説明

原子炉における調節されたピークノード出力を計算する方法およびシステム

【課題】原子炉のための調節されたピークノード出力を決定する方法およびシステムを設計する。
【解決手段】1つまたは複数の燃料棒のための第1の燃焼閾値における第1のピ−キング係数を展開するステップを含む原子炉のためのシステムおよび方法。第2のピ−キング係数が前記燃料棒のための第2の燃焼閾値において展開される。この第2の燃焼閾値は第1の燃焼閾値よりも大きい。第3のピ−キング係数が展開され、前記燃料棒のためのピーク平均出力閾値と関連付けられる。調節されたピークノード出力が基準ピークノード出力、第1のピ−キング係数、第2のピ−キング係数および第3のピ−キング係数の関数として前記燃料棒のために生成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は一般には原子炉に関し、更に具体的には、原子炉における調節されたピークノード出力を計算し、この調節されたピークノード出力を原子炉の設計および運転において使用することに関する。
【背景技術】
【0002】
この項の記述は本開示に関連する背景情報を提供するに過ぎず、先行技術を構成しないかもしれない。
【0003】
原子力発電所は、運転を評価するための、および設計に基づく事故の放射能汚染結果のための規制規格および指針に従わなければならない。この規制指針は原子炉運転の許可を受けた者に対して代替発生源(AST)の許容可能な適用についてガイダンスを提供する。ASTには、関連する解析および評価の範囲、性質および文書化、解析される危険に及ぼす影響に関する考慮事項、ならびに提出書類の内容を含む。指針は、許容可能なASTを確立し、合衆国原子力規制委員会(NRC)により許容可能であると判定され得る他のASTの重要な属性を識別する。指針は、許容されたASTに関連して使用するための、許容可能な放射能解析のための仮定を識別する。NRCは、これらの指針を、10 CFR Part 50文書、特に、放射性核種の組成、核種の大きさ、化学的形態および物理的形態、ならびにそれらの放射性核種の放出のタイミングにより特徴付けられるAST方法論を記載した10 CFR 50.67に負託する。AST方法論の一部として、炉心における核分裂生成物の貯留量および格納容器への放出の利用可能性は、現在認可されている燃料と共に使用することが許容可能であると判定されてもよい。これらの値は、解析の不確実性を考慮するためのマージンを含めた安全マージンとの間に一貫性を有するかどうかを判定するために評価される。安全マージンは、技術仕様に含まれる特定の値または限界(NRCの認可なしに変更できない)と、想定事故または過渡的な初期条件あるいは想定安全システムの応答時間などの他の値との積である。
【0004】
1例として、最大線出力密度が54,000MWD/MTUを超える照射に対してピーク燃料棒平均出力で6.3kW/ft(1フィート当たりのキロワット)を超えない場合には、例えば、62,000MWD/MTUまでのピーク照射を有する燃料に対する核分裂生成物貯留量の割合を評価してもよい。つまり、AST方法論の基礎は、許容基準を簡略化するであろう(すなわち、ピーク燃料棒平均照射が54,000MWD/MTUを超える場合、燃料棒の平均線出力密度は、6.3kW/ftを超えることができない)。
【0005】
しかし、これらのAST方法論は、設計段階、最適化段階、実施許諾段階および/または監視段階の間の基準の遵守を示すように容易に適合することができない。これは、現在の方法論がそういった方法論に容易に適合されないからである。換言すれば、燃料棒の基準を獲得するためには、実際の設計段階、最適化段階、実施許諾段階および/または監視段階にAST指針を適合させなければならず、これは非常に時間がかかり厄介なことであることがわかっている。そういった基準を判定するために、控え目な仮定が採用されることが多く、その結果発電所の効率が損なわれることになる。また現在の手順では不正確な基準が提供されてしまい、原子炉の運転に悪影響が及ぶこともある。
【特許文献1】米国特許第5,291,532号
【特許文献2】米国特許第5,636,328号
【特許文献3】米国特許第5,687,207号
【特許文献4】米国特許第5,912,933号
【特許文献5】米国特許第5,930,318号
【特許文献6】米国特許第6,353,568号
【特許文献7】米国特許第6,359,953号
【特許文献8】米国特許第6,477,218号
【特許文献9】米国特許第6,553,090号
【特許文献10】米国特許第2003/0086520号
【特許文献11】米国特許第2004/0101083号
【特許文献12】米国特許第6,744,840号
【特許文献13】米国特許第2004/0122629号
【特許文献14】米国特許第2004/0236544号
【特許文献15】米国特許第6,748,348号
【特許文献16】米国特許第2004/0122632号
【特許文献17】米国特許第6,862,329号
【特許文献18】米国特許第2005/0089831号
【特許文献19】米国特許第2005/0222833号
【特許文献20】米国特許第7,003,360号
【特許文献21】米国特許第2006/0149514号
【特許文献22】米国特許第2006/0165210号
【特許文献23】米国特許第2006/0149515号
【特許文献24】米国特許第2006/0171499号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明者らは、原子炉の目的に対してAST要件を自動的に調節し、適合させる必要性を認識した。この目的のために、本発明者らは目的および指針に準拠することを保証しながら原子炉の設計、監視および運転の改善を可能にする、原子炉のための調節されたピークノード出力を決定する方法およびシステムを設計することに成功した。いくつかの実施形態では、このような改善によって、運転を改善し、燃料交換停止期間を短縮し、かつ/または安全マージンを大きくすることができる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
1態様によれば、原子炉のための方法が、1つまたは複数の燃料棒のための第1の燃焼閾値において第1のピーキング係数を展開するステップを含む。第2のピーキング係数は前記燃料棒のために、第2の燃焼閾値において展開される。この第2の燃焼閾値は第1の燃焼閾値よりも大きい。第3のピーキング係数を展開し、前記燃料棒のためのピーク平均出力閾値と関連付ける。基準ピークノード出力、第1のピ−キング係数、第2のピ−キング係数および第3のピ−キング係数の関数として調節されたピークノード出力を燃料棒のために生成する。
【0008】
別の態様によれば、原子炉のための方法が、1つまたは複数の燃料棒のための基準ピークノード出力を決定するステップを含む。この方法は前記燃料棒のために、第1の燃焼閾値において第1のピ−キング係数を展開し、第2の燃焼閾値において第2のピ−キング係数を展開し、ピーク平均出力閾値に関連する第3のピ−キング係数を展開するステップも含む。第1のピークノード燃焼閾値は第1の燃焼閾値を第1のピ−キング係数と掛け合わせることによって決定され、第2のピークノード燃焼閾値は第2の燃焼閾値を第2のピ−キング係数と掛け合わせることによって決定され、ピークノード出力はピーク平均出力閾値を第3のピ−キング係数と掛け合わせることによって決定される。調節されたピークノード出力閾値は基準ピークノード出力、第1のピークノード燃焼閾値、ピークノード出力および第2のピークノード燃焼閾値に応じて燃料棒のために生成される。
【0009】
更に別の態様によれば、原子炉のための方法が、1つまたは複数の燃料棒のための基準ピークノード出力をプロットするステップを含む。第1のピークノード燃焼閾値は第1の燃焼閾値を第1のピ−キング係数と掛け合わせることによって決定され、第2のピークノード燃焼閾値は第2の燃焼閾値を第2のピ−キング係数と掛け合わせることによって決定され、ピークノード出力はピーク平均出力閾値を第3のピ−キング係数と掛け合わせることによって決定される。調節されたピークノード出力のプロットは、第1のピークノード燃焼閾値、ピークノード出力および第2のピークノード燃焼閾値に応じて基準ピークノード出力のプロットから生成される。
【0010】
更に別の態様によれば、原子炉を設計する際に用いられる方法が、1つまたは複数の燃料棒のための基準ピークノード出力を決定するステップを含む。この燃料棒に関し、第1のピ−キング係数が第1の燃焼閾値において展開され、第2のピ−キング係数が第1の燃焼閾値よりも大きい第2の燃焼閾値において展開され、第3のピ−キング係数がピーク平均出力閾値に関連して展開される。前記燃料棒のための調節されたピークノード出力は、基準ピークノード出力、第1のピ−キング係数、第2のピ−キング係数および第3のピ−キング係数に応じて生成される。この方法は前記調節されたピークノード出力に応じて1つまたは複数の原子炉設計パラメータを決定するステップを更に含む。
【0011】
別の態様によれば、原子炉を運転する際に使用される方法が、1つまたは複数の燃料棒のための基準ピークノード出力を決定するステップを含む。この方法は前記燃料棒のために、第1の燃焼閾値において第1のピ−キング係数を展開し、第1の燃焼閾値よりも大きい第2の燃焼閾値において第2のピ−キング係数を展開し、ピーク平均出力閾値に関連する第3のピ−キング係数を展開するステップも含む。調節されたピークノード出力が、基準ピークノード出力、第1のピ−キング係数、第2のピ−キング係数および第3のピ−キング係数に応じて前記燃料棒のために展開される。この方法は原子炉の運転を監視し、原子炉の監視された運転を調節されたピークノード出力の関数として評価するステップも含む。
【0012】
更に別の態様によれば、原子炉における調節されたピークノード出力を計算するシステムが、プロセッサ、メモリおよび入力を有するコンピュータを備える。このコンピュータは1つまたは複数の燃料棒のための第1の燃焼閾値、1つまたは複数の燃料棒のための第2の燃焼閾値、1つまたは複数の燃料棒のためのピーク平均出力閾値および基準ピークノード出力を受け取るように構成される。このコンピュータは、第1の燃焼閾値における第1のピ−キング係数を展開するステップ、第2の燃焼閾値における第2のピ−キング係数を展開するステップおよびピーク平均出力閾値に関連する第3のピ−キング係数を展開するステップを含む方法を実行するように適合されたコンピュータ実行可能命令も含む。この方法は、基準ピークノード出力、第1のピ−キング係数、第2のピ−キング係数および第3のピ−キング係数の関数として前記燃料棒のための調節されたピークノード出力を生成するステップも含む。
【0013】
更に別の態様によれば、原子炉における調節されたピークノード出力を計算するシステムが、1つまたは複数の燃料棒のために第1の燃焼閾値における第1のピ−キング係数を展開する手段を含む。このシステムは前記燃料棒のための第2の燃焼閾値における第2のピ−キング係数を展開する手段も含む。第2の燃焼閾値は第1の燃焼閾値よりも大きい。前記1つまたは複数の燃料棒ためのピーク平均出力閾値に関連する第3のピ−キング係数を展開する手段も含まれる。このシステムは、基準ピークノード出力、第1のピ−キング係数、第2のピ−キング係数および第3のピ−キング係数の関数として前記1つまたは複数の燃料棒のための調節されたピークノード出力を生成する手段を更に含む。
【0014】
本発明の更なる態様は以下で一部が明白となり、一部が指摘されよう。本開示の種々の態様は個別にまたは互いに組み合わされて実施されてもよいことを理解されたい。詳細な説明および添付図面は、ある種の例示的実施形態を示すと同時に、単に説明のためのものであって、本開示の範囲を限定するものとして解釈されるべきではないことも理解されたい。
【0015】
添付図面を通して、対応する参照番号は同様のまたは相当するパーツおよびフィーチャを示していることを理解されたい。
【0016】
以下の説明は実質的には単なる例示であって、本開示あるいは同開示の用途または使用を限定することを意図するものではない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
図1を参照すると、本開示の例示的実施形態が、工程10のように1つまたは複数の燃料棒のための第1の燃焼閾値における第1のピ−キング係数を展開するステップを含む、原子炉を設計、運転および/または制御する際に使用される方法を提供し得る。この第1の燃焼閾値は原子炉の運転に適したどのような閾値であってもよく、ウラン1メートルトン当たりのギガワット日(GWD/MTU)で指定される燃料棒ノード照射閾値であってもよい。例えば、第1の燃焼閾値は約40〜60GWD/MTUの範囲であってもよく、具体的な1実施例では燃料1メートルトン当たり約54ギガワット日(GWD/MTU)に等しい。このような所定の閾値は、上記のNRC AST指針などの政府規則、原子炉運転のために指定されたような原子力発電所運転指針、安全指針、または燃料交換オペレーションのために一般に展開された原子炉用の設計に基づく設計指針に一致するか、それらに基づいて選択されてもよい。
【0018】
第2のピ−キング係数は工程12のように第1の燃焼閾値よりも大きい第2の燃焼閾値において展開される。この第2の燃焼閾値は第1の燃焼閾値について前述したような所定の閾値であってよく、GWD/MTUで指定される燃料棒ノード照射閾値であってもよい。いくつか実施形態では、第2の燃焼閾値は約60〜約80GWD/MTUの範囲であり、例示的1実施形態では、約62GWD/MTUであってもよい。
【0019】
第3のピ−キング係数は工程14のように燃料棒のピーク平均出力閾値のために展開される。このピーク平均出力閾値は典型的には、1フィート当たりのキロワットで指定され、約5.0〜約10.0kw/ftであってもよい。例えば、1実施形態では、ピーク平均出力閾値は約6.3kw/ftに等しい。いくつかの実施形態では、ピークノード出力閾値はピーク平均出力閾値および第3のピ−キング係数の関数として決定されてもよい。
【0020】
本明細書に記載のように、第1、第2および/または第3のピ−キング係数は典型的には1.0以上の係数であり、1より大きい任意の数の範囲であり得る。これらのピ−キング係数は入力として提供されてもよいし、モデリングに基づいて、または事前の決定事項または監視された事象あるいはパラメータに基づいて決定されてもよい。例えば、いくつかの実施形態では、ピ−キング係数は1つまたは複数の燃料棒の燃料設計、1つまたは複数の燃料集合体の燃料設計、燃料棒の燃焼度、燃料棒の濃縮、燃料棒のガドリニウムドーピング、燃料棒の軸方向変化、および燃料棒が放出する中性子束の関数として決定されてもよい。AST限界の燃料棒平均値を燃料棒ピークノード値に変換する必要がある場合に、これらのピ−キング係数は必要に応じてプラント毎に展開されてもよい。
【0021】
基準ピークノード出力は、公式、モデル、表として、或いは燃料棒ノード照射と呼ばれることもあるノード線出力密度とノード燃焼との関係を各々反映するプロットまたはグラフとして決定することが可能である。燃焼度は一般に、所与の質量の核燃料において発生する、核分裂反応の回数の尺度である。燃焼度は一般に、放出された熱エネルギーに運転時間を掛け、燃料の質量で割ったもので表される。燃焼度またはノード照射の典型的な単位はウラン1メートルトン当たりのメガワット−日(MWD/MTU)またはウラン1メートルギガワット−日(GWD/MTU)のいずれかである。
【0022】
図1の工程16に示すように、調節されたピークノード出力が燃料棒について、基準ピークノード出力、第1のピ−キング係数、第2のピ−キング係数および第3のピ−キング係数に基づき、またはそれらの関数として生成、計算または決定される。燃料棒のための基準ピークノード出力は、事前に知られたものであってもよいし、事前の入力または決定に基づいてもよいし、ノード線出力密度を用いてまたはこれから決定してもよい。LHGRとは典型的には原子炉の燃料棒の使用限界である原子炉または燃料棒の熱平衡である。LHGRの1利点は、それを炉心監視システムによって直接計算することができ、所定の使用限界と直接比較することができることである。ノード線出力密度(LHGR)は典型的には1フィート当たりのキロワット(kw/ft)である。一般に、LHGRは燃料集合体における各燃料棒に関してノードベースである。原子炉は約12フィートの長さを各々有し、約1/2インチの直径を各々有する多数の燃料棒(例えば50,000本の燃料棒)を有し得る。典型的な燃料棒はその軸方向長さに沿って複数のノード、例えば24または25のノードを有し得る。しかし、AST限界は典型的には燃料棒の平均に基づいて指定され、ノードベースまたはノード値に変換しなければならない。本明細書に記載のようにピークノード出力を調節することによって、燃料棒平均に基づいて指定されたAST限界に確実に準拠するためにLHGRノード値が修正される。
【0023】
このように調節されたピークノード出力は、AST燃料棒平均限界に確実に準拠しながら種々の原子炉運転および設計パラメータならびに機能について利用可能である。これには限定するものではないが、燃料束設計などの設計パラメータを決定するステップ、炉心設計を決定するステップ、燃料棒のパターン設計を決定するステップおよび炉心流量を決定するステップを含む。また、1つまたは複数の原子炉運転を監視するため、または比較などにより、調節されたピークノード出力に関連していると認識されるかまたはピークノード出力の関数であると認識されるかもしれない監視された運転を評価するために、炉心監視システムを用いてもよい。このことから、1つまたは複数の運転を調節することができる。例えば、調節されたピークノード出力を用いることによって、調節されたピークノード出力の点で監視された運転を評価することに応じて、炉心流量を調整することができる。
【0024】
調節されたピークノード出力を計算するいくつかの例示的方法およびシステムに関連する原子炉の例示的1実施形態が図2に示されている。図2は原子炉圧力容器、すなわちRPVと呼ばれることもある沸騰水型原子炉20の一部を切り取った断面図である。全体的に、図示の構成要素およびパーツは当業者に周知であり、炉心22など、原子炉の制御および監視に関連する種々の構成要素を含む。核分裂性物質の燃料束24を含む炉心22内で熱が発生される。水などの冷却剤が、いくつかの実施形態では炉心22を通る制御冷却流を与えるジェットポンプ26によって、炉心22全体を循環させられる。炉心22で発生される熱の量は、中性子吸収性材料、例えばハフニウムの複数の制御棒28を挿入したり、引き抜いたりすることによって調節される。制御棒28が燃料束24に挿入される程度まで、制御棒は炉心22で熱を発生させる連鎖反応に利用されるかもしれない中性子を吸収する。制御棒28は制御棒28を燃料束24の方に移動させる制御棒駆動装置(CRD)30によって制御され、これによって炉心22内の核反応が制御される。
【0025】
以降システム32と呼ぶ原子炉監視および制御システム32は、炉心22の炉心監視センサ(図示せず)から複数の炉心運転センサ信号CCsを受け取る.これらの監視された運転には、限定するものではないが、炉心管圧、冷却剤温度、冷却剤流量、原子炉出力および制御棒位置データを含んでもよい。原子炉監視および制御システム32はこの入力データを使用して、特性の中でも特に、炉心の熱特性、中性子の漏洩、中性子の損失、中性子発生、各運転状態中の実際の有効k値(例えば、k−固有値)、ピークノード出力および炉心22の調節されたピークノード出力を決定する。原子炉監視および制御システム32は、原子炉20の1つまたは複数の運転または特性を制御する制御信号CSを生成することもできる。これは制御棒駆動装置30(および故に制御棒28)を制御する制御信号CSCRおよび炉心22を流れる流体流量を制御する制御信号CSFRを含む。原子力エネルギーの発生は、特に原子炉の出力を上下させるときなど25%の定格出力を超えて原子炉を運転する期間中に炉心22を制御する制御棒28および冷却剤の流れを制御する、原子炉監視および制御システム32によって制御される。原子炉監視および制御システム32は、システム32に入力できるか、制御棒交換あるいは出力上昇または出力低下条件などの計画された運転のための所定のアルゴリズムまたはモデルの関数としてシステムによって調整され得る、所定の計画に基づいてこれらの原子炉運転を制御することもできる。出力上昇が全て手動で行われるので、流量を増大し得るかまたは制御棒を除去し得る唯一の方法は手動運転によるものである。計画が運転者に与えられ、この運転者は監視システムからのリアルタイムデータに基づいて当該プランに従うべきかどうかを決定する。ASTを監視するのに用いられる炉心監視システムは、発電所が定格出力の25%を超え得るより前に運転状態にある必要がある。こういった計画の場合、各状態時間中のおよび/または計画中の各照射についての計画された原子炉出力レベルが、原子炉出力計画および原子炉運転用の関連する制御棒制御計画に呈示されてもよい。ピークノード出力および調節されたピークノード出力を含むその他のパラメータ、因子および相関が、少なくとも一部はシステム32内で実施される1つまたは複数の所定の方法に基づいて、システム32に提供されてもよいし、システム32によって展開されてもよい。
【0026】
上記のようにいくつかの例示的実施形態では、基準ノード線出力密度対照射のプロットが調節または修正されてもよい。例えば、図3に示すように、いくつかの例示的方法は、図3の工程34に示すような1つまたは複数の燃料棒のための基準ピークノード出力をプロットするステップを含む。この工程は図4および5に示す例示的プロットを参照すれば更によく理解されよう。図4は基準ピークノード出力(Pで示す)のプロットの1例をLHGR(kw/ft)対燃料棒ノード照射(GWD/MT)で示す。
【0027】
第1のピークノード燃焼閾値は、工程36のように第1の燃焼閾値を第1のピ−キング係数と掛け合わせることによって決定される。これは第1の燃焼閾値を第1のピ−キング係数と掛け合わせたものとして定義した基準プロット上の第1の地点Pを識別するステップを含み得る。第2のピークノード燃焼閾値は、工程38のように第2の燃焼閾値を第2のピ−キング係数と掛け合わせることによって決定される。基準プロットP上の第2の地点Pは、第2の燃焼閾値を第2のピ−キング係数と掛け合わせたものとして識別され得る。知られているように当然ながら、これらのプロットの地点は、閾値の値または関連するピ−キング係数の値のいずれかが変化することに伴ってずれる。工程40では、ピークノード出力はピーク平均出力閾値を第3のピ−キング係数と掛け合わせることによって決定される。これを図4にPPNとして示し、LHGRの縦軸上に限界すなわち閾値として示す。
【0028】
上記決定から、工程42のように、調節されたピークノード出力を決定または生成することができる。図4のプロットは図5の比較によって示すように調節される。図示のように、調節されたピークノード出力Pは基準ピークノード出力Pに大きく基づいているが、第1のプロット地点Pと第2のプロット地点Pとの間で調節されたピークノード出力を反映している。
【0029】
調節されたピークノード出力Pのプロットは、第1のピークノード燃焼閾値、ピークノード出力および第2のピークノード燃焼閾値に応じて基準ピークノード出力のプロットから生成される。図5に示すように、第1のプロット地点Pと第2のプロット地点Pとの間のノード線出力密度は低減され、この場合、基準PのLHGRは決定されたピークノード出力PPNよりも大きい。図5に示すように、基準Pは第1のプロット地点P1からカットオフポイントPまで、決定されたピークノード出力PPNよりも大きい。カットオフポイントPは、LHGRが決定されたピークノード出力PPN以下である値まで低下する基準PBプロット上にある地点である。カットオフポイントP後、調節されたピークノード出力は再び基準Pプロットに等しくなる。第1のプロット地点Pにおける調節されたピークノード出力またはLHGRを決定されたピークノード出力PPN未満に低減すれば、ASTのような好ましい指針に準拠することが保証される。図5に示すように、LHGRが決定されたピークノード出力PPNを超えた場合のみ、基準Pまでの低減が発生する。したがって、カットオフポイントPのみが、LHGRが決定されたピークノード出力PPN以下になる燃料棒ノード照射値を識別する。
【0030】
いくつかの実施形態では、図2の例示的システム32などのシステムは、プロセッサ、メモリおよび入力を有するコンピュータなどのコンピュータオペレーティング環境を備える原子炉における調節されたピークノード出力を計算するのに利用され得る。このコンピュータは1つまたは複数の燃料棒のための第1の燃焼閾値、前記1つまたは複数の燃料棒のための第2の燃焼閾値、前記1つまたは複数の燃料棒のためのピーク平均出力閾値および基準ピークノード出力を受け取るように構成される。このコンピュータは、上記のような例示的方法および/または工程の1つまたは複数を実行するように適合されたコンピュータ実行可能命令も含む。例えば、このコンピュータ実行可能命令は、第1の燃焼閾値における第1のピ−キング係数を展開するステップ、第2の燃焼閾値における第2のピ−キング係数を展開するステップおよびピーク平均出力閾値に関連する第3のピ−キング係数を展開するステップを含む方法の処理を実行かつ/または可能にするように適合されてもよい。この方法は、基準ピークノード出力、第1のピ−キング係数、第2のピ−キング係数および第3のピ−キング係数の関数として燃料棒のための調節されたピークノード出力を生成するステップも含む。当然、本明細書に記載の他の工程の1つまたは複数を実行するために、他のコンピュータ実行可能命令を展開かつ実施してもよい。
【0031】
原子炉を設計かつ運転するために調節されたピークノード出力を計算、決定かつ/または生成するための1つまたは複数の実施形態の1つの例示的なコンピュータオペレーティング環境を1例として図6に示す。また、本明細書に記載の種々の実施形態は、化学的および機械的プロセスシミュレーションシステム、加圧水型原子炉シミュレーションシステム、沸騰水型原子炉シミュレーションシステム等を含む制御が可変である任意の複数の重要な工業的/科学的プロセスまたはシステムの管理および/または最適化を必要とする環境に有利に適用され得る。原子炉のためのそういった運転環境の例示的1実施形態として、炉心監視、計画および/または予測システムは、少なくとも1つのバス構造52、入力54および出力56と相互接続されたメモリシステム50と共に、少なくとも1つの高速処理ユニット(CPU)48を有するコンピュータ46を具備するシステム44を備える。
【0032】
入力54および出力56は周知のものであり、例えばローカルおよびリモートユーザインタフェースならびにコントローラ、遠隔操作システムおよびオペレーションシステムに適合可能かつ相互利用可能である。入力54は、例えば、キーボード、マウス、物理的トランスデューサ(例えばマイク)、あるいは通信インタフェースまたはポート含んでもよく、入力インタフェース58を介してコンピュータ46に相互接続されている。出力56はディスプレイ、プリンタ、トランスデューサ(例えば、スピーカ)、出力通信インタフェースまたはポート等を含んでもよく、出力インタフェース60を介してコンピュータ46に相互接続され得る。ネットワークアダプタまたはモデムなどのいくつかのデバイスを入力デバイスおよび/または出力デバイスとして用いてもよい。
【0033】
図示のCPU48は周知のデザインであり、計算を実行する数値演算ユニット(ALU)58、データおよび命令を一時的に格納するレジスタ61の集合、およびシステム44の運転を制御する制御ユニット62を備える。Digital Equipment、Sun、MIPS、Motorola/Freescale、NEC、Intel、Cyrix、AMD、HPおよびNexgenからのものを少なくとも含む多様なプロセッサのいずれもがCPU58に同等に好ましい。本開示の図示の実施形態は、これらの処理プラットフォームのいずれにも移植可能に設計されたオペレーティングシステム上で動作する。
【0034】
メモリシステム50は通常、ランダムアクセスメモリ(RAM)半導体素子およびリードオンリーメモリ(ROM)半導体素子などの媒体の形態の高速メインメモリ64と、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、テープ、CD−ROM、フラッシュメモリ等の長期記憶装置媒体の形態の二次記憶装置66と、電気的、磁気的、光学的または他の記録媒体を用いてデータを格納する他のデバイスとを含む。メインメモリ64はディスプレイ装置を通して画像を表示するビデオディスプレイメモリを含んでもよい。当業者であれば、メモリシステム50は種々の記憶容量を有する多様な代替的構成要素を含んでもよいことを理解できよう。
【0035】
当業者には周知であるように、システム44はさらにオペレーティングシステムと少なくとも1つのアプリケーションプログラム(図示せず)とを備えてもよい。このオペレーティングシステムはコンピュータシステムの動作およびリソースのアロケーションを制御するソフトウェアのセットである。このアプリケーションプログラムは、前記オペレーティングシステムを通して利用可能なコンピュータリソースを用いてユーザが望むタスクを実行するソフトウェアのセットである。前記オペレーティングシステムおよびアプリケーションプログラムは共に図示のメモリシステム50内に存在する。当業者には周知であるように、本明細書に記載の方法、工程および/または機能のいくつかは、ソフトウェアとして実施されてもよいし、コンピュータ実行可能命令として種々のコンピュータ読取可能媒体に格納されてもよい。本明細書に例として記載した方法の種々の実施形態では、コンピュータシステムは上記工程の1つまたは複数を実行するためのコンピュータ実行可能命令を有するロバストなオペレーティングおよびアプリケーションプログラムを含み得る。また、ローカルおよびリモートユーザインタフェース、オペレーションシステムならびにリモートオペレーションシステムの1つまたは複数は、コンピュータ実行可能命令を有する他のアプリケーションソフトウェアプログラムの中でも特に、例として上述した1つまたは複数のコントローラと通信し、インタラクティブに動作するシンクライアントアプリケーションを含んでもよい。
【0036】
コンピュータプログラミング専門業者の実施に従って、本開示をシステム44が実行するオペレーションの象徴的表現を参照して以下で説明する。このようなオペレーションを「コンピュータ実行される」と呼ぶこともある。象徴的に呈示したオペレーションは、データビットを表す電気信号のCPU48による操作およびメモリシステム50内の記憶場所におけるデータビットの維持、ならびに他の信号処理を含むことを理解されよう。データビットが維持される記憶場所は、当該データビットに相当する特定の電気的、磁気的または光学的特性を有する物理的場所である。本開示はコンピュータ読取可能媒体に格納された一連の命令を含む1つ以上のプログラムで実施可能である。コンピュータ読取可能媒体は、メモリシステム50に関連して上述したどのようなデバイスであってもよいし、デバイスの組み合わせであってもよい。
【0037】
当業者であれば、本明細書に記載のような調節されたピークノード出力を計算するシステムおよび構成要素のいくつかの実施形態は、更に多くのまたは更に少ないコンピュータ処理システム構成要素を有してもよく、本開示の範囲内に依然としてあることができることを理解されたい。
【0038】
本明細書に記載のように、本発明者らはLHGR限界をAST限界と相関させることができ、したがって、LHGR限界を調節してNRCが指定するようなAST燃料棒平均出力限界に準拠することを保証することができることを決定した。また、LHGR限界を調節してそれらがAST限界よりもさらに制限されたものであることを保証することができる。LHGR限界は炉心設計工程においても使用されるので、調節されたLHGR限界はAST限界に準拠することが保証される。この調節には、監視中の計画、ソフトウェアの変更および設計工程の変更の準拠も含む。したがって、本開示の1つまたは複数の実施形態は、燃料棒および炉心設計を改善すること、原子炉監視、例えば指針により定められたAST限界と相関するように調整された監視限界を改善することならびに目的および指針との準拠を保証しながら原子炉運転を改善することを可能にする原子炉のための調節されたピークノード出力を提供することができる。こういった改善によって、燃料交換停止期間を短縮し、安全マージンを改善し、営業利益を改善することが可能になる。
【0039】
要素もしくはフィーチャおよび/またはその実施形態を記載する際、冠詞「a」、「an」、「the」、および「said」は要素またはフィーチャの1つまたは複数を意味するものとする。用語「comprising」、「including」および「having」は包括的なものであり、具体的に記載された要素またはフィーチャ以外に追加の要素またはフィーチャが存在してもよいことを意味する。
【0040】
当業者であれば、本開示の範囲から逸脱することなく、上記の例示的実施形態および実施例に種々の変更を行ってもよいことが認識されよう。したがって、上記説明に含まれるか、または添付図面に示された全事項は、説明のためのものであって、限定的な意味合いではないものとして解釈されるべきである。
【0041】
本明細書に記載の工程またはステップは、考察し説明した具体的な順序でそれらを実行することを必ずしも必要とするわけではないことも理解されたい。追加のまたは代替的な工程またはステップが用いられてもよいことも理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】いくつかの例示的実施形態に係る調節されたピークノード出力を決定する方法を示すフローチャートである。
【図2】いくつかの例示的実施形態と共に用いられる沸騰水型原子炉を示す一部を切り取った部分断面図である。
【図3】例示的1実施形態に係る、ノード線出力密度対燃料棒ノード照射をプロットすることにより調節されたピークノード出力を決定する方法を示すフローチャートである。
【図4】別の実施形態に係る、燃料棒ノード照射の関数としてのノード線出力密度として基準ピークノード出力を示すグラフである。
【図5】例示的1実施形態に係る、図4の基準ピークノード出力のプロットから決定された調節されたピークノード出力を示すグラフである。
【図6】原子炉における調節されたピークノード出力を計算するシステムおよび/または方法のいくつかの実施形態または構成要素を実施するのに使用可能な例示的コンピュータシステムを示すブロック図である。
【符号の説明】
【0043】
20 原子炉
22 炉心
24 原子炉の燃料束
26 原子炉のジェットポンプ
28 原子炉の制御棒
30 原子炉の制御棒駆動装置
44 システム
46 コンピュータ
48 コンピュータの中央処理ユニット(CPU)
50 コンピュータのメモリシステム
52 コンピュータのバス構造
54 コンピュータの入力
56 コンピュータの出力
58 コンピュータの入力インタフェース
60 コンピュータの出力インタフェース
61 コンピュータのレジスタ
62 コンピュータの制御ユニット
64 コンピュータのメインメモリ
66 コンピュータの二次記憶装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
1つまたは複数の燃料棒のための第1の燃焼閾値における第1のピ−キング係数を展開するステップと、
前記第1の燃焼閾値よりも大きい、前記1つまたは複数の燃料棒のための第2の燃焼閾値における第2のピ−キング係数を展開するステップと、
前記1つまたは複数の燃料棒のためのピーク平均出力閾値に関連する第3のピ−キング係数を展開するステップと、
基準ピークノード出力、前記第1のピ−キング係数、前記第2のピ−キング係数および前記第3のピ−キング係数の関数として前記1つまたは複数の燃料棒のための調節されたピークノード出力を生成するステップとを含む、原子炉のための方法。
【請求項2】
ノード線出力密度(kw/ft)を決定することを含む、前記1つまたは複数の燃料棒のための基準ピークノード出力を決定するステップと、
ノード燃焼の関数としての前記ノード線出力密度として前記基準ピークノード出力をプロットするステップとを更に含み、
前記調節されたピークノード出力を生成するステップが、前記基準ピークノード出力のプロットを調節して、前記基準プロットのノード線出力密度を前記ピーク平均出力閾値と前記第3のピ−キング係数との積以下のレベルまで低減させ、この低減が前記第1の燃焼閾値と前記第1のピ−キング係数との積以上のノード燃料で行われることによって前記調節されたピークノード出力のプロットを決定するステップを含み、また、前記基準プロットが前記第2の燃焼閾値と前記第2のピ−キング係数との積よりも大きい場合には前記低減ステップが省略されることを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記ピーク平均出力閾値および前記第3のピ−キング係数の関数としてピークノード出力を生成するステップを更に含むことを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項4】
前記第1の燃焼閾値が燃料1メートルトンあたり約54ギガワット日(GWD/MTU)に等しく、前記第2の燃焼閾値が燃料1メートルトン当たり約62ギガワット日(GWD/MTU)に等しく、前記ピーク平均出力閾値が約6.3kw/ftに等しいことを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項5】
前記第1の燃焼閾値および第2の燃焼閾値が燃料棒ノード照射閾値であることを特徴とする請求項1の方法。
【請求項6】
前記第1のピ−キング係数、第2のピ−キング係数および第3のピ−キング係数を展開するステップが、燃料棒の燃料設計、燃料アセンブリの燃料設計、燃料棒の燃焼度、燃料棒の濃縮、燃料棒のガドリニウムドーピング、燃料棒の軸方向変化および燃料棒が放出する中性子束なる群から選択される係数の各々1つまたは複数の関数であることを特徴とする請求項1の方法。
【請求項7】
第1、第2および第3の燃焼閾値が、政府規則、運転指針、安全指針、および設計指針からなる群から選択される所定の閾値の関数として確立されることを特徴とする請求項1の方法。
【請求項8】
前記調節されたピークノード出力を生成するステップが、
前記第1の燃焼閾値と前記第1のピ−キング係数を掛け合わせることによって第1のピークノード燃料閾値を決定するステップと、
前記第2の燃焼閾値を前記第2のピ−キング係数と掛け合わせることによって第2のピークノード燃料閾値を決定するステップと、
前記ピーク平均出力閾値を前記第3のピ−キング係数と掛け合わせることによって前記1つまたは複数の燃料棒のピークノード出力を決定するステップと、
前記基準ピークノード出力を修正して、前記第1のピークノード燃焼閾値を含むステップとを含み、前記基準ピークノード出力が、前記ノード燃焼に対して所定の関係を有するノード線出力密度を含み、
前記基準ピークノード出力を修正するステップが、前記第1のピークノード燃焼閾値以上で、前記第2のピークノード燃焼閾値未満のノード燃焼におけるピークノード出力まで、前記ノード線出力密度を低減することによって前記ノード線出力密度を修正するステップを含み、前記平均基準ピークノード出力および前記調節されたピークノード出力が各々、グラフ曲線および数式のうちの少なくとも1つによって表されることを特徴とする請求項1の方法。
【請求項9】
燃料束設計を決定するステップ、炉心設計を決定するステップ、燃料棒パターンを決定するステップおよび炉心流量を決定するステップからなる群から選択されるプロセスのために、前記調節されたピークノード出力を用いるステップを更に含むことを特徴とする請求項1の方法。
【請求項10】
前記原子炉の運転を監視するステップと、
前記原子炉の監視された運転を前記調節されたピークノード出力の関数として評価するステップと、
前記監視された運転の評価に応じて炉心流量を調節するステップとを含むことを特徴とする請求項1の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−224655(P2008−224655A)
【公開日】平成20年9月25日(2008.9.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−331279(P2007−331279)
【出願日】平成19年12月25日(2007.12.25)
【出願人】(301068310)グローバル・ニュークリア・フュエル・アメリカズ・エルエルシー (56)
【Fターム(参考)】