説明

印刷制御装置、方法及びプログラム

【課題】 適切なタイミングで割込み印刷を行うことを可能とすること。
【解決手段】 割込み位置の候補を複数決定し、それをユーザに提示する。そしてユーザにより指定された候補に応じて割込みタイミングを決定し、先行ジョブに割り込ませて割込みジョブを実行させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、連続シートを用いて印刷を行わせる印刷制御装置、方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ロール紙等の連続シートの両面に画像を印刷させる場合に、印刷手段に導入させた連続シートの片面への印刷後、当該連続シートを切断して一時的に巻取り、当該連続シートを印刷手段に再導入させて反対面への印刷を行うものがある(特許文献1参照)。このような印刷装置では、効率的な印刷を行うため、片面への印刷を複数ページ連続して行い、片面への全ページ部の印刷が終了したら反対面への印刷を行う。このような手順で両面印刷を行うことにより、効率的に両面印刷が行える。例えば、シートの第1面と第2面にそれぞれ5ページずつ画像を印刷する両面印刷を4部実行させる場合、図8(a)に示すような手順となる。即ち、まず各部の第1面のページの印刷を先に行い、4部目の最終ページの印刷を行うとシートの切断を行うとともにシートの反転を行う。そして、第2面については4部目から印刷を開始し、最後に1部目の印刷を行う。これにより、802で示す単位を1部数分とした4部数分の両面印刷が完了する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平11−249346号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
図8(a)のような手順で印刷を行っている際に、途中で割込み印刷を行わせる場合、次のような問題が生ずる。
例えば、図8(b)に示すように、2部目の第1面の印刷を行っている途中で割込みジョブ2(803)を実行させる場合、2部目の第1面の途中で(図では3ページ目を終えた時)シートを切断させ、割込みジョブ2(803)を実行させる。そして、割込み印刷前に実行していたジョブ1は、1部目、2部目の第2面は印刷されないため、不完全な印刷物(804)となり、そのため、再度1部目から印刷を行うことになる。従って、割込み前に行った印刷が無駄になるとともに、再度同じ印刷を行うため効率が悪くなってしまう。
【0005】
本発明は上述の問題点に鑑みなされたものであり、適切なタイミングで割込み印刷を行うことのできる印刷制御装置、方法及びプログラムを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明の印刷制御装置は、先行ジョブに従って連続シートの両面に画像を印刷させている際、割込み印刷のための複数のオプションを、印刷が不完全な状態で排出されるシートの量とともに提示する提示手段と、前記提示手段により提示された複数のオプションのいずれかが指定された場合に、指定されたオプションに応じたタイミングで前記先行ジョブを中断させ、割込みジョブを実行させる制御手段とを有する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、割込み印刷のための複数のオプションを、印刷が不完全な状態で排出されるシートの量とともに提示し、それに従って指定されたオプションに従って割込み印刷を行わせるので適切なタイミングで割込み印刷を実行させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の実施形態の一例である画像形成装置の構成を示す図である。
【図2】図1の画像形成装置の制御に関わる構成を示すブロック図である。
【図3】実施形態における処理の流れを示すフローチャートである。
【図4】実施形態における処理の流れを示すフローチャートである。
【図5】実施形態における処理の流れを示すフローチャートである。
【図6】割込み方法を指示するための画面を示す図である。
【図7】割込み印刷を行った場合の印刷順序を示す図である。
【図8】割込み印刷を行った場合の印刷順序を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。なお、この実施の形態で用いる装置の各構成要素の相対配置、装置形状等は、あくまで例示であり、それらのみに限定するものではない。
【0010】
図1は、本実施形態における印刷制御装置の一例となる画像形成装置の概略構成を示す図である。図1の画像形成装置は、外部装置から受信したデータを印刷する印刷機能のみを有したものを示すが、これに限らず、原稿上の画像を読取る読取装置をさらに備えて複写機として機能するものや他の機能を加えた複合装置としてもよい。
【0011】
また、印刷処理を行う記録材(被記録媒体または記録シート)としてロールシートを用いたものを例に説明する。このロールシートは連続シートの例であるが、同一面への複数ページ分の印刷を途中で切断せずに続けて行える長尺の連続シートであれば、ロール状となったものには限らない。また、連続シートの切断は、画像形成装置が自動的に切断するものであってもよいし、ユーザがマニュアル指示を行って切断するものであってもよい。記録材の材質も紙には限らず、印刷処理可能なものであれば種々のものを用いることができる。また、画像形成装置は、連続シートへの印刷のみではなく、所定のサイズに予めカットされたカットシートへの印刷をも可能な画像形成装置としてもよい。
【0012】
また、印刷方式は後述する画像印刷用液体インクを用いたインクジェット方式による画像の印刷には限らない。記録材に付与する記録剤として固形インクを用いてもよいし、トナーを用いた電子写真方式、昇華方式、熱転写方式、ドットインパクト方式など種々のものを採用可能である。また、複数色の記録剤を用いたカラー記録を行うものには限らず、黒色(グレーを含む)のみによるモノクロ記録を行うものとしてもよい。また、印刷は、可視画像の印刷には限らず、不可視もしくは視認が困難な画像の印刷としてもよいし、一般的な画像以外の、例えば配線パターン、部品の製造における物理的パターン、DNAの塩基配列等のプリントなど種々のものの印刷としてもよい。つまり、記録剤を記録材に付与可能なものであれば種々のタイプの記録装置に適用可能である。また、図1の画像形成装置と接続された外部装置からの指示で当該画像形成装置における印刷処理の動作を制御させる場合、この外部装置が印刷制御装置となる。
【0013】
図1は、記録材としてロールシート(搬送方向において印刷単位(1ページ)の長さよりも長い連続した連続シート)を用いた画像形成装置の全体構成の概略を示す断面図である。画像形成装置は、以下の構成要素101〜115を含み、これらが1つの筐体内に配置される。ただし、これらの構成要素を複数の筐体に分けて構成してもよい。
【0014】
制御ユニット108は、コントローラ(CPUまたはMPUを含む)やユーザインターフェース情報の出力器(表示情報や音響情報などの発生器)、各種I/Oインターフェースを備えた制御部を内蔵し、画像形成装置全体の各種制御を司る。
【0015】
ロールシートを保持し、そして供給するユニットとして上段シートカセット101aと下段シートカセット101bの2基を備える。使用者はロールシート(以下、シート)をマガジンに装着してから画像形成装置本体に装填する。上段シートカセット101aから引き出されたシートは図中a方向に、下段シートカセット101bから引き出されたシートは図中b方向にそれぞれ搬送される。いずれのカセットからのシートも図中c方向に進行して搬送ユニット102に到達する。搬送ユニット102は、複数の回転ローラ104を通して印刷処理中にシートを図中d方向(水平方向)に搬送する。供給元のシートカセットを一方から他方に切り替える際は、既に引き出されているシートをカセット内に巻き戻し、新たに供給させるシートがセットされているカセットから新たに供給する。
【0016】
搬送ユニット102の上方にはヘッドユニット105が搬送ユニット102と対向して配置される。ヘッドユニット105では複数色(本実施形態では7色)分の独立した印刷ヘッド106がシートの搬送方向に沿って保持されている。本例ではC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、LC(ライトシアン)、LM(ライトマゼンタ)、G(グレー)、K(ブラック)の7色に対応した7つの印刷ヘッドを有す。もちろん、これら以外の色を用いたものでもよいし、これらの全てを用いる必要もない。
【0017】
本画像形成装置は、搬送ユニット102によるシートの搬送に同期させて、印刷ヘッド106からインクを吐出させてシート上に画像を形成する。なお、印刷ヘッド106はインクの吐出先が回転ローラ104と重ならない位置に配置される。インクはシートに直接吐出させるのに代え、中間転写体にインクを付与した後、そのインクをシートに付与することによって画像を形成させるものとしてもよい。
これら搬送ユニット102、ヘッドユニット105、印刷ヘッド106を含んで本実施形態の印刷用ユニットが構成されている。
【0018】
インクタンク109は各色のインクを独立して貯蔵する。インクタンク109からはチューブによって各色に対応して設けられたサブタンクまでインクが供給され、サブタンクから各印刷ヘッド106までチューブを介してインクが供給される。印刷ヘッド106は、印刷時の搬送方向d方向に沿って各色(本実施形態では7色)のラインヘッドが並んでいる。各色のラインヘッドは、継ぎ目無く単一のノズルチップで形成されたものであってもよいし、分割されたノズルチップが一列又は千鳥配列のように規則的に並べられたものであってもよい。本実施形態では、本装置が使用可能な最大サイズのシートの印刷領域の幅分をカバーする範囲にノズルが並んでいる所謂フルマルチヘッドとする。ノズルからインクを吐出するインクジェット方式は、発熱素子を用いた方式、ピエゾ素子を用いた方式、静電素子を用いた方式、MEMS素子を用いた方式等を採用することができる。印刷データに基づいて各ヘッドのノズルからインクが吐出されるが、吐出のタイミングは搬送用エンコーダ103の出力信号によって決定される。
【0019】
また、印刷ヘッド106の幅は本画像形成装置において使用可能なシートの幅より長く、一回の記録で全ノズルから吐出されることはない。従って、印刷ヘッド106のシート上へのインク吐出によるメンテナンスの際は、印刷ヘッド106をシートの搬送方向と直交する方向に移動(Y移動)させながら全ノズルからの吐出処理を行う。
【0020】
シートに画像が形成された後、当該シートは搬送ユニット102から、スキャナユニット107まで搬送される。スキャナユニット107では、シート上の印刷画像や特殊パターンを光学的に読取って印刷画像に問題がないかどうかの確認や、インクの吐出状態を含む本装置の状態確認等を行う。印刷画像の確認方法としては、ヘッドの状態の確認するためのパターンを読み込むことによるインクの吐出状態を確認するものでもよいし、元画像との比較を行うことによる印刷の成否を確認するものでもよい。確認の方法は種々のものの中から適宜選択することが可能である。
【0021】
シートはスキャナユニット107近傍からe方向に搬送され、カッタユニット110に導入される。カッタユニット110ではシートを所定の印刷単位の長さ毎に切断する。印刷する画像サイズに応じてこの所定の印刷単位の長さは異なる。例えばL版サイズの写真では搬送方向の長さは135mm、A4サイズでは搬送方向の長さは297mmとなる。カッタユニット110は、片面印刷の場合はページ単位でシートを切断するが、印刷ジョブの内容によってはページ単位で切断しない場合もある。また、カッタユニット110は両面印刷の場合、シートの第1面(先に印刷が行われる面。たとえばおもて面)はページ単位で切断せずに所定の長さ分まで画像を連続して印刷し、第2面(後に印刷が行われる面。たとえば裏面)を印刷した場合にページ単位で切断する。なお、カッタユニット110は、片面印刷や両面印刷の裏面印刷に際し、1枚の画像毎に切断するものに限らない。所定の長さ分搬送されるまで切断せず、所定の長さまで搬送された後で切断し、1枚(1頁)の画像毎に切り離すのは別のカッタ装置で手動操作等によって切断するものとしてもよい。またシートの幅方向に関しては、切断が必要な場合、別のカッタ装置を用いて切断することになる。
【0022】
カッタユニット110から搬送されたシートは、ユニット内を図中f方向に搬送され、裏面印字ユニット111に搬送される。裏面印字ユニット111は、シートの片面のみに画像を印刷する場合に、シートの裏面に所定の情報を印刷させるためのユニットである。ここで言う裏面とは、印刷に用いられるシートにおいて、入力された印刷ジョブに基づく画像が印刷される面とは反対面を指す。シートの裏面に印刷する情報としては、印刷画像毎に対応した文字、記号、コード等の情報(例えば、オーダー管理用番号等)が含まれる。裏面印字ユニット111は、印刷ヘッド106が両面印刷の印刷ジョブのための画像を印刷する場合、印刷ヘッド106が画像を印刷する領域以外に上記のような情報を印刷する。裏面印字ユニット111は、ドットインパクト、記録剤の押印、熱転写、インクジェットなどの方式を採用可能である。
【0023】
裏面印字ユニット111を通ったシートは、次に乾燥ユニット112に搬送される。乾燥ユニット112は、インクが付与されたシートを短時間で乾燥させるために、ユニット内を図中g方向に通過するシートを温風(加温された気体(空気))で加熱するユニットである。なお、乾燥の方法は温風を用いるのに代え、冷風、ヒーターによる加温、待機させることのみによる自然乾燥、紫外光等の電磁波の照射など種々のものも採用可能である。印刷単位長さに切断されたシートは1枚ずつ乾燥ユニット112内を通過して、図中h方向に搬送されて仕分けユニット114に搬送される。
【0024】
仕分けユニット114は、複数のトレー(本実施形態では18個)を保持しており、印刷単位の長さ等に応じでシートの排出先のトレーを区別する。各トレーにはトレー番号が割り当てられている。仕分けユニット114では、ユニット内を図中i方向に通過するシートを、各トレー上に設けられたセンサでトレーの空きやシートが満載か否かなどを確認しながら印刷画像毎に設定されたトレー番号に対応するトレーに排出していく。切断されたシートの排出先となるトレーは、印刷ジョブの発行元(ホスト装置)で特定のものが指定される場合や、画像形成装置側で空いているトレーが任意に指定される場合がある。1つのトレーには予め決められた枚数まで排出可能である。この予め決められた枚数を超える印刷ジョブの場合、複数のトレーに跨って排出される。トレーに対して排出可能なシートの枚数やサイズ、種類などは、そのトレーの大きさ(タイプ)等によって異なっている。図1において縦(上下)に並んでいるトレー(以下、大トレー)は大サイズ(A4サイズ等、L版サイズより大きいもの)のシート、小サイズ(L版サイズ)のシートの排出が可能である。また、横(左右)に並んでいるトレー(以下、小トレー)は小サイズ(L版サイズ)のシートの排出が可能であるが大サイズのシートの排出はできない。そして、大トレーの方が小トレーより排出可能なシートの出力枚数が多い。また、シート排出中や排出完了等の状態は、表示器を用いてユーザが識別可能にする(例えば、LED等を用いる)。例えば、トレーのそれぞれに互いに異なる色で発光する複数のLEDを設け、点灯しているLEDの色や点灯状態か点滅状態かなどによって各トレーの種々の状態をユーザに通知可能である。また、複数のトレーのそれぞれには優先順位を付すことができ、画像形成装置200は、印刷ジョブを実行するにあたり、空いている(シートが存在しない)トレーを、優先順位に従って順にシートの排出先として割り当てていく。デフォルトでは、大トレーは上のトレーほど優先順位が高く、小トレーは左側ほど優先順位が高い。また大トレーより、小トレーの優先順位が高い。この優先順位はユーザがシートを取り出しやすい位置の優先順位を予め高く設定しておいてもよい。またユーザによる操作等で適宜変更可能なものとしてもよい。
【0025】
シート巻取りユニット113は、ページ毎に切断されずにおもて面が印刷されたシートの巻取りを行う。両面印刷の際にはまずおもて面に画像形成が行われたシートを、カッタユニット110でページ単位では切断せず、連続したおもて面の印刷が終了した後に切断する。おもて面が印刷されたシートは、ユニット内を図中のj方向に通過し、シート巻取りユニット113が巻取る。そして、一連のページ分のおもて面の画像形成が終了して、巻き取られたシートは、先のおもて面とは反対面を印刷可能な面にして、つまり印刷ヘッド106に対向させる面を反転させて、再度ユニットの図中のk方向に搬送される。このように搬送させることで、先のおもて面とは反対の裏面の画像の印刷を行わせる。通常の片面印刷の場合は、画像が印刷されたシートは、シート巻取りユニット113による巻取りを行わせずに仕分けユニット114に搬送される。
【0026】
このように、シートの両面印刷の際は、シート巻取りユニット113を用いてシートの巻取りを行い、シートを反転させて裏面の印刷を行う。そのため、シートの片面のみへの印刷のときとシートの両面への印刷のときとでは仕分けユニット114への排紙の際のシートの面が異なる。即ち、片面印刷の場合はシート巻取りユニット113を用いたシートの反転が行われないので、先頭ページの画像が印刷されたシートは先頭ページの画像が下を向いた状態で排出される。そして1つの印刷ジョブが複数ページあるジョブの場合、先頭ページのシートからトレーに排出され、以後後続のページへと順次排出されシートが重なっていく。このような排出をフェイスダウン排出と呼ぶ。一方、両面印刷の場合はシート巻取りユニット113を用いたシートの反転が行われるので、先頭ページの画像が印刷されたシートは先頭ページの画像が上を向いた状態で排出される。そして1つの印刷ジョブが複数枚のシートの出力を行うジョブの場合、最後のページを含むシートからトレーに排紙され、以後若いページのシートへと順次排出されシートが重なっていき、最終的に先頭ページの画像が印刷されたシートが排出される。このような排出をフェイスアップ排出と呼ぶ。なお、片面印刷の場合と両面への印刷の場合とでシートの排出の際のシートの面を同じ(フェイスアップまたはフェイスダウンに統一)とすべく、片面印刷時と両面印刷時とで第1面の印刷順序(降順とするか昇順とするか)を変えるようにしてもよい。
【0027】
操作ユニット115は、ユーザが種々の操作を行ったり、ユーザに種々の情報を通知したりするためのユニットである。例えば、ユーザに指定された画像が印刷されたシートはどこのトレーに積載されているか、あるいは当該画像が印刷中か印刷終了かなど、オーダー毎の印刷状況の確認が可能である。また、インク残量や、シートの残量等、装置の各種状態の確認、ヘッドクリーニング等の装置メンテナンスの実施の指示を行うためにユーザが操作/確認可能である。
【0028】
図2は、図1で示した画像形成装置における制御に関わる構成を説明するためのブロック図である。画像形成装置200は図1に示した画像形成装置である。
【0029】
CPU201、ROM202、RAM203、画像処理部207、エンジン制御部208、スキャナ制御部209が主に制御ユニット108に含まれる。そして、制御ユニット108にHDD204、操作部206、外部I/F205などがシステムバス210を介して接続される。
【0030】
CPU201は、マイクロプロセッサ(マイクロコンピュータ)形態の中央演算処理部であり、図1の制御ユニット108に含まれる。CPU201は、プログラムの実行やハードウェアの起動により画像形成装置200全体の動作を制御する。ROM202は、CPU201が実行するためのプログラムや画像形成装置200の各種動作に必要な固定データを格納する。RAM203は、CPU201のワークエリアとして用いられたり、種々の受信データの一時格納領域として用いられたり、各種設定データを記憶させたりする。HDD204は、CPU201が実行するためのプログラム、印刷データ、画像形成装置200の各種動作に必要な設定情報を、内蔵するハードディスクに記憶させたり、読み出したりすることが可能である。また、HDD204は印刷ジョブを管理するキューを構築し、画像形成装置200に投入されたジョブを順次キューに登録する。なお、HDD204に代えて、他の大容量記憶装置としてもよい。後述するフローチャートは、CPU201がROM202またはHDD204に記憶されたプログラムコードをRAM203にロードし、それを実行することによりなされる処理の流れを示す。
【0031】
操作部206は、ユーザが種々の操作を行うためのハードキーやタッチパネル、またユーザに種々の情報を提示(通知)するための表示部を含み、図1の操作ユニット115に対応するものである。またユーザへの情報の提示は音声発生器からの音響情報に基づく音響(ブザー、音声等)を出力することによっても行うこともできる。
【0032】
画像処理部207は、画像形成装置200で扱う印刷データ(例えば、ページ記述言語で表されたデータ)の画像データ(ビットマップ画像)への展開(変換)や画像処理を行う。入力された印刷データに含まれる画像データの色空間(たとえばYCbCr)を、標準的なRGB色空間(たとえばsRGB)に変換する。また、画像データに対し、有効な(画像形成装置200が印刷処理可能な)画素数への解像度変換、画像解析、画像補正等、様々な画像処理が必要に応じて施される。これらの画像処理によって得られた画像データは、RAM203または、HDD204に格納される。また、画像処理部207と外部I/F205とは画像形成装置200の主電源とは別に電源を供給することが可能である。そして、主電源をOFFにした状態でホスト装置211から印刷ジョブを受け付け、一部の画像処理を施した状態でHDD204に記憶させておくことが可能である。また、画像形成装置200の主電源をOFFにして画像処理部207に電源を供給させておくことにより、メンテナンス処理をジョブとしてHDD204において待機させておくことも可能である。
【0033】
エンジン制御部208は、CPU201等から受信した制御コマンドに応じて、印刷データに基づく画像をシート上に印刷する処理の制御を行う。各色の印刷ヘッド106へのインク吐出指示や、記録媒体上でのドット位置(インクの着弾位置)を調整するための吐出タイミング設定、ヘッド駆動状態取得に基づく調整等を行う。印刷データに応じて印刷ヘッドの駆動制御を行い、印刷ヘッドからインクを吐出させシート上に画像を形成させる。また、カセットからシートを引き出す引き出しローラの駆動指示、引き出されたシートを搬送させる搬送ローラの駆動指示、搬送ローラの回転状況取得等を行う等、搬送ローラの制御を行い、シートを適切な速度及び経路で搬送および停止させる。
【0034】
スキャナ制御部209は、CPU201等から受信した制御コマンドに応じて、イメージセンサーの制御を行い、シート上の画像を読取り、赤(R)、緑(G)および青(B)色のアナログ輝度データを取得し、デジタルデータに変換する。イメージセンサーとしては、CCDイメージセンサーやCMOSイメージセンサー等を採用可能である。また、イメージセンサーはリニアイメージセンサーとしてもエリアイメージセンサーとしてもよい。また、スキャナ制御部209は、イメージセンサーの駆動指示、該駆動に基づくイメージセンサーの状況取得を行い、イメージセンサーから取得した輝度データを解析し、印刷ヘッド106からのインクの不吐やシートの切断位置の検出等を行う。スキャナ制御部209で画像が正しく印刷されていると判定されたシートは、シート上のインクの乾燥処理が施された後に、指定された仕分けユニットのトレーに排出される。
【0035】
ホスト装置211は、上述した外部装置に対応し、本画像形成装置200の外部に接続され、画像形成装置200に印刷を行わせるための画像データの供給源となる装置であり、種々の印刷ジョブのオーダーを発行する。
【0036】
ホスト装置211は、汎用のパーソナルコンピュータ(PC)によって実現してもよいし、他のタイプのデータ供給装置としてもよい。他のタイプのデータ供給装置としては、画像をキャプチャーして画像データを生成する画像キャプチャー装置がある。画像キャプチャー装置は、原稿上の画像を読取って画像データを生成するリーダ(スキャナ)、ネガフィルムやポジフィルムを読取って画像データを生成するフィルムスキャナなどである。また、画像キャプチャー装置の他の例として静止画を撮影してデジタル画像データを生成するデジタルカメラ、動画を撮影して動画像データを生成するデジタルビデオもある。その他、ネットワーク上にフォトストレージを設置したり、着脱可能な可搬性メモリを挿入するソケットを設けたりし、フォトストレージや可搬性メモリに格納された画像ファイルを読み出して画像データに生成して印刷するものとしてもよい。また、汎用的なPCに代え、本画像形成装置専用の端末とするなど、種々のデータ供給装置としてもよい。これらのデータ供給装置は画像形成装置の構成要素としてもよいし、画像形成装置の外部に接続した別の装置としてもよい。また、ホスト装置211をPCとした場合、PCの記憶装置に、OS、画像データを生成するアプリケーションソフトウェア、画像形成装置200用のプリンタドライバがインストールされる。プリンタドライバは、本画像形成装置200を制御したり、アプリケーションソフトウェアから供給された画像データを画像形成装置200が扱える形式に変換して印刷データを生成したりする。また、印刷データから画像データへの変換をホスト装置211側で行ってから画像形成装置200に供給するようにしてもよい。なお、以上の処理の全てをソフトウェアで実現することは必須ではなく、一部または全部をASIC(Application Specific Integrated Circuit)等のハードウェアによって実現するようにしてもよい。ホスト装置211から供給される画像データやその他のコマンド、更にステータス信号等は、外部I/F205を介して画像形成装置200と送受信可能である。外部I/F205はローカルI/FであってもネットワークI/Fであってもよい。また、外部I/F205は、有線による接続であっても無線による接続であっても構わない。
画像形成装置200内の上記した各構成はシステムバス210を介して接続され、互いに通信可能である。
【0037】
なお、以上の例では、1つのCPU201が図2に示した画像形成装置200内の全ての構成要素を制御するものとしたが、この構成以外としてもよい。即ち、各機能ブロックのいくつかが別途CPUを備え、それぞれのCPUによって個別に制御するものとしてもよい。また、各機能ブロックは図2に示した構成以外の分担のさせ方により個別の処理部または制御部として適宜分割したり、いくつかを統合したりするなど、種々の形態を採用可能である。また、メモリからのデータの読み出しにはDMAC(Direct Memory Access Controller)も用いることもできる。
【0038】
次に画像形成装置200による通常の印刷処理の流れについて説明する。図3はこの処理の流れを示すフローチャートである。
【0039】
まずステップ301で印刷ジョブデータの入力を行う。これはホスト装置211から送られた印刷ジョブを受信し、HDD204に設けられたインプットスプーラへ格納する処理である。次にステップ302において、受信した印刷ジョブに付随する印刷属性や印刷データ格納領域の情報などを保持するジョブのインスタンスを生成する処理を行う。ステップ303では、ジョブインスタンスをHDD204に設けられたジョブキューに追加する処理を行う。
【0040】
次に、ステップ304では、ジョブキューに格納された順番に従って、未処理のジョブX(キューの先頭のジョブ)を取り出す。ステップ305では、画像処理部207で印刷用ビットマップ画像に展開するRIP(Raster Image Processing)処理を行う。
【0041】
ステップ306では、先行して処理中のジョブの属性(印刷状態、シートタイプ、両面/片面、部数指定など)とジョブXの属性を考慮し、印刷の再スケジュールを行う。例えば、印刷中の先行ジョブとジョブXのシートタイプや両面/片面指定などの印刷属性が一致し、且つ、先行ジョブが両面印刷で第2面の印刷を開始する前であれば、先行ジョブの第1面に続けてジョブXの第1面を印刷することができる。先行ジョブが両面印刷で既に第2面の印刷を開始している状態であれば、ジョブXを続けることができない為、先行ジョブの印刷が完了してからジョブXの印刷が開始される。一方、印刷属性が異なる場合、シートのカットやシートの切り替えが必要となるため、先行ジョブとジョブXの印刷を連続して行うことはできない。このように、印刷属性が同じジョブが複数個連続して投入されている場合は、それらを1つのグループとして扱い、グループに属する全てのジョブの第1面を印刷した後、シートを反転させて全てのジョブの第2面を印刷するようにすれば効率的にロールシートを用いた両面印刷が実現できる。また、図8で示した通り、複数部指定のジョブに対しても同様の考え方を適用し、指定部数分の第1面への印刷後、第2面の印刷を行うようにスケジュールを行うことが出来る。
【0042】
ステップ307ではジョブXの第1面の印刷を行うが、ジョブXが複数部指定のジョブである場合は、図8(a)で示した通り、まず第1面について指定部数分を繰り返し印刷する。第1面の印刷が終わるとステップ308にてシートをカットする。ステップ309ではジョブXが両面印刷か片面印刷かを調べ、両面印刷の場合はステップ310に、片面印刷の場合はここで印刷処理を終了する。
【0043】
ステップ310ではシート巻取りユニット113によりシートの反転を行い、ステップ311にて第2面の印刷を行う。このとき図8(a)に示すように、第1面の印刷順序とは逆順に印刷する。
【0044】
次に割込み印刷ジョブを受け付けた場合の処理について説明する。図4は先行ジョブの印刷中により優先度の高い割込みジョブIが投入された場合の処理の流れを示すフローチャートである。ジョブ受信から印刷までの流れは前述の通りであるので、ここでの説明を省略する。
【0045】
ステップ401は、ジョブキューから取得した割込みジョブIを画像処理部207で印刷用ビットマップ画像に展開処理するRIP処理を行う。次にステップ402では、割込みジョブIを、先行する印刷中のジョブ(被割込みジョブYとする)のどの位置で割込み可能かを特定するとともにその割込み位置をユーザに選択させる。ステップ402は、被割込みジョブYのどの位置に割込ませるかの候補を計算するステップと、それを操作部206に表示するステップと、その中からユーザが選択した候補を特定するステップとを含む。なお、ステップ402の詳細は後述する。
【0046】
ステップ403では、ユーザの操作がキャンセルかどうかを判定し、キャンセルが選択された場合はステップ404へと進み、割込みジョブIに関する印刷データやジョブのインスタンスなどの削除を行い、処理を終える。キャンセルでない場合は、割込み位置の候補のいずれかが選択されていることになり、ステップ405へと進む。
【0047】
ステップ405では被割込みジョブYの選択された割込み予定位置まで印刷を行ったかどうかを調べ、まだ印刷中の場合は割込み予定位置まで印刷を継続する。予定位置まで印刷が行われた場合はステップ406に進む。
【0048】
ステップ406で、被割込みジョブYに継続して割込みジョブIが印刷可能かを調べ、可能ならばステップ414へ進む。なお、被割込みジョブYに継続して割込みジョブIが印刷可能な条件とは、シートタイプや印刷属性が一致し、例えば両面印刷ジョブの第1面印刷中であるという状態や、片面印刷ジョブの片面(第1面)を印刷中であるという状態を指す。一方、ステップ406で割込みジョブIを継続印刷可能でないと判断した場合はステップ407へ進み、シートをカットする。
【0049】
続くステップ408では、被割込みジョブYの第2面への印刷が必要かどうかチェックし、必要ならばステップ409へ進む。ステップ409ではシート巻取りユニット113により用紙の反転を行い、続くステップ410で被割込みジョブYの第2面の印刷を行う。
【0050】
次にステップ411では、第2面への印刷が終了したシートをページ単位にカットしていく処理を行う。カットされたシートは次のステップ412にてトレーへの排出の処理が行われる。
【0051】
被割込みジョブYの割込み位置までの印刷処理が完了するとステップ414へと進む。一方、ステップ408で被割込みジョブYの第2面への印刷が必要ないと判断した場合は、ステップ413に進み、廃棄するシートがあるかを確認する。廃棄するシートとは、例えば図8の804で示すような印刷が不完全な状態のシート(本来行われるべき第2面への印刷がなされない状態で排出されるシート)である。シートの廃棄は、両面印刷の第1面の印刷中に即時割込みが指定された場合などに発生し、破棄する場合はステップ411にてシートを適当な大きさにカットした後、ステップ412で、仕分けユニット114等の廃棄用トレーなどに排出する。
【0052】
ステップ414では、割込みジョブIの第1面の印刷を行い、続くステップ415では、シートのカットを行う。ステップ416で、割込みジョブIが両面印刷か否かを確認し、両面であればステップ417にて反転処理を行い、続くステップ418で割込みジョブIの第2面への印刷を行い、ステップ419へと進む。また、ステップ416で両面印刷ではないと判断した場合は、ステップ419へと進む。
【0053】
ステップ419では被割込みジョブYの第2面の印刷が、割込みジョブIの第2面の印刷に継続して行えるか否かを判断する。Yesの場合はステップ420へ進み、Noの場合はステップ421に進む。
【0054】
ステップ420では、被割込みジョブYの第2面への印刷(続き)を行う。次にステップ421ではページ単位でシートをカットし、続くステップ422にてカットしたシートをトレーへ排出する。ステップ423では、被割込みジョブYの未印刷のページがあるかを確認し、あればステップ424に進み、未印刷のページの印刷を行う。ステップ423で、未印刷のページがない場合は、処理を終了する。
【0055】
続いて、図4のステップ402の処理の詳細を、図5を用いて説明する。ステップ501では、現在印刷中の被割込みジョブYの印刷属性を取得し、続くステップ502では、割込みジョブIの印刷属性を取得する。
【0056】
ステップ503では、ステップ502で取得したそれぞれのジョブの印刷属性と、現在実行中の印刷の進捗状況から、被割込みジョブYに割込む位置の候補(複数あれば複数)を求める。候補は例えば、即時(現在印刷中のページの切れ目)、印刷中の部の切れ目、ジョブの切れ目、グループ化された複数のジョブの切れ目などがある。
【0057】
次にステップ504では、算出した各割込み位置へ割込んだ場合の、現在の印刷の予想終了時間を計算する。ステップ505では、ステップ503で算出した候補位置に対して、廃棄することになるシートの長さをそれぞれ計算する。
【0058】
ステップ506ではステップ503〜ステップ505で計算した情報を図6に示すような画面によって操作部206に表示する。図6において、601は現在ユーザが選択可能な割込み方法を示す。602は割込み方法毎の割込みジョブを開始可能な予想時間を示す。603は割込み方法毎に予想される廃棄されるシートの長さを示す。604はユーザにより選択された割込み方法を示している。割込み方法はこの画面においていずれかの行を選択した時点で決定されるようにしてもよいし、行を選択した後、操作部206の所定の操作によって決定されるようにしてもよい。なお、「トータルスループット優先」は、割込みジョブと被割込みジョブとを実行した場合にその合計が最短となる割込み方を示す。ステップ507では、表示した候補の一覧からユーザが1つを選択したか否かを判断し、候補を選択していた場合は、処理を終え、ステップ405に進む。ステップ507でNoの場合は、さらにステップ508でユーザがキャンセル操作をしたか否かの確認を行い、キャンセル操作の場合は処理を終え、ステップ404に進む。ステップ508でNoの場合は再びステップ503に戻り、変化した印刷の進捗状況を反映し、同様に操作部206の図6の表示画面の情報を更新する。このように、割込みジョブIが投入された場合に割込み位置の候補をユーザに提示し、選択させることにより、ユーザが種々の条件に従って割込みの可否や割込み方法を選択可能となる。
【0059】
以上、説明した割込みのシーケンスに従って動作する印刷の例を、図7を用いて説明する。図7(a)は、両面印刷で4部指定されているジョブ1の2部目の第1面の印刷中(701の位置)に、同じ印刷属性(シートタイプなど)を持つ両面の割込みジョブ2(702)が投入された場合で、「シート廃棄なし最短」の割込み位置を選択した場合の様子を表している。この例では割込みジョブ2は被割込みジョブ1の2部目の第1面の印刷に継続して(シートを切断させず)ジョブ2の第1面の印刷を行う。その後シートのカット、反転を行い、割込みジョブ2の第2面、被割込みジョブ1の2部目の第2面、被割込みジョブ1の1部目の第2面という順で印刷が行われている。トレーには割込みジョブ2のシート、被割込みジョブ1の2部目のシート、被割込みジョブ1の1部目のシートの順でそれぞれ排出される。703は割込み印刷が完了した後、継続される被割込みジョブ1の残りの部(3部目、4部目)の印刷を表している。
【0060】
また、図7(b)は、両面印刷で4部指定された被割込みジョブ1の2部目の第1面の印刷中(704の位置)に、片面の割込みジョブ2(705)が割込んだ時の様子を示している。ここでは印刷属性が異なり、割込みジョブ2を継続印刷できないため、被割込みジョブ1の2部目までを先に印刷し、シートを排出する。その後割込みジョブ2を印刷し、シートをカットして排出する。706は割込みジョブ2の印刷完了後に再開される被割込みジョブ1の3部目、4部目を表している。
【0061】
以上のように本実施形態によれば、部の切れ目で割込み印刷を実行させることにより、第1面への印刷済みのシートを無駄にすることなく割込み印刷を実行できる。また、割込み位置の候補、予想割込み開始時間、廃棄させるシートの長さを提示し、それに従って割込み方法をユーザに選択させるので、ユーザが所望する割込み方法を選択可能となる。
【0062】
なお、以上の説明において、印刷を行う部分を除いた処理をホスト装置や外付けコントローラなどの外部装置で実現し、それに従って画像形成装置でジョブを実行させるようにしてもよい。その際、外部装置は画像形成装置からジョブの状況など必要な情報を取得して上述の処理を行うことになる。
【0063】
また、本実施形態は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施例の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。また、プログラムは、1つのコンピュータで実行させても、複数のコンピュータが連動して実行するようにしてもよい。また、上記した処理の全てをソフトウェアで実現する必要はなく、一部または全部をハードウェアによって実現するようにしてもよい。
【0064】
また、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形(他の実施形態への応用、他の実施形態との組合せ等を含む)も可能である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
先行ジョブに従って連続シートの両面に画像を印刷させている際、割込み印刷のための複数のオプションを、印刷が不完全な状態で排出されるシートの量とともに提示する提示手段と、
前記提示手段により提示された複数のオプションのいずれかが指定された場合に、指定されたオプションに応じたタイミングで前記先行ジョブを中断させ、割込みジョブを実行させる制御手段とを有することを特徴とする印刷制御装置。
【請求項2】
前記タイミングは、先行ジョブが複数部数の印刷である場合、部の切れ目であることを特徴とする請求項1に記載の印刷制御装置。
【請求項3】
前記提示手段は、さらに割込み開始時間を示す情報を複数のオプション毎に提示することを特徴とする請求項1または2に記載の印刷制御装置。
【請求項4】
先行ジョブに従って連続シートの両面に画像を印刷させている際、割込み印刷のための複数のオプションを、印刷が不完全な状態で排出されるシートの量とともに提示する提示工程と、
前記提示工程において提示された複数のオプションのいずれかが指定された場合に、指定されたオプションに応じたタイミングで前記先行ジョブを中断させ、割込みジョブを実行させる工程とを有することを特徴とする印刷制御方法。
【請求項5】
請求項4の記載の印刷制御方法をコンピュータにより実行することを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2013−86478(P2013−86478A)
【公開日】平成25年5月13日(2013.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−232044(P2011−232044)
【出願日】平成23年10月21日(2011.10.21)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】