印刷装置、及び印刷装置における設定表示方法
【課題】印刷装置における動作モードの時間帯の設定の使い勝手を向上する。
【解決手段】ディスプレイを備え、通常モード及び省電力モードで動作可能な印刷装置であって、前記通常モードから前記省電力モードへの移行を禁止する禁止時間帯を示す禁止時間帯領域と、前記通常モードから前記省電力モードへの移行を禁止しない許可時間帯を示す許可時間帯領域とを、環状に連続させた第一の環状領域を前記ディスプレイに表示するとともに、前記禁止時間帯又は前記許可時間帯の設定を受け付ける。
【解決手段】ディスプレイを備え、通常モード及び省電力モードで動作可能な印刷装置であって、前記通常モードから前記省電力モードへの移行を禁止する禁止時間帯を示す禁止時間帯領域と、前記通常モードから前記省電力モードへの移行を禁止しない許可時間帯を示す許可時間帯領域とを、環状に連続させた第一の環状領域を前記ディスプレイに表示するとともに、前記禁止時間帯又は前記許可時間帯の設定を受け付ける。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷装置、及び印刷装置における設定表示方法に関する。
【背景技術】
【0002】
コピー機、複合機、プリンターなどの印刷装置において、動作モードとして、通常モードと通常モードよりも消費電力を低減した省電力モード(「節電モード」ともいう。)を有するものが知られている。
【0003】
例えば、特許文献1には、節電モードの実行を禁止する禁止時間帯を設定する手段と、現在時刻が前記禁止時間帯であれば、通常モードを保持する制御手段とを備える画像形成装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−178106号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、時間帯を設定するためには、ユーザーは、その時間帯の開始時刻及び終了時刻を設定する必要がある。一般的に、時刻は、hh:mm(時:分、例えば、10時35分であれば10:35)形式で、キーなどを操作することにより入力される。
【0006】
しかし、開始時刻と終了時刻がhh:mm形式で単に羅列されて表示されても、これらの時刻が時間帯(例えば、省電力モードを禁止する禁止時間帯)を示しているのか、この時間帯に何が行われるのかなどを、ユーザーは直感的に把握しにくい。また、時間帯の設定を、印刷装置の管理者など印刷装置の操作に慣れた人が行う場合には問題は少ないが、一般ユーザーが行う場合にはより分かり易い表示が求められる。
【0007】
そこで、本発明は、印刷装置における動作モードの時間帯の設定の使い勝手を向上することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するための本発明の一態様は、ディスプレイを備え、通常モード及び省電力モードで動作可能な印刷装置であって、前記通常モードから前記省電力モードへの移行を禁止する禁止時間帯を示す禁止時間帯領域と、前記通常モードから前記省電力モードへの移行を禁止しない許可時間帯を示す許可時間帯領域とを、環状に連続させた第一の環状領域を前記ディスプレイに表示するとともに、前記禁止時間帯又は前記許可時間帯の設定を受け付ける設定手段と、前記設定された省電力時間帯の間、前記通常モードから前記省電力モードへの移行を禁止する制御手段と、を有する、ことを特徴とする。
【0009】
ここで、前記設定手段は、前記禁止時間帯又は前記許可時間帯の、開始時刻又は終了時刻の時単位の設定を受け付け、前記禁止時間帯領域又は前記許可時間帯領域の、始端位置又は終端位置を、受け付けた時に応じて変化させる、ことを特徴としてもよい。
【0010】
また、前記設定手段は、開始時刻又は終了時刻の分単位の設定を指示する所定操作を受け付けた場合、前記禁止時間帯又は前記許可時間帯の、開始時刻又は終了時刻の時を60分の環状として表した第二の環状領域を表示し、開始時刻の分単位の設定を受け付ける場合、前記第二の環状領域の前記禁止時間帯領域又は前記許可時間帯領域の始端位置を、受け付けた分に応じて変化させ、終了時刻の分単位の設定を受け付ける場合、前記第二の環状領域の前記禁止時間帯領域又は前記許可時間帯領域の終端位置を、受け付けた分に応じて変化させる、ことを特徴としてもよい。
【0011】
また、前記設定手段は、前記第一の環状領域の現在時刻に対応する位置に、現在時刻を示す領域を表示する、ことを特徴としてもよい。
【0012】
また、前記設定手段は、前記第一の環状領域とともに前記第二の環状領域を表示し、前記第二の環状領域を前記第一の環状領域よりも大きく表示する、ことを特徴としてもよい。
【0013】
また、前記設定手段は、開始時刻又は終了時刻の時に対応する前記第二の環状領域を表示する場合、前記第一の環状領域の前記禁止時間帯領域又は前記許可時間帯領域の、始端位置又は終端位置の表示態様を変更する、又は、始端位置又は終端位置を指す画像を表示する、ことを特徴としてもよい。
【0014】
また、前記設定手段は、前記第一の環状領域を24時間又は12時間の環状として表す、ことを特徴としてもよい。
【0015】
また、前記設定手段は、前記第一の環状領域を12時間の環状として表す場合、他の12時間をもう一つの環状領域として表示する、ことを特徴としてもよい。
【0016】
また、前記設定手段は、前記禁止時間帯又は前記許可時間帯の開始時刻又は終了時刻を、文字で表示する、ことを特徴としてもよい。
【0017】
また、前記印刷装置は、ディスプレイを有する外部装置と接続され、前記設定手段は、表示情報を前記外部装置に送信し、開始時刻又は終了時刻を前記外部装置から受信する、ことを特徴としてもよい。
【0018】
上記の課題を解決するための本発明の他の態様は、ディスプレイを備え、通常モード及び省電力モードで動作可能な印刷装置における設定表示方法であって、前記通常モードから前記省電力モードへの移行を禁止する禁止時間帯を示す禁止時間帯領域と、前記通常モードから前記省電力モードへの移行を禁止しない許可時間帯を示す許可時間帯領域とを、環状に連続させた第一の環状領域を前記ディスプレイに表示し、前記禁止時間帯又は前記許可時間帯の設定を受け付ける、ことを特徴とする。
【0019】
上記した以外の課題、構成、及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の第一実施形態に係る、プリンターのハードウェアの概略構成の一例を示す図である。
【図2】操作パネルの外観の一例を示す図である。
【図3】プリンターの省電力禁止時間帯の設定に関する機能構成の一例を示す図である。
【図4】省電力禁止時間帯を表示する画面の第一例を示す図である。
【図5】省電力禁止時間帯の開始時刻(時)を設定する画面の第一の例を示す図である。
【図6】省電力禁止時間帯の開始時刻(分)を設定する画面の第一の例を示す図である。
【図7】省電力禁止時間帯の終了時刻(時)を設定する画面の第一の例を示す図である。
【図8】省電力禁止時間帯の終了時刻(分)を設定する画面の第一の例を示す図である。
【図9】省電力禁止時間帯を表示する画面の第二の例を示す図である。
【図10】省電力禁止時間帯を設定する画面の第二の例と、画面遷移の一例を示す図である。
【図11】省電力禁止時間帯を表示する画面の変形例を示す図である。
【図12】プリンターに接続された外部装置に出力される省電力禁止時間帯を設定する画面の一例を示す図である。
【図13】省電力禁止時間帯を表示する画面の他の変形例を示す図である。
【図14】複数の省電力禁止時間帯を表示する画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の第一実施形態の一例について、図面を参照しながら説明する。
【0022】
本実施形態の一例では、通常モード及び省電力モードで動作可能な印刷装置として、プリンターを例に挙げて説明する。もちろん、印刷装置は、プリンターに限られず、コピー機、複合機などであってもよい。
【0023】
図1は、プリンターのハードウェアの概略構成の一例を示す図である。
【0024】
プリンター1は、例えば、インクジェット方式やレーザー方式のプリンターである。プリンター1は、コントローラー10と、操作パネル20と、印刷エンジン30と、ネットワークインターフェイス(I/F)40とを有する。
【0025】
コントローラー10は、例えば、プリンター1の主要機能を搭載したチップ(SoC:System on Chip)などで構成され、プリンター1全体の動作を制御する。
【0026】
例えば、コントローラー10は、ネットワークI/F40を介して印刷データを受信すると、当該印刷データに基づいて印刷エンジン30に出力する印字データを生成し、印刷エンジン30を制御して印字データに基づく印刷を実行させる。また、例えば、コントローラー10は、操作パネル20へのメニュー画面や各種設定画面の表示を行う。また、コントローラー10は、操作パネル20を介してユーザーの操作を受け付け、各種設定の変更を受け付ける。
【0027】
また、コントローラー10は、プリンター1の通常モード及び省電力モードの制御を行う。例えば、コントローラー10は、通常モードにおいて、所定条件(例えば、所定時間、印刷データの受信やユーザーの操作がない場合)の成立を監視し、該所定条件が成立した場合、各ユニット(コントローラー10、操作パネル20、印刷エンジン30、ネットワークI/F40)の少なくとも一部の電源供給をオフにすることにより、プリンター1を省電力モードに移行する。また、省電力モードにおいて、所定条件(例えば、印刷データを受信したりユーザーの操作を受け付けたりした場合)の成立を監視し、該所定条件が成立した場合、各ユニットへの電源供給をオンにすることにより、プリンター1を通常モードに移行する。
【0028】
本実施形態では、コントローラー10は、操作パネル20を介して、省電力モードへの移行を禁止する省電力禁止時間帯の設定を受け付ける。省電力禁止時間帯の設定方法の詳細は、後述する。
【0029】
コントローラー10は、省電力禁止時間帯の設定に従って、省電力モードへの移行を制御する。例えば、コントローラー10は、現在時刻が省電力禁止時間帯に属する場合、上述の所定条件の監視を行わず、通常モードから省電力モードへの移行を禁止する。一方、現在時刻が、省電力禁止時間帯以外の時間帯、すなわち省電力モードへの移行が許可されている省電力許可時間帯に属する場合、上述の所定条件の成立を監視する。
【0030】
上記のような処理を実現するために、コントローラー10は、CPU(Central Processing Unit)11と、RAM(Random Access Memory)12と、ROM(Read Only Memory)13とを備える。なお、コントローラー10は、上記の各種処理を専用に行うように設計されたASICで構成されていてもよい。
【0031】
CPU11は、各種プログラムを実行する。RAM12は、印刷データや印字データなどの各種データおよびプログラム等を一時的に記憶する。ROM13には、プリンター1を制御するための各種データ、各種プログラム等があらかじめ不揮発的に記憶されている。
【0032】
操作パネル20は、ユーザーとプリンター1のインターフェイスとして機能する。操作パネル20は、例えば、画像等を表示するディスプレイと、ユーザーの操作を受け付けるボタン等の入力装置とを備える。
【0033】
操作パネル20は、例えば、図2に示すような構成とすることができる。本図では、操作パネル20は、ディスプレイ21と、キー22、23(a〜d)とを備える。
【0034】
ディスプレイ21は、例えば、コントローラー10で生成されたグラフィックス情報を表示する。ディスプレイ21は、例えば、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display)、有機ELディスプレイ(Electro-Luminescence Display)などで構成される。
【0035】
キー22、23(a〜d)は、例えば、押しボタン式スイッチである。本図では、キー22は、決定キーであり、キー23(a〜d)は、それぞれ上右下左の方向キーである。キーを操作することにより、ディスプレイ21に表示されたメニュー項目の選択、文字や数字の入力などを行うことができる。
【0036】
もちろん、ディスプレイ21の表示面側又はその反対側に、タッチパネルが設けられていてもよい。タッチパネルは、例えば、ディスプレイ21に表示された画像のXY座標と対応したタッチ位置を特定し、タッチ位置を座標に変換してコントローラー10に出力する。タッチパネルは、例えば、1点のタッチ位置の座標を検出可能な抵抗膜方式である。もちろん、方式はこれに限られず、複数点のタッチ位置の座標を検出可能な静電容量方式などであってもよい。
【0037】
印刷エンジン30は、コントローラー10からの指示に基づいて、コントローラー10から出力された印字データを印刷媒体に印刷する。印刷エンジン30は、例えば、インクジェット方式やレーザー方式である。
【0038】
ネットワークI/F40は、LANなどのネットワークに接続して、パーソナルコンピューターなどのホストと通信するユニットである。
【0039】
以上が、プリンターのハードウェアの概略構成の一例である。ただし、この構成は、本願発明の特徴を説明するにあたって主要構成を説明したのであって、上記の構成に限られない。また、一般的なプリンターが備える構成を排除するものではない。
【0040】
図3は、プリンターの省電力禁止時間帯の設定に関する機能構成の一例を示す図である。以下では、プリンター1の省電力禁止時間帯の設定方法に着目して説明する。
【0041】
コントローラー10は、設定受付部100と、印刷制御部110とを有する。
【0042】
これらの機能部は、例えば、CPU11がROM13からRAM12にロードした所定のプログラムを実行することにより実現される。この所定のプログラムは、予め記ROM13に格納される。もちろん、ネットワークI/F40を介してネットワーク上からダウンロードされてインストールおよび/または更新されてもよい。また、プリンター1が可搬型の記憶媒体を読み取る装置を有する場合は、当該記憶媒体から読み出されてインストールおよび/または更新されてもよい。
【0043】
印刷制御部110は、印刷に関する制御、通常モード及び省電力モードの制御、省電力禁止時間帯の設定に従った省電力モードの制御などを行う機能部である。
【0044】
例えば、印刷制御部110は、ネットワークI/F40を介して印刷データを受信すると、当該印刷データに基づいて印刷エンジン30に出力する印字データを生成し、印刷エンジン30を制御して印字データに基づく印刷を実行させる。通常モード及び省電力モードの制御は、上記のコントローラー10の説明で記載したとおりである。
【0045】
また、例えば、印刷制御部110は、設定受付部100から省電力禁止時間帯に関する設定を取得する。そして、省電力禁止時間帯に従って、省電力モードへの移行を制御する。省電力禁止時間帯の設定に従った省電力モードの制御は、上記のコントローラー10の説明で記載したとおりである。
【0046】
設定受付部100は、操作パネル20の入力制御および表示制御を行う機能部である。例えば、設定受付部100は、操作パネル20の各種キーの操作内容を解析し、当該操作内容に応じてディスプレイ21の表示する画像を変化させる。
【0047】
以下では、省電力禁止時間帯の設定方法に着目して、具体的に説明する。
【0048】
設定受付部100は、省電力禁止時間帯の開始時刻及び終了時刻の入力を受け付ける。設定受付部100は、例えば、省電力時間帯ごとに、その開始時刻(hh:mm)と終了時刻(hh:mm)とを対応付けたレコードを格納する、省電力禁止時間帯テーブル101を有する。設定受付部100は、入力された省電力禁止時間帯の開始時刻及び終了時刻を対応付けたレコードを、省電力禁止時間帯テーブル101に記録する。
【0049】
設定受付部100は、例えば、図4〜8に示すような画面を表示する。図4〜8は、後述する図9〜10の場合と比べて、ディスプレイ21の面積が大きい場合の表示態様である。
【0050】
図4は、省電力禁止時間帯を表示する画面の第一の例を示す図である。
【0051】
設定受付部100は、例えば、操作パネル20のキー操作により、省電力禁止時間帯を表示するためのメニュー項目の選択を受け付けると、画面200Aをディスプレイ21に表示する。なお、省電力禁止時間帯(開始時刻8:00、終了時刻17:00)が、既に省電力禁止時間帯テーブル101に設定されているものとする。
【0052】
画面200Aには、円環状領域210が表示される。円環状領域210は、中心から所定の大きさの円状の孔が空けられた円グラフと呼ぶこともできる。円環状領域210は、時計回りに360度で24時間(0:00〜24:00)の時間帯を表す。円環状領域210には、省電力禁止時間帯を示す禁止時間帯領域220と、省電力許可時間帯を示す許可時間帯領域230とが含まれ、これらの領域が連続して環状を形成している。また、これらの領域は、区別して視認できるように異なる態様(例えば、異なる色、異なる模様)で表示される。領域220の始端は、開始時刻(8:00)に対応する回転角度(0時から120度)の位置に表示され、領域220の終端は、終了時刻に対応する回転角度(0時から255度)の位置に表示される。なお、省電力禁止時間帯の開始時刻は、隣接する許可時間帯の終了時刻と対応し、省電力禁止時間帯の終了時刻は、隣接する許可時間帯の開始時刻と対応する。
【0053】
また、円環状領域210には、現在時刻(時分)を示す現在時刻領域240が、現在時刻(15:30)に対応する回転角度(0時から232.5度)の位置に表示される。また、円環状領域210の内側の領域には、現在時刻が文字で表示される。また、円環状領域210の外側の領域には、領域220の始端の近傍に開始時刻が文字で表示される。また、領域220の終端の近傍に終了時刻が文字で表示される。
【0054】
図5は、省電力禁止時間帯の開始時刻(時)を設定する画面の第一の例を示す図である。図4と異なる点を中心に説明する。
【0055】
本実施形態では、設定受付部100は、例えば、開始時刻(時)、開始時刻(分)、終了時刻(時)、終了時刻(分)のそれぞれについて、この順序又は他の所定順序で設定変更を受け付ける。始めて省電力禁止時間帯を設定する場合には、デフォルトの開始時間及び終了時刻が設定されているものとする。
【0056】
設定受付部100は、例えば、操作パネル20を介して、省電力禁止時間帯を設定するメニュー項目の操作を受け付けると、画面200Bを操作パネルのディスプレイ21に表示する。なお、省電力禁止時間帯(開始時刻8:00、終了時刻17:00)が、既に省電力禁止時間帯テーブル101に設定されているものとする。
【0057】
画面200Bは、開始時刻(時)の設定変更を受け付ける画面であり、変更対象である開始時刻(時)の数値(「8:00」の「8」)に、カーソル250が表示される。
【0058】
設定受付部100は、例えば、キー23の操作に応じて、カーソル250が表示されている開始時刻(時)の数値を増減させるとともに、開始時刻(時分)に対応する回転角度の位置に、円環状領域210の領域220の始端を変更する。また、テーブル101のレコードの内容も変更する。
【0059】
図6は、省電力禁止時間帯の開始時刻(分)を設定する画面の第一の例を示す図である。
【0060】
設定受付部100は、例えば、画面200Bにおいて、開始時刻(時)を決定する操作を受け付けると、画面200Cを操作パネルのディスプレイ21に表示する。なお、画面200Cでは、開始時刻8:00が8:20に変更された場合を表している。
【0061】
画面200Cには、上述の円環状領域210に加え、円環状領域260が表示される。円環状領域210は、図4と比べて縮小表示され、円環状領域260は、円環状領域210よりも大きく(図4の円環状領域210と同程度の大きさで)表示される。円環状領域260は、時計回りに360度で60分(0〜60)の時間帯を表す。円環状領域260には、省電力許可時間帯を示す許可時間帯領域270と、省電力禁止時間帯を示す禁止時間帯領域280とが含まれ、これらの領域は、区別して視認できるように異なる態様で表示される。領域280の始端は、開始時刻(分)に対応する回転角度(0分から120度)の位置に表示される。終了時刻(時)が開始時刻(時)よりも後である場合、領域280の終端は、0分の位置に表示される。終了時刻(時)が開始時刻(時)と同じである場合、領域280の終端は、終了時刻(分)に対応する回転角度の位置に表示される。
【0062】
また、円環状領域260の外側の領域には、領域280の始端の近傍に開始時刻が文字で表示される。また、円環状領域210の外側の領域には、省電力禁止時間帯を示す領域の始端の近傍に変更対象時刻(開始時刻)を指す画像290が表示される。本図では、画像290は矢印の形状である。画像290の表示に替えて、領域の始端を点滅させたり、強調表示させたりするようにしてもよい。なお、円環状領域260に、現在時刻領域を表示させてもよい。
【0063】
また、変更対象である開始時刻(分)の数値(「8:20」の「20」)に、カーソル250が表示される。
【0064】
設定受付部100は、例えば、キー23の操作に応じて、カーソル250が表示されている開始時刻(分)の数値を増減させるとともに、開始時刻(分)に対応する回転角度の位置に、円環状領域260の領域280の始端を変更する。また、テーブル101のレコードの内容も変更する。
【0065】
図7は、省電力禁止時間帯の終了時刻(分)を設定する画面の第一の例を示す図である。図5と異なる点を中心に説明する。
【0066】
設定受付部100は、例えば、画面200Cにおいて、開始時刻(分)を決定する操作を受け付けると、画面200Dを操作パネルのディスプレイ21に表示する。
【0067】
画面200Dは、終了時刻(時)の設定変更を受け付ける画面であり、変更対象である終了時刻(時)の数値(「17:00」の「17」)に、カーソル250が表示される。
【0068】
設定受付部100は、例えば、キー23の操作に応じて、カーソル250が表示されている終了時刻(時)の数値を増減させるとともに、終了時刻(時分)に対応する回転角度の位置に、円環状領域210の領域220の終端を変更する。また、テーブル101のレコードの内容も変更する。
【0069】
図8は、省電力禁止時間帯の終了時刻(分)を設定する画面の第一の例を示す図である。図6と異なる点を中心に説明する。
【0070】
設定受付部100は、例えば、画面200Dにおいて、終了時刻(時)を決定する操作を受け付けると、画面200Eを操作パネルのディスプレイ21に表示する。なお、画面200Eでは、終了時刻17:00が17:20に変更された場合を表している。
【0071】
領域280の終端は、終了時刻(分)に対応する回転角度の位置に表示される。開始時刻(時)が終了時刻(時)よりも前である場合、領域280の始端は、0分の位置に表示される。開始時刻(時)が終了時刻(時)と同じである場合、領域280の始端は、開始時刻(分)に対応する回転角度の位置に表示される。
【0072】
また、円環状領域260の外側の領域には、領域280の終端の近傍に終了時刻が文字で表示される。また、円環状領域210の外側の領域には、省電力禁止時間帯を示す領域の終端の近傍に変更対象時刻(終了時刻)を指す画像290が表示される。本図では、画像290は矢印の形状である。画像290の表示に替えて、領域の始端を点滅させたり、強調表示させたりするようにしてもよい。
【0073】
また、変更対象である終了時刻(分)の数値(「17:20」の「20」)に、カーソル250が表示される。
【0074】
設定受付部100は、例えば、キー23の操作に応じて、カーソル250が表示されている終了時刻(分)の数値を増減させるとともに、終了時刻(分)に対応する回転角度の位置に、円環状領域260の領域280の終端を変更する。また、テーブル101のレコードの内容も変更する。
【0075】
設定受付部100は、図9〜10に示すような画面を表示するようにしてもよい。図9〜10は、上述の図4〜8の場合と比べて、ディスプレイ21の面積が小さい場合の表示態様である。
【0076】
図9は、省電力禁止時間帯を表示する画面の第二の例を示す図である。図4と異なる点を中心に説明する。
【0077】
設定受付部100は、例えば、操作パネル20のキー操作により、省電力禁止時間帯を表示するためのメニュー項目の選択を受け付けると、画面300Aをディスプレイ21に表示する。
【0078】
画面300Aには、円環状領域310が表示される。円環状領域310は、上述の画面200Aの円環状領域210と同様である。省電力禁止時間帯の開始時刻及び終了時刻と、現在時刻は、円環状領域310の外側に、文字として表示される。
【0079】
図10は、省電力禁止時間帯を設定する画面の第二の例と、画面遷移の一例を示す図である。画面300B〜Eについては、図5〜8と異なる点を中心に説明する。
【0080】
設定受付部100は、例えば、操作パネル20を介して、設定メニューを表示する操作を受け付けると、画面400Aをディスプレイ21に表示する。画面400Aには、複数のメニュー項目が含まれており、省電力禁止時間帯を設定するための項目が含まれる。
【0081】
設定受付部100は、例えば、画面400Aにおいて、項目「省電力禁止時間帯」の選択を受け付けると、画面400Bを表示する。画面400Bには、省電力禁止時間帯の設定を使用することを指示する項目と、使用しないことを指示する項目とが含まれている。
【0082】
設定受付部100は、例えば、画面400Bにおいて、項目「使用する」の選択を受け付けると、画面300Bを表示する。
【0083】
画面300Bには、円環状領域310が表示される。円環状領域310は、上述の画面200Bの円環状領域210と同様である。円環状領域310の外側には、省電力禁止時間帯の開始時刻が文字として表示される。画面300Bは、開始時刻(時)の設定変更を受け付ける画面であり、変更対象である開始時刻(時)の数値(「8:00」の「8」)に、カーソル350が表示される。
【0084】
設定受付部100は、例えば、キー23の操作に応じて、カーソル350が表示されている開始時刻(時)の数値を増減させるとともに、開始時刻(時分)に対応する回転角度の位置に、円環状領域310の省電力禁止時間帯領域の始端を変更する。
【0085】
設定受付部100は、例えば、画面300Bにおいて、所定の操作を受け付けると、画面300Cを表示する。
【0086】
画面300Cには、円環状領域310に加え、円環状領域360が表示される。円環状領域360は、上述の画面200Cの円環状領域260と同様である。円環状領域360の外側には、省電力禁止時間帯の開始時刻が文字として表示される。画面300Cは、開始時刻(分)の設定変更を受け付ける画面であり、変更対象である開始時刻(分)の数値(「8:20」の「20」)に、カーソル350が表示される。
【0087】
設定受付部100は、例えば、キー23の操作に応じて、カーソル350が表示されている開始時刻(分)の数値を増減させるとともに、開始時刻(時分)に対応する回転角度の位置に、円環状領域360の省電力禁止時間帯領域の始端を変更する。
【0088】
設定受付部100は、例えば、画面300Cにおいて、所定の操作を受け付けると、画面300Dを表示する。
【0089】
画面300Dには、円環状領域310が表示される。円環状領域310は、上述の画面200Dの円環状領域210と同様である。円環状領域310の外側には、省電力禁止時間帯の終了時刻が文字として表示される。画面300Dは、終了時刻(時)の設定変更を受け付ける画面であり、変更対象である終了時刻(時)の数値(「17:00」の「17」)に、カーソル350が表示される。
【0090】
設定受付部100は、例えば、キー23の操作に応じて、カーソル350が表示されている終了時刻(時)の数値を増減させるとともに、終了時刻(時分)に対応する回転角度の位置に、円環状領域310の省電力禁止時間帯領域の終端を変更する。
【0091】
設定受付部100は、例えば、画面300Dにおいて、所定の操作を受け付けると、画面300Eを表示する。
【0092】
画面300Eには、円環状領域310に加え、円環状領域360が表示される。円環状領域360は、上述の画面200Eの円環状領域260と同様である。円環状領域360の外側には、省電力禁止時間帯の終了時刻が文字として表示される。画面300Eは、終了時刻(分)の設定変更を受け付ける画面であり、変更対象である終了時刻(分)の数値(「17:20」の「20」)に、カーソル350が表示される。
【0093】
設定受付部100は、例えば、キー23の操作に応じて、カーソル350が表示されている終了時刻(分)の数値を増減させるとともに、終了時刻(時分)に対応する回転角度の位置に、円環状領域360の省電力禁止時間帯領域の終端を変更する。
【0094】
設定受付部100は、画面300Dにおいて、所定の操作を受け付けると、画面400Aを再び表示する。このようにして、省電力禁止時間帯の設定が終了する。
【0095】
以上の機能構成は、プリンター1の構成を理解容易にするために、主な処理内容に応じて分類したものである。構成要素の分類の仕方や名称によって、本願発明が制限されることはない。プリンター1の構成は、処理内容に応じて、さらに多くの構成要素に分類することもできる。また、1つの構成要素がさらに多くの処理を実行するように分類することもできる。また、各構成要素の処理は、1つのハードウェアで実行されてもよいし、複数のハードウェアで実行されてもよい。
【0096】
また、以上の各画面の構成は、一例を示したものであり、画面内の各構成要素の形状、大きさ、色、配置等は、適宜変更してよい。また、上記では、省電力禁止時間帯を設定するようにしているが、省電力許可時間帯を設定するようにしてもよい。また、上記では、円環状領域210及び円環状領域310において禁止時間帯領域220の始端及び終端は、分単位で位置が決められているが、分を考慮せずに時単位で位置が決められるようにしてもよい。また、上記では、円環状領域210とともに円環状領域260が表示されているが、分単位の設定の際には、円環状領域210は表示されないようにしてもよい。
【0097】
以上、本発明の第一実施形態の一例について説明した。本実施形態によれば、印刷装置における動作モードの時間帯の設定の使い勝手を向上することができる。
【0098】
より具体的には、本実施形態では、環状の領域に、禁止時間帯及び許可時間帯が、異なる態様で図形によりグラフィカル表示される。このような構成により、各時間帯の長さや割合を直感的に認識することができる。また、本実施形態では、環状の領域上に現在時刻が図形によりグラフィカル表示される。このような構成により、各時間帯の開始又は終了まで、現在時刻のからどのくらいの時間があるのかを直感的に認識することができる。
【0099】
また、本実施形態では、時間帯の開始時刻及び終了時刻を分単位で設定する際には、時を設定する環状領域とは別に、分を設定する環状領域が拡大表示される。このような構成により、分単位の時間帯を直感的に認識し、設定し易くなる。また、ディスプレイが小さい場合であっても、分単位の時間帯を直感的に認識し、設定し易くなる。
【0100】
なお、上記の本発明の実施形態は、本発明の要旨と範囲を例示することを意図し、限定するものではない。多くの代替物、修正および変形例が当業者にとって明らかである。
【0101】
例えば、環状領域は、この円い形に限られず、例えば、矩形の環状領域を用いるようにしてもよい。具体的には、図11に示すように、画面500には、矩形環状領域510が表示される。矩形環状領域510には、禁止時間帯領域520と、許可時間帯領域530とが表示される。また、現在時刻領域540が表示される。時単位の設定を行う環状領域や、分単位の設定を行う環状領域についても、矩形としてもよい。
【0102】
また、上記の実施形態では、設定受付部100が操作パネル20を介して禁止時間帯の設定を受け付けているが、例えば、ネットワークI/F40を介して、プリンター1と接続されるPCなどのコンピューターから設定を受け付けるようにしてもよい。具体的には、設定受付部100は、PCからのアクセスに応じて各種画面の表示情報をPCに送信する。PCは、表示情報に基づいて各種情報を表示し、開始時刻や終了時刻の設定を受け付け、設定情報をプリンター1に送信する。設定受付部100は、受信した設定情報により開始時刻や終了時刻を設定する。
【0103】
PCは、例えば、図12に示すような画面600をディスプレイに表示する。なお、画面600は、例えば、WEBブラウザーが表示するようにしてもよいし、プリンタードライバーが表示するようにしてもよい。画面600には、円環状領域610が表示される。円環状領域610は、上述した円環状領域210等と同様である。画面600には、開始時刻(時分)を入力するための開始時刻欄620と、終了時刻(時分)を入力するための終了時刻欄630とが含まれる。また、入力された時刻を反映するための設定ボタン640が含まれる。
【0104】
PCは、キーボード等の操作により、開始時刻欄620に入力された時刻に対応させて、禁止時間帯領域の始端を変更して表示する。また、PCは、終了時刻欄630に入力された時刻に対応させて、禁止時間帯領域の終端を変更して表示する。また、PCは、設定ボタン640の選択を受け付けると、開始時刻欄620及び終了時刻欄630に設定された時刻情報を、プリンター1に送信する。
【0105】
なお、設定受付部100は、表示情報の替わりに、開始時刻及び終了時刻をPCに送信し、PCは、予め有する表示情報と、受信した開始時刻及び終了時刻とを用いて、グラフィックス表示するようにしてもよい。
【0106】
また、上記の実施形態では、円環状領域210及び円環状領域310は24時間表示に限られず、例えば、12時間表示であってもよい。具体的には、設定受付部100は、図13に示すような画面700を表示する。画面700には、0〜12時の時間帯を表す円領域710と、12〜24時までの時間帯を示す円環状領域720とが表示される。本図では、円環状領域720の内側に、円領域710が表示されている。もちろん、円領域710を円環状としてもよい。
【0107】
円領域710及び円環状領域720には、省電力禁止時間帯に対応する領域が表示される。禁止時間帯の開始時刻が0〜12時の範囲内であり、終了時刻が12〜24時の範囲内である場合、円領域710では、禁止時間帯領域の終端が0時の位置に表示され、円環状領域720では、禁止時間帯領域の始端が24時の位置に表示される。一方、禁止時間帯の開始時刻が12〜24時の範囲内であり、終了時刻が0〜12時の範囲内である場合、円環状領域720では、禁止時間帯領域の終端が24時の位置に表示され、円領域710では、禁止時間帯領域の始端が0時の位置に表示される。円領域710及び円環状領域720には、現在時刻領域730が表示される。本図では、円環状領域720に領域730が表示されている。
【0108】
なお、円領域710は、円環状としてもよい。また、24時間表示と12時間表示をユーザーの操作により切り替え可能であってもよい。また、円領域710を円環状領域720内に表示せずに、別々に分けて表示してもよい。
【0109】
また、上記実施形態では、禁止時間帯を一つ設定する場合を説明したが、複数の禁止時間帯を設定できるようにしてもよい。なお、この場合、省電力禁止時間帯テーブル101には、禁止時間帯ごとにレコードが格納される。
【0110】
具体的には、設定受付部100は、例えば、図14に示すような、画面800を表示する。本図では、第一の省電力禁止時間帯(開始時刻8:00、終了時刻11:00)と、第二の省電力時間帯(開始時刻13:00、終了時刻17:00)とが設定されている。
【0111】
画面800には、円環状領域810が表示される。円環状領域810には、第一の省電力禁止時間帯に対応する禁止時間帯領域820aと、第二省電力禁止時間帯に対応する禁止時間帯領域820bと、省電力許可時間帯を示す許可時間帯領域830とが含まれる。領域820a及び領域820bと、領域830とは、異なる態様で表示される。3つの領域を互いに異なる態様で表示してもよい。
【0112】
また、円環状領域810上には、現在時刻領域840が表示される。また、円環状領域810の外側の領域には、領域820a及び領域820bのそれぞれの始端の近傍にその開始時刻が文字で表示される。また、領域820a及び領域820bのそれぞれの終端の近傍にその終了時刻が文字で表示される。
【0113】
各時刻(時)の設定方法は、上述の実施形態と同様であり、変更対象の数値にカーソルを表示すればよい。また、各時刻(分)の設定方法も、上述の実施形態と同様であり、設定対象の開始時刻及び終了時刻の分を設定する円環状領域を表示すればよい。また、設定受付部100は、まず、設定対象の電力禁止時間帯の選択を受け付け、それから選択された時間帯に対応する領域について、例えば、開始時刻の時、分、終了時刻の時、分の順序で設定変更を受け付ければよい。
【符号の説明】
【0114】
1:プリンター、10:コントローラー、11:CPU、12:RAM、13:ROM、20:操作パネル、21:ディスプレイ、22:キー、23(a〜d):キー、30:印刷エンジン、40:ネットワークI/F、100:設定受付部、101:省電力禁止時間帯テーブル、110:印刷制御部、200(A〜E):画面、210:円環状領域、220:禁止時間帯領域、230:許可時間帯領域、240:現在時刻領域、250:カーソル、260:円環状領域、270:許可時間帯領域、280:禁止時間帯領域、290:画像、300(A〜E):画面、310:円環状領域、350:カーソル、360:円環状領域、400(A〜B):画面、500:画面、510:矩形環状領域、520:禁止時間帯領域、530:許可時間帯領域、540:現在時刻領域、600:画面、610:円環状領域、620:開始時刻欄、630:終了時刻欄、640:設定ボタン、700:画面、710:円領域、720:円環状領域、730:領域、800:画面、810:円環状領域、820(a〜b):禁止時間帯領域、830:許可時間帯領域、840:現在時刻領域
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷装置、及び印刷装置における設定表示方法に関する。
【背景技術】
【0002】
コピー機、複合機、プリンターなどの印刷装置において、動作モードとして、通常モードと通常モードよりも消費電力を低減した省電力モード(「節電モード」ともいう。)を有するものが知られている。
【0003】
例えば、特許文献1には、節電モードの実行を禁止する禁止時間帯を設定する手段と、現在時刻が前記禁止時間帯であれば、通常モードを保持する制御手段とを備える画像形成装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−178106号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、時間帯を設定するためには、ユーザーは、その時間帯の開始時刻及び終了時刻を設定する必要がある。一般的に、時刻は、hh:mm(時:分、例えば、10時35分であれば10:35)形式で、キーなどを操作することにより入力される。
【0006】
しかし、開始時刻と終了時刻がhh:mm形式で単に羅列されて表示されても、これらの時刻が時間帯(例えば、省電力モードを禁止する禁止時間帯)を示しているのか、この時間帯に何が行われるのかなどを、ユーザーは直感的に把握しにくい。また、時間帯の設定を、印刷装置の管理者など印刷装置の操作に慣れた人が行う場合には問題は少ないが、一般ユーザーが行う場合にはより分かり易い表示が求められる。
【0007】
そこで、本発明は、印刷装置における動作モードの時間帯の設定の使い勝手を向上することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するための本発明の一態様は、ディスプレイを備え、通常モード及び省電力モードで動作可能な印刷装置であって、前記通常モードから前記省電力モードへの移行を禁止する禁止時間帯を示す禁止時間帯領域と、前記通常モードから前記省電力モードへの移行を禁止しない許可時間帯を示す許可時間帯領域とを、環状に連続させた第一の環状領域を前記ディスプレイに表示するとともに、前記禁止時間帯又は前記許可時間帯の設定を受け付ける設定手段と、前記設定された省電力時間帯の間、前記通常モードから前記省電力モードへの移行を禁止する制御手段と、を有する、ことを特徴とする。
【0009】
ここで、前記設定手段は、前記禁止時間帯又は前記許可時間帯の、開始時刻又は終了時刻の時単位の設定を受け付け、前記禁止時間帯領域又は前記許可時間帯領域の、始端位置又は終端位置を、受け付けた時に応じて変化させる、ことを特徴としてもよい。
【0010】
また、前記設定手段は、開始時刻又は終了時刻の分単位の設定を指示する所定操作を受け付けた場合、前記禁止時間帯又は前記許可時間帯の、開始時刻又は終了時刻の時を60分の環状として表した第二の環状領域を表示し、開始時刻の分単位の設定を受け付ける場合、前記第二の環状領域の前記禁止時間帯領域又は前記許可時間帯領域の始端位置を、受け付けた分に応じて変化させ、終了時刻の分単位の設定を受け付ける場合、前記第二の環状領域の前記禁止時間帯領域又は前記許可時間帯領域の終端位置を、受け付けた分に応じて変化させる、ことを特徴としてもよい。
【0011】
また、前記設定手段は、前記第一の環状領域の現在時刻に対応する位置に、現在時刻を示す領域を表示する、ことを特徴としてもよい。
【0012】
また、前記設定手段は、前記第一の環状領域とともに前記第二の環状領域を表示し、前記第二の環状領域を前記第一の環状領域よりも大きく表示する、ことを特徴としてもよい。
【0013】
また、前記設定手段は、開始時刻又は終了時刻の時に対応する前記第二の環状領域を表示する場合、前記第一の環状領域の前記禁止時間帯領域又は前記許可時間帯領域の、始端位置又は終端位置の表示態様を変更する、又は、始端位置又は終端位置を指す画像を表示する、ことを特徴としてもよい。
【0014】
また、前記設定手段は、前記第一の環状領域を24時間又は12時間の環状として表す、ことを特徴としてもよい。
【0015】
また、前記設定手段は、前記第一の環状領域を12時間の環状として表す場合、他の12時間をもう一つの環状領域として表示する、ことを特徴としてもよい。
【0016】
また、前記設定手段は、前記禁止時間帯又は前記許可時間帯の開始時刻又は終了時刻を、文字で表示する、ことを特徴としてもよい。
【0017】
また、前記印刷装置は、ディスプレイを有する外部装置と接続され、前記設定手段は、表示情報を前記外部装置に送信し、開始時刻又は終了時刻を前記外部装置から受信する、ことを特徴としてもよい。
【0018】
上記の課題を解決するための本発明の他の態様は、ディスプレイを備え、通常モード及び省電力モードで動作可能な印刷装置における設定表示方法であって、前記通常モードから前記省電力モードへの移行を禁止する禁止時間帯を示す禁止時間帯領域と、前記通常モードから前記省電力モードへの移行を禁止しない許可時間帯を示す許可時間帯領域とを、環状に連続させた第一の環状領域を前記ディスプレイに表示し、前記禁止時間帯又は前記許可時間帯の設定を受け付ける、ことを特徴とする。
【0019】
上記した以外の課題、構成、及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の第一実施形態に係る、プリンターのハードウェアの概略構成の一例を示す図である。
【図2】操作パネルの外観の一例を示す図である。
【図3】プリンターの省電力禁止時間帯の設定に関する機能構成の一例を示す図である。
【図4】省電力禁止時間帯を表示する画面の第一例を示す図である。
【図5】省電力禁止時間帯の開始時刻(時)を設定する画面の第一の例を示す図である。
【図6】省電力禁止時間帯の開始時刻(分)を設定する画面の第一の例を示す図である。
【図7】省電力禁止時間帯の終了時刻(時)を設定する画面の第一の例を示す図である。
【図8】省電力禁止時間帯の終了時刻(分)を設定する画面の第一の例を示す図である。
【図9】省電力禁止時間帯を表示する画面の第二の例を示す図である。
【図10】省電力禁止時間帯を設定する画面の第二の例と、画面遷移の一例を示す図である。
【図11】省電力禁止時間帯を表示する画面の変形例を示す図である。
【図12】プリンターに接続された外部装置に出力される省電力禁止時間帯を設定する画面の一例を示す図である。
【図13】省電力禁止時間帯を表示する画面の他の変形例を示す図である。
【図14】複数の省電力禁止時間帯を表示する画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の第一実施形態の一例について、図面を参照しながら説明する。
【0022】
本実施形態の一例では、通常モード及び省電力モードで動作可能な印刷装置として、プリンターを例に挙げて説明する。もちろん、印刷装置は、プリンターに限られず、コピー機、複合機などであってもよい。
【0023】
図1は、プリンターのハードウェアの概略構成の一例を示す図である。
【0024】
プリンター1は、例えば、インクジェット方式やレーザー方式のプリンターである。プリンター1は、コントローラー10と、操作パネル20と、印刷エンジン30と、ネットワークインターフェイス(I/F)40とを有する。
【0025】
コントローラー10は、例えば、プリンター1の主要機能を搭載したチップ(SoC:System on Chip)などで構成され、プリンター1全体の動作を制御する。
【0026】
例えば、コントローラー10は、ネットワークI/F40を介して印刷データを受信すると、当該印刷データに基づいて印刷エンジン30に出力する印字データを生成し、印刷エンジン30を制御して印字データに基づく印刷を実行させる。また、例えば、コントローラー10は、操作パネル20へのメニュー画面や各種設定画面の表示を行う。また、コントローラー10は、操作パネル20を介してユーザーの操作を受け付け、各種設定の変更を受け付ける。
【0027】
また、コントローラー10は、プリンター1の通常モード及び省電力モードの制御を行う。例えば、コントローラー10は、通常モードにおいて、所定条件(例えば、所定時間、印刷データの受信やユーザーの操作がない場合)の成立を監視し、該所定条件が成立した場合、各ユニット(コントローラー10、操作パネル20、印刷エンジン30、ネットワークI/F40)の少なくとも一部の電源供給をオフにすることにより、プリンター1を省電力モードに移行する。また、省電力モードにおいて、所定条件(例えば、印刷データを受信したりユーザーの操作を受け付けたりした場合)の成立を監視し、該所定条件が成立した場合、各ユニットへの電源供給をオンにすることにより、プリンター1を通常モードに移行する。
【0028】
本実施形態では、コントローラー10は、操作パネル20を介して、省電力モードへの移行を禁止する省電力禁止時間帯の設定を受け付ける。省電力禁止時間帯の設定方法の詳細は、後述する。
【0029】
コントローラー10は、省電力禁止時間帯の設定に従って、省電力モードへの移行を制御する。例えば、コントローラー10は、現在時刻が省電力禁止時間帯に属する場合、上述の所定条件の監視を行わず、通常モードから省電力モードへの移行を禁止する。一方、現在時刻が、省電力禁止時間帯以外の時間帯、すなわち省電力モードへの移行が許可されている省電力許可時間帯に属する場合、上述の所定条件の成立を監視する。
【0030】
上記のような処理を実現するために、コントローラー10は、CPU(Central Processing Unit)11と、RAM(Random Access Memory)12と、ROM(Read Only Memory)13とを備える。なお、コントローラー10は、上記の各種処理を専用に行うように設計されたASICで構成されていてもよい。
【0031】
CPU11は、各種プログラムを実行する。RAM12は、印刷データや印字データなどの各種データおよびプログラム等を一時的に記憶する。ROM13には、プリンター1を制御するための各種データ、各種プログラム等があらかじめ不揮発的に記憶されている。
【0032】
操作パネル20は、ユーザーとプリンター1のインターフェイスとして機能する。操作パネル20は、例えば、画像等を表示するディスプレイと、ユーザーの操作を受け付けるボタン等の入力装置とを備える。
【0033】
操作パネル20は、例えば、図2に示すような構成とすることができる。本図では、操作パネル20は、ディスプレイ21と、キー22、23(a〜d)とを備える。
【0034】
ディスプレイ21は、例えば、コントローラー10で生成されたグラフィックス情報を表示する。ディスプレイ21は、例えば、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display)、有機ELディスプレイ(Electro-Luminescence Display)などで構成される。
【0035】
キー22、23(a〜d)は、例えば、押しボタン式スイッチである。本図では、キー22は、決定キーであり、キー23(a〜d)は、それぞれ上右下左の方向キーである。キーを操作することにより、ディスプレイ21に表示されたメニュー項目の選択、文字や数字の入力などを行うことができる。
【0036】
もちろん、ディスプレイ21の表示面側又はその反対側に、タッチパネルが設けられていてもよい。タッチパネルは、例えば、ディスプレイ21に表示された画像のXY座標と対応したタッチ位置を特定し、タッチ位置を座標に変換してコントローラー10に出力する。タッチパネルは、例えば、1点のタッチ位置の座標を検出可能な抵抗膜方式である。もちろん、方式はこれに限られず、複数点のタッチ位置の座標を検出可能な静電容量方式などであってもよい。
【0037】
印刷エンジン30は、コントローラー10からの指示に基づいて、コントローラー10から出力された印字データを印刷媒体に印刷する。印刷エンジン30は、例えば、インクジェット方式やレーザー方式である。
【0038】
ネットワークI/F40は、LANなどのネットワークに接続して、パーソナルコンピューターなどのホストと通信するユニットである。
【0039】
以上が、プリンターのハードウェアの概略構成の一例である。ただし、この構成は、本願発明の特徴を説明するにあたって主要構成を説明したのであって、上記の構成に限られない。また、一般的なプリンターが備える構成を排除するものではない。
【0040】
図3は、プリンターの省電力禁止時間帯の設定に関する機能構成の一例を示す図である。以下では、プリンター1の省電力禁止時間帯の設定方法に着目して説明する。
【0041】
コントローラー10は、設定受付部100と、印刷制御部110とを有する。
【0042】
これらの機能部は、例えば、CPU11がROM13からRAM12にロードした所定のプログラムを実行することにより実現される。この所定のプログラムは、予め記ROM13に格納される。もちろん、ネットワークI/F40を介してネットワーク上からダウンロードされてインストールおよび/または更新されてもよい。また、プリンター1が可搬型の記憶媒体を読み取る装置を有する場合は、当該記憶媒体から読み出されてインストールおよび/または更新されてもよい。
【0043】
印刷制御部110は、印刷に関する制御、通常モード及び省電力モードの制御、省電力禁止時間帯の設定に従った省電力モードの制御などを行う機能部である。
【0044】
例えば、印刷制御部110は、ネットワークI/F40を介して印刷データを受信すると、当該印刷データに基づいて印刷エンジン30に出力する印字データを生成し、印刷エンジン30を制御して印字データに基づく印刷を実行させる。通常モード及び省電力モードの制御は、上記のコントローラー10の説明で記載したとおりである。
【0045】
また、例えば、印刷制御部110は、設定受付部100から省電力禁止時間帯に関する設定を取得する。そして、省電力禁止時間帯に従って、省電力モードへの移行を制御する。省電力禁止時間帯の設定に従った省電力モードの制御は、上記のコントローラー10の説明で記載したとおりである。
【0046】
設定受付部100は、操作パネル20の入力制御および表示制御を行う機能部である。例えば、設定受付部100は、操作パネル20の各種キーの操作内容を解析し、当該操作内容に応じてディスプレイ21の表示する画像を変化させる。
【0047】
以下では、省電力禁止時間帯の設定方法に着目して、具体的に説明する。
【0048】
設定受付部100は、省電力禁止時間帯の開始時刻及び終了時刻の入力を受け付ける。設定受付部100は、例えば、省電力時間帯ごとに、その開始時刻(hh:mm)と終了時刻(hh:mm)とを対応付けたレコードを格納する、省電力禁止時間帯テーブル101を有する。設定受付部100は、入力された省電力禁止時間帯の開始時刻及び終了時刻を対応付けたレコードを、省電力禁止時間帯テーブル101に記録する。
【0049】
設定受付部100は、例えば、図4〜8に示すような画面を表示する。図4〜8は、後述する図9〜10の場合と比べて、ディスプレイ21の面積が大きい場合の表示態様である。
【0050】
図4は、省電力禁止時間帯を表示する画面の第一の例を示す図である。
【0051】
設定受付部100は、例えば、操作パネル20のキー操作により、省電力禁止時間帯を表示するためのメニュー項目の選択を受け付けると、画面200Aをディスプレイ21に表示する。なお、省電力禁止時間帯(開始時刻8:00、終了時刻17:00)が、既に省電力禁止時間帯テーブル101に設定されているものとする。
【0052】
画面200Aには、円環状領域210が表示される。円環状領域210は、中心から所定の大きさの円状の孔が空けられた円グラフと呼ぶこともできる。円環状領域210は、時計回りに360度で24時間(0:00〜24:00)の時間帯を表す。円環状領域210には、省電力禁止時間帯を示す禁止時間帯領域220と、省電力許可時間帯を示す許可時間帯領域230とが含まれ、これらの領域が連続して環状を形成している。また、これらの領域は、区別して視認できるように異なる態様(例えば、異なる色、異なる模様)で表示される。領域220の始端は、開始時刻(8:00)に対応する回転角度(0時から120度)の位置に表示され、領域220の終端は、終了時刻に対応する回転角度(0時から255度)の位置に表示される。なお、省電力禁止時間帯の開始時刻は、隣接する許可時間帯の終了時刻と対応し、省電力禁止時間帯の終了時刻は、隣接する許可時間帯の開始時刻と対応する。
【0053】
また、円環状領域210には、現在時刻(時分)を示す現在時刻領域240が、現在時刻(15:30)に対応する回転角度(0時から232.5度)の位置に表示される。また、円環状領域210の内側の領域には、現在時刻が文字で表示される。また、円環状領域210の外側の領域には、領域220の始端の近傍に開始時刻が文字で表示される。また、領域220の終端の近傍に終了時刻が文字で表示される。
【0054】
図5は、省電力禁止時間帯の開始時刻(時)を設定する画面の第一の例を示す図である。図4と異なる点を中心に説明する。
【0055】
本実施形態では、設定受付部100は、例えば、開始時刻(時)、開始時刻(分)、終了時刻(時)、終了時刻(分)のそれぞれについて、この順序又は他の所定順序で設定変更を受け付ける。始めて省電力禁止時間帯を設定する場合には、デフォルトの開始時間及び終了時刻が設定されているものとする。
【0056】
設定受付部100は、例えば、操作パネル20を介して、省電力禁止時間帯を設定するメニュー項目の操作を受け付けると、画面200Bを操作パネルのディスプレイ21に表示する。なお、省電力禁止時間帯(開始時刻8:00、終了時刻17:00)が、既に省電力禁止時間帯テーブル101に設定されているものとする。
【0057】
画面200Bは、開始時刻(時)の設定変更を受け付ける画面であり、変更対象である開始時刻(時)の数値(「8:00」の「8」)に、カーソル250が表示される。
【0058】
設定受付部100は、例えば、キー23の操作に応じて、カーソル250が表示されている開始時刻(時)の数値を増減させるとともに、開始時刻(時分)に対応する回転角度の位置に、円環状領域210の領域220の始端を変更する。また、テーブル101のレコードの内容も変更する。
【0059】
図6は、省電力禁止時間帯の開始時刻(分)を設定する画面の第一の例を示す図である。
【0060】
設定受付部100は、例えば、画面200Bにおいて、開始時刻(時)を決定する操作を受け付けると、画面200Cを操作パネルのディスプレイ21に表示する。なお、画面200Cでは、開始時刻8:00が8:20に変更された場合を表している。
【0061】
画面200Cには、上述の円環状領域210に加え、円環状領域260が表示される。円環状領域210は、図4と比べて縮小表示され、円環状領域260は、円環状領域210よりも大きく(図4の円環状領域210と同程度の大きさで)表示される。円環状領域260は、時計回りに360度で60分(0〜60)の時間帯を表す。円環状領域260には、省電力許可時間帯を示す許可時間帯領域270と、省電力禁止時間帯を示す禁止時間帯領域280とが含まれ、これらの領域は、区別して視認できるように異なる態様で表示される。領域280の始端は、開始時刻(分)に対応する回転角度(0分から120度)の位置に表示される。終了時刻(時)が開始時刻(時)よりも後である場合、領域280の終端は、0分の位置に表示される。終了時刻(時)が開始時刻(時)と同じである場合、領域280の終端は、終了時刻(分)に対応する回転角度の位置に表示される。
【0062】
また、円環状領域260の外側の領域には、領域280の始端の近傍に開始時刻が文字で表示される。また、円環状領域210の外側の領域には、省電力禁止時間帯を示す領域の始端の近傍に変更対象時刻(開始時刻)を指す画像290が表示される。本図では、画像290は矢印の形状である。画像290の表示に替えて、領域の始端を点滅させたり、強調表示させたりするようにしてもよい。なお、円環状領域260に、現在時刻領域を表示させてもよい。
【0063】
また、変更対象である開始時刻(分)の数値(「8:20」の「20」)に、カーソル250が表示される。
【0064】
設定受付部100は、例えば、キー23の操作に応じて、カーソル250が表示されている開始時刻(分)の数値を増減させるとともに、開始時刻(分)に対応する回転角度の位置に、円環状領域260の領域280の始端を変更する。また、テーブル101のレコードの内容も変更する。
【0065】
図7は、省電力禁止時間帯の終了時刻(分)を設定する画面の第一の例を示す図である。図5と異なる点を中心に説明する。
【0066】
設定受付部100は、例えば、画面200Cにおいて、開始時刻(分)を決定する操作を受け付けると、画面200Dを操作パネルのディスプレイ21に表示する。
【0067】
画面200Dは、終了時刻(時)の設定変更を受け付ける画面であり、変更対象である終了時刻(時)の数値(「17:00」の「17」)に、カーソル250が表示される。
【0068】
設定受付部100は、例えば、キー23の操作に応じて、カーソル250が表示されている終了時刻(時)の数値を増減させるとともに、終了時刻(時分)に対応する回転角度の位置に、円環状領域210の領域220の終端を変更する。また、テーブル101のレコードの内容も変更する。
【0069】
図8は、省電力禁止時間帯の終了時刻(分)を設定する画面の第一の例を示す図である。図6と異なる点を中心に説明する。
【0070】
設定受付部100は、例えば、画面200Dにおいて、終了時刻(時)を決定する操作を受け付けると、画面200Eを操作パネルのディスプレイ21に表示する。なお、画面200Eでは、終了時刻17:00が17:20に変更された場合を表している。
【0071】
領域280の終端は、終了時刻(分)に対応する回転角度の位置に表示される。開始時刻(時)が終了時刻(時)よりも前である場合、領域280の始端は、0分の位置に表示される。開始時刻(時)が終了時刻(時)と同じである場合、領域280の始端は、開始時刻(分)に対応する回転角度の位置に表示される。
【0072】
また、円環状領域260の外側の領域には、領域280の終端の近傍に終了時刻が文字で表示される。また、円環状領域210の外側の領域には、省電力禁止時間帯を示す領域の終端の近傍に変更対象時刻(終了時刻)を指す画像290が表示される。本図では、画像290は矢印の形状である。画像290の表示に替えて、領域の始端を点滅させたり、強調表示させたりするようにしてもよい。
【0073】
また、変更対象である終了時刻(分)の数値(「17:20」の「20」)に、カーソル250が表示される。
【0074】
設定受付部100は、例えば、キー23の操作に応じて、カーソル250が表示されている終了時刻(分)の数値を増減させるとともに、終了時刻(分)に対応する回転角度の位置に、円環状領域260の領域280の終端を変更する。また、テーブル101のレコードの内容も変更する。
【0075】
設定受付部100は、図9〜10に示すような画面を表示するようにしてもよい。図9〜10は、上述の図4〜8の場合と比べて、ディスプレイ21の面積が小さい場合の表示態様である。
【0076】
図9は、省電力禁止時間帯を表示する画面の第二の例を示す図である。図4と異なる点を中心に説明する。
【0077】
設定受付部100は、例えば、操作パネル20のキー操作により、省電力禁止時間帯を表示するためのメニュー項目の選択を受け付けると、画面300Aをディスプレイ21に表示する。
【0078】
画面300Aには、円環状領域310が表示される。円環状領域310は、上述の画面200Aの円環状領域210と同様である。省電力禁止時間帯の開始時刻及び終了時刻と、現在時刻は、円環状領域310の外側に、文字として表示される。
【0079】
図10は、省電力禁止時間帯を設定する画面の第二の例と、画面遷移の一例を示す図である。画面300B〜Eについては、図5〜8と異なる点を中心に説明する。
【0080】
設定受付部100は、例えば、操作パネル20を介して、設定メニューを表示する操作を受け付けると、画面400Aをディスプレイ21に表示する。画面400Aには、複数のメニュー項目が含まれており、省電力禁止時間帯を設定するための項目が含まれる。
【0081】
設定受付部100は、例えば、画面400Aにおいて、項目「省電力禁止時間帯」の選択を受け付けると、画面400Bを表示する。画面400Bには、省電力禁止時間帯の設定を使用することを指示する項目と、使用しないことを指示する項目とが含まれている。
【0082】
設定受付部100は、例えば、画面400Bにおいて、項目「使用する」の選択を受け付けると、画面300Bを表示する。
【0083】
画面300Bには、円環状領域310が表示される。円環状領域310は、上述の画面200Bの円環状領域210と同様である。円環状領域310の外側には、省電力禁止時間帯の開始時刻が文字として表示される。画面300Bは、開始時刻(時)の設定変更を受け付ける画面であり、変更対象である開始時刻(時)の数値(「8:00」の「8」)に、カーソル350が表示される。
【0084】
設定受付部100は、例えば、キー23の操作に応じて、カーソル350が表示されている開始時刻(時)の数値を増減させるとともに、開始時刻(時分)に対応する回転角度の位置に、円環状領域310の省電力禁止時間帯領域の始端を変更する。
【0085】
設定受付部100は、例えば、画面300Bにおいて、所定の操作を受け付けると、画面300Cを表示する。
【0086】
画面300Cには、円環状領域310に加え、円環状領域360が表示される。円環状領域360は、上述の画面200Cの円環状領域260と同様である。円環状領域360の外側には、省電力禁止時間帯の開始時刻が文字として表示される。画面300Cは、開始時刻(分)の設定変更を受け付ける画面であり、変更対象である開始時刻(分)の数値(「8:20」の「20」)に、カーソル350が表示される。
【0087】
設定受付部100は、例えば、キー23の操作に応じて、カーソル350が表示されている開始時刻(分)の数値を増減させるとともに、開始時刻(時分)に対応する回転角度の位置に、円環状領域360の省電力禁止時間帯領域の始端を変更する。
【0088】
設定受付部100は、例えば、画面300Cにおいて、所定の操作を受け付けると、画面300Dを表示する。
【0089】
画面300Dには、円環状領域310が表示される。円環状領域310は、上述の画面200Dの円環状領域210と同様である。円環状領域310の外側には、省電力禁止時間帯の終了時刻が文字として表示される。画面300Dは、終了時刻(時)の設定変更を受け付ける画面であり、変更対象である終了時刻(時)の数値(「17:00」の「17」)に、カーソル350が表示される。
【0090】
設定受付部100は、例えば、キー23の操作に応じて、カーソル350が表示されている終了時刻(時)の数値を増減させるとともに、終了時刻(時分)に対応する回転角度の位置に、円環状領域310の省電力禁止時間帯領域の終端を変更する。
【0091】
設定受付部100は、例えば、画面300Dにおいて、所定の操作を受け付けると、画面300Eを表示する。
【0092】
画面300Eには、円環状領域310に加え、円環状領域360が表示される。円環状領域360は、上述の画面200Eの円環状領域260と同様である。円環状領域360の外側には、省電力禁止時間帯の終了時刻が文字として表示される。画面300Eは、終了時刻(分)の設定変更を受け付ける画面であり、変更対象である終了時刻(分)の数値(「17:20」の「20」)に、カーソル350が表示される。
【0093】
設定受付部100は、例えば、キー23の操作に応じて、カーソル350が表示されている終了時刻(分)の数値を増減させるとともに、終了時刻(時分)に対応する回転角度の位置に、円環状領域360の省電力禁止時間帯領域の終端を変更する。
【0094】
設定受付部100は、画面300Dにおいて、所定の操作を受け付けると、画面400Aを再び表示する。このようにして、省電力禁止時間帯の設定が終了する。
【0095】
以上の機能構成は、プリンター1の構成を理解容易にするために、主な処理内容に応じて分類したものである。構成要素の分類の仕方や名称によって、本願発明が制限されることはない。プリンター1の構成は、処理内容に応じて、さらに多くの構成要素に分類することもできる。また、1つの構成要素がさらに多くの処理を実行するように分類することもできる。また、各構成要素の処理は、1つのハードウェアで実行されてもよいし、複数のハードウェアで実行されてもよい。
【0096】
また、以上の各画面の構成は、一例を示したものであり、画面内の各構成要素の形状、大きさ、色、配置等は、適宜変更してよい。また、上記では、省電力禁止時間帯を設定するようにしているが、省電力許可時間帯を設定するようにしてもよい。また、上記では、円環状領域210及び円環状領域310において禁止時間帯領域220の始端及び終端は、分単位で位置が決められているが、分を考慮せずに時単位で位置が決められるようにしてもよい。また、上記では、円環状領域210とともに円環状領域260が表示されているが、分単位の設定の際には、円環状領域210は表示されないようにしてもよい。
【0097】
以上、本発明の第一実施形態の一例について説明した。本実施形態によれば、印刷装置における動作モードの時間帯の設定の使い勝手を向上することができる。
【0098】
より具体的には、本実施形態では、環状の領域に、禁止時間帯及び許可時間帯が、異なる態様で図形によりグラフィカル表示される。このような構成により、各時間帯の長さや割合を直感的に認識することができる。また、本実施形態では、環状の領域上に現在時刻が図形によりグラフィカル表示される。このような構成により、各時間帯の開始又は終了まで、現在時刻のからどのくらいの時間があるのかを直感的に認識することができる。
【0099】
また、本実施形態では、時間帯の開始時刻及び終了時刻を分単位で設定する際には、時を設定する環状領域とは別に、分を設定する環状領域が拡大表示される。このような構成により、分単位の時間帯を直感的に認識し、設定し易くなる。また、ディスプレイが小さい場合であっても、分単位の時間帯を直感的に認識し、設定し易くなる。
【0100】
なお、上記の本発明の実施形態は、本発明の要旨と範囲を例示することを意図し、限定するものではない。多くの代替物、修正および変形例が当業者にとって明らかである。
【0101】
例えば、環状領域は、この円い形に限られず、例えば、矩形の環状領域を用いるようにしてもよい。具体的には、図11に示すように、画面500には、矩形環状領域510が表示される。矩形環状領域510には、禁止時間帯領域520と、許可時間帯領域530とが表示される。また、現在時刻領域540が表示される。時単位の設定を行う環状領域や、分単位の設定を行う環状領域についても、矩形としてもよい。
【0102】
また、上記の実施形態では、設定受付部100が操作パネル20を介して禁止時間帯の設定を受け付けているが、例えば、ネットワークI/F40を介して、プリンター1と接続されるPCなどのコンピューターから設定を受け付けるようにしてもよい。具体的には、設定受付部100は、PCからのアクセスに応じて各種画面の表示情報をPCに送信する。PCは、表示情報に基づいて各種情報を表示し、開始時刻や終了時刻の設定を受け付け、設定情報をプリンター1に送信する。設定受付部100は、受信した設定情報により開始時刻や終了時刻を設定する。
【0103】
PCは、例えば、図12に示すような画面600をディスプレイに表示する。なお、画面600は、例えば、WEBブラウザーが表示するようにしてもよいし、プリンタードライバーが表示するようにしてもよい。画面600には、円環状領域610が表示される。円環状領域610は、上述した円環状領域210等と同様である。画面600には、開始時刻(時分)を入力するための開始時刻欄620と、終了時刻(時分)を入力するための終了時刻欄630とが含まれる。また、入力された時刻を反映するための設定ボタン640が含まれる。
【0104】
PCは、キーボード等の操作により、開始時刻欄620に入力された時刻に対応させて、禁止時間帯領域の始端を変更して表示する。また、PCは、終了時刻欄630に入力された時刻に対応させて、禁止時間帯領域の終端を変更して表示する。また、PCは、設定ボタン640の選択を受け付けると、開始時刻欄620及び終了時刻欄630に設定された時刻情報を、プリンター1に送信する。
【0105】
なお、設定受付部100は、表示情報の替わりに、開始時刻及び終了時刻をPCに送信し、PCは、予め有する表示情報と、受信した開始時刻及び終了時刻とを用いて、グラフィックス表示するようにしてもよい。
【0106】
また、上記の実施形態では、円環状領域210及び円環状領域310は24時間表示に限られず、例えば、12時間表示であってもよい。具体的には、設定受付部100は、図13に示すような画面700を表示する。画面700には、0〜12時の時間帯を表す円領域710と、12〜24時までの時間帯を示す円環状領域720とが表示される。本図では、円環状領域720の内側に、円領域710が表示されている。もちろん、円領域710を円環状としてもよい。
【0107】
円領域710及び円環状領域720には、省電力禁止時間帯に対応する領域が表示される。禁止時間帯の開始時刻が0〜12時の範囲内であり、終了時刻が12〜24時の範囲内である場合、円領域710では、禁止時間帯領域の終端が0時の位置に表示され、円環状領域720では、禁止時間帯領域の始端が24時の位置に表示される。一方、禁止時間帯の開始時刻が12〜24時の範囲内であり、終了時刻が0〜12時の範囲内である場合、円環状領域720では、禁止時間帯領域の終端が24時の位置に表示され、円領域710では、禁止時間帯領域の始端が0時の位置に表示される。円領域710及び円環状領域720には、現在時刻領域730が表示される。本図では、円環状領域720に領域730が表示されている。
【0108】
なお、円領域710は、円環状としてもよい。また、24時間表示と12時間表示をユーザーの操作により切り替え可能であってもよい。また、円領域710を円環状領域720内に表示せずに、別々に分けて表示してもよい。
【0109】
また、上記実施形態では、禁止時間帯を一つ設定する場合を説明したが、複数の禁止時間帯を設定できるようにしてもよい。なお、この場合、省電力禁止時間帯テーブル101には、禁止時間帯ごとにレコードが格納される。
【0110】
具体的には、設定受付部100は、例えば、図14に示すような、画面800を表示する。本図では、第一の省電力禁止時間帯(開始時刻8:00、終了時刻11:00)と、第二の省電力時間帯(開始時刻13:00、終了時刻17:00)とが設定されている。
【0111】
画面800には、円環状領域810が表示される。円環状領域810には、第一の省電力禁止時間帯に対応する禁止時間帯領域820aと、第二省電力禁止時間帯に対応する禁止時間帯領域820bと、省電力許可時間帯を示す許可時間帯領域830とが含まれる。領域820a及び領域820bと、領域830とは、異なる態様で表示される。3つの領域を互いに異なる態様で表示してもよい。
【0112】
また、円環状領域810上には、現在時刻領域840が表示される。また、円環状領域810の外側の領域には、領域820a及び領域820bのそれぞれの始端の近傍にその開始時刻が文字で表示される。また、領域820a及び領域820bのそれぞれの終端の近傍にその終了時刻が文字で表示される。
【0113】
各時刻(時)の設定方法は、上述の実施形態と同様であり、変更対象の数値にカーソルを表示すればよい。また、各時刻(分)の設定方法も、上述の実施形態と同様であり、設定対象の開始時刻及び終了時刻の分を設定する円環状領域を表示すればよい。また、設定受付部100は、まず、設定対象の電力禁止時間帯の選択を受け付け、それから選択された時間帯に対応する領域について、例えば、開始時刻の時、分、終了時刻の時、分の順序で設定変更を受け付ければよい。
【符号の説明】
【0114】
1:プリンター、10:コントローラー、11:CPU、12:RAM、13:ROM、20:操作パネル、21:ディスプレイ、22:キー、23(a〜d):キー、30:印刷エンジン、40:ネットワークI/F、100:設定受付部、101:省電力禁止時間帯テーブル、110:印刷制御部、200(A〜E):画面、210:円環状領域、220:禁止時間帯領域、230:許可時間帯領域、240:現在時刻領域、250:カーソル、260:円環状領域、270:許可時間帯領域、280:禁止時間帯領域、290:画像、300(A〜E):画面、310:円環状領域、350:カーソル、360:円環状領域、400(A〜B):画面、500:画面、510:矩形環状領域、520:禁止時間帯領域、530:許可時間帯領域、540:現在時刻領域、600:画面、610:円環状領域、620:開始時刻欄、630:終了時刻欄、640:設定ボタン、700:画面、710:円領域、720:円環状領域、730:領域、800:画面、810:円環状領域、820(a〜b):禁止時間帯領域、830:許可時間帯領域、840:現在時刻領域
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ディスプレイを備え、通常モード及び省電力モードで動作可能な印刷装置であって、
前記通常モードから前記省電力モードへの移行を禁止する禁止時間帯を示す禁止時間帯領域と、前記通常モードから前記省電力モードへの移行を禁止しない許可時間帯を示す許可時間帯領域とを、環状に連続させた第一の環状領域を前記ディスプレイに表示するとともに、前記禁止時間帯又は前記許可時間帯の設定を受け付ける設定手段と、
前記設定された省電力時間帯の間、前記通常モードから前記省電力モードへの移行を禁止する制御手段と、を有する、
ことを特徴とする印刷装置。
【請求項2】
請求項1に記載の印刷装置であって、
前記設定手段は、前記禁止時間帯又は前記許可時間帯の、開始時刻又は終了時刻の時単位の設定を受け付け、前記禁止時間帯領域又は前記許可時間帯領域の、始端位置又は終端位置を、受け付けた時に応じて変化させる、
ことを特徴とする印刷装置。
【請求項3】
請求項2に記載の印刷装置であって、
前記設定手段は、
開始時刻又は終了時刻の分単位の設定を指示する所定操作を受け付けた場合、前記禁止時間帯又は前記許可時間帯の、開始時刻又は終了時刻の時を60分の環状として表した第二の環状領域を表示し、
開始時刻の分単位の設定を受け付ける場合、前記第二の環状領域の前記禁止時間帯領域又は前記許可時間帯領域の始端位置を、受け付けた分に応じて変化させ、終了時刻の分単位の設定を受け付ける場合、前記第二の環状領域の前記禁止時間帯領域又は前記許可時間帯領域の終端位置を、受け付けた分に応じて変化させる、
ことを特徴とする印刷装置。
【請求項4】
請求項3に記載の印刷装置であって、
前記設定手段は、前記第一の環状領域の現在時刻に対応する位置に、現在時刻を示す領域を表示する、
ことを特徴とする印刷装置。
【請求項5】
請求項3又は4に記載の印刷装置であって、
前記設定手段は、前記第一の環状領域とともに前記第二の環状領域を表示し、前記第二の環状領域を前記第一の環状領域よりも大きく表示する、
ことを特徴とする印刷装置。
【請求項6】
請求項3〜5いずれか一項に記載の印刷装置であって、
前記設定手段は、開始時刻又は終了時刻の時に対応する前記第二の環状領域を表示する場合、前記第一の環状領域の前記禁止時間帯領域又は前記許可時間帯領域の、始端位置又は終端位置の表示態様を変更する、又は、始端位置又は終端位置を指す画像を表示する、
ことを特徴とする印刷装置。
【請求項7】
請求項3〜6いずれか一項に記載の印刷装置であって、
前記設定手段は、前記第一の環状領域を24時間又は12時間の環状として表す、
ことを特徴とする印刷装置。
【請求項8】
請求項7に記載の印刷装置であって、
前記設定手段は、前記第一の環状領域を12時間の環状として表す場合、他の12時間をもう一つの環状領域として表示する、
ことを特徴とする印刷装置。
【請求項9】
請求項3〜8いずれか一項に記載の印刷装置であって、
前記設定手段は、前記禁止時間帯又は前記許可時間帯の開始時刻又は終了時刻を、文字で表示する、
ことを特徴とする印刷装置。
【請求項10】
請求項3〜9いずれか一項に記載の印刷装置であって、
前記印刷装置は、ディスプレイを有する外部装置と接続され、
前記設定手段は、表示情報を前記外部装置に送信し、開始時刻又は終了時刻を前記外部装置から受信する、
ことを特徴とする印刷装置。
【請求項11】
ディスプレイを備え、通常モード及び省電力モードで動作可能な印刷装置における設定表示方法であって、
前記通常モードから前記省電力モードへの移行を禁止する禁止時間帯を示す禁止時間帯領域と、前記通常モードから前記省電力モードへの移行を禁止しない許可時間帯を示す許可時間帯領域とを、環状に連続させた第一の環状領域を前記ディスプレイに表示し、前記禁止時間帯又は前記許可時間帯の設定を受け付ける、
ことを特徴とする設定表示方法。
【請求項1】
ディスプレイを備え、通常モード及び省電力モードで動作可能な印刷装置であって、
前記通常モードから前記省電力モードへの移行を禁止する禁止時間帯を示す禁止時間帯領域と、前記通常モードから前記省電力モードへの移行を禁止しない許可時間帯を示す許可時間帯領域とを、環状に連続させた第一の環状領域を前記ディスプレイに表示するとともに、前記禁止時間帯又は前記許可時間帯の設定を受け付ける設定手段と、
前記設定された省電力時間帯の間、前記通常モードから前記省電力モードへの移行を禁止する制御手段と、を有する、
ことを特徴とする印刷装置。
【請求項2】
請求項1に記載の印刷装置であって、
前記設定手段は、前記禁止時間帯又は前記許可時間帯の、開始時刻又は終了時刻の時単位の設定を受け付け、前記禁止時間帯領域又は前記許可時間帯領域の、始端位置又は終端位置を、受け付けた時に応じて変化させる、
ことを特徴とする印刷装置。
【請求項3】
請求項2に記載の印刷装置であって、
前記設定手段は、
開始時刻又は終了時刻の分単位の設定を指示する所定操作を受け付けた場合、前記禁止時間帯又は前記許可時間帯の、開始時刻又は終了時刻の時を60分の環状として表した第二の環状領域を表示し、
開始時刻の分単位の設定を受け付ける場合、前記第二の環状領域の前記禁止時間帯領域又は前記許可時間帯領域の始端位置を、受け付けた分に応じて変化させ、終了時刻の分単位の設定を受け付ける場合、前記第二の環状領域の前記禁止時間帯領域又は前記許可時間帯領域の終端位置を、受け付けた分に応じて変化させる、
ことを特徴とする印刷装置。
【請求項4】
請求項3に記載の印刷装置であって、
前記設定手段は、前記第一の環状領域の現在時刻に対応する位置に、現在時刻を示す領域を表示する、
ことを特徴とする印刷装置。
【請求項5】
請求項3又は4に記載の印刷装置であって、
前記設定手段は、前記第一の環状領域とともに前記第二の環状領域を表示し、前記第二の環状領域を前記第一の環状領域よりも大きく表示する、
ことを特徴とする印刷装置。
【請求項6】
請求項3〜5いずれか一項に記載の印刷装置であって、
前記設定手段は、開始時刻又は終了時刻の時に対応する前記第二の環状領域を表示する場合、前記第一の環状領域の前記禁止時間帯領域又は前記許可時間帯領域の、始端位置又は終端位置の表示態様を変更する、又は、始端位置又は終端位置を指す画像を表示する、
ことを特徴とする印刷装置。
【請求項7】
請求項3〜6いずれか一項に記載の印刷装置であって、
前記設定手段は、前記第一の環状領域を24時間又は12時間の環状として表す、
ことを特徴とする印刷装置。
【請求項8】
請求項7に記載の印刷装置であって、
前記設定手段は、前記第一の環状領域を12時間の環状として表す場合、他の12時間をもう一つの環状領域として表示する、
ことを特徴とする印刷装置。
【請求項9】
請求項3〜8いずれか一項に記載の印刷装置であって、
前記設定手段は、前記禁止時間帯又は前記許可時間帯の開始時刻又は終了時刻を、文字で表示する、
ことを特徴とする印刷装置。
【請求項10】
請求項3〜9いずれか一項に記載の印刷装置であって、
前記印刷装置は、ディスプレイを有する外部装置と接続され、
前記設定手段は、表示情報を前記外部装置に送信し、開始時刻又は終了時刻を前記外部装置から受信する、
ことを特徴とする印刷装置。
【請求項11】
ディスプレイを備え、通常モード及び省電力モードで動作可能な印刷装置における設定表示方法であって、
前記通常モードから前記省電力モードへの移行を禁止する禁止時間帯を示す禁止時間帯領域と、前記通常モードから前記省電力モードへの移行を禁止しない許可時間帯を示す許可時間帯領域とを、環状に連続させた第一の環状領域を前記ディスプレイに表示し、前記禁止時間帯又は前記許可時間帯の設定を受け付ける、
ことを特徴とする設定表示方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2013−6385(P2013−6385A)
【公開日】平成25年1月10日(2013.1.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−141805(P2011−141805)
【出願日】平成23年6月27日(2011.6.27)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年1月10日(2013.1.10)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年6月27日(2011.6.27)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】
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