説明

印刷仲介システム、その方法及びそのプログラム

【課題】フォトスタジオシステムを手軽に利用できるようにする。
【解決手段】センタサーバコンピュータ10では、各フォトスタジオシステム30からプリンタの稼働状況をインターネット70を通じて適時入力する。また、クライアントコンピュータ20からの仲介印刷の要求をインターネット70を通じて入力する。そして、各フォトスタジオシステム30のプリンタの稼働状況に基づいて複数のフォトスタジオシステム30,30,…の中から仲介印刷を実行可能なフォトスタジオシステム30を選出し、その中から一つのフォトスタジオシステム30を仲介印刷用フォトスタジオシステムとして決定し、そのフォトスタジオシステム30にその仲介印刷を発注する。したがって、フォトスタジオシステム30を導入できないカメラマン等であっても、クライアントコンピュータ20を使ってフォトスタジオシステム30を手軽に利用できる。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷仲介システム、その方法及びそのプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、フォトスタジオシステムとしては、クライアントコンピュータから印刷ジョブを受信するプリントサーバと、このプリントサーバに接続され該プリントサーバによって印刷ジョブの処理が割り当てられる2台のプリンタとを備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。このフォトスタジオシステムは、商業的又はプロフェッショナルな写真プリントの場であるフォトスタジオで使用されるシステムである。また、カメラマンが使用するデジタルカメラとそのデジタルカメラで撮影した画像を印刷するプリンタとではカラースペースが異なるため、このフォトスタジオシステムではデバイス独自のカラースペースをデバイスインデペンデントなカラースペースに変換したりその逆に変換したりする変換テーブルを含むデバイスプロファイルを用意することにより、スムーズに各デバイス間のカラーマッチングが行えるようにしている。
【0003】
【特許文献1】
特開2003−122542号公報(図2)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このようなフォトスタジオシステムは高価なため、カメラマンの中には実際に使用してみたいが手が出せないことがあった。また、このようなフォトスタジオシステムの使用頻度が比較的高いスタジオでは、ワンセットのフォトスタジオシステムだけでは対応し切れないことがあるもののツーセット用意するほどの使用頻度はない場合があった。
【0005】
本発明の印刷仲介システム、その方法及びそのプログラムは、このような課題に鑑みなされたものであり、フォトスタジオシステムを手軽に利用できるようにすることを目的の一つとする。また、フォトスタジオシステムを遊ばせずに有効に活用できるようにすることを目的の一つとする。
【0006】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】
本発明の印刷仲介システム、その方法及びそのプログラムは、上述の目的の少なくとも一つを達成するために以下の手段を採った。
【0007】
本発明の印刷仲介システムは、
フォトスタジオシステムのプリンタを利用した印刷の仲介(以下、仲介印刷という)を行う印刷仲介システムであって、
各フォトスタジオシステムから該フォトスタジオシステムのプリンタの稼働状況を第1の通信回線を通じて適時入力する稼働状況入力手段と、
前記稼働状況入力手段によって入力された前記フォトスタジオシステムのプリンタの稼働状況を稼働状況記憶手段に記憶する稼働状況記憶制御手段と、
クライアントコンピュータから仲介印刷の要求を前記第1の通信回線と同じ又は異なる第2の通信回線を通じて入力する印刷要求入力手段と、
前記印刷要求入力手段によって入力された前記仲介印刷の要求を印刷要求記憶手段に記憶する印刷要求記憶制御手段と、
前記印刷要求記憶手段に記憶された仲介印刷を実行可能なフォトスタジオシステムを前記稼働状況記憶手段に記憶された各フォトスタジオシステムのプリンタの稼働状況に基づいて前記複数のフォトスタジオシステムの中から選出するスタジオ選出手段と、
前記スタジオ選出手段によって選出されたフォトスタジオシステムの中から一つのフォトスタジオシステムを仲介印刷用フォトスタジオシステムとして決定するスタジオ決定手段と、
前記スタジオ決定手段によって決定されたフォトスタジオシステムに前記印刷要求記憶手段に記憶された仲介印刷を前記第1の通信回線を通じて発注する発注手段と、
を備えたものである。
【0008】
この印刷仲介システムでは、各フォトスタジオシステムからプリンタの稼働状況を第1の通信回線を通じて適時入力する。また、クライアントコンピュータからの仲介印刷の要求を第2の通信回線を通じて入力する。そして、各フォトスタジオシステムのプリンタの稼働状況に基づいて複数のフォトスタジオシステムの中から仲介印刷を実行可能なフォトスタジオシステムを選出し、その中から一つのフォトスタジオシステムを仲介印刷用フォトスタジオシステムとして決定し、そのフォトスタジオシステムにその仲介印刷を発注する。このように、印刷仲介システムは、クライアントコンピュータからフォトスタジオシステムのプリンタを利用した印刷を仲介してほしいという要求があったとき、適切なフォトスタジオシステムにその仲介印刷を発注する。したがって、フォトスタジオシステムを導入できないカメラマン等であっても、フォトスタジオシステムを手軽に利用できる。
【0009】
なお、この印刷仲介システムは、稼働状況入力手段、稼働状況記憶制御手段、印刷要求入力手段、印刷要求記憶制御手段、スタジオ選出手段、スタジオ決定手段及び発注手段を備えたコンピュータとして構成してもよい。
【0010】
本発明の印刷仲介システムにおいて、前記スタジオ選出手段は、前記稼働状況記憶手段から各フォトスタジオシステムのプリンタの稼働状況を読み出し該読み出した稼働状況に基づいてプリンタの使用頻度が少ないものを上位所定数だけ検索し、該当するフォトスタジオシステムを前記仲介印刷を実行可能なフォトスタジオシステムとして選出してもよい。こうすれば、プリンタの使用頻度が低いフォトスタジオシステムのプリンタを遊ばせることなく有効に利用することができる。ここで、「上位所定数」とは、特に限定されるものではなく、例えば1つであってもよいし2以上であってもよい。この態様を採用した本発明の印刷仲介システムにおいて、前記稼働状況には、印刷ジョブごとの印刷時間又は該印刷時間を算出し得るパラメータが含まれ、前記スタジオ選出手段は、前記稼働状況記憶手段から読み出した各フォトスタジオシステムの稼働状況に含まれる印刷時間又は該印刷時間を算出し得るパラメータから単位時間あたりに占める印刷時間又はその割合をプリンタの使用頻度として算出してもよい。ここで、「印刷時間を算出し得るパラメータ」とは、特に限定されるものではなく、例えば印刷開始時刻と印刷終了時刻であってもよい。
【0011】
本発明の印刷仲介システムにおいて、前記スタジオ選出手段は、前記稼働状況記憶手段から各フォトスタジオシステムのプリンタの稼働状況を読み出し該読み出した稼働状況に基づいて現在プリンタが空いているか否か又は間もなくプリンタが空くか否かを判定し、現在プリンタが空いているか又は間もなくプリンタが空くフォトスタジオシステムを前記仲介印刷を実行可能なフォトスタジオシステムとして選出してもよい。こうすれば、現在プリンタが空いていたり間もなくプリンタが空くフォトスタジオシステムのプリンタを遊ばせることなく有効に利用することができる。この態様を採用した本発明の印刷仲介システムにおいて、前記稼働状況には、プリンタが現在印刷中か否か及び/又は次回印刷予定の印刷データがあるか否かを示すステータスデータが含まれ、前記スタジオ選出手段は、前記稼働状況記憶手段から読み出した各フォトスタジオシステムの稼働状況に含まれる前記ステータスデータによって現在プリンタが空いているか否か又は間もなくプリンタが空くか否かを判定してもよい。
【0012】
本発明の印刷仲介システムにおいて、前記スタジオ決定手段は、前記スタジオ選出手段によって選出されたフォトスタジオシステムの中から一つのフォトスタジオシステムを仲介印刷用フォトスタジオシステムとして決定するにあたり、前記クライアントコンピュータからの要望に応じて決定してもよい。こうすれば、ユーザの意思を反映したフォトスタジオシステムを仲介印刷用フォトスタジオシステムとすることができる。このとき、前記スタジオ決定手段は、前記スタジオ選出手段によって選出されたフォトスタジオシステムの中から一つのフォトスタジオシステムを仲介印刷用フォトスタジオシステムとして決定するにあたり、該スタジオ選出手段によって選出されたフォトスタジオシステムの課金情報をクライアントコンピュータに第2の通信回線を通じて出力したあとクライアントコンピュータからの要望に応じて決定してもよい。こうすれば、ユーザは課金情報を参考にしながらどのフォトスタジオシステムを仲介印刷用フォトスタジオシステムにするかを決めることができる。なお、各フォトスタジオシステムの課金情報は印刷仲介システムの課金情報記憶手段に記憶されているものとする。
【0013】
本発明の印刷仲介システムにおいて、前記スタジオ決定手段は、一つのフォトスタジオシステムを仲介印刷用フォトスタジオシステムとして決定するにあたり、予め該フォトスタジオシステムに対して仲介申請の許可を得るようにしてもよい。こうすれば、フォトスタジオシステム側の都合を考慮したうえで仲介印刷用フォトスタジオシステムを決定することができる。
【0014】
本発明の印刷仲介システムにおいて、前記仲介印刷の要求には仲介印刷の対象となる印刷データが含まれており、前記スタジオ決定手段によって仲介印刷用フォトスタジオシステムとして決定されたフォトスタジオシステムに前記印刷データを前記電気通信回線を通じて出力する印刷データ出力手段、を備えていてもよい。こうすれば、クライアントコンピュータは、印刷仲介システムに対して仲介印刷の要求と印刷データを送信すればよく、フォトスタジオシステムに対してデータを送信する手間がかからない。
【0015】
本発明の印刷仲介システムにおいて、各フォトスタジオシステムはデバイスごとの特性が記録されたデバイスプロファイルにしたがってカラースペースを変換することでデバイス間の色の整合性をとるカラーマネジメントを実行し、前記仲介印刷の要求には仲介印刷の対象となる印刷データのほかにデバイスプロファイルが含まれていてもよい。こうすれば、ユーザが希望する色にできるだけ忠実な色となるように仲介印刷を行うことができる。
【0016】
本発明の印刷仲介方法は、プリンタを備えた複数のフォトスタジオシステムと第1の通信回線を通じて接続され、該フォトスタジオシステムのプリンタを利用した印刷の仲介を行う、コンピュータ・ソフトウェアによる印刷仲介方法であって、
(a)各フォトスタジオシステムから該フォトスタジオシステムのプリンタの稼働状況を前記第1の通信回線を通じて適時入力するステップと、
(b)前記ステップ(a)で入力された前記フォトスタジオシステムのプリンタの稼働状況を稼働状況記憶手段に記憶するステップと、
(c)クライアントコンピュータからフォトスタジオシステムのプリンタを利用した印刷の仲介(以下、仲介印刷という)の要求を前記第1の通信回線と同じ又は異なる第2の通信回線を通じて入力するステップと、
(d)前記ステップ(c)で入力された前記仲介印刷の要求を印刷要求記憶手段に記憶するステップと、
(e)前記稼働状況記憶手段から各フォトスタジオシステムのプリンタの稼働状況を読み出し該読み出した稼働状況に基づいて前記複数のフォトスタジオシステムの中から前記印刷要求記憶手段に記憶された仲介印刷を実行可能なフォトスタジオシステムを選出するステップと、
(f)前記ステップ(e)で選出されたフォトスタジオシステムの中から一つのフォトスタジオシステムを仲介印刷用フォトスタジオシステムとして決定するステップと、
を含むものである。
【0017】
この印刷仲介方法では、クライアントコンピュータからフォトスタジオシステムのプリンタを利用した印刷を仲介してほしいという要求があったとき、適切なフォトスタジオシステムにその仲介印刷を発注する。したがって、フォトスタジオシステムを導入できないカメラマン等であっても、フォトスタジオシステムを手軽に利用できる。なお、本発明の印刷仲介方法は、上述した印刷仲介システムの各機能を実現するステップを含んでいてもよい。
【0018】
本発明のプログラムは、上述した印刷仲介方法の各ステップを1又は複数のコンピュータに実行させるためのプログラムである。このプログラムは、コンピュータが読み取り可能な記録媒体(例えばハードディスク、ROM、FD、CD、DVDなど)に記録されていてもよいし、伝送媒体(インターネットやLANなどの通信網)を介してあるコンピュータから別のコンピュータへ配信されてもよいし、その他どのような形で授受されてもよい。このプログラムを一つのコンピュータに実行させるか又は複数のコンピュータに各ステップを分担して実行させれば、上述した印刷仲介方法と同様の効果が得られる。
【0019】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の印刷仲介システムを具現化したセンタサーバコンピュータ10とこれに接続された機器群とを表す概略構成図、図2はフォトスタジオ管理データベース12内のテーブルの説明図、図3は顧客情報データベース15内のテーブルの説明図、図4はプリントサーバマシン40の概略構成図である。
【0020】
図1に示すように、本実施形態のセンタサーバコンピュータ10には、いずれかのフォトスタジオシステムへの仲介印刷をセンタサーバコンピュータ10へ依頼する複数のクライアントコンピュータ20,20,…と、2台のプリンタ50,52を備えたプリントサーバマシン40と複数のクライアントマシン60,60,…とがLAN64を介して通信可能に接続された複数のフォトスタジオシステム30,30,…とが、インターネット70を介して通信可能に接続されている。
【0021】
センタサーバコンピュータ10は、複数のフォトスタジオシステム30の印刷ジョブの管理を行う印刷ジョブ管理モジュール11と、複数のクライアントコンピュータ20から仲介印刷の依頼を引き受ける仲介印刷サイトを運営するサイト運営モジュール12とを備えている。印刷ジョブ管理モジュール11は、定期的に各フォトスタジオシステム30のプリントサーバマシン40と通信してそのプリントサーバマシン40に接続されているアッパプリンタ50及びロアプリンタ52のスプール情報や印刷ログを受信し一旦送受信バッファ16に記憶したあとその送受信バッファ16に記憶した内容に基づきフォトスタジオ管理DB13(DBはデータベースの略)の内容を更新する。フォトスタジオ管理DB13には、図2に示すように、予め各フォトスタジオシステム30ごとに付与されたフォトスタジオ識別番号と、フォトスタジオシステム30のスタジオ名、設置場所、稼働状況、プリントサーバマシンの電子メールアドレス、課金情報、プリンタ種別、用紙データ等のフォトスタジオ固有情報とを対応づけたテーブルが記憶されている。このフォトスタジオ固有情報のうち、スタジオ名、設置場所、電子メールアドレス、課金情報、プリンタ種別等は一度設定されるとその後ほとんど更新する必要のない情報であるのに対して、稼働状況は各プリンタのスプール情報や印刷ログに関するデータであるため時間経過と共に更新する必要のある情報である。サイト運営モジュール12は、仲介印刷サイトを通じて受信したクライアントコンピュータ20からの要求に応じて画面情報メモリ14から画面データを読み出して送受信バッファ16に格納したあとその画面データをそのクライアントコンピュータ20へ送信したり、送信した画面データに入力された情報をクライアントコンピュータ20から受信して送受信バッファ16に記憶したり、各顧客ごとに付与される顧客IDとその顧客の個人情報とを対応づけて顧客情報DB15に登録したりする。顧客情報DB15には、図3に示すように、予め会員登録された顧客ごとに付与された会員識別番号と、その会員の氏名、住所、電子メールアドレス、電話番号等の個人情報とを対応づけたテーブルが記憶されている。なお、印刷ジョブ管理モジュール11とサイト運営モジュール12は互いに通信可能に接続されている。
【0022】
クライアントコンピュータ20は、USB端子を介してデジタルカメラ22と接続可能であり、デジタルカメラ22で撮影された画像データやレタッチ等が施された画像データを印刷するための印刷ジョブをインターネット70を通じてセンタサーバコンピュータ10へ送信する。本実施形態では、このクライアントコンピュータ20は、何らかの事情によりフォトスタジオシステム30を購入できないカメラマンが使用するものとする。
【0023】
フォトスタジオシステム30は、2台のプリンタ50,52が接続されたプリントサーバマシン40と、複数のクライアントマシン60,60,…とが、LAN64を介して通信可能に接続されている。プリントサーバマシン40は、図4に示すように、印刷に関する各種処理を実行する印刷管理モジュール41と、クライアントマシン60やクライアントコンピュータ20からの印刷ジョブを格納するジョブフォルダ42と、アッパプリンタ50やロアプリンタ52のステータスの履歴や印刷ジョブの履歴をプリンタ使用状況としてデータベース化して格納するプリンタ使用状況データベース43とを備えている。ここで、印刷管理モジュール41は、アッパプリンタ50につき印刷実行中の印刷ジョブと次回印刷予定の印刷ジョブの2つをスプールとして保持するアッパスプーラ41aと、ロアプリンタ52につき印刷実行中の印刷ジョブと次回印刷予定の印刷ジョブの2つをスプールとして保持するロアスプーラ41bと、使用するプリンタのICCプロファイル(ICCはインターナショナル・カラー・コンソーシアムの略)と画像データに添付されてきたICCプロファイルとから色補正テーブルを生成して画像データの色補正を行うカラーコンバータ41cと、アッパプリンタ50やロアプリンタ52を制御するプリンタドライバ41dと、プリンタ使用状況DB43から読み出した印刷ジョブの履歴グやアッパスプーラ41a及びロアスプーラ41bのスプール情報をセンタサーバコンピュータ10へアップロードするアップローダ41eなどを含んで構成されている。また、ジョブフォルダ42は、印刷ジョブに含まれる各種データ、即ちプリンタ指定や用紙種類等を含むジョブスクリプトや、印刷レイアウトを決めるのに必要な事項を含むレイアウトスクリプトや、レイアウトの写真枠にはめ込まれた画像データや、画像データに添付されたICCプロファイルなどを格納する記憶領域である。また、プリンタ使用状況DB43は、インクジェットヘッドの往復回数等の稼働状態や紙詰まり発生等のエラー発生状態やインクカートリッジのインク残量等の消耗品状態などのアッパプリンタ50に関するステータス(使用状況)の履歴と、ロアプリンタ52に関する同様のステータスの履歴と、ジョブフォルダ42に格納される印刷ジョブの履歴(印刷ジョブの印刷開始時刻と印刷終了時刻を含む印刷ログ)とをデータベース化して格納する記憶領域である。アッパプリンタ50とロアプリンタ52は、いずれもプリントサーバマシン40から専属的に印刷指令を受けるように契約された、顔料系インクを用いる同機種のインクジェット式プリンタであり、高画質で耐光性の非常に高い印刷物を出力する性能を有している。クライアントマシン60は、USB端子を介してデジタルカメラ62と接続可能であり、デジタルカメラ62で撮影された画像データやレタッチ等が施された画像データを印刷するための印刷ジョブをLAN64を通じてプリントサーバマシン40へ送信する。
【0024】
次に、こうして構成された本実施形態のセンタサーバコンピュータ10において仲介印刷を行う一例について図5〜図7に基づいて説明する。図5は稼働状況更新ルーチンのフローチャート、図6は各コンピュータの通信のやり取りを表すシーケンスチャート、図7は候補スタジオ選出ルーチンのフローチャートである。
【0025】
まず、仲介印刷を行う準備として、センタサーバコンピュータ10の印刷ジョブ管理モジュール11は、所定時間ごと(例えば5分ごと)に図5に示す稼働状況更新ルーチンを、同モジュール11内の図示しないHDDから読み出して実行する。このルーチンが開始されると、印刷ジョブ管理モジュール11は、インターネット70を介して接続されたフォトスタジオシステム30のプリントサーバマシン40にアッパプリンタ50及びロアプリンタ52の稼働状況をアップロードするよう指令する(ステップS110)。この指令を受けたプリントサーバマシン40は、プリンタ使用状況DB43に格納されている印刷ジョブの履歴のうちセンタサーバコンピュータ10に未送信のものや、アッパスプーラ41a及びロアスプーラ41bのスプール情報(印刷実行中の印刷ジョブの有無とか次回印刷予定の印刷ジョブの有無)を、そのフォトスタジオシステム30に付与されたフォトスタジオ識別番号と共に、アップローダ41eからセンタサーバコンピュータ10へアップロードする。なお、印刷ジョブの履歴には、各印刷ジョブについての印刷開始時刻と印刷終了時刻とが含まれる。ここで、印刷開始時刻とは、ウォームアップが必要な場合にはウォームアップの開始時刻であり、ウォームアップが不要な場合には印刷を実際に開始する時刻である。プリントサーバマシン40からアッパプリンタ50及びロアプリンタ52の稼働状況を受信したセンタサーバコンピュータ10の印刷ジョブ管理モジュール11は、受信内容を一旦送受信バッファ16に記憶したあとその受信内容からフォトスタジオ識別番号と印ジョブの履歴やスプール情報を読み出し、フォトスタジオ管理DB13のうちそのフォトスタジオ識別番号に対応する稼働状況を今回の印刷ジョブの履歴やスプール情報に基づいて更新し(ステップS120)、このルーチンを終了する。この結果、フォトスタジオ管理DB13の各フォトスタジオ識別番号に対応する稼働状況は、所定時間ごとに更新される。
【0026】
次に、センタサーバコンピュータ10において仲介印刷を行う一例について説明する。カメラマンは、デジタルカメラ22を使用して所望の撮影対象を撮影した後、デジタルカメラ22をクライアントコンピュータ20にUSB接続し、そのデジタルカメラ22に内蔵された画像記録媒体から所望の画像データをクライアントコンピュータ20の図示しないハードディスクに移動又はコピーする。この結果、クライアントコンピュータ20のハードディスクには、各種画像データが蓄積される。また、カメラマンは、クライアントコンピュータ20においてフォトレタッチソフトの機能を利用して画像データのレタッチを行ったりレイアウト編集機能を利用して画像データの用紙へのレイアウトを決定したりしたあと、ウェブブラウザを起動してセンタサーバコンピュータ10のサイト運営モジュール12が運営する仲介印刷サイトへアクセスする。なお、フォトレタッチソフトの機能やレイアウト編集機能を利用したあとの画像データには、ICCプロファイルが添付される。
【0027】
図6に示すように、センタサーバコンピュータ10のサイト運営モジュール12は、クライアントコンピュータ20から仲介印刷サイトへのアクセス要求を受信し(ステップS200)、画面情報メモリ14から会員識別番号の入力を求める画面データを読み出して送受信バッファ16に一旦記憶し、その画面データをクライアントコンピュータ20へ送信する(ステップS210)。その画面データを受信したクライアントコンピュータ20は、図示しないディスプレイにその画面データを表示する。カメラマンは、表示された画面データの所定の入力欄に自己の会員識別番号をキーボード又はマウスを使って入力したあとセンタサーバコンピュータ10への送信操作を行う。すると、クライアントコンピュータ20は、会員識別番号が入力された画面データをセンタサーバコンピュータ10へ送信する。
【0028】
センタサーバコンピュータ10のサイト運営モジュール12は、会員識別番号を含む画面データを受信し一旦送受信バッファ16に記憶したあと(ステップS220)、その画面データから会員識別番号を読み出し、読み出した会員識別番号が顧客情報DB15に登録されているか否かによって正規会員か否かを判定する認証ルーチンを実行する(ステップS230)。ここで、正規会員でなかったときには会員登録処理を実行して顧客情報DBに登録するが、この会員登録処理は一般的によく知られている処理であるためここではその説明を省略する。さて、会員識別番号が顧客情報DB15に登録されており正規会員であると判定されたとき、サイト運営モジュール12は、画面情報メモリ14から仲介印刷の対象となる印刷ジョブの送信を求める画面データを読み出して送受信バッファ16に一旦記憶し、その画面データをクライアントコンピュータ20へ送信する(ステップS240)。その画面データを受信したクライアントコンピュータ20は、図示しないディスプレイにその画面データを表示する。カメラマンは、表示された画面データの所定の入力欄に今回仲介印刷を依頼しようとする印刷ジョブをキーボード又はマウスを使って添付したあと、センタサーバコンピュータ10への送信操作を行う。このときクライアントコンピュータ20からセンタサーバコンピュータ10へ送信されるデータは、図8に示すように、会員識別番号と、画像データ、ICCプロファイル、印刷枚数、印刷設定(レイアウトなど)等の印刷ジョブとが含まれる。
【0029】
センタサーバコンピュータ10のサイト運営モジュール12は、印刷ジョブを含む画面データを受信し一旦送受信バッファ16に記憶し(ステップS250)、続いて図7に示す候補スタジオ選出ルーチンを実行する(ステップS260)。この候補スタジオ選出ルーチンが開始されると、サイト運営モジュール12は、フォトスタジオ管理DB13のうちすべてのフォトスタジオ識別番号に対応する稼働状況の中から本日の印刷ジョブの履歴を読み出し、各印刷ジョブの印刷開始時刻と印刷終了時刻から印刷に要した時間を算出し、それらを合算して本日のプリンタ利用時間とする(ステップS310)。このプリンタ利用時間は、アッパプリンタ50とロアプリンタ52の両方の利用時間である。続いて、本日のプリンタ利用時間の最も短いものつまり最も利用頻度の低いものから順に所定数番目まで(例えば5番目まで)のフォトスタジオ識別番号を選出し(ステップS320)、選出したフォトスタジオ識別番号に対応するスタジオ名、設置場所、課金情報をフォトスタジオ管理DBから読み出し、それらの中から一つを選択できる形式の画面データを作成し(ステップS330)、このルーチンを終了する。このときの画面データを選択画面として表示したときの一例を図9に示す。その後、センタサーバコンピュータ10のサイト運営モジュール12は、この選択画面の画面データをクライアントコンピュータ20へ送信する(ステップS270)。その画面データを受信したクライアントコンピュータ20は、図示しないディスプレイにその画面データに基づき選択画面(図9参照)を表示する。カメラマンは、選択画面に表示された候補フォトスタジオのうち設置場所や課金情報などを参考にして自分の気に入ったフォトスタジオを選んだあと、センタサーバコンピュータ10への送信操作を行う。すると、クライアントコンピュータ20は、カメラマンによって選択されたフォトスタジオ名を含む画面データをセンタサーバコンピュータ10へ送信する。
【0030】
センタサーバコンピュータ10のサイト運営モジュール12は、カメラマンによって選択されたフォトスタジオ名を含む画面データを受信し一旦送受信バッファ16に記憶したあと(ステップS280)、その画面データから今回決定されたフォトスタジオ名を読み出し、そのフォトスタジオ名に対応する電子メールアドレスをフォトスタジオ管理DB13から読み出してその電子メールアドレス宛に仲介印刷の許可を願い出る申請メールを送信する(ステップS290)。その後、そのフォトスタジオシステム30において仲介印刷を許可するか否かを検討し仲介印刷を許可する場合にはその旨をセンタサーバコンピュータ10へ送信する。センタサーバコンピュータ10は仲介印刷を許可する旨をそのフォトスタジオシステム30から受信すると(ステップS300)、そのフォトスタジオシステム30を今回の仲介印刷用フォトスタジオシステムとして決定し、今回の仲介印刷用の印刷ジョブを送受信バッファ16から読み出してそれをフォトスタジオシステム30へ送信し(ステップS310)、仲介印刷の一連の手順を終了する。なお、フォトスタジオシステム30が仲介印刷を許可しなかった場合には、再びステップS270へ戻るが、そのときの選択画面はそのフォトスタジオシステム30を削除したものとする。
【0031】
ここで、本実施形態の構成要素と本発明の構成要素との対応関係を明らかにする。本実施形態の印刷ジョブ管理モジュール11が本発明の稼働状況入力手段、稼働状況記憶制御手段、スタジオ選出手段、スタジオ決定手段、発注手段及び印刷データ出力手段に相当し、フォトスタジオ管理DB13が稼働状況記憶手段に相当し、サイト運営モジュール12が印刷要求入力手段及び印刷要求記憶制御手段に相当し、送受信バッファ16が印刷要求記憶手段に相当する。また、インターネット70が第1及び第2の通信回線に相当する。なお、本実施形態では、センタサーバコンピュータ10の動作を説明することにより本発明の印刷仲介方法の一例も明らかにしている。
【0032】
以上詳述した本実施形態のセンタサーバコンピュータ10によれば、クライアントコンピュータ20からフォトスタジオシステム30のプリンタ50,52を利用した印刷を仲介してほしいという要求があったとき、適切なフォトスタジオシステム30にその仲介印刷を発注するため、フォトスタジオシステム30を導入できないカメラマン等であっても、フォトスタジオシステム30を手軽に利用できる。また、プリンタ使用頻度が低いフォトスタジオシステム30のプリンタ50,52を遊ばせることなく有効に利用することができる。更に、図9の選択画面でユーザが課金情報などを参考にしながらどのフォトスタジオに仲介印刷を依頼するかを決めるため、ユーザの意思を反映したフォトスタジオシステムを仲介印刷用フォトスタジオシステムとすることができる。更にまた、図6のステップS290,S300で仲介印刷許可申請を行うため、フォトスタジオシステム側の都合を考慮したうえで仲介印刷用フォトスタジオシステムを決定することができる。そしてまた、クライアントコンピュータ20は、センタサーバコンピュータ10に対して仲介印刷の要求と印刷データを送信すればよく、フォトスタジオシステム30に対してデータを送信する手間がかからない。そして更に、各フォトスタジオシステム30はデバイスごとの特性が記録されたICCプロファイルにしたがってカラースペースを変換することでデバイス間の色の整合性をとるカラーマネジメントを実行し、仲介印刷の対象となる印刷データにもICCプロファイルが含まれるため、ユーザが希望する色にできるだけ忠実な色となるように仲介印刷を行うことができる。
【0033】
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
【0034】
例えば、上述した実施形態では、プリンタの使用頻度が少ないものを上位所定数だけ検索し、該当するフォトスタジオシステムを仲介印刷を実行可能なフォトスタジオシステムとして選出したが、フォトスタジオシステム30のスプール情報に基づいて現在プリンタが空いているか否かを判定し、現在プリンタが空いているフォトスタジオシステムを仲介印刷を実行可能なフォトスタジオシステムとして選出してもよい。具体的には、スプール情報に基づいて、印刷実行中の印刷ジョブの有無及び次回印刷予定の印刷ジョブの有無を判定し、印刷実行中の印刷ジョブも次回印刷予定の印刷ジョブもないフォトスタジオシステムを仲介印刷を実行可能なフォトスタジオシステムとして選出してもよい。こうすれば、現在プリンタが空いているフォトスタジオシステムのプリンタを遊ばせることなく有効に利用することができる。あるいは、印刷実行中の印刷ジョブはあるが次回印刷予定の印刷ジョブはないフォトスタジオシステムを仲介印刷を実行可能なフォトスタジオシステムとして選出してもよい。こうすれば、間もなくプリンタが空くフォトスタジオシステムのプリンタを遊ばせることなく有効に利用することができる。
【0035】
また、上述した実施形態では、ステップS270,S280において仲介印刷を要求したカメラマンに仲介印刷用フォトスタジオシステムを選択させるようにしたが、これらのステップを省略し、候補スタジオ選出ルーチンにおいて最もプリンタ利用頻度の低いフォトスタジオシステムを仲介印刷用フォトスタジオシステムに仮決定し、ステップS290以降の許可申請を行うようにしてもよい。こうすれば、クライアントコンピュータ20を利用するカメラマンは自らフォトスタジオを選択する手間がかからなくて済む。
【0036】
更に、仲介印刷用フォトスタジオシステムとしての利用を希望するか否かを予め各フォトスタジオシステム30ごとに確認しておき、ステップS260では希望すると応えたフォトスタジオシステム30の中から候補スタジオを選出するようにしてもよい。
【0037】
更にまた、図8に示すクライアントコンピュータ20からセンタサーバコンピュータ10へのデータに利用フォトスタジオ識別番号を加え、クライアントコンピュータ20を利用するカメラマンが希望するフォトスタジオシステムが仲介印刷用として利用可能か否かを判定し、仲介印刷用として利用可能なときにはそのフォトスタジオシステムを仲介印刷用フォトスタジオシステムとして決定するようにしてもよい。
【0038】
【図面の簡単な説明】
【図1】センタサーバコンピュータ等を表す概略構成図。
【図2】フォトスタジオ管理データベース内のテーブルの説明図。
【図3】顧客情報データベース内のテーブルの説明図。
【図4】サーバマシンの概略構成図。
【図5】稼働状況更新ルーチンのフローチャート。
【図6】各コンピュータの通信のやり取りを表すシーケンスチャート。
【図7】候補スタジオ選出ルーチンのフローチャート。
【図8】クライアントからセンタサーバへ送信されるデータの説明図。
【図9】選択画面の一例を示す説明図。
【符号の説明】
10 センタサーバコンピュータ、11 印刷ジョブ管理モジュール、12 サイト運営モジュール、13 フォトスタジオ管理DB、14 画面情報メモリ、15 顧客情報DB、16 送受信バッファ、20 クライアントコンピュータ、22 デジタルカメラ、30 フォトスタジオシステム、40 プリントサーバマシン、41 印刷管理モジュール、41a アッパスプーラ、41b ロアスプーラ、41c カラーコンバータ、41d プリンタドライバ、41e アップローダ、42 ジョブフォルダ、43 プリンタ使用状況データベース、50 アッパプリンタ、52 ロアプリンタ、60 クライアントマシン、62 デジタルカメラ、70 インターネット。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
フォトスタジオシステムのプリンタを利用した印刷の仲介(以下、仲介印刷という)を行う印刷仲介システムであって、
各フォトスタジオシステムから該フォトスタジオシステムのプリンタの稼働状況を第1の通信回線を通じて適時入力する稼働状況入力手段と、
前記稼働状況入力手段によって入力された前記フォトスタジオシステムのプリンタの稼働状況を稼働状況記憶手段に記憶する稼働状況記憶制御手段と、
クライアントコンピュータから仲介印刷の要求を前記第1の通信回線と同じ又は異なる第2の通信回線を通じて入力する印刷要求入力手段と、
前記印刷要求入力手段によって入力された前記仲介印刷の要求を印刷要求記憶手段に記憶する印刷要求記憶制御手段と、
前記印刷要求記憶手段に記憶された仲介印刷を実行可能なフォトスタジオシステムを前記稼働状況記憶手段に記憶された各フォトスタジオシステムのプリンタの稼働状況に基づいて前記複数のフォトスタジオシステムの中から選出するスタジオ選出手段と、
前記スタジオ選出手段によって選出されたフォトスタジオシステムの中から一つのフォトスタジオシステムを仲介印刷用フォトスタジオシステムとして決定するスタジオ決定手段と、
前記スタジオ決定手段によって決定されたフォトスタジオシステムに前記印刷要求記憶手段に記憶された仲介印刷を前記第1の通信回線を通じて発注する発注手段と、
を備えた印刷仲介システム。
【請求項2】
前記スタジオ選出手段は、前記稼働状況記憶手段から各フォトスタジオシステムのプリンタの稼働状況を読み出し該読み出した稼働状況に基づいてプリンタの使用頻度が少ないものを上位所定数だけ検索し、該当するフォトスタジオシステムを前記仲介印刷を実行可能なフォトスタジオシステムとして選出する、
請求項1記載の印刷仲介システム。
【請求項3】
前記稼働状況には、印刷ジョブごとの印刷時間又は該印刷時間を算出し得るパラメータが含まれ、
前記スタジオ選出手段は、前記稼働状況記憶手段から読み出した各フォトスタジオシステムの稼働状況に含まれる印刷時間又は該印刷時間を算出し得るパラメータから単位時間あたりに占める印刷時間又はその割合をプリンタの使用頻度として算出する、
請求項2記載の印刷仲介システム。
【請求項4】
前記スタジオ選出手段は、前記稼働状況記憶手段から各フォトスタジオシステムのプリンタの稼働状況を読み出し該読み出した稼働状況に基づいて現在プリンタが空いているか否か又は間もなくプリンタが空くか否かを判定し、現在プリンタが空いているか又は間もなくプリンタが空くフォトスタジオシステムを前記仲介印刷を実行可能なフォトスタジオシステムとして選出する、
請求項1記載の印刷仲介システム。
【請求項5】
前記稼働状況には、プリンタが現在印刷中か否か及び/又は次回印刷予定の印刷データがあるか否かを示すステータスデータが含まれ、
前記スタジオ選出手段は、前記稼働状況記憶手段から読み出した各フォトスタジオシステムの稼働状況に含まれる前記ステータスデータによって現在プリンタが空いているか否か又は間もなくプリンタが空くか否かを判定する、
請求項4記載の印刷仲介システム。
【請求項6】
前記スタジオ決定手段は、一つのフォトスタジオシステムを仲介印刷用フォトスタジオシステムとして決定するにあたり、前記クライアントコンピュータからの要望に応じて決定する、
請求項1〜5いずれか記載の印刷仲介システム。
【請求項7】
前記スタジオ決定手段は、一つのフォトスタジオシステムを仲介印刷用フォトスタジオシステムとして決定するにあたり、予め該フォトスタジオシステムに対して仲介申請の許可を得る、
請求項1〜6いずれか記載の印刷仲介システム。
【請求項8】
請求項1〜7いずれか記載の印刷仲介システムであって、
前記仲介印刷の要求には仲介印刷の対象となる印刷データが含まれており、
前記スタジオ決定手段によって仲介印刷用フォトスタジオシステムとして決定されたフォトスタジオシステムに前記印刷データを前記電気通信回線を通じて出力する印刷データ出力手段、
を備えた印刷仲介システム。
【請求項9】
各フォトスタジオシステムはデバイスごとの特性が記録されたデバイスプロファイルにしたがってカラースペースを変換することでデバイス間の色の整合性をとるカラーマネジメントを実行し、
前記仲介印刷の要求には仲介印刷の対象となる印刷データのほかにデバイスプロファイルが含まれている、
請求項1〜8のいずれか記載の印刷仲介システム。
【請求項10】
プリンタを備えた複数のフォトスタジオシステムと第1の通信回線を通じて接続され、該フォトスタジオシステムのプリンタを利用した印刷の仲介を行う、コンピュータ・ソフトウェアによる印刷仲介方法であって、
(a)各フォトスタジオシステムから該フォトスタジオシステムのプリンタの稼働状況を前記第1の通信回線を通じて適時入力するステップと、
(b)前記ステップ(a)で入力された前記フォトスタジオシステムのプリンタの稼働状況を稼働状況記憶手段に記憶するステップと、
(c)クライアントコンピュータからフォトスタジオシステムのプリンタを利用した印刷の仲介(以下、仲介印刷という)の要求を前記第1の通信回線と同じ又は異なる第2の通信回線を通じて入力するステップと、
(d)前記ステップ(c)で入力された前記仲介印刷の要求を印刷要求記憶手段に記憶するステップと、
(e)前記稼働状況記憶手段から各フォトスタジオシステムのプリンタの稼働状況を読み出し該読み出した稼働状況に基づいて前記複数のフォトスタジオシステムの中から前記印刷要求記憶手段に記憶された仲介印刷を実行可能なフォトスタジオシステムを選出するステップと、
(f)前記ステップ(e)で選出されたフォトスタジオシステムの中から一つのフォトスタジオシステムを仲介印刷用フォトスタジオシステムとして決定するステップと、
を含む印刷仲介方法。
【請求項11】
請求項10記載の印刷仲介方法の各ステップを1又は複数のコンピュータに実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2005−10945(P2005−10945A)
【公開日】平成17年1月13日(2005.1.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2003−172392(P2003−172392)
【出願日】平成15年6月17日(2003.6.17)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】