ領域を更新する(S10)。
【0039】
一方、プリンタ装置1側では、上記パーソナルコンピュータ(PC)の処理に呼応してファイルデータの書き込みを行う(STP8)。すなわち、前述の図6に示す処理を実行して、データ/ファイル領域に印刷データを書き込み(ST5)、ディレクトリ領域の更新を行い(ST6)、ファイルBに書き込んだデータを受信データ(印刷データ)と看做す(ST7)。
【0040】
次に、受信したデータが印刷データであるか判断する(STP9)。ここで、受信したデータが印刷データでなければ処理を戻し(STP9がNO)、受信したデータが印刷データであれば(STP9がYES)、印刷処理を行う(STP10)。すなわち、印刷データに従った印刷出力を例えばラベル紙に行う。
【0041】
その後、印刷状態を更新する(STP11)。
【0042】
次に、パーソナルコンピュータ(PC)側では、前述の印刷データをプリンタ装置1に送信した後(STP7)、プリンタ装置1からの印刷状態の受信を待っており、プリンタ装置1から印刷状態、即ち印刷結果の情報を受信する(STP12)。
【0043】
上記処理は前述の図4に示す処理(S4〜S6)に従って行われ、先ず共有メモリ部9のディレクトリ領域のセクタを読み出し(S4)、読み出したディレクトリ領域のセクタからファイルA、即ち印刷処理の情報が書き込まれたファイルAを検索し(S5)、印刷処理の情報を取得する(S6)。
この印刷データの印刷処理の情報は、パーソナルコンピュータ(PC)の表示部6に表示される(STP13)。
【0044】
以上のように、本例によればブラウザプログラムを起動してHTMLファイルを読み出し、プリンタ装置1の共有メモリ部9をパーソナルコンピュータ(PC)の拡張ドライブとして取り扱い、HTMLファイルを使用して拡張ドライブへのデータの読み書きを恰も行っているように、印刷データの送信処理等を行い、ドライバソフトウェアや、専用のアプリケーションプログラムを使用することなく、印刷処理を行うものである。
【0045】
したがって、オペレーティングシステムに対応して開発期間やコストの嵩むソフトウェアの開発を行う必要がなく、またユーザによる煩わしいソフトウェアのインストール作業を行う必要もない。
尚、上記説明では、ブラウザが読み込んで表示を行う記述言語ファイルを記述する言語としてHTMLを利用する例を示したが、これに限らず、他のマークアップ言語、例えば、SGML(Standard Generalized Markup Language)等により記述されたファイルを用いることも可能である。
【0046】
本発明はいくつかの実施形態を説明したが、本発明は特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。以下、本件特許出願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
【0047】
付記1
ホスト機器と印刷装置がインターフェースを介して接続された印刷システムにおいて、
前記ホスト機器は、
ブラウザプログラムに基づいて前記印刷装置から読み出した表示制御ファイルに従って表示する表示部と、
該表示部に表示されたブラウザ画面に基づいて指定入力を行う入力部と、
該指定入力に従って印刷データを作成する制御部と、を有し、
前記印刷装置は、
前記表示制御ファイルを記憶する記憶部と、
前記印刷データに従って記録媒体に印刷処理を行う印刷処理部と、
を有することを特徴とする印刷システム。
【0048】
付記2
インターフェースを介して印刷装置と接続されたホスト機器において、
ブラウザプログラムに基づいて前記印刷装置から読み出した表示制御ファイルに従って表示する表示部と、
該表示部に表示されたブラウザ画面に基づいて指定入力を行う入力部と、
該指定入力に従って印刷データを作成する制御部と、
前記印刷装置に印刷処理を行わせるべく、前記制御部から印刷データを前記印刷装置の記憶部に出力する出力部と、
を有することを特徴とするホスト機器。
【0049】
付記3
前記記憶部はディレクトリ領域とデータ/ファイル領域を有し、前記ディレクトリ領域のディレクトリ・エントリによって指示されたデータ/ファイル領域に前記表示制御ファイルが記憶されていることを特徴とする付記1に記載の印刷システム。
【0050】
付記4
前記表示制御ファイルは、簡易記述言語で記述されたスクリプトプログラムを含み前記表示部は、前記スクリプトプログラムを処理することにより前記ブラウザ画面の表示を行う付記3に記載の印刷システム。
【0051】
付記5
前記印刷データはデータ/ファイル領域に記憶され、前記印刷データを前記データ/ファイル領域に記憶した後、前記ディレクトリ領域の更新処理を行うことを特徴とする付記3に記載の印刷システム。
【0052】
付記6
インターフェースを介して印刷装置と接続されたホスト機器の制御方法であって、
ブラウザプログラムに基づいて前記印刷装置から読み出した表示制御ファイルに従って表示部に表示する処理と、
該表示部に表示されたブラウザ画面に基づいて指定入力を行う入力処理と、
該指定入力に従って印刷データを作成する処理と、
前記印刷装置に印刷処理を行わせるべく、前記印刷データを前記印刷装置の記憶部に出力する出力処理と、
を行うことを特徴とするホスト機器の制御方法。
【0053】
付記7
インターフェースを介して印刷装置と接続されたホスト機器に使用されるプログラムであって、
前記印刷装置から読み出した表示制御ファイルを表示部に表示する処理と、
該表示部に表示された画面に基づいて指定入力を行う入力処理と、
該指定入力に従って印刷データを作成する処理と、
前記印刷装置に印刷処理をおこなわせるべく、前記印刷データを前記印刷装置の記憶部に出力する出力処理と、
を行うホスト機器に行わせることを特徴とするプログラム。
【符号の説明】
【0054】
1・・・プリンタ装置
2・・・USBケーブル
3・・・記憶部
4・・・演算部
5・・・入力部
6・・・表示部
7・・・USBI/F
9・・・共有メモリ部
10・・制御部
11・・印刷部
PC・・パーソナルコンピュータ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ホスト機器と印刷装置がインターフェースを介して接続された印刷システムにおいて、
前記ホスト機器は、
ブラウザプログラムに基づいて前記印刷装置から読み出した表示制御ファイルに従って表示する表示部と、
該表示部に表示されたブラウザ画面に基づいて指定入力を行う入力部と、
該指定入力に従って印刷データを作成する制御部と、を有し、
前記印刷装置は、
前記表示制御ファイルを記憶する記憶部と、
前記印刷データに従って記録媒体に印刷処理を行う印刷処理部と、
を有することを特徴とする印刷システム。
【請求項2】
インターフェースを介して印刷装置と接続されたホスト機器において、
ブラウザプログラムに基づいて前記印刷装置から読み出した表示制御ファイルに従って表示する表示部と、
該表示部に表示されたブラウザ画面に基づいて指定入力を行う入力部と、
該指定入力に従って印刷データを作成する制御部と、
前記印刷装置に印刷処理を行わせるべく、前記制御部から印刷データを前記印刷装置の記憶部に出力する出力部と、
を有することを特徴とするホスト機器。
【請求項3】
前記記憶部はディレクトリ領域とデータ/ファイル領域を有し、前記ディレクトリ領域のディレクトリ・エントリによって指示されたデータ/ファイル領域に前記表示制御ファイルが記憶されていることを特徴とする請求項1に記載の印刷システム。
【請求項4】
前記表示制御ファイルは、簡易記述言語で記述されたスクリプトプログラムを含み前記表示部は、前記スクリプトプログラムを処理することにより前記ブラウザ画面の表示を行う請求項3記載の印刷システム。
【請求項5】
前記印刷データは前記データ/ファイル領域に記憶され、前記印刷データを前記データ/ファイル領域に記憶した後、前記ディレクトリ領域の更新処理を行うことを特徴とする請求項3に記載の印刷システム。
【請求項6】
インターフェースを介して印刷装置と接続されたホスト機器の制御方法であって、
ブラウザプログラムに基づいて前記印刷装置から読み出した表示制御ファイルに従って
表示部に表示する処理と、
該表示部に表示されたブラウザ画面に基づいて指定入力を行う入力処理と、
該指定入力に従って印刷データを作成する処理と、
前記印刷装置に印刷処理をおこなわせるべく、前記印刷データを前記印刷装置の記憶部に出力する出力処理と、
を行うことを特徴とするホスト機器の制御方法。
【請求項7】
インターフェースを介して印刷装置と接続されたホスト機器に使用されるプログラムであって、
前記印刷装置から読み出した表示制御ファイルに従って表示部に表示する処理と、
該表示部に表示された画面に基づいて指定入力を行う入力処理と、
該指定入力に従って印刷データを作成する処理と、
前記印刷装置に印刷処理をおこなわせるべく、前記印刷データを前記印刷装置の記憶部に出力する出力処理と、
を行うホスト機器に行わせることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2013−97477(P2013−97477A)
【公開日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−238113(P2011−238113)
【出願日】平成23年10月31日(2011.10.31)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】