説明

印刷処理装置および方法、サーバ装置、ならびに制御方法

【課題】 オンデマンド印刷による印刷物に有料広告掲載を可能にすることにより印刷依頼者への請求額を広告掲載希望価格分だけ減額する。
【解決手段】 ドキュメント作成・印刷依頼システム102によるサインインがあると、当該印刷ジョブの印刷仕様および印刷データと、当該印刷ジョブに対する広告掲載希望価格情報と印刷期日情報とを受信し、印刷依頼者情報と対応させてストアする。他方、広告作成・検索・掲載依頼システム103によるサインインがあると、ジョブIDに対応付けされている印刷ジョブと印刷仕様と広告掲載希望額を一覧表示する。表示された印刷ジョブから印刷ジョブが選択確定された場合に、広告付きオンデマンド印刷処理サーバシステム101は広告データを受信し、受信された広告データと、選択された印刷ジョブに対応する印刷データと、当該印刷ジョブに対応する印刷仕様に基づき合成し、得られた印刷データに基づき印刷を行う。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、小冊子(ブックレット)、ダイレクトメール、会報などの小規模で個別の印刷形態に合わせたオンデマンド印刷が可能な印刷処理装置および方法、サーバ装置、ならびに制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】印刷は文や図、写真などのレイアウト、印刷媒体、色の種類や質、印刷方法など様々なパラメータを必要とするため非常に高いコストを要する。このため、印刷における高いコストを低減するためには、大量の印刷を行う事が必須の条件であった。しかし、近年、情報処理技術並びに印刷デバイスの機能が進展するに従い、一人あるいはごく少数の印刷依頼者(クライアント)が印刷属性を指定してネットワーク等を経由し直接印刷デバイスに印刷指示を出し、小部数の印刷を実行すことが可能となっている。印刷デバイスにはフニッシャーやソータ、封書作成あるいは製本機などが付属する場合もあり、これらの機器を正確に動作させるための印刷属性を設定することで、印刷から製本処理に至る一連の作業がほとんど人手を介さずに一気に処理できるようになっている。この技術はいわゆるオンデマンド印刷と呼ばれる技術分野であり、小規模ロットの印刷や、個別メッセージを印刷したダイレクトメールの印刷を低コストで実現するものである。
【0003】ところで、ネットワークを利用したオンデマンド印刷を実現するための技術として、近年、IPP(Internet Printing Protocol)が注目されている。これは、遠隔地にあるネットワーク印刷デバイスに印刷を行うための通信手順(プロトコル)を定めたものであり、IETF(The Internet Engineering Task Force)のプリンティング関連専門ワーキンググループであるPWG(Printer Working Group)によって取りまとめられ、初期バージョンがRFC2566として公開されている。
【0004】IPPでは、印刷のための各種オペレーションならびにジョブを細かく制御するための各種属性を規定している。オペレーションには Print-Job(印刷実行)、Get-Printer-Attributes(プリンタ属性取得)、Get-Jobs(ジョブリスト取得)、Cancel-Job(キャンセル)、Get-Job-Attributes(ジョブ状態取得)など、印刷の開始から終了までを細かく制御するための手順が規定されている。また、印刷の詳細な出力形態を指定するために、コピー部数、フィニッシング形態、印刷媒体、品質などの各種属性があらかじめ指定できるようになっている。
【0005】オンデマンド印刷を実行する場合、クライアントは予め汎用のドキュメント作成ツール等を利用して自身のPC上で印刷文書を作成しておく。印刷文書には文章のほかに図面や写真が入る場合もある。印刷文書が完成すると、クライアントは所定の印刷デバイスにインタネットを経由してアクセスする。IPPはインタネットを経由して印刷デバイスにアクセスする時から使用される。ネットワークの先にある印刷デバイスは、予めディレクトリ(問い合わせ検索)サービスなどの手段を利用して検索しておく。印刷デバイスの状態はIPPのデバイス状態取得オペレーション(Get-Printer-Attributes)を利用して確認することができ、印刷が可能であれば印刷実行オペレーション(Print-Job)でジョブを実行する。
【0006】印刷デバイスは主に市中のプリントショップや社内のコピーセンターなどに設置されており、印刷完了後、出力された印刷物は一般のクーリエサービスや社内の郵送システム等を利用して配送される。もちろんクライアント自身が受け取りにプリントショップに出向く場合もある。これら文書の作成から印刷までの一連の作業を、主としてクライアント一人が行うのである。このため、IPPを利用したオンデマンド印刷は個々の印刷形態に合わせた小ロットの印刷でも、比較的安いコストで済むのである。
【0007】IPP 自体に属性値として取り決めは無いものの、IPPのプライベート拡張属性として印刷物の郵送先情報を指定できるようにしておくことが可能である。例えば、個人当てのダイレクトメール文書を作成し、当該拡張属性に固有のダイレクトメール文書に関連した郵便属性(住所)を指定する。IPPによる印刷を実行すると、印刷デバイスはIPPのこのプライベート拡張属性を参照し、印刷物の郵送先を印刷したダイレクトメールを作成する。更にフイニッシングデバイスは、印刷物を自動的で封書にする。印刷デバイスを管理する業者は、クライアントに代わってダイレクトメールを所定の配送所(例えば、 郵便局)に印刷物(ダイレクトメール)を搬送する。
【0008】このようにすることでクライアントは最小限のリソースで、例えばダイレクトメールを複数のユーザに発送するサービスを受けられる。しかも、ダイレクトメールの内容を郵送先ごとに変える作業を自動化することも可能である。この場合も、文書作成、ならびに印刷の実行から発送までがごくわずかな手間で済み、一般のオフセット印刷を利用した場合に比べ非常に安価にダイレクトメールを送ることが可能となる。
【0009】オンデマンド印刷に伴う料金の支払いは、ネットワーク経由でクレジットカード番号等を印刷業者に知らせることで自動的に支払いが行われる。IPPによる印刷の実行やクレジットカードなどプライベートに関する秘密情報は、今日インタネットにおける暗号化通信方式として定着しつつあるSSL(Secure SocketLayer)やTLS(Transport Layer Security)などの各技術が使用され、クライアントのセキュリテイが確保されるようになっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、オンデマンド印刷は、印刷文書の作成から印刷の実行、さらにはフィニッシング処理の一連の流れをごくわずかなりソースで行う。このことにより、従来のオフセット印刷を行った場合に比べ、少ない部数、極端には一部ずつ異なった内容の印刷でも、比較的安価に製作することが可能となっている。
【0011】また、ネットワークを利用することで、短時間・フルタイム(24時間)で印刷処理を実現することが可能である。
【0012】しかし、さらに印刷コストを下げようとした場合、オンデマンド印刷に関わるインフラそのもののコスト、例えば、文書作成用のコンピュータ、アプリケーションソフトウェア、ネットワーク機器、ネットワーク通信料金などを削減する必要がある。これらの要素は、個々の技術ベースの段階的なコストダウンに伴い、総合的に若干のコストダウンは期待できるものの、今のところ劇的なブレークスルーには至っていない。
【0013】本発明の目的は、上記ような問題点を解決し、オンデマンド印刷による印刷物に有料広告掲載を可能にすることにより印刷依頼者への請求額を広告掲載希望価格分だけ減額することができる印刷処理装置および方法、サーバ装置、ならびに制御方法を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、オンデマンドで印刷処理を行う印刷処理装置において、第1クライアントシステムから印刷依頼があった場合に、当該印刷依頼者がアクセス権を有するか否かを判定する第1判定手段と、該第1判定手段によりアクセス権を有すると判定された場合に、前記第1クライアントシステムから当該印刷ジョブの印刷仕様および印刷データと、当該印刷ジョブに対する広告掲載希望価格情報と印刷期日情報とを受信し印刷依頼者情報と対応させてストアするストア手段と、第2クライアントシステムから広告掲載依頼があった場合に、当該広告掲載依頼者がアクセス権を有するか否かを判定する第2判定手段と、該第2判定手段により肯定判定された場合に、前記ストア手段によりストアされた印刷ジョブごとに印刷ジョブと印刷仕様と広告掲載希望額を前記第2クライアントシステムに一覧表示する表示手段と、該表示手段により表示された印刷ジョブから印刷ジョブが選択確定された場合に、前記第2クライアントシステムから広告データを受信し、受信された広告データと、選択された印刷ジョブに対応する印刷データと、当該印刷ジョブに対応する印刷仕様に基づき、合成する合成手段と、該合成手段による合成により得られた印刷データに基づき印刷を行う印刷手段とを備えたことを特徴とする。
【0015】請求項1において、ネットワーク通信プロトコルに従って前記第1クライアントシステムとthe Internetを介して通信可能である。
【0016】請求項1において、ネットワーク通信プロトコルに従って前記第2クライアントシステムとthe Internetを介して通信可能である。
【0017】請求項2または3において、ネットワーク通信プロトコルはIPPとすることができる。
【0018】請求項1において、印刷仕様は広告掲載位置および広告サイズを含む掲載広告仕様を有することができる。
【0019】請求項1において、印刷依頼者および広告掲載者ごとに決済を行い、広告掲載のあった印刷依頼者への請求額を印刷料金から広告掲載希望価格を引いた額とする決済手段を備えることができる。
【0020】請求項6において、決済手段は定期的に決済を行うことができる。
【0021】請求項1において、第1判定手段は、印刷依頼者に予め発行されたIDに基づき判定することができる。
【0022】請求項1において、第2判定手段は、広告掲載希望者に予め発行されたIDに基づき判定することができる。
【0023】請求項8において、ストア手段は印刷依頼者情報に代えた印刷依頼者に予め発行されたIDと、当該印刷ジョブの印刷仕様および印刷データと、当該印刷ジョブに対する広告掲載希望価格情報と印刷期日情報とを対応させてストアすることができる。
【0024】請求項1において、各印刷ジョブごとに印刷期日が到来したか否かを判定する印刷期日判定手段を備えることができ、印刷手段は、印刷期日判定手段により肯定判定された場合に、掲載広告仕様を除く印刷仕様に従って印刷を行うことができる。
【0025】請求項1において、フィニッシング処理を行う手段を備えることができる。
【0026】請求項1において、印刷ジョブごとに印刷依頼者にトラッキング番号を発行するトラッキング番号発行手段を備えることができる。
【0027】請求項13において、トラッキング番号発行手段により発行されたトラッキング番号がエンタされた場合に、エンタされたトラッキング番号に対応する印刷ジョブに対する作業ステータスを表示するステータス表示手段を備えることができる。
【0028】請求項1において、カストマ登録時に印刷依頼に必要な環境を構築するためのドライバおよびアプリケーションを第1クライアントシステムに供給する供給手段を備えることができる。
【0029】請求項1において、カストマ登録時に広告掲載に必要な環境を構築するためのドライバおよびアプリケーションを第2クライアントシステムに供給する供給手段を備えることができる。
【0030】請求項1において、印刷手段により広告付きで印刷が終了した場合に、その旨を第1クライアントシステムに通知する第1通知手段を備えることができる。
【0031】請求項17において、第1通知手段は、広告付きで印刷が終了した旨をEmailで通知することができる。
【0032】請求項11において、印刷手段により広告なしで印刷が終了した場合に、その旨を第1クライアントシステムに通知する第2通知手段を備えることができる。
【0033】請求項19において、第2通知手段は、広告なしで印刷が終了した旨をEmailで通知することができる。
【0034】請求項21の発明は、オンデマンドで印刷処理を行う印刷処理方法において、第1クライアントシステムから印刷依頼があったときに、当該印刷依頼者がアクセス権を有するか否かを判定する第1判定ステップと、該第1判定ステップによりアクセス権を有すると判定した場合に、前記第1クライアントシステムから当該印刷ジョブの印刷仕様および印刷データと、当該印刷ジョブに対する広告掲載希望価格情報と印刷期日情報とを受信し印刷依頼者情報と対応させてストアするストアステップと、第2クライアントシステムから広告掲載依頼があったときに、当該広告掲載依頼者がアクセス権を有するか否かを判定する第2判定ステップと、該第2判定ステップにより肯定判定した場合に、前記ストアステップによりストアされた印刷ジョブごとに印刷ジョブと印刷仕様と広告掲載希望価格を前記第2クライアントシステムに一覧表示する表示ステップと、該表示ステップにより表示された印刷ジョブから印刷ジョブが選択確定された場合に、前記第2クライアントシステムから広告データを受信し、受信された広告データと、選択された印刷ジョブに対応する印刷データと、当該印刷ジョブに対応する印刷仕様に基づき、合成する合成ステップと、該合成ステップによる合成により得られた印刷データに基づき印刷を行う印刷ステップとを備えたことを特徴とする。
【0035】請求項21において、ネットワーク通信プロトコルに従って第1クライアントシステムとthe Internetを介して通信可能とすることができる。
【0036】請求項21において、ネットワーク通信プロトコルに従って第2クライアントシステムとthe Internetを介して通信可能とすることができる。
【0037】請求項22または23において、ネットワーク通信プロトコルはIPPとすることができる。
【0038】請求項21において、印刷仕様は広告掲載位置および広告サイズを含む掲載広告仕様を有することができる。
【0039】請求項21において、印刷依頼者および広告掲載者ごとに決済を行い、広告掲載のあった印刷依頼者への請求額を印刷料金から広告掲載希望価格を引いた額とする決済ステップを備えることができる。
【0040】請求項26において、決済ステップは定期的に決済を行うことができる。
【0041】請求項21において、第1判定ステップは、印刷依頼者に予め発行されたIDに基づき判定することができる。
【0042】請求項21において、第2判定ステップは、広告掲載希望者に予め発行されたIDに基づき判定することができる。
【0043】請求項28において、ストアステップは印刷依頼者情報に代えた印刷依頼者に予め発行されたIDと、当該印刷ジョブの印刷仕様および印刷データと、当該印刷ジョブに対する広告掲載希望価格情報と印刷期日情報とを対応させてストアすることができる。
【0044】請求項21において、各印刷ジョブごとに印刷期日が到来したか否かを判定する印刷期日判定手段を備えることができ、印刷手段は、前記印刷期日判定手段により肯定判定された場合に、掲載広告仕様を除く印刷仕様に従って印刷を行うことができる。
【0045】請求項21において、フィニッシング処理を行うステップを備えることができる。
【0046】請求項21において、印刷ジョブごとに印刷依頼者にトラッキング番号を発行するトラッキング番号発行ステップを備えることができる。
【0047】請求項33において、トラッキング番号発行ステップにより発行されたトラッキング番号がエンタされた場合に、エンタされたトラッキング番号に対応する印刷ジョブに対する作業ステータスを表示するステータス表示ステップを備えることができる。
【0048】請求項21において、カストマ登録時に印刷依頼に必要な環境を構築するためのドライバおよびアプリケーションを記第1クライアントシステムに供給する供給ステップを備えることができる。
【0049】請求項21において、カストマ登録時に広告掲載に必要な環境を構築するためのドライバおよびアプリケーションを第2クライアントシステムに供給する供給ステップを備えることができる。
【0050】請求項21において、印刷ステップにより広告付きで印刷が終了した場合に、その旨を第1クライアントシステムに通知する第1通知ステップを備えることができる。
【0051】請求項37において、第1通知ステップは、広告付きで印刷が終了した旨をEmailで通知することができる。
【0052】請求項31において、印刷ステップにより広告なしで印刷が終了した場合に、その旨を前記第1クライアントシステムに通知する第2通知ステップを備えることができる。
【0053】請求項39において、第2通知ステップは、広告なしで印刷が終了した旨をEmailで通知することができる。
【0054】コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶したプログラムは、オンデマンド印刷処理をコンピュータに行なわせるためのプログラムであって、第1クライアントシステムから印刷依頼があったときに、当該印刷依頼者がアクセス権を有するか否かを判定する第1判定手順と、該第1判定手順によりアクセス権を有すると判定した場合に、前記第1クライアントシステムから当該印刷ジョブの印刷仕様および印刷データと、当該印刷ジョブに対する広告掲載希望価格情報と印刷期日情報とを受信し印刷依頼者情報と対応させてストアするストア手順と、第2クライアントシステムから広告掲載依頼があったときに、当該広告掲載依頼者がアクセス権を有するか否かを判定する第2判定手順と、該第2判定手順により肯定判定した場合に、前記ストア手順によりストアされた印刷ジョブごとに印刷ジョブと印刷仕様と広告掲載希望価格を前記第2クライアントシステムに一覧表示する表示手順と、該表示手順により表示された印刷ジョブから印刷ジョブが選択確定された場合に、前記第2クライアントシステムから広告データを受信し、受信された広告データと、選択された印刷ジョブに対応する印刷データと、当該印刷ジョブに対応する印刷仕様に基づき、合成する合成手順と、該合成手順による合成により得られた印刷データに基づき印刷を行う印刷手順とをコンピュータに実行させる。
【0055】請求項41において、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶したプログラムは、ネットワーク通信プロトコルに従って第1クライアントシステムとtheInternetを介して通信可能とすることができる。
【0056】請求項41において、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶したプログラムは、ネットワーク通信プロトコルに従って第2クライアントシステムとtheInternetを介して通信可能とすることができる。。
【0057】請求項41または42において、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶したプログラムは、ネットワーク通信プロトコルはIPPとすることができる。
【0058】請求項41において、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶したプログラムは、印刷仕様は広告掲載位置および広告サイズを含む掲載広告仕様を有することができる。
【0059】請求項41において、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶したプログラムは、印刷依頼者および広告掲載者ごとに決済を行い、広告掲載のあった印刷依頼者への請求額を印刷料金から広告掲載希望価格を引いた額とする決済手順をコンピュータに実行させることができる。
【0060】請求項46において、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶したプログラムは、決済手順が定期的に決済を行うことができる。
【0061】請求項41において、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶したプログラムは、第1判定手順が、印刷依頼者に予め発行されたIDに基づき判定することができる。
【0062】請求項41において、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶したプログラムは、第2判定手順が、広告掲載希望者に予め発行されたIDに基づき判定することができる。
【0063】請求項48において、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶したプログラムは、ストア手順が、印刷依頼者情報に代えた印刷依頼者に予め発行されたIDと、当該印刷ジョブの印刷仕様および印刷データと、当該印刷ジョブに対する広告掲載希望価格情報と印刷期日情報とを対応させてストアすることができる。
【0064】請求項41において、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶したプログラムは、各印刷ジョブごとに印刷期日が到来したか否かを判定する印刷期日判定手順を備えることができ、印刷手順は、印刷期日判定手順により肯定判定された場合に、掲載広告仕様を除く印刷仕様に従って印刷を行うことができる。
【0065】請求項41において、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶したプログラムは、フィニッシング処理を行う手順をコンピュータに実行させることができる。
【0066】請求項41において、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶したプログラムは、印刷ジョブごとに印刷依頼者にトラッキング番号を発行するトラッキング番号発行手順をコンピュータに実行させることができる。
【0067】請求項53において、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶したプログラムは、トラッキング番号発行手順により発行されたトラッキング番号がエンタされた場合に、エンタされたトラッキング番号に対応する印刷ジョブに対する作業ステータスを表示するステータス表示手順をコンピュータに実行させることができる。
【0068】請求項41において、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶したプログラムは、カストマ登録時に印刷依頼に必要な環境を構築するためのドライバおよびアプリケーションを第1クライアントシステムに供給する供給手順をコンピュータに実行させることができる。
【0069】請求項41において、カストマ登録時に広告掲載に必要な環境を構築するためのドライバおよびアプリケーションを第2クライアントシステムに供給する供給手順をコンピュータに実行させることができる。
【0070】請求項41において、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶したプログラムは、印刷手順により広告付きで印刷が終了した場合に、その旨を第1クライアントシステムに通知する第1通知手順をコンピュータに実行させることができる。
【0071】請求項57において、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶したプログラムは、第1通知手順が、広告付きで印刷が終了した旨をEmailで通知することができる。
【0072】請求項51において、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶したプログラムは、印刷手順により広告なしで印刷が終了した場合に、その旨を第1クライアントシステムに通知する第2通知手順をコンピュータに実行させることができる。
【0073】請求項59において、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶したプログラムは、第2通知手順が、広告なしで印刷が終了した旨をEmailで通知することができる。
【0074】請求項61の発明は、印刷ジョブを送信するクライアント装置と、印刷ジョブに付加する広告データを送信する広告サーバ装置とにネットワークを介して接続しているサーバ装置であって、印刷ジョブをクライアント装置から受信するジョブ受信手段と、前記ジョブ受信手段により受信された印刷ジョブを示すリスト情報を前記広告サーバ装置に送信するリスト送信手段と、前記リスト情報に示された印刷ジョブのうちの選択された印刷ジョブを示す選択情報と広告データとを受信する広告受信手段と、前記広告受信手段により受信された広告データと、前記選択情報が示す印刷ジョブとに基づいて印刷部に印刷処理を行なわせる処理手段とを有することを特徴とする。
【0075】請求項61において、ジョブ受信手段により受信された印刷ジョブには、広告掲載依頼を示す情報を含ませることができる。
【0076】請求項62において、広告掲載依頼を示す情報には、広告掲載価格を示す情報を含ませることができ、広告掲載価格を広告サーバ装置に対して課金させることができる。
【0077】請求項62において、広告掲載依頼を示す情報には、広告掲載位置を示す情報を含ませることができ、広告データを、前記広告掲載位置を示す情報に基づいて掲載させることができる。
【0078】請求項61において、ジョブ受信手段により受信された印刷ジョブには、印刷日を示す情報を含ませることができ、処理手段は、印刷日に印刷部に印刷処理を行なわせることができる。
【0079】請求項66の発明は、印刷ジョブを送信するクライアント装置と、印刷ジョブに付加する広告データを送信する広告サーバ装置とにネットワークを介して接続しているサーバ装置における制御方法であって、印刷ジョブをクライアント装置から受信するジョブ受信ステップと、前記ジョブ受信ステップにより受信された印刷ジョブを示すリスト情報を前記広告サーバ装置に送信するリスト送信ステップと、前記リスト情報に示された印刷ジョブのうちの選択された印刷ジョブを示す選択情報と広告データとを受信する広告受信ステップと、前記広告受信ステップにより受信された広告データと、前記選択情報が示す印刷ジョブとに基づいて印刷部に印刷処理を行なわせる処理ステップとを有することを特徴とする。
【0080】請求項66において、ジョブ受信ステップにより受信された印刷ジョブには、広告掲載依頼を示す情報を含ませることができる。
【0081】請求項67において、広告掲載依頼を示す情報には、広告掲載価格を示す情報を含ませることができ、広告掲載価格を、広告サーバ装置に対して課金させることができる。
【0082】請求項67において、前記広告掲載依頼を示す情報には、広告掲載位置を示す情報を含ませることができ、広告データを、前記広告掲載位置を示す情報に基づいて掲載させることができる。
【0083】請求項66において、ジョブ受信ステップにより受信された印刷ジョブには、印刷日を示す情報を含ませることができ、処理ステップは、印刷日に印刷部に印刷処理を行なわせることができる。
【0084】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
【0085】<第1の実施の形態>図1は本発明の第1の実施の形態を示す。これは、広告付きオンデマンド印刷処理システムの例であり、広告付きオンデマンド印刷処理サーバシステム101と、オンデマンド印刷を行うドキュメント作成・印刷依頼システム102と、広告作成・検索・掲載依頼システム103とが、インタネットを介して相互に接続してあり、通信が可能になっている。この通信のためのプロトコルとして、HTTP(hypertext transfer protocol)やIPP(Internet Printing Protocol)などを採用した。
【0086】ドキュメント作成・印刷依頼システム102は、広告付きオンデマンド印刷処理サーバシステム101からダウンロードされインストールされたソフトウェア、例えば、ドライバおよびアプリケーションにしたがって、オンデマンド印刷を行うドキュメント作成、印刷依頼のための処理を行うものである。ドキュメント作成・印刷依頼システム102はthe Internetに接続するためのハードウェアおよびソフトウェア機能も有する。ドキュメント作成・印刷依頼システム102は、自身の発行したオンデマンド印刷ジョブが現在どのような状態になっているかをIPPのオペレーションを通して、印刷ドキュメント受付システム104に問い合わせることができる。
【0087】広告作成・検索・掲載依頼システム103は、広告付きオンデマンド印刷処理サーバシステム101からダウンロードされインストールされたソフトウェア、例えば、Banner広告を作成し、広告を掲載する印刷ジョブを検索し、広告の掲載処理を行うためのドライバおよびアプリケーションに従って、印刷物にバナー(Banner)広告を掲載するためのものである。広告作成・検索・掲載依頼システム103はthe Internetに接続するためのハードウェアおよびソフトウェア機能も有する。さらに、広告作成・検索・掲載依頼システム103は、Banner広告をオンデマンド印刷に掲載依頼を希望する場合に、ジョブリストの各種情報を参照した上で、広告掲載を希望する印刷ジョブを選択するためのものである。
【0088】広告付きオンデマンド印刷処理サーバシステム101は、印刷ドキュメント受付システム104と、広告一覧表示・受付システム105と、印刷画像合成システム106と、データベース107と、印刷・フィニッシングデバイス108とを有する。
【0089】あるいは、広告付きオンデマンド印刷処理サーバシステム101は、印刷ドキュメント受付システム104と、広告一覧表示・受付システム105と、印刷画像合成システム106と、データベース107と、印刷・フィニッシングデバイス108とを、ネットワークを介して相互に接続するようにしてもよい。
【0090】データベース107は、ドキュメント作成・印刷依頼システム102側から受け取った印刷データ、ならびに、印刷に関わる属性と広告掲載に関わる属性を含む全てのデータを蓄積し保存するものである。
【0091】印刷ドキュメント受付システム104は、ドキュメント作成・印刷依頼システム102とネットワークを介して接続してあり、IPP属性情報や広告関連属性を含む全ての印刷ドキュメントのデータを受け取るようになっている。印刷ドキュメント受付システム104はドキュメント作成・印刷依頼システム102との通信にIPPを使用するため、IPP Proxyサーバ機能も持っている。また、印刷ドキュメント受付システム104は受け取った印刷ドキュメントデータに含まれる広告掲載関連属性ならびにIPP関連属性を解析し、それぞれの情報を取得し、取得したデータおよび印刷データを、データベース107の所定の領域にそれぞれ蓄積・保存するものである。さらに、印刷ドキュメント受付システム104は、問い合わせに対し必要な情報をデータベース107から取得し、自ら保持している情報および印刷・フィニッシングデバイス108から取得したステータス情報と合わせてドキュメント作成・印刷依頼システム102に返信する。
【0092】広告一覧表示・受付システム105は、広告作成・検索・掲載依頼システム103とネットワークを介して接続してあり、IPP属性情報を含むBanner広告画像データを受け付けるものである。広告一覧表示・受付システム105もIPPProxyサーバ機能を有する。広告一覧表示・受付システム105は、Banner広告画像データを含むIPPジョブを受けた後、必要なIPP属性を解析し、Banner広告画像データを後述の印刷画像合成システム106に転送する。さらに、広告一覧表示・受付システム105は、オンデマンド印刷として依頼され登録された印刷ジョブを一覧(ジョブリスト)として作成し、広告作成・検索・掲載依頼システム103に通知する機能を有する。ジョブリストには、印刷の内容や種類、広告掲載の諸条件が記載されている。
【0093】印刷画像合成システム106は、Banner広告を掲載しようとする印刷ジョブが選択された場合に、選択された印刷ジョブの印刷データをデータベース107から取得し、広告一覧表示・受付システム105からBanner広告データを受け取り、印刷データ上にBanner広告データを重ね合わせて合成(オーバレイ)するものである。画像合成の際には、予めドキュメント作成・印刷依頼システム102が指定する広告掲載位置情報ならびにサイズが参照される。そして、印刷ジョブに付属するIPP属性をもとに、印刷・フィニッシングデバイス108の制御コードを当該合成画像に付加し、印刷・フィニッシングデバイス108にデータが送られる。
【0094】印刷・フィニッシングデバイス108は、制御コードに基づき、合成画像データを忠実に印刷し、フィニッシング処理を行うものである。印刷・フィニッシングデバイス108の出力は、例えば、ブックレットまたはダイレクトメールといった形態になっており、これらの印刷物は、例えば、クーリエサービス、郵便サービス等の既存の運送サービス109により配送される。
【0095】図2はドキュメント作成・印刷依頼システム102がオンデマンド印刷実行時に、印刷ドキュメント受付システム104に送るデータの構造を示す。既に説明したように、ドキュメント作成・印刷依頼システム102から印刷ドキュメント受付システム104へのジョブの発行にはIPPが使用されている。IPPは印刷ジョブの実行オペレーションとして、例えば、Print Jobオペレーションを規定しており、オンデマンド印刷では、Print Jobオペレーションの場合、次のシーケンスに従いデータが印刷ドキュメント受付システム104へ送られる。
【0096】すなわち、ドキュメント作成・印刷依頼システム102はオンデマンド印刷の実行に際して、Print Jobオペレーションを発行する。Print Jobオペレーションのリクエストとレスポンスの初期段階で、ドキュメント作成・印刷依頼システム102は必須のIPP属性を印刷ドキュメント受付システム104に送信する。さらに、フィニッシング等のデバイス制御関連の属性としてIPPのJob Template属性を送信する。
【0097】最後に、図2に示す構造の印刷画像データを印刷ドキュメント受付システム104に送る。
【0098】印刷データは広告掲載関連の各種属性を含む。広告掲載関連属性には、例えば、図2に示すように、Banner広告を掲載しても良い位置情報(Banner広告の位置)と、Banner広告として掲載しても良い最大画像サイズ(サイズ)と、Banner広告を掲載するにあたって希望する価格(広告の希望掲載価格)と、オンデマンド印刷を印刷出力する最終期限(印刷期日)などが含まれる。
【0099】広告掲載希望日は、この日までに、Banner広告の掲載希望があれば、当該Banner広告を当該印刷データと合成して印刷出力するが、Banner広告の掲載希望が無ければ、Banner広告を掲載することなく印刷出力する、ことを目的として定められる。広告掲載希望日は印刷期日と印刷仕様とから求められ、印刷期日より前の日になることが多い。広告付きで印刷が終了した旨と、広告なしで印刷が終了した旨は、例えばEmailで通知される。
【0100】印刷ドキュメント受付システム104は、図2の印刷データと、これに先立ちドキュメント作成・印刷依頼システム102から送られてくる各種IPP属性値をそれぞれ解析し、IPPのJob-Template属性と、広告掲載関連属性とを取得する。そして、印刷データに含まれる画像データと合わせて、これら各種属性値をデータベース107の所定の領域に蓄積保存する。
【0101】なお、IPPではRFC2566で規定された必須およびオプションのオペレーション以外に、プライベートのオペレーションを定義することが許されている。そこで、このオペレーションID領域を利用し、広告掲載関連属性領域(図2)の各種属性情報を、当該印刷データとは別に、IPPのプライベート拡張オペレーションとして指定することが可能である。この場合、この広告掲載関連属性領域は不要になる。
【0102】ドキュメント作成・印刷依頼システム102がPrint Jobオペレーションにより印刷ジョブを実行した場合は、広告作成・検索・掲載依頼システム103がBanner広告を広告一覧表示・受付システム105に送る場合もPrint-Jobオペレーションが使用される。
【0103】次に、この場合の広告作成・検索・掲載依頼システム103のシーケンスについて説明する。広告作成・検索・掲載依頼システム103は広告一覧表示・受付システム105に接続し、ジョブリストを表示する。ジョブリストとは、広告付きオンデマンド印刷処理サーバシステム101がデータベース107上に蓄積、保存している複数の印刷ジョブの一覧であり、各ジョブことに印刷の内容や種類、配布先、ボリューム、さらには広告掲載の条件としてドキュメント作成・印刷依頼システム102が指定した希望掲載価格などが表示されている。
【0104】広告作成・検索・掲載依頼システム103はこれらジョブリストの中から、自身の掲載したいBanner広告の種類に応じて、適当な印刷ジョブを選択することができる。広告作成・検索・掲載依頼システム103は印刷ジョブを指定するとともに、掲載するBanner広告の画像データファイルを指定し、最後に、Print-Jobオペレーションを発行する。このPrint-Jobオペレーションは、広告一覧表示・受付けシステム105に対して行われる。そして、広告一覧表示・受付システム105は、Print-Jobオペレーションのリクエストとレスポンスの初期段階で必須のIPP属性を受信し、引き続き、Banner広告画像データを受信する。Banner広告画像データは、既に説明したように、印刷画像合成システム106へ送られ、選択した印刷画像データに合成される。
【0105】そして、最終的に印刷・フィニッシングデバイス108へ送られ、印刷出力される。
【0106】以上説明したシーケンス以外に、ドキュメント作成・印刷依頼システム102および広告作成・検索・掲載依頼システム103ともに、ドキュメントあるいはBanner広告の作成、印刷デバイスに固有ドライバの入手とダウンロード、さらには一連の作業を行うための専用GUI(Graphical User Interface)アプリケーションソフトウェアの入手といった作業が必要である。
【0107】図3はオンデマンド印刷を依頼する場合のドキュメント作成・印刷依頼システム102による処理手順の一例を示すフローチャートである。オンデマンド印刷を行う場合、ユーザは初回のシステム利用に際し、広告付けオンデマンド印刷処理サーバシステム101にまず接続する必要がある。
【0108】ユーザからアクセスがあると、この処理手順が開始され、まず、ユーザは当該接続が初めてのシステム利用か、あるいは2回目以降の利用かを指示する(S301)。もし、初回のシステム利用である場合、ユーザのコンピュータにドキュメント作成・印刷依頼システム102として必要な設定を行うため、広告付きオンデマンド印刷処理サーバシステム101に接続する(S302)。正常に接続が行われると、ユーザ登録を行うのサブルーチン(S303)に移行する。
【0109】ユーザ登録を行うサブルーチンの一例を図4R>4に示す。まず、ユーザ固有の情報の登録を行い(S401)、引き続き、広告付きオンデマンド印刷処理サーバシステム101から必要なドライバ/クライアントGUIソフトウェア等のダウンロードを行う(S402)。
【0110】ユーザ固有の情報としては、氏名、連絡先情報の他に、代金決済のためのクレジットカード番号等がある。また、ドライバとは、印刷・フィニッシングデバイス108で文書を印刷するために必要なプリンタドライバであり、サーバが一括管理し、必要に応じてユーザがダウンロードできるようにすることで汎用性を高めている。
【0111】ユーザ登録を行うサブルーチンから、S304に移行し、ダウンロードされたドライバならびにクライアントソフトウェアのインストールを行う。
【0112】そして、これら一連の手順が完了すると、通常のオンデマンド印刷のシーケンス(S305)に戻る。2回目のシステム利用からは、直ちに、S305へ移行することになる。
【0113】印刷するドキュメントがユーザにより作成され、完了すると(S305)。初回のシステム利用でインストールされたドライバを使用し、印刷デバイスが必要とするデータフォーマットに変換された印刷データファイルがユーザにより作成される(S306)。ドキュメントの作成ならびに印刷データファイルへの出力といった一連の作業は、汎用のドキュメント作成アプリケーションが使用される。
【0114】そして、初回のシステム利用時にインストールしておいたクライアントGUIソフトウェアがユーザにより起動され、Banner広告の位置と、サイズ情報と、印刷期日と、広告掲載の希望価格が入力される(S307)。引き続き、同じGUI画面でIPPのJob Template属性が入力される(S308)。最後に、印刷データファイルが指定されると、ジョブの実行を開始する(S309)。
【0115】2回目以降のシステム利用時は、この時点でオンデマンド印刷処理システムに接続され、既述のIPPオペレーションに基づいた処理が遂行されることになる。
【0116】図5は印刷依頼があった場合の広告付きオンデマンド印刷処理サーバシステム101による処理手順の一例を示すフローチャートである。ドキュメント作成・印刷依頼システム102から印刷データを受信すると、広告掲載属性およびIPP属性等を有する属性ヘッダを解析する(S501)。そして、当該印刷データをデータベース107に登録し(S502)、ついで、サイズおよび価格等を含む広告掲載属性もデータベース107に登録し(S503)、ドキュメントリストに追加し、閲覧を可能にする(S504)。
【0117】図6はBanner広告掲載を依頼する場合の広告作成・検索・掲載依頼システム103による処理手順の一例を示すフローチャートである。広告掲載を行う場合、ユーザは初回のシステム利用に際し、広告付きオンデマンド印刷処理サーバシステム101にまず接続する必要がある。
【0118】ユーザからアクセスがあると、この処理手順が開始され、まず、ユーザは当該接続が初めてのシステム利用か、あるいは2回目以降の利用かを指示する(S601)。もし、初回のシステム利用である場合、ユーザのコンピュータに広告作成・検索・掲載システム103として必要な設定を行うため、広告付きオンデマンド印刷処理サーバシステム101に接続する(S602)。正常に接続が行われると、ユーザ登録を行うのサブルーチン(S603)に移行する。
【0119】ユーザ登録を行うサブルーチンの一例を図4R>4に示す。まず、ユーザ固有の情報の登録を行い(S401)、引き続き、広告付きオンデマンド印刷処理サーバシステム101から必要なドライバ/クライアントGUIソフトウェア等のダウンロードを行う(S402)。
【0120】ユーザ固有の情報としては、氏名、連絡先情報の他に、代金決済のためのクレジットカード番号等がある。また、ドライバとは、印刷・フィニッシングデバイス108で文書を印刷するために必要なプリンタドライバであり、サーバが一括管理し、必要に応じてユーザがダウンロードできるようにすることで汎用性を高めている。
【0121】ユーザ登録を行うサブルーチンから、S604に移行し、ダウンロードされたドライバならびにクライアントソフトウェアのインストール作業を行う。
【0122】そして、これら一連の作業が完了すると、通常のBanner広告作成のシーケンス(S605)に戻る。2回目のシステム利用からは、直ちに、S605へ移行することになる。
【0123】Banner広告がユーザにより作成され、完了すると(S605)、初回のシステム利用でインストールされたドライバを使用し、印刷デバイスが必要とするデータフォーマットに変換された印刷データファイルがユーザにより作成される(S606)。広告の作成ならびに印刷データファイルへの出力といった一連の手順は、汎用の広告作成アプリケーションが使用される。
【0124】そして、初回のシステム利用時にインストールしておいたクライアントGUIソフトウェアがユーザにより起動され、広告付きオンデマンド印刷処理サーバシステム101に接続され(S607)、サインインすると、ドキュメントリストの閲覧、ドキュメントの仕様(配布先)、部数、広告掲載料金等の検索が可能になる(S608)。そして、広告掲載を希望するドキュメントが指定されると(S609)、ファイルを処理して処理を実行し、料金を決済する(S610)。
【0125】2回目以降のシステム利用時は、この時点で広告付きオンデマンド印刷処理サーバシステム101に接続され、既述のIPPオペレーションに基づいた処理が遂行されることになる。
【0126】図7は広告掲載依頼があった場合の広告付きオンデマンド印刷処理サーバシステム101による処理手順の一例を示すフローチャートである。広告画像を受信すると、当該広告画像データと、指定された印刷データとを合成し(S701)、予め設定されているIPP属性に基づき印刷処理を行う(S702)。ついで、印刷処理が完了すると、印刷物の配送処理を行い(S703)、広告料金の決済を行い(S704)、当該印刷物に対する料金を決定し決済を行う(S705)。
【0127】<第2の実施の形態>図8は本発明の第2の実施の形態を示す。本実施の形態は第1の実施の形態との比較でいえば、使用されるオペレーションが異なる。すなわち、第1の実施の形態では、ドキュメント作成・印刷依頼システム102および広告作成・検索・掲載依頼システム103が、それぞれIPPで規定されるPrint-Jobオペレーションを使用するようにした。
【0128】これに対して、本実施の形態では、Print-Jobオペレーションに代えて、IPPで規定されるCreat-JobオペレーションおよびSend-Documentオペレーションを合わせて使用するようにした。この場合、広告掲載関連属性を設定するための特別なオペレーションが必要であり、IPPのプライベート拡張オペレーションとして規定されるオペレーションIDを割り当てたSet-Advertise-Requirement-Infoオペレーションも合わせて使用するようにした。
【0129】本実施の形態では、図8に示すように、ドキュメント作成・印刷依頼システム102がCreat-Jobオペレーションと、Send-Documentオペレーションと、Set-Advertise-Requirementとを使用するようにし、他方、広告作成・検索・掲載依頼システム103がSend-documentオペレーションを使用するようにした。
【0130】次に、オンデマンド印刷を行うドキュメント作成・印刷依頼システム102側の処理シーケンスを説明する。ドキュメント作成・印刷依頼システム102はオンデマンド印刷の実行に際して、まず、Create-Jobオペレーションを発行する。Create-JobオペレーションはIPPのプリンタオブジエクトである印刷ドキュメント受付システム104に対して単純にジョブを作成し、固有の印刷処理識別番号(ジョブID)を生成する。この時点ではまだ印刷データは送られない。Create-Jobオペレーションのリクエストとレスポンスの初期段階で、ドキュメント作成・印刷依頼システム102は必須のIPP属性を印刷ドキュメント受付システム104に送信する。さらに、フィニッシング等のデバイス制御関連の属性としてlPPのJobTemplate属性を送信する。
【0131】引き続き、ドキュメント作成・印刷依頼システム102はIPPの拡張オペレーションとしてSet-Advertisement-Requirement-Infoオペレーションを発行する。これはオンデマンド印刷ジョブにドキュメント作成・印刷依頼システム102の広告掲載関連属性を設定するため設けたプライベート拡張オペレーションである。この段階で印刷データの無い空の印刷ジョブ801が生成される。このSet-Advertisement-Requirement-Infoオペレーションは、先にも述べたようにクライアントがオンデマンド印刷文書に掲載することを許可する広告の仕様を指定する。例えば、掲載広告の位置情報、広告のサイズなどの属性が含まれ、Set-Advertisement-Requirement-Infoオペレーションによって、生成した印刷ジョブ801に設定登録される。
【0132】そして、ドキュメント作成・印刷依頼システム102はSend-Documentオペレーションを発行する。ここで、ドキュメント作成・印刷依頼システム102は予め用意しておいた印刷データを指定して、先立って生成しておいた印刷ジョブ801に印刷データ802を付加する。この時点で、印刷ジョブ801および印刷データ802は、データベース107に蓄積され保存される。また、印刷ジョブ801に付加されたIPP属性および広告掲載関連の各種属性は、印刷ドキュメント受付システム104によって解析され、データベース107に蓄積され保存される。
【0133】他方、Banner広告の掲載を依頼する広告作成・検索・掲載依頼システム103は、広告一覧表示・受付システム105に接続し、ジョブリストを表示し、この中からBanner広告を掲載したい印刷ジョブを選択する。印刷ジョブを決定したら、広告作成・検索・掲載依頼システム103は当該ジョブのIDを指定し、IPPで規定されるSent-Documentオペレーションを発行する。この際、予め作成しておいたBanner広告画像データを指定する。
【0134】広告作成・検索・掲載依頼システム103が発行したSentDocumentオペレーションは、Banner広告画像データを広告一覧表示・受付システム105に転送する。そして、所定のジョブIDを持つ印刷ジョブ801に、Banner広告画像データ803を付加する。
【0135】図8には、印刷ジョブ801と、印刷データ802と、Banner広告画像データ803を一体に構成した例を示したが、これらは実質的に図8のように構成されていれば良い。従って、本実施の形態では、印刷ジョブ801と印刷ジョブ802はデータベース107上に蓄積され保存され、他方、Banner広告画像データは広告一覧表示・受付システム105上に一時的に蓄積され保存される。
【0136】広告作成・検索・掲載依頼システム103はBanner広告画像データをサーバに転送した後、画像データの伴わない空のSent-Documentオペレーションを発行する。ただし、この時はIPPオペレーション属性として、last-document属性をtrueにする。この属性は、前に実行したsend-Documentオペレーションが最終データであることを示す。
【0137】広告付きオンデマンド印刷処理サーバシステム101は、当該last-document属性をトリガーにして印刷処理を開始する。ここで、Banner広告掲載依頼がなかった印刷ジョブは、予めドキュメント作成・印刷依頼システム102がIPP属性として指定するjob-hold-until属性を見て、期日の経過により印刷処理が自動的に開始される。
【0138】従って、広告作成・検索・掲載依頼システム103のSent-Documentオペレーションが無い場合に、印刷処理がいつまでも行われないという状態は発生しない。
【0139】印刷処理が開始すると、印刷画像合成システム106によって印刷画像の合成が行われる。図8において、804は印刷データを、805はBanner広告画像データをそれぞれ示す。画像の合成は、印刷ジョブの広告掲載関連属性に記述されているBanner広告画像の位置情報(x,y)およびサイズ(x,y)を基準にして行われる。合成画像データ806は印刷・フィニッシングデバイス108へ送られ、予め設定されているIPP Job Template属性に基づいて印刷処理が実行される。そして、得られた印刷結果は、クーリエサービス、郵便サービス等の既存の運搬手段109により配送される。
【0140】以上のように、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(または、CPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0141】この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0142】プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM(compactdisk ROM)、CD−R(compact disk recordable)、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM(read only memory)、等々を用いることができる。
【0143】また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(operating system)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって上述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0144】さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって上述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0145】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、上記のように構成したので、印刷する内容や質、配布対象によっては、オンデマンド印刷にかかる経費を大幅に削減することができる。
【0146】また、本発明によれば、オンデマンド印刷による印刷物への広告掲載が可能となることから、広告市場の新たな創生が期待でき、広告掲載料金に働く市場原理により、独自に広告を製作し頒布する従来の場合に比べ、安価に広告を掲載し公報せしめうる可能性が生まれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示すブロック図である。
【図2】ドキュメント作成・印刷依頼システム102がオンデマンド印刷実行時に、印刷ドキュメント受付システム104に送るデータの構造を示す図である。
【図3】オンデマンド印刷を依頼する場合のドキュメント作成・印刷依頼システム102による処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図4】ユーザ登録を行うサブルーチンの一例を示すフローチャートである。
【図5】印刷依頼があった場合の広告付きオンデマンド印刷処理サーバシステム101による処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図6】バナー広告掲載を依頼する場合の広告作成・検索・掲載依頼システム103による処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図7】広告掲載依頼があった場合の広告付きオンデマンド印刷処理サーバシステム101による処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図8】本発明の第2の実施の形態を示すブロック図である。
【符号の説明】
101 広告付きオンデマンド印刷処理サーバシステム
102 ドキュメント作成・印刷依頼システム
103 広告作成・検索・掲載依頼システム
104 印刷ドキュメント受付システム
105 広告一覧表示・受付システム
106 印刷画像合成システム
107 データベース
108 印刷・フィニッシングデバイス

【特許請求の範囲】
【請求項1】 オンデマンドで印刷処理を行う印刷処理装置において、第1クライアントシステムから印刷依頼があった場合に、当該印刷依頼者がアクセス権を有するか否かを判定する第1判定手段と、該第1判定手段によりアクセス権を有すると判定された場合に、前記第1クライアントシステムから当該印刷ジョブの印刷仕様および印刷データと、当該印刷ジョブに対する広告掲載希望価格情報と印刷期日情報とを受信し印刷依頼者情報と対応させてストアするストア手段と、第2クライアントシステムから広告掲載依頼があった場合に、当該広告掲載依頼者がアクセス権を有するか否かを判定する第2判定手段と、該第2判定手段により肯定判定された場合に、前記ストア手段によりストアされた印刷ジョブごとに印刷ジョブと印刷仕様と広告掲載希望額を前記第2クライアントシステムに一覧表示する表示手段と、該表示手段により表示された印刷ジョブから印刷ジョブが選択確定された場合に、前記第2クライアントシステムから広告データを受信し、受信された広告データと、選択された印刷ジョブに対応する印刷データと、当該印刷ジョブに対応する印刷仕様に基づき、合成する合成手段と、該合成手段による合成により得られた印刷データに基づき印刷を行う印刷手段とを備えたことを特徴とする印刷処理装置。
【請求項2】 請求項1において、ネットワーク通信プロトコルに従って前記第1クライアントシステムとthe Internetを介して通信可能であることを特徴とする印刷処理装置。
【請求項3】 請求項1において、ネットワーク通信プロトコルに従って前記第2クライアントシステムとthe Internetを介して通信可能であることを特徴とする印刷処理装置。
【請求項4】 請求項2または3において、前記ネットワーク通信プロトコルはIPPであることを特徴とする印刷処理装置。
【請求項5】 請求項1において、前記印刷仕様は広告掲載位置および広告サイズを含む掲載広告仕様を有することを特徴とする印刷処理装置。
【請求項6】 請求項1において、印刷依頼者および広告掲載者ごとに決済を行い、広告掲載のあった印刷依頼者への請求額を印刷料金から広告掲載希望価格を引いた額とする決済手段を備えたことを特徴とする印刷処理装置。
【請求項7】 請求項6において、前記決済手段は定期的に決済を行うことを特徴とする印刷処理装置。
【請求項8】 請求項1において、前記第1判定手段は、印刷依頼者に予め発行されたIDに基づき判定することを特徴とする印刷処理装置。
【請求項9】 請求項1において、前記第2判定手段は、広告掲載希望者に予め発行されたIDに基づき判定することを特徴とする印刷処理装置。
【請求項10】 請求項8において、前記ストア手段は印刷依頼者情報に代えた印刷依頼者に予め発行されたIDと、当該印刷ジョブの印刷仕様および印刷データと、当該印刷ジョブに対する広告掲載希望価格情報と印刷期日情報とを対応させてストアしたことを特徴とする印刷処理装置。
【請求項11】 請求項1において、各印刷ジョブごとに印刷期日が到来したか否かを判定する印刷期日判定手段を備え、前記印刷手段は、前記印刷期日判定手段により肯定判定された場合に、掲載広告仕様を除く印刷仕様に従って印刷を行うことを特徴とする印刷処理装置。
【請求項12】 請求項1において、フィニッシング処理を行う手段を備えたことを特徴とする印刷処理装置。
【請求項13】 請求項1において、印刷ジョブごとに印刷依頼者にトラッキング番号を発行するトラッキング番号発行手段を備えたことを特徴とする印刷処理装置。
【請求項14】 請求項13において、前記トラッキング番号発行手段により発行されたトラッキング番号がエンタされた場合に、エンタされたトラッキング番号に対応する印刷ジョブに対する作業ステータスを表示するステータス表示手段を備えたことを特徴とする印刷処理装置。
【請求項15】 請求項1において、カストマ登録時に印刷依頼に必要な環境を構築するためのドライバおよびアプリケーションを前記第1クライアントシステムに供給する供給手段を備えたことを特徴とする印刷処理装置。
【請求項16】 請求項1において、カストマ登録時に広告掲載に必要な環境を構築するためのドライバおよびアプリケーションを前記第2クライアントシステムに供給する供給手段を備えたことを特徴とする印刷処理装置。
【請求項17】 請求項1において、前記印刷手段により広告付きで印刷が終了した場合に、その旨を前記第1クライアントシステムに通知する第1通知手段を備えたことを特徴とする印刷処理装置。
【請求項18】 請求項17において、前記第1通知手段は、広告付きで印刷が終了した旨をEmailで通知することを特徴とする印刷処理装置。
【請求項19】 請求項11において、前記印刷手段により広告なしで印刷が終了した場合に、その旨を前記第1クライアントシステムに通知する第2通知手段を備えたことを特徴とする印刷処理装置。
【請求項20】 請求項19において、前記第2通知手段は、広告なしで印刷が終了した旨をEmailで通知することを特徴とする印刷処理装置。
【請求項21】 オンデマンドで印刷処理を行う印刷処理方法において、第1クライアントシステムから印刷依頼があったときに、当該印刷依頼者がアクセス権を有するか否かを判定する第1判定ステップと、該第1判定ステップによりアクセス権を有すると判定した場合に、前記第1クライアントシステムから当該印刷ジョブの印刷仕様および印刷データと、当該印刷ジョブに対する広告掲載希望価格情報と印刷期日情報とを受信し印刷依頼者情報と対応させてストアするストアステップと、第2クライアントシステムから広告掲載依頼があったときに、当該広告掲載依頼者がアクセス権を有するか否かを判定する第2判定ステップと、該第2判定ステップにより肯定判定した場合に、前記ストアステップによりストアされた印刷ジョブごとに印刷ジョブと印刷仕様と広告掲載希望価格を前記第2クライアントシステムに一覧表示する表示ステップと、該表示ステップにより表示された印刷ジョブから印刷ジョブが選択確定された場合に、前記第2クライアントシステムから広告データを受信し、受信された広告データと、選択された印刷ジョブに対応する印刷データと、当該印刷ジョブに対応する印刷仕様に基づき、合成する合成ステップと、該合成ステップによる合成により得られた印刷データに基づき印刷を行う印刷ステップとを備えたことを特徴とする印刷処理方法。
【請求項22】 請求項21において、ネットワーク通信プロトコルに従って前記第1クライアントシステムとthe Internetを介して通信可能であることを特徴とする印刷処理方法。
【請求項23】 請求項21において、ネットワーク通信プロトコルに従って前記第2クライアントシステムとthe Internetを介して通信可能であることを特徴とする印刷処理方法。
【請求項24】 請求項22または23において、前記ネットワーク通信プロトコルはIPPであることを特徴とする印刷処理方法。
【請求項25】 請求項21において、前記印刷仕様は広告掲載位置および広告サイズを含む掲載広告仕様を有することを特徴とする印刷処理方法。
【請求項26】 請求項21において、印刷依頼者および広告掲載者ごとに決済を行い、広告掲載のあった印刷依頼者への請求額を印刷料金から広告掲載希望価格を引いた額とする決済ステップを備えたことを特徴とする印刷処理方法。
【請求項27】 請求項26において、前記決済ステップは定期的に決済を行うことを特徴とする印刷処理方法。
【請求項28】 請求項21において、前記第1判定ステップは、印刷依頼者に予め発行されたIDに基づき判定することを特徴とする印刷処理方法。
【請求項29】 請求項21において、前記第2判定ステップは、広告掲載希望者に予め発行されたIDに基づき判定することを特徴とする印刷処理方法。
【請求項30】 請求項28において、前記ストアステップは印刷依頼者情報に代えた印刷依頼者に予め発行されたIDと、当該印刷ジョブの印刷仕様および印刷データと、当該印刷ジョブに対する広告掲載希望価格情報と印刷期日情報とを対応させてストアしたことを特徴とする印刷処理方法。
【請求項31】 請求項21において、各印刷ジョブごとに印刷期日が到来したか否かを判定する印刷期日判定手段を備え、前記印刷手段は、前記印刷期日判定手段により肯定判定された場合に、掲載広告仕様を除く印刷仕様に従って印刷を行うことを特徴とする印刷処理装置。
【請求項32】 請求項21において、フィニッシング処理を行うステップを備えたことを特徴とする印刷処理方法。
【請求項33】 請求項21において、印刷ジョブごとに印刷依頼者にトラッキング番号を発行するトラッキング番号発行ステップを備えたことを特徴とする印刷処理方法。
【請求項34】 請求項33において、前記トラッキング番号発行ステップにより発行されたトラッキング番号がエンタされた場合に、エンタされたトラッキング番号に対応する印刷ジョブに対する作業ステータスを表示するステータス表示ステップを備えたことを特徴とする印刷処理方法。
【請求項35】 請求項21において、カストマ登録時に印刷依頼に必要な環境を構築するためのドライバおよびアプリケーションを前記第1クライアントシステムに供給する供給ステップを備えたことを特徴とする印刷処理方法。
【請求項36】 請求項21において、カストマ登録時に広告掲載に必要な環境を構築するためのドライバおよびアプリケーションを前記第2クライアントシステムに供給する供給ステップを備えたことを特徴とする印刷処理方法。
【請求項37】 請求項21において、前記印刷ステップにより広告付きで印刷が終了した場合に、その旨を前記第1クライアントシステムに通知する第1通知ステップを備えたことを特徴とする印刷処理方法。
【請求項38】 請求項37において、前記第1通知ステップは、広告付きで印刷が終了した旨をEmailで通知することを特徴とする印刷処理方法。
【請求項39】 請求項31において、前記印刷ステップにより広告なしで印刷が終了した場合に、その旨を前記第1クライアントシステムに通知する第2通知ステップを備えたことを特徴とする印刷処理方法。
【請求項40】 請求項39において、前記第2通知ステップは、広告なしで印刷が終了した旨をEmailで通知することを特徴とする印刷処理方法。
【請求項41】 オンデマンド印刷処理をコンピュータに行なわせるためのプログラムであって、第1クライアントシステムから印刷依頼があったときに、当該印刷依頼者がアクセス権を有するか否かを判定する第1判定手順と、該第1判定手順によりアクセス権を有すると判定した場合に、前記第1クライアントシステムから当該印刷ジョブの印刷仕様および印刷データと、当該印刷ジョブに対する広告掲載希望価格情報と印刷期日情報とを受信し印刷依頼者情報と対応させてストアするストア手順と、第2クライアントシステムから広告掲載依頼があったときに、当該広告掲載依頼者がアクセス権を有するか否かを判定する第2判定手順と、該第2判定手順により肯定判定した場合に、前記ストア手順によりストアされた印刷ジョブごとに印刷ジョブと印刷仕様と広告掲載希望価格を前記第2クライアントシステムに一覧表示する表示手順と、該表示手順により表示された印刷ジョブから印刷ジョブが選択確定された場合に、前記第2クライアントシステムから広告データを受信し、受信された広告データと、選択された印刷ジョブに対応する印刷データと、当該印刷ジョブに対応する印刷仕様に基づき、合成する合成手順と、該合成手順による合成により得られた印刷データに基づき印刷を行う印刷手順とをコンピュータに実行させるためのプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項42】 請求項41において、ネットワーク通信プロトコルに従って前記第1クライアントシステムとthe Internetを介して通信可能であるプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項43】 請求項41において、ネットワーク通信プロトコルに従って前記第2クライアントシステムとthe Internetを介して通信可能であるプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項44】 請求項41または42において、前記ネットワーク通信プロトコルはIPPであるプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項45】 請求項41において、前記印刷仕様は広告掲載位置および広告サイズを含む掲載広告仕様を有するプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項46】 請求項41において、印刷依頼者および広告掲載者ごとに決済を行い、広告掲載のあった印刷依頼者への請求額を印刷料金から広告掲載希望価格を引いた額とする決済手順をコンピュータに実行させるためのプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項47】 請求項46において、前記決済手順は定期的に決済を行うプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項48】 請求項41において、前記第1判定手順が、印刷依頼者に予め発行されたIDに基づき判定するプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項49】 請求項41において、前記第2判定手順が、広告掲載希望者に予め発行されたIDに基づき判定するプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項50】 請求項48において、前記ストア手順が、印刷依頼者情報に代えた印刷依頼者に予め発行されたIDと、当該印刷ジョブの印刷仕様および印刷データと、当該印刷ジョブに対する広告掲載希望価格情報と印刷期日情報とを対応させてストアしたプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項51】 請求項41において、各印刷ジョブごとに印刷期日が到来したか否かを判定する印刷期日判定手順を備え、前記印刷手順が、前記印刷期日判定手順により肯定判定された場合に、掲載広告仕様を除く印刷仕様に従って印刷を行うためのプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項52】 請求項41において、フィニッシング処理を行う手順をコンピュータに実行させるためのプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項53】 請求項41において、印刷ジョブごとに印刷依頼者にトラッキング番号を発行するトラッキング番号発行手順をコンピュータに実行させるためのプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項54】 請求項53において、前記トラッキング番号発行手順により発行されたトラッキング番号がエンタされた場合に、エンタされたトラッキング番号に対応する印刷ジョブに対する作業ステータスを表示するステータス表示手順をコンピュータに実行させるためのプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項55】 請求項41において、カストマ登録時に印刷依頼に必要な環境を構築するためのドライバおよびアプリケーションを前記第1クライアントシステムに供給する供給手順をコンピュータに実行させるためのプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項56】 請求項41において、カストマ登録時に広告掲載に必要な環境を構築するためのドライバおよびアプリケーションを前記第2クライアントシステムに供給する供給手順をコンピュータに実行させるためのプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項57】 請求項41において、前記印刷手順により広告付きで印刷が終了した場合に、その旨を前記第1クライアントシステムに通知する第1通知手順をコンピュータに実行させるためのプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項58】 請求項57において、前記第1通知手順が、広告付きで印刷が終了した旨をEmailで通知するプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項59】 請求項51において、前記印刷手順により広告なしで印刷が終了した場合に、その旨を前記第1クライアントシステムに通知する第2通知手順をコンピュータに実行させるためのプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項60】 請求項59において、前記第2通知手順が、広告なしで印刷が終了した旨をEmailで通知するプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項61】 印刷ジョブを送信するクライアント装置と、印刷ジョブに付加する広告データを送信する広告サーバ装置とにネットワークを介して接続しているサーバ装置であって、印刷ジョブをクライアント装置から受信するジョブ受信手段と、前記ジョブ受信手段により受信された印刷ジョブを示すリスト情報を前記広告サーバ装置に送信するリスト送信手段と、前記リスト情報に示された印刷ジョブのうちの選択された印刷ジョブを示す選択情報と広告データとを受信する広告受信手段と、前記広告受信手段により受信された広告データと、前記選択情報が示す印刷ジョブとに基づいて印刷部に印刷処理を行なわせる処理手段とを有することを特徴とするサーバ装置。
【請求項62】 請求項61において、前記ジョブ受信手段により受信された印刷ジョブには、広告掲載依頼を示す情報が含まれていることを特徴とするサーバ装置。
【請求項63】 請求項62において、前記広告掲載依頼を示す情報には、広告掲載価格を示す情報が含まれており、前記広告掲載価格は、前記広告サーバ装置に対して課金されることを特徴とするサーバ装置。
【請求項64】 請求項62において、前記広告掲載依頼を示す情報には、広告掲載位置を示す情報が含まれており、前記広告データは、前記広告掲載位置を示す情報に基づいて掲載されることを特徴とするサーバ装置。
【請求項65】 請求項61において、前記ジョブ受信手段により受信された印刷ジョブには、印刷日を示す情報が含まれており、前記処理手段は、前記印刷日に前記印刷部に印刷処理を行なわせることを特徴とするサーバ装置。
【請求項66】 印刷ジョブを送信するクライアント装置と、印刷ジョブに付加する広告データを送信する広告サーバ装置とにネットワークを介して接続しているサーバ装置における制御方法であって、印刷ジョブをクライアント装置から受信するジョブ受信ステップと、前記ジョブ受信ステップにより受信された印刷ジョブを示すリスト情報を前記広告サーバ装置に送信するリスト送信ステップと、前記リスト情報に示された印刷ジョブのうちの選択された印刷ジョブを示す選択情報と広告データとを受信する広告受信ステップと、前記広告受信ステップにより受信された広告データと、前記選択情報が示す印刷ジョブとに基づいて印刷部に印刷処理を行なわせる処理ステップとを有することを特徴とする制御方法。
【請求項67】 請求項66において、前記ジョブ受信ステップにより受信された印刷ジョブには、広告掲載依頼を示す情報が含まれていることを特徴とする制御方法。
【請求項68】 請求項67において、前記広告掲載依頼を示す情報には、広告掲載価格を示す情報が含まれており、前記広告掲載価格は、前記広告サーバ装置に対して課金されることを特徴とする制御方法。
【請求項69】 請求項67において、前記広告掲載依頼を示す情報には、広告掲載位置を示す情報が含まれており、前記広告データは、前記広告掲載位置を示す情報に基づいて掲載されることを特徴とする制御方法。
【請求項70】 請求項66において、前記ジョブ受信ステップにより受信された印刷ジョブには、印刷日を示す情報が含まれており、前記処理ステップは、前記印刷日に前記印刷部に印刷処理を行なわせることを特徴とする制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2001−293935(P2001−293935A)
【公開日】平成13年10月23日(2001.10.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2000−114357(P2000−114357)
【出願日】平成12年4月14日(2000.4.14)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】