説明

印刷制御方法、印刷制御プログラム、および印刷制御装置

【課題】分散印刷に用いられる画像形成装置の排紙部に印刷物が埋まってしまい、これを取り除くための時間的ロスによる印刷物取得の遅延を防止することができる、印刷制御方法、印刷制御プログラム、および印刷制御装置を提供する。
【解決手段】選択されたプリンタの排紙トレイの総積載容量が総印刷枚数以上となるように、複数のプリンタの中から、総印刷枚数を分割して印刷する分散印刷の対象となるプリンタが選択される。そして、選択されたプリンタに対して、各プリンタの排紙トレイの積載容量の範囲内で総印刷枚数のうちの割り当てられた枚数の印刷指示が行われる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷制御方法、印刷制御プログラム、および印刷制御装置に関する。本発明は、特に、複数の画像形成装置を用いて印刷を行う分散印刷が可能な印刷制御方法、印刷制御プログラム、および印刷制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
プロダクションプリンティング分野では、大量枚数の印刷を行うために、複数のプリンタ等の画像形成装置を用いて印刷を行う分散印刷の機能が利用されている。複数のプリンタで印刷を実行することの目的は、速やかに印刷物を得たいというユーザの要請に基づくものである。
【0003】
より速やかに印刷物を得るための関連技術としては、下記特許文献1に示す技術が提案されている。特許文献1に開示されている分散印刷システムは、分散印刷を行う際に、予めプリンタの印刷速度を考慮して、各プリンタの印刷速度に応じて印刷部数を比例配分するものである。このような構成によれば、印刷処理時間の短縮を図ることができる。
【0004】
しかしながら、印刷開始後に、或るプリンタの排紙トレイが、印刷された用紙、つまり印刷物で埋まってしまう場合がある。かかる場合、ユーザが当該プリンタの排紙トレイから印刷物を取り除くまで、当該プリンタでの印刷動作が停止される。このため、印刷物を得ることが実質的に遅延するという問題があった。かかる問題について、特許文献1に示す技術では何ら考慮されていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平11−203082号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は上述した課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、分散印刷に用いられる画像形成装置の排紙部に印刷物が埋まってしまい、これを取り除くための時間的ロスによる印刷物取得の遅延を防止することができる、印刷制御方法、印刷制御プログラム、および印刷制御装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の上記目的は、下記の手段によって達成される。
【0008】
(1)複数の画像形成装置についての各排紙部の積載容量を取得するステップ(a)と、印刷する総枚数を演算するステップ(b)と、選択された画像形成装置の排紙部の総積載容量が前記総枚数以上となるように、前記複数の画像形成装置の中から、前記総枚数を分割して印刷する分散印刷の対象となる画像形成装置を選択するステップ(c)と、前記ステップ(c)において選択された画像形成装置に対して、各画像形成装置の排紙部の積載容量の範囲内で前記総枚数のうちの割り当てられた枚数の印刷指示を行うステップ(d)と、を有する印刷制御方法。
【0009】
(2)前記ステップ(c)において、前記複数の画像形成装置のうち、排紙部の積載容量が大きい画像形成装置から順に前記総積載容量が前記総枚数以上となるまで画像形成装置が選択されることを特徴とする上記(1)に記載の印刷制御方法。
【0010】
(3)前記ステップ(c)において、前記総枚数の分割は印刷部数の部単位で行われることを特徴とする上記(1)または(2)に記載の印刷制御方法。
【0011】
(4)前記ステップ(c)において、前記複数の画像形成装置のうち、印刷稼働状況に基づいて、指示される印刷の実行可能性がより高い画像形成装置が優先的に選択されることを特徴とする上記(1)〜(3)のいずれか1項に記載の印刷制御方法。
【0012】
(5)前記ステップ(c)において、前記複数の画像形成装置のうち、排紙部に印刷物が残っていない画像形成装置が、印刷物が残っている画像形成装置よりも優先的に選択されることを特徴とする上記(1)〜(4)のいずれか1項に記載の印刷制御方法。
【0013】
(6)複数の画像形成装置についての各排紙部の積載容量を取得する手順(a)と、印刷する総枚数を演算する手順(b)と、選択された画像形成装置の排紙部の総積載容量が前記総枚数以上となるように、前記複数の画像形成装置の中から、前記総枚数を分割して印刷する分散印刷の対象となる画像形成装置を選択する手順(c)と、前記手順(c)において選択された画像形成装置に対して、各画像形成装置の排紙部の積載容量の範囲内で前記総枚数のうちの割り当てられた枚数の印刷指示を行う手順(d)と、をコンピュータに実行させるための印刷制御プログラム。
【0014】
(7)前記手順(c)において、前記複数の画像形成装置のうち、排紙部の積載容量が大きい画像形成装置から順に前記総積載容量が前記総枚数以上となるまで画像形成装置が選択されることを特徴とする上記(6)に記載の印刷制御プログラム。
【0015】
(8)前記手順(c)において、前記総枚数の分割は印刷部数の部単位で行われることを特徴とする上記(6)または(7)に記載の印刷制御プログラム。
【0016】
(9)前記手順(c)において、前記複数の画像形成装置のうち、印刷稼働状況に基づいて、指示される印刷の実行可能性がより高い画像形成装置が優先的に選択されることを特徴とする上記(6)〜(8)のいずれか1項に記載の印刷制御プログラム。
【0017】
(10)前記手順(c)において、前記複数の画像形成装置のうち、排紙部に印刷物が残っていない画像形成装置が、印刷物が残っている画像形成装置よりも優先的に選択されることを特徴とする上記(6)〜(9)のいずれか1項に記載の印刷制御プログラム。
【0018】
(11)上記(6)〜(10)のいずれか1項に記載の印刷制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【0019】
(12)複数の画像形成装置についての各排紙部の積載容量を取得する取得手段と、印刷する総枚数を演算する演算手段と、選択された画像形成装置の排紙部の総積載容量が前記総枚数以上となるように、前記複数の画像形成装置の中から、前記総枚数を分割して印刷する分散印刷の対象となる画像形成装置を選択する選択手段と、前記選択手段により選択された画像形成装置に対して、各画像形成装置の排紙部の積載容量の範囲内で前記総枚数のうちの割り当てられた枚数の印刷指示を行う印刷指示手段と、を有する印刷制御装置。
【0020】
(13)前記選択手段は、前記複数の画像形成装置のうち、排紙部の積載容量が大きい画像形成装置から順に前記総積載容量が前記総枚数以上となるまで画像形成装置を選択することを特徴とする上記(12)に記載の印刷制御装置。
【0021】
(14)前記総枚数の分割は印刷部数の部単位で行われることを特徴とする上記(12)または(13)に記載の印刷制御装置。
【0022】
(15)前記選択手段は、前記複数の画像形成装置のうち、印刷稼働状況に基づいて、指示される印刷の実行可能性がより高い画像形成装置を優先的に選択することを特徴とする上記(12)〜(14)のいずれか1項に記載の印刷制御装置。
【0023】
(16)前記選択手段は、前記複数の画像形成装置のうち、排紙部に印刷物が残っていない画像形成装置を、印刷物が残っている画像形成装置よりも優先的に選択することを特徴とする上記(12)〜(15)のいずれか1項に記載の印刷制御装置。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、各画像形成装置の排紙部には、各排紙部の積載容量の範囲内で印刷物が排出されて、分散印刷が実行され得る。したがって、分散印刷に用いられる画像形成装置の排紙部に印刷物が埋まってしまい、これを取り除くための時間的ロスによる印刷物取得の遅延を防止することができる。これにより、印刷処理の生産性の向上が図られる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】印刷システムの全体構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示されるプリンタの構成を示すブロック図である。
【図3】図1に示されるクライアント端末の構成を示すブロック図である。
【図4】図3に示されるハードディスクの内容を示すブロック図である。
【図5】図1に示されるプリンタコントローラの構成を示すブロック図である。
【図6】図5に示されるROMの内容を示すブロック図である。
【図7】プリンタコントローラによる分散印刷に関する処理の手順を示すフローチャートである。
【図8】プリンタステータスを説明するための図である。
【図9】分散印刷出力設定画面の一例を示す図である。
【図10】分散印刷の対象となるプリンタの選択処理の手順を示すフローチャートである。
【図11】分散印刷の対象となるプリンタの稼働状況による選別のための設定画面の一例を示す図である。
【図12】メッセージ画面の一例を示す図である。
【図13】分割処理の手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0027】
図1は、本発明の一実施形態にかかる印刷システムの全体構成を示すブロック図である。
【0028】
図1に示すように、本実施形態にかかる印刷システムは、プリンタ1a,1bと、クライアント端末2と、プリンタコントローラ3とを備える。プリンタ1a,1b、クライアント端末2、およびプリンタコントローラ3は、ネットワーク4を介して相互に通信可能に接続されている。
【0029】
ネットワーク4は、たとえば、イーサネット(登録商標)、トークンリング、およびFDDI等の規格によりコンピュータやネットワーク機器同士を接続したLAN、またはLAN同士を専用線で接続したWAN等の各種のネットワークからなる。
【0030】
図2は、図1に示されるプリンタの構成を示すブロック図である。画像形成装置としてのプリンタ1aは、CPU11、ROM12、RAM13、操作パネル14、印刷部15、および通信インタフェース16を含み、これらは信号をやり取りするためのバス17を介して相互に接続されている。
【0031】
CPU11は、プログラムにしたがって上記各部の制御や各種の演算処理を実行する。ROM12は、各種プログラムおよび各種データを格納する。RAM13は、作業領域として一時的にプログラムおよびデータを記憶する。
【0032】
操作パネル14は、タッチパネル、テンキー、スタートボタン、およびストップボタン等の要素を備えており、各種情報の表示および各種指示の入力に使用される。印刷部15は、電子写真式プロセス等の周知の作像プロセスを用いて、各種データに基づく画像を用紙等の記録媒体上に印刷する。
【0033】
通信インタフェース16は、ネットワーク4を介してプリンタコントローラ3等の他の機器と通信するためのインタフェースであり、イーサネット(登録商標)、トークンリング、FDDI等の規格によるネットワークインタフェースのほか、USB、IEEE1394等のシリアルインタフェース、SCSI、IEEE1284等のパラレルインタフェース、Bluetooth(登録商標)、IEEE802.11、HomeRF、IrDA等の無線通信インタフェース等の各種ローカル接続インタフェース、電話回線に接続するための電話回線インタフェース等が用いられ得る。
【0034】
なお、プリンタ1bの構成は、プリンタ1aの構成と同様であるため説明を省略する。
【0035】
図3は、図1に示されるクライアント端末の構成を示すブロック図である。クライアント端末2は、CPU21、ROM22、RAM23、ハードディスク24、ディスプレイ25、入力装置26、および通信インタフェース27を含み、これらは信号をやり取りするためのバス28を介して相互に接続されている。なお、クライアント端末2の上記各部のうち、プリンタ1aの上記各部と同様の機能を有する部分については、説明の重複を避けるためその説明を省略する。
【0036】
ハードディスク24は、オペレーティングシステム(以下、OSと称する)を含む各種プログラムや各種データを格納する。ディスプレイ25は、たとえば、CRTあるいはLCDであり、各種の情報を表示する。入力装置26は、マウス等のポインティングデバイス、およびキーボードであり、各種の入力を行うために使用される。
【0037】
図4は、図3に示されるクライアント端末のハードディスクの内容を示すブロック図である。
【0038】
図4に示すように、クライアント端末2のハードディスク24には、OSと、文書ファイルを作成するための文書作成アプリケーションと、文書ファイルをプリンタコントローラ3が解釈可能なページ記述言語(PDL:Page Description Language)で記述されたPDLデータに変換して印刷データを生成するためのプリンタドライバと、がインストールされている。
【0039】
図5は、図1に示されるプリンタコントローラの構成を示すブロック図である。印刷制御装置としてのプリンタコントローラ3は、CPU31、ROM32、RAM33、ハードディスク34、ディスプレイ35、入力装置36、および通信インタフェース37を含み、これらは信号をやり取りするためのバス38を介して相互に接続されている。なお、プリンタコントローラ3の上記各部については、クライアント端末2の上記各部と同様であるため説明を省略する。
【0040】
図6は、図5に示されるプリンタコントローラのROMの内容を示すブロック図である。
【0041】
図6に示すように、プリンタコントローラ3のROM32は、RIP処理部、画像データ処理部、およびジョブ処理部に対応するプログラムを格納するための領域を有する。RIP処理部は、クライアント端末2から受信した印刷データに基づいてRIP処理を実行する。すなわち、RIP処理部は、印刷データに含まれるPDLデータを、プリンタ1a,1bが印刷に用いるビットマップ形式の画像データ(以下、ビットマップ画像データと称する)に変換する。画像データ処理部は、PDLデータの処理方法を解析する。ジョブ処理部は、プリンタ1a,1bへのビットマップ画像データの送信および出力方法を指示する。なお、RIP処理部、画像データ処理部、およびジョブ処理部の機能は、それぞれに対応するプログラムをCPU31が実行することにより発揮される。
【0042】
なお、プリンタ1a,1b、クライアント端末2、およびプリンタコントローラ3は、それぞれ上記構成要素以外の構成要素を含んでいてもよく、あるいは、上記構成要素のうちの一部が含まれていなくてもよい。
【0043】
ネットワーク4に接続される機器の種類および台数は、図1に示される例に限定されない。図1では、複数のプリンタとしてプリンタ1a,1bが例示されているが、以下の説明では、複数のプリンタ1a,1b,1c……がネットワーク4に接続されている場合について説明する。
【0044】
次に、印刷動作の概要について説明する。
【0045】
印刷を行うための文書データは、クライアント端末2にインストールされた文書作成アプリケーションにより作成される。文書データはプリンタドライバにより文書作成アプリケーションのファイル形式からPDLデータに変換され、PDLデータに変換されて生成された印刷データがプリンタコントローラ3に送信される。また、印刷データには、プリンタにおけるフィニッシング処理を行うための指示が設定される。
【0046】
プリンタコントローラ3は、印刷データを受信し、印刷データは、到着順にプリンタコントローラ3内に配置され、RIP処理部により、ビットマップ画像データに変換される。プリンタコントローラ3は、設定されたパンチ、ステープル等のフィニッシング処理を行うための指示を解析し、得られたフィニッシング処理の要求内容を、ビットマップ画像データとともに、プリンタに送信する。プリンタは、受信したビットマップ画像データに基づく画像を印刷するとともに、設定されたフィニッシング処理を実行し、所定の排紙トレイに印刷物を排出する。
【0047】
次に、分散印刷の概要について説明する。
【0048】
ユーザは、クライアント端末2にインストールされているプリンタドライバを使用して印刷指示を実施する。プリンタコントローラ3は、印刷データを受信し、ビットマップ画像データを生成する。ユーザは、プリンタコントローラ3に保存されたビットマップ画像データから、印刷したい出力原稿(ここではビットマップ画像データ)を選択し、取得したい印刷部数を入力する。さらに、プリンタコントローラ3は、ビットマップ画像データのページ数を把握し、ユーザ入力された印刷部数を取得することで、印刷ジョブ全体としての総印刷枚数を把握する。ここで、プリンタコントローラ3は、分散印刷すべきか否かを判断する。分散印刷を行わない場合には、プリンタコントローラ3は、ユーザにより予め決められた優先度の最も高いプリンタへ印刷ジョブを送信し、プリンタは、受信した印刷ジョブに基づいて印刷を実行する。分散印刷を行う場合には、プリンタコントローラ3は、印刷ジョブを分割して子印刷ジョブを作成し、複数のプリンタへ子印刷ジョブを送信する。各プリンタは、受信した子印刷ジョブに基づいて印刷を実行する。
【0049】
次に、図7〜図13を参照して、本実施形態のプリンタコントローラの動作について詳細に説明する。
【0050】
図7、図10、および図13は、図1に示されるプリンタコントローラによる分散印刷に関する処理の手順を示すフローチャートである。なお、図7、図10、および図13のフローチャートにより示されるアルゴリズムは、プリンタコントローラ3のROM32等の記憶部にプログラムとして記憶されており、CPU31によって実行される。
【0051】
図7に示すように、まず、プリンタコントローラ3は、ネットワーク4上の各プリンタに、プリンタの状態に関する情報であるプリンタステータスを要求し、各プリンタからプリンタステータスを取得する(S101)。
【0052】
図8は、プリンタステータスを説明するための図である。プリンタステータスには、どのようなフィニッシャ(後処理装置)が付設されているかを示す「Output Option」、印刷物の排出先を示す「Output Destination」、排紙トレイの積載容量を示す「Output Tray Capacity」、排紙トレイに印刷物が残っているか否かを示す「Output Tray Status」、プリンタの稼働状況を示す「Printer Status」等の項目が含まれる。図8における「Supported Value」の欄は、各項目の「値」を示す。例えば、「Output Tray Capacity」の項目の値は積載容量(枚)を示し、「Output Tray Status」の項目の値は、「1」の場合には印刷物が残っていることを示している。
【0053】
続いて、各プリンタについて、取得されたプリンタステータスの中から排紙トレイの積載容量が取得され(S102)、取得された排紙トレイの積載容量はRAM33等の記憶部に保存される(S103)。
【0054】
続いて、ユーザの操作に基づいて、ハードディスク34に保存されている原稿(ビットマップ画像データ)の中から印刷したい出力原稿が選択され(S104)、印刷したい部数が設定される(S105)。また、ステップS105では、必要に応じて、フィニッシング処理の設定が行われる。
【0055】
ステップS106では、分散印刷が可能か否かが判断される。例えばフィニッシング処理としてステープルが設定されている場合であって、ステープルの処理が可能なプリンタが1台しかない場合には、分散印刷は不可能であると判断される。分散印刷が不可能であると判断された場合(S106:NO)、ステップS112に進む。
【0056】
分散印刷が可能であると判断された場合(S106:YES)、総印刷枚数が演算される(S107)。ここで、プリンタコントローラ3は、ビットマップ画像データのページ数と設定された印刷部数とから、印刷ジョブ全体としての総印刷枚数を演算する(ページ数×印刷部数)。
【0057】
ステップS108では、演算された総印刷枚数が、分散印刷を実行する場合の予め決められた設定枚数以上であるか否かが判断される。
【0058】
図9は、分散印刷出力設定画面の一例を示す図である。ユーザは、図9の分散印刷出力設定画面において、分散印刷を実行する場合の最小の設定枚数を入力することにより予め決めることができる。本実施形態では、分散印刷出力設定画面は、プリンタコントローラ3のディスプレイ35に表示される。
【0059】
ステップS108において総印刷枚数が設定枚数以上でないと判断された場合(S108:NO)、ステップS112に進む。
【0060】
一方、総印刷枚数が設定枚数以上であると判断された場合(S108:YES)、ステップS109に進む。
【0061】
ステップS109では、総印刷枚数が優先度の最も高いプリンタの排紙トレイの積載容量よりも多いか否かが判断される。総印刷枚数が優先度の最も高いプリンタの排紙トレイの積載容量以下の場合(S109:NO)、本実施形態では分散印刷するまでもないと判断されて、ステップS112に進む。
【0062】
総印刷枚数が優先度の最も高いプリンタの排紙トレイの積載容量よりも多いと判断された場合(S109:YES)、分散印刷の対象となるプリンタの選択処理が実行される(S110)。すなわち、選択されたプリンタの排紙トレイの総積載容量が印刷する総枚数以上となるように、複数のプリンタの中から、前記総枚数を分割して印刷する分散印刷の対象となる画像形成装置が選択される。そして、選択されたプリンタに対して、各プリンタの排紙トレイの積載容量の範囲内で前記総枚数のうちの一部が割り当てられるように、印刷ジョブが分割される。かかる分散印刷の対象となるプリンタの選択処理についての詳細は後述する。
【0063】
ステップS111では、分割後の印刷ジョブ、すなわち子印刷ジョブが、選択された分散印刷の対象となるプリンタに送信される。そして、分散印刷の対象となるプリンタは、受信した子印刷ジョブに基づく画像を用紙等の記録媒体上に印刷する。
【0064】
一方、ステップS112では、総印刷枚数についての印刷実行を行うための印刷ジョブが、分割されることなく、予め決められた優先度の最も高いプリンタに送信される。そして、当該プリンタは、受信した印刷ジョブに基づく画像を用紙等の記録媒体上に印刷する。
【0065】
次に、図10を参照して、分散印刷の対象となるプリンタの選択処理(S110)について説明する。
【0066】
まず、プリンタステータス(図8参照)に基づいて、プリンタの稼働状況がレディ状態であるプリンタが選択される(S201)。
【0067】
続いて、総印刷枚数は、レディ状態であるプリンタの排紙トレイの総積載容量よりも多いか否かが判断される(S202)。
【0068】
総印刷枚数がレディ状態であるプリンタの排紙トレイの総積載容量よりも多いと判断された場合(S202:YES)、排紙トレイの総積載容量が不足しており、分散印刷の対象となるプリンタを増やすために、ウォームアップ状態であるプリンタがさらに選択される(S203)。
【0069】
総印刷枚数がレディ状態であるプリンタの排紙トレイの総積載容量よりも多くないと判断された場合(S202:NO)、排紙トレイの総積載容量が足りていると判断されて、ステップS204に進む。但し、この場合でも、余裕を確保するために、ウォームアップ状態であるプリンタも追加的に選択され得る。
【0070】
図11は、分散印刷の対象となるプリンタの稼働状況による選別のための設定画面の一例を示す図である。本実施形態では、レディ状態、およびウォームアップ状態のプリンタを選別することとされているが、図4に示される設定画面上でユーザは任意に設定することができる。また、本実施形態では、稼働状況による選別のための設定画面は、プリンタコントローラ3のディスプレイ35に表示される。
【0071】
続いて、プリンタステータス(図8参照)に基づいて、ステップS201およびS203において選択された各プリンタの排紙トレイの状況が把握される(S204)。
【0072】
ステップS205では、各プリンタの排紙トレイに印刷物が残存しているか否かが判断される。
【0073】
各プリンタの排紙トレイに印刷物が残っていないと判断された場合(S205:NO)、ステップS201およびS203において選択された各プリンタが、分散印刷の対象となるプリンタとされる(S209)。
【0074】
一方、選択された各プリンタの中に、排紙トレイに印刷物が残っているプリンタが存在する場合(S205:YES)、印刷物を取り除いた後に分散印刷を行うか否かのユーザの指示を受け付けるためのメッセージ画面が表示される(S206)。
【0075】
図12は、メッセージ画面の一例を示す図である。ユーザは、メッセージ画面上で「はい」または「いいえ」を選択して指示を行うことができる。本実施形態では、メッセージ画面は、プリンタコントローラ3のディスプレイ35に表示される。
【0076】
印刷物を取り除く旨の指示が受け付けられた場合(S207:YES)、選択された各プリンタが、分散印刷の対象となるプリンタとされる(S209)。
【0077】
印刷物を取り除く旨の指示が受け付けられなかった場合(S207:NO)、排紙トレイに印刷物が残っているプリンタは、分散印刷の対象となるプリンタから除外される(S208)。
【0078】
ステップS210では、総印刷枚数についての分散印刷を行うための印刷ジョブの分割処理が行われる。かかる分割処理についての詳細は後述する。
【0079】
次に、図13を参照して、分割処理(S210)について説明する。
【0080】
本実施形態では、排紙トレイの積載容量が大きい順に、プリンタに優先順位が付けられる。ここでは、ステップS201〜S209において予め選別されたプリンタが、排紙トレイの積載容量が大きい順に、プリンタA、プリンタB、……、プリンタMと称される。
【0081】
まず、プリンタAの排紙トレイの積載容量は、実行しようとする印刷ジョブの印刷部数のうちの1部の印刷枚数よりも多いか否かが判断される(S311)。プリンタAの排紙トレイの積載容量が1部の印刷枚数よりも多くない場合(S311:NO)、ステップS320に進む。
【0082】
プリンタAの排紙トレイの積載容量が1部の印刷枚数よりも多い場合(S311:YES)、プリンタAの排紙トレイにさらに印刷物が積載可能と判断されて、プリンタAの排紙トレイの積載容量は2部の印刷枚数よりも多いか否かが判断される(S312)。プリンタAの排紙トレイの積載容量が2部の印刷枚数よりも多くない場合(S312:NO)、ステップS320に進む。
【0083】
上記ステップS311、S312と同様な処理が、1部、2部、……と部数をインクリメントしながら繰り返される。ここでは、例えばn部についての処理において、プリンタAの排紙トレイの積載容量がn部の印刷枚数よりも多くないと判断されて(S313:NO)、ステップS320に進む場合を考える。
【0084】
ステップS320では、プリンタAの排紙トレイに排出可能な部数が把握される。ここでは、プリンタAの排紙トレイに排出可能な部数はn部であると把握される。
【0085】
続いて、プリンタBに関しても、上記ステップS311、S312、S313と同様な処理が行われる(S331、S332、S333)。
【0086】
ステップS340では、プリンタBの排紙トレイに排出可能な部数が把握される。ここでは、プリンタBの排紙トレイに排出可能な部数はn部であると把握される。
【0087】
そして、上記ステップS311、S312、S313と同様な処理が、排紙トレイの積載容量が大きい順に、各プリンタに関して行われ、例えばプリンタMの排紙トレイに排出可能な部数が把握される(S350)。
【0088】
ステップS360では、分散印刷の対象となるプリンタの選択が確定される。ここでは、ステップS201〜S209において予め選別されたプリンタのうち、印刷ジョブの総印刷枚数についての分散印刷の実行に必要なプリンタが、排紙トレイの積載容量が大きい方から順に最終的に選択されて確定される。かかる観点から、上記ステップS311〜S350の処理は、印刷ジョブの総印刷枚数についての分散印刷の実行に必要なプリンタが確保された時点で終了して、ステップS360に進んでもよい。
【0089】
ステップS370では、選択されたプリンタに対して、各プリンタの排紙トレイの積載容量の範囲内で前記総枚数のうちの一部が割り当てられるように、印刷ジョブが分割される。ここでは、ステップS311〜S350において把握された各プリンタにおける排出可能部数が、それぞれのプリンタに割り当てられる。
【0090】
なお、分散印刷を行う際、結果的には、排紙トレイの積載容量が十分あるプリンタが複数存在する場合、あるいは分散印刷の対象となるプリンタの全てを使用したとしても、全ての印刷物を積載できない場合が想定され得る。このような場合、予め排紙トレイの積載容量の次の優先基準として設定された印刷速度を採用し、印刷速度の大きいプリンタから順に分散印刷に使用するプリンタが選択される構成とすることもできる。
【0091】
また、例えば排紙カウンタ等が搭載されることにより、排紙トレイの残容量(印刷物が既に存在する場合にはその上に積載可能な容量)を検出することができるプリンタにおいては、排紙トレイの積載容量として排紙トレイにおける残容量を用いて、上記と同様な処理を行うことも可能である。さらに、プリンタの稼働状況が印刷予約/印刷中である場合、印刷完了後に排紙トレイに排出される印刷物の量を予測して、上記と同様な処理を行うことも可能である。
【0092】
以上説明したように、本実施形態では、選択されたプリンタの排紙トレイの総積載容量が総印刷枚数以上となるように、複数のプリンタの中から、総印刷枚数を分割して印刷する分散印刷の対象となるプリンタが選択される。そして、選択されたプリンタに対して、各プリンタの排紙トレイの積載容量の範囲内で総印刷枚数のうちの割り当てられた枚数の印刷指示が行われる。
【0093】
このように本発明によれば、各プリンタの排紙トレイには、各排紙トレイの積載容量の範囲内で印刷物が排出されて、分散印刷が実行され得る。したがって、分散印刷に用いられるプリンタの排紙トレイに印刷物が埋まってしまい、これを取り除くための時間的ロスによる印刷物取得の遅延を防止することができる。これにより、印刷処理の生産性の向上が図られる。
【0094】
また、排紙トレイの積載容量が大きいプリンタから順に総積載容量が総印刷枚数以上となるまでプリンタが選択されるようにしたので、多くのプリンタを占有しなくても済む。
【0095】
また、総印刷枚数の分割は印刷部数の部単位で行われるようにしたので、文章の途中で分割されることなく処理が実行され、ユーザにとってより好ましいものとなる。総印刷枚数の分割は、排紙トレイ上の排出位置をずらすためのオフセット(ジョグ機能)の1束単位で行われてもよい。なお、総印刷枚数の分割は、本発明においては必ずしも部単位や1束単位に限定されるものではなく、多少のわずらわしさが伴うが例えば1枚単位で行われてもよい。
【0096】
また、本実施形態では、複数のプリンタのうち、印刷稼働状況に基づいて、指示される印刷の実行可能性がより高いプリンタが優先的に選択されるので、印刷処理の生産性がより向上する。
【0097】
また、本実施形態では、複数のプリンタのうち、排紙トレイに印刷物が残っていないプリンタが、印刷物が残っているプリンタよりも優先的に選択されるので、排紙トレイに残っている印刷物をユーザが取り除く手間がかからないで済む。
【0098】
本発明は、上記した実施の形態のみに限定されるものではなく、特許請求の範囲内において、種々改変することができる。
【0099】
例えば、上記実施形態では、ユーザが、プリンタコントローラ3に保存されたビットマップ画像データから、印刷したい出力原稿を選択し、取得したい印刷部数を入力して、複数のプリンタを用いて分散印刷を実行させる場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明は、クライアント端末2から受信された印刷ジョブに基づいて、プリンタコントローラ3が複数のプリンタを用いて分散印刷を実行させる場合についても適用可能であることは勿論である。この場合、印刷部数は、プリンタドライバが提供する設定画面上でのユーザの操作に基づいて、印刷ジョブに記述される。また、図9の分散印刷出力設定画面、図11の分散印刷の対象となるプリンタの稼働状況による選別のための設定画面、および図12のメッセージ画面は、クライアント端末2のディスプレイ25に表示され、ユーザの指示を受け付けて、プリンタコントローラ3と通信する構成とされることも可能である。
【0100】
また、上記実施形態では、プリンタが使用されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、プリンタの代わりに、ファクシミリ装置、コピー機、およびそれらを複合した機能を有する多機能周辺機器(MFP:Multi−Function Peripheral)等の画像形成装置が使用されてもよい。
【0101】
また、上記実施形態では、プリンタコントローラ3がプリンタ1a,1bと分離独立して設けられているが、本発明はこれに限定されるものではなく、プリンタコントローラ3はいずれかのプリンタ等の画像形成装置の中に内包されていてもよい。
【0102】
本実施形態の印刷システムにおける各種処理を行う手段および方法は、専用のハードウェア回路、またはプログラムされたコンピュータのいずれによっても実現することが可能である。上記プログラムは、たとえばフレキシブルディスクやCD−ROMなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体によって提供されてもよいし、インターネット等のネットワークを介してオンラインで提供されてもよい。この場合、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されたプログラムは、通常、ハードディスク等の記憶部に転送されて記憶される。また、上記プログラムは、単独のアプリケーションソフトとして提供されてもよいし、装置の一機能としてその装置のソフトウェアに組み込まれてもよい。
【符号の説明】
【0103】
1a,1b プリンタ、
11,21,31 CPU、
12,22,32 ROM、
13,23,33 RAM、
14 操作パネル、
15 印刷部、
16,27,37 通信インタフェース、
17,28,38 バス、
2 クライアント端末、
24,34 ハードディスク、
25,35 ディスプレイ、
26,36 入力装置、
3 プリンタコントローラ、
4 ネットワーク。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の画像形成装置についての各排紙部の積載容量を取得するステップ(a)と、
印刷する総枚数を演算するステップ(b)と、
選択された画像形成装置の排紙部の総積載容量が前記総枚数以上となるように、前記複数の画像形成装置の中から、前記総枚数を分割して印刷する分散印刷の対象となる画像形成装置を選択するステップ(c)と、
前記ステップ(c)において選択された画像形成装置に対して、各画像形成装置の排紙部の積載容量の範囲内で前記総枚数のうちの割り当てられた枚数の印刷指示を行うステップ(d)と、
を有する印刷制御方法。
【請求項2】
前記ステップ(c)において、前記複数の画像形成装置のうち、排紙部の積載容量が大きい画像形成装置から順に前記総積載容量が前記総枚数以上となるまで画像形成装置が選択されることを特徴とする請求項1に記載の印刷制御方法。
【請求項3】
前記ステップ(c)において、前記総枚数の分割は印刷部数の部単位で行われることを特徴とする請求項1または2に記載の印刷制御方法。
【請求項4】
前記ステップ(c)において、前記複数の画像形成装置のうち、印刷稼働状況に基づいて、指示される印刷の実行可能性がより高い画像形成装置が優先的に選択されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の印刷制御方法。
【請求項5】
前記ステップ(c)において、前記複数の画像形成装置のうち、排紙部に印刷物が残っていない画像形成装置が、印刷物が残っている画像形成装置よりも優先的に選択されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の印刷制御方法。
【請求項6】
複数の画像形成装置についての各排紙部の積載容量を取得する手順(a)と、
印刷する総枚数を演算する手順(b)と、
選択された画像形成装置の排紙部の総積載容量が前記総枚数以上となるように、前記複数の画像形成装置の中から、前記総枚数を分割して印刷する分散印刷の対象となる画像形成装置を選択する手順(c)と、
前記手順(c)において選択された画像形成装置に対して、各画像形成装置の排紙部の積載容量の範囲内で前記総枚数のうちの割り当てられた枚数の印刷指示を行う手順(d)と、
をコンピュータに実行させるための印刷制御プログラム。
【請求項7】
前記手順(c)において、前記複数の画像形成装置のうち、排紙部の積載容量が大きい画像形成装置から順に前記総積載容量が前記総枚数以上となるまで画像形成装置が選択されることを特徴とする請求項6に記載の印刷制御プログラム。
【請求項8】
前記手順(c)において、前記総枚数の分割は印刷部数の部単位で行われることを特徴とする請求項6または7に記載の印刷制御プログラム。
【請求項9】
前記手順(c)において、前記複数の画像形成装置のうち、印刷稼働状況に基づいて、指示される印刷の実行可能性がより高い画像形成装置が優先的に選択されることを特徴とする請求項6〜8のいずれか1項に記載の印刷制御プログラム。
【請求項10】
前記手順(c)において、前記複数の画像形成装置のうち、排紙部に印刷物が残っていない画像形成装置が、印刷物が残っている画像形成装置よりも優先的に選択されることを特徴とする請求項6〜9のいずれか1項に記載の印刷制御プログラム。
【請求項11】
請求項6〜10のいずれか1項に記載の印刷制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【請求項12】
複数の画像形成装置についての各排紙部の積載容量を取得する取得手段と、
印刷する総枚数を演算する演算手段と、
選択された画像形成装置の排紙部の総積載容量が前記総枚数以上となるように、前記複数の画像形成装置の中から、前記総枚数を分割して印刷する分散印刷の対象となる画像形成装置を選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された画像形成装置に対して、各画像形成装置の排紙部の積載容量の範囲内で前記総枚数のうちの割り当てられた枚数の印刷指示を行う印刷指示手段と、
を有する印刷制御装置。
【請求項13】
前記選択手段は、前記複数の画像形成装置のうち、排紙部の積載容量が大きい画像形成装置から順に前記総積載容量が前記総枚数以上となるまで画像形成装置を選択することを特徴とする請求項12に記載の印刷制御装置。
【請求項14】
前記総枚数の分割は印刷部数の部単位で行われることを特徴とする請求項12または13に記載の印刷制御装置。
【請求項15】
前記選択手段は、前記複数の画像形成装置のうち、印刷稼働状況に基づいて、指示される印刷の実行可能性がより高い画像形成装置を優先的に選択することを特徴とする請求項12〜14のいずれか1項に記載の印刷制御装置。
【請求項16】
前記選択手段は、前記複数の画像形成装置のうち、排紙部に印刷物が残っていない画像形成装置を、印刷物が残っている画像形成装置よりも優先的に選択することを特徴とする請求項12〜15のいずれか1項に記載の印刷制御装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2010−224634(P2010−224634A)
【公開日】平成22年10月7日(2010.10.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−68239(P2009−68239)
【出願日】平成21年3月19日(2009.3.19)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】