説明

反射防止フィルム、偏光板、及び画像表示装置

【課題】塗布液の保存安定性と硬化活性を両立させながら耐擦傷性と防汚性に優れた反射防止フィルムを提供すること。更には、そのような反射防止フィルムを用いた偏光板や画像表示装置を提供すること。
【解決手段】支持体上に、以下の成分を含む塗布組成物を塗設してなる低屈折率層を有する反射防止フイルム。(A)主鎖が炭素原子のみからなり、含フッ素ビニルモノマー重合単位及び水酸基含有ビニルモノマー重合単位を、それぞれ少なくとも1種含有し、かつ該水酸基含有ビニルモノマー重合単位の含有率が、20モル%を超える含フッ素ポリマー。但し、該ポリマーは主鎖にポリシロキサン構造を有さない、(B)水酸基と反応可能な架橋剤、(C)1分子内に2つ以上の(メタ)アクリロイル基を含有する化合物。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
支持体上に、以下の成分を含む塗布組成物を塗設してなる低屈折率層を有することを特徴とする反射防止フイルム。
(A)主鎖が炭素原子のみからなり、含フッ素ビニルモノマー重合単位及び水酸基含有ビニルモノマー重合単位を、それぞれ少なくとも1種含有し、かつ該水酸基含有ビニルモノマー重合単位の含有率が、20モル%を超える含フッ素ポリマー。但し、該ポリマーは主鎖にポリシロキサン構造を有さない。
(B)水酸基と反応可能な架橋剤。
(C)1分子内に2つ以上の(メタ)アクリロイル基を含有する化合物。
【請求項2】
支持体上に、以下の成分を含む塗布組成物を塗設してなる低屈折率層を有することを特徴とする反射防止フイルム。
(A)主鎖が炭素原子のみからなり、含フッ素ビニルモノマー重合単位及び水酸基含有ビニルモノマー重合単位を、それぞれ少なくとも1種含有し、かつ該水酸基含有ビニルモノマー重合単位の含有率が、20モル%を超える含フッ素ポリマー。但し、該ポリマーは主鎖にポリシロキサン構造を有さない。
(B)水酸基と反応可能な架橋剤。
(D)オルガノシラン化合物又は、該オルガノシラン化合物の加水分解物及び/又はその部分縮合物から構成される組成物。
【請求項3】
支持体上に、以下の成分を含む塗布組成物を塗設してなる低屈折率層を有することを特徴とする反射防止フイルム。
(A)主鎖が炭素原子のみからなり、含フッ素ビニルモノマー重合単位及び水酸基含有ビニルモノマー重合単位を、それぞれ少なくとも1種含有し、かつ該水酸基含有ビニルモノマー重合単位の含有率が、20モル%を超える含フッ素ポリマー。但し、該ポリマーは主鎖にポリシロキサン構造を有さない。
(B)水酸基と反応可能な架橋剤。
(E)粒子サイズ1nm以上100nm以下の無機粒子。
【請求項4】
塗布組成物が更に、(E)粒子サイズ1nm以上100nm以下の無機粒子、を含有することを特徴とする請求項1又は2に記載の反射防止フイルム。
【請求項5】
含フッ素ポリマーが側鎖に下記一般式1で表されるポリシロキサン繰り返し単位を含むグラフト部位を有する重合単位を少なくとも1種類含んでいることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の反射防止フイルム。
一般式1
【化1】

式(1)中、R、Rは同一であっても異なっていてもよく、アルキル基又はアリール基を表す。pは10〜500の整数を表す。
【請求項6】
塗布組成物が、更に(F)水酸基又は水酸基と反応して結合を形成する官能基を含有するポリシロキサン化合物を含んでいることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の反射防止フイルム。
【請求項7】
塗布組成物が更に共役酸のpKaが5.0〜10.5である有機塩基と酸とからなる塩を少なくとも1種含むことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の反射防止フイルム。
【請求項8】
塗布組成物が更に沸点が35℃以上85℃以下の含窒素有機塩基と酸とからなる塩を少なくとも1種含んでいることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の反射防止フイルム。
【請求項9】
無機粒子が中空状のシリカ粒子であることを特徴とする請求項3〜8のいずれかに記載の反射防止フイルム。
【請求項10】
支持体と低屈折率層との間に、低屈折率層よりも屈折率の高い層を少なくとも1層有し、該層がオルガノシラン化合物又は、該オルガノシラン化合物の加水分解物及び/又はその部分縮合物から構成される組成物を含有することを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の反射防止フイルム。
【請求項11】
請求項1〜10のいずれかに記載の反射防止フイルムが、偏光板における偏光膜の2枚の保護フィルムのうちの一方に用いられていることを特徴とする偏光板。
【請求項12】
請求項1〜10のいずれかに記載の反射防止フイルム又は請求項11に記載の偏光板がディスプレイの最表面に用いられていることを特徴とする画像表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2007−301970(P2007−301970A)
【公開日】平成19年11月22日(2007.11.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−208371(P2006−208371)
【出願日】平成18年7月31日(2006.7.31)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】