説明

印刷製品の次処理をするための丁合い区間内の搬送装置

【課題】
従来技術における困難を更に確実に回避し、高い搬送速度を可能にする前記形式の搬送装置を提供する。
【解決手段】
搬送装置は、印刷製品(2)を搬送するための台架としてそれぞれサドル状の屋根を構成する複数のサドルセグメント(10)を備える。更に、印刷製品(2)を搬送するためにそれぞれ1つの後方ストッパを構成するプッシャセグメント(11)が設けられている。加えて、搬送すべき印刷製品(2)の前縁のためのそれぞれ1つの前方ストッパを構成する当接セグメント(12)が設けられている。好ましくは、搬送装置は、プッシャセグメント(11)を有する少なくとも1つの搬送機構(37,38)と、当接セグメント(12)を有する少なくとも1つの搬送機構(35,36)を備える。当接セグメント(12)は、はね返りと位置ずれを防止し、搬送装置に降ろされた印刷製品(2)の正確な位置調整を可能にする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1の上位概念に記載の搬送装置に関する。
【背景技術】
【0002】
このような搬送装置は、印刷製品、特に印刷紙葉の収集及び処理のために使用され、これまでに公知である。印刷紙葉は、例えば給紙装置によって開いた状態で搬送装置上に載せられ、それぞれ1つのプッシャセグメントによって押されるように搬送される。複数の給紙装置が丁合い区間に沿って存在する場合、印刷紙葉は、例えばパンフレットに丁合い可能である。処理ステーションで、これら丁合いされた印刷紙葉は、例えば閉じることができる。
【0003】
このような搬送装置の場合、これまで、搬送速度が高い場合に、印刷紙葉の搬送が、プッシャでのはね返り又は舞上がりによって阻害されるという困難があった。これにより特に、搬送速度が、従ってこのような搬送装置もしくは丁合い区間の効率が制限される。これは、特に、印刷紙葉が比較的薄い紙から成る場合に見られる。
【0004】
特許文献1に開示された搬送装置の場合、作動方向前方に向かって傾斜したプッシャが設けられている。プッシャは、フィンガ状に形成され、上に向かって整向されている。これにより、搬送装置もしくは丁合いチェーン上に載せる際の印刷紙葉のはね上がり特性に対して有利な影響が生じる。ここでは特に、プッシャを曲げ上に向かって突出させることにより、上に向かってはねて位置ずれする印刷紙葉が戻される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】欧州特許出願公開第0 881 180号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の根底にある課題は、前記困難を更に確実に回避し、高い搬送速度を可能にする前記形式の搬送装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この課題は、搬送すべき印刷製品の前縁のためのそれぞれ1つの前方ストッパを構成する当接セグメントが設けられていることによって解決される。前記前方ストッパは、搬送装置の上に降ろされた印刷紙葉のはね返りと、相応のプッシャでの印刷紙葉の正確な当接が防止される。従って、印刷紙葉は、搬送装置上に後縁も前縁も案内される。これは、速度が高い場合でも確実な搬送を可能にし、丁合いされた印刷紙葉の互いの確実な位置調整と相応のプッシャに対する丁合いされた印刷紙葉の確実な位置調整を可能にする。
【0008】
本発明の一発展形によれば、搬送装置が、プッシャセグンメントを有する少なくとも1つの搬送機構と、当接セグメントを有する少なくとも1つの搬送機構を備える。従って、本発明による搬送装置は、この発展形によれば、少なくとも2つの搬送機構を備え、一方の搬送機構が、印刷紙葉の後縁に作用するプッシャを備え、他方の搬送機構が、同じ印刷紙葉の前縁に作用する当接セグメントを備える。両搬送機構を互いに相応に位置調整することにより、それぞれ1つのプッシャと、これに付属する当接セグメントの間の間隔は、搬送すべき印刷紙葉のサイズに適合可能である。構造に関しても、製造コストに関しても、この発展形は有利である。
【0009】
本発明の一発展形によれば、当接セグメントは、少なくとも1つの可動の当接部材を備える。これは、当接部材が、少なくとも2つの位置の間を旋回可能であるという本質的な利点を有する。これにより、特に、当接部材が、それぞれ丁合い区間のある所定の場所で逆の位置に旋回される位置が可能であるので、当接部材は、相応の印刷紙葉を搬送機構に載せることを邪魔しない。印刷紙葉が搬送装置に載っている場合、相応の当接部材が、この部材が印刷紙葉の前縁に作用するストッパを構成する。
【0010】
当接部材の移動は、好ましくは、慣用の制御要素、例えばカム又は制御カムによって制御される。少なくとも1つのこの制御要素は、好ましくは、丁合い区間の長手方向に位置調整可能であるので、異なったサイズへの適合が可能である。当接部材は、好ましくは、それぞれ下端部を制御される。この場合、前記少なくともつの制御要素は、好ましくは、当接セグメントを備える搬送機構の下に配設されるように配設されている。当接セグメントもしくは当接部材が前記制御要素の高さに存在する場合に、当接部材が相応に制御される。この場合、当接部材は、好ましくは、2本腕のレバーとして形成されている。特に、当接部材は、慣用の制御要素と係合した場合に旋回される。前記少なくとも1つの制御要素は、例えば、当接部材が前後に移動可能であるように、バネ荷重を受けている。例えば、制御要素は、後退時に下に向かって移動可能であるように、支承されてもしくはバネ荷重受けている。
【0011】
本発明の一発展形によれば、当接セグメントは、搬送装置に載せられた印刷製品を圧迫支持するための支持手段をそれぞれ備える。このような支持手段により、特に、移動により受ける風による印刷紙葉の舞上がりを有効に防止可能である。この支持手段は、本発明の一発展形によれば、搬送方向とは逆に延在するように形成されている。有効位置で、この支持手段は、搬送すべき印刷製品の上、特に印刷製品の折り目の直ぐ上に存在する。この場合、印刷製品は、好ましくは、折り畳まれた印刷紙葉である。支持手段は、耳と同様に形成可能である。支持手段は、特に好ましくは屋根状にもしくは垂直な対称面に対して左右に配設されるように形成されている。
【0012】
搬送装置は、特に丁合いチェーンとして形成されている。チェーンは、特にリンクチェーンである。しかしながら、これは、強制的ではない。搬送装置は、歯付きベルト又はベルトもしくはロープとして形成されていてもよい。しかしながら、搬送装置は、特に無端で、このましくは駆動ホイールと転向ホイールの回りに取り付けられている。駆動装置は、それ自身普通に形成可能である。
【0013】
本発明の一発展形によれば、搬送装置が、不動の又は共に移動する棟部材を備え、この棟部材の上を、印刷製品が、跨るように搬送可能である。このような棟部材は、前記当接セグメントとの組み合わせで、印刷製品の特に確実なガイドを可能にする。従って、特に高い能力を達成可能である。
【0014】
搬送装置が、2つ以上の搬送機構を備える場合、これら搬送機構は、好ましくは、互いに平行で同期するように案内されるか、互いに平行で同期するように作動する。これら搬送機構は、好ましくは同軸の転向ホイールの前及び/又は後に案内されている。これらホイールは、相応にチェーンホイール、歯付きベルトホイール等である。
【0015】
別の有利な特徴は、従属請求項、以下の説明並びに図面に記載されている。本発明の実施例を、以下で図面を基にして詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明による搬送装置の一部の立体図を示す。
【図2】前方の搬送機構が図示されていない、図1の一部の図を示す。
【図3】本発明による搬送装置の一部の別の図を示す。
【図4】本発明による搬送装置の図3の部分Aの図を示す。
【図5】5a,5b,5cに、それぞれ棟部材と搬送装置の左側の部分が示された、図3の線B−B,C−C,D−Dに沿って切った断面図を示す。
【図6】6a,6bに、当接セグメントの一部の立体図を示す。
【図7】図3の線B−Bに沿って切った本発明による搬送装置の断面図を示す。
【図8】本発明による搬送装置の前縁の立体図を示す。
【図9】図8による本発明による搬送装置の断面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0017】
図1は、図7により印刷製品2を矢印26の方向に搬送する搬送装置1の上部部分の一部を示す。印刷製品は、特に、折り目3を有する折り畳まれた印刷紙葉であり、この印刷紙葉は、搬送時に棟部材13の長手方向に延在する。印刷製品2は、それ自身公知の方法で、例えばここには示してない給紙装置によって上から搬送装置1に載せることができる。この場合、搬送装置1は、給紙装置と同期して駆動されている。駆動装置は、例えば、回りに搬送装置1が取り付けられたここには示してないチェーンホイールによって行なわれる。通常は、複数の給紙装置が設けられているので、印刷製品2もしくは印刷紙葉は、搬送装置1の上部部分に沿ってそれ自身公知の方法で丁合い可能である。
【0018】
印刷製品2は、それぞれ2つのプッシャ18によって押され、これらプッシャは、図7によれば、棟部材13の左右に配設され、翼状に横に突出する。プッシャ18は、それぞれホルダ30に固定され、このホルダは、図7によれば、ガイドレール4にガイドされた牽引チェーン6の上に取り付けられている。両プッシャ18と両ホルダ30が、プッシャセグメント11を構成する。搬送装置1は、複数のこのようなプッシャセグメント11を備え、これらプッシャセグメントは、それぞれ互いに同じ間隔で配設されている。
【0019】
それぞれ2つのプッシャセグメント11の間に、サドルセグメント10が存在する。サドルセグメントは、それぞれ2つのホルダ31と2つのホルダ32を備え、図5aには、そのうちのそれぞれ一方だけが示されている。これらホルダ31及び32は、搬送すべき印刷製品2がそれぞれ当接するそれぞれ1つの屋根状の面14もしくは33を備える。面33は、面14に対して若干搬送装置1の中心の方にずらされている。従って、搬送装置1に上から供給される開いた印刷製品2が両ホルダ31及び32によって構成される間隙40に引っ掛かることが防止される。ホルダ31が牽引チェーン5に、ホルダ32が牽引チェーン6に、それぞれ取り付けられ、例えば取外し可能に係止されている。
【0020】
加えて、搬送装置1は、同じ間隔で、プッシャセグメント11に対して所定の間隔でそれぞれ配設された当接セグメント12を備える。この当接セグメント12は、それぞれ1つのホルダ34と当接部材15を備える。これらの部材は、棟部材13に対して対称に、従って図7に従って配設されている。当接部材15は、図5bに示されているように、それぞれ可動もしくは旋回可能にホルダ27に固定されている。このホルダ27は、断面がほぼ椅子状に形成されており、それぞれ牽引チェーン5に取り付けられている。当接部材15は、それぞれ旋回軸16を介してホルダ27と結合されている。行なわれる旋回運動は、制限されており、図6a及び6bに示されている。図6aは、旋回運動の一方の位置を示す。これは、作動位置である。図6bに示した第2の位置は、当接セグメント12が有効でない。この位置は、図1〜4ではそれぞれ2点鎖線で示されている。
【0021】
当接部材15は、図6a及び6bによれば、それぞれバネ要素17によって図6aに示した位置に保持される。バネ要素17は、例えばバネ鋼線から成るコイルスプリングであり、それぞれホルダ27に支承されている。バネ要素17の荷重に抗して、相応の当接部材15は、図6aに示した位置から図6bに示した旋回位置に移動可能である。これら両位置は、例えばここには示してないストッパによって決められている。
【0022】
当接部材15は、それぞれ1つの支持部材21を備え、この支持部材は、図5aによれば、面14に対してほぼ平行に間隔を置いて面14の上に延在する。支持部材21は、図5aによれば、上に向かってほぼ棟部材13の上にまで延在する。この棟部材13と支持部材21の間に、間隔もしくは間隙がある。当接セグメント12のそれぞれ2つの支持部材21は、図7によれば、棟部材13に対して対称に配設されている。しかしながら、棟部材13に対して非対称に支持部材21を配設することも考えられる。
【0023】
図6a及び6bが示すように、支持部材21は、ストッパ面28からそれぞれ直角に延在する。これら両ストッパ面28は、それぞれ1つの印刷製品2の前縁用のストッパもしくは当接面として設けられている。しかしながら、これは、相応の両当接部材15が図6aの有効位置に存在する場合にだけである。搬送装置1上に印刷製品2が存在する場合、プッシャセグメント11が後縁用のストッパを構成し、向かい合う当接セグメント12が前縁用のストッパを構成する。従って、相応の印刷製品2は、後縁がプッシャセグメント11の作用を受け、前縁が当接セグメント12の作用を受ける。従って、印刷製品2は、搬送装置の長手方向26に全く移動不能であるか、非常に限定的にしか移動可能でない。加えて、相応の当接セグメント12の支持部材15は、例えば移動により受ける風に基づいて印刷製品2の前縁が上に向かって搬送方向26から持ち上がることを防止する。従って、支持部材21は、防止すべき上に向かう運動のためのストッパを構成する。
【0024】
印刷製品2が搬送装置1に載せられるまで、設けられたプッシャセグメント11の搬送方向前方に配設された当接部材15は、印刷製品2の載置を邪魔しない位置に旋回される。この位置への当接部材15の旋回は、例えば図4に示されている。支持部材21が低い、従って無効な位置に配設される位置は、図4では2点鎖線で図示されている。この位置への旋回は、所定の場所で制御されて行なわれる。制御手段は、例えば図4によれば制御面25もしくは制御カムを有する制御機構24である。制御機構24は、当接部材15が制御面25に達した場合に当接部材15のカム23もしくは下端と協働するように配設されている。当接部材15のカム23が制御機構24に乗り上げると、当接部材15は、旋回軸16を中心として半時計回り方向に旋回される。この場合、バネ要素17にテンションがかかる。このバネ要素17は、カム23の制御機構24との係合が解消され次第、当接部材15を再び有効位置に移動させる。
【0025】
制御機構24は、固定されているが、異なったサイズに適合するために位置調整可能である。好ましくは、制御機構24は、搬送機構の後退時に下に向かって弾性的に逃げるように形成されている。従って、後退時に、カム23は、制御機構24を下に向かって押し出すことができない。丁合い区間に沿って、このような複数の制御機構24を配設することができる。位置は、当接部材15がそれぞれ適当な時に無効位置に旋回され、相応の印刷製品2が載せられ次第再び有効位置に旋回されるように設定されている。
【0026】
当接部材15が図1で2点鎖線で示した位置に旋回されるように、搬送方向に見て当接部材15の後に、サドルセグメント10の代わりに2つの特殊なサドルセグメント10’が配設されており、これらは、空所22を備え、これにより、支持部材21を受入れ可能な間隙を構成する。
【0027】
前記のことから、搬送装置1が複数の搬送機構を備えることが分かる。図7で、これは、2つの内側の搬送機構35及び36と、2つの外側の搬送機構37及び38である。内側の搬送機構35及び36は、2つの牽引チェーン5によって駆動され、搬送機構37及び38は、2つの牽引チェーン6によって移動される。プッシャ18は、外側の搬送機構37及び38の一部であり、当接部材15は、内側の搬送機構35及び36の一部である。搬送機構37及び38と搬送機構35及び36が互いに依存せずに位置調整可能であるので、プッシャセグメント11と当接セグメント12の間の間隔は、印刷製品2の異なったサイズに適合するために位置調整可能である。搬送機構35〜38は、それぞれ互いに同期して平行に作動する。好ましくは、搬送機構35〜38もしくは牽引チェーン5及び6は、ここには示してない同軸の同じ大きさのチェーンホイール上で転向される。示した搬送機構35〜38の配設に対して、例えば以下のバリエーションが可能である。搬送機構35及び36を外側に配設し、搬送機構37及び38を内側に配設することもできる。従って、プッシャ18が、ここでは内側になり、当接部材15が外側になる。棟部材13の左にプッシャ18を有する搬送機構を配設し、他方の側に当接部材15を有する搬送機構を配設する非対称の配設も可能である。3つの搬送機構を有する構成も考えられる。図8及び9に示したように、2つのサドルセグメント10が、それぞれ1つの搬送機構35,36と結合されている。サドルセグメント10の間に、搬送機構37の一部である棟要素39が配設されている。規則的な間隔で、棟要素39の代わりにプッシャセグメント11が挿入される。即ち、印刷製品は、この構成では、ただ1つのプッシャ18によって押される。図1〜5及び7に示した不動の棟部材13は、印刷製品2を搬送中折り目3で調心するが、図8及び9による3つの搬送機構を有する構成では、共に移動する棟要素39によって構成される。基本的に、1つの搬送機構や2つの搬送機構しか設けられていない構成も考えられる。異なったサイズへの適合は、ここでは、プッシャ18もしくは当接部材15を相応にずらすことによって行なうことができる。
【0028】
棟部材13は、不動又はともに移動するように形成可能である。しかしながら、基本的に、棟部材13を有しない構成も考えられる。牽引チェーン5及び6は、好ましくはリンクチェーンである。しかしながら、基本的に、牽引チェーン5及び6は、他の無端の牽引機構によって置き換えることもできる。例えば、歯付きベルト、ベルト又はロープが、牽引機構として使用可能である。プッシャ18は、各図で横に突出する翼として示されている。しかしながら、プッシャは、異なるように形成することもできる。プッシャを、例えば特許文献1に示されているような上に向かって突出するフィンガとして形成する構成も考えられる。当接部材15も、同様に異なるように形成可能である。支持部材21は、合目的であるが、強制的ではない。当接部材15は、前記の例では旋回可能である。しかしながら、基本的には、当接部材15は、異なるように移動されても、例えば垂直に移動可能であってもよい。しかしながら、基本的には、当接部材15もしくは当接セグメント12が可動でない構成も考えられる。
【符号の説明】
【0029】
1 搬送装置
2 印刷製品
3 折り目
4 ガイドレール
5 牽引チェーン
6 牽引チェーン
10 サドルセグメント
10’ 特殊なサドルセグメント
11 プッシャセグメント
12 当接セグメント
13 棟部材
14 屋根状の面
15 当接部材
16 旋回軸
17 バネ要素
18 プッシャ
21 支持部材
22 空所
23 カム
24 制御機構
25 制御面
26 矢印
27 ホルダ
28 ストッパ面
30 ホルダ
31 ホルダ
32 ホルダ
33 屋根状の面
34 ホルダ
35 搬送機構
36 搬送機構
37 搬送機構
38 搬送機構
39 棟要素
40 間隙

【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷製品(2)を搬送するための台架としてそれぞれサドル状の屋根を構成する複数のサドルセグメント(10)と、印刷製品(2)を搬送するためにそれぞれ1つの後方ストッパを構成するプッシャセグメント(11)を有する、印刷製品の次処理をするための丁合い区間内の搬送装置において、
搬送すべき印刷製品(2)の前縁のためのそれぞれ1つの前方ストッパを構成する当接セグメント(12)が設けられていることを特徴とする搬送装置。
【請求項2】
搬送装置が、プッシャセグンメント(11)を有する少なくとも1つの搬送機構(37,38)と、当接セグメント(12)を有する少なくとも1つの搬送機構(35,36)を備えることを特徴とする請求項1に記載の搬送装置。
【請求項3】
搬送装置が、2つの外側の搬送機構(37,38)と2つの内側の搬送機構(35,36)を備えることを特徴とする請求項2に記載の搬送装置。
【請求項4】
プッシャセグメント(11)と当接セグメント(12)が、印刷製品(2)の異なったサイズに適合するために、互いに位置調整可能であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の搬送装置。
【請求項5】
当接セグメント(12)が、少なくとも1つの当接部材(15)を備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の搬送装置。
【請求項6】
当接部材(15)が、2つの位置の間を移動可能であることを特徴とする請求項5に記載の搬送装置。
【請求項7】
当接部材(15)が、搬送区間のある所定の場所で有効位置に移動され、他の所定の場所で無効位置に移動されるようにそれぞれ制御されていることを特徴とする請求項5又は6に記載の搬送装置。
【請求項8】
当接部材(15)が、少なくとも1つの制御機構(24)によって制御されることを特徴とする請求項7に記載の搬送装置。
【請求項9】
当接部材(15)が、それぞれ下端部を制御されることを特徴とする請求項8に記載の搬送装置。
【請求項10】
当接部材(15)が前後に移動可能であるように、制御機構(24)が形成されていることを特徴とする請求項8又は9に記載の搬送装置。
【請求項11】
当接部材(15)が、2本腕のレバーとして形成されていることを特徴とする請求項5〜10のいずれか1つに記載の搬送装置。
【請求項12】
当接セグメント(12)が、搬送装置に載せられた印刷製品(2)を圧迫支持するための支持手段(21)をそれぞれ備えることを特徴とする請求項1〜11のいずれか1つに記載の搬送装置。
【請求項13】
支持手段が、有効位置で搬送すべき印刷製品(2)の上に配設されるように延在することを特徴とする請求項12に記載の搬送装置。
【請求項14】
搬送装置が、特にチェーン、歯付きベルト、ベルト又はロープとして形成された少なくとも1つの牽引機構(5,6)を備えることを特徴とする請求項1〜13のいずれか1つに記載の搬送装置。
【請求項15】
搬送装置が、不動の又は共に移動する棟部材(13)を備え、この棟部材の上を、搬送すべき印刷製品(2)が、跨るように搬送可能であることを特徴とする請求項1〜14のいずれか1つに記載の搬送装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2009−242110(P2009−242110A)
【公開日】平成21年10月22日(2009.10.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−81746(P2009−81746)
【出願日】平成21年3月30日(2009.3.30)
【出願人】(502200092)ミュラー・マルティニ・ホルディング・アクチエンゲゼルシヤフト (51)
【Fターム(参考)】