説明

取付フランジ延長部を有する、ガスタービンのためのフィルタ組立体

空気流から、具体的にはガスタービンに入るガス流から粒子を除去するためのカセット・フィルタ組立体(1)が、上流端部及び下流端部を有しており、また濾材(2)が装着された取付フレーム(8)を含み、この取付フレームは、仕切(6)の開口にカセット・フィルタを取り付けるようにされた取付フランジ延長部(11)を有している。取付フランジ延長部(11)は、連続的な濾材が一部は濾過ユニットの清浄側内部に、そして一部は濾過ユニットの汚染側内部に配置されるように、仕切の取付面とカセット・フィルタの取付面との間に位置決めされている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、空気流から粒子を除去するためのカセット・フィルタに関し、具体的には、濾過ユニットを清浄側と汚染側とに隔離する仕切を有する濾過ユニット内に設置するためのフィルタ組立体に関する。仕切は、カセット・フィルタ組立体が取り付けられた開口を有している。本発明はまた、ガスタービンに入るガス流から粒子を除去するように意図された濾過ユニット内でカセット・フィルタ組立体を使用することに関し、また具体的な用途としてガスタービン自体に関する。しかしながら、本発明は、種々の他の用途、例えば非常用発電機、ガス圧縮機、HVACシステム、及びガス採掘作業などに使用される濾過ユニット内で同様に用いられてもよい。
【背景技術】
【0002】
上述の用途の共通点は、大量の空気が高い粒子濾過効率で濾過されるのを必要とすることである。いくつかの用途では、単一のカセット・フィルタの濾過能力は1時間当たり1000m3を上回り、典型的なフィルタ・サイズ600mm×600mm×300mmでは、1時間当たり約2,500m3〜5,000m3を濾過する。1時間当たり10,000m3を上回る、又は1時間当たり50,000m3を上回る空気量を濾過するために、多くのカセット・フィルタを並行して使用することがある。このような用途では、「清浄空気区域」と一般に呼ばれる下流体積から、「汚染空気区域」と一般に呼ばれる上流体積を隔離する仕切内に、カセット・フィルタ又はカセットが取り付けられる。仕切は、カセット・フィルタが取り付けられる開口を備えた壁の形態を成すか、或いはカセット・フィルタが取り付けられる複数の開口を画定するラックの形態を成すことにより、汚染空気区域と清浄空気区域との間にほぼ気密な仕切を形成することができる。
【0003】
多くの装置は、障害物又は設置済みの設備に起因して、濾過ユニットの清浄空気区域におけるスペースが限られている。このような制約は、カセット・フィルタが清浄側内に延びることができる深さを制限し、従ってカセット・フィルタのサイズを制限している。サイズの制限は、フィルタ内に設けることができる濾材の量を制限する。この問題は、既存のフィルタ・システムを変更して高効率の濾材を導入するときに特に深刻である。高効率濾材は、しばしば圧力降下が増大し、既存の濾材を変更するときにフィルタ面積を最大化することが特に重要になる。
【0004】
カセット・フィルタは典型的には、パネル・フィルタ対がカセット・フィルタの上流端部からカセット・フィルタの下流端部へ延びるV字形を形成するように配列された複数のフィルタ・パネルを含んでいる。各フィルタ・パネルは、濾過通路全体に対してほぼ平行に延びる複数の濾材プリーツから成っているので、濾過されるべき空気又はガスは、ほぼまっすぐにプリーツを貫通する。フィルタ・パネルは、ケーシング内に取り付けられていて、フィルタの一方の端部で取付フレームにシーリングされている。取付フレームは、仕切の対応する取付面にカセット・フィルタを取り付けるための取付面を提供するので、カセット・フィルタは、仕切の開口内に延び、そしてこの開口を通って清浄空気区域内に延びる。フィルタ・カセットは、汚染空気区域側からアクセスすることができ、容易に取り外して交換することができる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
一つの態様において、仕切に取り付けるためのフィルタ・カセット組立体が提供される。仕切は、濾過ユニットの汚染空気側から清浄空気側を隔離する平面を画定する。フィルタ・カセット組立体は、フレームと、フレーム内部に配置された濾材プリーツ・パックとを有するフィルタ・カセットを含んでおり、フィルタ・カセットは、上流端部と、下流端部と、該フィルタ・カセットの上流端部に隣接する取付フレームとを有しており、前記取付フレームは、フィルタ・カセットを取り付けるようにされた取付面を有しており、フィルタ・カセット組立体はさらに、仕切と取付フレームとの間に配置された取外し可能なフランジ延長部を含んでおり、前記フランジ延長部は、仕切への取付けのための第1取付面と、フィルタ・カセットの取付フレームへの取付けのための第2取付面とを有している。
【0006】
別の態様では、濾過ユニットが提供される。濾過ユニットは、濾過ユニットの汚染空気側から濾過ユニットの清浄側を隔離する平面を画定する仕切を含み、前記仕切はさらに取付フランジ延長部を含み、濾過ユニットはさらに、フレームと、フレーム内部に配置された濾材プリーツ・パックとを有するフィルタ・カセットを含み、前記フィルタ・カセットは、上流端部と、下流端部と、フィルタ・カセットの上流端部に隣接する取付フレームとを有しており、前記取付フレームは、フィルタ・カセットを取り付けるようにされた取付面を有している。この態様では、仕切のフランジ延長部は、フィルタ・カセット内部に配置された濾材プリーツ・パックの一部が濾過ユニットの清浄側にあって、フィルタ・カセット内部に配置された濾材プリーツ・パックの一部が濾過ユニットの汚染側にあるのに十分な奥行きを有している。
【0007】
さらに別の態様では、V字傾斜のカセット・フィルタ型の改善された濾過ユニットが提供される。濾過ユニットは、濾過ユニットの汚染空気側から濾過ユニットの清浄空気側を隔離する平面を画定する仕切と、当該カセット内に連続的な濾材プリーツ・パックが配置されたV字傾斜型フィルタ・カセットとを具備し、V字傾斜型フィルタ・カセットは入口端部と、出口端部と、仕切に取り付けるための取付フレームとを有しており、取付フレームは、V字傾斜型フィルタ・カセットの入口端部に隣接している。改善は、カセット内部に配置された連続的な濾材プリーツ・パックが一部は濾過ユニットの清浄側に配置されて一部は濾過ユニットの汚染側内部に配置されるように、仕切と取付フレームとの間に配置されたフランジ延長部を具備する。
【0008】
さらなる態様では、カセット・フィルタ型のフィルタを設置する方法が提供され、前記カセット・フィルタは仕切に取り付けるための取付フレームを含み、前記カセット・フィルタは該カセット・フィルタの入口側に隣接する取付フランジを含む。この方法は、仕切に、取外し可能なフランジ延長部を取り付ける段階、及び取外し可能なフランジ延長部にカセット・フィルタの取付フレームを取り付ける段階を含む。
【0009】
別の態様では、仕切に取り付けるためのフィルタ・カセット組立体が提供される。仕切は、濾過ユニットの汚染空気側から清浄空気側を隔離する平面を画定する。フィルタ・カセット組立体は、上流端部と、下流端部と、濾材が装着された取付フレームとを含むフィルタ・カセットを含み、取付フレームは、フィルタ・カセットを取り付けるようにされた取付面を有しており、フィルタ・カセット組立体は、カセット上流端部から仕切までの第1距離と、カセット下流端部から仕切までの第2距離とが全長の25%を上回ってフィルタ・カセットが位置決めされるように、前記取付面と仕切との間に配置された取付フランジ延長部をさらに含む。
【0010】
別の態様では、仕切に取り付けるためのフィルタ・カセット組立体が提供される。仕切は、濾過ユニットの汚染空気側から清浄空気側を隔離する平面を画定する。フィルタ・カセット組立体は、上流端部と、下流端部と、濾材が装着された取付フレームとを含むフィルタ・カセットを含み、取付フレームは、フィルタ・カセットを取り付けるようにされた取付面を有しており、フィルタ・カセット組立体は、カセット上流端部から仕切までの第1距離と、カセット下流端部から仕切までの第2距離とが全長の10%を上回ってフィルタ・カセットが位置決めされるように、前記取付面と仕切との間に配置された取付フランジ延長部をさらに含む。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】図1は、カセット・フィルタを示す側面斜視図である。
【図2】図2は、図1のフィルタ・カセットと、本発明の一実施態様に基づくフランジ延長部とを含むカセット・フィルタ組立体を示す図である。
【図3】図3は、カセット・フィルタ組立体を、仕切に設けられている状態で示す図である。
【図4】図4は、図1のカセット・フィルタ組立体を含む別の実施態様のカセット・フィルタ組立体を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
ここに記載する本発明の実施態様において使用されるカセット・フィルタは、上流端部と下流端部とを有しており、また取付フレームを具備している。濾材プリーツ・パックが取付フレームに装着されており、この取付フレームは、従来技術との関連において前述したように、カセット・フィルタを仕切の開口に取り付けるようにされた取付面を有している。
【0013】
図1は、仕切6の開口内に取り付けられたカセット・フィルタ1を備えた従来技術のフィルタ集成装置を示している。図示の仕切6は壁の形態を有している。仕切は、カセット・フィルタ1の下流端部16に位置する汚染空気区域から、カセット・フィルタ1の上流端部14に位置する清浄空気区域を隔離する平面を画定している。カセット・フィルタ1は、上流から下流へ向かって延びるV字傾斜配置を有する複数のフィルタ・プリーツ・パック2から成っている。これらのプリーツ・パック2は、上流端部及び下流端部で交互に相互結合されている。上流端部14における結合部は取付フレーム8の形態を成している。この取付フレーム8は、その下流側に取付面5を形成するように横方向に突出している。取付面5はフィルタ・パネル・パッケージを取り囲んでいるので、カセット・フィルタ1は、取付フレーム8を介して仕切6にほぼ気密に取り付けることができ、取付面5はシーリング機能を有している。清浄化されるべき空気がカセット・フィルタ1を通過するときには、空気は、取付フレーム8に設けられた開口を通ってカセット・フィルタ1に入り、フィルタ・プリーツ・パック2の上流面側17から下流面側18へ、フィルタ・プリーツ・パック2の濾材4を通過し、そしてカセット・フィルタ1からその下流端部16を通って出る。側壁10はフィルタ・パネル2の所望のV字傾斜配置を維持し、そして清浄化されるべき空気がフィルタ・プリーツ・パック2を強制的に通過するのに必要な強度を提供する。
【0014】
図1の典型的なカセット・フィルタの長さは約300mm又は約400mmであり、そしてフィルタ・フレームは典型的には592mm×592mm、又は610mm×610mmである。フィルタ・フレームの厚さは約20mmである。典型的には、フィルタ・プリーツ・パック2の三つ又は四つ以上のV字傾斜が、フィルタ・カセット内に配列される。
【0015】
後述のカセット・フィルタ組立体は、取付け位置及び取付け手段の点で、上記従来技術の構造とは異なる。このため、本発明の実施態様を説明するために同じ符号を以後使用する。
【0016】
図2及び図3はフィルタ組立体の第1実施態様を示す。仕切壁6の開口内にカセット・フィルタ1が取り付けられている。従来技術におけるのと同様に、二つの隣接するフィルタ・プリーツ・パック2が一つのV字傾斜を形成している。各V字傾斜のフィルタ・パネルは、カセット・フィルタの下流端部16で、例えば好適な注封材料によって気密に結合されている。同様に、二つの隣接するV字傾斜のフィルタ・プリーツ・パック2は、カセット・フィルタの上流端部14で、例えばやはり好適な注封材料によって気密に結合されている。
【0017】
従来技術とは異なり、取付フランジ延長部11が設けられている。取付フランジ延長部11は、フィルタ・カセットに取付面5で結合されている。カセット・フィルタ1は、仕切6がカセット・フィルタ1の上流端部14と下流端部16との間に位置するように、仕切壁6の対応する取付面13に取り付けられている。従来技術のカセット・フィルタと同様に、濾過されるべき空気は、カセット・フィルタ1の汚染空気区域側に位置するフィルタ・プリーツ・パック2の濾材4の上流面側を通過し、そして下流面側のフィルタ・プリーツ・パック2の濾材4から、清浄空気区域内に出ることになる。フィルタ・カセットの全長はLである。
【0018】
取付フランジ延長部11は、フィルタ・カセットの取付フレームと仕切6の汚染側との間に離隔距離Dを提供する。所与のフィルタ長さにおいて、取付フランジ延長部によって提供される離隔距離は、フィルタ・カセット1による、濾過ユニットの清浄空気側内への貫入深さを小さくする。従って、従来はユニットの清浄空気側で設計上邪魔となっていた長いフィルタを濾過ユニット内に導入することができる。一つの態様では、取付フランジは、少なくとも100mmの離隔距離を提供することができ、標準300mmフィルタの代わりに標準400mmフィルタを使用するのを可能にする。このことは、それぞれのフィルタ・カセット装置内により多くの濾材を入れるのを可能にするので、顕著な利点を有する。例えば清浄側内へのフィルタ貫入長さが250mm未満で、25m2を上回る濾材が可能となる。このことは、除去効率が高い濾材が使用されるときに特に有利である。それというのも、そのような濾材は、比較的高い圧力降下によってしばしば特徴付けられるからである。
【0019】
離隔距離Dは好ましくは、フィルタ全長の少なくとも10%である。より好ましくは、Dはフィルタ全長Lの少なくとも25%であり、そして最も好ましくは、Dはフィルタ全長Lの少なくとも50%である。一般に、DはLの約80%未満であるので、連続的なプリーツ付き濾材プリーツ・パックは、濾過システムの清浄側に少なくとも一部が配置され、そして濾過システムの汚染側に一部が配置される。
【0020】
さらに注目すべきなのは、フランジ延長部111は、フィルタ・パネル装置又は仕切壁の開口15を全体的に取り囲むことが好ましいものの、絶対に必要というわけではない点である。例えば、フィルタ・パネル装置と仕切壁の開口15とが他の形で密着している場合には、取付フランジ延長部11は、或る特定の区域内にだけ、例えば主要なトルク力が予測され得るカセット・フィルタの上側及び下側だけに設けられてよい。
【0021】
別の態様では、取付フランジ延長部11によって提供される離隔距離は、濾過ユニットの仕切に適合させられてこの仕切に永久的に取り付けられたフランジによって提供することもできる。図4は、仕切6に永久的に取り付けられたフランジ9を示している。フランジ9は、有利には、仕切と同様の材料から構築されてよく、また溶接、接着剤、又は締結ファスナ及びシーラントによって永久的に取り付けられてよい。
【0022】
濾材プリーツ・パック2の濾材4は、図面に概略的に示すように上流から下流に向かって、プリーツ付けされている。しかしプリーツはいかなる方向に延びていてもよい。例えば、プリーツは上流から下流に向かう方向に対して垂直方向に延びていてもよい。濾材4は、セルロース、又はガラス繊維、又は例えばポリエステル不織布もしくはポリプロピレン不織布のような合成材料を含んでよい。一方が好ましくは膜濾過層であり、他方が前置濾過層である少なくとも二つの重ね合わされた濾過層を有する複合濾材を使用することが特に好ましい。前置濾過層は、ナノ繊維もしくはガラス繊維、例えばスパンボンドのような不織繊維高分子ウェブ、不織布、繊維ガラス、マイクロ繊維ガラス、セルロース又は微孔膜を含んでよい。好ましくは、前置濾過層はメルトブローン・ウェブである。メルトブローンポリマー繊維ウェブ層は、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリアミド、ポリ塩化ビニル、ポリメタクリル酸メチル及びポリエチレンを含む種々様々な高分子材料から形成することができる。これらの中では、ポリプロピレンが最も好ましい。典型的には、ウェブを形成するポリマー繊維の直径は、約0.05μm〜約10μm、好ましくは約1μm〜約5μmである。
【0023】
静電荷を有する高効率層を含むエレクトレット濾材として、少なくとも一つのデプス濾材が形成される。種々の周知の技術を用いて、濾過性能を改善するために、メルトブローン繊維に電荷が与えられる。複合濾材のデプス濾過層の下流には、デプス濾過層を通過した粒子を捕捉することが意図された膜濾過層が配置される。用途の要件に応じて、膜濾過層として種々の微孔性高分子膜を使用することができる。膜濾過層は、次の模範的な材料、即ちニトロセルロース、トリアセチルセルロース、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリスルホン、ポリフッ化ビニリデン、アクリレートコポリマーから形成することができる。膜濾過層は、液体の通過を防止することができる疎水性材料から好適に形成される。米国特許第7501003号明細書に模範的な濾過材料が記載されている。好ましくは、膜濾過層は、例えばePTFEのような微孔性フルオロポリマー、フッ素化エチレンプロピレン(FEP),パーフルオロアルコキシポリマー(PFA)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)又は超高分子量ポリエチレン(PE−UHMW)である。特に好適なePTFE膜が米国特許第3953566号明細書に記載されている。好適な材料に関するさらなる情報のためには、これらの特性及び相応する試験方法が米国特許第3953566号明細書に言及されている。
【0024】
提案した組立体によって達成される利点は、カセット・フィルタが清浄空気区域内に貫入する長さを増大させることなしに、濾材の表面積を増大させることができることである。すなわち、本発明によるカセット・フィルタはむしろ、一部が汚染空気区域内に、そして一部が清浄空気区域内に延びている。こうして、既存のカセット・フィルタを、より大きいフィルタ表面積を有する提案したカセット・フィルタと、障害物に邪魔されることなしに交換することができる。
【0025】
フィルタ表面積が増大する結果、フィルタ圧力損失が減少して寿命が長くなるだろう。なぜならば、濾材単位面積当たりのダスト捕集量が少なくなり、また空気がより低速度で濾材を通過することになるからである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
濾過ユニットの汚染空気側から清浄空気側を隔離する平面を画定する仕切に取り付けるためのフィルタ・カセット組立体であって、該フィルタ・カセット組立体が、フィルタ・カセットと、取外し可能なフランジ延長部とを具備しており、
a.前記フィルタ・カセットは、フレームと、前記フレーム内部に配置された濾材プリーツ・パックとを有しており、前記フィルタ・カセットは、上流端部と、下流端部と、該フィルタ・カセットの上流端部に隣接する取付フレームとを有しており、前記取付フレームは、前記フィルタ・カセットを取り付けるようにされた取付面を有しており、
b.前記取外し可能なフランジ延長部は、前記仕切と前記取付フレームとの間に配置されており、前記フランジ延長部は、前記仕切への取付けのための第1取付面と、前記フィルタ・カセットの取付フレームへの取付けのための第2取付面とを有しており、
前記取外し可能なフランジ延長部は、前記濾材プリーツ・パックの一部を前記濾過ユニットの清浄側に位置決めするとともに、前記濾材プリーツ・パックの一部を前記濾過ユニットの汚染側に位置決めするのに十分な奥行きを有する、フィルタ・カセット組立体。
【請求項2】
仕切とフィルタ・カセットとを具備する濾過ユニットであって:
a.前記仕切は、濾過ユニットの汚染空気側から濾過ユニットの清浄側を隔離する平面を画定し、前記仕切はさらに取付フランジ延長部を含み、
b.前記フィルタ・カセットは、フレームと、前記フレーム内部に配置された濾材プリーツ・パックとを有しており、前記フィルタ・カセットは、上流端部と、下流端部と、該フィルタ・カセットの上流端部に隣接する取付フレームとを有しており、前記取付フレームは、前記フィルタ・カセットを取り付けるようにされた取付面を有しており、
前記仕切のフランジ延長部は、前記カセット内部に配置された前記濾材プリーツ・パックの一部が前記濾過ユニットの清浄側にあって、前記カセット内部に配置された前記濾材プリーツ・パックの一部が前記濾過ユニットの汚染側にあるのに十分な奥行きを有している、濾過ユニット。
【請求項3】
前記取外し可能なフランジ延長部が100mmを上回る離隔距離を提供する、請求項1に記載のフィルタ組立体。
【請求項4】
前記仕切の前記取付フランジ延長部が100mmを上回る離隔距離を提供する、請求項2に記載の濾過ユニット。
【請求項5】
前記濾材プリーツ・パックの平にしたシート面積は25m2を上回り、前記濾過ユニットの清浄側内へ延びる前記フィルタ・カセットの長さは250mm未満である、請求項1に記載のフィルタ組立体。
【請求項6】
前記濾材プリーツ・パックの平にしたシート面積は25m2を上回り、前記濾過ユニットの清浄側内へ延びる前記フィルタ・カセットの長さは250mm未満である、請求項2に記載の濾過ユニット。
【請求項7】
前記フィルタ・カセットが、EN1822−1−1998に基づくフィルタ・クラスH11又はこれを上回る除去効率クラスを有している、請求項5に記載のフィルタ組立体。
【請求項8】
前記フィルタ・カセットが、EN1822−1−1998に基づくフィルタ・クラスH11又はこれを上回る除去効率クラスを有している、請求項6に記載の濾過ユニット。
【請求項9】
前記濾材の平にしたシート面積は32m2を上回り、前記濾過ユニットの清浄側内へ延びる前記フィルタ・カセットの長さは350mm未満である、請求項1に記載のフィルタ組立体。
【請求項10】
前記濾材の平にしたシート面積は32m2を上回り、前記濾過ユニットの清浄側内へ延びる前記フィルタ・カセットの長さは350mm未満である、請求項2に記載の濾過ユニット。
【請求項11】
V字傾斜のカセット・フィルタ型の改善された濾過ユニットであって、前記濾過ユニットは、前記濾過ユニットの汚染空気側から前記濾過ユニットの清浄空気側を隔離する平面を画定する仕切と、当該カセット内に連続的な濾材プリーツ・パックが配置されたV字傾斜型フィルタ・カセットとを具備し、前記V字傾斜型フィルタ・カセットは入口端部と、出口端部と、仕切に取り付けるための取付フレームとを有しており、前記取付フレームは、前記V字傾斜型フィルタ・カセットの入口端部に隣接しており、前記改善は、前記カセット内部に配置された連続的な濾材プリーツ・パックが一部は該濾過ユニットの清浄側に配置されて、一部は該濾過ユニットの汚染側内部に配置されるように、前記仕切と前記取付フレームとの間に配置されたフランジ延長部を具備する、V字傾斜のカセット・フィルタ型の改善された濾過ユニット。
【請求項12】
カセット・フィルタ型のフィルタを設置する方法であって、前記カセット・フィルタが、仕切に取り付けるための取付フレームを含み、前記カセット・フィルタが、前記カセット・フィルタの入口側に隣接する取付フランジを含んでおり、
a.前記仕切に、取外し可能なフランジ延長部を取り付ける段階;及び
b.前記取外し可能なフランジ延長部に、前記カセット・フィルタの取付フレームを取り付ける段階、を含むカセット・フィルタ型のフィルタを設置する方法。
【請求項13】
濾過ユニットの汚染空気側から清浄空気側を隔離する平面を画定する仕切に取り付けるためのフィルタ・カセット組立体であって、該フィルタ・カセット組立体が、フィルタ・カセットと、取付フランジ延長部とを具備しており、
a.前記フィルタ・カセットは、上流端部と、下流端部と、濾材が装着された取付フレームとを含み、前記取付フレームは、前記フィルタ・カセットを取り付けるようにされた取付面を有しており、
b.前記カセット上流端部から前記仕切までの第1距離と、前記カセット下流端部から前記仕切までの第2距離とが全長の25%を上回って前記フィルタ・カセットが位置決めされるように、前記取付フランジ延長部が前記取付面と前記仕切との間に配置されている、フィルタ・カセット組立体。
【請求項14】
濾過ユニットの汚染空気側から清浄空気側を隔離する平面を画定する仕切に取り付けるためのフィルタ・カセット組立体であって、前記フィルタ・カセット組立体が、フィルタ・カセットと、取付フランジ延長部とを具備しており、
a.前記フィルタ・カセットは、上流端部と、下流端部と、濾材が装着された取付フレームとを含み、前記取付フレームは、前記フィルタ・カセットを取り付けるようにされた取付面を有しており、
b.前記カセット上流端部から前記仕切までの第1距離と、前記カセット下流端部から前記仕切までの第2距離とが全長の10%を上回って前記フィルタ・カセットが位置決めされるように、前記取付フランジ延長部が前記取付面と前記仕切との間に配置されている、フィルタ・カセット組立体。
【請求項15】
濾過ユニットの汚染空気側から清浄空気側を隔離する平面を画定する仕切に取り付けるためのフィルタ・カセット組立体であって、該フィルタ・カセット組立体が、フィルタ・カセットと、取付フランジ延長部とを具備しており、
a.前記フィルタ・カセットは、上流端部と、下流端部と、濾材が装着された取付フレームとを含み、前記取付フレームは、前記フィルタ・カセットを取り付けるようにされた取付面を有しており、
b.前記フィルタの上流端部と下流端部との間の中点が、前記仕切によって画定された平面にほぼあるように、前記取付フランジ延長部が前記取付面と前記仕切との間に配置されている、フィルタ・カセット組立体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2012−522927(P2012−522927A)
【公表日】平成24年9月27日(2012.9.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−503412(P2012−503412)
【出願日】平成22年3月19日(2010.3.19)
【国際出願番号】PCT/US2010/000824
【国際公開番号】WO2010/114589
【国際公開日】平成22年10月7日(2010.10.7)
【出願人】(598123677)ゴア エンタープライズ ホールディングス,インコーポレイティド (279)
【Fターム(参考)】