説明

印刷制御装置、方法及びプログラム

【課題】 ユーザに記録材を補給するタイミングを認識させることを可能とすること。
【解決手段】 印刷で使用すべきシートが不足した場合、当該シートを新たに補給して行わせるための印刷を開始するまでの時間を求め、それを表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、記録材を用いて印刷を行うための印刷制御装置、方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、記録紙等の記録材を収納可能な収納部を有した印刷装置が知られている。このような印刷装置では、収納部に収納されている記録材がなくなるとユーザが記録材を補給して印刷を継続させる。このとき記録材の補給が遅れると、印刷処理が滞ってしまい、印刷装置の稼働効率を低下させてしまうことになる。そこで特許文献1では記録材の残量を識別可能にし、ユーザは記録材の補給タイミングを予測可能としている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平11−35205号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1は、記録材の残量がわかるだけなので、いつまでに記録材を補給すれば印刷装置の稼働効率を低下させずにすむかを認識するのは困難であった。
本発明は、上述の問題点に鑑みなされたもので、ユーザに記録材を補給するタイミングを認識させることが可能な印刷制御装置、方法及びプログラムを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するため、本発明の印刷制御装置は、印刷待ちの印刷ジョブにおいて使用すべき記録材が不足しているか判定する判定手段と、前記判定手段により不足していると判定された場合、当該記録材を用いた印刷を開始するまでの時間を特定する特定手段と、前記特定手段により特定された時間に基づく情報を通知する通知手段とを有する。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、通知された情報に基づいてユーザは記録材を補給できるので、印刷停止時間を低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明の実施形態の一例である画像形成装置の構成を示す図である。
【図2】図1の画像形成装置の制御に関わる構成を示すブロック図である。
【図3】実施形態の処理の流れを示すフローチャートである。
【図4】実施形態の処理の流れを示すフローチャートである。
【図5】操作部206に表示される画面の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。なお、この実施の形態で用いる装置の各構成要素の相対配置、装置形状等は、あくまで例示であり、それらのみに限定するものではない。
【0009】
図1は、本実施形態における印刷制御装置の一例となる画像形成装置の概略構成を示す図である。図1の画像形成装置は、外部装置から受信したデータを印刷する印刷機能のみを有したものを示すが、これに限らず、原稿上の画像を読取る読取装置をさらに備えて複写機として機能するものや他の機能を加えた複合装置としてもよい。
【0010】
また、印刷処理を行う記録材(被記録媒体または記録シート)としてロールシートを用いたものを例に説明する。このロールシートは連続シートの例であるが、ロール状となったもの以外でもよい。また、連続シートの切断は、画像形成装置が自動的に切断するものであってもよいし、ユーザがマニュアル指示を行って切断するものであってもよい。記録材の材質も紙には限らず、印刷処理可能なものであれば種々のものを用いることができる。また、画像形成装置は、連続シートへの印刷のみではなく、所定のサイズに予めカットされたカットシートへの印刷が可能な画像形成装置としてもよい。
【0011】
また、印刷方式は後述する画像印刷用液体インクを用いたインクジェット方式による画像の印刷には限らない。記録材に付与する記録剤として固形インクを用いてもよいし、トナーを用いた電子写真方式、昇華方式、熱転写方式、ドットインパクト方式など種々のものを採用可能である。また、複数色の記録剤を用いたカラー記録を行うものには限らず、黒色(グレーを含む)のみによるモノクロ記録を行うものとしてもよい。また、印刷は、可視画像の印刷には限らず、不可視もしくは視認が困難な画像の印刷としてもよいし、一般的な画像以外の、例えば配線パターン、部品の製造における物理的パターン、DNAの塩基配列等のプリントなど種々のものの印刷としてもよい。つまり、記録剤を記録材に付与可能なものであれば種々のタイプの記録装置に適用可能である。また、図1の画像形成装置と接続された外部装置からの指示で当該画像形成装置における印刷処理の動作を制御させる場合、この外部装置が印刷制御装置となる。
【0012】
図1は、記録材としてロールシート(搬送方向において印刷単位(1ページ)の長さよりも長い連続した連続シート)を用いた画像形成装置の全体構成の概略を示す断面図である。画像形成装置は、以下の構成要素101〜115を含み、これらが1つの筐体内に配置される。ただし、これらの構成要素を複数の筐体に分けて構成してもよい。
【0013】
制御ユニット108は、コントローラ(CPUまたはMPUを含む)やユーザインターフェース情報の出力器(表示情報や音響情報などの発生器)、各種I/Oインターフェースを備えた制御部を内蔵し、画像形成装置全体の各種制御を司る。
【0014】
ロールシートを収納し、そして供給するユニットとして上段シートカセット101aと下段シートカセット101bの2基を備える。使用者はロールシート(以下、シート)をマガジンに装着してから画像形成装置本体に装填する。上段シートカセット101aから引き出されたシートは図中a方向に、下段シートカセット101bから引き出されたシートは図中b方向にそれぞれ搬送される。いずれのカセットからのシートも図中c方向に進行して搬送ユニット102に到達する。搬送ユニット102は、複数の回転ローラ104を通して印刷処理中にシートを図中d方向(水平方向)に搬送する。供給元のシートカセットを一方から他方に切り替える際は、既に引き出されているシートをカセット内に巻き戻し、新たに供給させるシートがセットされているカセットから新たに供給する。また、シートカセットは2基単位で増設も可能であり、増設されるシートカセットは図1で見てシートカセット101a、101bの右側に配置され、やはりa方向、b方向にシートが搬送される。各シートカセットのロールシートを交換する際には、ユーザがシートマガジンのドアをオープンさせ、ロールシートまたはロールシートを使い切っている場合にはロールの芯を抜き取り、新たなロールシートを装着させる。シートマガジンのドアがオープンされている間は、当該シートカセットからのシートの供給処理は禁止される。
【0015】
また、各シートカセットにセットされているロールシートはセンサによってロールの直径が計測され、おおよその残量(長さ)が判定される。そして印刷処理によってロールシートが使用されるとその長さを計測し、残量を更新する。またロールシートの直径も定期的に計測され、残量は適宜補正される。なお、直径の計測に代え、半径の計測や、ロールの芯から最も外側の位置までの距離を計測するなど、種々の方法を用いてもよい。
【0016】
搬送ユニット102の上方にはヘッドユニット105が搬送ユニット102と対向して配置される。ヘッドユニット105では複数色(本実施形態では7色)分の独立した印刷ヘッド106がシートの搬送方向に沿って保持されている。本例ではC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、LC(ライトシアン)、LM(ライトマゼンタ)、G(グレー)、K(ブラック)の7色に対応した7つの印刷ヘッドを有す。もちろん、これら以外の色を用いたものでもよいし、これらの全てを用いる必要もない。
【0017】
本画像形成装置は、搬送ユニット102によるシートの搬送に同期させて、印刷ヘッド106からインクを吐出させてシート上に画像を形成する。なお、印刷ヘッド106はインクの吐出先が回転ローラ104と重ならない位置に配置される。インクはシートに直接吐出させるのに代え、中間転写体にインクを付与した後、そのインクをシートに付与することによって画像を形成させるものとしてもよい。
これら搬送ユニット102、ヘッドユニット105、印刷ヘッド106を含んで本実施形態の印刷用ユニットが構成されている。
【0018】
インクタンク109は各色のインクを独立して貯蔵する。インクタンク109からはチューブによって各色に対応して設けられたサブタンクまでインクが供給され、サブタンクから各印刷ヘッド106までチューブを介してインクが供給される。印刷ヘッド106は、印刷時の搬送方向d方向に沿って各色(本実施形態では7色)のラインヘッドが並んでいる。各色のラインヘッドは、継ぎ目無く単一のノズルチップで形成されたものであってもよいし、分割されたノズルチップが一列又は千鳥配列のように規則的に並べられたものであってもよい。本実施形態では、本装置が使用可能な最大サイズのシートの印刷領域の幅分をカバーする範囲にノズルが並んでいる所謂フルマルチヘッドとする。ノズルからインクを吐出するインクジェット方式は、発熱素子を用いた方式、ピエゾ素子を用いた方式、静電素子を用いた方式、MEMS素子を用いた方式等を採用することができる。印刷データに基づいて各ヘッドのノズルからインクが吐出されるが、吐出のタイミングは搬送用エンコーダ103の出力信号によって決定される。
【0019】
シートに画像が形成された後、当該シートは搬送ユニット102から、スキャナユニット107まで搬送される。スキャナユニット107では、シート上の印刷画像や特殊パターンを光学的に読取って印刷画像に問題がないかどうかの確認や、インクの吐出状態を含む本装置の状態確認等を行う。印刷画像の確認方法としては、ヘッドの状態の確認するためのパターンを読み込むことによるインクの吐出状態を確認するものでもよいし、元画像との比較を行うことによる印刷の成否を確認するものでもよい。確認の方法は種々のものの中から適宜選択することが可能である。
【0020】
シートはスキャナユニット107近傍からe方向に搬送され、カッタユニット110に導入される。カッタユニット110ではシートを所定の印刷単位の長さ毎に切断する。印刷する画像サイズに応じてこの所定の印刷単位の長さは異なる。例えばL版サイズの写真では搬送方向の長さは135mm、A4サイズでは搬送方向の長さは297mmとなる。カッタユニット110は、片面印刷の場合はページ単位でシートを切断するが、印刷ジョブの内容によってはページ単位で切断しない場合もある。また、カッタユニット110は両面印刷の場合、シートの第1面(先に印刷が行われる面。たとえばおもて面)はページ単位で切断せずに所定の長さ分まで画像を連続して印刷し、第2面(後に印刷が行われる面。たとえば裏面)を印刷した場合にページ単位で切断する。なお、カッタユニット110は、片面印刷や両面印刷の裏面印刷に際し、1枚の画像毎に切断するものに限らない。所定の長さ分搬送されるまで切断せず、所定の長さまで搬送された後で切断し、1枚(1頁)の画像毎に切り離すのは別のカッタ装置で手動操作等によって切断するものとしてもよい。またシートの幅方向に関しては、切断が必要な場合、別のカッタ装置を用いて切断することになる。
【0021】
カッタユニット110から搬送されたシートは、ユニット内を図中f方向に搬送され、裏面印字ユニット111に搬送される。裏面印字ユニット111は、シートの片面のみに画像を印刷する場合に、シートの裏面に所定の情報を印刷させるためのユニットである。シートの裏面に印刷する情報としては、印刷画像毎に対応した文字、記号、コード等の情報(例えば、オーダー管理用番号等)が含まれる。裏面印字ユニット111は、印刷ヘッド106が両面印刷の印刷ジョブのための画像を印刷する場合、印刷ヘッド106が画像を印刷する領域以外に上記のような情報を印刷する。裏面印字ユニット111は、記録剤の押印、熱転写、インクジェットなどの方式を採用可能である。
【0022】
裏面印字ユニット111を通ったシートは、次に乾燥ユニット112に搬送される。乾燥ユニット112は、インクが付与されたシートを短時間で乾燥させるために、ユニット内を図中g方向に通過するシートを温風(加温された気体(空気))で加熱するユニットである。なお、乾燥の方法は温風を用いるのに代え、冷風、ヒーターによる加温、待機させることのみによる自然乾燥、紫外光等の電磁波の照射など種々のものも採用可能である。印刷単位長さに切断されたシートは1枚ずつ乾燥ユニット112内を通過して、図中h方向に搬送されて仕分けユニット114に搬送される。
【0023】
仕分けユニット114は、複数のトレー(本実施形態では18個)を保持しており、印刷単位の長さ等に応じでシートの排出先のトレーを区別する。各トレーにはトレー番号が割り当てられている。仕分けユニット114では、ユニット内を図中i方向に通過するシートを、各トレー上に設けられたセンサでトレーの空きやシートが満載か否かなどを確認しながら印刷画像毎に設定されたトレー番号に対応するトレーに排出していく。切断されたシートの排出先となるトレーは、印刷ジョブの発行元(ホスト装置)で特定のものが指定される場合や、画像形成装置側で空いているトレーが任意に指定される場合がある。1つのトレーには予め決められた枚数まで排出可能である。この予め決められた枚数を超える印刷ジョブの場合、複数のトレーに跨って排出される。トレーに対して排出可能なシートの枚数やサイズ、種類などは、そのトレーの大きさ(タイプ)等によって異なっている。図1において縦(上下)に並んでいるトレー(以下、大トレー)群は大サイズ(A4サイズ等、L版サイズより大きいもの)のシート、小サイズ(L版サイズ)の両方のシートの排出が可能である。また、横(左右)に並んでいるトレー(以下、小トレー)群は小サイズ(L版サイズ)のシートの排出が可能であるが大サイズのシートの排出はできない。そして、大トレーの方が小トレーより排出可能なシートの出力枚数が多い。
【0024】
また、シート排出中や排出完了等の状態は、表示器を用いてユーザが識別可能にする(例えば、LED等を用いる)。例えば、トレーのそれぞれに互いに異なる色で発光する複数のLEDを設け、点灯しているLEDの色や点灯状態か点滅状態かなどによって各トレーの種々の状態をユーザに通知可能である。また、複数のトレーのそれぞれには優先順位を付すことができ、画像形成装置は、印刷ジョブを実行するにあたり、空いている(シートが存在しない)トレーを、優先順位に従って順にシートの排出先として割り当てていく。デフォルトでは、大トレーは上のトレーほど優先順位が高く、小トレーは左側ほど優先順位が高い。また大トレーより、小トレーの優先順位が高い。この優先順位はユーザがシートを取り出しやすい位置の優先順位を予め高くしておいてもよい。またユーザによる操作等で適宜変更可能なものとしてもよい。
【0025】
シート巻取りユニット113は、ページ毎に切断されずにおもて面が印刷されたシートの巻取りを行う。両面印刷の際にはまずおもて面に画像形成が行われたシートを、カッタユニット110でページ単位では切断せず、連続したおもて面の印刷が終了した後に切断する。おもて面が印刷されたシートは、ユニット内を図中のj方向に通過し、シート巻取りユニット113が巻取る。そして、一連のページ分のおもて面の画像形成が終了して、巻き取られたシートは、先のおもて面とは反対面を印刷可能な面にして、つまり印刷ヘッド106に対向させる面を反転させて、再度ユニットの図中のk方向に搬送される。このように搬送させることで、先のおもて面とは反対の裏面の画像の印刷を行わせる。通常の片面印刷の場合は、画像が印刷されたシートは、シート巻取りユニット113による巻取りを行わせずに仕分けユニット114に搬送される。
【0026】
このように、両面印刷の際は、シート巻取りユニット113を用いてシートの巻取りを行い、シートを反転させて裏面の印刷を行うため、片面印刷のときと両面印刷のときとでは仕分けユニット114への排出の際のシートの面が異なる。即ち、片面印刷の場合はシート巻取りユニット113を用いたシートの反転が行われないので、先頭ページの画像が印刷されたシートは先頭ページの画像が下を向いた状態で排出される。そして1つの印刷ジョブが複数ページあるジョブの場合、先頭ページのシートからトレーに排出され、以後後続のページへと順次排出されシートが重なっていく。このような排出をフェイスダウン排出と呼ぶ。一方、両面印刷の場合はシート巻取りユニット113を用いたシートの反転が行われるので、先頭ページの画像が印刷されたシートは先頭ページの画像が上を向いた状態で排出される。そして1つの印刷ジョブが複数枚のシートの出力を行うジョブの場合、最後のページを含むシートからトレーに排出され、以後若いページのシートへと順次排出されシートが重なっていき、最終的に先頭ページの画像が印刷されたシートが排出される。このような排出をフェイスアップ排出と呼ぶ。なお、片面印刷の場合と両面印刷の場合とで排出の際のシートの面を同じ(フェイスアップまたはフェイスダウンに統一)とすべく、片面印刷時と両面印刷時とで第1面の印刷順序(降順とするか昇順とするか)を変えるようにしてもよい。
【0027】
操作ユニット115は、ユーザが種々の操作を行ったり、ユーザに種々の情報を通知したりするためのユニットである。例えば、ユーザに指定された画像が印刷されたシートはどこのトレーに積載されているか、あるいは当該画像が印刷中か印刷終了かなど、オーダー毎の印刷状況の確認が可能である。また、インク残量や、シートの残量等、装置の各種状態の確認、ヘッドクリーニング等の装置メンテナンスの実施の指示を行うためにユーザが操作/確認可能である。
【0028】
図2は、図1で示した画像形成装置における制御に関わる構成を説明するためのブロック図である。画像形成装置200は図1に示した画像形成装置である。ただし、以下の構成は一例であり、種々の変更が可能である。
CPU201、ROM202、RAM203、画像処理部207、エンジン制御部208、スキャナ制御部209が主に制御ユニット108に含まれる。そして、制御ユニット108にHDD204、操作部206、外部I/F205などがシステムバス210を介して接続される。
CPU201は、マイクロプロセッサ(マイクロコンピュータ)形態の中央演算処理部であり、図1の制御ユニット108に含まれる。CPU201は、プログラムの実行やハードウェアの起動により画像形成装置200全体の動作を制御する。ROM202は、CPU201が実行するためのプログラムや画像形成装置200の各種動作に必要な固定データを格納する。RAM203は、CPU201のワークエリアとして用いられたり、種々の受信データの一時格納領域として用いられたり、各種設定データを記憶させたりする。HDD204は、CPU201が実行するためのプログラム、印刷データ、画像形成装置200の各種動作に必要な設定情報を、内蔵するハードディスクに記憶させたり、読み出したりすることが可能である。なお、HDD204に代えて、他の大容量記憶装置としてもよい。
【0029】
操作部206は、ユーザが種々の操作を行うためのハードキーやタッチパネル、またユーザに種々の情報を提示(通知)するための表示部を含み、図1の操作ユニット115に対応するものである。またユーザへの情報の提示は音声発生器からの音響情報に基づく音響(ブザー、音声等)を出力することによっても行うこともできる。
【0030】
画像処理部207は、画像形成装置200で扱う印刷データ(例えば、ページ記述言語で表されたデータ)の画像データ(ビットマップ画像)への展開(変換)や画像処理を行う。入力された印刷データに含まれる画像データの色空間(たとえばYCbCr)を、標準的なRGB色空間(たとえばsRGB)に変換する。また、画像データに対し、有効な(画像形成装置200が印刷処理可能な)画素数への解像度変換、画像解析、画像補正等、様々な画像処理が必要に応じて施される。これらの画像処理によって得られた画像データは、RAM203または、HDD204に格納される。
【0031】
エンジン制御部208は、CPU201等から受信した制御コマンドに応じて、印刷データに基づく画像をシート上に印刷する処理の制御を行う。各色の印刷ヘッド106へのインク吐出指示や、記録媒体上でのドット位置(インクの着弾位置)を調整するための吐出タイミング設定、ヘッド駆動状態取得に基づく調整等を行う。印刷データに応じて印刷ヘッドの駆動制御を行い、印刷ヘッドからインクを吐出させシート上に画像を形成させる。また、シートをカセットから引き出す引き出しローラの駆動指示、引き出されたシートを搬送させる搬送ローラの駆動指示、搬送ローラの回転状況取得等を行う等、搬送ローラの制御を行い、シートを適切な速度及び経路で搬送および停止させる。
【0032】
スキャナ制御部209は、CPU201等から受信した制御コマンドに応じて、イメージセンサーの制御を行い、シート上の画像を読取り、赤(R)、緑(G)および青(B)色のアナログ輝度データを取得し、デジタルデータに変換する。イメージセンサーとしては、CCDイメージセンサーやCMOSイメージセンサー等を採用可能である。また、イメージセンサーはリニアイメージセンサーとしてもエリアイメージセンサーとしてもよい。また、スキャナ制御部209は、イメージセンサーの駆動指示、該駆動に基づくイメージセンサーの状況取得を行い、イメージセンサーから取得した輝度データを解析し、印刷ヘッド106からのインクの不吐やシートの切断位置の検出等を行う。スキャナ制御部209で画像が正しく印刷されていると判定されたシートは、シート上のインクの乾燥処理が施された後に、指定された仕分けユニットのトレーに排出される。
【0033】
ホスト装置211は、上述した外部装置に対応し、本画像形成装置200の外部に接続され、画像形成装置200に印刷を行わせるための画像データの供給源となる装置であり、種々の印刷ジョブのオーダーを発行する。
ホスト装置211は、汎用のパーソナルコンピュータ(PC)によって実現してもよいし、他のタイプのデータ供給装置としてもよい。他のタイプのデータ供給装置としては、画像をキャプチャーして画像データを生成する画像キャプチャー装置がある。画像キャプチャー装置は、原稿上の画像を読取って画像データを生成するリーダ(スキャナ)、ネガフィルムやポジフィルムを読取って画像データを生成するフィルムスキャナなどである。また、画像キャプチャー装置の他の例として静止画を撮影してデジタル画像データを生成するデジタルカメラ、動画を撮影して動画像データを生成するデジタルビデオもある。その他、ネットワーク上にフォトストレージを設置し、ネットワーク経由でフォトストレージに記憶されている画像ファイルを取得して当該画像ファイルから生成した画像データの画像を印刷するものとしてもよい。また、画像形成装置200に着脱可能な可搬性メモリを挿入するソケットを設け、可搬性メモリに格納された画像ファイルを読み出して画像データを生成して印刷するものとしてもよい。また、汎用的なPCに代え、本画像形成装置専用の端末とするなど、種々のデータ供給装置としてもよい。これらのデータ供給装置は画像形成装置の構成要素としてもよいし、画像形成装置の外部に接続した別の装置としてもよい。また、ホスト装置211をPCとした場合、PCの記憶装置に、OS、画像データを生成するアプリケーションソフトウェア、画像形成装置200用のプリンタドライバがインストールされる。プリンタドライバは、本画像形成装置200を制御したり、アプリケーションソフトウェアから供給された画像データを画像形成装置200が扱える形式に変換して印刷データを生成したりする。また、印刷データから画像データへの変換をホスト装置211側で行ってから画像形成装置200に供給するようにしてもよい。なお、以上の処理の全てをソフトウェアで実現することは必須ではなく、一部または全部をASIC(Application Specific Integrated Circuit)等のハードウェアによって実現するようにしてもよい。ホスト装置211から供給される画像データやその他のコマンド、更にステータス信号等は、外部I/F205を介して画像形成装置200と送受信可能である。外部I/F205はローカルI/FであってもネットワークI/Fであってもよい。また、外部I/F205は、有線による接続であっても無線による接続であっても構わない。
【0034】
画像形成装置200内の上記した各構成はシステムバス210を介して接続され、互いに通信可能である。
なお、以上の例では、1つのCPU201が図2に示した画像形成装置200内の全ての構成要素を制御するものとしたが、この構成以外としてもよい。即ち、各機能ブロックのいくつかが別途CPUを備え、それぞれのCPUによって個別に制御するものとしてもよい。また、各機能ブロックは図2に示した構成以外の分担のさせ方により個別の処理部または制御部として適宜分割したり、いくつかを統合したりするなど、種々の形態を採用可能である。また、メモリからのデータの読み出しにはDMAC(Direct Memory Access Controller)も用いることもできる。
【0035】
以上のような構成において画像形成装置200によりロールシートを用いた印刷を行わせる場合、以下の手順となる。
【0036】
まず、画像形成装置200が新たな印刷ジョブを受け付けると、一旦HDD204に格納する。そしてHDD204に格納された印刷ジョブに設定されている印刷設定(使用可能なシートのサイズ及び材質、印刷モード(片面印刷、両面印刷、製本印刷等)等を確認する。そしてこの印刷設定の確認の結果、当該印刷ジョブにおける印刷順序(ページ順序)が決定される。即ち、フェイスダウン排出を行う場合、片面印刷であれば、ページの若い順に印刷が実行されるように決定する。シートの両面に印刷を行う場合(両面印刷、製本印刷)は、先頭ページとは反対面に配置されるページを、最もページ数の大きいページから順に降順でシートの第一面に、その後第2面にその反対面に配置するページを昇順で印刷するよう決定する。通常の両面印刷の場合、第1面に偶数ページを降順で連続して印刷させ、その後第2面に奇数ページを昇順で連続して印刷させるように印刷順序を決定する。また、画像形成装置200はシートの両面への印刷を行う場合であって前後の印刷ジョブで同じシートを使用可能な場合、複数の印刷ジョブの第1面を連続して印刷させ、その後第2面への印刷を連続して印刷させる。これによりシートの反転回数を減らす。従って、印刷順序を決定する際、前後の印刷ジョブの印刷設定を確認し、その結果に従って印刷順序が決定される。このとき対象の印刷ジョブの印刷設定及び前後の印刷ジョブの印刷設定に基づきなるべく同一のシートを用いた印刷を連続して行えるよう使用すべきシートも決定する。
【0037】
なお、複数のページ(画像)を連続して印刷する、とは単にシートの同一面に配置されるページを連続して印刷させるものであり、ページ間の隙間の有無を問うものではない。即ち、ページ間に余白を設けたものも含む。また、印刷ジョブのページ構成によっては印刷される画像が存在しないページもあり得る。
【0038】
また、新たな印刷ジョブを受け付ける毎にHDD204に設けられるキューに順次印刷ジョブが登録される。そして、上記での印刷設定の確認結果に従い、キューに含まれる印刷ジョブで使用するシートのシート情報(サイズ及び材質)、シート情報に基づく使用予定のカセット、印刷ジョブのステータス(進捗やエラーの可否)がHDD204内で管理される。また、各ジョブの印刷の内容に基づき各印刷ジョブが開始される時刻(日時)、所要時間も算出され、これらの情報も管理される。
【0039】
そして以上のように印刷順序が決定されると、キューの先頭の印刷ジョブから順に印刷が完了するように、印刷ジョブの印刷データが画像処理部207に供給される。このときシートの両面に印刷させる場合、上記のように複数の印刷ジョブの第1面に配置されるページが連続して印刷される。従って、連続して印刷させる複数の印刷ジョブのうち最後尾の印刷ジョブの印刷データから先に画像処理部207に供給される(フェイスダウン排出の場合)。即ち、シートの第1面に、連続して印刷される印刷ジョブの最後尾の印刷ジョブの先頭ページとは反対面に配置されるページ群のうち最後尾のページから降順で印刷が開始され、最後に先頭の印刷ジョブの、当該面に配置される先頭のページが印刷されるようにする。すると、シートの第2面では先頭の印刷ジョブの先頭ページから印刷が行われ、順次次の印刷ジョブの第2面への印刷へと移っていく。これにより結果として先頭の印刷ジョブからフェイスダウン排出が行われ、印刷が完了する。
【0040】
画像処理部207が受け付けた印刷データに従って生成した印刷対象の画像データは順次HDD204に格納される。そしてHDD204に格納された画像データは、決定した印刷順序に従って順次エンジン制御部208に供給される。このとき、印刷ジョブに設定されている印刷設定等の属性に基づく、シートのどちらの面に印刷するための画像データであるか(両面に印刷する場合)、ページ番号、そして印刷ジョブを特定可能な情報も画像データとともにエンジン制御部208に通知される。またHDD204に格納される画像は印刷の方法等に応じて90度単位で回転処理が施されることもある。
【0041】
この画像データを受け取ったエンジン制御部208は印刷する画像のサイズ(仕上がりサイズ)に応じたシートカセットからシートを供給させるとともにヘッドユニット105による印刷位置まで搬送させる。そして印刷ヘッド106から画像データに応じてインクを吐出させシート上に画像を形成させる。印刷済みの画像はスキャナユニット107により印刷の成否が判定され、正しく印刷されていると判定されれば乾燥ユニット112による乾燥処理が行われる。正しく印刷されていないと判定されればカッタユニット110によるシートの切断が行われ、仕分けユニット114の各トレーのうち、不良物を排出するトレー(例えば最下部にあるトレー)に排出させる。そして正しく印刷されなかった分は再印刷を行わせるべくエンジン制御部208への画像データの再供給を行い、上記処理を繰り返す。シートの両面に印刷させる場合は表裏の画像の両方が正しく印刷されている場合以外は再印刷を行わせる。
【0042】
また、エンジン制御部208による印刷を実行している印刷ジョブが片面印刷であった場合、画像が印刷されたシートはページ単位でカッタユニット110による切断を行わせる。そして切断されたシートは仕分けユニット114の指定されたトレーに排出される。一方、シートの両面に印刷させる印刷ジョブであり、第1面への印刷を複数ページ連続させる場合、第1面への印刷を行ってもページ単位ではカッタユニット110による切断を行わせず、最後尾のページを印刷させた後に切断させる。第1面に画像が印刷されたシートはシート巻取りユニット113に供給され、第2面への印刷を行う際、シート巻取りユニット113を逆回転させ、切断面からヘッドユニット105の方にシートを供給させる。そして第2面への印刷が行われるとページ単位でカッタユニット110による切断を行わせる(印刷設定によってはページ単位で切断されないこともある)。そして印刷及び切断済みのシートは仕分けユニット114の指定されたトレーに排出される。また、裏面印字ユニット111による情報の印字を行うよう設定されている場合、シートが切断された後、裏面印字ユニット111による印字も行われる。
【0043】
以上のようにして一連の印刷処理が順次行われ、印刷処理の進行とともにキューで管理している印刷ジョブの情報も更新される。
【0044】
次に印刷処理を行っている最中にシートが不足した場合の処理について説明する。シートの不足は、エンジン制御部208のシートセンサがシート切れ、あるいはシート切れる間近であることを検知し、その検知結果をCPU201が取得することによって判断される。図3はこの場合の処理の流れを示すフローチャートである。このフローチャートはCPU201が、ROM202またはHDD204に格納されている制御プログラムをRAM203にロードし、それを実行することにより行われる処理の流れを示す。
【0045】
まず、シート不足と判断された場合、両面印刷におけるシートの第1面への印刷中であったかどうか判定する(301)。ここで否定判定が行われた場合は片面印刷中の場合であり、給紙済みのシートに印刷できる分までは印刷を継続させ(302)、操作部206にシートがなくなったことを示す表示を行う(303)。このとき補給すべきシートサイズも同時に表示する。ここで一旦印刷処理は停止することになる。上記表示に対し、給紙予定時刻までにユーザがシートを補給すると、画像形成装置200の停止時間を発生させずに中断していた印刷処理を再開させ、残りの印刷を行う。一方、両面印刷の第1面の印刷中であったと判断された場合、第1面の印刷を中断し、シートを切断するとともにシートの反転を行い、印刷順序を第1面への印刷から第2面への印刷に変更し第2面の印刷を開始する(304)。そして切断されたシート分の第2面の印刷を行う一方、次の印刷で使用するシートの給紙を行う予定時刻を算出する(306)。次の印刷とは、ここで実行している両面印刷の残りの印刷である。また、給紙を行う予定時刻とは、ユーザがシートの補給を完了させるための時刻を示す。また、予定時刻はシート巻取りユニット113に巻き取ったシートの長さ、エンジン制御部208を含むプリンタエンジンの性能、受け付け済みのジョブの状況などの情報から推定時間を算出する。そして操作部206に、図5に示すようなシートがなくなったことを示す情報とここで算出した給紙予定時刻を表示する(307)。このとき補給すべきシートのサイズも表示する。これに対し、ユーザがシートを補給すると、中断していた印刷処理を再開させ、残りの印刷を行う(308)。
【0046】
次に、画像形成装置200が受け付け済みでまだ印刷を開始していない印刷ジョブについて、当該印刷ジョブで使用するシートが画像形成装置200にセットされていなかった場合の処理について説明する。図4はこの場合の処理の流れを示すフローチャートである。このフローチャートはCPU201が、ROM202またはHDD204に格納されている制御プログラムをRAM203にロードし、それを実行することにより行われる処理の流れを示す。
【0047】
まず、HDD204に待機ジョブ(待ち行列にセットされ、まだ印刷が行われていない印刷ジョブ)が存在するか判断する(401)。そして待機ジョブの内容を参照し、当該ジョブで指定されている出力シートサイズに対応したシートが画像形成装置200にセットされているか判断する(402)。シートがセットされていない場合、操作部206に該当するシートの補給を促す情報と補給すべきシートのサイズの表示を行い(403)、次の給紙予定時刻の算出を行う(404)。ここでの次の補給とは、待機ジョブのうち印刷で使用すべきシートが未装着のもので印刷順が最も早いものである。時刻の算出方法は上述のものと同様に行えばよい。そして、操作部206に、図5のように使用すべきシートがセットされていないことを示す情報と算出した給紙予定時刻を表示する。これに対し、当該時刻までにユーザによりシートが補給されると、待機ジョブの印刷順が回ってきた場合に、画像形成装置200の停止時間を発生させずに印刷が開始可能となる。
【0048】
なお、以上の例において給紙予定時刻は、給紙までの残り時間、実際の時刻など種々の方法で表示するようにすることができる。なお、給紙までの残り時間とした場合、時間の経過とともに順次残り時間を更新させる。また、算出した給紙予定時刻はジョブの進行とともに誤差の補正を行うようにするのが好ましい。
【0049】
以上のように、本実施形態によれば、画像形成装置200が印刷処理を行う際に必要なシートがなくなった、あるいはセットされていない場合に、当該シートを新たにセットさせ、それを用いる印刷を開始するまでの時間をユーザに認識させることができる。ユーザはこれに従って、シートをセットさせることができる。これによってシートがないことによる画像形成装置200の停止時間を発生させない、あるいは停止時間を低減させたり、予定していた印刷処理の変更の発生を解消することができる。
【0050】
また、上記のような処理をホスト装置211が画像形成装置200からシートの装着状況やジョブの受け付け状況を取得して行うようにしてもよい。また、画像形成装置200から印刷を行う部分を除いた外付けコントローラで同様の処理を行ってもよい。これらのような実施形態では、ホスト装置211や外部コントローラのような外部装置が印刷制御装置として機能することになる。
【0051】
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施例の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。また、プログラムは、1つのコンピュータで実行させても、複数のコンピュータが連動して実行するようにしてもよい。また、上記した処理の全てをソフトウェアで実現する必要はなく、一部または全部をハードウェアによって実現するようにしてもよい。
【0052】
また、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形(他の実施形態への応用、他の実施形態との組合せ等を含む)も可能である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷待ちの印刷ジョブにおいて使用すべき記録材が不足しているか判定する判定手段と、
前記判定手段により不足していると判定された場合、当該記録材を用いた印刷を開始するまでの時間を特定する特定手段と、
前記特定手段により特定された時間に基づく情報を通知する通知手段とを有することを特徴とする印刷制御装置。
【請求項2】
片面印刷ジョブの印刷中に当該印刷で使用していた記録材が不足していると前記判定手段により判定された場合、前記通知手段は前記情報を通知しないことを特徴とする請求項1に記載の印刷制御装置。
【請求項3】
両面印刷ジョブにおける第1面の印刷中に当該印刷で使用していた記録材が不足していると前記判定手段により判定された場合、第2面への印刷に切り替える切替手段を有し、前記特定手段は、当該第2面への印刷が終了する時間に基づき、不足と判定された記録材を用いた後続の印刷を開始するまでの時間を特定することを特徴とする請求項1または2に記載の印刷制御装置。
【請求項4】
前記特定手段は、印刷を開始していない待機中の印刷ジョブが開始されるまでの時間に基づき、不足と判定された記録材を用いた印刷を開始するまでの時間を特定することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の印刷制御装置。
【請求項5】
印刷待ちの印刷ジョブにおいて使用すべき記録材が不足しているか判定し、
前記判定により不足していると判定された場合、当該記録材を用いた印刷を開始するまでの時間を特定し、
前記特定された時間に基づく情報を通知することを特徴とする印刷制御方法。
【請求項6】
請求項1〜4のいずれか1項に記載の印刷制御装置の各手段または請求項5に記載の印刷制御方法をコンピュータにより実現することを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−166435(P2012−166435A)
【公開日】平成24年9月6日(2012.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−28710(P2011−28710)
【出願日】平成23年2月14日(2011.2.14)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】