印刷流体カートリッジ及び記録装置

【課題】電気的インターフェースとの導通不良を防止可能な印刷流体カートリッジを提供する。
【解決手段】インクカートリッジ30は、前壁40及び後壁42を有する本体31と、前壁40と後壁42との間で奥行き方向53に拡がる上面67に配置されており、接点106と導通可能なIC基板74と、ロック部材145と当接する係止面46と、を具備する。IC基板74は、係止面46より奥行き方向53の前側であって、奥行き方向53に並んで配置されたものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カートリッジ装着部に装着される印刷流体カートリッジ、及び当該印刷流体カートリッジを備えた記録装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、インクを用いて記録用紙に画像を記録する画像記録装置が知られている。この画像記録装置は、インクジェット方式の記録ヘッドを備え、記録ヘッドのノズルからインク滴を記録用紙へ向けて選択的に噴出する。このインク滴が記録用紙に着弾することによって、記録用紙に所望の画像が記録される。この画像記録装置には、記録ヘッドへ供給するインクを貯蔵するインクカートリッジが設けられる。インクカートリッジは、画像記録装置に設けられた装着部に対して着脱可能である(特許文献1)。
【0003】
インクカートリッジには、インクの色や材料、残量、メンテナンス状態などを個別に把握するために、半導体記憶手段を有する回路基板が設けられることがある。回路基板は電気的インタフェースとなるパッドを有しており、インクカートリッジが装着部に装着された状態において、装着部に設けられたコネクタ端子と電気的に導通される(特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−132098号公報
【特許文献2】特開2007−266618号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前述されたパッドのような電気的インタフェースに塵埃があると、コネクタ端子との電気的な導通が不十分となり、回路基板に記憶されたデータが読み出し不能になるおそれがある。
【0006】
本発明は、前述された事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、電気的インターフェースとの導通不良を防止可能な印刷流体カートリッジを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、外力に抗して印刷流体カートリッジを制止可能なロック部材を有するカートリッジ装着部に装着され、かつ接点と導通可能な印刷流体カートリッジに関する。印刷流体カートリッジは、前面、当該前面から離れた配置された後面を有する本体と、上記前面と上記後面との間で前後方向に拡がる第1面に配置されており、上記接点と導通可能な電気的インターフェースと、上記ロック部材と当接する第2面と、を具備する。上記電気的インタフェースは、上記第2面より前後方向の前側であって、前後方向に並んで配置されたものである。
【0008】
本発明は、印刷流体カートリッジに摺接可能な摺接部及び接点が挿入方向に沿って並んで配置されたカートリッジ装着部に装着可能な印刷流体カートリッジに関する。印刷流体カートリッジは、前面、当該前面から離れた配置された後面を有する本体と、上記前面と上記後面との間で前後方向に拡がる第1面に配置されており、上記接点と導通可能な電気的インターフェースと、上記前面と上記後面との間であって、上記第1面よりも前後方向の後側に配置された第2面と、を具備したものである。
【0009】
本発明は、外力に抗してカートリッジ装着部に装着される印刷流体カートリッジを備えた記録装置に関する。上記印刷流体カートリッジは、前面、当該前面から離れた配置された後面を有する本体と、上記前面と上記後面との間で前後方向に拡がる第1面に配置されており、上記接点と導通可能な電気的インターフェースと、上記ロック部材と当接する第2面と、を具備する。上記カートリッジ装着部は、上記電気的インターフェースと導通する接点と、上記第2面と当接して上記印刷流体カートリッジを上記外力に抗して制止するロック部材と、を具備する。上記電気的インタフェースは、上記第2面より前後方向の前側であって、前後方向に沿った直線上に配置されたものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、電気的インタフェースが、本体の第2面より前後方向の前側であって、前後方向に沿った直線状に配置されているので、印刷流体カートリッジがカートリッジ装着部に装着又は取り出される過程において、ロック部材が電気的インターフェースと摺接する。これにより、電気的インタフェースに付着した塵埃が取り除かれるので、電気的インタフェースの導通不良が防止される。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】図1は、本発明の一実施形態としてのカートリッジ装着部110を備えたプリンタ10の内部構造を模式的に示す模式断面図である。
【図2】図2は、本発明の一実施形態としてのインクカートリッジ30の外観構成を示す斜視図である。
【図3】図3は、インクカートリッジ30の外観構成を示す分解斜視図である。
【図4】図4は、インクカートリッジ30の内部構成を示す断面図である。
【図5】図5は、カートリッジ装着部110の構成を示す斜視図である。
【図6】図6は、カートリッジ装着部110の構成を示す断面図である。
【図7】図7は、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に装着される過程を示すインクカートリッジ30及びカートリッジ装着部110の部分断面図である。
【図8】図8は、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に装着される過程を示すインクカートリッジ30及びカートリッジ装着部110の部分断面図である。
【図9】図9は、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に装着された状態を示すインクカートリッジ30及びカートリッジ装着部110の部分断面図である。
【図10】図10(A)は、インクカートリッジ30の変形例を示す側面図であり、図10(B)はインクカートリッジ30の変形例を示す正面図である。
【図11】図11(A)は、インクカートリッジ30の変形例を示す側面図であり、図11(B)はインクカートリッジ30の変形例を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、適宜図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明が具体化された一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。
【0013】
[プリンタ10の概要]
図1に示されるように、プリンタ10は、インクジェット記録方式に基づいて、記録用紙に対してインク滴を選択的に吐出することにより画像を記録するものである。プリンタ10は、インク供給装置100を備えている。インク供給装置100には、カートリッジ装着部110が設けられている。カートリッジ装着部110には、インクカートリッジ30が装着され得る。カートリッジ装着部110には、その一面が外部に開放された開口112が設けられている。インクカートリッジ30は、開口112を介してカートリッジ装着部110に挿入され、或いはカートリッジ装着部110から抜き出される。
【0014】
インクカートリッジ30には、プリンタ10で使用可能なインクが貯留されている。カートリッジ装着部110に装着された状態において、インクカートリッジ30と記録ヘッド21とがインクチューブ20で接続されている。記録ヘッド21にはサブタンク28が設けられている。サブタンク28は、インクチューブ20を通じて供給されるインクを一時的に貯留する。記録ヘッド21は、インクジェット記録方式によって、サブタンク28から供給されたインクをノズル29から選択的に吐出する。
【0015】
給紙トレイ15から給紙ローラ23によって搬送路24へ送給された記録用紙は、搬送ローラ対25によってプラテン26上へ搬送される。記録ヘッド21は、プラテン26上を通過する記録用紙に対してインクを選択的に吐出する。これにより、画像が記録用紙に記録される。プラテン26を通過した記録用紙は、排出ローラ対22によって、搬送路24の最下流側に設けられた排紙トレイ16に排出される。
【0016】
[インクカートリッジ30]
図2〜4に示されるように、インクカートリッジ30はインクが貯留される容器である。インクカートリッジ30の内部に形成されている空間がインクを貯留するインク室36である。インク室36は、インクカートリッジ30の外観を形成している本体31の筐体とは別の部材である内部フレーム35によって形成されているが、本体31の筐体によって形成されていてもよい。インク室36が、部屋に相当する。
【0017】
インクカートリッジ30は、図2〜4に示された起立状態、つまり、同図の下側の面を底面とし、同図の上側の面を上面として、カートリッジ装着部110に対して矢印50で示される方向(図5参照、以下「挿入及び取出方向50」と称する。)に沿って挿抜される。挿入及び取出方向50は水平方向に沿っている。インクカートリッジ30は、起立状態のままカートリッジ装着部110に挿抜される。この起立状態が、装着姿勢に相当する。インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に装着される向きが水平方向に沿った挿入向き56であり、取り出される向きが取出向き55である。また、起立状態における高さ方向(上下方向)52が、重力方向に相当する。すなわち、インクカートリッジ30は、挿入及び取出方向50に沿ってカートリッジ装着部110に挿入され、また、挿入及び取出方向50に沿ってカートリッジ装着部110から抜き出される。なお、本実施形態では、挿入及び取出方向50が水平方向に沿っているが、挿入及び取出方向50は、重力方向や、水平方向及び重力方向と交差する方向であってもよい。
【0018】
図2〜4に示されるように、インクカートリッジ30は、略直方体形状の本体31及び前壁40側を構成するブラケット90を有する。本体31にブラケット90が組み付けられて、インクカートリッジ30の外形が構成されている。インクカートリッジ30は、全体として、幅方向(左右方向)51に細く、高さ方向(上下方向)52と奥行き方向(前後方向)53が幅方向51よりも大きい扁平形状である。インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110へ装着されるときに挿入向き56前方側となる壁が前壁40であり、挿入向き56後方側となる壁が後壁42である。前壁40と後壁42とは、挿入及び取出方向50において対向している。前壁40及び後壁42は、挿入及び取出方向50に延びる左右一対の側壁37,38、側壁37,38と前壁40及び後壁42とを接続し、かつ前壁40の上端から後壁42の上端に向けて延びる上壁39、及び前壁40の下端から後壁42の下端に向けて延びる下壁41、の4つの壁によりそれぞれ区画されている。なお、挿入及び取出方向50は奥行き方向53と平行である。前壁40の外面が前面に相当する。後壁42の外面が後面に相当する。上壁39の外面が上面に相当する。下壁41の外面が底面に相当する。
【0019】
本実施形態では、インクカートリッジ30の前壁40と、側壁37,38、上壁39及び下壁41の一部とがブラケット90により形成されており、インクカートリッジ30の後壁43と、側壁37,38、上壁39及び下壁41の一部とが本体31により形成されている。
【0020】
[本体31]
図2〜4に示されるように、本体31の前壁40側における高さ方向52の中央付近には、検知部33が設けられている。検知部33は、後述される第1突起85のリブ88の挿入向き56の先端、第2突起86の挿入向き56の先端、及び被検出子89より挿入向き56の後ろ側に配置されている。検知部33は、インク室36に通ずるように一方が開口された箱形である。また、検知部33は、光センサ114(図6参照)から出射されて、挿入及び取出方向50と垂直な方向(本実施形態では、幅方向51)に進行する光、例えば赤外光を透過させる透光性の樹脂からなる一対の壁を有する。検知部33は、ブラケット90の開口95により、前壁40側においてインクカートリッジ30の外部へ露出されている。したがって、インクカートリッジ30の外部から出射される光センサ114の光は、検知部33を透過可能である。なお、光は赤外光でもよいし、可視光であってもよい。
【0021】
検知部33の左右一対の壁の間はインクを貯留可能とするために中空とされている。図4に示されるように、検知部33の左右一対の壁の間にはセンサーアーム60のインジケータ部62が位置している。センサーアーム60は、板状のアーム本体61の両端に、インジケータ部62及びフロート部63とがそれぞれ設けられたものである。センサアーム60は、インク室36において、幅方向51に沿って延びる支軸64により回動可能に支持されている。センサーアーム60が回動することにより、インジケータ部62は、インク室36に存在するインク量に対応して回動するものである。センサアーム60は、インジケータ部62が検知部33の重力方向下側に位置する下位姿勢と、インジケータ部62が下位姿勢よりも検知部33の重力方向上側に位置する上位姿勢に姿勢変化可能である。なお、図4では、インクが所定量以上あり、インジケータ部62が下位姿勢である状態が示されている。
【0022】
インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に装着された状態において、カートリッジ装着部110に設けられた光センサ114に対して、検知部33は、挿入及び取出方向50と垂直な方向(本実施形態では、幅方向51)に進行する赤外光を所定量以上透過させる状態と、検知部33が赤外光を所定量未満に遮光又は減衰させる状態とに変化する。インジケータ部62が上位姿勢であれば検知部33は赤外光を透過させ、インジケータ部62が下位姿勢であれば、検知部33は赤外光を遮光又は減衰させる。この検知部33の透光状態に応じて、インク室36内のインク残量が所定量未満になったことが判定される。
【0023】
なお、検知部33には、センサーアーム60がなくてもよい。光センサ114は、発光素子と受光素子とが挿入及び取出方向50と垂直な水平方向(インクカートリッジ30の幅方向(左右方向)51に一致する。)に対向されている。そして、発光素子から出射された光は、挿入及び取出方向50と垂直な水平方向に進行し、受光素子に受光される。そして、検知部33内にインクがある状態では、発光素子から出射された赤外光が遮断又は減衰され、検知部33内にインクがない状態では、発光素子から出射された赤外光が所定量以上透過されるように構成されていてもよい。さらに、検知部33が柔らかいフィルムで構成されていてもよい。つまり、検知部33内にインクがある状態ではフィルムが膨らんでおり、このフィルムに回動可能なレバーが接触することによって、レバーが赤外光を遮断する位置に保持される。一方、検知部33内にインクがない状態ではフィルムが萎んでおり、回動可能なレバーが下方又は上方へ回動して赤外光を遮断しない位置へ回動するように構成されていてもよい。また、検知部33内にインクがある状態では、光センサ114の発光素子から出射された赤外光が受光素子に到達しないように反射され、検知部33内にインクがない状態では、発光素子から出射された赤外光が受光素子に到達するように反射されるように構成されていてもよい。
【0024】
本体31の前壁40側における検知部33の上側に大気連通口32が設けられている。大気連通口32は、インク室36を形成している壁を奥行き方向53へ貫通する貫通孔である。大気連通口32を介してインク室36の空気層と大気とが連通され得る。大気連通口32は、ブラケット90により形成される前壁40より、本体31により形成される後壁42側に配置されている。大気連通口32は、ブラケット90において前壁40を奥行き方向53へ貫通する孔96によって、インクカートリッジ30の外部から孔96を通じてアクセス可能である。
【0025】
大気連通口32は、大気連通バルブ73によって開閉可能に構成されている。大気連通口32が開かれることによって、負圧に維持された状態のインク室36の気圧が外気圧となる。大気連通口32は、必ずしも前壁40側に設けられる必要はなく、インク室36の内部と外部とを連通させるものであれば配置は限定されない。また、インク室36内が負圧に維持された状態でインクカートリッジ30が使用される場合は、大気連通口32は必ずしも設けられなくてもよい。
【0026】
本体31の前壁40側における検知部33の下側に、インク供給部34が設けられている。インク供給部34は、円筒形状の外形をなしており、前壁40から挿入及び取出方向50に沿って外側へ突出している。インク供給部34の突出端にはインク供給口71が形成されている。インク供給部34のインク供給口71は、ブラケット90において前壁40を奥行き方向53へ貫通する孔97によって、インクカートリッジ30の外部から孔97を通じて外部へ露出されている。インク供給部34が、印刷流体供給部に相当する。
【0027】
インク供給口71からインク供給部34の内部空間を通じて、挿入及び取出方向50に延びてインク室36へ通ずるインク流路72が形成されている。インク供給口71は、インク供給バルブ70によって開閉可能に構成されている。インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に装着されると、カートリッジ装着部110に設けられたインクニードル122(図6参照)が、インク供給口71に挿入されてインク供給バルブ70を開く。これにより、インク流路72を通ってインク室36から、カートリッジ装着部110に設けられたインクニードル122へインクが流出される。
【0028】
なお、インク供給口71は、必ずしもインク供給バルブ70によって開閉可能な構成に限定されず、例えば、インク供給口71がフィルムなどで閉塞されており、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に装着されると、インクニードル122がフィルムを突き破ることによりインク供給口71が開かれる構成であってもよい。
【0029】
図3,4に示されるように、本体31の下壁41には、係合爪43が形成されている。係合爪43の先端側は、インクカートリッジ30の幅方向51両側へそれぞれ突出されている。係合爪43の幅方向51の中央には、奥行き方向53へ延びる切欠きが形成されている。係合爪43は、この切欠きにより幅方向51の寸法が縮小されるように弾性変形可能である。係合爪43の先端側は、ブラケット90の長孔91,92へとそれぞれ進入して長孔91,92を形成する円筒形状の内壁の内面と係合する。
【0030】
本体31の上壁39における奥行き方向53の中央付近には、係止部45が形成されている。係止部45は、インクカートリッジ30の幅方向51及び高さ方向52に拡がる係止面46を有して上壁39から上側へ突出されている。係止面46には、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に装着された状態で、後述されるロック部材145が係合する。係止部45は、インクカートリッジ30を取出向き55に押し出させる付勢力を受けるものである。係止面46が、第2面に相当する。
【0031】
本体31の後壁42側の高さ方向52の上側には、回動部材80が設けられている。回動部材80は、例えば、屈曲された平板形状をなしており、その長手方向が奥行き方向53に沿うように配置されている。回動部材80は、その屈曲された位置に軸83を有する。この軸83が、本体31の係止面46から後壁42側へ離間された位置において回転可能に支持されている。回動部材80は、軸83周りに回動可能である。回動部材80において、前壁40側となる先端部81は、軸83から係止面46側へ延出されている。回動部材80の後端部82は、軸83から後壁42側へ延出されている。
【0032】
回動部材80に外力が付与されていない状態では、回動部材80は、自重によって先端部81が上壁39に対して最も上側(先端部81が上壁39から最も離れた位置)に位置する。この状態において、後端部82は、本体31の上壁39より上側に位置する。先端部81は、本体31の外形よりも外側にはみ出るように位置される。回動部材80の先端部81が下向きへ押し下げられることにより、回動部材80は、例えば、自重に抗して図6における時計回りへ回動する。回動部材80が最も時計回りに回動された状態において、先端部81は、係止面46より下側に位置する。なお、回動部材80は本体31と一体にされていてもよい。また、回動部材80は、コイルバネによって時計回りに付勢されていてもよい。その場合、回動部材80は、後端部82が下向きに押し下げられることにより、コイルバネの付勢力に抗して反時計回りに回動される。
【0033】
本体31の側壁37,38は、奥行き方向53における概ね中央から後壁42側において拡がっている。具体的には、側壁37,38の外面は、後壁42側から前壁40側の途中までが平面をなし、その途中から側壁37,38の端部までは奥行き方向53へ傾斜する傾斜面をなす先細り形状である。したがって、本体31の奥行き方向51における中央から前壁40側には側壁37,38が存在せず、インク室36を区画する内部フレーム35が露出されている。本体31の奥行き方向53における中央には、側壁37,38の厚み分に相当する段差面47,48が、高さ方向52に渡って延びている。後述されるブラケット90は、この段差面47,48より前壁40側において、本体31及び内部フレーム35を覆っている。
【0034】
[ブラケット90]
ブラケット90は、本体31の前壁40側、前述された側壁37,38による段差面47,48より前壁40側の側面、上壁39及び下壁41を外側が覆うことが可能な薄平な容器形状である。
【0035】
ブラケット90における側壁37,38の下側には、高さ方向52へ延びる長孔91,92がそれぞれ形成されている。ブラケット90が本体31に組み付けられると、本体31の係合爪43の先端部分が長孔91,92にそれぞれ進入する。係合爪43の高さ方向52の寸法は、長孔91,92の高さ方向52の寸法より短い。また、ブラケット90における後壁42側の端部93,94は、高さ方向52に延びており、ブラケット90が本体31に組み付けられると、段差面47,48と対向する。また、ブラケット90における後壁42側の端部93,94は、ブラケット90が本体31に組み付けられた状態において、本体31の側壁37,38において傾斜面をなしている段差面47,48とオーバーラップする位置まで進入している。ブラケット90は、係合爪43が長孔91,92内においてスライド移動可能な範囲で、本体31に対して高さ方向52へ相対移動可能である。すなわち、係合爪43と長孔91,92を形成する内壁との高さ方向52における間隔は、ブラケット90が本体31に対して高さ方向52へのスライド可能な範囲分が確保されている。その移動に際して、ブラケット90の端部93,94は、本体31の段差面47,48に対して摺動される。つまり、段差面47,48が、ブラケット90の高さ方向52の移動に際してガイドとなる。なお、本体31に組み付けられたブラケット90は、本体31の上壁39に支持されている。
【0036】
ブラケット90の前壁40側において、高さ方向52の概ね中央には、幅方向51へ貫通する開口95が形成されている。開口95は、ブラケット90が本体31に装着されると、本体31の検知部33を外部へ露出するための窓になる。したがって、開口95は、本体31の検知部33と対応する位置、寸法及び形状に形成されている。この検知部33を囲むように構成された開口95の枠は、高さ方向52へ延びる検出子89(後述)と、検出子89の下端から奥行き方向53へ延びて検知部33を受けることが可能な受け部79とを有する。受け部79は、ブラケット90が本体31の上壁39に支持されている状態においては検知部33と間隔が空き、ブラケット90が上側へ移動すると、検知部33の下端と当接する。すなわち、受け部79は、本体31に対してブラケット90の上方向への移動範囲を規制している。なお、本実施形態では、本体31に対してブラケット90が上方向へ移動する範囲を受け部79が規制しているが、係合爪43と長孔91,92を形成する円筒形状の内壁との係合範囲によって、本体31に対してブラケット90が上側へ移動する範囲が規制されてもよい。
【0037】
ブラケット90の前壁40側において、高さ方向52の上側には、奥行き方向53へ貫通する孔96が形成されている。孔96は、ブラケット90が本体31に装着されると、本体31の大気連通口32へアクセスするための孔になる。したがって、孔96は、本体31の大気連通口32と対応する位置、寸法及び形状に形成されている。
【0038】
ブラケット90の前壁40側において、高さ方向52の下側には、奥行き方向53へ貫通する孔97が形成されている。孔97は、ブラケット90が本体31に装着されると、本体31のインク供給部34を外部へ露出させるための孔になる。したがって、孔97は、本体31のインク供給部34と対応する位置、寸法及び形状に形成されている。
【0039】
ブラケット90の前壁40側には、第1突起85及び第2突起86が設けられている。第1突起85は、ブラケット90の前壁40の上端に、前壁40から後壁42から離れる向き(挿入向き56)へ延びるように設けられている。第1突起85の幅は、前壁40の幅と同じである。第1突起85の先端は、インク供給部34の先端であるインク供給口71より後壁42から離れる向き(挿入向き56)の前側まで突出されている。本実施形態においては、この第1突起85は、前壁40の幅と同幅としているが、前壁40の幅より狭い幅(縦、横)の板状のものであってもよい。第1突起85における幅方向51の中央には奥行き方向53へ延びる溝87が形成されている。溝87は、第1突起85において高さ方向52の上向き及び挿入向き56へ開口している。溝87の高さ方向52に沿った断面形状は凹型である。溝87が、凹部に相当する。
【0040】
溝87の内部空間において、溝87の底面の幅方向51の中央には、高さ方向52及び奥行き方向53へ延びるリブ88が設けられている。リブ88は、溝87の底面から上向きに起立されている。リブ88における幅方向51の両側面は、溝87において幅方向51に対向する一対の側面とそれぞれ対向し、かつ平行である。リブ88は、幅方向51へ進む光、例えば赤外光を遮断又は減衰させるものであり、光センサ116によって検知され得る。第1突起85のリブ88が前壁40から後壁42から離れる向き(挿入向き56)へ突出される寸法は、インクカートリッジ30の種別に応じて変更される。インクカートリッジ30の種別とは、インクの色や成分の違い、インク室36に最初に貯留されるインクの量の違いなどである。
【0041】
第2突起86は、ブラケット90の前壁40の下端に設けられている。したがって、第2突起86は、インク供給部34の下方に配置されている。第2突起86の幅は、前壁40の幅と同じである。第2突起86は、前壁40から後壁42から離れる向き(挿入向き56)へ突出されている。第2突起86の先端は、後壁42から離れる向き(挿入向き56)において、インク供給部34の先端であるインク供給口71の前側まで突出されている。第2突起86が前壁40から後壁42から離れる向き(挿入向き56)へ突出される寸法は、インクカートリッジ30の種別に応じて変更される。インクカートリッジ30の種別とは、インクの色や成分の違い、インク室36に最初に貯留されるインクの量の違いなどである。なお、本実施形態では、カートリッジ装着部110において、第2突起86が間接的に検知されているが、前述された第1突起85のリブ88のようなリブが第2突起86に設けられて、第2突起のリブが光センサ117により直接検知されるように構成されてもよい。
【0042】
本体31の前壁40において、高さ方向52における第1突起85と第2突起86との間であって、検知部33の後壁42から離れる向き(挿入向き56)の前側に、幅方向51に進む光、例えば赤外光を減衰または遮断する被検出子89が設けられている。被検出子89は、幅方向51において検知部33とほぼ同じ幅である。この幅は、光センサ114の発光素子と受光素子との間に進入可能な寸法である。なお、被検出子89は、検知部33の一部として光透過性樹脂により構成されていてもよい。この場合、被検出子89は、赤外光を減衰させるだけの幅方向51の厚みを有する。また、この光透過性樹脂は、赤外光を減衰又は反射する程度の厚みを有したり、着色剤を含んだりするものであってもよい。
【0043】
被検出子89と検知部33とは、奥行き方向53において所定の間隔が隔てられて配置されている。この間隔は、幅方向51に進む赤外光が所定量未満には減衰されることなく通過するものである。被検出子89の奥行き方向53に沿った寸法は、インクカートリッジ30の種別に応じて変更される。インクカートリッジ30の種別とは、インクの色や、顔料又は染料などの成分の違い、インク室36に最初に貯留されるインクの量の違いなどである。
【0044】
第1突起85、第2突起86及び被検出子89は、いずれもが検知部33よりも後壁42から離れる向き(挿入向き56)へ突出されている。つまり、インクカートリッジ30において、第1突起85、第2突起86及び被検出子89は、検知部33よりも挿入向き56の前側に配置されており、検知部33は、第1突起85、第2突起86及び被検出子89よりも後壁42に近づく向き(挿入向き56の後ろ側)に配置されている。検知部33及びインク供給口71は、高さ方向52においていずれもが第1突起85と第2突起86との間に配置されている。
【0045】
本体31及びブラケット90の上壁39には、奥行き方向53に渡って延びるガイド部65が設けられている。ガイド部65は、上壁39から上方へ突出された一対のリブによって構成されている。ガイド部65は、本体31及びブラケット90にそれぞれ設けられており、本体31にブラケット90が組み付けられた状態において、奥行き方向53へ延びる一体のものとなる。ガイド部65において幅方向51に対向する一対の側壁の間の距離は、本体31及びブラケット90における37,38側壁の間の距離より短い。そして、ガイド部65を構成する一対のリブの幅方向51における間隔は、後述されるロック部材145の幅よりも広い。ガイド部65の挿入向き56の前端は、第1突起85の溝87より後壁42側である。
【0046】
本体31の下壁41には、奥行き方向53に渡って延びるガイド部66が設けられている。ガイド部66は、下壁41から下方へ突出された突片によって構成されている。ガイド部66は、本体31及びブラケット90にそれぞれ設けられており、本体31にブラケット90が組み付けられた状態において、奥行き方向53へ延びる一体のものとなる。ガイド部66において幅方向51に対向する一対の側壁の間の距離は、本体31において幅方向51に対向する一対の側壁の間の距離より短い。そして、一対のガイド部65の幅方向51における間隔は、後述されるロック部材145の幅よりも広い。ガイド部65,66は、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110へ挿抜される際に、後述されるガイド溝109に挿入されて移動されるものである。
【0047】
ブラケット90のガイド部65を構成する一対のリブの間であって、第1突起85の溝87より後壁42側、かつ本体31の係止部45より前壁40側には、IC基板74が設けられている。つまり、IC基板74は、インクカートリッジ30の前壁40と後壁42との間の上壁39側であって、前壁40及び溝87より前後方向の後ろ側(奥行き方向53の後壁42側)に配置されている。また、IC基板74は、インク供給部34のインク供給口71より前後方向の後ろ側(奥行き方向53の後壁42側)に配置されている。すなわち、IC基板74は、インク供給部34とは前後方向の異なる位置に配置されている。IC基板74は、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に装着される途中において幅方向51に沿って3つが並ぶ接点106(図6参照)と導通し、かつインクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に装着された状態においても接点106と導通する。IC基板74が、電気的インターフェースに相当する。
【0048】
IC基板74が配置されたガイド部65の上面67は、前壁40と後壁42との間において幅方向51及び奥行き方向53に沿って拡がる平面であり、インクカートリッジ30の装着姿勢において水平方向に沿った面である。この上面67は、係合部45の係止面46と交差、本実施形態では直交する関係にある。上面67は、係止面46より前後方向の前側(奥行き方向53の前壁40側)に配置されているので、上面67に設けられたIC基板74も、係止面46より前後方向の前側に位置する。また、係止面46、IC基板74、溝87は前後方向に直線状に並んでおり、いずれもインクカートリッジ30の上方に対して露出されている。また、係止面64において、後述されるロック部材145の係合面146と当接する領域は、上面67より高さ方向52の下側に位置する。
【0049】
IC基板74には、IC(各図には現れていない)、HOT電極75、GND電極76及びシグナル電極77が搭載されている。ICは、半導体集積回路であり、インクカートリッジ30に関する情報、例えば、ロット番号や製造年月日、インク色などの情報を示すデータが読み出し可能に格納されている。各電極が、端子に相当する。
【0050】
HOT電極75、GND電極76及びシグナル電極77はICと電気的に接続されている。HOT電極75、GND電極76及びシグナル電極77は、それぞれが奥行き方向(前後方向)53に沿って延出されており、幅方向51に離間されて配置されている。HOT電極75、GND電極76及びシグナル電極77は、IC基板74の上面に電気的にアクセス可能に露出されている。つまり、HOT電極75、GND電極76及びシグナル電極77は、装着姿勢のインクカートリッジ30の上側からアクセス可能に露出されている。
【0051】
ブラケット90において、ガイド部65の一対のリブの間には、IC基板74より前壁側に土手49が形成されている。土手49は、前壁40側へ向かって斜め下方へ傾斜する傾斜面である。土手49は、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110へ着脱される際に、ロック部材145が摺動する面である。
【0052】
また、インクカートリッジ30の上部において、ブラケット90と係止部45とが向かい合う境界部分において下方向へ凹む凹部78が形成されている。そして、境界部分において、ブラケット90と係止部45との間に段差がない。これにより、インクカートリッジ30をカートリッジ装着部110へ着脱する際に、ロック部材145がインクカートリッジ30の上面を摺動しても、境界部分においてロック部材145が引っかかることがない。
【0053】
なお、本実施形態では、ブラケット90は、本体31の前面、上面、下面、側面の一部を覆うように形成されているが、ブラケット90は、本体31の何れの面を覆っていてもよい。例えば、図10に示されるように、本体31の側面を覆わない形状であったり、図11に示されるように、本体31の底面を覆わない形状であったりしてもよい。
【0054】
[インク供給装置100]
図1に示されるように、インク供給装置100は、プリンタ10に設けられている。インク供給装置100は、プリンタ10が備える記録ヘッド21へインクを供給するものである。インク供給装置100は、インクカートリッジ30を装着可能なカートリッジ装着部110を備えている。なお、図1においては、カートリッジ装着部110にインクカートリッジ30が装着された状態が示されている。
【0055】
[カートリッジ装着部110]
図5,6に示されるように、カートリッジ装着部110の筐体を形成するケース101は、プリンタ10の正面側に開口112を有する。開口112を通じてケース101へインクカートリッジ30が挿抜される。インクカートリッジ30は、ケース101の内部空間の天部を画定している天面に設けられたガイド溝109にガイド部65が挿入され、ケース101の内部空間の底部を画定している底面に設けられたガイド溝109にガイド部66が挿入されることによって挿入及び取出方向50へ案内される。ケース101には、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各色に対応する4つのインクカートリッジ30が収容可能である。
【0056】
ケース101には、内部空間を縦方向に長い4つの空間に仕切り分ける3つのプレート102が設けられている。このプレート102によって仕切り分けられた各空間それぞれにインクカートリッジ30が収容される。
【0057】
図6に示されるように、ケース101の終面の下部に接続部103が設けられている。接続部103は、終面において、ケース101に装着された各インクカートリッジ30のインク供給部34に対応する位置にそれぞれ配置されている。本実施形態では、ケース101に収容可能な4つのインクカートリッジ30に対応して4つの接続部103が設けられている。
【0058】
接続部103は、インクニードル122と、保持部121とを有する。インクニードル122は、管状の樹脂針からなる。インクニードル122は、ケース101の終面と表裏をなす外面側でインクチューブ20に接続されている。各インクニードル122からケース101の終面と表裏をなす外面側へ引き出された各インクチューブ20は、プリンタ10の記録ヘッド21へインクを流通可能に延出されている。なお、図5,6においては、インクチューブ20は省略されている。
【0059】
保持部121は、円筒状に形成されている。保持部121の中心にインクニードル122が配置されている。図9に示されるように、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に装着されると、インク供給部34が保持部121の円筒の内側に挿入される。このとき、インク供給部34の外周面が保持部121の円筒の内周面に接触することにより、インク供給部34が保持部121に対して位置決めされつつ挿入される。インク供給部34が保持部121へ挿入されると、インクニードル122がインク供給部34のインク供給口71に挿入される。これにより、インク室36に貯留されているインクが外部へ流出可能となる。インク室36から流出されたインクは、インクニードル122へ流入する。インクニードル122が、印刷流体供給管に相当する。
【0060】
図6に示されるように、ケース101の終面において、接続部103より重力方向の上側にセンサユニット104が設けられている。センサユニット104は、基板113と、光センサ114とを備える。基板113に光センサ114が装着されることで、センサユニット104が構成されている。センサユニット104には、4つの光センサ114が設けられている。これら4つの光センサ114は、ケース101に収容可能な4つのインクカートリッジ30に対応している。4つの光センサ114は、各プレート102の間において、ケース101の幅方向に(幅方向51と一致する)に一列に配列されている。
【0061】
各光センサ114は、LEDなどの発光素子と、フォトトランジスタなどの受光素子とをそれぞれ有する。発光素子及び受光素子は、それぞれが筐体に囲まれている。光センサ114は、この筐体により形成される外形が馬蹄形である。発光素子は、筐体から一方向、本実施形態では、挿入及び取出方向50と垂直な水平方向(幅方向51)へ光を照射可能である。受光素子は、筐体に対して一方向から照射された光を受光可能である。このような発光素子と受光素子とが、馬蹄形の筐体において挿入及び取出方向50と垂直な水平方向(幅方向51)へ所定の間隔を空けて対向配置されている。発光素子と受光素子との間の空間には、インクカートリッジ30の検知部33及び被検出子89が進入可能である。光センサ114の光路に検知部33又は被検出子89が進入すると、光センサ114は、検知部33又は被検出子89による透過光量の変化を検知し得る。
【0062】
図6に示されるように、ケース101の天面の終面側にはセンサユニット105が設けられている。センサユニット105は、基板115と、光センサ116とを備える。基板115に光センサ116が装着されることで、センサユニット105が構成されている。センサユニット105には、4つの光センサ116が設けられている。これら4つの光センサ116は、ケース101に収容可能な4つのインクカートリッジ30に対応している。4つの光センサ116は、各プレート102の間において、ケース101の幅方向に(幅方向51と一致する)に一列に配列されている。
【0063】
ケース101にインクカートリッジ30が装着されると、光センサ116の光路に第1突起85のリブ88が進入する。このときの光センサ116の信号の変化を検知することで、インクカートリッジ30の装着状態が判定され得る。光センサ116は、光センサ114と同様に、発光素子及び受光素子を有するものなので、ここでは、光センサ116の詳細な構成の説明が省略される。
【0064】
図6に示されるように、ケース101の天面104において、終面102と開口112との間には接点106が設けられている。接点106は、挿入及び取出方向50と直交する幅方向51に離れて3個が配置されている。3個の接点106の配置は、インクカートリッジ30のHOT電極82、GND電極83及びシグナル電極84の配置に対応している。各接点106は、導電性及び弾性を有する部材で構成されており、高さ方向52の上が向きへ弾性的に変形可能である。3この接点106は、ケース101に収容可能な4つのインクカートリッジ30に対応して、4組が設けられている。
【0065】
各接点106は、電気回路を介して演算装置に電気的に接続されている。演算装置は、例えばCPU,ROM,RAMなどからなるものであり、プリンタ10の制御部として構成されていてもよい。接点106とHOT電極82とが電気的に導通されることによって、電圧VcがHOT電極82に印加される。接点106とGND電極83とが電気的に導通されることにより、GND電極83がアースされる。接点106とHOT電極82及びGND電極83とが導通されることによって、ICに電力が供給される。接点133とシグナル電極84とが電気的に導通されることにより、ICに格納されたデータにアクセス可能となる。電気回路からの出力は演算装置に入力される。
【0066】
図1に示されるように、スライド部材135は、カートリッジ装着部110の終面の下端側に形成された空間130に配置されている。本実施形態では、ケース101に収容可能な4つのインクカートリッジ30に対応して4つのスライド部材135が設けられている。空間130は、カートリッジ装着部110の内部空間と連続している。スライド部材135は、空間130において挿入及び取出方向50に沿ってスライド可能である。スライド部材135は、概ね直方体の外形をなす。スライド部材135は、インクカートリッジ30の第2突起86の挿入経路に配置されており、第2突起86と当接可能である。
【0067】
空間130にはコイルバネ139が設けられている。コイルバネ139は、スライド部材135を開口112側、つまり、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110から抜き出される向きへ、つまり開口112へ向かって、インクカートリッジ30を弾性付勢するものである。コイルバネ139が自然長である場合、つまり、スライド部材135に外力が加えられていない状態では、スライド部材135は、開口112側の所定の位置に配置される。インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に挿入される過程で、インクカートリッジ30の第2突起86がスライド部材135に当接して、スライド部材135が空間130の終壁側へ押圧される。これにより、コイルバネ139が収縮されるとともに、スライド部材135が終壁側の位置へスライドされる。収縮したコイルバネ139は、スライド部材135を介してインクカートリッジ30を取出向き55へ付勢する。スライド部材135が、付勢部材に相当する。
【0068】
図1に示されるように、ケース101の終面において、スライド部材135より重力方向の上側に光センサ117が設けられている。光センサ117は、ケース101に収容可能な4つのインクカートリッジ30に対応して4つが設けられている。換言すれば、4つの光センサ117は、4つのスライド部材135に対応している。4つの光センサ117は、空間130の上側において、ケース101の幅方向に(幅方向51と一致する)に一列に配列されている。
【0069】
ケース101にインクカートリッジ30が装着されると、スライド部材135が空間130の終壁側へスライドされて光センサ117の光路(検知位置)に進入して、光センサ117に検知され得る。光センサ117は、光センサ114と同様に、発光素子及び受光素子を有するものなので、ここでは、光センサ117の詳細な構成の説明が省略される。また、図6においては、スライド部材135及び光センサ117が省略されている。
【0070】
カートリッジ装着部110において、光センサ114の検知位置は、光センサ116,117の各検知位置のいずれよりも、挿入向き56の後ろ側に配置されている。
【0071】
図6に示されるように、ケース101の終面には、ロッド125が設けられている。ロッド125の高さ位置は、カートリッジ装着部110に装着されたインクカートリッジ30の大気連通バルブ73の高さ位置に対応する。ロッド125は、ケース101に収容可能な4つのインクカートリッジ30に対応して4つが設けられている。ロッド125は、ケース101の終面から開口112へ向かって挿入及び取出方向50に沿って突出する円筒形状である。インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に装着される過程において、ロッド125がインクカートリッジ30のブラケット90の孔96に挿入されて、ロッド125の先端が大気連通バルブ73に当接する。そして、大気連通バルブ73がロッド125により押し込まれて、大気連通口32が開放される。また、ロッド125の外周面が、ブラケット90の孔96の内周面98に当接することによって、ブラケット90が高さ方向52に対して位置決めされる。
【0072】
図6に示されるように、ロック部材145がケース101に設けられている。ロック部材145は、カートリッジ装着部110に装着されたインクカートリッジ30を装着状態に保持するためのものである。ロック部材145は、ケース101の開口112の上側に設けられているまた、ロック部材145は、接点106より開口112側に配置されており、ロック部材145及び接点106は、インクカートリッジ30の挿入及び取出方向50に沿って並んでいる。
【0073】
ロック部材145は、例えば、支軸147を中心に揺動可能に形成されている。支軸147は、例えば、ロック部材145の開口112側の端部に設けられている。この支軸147は、例えば、ケース101に取り付けられている。これにより、ロック部材145は、ケース101の開口112付近の上側において、支軸147を中心に開口112側に対して近づく/離れるように回動可能に支持される。
【0074】
係合面146は、ロック部材145の支軸147の他端側に配置されており、後述されるロック位置において幅方向51及び高さ方向52に沿って拡がる平面である。係合面146は、インクカートリッジ30の係止部45と係合可能である。係合面146が係止部45と係合することにより、インクカートリッジ30がケース101に対して、スライド部材135の付勢力に抗して、装着位置に保持される。係合面146が係止部45と係合可能な位置となるロック部材145の回動位置(図9参照)がロック位置(第2姿勢)と称され、係合面146が係止部45と係合しない位置(図8参照)がアンロック位置(第1姿勢)と称される。係合面146が、第4面に相当する。
【0075】
ロック部材145の他端側において、係合面146と連続しており、ロック位置において幅方向51及び奥行き方向53に沿って拡がる曲面が摺接面148である。摺接面148は、IC基板74の3つの電極の全てに同時に摺接可能な幅方向51の幅を有する。インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に挿入又は取出しされる過程において、摺接面148は、IC基板74の3つの電極に摺接し得る。摺接面148が、第3面、摺接部に相当する。
【0076】
ロック部材145は、自重又はコイルバネ(不図示)によって、重力方向下向きへ回動する。回動部材80の先端部81が上側に移動することにより、ロック部材145が支軸147を中心に上側へ回動し、ロック位置からアンロック位置へ移動する。また、各図には示されていないが、例えば、ロック部材145の可動範囲は、アンロック位置より下方へ移動しないように回動が規制されている。
【0077】
[インクカートリッジ30の装着動作]
以下、図7〜9が参照されつつ、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に装着される動作が説明される。なお、図7〜9においては、インクカートリッジ30の上壁39側の一部が断面で示されている。
【0078】
まず、本実施形態では、ブラケット90が本体31に対して上向きに移動可能な状態を初期状態として説明する。すなわち、初期状態において、ブラケット90は、本体31の上壁39に支持された状態である。図7に示されるように、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に対して挿入向き56へ挿入される。インクカートリッジ30は、ガイド部65,66がケース101のガイド溝109に嵌り込むことによって、幅方向51及び高さ方向52に対して位置決めされる。ガイド部65,66がガイド溝109に嵌り込んだ状態において、インクカートリッジ30はケース101の終面側へスライド移動可能である。
【0079】
ケース101にインクカートリッジ30が挿入されると、まず、第1突起85の先端が、ロック部材145の摺接面148と当接する。更にインクカートリッジ30がケース101の終面側へ挿入されると、ロック部材145の摺接面148がIC基板74より前壁40側に形成された土手49に乗りあがる。これにより、ロック部材145が図7における反時計回りに回動して、ロック位置からアンロック位置へ移動する。更に、インクカートリッジ30がケース101の終面側へ挿入されると、ロック部材145の摺接面148は、土手49,IC基板74,凹部78上を順に摺動していく。摺接面148がIC基板74のHOT電極82、GND電極83及びシグナル電極84上を摺動することにより、各電極に付着した塵埃が拭い取られる。
【0080】
インクカートリッジ30がケース101の終面側へ挿入されると、被検出子89が光センサ114の検知位置を通過する。このとき、検知部33は、光センサ114の検知位置に到達していない。光センサ114が被検出子89を検出すると、光センサ114の出力信号がHIレベル信号からLOWレベル信号となる。光センサ114が被検出子89を検出した後、検知部33が光センサ114の検知位置に到達する前に、光センサ114の出力信号がHIレベル信号からLOWレベル信号となり、再びHIレベル信号となる。
【0081】
また、更にインクカートリッジ30がケース101の終面側へ挿入されると、図8に示されるように、第1突起85のリブ88が、光センサ116の検知位置へ進入する。光センサ116がリブ88を検知することによって、光センサ116の出力信号がHIレベル信号からLOWレベル信号となる。
【0082】
インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に装着される過程において、第2突起86はスライド部材135と当接する。インクカートリッジ30が更にカートリッジ装着部110に挿入されることにより、スライド部材は、コイルバネ139の付勢力に抗して、空間130の終壁側へ押圧される。これにより、スライド部材135が光センサ117に検知される。
【0083】
また、インクカートリッジ30のインク供給部34は保持部121に接し、インクニードル122が、インク供給部34のインク供給口71に挿入される。インクニードル122がインク供給口71に挿入されてバルブ70に接し、さらにインクカートリッジ30が挿入向き56へ移動されると、バルブ70がインクニードル122に押されてインク供給口71から離れる。そして、インク供給部34が保持部121に挿入され、かつ、インクニードル122がインク供給口71に挿入されることにより、インクカートリッジ30の本体31がケース101に対して、所定の位置に装着される。各図には示されていないが、インクニードル122の先端にはインク導入口が設けられているので、このインク導入口を通じて、インク室36からインクニードル122へインクが流入する。
【0084】
インクニードル122がインク供給口71に挿入された後、図8に示されるように、ケース101のロッド125が、インクカートリッジ30のブラケット90の孔96に進入する。ブラケット90は、本体31に対して高さ方向52へ移動可能である。ロッド125が孔96に進入して、ロッド125の外周面が孔96の内周面98の上部に当接することによって、ブラケット90が上向きへスライド移動し、予め定められた位置へ案内される。そして、ブラケット90が高さ方向52の下向きに対して位置決めされる。
【0085】
一方、接点106は、ブラケット90の土手49に当接する。土手49は、取出向き55へ向かって上るように傾斜しており、ブラケット90は高さ方向52の下向きに対してロッド125により位置決めされているので、土手49に案内されて接点106が上向きへ弾性変形する。そして、接点106が土手49を登り切ってIC基板74に到達すると、ブラケット90が接点106とロッド125によって高さ方向52に対して挟み込まれるようにして位置決めされる。
【0086】
更にインクカートリッジ30がケース101の終面側へ挿入される過程において、図9に示されるように、各接点106がIC基板74のHOT電極75、GND電極76及びシグナル電極77とそれぞれ接触して電気的に導通された状態となる。
【0087】
また、インクカートリッジ30が装着位置に到達すると、図9に示されるように、ロッド125の先端が大気連通バルブ73に当接して押し込む。これにより、大気連通バルブ73が大気連通口32から離れて、大気連通口32から大気がインク室36へ流入可能となる。
【0088】
また、インクカートリッジ30が装着位置に到達すると、図9に示されるように、本体31の係止部45における係止面46が、ロック部材145の係合面146を挿入向き56へ通り過ぎる。これにより、ロック部材145が図9における時計回りへ回動して係合部145に位置し、係合面146が係止面46に接する。これにより、インクカートリッジ30が、ロック部材145が係止部45に係合し、コイルバネ126などの付勢に抗して、装着位置に保持される。このようにして、カートリッジ装着部110へのインクカートリッジ30の装着が完了する。
【0089】
カートリッジ装着部110にインクカートリッジ30が装着された状態においては、回動部材80の先端部81は、ロック部材145の係合面146より下側に位置されている。また、回動部材80の後端部82は、係止部45の底面から離間されて、本体31の上壁39より上側に位置されている。
【0090】
また、インクカートリッジ30が装着位置に到達すると、インクカートリッジ30の第1突起85のリブ88、検知部33、及びスライド部材135のリブ138は、いずれも各光センサ114,116,117の検知位置へ進入する。したがって、インジケータ部62が下位姿勢であれば、各光センサ114,116,117の出力信号はいずれもLOWレベル信号となる。各光センサ114,116,117の出力信号や、IC基板74から読み出された情報は、インクカートリッジ30の種別(インク色や容量など)や残量の判定ために用いられる。種別や残量の判定方法については、従来より公知の手法を採用することができるので、ここでは詳細な説明が省略される。
【0091】
インクカートリッジ30のインク室36内のインクが消費されると、使用済みのインクカートリッジ30がカートリッジ装着部110から取り外され、新しいインクカートリッジ30が装着される。
【0092】
インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110から取り外されるときには、回動部材80の後端部82が、ユーザによって下向きへ押し下げられる。これにより、回動部材80の先端部81が上向きへ移動して、係止部45の底面から離間する。この先端部81の移動に伴って、ロック部材145が、回動部材80の先端部81により上側へ押し上げられる。これにより、ロック部材145の係合面146が係止面46より上側となるまで、つまり係合面146が係止面46から離間するまでロック部材145が回動される。すなわち、ロック部材145がロック位置からアンロック位置まで回動されて、ロック部材145によるインクカートリッジ30の保持が解除される。
【0093】
ロック部材145の係合面146が係止面46から離間されることにより、本体31に付与されている外力、すなわちコイルバネ126などによる付勢力によって、本体31は、取出向き55へ移動しようとする。一方、ユーザが回動部材80を下向きへ押し下げているので、コイルバネ126などによる付勢力は、回動部材80を介して、ユーザの手によって受け止められる。
【0094】
ブラケット90上のIC基板74は、カートリッジ装着部110の接点106からの下向きの付勢力から解放される。そして、インクカートリッジ30が取出向き55へ取り出される過程において、ロック部材145の摺接面148は、凹部78,IC基板74,土手49上を順に摺動していく。摺接面148がIC基板74のHOT電極82、GND電極83及びシグナル電極84上を摺動することにより、各電極に付着した塵埃が拭い取られる。土手49を通過した摺接面148は、溝87上を前壁40へ向かって通過する。このとき、摺接面148によって拭い取られた塵埃は、ブラケット90の上壁39から溝87内へ落下する。これにより、摺接面148によって拭い取られた塵埃が、インクカートリッジ30の下壁41側へ落下して、インク供給部34などに付着することが防止される。
【0095】
続いて、ロッド125の外周面と孔96の内周面98との係合が解除されることにより、本体31に対して上向きに移動していたブラケット90が重力の作用などにより下向きへ移動する。そして、ユーザが本体31を取出向き55へ取り出すことにより、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110から取り外される。
【0096】
なお、初期状態においてブラケット90が本体31に対して下向きに移動可能な状態である場合は以下のようになる。
初期状態において、ブラケット90は、ブラケット90の端部93,94と本体31の段差面47,48との静摩擦により支持されている。インクカートリッジ30がケース101に挿入されると、最初は、ロッド125は、ブラケット90の孔96の内周面98に接触しないが、インクカートリッジ30が更に挿入されると、接点106と土手49との接触により、ブラケット90が押し下げられて、孔96の内周面98の上部がロッド125の外周面に接触し、ブラケット90が高さ方向52の下向きに対して位置決めされる。
【0097】
[本実施形態の作用効果]
本実施形態によれば、IC基板74が、本体31の係止面46より前後方向の前側であって、前後方向に沿った直線状に配置されているので、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に装着又は取り出される過程において、ロック部材145がIC基板74と摺接する。これにより、IC基板74に付着した塵埃が取り除かれるので、IC基板74と接点106との導通不良が防止される。
【0098】
また、IC基板74は、前壁40より前後方向の後ろ側に配置されているので、ロック部材145の摺接面148により拭い取られた塵埃が、インクカートリッジ30から落下することが抑制される。
【0099】
また、IC基板74とインク供給部34とが前後方向の異なる位置に配置されいるので、IC基板74から拭い取られた塵埃がインク供給部34に付着しにくい。
【0100】
また、IC基板74より前後方向の前側であって、前後方向に沿った直線上に、溝87を有するので、IC基板74から拭い取られた塵埃を溝87内に蓄積することができる。
【0101】
[変形例]
なお、本実施形態では、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に装着される過程において、インクカートリッジ30の本体31がガイド溝109によって、インク供給部34にインクニードル122が挿入される位置へ案内され、ブラケット90がロッド125によって、HOT電極75、GND電極76、シグナル電極77が各接点106と所定の接圧で接触する位置へ案内されるが、インクカートリッジ30の本体31及びブラケット90の案内は、例えば、ケース101の内壁に設けられた凹凸形状など、ガイド溝109やロッド125以外の他の部材により実現されてもよい。また、IC基板74は、本体31に設けられていてもよい。また、光学的にアクセスされるリブ88、被検出子89は必ずしも設けられる必要はなく、例えばIC基板74のみがブラケット90に設けられていてもよい。
【符号の説明】
【0102】
10・・・プリンタ(記録装置)
30・・・インクカートリッジ(印刷流体カートリッジ)
31・・・本体
34・・・インク供給部(印刷流体供給部)
39・・・上壁(上面)
40・・・前壁(前面)
42・・・後壁(後面)
46・・・係止面(第2面)
67・・・上面(第1面)
75・・・HOT電極(電気的インターフェース、端子)
76・・・GND電極(電気的インターフェース、端子)
77・・・シグナル電極(電気的インターフェース、端子)
90・・・ブラケット
106・・・接点
110・・・カートリッジ装着部
135・・・スライド部材(付勢部材)
145・・・ロック部材
146・・・係合面(第3面)
147・・・支軸
148・・・摺接面(第4面、摺接部)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外力に抗して印刷流体カートリッジを制止可能なロック部材を有するカートリッジ装着部に装着され、かつ接点と導通可能な印刷流体カートリッジであって、
前面、当該前面から離れた配置された後面を有する本体と、
上記前面と上記後面との間で前後方向に拡がる第1面に配置されており、上記接点と導通可能な電気的インターフェースと、
上記ロック部材と当接する第2面と、を具備しており、
上記電気的インタフェースは、上記第2面より前後方向の前側であって、前後方向に並んで配置されたものである印刷流体カートリッジ。
【請求項2】
上記第2面は、上記第1面と交差する面である請求項1に記載の印刷流体カートリッジ。
【請求項3】
上記電気的インタフェースは、上記前面より前後方向の後ろ側に配置されたものである請求項1又は2に記載の印刷流体カートリッジ。
【請求項4】
上記本体に係合するブラケットを更に具備する請求項1から3のいずれかに記載の印刷流体カートリッジ。
【請求項5】
上記ブラケットは、上記第1面を有するものである請求項4に記載の印刷流体カートリッジ。
【請求項6】
上記本体の前面に設けられており、上記前面と上記後面との間に設けられた部屋から上記本体の外部に印刷流体を流出可能な印刷流体供給部を更に有する請求項1から5のいずれかに記載の印刷流体カートリッジ。
【請求項7】
上記電気的インターフェースと上記印刷流体供給部とが、前後方向の異なる位置に配置された請求項6に記載の印刷流体カートリッジ。
【請求項8】
上記第1面は、上記本体の上面である請求項1から7のいずれかに記載の印刷流体カートリッジ。
【請求項9】
上記電気的インタフェースより前後方向の前側であって、前後方向に沿った直線上に、上記第1面から凹んだ凹部を更に有する請求項8に記載の印刷流体カートリッジ。
【請求項10】
上記電気的インターフェースは、前後方向及び上下方向と直交する幅方向に配列された複数の端子を有するものである請求項1から9のいずれかに記載の印刷流体カートリッジ。
【請求項11】
印刷流体カートリッジに摺接可能な摺接部及び接点が挿入方向に沿って並んで配置されたカートリッジ装着部に装着可能な印刷流体カートリッジであって、
前面、当該前面から離れた配置された後面を有する本体と、
上記前面と上記後面との間で前後方向に拡がる第1面に配置されており、上記接点と導通可能な電気的インターフェースと、
上記前面と上記後面との間であって、上記第1面よりも前後方向の後側に配置された第2面と、を具備したものである印刷流体カートリッジ。
【請求項12】
外力に抗してカートリッジ装着部に装着される印刷流体カートリッジを備えた記録装置であって、
上記印刷流体カートリッジは、
前面、当該前面から離れた配置された後面を有する本体と、
上記前面と上記後面との間で前後方向に拡がる第1面に配置されており、上記接点と導通可能な電気的インターフェースと、
上記ロック部材と当接する第2面と、を具備しており、
上記カートリッジ装着部は、上記電気的インターフェースと導通する接点と、上記第2面と当接して上記印刷流体カートリッジを上記外力に抗して制止するロック部材と、を具備するものであり、
上記電気的インタフェースは、上記第2面より前後方向の前側であって、前後方向に沿った直線上に配置されたものである記録装置。
【請求項13】
上記第2面は、上記第1面と交差する面であり、
上記ロック部材は、上記電気的インタフェースと接触する第1姿勢と、上記第2面と当接する第2姿勢に姿勢変化可能なものであって、上記電気的インタフェースと接触する第3面と、上記第2面と当接する第4面とを有するものである請求項12に記載の記録装置。
【請求項14】
上記ロック部材は、支軸に回動可能に設けられたものである請求項13に記載の記録装置。
【請求項15】
上記カートリッジ装着部は、上記印刷流体カートリッジに対して取出向きへ作用する外力を付与する付勢部材を有するものである請求項12から14のいずれかに記載の記録装置。
【請求項16】
上記電気的インタフェースは、上記前面より前後方向の後ろ側に配置されたものである請求項12から15のいずれかに記載の記録装置。
【請求項17】
上記本体に係合するブラケットを更に具備する請求項12から16のいずれかに記載の記録装置。
【請求項18】
上記ブラケットは、上記第1面を有するものである請求項17に記載の記録装置。
【請求項19】
上記本体の前面に設けられており、上記前面と上記後面との間に設けられた部屋から上記本体の外部に印刷流体を流出可能な印刷流体供給部と、
上記カートリッジ装着部に設けられており、上記印刷流体供給部に挿通される印刷流体供給管と、を更に有する請求項12から18のいずれかに記載の記録装置。
【請求項20】
上記電気的インターフェースと上記印刷流体供給部とが、前後方向の異なる位置に配置された請求項19に記載の記録装置。
【請求項21】
上記第1面は、上記本体の上面である請求項12から20のいずれかに記載の記録装置。
【請求項22】
上記電気的インタフェースより前後方向の前側であって、前後方向に沿った直線上に、上記第1面から凹んだ凹部を更に有する請求項21に記載の記録装置。
【請求項23】
上記電気的インターフェースは、前後方向及び上下方向と直交する幅方向に配列された複数の端子を有するものであり、
上記ロック部材は、上記複数の端子と摺接可能な幅を有するものである請求項12から22のいずれかに記載の記録装置。
【請求項24】
上記接点は、上記印刷流体カートリッジが上記カートリッジ装着部に装着される過程において上記電気的インターフェースと接触するものである請求項12から23のいずれかに記載の記録装置。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2013−49168(P2013−49168A)
【公開日】平成25年3月14日(2013.3.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−187779(P2011−187779)
【出願日】平成23年8月30日(2011.8.30)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】