印刷物折り紙シート
【課題】1つの正方形折り紙シートで立体物を創作することにおいて、数種類の折り上がり寸法が異なる立体物を創作可能にすること及び大小に折る形状の選択が可能であること、かつ正方形折り紙シートとして手軽に全て無駄なく使用可能とする印刷物折り紙シートを提供することである。
【解決手段】紙あるいは樹脂から構成されている印刷面を有する形状が大形の1つの正方形シートにおいて前記シートの縦横各一遍の長さを形状が小形な正方形の集合体になるように比例按分し、按分して形成された小形正方形の各区分面を大形正方形シートの表面に印刷面として設けておく。
【解決手段】紙あるいは樹脂から構成されている印刷面を有する形状が大形の1つの正方形シートにおいて前記シートの縦横各一遍の長さを形状が小形な正方形の集合体になるように比例按分し、按分して形成された小形正方形の各区分面を大形正方形シートの表面に印刷面として設けておく。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は折り紙を折るシートに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の一般的な正方形折り紙シートは、全面単色あるいは折り線や模様、文字等で構成された折り上がりに予測ができる色彩や模様の印刷物であったり、千代紙シートのように単一模様の繰り返し図柄の印刷物等を同一寸法で折り上げていた。また一般的な正方形折り紙シートは前記シートの大きさ以上の寸法には折れない為に大形の折り紙シートは前記シート等を繋いだり、包装紙、模造紙、新聞紙等の代用紙で立体物を折り上げていた。また一般的な正方形折り紙シートを用いた小形の立体物は前記シート面を定規で計りハサミ等で切断したシートを折り上げていた。
【0003】
しかしながら1つの正方形折り紙シートで立体物を創作することにおいて、数種類の折り上がり寸法が異なる立体物を創作可能にすること及び大小に折る形状の選択が可能であること、かつ正方形折り紙シートとして手軽に全て無駄なく使用可能とする印刷物折り紙シートは存在していなかった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は上記の点に鑑みなされたものであり、1つの正方形折り紙シートで立体物を創作することにおいて、数種類の折り上がり寸法が異なる立体物を創作可能にすること及び大小に折る形状の選択が可能であること、かつ正方形折り紙シートとして手軽に全て無駄なく使用可能とする印刷物折り紙シートを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前述の課題を解決するために本発明者は折り紙として代表的な創作物の折り鶴や折り兜等の鋭意研究により以下の手段をとった。すなわち紙あるいは樹脂から構成されている印刷面を有する形状が大形の1つの正方形シートにおいて前記シートの縦横各一遍の長さを形状が小形な正方形の集合体になるように比例按分し、按分して形成された小形正方形の各区分面を大形正方形シートの表面に印刷面として設けておればよい。
【0006】
上記の正方形に区分した小形の印刷面には輪郭線が形成されるように異なる色彩、図柄、模様、写真等を配置し印刷しておけばよい。
【0007】
また配置した色彩、図柄、模様、写真等の正方形集合体により形成された各輪郭線は小形正方形シート状態を形成する重ねて畳む為の折り当たりとすることができる。
【0008】
また各輪郭線は大小寸法の形状を切断する為の切断線となり、大小寸法の形状を個別に選択して必要に応じて切断すればよい。
【0009】
そして大小個別に選択して切断した正方形の集合体シートは正方形折り紙シートとして寸法の異なる立体物を折ることが可能となる。
【0010】
よって色彩、図柄、模様、写真等が印刷された小形正方形の集合体である大形正方形シートは数種類の異なる大きさの正方形に切断できることにより、切断された数だけの正方形折り紙シートは立体物を全て無駄なく創作することが可能となる。
【発明の効果】
【0011】
以上述べたよう本発明によれば、1つの正方形折り紙シートが数種類の異なる寸法の正方形シートに形成され、異なる寸法の立体物を創作することが可能であり、シートは不必要なときは畳んでおき、大小立体物の創作に合わせて必要な枚数や大きさ等を選択してシートを全て無駄なく切断して使用することが可能である。
【0012】
また、異なる寸法の正方形シートで折り上げた立体物はその体積、正方形の配列並びに切断した枚数等により数学的知育効果を奏する。
【0013】
あるいは小形や大形のシートで折り上げた立体物の折り鶴は子供鶴、大人鶴として、また大形シートの折り兜は子供たちが玩具等として実際にかぶって遊んで楽しむことができるという効果を奏する。
【0014】
また、折り上げた立体物は模様や図形等のデザインによる印刷面の構成により意匠性にとんだ装飾品として楽しむことができるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下に実施例を示す。
【実施例】
【0016】
以下さらに好適な第1の実施形態を添付図面の図1から図5に基づいてさらに詳しく説明する。図1は本発明の印刷物折り紙シートの表面図を示している。18が全体の印刷面を有する大形正方形のシートであって紙あるいは樹脂から構成されている。14、15、16、17は18シートの輪郭線である。1、2、3、4、5、6、7、8、9は18シートの縦横の14、15の輪郭線一遍を各3等分に按分して区分形成される印刷面であり色彩、図柄、模様、写真等を18シート表面に配置した小形正方形集合体の各印刷面である。
【0017】
10、11、12、13の線は小形正方形集合体の各印刷面に色彩、図柄、模様、写真等を配置して有する1、2、3、4、5、6、7、8、9の小形正方形の輪郭線であって小形正方形に折り畳んだり切断する為の当たりを兼ねている。
【0018】
図2は4aが図1の4と同じ印刷面である。18aは図1の18シートの各印刷面に色彩、図柄、模様、写真等を配置してできた縦線の輪郭線を折りの当たりとし、10を谷折り11を山折りして前記シートを縦長状に折り重ね、折り重ねたシートの横輪郭線13を谷折り12を山折りして折り畳んで重ねた本発明の小形印刷物折り紙シートの表面図を示している。11a、12a、15a、16aは折り重ねて形成した小形シートの輪郭線であり11a、12aは小形シートを作成するための切断線を兼ねている。
【0019】
図3の1a、2a、3a、7aが図1の1、2、3、7と同じ印刷面である。18bは本発明の大形寸法の正方形折り紙シートである。11b、13aは大形寸法の折り紙シートとして使用するために図1の11、13を切断して形成された大形寸法シートの輪郭線であり、14a、15bは図1の14、15の残ったもとの輪郭線である。10a、12aは図2で形成された大形寸法シートを折ることに支障のない折り線である。大形寸法シートが形成され図2の18aと図3の18bの各シートによって大小の異なる形状の立体物を折ることが可能となる。
【0020】
図4の19、図5の19aは人の顔である。図4の18cは図2の18aシートを兜として折った小形寸法の創作物であり、図5の18dは図3の18bシートを兜として折った大形寸法の創作物であり、共に人がかぶった様子の対比図である。
【0021】
以上説明した構造によれば、印刷面を有する1つの正方形シートで必要に応じた大小寸法の正方形折り紙シートの切断が可能となり、大小形寸法の立体物を折る形状の選択が可能であり、手軽に全て無駄なく使用できる印刷面を有する正方形折り紙シートの用途が広がるものである。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】 本発明の印刷物折り紙シート
【図2】 小形寸法に折り畳んだ本発明の印刷物折り紙シート
【図3】 大形寸法に切断した本発明の印刷物折り紙シート
【図4】 小形寸法の印刷物折り紙シートを折って人にかぶせた様子
【図5】 大形寸法の印刷物折り紙シートを折って人にかぶせた様子
【符号の説明】
【0023】
1、1a、2、2a、3、3a、4、4a、5、6、7、7a、8、9 印刷面
10、11、12、13 折り線
18、18a、18b 本発明のシート
14、14a、15、15a、15b、16、16a、17 輪郭線
11a、11b、12a、13a 切断線
18c 小形の立体物
18d 大形の立体物
19、19a 人の顔
【技術分野】
【0001】
本発明は折り紙を折るシートに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の一般的な正方形折り紙シートは、全面単色あるいは折り線や模様、文字等で構成された折り上がりに予測ができる色彩や模様の印刷物であったり、千代紙シートのように単一模様の繰り返し図柄の印刷物等を同一寸法で折り上げていた。また一般的な正方形折り紙シートは前記シートの大きさ以上の寸法には折れない為に大形の折り紙シートは前記シート等を繋いだり、包装紙、模造紙、新聞紙等の代用紙で立体物を折り上げていた。また一般的な正方形折り紙シートを用いた小形の立体物は前記シート面を定規で計りハサミ等で切断したシートを折り上げていた。
【0003】
しかしながら1つの正方形折り紙シートで立体物を創作することにおいて、数種類の折り上がり寸法が異なる立体物を創作可能にすること及び大小に折る形状の選択が可能であること、かつ正方形折り紙シートとして手軽に全て無駄なく使用可能とする印刷物折り紙シートは存在していなかった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は上記の点に鑑みなされたものであり、1つの正方形折り紙シートで立体物を創作することにおいて、数種類の折り上がり寸法が異なる立体物を創作可能にすること及び大小に折る形状の選択が可能であること、かつ正方形折り紙シートとして手軽に全て無駄なく使用可能とする印刷物折り紙シートを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前述の課題を解決するために本発明者は折り紙として代表的な創作物の折り鶴や折り兜等の鋭意研究により以下の手段をとった。すなわち紙あるいは樹脂から構成されている印刷面を有する形状が大形の1つの正方形シートにおいて前記シートの縦横各一遍の長さを形状が小形な正方形の集合体になるように比例按分し、按分して形成された小形正方形の各区分面を大形正方形シートの表面に印刷面として設けておればよい。
【0006】
上記の正方形に区分した小形の印刷面には輪郭線が形成されるように異なる色彩、図柄、模様、写真等を配置し印刷しておけばよい。
【0007】
また配置した色彩、図柄、模様、写真等の正方形集合体により形成された各輪郭線は小形正方形シート状態を形成する重ねて畳む為の折り当たりとすることができる。
【0008】
また各輪郭線は大小寸法の形状を切断する為の切断線となり、大小寸法の形状を個別に選択して必要に応じて切断すればよい。
【0009】
そして大小個別に選択して切断した正方形の集合体シートは正方形折り紙シートとして寸法の異なる立体物を折ることが可能となる。
【0010】
よって色彩、図柄、模様、写真等が印刷された小形正方形の集合体である大形正方形シートは数種類の異なる大きさの正方形に切断できることにより、切断された数だけの正方形折り紙シートは立体物を全て無駄なく創作することが可能となる。
【発明の効果】
【0011】
以上述べたよう本発明によれば、1つの正方形折り紙シートが数種類の異なる寸法の正方形シートに形成され、異なる寸法の立体物を創作することが可能であり、シートは不必要なときは畳んでおき、大小立体物の創作に合わせて必要な枚数や大きさ等を選択してシートを全て無駄なく切断して使用することが可能である。
【0012】
また、異なる寸法の正方形シートで折り上げた立体物はその体積、正方形の配列並びに切断した枚数等により数学的知育効果を奏する。
【0013】
あるいは小形や大形のシートで折り上げた立体物の折り鶴は子供鶴、大人鶴として、また大形シートの折り兜は子供たちが玩具等として実際にかぶって遊んで楽しむことができるという効果を奏する。
【0014】
また、折り上げた立体物は模様や図形等のデザインによる印刷面の構成により意匠性にとんだ装飾品として楽しむことができるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下に実施例を示す。
【実施例】
【0016】
以下さらに好適な第1の実施形態を添付図面の図1から図5に基づいてさらに詳しく説明する。図1は本発明の印刷物折り紙シートの表面図を示している。18が全体の印刷面を有する大形正方形のシートであって紙あるいは樹脂から構成されている。14、15、16、17は18シートの輪郭線である。1、2、3、4、5、6、7、8、9は18シートの縦横の14、15の輪郭線一遍を各3等分に按分して区分形成される印刷面であり色彩、図柄、模様、写真等を18シート表面に配置した小形正方形集合体の各印刷面である。
【0017】
10、11、12、13の線は小形正方形集合体の各印刷面に色彩、図柄、模様、写真等を配置して有する1、2、3、4、5、6、7、8、9の小形正方形の輪郭線であって小形正方形に折り畳んだり切断する為の当たりを兼ねている。
【0018】
図2は4aが図1の4と同じ印刷面である。18aは図1の18シートの各印刷面に色彩、図柄、模様、写真等を配置してできた縦線の輪郭線を折りの当たりとし、10を谷折り11を山折りして前記シートを縦長状に折り重ね、折り重ねたシートの横輪郭線13を谷折り12を山折りして折り畳んで重ねた本発明の小形印刷物折り紙シートの表面図を示している。11a、12a、15a、16aは折り重ねて形成した小形シートの輪郭線であり11a、12aは小形シートを作成するための切断線を兼ねている。
【0019】
図3の1a、2a、3a、7aが図1の1、2、3、7と同じ印刷面である。18bは本発明の大形寸法の正方形折り紙シートである。11b、13aは大形寸法の折り紙シートとして使用するために図1の11、13を切断して形成された大形寸法シートの輪郭線であり、14a、15bは図1の14、15の残ったもとの輪郭線である。10a、12aは図2で形成された大形寸法シートを折ることに支障のない折り線である。大形寸法シートが形成され図2の18aと図3の18bの各シートによって大小の異なる形状の立体物を折ることが可能となる。
【0020】
図4の19、図5の19aは人の顔である。図4の18cは図2の18aシートを兜として折った小形寸法の創作物であり、図5の18dは図3の18bシートを兜として折った大形寸法の創作物であり、共に人がかぶった様子の対比図である。
【0021】
以上説明した構造によれば、印刷面を有する1つの正方形シートで必要に応じた大小寸法の正方形折り紙シートの切断が可能となり、大小形寸法の立体物を折る形状の選択が可能であり、手軽に全て無駄なく使用できる印刷面を有する正方形折り紙シートの用途が広がるものである。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】 本発明の印刷物折り紙シート
【図2】 小形寸法に折り畳んだ本発明の印刷物折り紙シート
【図3】 大形寸法に切断した本発明の印刷物折り紙シート
【図4】 小形寸法の印刷物折り紙シートを折って人にかぶせた様子
【図5】 大形寸法の印刷物折り紙シートを折って人にかぶせた様子
【符号の説明】
【0023】
1、1a、2、2a、3、3a、4、4a、5、6、7、7a、8、9 印刷面
10、11、12、13 折り線
18、18a、18b 本発明のシート
14、14a、15、15a、15b、16、16a、17 輪郭線
11a、11b、12a、13a 切断線
18c 小形の立体物
18d 大形の立体物
19、19a 人の顔
【特許請求の範囲】
【請求項1】
紙あるいは樹脂から構成されている印刷面を有する1つの正方形シートにおいて大小に異なる形状の立体物を折ることが可能なことを特徴とする折り紙シート。
【請求項2】
紙あるいは樹脂から構成されている印刷面を有する1つの正方形シートにおいて按分した正方形集合体の各印刷面に色彩、図形、模様、写真を配置したことを特徴とする請求項1の折り紙シート。
【請求項3】
紙あるいは樹脂から構成されている印刷面を有する1つの正方形シートにおいて按分した正方形集合体の各輪郭線により正方形に折り重ねることが可能なことを特徴とする請求項1の折り紙シート。
【請求項4】
紙あるいは樹脂から構成されている印刷面を有する1つの正方形シートにおいて按分した正方形集合体の各輪郭線により正方形に全て切断が可能になることを特徴とする請求項1の折り紙シート。
【請求項5】
上記請求項1、2、3、4の1つの正方形シートにおいて裏面も表面に同様の印刷面を有することを特徴とする折り紙シート。
【請求項1】
紙あるいは樹脂から構成されている印刷面を有する1つの正方形シートにおいて大小に異なる形状の立体物を折ることが可能なことを特徴とする折り紙シート。
【請求項2】
紙あるいは樹脂から構成されている印刷面を有する1つの正方形シートにおいて按分した正方形集合体の各印刷面に色彩、図形、模様、写真を配置したことを特徴とする請求項1の折り紙シート。
【請求項3】
紙あるいは樹脂から構成されている印刷面を有する1つの正方形シートにおいて按分した正方形集合体の各輪郭線により正方形に折り重ねることが可能なことを特徴とする請求項1の折り紙シート。
【請求項4】
紙あるいは樹脂から構成されている印刷面を有する1つの正方形シートにおいて按分した正方形集合体の各輪郭線により正方形に全て切断が可能になることを特徴とする請求項1の折り紙シート。
【請求項5】
上記請求項1、2、3、4の1つの正方形シートにおいて裏面も表面に同様の印刷面を有することを特徴とする折り紙シート。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【公開番号】特開2009−172329(P2009−172329A)
【公開日】平成21年8月6日(2009.8.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−39378(P2008−39378)
【出願日】平成20年1月24日(2008.1.24)
【出願人】(302021628)有限会社 スプリングマウス (4)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年8月6日(2009.8.6)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年1月24日(2008.1.24)
【出願人】(302021628)有限会社 スプリングマウス (4)
【Fターム(参考)】
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