説明

印刷装置及びカートリッジ

【課題】インクリボンの弛みを防止して、印字状態の安定化を図ることができる印刷装置及びカートリッジを提供すること。
【解決手段】印刷対象となる印刷テープに印刷するラベルプリンタであって、印刷テープと、印刷テープに当接されるインクリボンRと、インクリボンRが巻回され、回動自在に支持されたリボンコア33とを備えるカートリッジ3と、カートリッジ3が装着される装着部25を備える装置本体とを備え、リボンコア33は、回動軸方向に沿った挿通孔331を有し、装着部25は、挿通孔331に挿入され、リボンコア33と係合して、インクリボンRの送出に応じたリボンコア33の回転に対する抵抗を生じさせるコア規制軸252を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷装置及びカートリッジに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、テープライタ(印刷装置)に用いるテープカートリッジ(以下、カートリッジと記載)が知られている。このようなカートリッジは、天蓋(上ケース)と、底壁(下ケース)とで構成されるカートリッジケースを備え、このカートリッジケースの内部には、印刷テープを巻回したテープコアと、インクリボンを巻回したリボンコアと、使用済みのインクリボンを巻き取るリボン巻取コアとが設けられている。
ここで、インクリボンは、薄いシート状に形成されているため、リボンコアが揺動すると、インクリボンに弛みが発生して、使い勝手が悪くなる。
そこで、天蓋とインクリボンコアとの間に、円環座金を介装したカートリッジが知られている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1に記載のカートリッジでは、円環座金の付勢力により、インクリボンコアが底壁方向に押圧され、リボンコアの自由な回動が規制される。
【0003】
【特許文献1】特開平8−52913号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載のカートリッジでは、円環座金の個体差によって、付勢力が変わるため、インクリボンの送出に伴うリボンコアの回動時の抵抗がバラついてしまうという問題がある。このため、インクリボンの展張状態が維持されず、弛んでしまったインクリボンでは、印刷テープへの印字状態が悪くなるおそれがあるという問題がある。
【0005】
本発明の目的は、印字状態の安定化を図ることができる印刷装置及びカートリッジを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の印刷装置は、印刷対象となる印刷テープに印刷する印刷装置であって、前記印刷テープと、当該印刷テープに当接されるインクリボンと、前記インクリボンが巻回され、回動自在に支持されたリボンコアとを備えるカートリッジと、前記カートリッジが装着される装着部を備える装置本体とを備え、前記リボンコアは、回動軸方向に沿った穴部を有し、前記装着部は、前記穴部に挿入され、前記リボンコアと係合して、前記インクリボンの送出に応じた前記リボンコアの回転に対する抵抗を生じさせる抵抗発生手段を備えることを特徴とする。
【0007】
本発明によれば、リボンコアを有するカートリッジが、装置本体に形成された装着部に装着される際に、抵抗発生手段は、リボンコアに形成された穴部に挿入される。この抵抗発生手段は、リボンコアの穴部と係合して、リボンコアの回動に抵抗力を付与する。これによれば、装着部に設けられた抵抗発生手段により、リボンコアの回動に対する抵抗を生じることができ、前記の円環座金をカートリッジに設けた場合に比べ、当該抵抗の大きさがバラつかないようにすることができる他、抵抗の大きさを制御しやすくすることができる。従って、インクリボンの弛みを防止でき、インクリボンの展張状態を維持することができるので、各カートリッジの個体差に関係なく、リボンコアの回動に抵抗力を付与でき、印字状態の安定化を図ることができる。
【0008】
本発明では、前記リボンコアは、前記穴部の中心から外側に向かって切り欠かれた係合部を有し、前記抵抗発生手段は、前記穴部に挿入された際に前記係合部に嵌合される嵌合部を有し、前記装着部に回動自在に支持される軸状部材と、前記装着部に固定され、前記軸状部材を内側に向かって付勢する付勢部材とを備えることが好ましい。
本発明によれば、抵抗発生手段の軸状部材は、嵌合部を有し、この嵌合部がカートリッジの係合部に係合される。これにより、リボンコアの回動に伴って軸状部材も回動するが、抵抗発生手段は、軸状部材を内側に向かって付勢する付勢部材を備えるので、リボンコアの回動時に軸状部材に抵抗力を発生させることができ、リボンコアの回動に抵抗力を与えることができる。従って、インクリボンの弛みの発生を防止でき、印字状態を確実に良好にできる。
【0009】
本発明では、前記抵抗発生手段は、前記穴部に挿入された際に、前記リボンコアに当接する当接部を有する軸状部材と、前記軸状部材を前記穴部への挿入方向に付勢する付勢部材とを備えることが好ましい。
本発明によれば、抵抗発生手段は、リボンコアに当接する当接部を有する軸状部材と、軸状部材を穴部への挿入方向に付勢する付勢部材とを備えるので、付勢部材により軸状部材が穴部の挿入方向に付勢させると、軸状部材は、リボンコアに当接して、リボンコアの回動時に抵抗力を与えることができる。従って、軸状部材をリボンコアに当接させるのみの簡易な構成で、リボンコアの回動に対して抵抗力を与えることができる。
【0010】
本発明では、前記抵抗発生手段は、前記装着部に突設され、前記穴部の内径より大きな外径を有する軸状部材を備え、前記軸状部材は、軸方向に沿う切欠を有し、前記穴部に挿入された際に、当該穴部の径方向に前記リボンコアを付勢することが好ましい。
本発明によれば、抵抗発生手段は、穴部の内径よりも大きな外径を有する軸状部材を備え、軸状部材は、軸方向に沿って切欠を有するので、軸状部材が穴部に挿入されると、切欠が径方向に穴部を付勢して、リボンコアの回動に対して抵抗力を与えることができる。従って、軸状部材に切欠のみを備える簡易な構成で、リボンコアの回動に対して抵抗力を与えることができる。
【0011】
本発明では、前記穴部内には、前記軸状部材の挿入側の内径より、当該挿入側とは反対側の内径が大きくなる段差部が形成され、前記カートリッジは、前記段差部に当接し、前記リボンコアを前記回動軸方向に沿って前記挿入側に付勢して、当該リボンコアの回動を規制する規制部材を備えることが好ましい。
本発明によれば、穴部内に形成された段差部に対して、規制部材が当接して、リボンコアの回動を規制するので、カートリッジが装着部に装着されていない場合に、リボンコアが不要に回動することを防止できる。従って、カートリッジが装着部に装着されていない場合に、インクリボンの弛みが生じることを防止できる。
【0012】
本発明では、前記軸状部材は、当該軸状部材が前記穴部に挿入される軸部と、前記軸部における前記穴部への挿入側に設けられ、前記規制部材に当接して、当該規制部材と前記段差部との当接状態を解除する解除部とを備えることが好ましい。
本発明によれば、軸状部材は、規制部材に当接して、リボンコアの規制を解除する解除部を備えるので、カートリッジが装着部に装着された場合に、解除部により、段差部と規制部材との当接状態を解除して、リボンコアの回動を許容させることができる。従って、印刷テープへの印刷時に、インクリボンを適切に送り出すことができる。
【0013】
本発明では、前記解除部は、前記軸部から独立して、当該軸部の軸方向を中心として回動自在に設けられていることが好ましい。
本発明によれば、軸状部材は、穴部に挿入される軸部と、リボンコアの規制を解除する解除部との回動がそれぞれ独立して構成されるので、リボンコアの回動時に回動する軸部は、解除部に対して回動し、規制部材に対して抵抗力を発生させることがない。すなわち、リボンコアの回動時に軸部材と規制部材との係合による抵抗力を発生させることがないので、規制部材によるリボンコアの回動時の抵抗力を考慮する必要がない。従って、リボンコアの回動に対する抵抗力を抵抗発生手段のみによって規定することができる。
【0014】
本発明のカートリッジは、印刷装置に装着され、印刷対象となる印刷テープを前記印刷装置に供給するカートリッジであって、前記印刷テープと、前記印刷テープに当接されるインクリボンと、前記インクリボンが巻回され、回動自在に支持されたリボンコアと、前記リボンコアの回動を規制する規制部材とを備え、前記リボンコアは、前記印刷装置に突設された軸状部材が挿入される穴部と、前記穴部内に形成され、前記軸状部材の挿入側の内径より、当該挿入側とは反対側の内径が大きくなる段差部とを備え、前記規制部材は、前記段差部に当接して、前記リボンコアを軸方向に沿って前記挿入側に付勢して、前記リボンコアの回動を規制することを特徴とする。
【0015】
本発明によれば、前述の印刷装置と組み合わせることで、前述の印刷装置と同様の効果を奏することができる。また、リボンコアの穴部に形成された段差部に、リボンコアの動きを規制する規制部材が当接して、リボンコアを軸方向に沿って、軸状部材の挿入側に付勢するので、リボンコアの不要な回動を防止して、インクリボンの弛みを防止できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。
[ラベルプリンタの構成]
図1及び図2は、本実施形態に係るラベルプリンタ1を前面側から見た斜視図である。具体的に、図1は、後述するカバー部24を開放した状態を示す斜視図であり、図2は、カバー部24を閉塞した状態を示す斜視図である。
ラベルプリンタ1は、本発明の印刷装置に相当し、図1に示すように、装置本体2と、カートリッジ3とで構成される。
このようなラベルプリンタ1は、カートリッジ3内に設けられたインクリボンR(図3参照)のインクを、同じくカートリッジ3内に設けられた印刷テープTに熱転写して、当該印刷テープTに所望の文字及び図形等を印字する。
【0017】
[装置本体の構成]
装置本体2は、図1及び図2に示すように、本体ケース21と、入力部22と、表示部23と、カバー部24と、装着部25とを備える。
本体ケース21は、装置本体2の外装を構成するものであり、装置本体2を制御する制御装置、及び、当該制御装置等に電力を供給する電源装置等を内部に収納する。
入力部22は、本体ケース21における天面に設けられ、印刷される文字の入力、及び、装置本体2の操作に用いられる複数のキーにより構成されている。
【0018】
表示部23は、前述の制御装置による制御の下、装置本体2の動作に関する表示や、入力部22で入力された文字の表示を行う。
カバー部24は、本体ケース21に開閉自在に設けられ、閉状態で装着部25を被覆する。このカバー部24は、装着部25に着脱されるカートリッジ3を確認する透明な合成樹脂製の窓部241と、上方に膨出し、カバー部24を開閉する際に利用される摘み部242とを有している。
【0019】
[カートリッジの構成]
ここで、カートリッジ3の構成について、先に説明する。
図3及び図4は、カートリッジ3の斜視図である。具体的に、図3は、カートリッジ3の天面側、すなわち、装置本体2に取り付けられた際に露出する側から見た斜視図であり、図4は、カートリッジ3の底面側、すなわち、図3に示した状態の反対側から見た斜視図である。
カートリッジ3は、図3及び図4に示すように、それぞれ合成樹脂製の上ケース31及び下ケース32が一体化されたケース30と、当該ケース30内に収納されるリボンコア33、巻取りコア34、プラテンゴム35及びテープコア36を備えている。また、当該ケース30には、ヘッド配置部37が形成されている。
【0020】
上ケース31は、装着部25に装着された際に、当該装着部25から外部に露出する側に位置し、当該上ケース31は、ケース30内に収納された印刷テープTの残量を視認できるように透明の合成樹脂により構成される。この上ケース31には、図3に示すように、3つの開口部311〜313が形成されている。これら開口部311〜313のうち、開口部311により、巻取りコア34の後述する挿通孔341が露出する。また、平面視略矩形状の開口部312は、ヘッド配置部37を形成し、開口部313により、プラテンゴム35の後述するプラテン孔351が露出する。挿通孔341についての説明は、後述する。
【0021】
下ケース32には、図4に示すように、開口部321〜325が形成されている。このうち、平面視略円形状の開口部321,322を介して、リボンコア33の挿通孔331及び巻取りコア34の挿通孔341が露出する。また、平面視略矩形状の開口部323は、ヘッド配置部37を形成し、これにより、ヘッド配置部37は、当該開口部323及び前述の開口部312によりケース30を貫通する空間として形成されている。このようなヘッド配置部37内には、装着部25にカートリッジ3を装着した際に、印刷ヘッド251(図5参照)が配置される。
また、平面視略円形状の開口部324を介して、プラテンゴム35のプラテン孔351が露出する。更に、開口部325には、装着部25へのカートリッジ3の装着時に、当該装着部25に突設された後述するテープ軸255(図5参照)が挿入される。
【0022】
このようなケース30の内部には、前述のように、インクリボンRを巻回する円柱状のリボンコア33と、使用済みのインクリボンRを巻回する円柱状の巻取りコア34と、弾力性を有するシリコンゴム等のプラテンゴム35と、印刷テープTを巻回する円柱状のテープコア36とが収納配置されている。なお、リボンコア33の説明は、後に詳述する。
【0023】
巻取りコア34は、図3及び図4に示すように、リボンコア33に巻回されたインクリボンRを巻き取る。このインクリボンRは、ヘッド配置部37の周囲を通り、巻取りコア34により、巻き取られる。この巻取りコア34は、軸方向に沿って形成された挿通孔341を有し、当該挿通孔341には、装着部25に突設された後述する巻取り軸253(図5参照)が挿入される。このような挿通孔341には、当該巻取り軸253の後述する翼部2531(図5参照)が係合する複数の係合凹部3411が、当該挿通孔341の中心から外側に向かって切り欠かれるように形成されている。
【0024】
プラテンゴム35は、ヘッド配置部37内に配置された印刷ヘッド251と対向する位置に配置され、印刷ヘッド251とともにインクリボンR及び印刷テープTを押圧する円筒状部材である。このプラテンゴム35には、装着部25に突設されたプラテン軸254が挿通されるプラテン孔351が形成されている。
テープコア36は、印刷テープTが巻回されたものであり、ケース30内におけるヘッド配置部37に隣接するように設けられる。そして、印刷テープTは、ヘッド配置部37を通って、ケース30外に引き出される。このようなテープコア36は、図示を省略したが、コイルばねにより下ケース32側に付勢されており、前述の開口部325に挿入される後述するテープ軸255(図5参照)により、カートリッジ3の装着部25への装着に際して、当該コイルばねによる付勢が解除され、テープコア36の回転が許容される。
【0025】
[装着部の構成]
図5は、カバー部24を開放した状態の装置本体2の斜視図である。
装着部25は、図5に示すように、カートリッジ3の形状に応じて、略凹状に本体ケース21に形成されている。この装着部25には、印刷ヘッド251と、抵抗発生手段としてのコア規制軸252と、巻取り軸253と、プラテン軸254と、テープ軸255とが設けられ、これら各軸252〜255は、装着部25の底面から立設されている。
【0026】
印刷ヘッド251は、ヘッドカバー251Aに覆われ、装着部25に装着されたカートリッジ3のヘッド配置部37内に、当該カートリッジ3のインクリボンRと対向するように配置される。そして、印刷ヘッド251は、前述の制御装置による制御の下で、装着部25に装着されたカートリッジ3のインクリボンRを印刷テープTに圧着させ、当該印刷テープTにインクリボンRのインクを熱転写することで、入力部22で入力された文字等を印刷テープTに印刷する。
【0027】
巻取り軸253は、カートリッジ3の開口部322から露出する巻取りコア34の挿通孔341に挿入され、巻取りコア34を回転させて、当該巻取りコア34により、インクリボンRを巻き取る。この巻取り軸253は、外周部分の軸方向に沿って、当該巻取り軸253の外側に突出した翼部2531を有し、当該翼部2531は、挿通孔341の係合凹部3411(図3及び図4参照)と係合する。
プラテン軸254は、プラテン孔351に挿入され、プラテンゴム35を軸支する。
テープ軸255は、開口部325に挿入され、テープコア36と、当該テープコア36を付勢する前述のコイルばね(図示省略)との係合を解除する。
【0028】
[コア規制軸の構成]
図6は、装置本体2及びカートリッジ3の要部を示す断面図である。
コア規制軸252は、カートリッジ3の開口部321から露出するリボンコア33の穴部としての挿通孔331に挿入され、巻取り軸253によるリボンコア33の回動に対する抵抗を発生し、インクリボンRの張り具合を維持する。
具体的に、コア規制軸252は、図5及び図6に示すように、装着部25の底面に形成された凹部256に取り付けられる。
コア規制軸252は、軸状部材としての軸部材2521と、付勢部材としてのコイルばね2522とを備える。
【0029】
軸部材2521は、挿通孔331に挿入され、リボンコア33と、当該リボンコア33の揺動及び回転を規制する後述する規制部材4との係合状態を解除するとともに、当該リボンコア33とともに回転する。
この軸部材2521は、巻取り軸253と同様に、外周部分の軸方向に沿って、当該コア規制軸252の外側に突出する嵌合部としての翼部2523を有し、当該翼部2523は、挿通孔331の係合部としての係合凹部3311と係合する。
【0030】
コイルばね2522は、軸部材2521に対して、当該軸部材2521の内側に向かう方向の付勢力を作用させ、当該軸部材2521の回動に対する抵抗力を付与するものであり、一端が凹部256に固定されている。このコイルばね2522の径は、軸部材2521の下端の径よりも小さく形成され、当該コイルばね2522を軸部材2521の下端に装着する際には、当該コイルばね2522を径方向へ伸ばして装着する。このようなコイルばね2522が軸部材2521に対して締付力を作用させるため、当該軸部材2521の回動時に抵抗力が発生することとなる。
【0031】
[リボンコアの構成]
リボンコア33には、未使用のインクリボンRが巻回されている。このリボンコア33は、軸方向に沿って下ケース32に向けて開口する挿通孔331を備える。この挿通孔331の内部には、段差部3312が形成される。段差部3312により、軸部材2521の挿入される側の内径が、挿入される側と反対側の内径よりも小さくなっている。
軸部材2521が挿入される側と反対側の挿通孔331には、段差部3312に当接して、リボンコア33を下ケース32側に付勢する規制部材4が収納される。
挿通孔331には、コア規制軸252の翼部2523が係合する複数の係合凹部3311が形成されている。係合凹部3311は、前述の係合凹部3411と同様に挿通孔331の中心から外側に向かって切り欠かれるように形成されている。
【0032】
規制部材4は、挿通孔331の軸方向に沿って進退して、リボンコア33の段差部3312に当接して、リボンコア33の揺動及び回動を規制している。この規制部材4は、コイルばね41と、付勢部42とを備える。
コイルばね41は、一端が上ケース31に接続され、他端が付勢部42に接続される。
付勢部42は、円柱状に形成されて、コイルばね41の付勢力によって、段差部3312に当接し、リボンコア33を挿通孔331の軸方向に付勢している。
【0033】
[コア規制軸とリボンコアとの係合]
図7は、装置本体2にカートリッジ3が装着された際の要部を示す断面図である。
カートリッジ3は、装着部25に装着されると、コア規制軸252の翼部2523が係合凹部3311に係合するとともに、軸部材2521が、規制部材4の付勢部42に当接して、当該付勢部42を上方へ押し上げる。これにより、規制部材4によるリボンコア33の規制が解除され、当該リボンコア33の回動が許容される。
この際、コイルばね2522により、軸部材2521の回動に対する抵抗力、ひいては、リボンコア33の回動力に対する抵抗力が発生するので、巻取りコア34によるインクリボンRの巻取りに応じたリボンコア33の回動に対して抵抗力が付与され、これにより、インクリボンRの張り具合が維持される。
【0034】
上述した第1実施形態のラベルプリンタ1によれば、以下の効果がある。
(1)リボンコア33を有するカートリッジ3は、装置本体2に形成された装着部25に装着され、装着の際に、装着部25は、リボンコア33に形成された挿通孔331に挿入される。また、装着部25は、リボンコア33の回動に対する抵抗を生じさせるコア規制軸252を備えるので、装着部25にリボンコア33が装着されると、リボンコア33の挿通孔331とコア規制軸252とが係合して、リボンコア33の回動に対する抵抗力を付与することができる。これに伴って、リボンコア33に巻回されたインクリボンRの送り出しを抑制できる。すなわち、インクリボンRの弛みを防止でき、インクリボンRの展張状態を維持することができる。
(2)ラベルプリンタ1側にコア規制軸252を設けたので、カートリッジ3の個体差に関係なく、リボンコア33の回動に抵抗力を付与でき、印字状態の安定化を図ることができる。
【0035】
(3)コア規制軸252の軸部材2521は、翼部2523を有し、この翼部2523がカートリッジ3の係合凹部3311に係合される。これにより、リボンコア33の回動に伴ってコア規制軸252も回動するが、コア規制軸252は、軸部材2521を内側に向かって付勢するコイルばね2522を備えるので、リボンコア33の回動時に軸部材2521に抵抗力を発生させることができ、リボンコア33の回動に抵抗力を与えることができる。すなわち、リボンコア33の回動によってインクリボンRが自由に送られることを防止し、インクリボンRの弛みの発生を防止できる。
(4)挿通孔331内に形成された段差部3312に対して、規制部材4が当接して、リボンコア33の回動を規制するので、カートリッジ3が装着部25に装着されていない場合に、リボンコア33を不要に回動することを防止できる。
【0036】
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態に係るラベルプリンタについて説明する。
本実施形態に係るラベルプリンタは、前述のラベルプリンタ1と同様の構成を備えるが、当該ラベルプリンタ1では、コア規制軸252の軸部材2521が規制部材4を付勢して、かつリボンコア33の回動に対して抵抗を付与していたのに対し、本実施形態のラベルプリンタでは、軸部材が、挿通孔331に挿入される軸部と、リボンコアの規制を解除する解除部との回動がそれぞれ独立して構成される点で、本実施形態のラベルプリンタと前述のラベルプリンタ1とは相違する。以下の説明では、前記第1実施形態と同様の構造および同一部材には同一符号を付して、その詳細な説明は省略または簡略化する。
【0037】
図8は、第2実施形態におけるラベルプリンタ1Aの装着部25Aにカートリッジ3が装着された際の要部を示す断面図である。
装着部25Aは、前述の装着部25と同様に、本体ケース21に略凹状に形成されている。この装着部25Aは、コア規制軸252に代えて、コア規制軸252Aを備える他は、装着部25と同様の構成を有している。
抵抗発生手段としてのコア規制軸252Aは、軸部材2521Aと、コイルばね2522とを備える。
軸状部材としての軸部材2521Aは、解除部2524と、軸部2525と、解除部2524及び軸部2525を接続する接続部2526とを備える。
解除部2524は、規制部材4の付勢部42を付勢して上方へ押し上げる。この解除部2524は、係合凹部3311には、係合しておらず、接続部2526に対して回転自在に接続される。
【0038】
軸部2525は、前述の軸部材2521と同様に翼部2523を有し、挿通孔331に挿通して、係合凹部3311と係合する。軸部材2521は、第1実施形態と同様に、リボンコア33の回動力に対する抵抗力をコイルばね2522によって発生させて、リボンコア33の自由な回動に抵抗を与えて、インクリボンRの張り具合を維持する。
接続部2526の一端には、軸部2525が固定され、他端には、解除部2524が回動自在に取り付けられる。
【0039】
本実施形態の装着部25Aにカートリッジ3が装着されると、コア規制軸252Aの解除部2524が、規制部材4を上方へ押し上げて、リボンコア33に対する規制を解除して、リボンコア33の回動を許容する。リボンコア33の回動時に回動する軸部2525は、係合凹部3311に係合して、リボンコア33の回動に対して抵抗力を与える。この際、軸部2525は、解除部2524に対して、回動することとなる。
【0040】
上述した第2実施形態のラベルプリンタ1Aによれば、前述のラベルプリンタ1が奏する効果(1)〜(4)と同様の効果がある他、以下の効果がある。
軸部材2521Aは、規制部材4に当接して、リボンコア33の規制を解除する解除部2524を備えるので、カートリッジ3が装着部25に装着された場合に、解除部2524により段差部3312と規制部材4との当接状態を解除して、リボンコア33の回動を許容させることができる。従って、印刷テープTへの印刷時に、インクリボンRを適切に送り出すことができる。
軸部材2521Aは、挿通孔331に挿入される軸部2525と、リボンコア33の規制を解除する解除部2524との回動がそれぞれ独立して構成されるので、リボンコア33の回動時に回動する軸部2525は、解除部2524に対して回動し、規制部材4に対して抵抗力を発生させることがない。すなわち、リボンコア33の回動時に軸部材2521Aと規制部材4との係合による抵抗力を発生させることがないので、規制部材4によるリボンコア33の回動時の抵抗力を考慮する必要がない。従って、リボンコア33の回動に対する抵抗力をコア規制軸252Aのみによって規定することができる。
【0041】
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態に係るラベルプリンタについて説明する。
本実施形態に係るラベルプリンタは、前述のラベルプリンタ1と同様の構成を備えるが、当該ラベルプリンタ1では、コア規制軸252の軸部材2521が規制部材4を付勢して、かつリボンコア33の回動に対して抵抗を付与していたのに対し、本実施形態のラベルプリンタでは、リボンコアに当接して、上方へ付勢する円柱当接部材を備え、この付勢する力によって、リボンコアの回動に対して抵抗力を付与している点で、本実施形態のラベルプリンタと前述のラベルプリンタ1とは相違する。さらに、本実施形態のリボンコアの内部には、円柱当接部材が当接する当接部が形成され、リボンコアの挿通孔には、前述の係合凹部3311が形成されていない点で、第1実施形態のカートリッジ3とは相違する。以下の説明では、前記第1実施形態と同様の構造および同一部材には同一符号を付して、その詳細な説明は省略または簡略化する。
【0042】
図9は、第3実施形態におけるラベルプリンタ1Bの装着部25Bにカートリッジ3Aが装着された際の要部を示す断面図である。
装着部25Bは、前述の装着部25と同様に、本体ケース21に略凹状に形成されている。この装着部25Aは、コア規制軸252に代えて、コア規制軸252Bを備える他は、装着部25と同様の構成を有している。
カートリッジ3Aの内部に設けられるリボンコア33Aは、挿通孔331Aを有し、この挿通孔331Aには、挿通孔331Aの中心に向かって突出する凸部332が形成される。また、挿通孔331Aの表面は平坦に形成される。すなわち、挿通孔331内には、径寸法が小さくなった縮径部が形成されている。
【0043】
抵抗発生手段としてのコア規制軸252Bは、軸状部材としての軸部材2521Bと、付勢部材としてのコイルばね2529とを備える。
コイルばね2529は、凹部256に設けられ、軸部材2521Bに当接して、コア規制軸252Aを上方へ付勢する。
軸部材2521Bは、大きさの異なる円柱付勢部材2527及び当接部としての円柱当接部材2528で構成される。
【0044】
円柱付勢部材2527は、軸部材2521Bの上方側に位置し、円柱当接部材2528の外径よりも小さく形成される。この円柱付勢部材2527は、コイルばね2529の付勢力によって、規制部材4を上方へ押し上げて、リボンコア33Aの規制を解除する。
円柱当接部材2528は、軸部材2521Bの下方側に位置し、円柱付勢部材2527の外径よりも大きく形成される。この円柱当接部材2528は、コイルばね2529の付勢力によって、凸部332に下方から当接して、リボンコア33Aの回動力に対して抵抗力を付与する。
【0045】
本実施形態の装着部25Bにカートリッジ3Aが装着されると、コア規制軸252Bの円柱付勢部材2527が、規制部材4を上方へ押し上げて、リボンコア33Aに対する規制を解除して、リボンコア33の回動を許容する。一方、円柱当接部材2528は、リボンコア33の凸部332に対して下方から当接することとなる。
【0046】
上述した第3実施形態のラベルプリンタ1Bによれば、前述のラベルプリンタ1が奏する効果(1),(2),(4)と同様の効果がある他、以下の効果がある。
コア規制軸252Bは、リボンコア33Aに当接する円柱当接部材2528を有する軸部材2521Bと、軸部材2521Bを挿通孔331への挿入方向に付勢するコイルばね2529とを備えるので、コイルばね2529により円柱当接部材2528が挿通孔331Aの挿入方向に付勢させると、円柱当接部材2528は、リボンコア33に当接して、リボンコア33の回動力に対して抵抗力を与えることができる。すなわち、コア規制軸252Bをリボンコア33に当接させる部材を備えるだけの簡易な構成で、リボンコア33の回動に対して抵抗力を与えることができる。
【0047】
[第4実施形態]
次に、本発明の第4実施形態に係るラベルプリンタについて説明する。
本実施形態に係るラベルプリンタは、前述のラベルプリンタ1と同様の構成を備えるが、当該ラベルプリンタ1では、コア規制軸252の軸部材2521が規制部材4を付勢して、かつリボンコア33の回動に対して抵抗を付与していたのに対して、本実施形態のコア規制軸は、リボンコアの挿通孔の径方向に外側に付勢している点で、本実施形態のラベルプリンタと前述のラベルプリンタ1とは相違する。さらに、本実施形態のリボンコアの挿通孔には、前記第3実施形態と同様に係合凹部3311が形成されていない点でも相違する。以下の説明では、前記第1実施形態と同様の構造および同一部材には同一符号を付して、その詳細な説明は省略または簡略化する。
【0048】
図10は、第4実施形態におけるラベルプリンタ1Cの装着部25Cにカートリッジ3Bが装着された際の要部を示す断面図である。
装着部25Cは、前述の装着部25と同様に、本体ケース21に略凹状に形成されている。この装着部25Cは、コア規制軸252に代えて、コア規制軸252Cを備える他は、装着部25と同様の構成を有している。
リボンコア33Bは、軸方向に沿って挿通孔331Bを有し、挿通孔331Bの表面は、平坦に形成される。
抵抗発生手段としてのコア規制軸252Cは、軸部材2521Cを備え、この軸部材2521Cは、軸方向に沿って切欠252C1を有するとともに、一端がテーパ状に形成され、他端が凹部256に固定される。また、このコア規制軸252Cの外径が、挿通孔331Bの内径よりも大きく形成される。
切欠252C1が形成されることで、軸部材2521Cがカートリッジ3に装着される前では、軸部材2521Cの先端は、外方に向けて広がっている。
軸部材2521Cがカートリッジ3に装着される際、テーパ状に形成され、かつ外方に向けて広がっている軸部材2521Cの先端は、挿通孔331Bを径方向に外側に付勢しながら、挿通されて、規制部材4を押し上げる。
【0049】
本実施形態の装着部25Cにカートリッジ3Bが装着されると、コア規制軸252Cは、挿通孔331Bを径方向の外側に付勢しながら、規制部材4を上方に押し上げる。そして、リボンコア33Bの回動を許容する。
【0050】
上述した第4実施形態のラベルプリンタ1Cによれば、前述のラベルプリンタ1が奏する効果(1),(2),(4)と同様の効果がある他、以下の効果がある。
本発明によれば、コア規制軸252Cは、挿通孔331Bの内径よりも大きな外径を有する軸部材2521Cを備え、軸部材2521Cは、軸方向に沿って切欠252C1を有するので、軸部材2521Cが挿通孔331Bに挿入されると、切欠252C1が径方向に挿通孔331Bを付勢して、リボンコア33Bの回転に対して抵抗力を与えることができる。すなわち、軸部材2521Cに切欠252C1を備える簡易な構成で、リボンコア33Bの回転に対して抵抗力を与えることができる。
【0051】
[実施形態の変形]
なお、本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。
前記第1及び第2実施形態では、軸部材2521や軸部2525に翼部2523が形成されたが、係合凹部を形成して、挿通孔331側に翼部を形成してもよい。これによっても、軸部材2521や軸部2525が挿通孔331に係合することができる。
【0052】
前記第2実施形態の解除部2524及び接続部2526を前記第3実施形態の円柱付勢部材2527、または第4実施形態の軸部材2521Cに取り付けてもよい。
また、前記第3実施形態では、円柱当接部材2528が挿通孔331Aに形成された凸部332を付勢して、リボンコア33Aの回動に対して抵抗力を与えていたが、第1、第2実施形態のように、挿通孔331Aに係合凹部を設けて円柱当接部材2528を係合させてもよい。これらに限定されず、前記各実施形態の組み合わせによってもよい。
【0053】
円環座金が用いられるカートリッジを前記各実施形態の装置本体に用いてもよい。この場合には、当該カートリッジに用いられるリボンコアの挿通孔の内径が、前記各実施形態のコア規制軸の外径よりも大きい場合、当該カートリッジを前記各実施形態の装置本体に装着してもよい。この場合には、当該カートリッジを改良することなく流用できるため、コストを削減できる。
前記各実施形態のカートリッジを前述のコア規制軸が設けられていない装置本体に用いてもよい。この場合には、規制部材4に用いるコイルばね41のバネ定数等を考慮して、円環座金が用いられるカートリッジと同等のリボンコアの回動に対する抵抗力を発生させてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0054】
本発明は、インクリボンが巻回されたリボンコアを有するカートリッジを用いる印刷装置に利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】本発明の第1実施形態のラベルプリンタを示す斜視図。
【図2】前記ラベルプリンタを背面側から見た斜視図。
【図3】カートリッジの斜視図。
【図4】前記カートリッジの斜視図。
【図5】装置本体の本体カバーを開放した状態を示す斜視図。
【図6】前記装置本体及びカートリッジの要部を示す断面図。
【図7】前記装置本体に前記カートリッジが装着された際の要部を示す断面図。
【図8】本発明の第2実施形態の装置本体にカートリッジが装着された際の要部を示す断面図。
【図9】本発明の第3実施形態の装置本体にカートリッジが装着された際の要部を示す断面図。
【図10】本発明の第4実施形態の装置本体にカートリッジが装着された際の要部を示す断面図。
【符号の説明】
【0056】
1,1A,1B,1C…ラベルプリンタ(印刷装置)、2…装置本体、3,3A,3B…カートリッジ、4…規制部材、25,25A,25B,25C…装着部、33,33A,33B…リボンコア、252,252A,252B,252C…コア規制軸(抵抗発生手段)、331,331A,331B…挿通孔(穴部)、2521,2521A,2521B,2521C…軸部材(軸状部材)、2522,2529…コイルばね(付勢部材)、2523…翼部(嵌合部)、2524…解除部、2525…軸部、2528…円柱当接部材(当接部)、3311…係合凹部(係合部)、3312…段差部、252C1…切欠、R…インクリボン、T…印刷テープ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷対象となる印刷テープに印刷する印刷装置であって、
前記印刷テープと、
当該印刷テープに当接されるインクリボンと、
前記インクリボンが巻回され、回動自在に支持されたリボンコアとを備えるカートリッジと、
前記カートリッジが装着される装着部を備える装置本体とを備え、
前記リボンコアは、回動軸方向に沿った穴部を有し、
前記装着部は、
前記穴部に挿入され、前記リボンコアと係合して、前記インクリボンの送出に応じた前記リボンコアの回転に対する抵抗を生じさせる抵抗発生手段を備えることを特徴とする印刷装置。
【請求項2】
請求項1に記載の印刷装置において、
前記リボンコアは、前記穴部の中心から外側に向かって切り欠かれた係合部を有し、
前記抵抗発生手段は、
前記穴部に挿入された際に前記係合部に嵌合される嵌合部を有し、前記装着部に回動自在に支持される軸状部材と、
前記装着部に固定され、前記軸状部材を内側に向かって付勢する付勢部材とを備えることを特徴とする印刷装置。
【請求項3】
請求項1に記載の印刷装置において、
前記抵抗発生手段は、
前記穴部に挿入された際に、前記リボンコアに当接する当接部を有する軸状部材と、
前記軸状部材を前記穴部への挿入方向に付勢する付勢部材とを備えることを特徴とする印刷装置。
【請求項4】
請求項1に記載の印刷装置において、
前記抵抗発生手段は、
前記装着部に突設され、前記穴部の内径より大きな外径を有する軸状部材を備え、
前記軸状部材は、軸方向に沿う切欠を有し、前記穴部に挿入された際に、当該穴部の径方向に前記リボンコアを付勢することを特徴とする印刷装置。
【請求項5】
請求項1から請求項4のいずれかに記載の印刷装置において、
前記穴部内には、前記軸状部材の挿入側の内径より、当該挿入側とは反対側の内径が大きくなる段差部が形成され、
前記カートリッジは、
前記段差部に当接し、前記リボンコアを前記回動軸方向に沿って前記挿入側に付勢して、当該リボンコアの回動を規制する規制部材を備えることを特徴とする印刷装置。
【請求項6】
請求項5に記載の印刷装置において、
前記軸状部材は、当該軸状部材が前記穴部に挿入される軸部と、
前記軸部における前記穴部への挿入側に設けられ、前記規制部材に当接して、当該規制部材と前記段差部との当接状態を解除する解除部とを備えることを特徴とする印刷装置。
【請求項7】
請求項6に記載の印刷装置において、
前記解除部は、前記軸部から独立して、当該軸部の軸方向を中心として回動自在に設けられていることを特徴とする印刷装置。
【請求項8】
印刷装置に装着され、印刷対象となる印刷テープを前記印刷装置に供給するカートリッジであって、
前記印刷テープと、
前記印刷テープに当接されるインクリボンと、
前記インクリボンが巻回され、回動自在に支持されたリボンコアと、
前記リボンコアの回動を規制する規制部材とを備え、
前記リボンコアは、
前記印刷装置に突設された軸状部材が挿入される穴部と、
前記穴部内に形成され、前記軸状部材の挿入側の内径より、当該挿入側とは反対側の内径が大きくなる段差部とを備え、
前記規制部材は、前記段差部に当接して、前記リボンコアを軸方向に沿って前記挿入側に付勢して、前記リボンコアの回動を規制することを特徴とするカートリッジ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2010−120211(P2010−120211A)
【公開日】平成22年6月3日(2010.6.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−294247(P2008−294247)
【出願日】平成20年11月18日(2008.11.18)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】