説明

印刷装置、及び印刷方法

【課題】エラー解除時の印刷ジョブの割り込み印刷の使い勝手をより向上する。
【解決手段】印刷装置は、印刷ジョブに基づく印刷を実行する印刷手段と、前記印刷装置のエラーの発生及び解除を検出する検出手段と、を備える。ここで、前記印刷手段は、エラーの解除が検出された場合、エラーにより一時停止している印刷ジョブの停止状態を継続する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷装置、及び印刷方法に関する。
【背景技術】
【0002】
印刷装置には、例えば、ある印刷ジョブの実行中に、ユーザーによる所定のキー操作を受け付けた場合、当該印刷ジョブを一時停止したりキャンセルしたりすることができるものがある。
【0003】
また、特許文献1には、トレイセンサーによってユーザーによるトレイ上の用紙の抜き取り作業が検知された場合に、ジョブ処理を一時停止する画像形成装置が記載されている。
【0004】
また、印刷装置には、例えば、紙詰まりや用紙切れなどのエラーの発生を検出した場合、実行中の印刷ジョブを一時停止し、その後エラーが解除されたことを検出した場合、一時停止していた印刷ジョブを自動的に再開するものがある。
【0005】
また、印刷装置には、割り込み印刷機能を有するものがある。この印刷装置は、例えば、ユーザーによる所定のキー操作を受け付けた場合、実行中の印刷ジョブを一時停止し、その後、他の印刷ジョブの選択と割り込み印刷の指示を受け付けた場合に、当該他の印刷ジョブの印刷の実行を開始する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2006−184713
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述の印刷装置では、エラーが発生した場合には、そのエラーの解除後、一時停止されていた印刷ジョブが自動的に再開される。そのため、あるユーザーが印刷装置のエラーを解除するための作業(例えば、詰まった紙を取り除く作業)を行っても、エラーにより一時停止中の印刷ジョブが当該ユーザーのジョブでない場合、その一時停止中の印刷ジョブが自動的に再開されることとなる。当該ユーザーが自分の印刷ジョブを優先的に割り込み印刷したい場合は、再開された印刷ジョブを一時停止し、割り込み印刷の操作を行う必要がある。
【0008】
このように、エラー解除後に印刷ジョブが自動的に再開されると、ユーザーの使い勝手が悪い場合がある。特に、エラーを解除するために印刷装置の前にいるユーザーにとっては、自分の印刷ジョブの印刷結果を最初に得られないのは不便である。
【0009】
そこで、本発明は、エラー解除時の印刷ジョブの割り込み印刷の使い勝手をより向上することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の課題を解決するための本発明の一態様は、印刷装置であって、印刷ジョブに基づく印刷を実行する印刷手段と、前記印刷装置のエラーの発生及び解除を検出する検出手段と、を備え、前記印刷手段は、エラーの解除が検出された場合、エラーにより一時停止している印刷ジョブの停止状態を継続する、ことを特徴とする。
【0011】
ここで、前記印刷手段は、エラーの解除が検出された場合、前記一時停止している印刷ジョブに加え印刷を待機している他の印刷ジョブがある場合に、前記一時停止している印刷ジョブの停止状態を継続し、前記印刷を待機している他の印刷ジョブがない場合に、前記一時停止している印刷ジョブの実行を再開する、ことを特徴としてもよい。
【0012】
また、前記印刷装置であって、ユーザーからの指示を受け付ける指示手段を備え、前記印刷手段は、エラーの解除が検出された場合、前記一時停止している印刷ジョブ、及び前記印刷を待機している他の印刷ジョブのうち、前記指示手段を介して選択されたいずれかの印刷ジョブに基づく印刷を実行する、ことを特徴としてもよい。
【0013】
また、前記印刷装置であって、前記印刷ジョブに関する情報を表示する表示手段を備え、前記表示手段は、エラーの解除が検出された場合に、前記一時停止している印刷ジョブに関する情報、及び前記印刷を待機している他の印刷ジョブに関する情報を、前記指示手段を介して切り替え可能に一時停止画面に表示し、いずれかの印刷ジョブの選択を受け付ける、ことを特徴としてもよい。
【0014】
また、前記印刷装置であって、前記印刷ジョブに関する情報を表示する表示手段を備え、前記表示手段は、エラーの解除が検出された場合に、前記一時停止している印刷ジョブに関する情報、及び前記印刷を待機している他の印刷ジョブに関する情報を、一覧にして一時停止画面に表示し、いずれかの印刷ジョブの選択を受け付ける、ことを特徴としてもよい。
【0015】
また、前記印刷手段は、エラーの解除が検出された後、第一の所定時間の計測を開始し、ユーザーの指示がなく前記第一の所定時間が経過した場合に、前記一時停止している印刷ジョブの実行を再開する、ことを特徴としてもよい。
【0016】
また、前記印刷手段は、前記第一の所定時間の経過前に所定のユーザーの指示があった場合、前記第一の所定時間よりも長い第二の所定時間の計測を開始し、ユーザーの指示がなく前記第二の所定時間が経過した場合に、前記一時停止している印刷ジョブの実行を再開する、ことを特徴としてもよい。
【0017】
また、前記印刷装置であって、ユーザーを認証する認証手段を有し、前記印刷手段は、前記一時停止している印刷ジョブ、及び前記印刷を待機している他の印刷ジョブのうち、前記認証手段により認証されたユーザーの印刷ジョブを選択し、当該選択した印刷ジョブに基づく印刷を実行する、ことを特徴としてもよい。
【0018】
上記の課題を解決する本発明の他の態様は、印刷装置における印刷方法であって、印刷ジョブに基づく印刷を実行する印刷ステップと、前記印刷装置のエラーの発生及び解除を検出する検出ステップと、を含み、前記印刷ステップは、エラーの解除が検出された場合、エラーにより一時停止している印刷ジョブの停止状態を継続する、ことを特徴とする。
【0019】
上記した以外の課題、構成、及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の一実施形態に係る印刷システムの概略構成の一例を示すブロック図である。
【図2】操作パネルの一例を示す図である。
【図3】操作パネルに表示される画面の遷移の一例を示す図である。
【図4】操作パネルに表示される画面の遷移の変形例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。
【0022】
図1は、本発明の一実施形態に係る印刷システム10の概略構成の一例を示すブロック図である。
【0023】
印刷システム10は、印刷装置100と、情報処理装置(ホストPC(Personal Computer))200と、を備える。
【0024】
印刷装置100と情報処理装置200は、LAN(Local Area Network)等のコンピューターネットワーク50を介して、相互に通信可能に接続されている。
【0025】
印刷装置100は、情報処理装置200から送信された印刷データ(印刷ジョブ)の印刷を行う。印刷装置100は、例えば、不図示の、CPU(Central Processing Unit)と、RAM(Random Access Memory)等の主記憶装置と、ROM(Read Only Memory)やフラッシュメモリー等の補助記憶装置と、ネットワーク50に接続するための通信装置と、印刷エンジンと、を備えた一般的なプリンターである。印刷装置100は、例えば、インクジェット方式やレーザー方式のプリンターである。
【0026】
また、印刷装置100は、入力ボタン、液晶ディスプレイなどからなる操作パネル(入出力装置)121を、さらに備える。
【0027】
図2は、操作パネル121の一例を示す図である。
【0028】
図示するように、操作パネル121は、電源ボタン122と、ポーズボタン123と、方向キー(上キー124a、下キー124b、左キー124c、右キー124d)と、OKボタン125と、ディスプレイ126と、を備える。
【0029】
電源ボタン122は、印刷装置100に電源を投入するためのボタンである。ポーズボタン123は、実行中の印刷ジョブをポーズ(一時停止を実行または一時停止を解除)するためのボタンである。方向キー(124a〜d)は、ディスプレイ126に表示している画面を切り替える(例えば、印刷ジョブに関する情報Xをスクロールする)ためのキーである。OKボタン125は、印刷ジョブの選択や、ハイライトされている項目を選択するためのボタンである。ディスプレイ126は、各種情報(例えば、印刷ジョブに関する情報X)を表示する。
【0030】
印刷装置100は、図1に示すように、印刷ジョブ受信部110と、印刷ジョブ管理部120と、表示制御部130と、印刷実行部140と、を有する。なお、各機能部(110〜140)は、例えば、補助記憶装置に記憶されている所定のプログラムを主記憶装置にロードしてCPUで実行することで実現可能である。
【0031】
印刷ジョブ受信部110は、情報処理装置200から出力された印刷ジョブを受信する。また、印刷ジョブ受信部110は、受信した印刷ジョブを所定の記憶装置に格納する。
【0032】
印刷ジョブ管理部120は、印刷ジョブ受信部110で受信された印刷ジョブを管理する。例えば、印刷ジョブ管理部120は、印刷ジョブ受信部110で受信された印刷ジョブを解析し、印刷ジョブに関する情報X(以下では単に「情報X」ともいう)を生成する。ここで、情報Xには、例えば、印刷ジョブを識別する印刷ジョブ名(又はファイル名)、印刷ジョブを生成した装置名(又はユーザー名)、印刷設定(例えば、用紙サイズ)、印刷枚数、等が含まれる。
【0033】
また、印刷ジョブ管理部120は、印刷ジョブの実行順序を決定する。通常は、印刷ジョブ管理部120は、印刷ジョブの受信順序を、そのまま印刷ジョブの実行順序とする。ただし、ユーザーの指示によって印刷ジョブの実行順序が変更された場合(例えば、割り込み印刷)には、当該指示に従って印刷ジョブの実行順序を変更する。
【0034】
また、印刷ジョブ管理部120は、印刷済みの印刷ジョブについては、所定の記憶装置から削除する。
【0035】
表示制御部130は、所定の出力装置(例えば、ディスプレイ126)に表示する画面を制御する。また、所定の入力装置(例えば、操作パネル121)からの入力を制御する。例えば、表示制御部130は、印刷ジョブ管理部120で生成された情報Xをディスプレイ126に表示する。また、例えば、操作パネル121の各種ボタンやキーの操作に応じて、画面を変更する。
【0036】
ここで、表示制御部130は、実行中の印刷ジョブがある場合には、印刷ジョブに関する情報Xを、第1の態様(詳細については後述する)で表示する。また、表示制御部130は、ポーズ中の印刷ジョブがある場合には、印刷ジョブに関する情報Xを、第1の態様とは異なる第2の態様(詳細については後述する)で表示する。また、表示制御部130は、1つの印刷ジョブが選択されると、印刷ジョブに関する情報Xを、第2の態様とは異なる第3の態様(詳細については後述する)で表示する。
【0037】
また、表示制御部130は、印刷ジョブの実行中に印刷実行部140によりエラーが検出された場合、エラーを通知するエラー画面(詳細については後述する)を表示する。
【0038】
ここで、表示制御部130は、印刷実行部140によりエラーが解除されたことを通知された場合、印刷ジョブ管理部120が管理する印刷ジョブの数が一つであるか複数であるかを判定する。印刷ジョブの数が一つである場合、例えば、待機中の印刷ジョブがなくポーズ中の印刷ジョブがある場合、表示制御部130は、第1の態様の画面を表示する。
【0039】
一方、印刷ジョブの数が複数である場合、例えば、エラーによりポーズ中の印刷ジョブと一以上の待機中の印刷ジョブがある場合、表示制御部130は、第2の態様の画面を表示する。
【0040】
印刷実行部140は、印刷ジョブに基づく印刷を実行する。具体的には、印刷実行部140は、情報処理装置200から送信された印刷ジョブから、印刷コマンドと印刷対象のデータを抽出し、印刷エンジンで印刷可能な印刷データを生成する。それから、印刷実行部140は、印刷データを印刷エンジン(不図示)に送信し、印刷エンジンや印字ヘッド(不図示)を制御して、印刷ジョブに基づく印字を印刷媒体(例えば、印刷用紙)に対して実行する。
【0041】
また、印刷実行部140は、エラーの検出を行う、例えば、印刷実行部140は、印刷エンジンや印刷装置100が備える各種センサー(不図示)の出力信号に基づいて、紙詰まり、用紙切れ、などのエラーを検出する。エラーを検出した場合は、他の機能部に通知する。また、エラーが解除されたことを検出した場合も、他の機能部に通知する。
【0042】
また、エラーを検出した場合、印刷実行部140は、実行中の印刷ジョブをポーズする。エラーが解除されたことを検出した場合、印刷実行部140は、上記の表示制御部130による画面遷移に従って、印刷ジョブの実行を制御する。すなわち、第1の態様の画面が表示される場合、ポーズ中の印刷ジョブを再開する。第2の態様の画面が表示される場合、ポーズを継続する。
【0043】
上記の印刷装置100の構成は、本願発明の特徴を説明するにあたって主要構成を説明したものであって、上記に限られない。また、一般的なプリンターが備える他の構成を排除するものではない。また、印刷装置100は、印刷機能を有していれば、例えば、複合機、コピー機、ファクシミリ装置などでもよい。
【0044】
情報処理装置200は、印刷装置100のホストコンピューターとして機能する。図示するように、ネットワーク50には、複数の情報処理装置200が接続されている。そして、各情報処理装置200は、それぞれ独立して、印刷装置100に対して印刷ジョブを送信することができる。
【0045】
情報処理装置200は、例えば、不図示の、CPUと、RAM等の主記憶装置と、ROMやハードディスク等の補助記憶装置と、ディスプレイ等からなる出力装置と、キーボード、マウス等からなる入力装置と、印刷装置100とデータの送受信を行う通信インターフェイスと、を備える一般的なコンピューターである。
【0046】
上記の情報処理装置200の構成は、本願発明の特徴を説明するにあたって主要構成を説明したものであって、上記に限られない。また、一般的なコンピューターが備える他の構成を排除するものではない。また、情報処理装置200は、印刷装置100のホストコンピューターとして機能すれば、例えば、携帯端末などでもよい。
【0047】
本実施形態が適用された印刷システム10は、以上のような構成からなる。ただし、上記の印刷システム10の構成は、本願発明の特徴を説明するにあたって主要構成を説明したものであって、上記に限られない。また、他の構成の追加を排除するものではない。
【0048】
また、上記した印刷装置100の各機能構成は、印刷装置100の構成を理解容易にするために、主な処理内容に応じて分類したものである。構成要素の分類の仕方や名称によって、本願発明が制限されることはない。印刷装置100の構成は、処理内容に応じて、さらに多くの構成要素に分類することもできる。また、1つの構成要素がさらに多くの処理を実行するように分類することもできる。また、各構成要素の処理は、1つのハードウェアで実行されてもよいし、複数のハードウェアで実行されてもよい。
【0049】
次に、上記構成からなる印刷装置100の特徴的な動作について説明する。
【0050】
図3は、操作パネルに表示される画面の遷移の一例を示す図である。
【0051】
<ステータス画面>
表示制御部130は、情報処理装置200から印刷ジョブが送信されるのを待機している間は、図示するようなステータス画面をディスプレイ126に表示する。ステータス画面には、例えば、印刷装置100が印刷可能な状態であることをユーザーに通知するためのメッセージ(例えば、「印刷できます」)や現在時刻などが含まれる。
【0052】
印刷ジョブ受信部110は、情報処理装置200から送信された印刷ジョブを受信すると、受信した印刷ジョブを所定の記憶装置に格納するとともに、各機能部(120〜140)に通知する。
【0053】
このとき、印刷ジョブ管理部120は、印刷ジョブ受信部110で受信された印刷ジョブを解析し、印刷ジョブに関する情報Xを生成する。
【0054】
また、印刷ジョブ管理部120は、印刷ジョブ受信部110で受信された印刷ジョブの実行順序を決定する。例えば、印刷ジョブ管理部120は、実行中(或いは待機中)の印刷ジョブが他にない場合には、印刷ジョブ受信部110で受信された印刷ジョブを、最初(1番目)に実行すべき印刷ジョブとする。一方、実行中(或いは待機中)の印刷ジョブが他にある場合には、印刷ジョブ受信部110で受信された印刷ジョブを、最後に実行すべき印刷ジョブとする。なお、印刷ジョブ管理部120は、1つの印刷ジョブについての印刷が終了する毎に、待機中の各印刷ジョブの実行順序を1つ上げる(「(現在の実行順序)−1」番目とする)。
【0055】
また、印刷実行部140は、最初(1番目)に実行すべき印刷ジョブとして決定された印刷ジョブについて、実行処理を開始する。具体的には、印刷実行部140は、最初(1番目)に実行すべき印刷ジョブとして決定された印刷ジョブから、印刷コマンドと印刷対象のデータを抽出し、印刷エンジンで印刷可能な印刷データを生成する。それから、印刷実行部140は、印刷データを印刷エンジンに送信し、印刷エンジンや印字ヘッドを制御して、印刷ジョブに基づく印字を印刷媒体(例えば、印刷用紙)に対して実行する。
【0056】
<実行中画面>
表示制御部130は、印刷実行部140で印刷ジョブの実行処理が開始されると、図示するような実行中画面をディスプレイ126に表示する(上述した第1の態様)。
【0057】
実行中画面には、例えば、印刷ジョブ管理部120で生成された情報Xが含まれる。図示する例では、実行中の印刷ジョブに関する情報X1として、印刷中であることを示すメッセージ「01.印刷中」、印刷ジョブを生成したユーザー名「ユーザー1」、印刷ジョブを識別するファイル名「ドキュメント1.doc」、指定された用紙サイズ「A4」、印刷枚数「999」、等がディスプレイ126に表示される。
【0058】
実行中の印刷ジョブの他に、待機中の印刷ジョブがある(図示する例では、待機中の印刷ジョブが2つある)場合には、表示制御部130は、各印刷ジョブに関する情報Xをスクロール可能に表示する。
【0059】
例えば、表示制御部130は、実行中の印刷ジョブに関する情報X1を表示している状態で、下キー124bが押下されると、待機中の印刷ジョブに関する情報X2を表示する画面に切り替える(下にスクロールする)。図示する例では、待機中の印刷ジョブに関する情報X2として、待機中であることを示すメッセージ「02.印刷待機中」、印刷ジョブを生成したユーザー名「ユーザー2」、印刷ジョブを識別するファイル名「ドキュメント2.doc」、指定された用紙サイズ「A4」、等がディスプレイ126に表示される。
【0060】
また、表示制御部130は、待機中の印刷ジョブに関する情報X2を表示している状態で、下キー124bがさらに押下されると、別の待機中の印刷ジョブに関する情報X3を表示する画面に切り替える(下にスクロールする)。図示する例では、別の待機中の印刷ジョブに関する情報X3として、待機中であることを示すメッセージ「03.印刷待機中」、印刷ジョブを生成したユーザー名「ユーザー3」、印刷ジョブを識別するファイル名「ドキュメント3.doc」、指定された用紙サイズ「A4」、等がディスプレイ126に表示される。
【0061】
また、表示制御部130は、待機中の印刷ジョブに関する情報(X2、X3)を表示している状態で、上キー124aが押下されると、遷移元の画面(X1、X2)に戻す(上にスクロールする)。
【0062】
このような実行中画面を表示する(すなわち、第1の態様で印刷ジョブに関する情報Xを表示する)ことにより、本実施形態の印刷装置100は、実行中の印刷ジョブについてポーズ(一時停止)することなく、実行中の印刷ジョブや待機中の印刷ジョブについて選択を受け付けることができる。なお、印刷ジョブの選択は、ポーズボタン123やOKボタン125の押下により実現できる。
【0063】
また、実行中画面では、各印刷ジョブに関する情報Xがスクロール可能に表示されるため、各印刷ジョブに関する情報Xを、ディスプレイ126全面に表示でき、その分、各印刷ジョブについて詳細な情報をディスプレイ126に表示できる。その結果、ユーザーは、ポーズ等したい印刷ジョブを確実に選択することができる。
【0064】
また、表示制御部130は、第1の態様で印刷ジョブに関する情報Xが表示された状態(実行中画面を表示した状態)で、全ての印刷ジョブについての印刷が終了した場合には、表示画面をステータス画面に戻す。
【0065】
<ポーズ中画面>
表示制御部130は、第1の態様で印刷ジョブに関する情報(X1〜X3のいずれか)が表示された状態(実行中画面)で、ポーズボタン123が押下されると、表示中の印刷ジョブが選択されたとみなして、図示するようなポーズ中画面をディスプレイ126に表示する(上述した第2の態様)。
【0066】
そして、印刷実行部140は、実行中の印刷ジョブについて実行処理をポーズ(一時停止)する。
【0067】
ここで、表示制御部130は、実行中画面(又は操作メニュー画面)から遷移してポーズ中画面を表示した場合、タイマーを用いて、所定の長期時間(例えば、60秒)の計測を開始する。ポーズ中画面を表示中に、スクロールなどのユーザーの何らかの操作があった場合、操作がある度に、前記所定の長期時間の計測を最初から開始する。
【0068】
一方、表示制御部130は、エラー画面から遷移してポーズ中画面を表示した場合、タイマーを用いて、前記所定の長期時間に替えて、前記所定の長期時間よりも短い所定の短期時間(例えば、10秒)の計測を開始する。ただし、ポーズ中画面を表示中に、スクロールなどのユーザーの何らかの操作が一度あった場合、その後は、前記所定の長期時間を使用する。
【0069】
ポーズ中画面には、実行中画面と同様に、印刷ジョブ管理部120で生成された情報Xが含まれる。例えば、表示制御部130は、実行中画面で選択された印刷ジョブに関する情報(X1〜X3のいずれか)を、ポーズ中画面にも表示する。
【0070】
ただし、ポーズ中画面の表示(第2の態様)は、実行中画面の表示(第1の態様)とは、ポーズ中であることを示すメッセージ「01.ポーズ中」をハイライト表示する点で異なる。
【0071】
また、表示制御部130は、実行中画面の表示(第1の態様)と同様に、待機中の印刷ジョブがある場合(図示する例では、待機中の印刷ジョブが2つある場合)には、ポーズ中の印刷ジョブと待機中の印刷ジョブの各印刷ジョブに関する情報Xをスクロール可能に表示する。
【0072】
このようなポーズ中画面を表示する(すなわち、第2の態様で印刷ジョブに関する情報Xを表示する)ことにより、本実施形態の印刷装置100は、実行中の印刷ジョブをポーズ(一時停止)させた状態で、そのポーズ中の印刷ジョブや待機中の印刷ジョブについて選択を受け付けることができる。なお、印刷ジョブの選択は、OKボタン125の押下により実現できる。
【0073】
表示制御部130は、第2の態様で印刷ジョブに関する情報Xが表示された状態(ポーズ中画面を表示した状態)で、ポーズボタン123が押下されると、ポーズを解除する指示がされたとみなして、表示画面を実行中画面(第1の態様)に戻す。これに伴い、印刷実行部140は、ポーズしていた印刷ジョブの実行処理を再開する。
【0074】
また、表示制御部130は、ポーズ中画面が表示された状態で、ユーザーの操作が何もされずに前記所定の長期時間又は前記所定の短期時間が経過した場合、表示画面を実行中画面に戻す。これに伴い、印刷実行部140は、ポーズしていた印刷ジョブの実行処理を再開する。
【0075】
<操作メニュー画面>
表示制御部130は、第2の態様で印刷ジョブに関する情報(X1〜X3のいずれか)が表示された状態(ポーズ中画面)で、OKボタン125が押下されると、表示中の印刷ジョブが選択されたとみなして、図示するような操作メニュー画面をディスプレイ126に表示する(上述した第3の態様)。
【0076】
表示制御部130は、操作メニュー画面を表示した場合、タイマーを用いて、所定の長期時間の計測を開始する。操作メニュー画面を表示中に、スクロールなどのユーザーの何らかの操作があった場合、操作がある度に、前記所定の長期時間の計測を最初から開始する。
【0077】
操作メニュー画面には、例えば、印刷ジョブ管理部120で生成された印刷ジョブに関する情報Xに加え、ポーズ中画面(或いは実行中画面)で選択された印刷ジョブに対して行う操作項目が含まれる。
【0078】
例えば、図示するように、ポーズ中画面でポーズ中の印刷ジョブが選択された場合には、表示制御部130は、印刷ジョブを生成したユーザー名「ユーザー1」、印刷ジョブを識別するファイル名「ドキュメント1.doc」を表示するとともに、選択された印刷ジョブに対して行う操作項目として、「前の画面に戻る」、「Jobデータ削除」、「全Jobデータ削除」等を表示する。
【0079】
一方、ポーズ中画面で待機中の印刷ジョブが選択された場合には、表示制御部130は、印刷ジョブを生成したユーザー名「ユーザー2」、印刷ジョブを識別するファイル名「ドキュメント2.doc」を表示するとともに、選択された印刷ジョブに対して行う操作項目として、「前の画面に戻る」、「Jobデータ削除」、「割り込み印刷」等を表示する。
【0080】
ここで、「前の画面に戻る」が選択された場合(或いは左キー124cが押下された場合)には、表示制御部130は、表示画面をポーズ中画面(第2の態様)に戻す。
【0081】
また、「Jobデータ削除」が選択された場合には、表示制御部130は、ポーズ中画面で選択された印刷ジョブを削除して、表示画面を実行中画面(第1の態様)に戻す。ただし、実行すべき印刷ジョブが1つもない場合には、ステータス画面に戻す。
【0082】
また、「全Jobデータ削除」が選択された場合には、表示制御部130は、ポーズ中画面で選択された印刷ジョブに加えて、他の全印刷ジョブも削除して、表示画面をステータス画面に戻す。
【0083】
また、ポーズボタン123が押下された場合には、ポーズを解除する指示がされたとみなして、表示画面を実行中画面(第1の態様)に戻す。これに伴い、印刷実行部140は、ポーズしていた印刷ジョブの実行処理を再開する。
【0084】
また、表示制御部130は、操作メニュー画面が表示された状態で、ユーザーの操作が何もされずに前記所定の長期時間が経過した場合、表示画面を実行中画面に戻す。これに伴い、印刷実行部140は、ポーズしていた印刷ジョブの実行処理を再開する。
【0085】
<実行中画面(割り込み印刷)>
操作メニュー画面で「割り込み印刷」が選択された場合には、表示制御部130は、実行中画面(第1の態様)に戻し、割り込み印刷が指示された印刷ジョブに関する情報Xをディスプレイ126に表示する。ここで、印刷実行部140は、割り込み印刷が指示された印刷ジョブを優先して実行する(いわゆる、割り込み印刷)。このとき、印刷実行部140は、ポーズ中の印刷ジョブがある場合には、当該印刷ジョブの実行処理を中止する。また、印刷ジョブ管理部120は、優先して実行される印刷ジョブ以外の他の印刷ジョブについて、実行順序をそれぞれ1つ下げる(「(現在の実行順序)+1」番目とする)。
【0086】
なお、操作メニュー画面で「割り込み印刷」が選択されて実行中画面に遷移した場合であっても、表示制御部130は、待機中の印刷ジョブがある場合には、各印刷ジョブに関する情報Xをスクロール可能に表示する。また、ポーズボタン123の押下により、表示画面を、ポーズ中画面に遷移したり、当該ポーズ中画面から実行中画面に戻したりすることもできる。
【0087】
表示制御部130は、第1の態様で割り込み印刷ジョブに関する情報が表示された状態(実行中画面)で、印刷実行部140による印刷が終了すると、表示画面をポーズ中画面に戻す。
【0088】
<エラー画面>
表示制御部130は、第1の態様で印刷ジョブに関する情報Xが表示された状態(実行中画面を表示した状態)で、印刷実行部140によりエラーの検出を通知された場合には、図示するようなエラー画面をディスプレイ126に表示する。ここで、エラー画面には、例えば、印刷装置100に発生したエラーをユーザーに通知するためのメッセージ(例えば、「紙をセットしてください」)などが含まれる。なお、印刷実行部140は、エラーの検出に伴い、実行中の印刷ジョブをポーズする。
【0089】
表示制御部130は、印刷実行部140によりエラーが解除されたことを通知された場合、印刷ジョブ管理部120が管理する印刷ジョブの数が一つであるか複数であるかを判定する。
【0090】
印刷ジョブの数が一つである場合、例えば、待機中の印刷ジョブがなくポーズ中の印刷ジョブがある場合、表示制御部130は、表示画面を実行中画面に戻す。これに伴い、印刷実行部140は、エラーによりポーズしていた印刷ジョブの実行処理を再開する。
【0091】
印刷ジョブの数が複数である場合、例えば、エラーによりポーズ中の印刷ジョブと一以上の待機中の印刷ジョブがある場合、表示制御部130は、ポーズ中画面(第2の態様)を表示する。この場合、印刷実行部140は、印刷ジョブのポーズを継続する。
【0092】
なお、上記の実施形態の各画面の構成は、一例であり、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更してよい。
【0093】
以上、本発明の一実施形態について説明した。本実施形態によれば、エラー解除時の印刷ジョブの割り込み印刷の使い勝手が向上する。
【0094】
すなわち、本実施形態では、印刷装置は、エラーが解除された場合に、ポーズ中の印刷ジョブを自動的に再開せずに、ポーズ中に遷移する。ポーズ中画面において、ユーザーは、ポーズ中の印刷ジョブ以外の待機中の印刷ジョブを選択し、ポーズ中画面から遷移した操作メニュー画面において、割り込み印刷を指示することができる。
【0095】
このような構成により、エラー解除により自動的に印刷ジョブが再開されないので、ユーザーは、ポーズキーを押下せずに、割り込み印刷の操作に移ることができる。エラー解除時の印刷ジョブの割り込み印刷を、より少ない操作で行うことができるため、使い勝手が向上する。例えば、特に、エラーを解除するために印刷装置の前にいるユーザーにとっては、自分の印刷ジョブの印刷結果を最初に出力するように簡単に設定でき、便利である。
【0096】
また、本実施形態では、印刷装置は、エラーの解除によりポーズ中に遷移した場合、通常のタイムアウト時間(所定の長期時間)よりも短いタイムアウト時間(所定の短期時間)が計測される。そして、当該タイムアウト時間が経過した場合に、印刷装置は、実行中に遷移する。
【0097】
このような構成により、エラー解除後のポーズ中に、ユーザーが何ら操作を行わない場合であっても、より早く印刷が再開される。例えば、エラーを解除したユーザーが、ポーズ中の印刷ジョブのユーザーである場合には、そのユーザーは操作を行う必要はないので、早期に印刷が再開されて便利である。
【0098】
上記の実施形態は、本発明の要旨を例示することを意図し、本発明を限定するものではない。多くの代替物、修正、変形例は当業者にとって明らかである。
【0099】
<変形例>
図4は、操作パネルに表示される画面の遷移の変形例を示す図である。本図は、図3と異なる点を中心に記載している。以下では、図3と異なる点を中心に説明する。
【0100】
表示制御部130は、エラー画面を表示している状態で、印刷実行部140によりエラーが解除されたことを通知された場合、印刷ジョブ管理部120が管理する印刷ジョブの数が一つであるか複数であるかを判定する。
【0101】
印刷ジョブの数が一つである場合、表示制御部130は、表示画面を実行中画面に戻す。これに伴い、印刷実行部140は、エラーによりポーズしていた印刷ジョブの実行処理を再開する。
【0102】
一方、印刷ジョブの数が複数である場合、表示制御部130は、図示するようなポーズ中画面(第4の態様)をディスプレイ126に表示する。この場合、印刷実行部140は、印刷ジョブのポーズを継続する。
【0103】
ポーズ中画面(第4の態様)には、ポーズ中の印刷ジョブと、待機中の印刷ジョブとが一覧表示される。例えば、本図では、実行順に三つの印刷ジョブに関する情報が表示されている(「ユーザー1 ドキュメント1.doc」、「ユーザー2 ドキュメント2.doc」、「ユーザー3 ドキュメント3.doc」)。また、ポーズ中画面(第4の態様)に表示された各印刷ジョブは、例えば、方向キーの操作により選択することができる。本図では、選択されている印刷ジョブの情報が、ハイライト表示されている。
【0104】
また、表示制御部130は、エラー画面から遷移してポーズ中画面(第4の態様)を表示した場合、タイマーを用いて、前記所定の短期時間(例えば、10秒)の計測を開始する。ただし、ポーズ中画面を表示中に、スクロールなどのユーザーの何らかの操作が一度あった場合、その後は、前記所定の長期時間を使用する。
【0105】
表示制御部130は、ポーズ中画面(第4の態様)を表示している状態で、OKボタン125が押下されると、表示画面を実行中画面(第1の態様)に戻し、ポーズ中画面で選択された印刷ジョブに関する情報Xをディスプレイ126に表示する。ここで、表示制御部130は、待機中の印刷ジョブが選択された場合、割り込み印刷が指示されたと判断して、当該ジョブに関する情報Xを表示する。
【0106】
エラーによりポーズしていた印刷ジョブが選択された場合、印刷実行部140は、当該印刷ジョブの実行処理を再開する。一方、待機中の印刷ジョブが選択された場合、印刷実行部140は、割り込み印刷が指示された印刷ジョブを優先して実行する。
【0107】
また、表示制御部130は、ポーズ中画面(第4の態様)を表示している状態で、ユーザーの操作が何らされずに前記所定の長期時間又は前記所定の短期時間が経過した場合、表示画面を実行中画面に戻す。これに伴い、印刷実行部140は、エラーによりポーズしていた印刷ジョブの実行処理を再開する。
【0108】
以上の本発明の一実施形態の変形例によっても、エラー解除時の印刷ジョブの割り込み印刷の使い勝手が向上する。
【0109】
すなわち、本変形例では、印刷装置は、エラーが解除された場合に、ポーズ中の印刷ジョブを自動的に再開せずに、ポーズ中に遷移する。ポーズ中の画面において、ユーザーは、ポーズ中の印刷ジョブと待機中の印刷ジョブの中から実行対象の印刷ジョブを選択することにより、選択した印刷ジョブの実行を開始することができる。
【0110】
このような構成により、エラー解除時の印刷ジョブの割り込み印刷を、さらに少ない操作で簡単に行うことができるため、使い勝手が向上する。
【0111】
<他の変形例>
上記の実施形態の一例及び変形例では、エラー解除後、ユーザーが操作パネルを操作することにより、割り込み印刷を指示できるが、例えば、操作パネルを操作せずに割り込み印刷を指示できるようにしてもよい。
【0112】
例えば、印刷装置は、記憶媒体を有するカードから、当該記憶媒体に記憶された情報を読み取る読取ユニットを備えるようにする。ユーザーは、それぞれ自身のユーザーID(例えば、印刷ジョブを生成する装置名やユーザー名)を記憶したカードを所持するようにする。印刷装置は、読取ユニットによりユーザーのカードからユーザーIDを取得し、例えば、ネットワークを介して接続される認証サーバーに問い合わせて、ユーザーを認証する機能を有する。印刷装置自体が、認証サーバーにアクセスせずに認証する機能を有していてもよい。ここで、ユーザーは、印刷装置がエラー解除後にポーズ中に、読取ユニットにカードを装着あるいは近付ける。すると、印刷装置は、ユーザーのカードの読み取り及び認証を行い、認証された場合、そのユーザーIDに対応する印刷ジョブを選択し、優先的に印刷する。
【0113】
このようにすれば、エラー解除時の印刷ジョブの割り込み印刷を、ユーザーの操作パネルの操作なしで行うことができるため、使い勝手が向上する。
【符号の説明】
【0114】
100:印刷装置、110:印刷ジョブ受信部、120:印刷ジョブ管理部、130:表示制御部、140:印刷実行部、121:操作パネル、122:電源ボタン、123:ポーズボタン、124a:上キー、124b:下キー、124c:左キー、124d:右キー、125:OKボタン、126:ディスプレイ、200:情報処理装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷装置であって、
印刷ジョブに基づく印刷を実行する印刷手段と、
前記印刷装置のエラーの発生及び解除を検出する検出手段と、を備え、
前記印刷手段は、エラーの解除が検出された場合、エラーにより一時停止している印刷ジョブの停止状態を継続する、
ことを特徴とする印刷装置。
【請求項2】
請求項1に記載の印刷装置であって、
前記印刷手段は、エラーの解除が検出された場合、前記一時停止している印刷ジョブに加え印刷を待機している他の印刷ジョブがある場合に、前記一時停止している印刷ジョブの停止状態を継続し、前記印刷を待機している他の印刷ジョブがない場合に、前記一時停止している印刷ジョブの実行を再開する、
ことを特徴とする印刷装置。
【請求項3】
請求項2に記載の印刷装置であって、
ユーザーからの指示を受け付ける指示手段を備え、
前記印刷手段は、エラーの解除が検出された場合、前記一時停止している印刷ジョブ、及び前記印刷を待機している他の印刷ジョブのうち、前記指示手段を介して選択されたいずれかの印刷ジョブに基づく印刷を実行する、
ことを特徴とする印刷装置。
【請求項4】
請求項3に記載の印刷装置であって、
前記印刷ジョブに関する情報を表示する表示手段を備え、
前記表示手段は、エラーの解除が検出された場合に、前記一時停止している印刷ジョブに関する情報、及び前記印刷を待機している他の印刷ジョブに関する情報を、前記指示手段を介して切り替え可能に一時停止画面に表示し、いずれかの印刷ジョブの選択を受け付ける、
ことを特徴とする印刷装置。
【請求項5】
請求項3に記載の印刷装置であって、
前記印刷ジョブに関する情報を表示する表示手段を備え、
前記表示手段は、エラーの解除が検出された場合に、前記一時停止している印刷ジョブに関する情報、及び前記印刷を待機している他の印刷ジョブに関する情報を、一覧にして一時停止画面に表示し、いずれかの印刷ジョブの選択を受け付ける、
ことを特徴とする印刷装置。
【請求項6】
請求項3〜5いずれか一項に記載の印刷装置であって、
前記印刷手段は、エラーの解除が検出された後、第一の所定時間の計測を開始し、ユーザーの指示がなく前記第一の所定時間が経過した場合に、前記一時停止している印刷ジョブの実行を再開する、
ことを特徴とする印刷装置。
【請求項7】
請求項6に記載の印刷装置であって、
前記印刷手段は、前記第一の所定時間の経過前に所定のユーザーの指示があった場合、前記第一の所定時間よりも長い第二の所定時間の計測を開始し、ユーザーの指示がなく前記第二の所定時間が経過した場合に、前記一時停止している印刷ジョブの実行を再開する、
ことを特徴とする印刷装置。
【請求項8】
請求項3〜7いずれか一項に記載の印刷装置であって、
ユーザーを認証する認証手段を有し、
前記印刷手段は、前記一時停止している印刷ジョブ、及び前記印刷を待機している他の印刷ジョブのうち、前記認証手段により認証されたユーザーの印刷ジョブを選択し、当該選択した印刷ジョブに基づく印刷を実行する、
ことを特徴とする印刷装置。
【請求項9】
印刷装置における印刷方法であって、
印刷ジョブに基づく印刷を実行する印刷ステップと、
前記印刷装置のエラーの発生及び解除を検出する検出ステップと、を含み、
前記印刷ステップは、エラーの解除が検出された場合、エラーにより一時停止している印刷ジョブの停止状態を継続する、
ことを特徴とする印刷方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2013−6386(P2013−6386A)
【公開日】平成25年1月10日(2013.1.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−141809(P2011−141809)
【出願日】平成23年6月27日(2011.6.27)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】