説明

取り替え可能な鼻枕のキット

患者インタフェース装置を患者の鼻孔にフィットさせるためのキットである。この患者インタフェース装置は、取り替え可能な鼻枕を用いている。このキットは、複数の鼻枕を有し、これら鼻枕の各々は、複数の鼻枕の1つずつが異なる特徴を持っている。これら鼻枕の各々は、ベース部、ケーシング及び充填材料を有する。ベース部は、患者インタフェース装置の一部に配されるように構成される。ケーシングは、その中に密封空隙を定めるように、前記ベース部に結合される。このケーシングは、患者の鼻孔に密封して嵌まるように構成される外側部分及び内側部分を含む。充填材料は、ケーシング及びベース部により定められる前記密封空隙に配される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この特許出願は、35U.S.C.§119(e)の下で2010年1月15日に出願した米国仮出願番号61/295,253の優先権を請求し、この内容は参照することでここに含まれるものとする。
【0002】
本発明は、患者インタフェース装置、特に取り替え可能な鼻枕を持つ患者インタフェース装置に関する。本発明はさらに、取り替え可能な鼻枕を提供するキットにも関する。
【背景技術】
【0003】
呼吸ガスの流れを非侵襲的に、すなわち患者に挿管することなく又は気管チューブを食道に外科的に挿入することなく患者の気道に送ることが必要又は望ましい状況が非常に多くある。例えば、非侵襲の換気として知られる技術を用いて患者に酸素を供給することが知られている。持続気道陽圧呼吸(CPAP)又は可変の気道内圧、例えば患者の呼吸サイクルによって変化する二層(bi-level)の圧力又は監視される患者の状態によって変化する自動滴定圧力を送ることも知られている。一般的な圧支援治療は、例えば睡眠時無呼吸症候群、特に閉塞型睡眠時無呼吸(OSA)又はうっ血性心不全のような内科疾患を治療するために施される。
【0004】
非侵襲性の換気及び圧支援治療は、呼吸ガスの流れが圧力/流れ発生装置から患者の気道へ送られるように、この換気装置又は圧支援システムと患者の気道とを結びつけるための通例は鼻マスク又は鼻/口マスクである患者インタフェース装置を患者の顔に置くことを含む。このようなマスクを上方及び下方のストラップにより患者の顔に保つことが知られていて、これらストラップの各々は、反対側の端部がマスクの反対側及び頂部に設けられる接続要素に通されている。
【0005】
このようなマスクは通例、長時間着用されるので、様々な懸念が考慮されなければならない。例えば、OSAを治療するためにCPAPを施すとき、患者は普通、患者が寝ている間、患者インタフェース装置を夜通し着用している。このような状況における1つの懸念は、患者インタフェース装置ができる限り快適であることであり、そうでなければ、患者はこのインタフェース装置を着用することを避け、処方した圧支援治療の目的を台無しにする。このインタフェース装置は、不快感無く患者に対し十分にぴったりした密封を提供することも重要である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
一般に、換気においてマスク型のインタフェースを使用している患者は、患者の顔の目鼻だちの大きさにフィットするのに特定のサイズのマスクを必要とする。これは、サイズがあまり明確ではない鼻枕を使用する患者についてもそうであり、故に、従来の三角形のインタフェースが用いられる応用よりもより多く起こり得る。プロバイダは、患者に様々なサイズの多数のマスクを与え、そこから選ぶことにより、付属品の問題に対処しようと一般に試みている。このような解決法は、多数の大きなサイズのマスクを含む応用においてかなり煩わしくなり、混乱させる。このような解決法は、非対称の鼻孔を持つ患者の別の問題への対処もできない。
【課題を解決するための手段】
【0007】
それ故に、本発明の目的は、従来の患者インタフェース装置の欠点を克服した患者インタフェース装置を提供することである。本目的は、本発明のある実施例に従って、取り替え可能な鼻枕を用いる患者インタフェースを使用する患者の鼻孔に患者インタフェース装置をフィットさせるためのキットを提供することにより達成される。このキットは、複数の鼻枕を有する。これら鼻枕の各々は、ベース部、ケーシング及び充填材料を有する。ベース部は、患者インタフェース装置の一部に置かれるように構成される。ケーシングは、その中に密封空隙を定めるように前記ベースに結合される。このケーシングは、患者の鼻孔に密封して嵌まるように構成される外側部分と、内側部分とを含む。充填材料は、ケーシング及びベースにより定められる前記密封空隙内に配される。
【0008】
他の実施例によれば、ガスの流れを患者に供給するためのキットが提供される。このキットは、本体部材、クッション及び複数の鼻枕を有する。本体部材は、一組のアーム及び顎支持部を有し、この一組のアームにおける各々のアームの第1の端部は、顎支持部の反対側の端部に結合され、この顎支持部は、ユーザが着用している患者インタフェース装置に応じて下顎の下に配される。本体部材はさらに、少なくとも1つのヘッドギア取り付け具及び前記一組のアームにおける各アームの第2の端部に動作可能であるように結合される回路部を有する。クッションは、ベース部及びプラットフォーム部を有し、このベース部は、クッションを患者インタフェース装置の本体部材に結合する。前記鼻枕の各々は、前記プラットフォーム部に選択的に結合される。
【0009】
他の実施例によれば、患者の鼻孔にガスの供給を提供するためにカスタマイズ可能な患者インタフェース装置を供給する方法が設けられている。この方法は、取り替え可能な鼻枕を持つ患者インタフェース装置を供給するステップを有し、この取り替え可能な鼻枕は、患者の鼻孔に密封して嵌まるように構成される。この方法はさらに、複数の鼻枕を含むキットを供給するステップも有する。前記鼻枕の各々は、ベース部、ケーシング及び充填材料を有する。ベース部は、患者インタフェース装置の一部に置かれるように構成される。ケーシングは、その中に密封空隙を定めるように前記ベースに結合される。ケーシングは、患者の鼻孔に密封して嵌まるように構成される外側部分及び内側部分を有する。充填材料は、ケーシング及びベースにより定められた前記密封空間に配される。
【0010】
本発明のこれら及び他の目的、特性及び特徴は、動作する方法、並びに関連する構造物の要素、並びに製造の部品及び経済性の組み合わせと同じく、これらの全てが本明細書の一部を形成している、添付の図面を参照して以下の説明及び付随する請求項を考慮すると、さらに明らかとなり、ほぼ同じ参照番号は様々な図面において一致する部品を示している。しかしながら、図面は単に説明及び記述を目的とするものであり、本発明の範囲を定めることを目的としていないことが明らかに理解されるべきである。明細書及び特許請求の範囲において使用されるように、文脈上ではっきりと別に述べている場合を除き、複数あることを述べないことがそれらが複数あることも含んでいる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1a】本発明の原理による患者インタフェース装置の第1の実施例の正面斜視図である。
【図1b】図1の患者インタフェース装置のユーザへの位置決めを説明している正面斜視図である。
【図2】図1aの患者インタフェース装置の正面図である。
【図3】図1aの患者インタフェース装置の側面図である。
【図4】図1aの患者インタフェース装置の背面図である。
【図5】図1aの患者インタフェース装置の分解組立正面図である。
【図6】図5の患者インタフェース装置の本体部の側面図である。
【図7】本発明の原理による対応するプラットフォームの一部に取り付けられる取り替え可能な鼻枕の実施例の断面図である。
【図8】図7の取り替え可能な鼻枕及びプラットフォームの分解組立断面図である。
【図9】本発明の原理による対応するプラットフォームの一部に取り付けられる取り替え可能な鼻枕の他の実施例の断面図である。
【図10】本発明の原理による対応するプラットフォームの一部に取り付けられる取り替え可能な鼻枕の他の実施例の断面図である。
【図11】本発明の原理による対応するプラットフォームの一部に取り付けられる取り替え可能な鼻枕の他の実施例の断面図である。
【図12】図11の取り替え可能な鼻枕及びプラットフォームの分解組立図である。
【図13】本発明の原理による対応するプラットフォームの一部に取り付けられる取り替え可能な鼻枕の他の実施例の部分断面図である。
【図14】図13のプラットフォームの立面図である。
【図15】本発明の原理による対応するプラットフォームの一部に取り付けられる取り替え可能な鼻枕の他の実施例の断面図である。
【図16】図15のプラットフォームと連結して使用される鼻枕の他の実施例の断面図である。
【図17】本発明の原理による対応するプラットフォームの一部に取り付けられる取り替え可能な鼻枕の実施例の断面図である。
【図18】図17の取り替え可能な鼻枕及びプラットフォームの分解組立等角図である。
【図19】本発明の原理による対応するプラットフォームの一部に取り付けられる取り替え可能な鼻枕の他の実施例の断面図である。
【図20】本発明の原理による対応するプラットフォームの一部に取り付けられる取り替え可能な鼻枕の他の実施例の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1a、1b及び図2から図6は、米国特許番号US 7,500,480に開示されるような、例示的なベース部材と連結して用いられる本発明の実施例の一般的な概観を説明し、前記米国特許の内容はこれにより本発明に含まれるものとする。本発明は様々なベース部材及び鼻カニューレシステムを用いて簡単に使用されるので、このようなベース部材20は、単に例示的な目的として設けられていることが分かる。
【0013】
図1aを参照すると、患者回路14を介して圧支援システム12に接続されている患者インタフェース装置10が概略的に示され、この患者回路14は、圧支援システム12からガスを患者インタフェース装置に伝達する。患者回路14は、前記圧支援システムにある圧力/流れ発生器から患者インタフェース装置10にガスの流れを送る如何なる装置、例えば柔軟な管である。
【0014】
圧支援システム12は、如何なる従来の換気又は圧支援システムでもある。このような圧支援システムの例は、それらに限定されないが、人工呼吸器、CPAP装置又は可変圧力装置、例えばペンシルバニア州、ピッツバーグにあるRespironics Inc.社により製造及び販売される自動滴定装置、比例補助換気(PAV)(登録商標)装置、比例気道陽圧(PPAP)(登録商標)装置、C−Flex(登録商標)装置、Bi−Flex(登録商標)装置若しくはBiPAP(登録商標)装置を含み、呼気中よりも吸気中の方がより高い圧力が送られるように患者の呼吸サイクル又は他の圧支援装置によって、患者に供給される圧力が変化する。
【0015】
図1aを引き続き参照すると共に、図2から図4を加えて参照すると、患者インタフェース装置10は、本体部20、回路部30及び患者インタフェース部40を含んでいる。本体部20は、顎支持部22及び一組のアーム24を含んでいる。説明される例示的な実施例において、回路部30及び本体部20は、ガス流路が患者インタフェース装置10によって定められるように、互いに一体化される。アーム24は、ユーザが患者インタフェース装置10を着用するとき、ヘッドギアストラップ50の取り付け角度が合うように角度が付けられたスロット形式の複数のヘッドギア取り付け要素28を含む。スロット形式でもある取り付け構造25は、アーム24の端に設けられる。顎支持部22は、柔軟なストラップであり、これらスロットに挿入する。通例、この顎ストラップは、前記取り付け構造25を通り、折り重なるパッド付きストラップである。マジックテープ(登録商標)又は他の適切な締め具は、ストラップの長さが調節されるように、ストラップ上に一般に設けられている。
【0016】
患者インタフェース部40は、回路部30に取り付けられるクッション42を含んでいる。クッション42は、何れかの適切な材料、例えばゲル、シリコン、発泡体、ゴム又は材料の組み合わせから作られることができ、ベース44及び一組の取り替え可能な鼻枕46を含む。この鼻枕46の各々は、クッション42の頂部に沿って一般に置かれている対応するプラットフォーム48の鼻孔47の周りに選択的に結合される。ここに用いられるように、"選択的に結合される"という言葉は、少なくとも2つの部材間の結合を、これら部材が一方の部材を損ねることなく分離されたり、再び結合されたりできるような結合を説明するのに使用される。取り替え可能な鼻枕46及びクッション42の構造は、本発明の多数の例示的な実施例と共に以下にさらに詳細に論じる。
【0017】
図5及び図6に最もよく示されるように、回路部30は、クッション42がオス−メス構造でそれに取り付けられるクッション取り付け部材32を含んでいる。一般的にクッション取り付け部材32の形状に合う形状を持つ空隙45(図5)がクッション42のベース44内に定められる。図5に示されるように、空隙45は、鼻孔47の各々まで上向きに延びている。前記クッションは、前記ベースをクッション取り付け部材32の上に滑り込ませることにより回路部に取り付けられる。ベース44の柔軟性は、クッション取り付け部材32の周りでベース44を曲げることを可能にして、ベース44の反発性は、この取り付けを維持する。
【0018】
説明する実施例において、クッション取り付け部材32は、図3の矢印33で示されるように、クッションが本体部20に対し移動又は回転できるように、樽(barrel)形状を持つ(及びクッション内の空隙も同じ樽形状を持つ)。樽形状は、ボール・ソケット型とは異なり、一平面だけの移動(回転)を可能にする。任意のピン34は、クッションとクッション取り付け部材32との間の取り付けを維持するのを助けると共に、クッション取り付け部材からクッションが外れることなく、ユーザに固定点の周りをクッションが回転することを可能にするために、前記樽の側面(端部)に設けられる。クッション取り付け部材32を通ることを含め、回路部30を通る管36が定められる。開口38(図5)は、回路部30とクッション42との間をガスが流れるように、クッション取り付け部材32の頂部に定められる。
【0019】
図1bに示されるように、ユーザが患者インタフェース装置10を着用するとき、顎支持部22は、患者の顔の一方の側からもう一方の側へ下顎の下を通る。ストラップ50を含むヘッドギア組立体52は、患者インタフェース装置をユーザの上で維持する。患者インタフェース装置をユーザ上に主に支持する患者の顔の2つの領域は、(顎支持部による)顎、並びに(患者インタフェース部による)患者の鼻の領域及び/又は鼻孔であり、ここで各々の取り替え可能な鼻枕46は、圧支援システムから、患者回路14、回路部30及び最後に空隙45を介して鼻孔47を通り患者にガス流が供給されるように、患者の鼻孔に密封して嵌まる。
【0020】
(以下に開示される他の実施例と同じく)鼻枕46のモジュール特性は、既知の設計をよりも改善した患者インタフェース10をフィットさせるために設けられることが分かる。このような改善したフィッティングは、様々な特徴を持つ鼻枕の選択の中から適切な鼻枕46を個別に選択することにより簡単に達成される。このような特徴は、例えばこれに限定されないが、サイズ、形状、関連するハーネス及び表面の肌理を含んでもよい。このような選択は、医療介護人又は装置10の患者/ユーザにより行われてもよい。鼻枕46の各々は、患者インタフェース装置10全体と比較してかなり小さいので、複数のインタフェース装置10と比較して、さらに小さなパッケージが複数の上記鼻枕を患者に供給するのに必要である。そのようなものとして、本発明は、様々な鼻枕46を含む"フィッティングキット"をユーザに供給すること、故にユーザが患者インタフェース装置10をカスタマイズしてフィットさせることを可能にすることを考慮している。加えて、ユーザは、患者インタフェース装置で使用している鼻枕が使い古されたとき、交換用部品として使用される鼻枕の複数のコピーを持つ"特性の(カスタマイズされた)"取り替えキットを容易に供給される。
【0021】
本発明による患者インタフェース装置10の一例の一般的な概要を説明すると、取り替え可能な鼻枕46及び対応するプラットフォーム48の第1の例示的な実施例は、図7及び図8と共に説明され、これら図面は夫々、この組み合わせの組み立てた又は分解した断面図を示す。鼻枕46は、一般的に平坦な、環状のベース部材62及びこのベース部材62に結合されるケーシング64を含み、空間(番号無し)を定める一般的に円錐台(frusto-conical)形状の環状部材を形成する。鼻枕46はさらに、ベース部材62及びケーシング64の組立体により形成される前記空間内に配される充填材料66を含んでいる。示される例示的な実施例において、ケーシング64及び同様にここに論じられる他の実施例は、一般的に薄い柔軟な材料(例えばこれに限定されないが、シリコン、ポリウレタン、熱可塑性エラストマ、ポリ塩化ビニル、天然ゴム)から形成され、一般に外側部分65及び一般に内側部分67を含んでいる。
【0022】
ここに論じられる他の実施例と同じく、ベース部材62は、ケーシング64とほぼ同じ材料又は熱可塑性のようなやや硬めの材料、例えばこれに限定されないが、ポリカーボネート(PC)、ポリプロピレン(PP)及びポリスチレン(PS)から一般的に形成される。充填材料66は一般に、ベース62及びケーシング64により定められる空間に一般に適合させる、及びケーシング64の外側部分65を曲げたり、患者の鼻孔に適合させたりすることを可能にする、ゲル又は他の適切な材料から構成される。ケーシング64の内側部分67は、鼻枕46をプラットフォーム48に選択的に結合するために、プラットフォーム48の対応する(以下に論じられる)保持機構と協力して嵌まる保持機構として役立つ肥厚部70を含む。
【0023】
図7及び図8を引き続き参照すると、プラットフォーム48は、平坦部72から上方に延在し、頂部の開口78で終わる一般に管状の煙突部74を取り囲んでいる一般に環状形状である一般に平坦な棚部72を含んでいる。煙突部74は、鼻枕46がプラットフォーム48に取り付けられるとき、鼻枕46をプラットフォーム48に選択的に結合するように、鼻枕46の肥厚部70は直径が細い部分76(図7参照)と協力して嵌まるような大きさにした、直径が細い部分76を含む。鼻枕46及び/又はプラットフォーム48の一方又は両方の比較的柔軟であるという性質は、鼻枕46を、開口78の上であり、プラットフォーム48の上の結合した位置に"ぱちんと嵌める(snapped)"、又はプラットフォーム48から取り外すとき、分離した位置に"外される(unsnapped)"ことを可能にすることが分かる。肥厚部70は、煙突部74の周りの内側部分67の全て(示される)又は一部(図示せず)に沿って延在してもよいことが考慮される。同様に、直径が細い部分76は、このような直径が細い部分76が少なくとも、鼻枕46の対応する肥厚部70と協力して嵌まるのに十分な位置に設けられる限り、煙突部74の全て(示される)又は選択した部分(図示せず)の周りに延在してよいことも考慮される。
【0024】
図9は、本発明の原理に従う、対応するプラットフォーム148に取り付けられる取り替え可能な鼻枕146の第2の実施例の断面図を説明している。先行する実施例と同様に、鼻枕146は、一般に平坦な、環状のベース部材162及びこのベース部材162に結合されるケーシング164を含み、内部に空間(番号無し)を定める一般的に円錐台形状の環状部材を形成する。鼻枕146はさらに、ベース部材162及びケーシング164の組立体により形成される前記空間内に配される充填材料166を含んでいる。示される例示的な実施例において、ケーシング164は、先に論じたような一般に薄い柔軟な材料から形成され、一般に外側部分165及び内側部分167を含んでいる。ベース部材162は、先に論じたようなやや硬めであるが、一般に柔軟な材料から形成される。充填材料166は一般に、ベース162及びケーシング164により定められる空間に一般に適合させる、及びケーシング164の外側部分165を曲げたり、患者の鼻孔に適合させたりすることを可能にする、ゲル又は他の適切な材料から構成される。ケーシング164の内側部分167は、鼻枕146をプラットフォーム148に選択的に結合するために、プラットフォーム148の(以下に論じられる)対応する保持機構と協力して嵌まる保持機構として役立つ肥厚部170を含む。
【0025】
図9を引き続き参照すると、プラットフォーム148は、平坦部172から上方に延在し、頂部の開口178で終わる一般に管状の煙突部174を取り囲んでいる一般に環状形状である一般に平坦な棚部172を含んでいる。煙突部174は、鼻枕146がプラットフォーム148に取り付けられるとき、鼻枕146をプラットフォーム148に選択的に結合するように、鼻枕146の肥厚部170は直径が細い部分176と協力して嵌まるような大きさにした、直径が細い部分176を含む。鼻枕146及び/又はプラットフォーム148の一方又は両方の比較的柔軟であるという性質は、鼻枕146を、開口178の上であり、プラットフォーム148の上の結合した位置に"ぱちんと嵌める"、又はプラットフォーム148から取り外すとき、分離した位置に"外される"ことを可能にすることが分かる。肥厚部170は、煙突部174の周りの内側部分167の全て(図示せず)又は一部(示される)に沿って延在してもよいことが考慮される。同様に、直径が細い部分176は、このような直径が細い部分76が少なくとも、鼻枕146の対応する肥厚部170と協力して嵌まるのに十分な位置に設けられる限り、煙突部74の全て(図示せず)又は選択した部分(示される)の周りに延在してよいことも考慮される。
【0026】
肥厚部170と直径が細い部分176とが協力して嵌まるのに加え、図9に示される実施例はさらに、鼻枕146をプラットフォーム148に選択的に結合するのに役立つ追加の保持機構を含む。このような追加の保持機構は、下方に延在し、鼻枕146がプラットフォーム148に完全に取り付けられるとき、平坦部172の端部173の周りに一般に引っ掛けられる(hooked)ケーシング164のフック部169により供給される。
【0027】
図10は、本発明の原理に従う、対応するプラットフォーム248に取り付けられる取り替え可能な鼻枕246の第3の実施例の断面図を説明している。先行する実施例と同様に、鼻枕246は、一般に平坦な、環状のベース部材262及びベース部材262に結合されるケーシング264を含み、内部に空間(番号無し)を定める一般的に円錐台形状の環状部材を形成する。鼻枕246はさらに、ベース部材262及びケーシング264の組立体により形成される前記空間内に配される充填材料266を含んでいる。示される例示的な実施例において、ケーシング264は、一般に薄い柔軟な材料から形成され、一般に外側部分265及び一般に内側部分267を含んでいる。ベース部材262は、やや硬めであるが、一般に柔軟な材料から形成される。充填材料266は一般に、ベース262及びケーシング264により定められる空間に一般に適合させる、及びケーシング264の外側部分265を曲げたり、患者の鼻孔に適合させたりすることを可能にする、ゲル又は他の適切な材料から構成される。ベース262はさらに、このような接合に適した充填材料266が用いられる応用において、接着層261により充填剤266に結合されてもよい。ベースと充填材料との上記結合はさらに、適切な充填材料が用いられるとき、ここに開示した実施例の何れかと共に用いられてもよい。
【0028】
ベース部材262は、鼻枕246をプラットフォーム248に選択的に結合するために、プラットフォーム248の(以下に論じられる)一部と協力して嵌まる保持機構として役立つケーシング264の内側部分267に隣接する垂直部263を含む。
【0029】
図10を引き続き参照すると、プラットフォーム248は、平坦部272から上方に延在し、頂部の開口278で終わる一般に管状の煙突部274を取り囲んでいる一般に環状形状である一般に平坦な棚部272を含んでいる。煙突部274は、鼻枕246がプラットフォーム248に取り付けられるとき、煙突部274とベース部材262との間、特に煙突部274とベース部材262の垂直部263との間に締りばめ(interference fit)がもたらされる。鼻枕246の他の材料と比較すると、ベース部材262(及びベース部材262の垂直部263)の剛比(relative stiffness)によってに、このような締りばめは部分的に供給される。このような締りばめは、鼻枕246は、プラットフォーム248の上の結合した位置に強制的に滑り込ませる、又はプラットフォーム248から強制的に取り除かれ、分離されることを可能にすることが分かる。ベース部材262の垂直部263は、煙突部274の周りのベース部材の全て(図示せず)又は一部(図示する)に沿って延在してよいことも考慮される。
【0030】
図11及び図12は、本発明の原理に従う、取り替え可能な鼻枕346及び対応するプラットフォーム348の第4の実施例の夫々、組み立てた及び分解した断面図を説明している。鼻枕346は、一般に平坦な、環状のベース部材362及びベース部材362に結合されるケーシング364を含み、空間(番号無し)を定める一般的に円錐台形状の環状部材を形成する。鼻枕346はさらに、ベース部材362及びケーシング364の組立体により形成される前記空間内に配される充填材料366を含んでいる。示される例示的な実施例において、ケーシング364は、一般に薄い柔軟な材料から形成され、一般に外側部分365及び一般に内側部分367を含んでいる。ベース部材362は、同様の又はやや硬めであるが、一般に柔軟な材料から形成される。充填材料366は一般に、ベース362及びケーシング364により定められる空間に一般に適合させる、及びケーシング364の外側部分365を曲げたり、患者の鼻孔に適合させたりすることを可能にする、ゲル又は他の適切な材料から構成される。ベース部362は、鼻枕346をプラットフォーム348に選択的に結合するために、プラットフォーム148の(以下に論じられる)対応する保持機構と協力して嵌まる保持機構として役立つ下向きフック部363を含む。
【0031】
引き続き図11及び図12を参照すると、プラットフォーム348は、一般に環状形状である一般に平坦な棚部372を含んでいる。平坦な棚部372は、鼻枕346がプラットフォーム348に取り付けられるとき、鼻枕346をプラットフォーム348に選択的に結合するように、鼻枕346の下向きフック部363は棚部372の内向き部分(図11)と協力して嵌まるような大きさにした開口378を定める内向き部373を含む。鼻枕のベース362及び/又は平坦な棚部372の一方又は両方の比較的柔軟であるという特性は、鼻枕346の下向きフック部363が、プラットフォーム374の開口378内に"ぱちんと嵌める"、故に鼻枕346をプラットフォーム348に結合することを可能にする、又はプラットフォーム348から取り外すとき、分離した位置に"外される"ことを可能にすることが分かる。下向きフック部363は内側ベース部362の周り(示される)又はその一部の周り(図示せず)に完全に延在することが考慮される。同様に、内向き部373は、このような内向き部373が少なくとも、鼻枕346の対応する下向きフック部363と協力して嵌まるのに十分な位置に設けられる限り、平坦な棚部372の全て(示される)又は選択した部分(図示せず)の周りから内側に延在してよいことも考慮される。
【0032】
図13及び図14は、本発明の原理に従う、対応するプラットフォーム448に取り付けられる取り替え可能な鼻枕446の第5の実施例の部分断面図及びプラットフォーム448の正面図を夫々説明している。鼻枕446は、一般に平坦な、環状のベース部材462及びベース部材462に結合されるケーシング464を含み、空間(番号無し)を定める一般的に円錐台形状の環状部材を形成する。鼻枕446はさらに、ベース部材462及びケーシング466の組立体により形成される前記空間内に配される充填材料466を含んでいる。示される例示的な実施例において、ケーシング464は、一般に薄い柔軟な材料から形成され、一般に外側部分465及び一般に内側部分467を含んでいる。ベース部材462は、同様の又はやや硬めであるが、一般に柔軟な材料から形成される。充填材料466は一般に、ベース462及びケーシング464により定められる空間に一般に適合させる、及びケーシング464の外側部分465を曲げたり、患者の鼻孔に適合させたりする、ゲル又は他の適切な材料から構成される。ケーシング464の内側部分467は、鼻枕446をプラットフォーム448に選択的に結合するために、プラットフォーム448の(以下に論じられる)対応する保持機構と協力して嵌まる保持機構として役立つ溝部470を含む。
【0033】
図13及び図14を引き続き参照すると、プラットフォーム448は、平坦部472から上方に延在し、頂部の開口478で終わる一般に管状の煙突部474を取り囲んでいる一般に環状形状である一般に平坦な棚部472を含んでいる。煙突部474は、鼻枕446がプラットフォーム448に取り付けられるとき、鼻枕446をプラットフォーム448に選択的に結合するように、鼻枕446の溝部470はリブ(rib)部分476と協力して嵌まる大きさにしたリブ部分476を含む。鼻枕446及び/又はプラットフォーム448の一方又は両方の比較的柔軟であるという特性は、鼻枕446を、開口478の上であり、プラットフォーム474の上の結合した位置に"ぱちんと嵌める"又はプラットフォーム448から取り外すとき、分離した位置に"外される"ことを可能にすることが分かる。溝部470は、煙突部474の周りの内側部分の全て又は一部に沿って延在してもよいことが考慮される。同様に、リブ部分476は、このような溝部470が少なくとも煙突部474の対応するリブ部分476と協力して嵌まるのに十分な位置に設けられる限り、煙突部474の全て(示される)又は選択した部分(図示せず)の周りに延在することも考慮される。
【0034】
図15は、本発明の原理に従う、対応するプラットフォーム548に取り付けられる取り替え可能な鼻枕546の第6の実施例の断面図を説明している。鼻枕546は、一般に平坦な、環状のベース部材562及びベース部材562に結合されるケーシング564を含み、内部に空間(番号無し)を定める一般的に円錐台形状の環状部材を形成する。鼻枕546はさらに、ベース部材562及びケーシング566の組立体により形成される前記空間内に配される充填材料566を含んでいる。示される例示的な実施例において、ケーシング564は、一般に薄い柔軟な材料から形成され、一般に外側部分565及び一般に内側部分567を含んでいる。ベース部材562は、同様の又はやや硬めであるが、それ自体は一般に柔軟な材料から形成される。充填材料566は一般に、ベース562及びケーシング564により定められる空間に一般に適合させる、及びケーシング564の外側部分565を曲げたり、患者の鼻孔に適合させたりする、ゲル又は他の適切な材料から一般に構成される。
【0035】
鼻枕546のベース部はさらに、ケーシング564の内側部分567に結合される一般に管状の内側部材563を含む。内側部材563は、ベース部材562から下方に延在し、鼻枕546をプラットフォーム548に選択的に結合するために、プラットフォーム548の(以下に論じられる)一部と協力して嵌まる保持機構として役立つフック部563Aで終わる。
【0036】
図15を引き続き参照すると、プラットフォーム548は、一般に環状形状である一般に平坦な棚部572を含む。平坦な棚部572は、鼻枕546がプラットフォーム548に取り付けられるとき、鼻枕546をプラットフォーム548に選択的に結合するように、内側部分563のフック部563Aは棚部572の内向き部573と協力して嵌まる大きさにした開口578を定める内向き部573を含む。鼻枕のベース562及び/又は平坦な棚部572の一方又は両方の比較的柔軟であるという特性は、鼻枕546のフック部563Aが、プラットフォーム548の開口578内に"ぱちんと嵌める"、故に鼻枕546をプラットフォーム548に結合することを可能にする、又はプラットフォーム548から取り外すとき、分離した位置に"外される"ことを可能にすることが分かる。フック部563Aは内側部材563の周り(示される)又はその一部の周り(図示せず)に完全に延在することが考慮される。同様に、内向き部573は、このような内向き部573が少なくとも、鼻枕546の対応するフック部563Aと協力して嵌まるのに十分な位置に設けられる限り、平坦な棚部572の全て(示される)又は選択した部分(図示せず)の周りから内側に延在してよいことも考慮される。
【0037】
図16は、本発明の原理に従う、対応するプラットフォーム548に取り付けられる取り替え可能な鼻枕646の第7の実施例の断面図を説明している。鼻枕646は、その下に空間(番号無し)を定める一般的に円錐台形状の環状部材を形成するケーシング664を含む。示される例示的な実施例において、ケーシング564は、一般に薄い柔軟な材料から形成され、一般に外側部分665及び一般に内側部分667を含む。ケーシング664の外側部分665は一般に、曲げたり、患者の鼻孔に適合させたりするように構成される。
【0038】
鼻枕646はさらに、ケーシング664の内側部分667に結合される一般に管状の内側部材662を含む。内側部材662は、内側部分667から下方に延在し、鼻枕646をプラットフォーム648に選択的に結合するために、プラットフォーム548の(以下に論じられる)一部と協力して嵌まる保持機構として役立つフック部663で終わる。
【0039】
図16を引き続き参照すると、プラットフォーム648は、一般に環状形状である一般に平坦な棚部672を含む。棚部672は、鼻枕646がプラットフォーム648に取り付けられるとき、鼻枕646をプラットフォーム648に選択的に結合するように、内側部材662のフック部663は棚部672の内向き部673と協力して嵌まる大きさにした開口678を定める内向き部673を含む。鼻枕の内側部材662及び/又は平坦な棚部672の一方又は両方の比較的柔軟であるという特性は、鼻枕646のフック部663が、プラットフォーム674の開口678に"ぱちんと嵌める"又はプラットフォーム648から取り外すとき、分離した位置に"外される"ことを可能にすることが分かる。フック部663は内側部材662の周り(示される)又はその一部の周り(図示せず)に完全に延在していることが考慮される。同様に、内向き部673は、このような内向き部673が少なくとも、鼻枕646の対応するフック部663と協力して嵌まるのに十分な位置に設けられる限り、平坦な棚部672の全て(示される)又は選択した部分(図示せず)の周りから内側に延在してよいことも考慮される。
【0040】
図17及び図18は、本発明の原理に従う、取り替え可能な鼻枕746及び対応するプラットフォーム748の第8の実施例の組み立てられた断面図及び分解組立等角図を夫々説明している。鼻枕746は、一般に平坦な、環状のベース部材762及びベース部材762に結合されるケーシング764を含み、空間(番号無し)を定める一般的に円錐台形状の環状部材を形成する。鼻枕746はさらに、ベース部材762及びケーシング764の組立体により形成される前記空間内に配される充填材料766を含んでいる。示される例示的な実施例において、ケーシング764は、一般に薄い柔軟な材料から形成され、一般に外側部分765及び一般に内側部分767を含んでいる。ベース部材762は、同様の又はやや硬めであるが、一般に柔軟な材料から形成される。充填材料は一般に、ベース762及びケーシング764により定められる空間に一般に適合させる、及びケーシング764の外側部分765を曲げたり、患者の鼻孔に適合させたりすることを可能にする、ゲル又は他の適切な材料から構成される。
【0041】
鼻枕746はさらに、ケーシング764の内側部分767に結合される一般に管状の内側部材763を含む。内側部材763は、ベース部材762から下方に延在し、鼻枕746をプラットフォーム748に選択的に結合するために、プラットフォーム748の(以下に論じられる)一部と協力して嵌まる保持機構として役立つ多数の開口775を含む。
【0042】
図17及び図18を引き続き参照すると、一般に環状形状である一般に平坦な棚部772を含む。棚部772は、鼻枕746がプラットフォーム748に取り付けられるとき、鼻枕746をプラットフォーム748に選択的に結合するように、鼻枕746の多数の開口775の各々と協力して嵌まる、開口778に向かい棚部772から内側に向けられる多数の突起物773を含む。内側部材763及び/又は平坦な棚部772の一方又は両方の比較的柔軟であるという特性は、鼻枕746の内側部材763が、プラットフォーム774の開口778に"ぱちんと嵌める"、故に鼻枕746をプラットフォーム748に結合すること、又はプラットフォーム748から取り外すとき、分離した位置に"外される"ことを可能にすることが分かる。4つの突起物773が示されていたとしても、このような突起物773の数及び相対的大きさは本発明の範囲内において変更してもよいことを分かるべきである。
【0043】
図19は、本発明の原理に従う、対応するプラットフォーム848に取り付けられる取り替え可能な鼻枕846の第9の実施例の断面図を示す。鼻枕846は、一般に平坦な、環状のベース部材862及びベース部材862に結合されるケーシング864を含み、空間(番号無し)を定める一般的に円錐台形状の環状部材を形成する。鼻枕846はさらに、ベース部材862及びケーシング864の組立体により形成される空間内に配される充填材料866を含んでいる。示される例示的な実施例において、ケーシング864は、一般に薄い柔軟な材料から形成され、一般に外側部分865及び一般に内側部分867を含んでいる。ベース部材862は、同様の又はやや硬めであるが、一般に柔軟な材料から形成される。充填材料866は一般に、ベース862及びケーシング864により定められる空間に一般に適合させる、及びケーシング864の外側部分865を曲げたり、患者の鼻孔に適合させたりすることを可能にする、ゲル又は他の適切な材料から構成される。
【0044】
図19を引き続き参照すると、プラットフォーム848は、平坦部872から上方に延在し、頂部の開口878で終わる一般に管状の煙突部874を取り囲んでいる一般に環状形状である一般に平坦な棚部872を含んでいる。煙突部874は、鼻枕846がプラットフォーム848に取り付けられるとき、鼻枕846をプラットフォーム848に選択的に結合するように、リブ部分876は内側部分867の最上部(番号無し)に嵌まる大きさにすると共に、頂部の開口878に隣接するリブ部分876を含む。鼻枕846及び/又は煙突部874の一方又は両方の比較的柔軟であるという特性は、鼻枕846を、リブ部分876の上であり、プラットフォーム474の上の結合した位置に"ぱちんと嵌める"又はプラットフォーム448から取り外すとき、分離した位置に"外される"ことを可能にすることが分かる。リブ部分876は、管状の煙突部874の全て(示される)又は一部(図示せず)の周りに延在することも考慮される。
【0045】
本発明が最も実用的であり、好ましい実施例であると現在考えられるものに基づいて、説明を目的として詳細に説明されたとしても、そのような詳細は単に説明を目的とするものであり、本発明が開示した実施例に限定されるのではなく、添付の請求項の意図及び範囲内にある変更及び同等な装置も範囲に含んでいることも意図すると理解されるべきである。例えば本発明は、可能な限り、何れかの実施例の1つ以上の特徴が何れかの他の実施例の1つ以上の特徴と組み合わされ得ることを考慮していることを理解すべきである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
取り替え可能な鼻枕を用いている患者インタフェース装置を患者の鼻孔にフィットさせるためのキットにおいて、前記キットは、
複数の鼻枕
を有し、各々の鼻枕が患者インタフェース装置の本体部に選択的に取り付けられるのに適する、キット。
【請求項2】
前記複数の鼻枕における各々の鼻枕は、
前記患者インタフェース装置の本体部に配されるように構成されるベース部、
その中に密封空隙を定めるように前記ベース部に結合されるケーシングであり、患者の鼻孔に密封して嵌まるように構成される外側部分及び内側部分を有するケーシング、
前記ケーシング及び前記ベース部により定められる前記密封空隙に配される充填材料
を有する、請求項1に記載のキット。
【請求項3】
前記複数の鼻枕における各々の鼻枕は、前記複数の鼻枕における他の鼻枕と異なる特徴を有する、請求項2に記載のキット。
【請求項4】
前記特徴は、サイズ、形状、硬さ及び表面の肌理を含む集合から選択される、請求項3に記載のキット。
【請求項5】
各々の鼻枕に対し、前記ケーシングの内側部分は、前記鼻枕を前記本体部に選択的に結合するように、前記患者インタフェース装置の本体部の一部と協力して嵌まるように構成される肥厚部を有する、請求項2に記載のキット。
【請求項6】
各々の鼻枕に対し、前記ケーシングの外側部分は、下方に延在すると共に、前記鼻枕を前記本体部に選択的に結合するように、前記患者インタフェース装置の本体部の一部の周りに一般に引っ掛けるように構成されるフック部を有する、請求項5に記載のキット。
【請求項7】
各々の鼻枕に対し、前記ベース部は、前記鼻枕を前記本体部に選択的に結合するように、前記患者インタフェース装置の本体部の一部に、締りばめとして嵌まるように構成される前記ケーシングの内側部分に隣接する垂直部を有する、請求項2に記載のキット。
【請求項8】
各々の鼻孔に対し、前記ベース部は、前記鼻枕を前記本体部に選択的に結合するように、前記患者インタフェース装置の本体部の一部に嵌まるように構成される下向きフック部を有する、請求項2に記載のキット。
【請求項9】
各々の鼻孔に対し、前記ベース部は、前記鼻枕を前記本体部に選択的に結合するように、前記患者インタフェース装置の本体部のリブ部分と協力して嵌まるように構成される溝部を有する、請求項2に記載のキット。
【請求項10】
各々の鼻孔に対し、前記ベース部は、前記ケーシングの内側部分に結合される一般に管状の内側部材を有し、前記内側部材は、前記ベース部から下方に延在し、前記鼻枕を前記本体部に選択的に結合するように、前記患者インタフェース装置の本体部の一部と協力して嵌まるように構成されるフック部で終わる、請求項2に記載のキット。
【請求項11】
各々の鼻孔に対し、前記ベース部は、前記ケーシングの内側部分に結合される一般に管状の内側部材を有し、前記内側部材は、前記ベース部から下方に延在し、前記鼻枕を前記本体部に選択的に結合するように、前記患者インタフェース装置の本体部の一部と協力して嵌まるように構成される、前記内側部材に配される開口を有する、請求項2に記載のキット。
【請求項12】
各々の鼻孔に対し、前記ケーシングの内側部分の上部は、前記鼻枕を前記本体部に選択的に結合するように、前記患者インタフェース装置の本体部の一部と協力して嵌まるように構成される、請求項2に記載のキット。
【請求項13】
ベース部及びプラットフォーム部を有するクッションをさらに有し、前記ベース部は、前記クッションを前記本体部に結合するように構成される、請求項2に記載のキット。
【請求項14】
患者にガスの流れを供給するキットにおいて、前記キットは、
(a)本体部材、
(b)ベース部及びプラットフォーム部を有するクッションであり、前記ベース部は前記クッションを前記患者インタフェース装置の前記本体部材に結合しているクッション、並びに
(c)複数の鼻枕であり、前記鼻枕の各々は前記プラットフォーム部に選択的に結合される複数の鼻枕
を有し、前記本体部材は、
(1)一組のアーム、
(2)顎支持部であり、前記一組のアームにおける各々のアームの第1の端部は前記顎支持部の反対側の端部に結合され、前記顎支持部は、ユーザが着用している前記患者インタフェース装置に応じて下顎の下に配される、顎支持部、
(3)少なくとも1つのヘッドギア取り付け具、並びに
(4)前記一組のアームにおける各々のアームの第2の端部に動作可能であるように結合される回路部、
を有するキット。
【請求項15】
前記複数の鼻枕における各々の鼻枕は、前記複数の鼻枕の他の鼻枕とは異なる特徴を有する請求項14に記載のキット。
【請求項16】
前記特徴は、サイズ、形状、硬さ及び表面の肌理を有する集合から選択される請求項15に記載のキット。
【請求項17】
患者の鼻孔にガスの供給を提供するためのカスタマイズ可能な患者インタフェース装置を供給する方法において、前記方法は、
(a)前記患者の鼻孔に密封して嵌まるように構成される取り替え可能な鼻枕を持つ患者インタフェース装置を提供するステップ、及び
(b)複数の鼻枕を有するキットを供給するステップ、
を有し、前記鼻枕の各々は、
(i)前記患者インタフェース装置の一部に配されるように構成されるベース部、
(ii)その中に密封空隙を定めるように前記ベース部に結合されるケーシングであり、患者の鼻孔と密封して嵌まるように構成される外側部分及び内側部分を有するケーシング、並びに
(iii)前記ケーシング及び前記ベース部により定められる前記密封空隙に配される充填材料、
を有する方法。
【請求項18】
複数の鼻枕を有するキットを供給するステップは、前記複数の鼻枕の1つずつが異なる特徴を持つ複数の鼻枕を供給するステップを有する請求項17に記載の方法。
【請求項19】
複数の鼻枕の1つずつが異なる特徴を持つ前記複数の鼻枕を有するキットを供給するステップは、サイズ、形状、硬さ及び表面の肌理の少なくとも1つが異なる複数の鼻枕を供給するステップを有する、請求項18に記載の方法。

【図1a】
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【図1b】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公表番号】特表2013−517035(P2013−517035A)
【公表日】平成25年5月16日(2013.5.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−548493(P2012−548493)
【出願日】平成22年12月17日(2010.12.17)
【国際出願番号】PCT/IB2010/055921
【国際公開番号】WO2011/086437
【国際公開日】平成23年7月21日(2011.7.21)
【出願人】(590000248)コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ (12,071)