説明

印刷装置及びその制御方法

【課題】 画像付きのカレンダーを連続して印刷する際に、画像印刷中に印刷サイクルが更新されて使用するインクリボンが変更されることで画像が不自然になることを防止するとともに、インクリボン及び用紙の無駄をなくす。
【解決手段】 1サイクルの印刷に使用されるインクリボンの長さに対応する単位長に対し1倍長の画像部と該画像部に隣接する0.5倍長の日付部とを有するカレンダーを2枚連続して印刷する場合において、第1サイクルの印刷で、第1のカレンダーの画像部を印刷し、第2サイクルの印刷で、第1のカレンダーの日付部を印刷するとともに、第2のカレンダーの日付部を180度回転させて印刷し、第3サイクルの印刷で、第2のカレンダーの画像部を180度回転させて印刷する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷装置及びその制御方法に関し、特に、ロール紙に画像付きカレンダーを複数連続で印刷する場合の制御処理に関する。
【背景技術】
【0002】
ロール紙を用いた昇華型プリンタにおいては、用紙の切断位置を変えることによって、複数の画像をつなげた、リボンセット単位以上の長さの用紙サイズの印刷を行うことができる。熱転写方式のカラープリンタで使用されるインクリボンには一般に、その基材上にイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の昇華性染料層、及び、画像形成層を保護するためのオーバーコート(OC)層が、搬送方向に面順次で繰り返し設けられる。1つの画像を形成するために、Y,M,C,OCを1サイクルとして、順次、用紙へと熱転写される。本明細書においては、この1サイクルの印刷に使用されるインクリボンの長さに対応する単位を「リボンセット単位」という。
【0003】
上記印刷方法において、プリンタドライバがデータを展開する際、バナー印刷、回転、鏡像等の機能と連動して、データの回転角度を自動的に判断しながらデータを展開し、場合によっては印刷の順序を逆転させることができる(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−163693号公報
【特許文献2】特開2007−021748号公報
【特許文献3】特開平08−112953号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、写真等の画像付きの月次カレンダーを連続して2枚印刷する場合を考える。図2は、従来の方法による印刷結果の例を示す図である。図2は、1カ月目のカレンダーをインクリボンの1.5リボンセット単位で印刷し、2カ月分のカレンダーを連続で印刷したものである。具体的には、図2(a)のように、1リボンセット目201の領域に写真等の画像部が印刷され、その横に2リボンセット目202の左半分の領域203に日付部が印刷される。これを2カ月分連続して印刷して作成しようとすると、2リボンセット目と3リボンセット目との境界204において写真が不自然になる。これは昇華型プリンタ特有の問題であり、印刷初期はサーマルヘッドの温度上昇が充分でなくインクの昇華量が不充分なために起こる。
【0006】
この問題に対して、従来の方法でリボンセットの境界204が画像部に当たらなくするには、図2(b)のように印刷することが考えられる。すなわち、まず、1枚目のカレンダーの画像部211を1番目のリボンセットの領域に印刷する。次に、2番目のリボンセットの左半分の領域212に日付を印刷し、右半分を未印刷領域213として印刷する。その後、3番目のリボンセットから2枚目のカレンダーについて、1枚目のカレンダーと同様に印刷する。しかし、この方法では、未印刷領域213の分だけインクリボンと用紙が無駄となるという問題がある。
【0007】
本発明は、画像付きのカレンダーを連続して印刷する際に、画像印刷中に印刷サイクルが更新されて使用するインクリボンが変更されることで画像が不自然になることを防止するとともに、インクリボン及び用紙の無駄をなくすことを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一側面によれば、複数色のインクが面順次に配置されているインクリボンと、前記インクリボンの1サイクル分の前記複数色のインクをロール紙に転写させることにより、所定の長さの印刷物を出力する印刷手段と、前記所定の長さの略1.5倍の長さを有するカレンダーの印刷が指示された場合に、2つのカレンダーを連続して前記印刷手段により印刷させるための印刷制御手段とを有し、前記カレンダーは、前記所定の長さに対応する画像部と、前記所定の長さの略0.5倍の長さを有する日付部を有しており、前記印刷制御手段は、連続して印刷する2つのカレンダーのうちの1つを180度回転させて印刷させることを特徴とする印刷装置が提供される。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、画像付きのカレンダーを連続して印刷する際に、画像印刷中に印刷サイクルが更新されて使用するインクリボンが変更されることで画像が不自然になることを防止するとともに、インクリボン及び用紙の無駄をなくすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】実施形態の印刷処理によりカレンダーを連続2枚印刷した結果の例を示す図。
【図2】従来技術の印刷処理によりカレンダーを連続2枚印刷した結果の例を示す図。
【図3】実施形態における印刷装置及びカートリッジの外観構成を示す図。
【図4】カートリッジが装着された状態の印刷装置の側方断面図。
【図5】実施形態1におけるカレンダー印刷のフローチャート。
【図6】実施形態2におけるカレンダー印刷のフローチャート。
【図7】実施形態3におけるカレンダー印刷のフローチャート。
【図8】実施形態4におけるカレンダー印刷で用紙又はインクリボンを使い終わった時の処理を含んだフローチャート。
【図9】用紙又はインクリボンが2リボンセット足りない場合の印刷・用紙カット方法を説明する図。
【図10】用紙又はインクリボンが2リボンセット足りない場合の印刷完成物の使用例を説明する図。
【図11】用紙又はインクリボンが1リボンセット足りない場合の印刷・用紙カット方法を説明する図。
【図12】用紙又はインクリボンが1リボンセット足りない場合の印刷完成物の使用例を説明する図。
【図13】用紙又はインクリボンが2リボンセット足りない場合の印刷・用紙カット方法を説明する図。
【図14】用紙又はインクリボンが2リボンセット足りない場合の印刷完成物の使用例を説明する図。
【図15】用紙又はインクリボンが1リボンセット足りない場合の印刷・用紙カット方法を説明する図。
【図16】用紙又はインクリボンが1リボンセット足りない場合の印刷完成物の使用例を説明する図。
【図17】実施形態7を説明するための図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
(実施形態1)
図3及び図4を参照して、本実施形態における印刷装置の構成を説明する。図3は、本実施形態に係る印刷装置300及び印刷装置300に用いられるカートリッジ310の外観構成を示す図である。図3に示すように、印刷装置300は、その側面が開閉しカートリッジ310を矢印320方向に着脱可能なハウジング301を備え、ハウジング301の上部には、表示部302と操作部303とが配されている。
【0012】
表示部302はLCD等の表示画面から構成され、印刷される画像データを表示するほか、印刷に必要な設定データを入力するためのメニュー画面等を表示する。操作部303は、印刷装置の電源のON/OFFを指示する電源スイッチ304と、表示部302に表示された各種メニューを選択するための選択スイッチ305とを備える。
【0013】
カートリッジ310には、インクが塗布されているインクリボンと、印画紙としてのロール紙(ローラに巻き回された帯状の記録媒体)とが収納されている。また、カートリッジ310を印刷装置300に装着する前の状態では、ロール紙はハウジング311により密閉された構成となっており、ユーザがロール紙に直接触れることがない構成となっている。印刷時にはロール紙がカートリッジ310から引き出され、インクリボンに塗布されたインクを印刷装置のサーマルヘッドによりロール紙に転写して、印刷が行われる。
【0014】
インクリボンの基材上には、例えばイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の複数色のインク、及び、画像形成層を保護するためのオーバーコート(OC)層が、搬送方向に面順次に配置されている。1つの画像を形成するために、1サイクル分のY,M,C,OCが順次、用紙へと熱転写される。本明細書においては、この1サイクルの印刷に使用されるインクリボンの長さに対応する所定の単位を「リボンセット単位」という。
【0015】
図4は、カートリッジ310が印刷装置300に装着された状態を、印刷装置300の側面から見た断面図である。図4を用いて、印刷装置300が印刷処理を行う際に動作する各部の構成について簡単に説明する。
【0016】
図4において、401はカートリッジ310に内包されたロール紙403が印刷時に印刷位置411まで引き出される場合に通過する搬送路である。402はカートリッジ出口である。404−1、404−2はグリップローラ及びピンチローラであり、ロール紙403を介して対向する位置に配され、ロール紙403の表裏面を挟みこむ。グリップローラ404−1が時計回りに回転することで、カートリッジ310から引き出されたロール紙403が、印刷位置411に向かって搬送される。ロール紙403の先端は光学センサ450によって検知される。また、光学センサ450はロール紙403の終端付近に設けられた穴を検出することで用紙を使い終わったことを判定する機能も兼ねている。
【0017】
405はプラテンローラであり、印刷位置411において、サーマルヘッド408との間で、インクリボン412とロール紙403とを重畳させた状態を維持する。406は排紙ローラであり、ロール紙403を排紙方向に搬送する。407は排紙蹴り出しローラである。排紙ローラ406と排紙蹴り出しローラ407とは、ロール紙403を介して対向する位置に配され、ロール紙403の表裏面を挟み込む。
【0018】
409、410は切断手段としてのカッターユニットを構成するカッター刃とカッター受け刃であり、ロール紙403の搬送路を挟んで、対向した位置に配置されている。カッター刃409とカッター受け刃410は、はさみ状に互いに摺り合わされることにより、ロール紙403を切断する。また、100は、上記した印刷部の制御を司る印刷制御部であり、CPU,RAM,ROM等を搭載したロジックボード等で構成される。
【0019】
次に、印刷装置300の動作を詳しく説明する。
【0020】
印刷装置300により、写真等の画像付きの月次カレンダーを少なくとも2枚、連続して印刷する場合を考える。図1(a)に本実施形態による印刷結果の例を示す。図1は、図2と同様に、1カ月目のカレンダーをインクリボン412の1.5リボンセット単位で印刷し、2カ月分のカレンダーを連続して印刷したものである。言い換えると、1サイクルの印刷に対応する所定の単位長に対し略1倍の画像部、この画像部に隣接する略0.5倍以下の日付部、合わせて略1.5倍の長さを有する第1及び第2のカレンダーを連続して印刷する。本実施形態においては、図1(a)に示すように、2カ月目のカレンダーは1カ月目のカレンダーに対して180度回転した向きで印刷される。
【0021】
図5は、本実施形態におけるカレンダー印刷のフローチャートである。まず、ユーザは操作部303を介してカレンダー印刷の選択を行う(S501)。カレンダー印刷が選択されなかった場合は、カレンダー印刷以外を選択すると判断して、このフローを終了する。カレンダー印刷が選択された場合、次にユーザは、カレンダーのレイアウト選択を行う(S502)。このレイアウト選択では、ユーザは表示部302に表示された、いくつかのレイアウトから、好みのレイアウトを選択する。選択したレイアウト構成により、1カ月のカレンダーを1.5リボンセットで印刷するか1リボンセットで印刷するかを判断する。
【0022】
レイアウトが決定されたら、次に、ユーザは、印刷する年月の指定する(S503)。印刷する年月の期間が決定されたら、印刷装置300は、指定された印刷する年月の期間が2カ月以上の偶数年月であるかどうかを判断する(S504)。印刷する年月の期間が2カ月以上の偶数年月である場合、ユーザは、カレンダーの写真領域にはめ込む画像を選択する(S505)。印刷する年月の期間が2カ月以上の偶数年月ではない場合は、表示部302により、未印刷領域が出ることをユーザに通知する(S506)。このとき、2カ月以上の偶数年月を指定すると未印刷領域が出ないことをあわせて通知するとよい。この通知を受けたユーザは、印刷する年月の期間を2カ月以上の偶数年月にするか選択することができる(S507)。ここで、印刷する年月の期間を2カ月以上の偶数年月にする場合、ユーザは、再度、印刷する年月の指定を行う(S508)。印刷する年月の再指定後、ユーザは、カレンダーの写真領域にはめ込む画像を選択する(S505)。印刷する年月の期間を2カ月以上の偶数年月にしない場合も、ユーザは、カレンダーの写真領域にはめ込む画像を選択する(S505)。
【0023】
カレンダーの写真領域にはめ込む画像が決定した後、印刷装置300は、ユーザにより選択されたカレンダーのレイアウト構成から、1カ月のカレンダーを1.5リボンセットで印刷する構成か1リボンセットで印刷する構成かを判断する(S509)。1カ月のカレンダーを1.5リボンセットで印刷する場合、印刷装置300は、1カ月目(以下、1枚目という。)のカレンダーを正位置とする一方、2カ月目(以下、2枚目という。)のカレンダーを180度回転したカレンダー合成画像データを作成する(S510)。印刷装置300は作成したカレンダー合成画像を表示部302に表示し(S511)、ユーザはこれを確認することができる。カレンダー合成画像を表示部302により確認する際に、2枚目のカレンダーは1枚目のカレンダーに対して180度回転した向きで印刷出力されることをユーザに通知するとよい。また、印刷処理において1枚目が余る場合は、再度、未印刷領域が出ることをユーザに通知するとよい。なお、1カ月のカレンダーを1リボンセットで印刷する場合は、印刷装置300は上記のような回転操作なしに通常のカレンダー合成画像データを作成しこれを表示部302に表示する。
【0024】
次に、印刷装置300は操作部303を介して印刷指示がされたかどうかを判断する(S512)。印刷指示があった場合、印刷装置300は、ユーザにより選択されたカレンダーのレイアウト構成が1カ月を1.5リボンセットで印刷する構成か1リボンセットで印刷する構成かを判断する(S513)。ユーザにより印刷処理がキャンセルされた場合は、カレンダー印刷の選択(S501)に戻る。
【0025】
ユーザにより選択されたカレンダーのレイアウト構成が1カ月を1.5リボンセットで印刷する構成ではない場合は、通常印刷(S524)に移行する。すなわち、S524は、第1及び第2のカレンダーの画像部及び日付部の長さが単位長に対し1倍及び0.5倍の関係にない場合の処理である。例えば1リボンセットで印刷する構成の場合は、通常印刷(S524)に移行し、1リボンセットで1カ月のカレンダー印刷を行う。通常印刷においては、図2(b)のように印刷する。すなわち、印刷装置300はまず、グリップローラ404−1を時計回りに回転させて、ロール紙403の1リボンセット目(第1サイクル)の印刷開始位置を印刷位置411へと搬送する。この搬送完了後、1枚目のカレンダーの画像部211を1リボンセット目の領域に印刷する。次に、2リボンセット目(第2サイクル)の左側の領域221に日付部を印刷し、残りの印刷可能領域を未印刷領域213として印刷する。その後、同様に、2枚目のカレンダーの画像部を3リボンセット目(第3サイクル)の領域に印刷する。次に、4リボンセット目(第4サイクル)の左側の領域に日付部を印刷し、残りの印刷可能領域を未印刷領域として印刷する。印刷後、グリップローラ404−1及び排紙ローラ406によりロール紙403のカレンダー終端位置をカッターユニットの位置まで搬送して、カッター刃409とカッター受け刃410にてロール紙をカットし、印刷終了となる。
【0026】
一方、カレンダーのレイアウト構成が1カ月を1.5リボンセットで印刷する構成の場合、印刷装置300は、グリップローラ404−1を時計回りに回転させて、ロール紙403の1リボンセット目の印刷開始位置を印刷位置411へと搬送する。この搬送完了後、1リボンセット目(第1サイクル)にて、1枚目のカレンダーの画像部を正位置で印刷する(S514)。
【0027】
1リボンセット目の印刷終了後、印刷装置300は、ユーザにより指定されたカレンダー印刷が、2カ月連続印刷かどうかを判断する(S515)。2カ月連続印刷の場合、印刷装置300は、グリップローラ404−1を時計回りに回転させて、1枚目のカレンダーの画像部を印刷したロール紙403の2リボンセット目の印刷開始位置を印刷位置411へと搬送する。この搬送完了後、2リボンセット目(第2サイクル)にて、1枚目のカレンダーの日付部を正位置で印刷し、2枚目のカレンダーの日付部を180度回転した向きで印刷する(S516)。
【0028】
2リボンセット目の印刷終了後、グリップローラ404−1及び排紙ローラ406により、ロール紙403の1枚目のカレンダー終端位置をカッターユニットによる切断位置まで搬送する。この搬送完了後、カッター刃409とカッター受け刃410にてロール紙403を切断し(S517)、1枚目のカレンダー印刷が完了する。
【0029】
切断終了後、印刷装置300は、グリップローラ404−1を時計回りに回転させて、ロール紙403の3リボンセット目の印刷開始位置を印刷位置411へと搬送する。この搬送完了後、3リボンセット目(第3サイクル)にて、2枚目のカレンダーの画像部を180度回転した向きで印刷する(S518)。3リボンセット目の印刷終了後、グリップローラ404−1及び排紙ローラ406により、ロール紙403の2枚目のカレンダー終端位置をカッターユニットの位置まで搬送する。この搬送完了後、カッター刃409とカッター受け刃410にてロール紙403をカットし(S519)、2枚目のカレンダー印刷が完了する。
【0030】
2枚目のカレンダー印刷完了後、印刷装置300は、指定された年月期間のカレンダー印刷が終了したかどうかを判断する(S520)。指定された年月期間のカレンダー印刷が終了した場合、カレンダー印刷が完了する。指定された年月期間のカレンダー印刷が終了していない場合は、次月の奇数番目カレンダーの1リボンセット目の印刷を行う(S514)。
【0031】
S515において、ユーザにより指定されたカレンダー印刷が、2カ月連続印刷ではなく単月印刷の場合、2リボンセット目にて、1枚目のカレンダーの日付部を正位置で印刷し、その後の余白は未印刷にする(S521)。2リボンセット目の印刷終了後、グリップローラ404−1及び排紙ローラ406により、ロール紙403を1枚目のカレンダー末端をカッターユニットの位置まで搬送する。この搬送完了後、カッター刃409とカッター受け刃410にてロール紙403をカットする(S522)。続いて、同様にして、上記した未印刷の領域の末端でロール紙403をカットし(S523)、カレンダー印刷が完了する。
【0032】
以上の本実施形態における動作の内容をまとめる。まず、1リボンセット目101の印刷において、1枚目の画像部を正位置で印刷する。次に、2リボンセット目102の印刷において、1カ月目の日付部を正位置で印刷し、2カ月目の日付部を180度回転した向きで印刷する。2リボンセット目の印刷終了後、2リボンセット目のカレンダー終端位置104でカットし、1カ月目のカレンダー印刷が終了する。次に、3リボンセット目103の印刷では、2枚目の画像部を180度回転した向きで印刷する。最後に3リボンセット目の印刷終了後、カレンダー終端位置105でカットする。
【0033】
このように印刷することで、写真等の画像部の中間でリボンセット単位の境界になることがないので、写真が不自然になることがない。また、未印刷領域も発生しないので、ロール紙403及びインクリボン412を無駄にせずに済む。
【0034】
(実施形態2)
図1(b)に実施形態2による印刷結果の例を示す。図1(b)においては、1カ月目(2枚目)のカレンダーと2カ月目(2枚目)のカレンダーとでは、画像部と日付部の左右の位置が逆になる。
【0035】
図6は、本実施形態におけるカレンダー印刷のフローチャートである。フローチャートのS601からS609までは、図5のS501からS509までと同一のため説明は省略する。1カ月のカレンダーを1.5リボンセットで印刷する場合、印刷装置300は、1枚目のカレンダーを正位置とする一方、2枚目のカレンダーを画像部と日付部を入れ替えたカレンダー合成画像データを作成する(S610)。印刷装置300は作成したカレンダー合成画像を表示部302に表示し(S611)、ユーザはこれを確認することができる。カレンダー合成画像を表示部302により確認する際に、1枚目と2枚目とでは、画像部と日付部の位置が入れ替わることをユーザに通知するとよい。また、印刷処理において1枚目が余る場合は、再度、未印刷領域が出ることをユーザに通知するとよい。
【0036】
フローチャートのS612からS615まで、及びS624はそれぞれ、図5のS512からS515まで、及びS524と同一のため、説明は省略する。
【0037】
2カ月連続印刷を行う場合(S615でYES)、印刷装置300は、グリップローラ404−1を時計回りに回転させて、1枚目のカレンダーの画像部を印刷したロール紙403の2リボンセット目の印刷開始位置を印刷位置411へと搬送する。この搬送完了後、1枚目のカレンダーの日付部及び2枚目のカレンダーの日付部を正位置で印刷する(S616)。
【0038】
2リボンセット目の印刷終了後、グリップローラ404−1及び排紙ローラ406により、ロール紙403の1枚目のカレンダー終端位置をカッターユニットの位置まで搬送する。この搬送完了後、カッター刃409とカッター受け刃410にてロール紙403をカットし(S617)、1枚目のカレンダー印刷が完了する。
【0039】
カット終了後、印刷装置300は、グリップローラ404−1を時計回りに回転させて、ロール紙403の3リボンセット目の印刷開始位置を印刷位置411へと搬送する。この搬送完了後、3リボンセット目にて、2枚目のカレンダーの画像部を正位置で印刷(S618)する。3リボンセット目の印刷終了後、グリップローラ404−1及び排紙ローラ406により、ロール紙403の2枚目のカレンダー終端位置をカッターユニットの位置まで搬送する。この搬送完了後、カッター刃409とカッター受け刃410にてロール紙403をカットし(S619)、2枚目のカレンダー印刷が完了する。
【0040】
フローチャートのS620からS623までは、図5のS520からS523までと同一のため、説明は省略する。
【0041】
以上の実施形態2における動作の内容をまとめる。まず、1リボンセット目111の印刷において、1枚目の画像部を正位置で印刷する。次に、2リボンセット目112の印刷では、1カ月目の日付部と2カ月目の日付部を隣り合わせたデータを作成し正位置で印刷する。2リボンセット目の印刷終了後、2リボンセット目のカレンダー終端位置114でカットし、1カ月目のカレンダー印刷が終了する。次に、3リボンセット目113の印刷では、2枚目の画像部を正位置で印刷する。最後に3リボンセット目の印刷終了後、カレンダー終端位置115でカットする。
【0042】
このように印刷することで、実施形態1と同様、画像部の中間でリボンセット単位の境界になることがないので、写真が不自然になることがない。また、未印刷領域も発生しないので、ロール紙403及びインクリボン412を無駄にせずに済む。
【0043】
(実施形態3)
実施形態3では、上述した実施形態1による方法と実施形態2による方法のいずれをとるかをユーザが選択できるようにする。図7は、実施形態3におけるカレンダー印刷のフローチャートである。フローチャートのS701からS709までは、図5のS501からS509までと同一のため説明は省略する。1カ月のカレンダーを1.5リボンセットで印刷する場合、ユーザは、実施形態1による2カ月連続印刷方法または実施形態2による2カ月連続印刷方法を選択する(S710)。ユーザが実施形態1の2カ月連続印刷方法を選択した場合、印刷装置300は、1枚目のカレンダーを正位置とする一方、2枚目のカレンダーを180度回転したカレンダー合成画像データを作成する(S711)。以下のフロー(S712〜S724)は実施形態1(図5のS512〜S524)と同一のため省略する。
【0044】
一方、ユーザが実施形態2の2カ月連続印刷方法を選択した場合、印刷装置300は、1枚目のカレンダーを正位置とし、2枚目のカレンダーを画像部と日付部を入れ替えたカレンダー合成画像データを作成する(S711)。以下のフロー(S712〜S724)は実施形態2(図6のS612〜S624)と同一のため省略する。
【0045】
(実施形態4)
以下では、上述したようなカレンダー印刷において、ロール紙が不足したときの対処について説明する。
【0046】
例えば、特許文献2には、3画面の折畳式帳票を印刷する装置の用紙を使い終わった時の処理シーケンスが開示されている。同文献に記載された技術によれば、用紙センサと残量保持用のメモリを備え、印刷時に必要とする連続帳票分(3画面分)の用紙が無い場合には印刷が行われない。
【0047】
特許文献3には、ロール状に巻かれたラベル紙印刷装置でのラベルエンドエラー時の処理シーケンスが開示されている。同文献に記載された技術によれば、印字終了後のカット位置への用紙搬送中にラベルエンドエラーが発生した場合でも、カット位置への用紙の搬送を継続させその後カットすることで印刷完成物を得ることができる。
【0048】
しかしながら、特許文献2,3に開示された技術では、用紙残量を管理するために用紙センサや残量値を保持するためのメモリ等が必要となり、装置構成が複雑になり、ひいては印刷システムとしてのコストアップに繋がる。また、完成印刷物を得るために必要な枚数分の用紙が無ければ印刷自体が実行されないことも好ましいとはいえない。また、印刷完了後に完成物を得るために余分の用紙を消費するのでエコロジーの観点から好ましくないと言う問題点もある。
【0049】
そこで、本実施形態では、上述のようなカレンダー印刷を行う際、ロール紙(以下、単に「用紙」ともいう。)又はインクリボンを使い終わった時の処理を簡略な装置構成で行い、かつ、用紙又はインクリボンの無駄をなくすことを可能にする処理シーケンスを提供する。
【0050】
以下、図8を参照して、本実施形態による、3リボンセット単位でのカレンダー印刷の処理手順を説明する。ユーザが印刷したい月(例えば連続する2ヵ月)と印刷したい画像(例えば2枚)を選択し、3リボンセット単位の印刷ジョブをスタートする(S101)。1リボンセット目の印刷をスタートし(S102)、用紙又はインクリボンが印刷中に不足しないかどうかを判断する(S103−1)。これは、用紙を印刷開始位置まで引き出し、光学センサ450からの出力信号で用紙の最終位置を示す穴の存在を判定することで行う。用紙にあけられた穴の代わりにシールが用いられることもある。また、インクリボンは巻き取りができなくなった状態になるとインクリボンを使い終わったと判定する。
【0051】
インクリボン又は用紙を使い終わったと判定されると(3リボンセット分の不足の場合)、その時点で印刷ジョブを中止し、インクリボン又は用紙の交換を促すメッセージに表示部302に表示する(S104)。ユーザがインクリボン又は用紙を交換したら(S105)、再度、3リボンセット単位の印刷ジョブをスタートする(S101)。用紙・インクリボンを使い終わったかの第1の判断(S103−1)でNoと判定されると、印刷動作が続けられ、1リボンセット目の印刷が完了する(S106)。
【0052】
その後、2リボンセット目の印刷がスタートする(S107)。2リボンセット目の印刷途中で用紙又はインクリボンを使い終わったかどうかの第2の判断を行う(S103−2)。インクリボン又は用紙を使い終わったと判定されると、1リボンセット目での印刷完了位置でカットする(第1の切断)(S108)。次に、インクリボン又は用紙を替えるように表示部302に表示する(S104)。ユーザがインクリボン又は用紙を交換したら(S105)、再度、2リボンセット目の印刷をスタートする(S107)。2リボンセット目の印刷が実行された後、2リボンセット目の印刷物の中間位置(すなわち、第1のカレンダーの終端位置)をカットする(第2の切断)(S109)。その後、3リボンセット目の印刷をスタートする(S110)。3リボンセット目の印刷完了後、3リボンセット目の印刷に係る第2のカレンダーの終端位置をカットする(第3の切断)(S111)。
【0053】
上記S108〜S111は、インクリボン又は用紙が2リボンセット分不足した場合の印刷、用紙カットに関するシーケンスである。ここで、図9を参照してそのシーケンスで行う印刷、用紙カット、処理完了後得られる印刷完了物について具体的に説明する。
【0054】
1リボンセット目の印刷を完了し、2リボンセット目の印刷中にインクリボン又は用紙を使い終わったと判断された場合には、図9(a)に示すように、1リボンセット目での印刷完了時の終端位置で用紙のカットを行う。この結果、印刷完成物として画像部501を得る。穴504は用紙の終わりを示す穴である。
【0055】
次に、図9(b)を参照して、ユーザがインクリボン又は用紙を交換した後の印刷、用紙カットに関する処理を説明する。2インクリボンセット目で2カ月分の日付部を印刷する。印刷が完了した時点で2インクリボンセット目で印刷された印刷物の中間位置をカットし、1カ月分の日付部502を得る。その後、3インクリボンセット目で画像部を印刷し、印刷が完了した時点で3インクリボンセット目で印刷された印刷物の終端位置をカットし、画像部と日付部が一枚の用紙で完成したカレンダー503を得る。
【0056】
図9(c)に、それぞれの印刷・カット後の印刷完成状態を示す。画像部501と日付部502とは切り離されているので、カレンダーとして使うときには両者を並べて使うことになる。503は画像部と日付部が一枚の用紙で完成されているので、そのまま使うことができる。
【0057】
更に、図10を参照して、実際に卓上カレンダーとして使用する際の説明をする。図10(a)に示すように、ここで得られているのは、画像部と日付部が一枚の用紙で完成している503と、別々の用紙で作成された画像部501及び日付部502である。カレンダーとして使用するときには、図10(b)に示す卓上カレンダー用スタンド505a(正面図)、505b(側面図)に挿入する。
【0058】
画像部と日付部が一枚の用紙で完成している場合(503)には、図10(c)で示す506bのようになる。画像部501と日付部502が別々の用紙で完成している場合にも同様に図10(c)で示す506aのようになり、画像部と日付部が別々の用紙になっていても実用上問題なく使用できる。
【0059】
次に、図8を参照して、インクリボン又は用紙が1リボンセット分不足した場合の印刷、用紙カットに関するシーケンスを説明する。ユーザが印刷したい月(例えば連続する2ヵ月)と印刷したい画像(例えば2枚)を選択し、3リボンセット単位の印刷ジョブをスタートする(S101)。1リボンセット目の印刷スタートし(S102)、印刷途中で用紙又はインクリボンを使い終わったかの第1の判断を行う(S103−1)。1リボンセット分の不足の場合には、1リボンセット目の印刷が行われ、1リボンセット目の印刷が完了する(S106)。
【0060】
次に、2リボンセット目の印刷をスタートし(S107)、印刷途中で用紙又はインクリボンを使い終わったかの第2の判断を行う(S103−2)。ここで、用紙、インクリボンとも使用可能部分が残っていると判定され、2リボンセット目の印刷が続けられ、2リボンセット目の印刷が完了する(S112)。ここまでで、2リボンセット目までの印刷が完了しているので、2リボンセット目の印刷物の中間位置(すなわち、第1のカレンダーの終端位置)で用紙をカットする(第4の切断)(S109)。
【0061】
その後、3リボンセット目の印刷をスタートする(S110)。3リボンセット目の印刷動作の途中で用紙又はインクリボンを使い終わったかの第3の判断を行う(S103−3)。ここで、判定は用紙又はインクリボンが3リボンセット目の印刷中に不足すると判断される。2リボンセット目までの印刷動作は完了しているので、2リボンセット目での印刷完了位置で用紙をカットする(第5の切断)(S113)。次に、インクリボン又は用紙を替えるように表示部302に表示する(S104)。ユーザがインクリボン又は用紙を交換したら(S105)、再度、3リボンセット目の印刷をスタートする(S110)。3リボンセット目の印刷完了後、3リボンセット目の印刷物の終端位置をカットする(第6の切断)(S111)。
【0062】
上記では、インクリボン又は用紙が1リボンセット分不足した場合の印刷、用紙カットに関するシーケンスを説明した。ここで、図11を参照してそのシーケンスで行う印刷、用紙カット、処理完了後得られる印刷完了物について具体的に説明する。
【0063】
1リボンセット目と2リボンセット目の印刷を完了し、3リボンセット目の印刷中にインクリボン又は用紙を使い終わったと判断された場合は、図11(a)に示すように、2リボンセット目の印刷完了状態の中間位置で用紙のカットを行う。この結果、印刷完成物として画像部と日付部が一体となったカレンダー601を得る。更に、終端位置で用紙のカットを行い、印刷完成物として日付部602を得る。穴604は用紙の終わりを示す穴である。
【0064】
次に、図11(b)を参照して、ユーザがインクリボン又は用紙を交換した後の印刷、用紙カットに関する処理を説明する。3インクリボンセット目で画像部を印刷し、印刷が完了した時点で、3インクリボンセット目で印刷された印刷物の終端位置をカットし、画像部603を得る。
【0065】
図11(c)に、それぞれの印刷・カット後の印刷完成状態を示す。601は画像部と日付部が一枚の用紙で完成されているので、そのまま使うことができる。画像部603と日付部602とは切り離されているので、カレンダーとして使うときには両者を並べて使うことになる。
【0066】
更に、図12を参照して、実際に卓上カレンダーとして使用する時の説明をする。図12(a)に示すように、ここで得られているのは、画像部と日付部が一枚の用紙で完成している601と、別々の用紙に作成された画像部603及び日付部602である。カレンダーとして使用するときには、図12(b)に示す卓上カレンダー用スタンド505a(正面図)、505b(側面図)に挿入する。
【0067】
画像部と日付部が一枚の用紙で完成している場合(601)には、図12(c)で示す606aのようになる。画像部603と日付部602が別々の用紙で完成している場合にも同様に図12(c)で示す606bのようになり、画像部と日付部が別々の用紙になっていても実用上問題無く使用できる。
【0068】
なお、3リボンセットのカレンダー印刷の際に用紙、インクリボンとも不足しない場合は、実施形態1で説明したような印刷結果物が得られる。この場合、3回の用紙又はインクリボンを使い終わったかの判定(S103−1〜3)は全てNOとなる。3リボンセット目の印刷をスタートし(S110)、S103−3で用紙、インクリボンとも不足していないと判定された場合は、3リボンセット目の印刷が続けられ、3リボンセット目の印刷が完了する(S109−1)。最後に、3リボンセット目で印刷された用紙の終端位置をカットする(S111)。
【0069】
(実施形態5)
以下、図13〜図16を参照して、3リボンセット単位でのカレンダー印刷の処理手順の変形例を説明する。実施形態4との違いは、画像部と日付部が分かれた形で印刷結果物が得られた場合、両者を接続するための糊代を作成できるようにした点である。全体的な処理手順に関しては実施形態4で示した図8のフローと同様なので、その説明は省略する。
【0070】
1インクリボン分だけ印刷できた場合、即ち、2リボンセット分の用紙又はインクリボンが足りない場合には、上述したように、1リボンセット目での印刷完了時の終端位置で用紙がカットされる。図13(a)には、図9(a)と同様に、この結果得られた画像部701が示されている。穴704は用紙の終わりを示す穴である。
【0071】
図13(b)の702で示すように、日付部のみの印刷物702の左側には糊代としての余白部が形成される。この糊代部分を用いて、図14(b)に示すような貼り付け処理を行うと、図14(c)に示すように、壁やコルクボードにピン等で貼り付けて使用する場合でも、画像部と日付部が一枚の用紙で完成しているカレンダーと同様に使用でき、実用上問題がない。
【0072】
2インクリボン分印刷できた場合、即ち、1リボンセット分の用紙又はインクリボンが足りない場合は、上述したように、2リボンセット目の印刷完了状態の中間位置と終端位置で用紙がカットされる。図15(a)には、図11(a)と同様に、この結果得られた画像部と日付部が一体となったカレンダー801、次の月の日付部802、用紙終わり穴804が示されている。
【0073】
図15(b)の803で示すように、画像部のみの印刷物803の左側(印刷完了後の状態から180度回転させ画像の正位置にした場合には右側)には糊代としての余白部が形成される。この糊代部分を用いて、図16(b)に示すような貼り付け処理を行うと、図16(c)に示すように、壁やコルクボードにピン等で貼り付けて使用する場合でも、画像部と日付部が一枚の用紙で完成しているカレンダーと同様に使用でき、実用上問題がない。
【0074】
上述の実施形態4、5におけるロール紙が不足したときの対処は、実施形態1におけるカレンダー印刷に適用したものであったが、実施形態2、3にも同様に適用することが可能である。
【0075】
(実施形態6)
上述の実施形態では、1.5リボンセット単位で1つのカレンダーを印刷した。しかし、本発明はこれに限らず実施可能である。
例えば、画像部と日付部から構成されるカレンダー印刷ではなく、1リボンセットを用いて画像部を印刷しその画像部に隣接して0.5リボンセットを用いて文字部を印刷し、この画像部と文字部とを1つの印刷物として出力する印刷形態にも適応可能である。また、文字部(または日付部)は、必ずしも1つのリボンセットで印刷可能な長さの0.5倍の長さである必要はない。1つのリボンセットで印刷可能な長さの0.5倍以下の長さであっても、実施可能である。
【0076】
文字部が印刷される領域が1つのリボンセットで印刷可能な長さの0.5倍未満の長さである場合には、文字領域を印刷するリボンセットのうち、使用されない部分が発生する。しかし、3つのリボンセットで印刷可能であるため、2つのカレンダーを個別に印刷して4つのリボンセットを使用するよりもインクリボンを節約することができ、また、インクリボンの境界が、画像の中間にくることはなくなる。
また、上記で説明した文字部は、文字だけでなく図形や罫線を印刷してもよい。
【0077】
(実施形態7)
実施形態6の他にも、本発明を実施することが可能な印刷形態について図17を参照して説明する。
【0078】
図17において、1リボンセットで用紙に印刷が可能な領域の副走査方向(用紙搬送方向)の長さをLとする。したがって1リボンセットを用いた場合、長さがL以下の印刷が可能となる。
【0079】
図17(a)のような、印刷物1710、印刷物1720の印刷を行う場合について説明する。印刷物1710は、0.9Lの長さの画像部1711と0.4Lの長さの文字部1712を有しており、印刷物1710は、全体として1.3Lの長さとなる。印刷物1720も同様に、0.9Lの長さの画像部1721と0.4Lの長さの文字部1722を有しており、印刷物1720は、全体として1.3Lの長さとなる。そのため、印刷物1710と、印刷物1720を印刷するには、それぞれリボンセットを2セット分使用することになる。
【0080】
しかし、印刷物1710と印刷物1720の長さの合計は2.6Lなので、印刷物1710と印刷物1720とを連続して印刷すれば、インクリボンを3セット使用するだけで印刷が可能となり、インクリボンを節約することが可能となる。そこで、図17(b)のように印刷物1710と印刷物1720とを隣接させて連続して印刷する場合、リボンセットの境界部が、画像部1721の内部に位置してしまうため、境界部となる画像部の印刷画質が低下してしまう。インクリボンセットの境界部による画質の低下を低減させるために、画像部と日付部との境界部や、印刷物の境界部にインクリボンセットの境界部が来るように印刷すると、図17(c)のように、インクリボンセットを4セット使用することになってしまう。
【0081】
そこで、本実施形態では、図17(d)のように、連続して印刷する印刷物1710と印刷物1720のうち、1つの印刷物を回転させて印刷している。このようにして、1つ目のインクリボンセットにより、印刷物1710の画像部1711(長さ0.9L)を印刷する。そして、2つ目のインクリボンセットにより、印刷物1710の文字部1712と印刷物1720の文字部1722(長さの合計が0.8L)を印刷する。そして、3つ目のインクリボンセットにより、印刷物1720の画像部1721(長さ0.9L)を印刷する。このように印刷することで、3つのインクリボンセットで印刷物1710と印刷物1720とを印刷可能であり、また、インクリボンの境界部が、画像部と文字部の境界部と重なるので、インクリボンの境界による画質の低下を防ぐことも可能となる。
【0082】
実施形態1〜6においては、画像部が、1つのインクリボンセットで印刷可能な長さLである場合について説明したが、本実施形態のように、画像部が、L以下の長さである場合にも、本発明は適応可能であり、本発明の効果を十分発揮できる。
【0083】
本実施形態では、連続して印刷する2つの印刷物の印刷形態(画像部と日付部の長さ)が同じ場合について説明したが、以下に示す3つの条件をすべて満たしていれば、本発明を適応可能であり、かつ、本発明による効果も十分期待できる。
【0084】
(1)画像部と日付部が副走査方向に配置された印刷形態であって、その印刷形態で印刷される印刷物の長さが、1つのインクリボンセットで印刷可能な長さLよりも長い。
(2)連続して印刷される2つの印刷物に含まれる日付部の長さの合計がL以下である。
(3)連続して印刷される印刷物に含まれる画像部の長さが、L以下である。
【0085】
つまり、1つめの印刷物の画像部の長さをL1i、日付部の長さをL1d、そして、2つ目の印刷物の画像部の長さをL2i、日付部の長さをL2dとし、1つのインクリボンセットで印刷可能な長さをLとすると、
L1i+L1d>L、L2i+L2d>L、
L1i≦L、L2i≦L、
L1d+L2d≦L
の関係が成り立つ場合、本発明を実施することにより、リボンの節約が可能となる。
【0086】
日付部や画像部の長さをユーザが自由に設定可能である場合、印刷装置300のCPU(不図示)により、この関係が成り立つかを判断し、上記の関係が成り立つ場合にのみ、本発明を適用してもよい。
【0087】
また、本実施形態では、連続する2つの印刷物のうちの1つの印刷物の印刷データを回転させて印刷したが、実施形態2のように、1つの印刷物の日付部と画像部の配置を入れ替えるようにしてもよい。
【0088】
(その他の実施形態)
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
【0089】
また、上述の実施形態においては、印刷装置において本発明を実施したが、PCやカメラ等の制御装置と印刷装置とを接続し、制御装置でユーザにより指定された印刷設定に基づき印刷装置で印刷を行うシステムにおいても、本発明を実施可能である。その場合、制御装置において、連続する2つの印刷物のうちの1つの印刷物の印刷データを回転させた状態の印刷データを作成して印刷装置に送信し、さらに、ロール紙を切断する位置に関する情報を印刷装置に送信する。印刷装置は、制御装置から受信した印刷データに基づいて、印刷を実行し、ロール紙の切断位置に関する情報に基づいてロール紙を切断することにより、制御装置で設定された所望の印刷物の印刷が可能となる。
【0090】
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。この場合、そのプログラム、及び該プログラムを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数色のインクが面順次に配置されているインクリボンと、
前記インクリボンの1サイクル分の前記複数色のインクをロール紙に転写させることにより、所定の長さの印刷物を出力する印刷手段と、
前記所定の長さよりも長い長さを有するカレンダーの印刷が指示された場合に、2つのカレンダーを連続して前記印刷手段により印刷させるための印刷制御手段と、
を有し、
前記カレンダーは、前記所定の長さに対応する画像部と、前記所定の長さの略0.5倍以下の長さを有する日付部を有しており、
前記印刷制御手段は、連続して印刷する2つのカレンダーのうちの1つを180度回転させて印刷させることを特徴とする印刷装置。
【請求項2】
複数色のインクが面順次に配置されているインクリボンと、
前記インクリボンの1サイクル分の前記複数色のインクをロール紙に転写させることにより、所定の長さの印刷が可能な印刷手段と、
前記所定の長さよりも長い長さを有するカレンダーの印刷が指示された場合に、2つのカレンダーを連続して前記印刷手段により印刷させるための印刷制御手段と、
を有し、
前記カレンダーは、前記所定の長さに対応する画像部と、前記所定の長さの略0.5倍以下の長さを有する日付部を有しており、
前記印刷制御手段は、連続して印刷する2つのカレンダーのうちの1つの前記画像部と前記日付部の左右の位置をもう1つのカレンダーとは逆にして印刷させることを特徴とする印刷装置。
【請求項3】
前記印刷制御手段は、連続する3サイクルの印刷のうち、
第1サイクルの印刷において、前記2つのカレンダーのうちの第1のカレンダーの前記画像部を印刷し、
第2サイクルの印刷において、前記第1のカレンダーの前記日付部を印刷するとともに、前記2つのカレンダーのうちの第2のカレンダーの前記日付部を、前記第1のカレンダーに対して180度回転した向きで印刷し、
第3サイクルの印刷において、前記第2のカレンダーの前記画像部を、前記第1のカレンダーに対して180度回転した向きで印刷する
よう前記印刷手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
【請求項4】
前記印刷制御手段は、連続する3サイクルの印刷のうち、
第1サイクルの印刷において、前記2つのカレンダーのうちの第1のカレンダーの前記画像部を印刷し、
第2サイクルの印刷において、前記第1のカレンダーの前記日付部と前記2つのカレンダーのうちの第2のカレンダーの前記日付部とを印刷し、
第3サイクルの印刷において、前記第2のカレンダーの前記画像部を印刷する
よう前記印刷手段を制御することを特徴とする請求項2に記載の印刷装置。
【請求項5】
前記印刷制御手段は、更に、
前記2つのカレンダーの前記画像部及び前記日付部の長さが前記単位長に対し1倍及び0.5倍の関係にない場合は、第1のカレンダーを印刷し、該第1のカレンダーの終端から次のサイクルの印刷開始位置までの印刷可能領域を未印刷領域とするとともに、当該次のサイクルの印刷において前記第2のカレンダーを印刷し、該第2のカレンダーの終端から次のサイクルの印刷開始位置までの印刷可能領域を未印刷領域とするよう前記印刷手段を制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の印刷装置。
【請求項6】
前記ロール紙を切断する切断手段を更に有し、
前記切断手段は、前記第2サイクルの印刷が完了したとき、前記第1のカレンダーの終端位置で前記ロール紙を切断し、前記第3サイクルの印刷が完了したとき、前記第2のカレンダーの終端位置で前記ロール紙を切断することを特徴とする請求項2又は4に記載の印刷装置。
【請求項7】
前記ロール紙又は前記インクリボンの交換を促すためのメッセージを表示する表示手段と、
前記第1サイクルの印刷を開始する際に、前記ロール紙又は前記インクリボンが当該第1サイクルの印刷中に不足しないかどうかを判断する第1の判断手段と、
を更に有し、
前記第1の判断手段により前記ロール紙又は前記インクリボンが当該第1サイクルの印刷中に不足すると判断された場合、前記表示手段は、前記メッセージを表示し、
前記第2サイクルの印刷を開始する際に、前記ロール紙又は前記インクリボンが当該第2サイクルの印刷中に不足しないかどうかを判断する第2の判断手段を更に有し、
前記第2の判断手段により前記ロール紙又は前記インクリボンが当該第2サイクルの印刷中に不足すると判断された場合、
前記切断手段は、前記第1サイクルの印刷完了位置で前記ロール紙を切断する第1の切断を行い、
前記表示手段は、前記第1の切断の後、前記ロール紙又は前記インクリボンの交換を促すためのメッセージを表示し、
前記切断手段は更に、該交換がされたことにより前記第2サイクルの印刷が実行された後、当該第2サイクルの印刷に係る前記第1のカレンダーの終端位置で前記ロール紙を切断する第2の切断を行い、前記第3サイクルの印刷が実行された後、当該第3サイクルの印刷に係る前記第2のカレンダーの終端位置で前記ロール紙を切断する第3の切断を行う
ことを特徴とする請求項6に記載の印刷装置。
【請求項8】
更に、
前記第2の判断手段により前記ロール紙又は前記インクリボンが当該第2サイクルの印刷中に不足しないと判断された場合、
前記切断手段は、前記第2サイクルの印刷が実行された後、当該第2サイクルの印刷に係る前記第1のカレンダーの終端位置で前記ロール紙を切断する第4の切断を行い、
前記第3サイクルの印刷を開始する際に、前記ロール紙又は前記インクリボンが当該第3サイクルの印刷中に不足しないかどうかを判断する第3の判断手段を更に有し、
前記第3の判断手段により前記ロール紙又は前記インクリボンが当該第3サイクルの印刷中に不足すると判断された場合、
前記切断手段は、前記第2サイクルの印刷完了位置で前記ロール紙を切断する第5の切断を行い、
前記表示手段は、前記第5の切断の後、前記メッセージを表示し、
前記切断手段は更に、該交換がされたことにより前記第3サイクルの印刷が実行された後、当該第3サイクルの印刷完了位置で前記ロール紙を切断する第6の切断を行う
ことを特徴とする請求項7に記載の印刷装置。
【請求項9】
前記第2サイクルの印刷においては、前記第1の切断による切断位置を接続するための糊代としての余白部が形成されることを特徴とする請求項7に記載の印刷装置。
【請求項10】
前記第3サイクルの印刷においては、前記第3の切断による切断位置を接続するための糊代としての余白部が形成されることを特徴とする請求項8に記載の印刷装置。
【請求項11】
複数色のインクが面順次に配置されているインクリボンと、前記インクリボンの1サイクル分の前記複数色のインクをロール紙に転写させることにより、所定の長さの印刷が可能な印刷手段とを有する印刷装置の制御方法であって、
前記所定の長さよりも長い長さを有するカレンダーの印刷が指示された場合に、2つのカレンダーを連続して前記印刷手段により印刷させるための印刷制御工程を有し、
前記カレンダーは、前記所定の長さに対応する画像部と、前記所定の長さの略0.5倍以下の長さを有する日付部を有しており、
前記印刷制御工程は、連続して印刷する2つのカレンダーのうちの1つを180度回転させて印刷させることを特徴とする印刷装置の制御方法。
【請求項12】
複数色のインクが面順次に配置されているインクリボンと、前記インクリボンの1サイクル分の前記複数色のインクをロール紙に転写させることにより、所定の長さの印刷が可能な印刷手段とを有する印刷装置の制御方法であって、
前記所定の長さよりも長い長さを有するカレンダーの印刷が指示された場合に、2つのカレンダーを連続して前記印刷手段により印刷させるための印刷制御工程を有し、
前記カレンダーは、前記所定の長さに対応する画像部と、前記所定の長さの略0.5倍以下の長さを有する日付部を有しており、
前記印刷制御工程では、連続して印刷する2つのカレンダーのうちの1つの前記画像部と前記日付部の左右の位置をもう1つのカレンダーとは逆にして印刷させることを特徴とする印刷装置の制御方法。
【請求項13】
複数色のインクが面順次に配置されているインクリボンと、前記インクリボンの1サイクル分の前記複数色のインクをロール紙に転写させることにより、所定の長さの印刷が可能な印刷手段を有する印刷装置を制御するために、コンピュータに、
前記所定の長さよりも長い長さを有するカレンダーの印刷が指示された場合に、2つのカレンダーを連続して前記印刷手段により印刷させるための印刷制御工程、
を実行させるためのプログラムであって、
前記カレンダーは、前記所定の長さに対応する画像部と、前記所定の長さの略0.5倍以下の長さを有する日付部を有しており、
前記印刷制御工程は、連続して印刷する2つのカレンダーのうちの1つを180度回転させて印刷させる
ことを特徴とするプログラム。
【請求項14】
複数色のインクが面順次に配置されているインクリボンと、前記インクリボンの1サイクル分の前記複数色のインクをロール紙に転写させることにより、所定の長さの印刷が可能な印刷手段を有する印刷装置を制御するために、コンピュータに、
前記所定の長さよりも長い長さを有するカレンダーの印刷が指示された場合に、2つのカレンダーを連続して前記印刷手段により印刷させるための印刷制御工程、
を実行させるためのプログラムであって、
前記カレンダーは、前記所定の長さに対応する画像部と、前記所定の長さの略0.5倍以下の長さを有する日付部を有しており、
前記印刷制御工程は、連続して印刷する2つのカレンダーのうちの1つの前記画像部と前記日付部の左右の位置をもう1つのカレンダーとは逆にして印刷させる
ことを特徴とするプログラム。
【請求項15】
複数色のインクが面順次に配置されているインクリボンと、
前記インクリボンの1サイクル分の前記複数色のインクをロール紙に転写させることにより、所定の長さの印刷が可能な印刷手段と、
前記所定の長さよりも長い長さを有する所定の印刷形態の印刷が指示された場合に、前記所定の印刷形態の印刷を2つ連続して前記印刷手段により印刷させるための印刷制御手段と、
を有し、
前記所定の印刷形態は、前記所定の長さに対応する画像部と、前記所定の長さの略0.5倍以下の長さを有する文字部を有しており、
前記印刷制御手段は、連続して印刷する2つの前記所定の印刷形態の印刷のうちの1つを180度回転させて印刷させる
ことを特徴とする印刷装置。
【請求項16】
複数色のインクが面順次に配置されているインクリボンと、
前記インクリボンの1サイクル分の前記複数色のインクをロール紙に転写させることにより、所定の長さの印刷が可能な印刷手段と、
前記所定の長さよりも長い長さを有する所定の印刷形態の印刷が指示された場合に、前記所定の印刷形態の印刷を2つ連続して前記印刷手段により印刷させるための印刷制御手段と、
を有し、
前記所定の印刷形態は、前記所定の長さに対応する画像部と、前記所定の長さの略0.5倍以下の長さを有する文字部を有しており、
前記印刷制御手段は、連続して印刷する2つの前記所定の印刷形態の印刷のうちの1つの前記画像部と前記文字部の左右の位置をもう1つの印刷形態とは逆にして印刷させる
ことを特徴とする印刷装置。
【請求項17】
複数色のインクが面順次に配置されているインクリボンと、
前記インクリボンの1サイクル分の前記複数色のインクをロール紙に転写させることにより、所定の長さの印刷が可能な印刷手段と、
前記所定の長さよりも長い長さを有する所定の印刷形態の印刷が指示された場合に、前記所定の印刷形態の印刷を前記印刷手段により実行させるための印刷制御手段と、
有し、
前記所定の印刷形態は、前記所定の長さ以下の長さを有する画像部と、前記所定の長さ以下の長さを有する文字部を有しており、
前記所定の印刷形態での印刷を2つ連続して実行し、前記連続して印刷する2つの前記所定の印刷形態の文字部の長さの合計が前記所定の長さ以下の場合、前記印刷制御手段は、連続して印刷する2つの前記所定の印刷形態の印刷のうちの1つを180度回転させて印刷させる
ことを特徴とする印刷装置。
【請求項18】
複数色のインクが面順次に配置されているインクリボンと、
前記インクリボンの1サイクル分の前記複数色のインクをロール紙に転写させることにより、所定の長さの印刷が可能な印刷手段と、
前記所定の長さよりも長い長さを有する所定の印刷形態の印刷が指示された場合に、前記所定の印刷形態の印刷を前記印刷手段により実行させるための印刷制御手段と、
を有し、
前記所定の印刷形態は、前記所定の長さ以下の長さを有する画像部と、前記所定の長さ以下の長さを有する文字部を有しており、
前記所定の印刷形態での印刷を2つ連続して実行し、前記連続して印刷する2つの前記所定の印刷形態の文字部の長さの合計が前記所定の長さ以下の場合、前記印刷制御手段は、連続して印刷する2つの前記所定の印刷形態の印刷のうちの1つの前記画像部と前記文字部の左右の位置をもう1つの印刷形態とは逆にして印刷させる
ことを特徴とする印刷装置。
【請求項19】
複数色のインクが面順次に配置されているインクリボンと、前記インクリボンの1サイクル分の前記複数色のインクをロール紙に転写させることにより、所定の長さの印刷が可能な印刷手段とを有する印刷装置の制御方法であって、
前記所定の長さよりも長い長さを有する所定の印刷形態の印刷が指示された場合に、前記所定の印刷形態の印刷を2つ連続して前記印刷手段により印刷させるための印刷制御工程を有し、
前記所定の印刷形態は、前記所定の長さに対応する画像部と、前記所定の長さの略0.5倍以下の長さを有する文字部を有しており、
前記印刷制御工程は、連続して印刷する2つの前記所定の印刷形態の印刷のうちの1つを180度回転させて印刷させる
ことを特徴とする印刷装置の制御方法。
【請求項20】
複数色のインクが面順次に配置されているインクリボンと、前記インクリボンの1サイクル分の前記複数色のインクをロール紙に転写させることにより、所定の長さの印刷が可能な印刷手段とを有する印刷装置の制御方法であって、
前記所定の長さよりも長い長さを有する所定の印刷形態の印刷が指示された場合に、前記所定の印刷形態の印刷を2つ連続して前記印刷手段により印刷させるための印刷制御工程を有し、
前記所定の印刷形態は、前記所定の長さに対応する画像部と、前記所定の長さの略0.5倍以下の長さを有する文字部を有しており、
前記印刷制御工程は、連続して印刷する2つの前記所定の印刷形態の印刷のうちの1つの前記画像部と前記文字部の左右の位置をもう1つの印刷形態とは逆にして印刷させる
ことを特徴とする印刷装置の制御方法。
【請求項21】
複数色のインクが面順次に配置されているインクリボンと、前記インクリボンの1サイクル分の前記複数色のインクをロール紙に転写させることにより所定の長さの印刷が可能な印刷手段とを有する印刷装置の制御方法であって、
前記所定の長さよりも長い長さを有する所定の印刷形態の印刷が指示された場合に、前記所定の印刷形態の印刷を前記印刷手段により実行させるための印刷制御工程を有し、
前記所定の印刷形態は、前記所定の長さ以下の長さを有する画像部と、前記所定の長さ以下の長さを有する文字部を有しており、
前記所定の印刷形態での印刷を2つ連続して実行し、前記連続して印刷する2つの前記所定の印刷形態の文字部の長さの合計が前記所定の長さ以下の場合、前記印刷制御工程は、連続して印刷する2つの前記所定の印刷形態の印刷のうちの1つを180度回転させて印刷させる
ことを特徴とする印刷装置の制御方法。
【請求項22】
複数色のインクが面順次に配置されているインクリボンと、前記インクリボンの1サイクル分の前記複数色のインクをロール紙に転写させることにより所定の長さの印刷が可能な印刷手段とを有する印刷装置の制御方法であって、
前記所定の長さよりも長い長さを有する所定の印刷形態の印刷が指示された場合に、前記所定の印刷形態の印刷を前記印刷手段により実行させるための印刷制御工程を有し、
前記所定の印刷形態は、前記所定の長さ以下の長さを有する画像部と、前記所定の長さ以下の長さを有する文字部を有しており、
前記所定の印刷形態での印刷を2つ連続して実行し、前記連続して印刷する2つの前記所定の印刷形態の文字部の長さの合計が前記所定の長さ以下の場合、前記印刷制御工程は、連続して印刷する2つの前記所定の印刷形態の印刷のうちの1つの前記画像部と前記文字部の左右の位置をもう1つの印刷形態とは逆にして印刷させる
ことを特徴とする印刷装置の制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2012−71584(P2012−71584A)
【公開日】平成24年4月12日(2012.4.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−173280(P2011−173280)
【出願日】平成23年8月8日(2011.8.8)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】