説明

印刷装置

【課題】印刷回路基板の反りや収縮などに関係なく、均一な印刷が可能であり、印刷回路基板の信頼性を向上することができるとともに、印刷回路基板の製造コストを低減することができる印刷装置を提供する。
【解決手段】本発明の印刷装置400は、回路パターンが形成され、基板認識マークが形成された印刷回路基板300を固定する固定テーブル420と、印刷回路基板300の上面に位置し、印刷回路基板300の回路領域に回路パターンを形成するためのパターンホールが形成され、マスク認識マークが形成されたメタル部と、前記メタル部の斜面外側に形成され、前記メタル部の大きさを調節するための力が加えられるハンガーが形成されたメッシュ部とを含むマスクと、印刷回路基板300の上部に設けられ、前記マスクが装着され、前記マスクの大きさを調整するために前記ハンガーを上下に移動させるカートリッジ200と、前記マスクの上面を水平に移動してクリーム状の物質を塗布するスキージと、を含むものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷装置に関する。
【背景技術】
【0002】
印刷回路基板(Printed Circuit Board;PCB)は、多くの電子製品素子を一定の形式に従って簡単に連結する役目をし、デジタルTVをはじめ、家電製品から先端通信機器まで全ての電子製品に広く用いられている。
【0003】
印刷回路基板には、半導体チップや抵抗チップなどのような様々な形態の小型電子部品が実装することができるように、溶融状のソルダペーストが一定パターンで塗布される。
【0004】
ここで、ソルダペーストの塗布方法は、スクリーンプリンター方法が広く用いられており、このようなスクリーンプリンターは、ソルダペースト塗布装置によって実行される。
【0005】
スクリーンプリンターは、特定パターンの開口部が形成されたメタルマスク上に供給されたソルダペーストをスキージで圧着し、印刷回路基板の部品装着面に塗布する。
【0006】
しかしながら、印刷回路基板の大面積化に伴い、反り現象や製造過程で発生する伸縮率による変形により、結果的に、印刷回路基板とマスクとの間の整合度が不良になる問題点が発生した。
【0007】
従来、印刷回路基板とメタルマスクとを整合するためにカメラを用いた画像認識により整合を実施した(特許文献1参照)。
【0008】
しかしながら、印刷回路基板は、印刷工程を行う前まで多くの熱処理工程を経ることで、有機体の収縮によって伸縮が発生し、印刷回路基板とメタルマスクとの整合度が不一致になる。
【0009】
従って、従来の画像認識だけでは、印刷回路基板とメタルマスクとの正確な整合を実施することができないという問題点がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】特開平9−011437号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明は、多数工程によって、印刷回路基板の反りや収縮などに関係なく、均一な印刷が可能な印刷装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の一側面によると、回路パターンが形成され、基板認識マークが形成された印刷回路基板を固定する固定テーブルと、印刷回路基板の上面に位置し、印刷回路基板の回路領域に回路パターンを形成するためのパターンホールが形成され、マスク認識マークが形成されたメタル部と、前記メタル部の斜面外側に形成され、メタル部の大きさを調節するための力が加えられるハンガーが形成されたメッシュ部とを含むマスクと、印刷回路基板上部に設けられ、マスクが装着され、マスクの大きさを調整するためにハンガーを上下に移動させるカートリッジと、マスクの上面を水平に移動してクリーム状の物質を塗布するスキージと、を含む印刷装置が提供される。
【0013】
カートリッジは、マスクを固定させるカートリッジフレーム部と、マスクのハンガーに連結されて、ハンガーを上下に移動させる回転部と、回転部を回転駆動させる駆動部と、を含むことが好ましい。
【0014】
駆動部は、基板認識マーク及びマスク認識マークが整列したか否かを判断し、前記判断に従ってハンガーを移動させるために、カートリッジを制御することが好ましい。
【0015】
カートリッジは、基板認識マーク及びマスク認識マークを撮影して、駆動部に基板認識マーク及びマスク認識マークの位置データを供給するカメラをさらに含むことが好ましい。
【0016】
カートリッジは、ハンガーの垂直移動範囲を制限するストッパーをさらに含むことが好ましい。
【0017】
上記印刷回路基板は、回路パターンが形成される回路領域と、回路領域の外側に形成され、基板認識マークが形成されるダミー領域とを含むことが好ましい。
【0018】
マスクは、メッシュ部の外側に形成され、カートリッジと結合するマスクフレーム部をさらに含むことが好ましい。
【0019】
本発明の特徴及び利点は、添付図面に基づいた以下の詳細な説明によってさらに明らかになるであろう。
【0020】
本発明の詳細な説明に先立ち、本明細書及び特許請求の範囲に用いられた用語や単語は、通常的かつ辞書的な意味に解釈されてはならず、発明者が自らの発明を最善の方法で説明するために用語の概念を適切に定義することができるという原則にしたがって本発明の技術的思想にかなう意味と概念に解釈されるべきである。
【発明の効果】
【0021】
本発明の実施例による印刷装置は、マスクの大きさを調節して印刷回路基板とマスクを整列させることにより、印刷回路基板の反りや収縮などに関係なく、印刷均一度を向上することができる。
【0022】
そして、本発明の実施例による印刷装置は、印刷均一度の向上によって、印刷回路基板の信頼性を向上することができる。
【0023】
また、本発明の実施例による印刷装置は、従来の印刷装置を改造することなく適用することができ、従来の印刷装置にカートリッジを挿入することができる。
【0024】
更に、本発明の実施例による印刷装置は、カートリッジにマスクの取り外しが可能であるため、パターンホールの形状が異なる様々なマスクを用いることができ、印刷回路基板の製造コストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明の実施例による印刷装置を示す例示図である。
【図2】本発明の実施例によるマスクを示す例示図である。
【図3】本発明の実施例によるマスクの縦断面を示す例示図である。
【図4】本発明の実施例によるマスクの横断面を示す例示図である。
【図5】本発明の実施例によるカートリッジを示す例示図である。
【図6】本発明の実施例によるマスクが装着されたカートリッジを示す例示図である。
【図7】本発明の実施例によるカートリッジの断面を示す例示図である。
【図8】本発明の他の実施例によるカートリッジの断面を示す例示図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
本発明の目的、特定の長所及び新規の特徴は、添付図面に係わる以下の詳細な説明及び好ましい実施例によってさらに明らかになるであろう。本明細書において、各図面の構成要素に参照番号を付け加えるに際し、同一の構成要素に限っては、たとえ異なる図面に示されても、できるだけ同一の番号を付けるようにしていることに留意しなければならない。また、本発明を説明するにあたり、係わる公知技術についての具体的な説明が本発明の要旨を不明瞭にする可能性があると判断される場合には、その詳細な説明を省略する。本明細書において、第1、第2などの用語は、一つの構成要素を他の構成要素から区別するために用いられるものであり、前記構成要素は、前記用語によって限定されない。
【0027】
以下、図面を参照して、本発明の好ましい実施例による印刷装置について詳細に説明する。
【0028】
図1は、本発明の実施例による印刷装置を示す例示図である。
【0029】
図1を参照すると、印刷装置400は、メインテーブル410、固定テーブル420、マスク100(図2参照)、カートリッジ200及びスキージ(図示せず)を含むものである。
【0030】
メインテーブル410は、印刷回路基板300が位置する固定テーブル420を支持するテーブルである。
【0031】
固定テーブル420は、印刷回路基板300を印刷装置400に固定するテーブルである。固定テーブル420は、メインテーブル410の上部に設けることができる。例えば、固定テーブル420は、印刷回路基板300を、真空を用いて固定することが好ましい。
【0032】
マスク100(図2参照)は、一定長さで引張または収縮することができる弾性力を有する金属素材を含んで形成することが好ましい。例えば、マスク100(図2参照)は、ニッケル(Ni)素材を含んで形成することが好ましい。マスク100(図2参照)は、印刷回路基板300の上面に設けられ、印刷回路基板300に形成される回路パターンに対応するパターンホール112(図2参照)が形成される。
【0033】
カートリッジ200には、マスク100(図2参照)が装着される。カートリッジ200は、マスク100(図2参照)を装着して、印刷回路基板300の上部に設けることができる。カートリッジ200は、マスク100(図2参照)の大きさを調整することができる。
【0034】
本発明の実施例による印刷装置400は、図1に図示されてはいないが、スキージ(図示せず)を含むことが好ましい。スキージ(図示せず)は、カートリッジ200に装着されたマスク100(図2参照)の上部で水平に移動してクリーム状の物質を塗布することができる。例えば、クリーム状の物質は、ソルダペースト、ソルダ、金属物質など印刷回路基板300の形成に用いることができる物質であれば何れも使用可能である。
【0035】
このように、スキージ(図示せず)は、マスク100(図2参照)が装着されたカートリッジ200上部で移動して物質を塗布することにより、印刷回路基板300の回路パターンに対応した位置に物質を塗布することができる。
【0036】
本発明の実施例による印刷装置400によると、マスク100(図2参照)が装着されたカートリッジ200を印刷回路基板300の上部に設けることにより、回路パターン印刷を行うことができる。この際、マスク100(図2参照)が装着されるカートリッジ200は、印刷装置400に挿入した後、印刷回路基板300上部に位置させて用いるものであって、従来の印刷装置400に改造することなく適用することができる。また、本発明の実施例による印刷装置400は、カートリッジ200にマスク100(図2参照)の取り外しが可能であるため、パターンホールの形状が異なる様々なマスクを用いることができる。
【0037】
図2は、本発明の実施例によるマスクを示す例示図である。
【0038】
図2を参照すると、マスク100は、メタル部110、メッシュ部120及びマスクフレーム部130を含むものである。マスク100は、印刷回路基板300(図1参照)の上面に設けることができる。
【0039】
メタル部110は、印刷回路基板の回路領域に回路パターンを形成するために、上部にソルダペーストのようなクリーム状の物質が塗布される領域であってもよい。メタル部110は、一定長さに引張または収縮可能な弾性力を有する金属で形成することができる。例えば、メタル部110は、ニッケル(Ni)素材で形成することが好ましい。
【0040】
メタル部110は、パターン領域111とマスクダミー領域113を含むことが好ましい。
【0041】
パターン領域111は、印刷回路基板300(図1参照)の回路領域に回路パターンを形成するための回路パターン形態のパターンホール112を含むことが好ましい。
【0042】
マスクダミー領域113は、パターン領域111の外側に形成されてマスク認識マーク114を含むことが好ましい。ここで、マスク認識マーク114は、メタル部110の位置を認識するためのものである。
【0043】
メッシュ部120は、マスクダミー領域113の外側に形成することができる。即ち、メッシュ部120は、メタル部110の斜面外側に形成される。メッシュ部120は、ポリエステル材質で形成することが好ましい。メッシュ部120は、メタル部110とボンディングさせて結合することができる。例えば、メッシュ部120とメタル部110は、エポキシによって接着することが好ましい。
【0044】
メッシュ部120は、斜面にメタル部110の大きさを調節するために、外部から力が加えられるハンガー121を形成することができる。ハンガー121は、メッシュ部120斜面に、エポキシのような接着剤によって接着することができる。ハンガー121は、高張力糸221(図7参照)などによって、後にカートリッジ200(図5参照)に連結することができる。
【0045】
マスクフレーム部130は、メッシュ部120の外側に形成することができる。マスクフレーム部130は、カートリッジ200(図5参照)に結合される部分である。マスクフレーム部130とカートリッジ200(図5参照)を結合することにより、カートリッジ200(図5参照)にマスク100を装着することができる。マスクフレーム部130には、マスク締結部131を形成することができる。マスクフレーム部130は、マスク締結部131によって、カートリッジ200(図5参照)とねじ結合することができる。しかしながら、これは、実施例に過ぎず、マスクフレーム部130とカートリッジ200(図5参照)の結合する形態にのみ限定されるものではない。即ち、マスク100とカートリッジ200(図5参照)の結合方法は、当業者によって容易に変更することができる。
【0046】
図3は、本発明の実施例によるマスクの縦断面を示す例示図である。
【0047】
図3は、マスク100の縦断面を図示したものであり、メタル部110の両側には、メッシュ部120が形成される。また、メッシュ部120の両側にマスクフレーム部130が形成される。メタル部110とマスクフレーム部130との間に位置したメッシュ部120の斜面にハンガー121を形成することができる。
【0048】
図4は、本発明の実施例によるマスクの横断面を示す例示図である。
【0049】
図4は、マスク100の横断面を図示したものであり、メッシュ部120の両側には、マスクフレーム部130が形成される。また、メッシュ部120の上部には、横方向に形成されたハンガー121を形成することができる。ハンガー121の横断面は、中央が最も高い高さを有する形態に形成することができる。ハンガー121の最も高い高さを有する中央部分が、高張力糸221(図7参照)に連結させる部分とすることができる。即ち、ハンガー121の中央部分が、カートリッジ200(図5参照)によって、垂直方向の力を印加される部分とすることができる。
【0050】
図5は、本発明の実施例によるカートリッジを示す例示図である。
【0051】
カートリッジ200は、マスク100(図2参照)が装着され、印刷装置に装着された印刷回路基板300(図1参照)の上部に挿入される。カートリッジ200は、マスク100(図2参照)のメタル部110(図2参照)の大きさを調整するための装置である。即ち、カートリッジ200は、マスク100(図2参照)のパターンホール112(図2参照)の大きさを調整することができる。カートリッジ200は、マスク100(図2参照)の大きさを調節するためにメッシュ部120(図2参照)に形成されたハンガー121(図2参照)を上下に移動させることができる。
【0052】
図5を参照すると、カートリッジ200は、カートリッジフレーム部210、回転部220、駆動部230及び固定部240を含むことが好ましい。
【0053】
カートリッジフレーム部210は、装着されるマスク100(図2参照)の斜面を取り囲んで、マスク100(図2参照)をカートリッジ200に固定することができる。カートリッジフレーム部210は、マスクフレーム部130(図2参照)と締結することにより、マスク100(図2参照)をカートリッジ200に装着することができる。例えば、カートリッジフレーム部210に形成されたカートリッジ締結部211と、マスクフレーム部130(図2参照)に形成されたマスク締結部131(図2参照)が、締結手段によって、互いに締結させることができる。この際、締結手段は、ねじであってもよい。しかしながら、カートリッジフレーム部210とマスクフレーム部130(図2参照)との間の締結方法は、これに限定されず、当業者によって容易に変更することができる。
【0054】
回転部220は、カートリッジフレーム部210に連結することができる。回転部220は、カートリッジフレーム部210と所定の構造物によって連結することができる。また、回転部220は、カートリッジフレーム部210の斜面に所定間隔離隔して形成することができる。また、回転部220は、カートリッジフレーム部210の斜面それぞれと垂直平行するように形成することができる。また、回転部220は、カートリッジ200に装着されるマスク100(図2参照)のハンガー121(図2参照)と垂直平行するように形成することができる。即ち、カートリッジ200は、マスク100(図2参照)の斜面に形成された4個のハンガー121(図2参照)と、それぞれ垂直平行するように形成された4個の回転部220とを含むことが好ましい。回転部220は、高張力糸221(図7参照)によって、マスク100(図2参照)のハンガー121(図2参照)にそれぞれ連結することができる。回転部220の回転によって、高張力糸221(図7参照)が上部に移動することにより、高張力糸221(図7参照)で連結されたマスク100(図2参照)のハンガー121(図2参照)を上部に移動することができる。また、回転部220の回転によって、高張力糸221(図7参照)が下部に移動することにより、マスク100(図2参照)のハンガー121(図2参照)を下部に移動することができる。
【0055】
駆動部230は、カートリッジフレーム部210の外部一側に形成することができる。駆動部230は、回転部220と機械的または電気的に連結することができる。駆動部230は、回転部220が回転したり停止することができるように駆動信号を伝達することができる。また、駆動部230は、回転部220の回転方向を制御することができる。例えば、駆動部230は、モータを含むことが好ましい。駆動部230は、マスク100(図2参照)または印刷回路基板300(図1参照)を撮影する一つ以上のカメラ260(図7参照)から受信する位置データに基づき回転部220の動きを制御することができる。即ち、駆動部230は、カメラ260(図7参照)から供給された位置データを用いて、マスク100(図2参照)に形成されたマスク認識マーク114(図2参照)及び印刷回路基板300(図1参照)に形成された基板認識マーク(図示せず)の位置座標を検出する。その後、駆動部230は、検出された位置座標によって、印刷回路基板300(図1参照)とマスク100(図2参照)との間の歪み程度を判断する。判断結果、駆動部230は、マスク認識マーク114(図2参照)と基板認識マーク(図示せず)とが一致しない場合、マスク認識マーク114(図2参照)と基板認識マーク(図示せず)との歪み程度によって、回転部220を駆動させるための駆動信号を回転部220に伝送することができる。
【0056】
固定部240は、カートリッジフレーム部210と所定の構造物によって連結され、カートリッジフレーム部210と所定間隔離隔して形成することができる。固定部240は、カートリッジフレーム部210の内部に所定間隔離隔して水平方向に平行に形成することができる。固定部240の下部面は、マスク100(図2参照)のメッシュ部120(図2参照)が上部に移動することを防止するために、メッシュ部120(図2参照)を下部方向に押圧する。固定部240は、メッシュ部120(図2参照)が水平を維持し、水平移動が可能な程度の力で押圧することができる。
【0057】
固定部240は、マスク100(図2参照)のハンガー121(図2参照)が上部に移動するにつれて、マスク100(図2参照)のメタル部110(図2参照)がハンガー121(図2参照)に沿って上部に持ち上げられることを防止することができる。固定部240によって、ハンガー121(図2参照)及びハンガー121(図2参照)が形成されたメッシュ部120(図2参照)が上部に移動する場合、メッシュ部120(図2参照)に連結された弾性力を有するメタル部110(図2参照)を左右方向に拡大することができる。
【0058】
このように形成されたカートリッジ200により、カートリッジ200に装着されたマスク100(図2参照)の大きさを調節することができる。
【0059】
図6は、本発明の実施例によるマスクが装着されたカートリッジを示す例示図である。
【0060】
図6を参照すると、マスク100は、カートリッジ200に装着することができる。
【0061】
先ず、マスク100をカートリッジ200下部に配置する。その後、マスクフレーム部130(図2参照)のマスク締結部131(図2参照)とカートリッジフレーム部210のカートリッジ締結部211の位置を合わせた後、締結手段270で互いに締結することができる。このような方法により、マスク100をカートリッジ200に装着することができる。
【0062】
図7は、本発明の実施例によるカートリッジの断面を示す例示図である。
【0063】
図7を参照すると、マスク100が装着されたカートリッジ200の断面を示す例示図である。
【0064】
マスク100は、カートリッジ200に装着することができる。この際、マスク100とカートリッジ200のカートリッジフレーム部210が、締結手段270によって、互いに締結することができる。このように、マスク100は、カートリッジ200に装着させて固定することができる。
【0065】
カートリッジ200は、カートリッジフレーム部210の一側に回転部220が形成される。回転部220は、例えば、ローラであってもよい。回転部220には、高張力糸221を巻回すことができる。回転部220の下部には、マスク100のハンガー121を配置することができる。回転部220の高張力糸221は、マスク100のハンガー121中心部に連結することができる。
【0066】
カートリッジ200は、ストッパー250をさらに含むことが好ましい。ストッパー250は、回転部220によって、上部に移動するマスク100のハンガー121の移動範囲を制限することができる。ストッパー250は、カートリッジフレーム部210の一側に形成することができる。また、ストッパー250は、カートリッジフレーム部210の一側からマスク100のハンガー121の所定の高さに該当する上部まで突出するように形成することが好ましい。この際、ストッパー250が形成される高さは、マスク100のハンガー121の最大移動範囲に該当することが好ましい。従って、ストッパー250は、マスク100のハンガー121が予め設定された移動範囲内で移動し、設定された移動範囲より高い位置に移動することができないように制限することができる。
【0067】
固定部240は、マスク100のハンガー121が上部に移動するにつれて、マスク100がハンガー121に沿って上部に持ち上げられることを防止することができる。固定部240によって、ハンガー121が上部に移動する場合、マスク100のメッシュ部120が左右に移動して、これによって、弾性力を有するメタル部110を左右方向に拡大することができる。
【0068】
固定部240は、カメラ挿入部241を含むことができる。固定部240には、下側にカメラが装着され、カメラが固定部240の下側に位置したマスク100または印刷回路基板300(図1参照)を撮影するようにオープンされている空間であるカメラ挿入部241を形成することができる。
【0069】
カートリッジ200は、カメラ260をさらに含むことが好ましい。カメラ260は、固定部240の下部に形成されたカメラ挿入部241に装着することができる。
【0070】
カメラ260は、下部に位置したマスク100及び印刷回路基板300(図1参照)を撮影することができる。この際、カメラ260は、マスク100に形成されたマスク認識マーク114(図2参照)と印刷回路基板300(図1参照)に形成された基板認識マーク(図示せず)を同時に撮影することができる。
【0071】
また、カートリッジ200に装着されたカメラ260は、下部に位置したマスク100のみを撮影し、カートリッジ200以外に装着された多数個のカメラが印刷回路基板300(図1参照)を撮影することができる。この際、多数個のカメラ260が、駆動部230から位置座標によって、マスク100に形成されたマスク認識マーク114(図2参照)及び印刷回路基板300(図1参照)に形成された基板認識マーク(図示せず)を別個に撮影することができる。
【0072】
この際、カメラ260によって撮影された位置データは、駆動部230(図6参照)に伝達される。
【0073】
本発明の実施例では、図示されていないが、カートリッジ200は、駆動部230(図6参照)を含むことが好ましい。駆動部230(図6参照)は、カメラ260の移動及び撮影を制御してマスク100の移動を制御し、カメラ260から供給される位置データに基づき回転部220の動きを制御することができる。
【0074】
図8は、本発明の他の実施例によるカートリッジの断面を示す例示図である。
【0075】
図8を参照すると、マスク100が装着されたカートリッジ200の断面を示す例示図である。
【0076】
マスク100は、カートリッジ200に装着することができる。この際、マスク100のハンガー121とカートリッジ200の回転部220は、高張力糸221によって連結することができる。回転部220が回転されるにつれて、高張力糸221が回転部220に巻回されて上部に持ち上げられることにより、ハンガー121が上部に移動する。これにより、ハンガー121と接着されたメッシュ部120も上部に移動することができる。この際、マスク100の斜面に形成されたハンガー121が、全てカートリッジ200の斜面に形成された回転部220によって、それぞれ上部に移動することができる。この際、カートリッジ200の固定部240によって、ハンガー121が連結されたメッシュ部120のみが垂直移動し、残りのマスク100領域は、水平移動する。即ち、メタル部110は、斜面にそれぞれ水平移動することにより、メタル部110を拡大することができる。
【0077】
本発明の実施例による印刷装置は、ソルダペースト印刷、ソルダボールバンピングなどのようなマスクを用いる印刷工法に全て用いることができる。
【0078】
本発明の実施例による印刷装置は、従来の印刷装置にマスクが装着されたカートリッジを挿入して印刷回路基板の上部に設けた後、印刷を行って、印刷の後、カートリッジを印刷装置から分離して除去することができる。このように、マスクの大きさを調整するカートリッジの取り外しが可能であるため、従来の印刷装置で別途の改造を必要としない。
【0079】
また、本発明の実施例による印刷装置は、カートリッジにマスクの取り外しが可能であるため、パターンホールの形状が異なる様々なマスクを用いることができる。
【0080】
また、本発明の実施例による印刷装置のカートリッジによって、マスクと印刷回路基板との間の大きいサイズ偏差またはマスクサイズの誤差がある場合にも、マスクの大きさを調整して使用することができるため、マスク製造コストを減少させることができる。また、カートリッジによって、マスクの大きさ調整することができるため、微細ピッチバンピングが可能であり、不良を最小化することができ、印刷性及び均一性を向上させて信頼性を向上させることができる。
【0081】
以上、本発明を具体的な実施例に基づいて詳細に説明したが、これは、本発明を具体的に説明するためのものであり、本発明による印刷装置は、これに限定されず、該当分野における通常の知識を有する者であれば、添付の特許請求の範囲に記載された本発明の思想及び領域を外れない範囲内で多様な修正及び変形が可能であることを理解するであろう。
【0082】
本発明の単純な変形乃至変更はいずれも本発明の領域に属するものであり、本発明の具体的な保護範囲は添付の特許請求の範囲により明確になるであろう。
【産業上の利用可能性】
【0083】
本発明は、印刷回路基板の反りや収縮などに関係なく、均一な印刷が可能な印刷装置に適用可能である。
【符号の説明】
【0084】
100 マスク
110 メタル部
111 パターン領域
112 パターンホール
113 マスクダミー領域
114 マスク認識マーク
120 メッシュ部
121 ハンガー
130 マスクフレーム部
131 マスク締結部
200 カートリッジ
210 カートリッジフレーム部
211 カートリッジ締結部
220 回転部
221 高張力糸
230 駆動部
240 固定部
241 カメラ挿入部
250 ストッパー
260 カメラ
270 締結手段
300 印刷回路基板
400 印刷装置
410 メインテーブル
420 固定テーブル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
回路パターンが形成され、基板認識マークが形成された印刷回路基板を固定する固定テーブルと、
前記印刷回路基板の上面に位置し、前記印刷回路基板の回路領域に回路パターンを形成するためのパターンホールが形成され、マスク認識マークが形成されたメタル部と、前記メタル部の斜面外側に形成され、前記メタル部の大きさを調節するための力が加えられるハンガーが形成されたメッシュ部とを含むマスクと、
前記印刷回路基板の上部に設けられ、前記マスクが装着され、前記マスクの大きさを調整するために前記ハンガーを上下に移動させるカートリッジと、
前記マスクの上面を水平に移動してクリーム状の物質を塗布するスキージと、
を含む印刷装置。
【請求項2】
前記カートリッジは、
前記マスクを固定させるカートリッジフレーム部と、
前記マスクのハンガーに連結されて、前記ハンガーを上下に移動させる回転部と、
前記回転部を回転駆動させる駆動部と、
を含む請求項1に記載の印刷装置。
【請求項3】
前記駆動部は、前記基板認識マーク及び前記マスク認識マークが整列したか否かを判断し、前記判断に従って前記ハンガーを移動させるために、前記カートリッジを制御する請求項2に記載の印刷装置。
【請求項4】
前記カートリッジは、
前記基板認識マーク及び前記マスク認識マークを撮影して、前記駆動部に前記基板認識マーク及び前記マスク認識マークの位置データを供給するカメラをさらに含む請求項2に記載の印刷装置。
【請求項5】
前記カートリッジは、
前記ハンガーの垂直移動範囲を制限するストッパーをさらに含む請求項1に記載の印刷装置。
【請求項6】
前記印刷回路基板は、
回路パターンが形成される回路領域と、
前記回路領域の外側に形成され、前記基板認識マークが形成されるダミー領域と、
を含む請求項1に記載の印刷装置。
【請求項7】
前記マスクは、前記メッシュ部の外側に形成され、前記カートリッジと結合するマスクフレーム部をさらに含む請求項1に記載の印刷装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate


【公開番号】特開2013−110378(P2013−110378A)
【公開日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−118252(P2012−118252)
【出願日】平成24年5月24日(2012.5.24)
【出願人】(594023722)サムソン エレクトロ−メカニックス カンパニーリミテッド. (1,585)
【Fターム(参考)】