説明

収納式のクロスバーを有する車両貨物搬送器の機構および方法

【課題】使用しない場合には隠すことができるクロスバーを有する車両貨物搬送器を提供する。
【解決手段】搬送器10は、外部ボディ表面14に固定された一対の支持レール16および少なくとも1つのクロスバー18を備えている。クロスバー16は、回転可能な端部支持部を有している。端部支持部は、クロスバーを支持レール間に概ね直角をなして取り付けられている状態である作動状態とし、支持レール16上にクロスバー18を持ち上げるためにヒンジ様に固定されている。一方非作動状態として端部指示部は、端部支持部のそれぞれがクロスバー18の中央部と同一平面に配置されるように横たわらせることにより、支持レール16に沿った収納位置にクロスバーを配置することもできる。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
〔技術分野〕
本発明は、車両貨物搬送器に関するものであり、より具体的には、使用しない場合には隠すことができ、コンパクトに収容することが可能な収納式のクロスバーを有する車両貨物搬送器の機構および方法に関する。
【0002】
〔背景〕
本項における記述は、単に本発明に開示する背景技術の情報を提供するためのものであり、従来技術を構成するものではない。
【0003】
車両貨物搬送器は、車両の外部面において貨物を運搬するために、幅広い種類の自動車両において利用されている。一般的には、車両貨物搬送器は、例えば車両の屋根などのような車両の外部ボディ表面上に取り付けられる。車両貨物搬送器は、しばしば1つであり、通常は2つ以上である支持レールに支持されているクロスバーを含む。支持レールは、車両の屋根に固定して取り付けられている。クロスバーは、支持レールに支持されており、2本の支持レールの間を車両の外部ボディ表面の側面に沿って(すなわち、横方向に)橋渡ししている。このように、クロスバーは、外部ボディ表面上に支持されており、貨物を支持するために用いられる。クロスバーは、通常、バンジーロープ、ゴムロープまたはナイロンロープなどのような貨物をくくるための紐が取り付けられる。
【0004】
上記の車両貨物搬送器は、貨物を運搬するために非常に有用であるが、車両が移動する際にはクロスバーに対して少なからず風の抵抗が加えられる。今日、全てのタイプの車両において、低燃費性能が最大限に強調されており、クロスバーを必要としない場合に、クロスバーの受ける風の抵抗を解消することができるような構造の車両貨物搬送器の提供については大きな興味がもたれている。この目的を達成するために、多くの車両貨物搬送器は、取り外し可能なクロスバーを有している。しかし、クロスバーを取り外す際には、しばしば特殊な道具が必要であったり、幾分かの時間を要する処理が必要である。また、取り外したクロスバーを保管しておく場所も必要となる。一般的に、クロスバーは車両の外部ボディ表面(例えば、屋根部分)の全幅に近い長さを有しているため、クロスバーを車両の内部に保管しておくことは容易ではない。クロスバーを車両の内部に保管することができたとしても、他の用途に利用可能である相当な量の車両内部または他の貨物区画を使い果たしてしまい、車両において利用可能である貨物区画を最大限利用することを妨げることになる。車両から取り外したクロスバーを、例えばどこかのガレージに保管しておくことも一案であるが、車両貨物搬送器を必要とする状況が予期せずに生じる可能性があり、その場合にユーザーは車両にクロスバーを取り付けることができない。
【0005】
〔発明の概略〕
本明細書において開示する一態様は、車両の外部ボディ表面を利用し、当該外部ボディ表面上の貨物を取り外し可能に支持する車両貨物搬送器に関する。搬送器は、互いが概ね平行になるように上記外部ボディ表面に固定されており、上記車両の長軸に沿って延伸している一対の支持レールと、上記車両の外部ボディ表面に固定されている上記支持レールを橋渡し可能な長さの少なくとも1つのクロスバーと、を備えており、上記支持レールそれぞれには、第1の取り付け部および一対の第2の取り付け部が形成されており、上記クロスバーは、中央部と、上記中央部の両端に位置する一対の端部支持部と、を備えており、上記中央部の端部それぞれにヒンジ様に固定されている部品を有する上記端部支持部それぞれは、上記中央部に実質的に平行な位置となる第1の位置と、上記中央部と非平行な位置となる第2の位置との間で動作させることができ、上記端部支持部それぞれは、上記クロスバーが上記支持レールに取り付けられており、かつ、当該支持レールに対して直角をなして取り付けられている作動状態にある場合に、上記支持レールにおける上記第1の取り付け部に取り付け可能な取り付け部品を備えており、上記端部支持部における上記取り付け部品は、上記クロスバーが上記支持レールの1つに対して平行となり、完全に収納されている非作動状態の場合に、当該支持レールに設けられている一対の上記第2の取り付け部にはめ込まれる。
【0006】
本明細書において開示する他の態様は、車両の外部ボディ表面を利用し、当該外部ボディ表面上の貨物を取り外し可能に支持する車両貨物搬送器であって、互いが概ね平行になるように上記外部ボディ表面に固定されており、上記車両の長軸に沿って延伸している一対の支持レールと、上記車両の外部ボディ表面に固定されている上記支持レールを橋渡し可能な長さの少なくとも1つのクロスバーと、を備えており、上記支持レールそれぞれには、第1の取り付け部および一対の第2の取り付け部が形成されており、上記クロスバーは、中央部と、上記中央部の両端に位置する一対の端部支持部と、を備えており、上記端部支持部それぞれは、上記中央部に実質的に平行な位置となる第1の位置と、上記中央部と非平行な位置となる第2の位置との間で動作させることができるように、上記中央部の端部それぞれにヒンジ様に固定されており、上記端部支持部それぞれは、上記クロスバーが上記支持レールに取り付けられており、かつ、当該支持レールに対して直角をなして取り付けられている作動状態にある場合に、上記支持レールにおける上記第1の取り付け部に取り付け可能な取り付け部品を備えていると共に、当該端部支持部は、上記クロスバーが当該作動状態に配置されているときに、上記中央部に対して30度から90度の間の角度となるように固定されており、上記端部支持部における上記取り付け部品は、上記クロスバーが上記支持レールの1つに対して平行となり、完全に収納されている非作動状態の場合に、当該支持レールに設けられている一対の上記第2の取り付け部にはめ込まれ、かつ、上記端部支持部は、上記クロスバーが当該非作動状態に配置されているときに当該クロスバーの上記中央部と同一平面に配置されている。
【0007】
また、本明細書において開示するさらに他の態様は、車両の外部ボディ表面を利用し、当該外部ボディ表面上の貨物を取り外し可能に支持する車両貨物搬送器に関する。搬送器は、互いが概ね平行になるように上記外部ボディ表面に固定されており、上記車両の長軸に沿って延伸している一対の支持レールと、上記車両の外部ボディ表面に固定されている上記支持レールを橋渡し可能な長さの少なくとも1つのクロスバーとを備えており、上記支持レールそれぞれには、第1の取り付け部および一対の第2の取り付け部が形成されており、上記クロスバーは、中央部と、上記中央部の両端に位置する一対の端部支持部と、を備えており、上記端部支持部それぞれは、上記第1および第2の取り付け部のいずれかにはめ込まれる取り付け部品を備えており、上記端部支持部それぞれは、上記取り付け部品が一対の上記支持レールの上の上記第1の取り付け部に固定されている状態である上記クロスバーの作動状態の場合に、当該クロスバーの上記中央部を当該支持レールよりも上に持ち上げることができるように、当該中央部の端部それぞれにヒンジ様に固定されており、上記端部支持部における上記取り付け部品のそれぞれは、上記クロスバーを使用する必要がない場合に、上記支持レールの1つの上記第2の取り付け部に取り付けられることにより、上記中央部および上記端部支持部を当該支持レールと同一平面に配置されるように収納されている非作動状態とする。
【0008】
さらに他の適用範囲は、本明細書等における詳細な説明から明白となるであろう。詳細な説明および特定の実施形態は、単に例証を目的としたものであり、本発明の範囲を限定することを意図したものでないことは理解されるべきである。
【0009】
〔図面の詳細な説明〕
本明細書等において示した図面は、単に図示を目的としたものであり、本発明の範囲を何ら限定することを意図したものではない。
【0010】
図1は、車両の外部ボディ表面上に取り付けられている本発明に係る車両貨物搬送器の一実施形態を示しており、作動状態に取り付けられているクロスバーを有する車両貨物搬送器を表した透視図である。
【0011】
図2は、第1および第2の取り付け部の1つが見える状態を示す、図1における車両貨物搬送器の一部を表した拡大透視図である。
【0012】
図3および4は、首部の回転動作を所定の角度に制限する内部段部および内部壁部を示した、端部支持部の1つの部分横断側面図である。
【0013】
図5は、図1に示したシステムにおいてクロスバーがいずれも収納位置に配置されている状態を示す図である。
【0014】
〔実施形態〕
以下に説明する種々の実施形態は、事実上単なる例示に過ぎず、今回の開示、用途、または使用に限定することは全く意図されていない。本明細書を通して、同一の構成要素を表しているものには同一の符号を使用する。
【0015】
図1を参照すれば、車両貨物搬送搬送器10は、車両12の外部ボディ表面14に支持されている。車両12は、乗用車、スポーツ用多目的車(SUV)、バン、ミニバン、およびその他のタイプの車両を含み、その外部ボディ表面上に貨物を支持することができることが好ましい。搬送器10は、互いが概ね平行になるように外部ボディ表面14に取り付けられており、かつ、車両の外部ボディ表面14の長軸に対して概ね平行に延伸した一対の支持レール16を備えている。少なくとも1つ、好ましくは1対以上のクロスバー18は、支持レール16に取り付けられている。下記の段落においてより詳細に説明するが、搬送器10の主たる利点としては、クロスバー18を実質的に隠すことができる(あるいは、収納することができる)ことであり、使用しない場合には空力の高い態様とすることができると共に、使用する必要が生じた場合には迅速かつ容易に支持レール16上に配置することができることである。
【0016】
さらに図1を参照すれば、支持レール16それぞれは、一段高い段部20および支持レール16と実質的には同じ長さにまで延伸している凹部22を含む。図2において、支持レール16それぞれには、少なくとも1つの第1取り付け部24および一対の第2取り付け部26が設けられている。搬送器10に2つのクロスバー18が用いられる場合には、一対の第1取り付け部24が設けられることが好ましい。搬送器10において一対のクロスバー18を用いた場合を理解することができるように説明する。一対の第1取り付け部24は、支持レール16それぞれの反対側の端部に設けられている。同様に、一対の第2取り付け部26は、支持レール16それぞれの反対側の端部に設けられている。任意ではあるが、複数の第1取り付け部24が支持レール16に沿ってさらに形成されていることが好ましい。これによって、多様な大きさ、形状の貨物をより好適に支持するために、複数の異なる作動状態のクロスバー18を支持レール16に沿って固定することができる。
【0017】
取り付け部24は、支持レール16に沿って縦方向の位置に配列しており、取り付け部24には、クロスバー18が可動するように挿入される。クロスバー18は、通常、支持レール16の間に直角をなして固定される。
【0018】
図2を参照すれば、第1取り付け部24の1つをより詳細に理解することができる。第1取り付け部24それぞれには、ねじ山の切られた付随固着部品24a(例えば、RIVNUT(登録商標)留め具)が取り付けられており、第1取り付け部24は外部ボディ表面14に固定して取り付けられるネジ山の切られた雌型の孔が形成されている。第2取り付け部26それぞれには、支持レール16に一体化して形成されているねじ山の切られた雌型の孔が形成されている。もちろん、第2取り付け部26は、内部の表面にねじ山の切られた金属製の圧入部品により形成することもできる。第1取り付け部24は、外部ボディ表面14に固定して取り付けられている、直列に配置された付随固着部品24aを含む。このように、端部支持部32には、複数対の第1取り付け部24が取り付けられるため、クロスバー18が支持レール16だけでなく、外部ボディ表面14にも固定して取り付けられる。これにより、クロスバー18を非常に強固に取り付けることができる。
【0019】
図2では、クロスバー18のうちの1つの構造についてより詳細に理解することができる。クロスバー18それぞれは、同一の構造としてもよいが、必ずしもそうする必要はない。便宜上、クロスバー18が同一の構造であることを前提としている。図2において示されているクロスバー18は、それぞれの反対側の端部に端部支持部32を有する中央部30を備えている。中央部30は、適当な強度の材質(例えば、アルミニウムまたは鉄)からなる筒状部品により形成することができる。クロスバー18全体の長さは、支持レール16の間の距離を橋渡しするために十分な長さであり、一般的には、車両12の外部ボディ表面14における全幅よりもほんのわずかに短い長さである。
【0020】
端部支持部32はそれぞれは、回転ピン38を介して基部36にヒンジ様に取り付けられた首部24を含む。これによって、クロスバー18が図1および2において示すような作動状態で取り付けられている場合に、首部34が支持レール16上において中央部30を支えることができるようになる。首部34は、車両12の外部ボディ表面14に対して約20度から90度の間の角度に、好ましくは45度から75度の間の角度で可動することができる。回転ピン38としては、端部支持部32における基部36中に圧入されているスプラインのついたピンを用いることができる。首部34は、中央部30における筒状の端部に挿入し、ねじ山の切られた留め具39により留めるという、従来公知の手法を用いてクロスバー18の中央部に取り付けることができる。
【0021】
図3および4をさらに参照すれば、首部34は、基部36における内部壁部41に接する内部段部40を含むことを理解することができる。これは首部34の回転動作を所定の範囲内に制限する。すなわち、首部34の回転動作の制限は、クロスバーが作動状態であり、クロスバーの上に貨物が載っている場合に、クロスバー18の固定を助ける。
【0022】
図2、3および4を参照すれば、首部34は、ねじ山の切られた雄型の留め具42からなる取り付け部品も含む。留め具42は、首部34のノッチ領域46における開口部44に達する。留め具42は、収容状態または作動状態において、支持レール16の1つ1つに端部支持部32を取り付けるために、取り付け部24または26のいずれか1つに取り付けることができる。図2は、第1取り付け部24の1つに取り付けた、ねじ山の切られた留め具42を示す。ねじ山の切られた留め具42は、手動でつかむことができるハンドル48を備えており、ユーザーの一方の手の指により、手動できつく締めたり、解放したりすることができる。すなわち、外的な道具を用いることなく、クロスバー18を取り外したり、位置を変えたりすることができる、代わりの方法としては、留め具42は、単に、すり割り付、フィリップス、またはトルクス(torx)などの構造を有する頭部であり、好適な道具を用いて解放したり、きつく締めたりする。
【0023】
図5を参照すれば、クロスバー18の非作動または「収納」状態を理解することができる。収納状態において、ねじ山の切られた留め具42は、クロスバー18の反対側の端部における1対の第2取り付け部26にねじ係合される。この構造によれば、クロスバー18は、車両12の側面からは実質的に不可視となり、クロスバー18の上面50は、一段高くなっている段部20と実質的に同一平面に配置されることになる。これは、首部34が、実質的に中央部30と一直線になる位置にまで回転することができるからである。このように、クロスバー18が収納位置に配置されている場合、クロスバー18は車両12の走行中における実体的な空力的障害とはならない。支持レール16およびクロスバー18は、本質的に1部品からなり、一体化されており、かつ美学的に満足する組立品を形成する。
【0024】
特定の構成では、首部34は平坦に横たわり、クロスバー18の中央部30と同一平面に配置されることになる。これは、図2に示すように、第2取り付け部26の孔が外部ボディ表面14に角度をつけて形成されているためである。一実施形態において、この角度は、約20度〜90度の間であり、より好ましくは約30度〜75度の間である。
【0025】
多様な実施形態を説明しているため、本明細書において開示した範囲から逸脱いない限り、当業者であれば改良または変形例を認識することができる。例証は、多様な実施形態を示しており、本発明の限定を意図したものではない。したがって、詳細な説明および請求の範囲は、単に、適切な先行技術を考慮して必要である限定として寛大に解釈されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】車両の外部ボディ表面上に取り付けられている本発明に係る車両貨物搬送器の一実施形態を示しており、可動部位に取り付けられているクロスバーを有する車両貨物搬送器を表した透視図である。
【図2】第1および第2の取り付け部の1つが見える状態を示す、図1における車両貨物搬送器の一部を表した拡大透視図である。
【図3】首部の回転動作を所定の角度に制限する内部段部および内部壁部を示した、端部支持部の1つの部分横断側面図である。
【図4】首部の回転動作を所定の角度に制限する内部肩部および内部壁部を示した、端面支持の1つの部分横断側面図である。
【図5】図1に示したシステムにおいてクロスバーがいずれも収納位置に配置されている状態を示す図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の外部ボディ表面を利用し、当該外部ボディ表面上の貨物を取り外し可能に支持する車両貨物搬送器であって、
互いが概ね平行になるように上記外部ボディ表面に固定されており、上記車両の長軸に沿って延伸している一対の支持レールと、
上記車両の外部ボディ表面に固定されている上記支持レールを橋渡し可能な長さの少なくとも1つのクロスバーと、を備えており、
上記支持レールそれぞれには、第1の取り付け部および一対の第2の取り付け部が形成されており、
上記クロスバーは、
中央部と、
上記中央部の両端に位置する一対の端部支持部と、を備えており、
上記中央部の端部それぞれにヒンジ様に固定されている部品を有する上記端部支持部それぞれは、上記中央部に実質的に平行な位置となる第1の位置と、上記中央部と非平行な位置となる第2の位置との間で動作させることができ、
上記端部支持部それぞれは、上記クロスバーが上記支持レールに取り付けられており、かつ、当該支持レールに対して直角をなして取り付けられている作動状態にある場合に、上記支持レールにおける上記第1の取り付け部に取り付け可能な取り付け部品を備えており、
上記端部支持部における上記取り付け部品は、上記クロスバーが上記支持レールの1つに対して平行となり、完全に収納されている非作動状態の場合に、当該支持レールに設けられている一対の上記第2の取り付け部にはめ込まれることを特徴とする車両貨物搬送器。
【請求項2】
上記支持レールの1つには、上記クロスバーを当該支持レールの収納部位に取り付けるときに当該クロスバーを配置するための凹部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の車両貨物搬送器。
【請求項3】
上記端部支持部それぞれにおける上記取り付け部品は、ユーザーが手動で上記第1および第2の取り付け部に上記取り付け部品を取り付けたり、上記第1および第2の取り付け部から上記取り付け部品を取り外したりすることを可能にする、手動で取り付けることができる固定部品を含むことを特徴とする請求項1に記載の車両貨物搬送器。
【請求項4】
上記手動で取り付けることができる固定部品は、片手の指でつかむことができる部位を備えていることを特徴とする請求項3に記載の車両貨物搬送器。
【請求項5】
上記取り付け部品は、雄型にねじ山の切られた部位を有しており、上記第1および第2の取り付け部のそれぞれには、上記外部ボディ表面に固定するための雌型にねじ山の切られた部位を有する直線状の開口部が設けられていることを特徴とする請求項4に記載の車両貨物搬送器。
【請求項6】
上記端部支持部の上記クロスバーの上記中央部に対する角度を20度から90度の間とすることにより、上記中央部を上記支持レールよりも上に持ち上げることができるように、上記端部支持部のそれぞれが上記第1の取り付け部に固定されていることを特徴とする請求項5に記載の車両貨物搬送器。
【請求項7】
上記中央部に対する角度が45度から75度の間となるように上記端部支持部それぞれが上記第1の取り付け部に固定されていることを特徴とする請求項6に記載の車両貨物搬送器。
【請求項8】
上記支持レールにおける上記第2の取り付け部には、上記車両の上記外部ボディ表面に対して20度から70度の間の角度で開口部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の車両貨物搬送器。
【請求項9】
上記端部支持部のそれぞれは、上記クロスバーが一対の上記第1の取り付け部により上記支持レールに固定されている場合、当該クロスバーが上記車両の上記外部ボディ表面に対して80度を超えて回転することを防止するための構造を有していることを特徴とする請求項1に記載の車両貨物搬送器。
【請求項10】
車両の外部ボディ表面を利用し、当該外部ボディ表面上の貨物を取り外し可能に支持する車両貨物搬送器であって、
互いが概ね平行になるように上記外部ボディ表面に固定されており、上記車両の長軸に沿って延伸している一対の支持レールと、
上記車両の外部ボディ表面に固定されている上記支持レールを橋渡し可能な長さの少なくとも1つのクロスバーと、を備えており、
上記支持レールそれぞれには、第1の取り付け部および一対の第2の取り付け部が形成されており、
上記クロスバーは、
中央部と、
上記中央部の両端に位置する一対の端部支持部と、を備えており、
上記端部支持部それぞれは、上記中央部に実質的に平行な位置となる第1の位置と、上記中央部と非平行な位置となる第2の位置との間で動作させることができるように、上記中央部の端部それぞれにヒンジ様に固定されており、
上記端部支持部それぞれは、上記クロスバーが上記支持レールに取り付けられており、かつ、当該支持レールに対して直角をなして取り付けられている作動状態にある場合に、上記支持レールにおける上記第1の取り付け部に取り付け可能な取り付け部品を備えていると共に、当該端部支持部は、上記クロスバーが当該作動状態に配置されているときに、上記中央部に対して30度から90度の間の角度となるように固定されており、
上記端部支持部における上記取り付け部品は、上記クロスバーが上記支持レールの1つに対して平行となり、完全に収納されている非作動状態の場合に、当該支持レールに設けられている一対の上記第2の取り付け部にはめ込まれ、かつ、上記端部支持部は、上記クロスバーが当該非作動状態に配置されているときに当該クロスバーの上記中央部と同一平面に配置されていることを特徴とする車両貨物搬送器。
【請求項11】
上記支持レールの1つは、上記非作動状態において上記クロスバーを当該支持レールに固定する場合に、当該クロスバーを配置する凹部を有していることを特徴とする請求項10に記載の車両貨物搬送器。
【請求項12】
上記端部支持部それぞれにおける上記取り付け部品は、ユーザーが手動で上記第1および第2の取り付け部に上記取り付け部品を取り付けたり、上記第1および第2の取り付け部から上記取り付け部品を取り外したりすることを可能にする、手動で取り付けることができる固定部品を含むことを特徴とする請求項10に記載の車両貨物搬送器。
【請求項13】
上記手動で取り付けることができる固定部品は、片手の指でつかむことができる部位を備えていることを特徴とする請求項12に記載の車両貨物搬送器。
【請求項14】
上記取り付け部品は、第1のねじ山の切られた雄型部を有しており、上記第1および第2の取り付け部のそれぞれは、雌型にねじ山の切られた部位を有していることを特徴とする請求項13に記載の車両貨物搬送器。
【請求項15】
上記支持レールにおける上記第2の取り付け部には、上記車両の上記外部ボディ表面に対して20度から70度の間の角度で開口部が設けられていることを特徴とする請求項10に記載の車両搬送器。
【請求項16】
車両の外部ボディ表面を利用し、当該外部ボディ表面上の貨物を取り外し可能に支持する車両貨物搬送器であって、
互いが概ね平行になるように上記外部ボディ表面に固定されており、上記車両の長軸に沿って延伸している一対の支持レールと、
上記車両の外部ボディ表面に固定されている上記支持レールを橋渡し可能な長さの少なくとも1つのクロスバーとを備えており、
上記支持レールそれぞれには、第1の取り付け部および一対の第2の取り付け部が形成されており、
上記クロスバーは、
中央部と、
上記中央部の両端に位置する一対の端部支持部と、を備えており、
上記端部支持部それぞれは、上記第1および第2の取り付け部のいずれかにはめ込まれる取り付け部品を備えており、
上記端部支持部それぞれは、上記取り付け部品が一対の上記支持レールの上の上記第1の取り付け部に固定されている状態である上記クロスバーの作動状態の場合に、当該クロスバーの上記中央部を当該支持レールよりも上に持ち上げることができるように、当該中央部の端部それぞれにヒンジ様に固定されており、
上記端部支持部における上記取り付け部品のそれぞれは、上記クロスバーを使用する必要がない場合に、上記支持レールの1つの上記第2の取り付け部に取り付けられることにより、上記中央部および上記端部支持部を当該支持レールと同一平面に配置されるように収納されている非作動状態とすることを特徴とする車両貨物搬送器。
【請求項17】
上記クロスバーが上記支持レール上の作動状態に位置する場合、上記端部支持部は、30度から90度の間の角度となることを特徴とする請求項16に記載の車両貨物搬送器。
【請求項18】
上記端部支持部における上記取り付け部品は、他の道具を用いることなく、ユーザーが手動で上記第1および第2の取り付け部に上記取り付け部品を取り付けたり、上記第1および第2の取り付け部から上記取り付け部品を取り外したりすることを可能にする、手動で取り付けることができる固定部品を含むことを特徴とする請求項16に記載の車両貨物搬送器。
【請求項19】
上記手動で取り付けることができる固定部品は、片手の指でつかむことができる部位を備えていることを特徴とする請求項18に記載の車両貨物搬送器。
【請求項20】
上記端部支持部には、一段高い段部と当該一段高い段部に隣接して凹部が形成されており、上記非作動状態である場合、上記クロスバーは、上記凹部に配置されることを特徴とする請求項16に記載の車両貨物搬送器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−83469(P2010−83469A)
【公開日】平成22年4月15日(2010.4.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−309758(P2008−309758)
【出願日】平成20年12月4日(2008.12.4)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.トルクス
【出願人】(501410056)ジェイエーシー プロダクツ,インコーポレイティド (3)
【Fターム(参考)】