説明

収納装置及びカードリーダライタ

【課題】使い勝手がよく、組立てが簡単なカードリーダライタ及びそれに用いられる収納装置を提供する。
【解決手段】第1の回動軸の一部に設けられ、第1の回動軸の軸径よりも小さな厚みでなる第1の幅狭部と、第2の回動軸の一部に設けられ、第2の回動軸の軸径よりも小さな厚みでなる第2の幅狭部と、第1の回動軸を第1の幅狭部で回動可能に支持する第1の支持孔と、第2の回動軸を前記第2の幅狭部で回動可能に支持する第2の支持孔と、第1の支持孔において、第1の回動軸をラジアル方向から回動可能に支持する支持面の一部に設けられ、第1の支持孔の内部と外部とを連通させる連通部と、第2の支持孔において、第2の回動軸をラジアル方向から回動可能に支持する支持面の一部に設けられた凹部とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、収納装置及びカードリーダライタに関し、例えば、遊技機間に設置されたサンドと呼ばれる貸玉装置に設けられるカードリーダライタ及びそれに用いられるカードの収納装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、パチンコホールのような遊技場では、遊技機が多数設置された島と呼ばれる領域において、隣接する遊技機間に、パチンコ球やコイン等の遊技媒体を貸し出すための縦長状の遊技媒体貸出装置(以下、サンドと呼ぶ)が設置されている。
【0003】
このサンドは、各遊技機間に設置されるフレームに設けられており、前面に設けられた投入口を介して、紙幣、硬貨、プリペイドカード等が挿入されることにより、遊技媒体を貸し出したり、遊技媒体の貸出しを促す信号を遊技機に送信したりするようになっている(特許文献1参照)。
【0004】
また、遊技者のIDが記憶された非接触型のICカードを携帯電話機に搭載し、このICカードとサンドとの間で非接触による通信を行うことにより、サンドにおいて、ICカードから読み出したIDに基づき、サーバに問い合わせを行って遊技者を特定し、当該遊技者に対する遊技媒体の貸出等を行うものも考えられている(特許文献2参照)。
【0005】
また、サンドに設けられるカードリーダライタとしては、不要になったカードを収納するカード収納部を備えたものも考えられている(特許文献3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2006−254970号公報
【特許文献2】特開2008−259603号公報
【特許文献3】特開2004−215762号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、不要になったカードをスタック(回収)するとともに、スタックされたカードを新たなカードとして発行する機能を有するリーダライタが考えられており、このようなリーダライタにおいては、スタックされたカード数が多くなった場合にはそれらのカードの一部をスタック部から取り出し、また、スタックされているカード数が少なくなった場合には、スタック部へカードを補充することができれば、使い勝手を向上し得ると考えられる。このようなリーダライタにおいては、スタック部を開閉可能な構成とすることが考えられるが、このような開閉機構を有するリーダライタの製造工程が煩雑になる問題があった。
【0008】
上記の問題を鑑みて、本発明は、使い勝手がよく、組立てが簡単なカードリーダライタ及びそれに用いられる収納装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の実施の形態に係る特徴は、収納装置において、価値媒体を複数収納する収納部と、前記価値媒体を出し入れ可能な開口部と、前記開口部が前記収納部の装着対象である筺体の内部に埋没した第1の回動位置と、前記開口部が前記筺体の外部に露出した第2の回動位置との間で回動可能に前記収納部を前記筺体に枢支する支持手段と、を備え、前記支持手段は、前記収納部を回動可能に支持するための第1の回動軸及び当該第1の回動軸と同一軸線上に設けられた当該第1の回動軸と一体又は別体の第2の回動軸と、前記第1の回動軸をラジアル方向から回動可能に支持する第1の支持面を有する第1の支持孔と、前記第2の回動軸をラジアル方向から回動可能に支持する第2の支持面を有する第2の支持孔と、前記第1の回動軸の前記第1の支持孔に支持される部位に設けられ、前記第1の回動軸の軸径よりも小さな厚みでなる第1の幅狭部と、前記第2の回動軸の先端部から前記第2の支持孔に支持される部位に亘って設けられ、前記第2の回動軸の軸径よりも小さな厚みでなる第2の幅狭部と、前記第1の支持面の一部に設けられ、前記第1の支持孔の内部と外部とを連通させる連通部と、前記第2の支持面の一部に設けられ、前記第1の回動軸の前記第1の幅狭部が前記連通部を挿通することにより前記第1の回動軸が前記第1の支持孔の外部に外れる際に生じる前記第2の回動軸の傾斜を吸収する凹部とを備えることである。
【0010】
この構成によれば、収納部の筐体に対する取り付け及び取り外しを簡単に行うことができるとともに、収納部が一定角度以上開かれた状態になるまで、取り外しができない状態となることにより、収納部を開閉する動作においては、収納部が不用意に外れないようにすることができる。
【0011】
本発明の実施の形態に係る特徴は、前記構成において、前記連通部は、前記収納部が前記第2の回動位置にある状態で前記第1の幅狭部を前記第1の支持孔の外部に挿通させる位置に設けられていることである。
【0012】
この構成によれば、収納部が第2の回動位置にある状態においてのみ収納部を取り外すことができることにより、収納部が不用意に外れないようにすることができる。
【0013】
本発明の実施の形態に係る特徴は、カードリーダライタにおいて、アンテナと、前記アンテナを介した通信を行うための通信領域に通信対象であるカード状媒体を搬送する搬送手段と、筐体の一部に設けられ、カード状媒体を複数収納するカード収納部と、前記カード収納部に設けられ、前記カード状媒体を出し入れ可能な開口部と、前記開口部が前記筺体の内部に埋没した第1の回動位置と、前記開口部が前記筺体の外部に露出した第2の回動位置との間で回動可能に前記カード収納部を前記筺体に枢支する支持手段と、を備え、前記支持手段は、前記カード収納部を回動可能に支持するための第1の回動軸及び当該第1の回動軸と同一軸線上に設けられた当該第1の回動軸と一体又は別体の第2の回動軸と、前記第1の回動軸をラジアル方向から回動可能に支持する第1の支持面を有する第1の支持孔と、前記第2の回動軸をラジアル方向から回動可能に支持する第2の支持面を有する第2の支持孔と、前記第1の回動軸の前記第1の支持孔に支持される部位に設けられ、前記第1の回動軸の軸径よりも小さな厚みでなる第1の幅狭部と、前記第2の回動軸の先端部から前記第2の支持孔に支持される部位に亘って設けられ、前記第2の回動軸の軸径よりも小さな厚みでなる第2の幅狭部と、前記第1の支持面の一部に設けられ、前記第1の支持孔の内部と外部とを連通させる連通部と、前記第2の支持面の一部に設けられ、前記第1の回動軸の前記第1の幅狭部が前記連通部を挿通することにより前記第1の回動軸が前記第1の支持孔の外部に外れる際に生じる前記第2の回動軸の傾斜を吸収する凹部とを備えることである。
【0014】
この構成によれば、カード収納部の筐体に対する取り付け及び取り外しを簡単に行うことができるとともに、カード収納部が一定角度以上開かれた状態になるまで、取り外しができない状態となることにより、カード収納部を開閉する動作においては、カード収納部が不用意に外れないようにし得る。
【0015】
本発明の実施の形態に係る特徴は、前記構成において、前記連通部は、前記カード収納部が前記第2の回動位置にある状態で前記第1の幅狭部を前記第1の支持孔の外部に挿通させる位置に設けられていることである。
【0016】
この構成によれば、カード収納部が第2の回動位置にある状態においてのみカード収納部を取り外すことができることにより、収納部が不用意に外れないようにすることができる。
【0017】
本発明の実施の形態に係る特徴は、前記構成において、前記第1及び第2の回動軸は、前記カード収納部に設けられており、前記第1及び第2の支持孔は、筐体に設けられていることである。
【0018】
この構成によれば、筺体側に回動軸を設けても、カード収納部の取り付け、取り外しを容易に行うことができると共に、使用状態においては、不用意に外れないようにすることができる。
【発明の効果】
【0019】
本発明によると、使い勝手がよく、組立てが簡単なカードリーダライタ及びそれに用いられる収納装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の実施の形態によるICカードリーダライタの外観を示す斜視図である。
【図2】ICカードリーダライタを組み込んだサンドを示す正面図である。
【図3】ICカードリーダライタの前面部におけるベゼルの取付け状態を示す斜視図である。
【図4】ベゼルの裏面部を示す斜視図である。
【図5】ベゼルの断面を示す断面図である。
【図6】アンテナ基板の裏面を示す平面図である。
【図7】ICカード及び携帯電話機の使用状態を示す斜視図である。
【図8】ICカードリーダライタの筐体の内部構造を示す斜視図である。
【図9】通信領域に設けられたアンテナ基板を示す平面図である。
【図10】アンテナ基板及び制御基板を示す側面図である。
【図11】ICカードリーダライタの背面部側を示す斜視図である。
【図12】スタック部の背面側を示す斜視図である。
【図13】スタック部の前面側を示す斜視図である。
【図14】開閉蓋の側面を示す側面図である。
【図15】膨出部材の構成を示す斜視図である。
【図16】ICカードの搬送動作の説明に供する概略図である。
【図17】携帯電話機の使用方法の説明に供する概略図である。
【図18】支持部を示す部分的拡大図である。
【図19】開閉蓋がICカードリーダライタの筐体に対して閉じられた状態を示す側面図である。
【図20】開閉蓋がICカードリーダライタの筐体に対して開かれた状態を示す側面図である。
【図21】図18のA−A線を断面にとって示す断面図である。
【図22】支持部の変形例を示す断面図である。
【図23】支持部に形成された凹部の変形例を示す断面図である。
【図24】筐体の内部構造を示す斜視図である。
【図25】他の実施の形態に係る筐体を示す斜視図である。
【図26】他の実施の形態に係る筐体を示す斜視図である。
【図27】他の実施の形態に係る凹部を示す部分的拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の実施の形態について、添付図面に基づき詳細に説明する。
【0022】
図1は、本実施の形態に係るICカードリーダライタ40の外観を示す斜視図である。このICカードリーダライタ40は、図2に示すように、パチンコ機10の間に配設されたサンド(遊技媒体貸出装置)20に設けられている。
【0023】
各サンド20は、ホール全体のシステム管理や売上管理を行うコントローラ(図示せず)と通信可能に接続されている。各サンド20には、例えばホールのカード発行機(図示せず)によって発行されたICカードを挿入するためのカード挿入口61、紙幣を挿入するための紙幣挿入口21、硬貨を投入するための硬貨投入口22及び遊技者が操作する操作ユニット24等が設けられている。操作ユニット24には、テンキーが配列されている。
【0024】
遊技者は、ICカード、所定金額の紙幣又は硬貨を、カード挿入口61、紙幣挿入口21又は硬貨投入口22から投入することにより、遊技に必要な遊技媒体(パチンコ球)の貸出しを受けることができる。
【0025】
価値媒体としてのICカードは、ホールに設置されたカード発行機又はサンド20において発行されるものであり、発行時において、遊技者がカード発行機又はサンド20に投入した金額に応じた金額データが書き込まれる。金額データが書き込まれたICカードが挿入されたサンド20は、当該ICカードに書き込まれている金額データの範囲内で、遊技者が操作ユニット24を操作することにより指定した金額に応じたパチンコ球の貸出し数を、当該サンド20に併設されたパチンコ機10に送出する。パチンコ機10は、サンド20から送出された信号に基づいて、当該信号によって指定された数のパチンコ球を遊技者に提供する。この場合、サンド20は、遊技者に提供されたパチンコ球に相当する金額を、挿入されているICカードの金額データから減算する。これにより、遊技者は、ICカードを現金の代わりに用いることができる。
【0026】
上述したように、サンド20は、ICカードを発行するカード発行機としての機能も有しており、遊技者が紙幣挿入口21又は硬貨投入口22から紙幣又は硬貨を投入し、操作ユニット24を操作してカードの発行及び金額を指定することにより、サンド20に組み込まれたICカードリーダライタ40は、指定された金額に応じた金額データを、当該ICカードリーダライタ40のスタック部(後述)にスタックされているICカードに書き込んだ後、カード挿入口61を介して遊技者に排出する。遊技者は、このICカードを用いてパチンコ球の貸出しを受けることができる。
【0027】
遊技者が挿入したICカードの金額データが0となった場合、サンド20のICカードリーダライタ40は、当該ICカードを排出せずに、スタック部に回収してスタックする。これにより、使い終わったICカードは常にスタック部に回収されることとなり、不要となったICカードがホール内に捨てられることを防止することができる。また、スタック部に回収されたICカードは、サンド20がICカードのカード発行機として用いられる場合に新たなカードとして利用される。これにより、ICカードを使い回すことができる。
【0028】
図1に示すように、ICカードリーダライタ40は、全体が箱型の筐体41に収納されており、この筐体41がサンド20(図2)の内部に固定されるようになっている。筐体41の前面部41Aには、カード挿入口61が形成されたベゼル60が固定されている。このベゼル60は、樹脂材料によって全体が半透明に形成されている。ベゼル60の内部には、携帯電話機等に装着されたICカードとの間で非接触で通信を行うためのアンテナを配したアンテナ基板が設けられている(後述)。
【0029】
ICカードリーダライタ40の筐体41は、パチンコ機10間の狭いスペースに設けられたサンド20内に収まるような形状に形成されている。すなわち、筐体41は、その奥行きDに対して幅方向の厚みWが薄く形成されており、この内部には、複数のICカードをスタックするためのスタック部200、カード挿入口61から挿入されたICカード又はスタック部200から供給されたICカードとの間で非接触で通信を行うための通信手段、動作を制御するための制御基板等が設けられている。
【0030】
スタック部200においては、筐体41の一方の側面部に開閉蓋201が回動軸202(202A、202B)を介して開閉可能に枢支されている。この開閉蓋201には、複数のICカードを保持するためのカード保持部(後述)が設けられている。図1に一点鎖線で示すように、開閉蓋201を所定角度まで回動させて、開閉蓋201(スタック部200)の前方開口部206が筺体41の外部に露出した状態においては、前方開口部206から内部に積層収納されているICカードを取り出すことができると共に、内部にICカードを補充することができる。この前方開口部206を介してのICカードの取り出し及び補充は、遊技ホールのスタッフが行う行為である。なお、このICカードの取り出し及び補充は、後述するカード挿入口42、61を介して行うこともできる。スタック部200の詳細については後述する。
【0031】
筐体41の前面部41Aには、遊技者がICカードを挿入するためのカード挿入口42(後述)が設けられており、このカード挿入口42を覆うようにベゼル60が装着されている。
【0032】
図3は、ICカードリーダライタ40の前面部41Aにおけるベゼル60の取付け状態を示す斜視図であり、図4は、ベゼル60の裏面部を示す斜視図である。図3に示すように、筐体41の前面部41Aには、ICカードを挿入するためのカード挿入口42が設けられており、前面部41Aにベゼル60が装着された際に、ベゼル60のカード挿入口61と前面部41Aのカード挿入口42とが連通するようになっている。
【0033】
ベゼル60の裏面側の一方の縁部には、平板状の突起部64A、64Bが突設されており、この突起部64A、64Bは、それぞれ筐体41の前面部41Aに穿設された係合孔44A、44Bに挿入されるようになっている。
【0034】
また、ベゼル60の裏面側の隅部には、突起部65A、65Bが突設されており、この突起部65A、65Bは、それぞれ筐体41の前面部41Aに穿設された係合孔45A、45Bに挿入されるようになっている。
【0035】
突起部64A、64B及び65A、65Bを係合孔44A、44B及び45A、45Bに挿入した状態において、突起部64A、64Bに形成されたねじ孔を介して当該突起部64A、64Bを筐体41にねじ止めすることにより、ベゼル60を筐体41の前面部41Aに固定することができる。
【0036】
また、図4及び図5に示すように、ベゼル60の裏面側において、カード挿入口61を挟んで対向する位置に突起部66A、66B及び67A、67Bが、ICカード150の挿入方向に延在するように設けられている。これら突起部66A、66B及び67A、67Bの先端部には、ICカード150の通過領域から外側に広がるようなテーパ形状部66C、67Cが形成されており、矢印b方向(図5)に排出されるICカード150がこのテーパ形状部66C、67Cにガイドされるようになっている。これにより、排出されるICカード150は、円滑にカード挿入口61内にガイドされて排出される。
【0037】
ベゼル60の裏面側には、位置決め用の突起部68A、68Bが設けられており、この突起部68A、68Bをアンテナ基板70(図3)の位置決め孔71A、71Bに嵌合することにより、ベゼル60に対してアンテナ基板70を位置決めすることができる。このように位置決めした状態で、アンテナ基板70の貫通孔72を介してベゼル60の裏面側のねじ孔69にねじ73をねじ止めすることにより、アンテナ基板70をベゼル60の裏面側に固定することができる。
【0038】
アンテナ基板70は、ICカード150を挿通することが可能な大きさの挿通孔75を有し、アンテナ基板70をベゼル60に固定した状態で当該ベゼル60を筐体41の前面部41Aに固定すると、アンテナ基板70の挿通孔75と、ベゼル60のカード挿入口61と、筐体41の前面部41Aに形成されたカード挿入口42とが連通するようになっている。これにより、ベゼル60を筐体41の前面部41Aに固定した状態において、ベゼル60のカード挿入口61、アンテナ基板70の挿通孔75及び筐体41のカード挿入口42を介して、ICカード150を筐体41の内部へ挿入することができ、また、筐体41内部のICカード150を外部へ排出することができる。
【0039】
アンテナ基板70の前面70A(図3)には、ICカードリーダライタ40の動作状態やICカード150の挿入許可状態であるか否かといった情報を発光態様によって表示するLED76A、76Bが設けられている。このLED76A、76Bから発せられた光は、半透明のベゼル60を介して、ベゼル60の前面側に透過するようになっている。これにより、遊技者は、ベゼル60を介してその背後に設けられているLED76A、76Bの光を目視することができる。
【0040】
図6は、アンテナ基板70の裏面70Bを示す平面図である。図6に示すように、アンテナ基板70の裏面70Bには、ICカードリーダライタ40の筐体41の内部に設けられたコネクタと接続するためのコネクタ77がアンテナ基板70の裏面70Bから突出するように設けられており、ベゼル60をアンテナ基板70とともに筐体41に固定した際に、アンテナ基板70のコネクタ77が、筐体41の前面部41Aに形成された貫通孔46を介して筐体内部のコネクタ(図示せず)に接続されるようになっている。これにより、コネクタ77を介して、筐体41側からアンテナ基板70側へ電源及び制御信号を送出することができ、LED76A、76Bを発光制御したり、後述するアンテナ78を介して外部機器との間で非接触により通信を行ったりすることができる。
【0041】
アンテナ基板70の裏面70Bには、電磁誘導方式等により非接触で通信対象と通信を行うためのアンテナ78が設けられている。このアンテナ78は、アンテナ基板70の裏面側に配線されたアンテナパターンであり、アンテナ基板70の挿通孔75の周囲を巻回するように形成されている。このアンテナ78により、ベゼル60の前方に電磁誘導方式による通信を行うことが可能な空間が形成される。
【0042】
これにより、図7に示すように、例えば電磁誘導方式による非接触通信を行うためのアンテナが設けられた携帯電話機155をベゼル60に近づけることにより、アンテナ基板70のアンテナ78を介して、携帯電話機155とICカードリーダライタ40の制御回路(後述)との間で通信を行うことができる。なお、この通信の方式は、例えば、キャリア周波数が13.56MHzの電磁誘導方式であるが、これに限られるものではない。また、ベゼル60の内部に設けられたアンテナ基板70のアンテナ78と通信を行う対象は、携帯電話機155に限られるものではなく、要は、アンテナ基板70のアンテナ78との間で非接触による通信を行うことができる通信手段を有する機器であれば、種々の機器を適用することができる。
【0043】
このように、ICカードリーダライタ40においては、ベゼル60に設けられたカード挿入口61から挿入可能なICカード150に対する筐体内部での非接触通信(後述)を行うことに限られず、カード挿入口61からは挿入し得ない形状(例えば携帯電話機155)の機器との間においても、非接触で通信を行うことができる。すなわち、従来は金額データ等の情報をICカードに記憶させてこれをパチンコ球の貸出し等に利用していたが、このような使用方法に加えて、携帯電話機155等をICカードの代わりに用いることができる。この場合、図7に示すように、例えば、携帯電話機155をアンテナ基板70のアンテナ78にかざして携帯電話機155とICカードリーダライタ40との間で非接触の通信を行うことにより、ICカードリーダライタ40が携帯電話機155から当該携帯電話機155の固有の識別番号を取得する。ICカードリーダライタ40が組み込まれたサンド20は、当該サンド20が設置されているホールのサーバにアクセスして、携帯電話機155から取得した識別番号が登録されているか否かを判断し、登録されている場合には、その識別番号に対応した金額データや貯球数等の情報を取得し、これらの情報に基づいてパチンコ球の貸出し等の処理を行う。
【0044】
ICカードリーダライタ40は、パチンコ機10(図2)の間の狭い領域に配置されたサンド20に組み込まれており、ICカードリーダライタ40のICカード150を挿入するためのカード挿入口61は、ICカードリーダライタ40の筐体41の前面部41Aに設けられている。すなわち、比較的狭い前面部41Aにおいては、カード挿入口61の周囲の領域に巻回型のアンテナ78を配置することにより、前面部41Aの面積を有効利用することができる。
【0045】
次に、カード挿入口61から挿入されたICカード150との間で非接触で通信を行うための構成について説明する。図7に示すように、ICカードリーダライタ40の筐体41の前面部41Aに設けられたカード挿入口61に対してICカード150を挿入すると、ICカードリーダライタ40は、筐体41の内部に設けられたカード搬送機構部によって、挿入されたICカード150を所定位置まで引き込み、所定位置においてICカード150との間で非接触による通信を行うことにより、ICカード150に対する情報の書込み及び読出しを行う。なお、ICカード150との間の通信としては、例えばキャリア周波数が13.56MHzの電磁誘導方式を用いるが、これに限られるものではない。
図8は、ICカードリーダライタ40の筐体41の内部構造を示す斜視図である。図8は、図1に示したスタック部200(開閉蓋201)等を省略して示す図である。
【0046】
図8に示すように、ICカードリーダライタ40の内部には、カード挿入口61から挿入されたICカード150(図7)との間で非接触で通信を行うための通信領域AR11と、複数のICカードをスタックするためのスタック領域(保管領域)AR12とが設けられている。
【0047】
筐体41においては、カード挿入口61から通信領域AR11及びスタック領域AR12が順次直列に配置されており、これら2つの領域に亘って、複数の搬送ローラ91〜95に掛け渡された搬送ベルト105と、複数の搬送ローラ96〜100に掛け渡された搬送ベルト106とが設けられている。これらの搬送ベルト105、106は、搬送ローラ91、96がモータ(図示せず)によって回転駆動されることにより、ICカード150を搬入方向(カード挿入口61から通信領域AR11、スタック領域AR12へと搬入する方向)又は排出方向(スタック領域AR12から通信領域AR11、カード挿入口61へと排出する方向)へ搬送するように駆動される。
【0048】
通信領域AR11には、ICカード150に対向する位置にアンテナ基板80が設けられている。このアンテナ基板80には、電磁誘導方式等により非接触でICカード150と通信を行うためのアンテナ81(図9)が設けられている。図9に示すように、アンテナ81は、アンテナ基板80のICカード対向面側に配線されたアンテナパターンであり、アンテナ基板80の面上において巻回パターンを形成するように設けられている。このアンテナ81により、通信領域AR11に電磁誘導方式による通信を行うことが可能な空間が形成される。これにより、ICカードリーダライタ40の制御回路は、通信領域AR11に搬送されたICカード150に対して、アンテナ基板80のアンテナ81を介して通信を行うことができる。なお、この通信の方式は、例えば、キャリア周波数が13.56MHzの電磁誘導方式であるが、これに限られるものではない。
【0049】
図10に示すように、アンテナ基板80には、所定間隔を隔てて制御基板120が固定されており、この制御基板120には上述した制御回路が設けられている。さらに、この制御回路とアンテナ基板80のアンテナ81とが接続されている。これにより、制御基板120の制御回路の制御によりアンテナ81を介したICカード150との間の通信を行う。また、図3、図6及び図7について上述したように、制御基板120の制御回路には、ベゼル60のアンテナ基板70に形成されたアンテナ78が接続されており、制御回路は、アンテナ78を介した通信対象(携帯電話機155等)との通信を行う。
【0050】
制御回路においては、アンテナ基板70のアンテナ78と、アンテナ基板80のアンテナ81との切り換えを行うためのリレーが設けられている。制御回路は、このリレーを制御することにより、アンテナ78を介した通信又はアンテナ81を介した通信のいずれかを選択的に実行する。
【0051】
次に、スタック領域AR12に設けられたスタック部200について説明する。スタック領域AR12には、複数枚のICカード150を積層して収納するスタック部200(図1)が設けられている。図1に示したように、スタック部200は、ICカードリーダライタ40の筐体41に対して回動軸202A、202Bを介して回動可能に枢支されている。スタック部200を回動させることにより、内部に収納されたICカード150も一体に回動され、スタック部200の開閉蓋201の前方開口部206(図14)を筐体41の外部に向けた状態で内部のICカード150を取り出し、また、内部へICカード150を収納することができる。例えば、スタック部200内のICカード150が全てカード挿入口61から排出されて遊技者の利用に供された場合、遊技ホールのスタッフは、スタック部200の開閉蓋201を開けて内部に新たなICカード150を挿入することができる。また、内部に収納されているICカード150の数が多くなった場合、遊技ホールのスタッフは、スタック部200の開閉蓋201を開けて内部のカードを取り出すことができる。
【0052】
図11は、ICカードリーダライタ40の背面部41B側を示す斜視図である。図11に示すように、ICカードリーダライタ40の背面部41Bの縁部には、スタック部200の開閉蓋201の回動軸202A及び202Bを枢支するための支持部47、48が設けられている。回動軸202A及び202Bは、互いに同一軸線上に設けられている。
【0053】
図12は、スタック部200の背面側を示す斜視図であり、図13は、スタック部200の前面側を示す斜視図である。スタック部200は、直方体形状の開閉蓋201の内部に複数のICカード150を積層収納するように構成されている。図13に示すように開閉蓋201には、内部に収納されたICカード150を押さえる押さえ板210が設けられている。この押さえ板210は、開閉蓋201の天板205(開閉蓋201の内面部)に対面し、天板205に接近する方向又は離間する方向に移動可能に開閉蓋201に支持されている。また、押さえ板210は、コイルばね等の付勢手段(図示せず)により、天板205から離間する方向に付勢されている。これにより、開閉蓋201内において、ICカード150を押さえ板210の当接面210A側で押さえるようになっている。
【0054】
開閉蓋201の側面部には、内部に収納されるICカード150を支持する支持板211A〜211Dが設けられている。この支持板211A〜211DのL字状に曲折した先端部にICカード150の引掛けることにより、開閉蓋201の内部において天板205に平行にICカード150を保持することができる。
【0055】
図14は、開閉蓋201の側面を示す側面図である。図14に示すように、開閉蓋201においては、その前方開口部206から内部へICカード150を挿入することにより、複数のICカード150を積層収納することができる。
【0056】
開閉蓋201が筺体41に対して閉じられた状態においては、その前方開口部206が通信領域AR11(図8)側に向けて配置されることにより、開閉蓋201が閉じられた状態において、通信領域AR11にあるICカード150が搬送ベルト105、106の送り駆動に伴ってスタック領域AR12へ搬送されると、当該ICカード150は、開閉蓋201の前方開口部206からその内部へ挿入される。
【0057】
ここで、スタック領域AR12(図8)の底面部には、当該底面部から筺体41の内部空間へ膨出可能に支持された膨出部材250が設けられている。図15に示すように、膨出部材250は、搬送ローラ94、99の回転軸に固定され当該回転軸と一体に回転する偏心カム251に係合されており、偏心カム251の回転に伴って、矢印dで示す方向に上下動するようになっている。これにより、搬送ローラ91〜100をモータ(図示せず)によって回転させてICカード150を通信領域AR11からスタック領域AR12へ搬送する際に、搬送ローラ94、99の回転に伴って膨出部材250がスタック領域AR12へ膨出する。膨出部材250が膨出すると、スタック部200の開閉蓋201内に既にICカード150が収納されている場合には、このICカード150が膨出部材250によって押し上げられ、その下に通信領域AR11から搬送された新たなICカード150が挿入される空間が確保される。このとき、膨出部材250によって押し上げられた既に保持されているICカード150の下に新たなICカード150が挿入開始されるタイミングで、膨出部材250はスタック領域AR12から退避する。この退避のタイミングは、偏心カム251の形状によって設定されている。このように膨出部材250が退避することにより、通信領域AR11から搬入された新たなICカード150は、膨出部材250に邪魔されることなく、開閉蓋201へ確実に搬入される。
【0058】
以上説明したように、本実施の形態のICカードリーダライタ40は、ICカード150との間の通信処理と、携帯電話機155との間の通信処理を行うことができる。図16に示すように、ベゼル60のカード挿入口61を介してICカード150が挿入されると、ICカードリーダライタ40は、搬送ベルト105、106を駆動することによって、ICカード150をアンテナ基板80に対向する通信領域AR11まで搬送する(図16(A)、(B))。この通信領域AR11においてアンテナ基板80を介したICカード150との間の通信が終了し例えばICカード150の金額データが0となると、ICカードリーダライタ40は、搬送ベルト105、106を駆動して、ICカード150をスタック領域AR12まで搬送する。この場合、図15について上述したように、膨出部材250がスタック部200にスタックされているICカード150を押し上げて、その下に新たなICカード150の挿入空間を形成する(図16(C))。
【0059】
この状態において、ICカードリーダライタ40は、さらに搬送ベルト105、106を駆動することにより、通信が終了したICカード150を、膨出部材250によって形成された挿入空間内に搬入する(図16(D))。
これにより、通信が終了してスタックすべきと判断されたICカード150は、スタック部200にスタックされる。
【0060】
また、遊技者が紙幣挿入口21や硬貨投入口22(図2)から紙幣や硬貨を挿入してICカード150の発行を指定した場合、サンド20は、ICカードリーダライタ40のスタック部200にスタックされているICカード150を搬送ベルトの排出方向への駆動により、通信領域AR11まで搬送して通信を行うことにより、当該ICカード150に金額データを書き込んだ後、これをカード挿入口61から排出する。
【0061】
一方、図17に示すように、ベゼル60のカード挿入口61から挿入し得ない形状の通信対象(例えば、携帯電話機155)との間においても、当該携帯電話機155をベゼル60に設けられたアンテナ基板70に近づけることにより、ICカードリーダライタ40は、アンテナ基板70を介して携帯電話機155と非接触通信を行うことができる(図17(A)、(B))。
【0062】
次に、スタック部200の開閉蓋201の開閉機構について説明する。図11に示したように、開閉蓋201には、ICカードリーダライタ40の筐体41の支持部47に枢支される回動軸202Aと、筐体41の支持部48に枢支される回動軸202Bとを有している。回動軸202A及び202Bは、同様の形状を有している。図18(A)は、支持部47を示す部分的拡大図である。図18(A)に示すように、支持部47は、開閉蓋201の一方の回動軸202Aを回動可能に嵌合する支持孔47Aと、この支持孔47Aの内周面(第2の支持面)47Cに形成された凹部47Bとから構成されている。支持孔47Aは、円弧状の内周面47Cにより形成されており、回動軸202A(図14)には、支持孔47Aに摺接する円弧状の摺接面(外周面)203Aを有している。支持孔47Aは、その内周面47Cによって、回動軸202Aの摺接面203Aをラジアル方向から回動可能に支持する。
【0063】
また、回動軸202A(図14)には、摺接面203Aを挟んで上下に略平行に一対の平面部(第2の幅狭部)204Aを有している。この平面部204Aは、開閉蓋201の天板205(開閉蓋201の内面部)と平行に形成されており、回動軸202Aの先端部から支持孔47Aに支持される領域に亘って形成されている。この平面部204Aの間隔L1は、支持孔47Aの内周面に形成された凹部47Bの幅L2(図18(A))よりも小さく形成されている。平面部204Aは、回動軸202Aの一部に設けられ、当該回動軸202Aの軸径(支持孔47Aの内径)よりも小さな厚みを有する幅狭部を構成している。なお、平面部204Aは、必ずしも平面形状である必要はなく、凹部47Bに嵌り込む形状であればよい。
【0064】
図19に示すように、開閉蓋201がICカードリーダライタ40の筐体41に対して閉じられた状態においては、回動軸202Aの幅狭部(平面部204A)は、凹部47Bには嵌り込まない状態となっているのに対して、図20に示すように、開閉蓋201を矢印e方向に回動させて開いた状態とした場合、回動軸202Aの幅狭部(平面部204A)は、凹部47Bに嵌り込むことが可能な状態となる。この凹部47Bの形成角度は、開閉蓋201がどの角度まで開かれた場合に、回動軸202Aの幅狭部(平面部204A)が凹部47Bに嵌り込むことが可能な状態となるかを決定する角度となる。
【0065】
一方、開閉蓋201の回動軸202Bは、図14について上述した回動軸202Aと同様の形状を有しており、この回動軸202B側においては、図18(B)に示すように、支持部47の支持孔47A(図18(A))と同様の支持孔48Aが筐体41に形成されており、この支持孔48Aの内周面(回動軸202Bをラジアル方向から支持する第1の支持面)48Cの一部には、支持孔48Aの内部と外部とを連通させる連通部48Bが形成されている。この連通部48Bの形成角度は、支持部47の凹部47B(図18(A))の形成角度と同様となっている。また、連通部48Bの幅L3は、回動軸202Bの一対の平面部(回動軸202Aの第2の幅狭部(平面部204A)と同一形状でなる第1の幅狭部)間の間隔よりも大きく形成されている。これにより、図20に示したように、開閉蓋201を一定の角度まで開いた状態において、回動軸202Bを連通部48Bを介して支持孔48Aの外部に移動させることができる。この場合の開閉蓋201の角度は、遊技ホールでホールスタッフが開閉蓋201を開いてICカード150を取り出す場合又はICカード150を補充する場合の角度よりも大きくなるように設定されている。これにより、通常のホールスタッフによる使用時においては、開閉蓋201が不用意に外れることを防止することができる。すなわち、ICカードリーダライタ40の製造工程や修理点検時においては、図20に示すような開閉蓋201が大きく開いた状態でこれを筺体41に容易に組み込み、又は取り外すことができ、使用中においては、不用意に外れることを防止することができる。
【0066】
図18のA−A線を断面にとって示す図21は、開閉蓋201を筐体41へ装着する方法を示す図である。図21(A)に示すように、開閉蓋201を所定の角度に開いた状態で回動軸202Aを支持部47に挿入する(図21(B))。この場合、開閉蓋201は、筐体41に対して傾斜した状態となるが、支持部47には凹部47Bが形成されていることにより、回動軸202Aを支持孔47Aに対して斜めに挿入することができる。すなわち、回動軸202Aを斜めに支持孔47Aに挿入しても、回動軸202Aの一部が凹部47Bに逃げることにより、回動軸202Aを支持孔47A内に挿入することができる。
【0067】
一方の回動軸202Aが支持孔47A内に挿入された状態において(図21(B))、他方の回動軸202Bを支持孔48Aへ挿入する。この場合、支持孔48Aには、連通部48Bが形成されていることにより、回動軸202Bをこの連通部48Bを介して支持孔48A内に挿入することができる。
【0068】
回動軸202Bが支持孔48A内に挿入された状態においては(図21(C))、開閉蓋201は、筐体41に対して平行な状態となることにより、回動軸202A、202Bは、支持孔47A、48A内を回動可能な状態となる。これにより、開閉蓋201を閉じることができる。
【0069】
これに対して、筐体41に装着された開閉蓋201を取り外す場合、筐体41に対して閉じられた状態の開閉蓋201を所定角度まで開き(図20)、この状態において、まず回動軸202Bを支持部48の連通部48Bを介して取り外す。この状態においては、他方の回動軸202Aは支持孔47Aに対して斜めの状態になるが、回動軸202Aの第2の幅狭部(平面部204A)と回動軸202Bの第1の幅狭部とが同じ方向を向いて形成されており、支持部47の凹部47Bと支持部48の連通部48Bとが同じ方向を向いて形成されていることにより、回動軸202Aの一部が支持孔47Aに形成された凹部47Bに逃げることにより、回動軸202Aを斜めにしながら、支持孔47Aから引き抜くことができる。
【0070】
このように、一方の支持孔48Aに連通部48Bを形成し、他方の支持孔47Aに凹部47Bを形成することにより、開閉蓋201を容易に着脱することができる。また、連通部48B及び凹部47Bの形成角度により、開閉蓋201を一定の角度まで開いた状態においてのみこれを取り外すことができるようにしたことにより、通常の開閉動作において不用意に開閉蓋201が外れるといった不都合を回避することができる。
【0071】
すなわち、ICカードリーダライタ40の製造工程においては、開閉蓋201の取り付けをし易くすることができるとともに、通常の使用状態において開く必要のない角度まで開閉蓋201を開かない限りこれが外れることがないため、通常の動作であるICカード150を補給する際の開閉動作に支障をきたすことがなくなる。
【0072】
また、一方の支持部48のみに連通部48Bを形成し、他方の支持部47には凹部47Bを形成するようにしたことにより、開閉蓋201が一定角度まで開かれた状態においても、意識的に取り外す動作を行わなければ、開閉蓋201が簡単には外れないため、開閉蓋201が一定角度まで開かれた状態においても、当該開閉蓋201が不用意に外れることを防止することができる。また、このような構成においては、一方の連通部48Bのみが外観上見える状態となり、支持部47、48の両方に連通部48Bを形成する場合に比べて、デザイン上有利となる。
【0073】
なお、上述の実施の形態においては、開閉蓋201側に回動軸202A、202Bを設け、筐体41側に支持部47、48を設ける場合について述べたが、これに限られるものではなく、例えば図21との対応部分に同一符号を付して示す図22に示すように、筐体41側に回動軸202A、202Bを設け、開閉蓋201側に支持部47、48(支持孔47A、48A、凹部47B、連通部48B)を設けるようにしてもよい。
【0074】
このような構成においても、開閉蓋201側の支持孔47Aに筐体41側の回動軸202Aを挿入させながら、開閉蓋201の他方の支持孔48Aに筐体41の回動軸202Bを挿入させることができる。これにより、開閉蓋201側に回動軸202A、202Bを設けた場合と同様の取り外し機能を持たせることができる。
また、上述の実施の形態においては、支持部47の凹部47Bとして、支持孔47Aに平行な凹部47B(図21)を形成する場合について述べたが、凹部47Bの形状はこれに限られるものではなく、例えば図23に示すように、回動軸202Aの挿入方向に向かって次第に広がるようなテーパ状に形成するようにしてもよい。
【0075】
ICカードリーダライタ40は、上述したICカード150に対する通信機能及びICカードを装着した携帯電話機155等のカード挿入口61から挿入し得ない形状の通信対象との間の通信機能、ICカード150をスタックするスタック部200等の構成に加えて、カード挿入口61から挿入されるICカード150の挿入制限を行う機構を有している。
【0076】
図24は、筐体41の内部構造を示す斜視図である。図24に示すように、筐体41の内部には、ベゼル60(カード挿入口61)が設けられた側に、ICカード150の挿入を制限するカードロック部160が設けられている。このカードロック部160は、ICカード150を搬送するための搬送ローラ91〜95、96〜100の回転に伴って回転するシャフト165に嵌合された2つのロック爪161、162を有する。このロック爪161、162は、シャフト165に対して、僅かな摩擦力をもってシャフト165と一体に回動するようになっている。
【0077】
ICカード150がカード挿入口61(図8)から挿入されると、所定位置に設けられたセンサ(図示せず)によって当該ICカード150が検出され、ICカード150をカード挿入口61(図8)から搬入する方向に搬送ローラ91〜95、96〜100が回転駆動される。これに応じてロック爪161、162はその先端部をカード挿入経路上に持ち上げるように回動する。センサの位置に応じて、搬送ローラ91〜95、96〜100が回転開始するタイミング(すなわち、ロック爪161、162が回動開始するタイミング)が決定されており、ICカード150がカード挿入口61から搬送ベルト105、106(図8)に達する程度まで挿入された際に、搬送ローラ91〜95、96〜100が回転開始し、これに応じてロック爪161、162が回動開始するようになっている。
【0078】
ロック爪161、162の位置は、搬送ベルト105、106よりもカード挿入口61側に設けられていることにおり、ICカード150が搬送ベルト105、106に達する程度まで挿入された状態においては、ロック爪161、162の回動方向にICカード150が既に存在することとなり、ロック爪161、162が回動してもICカード150の側面に当接する。この場合、上述したようにロック爪161、162は、シャフト165に対して所定の摩擦力をもって嵌合されているため、ロック爪161、162がICカード150の側面に当接した状態でさらにシャフト165が回転しても、シャフト165のみが回転し、ロック爪161、162はそれ以上回動しないこととなる。これにより、ロック爪161、162は、このとき挿入されているICカード150の搬入動作の妨げにはならない。
【0079】
このとき挿入されているICカード150が搬送ベルト105、106によってさらに搬入され、ロック爪161、162の位置を通過すると、ロック爪161、162は、ICカード150の挿入経路内に入り込む。これにより、その後新たなICカード150がカード挿入口61から挿入されても、当該ICカード150は、ロック爪161、162にロックされて内部に挿入することができない状態にロックされる。
【0080】
このように、1枚のICカード150が挿入されて搬送ベルト105、106によって内部に搬入された状態においては、ロック爪161、162によって、新たなICカード150が挿入されることを防止することができる。
【0081】
また、通信領域AR11(図8)まで搬入されたICカード150について通信処理が終了すると、当該ICカード150は、カード挿入口61まで搬出されてカード挿入口61を介して外部に排出される。この搬出動作において、搬送ローラ91〜95、96〜100は、搬入時と逆回転することにより、これに応じて、ロック爪161、162は、その先端部がICカード150の挿入経路外に退避する状態となる。これにより、ICカード150が排出された場合には、新たにICカード150を挿入してもロック爪161、162によるロックはされずに、筐体内部に搬入可能な状態となる。
【0082】
また、通信領域AR11(図8)において通信処理が終了したICカード150がスタック部200に搬入された場合、ロック爪161、162は、ICカード150の挿入経路上に突出した状態が維持されるため、搬送ローラ91〜95、96〜100を僅かに逆回転させる。これにより、ロック爪161、162をICカード150の挿入経路から退避させて、新たなICカード150の挿入が可能な状態とすることができる。
【0083】
なお、上述の実施の形態においては、本発明をパチンコ機のサンドに用いられるICカードリーダライタ40に適用する場合について述べたが、これに限られるものではなく、パチスロ機など、他の種々の遊技機に用いられるICカードリーダライタに適用することができる。
【0084】
また、遊技機用に限らず、例えば、自動販売機に用いられるICカードリーダライタなど、他の用途に用いられるICカードリーダライタに広く適用することができる。
【0085】
また、上述の実施の形態においては、ICカードとの間で情報を送受信するICカードリーダライタ40に本発明を適用する場合について述べたが、これに限られるものではなく、ICカード以外のカード状記録媒体等、種々のカード媒体との間で情報を授受するカードリーダライタに本発明を適用することができる。
【0086】
また、上述の実施の形態においては、ICカードとの間で情報を送受信するICカードリーダライタ40のICカード150を収納するスタック部200(開閉蓋201)としての収納装置に本発明を適用する場合について述べたが、これに限られるものではなく、例えば、紙幣を識別するいわゆるビルバリの紙幣をスタックするスタック部としての収納装置に本発明を適用するようにしてもよい。この場合においても、価値媒体としての紙幣をスタックするスタック部をその装着対象であるビルバリの筺体に容易に組み込むことができるとともに、スタック部から紙幣を取り出す際、またはスタック部に紙幣を充填する際にスタック部(開閉蓋)が不用意に外れるといった不都合を回避することができる。
【0087】
また、上述の実施の形態においては、図14に示すように、筐体41の幅の大きな側部41Dに連通部48Bを有する支持部48を設け、幅の小さな側部41Eに連通部のない支持部47を設けるようにしたが、これに限られるものではなく、例えば、図25及び図26に示すように、幅の大きな側部41Dに連通部のない支持部47を設け、幅の小さな側部41Eに連通部48Bを有する支持部48を設けるようにしてもよい。このようにすれば、筐体41を製造する際の金型の抜き型が複雑になることを防止することができる。
【0088】
また、上述の実施の形態においては、図18に示したように、支持部47の凹部47Bとして、方形状のものを形成する場合について述べたが、これに限られるものではなく、例えば、図27に示すように、先端部が鋭角に形成された凹部47B(図27(A))、先端部が円弧状に形成された凹部47B(図27(B))等、用は、回動軸202Aの傾きを逃がす形状であれば、種々の形状を適用することができる。
【0089】
(スタック部及びICカードリーダライタの概要)
本発明の実施の形態における収納装置(スタック部200)は、価値媒体(ICカード150)を複数収納する収納部(開閉蓋201)と、価値媒体(ICカード150)を出し入れ可能な開口部(前方開口部206)と、開口部(前方開口部206)が収納部(開閉蓋201)の装着対象である筺体41の内部に埋没した第1の回動位置と、開口部(前方開口部206)が筺体41の外部に露出した第2の回動位置との間で回動可能に収納部(開閉蓋201)を筺体41に枢支する支持手段と、を備え、支持手段は、収納部(開閉蓋201)を回動可能に支持するための第1の回動軸202B及び当該第1の回動軸202Bと同一軸線上に設けられた当該第1の回動軸202Bと一体又は別体の第2の回動軸202Aと、第1の回動軸202Bをラジアル方向から回動可能に支持する第1の支持面を有する第1の支持孔48Aと、第2の回動軸202Aをラジアル方向から回動可能に支持する第2の支持面を有する第2の支持孔47Aと、第1の回動軸202Bの第1の支持孔48Aに支持される部位に設けられ、第1の回動軸202Bの軸径よりも小さな厚みでなる第1の幅狭部(第2の幅狭部である平面部204Aと同様形状)と、第2の回動軸202Aの先端部から第2の支持孔47Aに支持される部位に亘って設けられ、第2の回動軸202Aの軸径よりも小さな厚みでなる第2の幅狭部(平面部204A)と、第1の支持面の一部に設けられ、第1の支持孔48Aの内部と外部とを連通させる連通部48Bと、第2の支持面の一部に設けられ、第1の回動軸202Bの第1の幅狭部が連通部48Bを挿通することにより第1の回動軸202Bが第1の支持孔48Aの外部に外れる際に生じる第2の回動軸202Aの傾斜を吸収する凹部47Bとを備えることを特徴とする。
【0090】
この構成によれば、収納部(開閉蓋201)を簡単に取り外すことができるとともに、収納部(開閉蓋201)が一定角度以上開かれた状態になるまで、取り外しができない状態となることにより、収納部(開閉蓋201)を開閉する動作においては、当該収納部(開閉蓋201)が不用意に外れないようにすることができる。
【0091】
本実施の形態における収納装置(スタック部200)は、前記構成において、連通部48Bは、収納部(開閉蓋201)が第2の回動位置にある状態で第1の幅狭部を第1の支持孔48Aの外部に挿通させる位置に設けられていることを特徴とする。
【0092】
この構成によれば、収納部が第2の回動位置にある状態においてのみ収納部を取り外すことができることにより、収納部が不用意に外れないようにすることができる。
【0093】
本発明の実施の形態におけるリーダライタ(ICカードリーダライタ40)は、アンテナ81と、アンテナ81を介した通信を行うための通信領域AR1に通信対象であるカード状媒体(ICカード150)を搬送する搬送手段(搬送ローラ91〜95、96〜100、搬送ベルト105、106))と、筐体41の一部に設けられ、カード状媒体(ICカード150)を複数収納するカード収納部(開閉蓋201)と、カード収納部(開閉蓋201)に設けられ、カード状媒体(ICカード150)を出し入れ可能な開口部(前方開口部206)と、開口部(前方開口部206)が筺体41の内部に埋没した第1の回動位置と、開口部(前方開口部206)が筺体41の外部に露出した第2の回動位置との間で回動可能にカード収納部(開閉蓋201)を筺体41に枢支する支持手段と、を備え、支持手段は、カード収納部(開閉蓋201)を回動可能に支持するための第1の回動軸202B及び当該第1の回動軸202Bと同一軸線上に設けられた当該第1の回動軸202Bと一体又は別体の第2の回動軸202Aと、第1の回動軸202Bをラジアル方向から回動可能に支持する第1の支持面を有する第1の支持孔48Aと、第2の回動軸202Aをラジアル方向から回動可能に支持する第2の支持面を有する第2の支持孔47Aと、第1の回動軸202Bの第1の支持孔48Aに支持される部位に設けられ、第1の回動軸202Bの軸径よりも小さな厚みでなる第1の幅狭部(第2の幅狭部である平面部204Aと同様形状)と、第2の回動軸202Aの先端部から第2の支持孔47Aに支持される部位に亘って設けられ、第2の回動軸202Aの軸径よりも小さな厚みでなる第2の幅狭部(平面部204A)と、第1の支持面の一部に設けられ、第1の支持孔48Aの内部と外部とを連通させる連通部48Bと、第2の支持面の一部に設けられ、第1の回動軸202Bの第1の幅狭部が連通部48Bを挿通することにより第1の回動軸202Bが第1の支持孔48Aの外部に外れる際に生じる第2の回動軸202Aの傾斜を吸収する凹部47Bとを備えることを特徴とする。
【0094】
この構成によれば、カード収納部(開閉蓋201)を簡単に取り外すことができるとともに、カード収納部(開閉蓋201)が一定角度以上開かれた状態になるまで、取り外しができない状態となることにより、収納部(開閉蓋201)を開閉する動作においては、当該収納部(開閉蓋201)が不用意に外れないようにすることができる。
【0095】
本実施の形態におけるカードリーダライタ(ICカードリーダライタ40)は、前記構成において、連通部48Bは、カード収納部(開閉蓋201)が第2の回動位置にある状態で第1の幅狭部を第1の支持孔48Aの外部に挿通させる位置に設けられていることを特徴とする。
【0096】
この構成によれば、収納部が第2の回動位置にある状態においてのみ収納部を取り外すことができることにより、収納部が不用意に外れないようにすることができる。
【0097】
本実施の形態におけるカードリーダライタ(ICカードリーダライタ40)は、前記構成において、第1及び第2の回動軸202B、202Aは、カード収納部(スタック部200)に設けられており、第1及び第2の支持孔48A、47Aは、カード収納部(開閉蓋201)を支持する筐体41側に設けられていることを特徴とする。
【0098】
この構成によれば、筺体41側に回動軸202A、202Bを設けても、カード収納部(開閉蓋201)の取り付け、取り外しを容易に行うことができると共に、使用状態においては、不用意に外れないようにすることができる。
【符号の説明】
【0099】
10 パチンコ機
20 サンド
21 紙幣挿入口
22 硬貨投入口
24 操作ユニット
40 ICカードリーダライタ
41 筐体
41A 前面部
42、61 カード挿入口
47、48 支持部
47A、48A 支持孔
47B 凹部
47C、48C 内周面
48B 連通部
60 ベゼル
70、80 アンテナ基板
78、81 アンテナ
91〜100 搬送ローラ
105、106 搬送ベルト
150 ICカード
155 携帯電話機
200 スタック部
201 開閉蓋
202A、202B 回動軸

【特許請求の範囲】
【請求項1】
価値媒体を複数収納する収納部と、
前記価値媒体を出し入れ可能な開口部と、
前記開口部が前記収納部の装着対象である筺体の内部に埋没した第1の回動位置と、前記開口部が前記筺体の外部に露出した第2の回動位置との間で回動可能に前記収納部を前記筺体に枢支する支持手段と、
を備え、
前記支持手段は、
前記収納部を回動可能に支持するための第1の回動軸及び当該第1の回動軸と同一軸線上に設けられた当該第1の回動軸と一体又は別体の第2の回動軸と、
前記第1の回動軸をラジアル方向から回動可能に支持する第1の支持面を有する第1の支持孔と、
前記第2の回動軸をラジアル方向から回動可能に支持する第2の支持面を有する第2の支持孔と、
前記第1の回動軸の前記第1の支持孔に支持される部位に設けられ、前記第1の回動軸の軸径よりも小さな厚みでなる第1の幅狭部と、
前記第2の回動軸の先端部から前記第2の支持孔に支持される部位に亘って設けられ、前記第2の回動軸の軸径よりも小さな厚みでなる第2の幅狭部と、
前記第1の支持面の一部に設けられ、前記第1の支持孔の内部と外部とを連通させる連通部と、
前記第2の支持面の一部に設けられ、前記第1の回動軸の前記第1の幅狭部が前記連通部を挿通することにより前記第1の回動軸が前記第1の支持孔の外部に外れる際に生じる前記第2の回動軸の傾斜を吸収する凹部と
を備えることを特徴とする収納装置。
【請求項2】
前記連通部は、
前記収納部が前記第2の回動位置にある状態で前記第1の幅狭部を前記第1の支持孔の外部に挿通させる位置に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の収納装置。
【請求項3】
アンテナと、
前記アンテナを介した通信を行うための通信領域に通信対象であるカード状媒体を搬送する搬送手段と、
筐体の一部に設けられ、カード状媒体を複数収納するカード収納部と、
前記カード収納部に設けられ、前記カード状媒体を出し入れ可能な開口部と、
前記開口部が前記筺体の内部に埋没した第1の回動位置と、前記開口部が前記筺体の外部に露出した第2の回動位置との間で回動可能に前記カード収納部を前記筺体に枢支する支持手段と、
を備え、
前記支持手段は、
前記カード収納部を回動可能に支持するための第1の回動軸及び当該第1の回動軸と同一軸線上に設けられた当該第1の回動軸と一体又は別体の第2の回動軸と、
前記第1の回動軸をラジアル方向から回動可能に支持する第1の支持面を有する第1の支持孔と、
前記第2の回動軸をラジアル方向から回動可能に支持する第2の支持面を有する第2の支持孔と、
前記第1の回動軸の前記第1の支持孔に支持される部位に設けられ、前記第1の回動軸の軸径よりも小さな厚みでなる第1の幅狭部と、
前記第2の回動軸の先端部から前記第2の支持孔に支持される部位に亘って設けられ、前記第2の回動軸の軸径よりも小さな厚みでなる第2の幅狭部と、
前記第1の支持面の一部に設けられ、前記第1の支持孔の内部と外部とを連通させる連通部と、
前記第2の支持面の一部に設けられ、前記第1の回動軸の前記第1の幅狭部が前記連通部を挿通することにより前記第1の回動軸が前記第1の支持孔の外部に外れる際に生じる前記第2の回動軸の傾斜を吸収する凹部と
を備えることを特徴とするカードリーダライタ。
【請求項4】
前記連通部は、
前記カード収納部が前記第2の回動位置にある状態で前記第1の幅狭部を前記第1の支持孔の外部に挿通させる位置に設けられていることを特徴とする請求項3に記載のカードリーダライタ。
【請求項5】
前記第1及び第2の回動軸は、前記カード収納部に設けられており、
前記第1及び第2の支持孔は、前記筐体に設けられていることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載のカードリーダライタ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【公開番号】特開2012−38015(P2012−38015A)
【公開日】平成24年2月23日(2012.2.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−176174(P2010−176174)
【出願日】平成22年8月5日(2010.8.5)
【出願人】(510157007)
【Fターム(参考)】