説明

印刷制御装置及びプログラム

【課題】印刷出力された記録紙が長期に渡って、印刷装置のトレイに放置されることによる不都合を解消すること。
【解決手段】情報処理装置は、印刷操作がなされると、印刷設定ダイアログを表示して(S110)、ダイアログを通じ、ユーザから有効期限情報、重要度情報、及び、ユーザ名情報を取得する。そして、印刷操作の対象となったユーザデータに対応する画像情報を、ページの主領域にレイアウトし、ユーザから取得した有効期限情報、重要度情報、ユーザ名情報を、ページのヘッダ領域にレイアウトしてなる印刷画像データを、プリンタドライバを用いて生成する(S170)。また、この印刷画像データを、印刷装置に送出することにより、印刷装置に、ユーザデータに対応する画像と共に、印刷物の有効期限、重要度、及び、印刷物の所有者を示すユーザ名を、ヘッダ情報として、記録紙に印刷させる(S200)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷対象のデータが指定されると、印刷装置に、指定されたデータに対応する画像を、記録紙に印刷させる印刷制御装置、及び、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、情報処理装置で作成したユーザデータを、印刷装置(プリンタ装置)に印刷処理させる方法としては、印刷装置に対応するプリンタドライバを用いて、ユーザデータを、印刷用の画像データとしての印刷画像データに変換し、変換後の印刷画像データを、印刷装置に入力して、印刷画像データに対応する画像を、印刷装置に印刷させる方法が知られている。印刷画像データとしては、ページ記述言語で画像情報が記述された印刷画像データの他、ラスタ画像データ等が知られている。
【0003】
その他、従来技術としては、ユーザデータの印刷処理時に、現在時刻を記録紙に自動印刷して、印刷物に、印刷時の時刻を記す技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開平5−138997号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、近年では、オフィスのネットワーク化が進み、一台の印刷装置を、複数のユーザで共有することが広く行われている。しかしながら、一台の印刷装置を、複数ユーザで共有する場合には、次のような問題があった。
【0005】
第一に、一台の印刷装置を複数ユーザで共有する場合には、印刷装置のトレイに排出された印刷物をユーザが取り忘れるなどの理由により、トレイに長時間、印刷物が放置され、この印刷物を必要としないユーザにとって、放置された印刷物が邪魔になるといった問題があった。
【0006】
即ち、トレイに、放置された印刷物(記録紙)が存在すると、後から印刷出力された記録紙が上から重なってトレイに排出されるため、ユーザは、トレイに積み重なった記録紙から、自身の印刷物(記録紙)のみを、選択的にトレイから取り出さなければならないといった問題があった。
【0007】
第二に、従来では、トレイに長時間、印刷物が放置されていても、この印刷物を必要とするユーザが、近いうちに、印刷物を取りにくるかもしれないといった思いから、放置された印刷物を、他ユーザがトレイから取り出して破棄しづらいといった問題があった。
【0008】
従って、従来では、トレイに印刷出力された印刷物が放置された場合、この印刷物を必要としないユーザが、トレイからの印刷物の取り出しに、長期に渡って迷惑を被るといった問題があった。
【0009】
本発明は、こうした問題に鑑みなされたものであり、印刷装置が複数ユーザにより共有されることによる不都合を解消することを目的とし、特に、印刷出力された記録紙が長期に渡って、印刷装置のトレイに放置されることによる不都合を解消することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
かかる目的を達成するためになされた請求項1記載の印刷制御装置は、印刷対象のデータが指定されると、印刷制御手段が、印刷装置に、上記指定されたデータに対応する画像を、記録紙に印刷させる。
【0011】
この印刷制御装置は、印刷物の有効期限として記録紙に印刷する時刻の情報を取得する時刻情報取得手段を備え、印刷制御手段は、印刷装置に、上記指定されたデータに対応する画像を印刷させる際、時刻情報取得手段が取得した情報に基づき、印刷装置に、印刷物の有効期限を表す画像を、上記指定されたデータに対応する画像が印刷される記録紙に印刷させる。
【0012】
具体的に、時刻情報取得手段は、設定情報等を記憶する記憶媒体から、印刷物の有効期限として記録紙に印刷する時刻の情報を、取得する構成にされてもよいし、ユーザインタフェースを介して、印刷物の有効期限として記録紙に印刷する時刻の情報を、取得する構成にされてもよい。
【0013】
本発明では、上述したように、印刷物の有効期限が、上記指定されたデータを表す画像と共に、記録紙に印刷されるように、印刷装置を制御する。従って、本発明によれば、印刷制御装置を操作して印刷装置に印刷処理を行わせたユーザから、この印刷処理にて出力された印刷物が不要となる時期を、印刷物に記された有効期限の情報を通じて、他のユーザに知らせることができる。
【0014】
よって、有効期限を経過した印刷物については、印刷物を破棄しても構わないといった約束を、印刷装置を共有するユーザ間で交わせば、印刷装置のトレイに、不要な印刷物が長期に渡って放置されるのを解消することができる。従って、本発明によれば、トレイに放置された印刷物の影響を受けて、ユーザが、長期に渡り、トレイから自身の印刷物を取り出す際に、迷惑を被るのを抑えることができる。
【0015】
尚、印刷制御手段は、印刷装置に、印刷物の有効期限を表す画像を、上記指定されたデータに対応する画像が印刷される各記録紙に印刷させる構成にされるとよい。また、印刷制御手段は、印刷装置に、印刷物の有効期限を表す画像を、上記指定されたデータに対応する画像の周囲領域に、ヘッダ情報やフッタ情報等として、印刷させる構成にされてもよいし、印刷装置に、印刷物の有効期限を表す画像を、上記指定されたデータに対応する画像が印刷される記録紙の裏面に、印刷させる構成にされてもよい。
【0016】
その他、印刷制御手段は、具体的に、次のように構成することができる。即ち、印刷制御手段は、印刷対象のデータが指定されると、時刻情報取得手段が取得した情報に基づき、上記指定されたデータに対応する画像と共に、印刷物の有効期限を表す画像を、レイアウトしてなる印刷画像データを生成し、生成した印刷画像データを印刷装置に入力して、印刷装置に、上記生成した印刷画像データに対応する画像を、記録紙に印刷させる構成にされてもよい(請求項2)。印刷画像データとしては、ページ記述言語で記述された画像データや、ラスタ画像データ等を挙げることができる。
【0017】
印刷制御手段をこのように構成すれば、有効期限を記録紙に印刷するための特別な機構を、印刷装置に設けなくても済み、既存の印刷装置を用いて、ソフトウェア的に、本発明の機能を実現することができる。尚、印刷制御手段は、上記印刷画像データとして、上記指定されたデータに対応する画像がレイアウトされる各ページに、印刷物の有効期限を表す画像を、ヘッダ情報やフッタ情報等として、レイアウトしてなる印刷画像データを生成する構成にすることができる。
【0018】
また、上述の印刷制御装置には、データ保存手段、画面表示手段、再印刷手段を設けるとよい。即ち、印刷制御装置には、上記指定されたデータに対応する画像を印刷装置に印刷させる際に、印刷制御手段が生成した印刷画像データを、記憶装置に保存するデータ保存手段と、ユーザインタフェースを介し、表示指令が入力されると、データ保存手段により記憶装置に保存された印刷画像データの一覧画面であって、印刷画像データ毎に再印刷操作を受付可能なグラフィカルユーザインタフェース構成の一覧画面を、表示装置に表示させる画面表示手段と、ユーザインタフェースを介し、一覧画面に対して再印刷操作が行われると、再印刷操作の対象となった印刷画像データを、記憶装置から読み出し、読み出した印刷画像データを、印刷装置に入力して、印刷装置に、読み出した印刷画像データに対応する画像を、記録紙に印刷させる再印刷手段と、を設けるとよい(請求項3)。
【0019】
このように構成された印刷制御装置によれば、一度、印刷装置に印刷させたデータを、一覧画面を通じて、簡単に、印刷装置に再印刷させることができるので、ユーザにとっては、大変便利である。特に、印刷装置が複数ユーザにて共有されている場合には、印刷装置のトレイから、ユーザが、他のユーザにより印刷出力された記録紙を、自身の印刷物と錯誤してトレイから持ち出してしまう可能性があるので、本発明のように、印刷制御装置に再印刷機能を設けると、他のユーザの持ち出しにより印刷物が欠けている場合に、欠けている印刷物を、印刷装置から簡単に再出力することができる。
【0020】
また、画面表示手段は、上記一覧画面として、印刷画像データ毎に、プレビュー操作を受付可能な画面を、表示装置に表示させる構成にされ、印刷制御装置には、ユーザインタフェースを介し、一覧画面に対してプレビュー操作が行われると、プレビュー操作の対象となった印刷画像データに対応する画像を表すプレビュー画面を、表示装置に表示させるプレビュー手段を設けるとよい(請求項4)。
【0021】
このように構成された印刷制御装置によれば、再印刷操作を行う前に、プレビュー画面にて、印刷画像データの内容を確認することができるので、ユーザにとっては、大変便利である。即ち、ユーザは、誤って、不要なデータを再印刷処理にかけてしまうのを防止することができる。
【0022】
その他、上述の印刷制御装置には、ユーザインタフェースを介し、印刷物の重要度についての指定情報を取得する重要度情報取得手段を設け、次のようにデータ保存手段及び印刷制御手段を構成するとよい。
【0023】
即ち、データ保存手段は、印刷制御手段が上記指定されたデータに対応する画像を印刷装置に印刷させる際、重要度情報取得手段が取得した情報に基づき、ユーザインタフェースを介して指定された印刷物の重要度が所定条件を満足する場合に限って、印刷制御手段が生成した印刷画像データを、記憶装置に保存する構成にされ、印刷制御手段は、印刷対象のデータが指定されると、時刻情報取得手段及び重要度情報取得手段が取得した情報に基づき、上記指定されたデータに対応する画像と共に、印刷物の有効期限及び重要度を表す画像を、レイアウトしてなる印刷画像データを生成し、生成した印刷画像データを、印刷装置に入力して、印刷装置に、上記生成した印刷画像データに対応する画像を、記録紙に印刷させる構成にされるとよい(請求項5)。
【0024】
このように構成された印刷制御装置によれば、各記録紙に、印刷物の重要度を記すので、ユーザにとっては、印刷物の管理が行いやすい。また、この発明によれば、重要度に応じて、印刷画像データの保存要否を判断するので、記憶装置に効率的に、重要な印刷画像データを保存することができる。また、重要度を印刷物に記すので、印刷物に記された重要度を確認すれば、ユーザは、一覧画面を通じて、再印刷操作が可能であるかを簡単に把握することができる。
【0025】
即ち、本発明によれば、重要度の高い印刷物についての再印刷操作を、ユーザが簡単に行うことができるシステムを、記憶装置の容量を抑えて安価に実現することができる。
また、記憶装置を効率的に利用して印刷画像データを保存するためには、印刷制御装置に、データ保存手段が記憶装置に保存した印刷画像データの内、有効期限が経過した印刷画像データを、記憶装置から消去するデータ消去手段を設けるとよい(請求項6)。このように構成された印刷制御装置では、有効期限の経過した印刷画像データを、記憶装置から自動的に消去するので、不要な印刷画像データが記憶装置に長期に渡り保存されることがなく、少ない記憶容量の記憶装置に、効率的に、印刷画像データを保存することができる。
【0026】
その他、データ消去手段は、データ保存手段が記憶装置に保存した印刷画像データの内、有効期限が経過した印刷画像データであって、有効期限から所定時間が経過した印刷画像データを、記憶装置から消去する構成にされてもよい(請求項7)。このようにデータ消去手段が構成された印刷制御装置によれば、有効期限を経過してもなお所定時間が経過するまでは、記憶装置から印刷画像データが消去されないので、ユーザにとっては大変便利である。
【0027】
また、印刷制御手段は、印刷装置に、上記指定されたデータに対応する画像を印刷させる際、印刷装置に、印刷対象のデータを指定したユーザの名称を、上記指定されたデータに対応する画像が印刷される記録紙に印刷させる構成にされるとよい(請求項8)。このように構成された印刷制御装置によれば、印刷物にユーザの名称を記すので、印刷装置のトレイに印刷物が放置されている状況下で、他のユーザが、この印刷物を誰の元へ届ければよいのか理解することができ、トレイに印刷物が長期に渡り放置されるのを抑制することができる。
【0028】
また、上述の印刷制御装置が備える各手段としての機能は、プログラムにより、コンピュータに実現させることができる(請求項9〜請求項16)。
請求項9記載のプログラムは、印刷物の有効期限として記録紙に印刷する時刻に関する情報を取得する時刻情報取得機能と、印刷対象のデータが指定されると、印刷装置に、指定された上記データに対応する画像を、記録紙に印刷させると共に、時刻情報取得機能により取得された情報に基づき、印刷装置に、印刷物の有効期限を表す画像を、上記指定されたデータに対応する画像が印刷される記録紙に印刷させる印刷制御機能と、をコンピュータに実現させるためのプログラムである。
【0029】
このプログラムによれば、印刷物の有効期限が、上記指定されたデータを表す画像と共に、記録紙に印刷されるように、印刷装置を制御するので、印刷装置のユーザは、有効期限の情報に基づいてトレイに放置された印刷物を適切なタイミングで破棄することができる。従って、本発明によれば、トレイに放置された印刷物の影響を受け、ユーザが、長期に渡り、トレイから自身の印刷物を取り出す際に、迷惑を被るのを抑えることができる。
【0030】
また、請求項10記載のプログラムは、印刷対象のデータが指定されると、時刻情報取得機能により取得された情報に基づき、上記指定されたデータに対応する画像と共に、印刷物の有効期限を表す画像を、レイアウトしてなる印刷画像データを生成し、生成した印刷画像データを印刷装置に入力して、印刷装置に、上記生成した印刷画像データに対応する画像を、記録紙に印刷させる機能を、上記印刷制御機能としてコンピュータに実現させるためのプログラムである。このプログラムによれば、請求項2記載の印刷制御装置と同様の効果を得ることができる。
【0031】
また、請求項11記載のプログラムは、印刷制御機能により上記指定されたデータに対応する画像が印刷される際に生成された印刷画像データを、記憶装置に保存するデータ保存機能と、ユーザインタフェースを介し、表示指令が入力されると、データ保存機能により記憶装置に保存された印刷画像データの一覧画面であって、印刷画像データ毎に再印刷操作を受付可能なグラフィカルユーザインタフェース構成の一覧画面を、表示装置に表示させる画面表示機能と、ユーザインタフェースを介し、一覧画面に対して再印刷操作が行われると、再印刷操作の対象となった印刷画像データを、記憶装置から読み出し、読み出した印刷画像データを、印刷装置に入力して、印刷装置に、上記読み出した印刷画像データに対応する画像を、記録紙に印刷させる再印刷機能と、を更にコンピュータに実現させるためのプログラムである。このプログラムによれば、請求項3記載の印刷制御装置と同様の効果を得ることができる。
【0032】
また、請求項12記載のプログラムは、上記一覧画面として、印刷画像データ毎に、再印刷操作、及び、プレビュー操作を受付可能な画面を、表示装置に表示させる機能をコンピュータに実現させるためのプログラムであって、更に、ユーザインタフェースを介し、上記一覧画面に対してプレビュー操作が行われると、プレビュー操作の対象となった印刷画像データに対応する画像を表すプレビュー画面を、表示装置に表示させるプレビュー機能をコンピュータに実現させるためのプログラムである。このプログラムによれば、請求項4記載の印刷制御装置と同様の効果を得ることができる。
【0033】
その他、請求項13記載のプログラムは、ユーザインタフェースを介し、印刷物の重要度についての指定情報を取得する重要度情報取得機能を更にコンピュータに実現させるためのプログラムであって、印刷制御機能により上記指定されたデータに対応する画像が印刷される際、重要度情報取得機能により取得された情報に基づき、ユーザインタフェースを介して指定された印刷物の重要度が所定条件を満足する場合に限って、印刷制御機能により生成された印刷画像データを、記憶装置に保存する機能を、上記データ保存機能としてコンピュータに実現させ、印刷対象のデータが指定されると、時刻情報取得機能及び重要度情報取得機能により取得された情報に基づき、上記指定されたデータに対応する画像と共に、印刷物の有効期限及び重要度を表す画像を、レイアウトしてなる印刷画像データを生成し、生成した印刷画像データを、印刷装置に入力して、印刷装置に、生成した印刷画像データに対応する画像を、記録紙に印刷させる機能を、上記印刷制御機能として、コンピュータに実現させるためのプログラムである。このプログラムによれば、請求項5記載の印刷制御装置と同様の効果を得ることができる。
【0034】
また、請求項14記載のプログラムは、データ保存機能により記憶装置に保存された印刷画像データの内、有効期限が経過した印刷画像データを、記憶装置から消去する機能を更にコンピュータに実現させるためのプログラムである。このプログラムによれば、請求項6記載の印刷制御装置と同様の効果を得ることができる。
【0035】
また、請求項15記載のプログラムは、データ保存機能により記憶装置に保存された印刷画像データの内、有効期限が経過した印刷画像データであって、有効期限から所定時間が経過した印刷画像データを、記憶装置から消去する機能を更にコンピュータに実現させるためのプログラムである。このプログラムによれば、請求項7記載の印刷制御装置と同様の効果を得ることができる。
【0036】
その他、請求項16記載のプログラムは、印刷装置に、上記指定されたデータに対応する画像を印刷させる際、この印刷装置に、印刷物の有効期限を表す画像と共に、印刷対象のデータを指定したユーザの名称を、上記指定されたデータに対応する画像が印刷される記録紙に印刷させる機能を、上記印刷制御機能としてコンピュータに実現させるためのプログラムである。このプログラムによれば、請求項8記載の印刷制御装置と同様の効果を得ることができる。
【0037】
また、これらの各プログラムは、コンピュータが読取可能な記録媒体に記録して、ユーザに提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0038】
以下、本発明の実施例について、図面と共に説明する。図1は、本実施例の印刷システム1の構成を表す説明図である。
本実施例の印刷システム1は、ネットワークNTに、複数の情報処理装置10と、印刷装置5と、が接続されてなる。この印刷システム1における印刷装置5は、周知のネットワークプリンタと同様の構成にされ、ネットワークNTを介して各情報処理装置10と通信可能な構成にされている。即ち、この印刷装置5は、情報処理装置10から送信された印刷画像データを受信すると、内蔵の印字ユニット(図示せず)を制御して、この印刷画像データに対応する画像を、記録紙に、インクジェット方式又はレーダプリンタ方式で印刷する。
【0039】
一方、情報処理装置10は、周知のパーソナルコンピュータと同様のハードウェア構成にされ、各種演算処理を行うCPU11と、ブートプログラム等を記憶するROM13と、CPU11によるプログラム実行時に作業領域として使用されるRAM15と、CPU11が実行する各種プログラム・ユーザデータ等を記憶するハードディスク装置(HDD)17と、ネットワークNT上の各装置と双方向通信可能な通信インタフェース19と、液晶ディスプレイ等からなる情報表示用の表示部21と、キーボードやポインティングデバイス等から構成されるユーザ操作受付用の操作部23と、を備える。
【0040】
また、情報処理装置10は、文書作成ソフトウェアや表計算ソフトウェア等の各種アプリケーションソフトウェアにて作成されたユーザデータを印刷処理するための機能を有し、この機能は、ハードディスク装置17に記憶された印刷ユーティリティプログラム、及び、プリンタドライバを、CPU11が実行することにより実現される。
【0041】
図2は、情報処理装置10にて、ユーザデータを、印刷装置5が処理可能な印刷画像データに変換するまでの流れを、それに関与するプログラムを記し説明した図である。図2に示すように、本実施例の情報処理装置10では、各種アプリケーションソフトウェアにてユーザデータが開かれた状態で、ユーザが、アプリケーションソフトウェアの表示画面を操作することにより、印刷操作がなされると、印刷対象のデータが指定されたとして、アプリケーションソフトウェアが、上記ユーザデータを、プリンタドライバが解釈可能な中間データに変換する。
【0042】
また、本実施例では、印刷ユーティリティプログラムが、常駐プログラムとして、各アプリケーションソフトウェアに対するユーザの印刷操作を監視し、印刷操作がなされると、対応するアプリケーションソフトウェアにて作成された中間データを、プリンタドライバと協働して、印刷画像データに変換する。尚、印刷画像データとしては、ページ記述言語で、印刷対象の画像情報が記述された印刷画像データや、ラスタ画像データ等を挙げることができる。
【0043】
特に、本実施例では、印刷ユーティリティプログラムが、必要に応じて、印刷物の有効期限等を、ヘッダ情報として、印刷画像データに付し、これを印刷装置5に印刷させる機能を有する。この機能により、本実施例では、印刷装置5のトレイに、印刷出力された記録紙が、長期に渡り残留することのないようにする。
【0044】
以下では、この印刷ユーティリティプログラムにて実現される機能について説明する。図3は、情報処理装置10のCPU11が、印刷ユーティリティプログラムに従って、繰返し実行する印刷制御処理を表すフローチャートである。
【0045】
印刷制御処理を開始すると、CPU11は、起動中のアプリケーションソフトウェアに対してユーザにより印刷操作がなされたか否かを判断し(S100)、印刷操作がなされていない場合には(S100でNo)、印刷操作がなされるまで待機する。一方、印刷操作がなされた場合には(S100でYes)、図4に示す印刷設定ダイアログを、表示部21に表示する(S110)。
【0046】
図4は、印刷設定ダイアログの構成を表す説明図である。S110で表示される印刷設定ダイアログは、有効期限情報、重要度情報、及び、ユーザ名情報の各情報についての印刷設定操作を、操作部23を介して受付可能なグラフィカルユーザインタフェース(GUI)構成の画面として構成されている。
【0047】
即ち、この印刷設定ダイアログは、有効期限情報の印刷要否についての切替操作を受け付けるための入力オブジェクト(チェックボックス)P1と、有効期限の入力操作を受け付けるための入力オブジェクトP2,P3と、重要度情報の印刷要否についての切替操作を受け付けるための入力オブジェクト(チェックボックス)P4と、重要度の入力操作を受け付けるための入力オブジェクト(プルダウンメニュー)P5と、ユーザ名情報の印刷要否についての切替操作を受け付けるための入力オブジェクト(チェックボックス)P6と、ユーザ名の入力操作を受け付けるための入力オブジェクトP7と、を備える。
【0048】
具体的に、S110においては、入力オブジェクトP1,P4,P6を、チェック状態にして初期表示し、入力オブジェクトP2,P3に、初期値として、現在日時から予め設定された所定時間未来の日時を表示する。また、入力オブジェクトP5に、初期値として、「ランク1」との項目を表示し、入力オブジェクトP7に、初期値として、現在ログインしているユーザのログイン名を表示する。
【0049】
また、このようにして印刷設定ダイアログを表示部21に表示すると、CPU11は、印刷設定ダイアログに対する何等かの操作がなされるまで待機し(S120)、印刷設定ダイアログに対する何等かの操作がなされると(S120でYes)、その操作が、印刷設定ダイアログに設けられた「OK」ボタンの押下操作であるか否かを判断する(S130)。そして、「OK」ボタンの押下操作であると判断すると(S130でYes)、S160に移行し、「OK」ボタンの押下操作ではないと判断すると(S130でNo)、S135に移行する。
【0050】
S135に移行すると、CPU11は、なされた操作が印刷設定ダイアログに設けられた「キャンセル」ボタンの押下操作であるか否かを判断し(S135)、「キャンセル」ボタンの押下操作であると判断すると(S135でYes)、S150に移行し、「キャンセル」ボタンの押下操作ではないと判断すると(S135でNo)、S140に移行する。
【0051】
また、S140に移行すると、CPU11は、なされた操作に対応するその他の処理を実行する。即ち、入力オブジェクトP1〜P7に対する操作がなされた場合には、入力オブジェクトP1〜P7の表示形態を、その操作に対応した形態に変更すると共に、操作に対応した値に、RAM15に記憶する入力オブジェクトP1〜P7の値を、変更する。
【0052】
例えば、なされた操作が入力オブジェクトP1,P4,P6に対する操作である場合には、該当入力オブジェクトにおけるチェックマークの表示/非表示を切り替える。また、なされた操作が入力オブジェクトP2,P3に対する操作である場合には、操作内容に応じて、入力オブジェクトP2,P3に表示する日時を変更し、入力オブジェクトP2,P3の値を操作に合わせて変更する。
【0053】
その他、なされた操作が入力オブジェクトP5に対する操作である場合には、プルダウンメニューを表示すると共に、プルダウンメニューの選択項目の一つが選択された時点で、プルダウンメニューを閉じて、選択された項目の文字列を、印刷設定ダイアログに表示し、入力オブジェクトP5の値を、選択された項目の値に変更する。尚、本実施例では、入力オブジェクトP5のプルダウンメニューにて、「ランク1」「ランク2」「ランク3」の計3項目が選択項目として表示される。
【0054】
また、なされた操作が入力オブジェクトP7に対する操作である場合には、この入力オブジェクトP7に、入力された文字列(ユーザ名)を表示し、入力オブジェクトP7の値を、入力された値に変更する。そして、S140での処理を終えると、S120に移行し、新たな操作がなされるまで待機する。
【0055】
一方、S150に移行すると、CPU11は、印刷操作の対象となったユーザデータに関して、対応する中間データを、アプリケーションソフトウェアから取得し、取得した中間データを、予め印刷先として登録された印刷装置5のプリンタドライバを用いて、印刷画像データに変換する。これにより、ユーザデータに対応する画像を上記印刷先の印刷装置5に印刷させるための印刷画像データを、生成する。
【0056】
具体的に、S150では、ユーザデータに対応する画像情報を、ページの主領域(図7参照)にレイアウトしてなる印刷画像データを生成する。このようにして、S150では、プリンタドライバを用いて、ユーザデータを、印刷装置5に印刷処理させるための印刷画像データを生成する。
【0057】
そして、この処理を終えると、CPU11は、S200に移行し、生成した印刷画像データを、ネットワークNT上の該当印刷装置5に、通信インタフェース19を介して送信することにより、この印刷装置5に、上記生成した印刷画像データに対応する画像を、記録紙に、印刷させる。そして、この処理を終えると、当該印刷制御処理を一旦終了し、再び、S100に移行する。
【0058】
この他、S160に移行すると、CPU11は、印刷設定ダイアログを通じて入力された情報等に基づき、ハードディスク装置17が記憶する印刷履歴テーブルに、印刷対象のユーザデータについての印刷履歴を表すレコードを、印刷に先立って、印刷履歴テーブルに登録する。尚、図5は、印刷履歴テーブルの構成を表す説明図である。
【0059】
図5に示すように、印刷履歴テーブルの各レコードは、印刷処理されたユーザデータ(ドキュメント)のファイル名情報と、印刷設定ダイアログにて設定されたユーザ名の情報と、印刷日時情報と、印刷設定ダイアログにて設定された有効期限の情報と、保存した印刷画像データのファイル名情報と、印刷設定ダイアログにて設定された重要度の情報と、からなる。
【0060】
即ち、S160では、印刷履歴テーブルに、空の新規レコードを追加すると共に、アプリケーションソフトウェアから印刷操作の対象となったユーザデータのファイル名情報を取得して、これを、上記追加レコードにおけるユーザデータのファイル名情報のフィールドに書き込む。また、システムクロック(図示せず)から取得した現在時刻を、追加レコードの印刷日時情報のフィールドに書き込む。
【0061】
その他、印刷設定ダイアログの入力オブジェクトP2,P3に設定された日時を、有効期限情報として、上記追加レコードにおける有効期限情報のフィールドに書き込み、印刷設定ダイアログの入力オブジェクトP5に設定されたランクに対応する値を、重要度情報として、上記追加レコードにおける重要度情報のフィールドに書き込み、印刷設定ダイアログの入力オブジェクトP7に設定されたユーザ名を、ユーザ名情報として、上記追加レコードにおけるユーザ名情報のフィールドに書き込む。
【0062】
また、このようにして、S160での処理を終えると、CPU11は、S170に移行し、図6に示す付属情報付印刷画像データ生成処理を実行する。尚、図6は、CPU11が実行する付属情報付印刷画像データ生成処理を表すフローチャートである。
【0063】
付属情報付印刷画像データ生成処理を開始すると、CPU11は、印刷設定ダイアログにおいて、有効期限情報の印刷要否が「要」に設定されたか否かを、入力オブジェクトP1の値に基づき判断し(S310)、有効期限情報の印刷要否が「要」に設定されたと判断すると(S310でYes)、印刷設定ダイアログの入力オブジェクトP2,P3に設定された日時の先頭に「有効期限」との文字を付加した文字列を、ページのヘッダ領域(図7参照)に、有効期限情報としてレイアウトする情報に決定する(S320)。その後、S330に移行する。
【0064】
一方、有効期限情報の印刷要否が「否」に設定されたと判断すると(S310でNo)、CPU11は、S320の処理を実行することなく、S330に移行する。
また、S330に移行すると、CPU11は、印刷設定ダイアログにおいて、重要度情報の印刷要否が「要」に設定されたか否かを、入力オブジェクトP4の値に基づき判断し、重要度情報の印刷要否が「要」に設定されたと判断すると(S330でYes)、印刷設定ダイアログの入力オブジェクトP5に設定されたランクに対応する値の先頭に「重要度」との文字を付加した文字列を、ページのヘッダ領域に、重要度情報としてレイアウトする情報に決定する(S340)。尚、S320にて有効期限情報がレイアウトする情報に決定されている場合には、有効期限情報に追加して重要度情報をヘッダ領域にレイアウトする情報に決定する。その後、S350に移行する。
【0065】
一方、重要度情報の印刷要否が「否」に設定されたと判断すると(S330でNo)、CPU11は、S340の処理を実行することなく、S350に移行する。
また、S350に移行すると、CPU11は、印刷設定ダイアログにおいて、ユーザ名情報の印刷要否が「要」に設定されたか否かを、入力オブジェクトP6の値に基づき判断し、ユーザ名情報の印刷要否が「要」に設定されたと判断すると(S350でYes)、印刷設定ダイアログの入力オブジェクトP7に設定された文字列を、ページのヘッダ領域に、ユーザ名情報としてレイアウトする情報に決定する(S360)。
【0066】
尚、既に、有効期限情報及び/又は重要度情報がレイアウトする情報に決定されている場合には、これらの情報に追加してユーザ名情報を、ヘッダ領域にレイアウトする情報に決定する。その後、S370に移行する。
【0067】
その他、ユーザ名情報の印刷要否が「否」に設定されたと判断すると(S350でNo)、S360の処理を実行することなく、S370に移行する。
また、S370に移行すると、CPU11は、印刷操作の対象となったユーザデータの画像情報を、ページの主領域にレイアウトする情報に決定し、その後、S310からS370までの決定内容に従って、各情報をレイアウトしてなる印刷画像データを生成する(S380)。
【0068】
即ち、S380では、印刷操作の対象となったユーザデータに関して、対応する中間データを、アプリケーションソフトウェアから取得し、取得した中間データに対応する画像情報を、ページの主領域(図7参照)にレイアウトすると共に、各ページのヘッダ領域に、上記決定した有効期限情報及び重要度情報並びにユーザ名情報に対応する文字画像情報を、順に並べてレイアウトして、図7(b)に示すようなレイアウトの印刷画像データを生成する。
【0069】
尚、図7(a)は、記録紙において、ヘッダ領域及び主領域が占める領域を表す説明図であり、図7(b)は、有効期限情報及び重要度情報並びにユーザ名情報をヘッダ領域にレイアウトした印刷画像データの構成を表す説明図である。
【0070】
具体的に、S380では、予め印刷先として登録された印刷装置5のプリンタドライバを用いて、印刷画像データを生成することにより、上記印刷先の印刷装置5に印刷させる印刷画像データを生成する。その後、CPU11は、当該付属情報付印刷画像データ生成処理を終了する。
【0071】
また、上述のようにして、付属情報付印刷画像データ生成処理を終了すると、CPU11は、S180に移行し、印刷設定ダイアログの入力オブジェクトP5を通じて設定された重要度が2以上であるか否かを判断する。即ち、印刷設定ダイアログの入力オブジェクトP5にて選択された項目が「ランク2」及び「ランク3」のいずれかであるか否かを判断する。
【0072】
そして、重要度が2以上ではないと判断すると(S180でNo)、CPU11は、S190〜S195の処理を実行せずに、S200に移行し、重要度が2以上であると判断すると(S180でYes)、S170で生成した印刷画像データを、ハードディスク装置17における特定ディレクトリに保存して(S190)、この印刷画像データのファイル名情報を、印刷履歴テーブルの上記追加レコードにおける印刷画像データのファイル名情報のフィールドに書き込む(S195)。その後、S200に移行する。
【0073】
また、S200では、上記生成した印刷画像データを、ネットワークNT上の該当印刷装置5に、通信インタフェース19を介して送信して、この印刷装置5に、上記生成した印刷画像データに対応する画像を、記録紙に、印刷させる。そして、この処理を終えると、当該印刷制御処理を一旦終了し、再び、S100に移行する。
【0074】
このようにして、本実施例では、必要に応じ、印刷物の有効期限等を、印刷画像データにヘッダ情報として付し、これを印刷装置5に印刷させる。
また、印刷ユーティリティプログラムは、印刷履歴テーブルに登録された情報に基づき、過去印刷されたデータの印刷履歴を一覧表示し、ユーザからの再印刷操作に応じて、S190にて保存した印刷画像データを、印刷装置5に、再印刷させる機能を有する。以下では、この機能について、図8及び図9を用いて説明する。
【0075】
図8は、操作部23を通じたユーザの操作により、印刷ユーティリティプログラムにより表示された操作画面(図示せず)から、一覧画面の表示指令が入力されると、CPU11が、印刷ユーティリティプログラムに従って実行する一覧画面表示処理を表すフローチャートである。また、図9は、この一覧画面表示処理にて、表示部21に表示されるGUI構成の一覧画面の構成を表す説明図である。
【0076】
一覧画面表示処理を開始すると、CPU11は、印刷履歴テーブルの登録情報に基づき、過去に印刷処理されたユーザデータの一覧を記した図9に示す構成の一覧画面を、表示部21に表示する(S410)。
【0077】
尚、一覧画面は、印刷履歴テーブルの各レコード毎に、レコードが示すユーザデータのファイル名情報、ユーザ名情報、印刷日時情報、有効期限情報、及び、重要度情報からなる印刷履歴情報、を表示してなる画面であり、各ユーザデータについての再印刷操作を受け付けるための「印刷」ボタン、各ユーザデータについてのプレビュー操作を受け付けるための「プレビュー」ボタン、及び、一覧画面を閉じる操作を受け付けるための「OK」ボタンを、備える。
【0078】
S410にて、このような構成の一覧画面を表示すると、CPU11は、S420に移行し、操作部23を通じ、一覧画面に対して、何等かの操作がなされるまで待機する。そして、一覧画面に対する操作がなされると(S420でYes)、S430に移行して、なされた操作が、ユーザデータの選択操作であるか否かを判断する。尚、ここでは、一覧画面にリストアップされた各ユーザデータの印刷履歴情報のいずれかがクリックされると、クリックされた印刷履歴情報に対応するユーザデータが選択されたと判断する。
【0079】
そして、なされた操作がユーザデータの選択操作であると判断すると(S430でYes)、CPU11は、選択されたユーザデータに対応する印刷履歴情報の表示文字列を反転表示する(S435)。その後、S420に移行する。尚、S435の実行時に、既に反転表示された印刷履歴情報が有る場合には、これを元の表示に戻して、代わりに、今回選択されたユーザデータに対応する印刷履歴情報の表示文字列を反転表示する。
【0080】
一方、S430において、なされた操作がユーザデータの選択操作ではないと判断すると、CPU11は、S440に移行し、既に選択されているユーザデータが存在するか否かを判断し、既に選択されているユーザデータが存在すると判断すると(S440でYes)、S450に移行し、選択されているユーザデータが存在しないと判断すると、S510に移行する。
【0081】
また、S450に移行すると、CPU11は、なされた操作がプレビュー操作であるか否かを判断する。尚、ここでは、ユーザデータが選択されている状態で、「プレビュー」ボタンが押下操作されると、選択されている上記ユーザデータに対してプレビュー操作がなされたと判断する。
【0082】
S450で、なされた操作がプレビュー操作であると判断すると(S450でYes)、CPU11は、S460に移行し、選択されているユーザデータに対応する印刷画像データがハードディスク装置17に記憶されているか否かを判断する。即ち、S460では、選択されているユーザデータに対応する印刷履歴テーブル内のレコードに基づき、ユーザデータに対応する印刷画像データを特定し、この印刷画像データが、ハードディスク装置17の特定ディレクトリに記憶されているか否かを判断する。尚、該当レコードにおいて、印刷画像データのファイル名情報が空である場合には、印刷画像データがハードディスク装置17に記憶されていないと判断する。
【0083】
S460で、選択されているユーザデータに対応する印刷画像データが、ハードディスク装置17に記憶されていないと判断すると(S460でNo)、CPU11は、S465に移行して、表示部21に、対応するデータがない旨のエラー画面を表示する。また、この処理を終えると、S420に移行する。
【0084】
一方、選択されているユーザデータに対応する印刷画像データが、ハードディスク装置17に記憶されていると判断すると(S460でYes)、CPU11は、S470に移行し、上記ユーザデータに対応する印刷画像データを読み出して、この印刷画像データの印刷画像を表すプレビュー画面を、表示部21に表示する。また、この処理を終えると、S420に移行する。
【0085】
この他、なされた操作がプレビュー操作ではないと判断すると(S450でNo)、CPU11は、S480に移行し、なされた操作が再印刷操作であるか否かを判断する。尚、ここでは、ユーザデータが選択されている状態で、「印刷」ボタンが押下操作されると、選択されている上記ユーザデータに対して再印刷操作がなされたと判断する。
【0086】
S480で、なされた操作が再印刷操作であると判断すると(S480でYes)、CPU11は、S490に移行し、選択されているユーザデータに対応する印刷画像データがハードディスク装置17に記憶されているか否かを、S460での処理と同様の手法で判断する。即ち、S490では、選択されているユーザデータに対応する印刷履歴テーブル内のレコードに基づき、ユーザデータに対応する印刷画像データを特定し、この印刷画像データがハードディスク装置17に記憶されているか否かを判断する。
【0087】
S490で、選択されているユーザデータに対応する印刷画像データが、ハードディスク装置17に記憶されていないと判断すると(S490でNo)、CPU11は、S495に移行して、表示部21に、対応するデータがない旨のエラー画面を表示する。また、この処理を終えると、S420に移行する。
【0088】
一方、選択されているユーザデータに対応する印刷画像データが、ハードディスク装置17に記憶されていると判断すると(S490でYes)、CPU11は、S500に移行し、上記ユーザデータに対応する印刷画像データを、ハードディスク装置17から読み出し、これを、上記予め登録された印刷先の印刷装置5に、通信インタフェース19を介して送信する。これによって、上記印刷装置5に、再印刷操作の対象となったユーザデータに対応する画像を、記録紙に、印刷させる。また、この処理を終えると、S420に移行する。
【0089】
その他、S480で、なされた操作が再印刷操作でもないと判断すると(S480でNo)、CPU11は、S510に移行して、なされた操作が「OK」ボタンの押下操作であるか否かを判断する。そして、なされた操作が「OK」ボタンの押下操作ではないと判断すると(S510でNo)、S420に移行し、なされた操作が「OK」ボタンの押下操作であると判断すると(S510でYes)、当該一覧画面表示処理を終了する。
【0090】
また、当該印刷ユーティリティプログラムは、印刷履歴テーブルに登録されたレコードの内、古いレコードを自動消去すると共に、ハードディスク装置17に保存した印刷画像データを自動消去する機能を有し、この機能は、図10に示すデータ消去処理を、CPU11が実行することにより実現される。尚、図10は、CPU11が、印刷ユーティリティプログラムに従って実行するデータ消去処理を表すフローチャートである。尚、このデータ消去処理は、定期的に繰返し実行される。
【0091】
データ消去処理を開始すると、CPU11は、まずS610にて、システムクロックから、現在時刻を取得し、その後、印刷履歴テーブルに登録されたレコードの中に、S640の処理対象となっていないレコードが存在するか否かを判断する(S620)。即ち、今回のデータ消去処理で、S640での処理を受けていないレコードが、印刷履歴テーブルに存在するか否かを判断する。
【0092】
そして、処理対象となっていないレコードが存在しないと判断すると(S620でYes)、当該データ消去処理を終了し、処理対象となっていないレコードが存在すると判断すると、印刷履歴テーブルに登録されたレコード群の中から、処理対象となっていないレコード(未処理のレコード)を、一つ選択する(S630)。そして、選択レコードが有する有効期限情報に基づき、現在時刻が、選択レコードの有効期限を経過しているか否かを判断する(S640)。
【0093】
ここで有効期限を経過していないと判断すると(S640でNo)、CPU11は、S610に移行し、有効期限を経過していると判断すると(640でYes)、S650に移行する。また、S650では、選択レコードが有する重要度情報に基づき、選択レコードの重要度が、値3であるか否かを判断する。
【0094】
そして、選択レコードが示す重要度が値3であると判断すると(S650でYes)、選択レコードが示す有効期限から、予め設定された所定時間(例えば、1日)が経過しているか否かを判断し(S660)、所定時間が経過していないと判断すると(S660でNo)、S610に移行し、所定時間が経過していると判断すると(S660でYes)、選択レコードが有する印刷画像データのファイル名情報に基づいて、対応する印刷画像データを、ハードディスク装置17から削除する処理を行う(S670)。また、この処理を終えると、選択レコードを、印刷履歴テーブルから削除し(S680)、その後、S610に移行する。
【0095】
一方、S650において、選択レコードが示す重要度が、値3ではないと判断すると(S650でNo)、CPU11は、S690に移行し、選択レコードが示す重要度が、値2であるか否かを判断する。
【0096】
そして、選択レコードが示す重要度が、値2であると判断すると(S690でYes)、選択レコードが有する印刷画像データのファイル名情報に基づいて、対応する印刷画像データを、ハードディスク装置17から削除する処理を行う(S700)。また、この処理を終えると、選択レコードを、印刷履歴テーブルから削除し(S710)、その後、S610に移行する。
【0097】
その他、選択レコードが示す重要度が、値2でもないと判断すると(S690でNo)、CPU11は、S700の処理を実行することなく、S710に移行して、印刷履歴テーブルから、選択レコードを削除し、その後、S610に移行する。
【0098】
また、このようにして、印刷履歴テーブルに登録されている全てのレコードに関し、S640以降の処理を実行すると、CPU11は、S620でNoと判断して、当該データ消去処理を終了する。そして、一定時間の経過後、CPU11は、再び、データ消去処理を実行して、定期的に、有効期限を経過したレコードを、印刷履歴テーブルから削除すると共に、対応する印刷画像データを、ハードディスク装置17から削除する。
【0099】
以上、本実施例の印刷システム1について説明したが、この印刷システム1によれば、情報処理装置10が、ユーザインタフェース(操作部23)を介し、印刷物の有効期限として記録紙に印刷する時刻の情報を取得し、この情報を、印刷画像データに、ヘッダ情報として付すことで、印刷装置5に、印刷物の有効期限を表す文字画像を、ユーザデータに対応する画像が印刷される各記録紙に印刷させる。
【0100】
即ち、本実施例では、印刷操作の対象となった印刷対象のユーザデータに対応する画像を、ページの中央部にレイアウトすると共に、このユーザデータに対応する画像がレイアウトされる各ページに、印刷物の有効期限を表す画像を、レイアウトして、印刷画像データを生成し、生成した印刷画像データを印刷装置5に入力して、印刷装置5に、印刷物の有効期限を表す文字画像を、ユーザデータに対応する画像が印刷される各記録紙に印刷させる。
【0101】
従って、本実施例によれば、情報処理装置10を操作して印刷装置5に印刷処理を行わせたユーザから、この印刷処理にて出力された印刷物が不要となる時期を、印刷物に記された有効期限の情報を通じて、他のユーザに知らせることができる。
【0102】
よって、有効期限を経過した印刷物については、印刷物を破棄しても構わないといった約束を、印刷装置5を共有するユーザ間で交わせば、印刷装置5のトレイに、不要な印刷物が長期に渡って放置されるのを解消することができ、トレイに放置された印刷物の影響を受けて、ユーザが、長期に渡り、トレイから自身の印刷物を取り出す際に、迷惑を被るのを抑えることができる。
【0103】
また、本実施例では、重要度が2以上に設定されたユーザデータの印刷画像データを、ハードディスク装置17に保存すると共に、ユーザからの指令に従って、ハードディスク装置17に保存された各印刷画像データを再印刷操作可能な一覧画面を表示するようにした。そして、操作部23を介し、一覧画面に対して再印刷操作が行われると、再印刷操作の対象となった印刷画像データを、ハードディスク装置17から読み出し、読み出した印刷画像データを、印刷装置5に送信して、印刷装置5に、読み出した印刷画像データに対応する画像を、記録紙に印刷させるようにした。
【0104】
従って、本実施例によれば、一度、印刷装置5に印刷させたデータを、一覧画面を通じて、簡単に、印刷装置5に再印刷させることができ、ユーザにとって大変便利な印刷システム1を提供することができる。特に、印刷装置5が複数ユーザにて共有されている場合には、印刷装置5のトレイから、ユーザが、他のユーザにより印刷出力された記録紙を、自身の印刷物と錯誤してトレイから持ち出してしまう可能性があるので、本実施例のように情報処理装置10に再印刷機能を設けると、他のユーザの持ち出しにより印刷物が欠けている場合に、欠けている印刷物を、印刷装置5から簡単に再出力することができる。
【0105】
また、本実施例では、印刷画像データ毎にプレビュー操作を受付可能に、上記一覧画面を構成し、一覧画面に対してプレビュー操作が行われると、プレビュー操作の対象となった印刷画像データに対応するプレビュー画面を、表示部21に表示するようにした。従って、本実施例によれば、ユーザが、再印刷操作を行う前に、プレビュー画面にて、印刷画像データの内容を確認することができ、ユーザが、誤って、不要なデータを再印刷処理にかけてしまうのを防止することができる。
【0106】
また、本実施例では、印刷設定ダイアログを通じて指定されたユーザデータの重要度に応じ、重要度が2以上であるユーザデータの印刷画像データを、選択的にハードディスク装置17に保存するようにし、重要度が1であるユーザデータの印刷画像データを、ハードディスク装置17に保存しないようにした。従って、本実施例によれば、重要度の高い印刷物についての再印刷操作を、ユーザが簡単に行うことができる印刷システム1を、ハードディスク装置17の容量を抑えて安価に実現することができる。
【0107】
また、本実施例では、印刷画像データの生成時に、ユーザデータに対応する画像と共に、印刷物の有効期限及び重要度を表す画像を、レイアウトして、印刷画像データを生成し、この印刷画像データを、印刷装置5に入力することで、各記録紙に、印刷物の重要度を記すようにした。従って、本実施例によれば、ユーザにとって、印刷物の管理が行いやすいように、ユーザデータを印刷出力することができる。特に、本実施例では印刷物に記された重要度を確認することで、ユーザが、一覧画面を通じて再印刷操作が可能であるかを簡単に把握することができるので、本実施例の印刷システム1は、ユーザにとって大変便利である。
【0108】
その他、本実施例では、ハードディスク装置17に保存した印刷画像データの内、有効期限が経過した印刷画像データをハードディスク装置17から削除するようにした。また、重要度の高いユーザデータに対応する印刷画像データについては、有効期限から所定時間が経過するのを待って、有効期限から所定時間が経過した印刷画像データを、ハードディスク装置17から削除するようにした。従って、本実施例によれば、重要度に応じて、保存された印刷画像データを適切な時期に、ハードディスク装置17から削除することができ、ハードディスク装置17に、大量の印刷画像データが蓄積されないように、効率的に、印刷画像データを、ハードディスク装置17から、自動で消去することができる。
【0109】
また、本実施例の情報処理装置10によれば、印刷物にユーザの名称を記すので、印刷装置5のトレイに印刷物が放置されている状況下で、他のユーザが、この印刷物を誰の元へ届ければよいのか理解することができ、トレイに印刷物が長期に渡り放置されるのを抑制することができる。
【0110】
尚、本発明の印刷制御装置は、本実施例の情報処理装置10に相当する。また、時刻情報取得手段は、入力オブジェクトP2,P3及びS110〜S140の処理にて実現され、印刷制御手段は、S170及びS200の処理にて実現され、データ保存手段は、S180〜S190の処理にて実現されている。また、画面表示手段は、S410の処理にて実現され、再印刷手段は、S480〜S500の処理にて実現され、プレビュー手段は、SS450〜470の処理にて実現されている。また、重要度情報取得手段は、入力オブジェクトP5及びS110〜S140の処理にて実現されている。その他、データ消去手段は、データ消去処理にて実現されている。
【0111】
また、本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、種々の態様を採ることができる。例えば、上記実施例では、本発明の印刷制御装置としての機能を、情報処理装置10に組み込むようにしたが、本発明の印刷制御装置としての機能は、印刷装置5のマイクロコンピュータに実現させてもよい。即ち、印刷装置5のマイクロコンピュータに、本発明の手法で、印刷装置5が内蔵する印字ユニットを制御させて、有効期限等を印刷させるようにしてもよい。
【0112】
その他、本実施例では、有効期限情報の印刷要否を、ユーザの任意で切り替えられるようにしたが、有効期限情報については、強制的に記録紙に印字するように、情報処理装置10(印刷ユーティリティプログラム)を構成してもよい。また、本実施例では、有効期限の情報を、毎回印刷設定ダイアログから取得して、有効期限を印刷の度、ユーザが任意の日時に設定できるようにしたが、有効期限は、現在日時から所定時間後の日時に固定化されてもよい。
【0113】
即ち、情報処理装置10は、現在時刻に所定時間を加算して、印刷物の有効期限として記録紙に印刷する時刻を、取得する構成にされてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0114】
【図1】本実施例の印刷システム1の構成を表す説明図である。
【図2】印刷画像データを生成するまでの流れを説明した説明図である。
【図3】CPU11が繰返し実行する印刷制御処理を表すフローチャートである。
【図4】印刷設定ダイアログの構成を表す説明図である。
【図5】印刷履歴テーブルの構成を表す説明図である。
【図6】CPU11が実行する付属情報付印刷画像データ生成処理を表すフローチャートである。
【図7】ヘッダ領域及び主領域が占める領域を表す説明図(a)及び、有効期限情報及び重要度情報並びにユーザ名情報をヘッダ領域にレイアウトした印刷画像データの構成を表す説明図である。
【図8】CPU11が実行する一覧画面表示処理を表すフローチャートである。
【図9】表示部21に表示される一覧画面の構成を表す説明図である。
【図10】CPU11が実行するデータ消去処理を表すフローチャートである。
【符号の説明】
【0115】
1…印刷システム、5…印刷装置、10…情報処理装置、11…CPU、13…ROM、15…RAM、17…ハードディスク装置、19…通信インタフェース、21…表示部、23…操作部、NT…ネットワーク、P1〜P7…入力オブジェクト

【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷対象のデータが指定されると、印刷装置に、指定された前記データに対応する画像を、記録紙に印刷させる印刷制御手段と、
印刷物の有効期限として記録紙に印刷する時刻に関する情報を、取得する時刻情報取得手段と、
を備え、
前記印刷制御手段は、前記印刷装置に、前記指定されたデータに対応する画像を印刷させる際、前記時刻情報取得手段が取得した情報に基づき、前記印刷装置に、印刷物の有効期限を表す画像を、前記指定されたデータに対応する画像が印刷される記録紙に印刷させる構成にされていることを特徴とする印刷制御装置。
【請求項2】
前記印刷制御手段は、印刷対象のデータが指定されると、前記時刻情報取得手段が取得した情報に基づき、前記指定されたデータに対応する画像と共に、印刷物の有効期限を表す画像を、レイアウトしてなる印刷画像データを生成し、前記生成した印刷画像データを前記印刷装置に入力して、前記印刷装置に、前記生成した印刷画像データに対応する画像を、記録紙に印刷させる構成にされていることを特徴とする請求項1記載の印刷制御装置。
【請求項3】
前記指定されたデータに対応する画像を前記印刷装置に印刷させる際に、前記印刷制御手段が生成した前記印刷画像データを、記憶装置に保存するデータ保存手段と、
ユーザインタフェースを介し、表示指令が入力されると、前記データ保存手段により記憶装置に保存された前記印刷画像データの一覧画面であって、印刷画像データ毎に再印刷操作を受付可能なグラフィカルユーザインタフェース構成の一覧画面を、表示装置に表示させる画面表示手段と、
ユーザインタフェースを介し、前記一覧画面に対して再印刷操作が行われると、再印刷操作の対象となった印刷画像データを、前記記憶装置から読み出し、前記読み出した印刷画像データを、前記印刷装置に入力して、前記印刷装置に、前記読み出した印刷画像データに対応する画像を、記録紙に印刷させる再印刷手段と、
を備えることを特徴とする請求項2記載の印刷制御装置。
【請求項4】
前記画面表示手段は、前記一覧画面として、印刷画像データ毎にプレビュー操作を受付可能な画面を、前記表示装置に表示させる構成にされ、
当該印刷制御装置は、更に、
ユーザインタフェースを介し、前記一覧画面に対してプレビュー操作が行われると、プレビュー操作の対象となった印刷画像データに対応する画像を表すプレビュー画面を、前記表示装置に表示させるプレビュー手段
を備えることを特徴とする請求項3記載の印刷制御装置。
【請求項5】
ユーザインタフェースを介し、印刷物の重要度についての指定情報を取得する重要度情報取得手段
を備え、
前記データ保存手段は、前記印刷制御手段が前記指定されたデータに対応する画像を前記印刷装置に印刷させる際、前記重要度情報取得手段が取得した情報に基づき、前記ユーザインタフェースを介して指定された印刷物の重要度が所定条件を満足する場合に限って、前記印刷制御手段が生成した前記印刷画像データを、記憶装置に保存する構成にされ、
前記印刷制御手段は、印刷対象のデータが指定されると、前記時刻情報取得手段及び重要度情報取得手段が取得した情報に基づき、前記指定されたデータに対応する画像と共に、印刷物の有効期限及び重要度を表す画像を、レイアウトしてなる印刷画像データを生成し、前記生成した印刷画像データを、前記印刷装置に入力して、前記印刷装置に、前記生成した印刷画像データに対応する画像を、記録紙に印刷させる構成にされていることを特徴とする請求項3又は請求項4記載の印刷制御装置。
【請求項6】
前記データ保存手段が記憶装置に保存した印刷画像データの内、前記有効期限が経過した印刷画像データを、前記記憶装置から消去するデータ消去手段
を備えることを特徴とする請求項3〜請求項5のいずれかに記載の印刷制御装置。
【請求項7】
前記データ保存手段が記憶装置に保存した印刷画像データの内、前記有効期限が経過した印刷画像データであって、前記有効期限から所定時間が経過した印刷画像データを、前記記憶装置から消去するデータ消去手段
を備えることを特徴とする請求項3〜請求項5のいずれかに記載の印刷制御装置。
【請求項8】
前記印刷制御手段は、前記印刷装置に、前記指定されたデータに対応する画像を印刷させる際、前記印刷装置に、前記印刷対象のデータを指定したユーザの名称を、前記指定されたデータに対応する画像が印刷される記録紙に印刷させる構成にされていることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載の印刷制御装置。
【請求項9】
コンピュータに、
印刷物の有効期限として記録紙に印刷する時刻に関する情報を、取得する時刻情報取得機能と、
印刷対象のデータが指定されると、印刷装置に、指定された前記データに対応する画像を、記録紙に印刷させると共に、前記時刻情報取得機能により取得された情報に基づき、前記印刷装置に、印刷物の有効期限を表す画像を、前記指定されたデータに対応する画像が印刷される記録紙に印刷させる印刷制御機能と、
を実現させるためのプログラム。
【請求項10】
前記印刷制御機能は、印刷対象のデータが指定されると、前記時刻情報取得機能により取得された情報に基づき、前記指定されたデータに対応する画像と共に、印刷物の有効期限を表す画像を、レイアウトしてなる印刷画像データを生成し、前記生成した印刷画像データを前記印刷装置に入力して、前記印刷装置に、前記生成した印刷画像データに対応する画像を、記録紙に印刷させる機能であることを特徴とする請求項9記載のプログラム。
【請求項11】
前記印刷制御機能により、前記指定されたデータに対応する画像が印刷される際に生成された前記印刷画像データを、記憶装置に保存するデータ保存機能と、
ユーザインタフェースを介し、表示指令が入力されると、前記データ保存機能により記憶装置に保存された前記印刷画像データの一覧画面であって、印刷画像データ毎に再印刷操作を受付可能なグラフィカルユーザインタフェース構成の一覧画面を、表示装置に表示させる画面表示機能と、
ユーザインタフェースを介し、前記一覧画面に対して再印刷操作が行われると、再印刷操作の対象となった印刷画像データを、前記記憶装置から読み出し、前記読み出した印刷画像データを、前記印刷装置に入力して、前記印刷装置に、前記読み出した印刷画像データに対応する画像を、記録紙に印刷させる再印刷機能と、
を更にコンピュータに実現させるための請求項9又は請求項10記載のプログラム。
【請求項12】
前記画面表示機能は、前記一覧画面として、印刷画像データ毎に、前記再印刷操作、及び、プレビュー操作を受付可能な画面を、表示装置に表示させるものであり、
当該プログラムは、
ユーザインタフェースを介し、前記一覧画面に対してプレビュー操作が行われると、プレビュー操作の対象となった印刷画像データに対応する画像を表すプレビュー画面を、前記表示装置に表示させるプレビュー機能
をコンピュータに実現させるためのプログラムを内蔵することを特徴とする請求項11記載のプログラム。
【請求項13】
ユーザインタフェースを介し、印刷物の重要度についての指定情報を取得する重要度情報取得機能
をコンピュータに実現させるためのプログラムを内蔵し、
前記データ保存機能は、前記印刷制御機能により、前記指定されたデータに対応する画像が印刷される際、前記重要度情報取得機能により取得された情報に基づき、前記ユーザインタフェースを介して指定された印刷物の重要度が所定条件を満足する場合に限って、前記印刷制御機能により生成された前記印刷画像データを、記憶装置に保存する機能であり、
前記印刷制御機能は、印刷対象のデータが指定されると、前記時刻情報取得機能及び重要度情報取得機能により取得された情報に基づき、前記指定されたデータに対応する画像と共に、印刷物の有効期限及び重要度を表す画像を、レイアウトしてなる印刷画像データを生成し、前記生成した印刷画像データを、前記印刷装置に入力して、前記印刷装置に、前記生成した印刷画像データに対応する画像を、記録紙に印刷させる機能であることを特徴とする請求項11又は請求項12記載のプログラム。
【請求項14】
前記データ保存機能により記憶装置に保存された印刷画像データの内、前記有効期限が経過した印刷画像データを、前記記憶装置から消去する機能
を更にコンピュータに実現させるための請求項11〜請求項13のいずれかに記載のプログラム。
【請求項15】
前記データ保存機能により記憶装置に保存された印刷画像データの内、前記有効期限が経過した印刷画像データであって、前記有効期限から所定時間が経過した印刷画像データを、前記記憶装置から消去する機能
を更にコンピュータに実現させるための請求項11〜請求項13のいずれかに記載のプログラム。
【請求項16】
前記印刷制御機能は、前記印刷装置に、前記指定されたデータに対応する画像を印刷させる際、前記印刷装置に、前記印刷物の有効期限を表す画像と共に、前記印刷対象のデータを指定したユーザの名称を、前記指定されたデータに対応する画像が印刷される記録紙に印刷させる機能を有することを特徴とする請求項9〜請求項15のいずれかに記載のプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2008−65679(P2008−65679A)
【公開日】平成20年3月21日(2008.3.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−244158(P2006−244158)
【出願日】平成18年9月8日(2006.9.8)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】