説明

反射防止フィルム、偏光板、及びそれを用いた画像表示装置

【課題】視角変化によるコントラスト低下、階調または黒白反転及び色相変化等がほとんど発生せず、色ムラ、耐傷性が向上した反射防止フィルム、その製造方法を提供する。
【解決手段】内部ヘイズが30乃至60%かつ表面ヘイズ値が1%以下であり、波長450nm〜650nmにおける平均反射率が2.5%以下の透明支持体上に光拡散性層と低屈折率層を有する反射防止フィルム。スロットダイ13のウェブW進行方向側の先端リップ17のウェブW走行方向におけるランド18長さが30μm以上100μm以下であるスロットダイ13を有し、前記スロットダイ13を塗布位置にセットしたときに、前記ウェブの進行方向とは逆側の先端リップ17とウェブWとを、両者の隙間が、前記ウェブWの進行方向側の先端リップ17とウェブWとの隙間よりも30μm以上120μm以下大きくなるように設置した塗布装置を用いる。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
透明支持体上に光拡散性層と低屈折率層を有する反射防止フィルムであって、光拡散性層の内部ヘイズが30乃至60%かつ表面ヘイズ値が2%以下であり、波長450nm〜650nmにおける平均反射率が2.5%以下であることを特徴とする反射防止フィルム。
【請求項2】
表面ヘイズ値が1%以下であることを特徴とする請求項1に記載の反射防止フィルム。
【請求項3】
JISK5600−7−7:1999に基づく耐候性試験前後の反射光の色味変化ΔEがL***色度図上で15以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の反射防止フィルム。
【請求項4】
前記低屈折率層の表面エネルギーが26mN/m以下で、且つ動摩擦係数が0.25以下であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の反射防止フィルム。
【請求項5】
前記光拡散性層が透光性樹脂と少なくとも2種類以上の透光性微粒子を含み、該透光性樹脂と該透光性微粒子との屈折率の差が0.02以上、0.20以下であり、且つ、前記2種類以上の透光性微粒子が屈折率の差を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の反射防止フィルム。
【請求項6】
前記低屈折率層が含フッ素化合物を含有する屈折率1.31以上1.48以下の低屈折率層であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の反射防止フィルム。
【請求項7】
前記低屈折率層が、含フッ素ビニルモノマーから導かれる繰り返し単位と側鎖にラジカル重合性基を有する繰り返し単位とを含んでなる共重合体からなる硬化皮膜であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の反射防止フィルム。
【請求項8】
前記反射防止フィルムが、さらに導電性層を有することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の反射防止フィルム。
【請求項9】
バックアップロールによって支持されて連続走行するウェブの表面に、スロットダイの先端リップのランドを近接させて、前記先端リップのスロットから塗布液を塗布する塗布工程を具備し、
前記塗布工程において、塗布液の塗布は、前記スロットダイのウェブ進行方向側の先端リップのウェブ走行方向におけるランド長さが30μm以上100μm以下であるスロットダイを有し、前記スロットダイを塗布位置にセットしたときに、前記ウェブの進行方向とは逆側の先端リップとウェブとを、両者の隙間が、前記ウェブの進行方向側の先端リップとウェブとの隙間よりも30μm以上120μm以下大きくなるように設置した塗布装置を用いて、前記光拡散性層及び前記低屈折率層の少なくともいずれかの塗布液が塗布されることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の反射防止フィルムの製造方法。
【請求項10】
前記塗布液の塗布時における粘度が2.0[mPa・sec]以下であり、ウェブの表面に塗り付けられる塗布液の量が2.0〜5.0[ml/m2]であることを特徴とする請求項9に記載の反射防止フィルムの製造方法。
【請求項11】
前記塗布液を、連続走行するウェブの表面に25[m/min]以上の速度で塗設することを特徴とする請求項9または10に記載の反射防止フィルムの製造方法。
【請求項12】
請求項1〜8のいずれかに記載の反射防止フィルムあるいは請求項9〜11のいずれか
に記載の製造方法により作製した反射防止フィルムを偏光膜の保護フィルムの少なくとも一方に用いたことを特徴とする偏光板。
【請求項13】
請求項1〜8のいずれかに記載の反射防止フィルムあるいは請求項9〜11のいずれかに記載の製造方法により作製した反射防止フィルムを偏光膜の保護フィルムの一方に、光学異方性のある光学補償フィルムを偏光膜の保護フィルムのもう一方に用いたことを特徴とする偏光板。
【請求項14】
少なくとも一方に電極を有する対向配置された一対の基板と、該基板間に挟持された液晶層と、該液晶層の外側の視認側最表面に配置された偏光板とを有する液晶表示装置であって、前記偏光板が請求項12または13に記載の偏光板であることを特徴とする液晶表示装置。
【請求項15】
上記の液晶表示装置が、IPS(In-Plane Switching)液晶表示装置、OCB(Optically Compensatory Bend)液晶表示装置またはVA(Vertically Aligned)液晶表示装置であることを特徴とする請求項14に記載の液晶表示装置。
【請求項16】
表示画像の大きさが20インチ以上であることを特徴とする請求項14または15のいずれかに記載の液晶表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2006−53538(P2006−53538A)
【公開日】平成18年2月23日(2006.2.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−196034(P2005−196034)
【出願日】平成17年7月5日(2005.7.5)
【出願人】(000005201)富士写真フイルム株式会社 (7,609)
【Fターム(参考)】