説明

原着ストッキング

【課題】 優れた外観品位、深色性、染色堅牢性を有するストッキングの製造工程の合理化を図る。
【解決手段】 顔料を0.01重量%以上含有する原着弾性糸が顔料を含有する原着糸で被覆されてなる被覆弾性糸でもってレッグ部が編成されたゾッキストッキングであって、染色工程を経ていない原着ストッキングである。また、顔料を0.01重量%以上含有する原着弾性糸が顔料を含有する原着糸で被覆されてなる被覆弾性糸、及び顔料を含有する原着フィラメント糸でもってレッグ部が編成された交編ストッキングであって、染色工程を経ていない原着ストッキングである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、優れた外観品位、深色性及び染色堅牢性を有するストッキングを合理化した製造工程で製造する技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ストッキングとしては女性用パンティストッキングが最も一般的に知られているが、血流促進や体型の矯正等を目的として医療用途においても利用され、幅広い分野で使用されている。ストッキングの一般的な素材として、ポリウレタンを主とした弾性糸にポリアミド繊維に代表される非弾性糸を一重若しくは二重に被覆した被覆弾性糸が使用される。レッグ部において被覆弾性糸が単独で使われるゾッキタイプや、ポリアミド繊維等の非弾性糸との交編で使われる交編タイプが広く知られている。
【0003】
これらのストッキングは、非着色状態の被覆弾性糸を用いて編成した後、素材に適合した染料を用いて目的とする色調に染色して製品化されている。また、弾性糸はポリアミド繊維に比べて染色性や染色堅牢性が悪いため、特に濃色染めのストッキング等では着用時の伸長の際に芯糸の弾性糸が露出してしまい、目剥きと呼ばれる白い斑点が見え、外観品位を低下させる原因になっている。
【0004】
一方、芯糸に原着ポリウレタン弾性糸を用いた被覆弾性糸を用いて編成した後に、目的とする色調に染色して製品化するストッキング製造方法が特許文献1や特許文献2で提案されている。この方法によると、ストッキング着用時の目剥きを解消し、染色堅牢性等をある程度改善することができるが、未着色ポリアミド繊維で被覆した被覆用糸を用いているので編成後に染色加工する必要があり、ストッキング製造工程の合理化とはならず、製品コストカットを図ることはできないものである。
【0005】
【特許文献1】特開2003−268603号公報
【特許文献2】特開2004−91939号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、外観品位、染色堅牢性及び深色性を有するストッキングであって、製造工程の合理化が可能なストッキングの製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のストッキングは、前記した目的を達成するため、以下の手段を採用する。
【0008】
すなわち、本発明の原着ストッキングは、顔料を0.01重量%以上含有する原着弾性糸が顔料を含有する原着糸で被覆されてなる被覆弾性糸でもってレッグ部が編成されたゾッキストッキングであって、染色工程を経ていないことを特徴とするものである。また、本発明の別の原着ストッキングは、顔料を0.01重量%以上含有する原着弾性糸が顔料を含有する原着糸で被覆されてなる被覆弾性糸、及び顔料を含有する原着フィラメント糸でもってレッグ部が編成された交編ストッキングであって、染色工程を経ていないことを特徴とするものである。
【0009】
さらに、レッグ部以外の部分を構成する弾性糸及び非弾性糸が、顔料を含有する原着糸である原着ストッキングである。
ここで、原着弾性糸中の顔料がカーボンブラックであることが好ましい。
【発明の効果】
【0010】
本発明の原着ストッキングは、着用時に被覆弾性糸の芯糸(弾性糸)が露出した場合でも目剥きが発生せず、深色性に優れている。さらに、外観品位や染色堅牢性にも優れたストッキングである。そして、このストッキングは、染色工程を経ずに製造できるので、ストッキング製造工程の合理化を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の原着ストッキングについて詳しく説明する。
【0012】
本発明の原着ストッキングは、レッグ部が、原着された糸(弾性糸、フィラメント糸、仮撚り加工糸)でもって構成されるものである。すなわち、ゾッキストッキングの場合、顔料を0.01重量%以上含有する原着弾性糸が顔料を含有する原着糸で被覆されてなる被覆弾性糸でもってレッグ部が編成されたものである。また、交編ストッキングの場合、顔料を0.01重量%以上含有する原着弾性糸が顔料を含有する原着糸で被覆されてなる被覆弾性糸、及び顔料を含有する原着フィラメント糸でもってレッグ部が編成されたものである。
【0013】
さらに好ましくは、レッグ部以外の部分も、顔料により着色された原着糸で構成された原着ストッキングである。
【0014】
被覆弾性糸は、ポリウレタンやポリウレタンウレアのような弾性ポリマからなる弾性糸に、フィラメント糸や仮撚り加工糸のような糸条を一重または二重に被覆してなるものであるが、本発明では、芯となる弾性糸にも、巻付ける糸条にも、原着糸を使用したものを用いる。
【0015】
この被覆弾性糸を用いてレッグ部が編成されたストッキングは、被覆弾性糸だけでレッグ部が構成されたゾッキタイプと、被覆弾性糸とポリアミド繊維等の非弾性フィラメント糸との交編で構成された交編タイプとに分類されるが、本発明のストッキングはその何れのタイプであってもよい。
【0016】
また、ストッキングは、編成に用いる糸の種類や編成条件によって、部分毎に名称がつけられている。例えば、パンティストッキングやタイツの場合は、つま先部分に相当するトウ部、それ以外の足部分に相当するレッグ部、ウエストで固定するためにゴムが編込まれたウエストバンド部、ヒップないし腰回り部分に相当するパンティ部に大別される。また、パンティ部を有さないストッキングや膝上ストッキングの場合は、口ゴム部、レッグ部およびトウ部に大別される。
【0017】
本発明の対象とするストッキングは、レッグ部を有するストッキング一般であり、上記のいずれでもよい。
【0018】
本発明で被覆弾性糸の芯糸として用いる原着弾性糸としては、ポリウレタン系の原着弾性糸が好ましいが、ポリエーテル・エステル系の原着弾性糸でも、ポリアミド系の原着弾性糸であってもよい。
【0019】
ポリウレタン系弾性繊維は、ポリマージオールと有機ジイソシアネートを主体として反応させたイソシアネート化合物に、多官能活性水素化合物を反応させて得られるポリウレタン重合体を紡糸して得られたものが好ましい。
【0020】
ポリウレタン重合体を製造する際に用いられるポリマージオールには、ポリテトラメチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレンエーテルグリコールのようなポリエーテルグリコール類、エチレングリコール、1,6ヘキサンジオール、1,4ブタンジオール、ネオペンチルグリコールなどのグリコール類の少なくとも1種と、アジピン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、β−メチルアジピン酸、イソフタル酸等のジカルボン酸の少なくとも1種を反応させて得られるポリエステルグリコール類、ポリカプロラクトングリコール、ポリヘキサメチレンジカーボネートグリコールのようなポリマージオールの1種または2種以上の混合物または共重合物が好ましい。
【0021】
また、ポリウレタン重合体を製造する際に用いられる有機ジイソシアネートとしては、4,4´−ジフェニルメタンジイソシアネート、1,5−ナフタレンジイソシアネート、1,4−フェニレンジイソシアネート、2,4−トリレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、1,4−シクロヘキサンジイソシアネート、4,4´−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネートのような有機ジイソシアネートの1種または2種以上の混合物が例示できる。さらにトリイソシアネートを少量併用してもよい。
【0022】
ポリウレタン重合体を製造する際に用いられる多官能活性水素化合物としては、エチレンジアミン、1,2−プロピレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、キシリレンジアミン、4,4´−ジフェニルメタンジアミン、ヒドラジン、1,4−ジアミノピペラジン、エチレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、水などの1種またはこれらの2種以上の混合物が例示できる。所望により、これら化合物に、モノアミン、モノアルコールのような停止剤を少量併用してもよい。
【0023】
また、このポリウレタン重合体には、2,6−ジテトラブチルパラクレゾール、亜リン酸エステルなどの酸化防止剤、ヒドロキシベンゾフェノン系またはヒドオキシベンゾチアゾールなどの光または紫外線吸収剤、1,1−ジアルキル置換セミカルバジド、ジチオカルバミン酸塩などのガス黄変、劣化防止剤、および酸化チタン、酸化亜鉛などの白色顔料を適宜添加してもよい。
【0024】
本発明で使用する原着弾性糸は、ポリマ溶液中に顔料を0.01重量%以上含有させた着色ポリマ溶液を、紡糸溶液として用いて製造されたものであり、0.01重量%以上の顔料が含有された弾性糸である。
【0025】
この顔料としては、紡糸工程中で変色しない顔料のうち、要求されるストッキング色調に併せて選択された無機顔料や有機顔料を用いればよい。一般的なストッキングでは、肌色、茶色、黒色等の色調が採用されるので、これら色調に応じた顔料が選択され、数種の異なる顔料を調合して用いてもよい。
【0026】
例えば、黒色系ストッキングの場合には、顔料としてカーボンブラックを用いることが好ましい。カーボンブラックは、炭化水素や炭素を含む化合物を空気の供給が不十分な状態で燃焼または熱分解させて生成される炭素結晶子の集合体であり、オイルファーネス法、ガスファーネス法、チャネル法またはサーマル法のいずれの製法で製造されたものも使用でき、特に限定されるものではない。一例として、オイルファーネスブラック、ガスファーネスブラック、チャネルブラック、アセチレンブラック、ファインサーマルブラック等が挙げられる。
【0027】
この顔料の含有量は、充分な発色性を得るという観点から0.1重量%以上である。しかし、多すぎると製糸性や糸物性に悪影響を与えるので、多くとも20重量%以下であることが好ましい。
る。
【0028】
顔料を含有させたポリマ溶液から通常の紡糸方法によって製造された原着弾性糸は、被覆弾性糸の芯糸に用いられるが、この芯糸として用いられる原着弾性糸の繊度は、ストッキングの用途や部位によって様々であり、限定されるものではないが、一般的な女性用パンティストッキングのレッグ部やパンティ部であれば、10dtex〜110dtexの範囲が好ましく、10dtex〜55dtexの範囲がより好ましい。ウエストバンド部であれば100dtex〜300dtexの範囲が好ましい。なお、医療用ストッキングにおいてはより太繊度の糸が使用されることが多いので、ストッキングの用途によっては、上記以外の繊度が用いられてもよい。
【0029】
本発明で用いる被覆弾性糸は、上記した原着弾性糸を芯糸に用い、この芯糸を原着フィラメント糸や原着仮撚り加工糸で一重又は二重にカバリングして製造されるものである。
【0030】
ここで、カバリング用の原着フィラメント糸や原着仮撚り加工糸は、顔料を含有させた紡糸液から通常の方法で紡糸されて得られた原着フィラメント糸、又はさらに仮撚り加工して捲縮を付与した原着仮撚り加工糸である。
また、交編ストッキングの場合には、顔料を含有する原着フィラメント糸が交編糸として用いられる。
【0031】
被覆弾性糸のカバリング用の糸(巻糸)や、交編ストッキングの交編糸は、非弾性ポリマからなる糸であり、例えば、ポリアミド系繊維、ポリエステル系繊維等が挙げられる。なかでも、ソフトでしなやかなタッチが得られるポリアミド系繊維が好ましく、例えば、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン12、ナイロン610、あるいはこれらの2種以上の任意の共重合ナイロンなどがあり、公知の製法によって製造されるフィラメント糸(生糸)や、それの加工糸等が用いられ、ストッキングの部位によって適当なものを選択すればよい。また、繊度についても制約はなく、各部位毎に適当なものを用いればよい。
【0032】
なお、本発明において、被覆弾性糸の芯糸として使用される原着弾性糸や、巻糸又は交編糸として使用される原着糸は、その繊維断面形状が特に限定されず、一般的な円形断面の他に中空断面、扁平断面、多角断面等の異形断面であってもよく、またマルチフィラメントを構成する単糸の数についても制約はない。
【0033】
本発明のゾッキストッキングは、前記した原着被覆弾性糸を用いてレッグ部を編成した後、染色しない以外は通常の方法で加工処理されて製造される。また、本発明の交編ストッキングは、前記した原着被覆弾性糸と原着交編糸とを用いてレッグ部を交編した後、染色しない以外は通常の方法で加工処理されて製造される。
【0034】
また、本発明の原着ストッキングにおいて、原着弾性糸を原着糸でカバリングした原着被覆弾性糸は、目剥きがない優れた外観品位が特に要求されるレッグ部に用いられるが、他の部位にも原着被覆弾性糸を用いてもよい。レッグ部以外の部分にも原着被覆弾性糸を用いることによってストッキング全体の外観品位が一層向上するが、ウエストバンド部のように着用時に外衣で隠れてしまう部位については敢えて原着糸を用いなくてもよい。
【0035】
本発明では、編成されたストッキング編地を、染色工程を通さずに、目的とする色相のストッキング製品とするためには、被覆弾性糸の巻糸や交編糸に用いる原着糸の色相の調整が特に重要であり、それら原着糸と原着弾性糸とをほぼ同じ色相とすることが特に好ましい。
【実施例】
【0036】
以下実施例により本発明をより詳細に説明する。ただし、本発明がこれら実施例により限定されるものではない。
なお、実施例中の外観品位は次の方法によって評価した。
【0037】
[外観品位]
パネラー10名によって目剥きの発生の有無を主とした目視判定を行い、パンティストッキングの品位評価を実施した。外観品位について、非常に良好を5、良好を4、どちらともいえないを3、やや不良を2、不良を1とした5段階評価による点数をつけ、10名の平均値を評価値とした。
【0038】
[実施例1]
分子量1800のポリテトラメチレングリコール、ジフェニルメタンジイソシアネート、エチレンジアミン、および末端封鎖剤としてジエチルアミンを使用し、通常の方法で重合してポリウレタンウレアを製造し、このポリウレタンウレア溶液にカーボンブラックを2.0重量%混合して紡糸溶液とし、この紡糸溶液から通常の方法で乾式紡糸して黒原着ポリウレタン弾性糸を製造した。
【0039】
得られた黒原着ポリウレタン弾性糸(20dtex)を芯糸とし、巻糸には、カーボンブラックを含有させた紡糸液から通常の方法で製造した黒原着ポリアミドフィラメント糸(13dtex、7フィラメント、カーボンブラック含有量 2.0重量%)を用いて、通常のカバリング機を使用して以下の条件にてカバリング加工を実施し、S撚りの一重被覆弾性糸、及び、Z撚りの一重被覆弾性糸をそれぞれ製造した。
カバリング条件: ドラフト:2.9、 撚数:1700T/m、 スピンドル回転数:25000rpm、 巻取り比:93.0%
【0040】
得られたS撚り一重被覆弾性糸、およびZ撚り一重被覆弾性糸をストッキングのレッグ部として用い、通常の4口給糸ストッキング編機を用いてゾッキパンティストッキングを編成した。なお、ウエスト部、パンティ部にもカーボンブラック2.0重量%を混合させた黒原着ポリアミドフィラメント糸を用いた。
【0041】
編成されたパンティストッキング編地をスチームセッターを用いて80℃で20分間のプレセットを実施した後、80℃で精練した。最後にパンスト専用の金型を用いて110℃で20秒間の仕上げセットを実施し製品化した。
得られたパンティストッキングは深色性に富み、着用時に被覆弾性糸の芯糸が露出しても目剥きの全く発生しない外観品位の極めて良好なものであった。
【0042】
[実施例2]
実施例1で製造したと同じ黒色の一重被覆弾性糸のS撚り糸、Z撚り糸を各1本と、通常の方法で製造した黒原着ポリアミドフィラメント糸(13dtex、7フィラメント)の2本とを用いて交編し、交編パンティストッキングを4口編機にて編成した。なお、ウエストバンド部およびパンティ部には実施例1と同じ黒原着ポリアミドフィラメント糸を用いた。
【0043】
編成されたパンティストッキング編地を、実施例1と同じ加工条件で加工して製品化した。
得られたパンティストッキングは深色性に富み、着用時に被覆弾性糸の芯糸が露出しても目剥きの全く発生しない外観品位の極めて良好なものであった。
【0044】
[比較例1]
カーボンブラック等の顔料を添加せずに紡糸して得られた通常のポリウレタン弾性糸(22dtex、オペロンテックス(株)製“ライクラ”)を芯糸として用い、カーボンブラック等の顔料を添加せずに紡糸して得られた通常のポリアミドフィラメント糸(13dtex、7フィラメント)を巻糸として用い、実施例1と同じ条件でカバリング加工を施し、S撚りの一重被覆弾性糸およびZ撚りの一重被覆弾性糸をそれぞれ製造した。この一重被覆弾性糸を用いて実施例1と同じ条件でゾッキパンストを編成した。
【0045】
得られた編地を、80℃で20分間、スチームセットした後、ポリアミド繊維用酸性染料で黒色に染色し、仕上げセットを施して製品化した。得られたパンティストッキングは着用時の伸長で芯糸が露出した際、目剥きが発生し、深色性にも欠けたものであった。
【0046】
[比較例2]
一重被覆弾性糸の芯糸として、カーボンブラック等の顔料を添加せずに紡糸して得られた通常のポリウレタン弾性糸(22dtex、オペロンテックス(株)製“ライクラ”)を用いた以外は実施例2と同じ素材および条件で一重被覆弾性糸を製造した後、交編パンストを編成した。
【0047】
得られた編地を80℃で20分間、スチームセットした後、ポリアミド繊維用酸性染料で黒色に染色し、仕上げセットを施して製品化した。得られたパンティストッキングは着用時の伸長で芯糸が露出した際、目剥きが発生し、深色性にも欠けたものであった。
【0048】
【表1】

【産業上の利用可能性】
【0049】
本発明は、外観品位、深色性及び染色堅牢性が良好なストッキングを染色工程を経ずに製造できるので、ストッキング製造技術として有用である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
顔料を0.01重量%以上含有する原着弾性糸が顔料を含有する原着糸で被覆されてなる被覆弾性糸でもってレッグ部が編成されたゾッキストッキングであって、染色工程を経ていないことを特徴とする原着ストッキング。
【請求項2】
顔料を0.01重量%以上含有する原着弾性糸が顔料を含有する原着糸で被覆されてなる被覆弾性糸、及び顔料を含有する原着フィラメント糸でもってレッグ部が編成された交編ストッキングであって、染色工程を経ていないことを特徴とする原着ストッキング。
【請求項3】
レッグ部以外の部分を構成する弾性糸及び非弾性糸が、顔料を含有する原着糸であることを特徴とする請求項1又は2に記載の原着ストッキング。
【請求項4】
原着弾性糸中の顔料がカーボンブラックであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の原着ストッキング。

【公開番号】特開2006−63461(P2006−63461A)
【公開日】平成18年3月9日(2006.3.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−244738(P2004−244738)
【出願日】平成16年8月25日(2004.8.25)
【出願人】(502179282)オペロンテックス株式会社 (100)
【Fターム(参考)】