説明

参加者出欠管理システム

【課題】 講演、団体旅行ツアーなどのイベントの参加者の参加者出欠管理システムを提供する。
【解決手段】 インターネット等の通信ネットワークに接続された管理サーバを利用して、参加者が受講する講義の座席番号、参加者個人情報をデータベースに記録させて参加者の出欠管理を行う。例えば、大学における学生などが受講する講義の座席番号、参加者個人情報をデータベースに記録させるとき、その座席番号に他の出席者が既に登録されている場合には、既登録情報を送出する。また、登録されている参加情報と実際に着席している出席者とを照合して参加者の出欠を管理するシステムの構成である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主催者が企画するイベントの参加者の人員管理を行なう参加者または出席者の出欠管理システムに関するものである。特に、学校などにおける講義参加者または学生の代返を防止する参加者出欠管理システムに関する。
【0002】
講演、ツアー旅行などのイベントに参加する参加者または大学の講義に対する出席者の出欠状況を管理する方法は多種多様であり、その方法の一つとして、参加者または出席者に出席カードを提出させ、それを講師または主催担当者又は主催担当者から任命された担当者がイベントまたは講義終了後に整理してコンピュータで管理する方法が挙げられる。ところが出席(参加)カードの提出及びコンピュータへの入力等の作業により出欠状況を管理する方法では、作業量及び作業時間に多大な労力及び時間を要する問題があった。
【0003】
このため、参加者の操作する端末から、該参加者を識別する参加者識別情報とキーワードとを受信する受信ステップと、前記受信ステップにおいて受信したキーワードが、予めキーワード情報テーブルに設定されていたキーワードと同一であるかを判定する判定ステップと、前記判定ステップにおいて同一であると判定された場合には前記参加者識別情報で特定される出席者の出欠情報を出席として、出欠管理テーブルに記録する記録ステップと、を含む出席者出欠管理システムが提案されている(特許文献1参照。)。
【0004】
また、ウェブサーバコンピュータを用いた中央装置と、中央装置と接続(セッション)を確立して通信する携帯電話機等の端末装置とを用い、中央装置では、講義に出席すべき出席者が操作する端末装置から接続要求に対して接続を確立し、端末装置から複数回の在席情報を受信した場合に、受信した在席情報が正当なもので、しかも確立した接続が切断されていない場合に、当該端末装置を操作する出席者が在席していると判定する参加者出欠管理システムが提案されている(特許文献2参照。)。
【0005】
【特許文献1】特開2004−234120号公報第1頁
【特許文献2】特開2005−128885号公報第1頁
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、これらの特許文献1、2に記載されたシステムでは、いずれも講義に出席していない出席者が、教室外から出席していることを示すデータを送信することもできるので、出席を偽装することが可能であるという問題があった。すなわち、出席している出席者が携帯電話機である端末装置の通話機能及び電子メール送受信機能等の機能を用いて、出席していない出席者にキーワードや在席情報を連絡することで、出席していない出席者でも容易に出席を偽装する、いわゆる代返を行うことが可能であった。
【0007】
本発明は、前記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、大掛かりな装置などを必要としない代返を防止することができる参加者出欠管理システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記の目的を達成するための本発明に係る参加者出欠管理システムは、管理サーバと、この管理サーバに通信ネットワークを介して接続される参加者または出席者のクライアントの外部端末とを備えた参加者または出席者の出欠管理システムであって、参加者または出席者が参加可能な1つ又は2つ以上の講演、講義、団体のイベント情報、並びに講師または主催担当者が講演等のイベントを行うと共に参加者または出席者番号毎に参加情報、参加者個人情報又は空き情報を含む参加者番号登録情報を有する1つ又は2つ以上のこれらイベント管理情報をデータベースに記録する情報記録手段と、前記参加者または出席者が利用すると共に参加者個人情報が特定された外部端末の1つである参加者側端末からの開示請求に応じて前記データベースに記録され、選択された1つのイベント情報について前記通信ネットワークを介して開示する講義など情報開示手段と、前記参加者側端末によって選択された1つの講義等のイベント情報を示し、このイベント情報に基づいて前記参加者側端末から送出された座席登録情報を受け付ける座席登録情報受付手段と、受け付けた座席登録情報に基づいて、この参加者番号の参加者番号登録情報に空き情報が含まれるとき、この参加者番号に該当する前記データベースに参加情報、参加者個人情報を記録させてから、登録完了情報を前記参加者側端末に送出するか、または、座席番号登録情報に着席情報が含まれるとき、既登録情報を前記参加者側端末に送出する座席登録通知手段と、前記講師または主催担当者が利用する外部端末の1つである講師または主催担当者側端末からの開示請求に応じて前記データベースに記録され、選択された1つのイベント管理情報が前記通信ネットワークを介して開示されるイベント管理情報開示手段と、前記講師または主催担当者側端末によって選択された1つのイベント管理情報を示し、このイベント管理情報に基づいて前記講師または主催担当者側端末から送出された特定の座席番号の参加者個人情報に代返情報を付加する代返追加情報を受け付け、かつ、この特定の座席番号に関する既登録の参加者個人情報を別の参加者個人情報に上書きする第1登録変更情報か、または、この特定の座席番号に関する参加情報を空き情報に変更すると共に既登録の参加者個人情報を消去する第2登録変更情報を受け付ける代返情報受付手段と、受け付けた代返情報に基づいて前記講師または主催担当者側端末によって選択された特定の座席番号の参加者個人情報を代返に該当する前記データベースに記録させると共に、受け付けた第1登録変更情報に基づいて別の参加者個人情報を特定の座席番号に該当する前記データベースに記録させるか、または、受け付けた第2登録変更情報に基づいて特定の座席番号に該当する前記データベースに記録されている参加情報を空き情報に変更すると共に参加者個人情報を消去する代返処理手段と、を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
以上説明したように本発明に係る参加者出欠管理システムによれば、インターネット等の通信ネットワークに接続された管理サーバを利用して、参加者が参加する講義、講習会、団体旅行などのイベントの座席番号、参加者個人情報をデータベースに記録させて参加者または出席者の出欠管理を行うので、代返を防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明に係る参加者出欠管理システムを添付図面に基づいて詳述する。
【0011】
図1は本発明に係る参加者出欠管理システムの一例を示す概略構成図である。図2は本発明の実施形態のフロー図である。図3は本発明の参加者側のID登録の実施形態を説明する説明図である。図4は本発明参加者側の参加登録の実施形態の説明図である。図5は本発明の参加者出欠管理システムにおける大学における教員側による参加状況確認の実施形態の画面図である。図6は図5と同じく大学における教員側の端末による参加状況照会の実施形態の画面の一例である。図7は図5と同じく大学における参加者(学生)側の端末における参加状況照会の一例の画面である。図8は図5と同じく大学における総務課(管理サーバ)における各自の参加状況照会画面の一例である。
本発明に係る参加者出欠管理システムは、図1に示すように、管理サーバ2とこの管理サーバ2に通信ネットワーク5を介して接続されるクライアント端末(参加者側端末3、3a講師または主催担当者側端末4、4a)を配置し、通信ネットワークを介してデータセンター6を配置したものである。
【0012】
管理サーバ2は、大学や各種事業体等の機関、イベント主催者側等で管理されるデータセンターであり、インターネットやLAN等の通信ネットワーク5を介して講義などのイベント及び該イベントの出欠状況を管理する情報等をウェブページとして閲覧できるものである。この管理サーバ2としては、特に限定されず、例えば、市販の汎用サーバなどのコンピュータ等を用いることができる。更に、外部のデータセンター6に接続できるものである。
【0013】
外部端末として参加者側端末3(PC端末3a)は、通信ネットワーク5を介して管理サーバ2に接続して、開示される情報を閲覧することができるものであり、携帯電話機、ノート型パーソナルコンピュータ、ディスクトップ型パーソナルコンピュータなどのコンピュータ、PDA等の携帯情報端末等の情報通信機器等を用いることができ、例えば、携帯電話機である。講師(教授)または主催担当者側端末4(PC端末4a)は、通信ネットワーク5を介して管理サーバ2に接続して、開示される情報を閲覧することができるものであり、携帯電話機、ノート型パーソナルコンピュータなどのコンピュータ、PDA等の携帯情報端末等の情報通信機器等を用いることができ、例えば、携帯電話機である。
【0014】
管理サーバ2は、参加者または出席者が受講可能な1つ又は2つ以上のイベント情報、並びに講師または主催担当者が説明(講義)を行うと共に座席番号毎に参加情報、参加者個人情報又は空き情報を含む座席番号登録情報を有する1つ又は2つ以上のイベント管理情報をデータベースに記録する情報記録手段と、参加者が利用すると共に参加者個人情報が特定された参加者側端末3からの開示請求に応じてデータベースに記録され、選択された1つのイベント情報を通信ネットワーク5を介して開示するイベント情報開示手段と、参加者側端末3によって選択された1つのイベント情報を示し、このイベント情報に基づいて参加者側端末3から送出された座席番号、参加者個人情報を含む座席登録情報を受け付ける座席登録情報受付手段と、受け付けた座席登録情報に基づいて、この座席番号の座席番号登録情報に空き情報が含まれるとき、この座席番号に該当するデータベースに参加情報、参加者個人情報を記録させてから、登録完了情報を参加者側端末3に送出するか、または、座席番号登録情報に参加情報が含まれるとき、既登録情報を参加者側端末3に送出する座席登録通知手段と、通信ネットワーク5を介して参加者側端末3からの参加者出欠状況の開示請求に応じ、イベント情報の参加者個人の代返情報を含む参加者出欠情報を開示する参加者出欠開示手段と、講師または主催担当者が利用する外部端末の講師または主催担当者側端末4からの開示請求に応じてデータベースに記録され、選択された1つのイベント管理情報を通信ネットワークを介して開示するイベント管理情報開示手段と、講師または主催担当者側端末4によって選択された1つのイベント管理情報を示し、このイベント管理情報に基づいて講師または主催担当者側端末4から送出された特定の座席番号の参加者個人情報に代返情報を付加する代返追加情報を受け付け、かつ、この特定の座席番号に関する既登録の参加者個人情報を別の参加者個人情報に上書きする第1登録変更情報か、または、この特定の座席番号に関する参加情報を空き情報に変更すると共に既登録の参加者個人情報を消去する第2登録変更情報を受け付ける代返情報受付手段と、受け付けた代返情報に基づいて講師または主催担当者によって選択された特定の座席番号の参加者個人情報を代返に該当するデータベースに記録させると共に、受け付けた第1登録変更情報に基づいて別の参加者個人情報を特定の座席番号に該当するデータベースに記録させるか、または、受け付けた第2登録変更情報に基づいて特定の座席番号に該当するデータベースに記録されている参加情報を空き情報に変更すると共に参加者個人情報を消去する代返手段と、を備えている。
【0015】
また、管理サーバ2は、さらに、参加者側端末3からの受講可能なイベント情報の開示要求に応じて受講可能な1つ又は2つ以上のイベント情報に関する講義科目をリストアップしたイベントリスト情報を通信ネットワーク5を介して開示するイベントリスト情報開示手段と、イベントリスト情報に基づいて選択された1つの講義科目に関するイベント情報を通信ネットワーク5を介して開示するイベントリスト情報開示手段と、講師または主催担当者側端末4からのイベントを行うイベント管理情報の開示要求に応じて1つ又は2つ以上のイベント管理情報に関する講義科目をリストアップしたイベントリスト情報について前記通信ネットワーク5を介して開示するイベント管理リスト情報開示手段と、イベント管理リスト情報に基づいて選択された1つのイベント項目に関するイベント管理情報を通信ネットワーク5を介して開示するイベント管理リスト情報開示手段と、通信ネットワーク5を介して参加者側端末3からの参加者出欠状況の開示請求に応じ、イベント情報の参加者個人の代返情報を含む参加者出欠情報を開示する参加者出欠開示手段とを備えている。
【0016】
また、管理サーバ2は、通信ネットワーク5と接続し、種々のデータ及び情報の送受をクライアントである参加者側端末3、講師または主催担当者側端末4等に対して行うための管理側送信制御手段及び管理側受信制御手段を有する管理側通信手段と、管理サーバ2の操作及び情報の入力を行うための管理側操作入力手段とを備えている。なお、参加者側端末3及び講師または主催担当者側端末4が管理サーバ2に対してアクセスし、イベント情報及びイベント管理情報の開示要求を行う場合には、参加者側端末3及び講師または主催担当者側端末4を利用する個々のクライアントの特定及び認証を行うように、個々のクライアントを識別するためのID及びパスワードを予め付与するようにすることが好ましい。これにより、クライアント以外の一般のインターネット利用者のシステムへの侵入を防ぎ、かつクライアントに応じて、開示する情報に制限を加えることができる。なお、イベント情報及びイベント管理情報が開示されたサイトは、セキュリティ保護機能の付されブラウザによって参加者側端末3、講師または主催担当者側端末4の表示画面に表示させることができる。
【0017】
参加者側端末3は、管理サーバ2に対して参加可能なイベント情報の開示を要求する開示要求手段と、開示されたイベントリスト情報に基づいて選択した1つのイベント項目(学科科目)に関するイベント情報を受け付けるイベント情報受付手段と、開示されたイベント情報に基づいて選択された1つのイベント情報を受け付けるイベント情報受付手段と、受け付けたイベント情報に関する座席番号情報を管理サーバ2に通信ネットワーク5を介して送出する座席番号情報送出手段と、座席登録情報に基づく登録完了情報又は既登録情報を受け付ける座席登録情報受付手段と、管理サーバ2に対し参加者個人の代返情報を含む参加者出欠情報の開示を要求し、管理サーバ2からの参加者出欠情報を閲覧する参加者出欠管理閲覧手段と、を備えている。
【0018】
また、参加者側端末3は、通信ネットワーク5と接続し、種々のデータ及び情報の送受を管理サーバ2等に対して行うための参加者側送信制御手段及び参加者側受信制御手段を有する参加者側通信手段と、クライアントである参加者側によって参加者側端末3の操作及び情報等の入力を行うための参加者側操作入力手段と、管理サーバ2から開示若しくは提示される種々の情報等を表示手段に表示するための参加者側表示制御手段とを備えている。
【0019】
講師または主催担当者側端末4は、管理サーバ2に対してイベント管理情報の開示を要求する開示要求手段と、開示された講義管理リスト情報に基づいて選択した1つの講義科目に関するイベント管理情報を受け付けるイベント管理情報受付手段と、開示されたイベント管理情報に基づいて選択された1つのイベント管理情報を受け付けるイベント管理情報受付手段と、受け付けたイベント管理情報に基づいて特定の座席番号の参加者個人情報に代返情報を付加する代返付加情報を送出し、かつ、この特定の座席番号に関する既登録の参加者個人情報を別の参加者個人情報に上書きする第1登録変更情報を送出するか、または、この特定の座席番号に関する参加情報を空き情報に変更すると共に既登録の参加者個人情報を消去する第2登録変更情報を送出するイベント管理変更情報送出手段と、代返追加情報、第1登録変更情報又は第2登録変更情報により変更されたイベント管理情報を受け付ける変更イベント管理情報受付手段とを備えている。
【0020】
また、講師または主催担当者側端末4は、通信ネットワーク5と接続し、種々のデータ及び情報の送受を管理サーバ2等に対して行うための講師または主催担当者側送信制御手段及び講師または主催担当者側受信制御手段を有する講師または主催担当者側通信手段と、クライアントである講師または主催担当者側によって講師または主催担当者側端末4の操作及び情報等の入力を行うための講師または主催担当者側操作入力手段と、管理サーバ2から開示若しくは提示される種々の情報等を表示手段に表示するための講師または主催担当者側の表示制御手段とを備えている。
【0021】
次に、本発明に係る参加者出欠管理システム1を説明する。
図2に示されるように、講義、講演、団体旅行などのイベントの参加者または出席者(受講生)は、自分のID、パスワードを入手し、管理サーバ2に登録する。
例えば、大学などの学校を実施形態とすると、図3に示されるように、出席者から学期の初めに「ID登録メールアドレス」へ空メールを送信させて、管理サーバ(教務課側)は出席者との連絡可能なメールアドレスを入手し、データベースに記録する。参加者、出席者の個人認証を行い、パスワードを発行して参加者側端末に送信する。登録画面の一例を図3に示す。
管理サーバ2のデータベースからイベント情報開示手段に基づき其の時間帯に受講可能な授業リストを参加者側端末に表示する(S3)。参加者側端末を利用して受講している科目を選択し、参加(受講)する講義教室内において、空座席に着席して携帯電話を使用して受講(参加)する講義におけるイベント情報をアクセスして座席の空情報を管理サーバ(イベント管理情報)から開示してもらう。(図4参照)
参加者が参加者側端末3から着席している座席番号とIDナンバーを管理サーバ2に送信し、座席登録情報受付手段に基づき登録する(S4)(図4参照)。該当する座席番号が未登録なら登録完了通知を参加者側端末に送信して登録が完了する(S7)。管理サーバ2の参加情報、参加者個人情報に記録する。
【0022】
この際に該当する座席番号が既に登録されていることを参加者側端末3に座席登録通知手段に基づいて通知する(S5)。これに対して出席者が参加者側端末3によって自分が着席していることを講師または主催担当者側端末4に送信または伝達する(S6)。イベント管理情報開示手段に基づいて講師または主催担当者側端末4または参加者側端末3に情報を講義管理状況の情報を開示する(T1)。
講師または主催担当者側端末4で講師または主催担当者が登録済みの出席者の代返欄にチェックして、実際に着席している出席者を登録する(T3)(図4参照)。
講師または主催担当者側端末の出席照会状況は図6に示す画面によって確認することができる。
これによって管理サーバ2のデータベースにおける代返の出席者の履歴に記録する。後日の記録データの参考にする。
【0023】
まず、管理サーバ2は、参加者側端末3からの受講可能なイベント情報の開示要求のアクセスがあると、受講可能な1つ又は2つ以上の講義科目をリストアップしたイベントリスト情報の開示を通信ネットワーク5を通じて参加者側端末3に対して行う。この開示要求のアクセスでは、出席者が利用する参加者側端末3を特定するために予め付された識別番号及びパスワードで参加者側端末3を認証し、この出席者が受講可能な1つ又は2つ以上のイベント情報を予めデータベースに記録させておくことが望ましい。
【0024】
参加者側端末3は、管理サーバ2に対して受講可能な1つ又は2つ以上のイベント情報に関する講義科目をリストアップしたイベントリスト情報の開示を要求し、開示されたイベントリスト情報を通信ネットワーク5を通じて受け付け、これを閲覧可能に表示する。表示されたイベントリスト情報から受講する1つのイベント情報を選択してこの選択イベント情報を管理サーバ2に送出する。管理サーバ2は送出された選択イベント情報を受け付け、選択されたイベント情報の開示を通信ネットワーク5を通じて参加者側端末3に対して行う。参加者側端末3は、開示されたイベント情報を通信ネットワーク5を通じて受け付け、これを閲覧可能に表示する。ここで、閲覧可能となるイベント情報の内容には講義を行う日付等が含まれている。出席者クライアント端末3によって受講する日付を選択してこの選択日付情報を管理サーバ2に送出する。管理サーバ2は送出された選択日付情報を受け付け、選択された日付の座席番号登録欄の開示について通信ネットワーク5を通じて参加者側端末3に対して行う。
【0025】
参加者側端末3は、開示された座席番号登録欄に出席者が受講するときに座る座席番号を入力してこの入力データを管理サーバ2に送出する。管理サーバ2は送出された入力データを受け付け、当該座席番号に参加者個人情報が未登録である場合、当該座席番号に関して名前、ID等の参加者個人情報をその座席番号に関するデータベースに記録し、登録完了情報を参加者側端末3に送出する。参加者側端末3は開示された登録完了情報を通信ネットワーク5を通じて受け付け、これにより、登録が完了されたことがわかる。
【0026】
他方、管理サーバ2は、座席番号に参加者個人情報が既に登録されている場合、既登録情報を参加者側端末3に送出する。参加者側端末3は開示された既登録情報を通信ネットワーク5を通じて受け付け、この既登録の旨を出席者が講師または主催担当者に口頭等により伝える。
【0027】
また、管理サーバ2は、講師または主催担当者側端末4からの講義を行うイベント管理情報の開示要求のアクセスがあると、講義を行う1つ又は2つ以上のイベント管理情報に関する講義科目をリストアップした講義管理リスト情報の開示について通信ネットワーク5を通じて講師または主催担当者側端末4に対して行う。この開示要求のアクセスでは、講師または主催担当者が利用する講師または主催担当者側端末4を特定するために予め付された識別番号及びパスワードで講師または主催担当者側端末4を認証し、この講師または主催担当者が講義を行う1つ又は2つ以上のイベント管理情報を予めデータベースに記録させておくことが望ましい。
【0028】
講師または主催担当者側端末4は、管理サーバ2に対して講義を行うイベント管理情報の開示を要求し、開示された講義管理リスト情報を通信ネットワーク5を通じて受け付け、これを閲覧可能に表示する。表示された講義管理リスト情報から講義を行う1つの講義管理リスト情報を選択してこの選択イベント管理情報を管理サーバ2に送出する。管理サーバ2は送出された選択イベント管理情報を受け付け、選択されたイベント管理情報の開示について通信ネットワーク5を通じて講師または主催担当者側端末4に対して行う。講師または主催担当者側端末4は、開示されたイベント管理情報について通信ネットワーク5を通じて受け付け、これを閲覧可能に表示する。ここで、閲覧可能となるイベント管理情報の内容には、講義を行う日付等が含まれている。講師または主催担当者側端末4によって講義を行う日付を選択してこの選択日付イベント管理情報を管理サーバ2に送出する。
講師または主催担当者側端末において稼動しているWebシラバス入稿画面から、各講師または主催担当者毎に自分が担当している科目リストを表示する其の科目ごとの出席状況を閲覧することにより出席者の受講状況を把握することができる。(図6参照)
【0029】
管理サーバ2は送出された選択日付イベント管理情報を受け付け、選択された日付の座席番号毎に参加情報、参加者個人情報又は空き情報を含む座席登録情報を有するイベント管理情報を通信ネットワーク5を通じて講師または主催担当者側端末4に対して行う。講師または主催担当者側端末4は、開示されたイベント管理情報を閲覧することができる。このイベント管理情報は、例えば、座席番号毎に出席の有無(○×)、学籍番号、名前、代返チェック欄、空きチェック欄、代返の際に入力する学籍番号入力欄及び名前欄が含まれている。
【0030】
講師または主催担当者は、出席者から既登録の旨の通知を受けたら、この出席者が座る座席番号に関するイベント管理情報を講師または主催担当者側端末4によって閲覧し、代返チェック欄にチェックを入れると共に、学籍番号入力欄及び名前欄にその出席者の学籍番号及び名前を入力し、この入力情報及びデータを管理サーバ2に送出する。管理サーバ2は送出された情報及び入力データを受け付け、当該座席番号に既に登録されている出席者(既出席者ということがある。)の既出席者イベント情報のデータベースに代返付加情報を記録すると共に、当該座席番号に関するデータベースに送出された入力データの出席者の学籍番号、名前を上書きするように記録する。講師または主催担当者側端末4は、この更新されたイベント管理情報を通信ネットワーク5を通じて受け付け、これを閲覧可能に表示する。講師または主催担当者は、表示されたイベント管理情報から真の出席者が登録されているかを確認し、例えば、その出席者に登録完了の旨を伝える。
【0031】
また、講師または主催担当者は、イベント管理情報の座席番号毎の出席の有無の情報を閲覧して、イベント管理情報に出席されている(○となっている)座席に出席者が着席しているかの照合を目視により行う。この場合、管理サーバ2は、講義を行う座席の配置状態を表示すると共に、出席の有無でその座席の色を変えるように出席有無情報を講師または主催担当者側端末4で表示し得るようにしてもよい。
【0032】
講師または主催担当者は、イベント管理情報に出席(○)となっているにもかかわらず、実際に出席者がその座席番号のところに着席していない場合には、その座席番号に関する空きチェック欄にチェックを入れて、この入力情報を管理サーバ2に送出する。管理サーバ2は送出された情報を受け付け、当該座席番号に既に登録されている出席者(既出席者ということがある。)の既出席者イベント情報のデータベースに代返付加情報を記録すると共に、当該座席番号に関するデータベースに記録されている学籍番号、名前を消去して、他の出席者の個人情報がその座席番号のデータベースに登録可能な空き情報をデータベースに記録する。講師または主催担当者側端末4は、この更新されたイベント管理情報を通信ネットワーク5を通じて受け付け、これを閲覧可能に表示する。講師または主催担当者は、表示されたイベント管理情報からその座席番号が空き状態になっているかを確認できる。
【0033】
また、参加者側端末3は、管理サーバ2に対して選択されたイベント管理情報から代返情報を含む参加者出欠情報の開示を要求し、開示された参加者出欠情報を通信ネットワーク5を通じて受け付け、これを閲覧可能に表示する。この参加者出欠情報は、1つのイベントの日付毎の参加座席番号、出席の有無や代返の場合には代返有り等が含まれる。参加者は、表示された参加者出欠情報から正確に登録されているかを確認することができる。その結果、例えば、参加者出欠情報が誤っている場合には講師または主催担当者にイベント中やイベント後にその旨を伝えることができ、その場等で即座に訂正することができる。また、代返を行った場合には、代返有りが含まれるので、代返がばれたことがわかり、代返の防止にもつながる。
【0034】
したがって、参加者または参加者出欠管理システム1は、インターネット等の通信ネットワーク5に接続された管理サーバ2を利用して、参加者が参加するイベントの座席番号、参加者個人情報をデータベースに記録させて参加者または出席者の出欠管理を行うので、代返を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明に係る参加者出欠管理システムの一例を示す概略構成図である。
【図2】本発明の実施形態のフロー図である。
【図3】本発明の参加者側のID登録の実施形態を説明する説明図である。
【図4】本発明参加者側の参加登録の実施形態の説明図である。
【図5】本発明の参加者出欠管理システムにおける大学における教員側による参加状況確認の実施形態の画面図である。
【図6】図5と同じく大学における教員側の端末による参加状況照会の実施形態の画面の一例である。
【図7】図5と同じく大学における参加者(学生)側の端末における参加状況照会の一例の画面である。
【図8】図5と同じく大学における総務課(管理サーバ)における各自の参加状況照会画面の一例である。
【符号の説明】
【0036】
1 参加者出欠管理システム
2 管理サーバ
3 参加者側端末
4 講師または主催担当者側端末
5 通信ネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
管理サーバと、この管理サーバに通信ネットワークを介して接続される参加者または出席者のクライアントの外部端末とを備えた参加者または出席者の出欠管理システムであって、
参加者または出席者が参加可能な1つ又は2つ以上の講演、講義、団体のイベント情報、並びに講師または主催担当者が講演等のイベントを行うと共に参加者または出席者番号毎に参加情報、参加者個人情報又は空き情報を含む参加者番号登録情報を有する1つ又は2つ以上のこれらイベント管理情報をデータベースに記録する情報記録手段と、
前記参加者または出席者が利用すると共に参加者個人情報が特定された外部端末の1つである参加者側端末からの開示請求に応じて前記データベースに記録され、選択された1つのイベント情報について前記通信ネットワークを介して開示する講義など情報開示手段と、
前記参加者側端末によって選択された1つの講義等のイベント情報を示し、このイベント情報に基づいて前記参加者側端末から送出された座席登録情報を受け付ける座席登録情報受付手段と、
受け付けた座席登録情報に基づいて、この参加者番号の参加者番号登録情報に空き情報が含まれるとき、この参加者番号に該当する前記データベースに参加情報、参加者個人情報を記録させてから、登録完了情報を前記参加者側端末に送出するか、または、座席番号登録情報に着席情報が含まれるとき、既登録情報を前記参加者側端末に送出する座席登録通知手段と、
前記講師または主催担当者が利用する外部端末の1つである講師または主催担当者側端末からの開示請求に応じて前記データベースに記録され、選択された1つのイベント管理情報が前記通信ネットワークを介して開示されるイベント管理情報開示手段と、
前記講師または主催担当者側端末によって選択された1つのイベント管理情報を示し、このイベント管理情報に基づいて前記講師または主催担当者側端末から送出された特定の座席番号の参加者個人情報に代返情報を付加する代返追加情報を受け付け、かつ、この特定の座席番号に関する既登録の参加者個人情報を別の参加者個人情報に上書きする第1登録変更情報か、または、この特定の座席番号に関する参加情報を空き情報に変更すると共に既登録の参加者個人情報を消去する第2登録変更情報を受け付ける代返情報受付手段と、
受け付けた代返情報に基づいて前記講師または主催担当者側端末によって選択された特定の座席番号の参加者個人情報を代返に該当する前記データベースに記録させると共に、受け付けた第1登録変更情報に基づいて別の参加者個人情報を特定の座席番号に該当する前記データベースに記録させるか、または、受け付けた第2登録変更情報に基づいて特定の座席番号に該当する前記データベースに記録されている参加情報を空き情報に変更すると共に参加者個人情報を消去する代返処理手段と、を備えたことを特徴とする参加者出欠管理システム。
【請求項2】
前記管理サーバが、前記参加者側端末からの参加可能な講義等のイベント情報の開示要求に応じて参加可能な1つ又は2つ以上のイベント情報に関する講義科目または主催行事内容などのイベントをリストアップしたイベントリスト情報について前記通信ネットワークを介して開示する参加イベントリスト情報開示手段と、この開示された参加イベントリスト情報に基づいて選択された1つの主催行事内容に関するイベント情報について前記通信ネットワークを介して開示する選択イベントリスト情報開示手段とを備え、
前記講師または主催担当者側端末からのイベントを行うイベント管理情報の開示要求に応じて1つ又は2つ以上のイベント管理情報に関するイベント科目をリストアップしたイベント管理リスト情報について前記通信ネットワークを介して開示するイベント管理リスト情報開示手段と、
このイベント管理リスト情報に基づいて選択された1つのイベント科目に関するイベント管理情報について前記通信ネットワークを介して開示する選択イベント管理リスト情報開示手段と、を備え、
前記参加者側端末が、前記管理サーバに対して受講可能なイベント情報の開示を要求する開示要求手段と、
開示された前記イベントリスト情報に基づいて選択した1つのイベント科目に関するイベント情報を受け付ける参加イベント情報受付手段と、
この受け付けたイベント情報に関する座席番号情報について前記管理サーバに前記通信ネットワークを介して送出する座席番号情報送出手段と、
この座席番号情報に基づく登録完了情報又は既登録情報を受け付ける座席登録情報受付手段と、を備え、
前記講師または主催担当者側端末が、前記管理サーバに対して講義を行うイベント管理情報の開示を要求する開示要求手段と、
開示された前記イベント管理リスト情報に基づいて選択した1つの講義科目に関するイベント管理情報を受け付けるイベント管理情報受付手段と、
この受け付けたイベント管理情報に基づいて特定の座席番号の参加者個人情報に代返情報を付加する代返付加情報を送出し、かつ、この特定の座席番号に関する既登録の参加者個人情報を別の参加者個人情報に上書きする第1登録変更情報を送出するか、または、この特定の座席番号に関する参加情報を空き情報に変更すると共に既登録の参加者個人情報を消去する第2登録変更情報を送出するイベント管理変更情報送出手段と、
これら代返追加情報、第1登録変更情報又は第2登録変更情報により変更されたイベント管理情報を受け付ける変更イベント管理情報受付手段と、
を備えたことを特徴とする請求項1に記載の参加者出欠管理システム。
【請求項3】
前記管理サーバが、前記通信ネットワークを介して前記参加者側端末からの参加者出欠状況の開示請求に応じ、イベント情報の参加者個人の代返情報を含む参加者出欠情報を開示する参加者出欠開示手段と、
前記参加者側端末が、前記管理サーバに対し出席者個人の代返情報を含む参加者出欠情報の開示を要求し、前記管理サーバからの前記参加者出欠情報を閲覧する参加者出欠閲覧手段を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の参加者出欠管理システム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate