説明

収納部材の施工構造

【課題】簡単な構成で手間および時間を掛けず、かつ、製造コストを削減でき、多くの用途に使用できる収納部材の施工構造を提供する。
【解決手段】壁体11に収納部材61を装着する施工構造において、壁体11に固定された係合具31と、裏面に設けた係合用切欠き58を係合具31に脱着可能に係合して壁体11に取り付けられ、壁体11と反対方向に向かって延びる一対の嵌合板54からなる嵌合部55を上部に有する側面F字形状の連結部材51と、連結部材51の嵌合部55に挿入することで、壁体11に装着される収納部材61と、からなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フックなど収納部材を壁体に固定するための収納部材の施工構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、壁体に収納部材を固定するため、種々の施工構造が提案されている。例えば、特許文献1においては、壁面にビス止めされた取付板に、背面側から端枠をボルトでねじ止めする取付けカバーと、この取付けカバーにスポット溶接により一体化されたフック板とを係止する、棚板の施工構造が提案されている。
【0003】
しかし、前記施工構造では、取付けカバーとフック板とをスポット溶接するため、製造コストが増大しやすい。また、前記スポット溶接を必要とすると共に、端枠を取付けカバーにねじ止めするため、取り付けに手間および時間が掛かる。更に、棚板以外の例えばフックなど、他の用途への適用が考慮されておらず、汎用性に乏しいという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実開平7−37546号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、前記従来の問題点に鑑みてなされたもので、簡単な構成で施工が容易であり、製造コストを削減できると共に、広い用途を有する収納部材の施工構造を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するための手段として、本発明に係る収納部材の施工構造は、
壁体に収納部材を装着する施工構造において、
前記壁体に固定された係合具と、
裏面に設けた係合用切欠きを前記係合具に脱着可能に係合して前記壁体に取り付けられ、前記壁体と反対方向に向かって延びる一対の嵌合板からなる嵌合部を上部に有する側面F字形状の連結部材と、
前記連結部材の嵌合部に挿入することで、前記壁体に装着される収納部材と、
からなる構成としてある。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、収納部材を、係合具を介して壁体に取り付けられた連結部材の嵌合部に挿入するだけで連結部材を介して壁体に装着できる。従って、簡単な構成で手間および時間を掛けずワンタッチで収納部材を連結部材および壁体に固定できると共に、連結部材を多種多様な収納部材に共通して使用し、広い用途に使用できる。
【0008】
本実施形態としては、前記係合具が、前記壁体に対向する長方形形状の基板と、前記基板の上縁中央から上方に向かって延びる上部突起と、前記基板の下縁から湾曲し上方に向かって延びる弾性腕部とを有し、
前記連結部材が、裏側開口を被覆する支持材からなり、前記支持材が、前記係合具の上部突起と当接する前記係合用切欠きを有すると共に、前記係合具の基板と弾性腕部とに挟持されてもよい。
【0009】
上記構成により、連結部材の支持材を係合具の上部突起と当接し、係合具の基板と弾性腕部とに挟持させるだけで、連結部材を係合具に取り付けることができる。従って、連結部材を係合具に簡単に固定できると共に、ビス止めなどを必要とせず、外観を綺麗にすることができる。
【0010】
他の実施形態としては、前記連結部材を樹脂成形してもよい。
連結部材を単価コストが安い樹脂成形品にすることで、精度の出にくい木材加工を行う必要がなく、製造コストを削減できる。
【0011】
異なる実施形態としては、前記収納部材が、前記連結部材の嵌合部に挿入された挿入部と、前記挿入部の縁から上方に突出する突出壁と、からなってもよい。
これにより、連結部材の嵌合部上面と収納部材の突出壁との間に、例えば鞄の持ち手を引っ掛けることで収納部材をフックとして使用できる。
【0012】
更に他の実施形態としては、前記収納部材が、前記連結部材の嵌合部に挿入された挿入部からなり、前記挿入部が、一対の前記連結部材の間に掛け渡された伸長部材を保持してもよい。
これにより、伸長部材に、例えばタオルを引っ掛けることで、収納部材をタオル掛けとして使用でき、用途が広い。
【0013】
更に異なる実施形態としては、前記収納部材が、前記連結部材の嵌合部に挿入された板状体からなってもよい。
これにより、板状体の上に、例えば小物などを載置することで、収納部材を棚板として使用できる。ここで板状体とは、例えば、箱形状を有する収納部材の天板、地板、側板および仕切り板などを含む。
【0014】
他の実施形態としては、前記板状体が、箱形状を有する前記収納部材の天板であってもよい。
これにより、箱体の内部に、例えば花瓶などを収容することで、収納部材を意匠用ボックスとして使用できる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明に係る収納部材を使用した施工構造の実施形態を示す分解側面図である。
【図2】図1で示した位置決め用型紙の正面図である。
【図3】図3Aは図1で示した係合具の正面図、図3Bは図3Aの側面図である。
【図4】図4Aは図3の係合具を壁体に取り付けるピン孔部材の正面図、図4Bは図4Aの側面図である。
【図5】図5Aは図1で示した連結部材の前方から見た斜視図、図5Bは図5Aの後方から見た分解斜視図、図5Cは図5Aの側面断面図である。
【図6】図6Aは図4で示したフックの正面図、図6Bは図6Aの側面図、図6Cは図6Aの平面図、図6Dは図6CのD−D線断面図である。
【図7】図7Aは連結部材を係合具に嵌め込んだ最初の状態を示す正面図、図7Bは壁体に係合具を取り付けた状態を示す側面図と係合具に装着する前の連結部材の側面図である。
【図8】図8Aは連結部材を係合具に装着し位置決めした状態を示す正面図、図8Bは図8AのB−B線断面図である。
【図9】図9Aは図5の連結部材に図6のフックを取り付けた状態の斜視図、図9Bは図9AのB−B線断面図である。
【図10】図9の変形例であるタオル掛けを示す斜視図である。
【図11】図9の変形例であるミニ棚を示す斜視図である。
【図12】図9の変形例であるコーナー棚を示す斜視図である。
【図13】図9の変形例である長押を示す斜視図である。
【図14】図9の変形例である棚を示す斜視図である。
【図15】図9の変形例であるトレー棚を示す斜視図である。
【図16】図9の変形例である背板なしの小型ボックスを示す斜視図である。
【図17】図9の変形例である背板なしの大型ボックスを示す斜視図である。
【図18】図9の変形例である背板にミラーを使用したボックスを示す斜視図である。
【図19】図9の変形例であるケーブルボックスを示す斜視図である。
【図20】図9の変形例であるディスプレイボックスを示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施形態を図1から図20に従って説明する。
本発明の第1実施形態に係る施工構造は図1ないし図9に示すように、壁体11に取り付けられる位置決め用型紙21と、この位置決め用型紙21を介して壁体11に取り付けられる係合具31と、この係合具31に脱着可能に係合し、かつ、前記壁体11に取り付けられる連結部材51と、この連結部材51に脱着可能に装着される収納部材であるフック61と、で構成されている。
【0017】
位置決め用型紙21は、図2に示すように、例えば、正方形の厚さ0.3mmの厚紙からなる。そして、前記位置決め用型紙21には左右対称に一対の凸状の位置決め用貫通孔22が形成されている。この位置決め用貫通孔22は、下側に位置する長方形の下側孔23と、上側に位置し、かつ、下側孔23よりも小さな上側孔24とからなる。この下側孔23は後述する係合具31の基板32の外形寸法と一致するように形成され、前記上側孔24は後述する係合具31の上部突起35の外形寸法と一致するように形成されている。ただし、位置決め用型紙21の厚さは0.3mmに限定されず、0.3mmよりも薄くてもよく、厚くてもよい。
【0018】
係合具31は図3Aおよび図3Bに示すように、長方形の基板32と、この基板32の上部中央に設けられた円形孔33と、この円形孔33の近傍に設けられた補助孔34と、基板32の上縁中央から上方に向かって延びる上部突起35と、基板32の下縁から湾曲し、かつ、上方に向かって延びる一対の弾性腕部36とを備えている。そして、前記係合具31は樹脂により一体成形されている。なお、図中、矢印X(図3B)の方向を奥側、矢印Xの反対方向を手前側とよぶ。このため、係合具31を壁体11に固定する場合には、壁体11に対して奥側に向けて移動させる。
【0019】
基板32の一対の弾性腕部36の間には、手前側に向かって立ち上がるように第1リブ37aが鉛直方向に突設していると共に、基板32の下辺縁部に第2リブ37bが前記弾性腕部36に向かって突設している。これら第1,第2リブ37a,37bを設けることで、係合具31の強度が向上する。
【0020】
円形孔33の周りには基板32から手前側に向かって円環状周壁33aが突設しており、この円環状周壁33aを取り囲むように3辺からなる略コ字型の立壁33bが形成されている。円環状周壁33aの内側には、後述するピン孔部材41が装着される。
【0021】
補助孔34は、円形孔33から水平方向に所定の間隔を隔てて設けられており、基板32の手前側から奥側に向かって径が小さくなるすり鉢形状である。ただし、補助孔34は、係合具31を壁体11に取り付けたときに、係合具31が円形孔33を中心として回動しないように防止できればよく、特に配置位置は限定されない。
【0022】
上部突起35は断面L字形であり、基板32の上縁中央部から手前側に向かって水平方向に延び、後述する連結部材51を上下方向に位置決めする位置決め面35aと、この位置決め面35aの手前側端部から上方に向かって延びる鉛直面35bと、から構成されている。
【0023】
弾性腕部36は、図3Bに示すように、基板32の下縁から断面略J字形状に湾曲し、かつ、基板32との間に後述する連結部材51を挟持する挟持部36aと、基板32から離れるように上方に向かって延びるガイド用上端部36bと、を有している。基板32と挟持部36aとの間隔は、例えば2mmであり、基板32と弾性腕部36のガイド用上端部36bとの間隔は、後述する連結部材51の支持材53の厚さよりも広く、落とし込みが可能に構成されている。
【0024】
ピン孔部材41は、図4に示すように、上部が円錐台形状に形成された円柱部42と、この円柱部42の底面から突出する断面円形の突出部43とを有する。ピン孔部材41には円柱部42のテーパ面から突出部43の底面まで貫通する3本のピン孔44が、それぞれ干渉しないように設けられ、石膏用ピン46(図7B参照)を挿通するようになっている。
【0025】
連結部材51は、図5Aないし図5Cに示すように、フック61を装着する連結部材本体52と、この連結部材本体52の裏側にねじ止めされる支持材53と、を備えている。連結部材本体52と支持材53とは、樹脂成形されている。連結部材本体52は側面略F字形状であり、手前側に向かって水平に突出する一対の嵌合板54からなる嵌合部55が設けられている。連結部材本体52の裏面には、矩形の開口56が設けられており、この開口56内の上側に、開口56の奥側内面から立ち上がり、支持材53をねじ止めする左右対称の一対の補強部57が形成されている。支持材53は、下縁から上方に向かって矩形に設けられた係合用切欠き58を有する正面視がコの字形状である。連結部材本体52の補強部57に支持材53をねじ止めし取り付けた状態では、図5Cに示すように、開口56の上側が支持材53により被覆されている。このため、係合用切欠き58を介して外部に連通すると共に、開口56の下側は支持材53に被覆されずに下側開口59を形成している。
なお、本実施形態では連結部材本体52の裏側に支持材53をねじ止めしたが、これに限定されない。例えば、支持材53に係止爪を設け、この係止爪を連結部材本体52の裏側に係止することで、連結部材本体52に支持材53を固定する構成を採用してもよい。また、連結部材本体52と支持材53とを一体成形してもよい。
【0026】
フック61は、図6Aから図6Dに示すように、断面略L字形状である。そして、前記フック61は、連結部材51の嵌合板54の間に挿入される板状の挿入部62と、挿入部62の縁部から鉛直方向に延在する突出壁63とを有している。
【0027】
次に、前述の構成部材の組立工程について説明する。
まず、壁体11の連結部材51を配置したい場所に位置決め用型紙21を必要枚数、取り付ける。この取り付けは、テープあるいは画鋲などを用いて行う。ついで、位置決め用型紙21の位置決め用貫通孔22に係合具31を嵌め込んで壁体11に位置決めする。このとき、位置決め用型紙21の下側孔23と係合具31の基板32とが一致している。そして、図7Bに示すように、係合具31の円形孔33にピン孔部材41を嵌め込み、ピン孔44にそれぞれ石膏用ピン46を挿通する。この石膏用ピン46をピン孔部材41を介し壁体11に打ち込むことにより、壁体11に係合具31を固定できる。また、補助孔34にも少なくとも1本の石膏用ピン46を差し込み、壁体11に打ち付ける。
【0028】
続いて、連結部材51を係合具31に取り付ける。具体的にはまず、図7Aに示すように、係合具31の正面から連結部材51の下側開口59が、係合具31の弾性腕部36を挿通するように、係合具31に向かって連結部材51を移動させる。これにより、下側開口59が弾性腕部36と第1リブ37aを通過し、係合用切欠き58が上部突起35の鉛直面35bを通過することにより、支持材53が壁体11と位置決め用型紙21とに接近する。
【0029】
そして、連結部材51を下方に移動させると、支持材53が基板32と弾性腕部36との間に上方から差し込まれ、挟持部36aに摺接する。そして、図8Bに示すように、係合用切欠き58の上端が位置決め面35aに当接するまで、連結部材51を基板32と弾性腕部36との間を下方に移動させる。これにより、係合具31を介して壁体11に連結部材51を固定できる。
【0030】
このとき、基板32と弾性腕部36のガイド用上端部36bとの間隔が、連結部材51の基板32の厚さより大きく開口しているため、支持材53が基板32と弾性腕部36との間に挿入し易くなっている。また、基板32と挟持部36aとの間で、連結部材51の支持材53を挟持するので、連結部材51に外力が作用しても、ガタツキやズレを防止できる。更に、弾性腕部36が上方に延びているので、連結部材51が外力で上方に押し上げられても、支持材53が弾性腕部36から外れるのを防止できる。
【0031】
次に、図9Aおよび図9Bに示すように、係合具31を介して壁体11に取り付けた連結部材51の一対の嵌合板54の間に、フック61の挿入部62を挿入する。そして、下側の嵌合板54に挿入部62をビス止めすることで、連結部材51にフック61を固定する。これにより、フック61を壁体11に装着できる。
なお、本実施形態ではフック61を連結部材51にビス止めしたが、これに限定されない。例えば、嵌合板54の間に挿入部62を嵌め込むだけで、固定する構成を採用してもよい。
【0032】
本実施形態によれば、フック61を、係合具31を介して壁体11に取り付けられた連結部材51の嵌合部55に挿入するだけで連結部材51を介して壁体11に装着できる。従って、簡単な構成で手間および時間を掛けずワンタッチでフック61を連結部材51および壁体11に固定できると共に、連結部材51を後述する多種多様な収納部材に共通して使用し、多くの用途に使用できる。
【0033】
また、連結部材51の係合用切欠き58を係合具31の上部突起35と当接し、支持材53を係合具31の基板32と弾性腕部36とに挟持させるだけで、連結部材51を係合具31に取り付けることができる。従って、連結部材51を係合具31に簡単に固定できると共に、ビス止めなどを必要とせず、外観を綺麗にすることができる。
【0034】
連結部材51を単価コストが安い樹脂成形品にすることで、精度の出にくい木材加工を行う必要がなく、製造コストを削減できる。
【0035】
本発明は前記実施形態に限定されず、種々の変形が可能である。
前記実施形態では、連結部材51に収納部材としてフック61を装着したが、これに限定されない。例えば、フック61に代えて、図10に示すように、一対の連結部材51の間に掛け渡された伸長部材である金属パイプ69の両端を支持する挿入部62のみからなる収納部材を用いて、タオル掛けを構成してもよい。
【0036】
また、図11に示すように、半円の板状体65を連結部材51の嵌合部55に装着して、ミニ棚を構成してもよい。
更に、図12に示すように、扇型の板状体67を一対の連結部材51の嵌合部55に装着して、コーナー棚を構成してもよい。
【0037】
そして、図13に示すように、鉛直に配置された横長の矩形形状板状体71の裏面に長手方向に延在する取付板72を設け、この取付板72を連結部材51の嵌合部55に装着して、長押を構成してもよい。
次いで、図14に示すように、水平に配置された横長の矩形形状板状体74の奥側両端部を連結部材51の嵌合部55に装着して、棚を構成してもよい。
また、図15に示すように、外周縁に立壁76を設け、水平に配置される横長の矩形形状板状体77の奥側両端部を連結部材51の嵌合部55に装着して、トレー棚を構成してもよい。
【0038】
図16に示すように、仕切り板81に区分けされた2つの収納空間を有し、正面と背面とが開口する箱体82の天板83の奥側両端部を連結部材51の嵌合部55に装着して、背板なし小型ボックスを構成してもよい。なお、本実施形態では、天板83の奥側両端部を連結部材51の嵌合部55に装着したが、これに限定されない。例えば、側板を、水平方向に配設した連結部材51の嵌合部55に装着すると共に、天板83を前記連結部材51に載置することにより、位置ずれを防止する構成としてもよい。
また、図17に示すように、1つの大型収納空間を有し、正面と背面とが開口する箱体85の天板86の奥側両端部を連結部材51の嵌合部55に装着して、背板なし大型ボックスを構成してもよい。
更に、図18に示すように、図17の大型ボックスの背面に鏡板88を設けたミラー付きの大型ボックスを構成してもよい。
そして、図19に示すように、図17の大型ボックスの内部を仕切り板91で区切り、前面に透明樹脂板92を設けたディスプレイボックスを構成してもよい。
次いで、図20に示すように、天板94の奥側両端部を連結部材51の嵌合部55に装着して、側面がメッシュ板95からなる箱体96を有するケーブルボックスを構成してもよい。
【符号の説明】
【0039】
11 壁体
31 係合具
32 基板
35 上部突起
36 弾性腕部
51 連結部材
53 支持材
54 嵌合板
55 嵌合部
58 係合用切欠き
61 フック(収納部材)
62 挿入部
63 突出壁
65,67,71,74,77 板状体
69 金属パイプ(伸長部材)
82,85,96 箱体
83,86,94 天板

【特許請求の範囲】
【請求項1】
壁体に収納部材を装着する施工構造において、
前記壁体に固定された係合具と、
裏面に設けた係合用切欠きを前記係合具に脱着可能に係合して前記壁体に取り付けられ、前記壁体と反対方向に向かって延びる一対の嵌合板からなる嵌合部を上部に有する側面F字形状の連結部材と、
前記連結部材の嵌合部に挿入することで、前記壁体に装着される収納部材と、
からなることを特徴とする収納部材の施工構造。
【請求項2】
前記係合具が、前記壁体に対向する長方形形状の基板と、前記基板の上縁中央から上方に向かって延びる上部突起と、前記基板の下縁から湾曲し上方に向かって延びる弾性腕部とを有し、
前記連結部材が、裏側開口を被覆する支持材からなり、前記支持材が、前記係合具の上部突起と当接する前記係合用切欠きを有すると共に、前記係合具の基板と弾性腕部とに挟持されることを特徴とする請求項1に記載の収納部材の施工構造。
【請求項3】
前記連結部材を樹脂成形したことを特徴とする請求項1または2に記載の収納部材の施工構造。
【請求項4】
前記収納部材が、前記連結部材の嵌合部に挿入された挿入部と、前記挿入部の縁から上方に突出する突出壁と、からなることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の収納部材の施工構造。
【請求項5】
前記収納部材が、前記連結部材の嵌合部に挿入された挿入部からなり、前記挿入部が、一対の前記連結部材の間に掛け渡された伸長部材を保持することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の収納部材の施工構造。
【請求項6】
前記収納部材が、前記連結部材の嵌合部に挿入された板状体からなることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の収納部材の施工構造。
【請求項7】
前記板状体が、箱形状を有する前記収納部材の天板であることを特徴とする請求項6に記載の収納部材の施工構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2013−17685(P2013−17685A)
【公開日】平成25年1月31日(2013.1.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−153947(P2011−153947)
【出願日】平成23年7月12日(2011.7.12)
【出願人】(000204985)大建工業株式会社 (419)