説明

取引処理装置、取引処理システムおよび取引処理方法

【課題】取引処理装置を用いて取引する際、簡単な操作で取引を完結できるように簡略化取引を可能にして、入力作業の削減および機器占有時間の短縮を図ることが要望されている。
【解決手段】この発明は、サーバ12に通信回線13を介して接続された複数の取引処理装置11であって、前記サーバ12から顧客が予め登録した取引情報を受信する受信手段23,28と、前記受信手段23,28が受信した取引情報を表示する表示手段30と、前記表示手段30が表示した取引情報を顧客に確認入力させる確認入力手段22とを備え、前記確認入力手段22により顧客の確認ができたとき、前記取引情報に基づいた取引処理を実行する。これにより、事前に入力された予約済の取引情報に基づいて能率のよい取引ができる。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】この発明は、例えば金融機関に設置されるATM(自動預金支払機)等の取引処理装置に関し、さらに詳しくは取引に際して事前に遠隔地から携帯端末やインターネットなどを用いて取引内容を入力操作しておき、取引時に簡単な操作で取引できるようにした取引処理装置、取引処理システムおよび取引処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、金融機関などでの各種取引においては、携帯端末やインターネットの普及により、金融機関などの店舗に出向かずとも、各種決済や金融取引が可能である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、取引の内容によっては、入出金取引により現金の取扱いを伴ったり、通帳やカードなどの各種媒体が必要になり、自動取引機を直接利用しなければならない取引が存在していた。
【0004】ところが、この種の自動取引機では取引種類や取引先の選択、暗証番号や取引金額の入力操作など取引に必要な様々な情報を入力する必要があり、このような入力項目を要する取引が行われると、利用者は取引が完結するまでに時間がかかり、1人当りの取引時間が長くなって取引能率が低く、長時間待たされるなど自動取引機の混雑化を誘引していた。
【0005】また、営業店側に事前に取引の予約を受ける取引予約サーバ等を設けて入力操作性の改善を図ったものが開示されている(例えば、特願平10−342450号参照)。
【0006】しかし、この場合は端末からネットワークを介して営業店に設けられた取引予約サーバに、取引内容を予約する構成のため、オフライン仕様ができず、また各営業店内における設備投資が嵩むほか、他店舗からの取引利用が図れない問題を有していた。
【0007】そこでこの発明は、取引内容を予め入力操作させておいて、実際の取引時には簡単な操作で取引を完結できるように簡略化取引を可能にして、入力作業の削減および機器占有時間の短縮を図った取引処理装置、取引処理システムおよび取引処理方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、サーバに通信回線を介して接続された複数の取引処理装置であって、前記サーバから顧客が予め登録した取引情報を受信する受信手段と、前記受信手段が受信した取引情報を表示する表示手段と、前記表示手段が表示した取引情報を顧客に確認入力させる確認入力手段とを備え、前記確認入力手段により顧客の確認ができたとき、前記取引情報に基づいた取引処理を実行することを特徴とする。
【0009】ここで、サーバとは金融機関などの取引対象先のホストコンピュータで構成することができ、電話回線などの通信回線を使用して接続される。
【0010】前記受信手段とは、CPUに接続されたネットワークインターフェースと、ホストコンピュータおよびモデムで構成することができる。
【0011】前記表示手段とは、表示画面としてのモニタで構成することができる。前記確認入力手段とは、キーボード、モニタ上のタッチパネル、音声装置などで構成することができる。
【0012】前記取引処理装置を用いて取引する際は、顧客が予め今回の取引に必要な取引情報を自宅や会社などの遠隔地の端末から取引先のサーバに対して事前に登録して済ませておき、実際の取引時には入力操作を省いた簡単な操作で取引を完結できる。
【0013】したがって、顧客は簡略化取引が可能になり、入力作業の削減および機器占有時間の短縮を図ることができる。例えば、金融機関の金銭取引に際しては、取引種類の選択、暗証番号や取引金額の入力操作など取引に必要な情報を事前に入力して済ませておくことができるため、顧客1人当りのATM等の取引処理装置における取引時間が短縮されて、ATM等の取引処理装置の混雑化を解消でき、確実に利用効率が向上する。
【0014】この結果、サーバの方で決済を処理すると、端末側は常に紙幣の払出しのみで完了できる(オフライン仕様でも可能になる)。また、各営店内における設備投資が不要になるほか、他店舗からの取引(引出し)も可能になる。
【0015】上述の取引の簡略化に際して、顧客が事前に取引情報を入力したとき、サーバからは顧客に対して予約番号を発行し、この予約番号を取引時に入力させて顧客を確認できた時点で取引が成立し、取引を完結することができる。
【0016】またこのときは、予約番号の入力操作だけで取引が成立し、顧客の暗証番号や取引金額などの秘密データが入力操作されないため、周辺の第三者に知られる恐れがなくセキュリティ上においても安全である。
【0017】また、顧客がサーバに対して予め登録する通信手段としては、電話、無線、インターネットなどを用いて遠隔地の通信端末を介して予約登録することができる。
【0018】さらに、事前に取引情報を入力しておくことができるので、取引処理装置は複雑な入力部を省略した小型専用機の設置利用が可能になり、このときは機器の導入費用および設置スペースを削減できる。
【0019】さらに、各種通信端末とサーバとの間に予約取引専用の受付端末を介在させて、この受付端末からサーバに取引情報を送信するように構成することもできる。
【0020】
【発明の実施の形態】この発明の一実施の形態を以下図面に基づいて詳述する。図面は銀行等の金融機関に備えられる自動取引機に適用した取引処理システムを示し、図1において、この取引処理システムは自動取引機11に接続されるホストコンピュータ12と、電話回線13を介して接続される遠隔地の通信端末14とから構成される。
【0021】上述の自動取引機11は、例えば組込み型のコンピュータシステムを搭載したATMが用いられ、顧客情報や口座情報を記憶管理するホストコンピュータ12と通信回線でつながれており、このホストコンピュータ12と電話回線13を介して顧客の家庭用端末や携帯電話などの通信端末14が接続される。
【0022】上述の通信端末14を用いて顧客がアクセスするときは、通信端末14から電話回線13を通じて取引先の金融機関に電話をかけるか、インターネットなどのホームページを通じてアクセスする。このアクセスしたとき、ホストコンピュータ12からは顧客に対して取引項目のリストを提示する。これに基づいて顧客は取引項目を選択した後、必要な項目を入力操作する。
【0023】入力方法は電話のキーパッドを用いたキーパッド入力、音声認識技術を使った音声入力、インターネットのホームページを利用したテキスト入力などが考えられる。このような入力手段の何れかを使用して顧客からの入力操作が完了すると、これに基づいてホストコンピュータ12からは顧客に対して本取引に応じた予約番号を発行通知する。
【0024】顧客が入力した各項目はホストコンピュータ12で管理され、予約完了後に顧客が実際に自動取引機11で予約されている取引を再開するまでの間、その取引に備えてデータ保存される。
【0025】図2は自動取引機11の制御回路ブロック図を示し、この自動取引機のCPU21は顧客がキーボード、タッチパネル、カードリーダなどからなる入力部22を用いて取引情報を入力操作すると、入出力インターフェース23および内部バス24を介して、その入力操作された取引情報を表す入力信号を受付ける。
【0026】そして、CPU21は入力信号にしたがって、ROM25、HDD26などに格納されている予約取引再開プログラムなどのプログラムをRAM27にロードし、これに基づいて予約した取引情報に応じた取引処理を実行する。
【0027】上述のRAM27には、ロードされたプログラムのほかに、例えばCPU21の処理によって生成されたデータなどが保存されている。
【0028】また、CPU21はネットワークインターフェース28および内部バス24を介して他の情報処理装置(図面省略)などから入力されるプログラムや各種データをRAM27に保存する。
【0029】この結果、CPU21はネットワークインターフェース28を介して、取引結果を受けることができ、さらに処理結果を内部バス24、入出力インターフェース23およびネットワークインターフェース28を介して音声部29やモニタ30、他の情報処理装置およびホストコンピュータ12などに出力することができる。ホストコンピュータ12はモデム31を介して外部と接続されており、顧客からのアップロードに応じてプログラムをダウンロードして提供することができる。
【0030】図3は予約取引再開プログラムの機能ブロック図を示し、CPU21の制御信号にしたがって、ROM25やHDD26からRAM27に予約取引再開プログラムがロードされる。すると、自動取引機11の取引選択案内画面41には、顧客に予約済の予約取引か、通常の入金取引か、出金取引かを選択入力させる選択入力画面を表示する。
【0031】このとき、顧客が取引選択案内画面41から予約取引を選択入力した場合は、予約情報入力画面に切換えて、予約成立時に顧客に予め発行されている予約番号の入力欄を表示案内し、ここに顧客が既述した入力部22に属する予約番号入力部42を介して入力操作する。
【0032】入力された予約番号は予約番号送信部43からホストコンピュータに送信され、このホストコンピュータでは予約番号から口座番号、暗証番号、取引金額等の予約取引データ44を検索し、該当するデータを取引実行部45に送信する。
【0033】この取引実行部45では受取った予約番号に対応する取引データに基づいて自動取引機の入出金取引を完了させる。この取引が完了すると、取引選択案内画面41には、例えば出金取引の出金完了画面を表示して一予約取引が終了する。
【0034】このように、顧客が金融機関に来店して、予約済みの取引を実行する場合は、取引に必要な詳細な予約取引データが予め入力されて取引待機しているため、実際の取引時には予約番号の入力操作だけで済み、多くの取引データの入力操作を省略した能率のよい短時間の取引ができ、取引画面上にあっても少ない画面案内で取引を完結することができる。
【0035】次に、自動取引機11の処理動作を図4のフローチャートを参照して説明する。今、顧客が取引先の金融店舗に来店して取引操作したとき、CPU21は先ず、図5(A)に示すように、取引選択案内画面41に取引リストを提示して、予約取引か他の取引かを選択入力させる(ステップS1 )。
【0036】このとき、顧客が予約取引以外の取引を選択した場合は、その予約取引以外の取引の処理を行う(ステップS2 )。
【0037】一方、顧客が予約取引を選択したときは、図5(B)に示すように、取引選択案内画面41に予約番号の入力欄を表示案内し、これにしたがって顧客が予約番号を入力すると(ステップS3 )、CPU21は入力された予約番号を、ホストコンピュータ12に送信し(ステップS4 )、ホストコンピュータ12は入力された予約番号から予約データを検索し、この検索した予約データを顧客の利用対象の自動取引機11に送信する(ステップS5 )。
【0038】自動取引機11は送信された予約データを受信し(ステップS6 )、予約データの有効性をCPU21が判定する(ステップS7 )。
【0039】このとき、予約データが無効と判定した場合は予約取引が無効となり、初期画面に切換えて再入力操作させる(ステップS8 )。
【0040】予約データを有効と判定した場合は、この予約データに対応する取引処理を実行し、図5(C)に示すように、出金完了画面を表示して一予約取引処理が完了する(ステップS9 )。
【0041】次に、ホストコンピュータ12における予約番号の検索処理動作を図6のフローチャートを参照して説明する。ホストコンピュータ12は自動取引機11から予約番号を受信すると(ステップS11)、その予約番号から予約データを検索し(ステップS12)、予約データが存在するか否かを確認する(ステップS13)。
【0042】予約データが存在すれば、予約取引が成立して、その予約データを取引中の自動取引機11に送信して検索処理が終了する(ステップS14)。
【0043】これに対し、予約データが存在しない場合や予約内容に不備があるときは、NGデータと判定し、予約取引が不成立であることを自動取引機11に送信する(ステップS15)。
【0044】図7はホストコンピュータ12における予約番号発行処理プログラムの機能ブロック図を示す。この予約番号発行処理プログラムの手順としては、先ず、顧客が電話交換機51に電話をかけると、これに基づいて取引先のホストコンピュータは予約取引処理部52を起動する。
【0045】この起動された予約取引処理部52は、顧客に対して取引種別のリストを提示し、この提示にしたがって顧客は取引種別と取引に必要な予約情報を入力する。
【0046】予約情報の入力が完了したら、予約番号発行部53が顧客に対応した未発行の予約番号を設定し、この設定された予約番号を顧客に提示して発行完了する。またこれに伴い、その発行した予約番号と入力された取引情報とを一括して予約取引データ54に格納しておく。
【0047】次に、ホストコンピュータにおける予約番号の発行処理動作を図8のフローチャートを参照して説明する。今、金融機関に口座を持つ顧客が来店前に自宅や会社などの遠隔地から「出金取引の予約操作」をする場合を想定して述べると、先ず、顧客は取引予約の電話番号に電話をかける。
【0048】この場合、電話による自動応答でプッシュホンなどの数字キーを使った入力手段で入力する。このような入力手段に限らず、音声による自動認識でもよいし、オペレータによる入力でもよい。また、顧客のパーソナルコンピュータ(パソコン)とモデム回線によってインターネットのホームページを使った入力方法でもよい(ステップS21)。
【0049】そして、顧客が出金取引を選択した場合は次のステップに移るが、それ以外の他の取引を選択した場合は、他の取引予約の処理へ移行する(ステップS22〜S23)。
【0050】顧客が出金取引を選択すると、顧客の口座情報の入力案内が促され、この入力案内にしたがって顧客が口座番号などを入力する(ステップS24)。
【0051】入力された口座情報の適否を判定し、不適と判定したときは、予約取引をやり直すべく再入力操作させる(ステップS25〜S26)。
【0052】口座情報が適切であると判定した場合は、取引許容して顧客による暗証番号の入力操作を行わせる(ステップS27)。
【0053】続いて、顧客に出金取引額を入力させる(ステップS28)。
【0054】このとき、口座残高が出金取引額以上あるか否かを確認し(ステップS29)、残高不足の場合は出金不可のため、出金取引額を再入力操作させる(ステップS30)。
【0055】入力された金額が出金限度額であれば、その取引内容に応じた予約番号を設定して発行し、これを顧客に表示案内する(ステップS31)。
【0056】そして、ホストコンピュータは入力された顧客の取引情報と発行した予約番号とを一セットにして、予約情報データベースに登録する。その後は、今回の予約設定した顧客の予約番号を用いた取引利用に備える(ステップS32)。
【0057】図9はインターネットを使った予約番号の取得例を示し、顧客がパソコンを使って、図9(A)に示すように、取引口座を有する銀行の取引予約ホームページをダウンロードし、そのホームページの予約入力初期画面91を表示させて顧客の予約取引内容を入力操作させる。例えば、顧客が出金取引を入力指定すると、続いて画面は、図9(B)に示すように、出金取引に応じた予約情報入力画面92が表示され、ここで口座番号、暗証番号、出金金額などの取引に必要な情報を入力する。
【0058】入力完了すれば、図9(C)に示すように、その取引に応じた顧客の予約番号を発行し、予約番号通知画面93を表示して顧客に発行通知する。
【0059】図10は携帯端末を使った予約番号を発行しない予約取引を示し、顧客がIモードなどの携帯端末を使って、図10(A)に示すように、取引口座を有する銀行の取引予約画面101をダウンロードし、その取引予約画面101を携帯端末に表示させて顧客の予約取引内容を入力操作させる。例えば、顧客が出金取引を入力指定すると、続いて画面は、図10(B)に示すように、出金取引に応じた予約情報入力画面102が表示され、ここで口座番号、暗証番号、出金金額などの取引に必要な情報を入力する。
【0060】入力完了すれば、図10(C)に示すように、その出金取引に応じた顧客の予約入力が完了した予約完了通知画面103を表示して顧客に入力完了したことを案内する。
【0061】この場合は、予約番号は発行されないが、暗証番号とキャッシュカードを利用すれば、予約内容に応じた簡素化した出金取引ができる。
【0062】図11はパソコンを使った予約番号を発行しない予約取引を示し、顧客がパソコンを使って、図11(A)に示すように、取引口座を有する銀行の取引予約ホームページをダウンロードし、そのホームページの予約入力初期画面111をパソコンに表示させて顧客の予約取引内容を入力操作させる。例えば、顧客が出金取引を入力指定すると、続いて画面は、図11(B)に示すように、出金取引に応じた予約情報入力画面112が表示され、ここで口座番号、暗証番号、出金金額などの取引に必要な情報を入力する。
【0063】入力完了すれば、図11(C)に示すように、その出金取引に応じた顧客の予約入力が完了した予約完了通知画面113を表示して顧客に入力完了したことを案内する。
【0064】この場合も予約番号は発行されないが、暗証番号とキャッシュカードを利用すれば、予約内容に応じた簡素化した出金取引ができる。
【0065】図12は予約番号が発行されていないときの予約取引を示し、顧客が銀行に来店して自動取引機11で予約済の出金取引を実行する際、図12(A)に示すように、取引選択画面121が表示案内され、この中から顧客が予約済の予約取引か、通常の入金取引か、出金取引かの何れかを選択入力する。
【0066】顧客が予約取引を選択入力すると、図12(B)に示すように、キャッシュカードと暗証番号を入力案内する入力案内画面122を表示して、適正なキャッシュカードが利用され、また適正な暗証番号が入力されたことを確認すると、出金取引額を放出すると同時に、図12(C)に示すように、その出金取引が完了した出金取引完了画面123を表示して顧客に取引完了したことを案内する。
【0067】上述のように、自動取引機を用いて取引する際は、顧客が自宅や会社などの遠隔地から端末を用いて取引先の金融機関に対して予め取引に必要な取引情報を事前に登録して済ませておき、実際の取引時には入力操作を省いた簡単な操作で取引を完結できる。したがって、顧客は簡略化取引が可能になり、入力作業の削減および自動取引機の占有時間の短縮を図ることができる。このため、顧客1人当りの取引時間が短縮されて、自動取引機の混雑化を解消でき、確実に取引能率が向上する。また、取引の簡略化に際して、顧客が事前に取引情報を入力したときに予約番号を発行し、その予約番号を入力させて確認できた時点で取引が成立するため、予約番号の入力操作だけで取引が成立して取引を完結することができる。このほか、予約番号以外に暗証番号やキャッシュカードを携帯端末やパソコンに入力させて使用しても取引成立させることができる。
【0068】この発明の構成と、上述の一実施の形態の構成との対応において、この発明の取引処理装置および取引端末は、実施の形態の自動取引機11に対応し、以下同様に、サーバは、ホストコンピュータ12に対応し、受信手段および伝送手段は、入出力インターフェース23およびネットワークインターフェース28に対応し、表示手段は、モニタ30に対応し、確認入力手段および入力手段は、入力部22に対応し、通信回線および通信手段は、電話回線13やインターネットに対応し、識別番号は、予約番号に対応し、記憶手段は、RAM27に対応し、照合手段は、入力部22およびモニタ30に対応するも、この発明は請求項に示される技術思想に基づいて応用することができ、上述の一実施の形態の構成のみに限定されるものではない。
【0069】例えば、顧客からの予約情報を受付ける専用の受付端末を設けておき、この受付端末からホストコンピュータに接続するように構成することもできる。
【0070】
【発明の効果】この発明によれば、事前に取引に必要な取引情報を登録して済ませているので、実際の取引時には入力操作を省いた簡単な操作で取引を完結することができる。このため、顧客は簡略化した取引が可能になり、入力作業の削減および機器占有時間の短縮を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 取引処理システムを示す概略構成図。
【図2】 自動取引機の制御回路ブロック図。
【図3】 予約取引再開プログラムの機能ブロック図。
【図4】 自動取引機の処理動作を示すフローチャート。
【図5】 自動取引機の予約取引画面例を示す表示説明図。
【図6】 予約番号の検索処理動作を示すフローチャート。
【図7】 予約番号発行処理プログラムの機能ブロック図。
【図8】 予約番号の発行処理動作を示すフローチャート。
【図9】 インターネットを使った予約番号の取得例を示す表示説明図。
【図10】 携帯端末を使った予約番号を発行しない予約取引を示す表示説明図。
【図11】 パソコンを使った予約番号を発行しない予約取引を示す表示説明図。
【図12】 予約番号が発行されていないときの自動取引機の予約取引を示す表示説明図。
【符号の説明】
11…自動取引機
12…ホストコンピュータ
13…電話回線
14…通信端末
21…CPU
22…入力部
23,28…インターフェース
27…RAM
30…モニタ

【特許請求の範囲】
【請求項1】サーバに通信回線を介して接続された複数の取引処理装置であって、前記サーバから顧客が予め登録した取引情報を受信する受信手段と、前記受信手段が受信した取引情報を表示する表示手段と、前記表示手段が表示した取引情報を顧客に確認入力させる確認入力手段とを備え、前記確認入力手段により顧客の確認ができたとき、前記取引情報に基づいた取引処理を実行する取引処理装置。
【請求項2】サーバに通信回線を介して接続された複数の取引処理装置であって、前記サーバから顧客が予め登録した取引情報を受信する受信手段と、前記受信手段が受信した取引情報に対応した識別番号を入力させる入力手段と、前記入力手段より入力された識別番号に対応した取引情報を表示する表示手段と、前記表示手段が表示した取引情報を顧客に確認入力させる確認入力手段とを備え、前記確認入力手段により顧客の確認ができたとき、前記取引情報に基づいた取引処理を実行する取引処理装置。
【請求項3】顧客が予め通信手段を用いて登録した取引情報を記憶する記憶手段を備えたサーバと、前記サーバとネットワークを介して前記取引情報を伝送する伝送手段と本人の認証を照合する照合手段を有する取引端末とを設け、前記取引端末から前記伝送手段を用いて前記サーバに記憶されている取引情報を入手し、前記照合手段により顧客に取引情報を照合させて取引処理を実行する取引処理システム。
【請求項4】顧客が予め通信手段を用いて登録した取引情報を記憶する記憶手段を備えたサーバと、前記サーバとネットワークを介して前記取引情報を伝送する伝送手段と本人の認証を照合する照合手段を有する取引処理装置とを設け、前記取引処理装置を用いて顧客が識別番号を入力した時、前記識別番号に対応した取引情報を前記伝送手段を用いて前記サーバから入手し、前記照合手段により顧客に取引情報を照合させて取引処理を実行する取引処理システム。
【請求項5】サーバに通信回線を介して接続された複数の取引処理装置を設け、前記取引処理装置を用いて取引を行う取引処理方法であって、前記サーバから顧客が予め登録した取引情報を受信する受信ステップと、前記受信ステップで受信した取引情報を表示する表示ステップと、前記表示ステップで表示した取引情報を顧客に確認入力させる確認入力ステップとを備え、前記確認入力ステップで顧客の確認ができたとき、前記取引情報に基づいた取引処理を行う取引処理方法。
【請求項6】サーバに通信回線を介して接続された複数の取引処理装置を設け、前記取引処理装置を用いて取引を行う取引処理方法であって、前記サーバから顧客が予め登録した取引情報を受信する受信ステップと、前記受信ステップで受信した取引情報に対応した識別番号を入力させる入力ステップと、前記入力ステップで入力された識別番号に対応した取引情報を表示する表示ステップと、前記表示ステップで表示した取引情報を顧客に確認入力させる確認入力ステップとを備え、前記確認入力ステップで顧客の確認ができたとき、前記取引情報に基づいた取引処理を行う取引処理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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