説明

収納家具の鍵構造

【目的】 老人性痴呆症の患者さんはその病気ゆえ,通常では考えられない行為をし、ベットサイドの収納家具からあらゆるものを取り出し周囲に散乱させてしまうため、患者さんには扉を開け閉めすることが出来ず、家族や看護職員にはカギを使用せずとも簡単に扉の開閉が出来る鍵システムとした。
【構成】 施錠方法 図4において片方の手(右)の人差し指と中指を扉1の窓2より中へ入れ水平バー3の凸部4を両指で挟みスライドさせ収納家具本体5の凹部に入れる、と同時に垂直バー6がスプリング7の作用により下方へ引かれストッパー8の上まで自動的に下がり施錠は完了する。解錠方法 図5において片方の手(左)で扉の表にあるツマミ9を上へ押し上げながら、一方の手(右)の人差し指と中指を本体5の窓2より中へ入れ水平バー3の凸部4を両指で挟み矢印の方向へスライドさせることにより解錠される。

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案が解決しようとする課題】
従来、病院に患者さんが入院した場合ベットサイドの収納家具には鍵が付いていないため痴呆症の患者さんの場合は中のあらゆるものを取り出しては辺りに散乱させてしまうため、これを防ぐためには扉に鍵を付けるしか方法が無かった。
しかし鍵を付けた場合はそれを施錠解錠するためのカギを職員や家族が持たなければならず、また出し入れにいちいち施錠解錠しなければならず病院にとっては悩みの種であった
【0002】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、カギを持たずとも両手で操作するだけで簡単に施錠解錠でき,患者さん自身には痴呆症のため開閉出来ない鍵システムを設置する事とした。
【考案の効果】
両手で同時に操作さえすればカギを用いなくとも施錠解錠できる鍵システムなので家族は勿論看護職員も簡単に開閉でき、しかも両手を同時に操作しなければならないので痴呆症の患者さんにはその行為ができず目的達成の効果は大きい。
【提出日】平成10年4月6日

【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】 老人性痴呆患者専用の収納家具で患者自身には家具の扉を開けることが出来ず、看護職員や家族にはカギなしで両手を同時に操作するだけで扉の施錠解錠が簡単にできる便利な鍵システムである

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図6】
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【図7】
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【図5】
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【登録番号】第3060394号
【登録日】平成11年(1999)6月16日
【発行日】平成11年(1999)8月31日
【考案の名称】収納家具の鍵構造
【国際特許分類】
【評価書の請求】未請求
【出願番号】実願平9−11247
【出願日】平成9年(1997)11月18日
【出願人】(597149375)